JPH11236481A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH11236481A JPH11236481A JP5413198A JP5413198A JPH11236481A JP H11236481 A JPH11236481 A JP H11236481A JP 5413198 A JP5413198 A JP 5413198A JP 5413198 A JP5413198 A JP 5413198A JP H11236481 A JPH11236481 A JP H11236481A
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Abstract
の傷つきにくい熱可塑性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)水素添加ゴム質重合体および/ま
たはエチレン・α−オレフィン系ゴム質重合体存在下
に、芳香族ビニル化合物もしくはアクリル酸アルキルエ
ステルまたはこれらと共重合可能な他のビニル系単量体
からなる単量体成分をグラフト重合してなるゴム強化熱
可塑性樹脂99〜5重量%、(B)芳香族ビニル化合物
もしくは(メタ)アクリル酸アルキルエステル、または
これらと共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量
体成分を重合してなる樹脂質重合体0〜94重量%、な
らびに、(C)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
1〜30重量%を主成分とする熱可塑性樹脂組成物。
Description
衝撃性に優れ、成形品表面の傷付きにくい熱可塑性樹脂
組成物に関する。
るいはエチレン−プロピレン共重合ゴム質重合体存在下
にスチレンやアクリロニトリルなどをグラフト重合した
ゴム変性熱可塑性樹脂は、耐候性、耐衝撃性、成形加工
性などに優れているため、自動車分野、OA・家電分
野、建材分野、玩具・家庭用品分野、事務用品分野、雑
貨分野などの幅広い分野で使用されている。しかしなが
ら、上記ゴム変性熱可塑性樹脂は、特に耐候性に優れる
ことから無塗装で使用される場合が多く、耐薬品性、成
形品表面の傷付きにくさの改良が望まれている。
術の課題を背景になされたもので、耐薬品性および耐衝
撃性に優れ、成形品表面の傷付きにくい熱可塑性樹脂組
成物を提供することを目的とする。
加ゴム質重合体および/またはエチレン・α−オレフィ
ン系ゴム質重合体存在下に、芳香族ビニル化合物および
(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれた1種
または2種以上の単量体、またはこれらと共重合可能な
他のビニル系単量体からなる単量体成分をグラフト重合
してなるゴム強化熱可塑性樹脂99〜5重量%、(B)
芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸アルキル
エステルから選ばれた1種または2種以上の単量体、ま
たはこれらと共重合可能な他のビニル系単量体からなる
単量体成分を重合してなる樹脂質重合体0〜94重量
%、ならびに、(C)ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー1〜30重量%〔ただし、(A)+(B)+
(C)=100重量%〕を主成分とする熱可塑性樹脂組
成物を提供するものである。
水素添加ゴム質重合体は、共役ジエン系ゴム質重合体の
水素化物である。この共役ジエン系ゴム質重合体の水素
化物としては、共役ジエン重合体の水素添加物、共役ジ
エンと芳香族ビニル化合物のランダム共重合体の水素添
加物などの共役ジエン系重合体の水素添加物、好ましく
はブタジエン系重合体の水素添加物、共役ジエン重合体
ブロックと芳香族ビニル化合物重合体ブロックとのブロ
ック共重合体の水素添加物、およびこれらを組み合わせ
たブロック共重合体などが挙げられる。このうち、ブタ
ジエン系重合体の水素添加物は、芳香族ビニル化合物重
合体ブロックと芳香族ビニル化合物・共役ジエンランダ
ム共重合体ブロックからなるブロック共重合体の水素添
加物、ポリブタジエン中の1,2−ビニル結合含量が2
0重量%以下のブロックと1,2−ビニル結合含量が2
0重量%を超えるポリブタジエンとからなるブロック共
重合体の水素添加物、芳香族ビニル化合物重合体ブロッ
クと芳香族ビニル化合物・共役ジエンランダム共重合体
ブロックおよびポリブタジエン中の1,2−ビニル結合
含量が20重量%以下のブロック共重合体の水素添加物
などが含まれる。
香族ビニル化合物・共役ジエンランダム共重合体ブロッ
ク、芳香族ビニル化合物重合体ブロックからなるブロッ
ク共重合体としては、AB型、ABA型、ABC型、
(AB)n型、(AB)nA型、テーパー型、ラジアル
テレブロック型などの構造を有するものが含まれる。こ
こで使用される芳香族ビニル化合物としては、後記する
芳香族ビニル化合物がすべて使用でき、好ましくはスチ
