JPH11236149A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11236149A
JPH11236149A JP10042262A JP4226298A JPH11236149A JP H11236149 A JPH11236149 A JP H11236149A JP 10042262 A JP10042262 A JP 10042262A JP 4226298 A JP4226298 A JP 4226298A JP H11236149 A JPH11236149 A JP H11236149A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストローラより画像形成部に送出された
用紙上の画像のずれを確実に防止することにある。 【解決手段】 画像担持体14へ用紙を送り込むレジス
トローラ50を有し、かつ、レジストローラ50への入
り口経路38,51が複数形成された画像形成装置1に
おいて,各入り口経路38,51毎にレジストローラ5
0のスタートタイミングTb,(T+α)を異ならしめ
る搬送制御手段70,71を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は用紙に画像形成を
行う画像形成装置、特に、レジストローラを利用して用
紙と画像担持体の画像形成部との位置合わせを行い、そ
の用紙上に画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷
装置等の画像形成装置は回転駆動する画像担持体に用紙
搬送部より用紙を供給し、その用紙に可視像を形成す
る。例えば、電子写真式複写機等では画像担持体として
の感光体ドラムのトナー像を用紙に転写し定着した上で
排紙しており、孔版印刷装置等では画像担持体としての
印刷ドラムのインク画像を用紙に印刷した上で排紙して
いる。ところで、これら画像形成装置は用紙に適正画像
を形成する上で、画像担持体の画像形成部と用紙との搬
送方向の位置合わせが必要となる。このため、画像形成
装置の用紙搬送部は画像担持体に達する搬送路の手前側
にレジストローラを設け、このレジストローラにより画
像担持体上の画像形成部と用紙との位置合わせを行うよ
うにしている。
【0003】例えば、電子写真式複写機の用紙搬送部は
画像担持体の画像形成部と用紙との搬送方向の位置合せ
では、まず、搬送路上のレジストローラを停止する。次
いで、レジストローラより上流側に配備される搬送ロー
ラにより給紙部からの用紙をレジストローラの入り口で
あるニップ部に送り込む。これにより用紙先端はニップ
部でストップし、紙先端位置が決まる。この時、上流側
の搬送ローラにより紙は更に搬送され、搬送路上におい
てたわみを形成する。これにより用紙先端全域がニップ
部に突き当たり用紙傾き(スキュー)か補正される。次
いで、きめられたタイミングによりレジストローラは回
転を始め、用紙を画像担持体側の転写位置に送り込む。
これにより、用紙と画像形成部との位置関係が狙いどう
りに合わされ、用紙上に適正画像が形成される。
【0004】なお、このような電子写真式複写機の一例
が特開平7−223344号公報に開示される。このよ
うな電子写真複写機等はサイズの異なる用紙を積載する
複数の給紙部(トレイ、ソータ等)を備え、この給紙部
が給紙作動を行う場合、複数の給紙部の一つを指定して
給紙を行わせ、あるいは自動給紙装置(APS)により
原稿サイズを検出し、検出サイズに応じた用紙を積載す
る給紙部を選択的に駆動して給紙を行わせている。更
に、電子写真複写機等にはこれら複数の給紙部の他に大
容量トレイや、両面給紙装置が共に装着されることが多
い。このため、レジストローラの入り口側には複数の給
紙部より延出する搬送路や、自動給紙装置(APS)
や、大容量トレイや、両面給紙装置から延びる各搬送路
の各下流部を成す入り口経路が複数合流するように接続
される。
【0005】ところで、これら各入り口経路は所定の通
路幅を確保して形成され、これによって、各入り口経路
を経てきた用紙の先端をレジストローラニップへ十分突
き当てて用紙にたわみを作れるようにしている。ここで
用紙にたわみが作られると、紙先端の進入が充分とな
り、用紙の上流側へのずれを防止出来、用紙が受ける搬
送抵抗をも打ち消すことが出来る。このように用紙にた
わみが作られ、用紙の進入が充分な状態でレジストロー
ラがスタートして、画像担持体側に送出された用紙上に
画像形成がなされたとする。この場合、図8(a)に示
すように、用紙S上のコピー画像aは狙いどうりの画像
位置t1に形成されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像形成装
置が多数の給紙部を備え、各給紙部より延びる入り口経
路がレジストローラニップ側である入り口で合流する場
合、各入り口経路はその通路幅を十分に確保することが
難しくなり、特に他ユニットとの関係で各入り口経路は
レイアウト上の制約を受け易く、この点でも通路幅を十
分に確保することが難しくなる。このように各入り口経
路の通路幅が狭くなると、レジストローラニップへ突き
当たった用紙が入り口経路内でたわみを生じるスペース
を確保出来ない。結果として、レジストローラニップヘ
の紙先端の進入が充分でなくなり、用紙のスタート位置
が比較的搬送路の上流側にずれ易くなる。このように用
紙Sの紙先端の進入が充分でないと、用紙Sの紙先端の
進入が充分の場合と同じスタートタイミングでレジスト
ローラを駆動しても、図8(b)に示すように、コピー
画像aの画像位置t2か紙先端に近いコピーになり、先
端部画像が用紙からはみ出て画像欠けを発生することも
ある。
【0007】更に、入り口経路上において、給紙部の給
紙コロとレジストローラの間が短い場合、たとえレジス
