JPH11236891A - 真空ポンプ - Google Patents
真空ポンプInfo
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- JPH11236891A JPH11236891A JP3987698A JP3987698A JPH11236891A JP H11236891 A JPH11236891 A JP H11236891A JP 3987698 A JP3987698 A JP 3987698A JP 3987698 A JP3987698 A JP 3987698A JP H11236891 A JPH11236891 A JP H11236891A
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- rotor
- housing
- vacuum pump
- rotor shaft
- exhaust port
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/04—Heating; Cooling; Heat insulation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/12—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
- F04C18/14—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons
- F04C18/16—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with helical teeth, e.g. chevron-shaped, screw type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/008—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids for other than working fluid, i.e. the sealing arrangements are not between working chambers of the machine
- F04C27/009—Shaft sealings specially adapted for pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気口側の温度上昇を抑え、大容量、高速お
よび高圧縮比にしても連続運転することができる真空ポ
ンプを提供する。 【解決手段】 ハウジング11と、両端部でハウジング
11に支持されたロータ軸23,24と、ロータ室14
内でロータ軸23,24と一体的に回転し吸入口12か
らロータ室14に圧縮性流体を吸入するとともにこれを
圧縮して排出口13から排出するロータ21,22とを
備えた真空ポンプであり、そのロータ軸23,24に
は、ロータ軸23,24の一端側でそれぞれ開口する外
側通路部41a,42aおよび内側通路部41b,42
bを有し両通路部をロータ21,22の内方で折り返し
接続してなる冷却通路41,42が設けられている。
よび高圧縮比にしても連続運転することができる真空ポ
ンプを提供する。 【解決手段】 ハウジング11と、両端部でハウジング
11に支持されたロータ軸23,24と、ロータ室14
内でロータ軸23,24と一体的に回転し吸入口12か
らロータ室14に圧縮性流体を吸入するとともにこれを
圧縮して排出口13から排出するロータ21,22とを
備えた真空ポンプであり、そのロータ軸23,24に
は、ロータ軸23,24の一端側でそれぞれ開口する外
側通路部41a,42aおよび内側通路部41b,42
bを有し両通路部をロータ21,22の内方で折り返し
接続してなる冷却通路41,42が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプ、例え
ば空気や他のガスが交じった圧縮性流体を排気する容積
移送型の真空ポンプに関する。
ば空気や他のガスが交じった圧縮性流体を排気する容積
移送型の真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低圧作業空間を得るための真空排
気等にメカニカルブースタポンプとともに使用される主
真空ポンプとして、ルーツ型、クロー型、スクリュー型
といった容積移送型のポンプが多用されている。この種
の真空ポンプでは、ポンプハウジングとロータの間の気
体移送室が吸気口側から排気口側までの移送中に所定の
圧縮率でその容積を減少しながら次々と排気口に連通
し、排気がなされる。したがって、圧縮熱や漏れにより
大気側(排気口側)からポンプ内に侵入する気体が再度
大気側に戻される損失サイクル等により、ポンプの排気
口側はかなり高温となる。
気等にメカニカルブースタポンプとともに使用される主
真空ポンプとして、ルーツ型、クロー型、スクリュー型
といった容積移送型のポンプが多用されている。この種
の真空ポンプでは、ポンプハウジングとロータの間の気
体移送室が吸気口側から排気口側までの移送中に所定の
圧縮率でその容積を減少しながら次々と排気口に連通
し、排気がなされる。したがって、圧縮熱や漏れにより
大気側(排気口側)からポンプ内に侵入する気体が再度
大気側に戻される損失サイクル等により、ポンプの排気
口側はかなり高温となる。
【0003】そして、真空装置システムは、例えば半導
体製造用の真空チャンバーを真空排気する場合のよう
に、真空チャンバに大容量のメカニカルブースターポン
プ(例えばルーツポンプ)を接続し、その排気側に多段
容積型の主真空ポンプ(例えば2軸スクリュウポンプ)
を接続して、真空チャンバ内の圧力が10Torr程度以下
になるまでメカニカルブースタポンプをバイパスして、
