JP4083301B2 - 熱可塑性エラストマーの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムおよびポリオレフィン樹脂からなる熱可塑性エラストマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは耐オゾン性、耐熱性、耐候性、耐寒性、熱安定性などに優れているため、自動車部品、電線の被覆、建築用材料などとして広く利用されている。しかし、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムはブロッキングしやすく、ペレット状の形状で保管する場合でも固着する。そのため、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは低温倉庫で保管したり、配合ゴムを製造する際には押出機に供給する前にブロッキングしたゴムを粉砕装置でほぐす前工程が必要となるなど、特別な設備や装置が必要である。
【0003】
また、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムのブロッキングを防止するため、ゴム表面をブロッキング防止剤で被覆することも行われており、ブロッキング防止剤として高級脂肪酸の金属塩やタルク等の無機フィラーなどが使用されている。しかし高級脂肪酸の金属塩はブリードアウトやフォギングの原因になりやすく、また無機フィラーは吸湿して成形外観不良の原因となりやすい。
【0004】
ところで、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを主成分とするオレフィン系の熱可塑性エラストマーは、軽量でリサイクルが容易なことから、省エネルギー、省資源夕イプのエラストマーとして、特に加硫ゴムの代替品として自動車部品、工業機械部品、電子・電機部品、建材等に広く使用されている。
しかし、従来のオレフィン系の熱可塑性エラストマーは、加硫ゴムに比べて耐衝撃性やゴム弾性などのゴム的性質に劣るという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを主成分とし、高強度および高伸び性を有し、かつ耐衝撃性およびゴム的性質に優れ、しかも肌が良好で外観性に優れた成形品を得ることができる熱可塑性エラストマーを、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムのブロッキングを防止して、簡単に効率よく製造することができる熱可塑性エラストマーの製造方法を提案することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の熱可塑性エラストマーの製造方法である。
(1) (A)エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム60〜97重量%と、(B)前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と分子レベルで相溶しないポリオレフィン樹脂40〜3重量%とを溶融状態で混練して、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)中にポリオレフィン樹脂(B)が平均分散粒子径3μm以下で分散したペレット状のゴム配合物(C)を調製し、
次にこのゴム配合物(C)を有機過酸化物からなる架橋剤の存在下に動的に熱処理し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋反応を進行させるとともに、ポリオレフィン樹脂(B)を分解して相状態を転換させることにより、
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の少なくとも一部は架橋された架橋粒子である熱可塑性エラストマーであって、
ポリオレフィン樹脂(B)からなるマ卜リックス相(海相)中に、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子が分散相(島相)として分散している海島構造を有し、
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子の平均分散粒子径が0.5μmを超え10μm以下であり、
かつエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子中に、ポリオレフィン樹脂(B)の一部が0.3μm以下の平均分散粒子径で分散している熱可塑性エラストマー
を製造することを特徴とする熱可塑性エラストマーの製造方法。
(2) ゴム配合物(C)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)および/またはポリオレフィン樹脂(B)とを、架橋剤の存在下に動的に熱処理し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の含有量が40〜95重量%、ポリオレフィン樹脂(B)の含有量が60〜5重量%である熱可塑性エラストマーを製造する上記(1)記載の方法。
【0007】
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共役ポリエンとをランダム共重合して得られるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムである。
【0008】
上記α−オレフィンは炭素数3〜20のα−オレフィンであり、中でもプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等の炭素数3〜10のα−オレフィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテンが好ましい。すなわち、本発明で用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)としては、エチレン・プロピレン・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・1−ブテン・非共役ポリエン共重合体ゴムが好ましい。
【0009】
前記非共役ポリエンとしては、環状または鎖状の非共役ポリエンが用いられる。環状非共役ポリエンとしては、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒドロインデンなどがあげられる。また鎖状の非共役ポリエンとしては、例えば1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、8−メチル−4−エチリデン−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−1,7−ウンデカジエンなどがあげられる。これらの非共役ポリエンは単独または2種以上混合して用いられる。