トローラニップヘの紙先端の進入が充分でも、その時の
用紙の後部が給紙部に対向する状態となる。このような
状態でレジストローラが搬送作動に入った場合、給紙部
の紙捌きによる用紙にかかる負荷の影響を受け、レジス
トローラの搬送速度が遅くなる。この場合も図8(b)
に示すと同様に、コピー画像の画像位置か紙先端にずれ
問題となっている。
【0008】本発明の目的は、レジストローラにより画
像担持体側に送出された用紙に形成された画像のずれを
確実に防止出来る画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
担持体へ用紙を送り込むレジストローラを有し、かつ、
レジストローラへの入り口経路が複数形成された画像形
成装置において、上記各入り口経路毎に上記レジストロ
ーラのスタートタイミングを異ならしめる制御手段を具
備することを特徴とする。従って、上記制御手段により
レジストローラのスタートタイミングを上記各入り口経
路毎に互いに異なるようにしておき、上記各入り口経路
の一つに用紙が搬送された際に、その入り口経路に応じ
たスタートタイミングでレジストローラを駆動すること
が可能となり、同レジストローラによって用紙を画像担
持体へ送出する。このため、各入り口経路の通路抵抗等
が相互に異なっていても用紙に形成されるコピー画像を
ずれなく形成することが出来る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、上記制御手段は、上記各入り口経路の
用紙を検知する用紙情報検知部と、上記レジストローラ
のスタートタイミングを上記各入り口経路毎に互いに異
なるように設定するスタートタイミング設定部と、上記
入り口経路の一つに上記用紙が搬送された際に同入り口
経路に応じたスタートタイミングで上記レジストローラ
を駆動するレジストローラ制御部とを有することを特徴
とする。従って、複数の入り口経路のいずれを用紙が通
過してきたか用紙情報検知部がレジストローラの作動前
に確実に検知出来、スタートタイミング設定部により予
め設定されている通過通路に適したスタートタイミング
を用い、レジストローラ制御部がレジストローラを駆動
する。このため、各入り口経路の通路抵抗等が相互に異
なっていても用紙に形成されるコピー画像をずれなく形
成出来る。
【0011】請求項3の発明は、請求項2記載の画像形
成装置において、上記用紙情報検知部は第1の入り口経
路の用紙を検知する第1用紙検知部と、第2の入り口経
路の用紙を検知する第2用紙検知部とを有することを特
徴とする。従って、第1用紙検知部を第1の入り口経路
に設けて同経路を通過する用紙を検知し、第2用紙検知
部を第2の入り口経路に設けて同経路を通過する用紙を
検知する。このため、各入り口経路を通過する用紙を確
実に検知でき、制御の信頼性が向上する。
【0012】請求項4の発明は、請求項2記載の画像形
成装置において、上記用紙情報検知部は第1の入り口経
路に用紙を分離給紙する第1分離給紙部に設けられ同部
の駆動を検知する第1用紙検知部と、第2の入り口経路
に用紙を分離給紙する第2分離給紙部に設けられ同部の
駆動を検知する第2用紙検知部とを有することを特徴と
する。従って、第1分離給紙部の駆動を検知する第1用
紙検知部を第1の入り口経路に設けて同経路を通過する
用紙を検知し、第2分離給紙部の駆動を検知する第2用
紙検知部を第2の入り口経路に設けて同経路を通過する
用紙を検知する。このため、各分離給紙部の駆動情報を
各用紙検知部より取り込み、各入り口経路を通過する用
紙を確実に検知でき、特に、別途に用紙検知部を設ける
ことなく、レイアウト上の自由度が増し、低コスト化を
図れる。
【0013】請求項5の発明は、請求項2記載の画像形
成装置において、上記スタートタイミング設定部は、入
り口経路に用紙を分離給紙する分離給紙部の給紙コロと
上記レジストローラの間に搬送ローラを持たない入り口
経路から給紙するとき、他の入り口経路から給紙すると
きよりも上記レジストローラのスタートタイミングを早
く設定したことを特徴とする。従って、スタートタイミ
ング設定部が、入り口経路に用紙を分離給紙する分離給
紙部の給紙コロと上記レジストローラの間に搬送ローラ
を持たない、即ち、経路長が短く、レジストローラによ
り停止した用紙後端が分離給紙部側に掛かり、搬送抵抗
を受け易い手差し給紙部等から給紙するとき、他の入り
口経路から給紙するときよりもレジストローラのスター
トタイミングを早く設定しておく。このため、レジスト
ローラ駆動時に用紙後端が分離給紙部側からたとえ搬送
抵抗を受けていても、その影響を吸収するように出来、
手差し給紙部等からの用紙にもコピー画像をずれなく形
成出来る。
【0014】請求項6の発明は、請求項1又は請求項2
記載の画像形成装置において、上記各入り口経路の内の
一つの経路途中には用紙をレジストローラに送出する中
継ローラが配備され、同中継ローラへの入り口経路が複
数形成されたことを特徴とする。従って、各入り口経路
の内の一つの経路途中に設けられる中継ローラがその入
り口経路を複数形成されたので、レジストローラ側の入
り口経路を増やすこと無く、多数の給紙部をレジストロ
ーラの入り口経路に連結出来る。このため、レジストロ
ーラの入り口経路の通路幅を狭めること無く、即ち、用
紙の搬送遅れによる画像ずれを防止した上で多数の給紙
部よりレジストローラの入り口経路に用紙を搬送出来
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の適用され
た画像形成装置としての電子写真式複写機を示した。こ
の電子写真式複写機(以後単に複写機と記す)1は、そ
の複写機本体101の上部の原稿セット部2と、その下
方の画像形成部3と、その下方側の複数の給紙部4と、
これら給紙部4の用紙を画像形成部3に搬送する搬送部
12と、画像形成部3の側方の排紙部5と、複写機本体
