JPH11236114A - 被搬送物の搬送方法及びその装置 - Google Patents
被搬送物の搬送方法及びその装置Info
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- JPH11236114A JPH11236114A JP3885098A JP3885098A JPH11236114A JP H11236114 A JPH11236114 A JP H11236114A JP 3885098 A JP3885098 A JP 3885098A JP 3885098 A JP3885098 A JP 3885098A JP H11236114 A JPH11236114 A JP H11236114A
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- glass ribbon
- rollers
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- rotating shaft
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 12
- 239000011521 glass Substances 0.000 abstract description 57
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000006060 molten glass Substances 0.000 description 4
- 238000006124 Pilkington process Methods 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
- C03B35/14—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
- C03B35/16—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by roller conveyors
- C03B35/18—Construction of the conveyor rollers ; Materials, coatings or coverings thereof
- C03B35/185—Construction of the conveyor rollers ; Materials, coatings or coverings thereof having a discontinuous surface for contacting the sheets or ribbons other than cloth or fabric, e.g. having protrusions or depressions, spirally wound cable, projecting discs or tires
-
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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- C03B35/18—Construction of the conveyor rollers ; Materials, coatings or coverings thereof
- C03B35/189—Disc rollers
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熱収縮するガラスリボン等の被搬送物を傷付け
ることなく搬送する。 【解決手段】本発明は、ローラコンベア20の回転軸2
4に軸受32を介してローラ21を設ける。ローラ21
の回転速度に対してガラスリボン22の搬送速度が変化
すると、回転軸24の駆動力は、軸受32によって吸収
されてローラ32に伝達されない。よって、ガラスリボ
ン22は傷が付かない。
ることなく搬送する。 【解決手段】本発明は、ローラコンベア20の回転軸2
4に軸受32を介してローラ21を設ける。ローラ21
の回転速度に対してガラスリボン22の搬送速度が変化
すると、回転軸24の駆動力は、軸受32によって吸収
されてローラ32に伝達されない。よって、ガラスリボ
ン22は傷が付かない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被搬送物の搬送方法
及びその装置に係り、特にフロート法で製造されたガラ
スリボン(被搬送物)を搬送しながら冷却する搬送方法
及びその装置に関する。
及びその装置に係り、特にフロート法で製造されたガラ
スリボン(被搬送物)を搬送しながら冷却する搬送方法