【0010】
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、エチレン、α−オレフィンおよび非共役ポリエンのモノマーの合計に対して、エチレンの含有量が50〜90モル%、好ましくは50〜85モル%、より好ましくは50〜75モル%、α−オレフィンの含有量が9.5〜49.5モル%、好ましくは14.5〜49.5モル%、より好ましくは24.5〜49.5モル%であるものが望ましい。非共役ポリエンの共重合量は、ヨウ素価表示で1〜40、好ましくは2〜35、より好ましくは3〜30であるのが望ましい。エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)中のエチレン含有量が低い場合、例えば50〜75モル%の場合、得られる熱可塑性エラストマーは低温での圧縮永久歪みが特に良好となる。
【0011】
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、100℃におけるムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が50以上、好ましくは50〜250であるものが望ましい。
【0012】
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、135℃デカリン(デカヒドロナフタレン)中で測定した極限粘度〔η〕が0.8〜4dl/g、好ましくは1〜3.5dl/g、より好ましくは1.1〜3dl/gであるものが望ましい。
【0013】
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、不飽和カルボン酸またはその誘導体、例えば酸無水物などがグラフト共重合した変性物であってもよい。またプロセスオイルなどの公知のオイル(軟化剤)で油展されていてもよい。
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)としては、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムが最も好ましい。
【0014】
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合せて使用することもできる。
上記のような特性を有するエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、「ポリマー製造プロセス((株)工業調査会発行、p.309〜330)」などに記載されているような公知の方法により製造することができる。
【0015】
本発明で用いるポリオレフィン樹脂(B)は、前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と分子レベルで相溶しないポリオレフィン樹脂であり、結晶性樹脂であってもよいし、非晶性樹脂であってもよいが、結晶性樹脂が好ましい。本発明においてポリオレフィン樹脂(B)として用いられる結晶性樹脂としては、炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体または共重合体などがあげられる。
【0016】
この重合形式はランダム重合、ブロック重合のいずれでもよい。ランダム共重合体の場合、少ない方のα−オレフィン構造単位が通常40モル%以下、好ましくは30モル%以下で含まれているα−オレフィン共重合体が好ましい。
炭素数2〜12のα−オレフィンとしては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどがあげられる。
【0017】
結晶性のポリオレフィン樹脂(B)としてはポリプロピレンおよびポリブテンが好ましく、特にポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンおよびポリブテンの具体的なものとしては、プロピレン単独重合体、プロピレンと1種以上の炭素数2〜12のα−オレフィンとの共重合体、1−ブテン単独重合体、1−ブテンと1種以上の炭素数2〜12のα−オレフィンとの共重合体が好ましい。共重合体の場合、プロピレンまたは1−ブテンと共重合するα−オレフィンの含有量は1〜30モル%、好ましくは1〜20モル%であるのが望ましい。ポリプロピレンとしては、230℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレートが0.1〜50g/10分、好ましくは0.3〜30g/10分であるものが望ましい。
【0018】
本発明においてポリオレフィン樹脂(B)として用いる非晶性樹脂としては、例えばエチレン・環状オレフィン共重合体などがあげられる。
ポリオレフィン(B)は1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合せて使用することもできる。
【0019】
本発明で用いるポリオレフィン樹脂(B)は、ASTM D1525で測定したビカット軟化点(温度)が100℃以上、好ましくは110℃以上、さらに好ましくは120〜250℃であるものが望ましい。
【0020】
本発明で製造する熱可塑性エラストマーは、前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と、ポリオレフィン樹脂(B)とを含み、このエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の少なくとも一部、好ましくは大部分ないし全部が架橋された架橋粒子である熱可塑性エラストマーである。そして、この熱可塑性エラストマーは相構造を有している。すなわち本発明の熱可塑性エラストマーは、ポリオレフィン樹脂(B)からなるマ卜リックス相(海相)中に、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子が分散相(島相)として分散している海島構造を有し、かつエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子中に、ポリオレフィン樹脂(B)の一部が0.3μm以下、好ましくは0.3〜0.03μmの平均分散粒子径で分散している熱可塑性エラストマーである。ポリオレフィン樹脂(B)からなるマ卜リックス相中に分散しているエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子の平均分散粒子径は0.5μmを超え10μm以下、好ましくは0.5μmを超え5μm以下である。なお、平均分散粒子径は、エラストマーの切片を重金属で染色処理し、透過型電子顕微鏡などの電子顕微鏡で撮影した写真から求めることができる。
【0021】