101の上部外側側方のメインスイッチ8と、複写機本
体101の上部手前側部位の操作部9及び表示部11
と、それら全体の制御系に接続される主制御部70とを
備える。原稿セット部2は原稿台であるコンタクトガラ
ス6と、これを覆う自動原稿搬送装置(ADF)7、あ
るいはこれに代わる圧板7’(図2にADF7に代えて
示した)を備える。ここで、原稿台(コンタクトガラ
ス)6は、自動原稿搬送装置(ADF)7により、ある
いは手動により各種サイズの原稿を載置できる形状に形
成される。
【0016】画像形成部3はその上部に露光装置13を
備え、この露光装置により原稿台(コンタクトガラス)
6上の原稿画像に応じた画像露光を感光体ドラム14に
行なう。即ち、露光装置13はその光源15により原稿
台6上の原稿を照明し、その反射光をミラー16〜1
8、レンズ19、及びミラー20〜22を介して画像担
持体である感光体ドラム14に照射する。これと同時に
可動光学系を成す光源及びミラー15〜18の移動によ
り原稿の走査が行なわれることにより感光体ドラム14
に画像露光が行なわれる。
【0017】画像形成部3は公知の電子写真方式の画像
形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成するもので
あり、感光体ドラム14、露光装置13、帯電チャージ
ヤ23、現像装置24、転写用チヤージャ25、分離用
チャージャ26、定着装置27、クリーニング装置2
8、除電ランプ29から構成されている。原稿がセット
され、操作部9のスタートキーが押されると、感光体ド
ラム14は駆動部(図示を省略)により回転駆動されて
帯電チャージャ23により均一に帯電された後に露光装
置13により原稿画像の露光が行なわれ静電潜像が形成
される。この静電潜像は現像装置24においてトナーに
より現像されてトナー像となる。画像形成部3の側方に
配備される排紙部5は画像形成後の用紙が排紙される部
位を成し、必要に応じて排紙トレイやソータ等が取り付
けられる。給紙部4は各種サイズの用紙が収容される複
数の給紙部(給紙ユニット)30〜33、両面用給紙部
40及び図示しない大容量給紙部からなる。ここで、第
1〜第4給紙部30〜33はそれぞれ着脱自在に設けら
れており、例えば、A3、A4、B4、B5の各サイズ
の用紙をセットできる。給紙部4を成す複数の各給紙部
(給紙ユニット)30〜33はそれぞれ、第1分離給紙
部R1を備える。この第1分離給紙部R1は、最上部用
紙を紙捌き可能な状態に向ける呼出しコロr1、最上部
用紙を第1搬送路38側に送り出す給紙コロ34〜3
7、これら給紙コロと協働して用紙束を捌き重ね送りを
規制する逆転コロr2とで構成される。更に、各給紙部
(給紙ユニット)30〜33の第1分離給紙部R1より
送出された用紙はグリップローラr3及び搬送コロ38
a〜38dに挟持されその先端が第1搬送路38側に向
けられる。なお、給紙部4の各第1分離給紙部R1は後
述の主制御部70により駆動制御される。
【0018】各給紙部30〜33の各第1分離給紙部R
1が後述の主制御部70により選択的に駆動されると、
積載する用紙束より最上部の1枚を順次第1搬送路38
に送出する。第1搬送路38は縦向きに用紙を搬送する
べく各搬送コロ38a〜38dを駆動し、中継ローラ対
39の入り口に用紙を供給する。図3に示すように中継
ローラ対39は図示しない駆動源に連結される駆動側ロ
ーラ39r0と2つの受動側のローラ(図2に符号39
r1,39r2)とから成り、その入り口を下方に向け
て配備される。この入り口は縦向きの第1搬送路38と
連通し、しかも、その入り口の左右側方の両面用給紙部
40より延びる両面搬送路53及び図示しない大容量給
紙部より延びる大容量搬送路54と合流するように形成
される。なお、中継ローラ対39の駆動側のピン391
には、相対回転可能に可動ガイド板54が枢着される。
この可動ガイド板54は通常時において第1搬送路38
を形成する通常位置(実線で示す位置)に配備され、ジ
ャム発生時には、2点鎖線で示す開放位置に回動され、
中継ローラ対39近傍の用紙の排除を可能としている。
【0019】第1搬送路38は中継ローラ対39より上
方に延び、レジストローラ対50の入り口INに達す
る。ここでレジストローラ対50は互いに接する受動側
と駆動側のローラ(図3に符号50r1,50r2)と
から成り、その入り口INを側方に向けて配備される。
図4に示すように、駆動側のローラ50r2はその回転
軸の一端にクラッチCrを備え、このクラッチ及び減速
機構87を介し駆動モータ88に連結される。ここで駆
動モータ88はスタートスイッチのオンと共に駆動し、
オフ状態のクラッチCrが後述の主制御部70からの駆
動指令によりオンした際にレジストローラを遅れなく安
定した速度で回転駆動することが出来るようにしてい
る。このレジストローラ50の入り口INには2つの入
り口経路である第1搬送路38と第2搬送路51の下流
部とが合流するように形成される。
【0020】ここで、入り口経路を成す第1搬送路38
の下流部は一対の縦ガイド板55で形成される。入り口
経路を成す第2搬送路51の下流部は一対の横ガイド板
56で形成される。第1搬送路38を区分けする固定ガ
イド板61で可動ガイド板54と対向する部位には用紙
が第1搬送路38を介しレジストローラ対50に送出さ
れたのを検知する反射型フォトセンサ62が取付られ
る。レジストローラ対50の入り口INには用紙がレジ
ストローラ対50に到達したのを光学的に検知する反射
型フォトセンサ47が配備される。この反射型フォトセ
ンサ47はレジストローラ対50の入り口を形成する横
ガイド板56の下流端に支持される。
【0021】第2搬送路51は手差しテーブル41(図
1参照)から手差しで挿入された用紙をレジストローラ
対50へ搬送する。この手差しテーブル41は複写機本