及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フロート法によるガラス板製造装置は、
主としてタンク窯、バス、及びレヤーから構成されてい
る。タンク窯から溶融ガラスをバスに流し込むと、ガラ
スはバス内に溜められた溶融スズ上を広がって平衡厚さ
に達する。このとき、ガラスをレヤーの方向に引張る
と、ガラスは引き伸ばされながらバスの下流方向へ一定
幅の帯となって進行する。この帯状に成形されたガラス
板(ガラスリボン)は、バスの出口部に達するまでの間
にローラに接触しても変形しない程度に冷却され、その
後、バスの出口部で若干量持ち上げられてレヤー内に進
入する。そして、レヤーにおいて、ガラスリボンは、搬
送路に沿って配設された複数本のローラコンベアによっ
て搬送されながら冷却される。これによって、所定厚さ
のガラスリボンを連続して製造することができる。
主としてタンク窯、バス、及びレヤーから構成されてい
る。タンク窯から溶融ガラスをバスに流し込むと、ガラ
スはバス内に溜められた溶融スズ上を広がって平衡厚さ
に達する。このとき、ガラスをレヤーの方向に引張る
と、ガラスは引き伸ばされながらバスの下流方向へ一定
幅の帯となって進行する。この帯状に成形されたガラス
板(ガラスリボン)は、バスの出口部に達するまでの間
にローラに接触しても変形しない程度に冷却され、その
後、バスの出口部で若干量持ち上げられてレヤー内に進
入する。そして、レヤーにおいて、ガラスリボンは、搬
送路に沿って配設された複数本のローラコンベアによっ
て搬送されながら冷却される。これによって、所定厚さ
のガラスリボンを連続して製造することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ローラ
コンベアで搬送中のガラスリボンは、その搬送中に熱収
縮を起こすため、搬送位置によってガラスリボンの搬送
速度に差が生じるという問題がある。この問題によっ
て、ガラスリボンの搬送速度がローラの回転速度に対し
て変化するので、ガラスリボンがローラ上でスリップ
し、ガラスリボンに傷が付くという欠点がある。
コンベアで搬送中のガラスリボンは、その搬送中に熱収
縮を起こすため、搬送位置によってガラスリボンの搬送
速度に差が生じるという問題がある。この問題によっ
て、ガラスリボンの搬送速度がローラの回転速度に対し
て変化するので、ガラスリボンがローラ上でスリップ
し、ガラスリボンに傷が付くという欠点がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、熱収縮するガラスリボン等の被搬送物を傷付け
ることなく搬送することができる被搬送物の搬送方法及
びその装置を提供することを目的とする。
もので、熱収縮するガラスリボン等の被搬送物を傷付け
ることなく搬送することができる被搬送物の搬送方法及
びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、被搬送物を複数のローラコンベアで搬送
する被搬送物の搬送方法において、前記ローラコンベア
の回転軸にローラコンベアのローラを軸受を介して設
け、該軸受に生じる回転摩擦抵抗によって前記回転軸か
らの駆動力を前記ローラに伝達して被搬送物を搬送し、
ローラの回転速度に対して被搬送物の搬送速度が変化し
た時に、回転軸の駆動力を前記軸受によって吸収し、該
駆動力をローラに伝達させないようにしたことを特徴と
する。
成するために、被搬送物を複数のローラコンベアで搬送
する被搬送物の搬送方法において、前記ローラコンベア
の回転軸にローラコンベアのローラを軸受を介して設
け、該軸受に生じる回転摩擦抵抗によって前記回転軸か
らの駆動力を前記ローラに伝達して被搬送物を搬送し、
ローラの回転速度に対して被搬送物の搬送速度が変化し
た時に、回転軸の駆動力を前記軸受によって吸収し、該
駆動力をローラに伝達させないようにしたことを特徴と
する。
【0006】本発明によれば、ローラの回転速度に対し
て被搬送物の搬送速度が変化すると、回転軸の駆動力
は、軸受によって吸収されてローラに伝達されない。こ
れにより、被搬送物は、ローラ上をスリップすることな
く搬送されるので、被搬送物に傷が付くのを防止するこ
とができる。
て被搬送物の搬送速度が変化すると、回転軸の駆動力
は、軸受によって吸収されてローラに伝達されない。こ
れにより、被搬送物は、ローラ上をスリップすることな
く搬送されるので、被搬送物に傷が付くのを防止するこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る被搬送物の搬送方法及びその装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は、本発明に係る被搬送物の
搬送方法が適用されたガラス板製造装置の側断面図であ
る。