本発明で製造する熱可塑性エラストマー中のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)の含有量は、両者の合計量に対してエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)が40〜95重量%、好ましくは45〜90重量%、さらに好ましくは55〜90重量%、ポリオレフィン樹脂(B)が60〜5重量%、好ましくは55〜10重量%、さらに好ましくは45〜10重量%であるのが望ましい。上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の含有量は、架橋粒子および架橋されていない共重合体ゴムとの合計量である。両成分の含有量が上記範囲にある場合、熱可塑性エラストマーは強度、伸び性、耐衝撃性およびゴム的性質に特に優れている。
【0022】
本発明で製造する熱可塑性エラストマーは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)以外の他のゴムまたは添加剤などを他の成分として含有していてもよい。
【0023】
前記他のゴムとしては、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)等のジエン系ゴム、ポリイソブチレンゴムおよびこれらの水素添加物などがあげられる。他のゴムの含有量は、熱可塑性エラストマー中の含有量として30重量%以下、好ましくは5〜25重量%であるのが望ましい。
【0024】
前記添加剤としては、軟化剤、耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、充填材、着色剤、滑剤など、通常ゴムに添加される公知の添加剤があげられる。
【0025】
上記軟化剤としては、通常ゴムに使用される軟化剤が好適であり、具体的にはプロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン等の石油系物質;コールタール、コールタールピッチ等のコールタール類;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、椰子油等の脂肪油;トール油、蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸またはその金属塩;石油樹脂、クマロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン等の合成高分子;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤;その他マイクロクリスタリンワックス、液状ポリブタジエンまたはその変性物あるいは水添物、液状チオコールなどがあげられる。
【0026】
前記のような相構造を有する本発明の熱可塑性エラストマーは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)とを前記割合で溶融状態で混練し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)中にポリオレフィン樹脂(B)が平均分散粒子径3μm以下、好ましくは2μm以下、さらに好ましくは1.5μm以下でミクロに分散したペレット状のゴム配合物(C)を調製し、次にこのゴム配合物(C)を架橋剤の存在下に動的に熱処理することにより製造することができる。
上記の「動的に熱処理する」とは、ゴム配合物(C)を溶融(融解)状態で混練することをいう。また平均分散粒子径は、ゴム配合物(C)の切片を重金属で染色処理し、透過型電子顕微鏡などの電子顕微鏡で撮影した写真から求めることができる。
【0027】
前記ゴム配合物(C)はエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)からなるマ卜リックス相(海相)中にポリオレフィン樹脂(B)の粒子が分散相(島相)としてミクロに分散している海島構造を有しているが、このような相構造を有するゴム配合物(C)を架橋剤の存在下に動的に熱処理することにより、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋反応が進行するとともにポリオレフィン樹脂(B)が分解して相状態が転換され、ポリオレフィン樹脂(B)からなるマ卜リックス相(海相)中に、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子が分散相(島相)として分散している海島構造が形成される。そしてこの時形成されるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子中にはポリオレフィン樹脂(B)が分散している。
【0028】
前記ゴム配合物(C)において、ポリオレフィン樹脂(B)の平均分散粒子径が3μmを超えたり、またポリオレフィン樹脂(B)がエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)との親和性があまりに良すぎて、例えばエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)とが分子レベルで相溶すると、ゴム配合物(C)がブロッキングしやすくなり、また得られる熱可塑性エラストマーの強度、伸び性、耐衝撃性およびゴム的性質が低下する。したがって、ポリオレフィン樹脂(B)とエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の種類は両者が分子レベルで相溶しない範囲で選択し、前記平均分散粒子径で分散している必要がある。
【0029】
前記配合物(C)中のポリオレフィン樹脂(B)の分散粒子のアスペクト比(長径/短径)は5以下、好ましくは1〜3であるのが望ましい。アスペクト比が5以下の場合、ポリオレフィン樹脂(B)の分散が良好である。
【0030】
ゴム配合物(C)中のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)の含有量は、両者の合計量に対してエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)が60〜97重量%、好ましくは70〜95重量%、ポリオレフィン樹脂(B)が40〜3重量%、好ましくは30〜5重量%とする。含有量が上記範囲にある場合、ゴム配合物(C)はブロッキングしにくい。また最終的に得られる熱可塑性エラストマーは強度、伸び性、耐衝撃性およびゴム的性質に特に優れたものとなる。
【0031】
前記動的な熱処理を行う際に使用する架橋剤としては、有機過酸化物を使用する。有機過酸化物の具体的なものとしては、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert-ブチルペルオキシベンゾエート、tert-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert-ブチルクミルペルオキシドなどがあげられる。