レンである。また、共役ジエンとしては、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタ
ジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−
ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチ
ル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オク
タジエン、クロロプレンなどが挙げられ、好ましくは
1,3−ブタジエン、イソプレンである。上記水素添加
ゴム質重合体の水素添加率は、90%以上のものが好ま
しい。また、水素添加ゴム質重合体の数平均分子量は、
通常、3万〜100万である。以上の水素添加ゴム質重
合体は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上
を混合して用いることもできる。
・α−オレフィン系ゴム質重合体としては、エチレン/
炭素数3〜20のα−オレフィン/非共役ジエン=5〜
95/95〜5/0〜30重量%の混合比からなる単量
体を共重合して得られる共重合ゴムが好ましい。ここ
で、炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、プロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、
1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられ、好ましくは
プロピレン、1−ブテン、1−オクテン、さらに好まし
くはプロピレンである。これらのα−オレフィンは、1
種単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
るが、好ましくは3〜12、さらに好ましくは3〜8で
ある。炭素数が20を超えると、共重合性が極端に低下
するため好ましくない。エチレンとα−オレフィンの重
量比は、好ましくは5〜95/95〜5、さらに好まし
くは60〜88/40〜12、特に好ましくは70〜8
5/30〜15である。また、エチレン・α−オレフィ
ン系ゴム質重合体に用いられることのある非共役ジエン
としては、アルケニルノルボルネン類、環状ジエン類、
脂肪族ジエン類などが挙げられ、好ましくは5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンであ
る。これらの非共役ジエンは、1種単独で、あるいは2
種以上を併用することができる。エチレン・α−オレフ
ィン系ゴム質重合体中の非共役ジエンの含有量は、0〜
30重量%、好ましくは0〜15重量%である。なお、
この共重合ゴムの不飽和基量は、ヨウ素価に換算して、
0〜40の範囲が好ましい。
いられる上記エチレン・α−オレフィン系ゴム質重合体
を製造するには、不均一系、均一系いずれの触媒を用い
てもよい。不均一系触媒としては、例えばバナジウム化
合物と有機アルミニウム化合物とを組み合わせたバナジ
ウム系触媒を挙げることができる。また、均一系触媒と
しては、例えばメタロセン系触媒を挙げることができ
る。特に、炭素数6〜20のα−オレフィンを用いた上
記ゴムを製造するには、メタロセン系触媒が有効であ
る。なお、エチレン・α−オレフィン系ゴム質重合体の
ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)は、好ましくは4
0以下、さらに好ましくは25〜35である。ムーニー
粘度は、分子量調節剤の種類・量や、モノマー濃度およ
び反応温度などを変更することにより、調節することが
できる。
重合体は、ポリスチレン換算の重量平均分子量100万
以上の成分の含有率が好ましくは10重量%以下、さら
に好ましくは8重量%以下である。このような共重合ゴ
ムは、分子量調節剤の種類・量、触媒の種類・量を変更
することにより、製造することができる。さらに、エチ
レン・α−オレフィン系ゴム質重合体のガラス転移温度
(Tg)は、好ましくは−110〜−40℃、さらに好
ましくは−70〜−50℃、融点(Tm)は、好ましく
は30〜110℃、さらに好ましくは40〜70℃であ
る。
合体は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上
を混合して用いることもできる。また、上記水素添加ゴ
ム質重合体およびエチレン・α−オレフィン系ゴム質重
合体は、それぞれ単独で使用してもよく、また、任意の
割合で混合して使用してもよい。本発明の熱可塑性樹脂
組成物において、耐衝撃性の面からは、ゴム成分として
水素添加ゴム質重合体を全量または一部用いることが好
ましい。本発明の(A)成分中の上記ゴム質重合体の使
用量は、特に限定されないが、好ましくは5〜80重量
%、さらに好ましくは10〜70重量%である。
される単量体成分のうち、芳香族ビニル化合物として
は、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノス
チレン、N,N−ジエチル−p−アミノメチルスチレ
ン、ビニルピリジン、ビニルキシレン、モノクロロスチ
