JPH11234409A - 電話通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会話を楽しくすることができるとともに発信
場所を相手に知らせないようにすることができ、しかも
通話料金をより多く徴収することができる電話通信シス
テムを得ること。 【解決手段】 本発明は、発信者側電話端末を加入者伝
送路を介して収容し、発信者側電話端末の呼を相手側電
話端末へ交換する発信者側交換機を有しており、発信者
側交換機は、複数チャネルのＢＧＭ（バックグラウンド
ミュージック）データをチャネルに対応付けて記憶する
記憶部と、上記記憶部の記憶内容等に関するガイダンス
情報を発信者側電話端末に対して送出するガイダンス部
と、発信者側電話端末より送出される番号に対応する上
記チャネルのＢＧＭデータを再生して、通話中に発信者
側電話端末および相手側電話端末へＢＧＭを流す再生部
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電話通信に用いら
れる電話通信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電話通信システムは、公衆網と、
該公衆網に交換機を介して各々接続された複数の電話端
末とから概略構成されている。この電話通信システムに
おいては、発信者側の電話端末から相手側の電話番号が
ダイヤルされると、交換機により発信者側の電話端末と
相手側の電話端末とが公衆網を介して接続される。これ
により、発信者は、相手と会話を行う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電話
通信システムにおいては、発信者と相手とが声のみを介
して会話を行うため、会話内容が事務的になりやすく、
ときには会話につまってしまうという問題があった。ま
た、従来の電話通信システムにおいては、諸事情により
発信者が相手に発信場所を知られたくないという要請も
あるが、発信場所の周囲の音声が相手に伝わってしまう
ため、かかる要請に応えることができない。さらに、従
来の電話通信システムにおいては、電気通信事業者から
見れば、サービスを向上させ、しかも料金をより多く徴
収したいという要請もある。本発明はこのような背景の
下になされたもので、会話を楽しくすることができると
ともに発信場所を相手に知らせないようにすることがで
き、しかも料金をより多く徴収することができる電話通
信システムを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、発信者側電話端末および相手側電話端末に接続され
た公衆網と、前記公衆網と前記発信者側電話端末との間
に介挿され、前記発信者側電話端末の呼を前記公衆網を
介して前記相手側電話端末に交換する発信者側交換機と
を有する電話通信システムにおいて、前記発信者側交換
機は、複数チャネルのバックグラウンドミュージックデ
ータをチャネルに対応付けて記憶する記憶部と、発信者
側電話端末より送出される、前記チャネルの番号により
指定された当該バックグラウンドミュージックデータを
通話中に再生して、前記発信者側電話端末および前記相
手側電話端末へ送出する再生部とを有していることを特
徴とする。また、請求項２に記載の発明は、請求項１に
記載の電話通信システムにおいて、前記記憶部には、バ
ックグラウンドミュージックデータとして楽音、曲以外
の音のデータが記憶されていることを特徴とする。ま
た、請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載
の電話通信システムにおいて、前記発信者側電話端末と
前記相手側電話端末と間における通話に対応する通話料
金および前記バックグラウンドミュージックに対応する
サービス料金を前記発信者側電話端末の発信者に対して
課金する課金手段を具備することを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。本発明の一実施形態による電
話通信システムは、公衆網と、発信者側交換機と、発信
者側電話端末と、相手側交換機と、相手側電話端末と、
課金コンピュータとから概略構成されている。

【０００６】上記発信者側交換機は、発信者側電話端末
が設置されている地域の電話局に設置されており、公衆
網に接続されている。この発信者側交換機は、発信者側
電話端末を加入者伝送路を介して収容しており、発信者
側電話端末の呼を相手側電話端末へ交換する。また、発
信者側交換機は、複数チャネルのＢＧＭ（バックグラウ
ンドミュージック）データをチャネルに対応付けて記憶
する記憶部と、上記記憶部の記憶内容等に関するガイダ
ンス情報を発信者側電話端末に対して送出するガイダン
ス部と、発信者側電話端末より送出される番号に対応す
る上記チャネルのＢＧＭデータを再生する再生部とを有
している。

【０００７】以下に発信者側交換機の記憶部に記憶され
ているＢＧＭデータとチャネルとの対応関係の一例を示
す。 （チャネル） （ＢＧＭデータ） １ クラシック音楽 ２ ポップス音楽 ３ ジャズ音楽 ４ フュージョン音楽 ５ 駅周辺の音 ６ 街頭の音 また、発信者側交換機は、発信者側電話端末における通
話料金および上述したＢＧＭデータの再生に関わるＢＧ
Ｍサービス料金の各データを出力する。

