JPH11236423A - グラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物 - Google Patents
グラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物Info
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- JPH11236423A JPH11236423A JP983097A JP983097A JPH11236423A JP H11236423 A JPH11236423 A JP H11236423A JP 983097 A JP983097 A JP 983097A JP 983097 A JP983097 A JP 983097A JP H11236423 A JPH11236423 A JP H11236423A
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Abstract
−リング剤に有用な湿気硬化型のグラフト共重合体及び
これを含む被覆用組成物を提供する。 【解決手段】マクロモノマ−(a)3〜30重量%とそ
れ以外の重合性不飽和モノマ−(b)70〜97重量%
を共重合させてなるグラフト共重合体であって、幹部に
イソシアネ−ト基成分を共重合体全重量の0.5〜2
8.5重量%含有してなり、重量平均分子量2,000
〜150,000でガラス転移温度0〜90℃であるこ
とを特徴とするグラフト共重合体(I)、及びこれを主
成分として含む被覆用組成物。
Description
築用や補修用などの塗料やシ−リング剤に有用な湿気硬
化型のグラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物に
関する。
築物、家具、自動車等の塗装や補修に際し、乾燥性、仕
上り性、耐候性などの点から、アクリルウレタン塗料が
主に使用されている。該塗料は、常温硬化型として優れ
た性能を有する塗膜を形成しうるものである。
常、2液タイプであるため、一定の可使時間内に使用し
なければならず、塗装作業性に問題があった。また該塗
料は比較的低分子量のポリイソシアネ−ト化合物を硬化
剤として用いるため、現場施工時にその蒸気による毒性
や刺激性も問題であった。
るイソシアネ−ト基による湿気硬化型の塗料が種々提案
されている。例えば特開昭56−118409号公報や
特開昭64−75578号公報などには、イソシアネ−
ト基含有共重合体を用いてなる塗料が開示されており、
塗装作業性、安全衛生面での改善がなされた。
として特に望まれる乾燥性及び物性面で、2液タイプの
アクリルウレタン塗料に匹敵するに至っていない。
を解決すべく鋭意検討した結果、マクロモノマ−を使用
してなるグラフト共重合体の幹部にイソシアネ−ト基成
分を導入してなるグラフト共重合体を被膜成分として用
いることにより、乾燥性に優れ且つ膜物性を損なうこと
なくまた毒性や刺激性の問題のない1液タイプの塗料が
得られることを見出し本発明に到達した。
3〜30重量%とそれ以外の重合性不飽和モノマ−
(b)70〜97重量%を共重合させてなるグラフト共
重合体であって、幹部にイソシアネ−ト基成分を共重合
体全重量の0.5〜28.5重量%含有してなり、重量
平均分子量2,000〜150,000でガラス転移温
度0〜90℃であることを特徴とするグラフト共重合体
(I)、及びこれを主成分として含む被覆用組成物を提
供するものである。
は、末端に重合性不飽和基を有するオリゴマ−又はポリ
マ−であり、Macromolecular Monomerの略である。
いて、末端に重合性不飽和基を導入する方法としては、
例えば リビングポリマ−アニオンに塩化アリル、メタクリ
ル酸クロリド等を作用させる方法、リビングポリマ−ア
ニオンにエピクロルヒドリンを作用させポリマ−末端に
グリシジル基を導入し、このものに(メタ)アクリル酸
等の不飽和カルボン酸を反応させる方法、 カルボキシル基を有するメルカプタン系連鎖移動
剤、例えばメルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン
酸、3−メルカプトプロピオン酸等の存在下でラジカル
重合性モノマ−を重合させて末端カルボキシル基を有す
るオリゴマ−又はポリマ−を得て、この末端カルボキシ
ル基にメタクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジ
ル、アリルグリシジルエ−テル等のエポキシ基と重合性
不飽和基とを有する化合物を反応させる方法、 水酸基を有するメルカプタン系連鎖移動剤、例えば
2−メルカプトエタノ−ル等の存在下でラジカル重合性
モノマ−を重合させて末端水酸基を有するオリゴマ−又
はポリマ−を得て、この末端水酸基にジイソシアネ−ト
化合物でイソシアネ−ト化し、このイソシアネ−ト基に