体101の側壁の一部を成すよう形成され、その基端側
は複写機本体101に枢支される。このテーブルは手差
し時において、引き倒された状態(図1に破線で示し
た)に保持されることにより、手差しで挿入された用紙
束を載置出来る。手差しテーブル41の基端部側には、
第2分離給紙部R2が配備される。この第2分離給紙部
R2は、用紙束をテーブル面側に押しつける呼出しロー
ラ58と、その下流側に配備され第2搬送路51を挾む
手差し給紙ローラ42及び手差し逆転ローラ57とを備
える。ここで両ローラ42,57は用紙束を捌き、重送
を規制した上で用紙を第2搬送路51に分離給紙する。
【0022】図3において、符号59は用紙が第2分離
給紙部R2より第2搬送路51に送出されたのを検知す
る反射型フォトセンサであり、手差し給紙ローラ42の
下流に配設される。なお、図4において、第2搬送路5
1を形成する一対の横ガイド板56の内その上側部材
は、本来、2点鎖線で示す部位に配備され、用紙にたわ
みを生じ易くすることが望ましいが、ここでは図示しな
い他のユニットとの干渉を避けるため、実線で示す位置
に設けられた。図2に示すように、複写機1の前面側パ
ネル面には、スタートキーやテン・キー用紙選択キー等
が配置された操作部9と、各種情報表示用の表示部11
が設けられている。これら操作部9や表示部11は、図
5に示すように、複写機1の主制御部70に接続され
る。主制御部70はマイクロコンピユータやメモリ等か
ら構成され、複写機全体の制御を統括しており、この操
作部9、表示部11の他、用紙情報検知部71、画像形
成部3、給紙部4、搬送部12の各制御系と接続され、
操作部9からのキー入力情報、用紙情報検知部71から
の用紙惰報等に応じて各部の制御を行ない、複写動作を
制御し、特にここでは搬送制御手段としても機能する。
【0023】用紙情報検知部71はその入力端に、レジ
ストローラ50に用紙が達した際にオンする反射型フオ
トセンサ47と、第1、第2用紙検知部を成す反射型フ
オトセンサ62,59と、手差しテーブル41の引出し
時にオンする反射型フオトセンサ80からの出力信号を
入力される。この用紙情報検知部71内には基準レベル
と反射型フオトセンサ47,59,62,80のそれぞ
れの出力信号のレベルを比較して用紙が到達したか否
か、あるいは手差し時か否かを判別する判別回路が設け
られており、その判別結果を2値化して用紙情報等とし
て主制御部70に送信する。ここで、主制御部70の搬
送制御手段としての機能に着目すると、この主制御部7
0はスタートタイミング設定部a1として機能し、第2
分離給紙部R2の給紙コロ42とレジストローラ対50
の間に搬送ローラを持たない第2搬送路51からの給紙
の時、第1搬送路38から給紙する時よりもレジストロ
ーラ対50のスタートタイミングを早く設定する。即
ち、ここでは、レジストローラ対50のスタートタイミ
ングを第2搬送路51基準に設定し、このタイミングを
Tbに、これに対し第1搬送路38では第2搬送路51
より補正値αだけ遅れたタイミングである(Tb+α)
となるように設定する。
【0024】なお、ここでは、予め、感光体ドラム14
の画像形成部pが基準位置P1(図3参照)に達した際
(基準信号SOオン)に、レジストローラ50を駆動し
て手差し側の第2搬送路51の用紙を送出した場合に、
その用紙の適正位置にトナー像を形成可能な時点とし
て、スタートタイミングTbが設定される。更に、感光
体ドラム14の画像形成部pが基準位置P1(図3参
照)に達した際(基準信号SOオン)に、レジストロー
ラ50を駆動して第1搬送路38のたわみを生じている
用紙を送出した場合に、その用紙の適正位置にトナー像
を形成可能な時点として、スタートタイミングTb’が
設定される。ここでTb−Tb’=αが求められ、この
補正値αは第1搬送路38からの用紙が第2搬送路51
からの用紙より早めに転写位置P2に達することを示
す。このため、ここでは、第2搬送路51の用紙に適正
画像を形成出来るスタートタイミングTbを基準に基準
位置P1を予め設定し、そこに達したとの基準信号SO
のオン時点より補正値αだけ遅れたタイミングTb’=
(Tb+α)で第1搬送路38の用紙をレジストローラ
50で送出するように設定した(図6参照)。この遅れ
設定により比較的搬送速度が早くなる第1搬送路38の
用紙にも適正画像を形成出来ることとなる。
【0025】更に、主制御部70はレジストローラ制御
部を成す搬送制御部a2として機能し、入り口経路を成
す第1、第2搬送路38,51の一つに用紙が搬送さ
れ、基準位置P1(図3参照)に達した際(基準信号S
Oオン)に同入り口経路に応じた各スタートタイミング
(Tb+α),Tbでレジストローラ対50を駆動す
る。次に、複写機1の制御動作、主に用紙搬送動作を、
図7のスタートタイミング設定ルーチン及び図8のレジ
ストローラ駆動ルーチンを参照して説明する。
【0026】複写機1のメインスイッチ8がオンされて
電源が投入されると、主制御部70は図示しないメイン
ルーチンの制御動作に入り、所定の初期動作が実行され
た後、コピー待機状態となる。ここで、手差しテーブル
41は図1に実線で示す収納位置に配備され、手差し検
知用の反射型フォトセンサ80がオフ、操作部9の両面
複写モードスイッチがオフに保持されるとする。
【0027】この状態で原稿がセットされ、スタートキ
ーが押されると、主制御部70は給紙部4の第1給紙部
30〜第4給紙部33及び図示しない大容量給紙部のう
ち操作部9で指定されたものを選択し、または原稿サイ
ズ等に適合したものを自動的に選択する。そして、前述
のように画像形成部3の複写動作を開始させ、給紙部4
のうち選択されたものから用紙を給紙させる。この時、
第1給紙部30〜第4給紙部33側が選択されていると
第1搬送路38の各搬送ローラ38a〜38d、中継ロ
ーラ対39を制御して用紙をレジストローラ対50まで