レン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロ
モスチレン、トリブロモスチレン、フルオロスチレン、
ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。上記芳香族ビニル化合物
は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混
合して用いることもできる。
ト重合される単量体成分のうち、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとしては、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オ
クチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸アルキルエ
ステル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オク
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリ
レート、オクタデシルメタクリレート、フェニルメタク
リレート、ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸
アルキルエステルなどが挙げられ、特にメチルメタクリ
レートが好ましい。上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルは、1種単独で使用することも、あるいは2種以
上を混合して用いることもできる。
フト重合される単量体成分中、共重合可能な他のビニル
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのシアン化ビニル化合物;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水
物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マレイ
ミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、
N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェニル
マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα,
β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキ
シ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタクリルア
ミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリルアミン、
メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエーテ
ル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレンなど
のアミノ基含有不飽和化合物;3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−ヒド
ロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2−
ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなどの水酸基
含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾ
リン基含有不飽和化合物などが挙げられる。上記共重合
可能な他のビニル系単量体は、1種単独で使用すること
も、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
は、次のとおりである。 (1)スチレン・アクリロニトリル共重合体 (2)メタクリル酸メチル重合体 (3)スチレン・メタクリル酸メチル共重合体 (4)スチレン・アクリロニトリル・メタクリル酸メチ
ル共重合体 (5)スチレン・N−フェニルマレイミド共重合体 (6)スチレン・無水マレイン酸共重合体 (7)スチレン・無水マレイン酸・アクリロニトリル共
重合体 (8)スチレン・無水マレイン酸・N−フェニルマレイ
ミド共重合体 (9)スチレン・無水マレイン酸・N−フェニルマレイ
ミド・アクリロニトリル共重合体 (10)スチレン・アクリロニトリル・メタクリル酸共
重合体 (11)スチレン・アクリロニトリル・2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート共重合体 (12)スチレン・アクリロニトリル・グリシジルメタ
クリレート共重合体
性樹脂は、公知の重合法である乳化重合、懸濁重合、溶
液重合、塊状重合、あるいはこれらを組み合わせた重合
法によって得ることができる。乳化重合によって得る場