る被搬送物の搬送方法及びその装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は、本発明に係る被搬送物の
搬送方法が適用されたガラス板製造装置の側断面図であ
る。
【0008】同図に示すガラス板製造装置は、フロート
法によってガラス板を製造するもので、溶融ガラス10
が溜められるタンク窯12と、溶融スズ14が溜められ
るバス16と、レヤー18とから構成されている。前記
タンク窯12からバス16内に流し込まれた溶融ガラス
10は、溶融スズ14上を広がってほぼ平衡厚さに達す
る。この溶融スズ14上に広げられた溶融ガラス10
は、レヤー18の方向に引き伸ばされながらバス16の
下流方向に一定幅の帯(ガラスリボン22)となって進
行する。そして、図2に示すバス16の出口部17に達
するまでの間に、ローラコンベア20のローラ21に接
触しても変形しない程度の温度まで冷却される。
法によってガラス板を製造するもので、溶融ガラス10
が溜められるタンク窯12と、溶融スズ14が溜められ
るバス16と、レヤー18とから構成されている。前記
タンク窯12からバス16内に流し込まれた溶融ガラス
10は、溶融スズ14上を広がってほぼ平衡厚さに達す
る。この溶融スズ14上に広げられた溶融ガラス10
は、レヤー18の方向に引き伸ばされながらバス16の
下流方向に一定幅の帯(ガラスリボン22)となって進
行する。そして、図2に示すバス16の出口部17に達
するまでの間に、ローラコンベア20のローラ21に接
触しても変形しない程度の温度まで冷却される。
【0009】バス16の出口部17に到達したガラスリ
ボン22は、バス16の出口部17近傍で若干量持ち上
げられて、レヤー18内に進入する。そして、ガラスリ
ボン22は、レヤー18内を複数のローラコンベア2
0、20…で搬送される過程で冷却され、最終的に室温
まで冷却される。図3は前記レヤー18内に設置された
ローラコンベア20の一部を示す斜視図である。
ボン22は、バス16の出口部17近傍で若干量持ち上
げられて、レヤー18内に進入する。そして、ガラスリ
ボン22は、レヤー18内を複数のローラコンベア2
0、20…で搬送される過程で冷却され、最終的に室温
まで冷却される。図3は前記レヤー18内に設置された
ローラコンベア20の一部を示す斜視図である。
【0010】同図に示すように前記ローラコンベア20
は、ガラスリボン22の搬送方向に直交して所定の間隔
で複数本並設されている。各ローラコンベア20は、回
転軸24の両端が軸受26、26によって支持されてお
り、前記回転軸24の一端24Aは前記軸受26を貫通
してスプロケット28に取り付けられている。前記スプ
ロケット28には、チェン30が掛けられている。この
チェン30は、無端状に構成されて、レヤー18の上流
側から下流側に向けて周回移動するように設けられ、そ
の適当な位置で図示しない駆動スプロケットに噛合され
ている。この駆動スプロケットをモータで回転させてチ
ェン30を前記方向に周回移動させると、ローラコンベ
ア20がガラスリボン22の搬送方向に回転される。
は、ガラスリボン22の搬送方向に直交して所定の間隔
で複数本並設されている。各ローラコンベア20は、回
転軸24の両端が軸受26、26によって支持されてお
り、前記回転軸24の一端24Aは前記軸受26を貫通
してスプロケット28に取り付けられている。前記スプ
ロケット28には、チェン30が掛けられている。この
チェン30は、無端状に構成されて、レヤー18の上流
側から下流側に向けて周回移動するように設けられ、そ
の適当な位置で図示しない駆動スプロケットに噛合され
ている。この駆動スプロケットをモータで回転させてチ
ェン30を前記方向に周回移動させると、ローラコンベ
ア20がガラスリボン22の搬送方向に回転される。
【0011】一方、ローラコンベア20のローラ21は
図4に示すように、軸受32を介して回転軸24に設け
られている。前記軸受32は内輪34、ボール36、及
び外輪38から成るラジアルボールベアリングであり、
前記内輪34が回転軸24に嵌入され、前記外輪38に
ローラ21が嵌入されている。このように構成されたロ
ーラコンベア20によれば、チェン30の周回移動によ
って回転軸24が回転されると、軸受32の内輪34は
回転軸24と一体に回転する。そして、内輪34の回転
動作によってボール36、36…が内輪34の軌道面に
沿って回転しながら公転し始める。そして、前記ボール
36の回転動作と公転動作によって、外輪38がボール
36との間で発生する回転抵抗で内輪34の回転方向、
即ち、ガラスリボン22の搬送方向に回転する。したが
って、回転軸24の駆動力が軸受32を介してローラ2
1に伝達されてローラ21が回転される。これにより、
ガラスリボン22がローラ21の回転で搬送される。