【０００８】上記相手側交換機は、相手側電話端末が設
置されている地域の電話局に設置されかつ公衆網に接続
されており、上述した発信者側交換機と同一構成とされ
ている。すなわち、相手側交換機は、相手側電話端末を
加入者伝送路を介して収容しており、相手側電話端末か
ら発信があった場合、相手側電話端末の呼を上述した発
信者電話端末へ交換する。また、相手者側交換機は、複
数チャネルのＢＧＭ（バックグラウンドミュージック）
データをチャネルに対応付けて記憶する記憶部と、相手
側電話端末から発信があった場合、上記記憶部の記憶内
容等に関するガイダンス情報を相手側電話端末に対して
送出するガイダンス部と、相手側電話端末より送出され
る番号に対応する上記チャネルにより指定されたＢＧＭ
データを再生する再生部とを有している。また、相手側
交換機は、相手側電話端末における通話料金および上述
したＢＧＭデータの再生に関わるＢＧＭサービス料金の
各データを出力する。

【０００９】課金コンピュータは、上述した発信者側交
換機および相手側交換機より出力される通話料金および
ＢＧＭサービス料金の集計等を行う。

【００１０】次に、上述した一実施形態による電話通信
システムの動作について図１に示すフローチャートを参
照して説明する。今、発信者側電話端末を用いて電話を
かける場合、発信者は、図１に示すステップＳ１へ進
み、上述したＢＧＭサービスを希望するか否かを判断
し、希望しない場合、同判断結果を「ＮＯ」としてステ
ップＳ５へ進む。ステップＳ５では、発信者は、発信者
側電話端末より相手側電話端末の電話番号をダイヤルし
た後、ステップＳ６へ進む。これにより、発信者側電話
端末より上記電話番号のデータが加入者伝送路を介して
発信者側交換機に入力され、発信者側電話端末の呼が発
信者側交換機により相手側電話端末に交換される。この
結果、発信者側電話端末と相手側電話端末との間に通信
回線が形成されるため、ステップＳ６では、発信者は、
相手と通話を行う。

【００１１】一方、ステップＳ１においてＢＧＭサービ
スを希望する場合、発信者は、ステップＳ１の判断結果
を「ＹＥＳ」としてステップＳ２へ進む。ステップＳ２
では、発信者は、発信者側電話端末よりＢＧＭサービス
を受けるためのサービス番号（例えば、＃７７７）をダ
イヤルする。これにより、上記サービス番号のデータ
は、加入者伝送路を介して発信者側交換機に入力され、
ガイダンス部は、上述した以下に示すＢＧＭサービスに
おけるチャネル１〜６とＢＧＭデータとの対応関係、お
よび希望するチャネル番号をダイヤルすることを促すガ
イダンス音声を発信者側電話端末に対して流す。 （チャネル） （ＢＧＭデータ） １ クラシック音楽 ２ ポップス音楽 ３ ジャズ音楽 ４ フュージョン音楽 ５ 駅周辺の音 ６ 街頭の音

【００１２】そして、ステップＳ３では、発信者は、上
述したガイダンスを発信者側電話端末より聞いて、上記
チャネル１〜６の中から希望するＢＧＭを選択する。例
えば、ＢＧＭとしてクラシック音楽を希望する場合に
は、発信者は、発信者側電話端末より「１」（チャネル
１）をダイヤルした後、ステップＳ４へ進む。これによ
り、ガイダンス部は、「クラシック音楽が選択されまし
た。よろしければ＃を、変更する場合＊をダイヤルして
ください」というガイダンスを発信者側電話端末へ流
す。

【００１３】これにより、ステップＳ４では、発信者
は、上記ガイダンスを聞いた後、選択した曲（クラシッ
ク音楽）で良いか否かを判断し、同判断結果が「ＮＯ」
の場合、発信者側電話端末より「＊」をダイヤルした
後、ステップＳ３へ戻り上述した動作を行う。今の場
合、選択した曲（クラシック音楽）で良いものとする
と、発信者は、ステップＳ４の判断結果を「ＹＥＳ」と
して発信者側電話端末より「＃」をダイヤルした後、ス
テップＳ５へ進む。これにより、発信者側交換機は、Ｂ
ＧＭとしてクラシック音楽が選択されたことを認識す
る。