合、ゴム質重合体を公知の方法で乳化して用いることが
好ましい。(A)成分のグラフト率は、好ましくは10
〜200重量%、さらに好ましくは10〜80重量%で
ある。また、(A)成分のメチルエチルケトン可溶分の
極限粘度(30℃、メチルエチルケトン中)は、0.2
〜1.3dl/gの範囲が好ましい。さらに、(A)成
分中に分散しているゴム粒子の平均粒径は0.05〜1
0μmの範囲が好ましい。上記本発明の(A)成分は、
1種単独で、あるいは2種以上の併用で使用することが
できる。
(A)成分の使用量は99〜5重量%であり、好ましく
は95〜10重量%、さらに好ましくは90〜20重量
%、特に好ましくは80〜30重量%であり、99重量
%を超えると成形品表面の傷付きにくさ、および耐薬品
性が劣り、5重量%未満では、耐薬品性、耐衝撃性およ
び成形品表面の傷付きにくさが劣る。
香族ビニル化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、さらにこれらと共重合可能な他のビニル系単量体と
しては、前記したものが全て使用でき、これらは1種単
独で使用しても良く、また2種以上併用しても良い。本
発明の(B)成分である樹脂質重合体は、公知の重合法
である乳化重合、懸濁重合、溶液重合、あるいはこれら
を組み合わせた重合法によって得ることができる。
(B)成分の極限粘度としては、特に限定されないが、
一般的には0.2〜1.3dl/g(メチルエチルケト
ン溶媒、30℃測定)である。
ものは、以下のものである。 (1)スチレン・アクリロニトリル共重合体 (2)メタクリル酸メチル重合体 (3)スチレン・メタクリル酸メチル共重合体 (4)スチレン・アクリロニトリル・メタクリル酸メチ
ル共重合体 (5)スチレン・N−フェニルマレイミド共重合体 (6)スチレン・無水マレイン酸共重合体 (7)スチレン・無水マレイン酸・アクリロニトリル共
重合体 (8)スチレン・無水マレイン酸・N−フェニルマレイ
ミド共重合体 (9)スチレン・無水マレイン酸・N−フェニルマレイ
ミド・アクリロニトリル共重合体 (10)スチレン・アクリロニトリル・メタクリル酸共
重合体 (11)スチレン・アクリロニトリル・2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート共重合体 (12)スチレン・アクリロニトリル・グリシジルメタ
クリレート共重合体 上記本発明の(B)成分は、1種単独で、あるいは2種
以上を併用することができる。
(B)成分の使用量は0〜94重量%であり、好ましく
は0〜89重量%、さらに好ましくは0〜79重量%、
特に好ましくは0〜68重量%であり、94重量%を超
えると、成形品の耐衝撃性が劣る。
フィン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、結晶
性ポリオレフィン(a)と、オレフィン系ゴム質重合体
および/または水素添加ゴム質重合体(b)とから構成
されているものである。ここで、上記結晶性ポリオレフ
ィンとしては、炭素数2〜20のα−オレフィンの単独
重合体または共重合体が挙げられ、具体的な例として
は、以下のような(共)重合体が挙げられる。 (1)エチレン単独重合体(製造方法は、低圧法、高圧
法のいずれでもよい。 ) (2)エチレンと、10モル%以下のα−オレフィンま
たは酢酸ビニル、エチルアクリレートなどのビニル系単
量体との共重合体 (3)プロピレン単独重合体 (4)プロピレンと10モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体 (5)プロピレンと30モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのブロック共重合体 (6)1−ブテン単独重合体 (7)1−ブテンと10モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体 (8)4−メチル−1−ペンテン単独重合体 (9)4−メチル−1−ペンテンと20モル%以下の他
のα−オレフィンとのランダム共重合体
は、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンな
どが挙げられる。上記結晶性ポリオレフィンのなかで
も、プロピレン単独重合体や、プロピレン含量が50モ
ル%以上のプロピレン・α−オレフィン共重合体が特に
好ましい。上記結晶性ポリオレフィンは、1種単独で使
用することも、あるいは2種以上を混合して用いること
もできる。
トフローレート(MFR;ASTMD1238、230
℃、2.16kg荷重)は、好ましくは0.01〜10
0g/10分、さらに好ましくは0.3〜70g/10
分である。また、結晶性ポリオレフィンは、X線法によ
り求めた結晶化度が、通常、5〜100%、好ましくは
20〜80%の範囲にあるものが使用される。
ィン系ゴム質重合体の具体例としては、以下のものが挙
げられる。 (1)エチレン・プロピレン共重合体〔エチレン/プロ
ピレン(モル比)=90/10〜50/50〕 (2)エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体