搬送し、図示しない大容量給紙部側が選択されている
と、その大容量給紙部より延びる大容量搬送路54の図
示しない搬送ローラ、中継ローラ対39を制御して用紙
をレジストローラ対50まで搬送する。
【0028】この搬送モードにあるとき、搬送中の用紙
は第1搬送路38の反射型フォトセンサ62,47(図
3参照)で順次その搬送位置を検知され(図6参照)、
即ち、その出力信号は用紙情報検知部71に入力され、
用紙が第1搬送路38を通過し、レジストローラ対50
まで搬送されたことを判断する(ステップs1〜s
3)。ステップs4では用紙が第1搬送路38を通過し
たことより、レジストローラ対50のスタートタイミン
グを(Tb+α)に設定し、メインルーチンにリターン
する。ステップs2で反射型フォトセンサ62及び反射
型フォトセンサ59が共にオフでは一方のオンを待つこ
とと成る。
【0029】更に、メインルーチンの途中で、感光体ド
ラム14の画像形成域qが基準位置P1に達し基準信号
SOが検出されると、図8に示すレジストローラ駆動ル
ーチンが割込み制御される。ここでのステップa1では
ステップs4で設定した、最新のスタートタイミングで
ある(Tb+α)を取り込み、カウンタCUT1にセッ
トする。更に、CUT1がスタートされ、(Tb+α)
のカウントアップを待つ(ステップa2〜a3)。カウ
ントアップ時にはステップa4に達し、レジストローラ
50用のクラッチCrを所定時間オンし、レジストロー
ラ対50を回転状態に有る駆動モータ88に連結して駆
動させ、メインルーチンにリターンする。
【0030】この時、レジストローラ対50はスタート
タイミング(Tb+α)で用紙を感光体ドラム14側に
送り出す。感光体ドラム14上の転写部に達した用紙は
転写用コロナチャージャ25により感光体ドラム14上
のトナー像を転写されて分離用コロナチャージャ26に
より感光体ドラム14から分離される。そして感光体ド
ラム14から分離された用紙は定着装置27に達し、こ
こでトナー像を定着させ、排紙ローラ対43により排紙
部5へ排出される。また、感光体ドラム14はトナー像
転写後、クリーニング装置28によりクリーニングさ
れ、そして除電ランプ29により除電されて次の画像形
成動作の待機状態となる。
【0031】このように第1搬送路38を経てレジスト
ローラ対50の入り口INに達した用紙p1は、図4に
実線で示すように、レジストローラニップへ突き当たり
たわみを十分付けて停止することより紙先端の進入が充
分となり、用紙の上流側へのずれを防止出来る。しかも
用紙p1の後端側は中継ローラ対39と各搬送ローラ3
8a〜38dに対向するので、搬送抵抗となるものも無
い。この状態でレジストローラ対50がスタートタイミ
ング(Tb+α)で可動し、用紙p1が感光体ドラム1
4と転写用チヤージャ25の間の転写位置P2に送出さ
れ、画像形成済の用紙は排紙ローラ対43により排紙部
5へ排紙された。
【0032】この場合、レジストローラ対50は補正値
αだけ遅れたスタートタイミング(Tb+α)で駆動し
たが、この時の用紙p1は第2搬送路51のように搬送
抵抗を受けることがなく、転写位置に適正時に達して用
紙上に画像形成域qのトナー像を転写し、定着を行うの
で、ここでは、図13(a)に示すと同様に、狙いどう
りの画像位置t1にコピー画像を形成出来る。次に、操
作部9の両面複写モードスイッチがオンに切り換えられ
るとする。この状態で原稿がセットされ、操作部9のス
タートキーが押されると、主制御部70は、上述の片面
複写時と同様にしてまず片面コピーを形成する。この場
合、定着装置27通過後の片面コピー済用紙は排紙ガイ
ドローラ44下流の図示しない偏向爪により両面用搬送
路45へ送られ、両面用搬送コロ46を介して両面用給
紙部40に搬送され、この両面用給紙部40で表裏の面
を反転され両面用給紙部内のトレイにストックされる。
【0033】この後、画像形成動作に合わせて両面用給
紙部40から片面コピー済用紙が第1搬送路38に移動
し、中継ローラ対39及びレジストローラ対50へ搬送
され、レジストローラ対50が感光体ドラム14上の画
像形成域qのトナー像に合わせてその片面コピー済用紙
を送り出す。この場合も、前述したように反射型フォト
センサ62,47により、用紙の第1搬送路38の通過
とレジストローラ対50に搬送されたことを検知でき、
上述の片面複写時と同様にして、レジストローラ対50
のスタートタイミングを(Tb+α)に設定し、(Tb
+α)のカウントアップを待ってレジストローラ対50
を駆動させる。この場合も第1搬送路38の用紙p1は
搬送抵抗となるものが無く、図13(a)に示すと同様
に、狙いどうりの画像位置t1にコピー画像を形成出来
る。
【0034】次に、手差しテーブル41が図1に破線で
示す引出位置に配備され、手差し検知用の反射型フォト
センサ80がオンし、図示しない両面複写モードスイッ
チがオフに保持されるとする。この状態で原稿がセット
され、スタートキーが押されると、主制御部70は第2
分離給紙部R2の手差し給紙ローラ42と手差し逆転ロ
ーラ57を駆動し、手差しテーブル41上の用紙束より
用紙を捌いて1枚の用紙を第2搬送路51に送出する。
同時に、前述のように画像形成部3の複写動作を開始さ
せる。この時、第2搬送路51を用紙が通過するのを反
射型フォトセンサ59,47が順次検知しており、その
出力信号は用紙情報検知部71に入力され、用紙が第2
搬送路51を通過し、レジストローラ対50まで搬送さ
れたことを検知する(ステップs1,s2,s5)。
【0035】ステップs6では用紙が第2搬送路51を
通過したことより、レジストローラ対50のスタートタ
イミングを基準スタートタイミングTbに設定し(ステ
ップs7)、メインルーチンにリターンする。更に、メ
インルーチンの途中で、感光体ドラム14の図示しない