図4に示すように、軸受32を介して回転軸24に設け
られている。前記軸受32は内輪34、ボール36、及
び外輪38から成るラジアルボールベアリングであり、
前記内輪34が回転軸24に嵌入され、前記外輪38に
ローラ21が嵌入されている。このように構成されたロ
ーラコンベア20によれば、チェン30の周回移動によ
って回転軸24が回転されると、軸受32の内輪34は
回転軸24と一体に回転する。そして、内輪34の回転
動作によってボール36、36…が内輪34の軌道面に
沿って回転しながら公転し始める。そして、前記ボール
36の回転動作と公転動作によって、外輪38がボール
36との間で発生する回転抵抗で内輪34の回転方向、
即ち、ガラスリボン22の搬送方向に回転する。したが
って、回転軸24の駆動力が軸受32を介してローラ2
1に伝達されてローラ21が回転される。これにより、
ガラスリボン22がローラ21の回転で搬送される。
【0012】ところで、ガラスリボン22は、ローラコ
ンベア20による搬送中に冷却されるため、それに伴い
熱収縮を起こす。この結果、ガラスリボン22の搬送速
度が搬送位置によって微妙に異なってくる。特に上流側
では、ガラスリボン22の温度変化が大きいので熱収縮
量が大きくなり、このため、ローラ21の回転速度に対
してガラスリボン22の搬送速度が大きく変化し、ガラ
スリボン22がローラ21上でスリップするという不具
合が生じる。
ンベア20による搬送中に冷却されるため、それに伴い
熱収縮を起こす。この結果、ガラスリボン22の搬送速
度が搬送位置によって微妙に異なってくる。特に上流側
では、ガラスリボン22の温度変化が大きいので熱収縮
量が大きくなり、このため、ローラ21の回転速度に対
してガラスリボン22の搬送速度が大きく変化し、ガラ
スリボン22がローラ21上でスリップするという不具
合が生じる。
【0013】本実施の形態のローラコンベア20は、前
記不具合を防止するために成されたものである。即ち、
前記ローラコンベア20によれば、ローラ21の回転速
度に対してガラスリボン22の搬送速度が変化すると、
回転軸24の駆動力は、軸受32によって吸収されてロ
ーラ21に伝達されない。これにより、ガラスリボン2
2のスリップを防止することができる。
記不具合を防止するために成されたものである。即ち、
前記ローラコンベア20によれば、ローラ21の回転速
度に対してガラスリボン22の搬送速度が変化すると、
回転軸24の駆動力は、軸受32によって吸収されてロ
ーラ21に伝達されない。これにより、ガラスリボン2
2のスリップを防止することができる。
【0014】更に詳説すると、ローラ21の回転速度に
対してガラスリボン22の搬送速度が遅くなると、ロー
ラ21には、ローラ21の回転を止めようとする力がガ
ラスリボン22から加えられる。この時、ローラ21が
回転軸24と一体的に設けられていると、ローラ21が
無理に回転するので前記スリップが発生する。ところ
が、前記ローラ21は、軸受32を介して回転軸24に
設けられているので、回転軸24の駆動力は、ボール3
6が外輪38に対して空回りすることにより吸収され
る。これにより、ローラ21の回転速度は、ガラスリボ
ン22の搬送速度に依存するので、ガラスリボン22は
ローラ21上をスリップすることなく搬送される。ま
た、ローラ21の回転速度に対してガラスリボン22の
搬送速度が速くなった場合でも、ローラ21の回転速度
は、ガラスリボン22の搬送速度に依存するので、ガラ
スリボン22はローラ21上をスリップすることなく搬
送される。したがって、本実施の形態のローラコンベア
20によれば、ガラスリボン22に傷が付くのを防止す
ることができる。
対してガラスリボン22の搬送速度が遅くなると、ロー
ラ21には、ローラ21の回転を止めようとする力がガ
ラスリボン22から加えられる。この時、ローラ21が
回転軸24と一体的に設けられていると、ローラ21が
無理に回転するので前記スリップが発生する。ところ
が、前記ローラ21は、軸受32を介して回転軸24に
設けられているので、回転軸24の駆動力は、ボール3
6が外輪38に対して空回りすることにより吸収され
る。これにより、ローラ21の回転速度は、ガラスリボ
ン22の搬送速度に依存するので、ガラスリボン22は
ローラ21上をスリップすることなく搬送される。ま
た、ローラ21の回転速度に対してガラスリボン22の
搬送速度が速くなった場合でも、ローラ21の回転速度
は、ガラスリボン22の搬送速度に依存するので、ガラ
スリボン22はローラ21上をスリップすることなく搬
送される。したがって、本実施の形態のローラコンベア
20によれば、ガラスリボン22に傷が付くのを防止す
ることができる。
【0015】さて、前述したように、ガラスリボン22
をローラ21で搬送することができ、且つ、ローラ21
の回転速度をガラスリボン22の搬送速度に依存させる