〔エチレン/プロピレン(モル比)=90/10〜50
/50〕 ここで、非共役ジエンとしては、具体的には、ジシクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデンノル
ボルネンなどが挙げられる。
ゴム質重合体としては、(A)ゴム強化熱可塑性樹脂の
製造の際にベースゴムとして用いられる水素添加ゴム質
重合体がすべて使用できる。上記オレフィン系ゴム質重
合体や水素添加ゴム質重合体は、結晶性ポリオレフィン
とブレンドする前に、未架橋の状態であっても、部分架
橋の状態であってもよい。上記オレフィン系ゴム質重合
体、水素添加ゴム質重合体は、1種単独で使用すること
も、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
上記結晶性ポリオレフィン(a)とオレフィン系ゴム質
重合体および/または水素添加ゴム質重合体(b)との
重量比率は、通常、(a)/(b)が90/10〜10
/90、好ましくは80/20〜20/80、さらに好
ましくは60/40〜30/70である。
系熱可塑性エラストマーは、上記結晶性ポリオレフィン
(a)と上記オレフィン系ゴム質重合体および/または
水素添加ゴム質重合体(b)とを含有するブレンド物
を、有機過酸化物の存在下で、動的に熱処理することに
より得ることができる。
ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−
ブチルパーオキシ)バレレート、ベンゾイルパーオキサ
イド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、t−ブチルベンゾエート、t−ブチ
ルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチル
クミルパーオキサイドなどが挙げられる。
性の点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレートなどが好ましく、
なかでも、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼンが最も好ましい。また、上記有機過酸
化物は1種単独で使用することも、あるいは2種以上を
混合して用いることもできる。
エラストマーの調製に用いられる上記有機過酸化物は、
結晶性ポリオレフィン(a)とオレフィン系ゴム質重合
体および/または水素添加ゴム質重合体(b)との合計
量に対し、0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜
1重量%の割合で用いられる。
し、イオウなどの架橋助剤もしくはジビニルベンゼンな
どの多官能性ビニルモノマーを、上記被架橋処理物全体
に対して、0.1〜2重量%、特に0.3〜1重量%の
割合で用いるのが好ましい。架橋助剤もしくは多官能性
ビニルモノマーの配合割合が上記範囲にあると、得られ
るポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、上記架橋
助剤や多官能性ビニルモノマーがエラストマー中に未反
応のモノマーとして残存することがないため、加工成形
の際に熱履歴による物性の変化が生じることがなく、し
かも、流動性に優れる。
する」とは、上記のような成分を、非開放型のバンバリ
ーミキサー、押し出し機、ニーダー、連続ミキサーなど
を用いて、溶融状態で混練りすることをいう。この動的
な熱処理は、非開放型の混練り装置中で行うことが好ま
しく、また、窒素などの不活性ガス中で行うことが好ま
しい。さらに、この混練りは、使用する有機パーオキサ
イドの半減期が1分未満となる温度で行うのが望まし
い。混練り温度は、通常、150〜280℃、好ましく
は170〜240℃であり、混練り時間は、通常、1〜
20分間、好ましくは1〜5分間である。また、混練り
の際に加えられる剪断力は、通常、剪断速度で10〜1
04 sec-1、好ましくは、102 〜104 sec-1の
範囲である。
とオレフィン系ゴム質重合体および/または水素添加ゴ
ム質重合体が部分的に架橋された(C)ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーを得ることができる。ここで、
「部分的に架橋された」とは、、下記の方法で測定した
ゲル含量(シクロヘキサン不溶解分)が、例えば10重
量%以上、特に20重量%以上、98重量%未満である
場合をいう。本発明の(C)成分においては、このゲル
含量が30重量%以上であることが好ましい。ゲル含量
が上記範囲にある(C)ポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーを用いた本発明の組成物は、成形時の流動性が
良好であり、機械的強度および耐熱性に優れた成形品を
提供することができる。
定;本発明の(C)ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マーの試料を約100mg秤量して、0.5mm×0.