基準位置が基準信号SOの入力により検出されると、図
8のレジストローラ駆動ルーチンが上述と同様に割込み
実行される。ここでのステップa1では、ステップs7
で求めた最新のスタートタイミングであるTbが取り込
まれ、カウンタCUNTA1にセットされる。更に、C
UNTA1がスタートされ、Tbのカウントアップを待
ち(ステップa2〜a3)、ステップa4に達し、ここ
でレジストローラ対50を駆動させ、メインルーチンに
リターンする。この時、レジストローラ対50は第2搬
送路51より搬送されてきた手差しの用紙を感光体ドラ
ム14上の画像軽聖域qのトナー像に合わせて送り出
す。このトナー像を転写された用紙は感光体ドラム14
から分離され、その用紙は定着装置27に達し、ここで
定着され排紙部5へ排出される。
【0036】この場合、第2搬送路51を経てレジスト
ローラ対50の入り口INに達した用紙p2は、図4に
2点鎖線で示すように、レジストローラニップへ突き当
たり停止するが、この時、用紙の後端側は第2搬送路5
1が短いことより、手差し給紙ローラ42と手差し逆転
ローラ57とで挟持された状態に有り、両ローラ42,
57の用紙束の捌き作用を得るための搬送抵抗を受けた
ままの状態に有る。この搬送抵抗によりレジストローラ
対50の入り口INに達した用紙p2は、図4に2点鎖
線で示すように、用紙先端の進入が充分とはならず、第
2搬送路51の通路幅も上述したように十分確保されて
いないことよりたわみも少ない状態に有る。しかし、こ
こでは、感光体ドラム14の画像軽聖域qが基準位置P
1に達したのを基準信号SOの入力により検出すると、
レジストローラ対50のスタートタイミングを基準スタ
ートタイミングTbで、即ち、直ちに駆動させるので、
用紙p2が転写位置P2に送出されるタイミングに遅れ
は生じず、用紙p2後端側が第2搬送路51の第2分離
給紙部R2から搬送抵抗を受けていても、これを見越し
ての基準スタートタイミングTbで用紙送出を行ったの
で、図13(a)に示すと同様に、狙いどうりの画像位
置t1にコピー画像を形成出来る。
【0037】なお、手差し用紙に両面複写を行う場合
は、非手差し複写モードの場合と同様のため重複説明を
略す。上述のところにおいて、図1の画像形成装置とし
ての複写機1は第1搬送路38に第1用紙検知部を成す
反射型フォトセンサ38を、第2搬送路51に第2用紙
検知部を成す反射型フォトセンサ59を設け、用紙搬送
通路を検出していたが、これに代えて、図9に示すよう
に構成しても良い。この図9の複写機1’は、図1と比
べ、第1、第2用紙検知部のみが相違し、その他の部位
は同様の構成を採ることより、ここでは概略構成のみを
示し、その他の重複部位は図1〜図3を参照するものと
し、重複説明を略した。
【0038】図9,図10に示すように、この画像形成
装置ではその用紙情報検知部71に第1用紙検知部91
と第2用紙検知部92から用紙信号が送信され、主制御
部70に送信されている。ここで、第1用紙検知部91
は第1搬送路38側に用紙が給紙されたか否かを給紙部
4内の各給紙部(給紙ユニット)30〜33や、両面用
紙給紙部40や、図示しない大容量給紙部の各駆動指令
信号D1に基づき検出する。第2用紙検出部92は第2
搬送路51側に用紙が給紙されたか否かを給紙部4内の
手差しテーブル41側の駆動指令信号D2に基づき検出
する。図9,図10に示す複写機1’は、図1の装置と
同様に複写作動し、ここでは相違点のみ説明する。
【0039】ここで、片面複写において、原稿がセット
され、スタートキーが押されると、主制御部70は指定
された給紙部4から用紙を給紙させる。この時、第1給
紙部30〜第4給紙部33や図示しない大容量給紙部側
が選択されていると、それらの各駆動指令信号D1を第
1用紙検知部91が検知し(図11のオン参照)、用紙
がレジストローラ対50まで搬送されたことを反射型フ
ォトセンサ47で検知(図11のオン参照)する。この
部分の制御以後は図1の装置と同様の作動がなされ、即
ち、レジストローラ対50のスタートタイミングを(T
b+α)に設定し、基準信号SOが検出されると(Tb
+α)のカウントアップに入り、カウントアップ時には
レジストローラ50を駆動(クラッチCrオン)する。
これにより、レジストローラ対50がスタートタイミン
グ(Tb+α)で可動し、その入り口INに達したわみ
を十分付けて停止する用紙p1を転写位置P2に送出
し、画像形成を行う。この場合も、図13(a)に示す
ように、適正画像aを用紙Sに形成出来る。
【0040】ここでの両面複写の場合も、両面用給紙部
40の駆動指令信号D1を第1用紙検知部91が検知
し、反射型フォトセンサ47で片面コピー済用紙がレジ
ストローラ対50まで搬送されたことを判断し、以後の
複写制御作動は片面複写の場合と同様に行われる。更
に、手差しテーブル41が引出位置に配備され、手差し
用紙により複写がなされる場合、スタートキーが押され
ると、手差しテーブル41側の駆動指令信号D2を第2
用紙検知部92が検知し(図11のオン参照)、反射型
フォトセンサ47で用紙が第2搬送路51を経てレジス
トローラ対50まで搬送されたことを判断する。この部
分の制御以後は図1の装置と同様の複写制御作動がなさ
れ、レジストローラ対50のスタートタイミングをTb
に設定し、基準信号SO入力によりTbのカウントアッ
プを行い、レジストローラ50を駆動(クラッチCrオ
ン)する。これにより、レジストローラ対50がスター
トタイミングTbで可動する。ここでは、レジストロー
ラ対50のスタートタイミングを基準スタートタイミン
グTbで駆動させるので、用紙p2が搬送抵抗を受けて
いても、図13(a)に示すと同様に、狙いどうりの画
像位置t1にコピー画像を形成出来る。
【0041】このように、図9、図10に示した複写機
1’は第1、第2搬送路38,51を通過する用紙の検
出に反射型フォトセンサを用いず、これに代えて、給紙