【００１４】ステップＳ５では、発信者は、発信者側電
話端末より相手側電話端末の電話番号をダイヤルする。
これにより、上記電話番号のデータが加入者伝送路を介
して発信者側交換機へ送出され、発信者側交換機は、発
信者側電話端末の呼を相手側電話端末へ交換する。そし
て、発信者側電話端末と相手側電話端末との間に通信回
線が形成されると、発信者側交換機の再生部は、記憶部
からチャネル１に対応するクラシック音楽データを読み
出した後、クラシック音楽データを再生する。さらに、
発信者側交換機の再生部は、上記クラシック音楽を発信
者側電話端末および相手側電話端末の双方へ流す。これ
により、ステップＳ６では、発信者および相手は、発信
者側電話端末および相手側電話端末より同一のクラシッ
ク音楽をＢＧＭとして聞きながら通話を行う。そして、
通話が終了すると、発信者側交換機からは、通話料金お
よびＢＧＭサービス料金のデータが課金コンピュータへ
出力され、発信者には、通話料金に加えてＢＧＭサービ
ス料金が課金される。

【００１５】また、ステップＳ３において、駅周辺の音
（チャネル５）が選択された場合には、ステップＳ６で
は、発信者および相手は、同一の駅周辺の音を聞きなが
ら通話を行う。従って、相手は、発信者が駅周辺から電
話をかけているものと認識する。

【００１６】以上説明したように、上述した一実施形態
による電話通信システムによれば、ＢＧＭを発信者側電
話端末および相手側電話端末の双方に流すように構成し
たので、ＢＧＭを聞きながら会話を行うことができるた
め、会話を楽しくすることができる。また、上述した一
実施形態による電話通信システムによれば、発信者およ
び相手が同一のＢＧＭを聞くことができるので、会話が
ＢＧＭの話題におよぶことにより、通話料金をその分だ
け多く徴収することができるという副次的な効果を得る
ことができる。さらに、上述した一実施形態による電話
通信システムによれば、ＢＧＭとして音楽の他に駅周辺
の音、街頭の音等が用意されているので、諸事情により
発信者が相手に発信場所を知られたくないという要請に
応えることができる。加えて、上述した一実施形態によ
る電話通信システムによれば、ＢＧＭサービスの提供に
より利用者に対するサービスを向上させることができ、
しかも通話料金に加えてＢＧＭサービス料金が発信者に
対して課金されるので、料金をより多く徴収することが
できる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、通話中にバックグラウンドミュージック
を発信者側電話端末および相手側電話端末の双方に流す
ように構成したので、上記バックグラウンドミュージッ
クを聞きながら会話を行うことができるため、会話を楽
しくすることができるという効果が得られる。また、請
求項２に記載の発明によれば、バックグラウンドミュー
ジックとして音楽の他に音（例えば、駅周辺の音、街頭
の音等）が用意されているので、諸事情により発信者が
相手に発信場所を知られたくないという要請に応えるこ
とができるという効果が得られる。さらに、請求項３に
記載の発明によれば、通話料金に加えてバックグラウン
ドミュージックに対応するサービス料金が発信者に課金
されるように構成したので、より多くの料金を徴収する
ことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態による電話通信システム
の動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

Ｓ１〜Ｓ６ ステップ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信者側電話端末および相手側電話端末
   に接続された公衆網と、前記公衆網と前記発信者側電話
   端末との間に介挿され、前記発信者側電話端末の呼を前
   記公衆網を介して前記相手側電話端末に交換する発信者
   側交換機とを有する電話通信システムにおいて、 前記発信者側交換機は、 複数チャネルのバックグラウンドミュージックデータを
   チャネルに対応付けて記憶する記憶部と、 発信者側電話端末より送出される、前記チャネルの番号
   により指定された当該バックグラウンドミュージックデ
   ータを通話中に再生して、前記発信者側電話端末および
   前記相手側電話端末へ送出する再生部とを有しているこ
   とを特徴とする電話通信システム。
2. 【請求項２】 前記記憶部には、バックグラウンドミュ
   ージックデータとして楽音、曲以外の音のデータが記憶
   されていることを特徴とする請求項１に記載の電話通信
   システム。
3. 【請求項３】 前記発信者側電話端末と前記相手側電話
   端末と間における通話に対応する通話料金および前記バ
   ックグラウンドミュージックに対応するサービス料金を
   前記発信者側電話端末の発信者に対して課金する課金手
   段を具備することを特徴とする請求項１または２に記載
   の電話通信システム。