5mm×0.5mmの細片に裁断し、次いで、得られた
細片を、密閉容器中にて30mlのシクロヘキサンに2
3℃で48時間浸漬する。次に、この試料をろ紙上に取
り出し、室温にて72時間以上恒量になるまで乾燥す
る。この乾燥残渣の重量からポリマー成分以外のシクロ
ヘキサン不溶分(繊維状フィラー、充填剤、顔料など)
の重量を減じた値を、「補正された最終重量(Y)」と
する。一方、試料の重量からポリマー成分以外のシクロ
ヘキサン可溶分(例えば、軟化剤)の重量およびポリマ
ー成分以外のシクロヘキサン不溶分(繊維状フィラー、
充填剤、顔料など)の重量を減じた値を、「補正された
初期重量(X)」とする。ゲル含量(シクロヘキサン不
溶分)は、以下の式により求められる。 ゲル含量(重量%)=〔(Y)/(X)〕×100
(C)成分の使用量は、1〜30重量%、好ましくは1
〜25重量%、さらに好ましくは1〜20重量%、特に
好ましくは2〜20重量%である。1重量%未満では、
耐薬品性および耐衝撃性が劣り、一方、30重量%を超
えると、耐衝撃性および成形品表面の傷付きにくさが劣
る。
(A)、(B)および(C)成分の混合比に応じて、通
常公知の混練り機械、例えば各種押し出し機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、ロールなどの混合機、混練り機
を用い、通常、150〜300℃の温度範囲で混練し、
調製することができる。混練りするに際し、各成分の添
加順序は任意に選ぶことができ、全成分を一括して混練
してもよく、一部の成分を混練した後に他の残りの成分
を分割して添加して混練してもよい。
公知の滑剤、軟化剤、無機充填剤、着色剤、発泡剤、耐
熱安定剤、帯電防止剤、耐候安定剤、老化防止剤、抗菌
剤、難燃剤、難燃助剤、防カビ剤、木粉などのセルロー
ス系物質などを適宜加えて混合することができる。
コーン、メチルフェニルシリコーンなどのシリコーンオ
イル、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラ
フィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油系物
質、コールタール、コールタールピッチなどのコールタ
ール類、ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ
油などの脂肪油、トール油、ミツロウ、カルナウバロ
ウ、ラノリンなどのロウ類、リシノール酸、パルミチン
酸、ステアリン酸などの脂肪酸またはその金属塩、石油
樹脂、クマロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピ
レンなどの合成高分子、ジオクチルフタレート、ジオク
チルアジペート、ジオクチルセバケートなどのエステル
系可塑剤、そのほかマイクロクリスタリンワックス、液
状ポリブタジエンまたはその変性物あるいは水添物、液
状チオコールなどが挙げられる。
酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、
タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母粉、アスベスト、硫
酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、二硫化モリブデン、ガラス繊維、ガラス
球、シラスバルーン、炭素繊維、グラファイト、アルミ
ナなどを挙げることができる。
他の公知の重合体を該組成物中に40重量%以下配合す
ることができる。他の公知の重合体としては、たとえ
ば、ABS樹脂、MBS樹脂、HIPS、ASA樹脂、
シリコーンベースのスチレン系樹脂グラフト体、アクリ
ルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ポリアミド樹
脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドエラス
トマー、ポリエステルエラストマー、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)などが挙げられる。
工性を有することから、各種加工法を有することから、
各種加工法、例えば(発泡)押出成形、ブロー成形、射
出成形、カレンダー加工、真空成形、インフレーション
成形、積層成形などで良好な成形品を得ることができ
る。
は、その優れた性質を利用して、OA機器、家電、弱電
製品などの各種部品、事務用品、車両分野の内・外装部
品、各種レジャー用品、サニタリー分野の各種部品、建
材部品、機械・工具の部品、工業用機器・部品、文具・