【0032】
これらの中では、臭気性、スコーチ安定性の点で、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレートが好ましく、中でも1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサンが最も好ましい。
【0033】
有機過酸化物は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィン樹脂(B)および他のゴムの合計100重量部に対して0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合で用いるのが望ましい。
【0034】
上記有機過酸化物を使用する場合には、架橋助剤を配合することもできる。架橋助剤の具体的なものとしては、ジビニルベンゼン等のジビニル化合物;p-キノンジオキシム、p,p'-ジベンゾイルキノンジオキシム等のオキシム化合物;N-メチル-N-4-ジニトロソアニリン、ニトロソベンゼン等のニトロソ化合物;トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミド等のマレイミド化合物;その他イオウ、ジフェニルグアニジン、トリアリルシアヌレートなどがあげられる。その他にも架橋助剤として、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等の多官能性メタクリレートモノマー;ビニルブチラート、ビニルステアレート等の多官能性ビニルモノマーなどがあげられる。
【0035】
有機過酸化物を用いて動的に熱処理するに際し、前記架橋助剤を併用することにより、均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。架橋助剤の中ではジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニルベンゼンは取扱い易く、ゴム配合物(C)の主成分であるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)との相溶性が良好であり、かつ有機過酸化物を可溶化する作用を有し、有機過酸化物の分散剤として働くため、動的な熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物性とのバランスのとれた熱可塑性エラストマーが得られる。
【0036】
前記架橋助剤は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィン樹脂(B)および他のゴムの合計100重量部に対して0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合で用いるのが望ましい。架橋助剤の配合割合が上記範囲にある場合、得られる熱可塑性エラストマーは、架橋助剤が熱可塑性エラストマー中に未反応の原料として残存することがないため、加工成形の際に熱履歴による物性の変化が生じることがなく、しかも流動性に優れている。
【0037】
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)中にポリオレフィン樹脂(B)が平均分散粒子径3μm以下で分散したペレット状のゴム配合物(C)を調製するには、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)を混合し、溶融状態で混練してポリオレフィン樹脂(B)に剪断作用(力)を与える。このような方法により、ゴム配合物(C)におけるポリオレフィン樹脂(B)の前記モルフォロジー(相形態)が達成できるが、混練時の温度が低かったり、また剪断力エネルギーが不足すると、ポリオレフィン樹脂(B)の平均分散粒子径が3μmを超えやすくなる。
【0038】
前記ゴム配合物(C)の調製は、高い剪断力を与えることのできる混練装置で行うのが好ましい。具体的には、ミキシングロール、1軸または2軸押出機などの混練装置を用いて行うことができるが、2軸押出機により混練してゴム配合物(C)を調製するのが好ましい。2軸押出機により混練することにより、ポリオレフィン樹脂(B)が平均分散粒子径3μm以下で分散したゴム配合物(C)を容易に調製することができる。
【0039】
ゴム配合物(C)の調製には、最終的に用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)の全量を使用することもできるし、一部を使用することもできる。一部を使用する場合は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)および/またはポリオレフィン樹脂(B)の残部は、ゴム配合物(C)と混合して架橋剤の存在下に動的に熱処理する。
【0040】
またゴム配合物(C)の調製は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)の合計に対してエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)60〜97重量%、好ましくは70〜95重量%、ポリオレフィン樹脂(B)40〜3重量%、好ましくは30〜5重量%の割合で配合して調製するのが望ましい。ゴム配合物(C)を架橋剤の存在下に動的に熱処理して熱可塑性エラストマーを得る際に、新たにポリオレフィン樹脂(B)を追加し、ゴム配合物(C)およびポリオレフィン樹脂(B)を架橋剤の存在下に動的に熱処理して本発明の熱可塑性エラストマーを得ることもできる。
【0041】
本発明の熱可塑性エラストマーに他の成分を配合する場合は、上記方法によりゴム配合物(C)を調製した後、このゴム配合物(C)に他の成分を添加して混練し、他の成分を含むゴム配合物(C)を調製するのが好ましい。他の成分の配合は、ミキシングロール、1軸または2軸押出機などの混練装置を用いて行うことができる。
【0042】
前記溶融状態で混練する方法では、ポリオレフィン樹脂(B)の融点またはガラス転移点以上の温度で混練するのが好ましい。具体的な方法としては、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)を2軸押出機により100〜300℃で、10秒以上溶融状態で混練する方法などがあげられる。この際、ポリオレフィン樹脂(B)がプロピレン単独重合体(B)である場合には、200℃の温度条件で、2軸押出機中でプロピレン単独重合体(B)に比エネルギーを0.01kW・hr/kg以上、好ましくは0.02kW・hr/kg以上与えるように、溶融状態で混練するのが望ましい。
【0044】