主真空ポンプのみで真空排気し、その後、メカニカルブ
ースタポンプと主真空ポンプを共に作動させて所望の真
空度を得るのが通常の運転態様である。
体製造用の真空チャンバーを真空排気する場合のよう
に、真空チャンバに大容量のメカニカルブースターポン
プ(例えばルーツポンプ)を接続し、その排気側に多段
容積型の主真空ポンプ(例えば2軸スクリュウポンプ)
を接続して、真空チャンバ内の圧力が10Torr程度以下
になるまでメカニカルブースタポンプをバイパスして、
主真空ポンプのみで真空排気し、その後、メカニカルブ
ースタポンプと主真空ポンプを共に作動させて所望の真
空度を得るのが通常の運転態様である。
【0004】このような運転において、主真空ポンプの
排気口側は上述したようにかなりの高温となるが、製造
される半導体のサイズが小さく、したがって、主真空ポ
ンプの容量も小さいうちは、ハウジングにウォータジャ
ケットを設けて冷却する程度の対策で重大な障害はなか
った。
排気口側は上述したようにかなりの高温となるが、製造
される半導体のサイズが小さく、したがって、主真空ポ
ンプの容量も小さいうちは、ハウジングにウォータジャ
ケットを設けて冷却する程度の対策で重大な障害はなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
製造される半導体が大型となり、したがって製造用の真
空チャンバーが大型化すると、主真空ポンプは加速度的
に大容量のものが必要になる。さらに、所定の排気速度
を得るためメカニカルブースタポンプを早い段階(大気
圧近辺で)で作動させるようなこと、つまりメカニカル
ブースタポンプと主真空ポンプとを大半の時間に亙り同
時運転させるようなこと、も必要となる。このようなこ
とから、それら両ポンプの機能を一体にした大容量の高
圧縮比多段容積型のポンプが望まれることとなる。
製造される半導体が大型となり、したがって製造用の真
空チャンバーが大型化すると、主真空ポンプは加速度的
に大容量のものが必要になる。さらに、所定の排気速度
を得るためメカニカルブースタポンプを早い段階(大気
圧近辺で)で作動させるようなこと、つまりメカニカル
ブースタポンプと主真空ポンプとを大半の時間に亙り同
時運転させるようなこと、も必要となる。このようなこ
とから、それら両ポンプの機能を一体にした大容量の高
圧縮比多段容積型のポンプが望まれることとなる。
【0006】しかし、このようにポンプが大容量化する
と、その駆動に必要な動力も従来よりはるかに大きくな
り、真空ポンプにおいてはその動力の大部分が排気口側
での発熱となるため、上述した排気口側の温度上昇が顕
著になり、ロータとハウジングの間の焼付、あるいはロ
ータの軸受の焼付が生じ易いという問題が生じる。この
排気口側の温度上昇について具体的に説明すると、従来
のポンプでは、大気にさらされる(あるいは強制冷却さ
れる)ハウジングが運転中に比較的低温に維持されるの
に対し、高真空状態の気体移送室に囲まれたロータは輻
射によるハウジング側への熱伝達と軸端での僅かな大気
冷却のみとなり、ハウジングとロータの間には200℃
を越える温度差が生じる場合も稀ではない。このため、
ロータおよびロータ軸が大きく熱膨張するのに対し、ハ
ウジングの熱膨張はそれほど大きな熱膨張にならない運
転状態となり、焼き付きによる運転障害が生じる。
と、その駆動に必要な動力も従来よりはるかに大きくな
り、真空ポンプにおいてはその動力の大部分が排気口側
での発熱となるため、上述した排気口側の温度上昇が顕
著になり、ロータとハウジングの間の焼付、あるいはロ
ータの軸受の焼付が生じ易いという問題が生じる。この
排気口側の温度上昇について具体的に説明すると、従来
のポンプでは、大気にさらされる(あるいは強制冷却さ
れる)ハウジングが運転中に比較的低温に維持されるの
に対し、高真空状態の気体移送室に囲まれたロータは輻
射によるハウジング側への熱伝達と軸端での僅かな大気
冷却のみとなり、ハウジングとロータの間には200℃
を越える温度差が生じる場合も稀ではない。このため、
ロータおよびロータ軸が大きく熱膨張するのに対し、ハ
ウジングの熱膨張はそれほど大きな熱膨張にならない運
転状態となり、焼き付きによる運転障害が生じる。
【0007】このような理由から、大容量、高圧縮比の
多段容積型の主真空ポンプを長時間にわたって高速連続
運転することができず、長期連続運転が必要な用途、例
えば半導体製造装置の真空排気に従来のポンプを使用す
る場合、真空ポンプのメンテナンスのために生産性が低
下するという問題があった。本発明は、上述のような解
決すべき課題に鑑みてなされたもので、大容量、高速お
よび高圧縮比にしても連続運転することができる真空ポ
ンプを提供することを目的とする。
多段容積型の主真空ポンプを長時間にわたって高速連続
運転することができず、長期連続運転が必要な用途、例
えば半導体製造装置の真空排気に従来のポンプを使用す
る場合、真空ポンプのメンテナンスのために生産性が低
下するという問題があった。本発明は、上述のような解
決すべき課題に鑑みてなされたもので、大容量、高速お
よび高圧縮比にしても連続運転することができる真空ポ
ンプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、吸気口および排気口を有
し、内部にロータ収納室が形成されたハウジングと、吸
入口側および排気口側でハウジングに両持支持又は排気
口側でハウジングに片持支持、されたロータ軸と、前記
ロータ収納室内で該ロータ軸と一体的に回転し、前記吸
気口からロータ収納室に圧縮性流体を吸入するとともに
該流体を圧縮して排気口から排出するロータと、を備
え、該ハウジングと前記ロータとの間に、前記ロータの
回転によって前記ロータの軸線方向一方側に移送される
流体移送室が形成された真空ポンプにおいて、前記ロー
タ軸に、前記ロータ軸の内部に延在し前記軸線方向一方
側でそれぞれ開口する外側通路部および内側通路部を有