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の水酸基と重合
性不飽和基とを有する化合物を反応させる方法、又は末
端水酸基を有するオリゴマ−又はポリマ−に、イソシア
ネ−トエチルメタクリレ−ト等のような重合性不飽和基
とを有するモノイソシアネ−トを反応させる方法、及び アミノ基を有するメルカプタン系連鎖移動剤、例え
ば2−アミノエタンチオ−ル等の存在下でラジカル重合
性モノマ−を重合させて末端アミノ基を有するオリゴマ
−又はポリマ−を得て、このものに上記と同様にエポ
キシ基と重合性不飽和基とを有する化合物を反応させる
方法、などが利用できる。
カル重合法であり、かつ反応が容易であることからの
方法が特に好ましい。の方法において、末端カルボキ
シル基を有するオリゴマ−又はポリマ−にメタクリル酸
グリシジル等を反応させる際に用いられる反応触媒とし
ては、3級アミン、4級アンモニウム塩が使用できる。
マクロモノマ−の着色を防ぐためにはテトラブチルアン
モニウムブロマイド等の4級アンモニウム塩を使用する
のが好ましい。
るエチレン性重合性モノマ−としては、例えば(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イ
ソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル等の(メ
タ)アクリル酸のC1〜C20のアルキル又は環状アル
キルエステル;(メタ)アクリル酸メトキシブチル、
(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル
酸エトキシブチル等の(メタ)アクリル酸のC2〜C8
のアルコキシアルキルエステル;スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクロレイン、ブタジエン、イソプレンな
どが挙げられ、これらは所望の物性に応じて適宜使用さ
れる。
のラジカル重合による方法において、メルカプタン系
の連鎖移動剤とともに重合開始剤、特にアゾ系開始剤を
使用して上記エチレン性重合性モノマ−を重合させるこ
とができる。重合するエチレン性重合性モノマ−は1種
又は2種以上用いてよいが、得られたマクロモノマ−の
ガラス転移温度は50℃以上であることが好適である。
また得られたマクロモノマ−(a)の重量平均分子量は
1,000〜25,000であることが好適である。市
販品としては、東亜合成化学社製のAA−2、AA−
6、AB−2、AB−6などが挙げられる。
(b)としては、上記マクロモノマ−(a)の構成単位
となるエチレン性重合性モノマ−の説明で述べたモノマ
−が使用できる。また重合性不飽和モノマ−(b)とし
て、官能基を含有するエチレン性重合性モノマ−が使用
でき、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト等の(メタ)
アクリル酸のC2〜C8のヒドロキシアルキルエステ
ル;市販品としてダイセル化学工業社製の製品であるプ
ラクセルFA−1(アクリル酸2−ヒドロキシエチル1
モルにε−カプロラクトン1モルを付加したモノマ
−)、プラクセルFM−1、FM−3、FM−5(メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル1モルにε−カプロラク
トンをそれぞれ1モル、3モル、5モル付加したモノマ
−)、ユニオンカ−バイド社(米)製の製品であるTO
NE M−100(アクリル酸2−ヒドロキシエチル1
モルにε−カプロラクトン2モルを付加したモノマ−)
などの水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル1モルと
ラクトン類1〜5モルとの付加物;ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレ−ト、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレ−トなどの(メタ)アクリル酸のアミノア
ルキルエステル;(メタ)アクリルアミド、グリシジル
(メタ)アクリレ−トなどが挙げられる。
ト成分を含有するものであり、該幹部にイソシアネ−ト
基を導入するには、(i)重合性不飽和モノマ−(b)
としてイソシアネ−ト基含有モノマ−を使用する、ある
いは(ii)重合性不飽和モノマ−(b)として上記水酸
基やアミノ基などの活性水素含有重合性モノマ−を用い
て本発明の共重合体に活性水素基を導入し、該活性水素
基の等モル以上のポリイソシアネ−ト化合物を反応させ
る、等の方法を採用することができる。
用されるイソシアネ−ト基含有モノマ−としては、例え
ばイソシアネ−トエチル(メタ)アクリレ−ト、イソシ
アネ−トプロピル(メタ)アクリレ−ト、イソシアネ−
トブチル(メタ)アクリレ−ト、イソシアネ−トヘキシ