前記動的な熱処理は、上記のようにして調製したゴム配合物(C)に前記架橋剤、および必要により架橋助剤を添加し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン樹脂(B)が溶融状態で混練することにより行う。この動的な熱処理は、ミキシングロール、インテンシブミキサー(例えばバンバリーミキサー、ニーダー等)、1軸または2軸押出機などの混練装置を用いて行うことができるが、2軸押出機が好ましい。また動的な熱処理は、非開放型の混練装置中で、窒素などの不活性ガス中で行うことが好ましい。
【0045】
また動的な熱処理は、使用する有機過酸化物の半減期が1分未満となる温度で行うのが望ましい。混練温度は通常150〜280℃、好ましくは170〜240℃であり、混練時間は1〜20分間、好ましくは1〜5分間である。また、混練の際に加えられる剪断力は、通常剪断速度で10〜104sec-1、好ましくは102〜104sec-1の範囲内で決定される。
【0046】
上記のように動的に熱処理することにより架橋反応が進行し、前記のような相構造を有する本発明の熱可塑性エラストマーが得られる。なお、加硫ゴムを製造する際に行われる静的な加硫では、未加硫ゴム配合物全体が架橋されるので、得られる加硫ゴムは熱可塑性とはならないが、前記の動的な熱処理による架橋では、ゴム配合物(C)全体が架橋されず、主としてエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)が架橋されるとともに、ポリオレフィン樹脂(B)の分解が進行するので、得られるエラストマーは熱可塑性である。
【0047】
前記ゴム配合物(C)は調製に引き続いて動的に熱処理することもできるし、動的に熱処理するまで一時的に保管することもできる。保管は室温ですることができ、この場合でもゴム配合物(C)はブロッキングが防止されているので、粉砕工程は省略することができ、そのまま動的に熱処理することができる。
【0048】
本発明の製造方法では、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)を混練してポリオレフィン樹脂(B)が分散したゴム配合物(C)を調製した後、動的に熱処理するので、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)のブロッキングを防止して、強度、伸び性、耐衝撃性およびゴム弾性等のゴム的性質に優れた熱可塑性エラストマーを容易に効率よく製造することができる。
【0049】
このようにして得られる本発明の熱可塑性エラストマーは、高強度および高伸び性を有し、かつ耐衝撃性およびゴム弾性等のゴム的性質に優れている。また本質的に不要な添加剤やフィラーを含まないので、品質が良好であり、このため熱可塑性エラストマーから得られる成形品、例えば押出成形品は、添加剤のブリードアウトや添加剤による吸湿がなく、肌が良好で外観良好である。
【0050】
本発明で製造される熱可塑性エラストマーは、上記のような特性を有し、しかもオレフィン系の熱可塑性エラストマーであるので、軽量でリサイクルが容易であり、このため省エネルギー、省資源夕イプのエラストマーとして使用でき、特に加硫ゴムの代替品として広く使用することができる。具体的には、本発明の熱可塑性エラストマーは、自動車の内装部品および外装部品、電気・電子部品、家電関連部品、土木・建材関連部品、雑貨ならびに日用品などの分野で好適に利用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明で製造される熱可塑性エラストマーは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムと、ポリオレフィン樹脂とを含み、これらが前記特定の相構造を有しているので、高強度および高伸び性を有し、かつ耐衝撃性およびゴム的性質に優れ、しかもこの熱可塑性エラストマーからなる成形品は肌が良好で外観性に優れている。
【0052】
本発明の熱可塑性エラストマーの製造方法は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムと、ポリオレフィン樹脂とを混練し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム中にポリオレフィン樹脂が平均分散粒子径3μm以下で分散したゴム配合物を調製し、次にこのゴム配合物を架橋剤の存在下に動的に熱処理しているので、上記熱可塑性エラストマーを、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムのブロッキングを防止して、簡単に効率よく製造することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について説明する。各実施例で使用した成分は次の通りである。
【0054】
(A−1)エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム:
エチレン含量;73モル%
ヨウ素価;12
ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];80
(A−2)エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴムの油展品:
エチレン含量;66モル%
ヨウ素価;22
ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];180
油展量;ゴム100重量部に対して40重量部
オイル;パラフィン系プロセスオイル(出光興産製 PW−380、商標)
(A−3)エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム:
エチレン含量;81モル%
ヨウ素価;12
ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];80
【0055】
(A−4)エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴムの油展品:
エチレン含量;81モル%
ヨウ素価;12
ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];160
油展量;ゴム100重量部に対して50重量部
オイル;パラフイン系プロセスオイル(出光興産製 PW−380、商標)
(A−5)エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴムの油展品:
エチレン含量;66モル%
ヨウ素価;22
ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];180
油展量;ゴム100重量部に対して50重量部