部4の各駆動指令信号D1,D2を検出することにより
第1、第2搬送路38,51を通過する用紙を検出する
ようにした。このため、比較的スペース確保の難しい第
1、第2搬送路38,51よりセンサを排除出来、レイ
アウト上の自由度を増すことが出来る。しかも、部品数
を低減出来、取付作業を排除出来、低コスト化を図れ
る。上述の各複写機1,1’はレジストローラ対50の
入り口INに第1搬送路38と第2搬送路51の各下流
端を2つ合流させ、更に、第1搬送路38の途中に中継
ローラ対39を設け、その入り口に第1搬送路38と両
面搬送路53及び大容量搬送路54とを合流させるよう
に構成していた。
【0042】このように、各入り口経路である第1、第
2搬送路38,51の内の一つの経路途中に中継ローラ
対39を設け、その入り口経路を複数形成したので、レ
ジストローラ50側の入り口経路を増やすこと無く、多
数の給紙部をレジストローラ50の入り口INに連結出
来る。このため、レジストローラ50の入り口経路の通
路幅を過度に狭めること無く、即ち、ここでは2経路に
抑え、残りを中継ローラ対39の入り口に合流させるの
で、少なくとも第1搬送路38の通路幅を大きく出来、
用紙にたわみを持たせることが出来(図4参照)、搬送
遅れによる画像ずれを防止できる。
【0043】上述の各複写機1,1’はレジストローラ
50の入り口INに第1搬送路38と第2搬送路51を
合流させていたが、これに代えて、更に入り口INに図
示しない両面搬送路も合流させるような、他のレイアウ
ト構成を採っても良い。この場合も、図示しない3つの
各入り口経路に適したスタートタイミングを個々に設定
し、即ち、レジストローラの駆動時に、各入り口経路か
らの用紙が感光体ドラム上のトナー画像に転写位置で対
向した際に、搬送遅れを生じないように各スタートタイ
ミングを設定し、各入り口経路からの用紙上にコピー画
像をずれなく形成するように出来る。
【0044】上述の各複写機1,1’は感光体ドラム1
4の画像形成域qが基準位置P1に達し基準信号SOが
検出されると、レジストローラ対50の駆動に入るが、
この時のスタートタイミングの設定に当たり、搬送抵抗
を受けやすい第2搬送路51での用紙のスタートタイミ
ングをTbとし、これより搬送抵抗が小さい第1搬送路
38では搬送速度が早く成るのを見込んで、スタートタ
イミングをαだけ遅らせるべく(Tb+α)に設定して
いた。しかし、これに代えて、搬送抵抗が小さい第1搬
送路38でのスタートタイミングを基準としてTb”
(>Tb)に設定し、搬送抵抗を受けやすい第2搬送路
51での用紙のスタートタイミングを補正値α”だけ早
めるべく(Tb”−α”)に設定してもよい。この場
合、基準信号SOが検出される基準位置P1”は図3の
基準位置P1よりドラム回転方向の手前側(例えば図3
に2点鎖線で示した)に設定されることとなる。
【0045】上述の各複写機1,1’は第1、第2分離
給紙部R1,R2が逆転ローラr2,57を装備し、こ
れと給紙ローラ34〜37、42とが協働して、紙捌き
作動を行えるようにしていたが、これに代えて、例え
ば、図12に示すような分離給紙部Raを採用しても良
い。この分離給紙部Raはトレイ本体30’の給紙側壁
にスリッププレートdを延出形成しており、同スリップ
プレートdの摩擦面fに給紙ローラ34’を摺接可能な
状態に保持し、しかも、給紙ローラ34’の上流側でト
レイ上の用紙束との対向部位に呼出しコロr1’を装着
している。この場合も、呼出しコロr1’が最上部用紙
を紙捌き可能な状態に向け、給紙ローラ34’が用紙を
摩擦面fに押しつけつつ送り出し作動し、このスリップ
プレートdと協働して最上部用紙のみを第1搬送路38
側に送り出すことが出来、この場合、装置の簡素化を図
れる。
【0046】更に、上述の各画像形成装置は電子写真式
の複写機1,1’であったが、プリンタ、ファクシミ
リ、印刷装置等として本発明を適用することも可能で有
り、これらの場合も同様の作用効果を得ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、レジストローラのスタートタイミングを各入り口経
路毎に互いに異なるように設定しておき、各入り口経路
の一つに用紙が搬送された際に、その入り口経路に応じ
たスタートタイミングでレジストローラを駆動すること
が可能となり、同レジストローラによって用紙を画像担
持体へ送出する。
【0048】このため、各入り口経路の通路抵抗等が相
互に異なっていても用紙に形成されるコピー画像をずれ
なく形成することが出来る。
【0049】請求項2の発明によれば、複数の入り口経
路のいずれを用紙が通過してきたかを用紙情報検知部が
レジストローラの作動前に確実に検知出来、スタートタ
イミング設定部により予め設定されている通過通路に適
したスタートタイミングを用い、レジストローラ制御部
がレジストローラを駆動する。このため、各入り口経路
の通路抵抗等が相互に異なっていても用紙に形成される
コピー画像をずれなく形成出来る。
【0050】請求項3の発明によれば、第1用紙検知部
を第1の入り口経路に設けて同経路を通過する用紙を検
知し、第2用紙検知部を第2の入り口経路に設けて同経
路を通過する用紙を検知する。このため、各入り口経路
を通過する用紙を確実に検知でき、制御の信頼性が向上
する。
【0051】請求項4の発明によれば、第1分離給紙部
の駆動を検知する第1用紙検知部を第1の入り口経路に
設けて同経路を通過する用紙を検知し、第2分離給紙部
の駆動を検知する第2用紙検知部を第2の入り口経路に
設けて同経路を通過する用紙を検知する。このため、各
分離給紙部の駆動情報を各用紙検知部より取り込み、各
入り口経路を通過する用紙を確実に検知でき、特に、別
途に用紙検知部を設けることなく、レイアウト上の自由
度が増し、低コスト化を図れる。