ル(メタ)アクリレ−ト、m−イソプロペニル−α、α
´−ジメチルベンジルイソシアネ−ト、m−エチレニル
−α、α´−ジメチルベンジルイソシアネ−トなどが挙
げられ、さらにヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト
等の活性水素含有重合性モノマ−にヘキサメチレンジイ
ソシアネ−ト等のポリイソシアネ−ト化合物を付加して
なる不飽和化合物が挙げられる。
性不飽和モノマ−(b)として用いた場合に、活性水素
基と反応させるポリイソシアネ−ト化合物としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネ−ト等の脂肪族ジイソシアネ−ト類、
キシリレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ
−ト等の脂環族ジイソシアネ−ト類等が挙げられる。
液重合法によりラジカル重合開始剤の存在下でラジカル
重合することによって行われ、(b)成分が幹ポリマ−
を形成し、(a)成分が枝ポリマ−を形成する本発明の
グラフト共重合体を得ることができる。
ゾイル、t−ブチルハイドロパ−オキサイド、クミルハ
イドロパ−オキサイド、クメンハイドロパ−オキサイ
ド、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト、t−ブチルパ
−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト等の過酸化物開始
剤や、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチル
バレロニトリル等のアゾ系開始剤が使用できる。
ンゼン、トルエン、キシレン;酢酸ブチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、セロソルブアセテ−ト等のエステル
系;ジオキサン、エチレングリコ−ルジブチルエ−テル
等のエ−テル系;メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン系などの溶剤が挙げられ、これらは
単独又は2種以上混合して使用できる。
(a)成分が3〜30重量%、好ましくは5〜20重量
%で(b)成分が70〜97重量%、好ましくは80〜
95重量%である。該(a)成分が3重量%未満では
((b)成分が97重量%を越えると)、得られる塗膜
の乾燥性、硬度が不十分となり、一方(a)成分が30
重量%を越えると((b)成分が70重量%未満で
は)、得られる塗膜の耐久性が低下するので好ましくな
い。
シアネ−ト基成分を共重合体全重量の0.5〜28.5
重量%、好ましくは3.0〜15.0重量%含有してな
る。該含有量が0.5重量%未満では、得られる塗膜の
耐溶剤性、耐久性が低下し、乾燥性、硬度も不十分とな
り、一方28.5重量%を越えると塗膜が脆くなり、か
えって耐久性が低下するので好ましくない。
共重合体(I)は、重量平均分子量が2,000〜15
0,000、好ましくは5,000〜50,000で、
ガラス転移温度が0〜90℃、好ましくは15〜75℃
である。重量平均分子量が2,000未満では、得られ
る塗膜の乾燥性、硬度が満足に得られ難く、一方15
0,000を越えると貯蔵性が低下し、得られる塗膜の
仕上り性が満足に得られ難いので好ましくなく、またガ
ラス転移温度が0℃未満では、得られる塗膜の乾燥性、
硬度が満足に得られ難く、一方90℃を越えると塗膜が
脆くなり、かえって耐久性が低下する傾向がみられるの
で好ましくない。
単独で湿気硬化により被膜を形成することができるもの
であり、本発明では該グラフト共重合体(I)を主成分
として含む被覆用組成物をも提供するものである。
共重合体(I)に、必要に応じて種々の硬化剤や樹脂成
分を配合してなるものが挙げられる。
ら、ポリイソシアネ−ト化合物やオキサゾリジン化合物
などを配合することができる。
は、1分子中に少なくとも2個以上イソシアネ−ト基を
含有する低分子化合物や重合体が使用でき、例えばヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネ−ト等の脂肪族ジイソシアネ−ト類、キ
シリレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−
ト等の脂環族ジイソシアネ−ト類、これらジイソシアネ
−トと多価アルコ−ルや低分子量ポリエステル樹脂や水
との付加物、これらジイソシアネ−ト同志の重合体、さ
らにはイソシアヌレ−ト・ビュレット体などが挙げら
れ、さらにイソシアネ−ト基含有モノマ−を用いてなる
重合体、特にイソシアネ−ト基含有モノマ−をスチレン
や(メタ)アクリル酸エステル類等の他の重合性不飽和
モノマ−と共重合して得られるイソシアネ−ト基含有共
重合体などが挙げられる。
全樹脂固形分に対して0.5〜40重量%、好ましくは