オイル;パラフィン系プロセスオイル(出光興産製 PW−380、商標)
【0056】
(B−1)プロピレンホモポリマー:
MFR;10g/10分
(B−2)プロピレン・エチレンブロック共重合体:
MFR;10g/10分
エチレン含量;8モル%
(B−3)プロピレン・エチレンブロック共重合体:
MFR;1.0g/10分
エチレン含量;8モル%
【0057】
(D−1)スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物:
スチレン含量;30wt%
MFR;0.3g/10分
ブタジエン重合体ブロックの不飽和結合に対する水素添加量;99.8%
(D−2)ブチルゴムマスターバッチペレット:
ブチルゴム〔不飽和度;0.7モル%、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];45〕と前記エチレン・プロピレンブロック共重合体(B−2)を70/30(重量比)でブレンドしたペレット
(D−3)ブチルゴムマスターバッチペレッ卜:
ブチルゴム〔不飽和度;0.7モル%、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)];45〕と前記プロピレン・エチレンブロック共重合体(B−3)とを60/40(重量比)でブレンドしたペレッ卜
【0058】
実施例1
《ゴム配合物ペレットの製造》
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)とプロピレンホモポリマー(B−1)とを、別々の定量フィーダーを用いて、(A−1)/(B−1)=80/20の重量比になるように2軸押出機に供給し、下記条件で混練してゴム配合物ペレット(C−1)を作製した。
【0059】
得られたゴム配合物ペレット(C−1)の切片をルテニウム酸で染色処理し、透過型電子顕微鏡で相構造を観察したところ、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)中にプロピレンホモポリマー(B−1)が分散しており、その平均分散粒子径は0.5μmであった。
またこのゴム配合物ペレット(C−1)を50mmφの金属製の筒に入れ、その上から5kgの荷重をかけた状態で40℃、7日間放置した後、荷重を取り除いてブロッキング状態を以下の基準に従って評価したところ、評点は4であった。
《ブロッキング状態評価の評点》
1:完全に固着している
2:強固に固着しており、手でほぐすのは困難である
3:やや強固に固着しているが、何とか手でほぐすことができる
4:固着しているが比較的容易に手でほぐすことができる
5:固着していない、あるいは軽く固着しているが簡単に手でほぐすことができる
【0060】
《熱可塑性エラストマーの製造》
次に、得られたゴム配合物ペレット(C−1)100重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部をヘンシェルミキサーで充分混合し、上記2軸押出機に供給し、上記2軸押出機と同一の条件で動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
【0061】
得られた熱可塑性エラストマーの切片をルテニウム酸で染色処理し、透過型電子顕微鏡で相構造を観察したところ、プロピレンホモポリマー(B−1)中にエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)粒子が分散しており、さらにエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)粒子中にプロピレンホモポリマー(B−1)が分散していた。なおエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)粒子の平均分散粒子径は3μm、この粒子中に分散しているプロピレンホモポリマー(B−1)の平均分散粒子径は0.3μm以下であった。
また得られた熱可塑性エラストマーを190℃でプレス成形して、厚さ1mmのシートを作製し、JIS K6301に準拠して引張試験および圧縮永久歪み試験を行った。結果を表1に示す。
【0062】
比較例1
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)とプロピレンホモポリマー(B−1)とを、(A−1)/(B−1)=80/20の重量比になるようにバンバリーミキサーに供給し、混練してゴム配合物ペレット(C−2)を作製した。
【0063】
得られたゴム配合物ペレット(C−2)中のプロピレンホモポリマー(B−1)の平均分散粒子径を実施例1と同様に求めたところ、4.2μmであった。
また得られたゴム配合物ペレット(C−2)のブロッキング性を実施例1と同様に評価したところ、評点は3であった。
【0064】
次に、得られたゴム配合物ペレット(C−2)100重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部を用い、実施例1と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
得られた熱可塑性エラストマーを用いて実施例1と同様に粒子の平均分散粒子径を求め、また引張試験を行った。結果を表1に示す。比較例1の熱可塑性エラストマーは、実施例1のものに比較して引張強度、伸びが劣っていた。
【0065】
比較例2
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)のみを実施例1と同様に2軸押出機に供給し、混練してペレット(C−3)を作製した。このペレット(C−3)について実施例1と同様にブロッキング性を評価したところ、評点は1であり、実施例1のゴム配合物ペレットに比べてブロッキングし易かった。
【0066】
実施例2
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−3)とプロピレンホモポリマー(B−1)とを、(A−3)/(B−1)=80/20の重量比で実施例1と同様にゴム配合物ペレット(C−4)を作製した。
【0067】
得られたゴム配合物ペレット(C−4)中のプロピレンホモポリマー(B−1)の平均分散粒子径を実施例1と同様に求めたところ、0.5μmであった。
また得られたゴム配合物ペレット(C−4)のブロッキング性を実施例1と同様に評価したところ、評点は4であった。
【0068】
次に、得られたゴム配合物ペレット(C−4)100重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部から実施例1と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