し、両通路部を前記ロータの内方で折り返し接続してな
る冷却通路を形成したことを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、吸気口および排気口を有
し、内部にロータ収納室が形成されたハウジングと、吸
入口側および排気口側でハウジングに両持支持又は排気
口側でハウジングに片持支持、されたロータ軸と、前記
ロータ収納室内で該ロータ軸と一体的に回転し、前記吸
気口からロータ収納室に圧縮性流体を吸入するとともに
該流体を圧縮して排気口から排出するロータと、を備
え、該ハウジングと前記ロータとの間に、前記ロータの
回転によって前記ロータの軸線方向一方側に移送される
流体移送室が形成された真空ポンプにおいて、前記ロー
タ軸に、前記ロータ軸の内部に延在し前記軸線方向一方
側でそれぞれ開口する外側通路部および内側通路部を有
し、両通路部を前記ロータの内方で折り返し接続してな
る冷却通路を形成したことを特徴とする。
【0009】この発明では、大気側のハウジングが運転
中に比較的低温に維持され、一方、高真空状態の流体移
送室に囲まれたロータが排気口側での圧縮排気のために
高温となるが、前記排気口側からロータ内方の折り返し
位置までロータ軸内に入り込んだ冷却通路を介し、ロー
タ軸が排気口側で有効に冷却されることから、ロータの
排気口側の温度上昇が適度な範囲内に抑えられる。
中に比較的低温に維持され、一方、高真空状態の流体移
送室に囲まれたロータが排気口側での圧縮排気のために
高温となるが、前記排気口側からロータ内方の折り返し
位置までロータ軸内に入り込んだ冷却通路を介し、ロー
タ軸が排気口側で有効に冷却されることから、ロータの
排気口側の温度上昇が適度な範囲内に抑えられる。
【0010】また、請求項2記載の発明のように、前記
ロータ軸に、前記ロータ内に底面を有し該ロータ軸の軸
方向に延在する深孔を形成するとともに、該ロータ軸の
深孔内に遊挿された筒状壁部を設け、前記冷却通路の外
側通路部および内側通路部を、前記深孔の底部と前記筒
状壁部の間で折り返し接続すると、内外に折り返される
細長い冷却通路を簡素な部品から容易に形成することが
できる。
ロータ軸に、前記ロータ内に底面を有し該ロータ軸の軸
方向に延在する深孔を形成するとともに、該ロータ軸の
深孔内に遊挿された筒状壁部を設け、前記冷却通路の外
側通路部および内側通路部を、前記深孔の底部と前記筒
状壁部の間で折り返し接続すると、内外に折り返される
細長い冷却通路を簡素な部品から容易に形成することが
できる。
【0011】さらに、請求項3記載の発明のように、前
記冷却通路の外側通路部および内側通路部が前記ロータ
軸の軸方向に離間して該ロータ軸の外周面上に開口し、
前記ロータ軸と前記ハウジングの間に該開口に連通する
2つの環状液通路が形成されると、ロータの回転に関係
なく、冷却通路を外部の冷却液循環通路等に容易に接続
することができる。
記冷却通路の外側通路部および内側通路部が前記ロータ
軸の軸方向に離間して該ロータ軸の外周面上に開口し、
前記ロータ軸と前記ハウジングの間に該開口に連通する
2つの環状液通路が形成されると、ロータの回転に関係
なく、冷却通路を外部の冷却液循環通路等に容易に接続
することができる。
【0012】また、請求項4記載の発明のように、前記
ハウジング、ロータおよびロータ軸のうち少なくとも1
つの温度を検出する温度センサを設けるとともに、該温
度センサの検出温度に基づいて前記冷却通路内に冷却液
を給排する給排手段を設けると、ロータの排気口側をよ
り有効に冷却することができる。
ハウジング、ロータおよびロータ軸のうち少なくとも1
つの温度を検出する温度センサを設けるとともに、該温
度センサの検出温度に基づいて前記冷却通路内に冷却液
を給排する給排手段を設けると、ロータの排気口側をよ
り有効に冷却することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図2
は、本発明に係る真空ポンプを2軸スクリューポンプに
適用した一実施形態を示している。まず、その構成を説
明すると、図1において、10はスクリューポンプ(真
空ポンプ)で、ポンプハウジング11を有している。こ
のポンプハウジング11には、吸気口12および排気口
13と、これらに連通する内部のロータ収納室14とが
形成されている。21、22は、ポンプハウジング11
内にそれぞれ微小隙間(例えば50μm程度)をもって
回転可能に収納された雌雄のスクリュウロータであり、
スクリュウロータ21、22のうち雄スクリュウロータ
21は雄ねじ状に、雌スクリュウロータ22はロータ2
1とは逆ねじ方向の雌ねじ状に形成されている。これら
スクリュウロータ21、22は、ポンプハウジング11
の内部で微小隙間(例えば50μm程度)をもって平行
に隣接配置され、後述する駆動手段によって相互に逆方
向に駆動されるようになっている。
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図2
は、本発明に係る真空ポンプを2軸スクリューポンプに
適用した一実施形態を示している。まず、その構成を説
明すると、図1において、10はスクリューポンプ(真
空ポンプ)で、ポンプハウジング11を有している。こ
のポンプハウジング11には、吸気口12および排気口
13と、これらに連通する内部のロータ収納室14とが
形成されている。21、22は、ポンプハウジング11
内にそれぞれ微小隙間(例えば50μm程度)をもって
回転可能に収納された雌雄のスクリュウロータであり、
スクリュウロータ21、22のうち雄スクリュウロータ
21は雄ねじ状に、雌スクリュウロータ22はロータ2
1とは逆ねじ方向の雌ねじ状に形成されている。これら
スクリュウロータ21、22は、ポンプハウジング11
の内部で微小隙間(例えば50μm程度)をもって平行
に隣接配置され、後述する駆動手段によって相互に逆方