1〜20重量%の範囲で配合するのが適当である。
ロ−スアセテ−トブチレ−ト(III)や、該セルロ−スア
セテ−トブチレ−トとその他の重合性不飽和モノマ−を
共重合してなる変性ビニル系共重合体(III')を乾燥性
向上の点から配合することができる。
は、セルロ−スの部分アセチル化物をさらにブチルエス
テル化して得られるセルロ−ス誘導体であり、特に好適
なものはアセチル基含有量が一般に1〜30重量%、好
ましくは1〜14重量%で、ブチル基含有量が一般に1
6〜60重量%、好ましくは35〜60重量%であり、
そしてASTM−D1343−54T(Formula
A)に記載された粘度測定法により測定した場合の粘度
が一般に0.005〜5秒、好ましくは0.005〜1
秒の範囲に入るものである。具体的には、米国イ−スト
マン・コダック社の製造にかかる製品、例えば商品名
〔前者の数字の2桁目迄はブチル基含有量(重量%)
を、また同じく3桁目は水酸基含有量を示し、そして後
者の数字は粘度(秒)を示す〕で、EAB−381−
0.5、EAB−551−0.2、EAB−551−
0.01などが使用できる。
I )は、全樹脂固形分に対して0.5〜20重量%の範
囲で、配合するのが適当である。
記セルロ−スアセテ−トブチレ−ト5〜75重量%及び
その他の重合性不飽和モノマ−25〜95重量%を共重
合してなるグラフト共重合体である。その他の重合性不
飽和モノマ−としては、前記グラフト共重合体(I)の
構成単位となる重合性不飽和モノマ−(b)の説明で述
べたモノマ−(活性水素含有モノマ−を除く)から適宜
選択して使用できる。上記変性ビニル系共重合体(II
I')は、全樹脂固形分に対して1〜30重量%の範囲で
配合するのが適当である。
エチレン性重合性モノマ−類の共重合体で、特にマクロ
モノマ−3〜30重量%とその他の重合性不飽和モノマ
−70〜97重量%を共重合させてなるイソシアネ−ト
基成分を含まないグラフト共重合体(IV)を乾燥性向上
の点から使用できる。マクロモノマーとしては、前記グ
ラフト共重合体(I)の構成単位となるマクロモノマー
(a)の説明で述べたものから適宜選択でき、またその
他の重合性不飽和モノマ−としては、前記グラフト共重
合体(I)の構成単位となる重合性不飽和モノマ−
(b)の説明で述べたモノマ−(イソシアネ−ト基含有
モノマ−及び活性水素含有モノマ−を除く)から適宜選
択して使用できる。該グラフト共重合体(IV)は、全樹
脂固形分に対して0.5〜20重量%の範囲で配合する
のが適当である。
て、非水分散樹脂(V)を耐久性、乾燥性向上の点から
配合してもよい。該非水分散樹脂(V)は、分散安定剤
の存在下に、モノマ−は溶解するが該モノマ−から形成
される重合体は実質的に溶解しない有機液体中で、該モ
ノマ−を重合することにより得られるものであり、特に
該非水分散樹脂(V)として、重量平均分子量3,00
0〜150,000の重合体を分散安定剤として、この
存在下、前記グラフト共重合体(I)の構成単位となる
重合性不飽和モノマ−(b)の説明で述べたモノマ−
(イソシアネ−ト基含有モノマ−及び活性水素含有モノ
マ−を除く)から適宜選択し重合させて得られるガラス
転移温度が0〜100℃の重合体の粒子分散液が好適で
ある。
対して0.5〜50重量%、好ましくは1〜30重量%
の範囲で配合するのが適当である。
(I)を主成分とし、必要に応じて(II)〜(V)の硬
化剤や樹脂成分などを配合してなるものであるが、組成
物全体として樹脂固形分中に含まれるイソシアネ−ト基
成分が0.5〜28.5重量%、好ましくは3.0〜1
5.0重量%の範囲内となるように組成を選択すること
が貯蔵安定性や塗膜物性の点から好適である。
料類、溶剤、紫外線吸収剤、硬化触媒、脱水剤などの通
常の塗料用添加剤を配合することができる。
で塗装粘度に調整するだけで塗装可能となる1液型の塗
料として使用できる。
−塗り、ハケ塗り、ロ−ラ−塗り等の従来公知の方法が
利用でき、通常、乾燥膜厚10〜80μm程度塗装され
る。
説明する。尚、文中「部」及び「%」は夫々「重量部」
及び「重量%」を意味する。
反応器に、キシレン70部を仕込み、窒素気流中で加熱
し、125℃まで昇温後、「AA−6」(東亜合成社
製、セグメント主成分がメタクリル酸メチルであるマク
ロモノマ−、重量平均分子量13,300)10部、ス
チレン5部、メチルメタクリレ−ト25部、i−ブチル
メタクリレ−ト15部、n−ブチルメタクリレ−ト15
部、n−ブチルアクリレ−ト20部、イソシアネ−トエ
チルメタクリレ−ト10部及び2,2´−アゾビスイソ
ブチロニトリル2.1部の混合液を3時間かけて滴下
し、さらに同温度で2時間熟成した後、キシレン30部
で希釈し不揮発分50%のグラフト共重合体溶液(I−
1)を得た。
す配合とする以外は実施例1と同様に行ないグラフト共
重合体溶液(I−2)〜(I−6)を得た。得られたグ