得られた熱可塑性エラストマーを用いて実施例1と同様に粒子の平均分散粒子径を求め、また引張試験、圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に示す。
【0069】
比較例3
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−3)とプロピレンホモポリマー(B−1)とを、(A−3)/(B−1)=80/20の重量比で比較例1と同様にバンバリーミキサーを用いてゴム配合物ペレット(C−5)を作製した。
【0070】
得られたゴム配合物ペレット(C−5)中のプロピレンホモポリマー(B−1)の平均分散粒子径を実施例1と同様に求めたところ、4.5μmであった。
また得られたゴム配合物ペレット(C−5)のブロッキング性を実施例1と同様に評価したところ、評点は3であった。
【0071】
次に、得られたゴム配合物ペレット(C−5)100重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部から実施例1と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
得られた熱可塑性エラストマーを用いて実施例1と同様に粒子の平均分散粒子径を求め、また引張試験、圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に示す。比較例3の熱可塑性エラストマーは実施例2のものに比べて引張強度、伸びが劣っていた。
【0072】
実施例3
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−2)とプロピレン・エチレンブロック共重合体(B−2)とを、(A−2)/(B−2)=70/30の重量比になるように実施例1と同様に2軸押出機で混練してゴム配合物ペレット(C−6)を作製した。
【0073】
得られたゴム配合物ペレット(C−6)中のプロピレンホモポリマー(B−2)の平均分散粒子径を実施例1と同様に求めたところ、0.5μmであった。
また得られたゴム配合物ペレット(C−6)のブロッキング性を実施例1と同様に評価したところ、評点は4であった。
【0074】
次に、得られたゴム配合物ペレット(C−6)55重量部、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物(D−1)15重量部、ブチルゴムマスターバッチペレット(D−2)30重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.3重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.3重量部から実施例1と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
得られた熱可塑性エラストマーを用いて実施例1と同様に粒子の平均分散粒子径を求め、また引張試験、圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
表1および表2の注
*1 B成分の平均分散粒子径:ゴム配合物中に分散しているポリオレフィン樹脂粒子の平均分散粒径であり、単位はμm
*2 架橋剤:2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン
*3 架橋助剤:ジビニルベンゼン
*3 架橋助剤:ジビニルベンゼン、配合量の単位は重量部
*4 エラストマーのポリオレフィン樹脂中に分散しているエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム架橋粒子の平均分散粒子径であり、単位はμm
*5 エラストマーのエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム架橋粒子中に分散しているポリオレフィン樹脂粒子の平均分散粒子径であり、単位はμm
*6 引張強度:JIS K6301に準拠
*7 伸び:JIS K6301に準拠
*8 圧縮永久歪み:JIS K6301に準拠
【0078】
実施例4
《ゴム配合物ペレットの製造》
ペレッ卜状のエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)とプロピレンホモポリマー(B−1)とを、別々の定量フィーダーを用いて、(A−4)/(B−1)=82/18の重量比になるように2軸押出機に供給し、下記条件で混練してゴム配合物ペレッ卜(C−7)を作製した。
【0079】
得られたゴム配合物ペレット(C−7)の切片をルテニウム酸で染色処理し、透過型電子顕微鏡で相構造を観察したところ、エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)中にプロピレンホモポリマー(B−1)が分散しており、その平均分散粒子径は0.5μmであった。
【0080】
《熱可塑性エラストマーの製造》
次に、得られたゴム配合物ペレッ卜(C−7)60重量部、プロピレンホモポリマー(B−1)40重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.3重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.3重量部をヘンシェルミキサーで充分混合し、上記2軸押出機に供給し、上記2軸押出機と同一の条件で動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
【0081】
得られた熱可塑性エラストマーの切片をルテニウム酸で染色処理し、透過型電子顕微鏡で相構造を観察したところ、プロピレンホモポリマー(B−1)中にエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)粒子が分散しており、さらにエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)粒子中にプロピレンホモポリマー(B−1)が分散していた。なおエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)粒子の平均分散粒子径は3μm、この粒子中に分散しているプロピレンホモポリマー(B−1)の平均分散粒子径は0.3μm以下であった。また、JlS K7110に準拠して−40℃でアイゾッ卜衝撃強度試験を行った。結果を表3に示す。
【0082】
比較例4
あらかじめゴム配合物を製造することなく、ペレッ卜状のエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)49.2重量部とプロピレンホモポリマー(B−1)50.8重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.3重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.3重量部(実施例4の最終組成と同一の組成比)から実施例4と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