日用雑貨品分野の各種部品・製品などに使用される。
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに
より限定されるものではない。なお、参考例、実施例お
よび比較例中の部および%は、特に断らないかぎり重量
部および重量%である。また、参考例、実施例および比
較例中、各種の評価は、次のようにして測定した値であ
る。
分子量分布(Mw/Mn) ウォーターズ社製、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC−244)、カラムとして東ソー(株)
製、TSK−gel−GMH×1(2)、溶媒としてジ
メチルホルムアミド、流速0.8ml/分、温度23℃
で測定し、ポリスチレン基準で較正した。
B(ブタジエン部分が水添されたエチレン−ブチレンブ
ロック)の組成比率から求めた。水添率 四塩化メチレンを溶媒として用いた15%濃度溶液の、
100MHzの1 H−NMRスペクトルの不飽和結合部
のスペクトル減少から算出した。
離したときのアセトン可溶分を乾燥させたもの、また
(B)成分は重合体そのものを、メチルエチルケトン溶
媒に濃度を変えて溶解させ、それぞれ5種類の溶液を調
製し、ウベローデ粘度計、30℃で測定した還元粘度
(ηSP/C)から極限粘度〔η〕(dl/g)を求めた。
(x)を、アセトン中に投入し、振とう機で2時間振と
うし、遊離の共重合体を溶解させ、遠心分離機を用いて
この溶液を23,000rpmで30分間、遠心分離
し、不溶分を得る。次に、真空乾燥機を用いて120℃
で1時間乾燥し、乾燥した不溶分(y)を得る。下記式
により、グラフト率を算出した。 グラフト率(%)={〔(y)−(x)×グラフト共重
合体のゴム分率〕/〔(x)×グラフト共重合体のゴム
分率〕}×100
き取り成形品の表面状態を目視観察し、下記の評価基準
に従って評価した。 ◎;表面変化なしで、外観良好。 ○;表面に若干凸凹がある。 ×;表面に大きな凸凹がある。
ッチ付きで、アイゾット衝撃強さ(kgf・cm/c
m)を測定した。成形品表面の傷付き性評価 平板成形品に回転するナイロンブラシを当て、成形品表
面の傷付き状態を目視にて観察し、下記の評価基準で評
価した。 ○;表面に傷が少ない。 ×;表面に傷が多い。ゲル含有量 上記に記載
系ゴム質重合体) エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン=57/
38/5%の組成で、ムーニー粘度(ML1+4 、100
℃)=34、分子量分布(Mw/Mn)=3.4のもの
を用いた。 ゴム質重合体(a−2)(エチレン・α−オレフィン
系ゴム質重合体) エチレン/プロピレン=67/33%の組成でムーニー
粘度(ML1+4 、100℃)=29、分子量分布(Mw
/Mn)=2.0のものを用いた。 ゴム質重合体(a−3)(エチレン・α−オレフィン
系ゴム質重合体) デュポンダウ社製、エチレン−オクテン共重合体である
ENGAGE8450を用いた。 ゴム質重合体(a−4)(水素添加ゴム質重合体) 水素添加ブロック共重合体〔SEBS)として、シェル
ケミカル社製、KRATON G1650を用いた。
質重合体) (i)内容積5リットルのオートクレーブに、脱気、脱
水したシクロヘキサン2,500g、1,3−ブタジエ
ン350gを仕込んだのち、n−ブチルリチウム0.5
0gを加えて、重合温度が50℃の等温重合を行った。
重合転化率が31%となったのち、テトラヒドロフラン
12.5gを添加し、50℃から80℃の昇温重合を行
った。重合転化率がほぼ100%となったのち、スチレ
ン150gを加え、15分間重合を行った。得られたA
−B−Cトリブロック共重合体(未水素添加重合体)の
分子特性を表1に示す。
ロライド1.95gをシクロヘキサン30mlに分散さ
せて、室温でトリエチルアルミニウム2.68gと反応
させた。得られた暗青色の見かけ上、均一な溶液を、
(i)で得られたポリマー溶液に加え、50℃で5.0
kgf/cm2 水素圧力下、2時間、水素化反応を行っ
た。その後、メタノール・塩酸を加えたのち、2,6−
ジ−t−ブチルカテコールを加えて減圧乾燥を行い、水
素化A−B−Cトリブロック共重合体を得た。得られた
水素添加ゴム質重合体〔ゴム質重合体(a−5)〕の組
成および性質を表1に示す。
1〜6)の調製 上記ゴム質重合体(a−1〜5)の存在下に、表2に示
す配合処方で、各種ビニル系単量体をトルエンを溶媒と
する溶液重合で重合し、表2のゴム強化熱可塑性樹脂
(A−1〜6)を得た。
ンを溶媒とする溶液重合で重合し、表3の樹脂質重合体
(B−1〜3)を得た。