ラフト共重合体溶液及び共重合体の性状値を表1に示
す。
反応器に、キシレン70部を仕込み、撹拌しながら10
0℃まで昇温し、スチレン10部、n−ブチルメタクリ
レ−ト25部、i−ブチルメタクリレ−ト35部、t−
ブチルメタクリレ−ト15部、2−エチルヘキシルメタ
クリレ−ト15部及び2,2´−アゾビスイソブチロニ
トリル1.0部の混合液を3時間かけて滴下し、さらに
同温度で2時間熟成した後、キシレン30部を加えて希
釈し不揮発分50%、粘度Vの分散安定剤共重合体溶液
を得た。該共重合体の重量平均分子量は45,000、
ガラス転移温度は45℃であった。
及びヘプタン85部を反応器に仕込み加熱還流させ、ス
チレン5部、メチルメタクリレ−ト23部、アクリロニ
トリル6部、メチルアクリレ−ト66部及び2,2´−
アゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合液を3時間
滴下し、滴下後2時間熟成を行って不揮発分52%、粘
度EF、重合体粒子の粒径0.3μmの乳白色の安定な
重合体分散液を得た。1液型クリヤ−塗料の作成 実施例5〜14及び比較例3〜5 上記の通り得られたグラフト共重合体溶液(I−1)〜
(I−6)を用いて、表2に示す配合で他成分を加えて
混合撹拌し、1液型クリヤ−塗料を作成した。次いで各
クリヤ−塗料をトルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸
ブチル=50/20/10/20の組成のシンナ−にて
13〜14秒(フォ−ドカップ#4/25℃)にて粘調
し室温(20℃)にて、市販ラッカ−プライマ−〜ラッ
カ−プライマ−サ−フェ−サ−〜メタリックベ−スが順
次塗装されてなる工程板上に、乾燥膜厚40μmとなる
ようにスプレ−塗装を行った後、塗膜性能試験を行っ
た。結果を表2に合わせて示す。
方法は下記の通りである。
2」、イ−ストマン・コダック社製、セルロ−スアセテ
−トブチレ−ト (注2)ポリイソシアネ−ト化合物:「N−350
0」、住友バイエルウレタン社製、ヘキサメチレンジイ
ソシアネ−トのイソシアヌレ−ト型、不揮発分100
%、NCO基含有量21.6% (注3)オキサゾリジン化合物:「Incozol L
V」、インダストリアルコポリマ−社製、純度99% (注4)硬化触媒A:ジブチルスズジラウレ−ト (注5)硬化触媒B:リン酸ジイソプロピルエステル (1)乾燥性 20℃で塗装後、塗板を水平に20分間保った後、温度
20℃、湿度75%RHの恒温恒湿室内に静置し、塗膜
表面にガ−ゼを8枚重ねたものを載せ、その上に接触面
積12.56cm2 である200gの重りを載せ,ガ−ゼ
跡が全くつかなくなるまでの静置時間(秒)を測定し
た。
20℃、湿度75%RHの恒温恒湿室内に1日、7日間
静置し、塗膜のツーコン硬度をAmerican Chain&Cable C
ompany製ツーコン硬度計を用いて20℃条件下で測定し
た。数値が大きいほど硬質である。
20℃、湿度75%RHの恒温恒湿室内に1日静置した
塗板の塗膜の平滑性、肉持感と透明性を目視判定した。
20℃、湿度75%RHの恒温恒湿室内に7日間放置し
た塗板をサンシャインウェザオメ−タ−にて1000時
間試験した後の塗面の変化の有無を確認した。
存したときの粘度の変化を評価した。
してなるグラフト共重合体の幹部にイソシアネ−ト基成
分を導入してなるグラフト共重合体が得られ、これを被
膜成分として用いることにより、乾燥性に優れ且つ膜物
性を損なうことなくまた毒性や刺激性の問題のない1液
タイプの塗料が得られる。本発明組成物は、特に自動車
用部品、建築用や補修用などの塗料やシ−リング剤に有
用である。
Claims (14)
- 【請求項1】 マクロモノマ−(a)3〜30重量%と
それ以外の重合性不飽和モノマ−(b)70〜97重量
%を共重合させてなるグラフト共重合体であって、幹部
にイソシアネ−ト基成分を共重合体全重量の0.5〜2
8.5重量%含有してなり、重量平均分子量2,000
〜150,000でガラス転移温度0〜90℃であるこ
とを特徴とするグラフト共重合体。 - 【請求項2】 マクロモノマ−(a)が、末端に重合性
不飽和基を有するオリゴマ−又はポリマ−である請求項
1記載のグラフト共重合体。 - 【請求項3】 マクロモノマ−(a)が、カルボキシル
基を有するメルカプタン系連鎖移動剤の存在下でラジカ
ル重合性モノマ−を重合させて生成した末端カルボキシ
ル基を有するオリゴマ−又はポリマ−の末端カルボキシ
ル基にエポキシ基と重合性不飽和基とを有する化合物を
反応させて得たものである請求項1又は2記載のグラフ
ト共重合体。 - 【請求項4】 マクロモノマ−(a)が、重量平均分子
量1,000〜25,000である請求項1ないし3の
いずれか1項記載のグラフト共重合体。 - 【請求項5】 重合性不飽和モノマ−(b)が、イソシ
アネ−ト基含有モノマ−である請求項1ないし4のいず