向に駆動されるようになっている。
【0014】ポンプハウジング11とロータ21、22
との間には、ロータ21、22の近接部分で仕切られた
複数の螺旋状の流体移送室(詳細は図示していない)が
形成されており、ロータ21、22が回転するとき、こ
れら流体移送室が吸気口12に連通している吸気側の移
送区間では容積を所定値まで増加させて吸気作用をな
し、吸気口12にも排気口13にも連通しない中間の移
送区間では一定容積で又は段階的に容積を減少しなが
ら、吸気口12側から排気口13側に向かうロータ軸線
方向一方側に移送され、排気口13に連通する排出側の
移送区間では容積を最小値まで減少させて排出作用をな
すようになっている。
との間には、ロータ21、22の近接部分で仕切られた
複数の螺旋状の流体移送室(詳細は図示していない)が
形成されており、ロータ21、22が回転するとき、こ
れら流体移送室が吸気口12に連通している吸気側の移
送区間では容積を所定値まで増加させて吸気作用をな
し、吸気口12にも排気口13にも連通しない中間の移
送区間では一定容積で又は段階的に容積を減少しなが
ら、吸気口12側から排気口13側に向かうロータ軸線
方向一方側に移送され、排気口13に連通する排出側の
移送区間では容積を最小値まで減少させて排出作用をな
すようになっている。
【0015】また、雄スクリュウロータ21は軸方向両
端側に突出するロータ軸23と同軸かつ一体に、雌スク
リュウロータ22は軸方向両端側に突出するロータ軸2
4と同軸かつ一体に、それぞれ形成されている。そし
て、ロータ軸23および24がそれぞれの両端部で軸受
26〜29を介してポンプハウジング11に回転自在に
両持支持されることで、ロータ21、22が回転自在に
なっている。なお、軸受26、27はポンプハウジング
11に対するロータ21、22の軸方向変位を規制する
機能を有しており、軸受28、29はポンプハウジング
11に対するロータ21、22の軸方向変位(具体的に
は、軸受26、27によって一端部の軸方向変位を規制
されたロータ21、22が熱膨張に伴い伸長して他端部
が変位する)を許容する機能を有している。
端側に突出するロータ軸23と同軸かつ一体に、雌スク
リュウロータ22は軸方向両端側に突出するロータ軸2
4と同軸かつ一体に、それぞれ形成されている。そし
て、ロータ軸23および24がそれぞれの両端部で軸受
26〜29を介してポンプハウジング11に回転自在に
両持支持されることで、ロータ21、22が回転自在に
なっている。なお、軸受26、27はポンプハウジング
11に対するロータ21、22の軸方向変位を規制する
機能を有しており、軸受28、29はポンプハウジング
11に対するロータ21、22の軸方向変位(具体的に
は、軸受26、27によって一端部の軸方向変位を規制
されたロータ21、22が熱膨張に伴い伸長して他端部
が変位する)を許容する機能を有している。
【0016】また、軸受28、29は必ずしも必要でな
く、ロータ軸21が排気口13側の軸受26、27を介
してハウジングに片持支持される構造であってもよい。
30は、スクリュウロータ21、22を駆動する駆動手
段で、雄スクリュウロータ21のロータ軸23に連結さ
れた電動機31と、ロータ軸23、24にそれぞれ固定
された同期歯車32、33と、を含んで構成されてい
る。同期歯車32、33はポンプハウジング11に形成
された伝動機構収納室15内で互いに噛合しており、ロ
ータ21、22を同期回転させる機能を有している。
く、ロータ軸21が排気口13側の軸受26、27を介
してハウジングに片持支持される構造であってもよい。
30は、スクリュウロータ21、22を駆動する駆動手
段で、雄スクリュウロータ21のロータ軸23に連結さ
れた電動機31と、ロータ軸23、24にそれぞれ固定
された同期歯車32、33と、を含んで構成されてい
る。同期歯車32、33はポンプハウジング11に形成
された伝動機構収納室15内で互いに噛合しており、ロ
ータ21、22を同期回転させる機能を有している。
【0017】40は、ロータ21、22を排気口13側
から冷却する冷却機構である。この冷却機構40は、ロ
ータ軸23、24の軸線方向一方側、すなわち排気口1
3側の端部および中間部を通してロータ21、22を内
部から冷却する冷却通路部41、42(冷却通路)と、
各冷却通路部41、42を外部に接続するための通路接
続部43、44と、これら通路接続部43、44を介し
て冷却通路部41、42に接続されロータ21、22の
内方で折り返される所定の冷却経路で冷却液を循環させ
る外部の冷却液給排手段45と、から構成されている。
から冷却する冷却機構である。この冷却機構40は、ロ
ータ軸23、24の軸線方向一方側、すなわち排気口1
3側の端部および中間部を通してロータ21、22を内
部から冷却する冷却通路部41、42(冷却通路)と、
各冷却通路部41、42を外部に接続するための通路接
続部43、44と、これら通路接続部43、44を介し
て冷却通路部41、42に接続されロータ21、22の
内方で折り返される所定の冷却経路で冷却液を循環させ
る外部の冷却液給排手段45と、から構成されている。
【0018】具体的には、ロータ軸23に形成された冷
却通路部41は、ロータ軸線方向に延在しロータ軸23
の排気口13側の端部付近でそれぞれ開口する外側通路
部41aおよび内側通路部41bを有しており、両通路
部41a、41bをロータ21の内方で折り返し接続し
た冷却通路となっている。また、同様に、ロータ軸24
に形成された冷却通路部42は、ロータ軸線方向に延在
しロータ軸24の排気口13側の端部付近でそれぞれ開
口する外側通路部42aおよび内側通路部42bを有し
ており、両通路部42a、42bをロータ22の内方で
折り返し接続した冷却通路となっている。
却通路部41は、ロータ軸線方向に延在しロータ軸23
の排気口13側の端部付近でそれぞれ開口する外側通路
部41aおよび内側通路部41bを有しており、両通路