【0083】
得られた熱可塑性エラストマーの相構造を実施例4と同様に、観察したところ、実施例4の様にプロピレンホモポリマー(B−1)がエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(A−4)中に分散しているような構造は認められなかった。また、実施例4と同様に−40℃でアイゾッ卜衝撃強度試験を行ったところ、実施例4に比べて衝撃強度が劣っていた。結果を表3に示す。
【0084】
実施例5
クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−5)とプロピレン・エチレンブロック共重合体(B−3)とを、別々の定量フィ−ダ−を用いて、(A−5)/(B−3)=75/25の重量比になるように2軸押出機に供給し、実施例4と同様に混練してゴム配合物ペレッ卜(C−8)を作製した。
【0085】
次に、得られたゴム配合物ペレッ卜(C−8)80重量部、ブチルゴムマスターバッチペレット(D−3)20重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部をヘンシエルミキサーで充分混合し、上記2軸押出機に供給し、実施例4と同一の条件で動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
【0086】
得られた熱可塑性エラストマーの相構造を実施例4と同様に観察したところ、プロピレン・エチレンブロック共重合体(B−3)がエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−5)中に分散しており、その平均分散粒子径は0.3μm以下であった。また、JlS K6301に準拠して圧縮永久歪み試験を、JIS K7110に準拠して−40℃でアイゾッ卜衝撃試験を行った。結果を表3に示す。
【0087】
比較例5
予めゴム配合物を製造することなく、クラム状のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−5)60重量部とプロピレン・エチレンブロック共重合体(B−3)20重量部、ブチルゴムマスターバッチペレット(D−3)20重量部、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.4重量部、および架橋助剤としてジビニルベンゼン0.4重量部(実施例5の最終組成と同一の組成比)から実施例4と同様に動的に熱処理を行い、熱可塑性エラストマーを製造した。
【0088】
得られた熱可塑性エラストマーの相構造を実施例4と同様に観察したところ、実施例5のようにプロピレン・エチレンブロック共重合体(B−3)がエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−5)中に分散しているような構造は認められなかった。
また、JlS K6301に準拠して圧縮永久歪み試験を、JIS K7110に準拠して−40℃でアイゾッ卜衝撃試験を行った。実施例5に比ベて、特に−20℃における圧縮永久歪みが劣っていた。結果を表3に示す。
【0089】
【表3】
*1 B成分の平均分散粒子径:ゴム配合物中に分散しているポリオレフィン樹脂粒子の平均分散粒径であり、単位はμm
*2 架橋剤:2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、配合量の単位は重量部
*3 架橋助剤:ジビニルベンゼン、配合量の単位は重量部
*4 エラストマーのポリオレフィン樹脂中に分散しているエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム架橋粒子の平均分散粒子径
*5 エラストマーのエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム架橋粒子中に分散しているポリオレフィン樹脂粒子の平均分散粒子径
*6 ゴム配合物(C−7)60重量部に、プロピレンホモポリマー(B−1)40重量部を添加して動的な熱処理を行った
Claims (2)
- (A)エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム60〜97重量%と、(B)前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と分子レベルで相溶しないポリオレフィン樹脂40〜3重量%とを溶融状態で混練して、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)中にポリオレフィン樹脂(B)が平均分散粒子径3μm以下で分散したペレット状のゴム配合物(C)を調製し、
次にこのゴム配合物(C)を有機過酸化物からなる架橋剤の存在下に動的に熱処理し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋反応を進行させるとともに、ポリオレフィン樹脂(B)を分解して相状態を転換させることにより、
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の少なくとも一部は架橋された架橋粒子である熱可塑性エラストマーであって、
ポリオレフィン樹脂(B)からなるマ卜リックス相(海相)中に、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子が分散相(島相)として分散している海島構造を有し、
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子の平均分散粒子径が0.5μmを超え10μm以下であり、
かつエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋粒子中に、ポリオレフィン樹脂(B)の一部が0.3μm以下の平均分散粒子径で分散している熱可塑性エラストマー
を製造することを特徴とする熱可塑性エラストマーの製造方法。 - ゴム配合物(C)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)および/またはポリオレフィン樹脂(B)とを、架橋剤の存在下に動的に熱処理し、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の含有量が40〜95重量%、ポリオレフィン樹脂(B)の含有量が60〜5重量%である熱可塑性エラストマーを製造する請求項1記載の方法。
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