れか1項記載のグラフト共重合体。 - 【請求項6】 マクロモノマ−(a)3〜30重量%と
それ以外の重合性不飽和モノマ−(b)70〜97重量
%を共重合させてなるグラフト共重合体であって、幹部
にイソシアネ−ト基成分を共重合体全重量の0.5〜2
8.5重量%含有してなり、重量平均分子量2,000
〜150,000でガラス転移温度0〜90℃であるグ
ラフト共重合体(I)を主成分として含む被覆用組成
物。 - 【請求項7】 ポリイソシアネ−ト化合物(II)を、全
樹脂固形分に対して0.5〜40重量%の範囲で配合し
てなる請求項6記載の被覆用組成物。 - 【請求項8】 ポリイソシアネ−ト化合物(II)が、1
分子中に少なくとも2個以上イソシアネ−ト基を含有す
る低分子化合物である請求項7記載の被覆用組成物。 - 【請求項9】 ポリイソシアネ−ト化合物(II)が、イ
ソシアネ−ト基含有モノマ−を用いてなる重合体である
請求項7記載の被覆用組成物。 - 【請求項10】 セルロ−スアセテ−トブチレ−ト(II
I )を、全樹脂固形分に対して0.5〜20重量%の範
囲で配合してなる請求項6ないし9のいずれか1項記載
の被覆用組成物。 - 【請求項11】 セルロ−スアセテ−トブチレ−ト5〜
75重量%及びその他の重合性不飽和モノマ−25〜9
5重量%を共重合してなる変性ビニル系共重合体(II
I')を、全樹脂固形分に対して1〜30重量%の範囲で
配合してなる請求項6ないし10のいずれか1項記載の
被覆用組成物。 - 【請求項12】 マクロモノマ−3〜30重量%とそれ
以外の重合性不飽和モノマ−70〜97重量%を共重合
させてなるイソシアネ−ト基成分を含まないグラフト共
重合体(IV)を、全樹脂固形分に対して0.5〜20重
量%の範囲で配合してなる請求項6ないし11のいずれ
か1項記載の被覆用組成物。 - 【請求項13】 非水分散樹脂(V)を、全樹脂固形分
に対して0.5〜50重量%の範囲で配合してなる請求
項6ないし12のいずれか1項記載の被覆用組成物。 - 【請求項14】 非水分散樹脂(V)が、重量平均分子
量3,000〜150,000の重合体を分散安定剤と
して、この存在下、非水溶媒中で重合性不飽和モノマ−
を重合させて得られるガラス転移温度が0〜100℃の
重合体の粒子分散液である請求項13記載の被覆用組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP983097A JPH11236423A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP983097A JPH11236423A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236423A true JPH11236423A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=11731059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP983097A Pending JPH11236423A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グラフト共重合体及びこれを含む被覆用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11236423A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206622A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
WO2010001773A1 (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-07 | 昭和電工株式会社 | 塗料組成物及びこれを用いた塗膜形成方法 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP983097A patent/JPH11236423A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206622A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
WO2010001773A1 (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-07 | 昭和電工株式会社 | 塗料組成物及びこれを用いた塗膜形成方法 |
JP5615704B2 (ja) * | 2008-07-01 | 2014-10-29 | 昭和電工株式会社 | 塗料組成物及びこれを用いた塗膜形成方法 |
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