部41a、41bをロータ21の内方で折り返し接続し
た冷却通路となっている。また、同様に、ロータ軸24
に形成された冷却通路部42は、ロータ軸線方向に延在
しロータ軸24の排気口13側の端部付近でそれぞれ開
口する外側通路部42aおよび内側通路部42bを有し
ており、両通路部42a、42bをロータ22の内方で
折り返し接続した冷却通路となっている。
【0019】また、ロータ軸23、24は、ロータ2
1、22内に底面を有するよう軸方向に延在する深孔2
3a、24aを形成し、これら深孔23a、24a内に
筒状壁部23b、24bを設けて、冷却通路部41、4
2の外側通路部41a、42aおよび内側通路部41
b、42bを、前記深孔23a、24aの底部と筒状壁
部23b、24bの間で折り返し接続したものとなって
いる。さらに、冷却通路41、42の外側通路部41
a、42aおよび内側通路部41b、42bは、ロータ
軸23、24の軸方向に離間する所定位置で、ロータ軸
23、24の外周面上にそれぞれ開口している。
1、22内に底面を有するよう軸方向に延在する深孔2
3a、24aを形成し、これら深孔23a、24a内に
筒状壁部23b、24bを設けて、冷却通路部41、4
2の外側通路部41a、42aおよび内側通路部41
b、42bを、前記深孔23a、24aの底部と筒状壁
部23b、24bの間で折り返し接続したものとなって
いる。さらに、冷却通路41、42の外側通路部41
a、42aおよび内側通路部41b、42bは、ロータ
軸23、24の軸方向に離間する所定位置で、ロータ軸
23、24の外周面上にそれぞれ開口している。
【0020】通路接続部43、44は、冷却通路部4
1、42の両端の上述した開口を挟んでロータ軸23、
24に設けられた各一対の環状側壁部23c、23d、
24c、24dと、各冷却通路部41又は42とその両
側の各一対の環状側壁部23c、23d、24c又は2
4dを挟んでこれらの軸方向両側に配置された各一対の
環状シール部材51、52と、各環状シール部材51又
は52を環状側壁部23c、23d、24c又は24d
に押し付ける複数のスプリング53、54(弾性部材)
とを備えており、更に、ロータ軸23の周りで環状側壁
部23c、23d、環状シール部材51およびスプリン
グ53を全体的に収納するようポンプハウジングに設け
られた継手ハウジング部55と、ロータ軸24の周りで
環状側壁部24c、24d、環状シール部材52および
スプリング53を全体的に収納するようポンプハウジン
グに設けられた継手ハウジング部56と、を備えてい
る。なお、環状シール部材51、52は、それぞれ環状
側壁部23c、23d、24c、24dに摺接する金属
又はこれと同等の硬質材料からなる外周溝付きの耐摩耗
性リング51a、52aと、これら耐摩耗性リング51
a、52aの外周溝に装着されたOリング等の弾性シー
ルリング51b、52bとからなる。また、57,58
は、各一対の環状側壁部23c、23d、24c、24
dと継手ハウジング部55,56との間にそれぞれ形成
された環状通路で、各冷却通路41又は42の両端部に
連通している。
1、42の両端の上述した開口を挟んでロータ軸23、
24に設けられた各一対の環状側壁部23c、23d、
24c、24dと、各冷却通路部41又は42とその両
側の各一対の環状側壁部23c、23d、24c又は2
4dを挟んでこれらの軸方向両側に配置された各一対の
環状シール部材51、52と、各環状シール部材51又
は52を環状側壁部23c、23d、24c又は24d
に押し付ける複数のスプリング53、54(弾性部材)
とを備えており、更に、ロータ軸23の周りで環状側壁
部23c、23d、環状シール部材51およびスプリン
グ53を全体的に収納するようポンプハウジングに設け
られた継手ハウジング部55と、ロータ軸24の周りで
環状側壁部24c、24d、環状シール部材52および
スプリング53を全体的に収納するようポンプハウジン
グに設けられた継手ハウジング部56と、を備えてい
る。なお、環状シール部材51、52は、それぞれ環状
側壁部23c、23d、24c、24dに摺接する金属
又はこれと同等の硬質材料からなる外周溝付きの耐摩耗
性リング51a、52aと、これら耐摩耗性リング51
a、52aの外周溝に装着されたOリング等の弾性シー
ルリング51b、52bとからなる。また、57,58
は、各一対の環状側壁部23c、23d、24c、24
dと継手ハウジング部55,56との間にそれぞれ形成
された環状通路で、各冷却通路41又は42の両端部に
連通している。
【0021】冷却機構40は、更に、ポンプハウジング
11、ロータ21、22およびロータ軸23、24のう
ち少なくとも1つの温度を検出する温度センサ、例えば
図3(a)又は図3(b)に示すような温度センサ61
を有している。この温度センサ61は、ロータ軸24又
はポンプハウジング11の温度を排気口13の近傍にお
いて検出するものであり、その検出温度に基づいて、冷
却液給排手段45によって給排される冷却液を冷却通路
部41、42を通して給排し、所定の循環経路で循環さ
せるようになっている。
11、ロータ21、22およびロータ軸23、24のう
ち少なくとも1つの温度を検出する温度センサ、例えば
図3(a)又は図3(b)に示すような温度センサ61
を有している。この温度センサ61は、ロータ軸24又
はポンプハウジング11の温度を排気口13の近傍にお
いて検出するものであり、その検出温度に基づいて、冷
却液給排手段45によって給排される冷却液を冷却通路
部41、42を通して給排し、所定の循環経路で循環さ
せるようになっている。
【0022】このように構成された本実施形態の真空ポ
ンプにおいては、駆動手段30の電動機31によって雄
スクリュウロータ21が駆動され、伝動ギヤ32、33
を介して両ロータ21、22が同期駆動されると、これ
ら前記複数の螺旋状の流体移送室が、前記吸入側の移送
区間では容積を所定値まで増加させて吸気作用をなし、