の調製 ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C−1) 結晶性ポリオレフィン(a)としてポリプロピレン〔M
FR(ASTM D1238、230℃、2.16kg
荷重)13g/10分、密度0.91g/cm3 〕25
部と、オレフィン系ゴム質重合体および/または水素添
加ゴム質重合体(b)としてEPDM〔エチレン含量7
0モル%、非共役ジエン=5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、ヨウ素価=12、ムーニー粘度(ML1+4 ,1
00℃)=120〕75部とを、バンバリーミキサーを
用いて、窒素雰囲気中、180℃で5分間混練したの
ち、得られた混合物をロールに通してシート状にし、得
られたシート状素材をシートカッターにかけてペレット
状にした。次いで、このペレット100部と、ジクミル
パーオキサイド0.3部、ジビニルベンゼン0.5部と
をヘンシェルミキサーで混合したのち、二軸押し出し機
を用いて、窒素雰囲気中220℃で押し出し、本発明の
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C−1)を得
た。
(C−2) (C−1)の調製において、EDPMを水素添加ゴム質
重合体(シェルケミカル社製KRATON G165
0)に代え、ジクミルパーオキサイドの使用量を0.2
部に代えた以外は、(C−1)と同様の方法で製造し、
本発明のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(C−
2)を得た。
(C−3) (C−1)の調製において、二軸押し出し機を用いて、
窒素雰囲気中220℃で押し出し中に、プロセスオイル
〔出光興産(株)製、PW90〕を50部添加した以外
は、(C−1)と同様の方法で製造し、本発明のポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマー(C−3)を得た。
て混合し、二軸押し出し機を用いてシリンダー設定温度
220℃で溶融混練りして押し出し、ペレット形状の成
形用材料を得た。得られたペレットを充分に乾燥したの
ち、射出成形により、耐薬品性、耐衝撃性および成形品
表面の傷付き性評価用試験片を得た。これらの試験片を
用いて、上記評価法で評価した結果を表4に示す。比較
例1は、本発明の(C)成分の使用量が本発明の範囲外
で少ない例であり、耐薬品性、耐衝撃性および成形品表
面の傷付きにくさが劣る。比較例2は、本発明の(C)
成分の使用量が本発明の範囲外で多い例であり、耐衝撃
性および成形品表面の傷付きにくさが劣る。比較例3
は、本発明の(A)成分の使用量が発明の範囲外で少な
い例であり、耐薬品性、耐衝撃性および成形品表面の傷
付きにくさが劣る。比較例4は、本発明の(A)成分の
使用量が発明の範囲外で多く、また(C)成分の使用量
が発明の範囲外で少ない例であり、耐薬品性および成形
品表面の傷付きにくさが劣る。比較例5は、本発明の
(A)成分のグラフト樹脂および(B)成分の種類を比
較例1から変えたものであり、耐薬品性、耐衝撃性およ
び成形品表面の傷付きにくさが劣る。
性および耐衝撃性に優れ、かつ成形品表面が傷付きにく
く、幅広い分野に適用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)水素添加ゴム質重合体および/ま
たはエチレン・α−オレフィン系ゴム質重合体存在下
に、芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸アル
キルエステルから選ばれた1種または2種以上の単量
体、またはこれらと共重合可能な他のビニル系単量体か
らなる単量体成分をグラフト重合してなるゴム強化熱可
塑性樹脂99〜5重量%、 (B)芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルから選ばれた1種または2種以上の単量
体、またはこれらと共重合可能な他のビニル系単量体か
らなる単量体成分を重合してなる樹脂質重合体0〜94
重量%、ならびに、 (C)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー1〜30
重量%〔ただし、(A)+(B)+(C)=100重量
%〕を主成分とする熱可塑性樹脂組成物。
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---|---|---|---|
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