【0052】請求項5の発明によれば、スタートタイミ
ング設定部が、入り口経路に用紙を分離給紙する分離給
紙部の給紙コロと上記レジストローラの間に搬送ローラ
を持たない、即ち、経路長が短く、レジストローラによ
り停止した用紙後端が分離給紙部側に掛かり、搬送抵抗
を受け易い手差し給紙部等から給紙するとき、他の入り
口経路から給紙するときよりもレジストローラのスター
トタイミングを早く設定しておく。このため、レジスト
ローラ駆動時に用紙後端が分離給紙部側からたとえ搬送
抵抗を受けていても、その影響を吸収するように出来、
手差し給紙部等からの用紙にもコピー画像をずれなく形
成出来る。
【0053】請求項6の発明によれば、各入り口経路の
内の一つの経路途中に設けられる中継ローラへの入り口
経路が複数形成されたので、レジストローラ側の入り口
経路を増やすこと無く、多数の給紙部をレジストローラ
の入り口経路に連結出来る。このため、レジストローラ
の入り口経路の通路幅を狭めること無く、即ち、用紙の
搬送遅れによる画像ずれを防止した上で多数の給紙部よ
りレジストローラの入り口経路に用紙を搬送出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された画像形成装置としての電子
写真式複写機の概略正面断面図である。
【図2】図1の電子写真式複写機の概略斜視図である。
【図3】図1の電子写真式複写機の要部拡大部分断面図
である。
【図4】図1の電子写真式複写機のレジストローラ入り
口の部分拡大断面図である。
【図5】図1の電子写真式複写機の制御機能のブロック
図である。
【図6】図1の電子写真式複写機の作動タイミングを説
明する波形図である。
【図7】図1の電子写真式複写機の主制御部の行うスタ
ートタイミング設定ルーチンのフローチャートである。
【図8】図1の電子写真式複写機の主制御部の行うレジ
ストローラ駆動ルーチンのフローチャートである。
【図9】本発明の適用された他の電子写真式複写機の給
紙部及び搬送部の機能説明図である。
【図10】図9の電子写真式複写機の制御機能のブロッ
ク図である。
【図11】図9の電子写真式複写機の作動タイミングを
説明する波形図である。
【図12】図1の電子写真式複写機等で用いる分離給紙
部の変形例を示す部分切欠断面図である。
【図13】電子写真式複写機により得られるトナー画像
の用紙搬送ずれを説明する図で、(a)は正常用紙搬送
時を、(b)は用紙搬送遅れ時を示す。
【符号の説明】
1 複写機 101 複写機本体 3 画像形成部 4 給紙部 12 搬送部 38 第1搬送路 41 手差しテーブル 50 レジストローラ 51 第2搬送路 70 主制御部 71 用紙情報検知部 a1 スタートタイミング設定部 a2 搬送制御部 IN 入り口 R1 第1分離給紙部 R2 第2分離給紙部 Tb スタートタイミング (Tb+α) スタートタイミング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像担持体へ用紙を送り込むレジストロー
    ラを有し、かつ、レジストローラへの入り口経路が複数
    形成された画像形成装置において、上記各入り口経路毎
    に上記レジストローラのスタートタイミングを異ならし
    める搬送制御手段を具備する画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記搬送制御手段は、上記各入り口経路の用紙を検知す
    る用紙情報検知部と、上記レジストローラのスタートタ
    イミングを上記各入り口経路毎に互いに異なるように設
    定するスタートタイミング設定部と、上記入り口経路の
    一つに上記用紙が搬送された際に同入り口経路に応じた
    スタートタイミングで上記レジストローラを駆動するレ
    ジストローラ制御部とを有することを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、 上記用紙情報検知部は第1の入り口経路の用紙を検知す
    る第1用紙検知部と、第2の入り口経路の用紙を検知す
    る第2用紙検知部とを有することを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の画像形成装置において、 上記用紙情報検知部は第1の入り口経路に用紙を分離給
    紙する第1分離給紙部に設けられ同部の駆動を検知する
    第1用紙検知部と、第2の入り口経路に用紙を分離給紙
    する第2分離給紙部に設けられ同部の駆動を検知する第
    2用紙検知部とを有することを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の画像形成装置において、 上記スタートタイミング設定部は、入り口経路に用紙を
    分離給紙する分離給紙部の給紙コロと上記レジストロー
    ラの間に搬送ローラを持たない入り口経路から給紙する
    とき、他の入り口経路から給紙するときよりも上記レジ
    ストローラのスタートタイミングを早く設定したことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2記載の画像形成装置
    において、 上記各入り口経路の内の一つの経路途中には用紙をレジ
    ストローラに送出する中継ローラが配備され、同中継ロ
    ーラへの入り口経路が複数形成されたことを特徴とする
    画像形成装置。
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JP2017190198A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置

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