前記中間の移送区間では所定容積で移送され、前記排出
側の移送区間では容積を減少させて排出作用をなす。
ンプにおいては、駆動手段30の電動機31によって雄
スクリュウロータ21が駆動され、伝動ギヤ32、33
を介して両ロータ21、22が同期駆動されると、これ
ら前記複数の螺旋状の流体移送室が、前記吸入側の移送
区間では容積を所定値まで増加させて吸気作用をなし、
前記中間の移送区間では所定容積で移送され、前記排出
側の移送区間では容積を減少させて排出作用をなす。
【0023】この状態において、排気口13側では流体
移送室が次々と連続的に大気側に開放されて排気される
が、この排気のための圧縮によって生じる熱や、漏れに
より大気側から排気口13を通してポンプハウジング1
1内に侵入する気体が再度大気側に排出される損失サイ
クル等により、排気口13側はかなり高温となる。ま
た、運転時には排気口13の近傍において流体移送室が
高真空状態となることから、ロータ軸23、24の軸線
方向一端側において、ポンプハウジング11は外気への
放熱が可能で比較的低温であるにもかかわらず、高温の
スクリュウロータ21、22側からこのポンプハウジン
グ11側に熱が伝達され難くなる。
移送室が次々と連続的に大気側に開放されて排気される
が、この排気のための圧縮によって生じる熱や、漏れに
より大気側から排気口13を通してポンプハウジング1
1内に侵入する気体が再度大気側に排出される損失サイ
クル等により、排気口13側はかなり高温となる。ま
た、運転時には排気口13の近傍において流体移送室が
高真空状態となることから、ロータ軸23、24の軸線
方向一端側において、ポンプハウジング11は外気への
放熱が可能で比較的低温であるにもかかわらず、高温の
スクリュウロータ21、22側からこのポンプハウジン
グ11側に熱が伝達され難くなる。
【0024】しかしながら、本実施形態の真空ポンプで
は、排気口13側の端部からロータ21、22の内方の
折り返し位置までロータ軸23、24内に入り込んだ冷
却通路部41、42を介して、ロータ軸23、24が、
吸気口12側では実質的に冷却されず、排気口13側で
のみ有効に冷却されることになる。したがって、ロータ
21、22の排気口13側の温度上昇が適度な範囲内に
抑えられ、ロータ21、22が全体として所定の温度範
囲内に維持され、大容量、高速および高圧縮比にしても
焼付等が生じ難い、長時間の連続運転が可能な真空ポン
プとなる。
は、排気口13側の端部からロータ21、22の内方の
折り返し位置までロータ軸23、24内に入り込んだ冷
却通路部41、42を介して、ロータ軸23、24が、
吸気口12側では実質的に冷却されず、排気口13側で
のみ有効に冷却されることになる。したがって、ロータ
21、22の排気口13側の温度上昇が適度な範囲内に
抑えられ、ロータ21、22が全体として所定の温度範
囲内に維持され、大容量、高速および高圧縮比にしても
焼付等が生じ難い、長時間の連続運転が可能な真空ポン
プとなる。
【0025】また、定常運転時には、ロータ21、22
の間あるはこれとポンプハウジング11との間におい
て、温度による隙間変動を少なくすることができるの
で、各部の隙間が小さい、すなわち、気密性の高い、性
能の良い真空ポンプを得ることができる。したがって、
これを半導体製造装置用の真空チャンバーを真空排気す
る設備に用いた場合、半導体製造ガスの反応によって発
生する固形物が溜り易いポンプの吸気側を固形物ができ
難い所望の温度範囲(例えば100℃〜250℃)に維
持しながら、ロータ21,22とハウジング11との温
度差が過大にならないように運転制御することができ、
オーバーホールを頻繁に行うことなく、長期間安定して
排気運転を継続することができる。
の間あるはこれとポンプハウジング11との間におい
て、温度による隙間変動を少なくすることができるの
で、各部の隙間が小さい、すなわち、気密性の高い、性
能の良い真空ポンプを得ることができる。したがって、
これを半導体製造装置用の真空チャンバーを真空排気す
る設備に用いた場合、半導体製造ガスの反応によって発
生する固形物が溜り易いポンプの吸気側を固形物ができ
難い所望の温度範囲(例えば100℃〜250℃)に維
持しながら、ロータ21,22とハウジング11との温
度差が過大にならないように運転制御することができ、
オーバーホールを頻繁に行うことなく、長期間安定して
排気運転を継続することができる。
【0026】さらに、本実施形態では、ロータ軸23、
24に、ロータ21、22の内方に底面を有しロータ軸
方向に延在する深孔23a、24aを形成するととも
に、これらの孔内に遊挿された筒状壁部23b、24b
を設けて、冷却通路部41、42の外側通路部41a、
42aおよび内側通路部41b、42bを、前記深孔2
3a、24aの底部と筒状壁部23b、24bの内端の
間で折り返し接続しているので、内外に折り返される細
長い冷却通路部41、42を簡素な部品から容易に形成
することができ、製造コストを低減させることができ
る。
24に、ロータ21、22の内方に底面を有しロータ軸
方向に延在する深孔23a、24aを形成するととも
に、これらの孔内に遊挿された筒状壁部23b、24b
を設けて、冷却通路部41、42の外側通路部41a、
42aおよび内側通路部41b、42bを、前記深孔2
3a、24aの底部と筒状壁部23b、24bの内端の
間で折り返し接続しているので、内外に折り返される細
長い冷却通路部41、42を簡素な部品から容易に形成
することができ、製造コストを低減させることができ
る。
【0027】また、冷却通路部41、42の外側通路部
41a、42aおよび内側通路部41b、42bがロー
タ軸23、24の軸方向に離間してこれらロータ軸2
3、24の外周面上に開口し、ロータ軸23、24とポ
ンプハウジング11の間に前記開口に連通する2つの環
状液通路が形成されているので、ロータ21、22の回
転に関係なく、冷却通路部41、42を外部の冷却液循