ためには、軸受32に発生する回転摩擦抵抗を最適値に
設定する必要がある。即ち、回転摩擦抵抗が小さいと、
回転軸24の駆動力をローラ21に伝達することができ
ず、ガラスリボン22を搬送することができない。逆
に、回転摩擦抵抗が大きいと、ローラ21の回転速度が
ガラスリボン22の搬送速度に依存しなくなり、ガラス
リボン22にスリップが発生するからである。
をローラ21で搬送することができ、且つ、ローラ21
の回転速度をガラスリボン22の搬送速度に依存させる
ためには、軸受32に発生する回転摩擦抵抗を最適値に
設定する必要がある。即ち、回転摩擦抵抗が小さいと、
回転軸24の駆動力をローラ21に伝達することができ
ず、ガラスリボン22を搬送することができない。逆
に、回転摩擦抵抗が大きいと、ローラ21の回転速度が
ガラスリボン22の搬送速度に依存しなくなり、ガラス
リボン22にスリップが発生するからである。
【0016】ここで、前記回転摩擦抵抗の最適値を下記
の式によって導く。まず、本発明の効果を得るために
は、ガラスリボン22がローラ21を回すトルクT1
と、ローラ21がガラスリボン22を搬送するトルクT
2との関係が、T1>T2でなければならない。T1と
T2は下記の式で導くことができる。 T1=WG・μ1・D1/2 …(1) WG…ローラ21に加わるガラスリボン22の重量 μ1…ローラ21とガラスリボン22との間の摩擦抵抗
値 D1…ローラ21の外形 T2=(WG+W1)・μ2・D2/2 …(2) W1…ローラ21の重量 μ2…軸受32の回転摩擦抵抗値(最適値) D2…軸受32の回転径 次に、前記(1)、(2)式とT1>T2との関係によ
り、 WG・μ1・D1/2>(WG+W1)・μ2・D2/2 …(3) の式で導き出せる。この式により摩擦抵抗値やローラ径
等の値を最適な値に設計すれば良い。例えば、ローラ径
等が全て決定しており、μ2の最適値を決定したい場合
には、 μ2<(WG・μ1・D1/2)/〔(WG+W1)・D2/2〕…(4) となる。
の式によって導く。まず、本発明の効果を得るために
は、ガラスリボン22がローラ21を回すトルクT1
と、ローラ21がガラスリボン22を搬送するトルクT
2との関係が、T1>T2でなければならない。T1と
T2は下記の式で導くことができる。 T1=WG・μ1・D1/2 …(1) WG…ローラ21に加わるガラスリボン22の重量 μ1…ローラ21とガラスリボン22との間の摩擦抵抗
値 D1…ローラ21の外形 T2=(WG+W1)・μ2・D2/2 …(2) W1…ローラ21の重量 μ2…軸受32の回転摩擦抵抗値(最適値) D2…軸受32の回転径 次に、前記(1)、(2)式とT1>T2との関係によ
り、 WG・μ1・D1/2>(WG+W1)・μ2・D2/2 …(3) の式で導き出せる。この式により摩擦抵抗値やローラ径
等の値を最適な値に設計すれば良い。例えば、ローラ径
等が全て決定しており、μ2の最適値を決定したい場合
には、 μ2<(WG・μ1・D1/2)/〔(WG+W1)・D2/2〕…(4) となる。
【0017】したがって、上記(4)式により前記最適
値μ2を設定すれば良い。なお、軸受32の回転摩擦抵
抗値は、アンギュラー軸受等を用いれば軸受32の隙間
を変えて設定することが可能なので、軸受32をローラ
コンベア20に組み付けた後に、最適な隙間となるよう
軸受32の初期隙間を設定すれば良い。また、図4では
ローラ21を軸受32に直接設けたが、これに限られる
ものではなく、図5に示すようにスリーブ40を介して
設けても良い。
値μ2を設定すれば良い。なお、軸受32の回転摩擦抵
抗値は、アンギュラー軸受等を用いれば軸受32の隙間
を変えて設定することが可能なので、軸受32をローラ
コンベア20に組み付けた後に、最適な隙間となるよう
軸受32の初期隙間を設定すれば良い。また、図4では
ローラ21を軸受32に直接設けたが、これに限られる
ものではなく、図5に示すようにスリーブ40を介して
設けても良い。
【0018】本実施の形態では、本発明をガラスリボン
22のローラコンベア20に適用した例で説明したが、
これに限定されるものではなく、熱収縮を生じるフイル
ムや金属等の被搬送物をローラコンベアで搬送する装置
であれば、同様に適用することができ、同様の作用効果
を得ることができる。
22のローラコンベア20に適用した例で説明したが、
これに限定されるものではなく、熱収縮を生じるフイル
ムや金属等の被搬送物をローラコンベアで搬送する装置
であれば、同様に適用することができ、同様の作用効果
を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る被搬送
物の搬送方法及びその装置によれば、ローラコンベアの
回転軸に軸受を介してローラを設けたので、ローラの回
転速度に対して被搬送物の搬送速度が変化した時に、回