環通路等を含む冷却液給排手段45に容易に接続するこ
とができる。
41a、42aおよび内側通路部41b、42bがロー
タ軸23、24の軸方向に離間してこれらロータ軸2
3、24の外周面上に開口し、ロータ軸23、24とポ
ンプハウジング11の間に前記開口に連通する2つの環
状液通路が形成されているので、ロータ21、22の回
転に関係なく、冷却通路部41、42を外部の冷却液循
環通路等を含む冷却液給排手段45に容易に接続するこ
とができる。
【0028】また、ポンプハウジング11、ロータ2
1、22およびロータ軸23、24のうち少なくとも1
つの温度を検出する温度センサ61を設けるとともに、
その検出温度に基づいて冷却通路部41、42内に冷却
液を給排する給排手段45を設けているので、排気口1
3側でロータ21、22、ロータ軸23、24および軸
受26、27等をより有効に冷却することができる。
1、22およびロータ軸23、24のうち少なくとも1
つの温度を検出する温度センサ61を設けるとともに、
その検出温度に基づいて冷却通路部41、42内に冷却
液を給排する給排手段45を設けているので、排気口1
3側でロータ21、22、ロータ軸23、24および軸
受26、27等をより有効に冷却することができる。
【0029】
【発明の効果】本願発明によれば、排気口側の端部から
ロータ内方の折返し位置までロータ軸内に入り込んだ冷
却通路を介して、ロータ軸を排気口側でのみ有効に冷却
するようにしているので、ロータの排気口側の温度上昇
を抑え、大容量、高速および高圧縮比にしても焼付等が
生じ難い、長時間の連続運転が可能な真空ポンプを提供
することができる。その結果、長期連続運転が必要な用
途、例えば半導体製造装置の真空排気設備等に好適なポ
ンプを提供することができる。
ロータ内方の折返し位置までロータ軸内に入り込んだ冷
却通路を介して、ロータ軸を排気口側でのみ有効に冷却
するようにしているので、ロータの排気口側の温度上昇
を抑え、大容量、高速および高圧縮比にしても焼付等が
生じ難い、長時間の連続運転が可能な真空ポンプを提供
することができる。その結果、長期連続運転が必要な用
途、例えば半導体製造装置の真空排気設備等に好適なポ
ンプを提供することができる。
【0030】また、ロータ軸内の深孔内に筒状壁部を挿
入する構造とすれば、内外に折り返される細長い冷却通
路を簡素な部品から容易に形成することができ、製造コ
ストの低減を図ることができる。さらに、ロータ軸の外
周面に開口した冷却通路をロータ軸とハウジングの間の
2つの環状液通路を介して連通さることにより、ロータ
の回転に関係なく、冷却通路を外部の冷却液循環通路等
に容易に接続することができ、ハウジング、ロータおよ
びロータ軸のうち少なくとも1つの温度を検出する温度
センサを設け、その検出温度に基づいて冷却通路に冷却
液を給排することにより、排気口側でロータ、ロータ軸
および軸受等をより有効に冷却することができる。
入する構造とすれば、内外に折り返される細長い冷却通
路を簡素な部品から容易に形成することができ、製造コ
ストの低減を図ることができる。さらに、ロータ軸の外
周面に開口した冷却通路をロータ軸とハウジングの間の
2つの環状液通路を介して連通さることにより、ロータ
の回転に関係なく、冷却通路を外部の冷却液循環通路等
に容易に接続することができ、ハウジング、ロータおよ
びロータ軸のうち少なくとも1つの温度を検出する温度
センサを設け、その検出温度に基づいて冷却通路に冷却
液を給排することにより、排気口側でロータ、ロータ軸
および軸受等をより有効に冷却することができる。
【図1】本発明に係る真空ポンプの一実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図2】図1の真空ポンプの要部断面図である。
【図3】図1の真空ポンプに設けられる温度センサの設
置態様を示す図で、(a)はロータ軸の外周面温度を検
出する場合、(b)はハウジングの温度を検出する場合
を示している。
置態様を示す図で、(a)はロータ軸の外周面温度を検
出する場合、(b)はハウジングの温度を検出する場合
を示している。
10 スクリューポンプ(真空ポンプ) 11 ポンプハウジング(ハウジング) 12 吸気口 13 排気口 14 ロータ収納室 21 雄スクリュウロータ(ロータ) 22 雌スクリュウロータ(ロータ) 23、24 ロータ軸 23a、24a 深孔 23b、24b 筒状壁部 26、27、28、29 軸受 30 駆動手段 31 電動機 32、33 同期歯車 40 冷却機構 41、42 冷却通路部(冷却通路) 41a、42a 外側通路部 41b、42b 内側通路部 43、44 通路接続部 45 冷却液給排手段
Claims (4)
- 【請求項1】吸気口および排気口を有し、内部にロータ
収納室が形成されたハウジングと、 吸入口側および排気口側でハウジングに両持支持又は排
気口側でハウジングに片持支持、されたロータ軸と、 前記ロータ収納室内で該ロータ軸と一体的に回転し、前
記吸気口からロータ収納室に圧縮性流体を吸入するとと
もに該流体を圧縮して排気口から排出するロータと、を
備え、 該ハウジングと前記ロータとの間に、前記ロータの回転
によって前記ロータの軸線方向一方側に移送される流体
移送室が形成された真空ポンプにおいて、 前記ロータ軸に、前記ロータ軸の内部に延在し前記軸線
方向一方側でそれぞれ開口する外側通路部および内側通
路部を有し、両通路部を前記ロータの内方で折り返し接
続してなる冷却通路を形成したことを特徴とする真空ポ
ンプ。 - 【請求項2】前記ロータ軸に、前記ロータ内に底面を有
し該ロータ軸の軸方向に延在する深孔を形成するととも
に、該ロータ軸の深孔内に遊挿された筒状壁部を設け、 前記冷却通路の外側通路部および内側通路部を、前記深
孔の底部と前記筒状壁部の間で折り返し接続したことを
特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。 - 【請求項3】前記冷却通路の外側通路部および内側通路
部が前記ロータ軸の軸方向に離間して該ロータ軸の外周
面上に開口し、前記ロータ軸と前記ハウジングの間に該
開口に連通する2つの環状液通路が形成されたことを特
徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。 - 【請求項4】前記ハウジング、ロータおよびロータ軸の
うち少なくとも1つの温度を検出する温度センサを設け
るとともに、該温度センサの検出温度に基づいて前記冷
却通路内に冷却液を給排する給排手段を設けたことを特
徴とする請求項1、2又は3に記載の真空ポンプ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3987698A JPH11236891A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 真空ポンプ |
TW88102416A TW402665B (en) | 1998-02-23 | 1999-02-19 | Vacuum pump |
PCT/JP1999/000739 WO1999042729A1 (fr) | 1998-02-23 | 1999-02-19 | Pompe a vide |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3987698A JPH11236891A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 真空ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236891A true JPH11236891A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12565195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3987698A Pending JPH11236891A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 真空ポンプ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11236891A (ja) |
TW (1) | TW402665B (ja) |
WO (1) | WO1999042729A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518589A (ja) * | 1999-12-27 | 2003-06-10 | ライボルト ヴァークウム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 冷却媒体回路を備えたねじ型真空ポンプ |
JP2003518588A (ja) * | 1999-12-27 | 2003-06-10 | ライボルト ヴァークウム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 冷却式のスクリュ型真空ポンプ |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19963170A1 (de) * | 1999-12-27 | 2001-06-28 | Leybold Vakuum Gmbh | Vakuumpumpe mit Wellendichtmitteln |
TWI845776B (zh) * | 2019-10-15 | 2024-06-21 | 日商荏原製作所股份有限公司 | 真空泵裝置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4983008A (ja) * | 1972-12-18 | 1974-08-09 | ||
JPS6155187U (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-14 | ||
JPS63117192A (ja) * | 1986-11-04 | 1988-05-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 回転圧縮機の冷却装置 |
JPH02245493A (ja) * | 1989-03-20 | 1990-10-01 | Hitachi Ltd | スクリュー真空ポンプ |
JPH03995A (ja) * | 1989-05-26 | 1991-01-07 | Hitachi Ltd | スクリュー流体機械 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP3987698A patent/JPH11236891A/ja active Pending
-
1999
- 1999-02-19 TW TW88102416A patent/TW402665B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-02-19 WO PCT/JP1999/000739 patent/WO1999042729A1/ja active Application Filing
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003518589A (ja) * | 1999-12-27 | 2003-06-10 | ライボルト ヴァークウム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 冷却媒体回路を備えたねじ型真空ポンプ |
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