転軸の駆動力を軸受によって吸収することができる。こ
れにより、被搬送物は、ローラ上をスリップすることな
く搬送されるので、被搬送物に傷が付くのを防止するこ
とができる。
物の搬送方法及びその装置によれば、ローラコンベアの
回転軸に軸受を介してローラを設けたので、ローラの回
転速度に対して被搬送物の搬送速度が変化した時に、回
転軸の駆動力を軸受によって吸収することができる。こ
れにより、被搬送物は、ローラ上をスリップすることな
く搬送されるので、被搬送物に傷が付くのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被搬送物の搬送方法が適用された
ガラス板製造装置の側断面図
ガラス板製造装置の側断面図
【図2】ガラス板製造装置のバスとレヤーとの境界部の
拡大図
拡大図
【図3】レヤーのローラコンベアの一部を示す斜視図
【図4】図3に示したローラコンベアのA部拡大図
【図5】ローラコンベアの他の実施の形態を示す要部断
面図
面図
10…溶融ガラス 18…レヤー 20…ローラコンベア 22…ガラスリボン 24…回転軸 32…軸受 34…内輪 36…ボール 38…外輪
Claims (2)
- 【請求項1】被搬送物を複数のローラコンベアで搬送す
る被搬送物の搬送方法において、 前記ローラコンベアの回転軸にローラコンベアのローラ
を軸受を介して設け、該軸受に生じる回転摩擦抵抗によ
って前記回転軸からの駆動力を前記ローラに伝達して被
搬送物を搬送し、 ローラの回転速度に対して被搬送物の搬送速度が変化し
た時に、回転軸の駆動力を前記軸受によって吸収し、該
駆動力をローラに伝達させないようにしたことを特徴と
する被搬送物の搬送方法。 - 【請求項2】被搬送物を複数のローラコンベアで搬送す
る被搬送物の搬送装置において、 前記ローラコンベアの回転軸にローラコンベアのローラ
を軸受を介して設けたことを特徴とする被搬送物の搬送
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3885098A JPH11236114A (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 被搬送物の搬送方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3885098A JPH11236114A (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 被搬送物の搬送方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236114A true JPH11236114A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12536682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3885098A Withdrawn JPH11236114A (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 被搬送物の搬送方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11236114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105293887A (zh) * | 2014-07-28 | 2016-02-03 | 旭硝子株式会社 | 玻璃的制造方法以及玻璃制造装置 |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP3885098A patent/JPH11236114A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105293887A (zh) * | 2014-07-28 | 2016-02-03 | 旭硝子株式会社 | 玻璃的制造方法以及玻璃制造装置 |
KR20160013810A (ko) | 2014-07-28 | 2016-02-05 | 아사히 가라스 가부시키가이샤 | 유리의 제조 방법 및 유리의 제조 장치 |
JP2016030704A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | 旭硝子株式会社 | ガラスの製造方法、及びガラス製造装置 |
CN105293887B (zh) * | 2014-07-28 | 2020-03-20 | Agc株式会社 | 玻璃的制造方法以及玻璃制造装置 |
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