JPH11232384A - 磁気文字読み取り装置及びそれを備えた印字装置 - Google Patents

磁気文字読み取り装置及びそれを備えた印字装置

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JPH11232384A
JPH11232384A JP10029412A JP2941298A JPH11232384A JP H11232384 A JPH11232384 A JP H11232384A JP 10029412 A JP10029412 A JP 10029412A JP 2941298 A JP2941298 A JP 2941298A JP H11232384 A JPH11232384 A JP H11232384A
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medium
magnetic
sheet
magnetic head
magnetic character
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Sadao Murata
定穂 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気文字読み取り装置におけるチェック紙等
の媒体の搬送負荷を低減して、媒体が適正に搬送される
ようにする。 【解決手段】 本発明の磁気文字読み取り装置20は、
磁気文字を印刷したシート状の媒体Pを搬送するための
搬送路10と、搬送路10の途中に設置された、媒体上
の磁気文字を読み取るための磁気ヘッド21と、磁気ヘ
ッド21に対向して配置される媒体Pの押え部材23を
備える。押え部材23は、媒体Pに対する当接面が、媒
体の搬送方向に沿って湾曲された弾性部材51により構
成されている。これによって媒体と前記押え部材との接
触面積は最小限に抑えられ、媒体の搬送抵抗が小さくな
る。また、弾性部材51上に、これよりも小さい摩擦係
数を有するシート状部材を設けて本発明を構成すること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルチェッ
ク等のシート状媒体に印刷された磁気文字を読み取るた
めの磁気文字読み取り装置及びこれを備えた印字装置に
関し、特に磁気文字読み取りの際における媒体の搬送抵
抗を低減するに適した磁気文字読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小切手やパーソナルチェック等の有価証
券においては、その有効性を保証するため、一般に、磁
気ヘッドにより読み取り可能な磁気インク文字による、
有効性情報を備えている。磁気文字読み取り装置(MI
CRリーダー:Magnetic Ink Character Recognition r
eaderともいう)は、前記小切手等をその内部に搬入
し、内蔵の磁気ヘッドにより印刷された磁気インク文字
を読み取って、その有効性を判断するものである。
【0003】図8は、従来の構成による、磁気文字読み
取り装置における読み取り部を拡大して概略的に示した
ものである。搬送路80上には、磁気ヘッド81と対向
して押え部材82が設置されている。押え部材82は、
磁気ヘッド81の読み取り面81aに対し、小切手等の
チェック紙Pを押圧して、磁気ヘッド81による磁気イ
ンク文字の読み取りを可能にするためのものである。押
え部材82は、チェック紙Pの搬入時には、磁気ヘッド
81から離れることによってその搬入を可能とし、該搬
入がされたことが検出された時点で磁気ヘッド81側に
移動し、チェック紙Pを押圧する。従来の押え部材82
は、図で示すように、基台上に板状のゴム部材83を備
えている。チェック紙Pは該ゴム部材83の弾性力によ
って磁気ヘッド81の読み取り面81aに押圧される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の磁気文字読み取り装置において、押え部材82の当
接面側に配置されたゴム部材83は板状であり、その表
面は略平滑にされている。そのため該表面の全域がチェ
ック紙Pの裏面に接触することとなる。2つの部材の間
の摩擦係数はそれらの接触面積に依存するので、チェッ
ク紙Pとゴム部材83との間の摩擦が、チェック紙Pの
大きな搬送抵抗となる。この結果、読み取り部におい
て、チェック紙Pの搬送不良が起こる可能性がある。磁
気インク文字は、磁気ヘッド81により時間軸に対する
磁気量の変化として検出されるので、チェック紙Pの搬
送不良が正確な読み取りの妨げとなる。また、ある種の
装置では、チェック紙Pの送り時間や搬送ローラの回転
角に基づいて、チェック紙Pの位置を判断するので、前
記搬送不良による送りピッチのずれは、装置の誤動作を
引き起こす。
【0005】また、一般にチェック紙P上に印刷される
磁気インク文字は、チェック紙Pの幅方向における端部
寄りにその印刷領域が定められている。従って、その位
置に対応して配置された前記読み取り部による負荷は、
チェック紙Pの幅方向における非対称位置に作用し、結
果、チェック紙Pを斜行させる大きな要因となる。チェ
ック紙Pの斜行が、磁気インク文字の読み取り不良や紙
詰まりを引き起こす可能性のあることは周知のことであ
る。
【0006】また、前記読み取り部における負荷を低減
するために、磁気ヘッドに対向する押え部材を、回転自
在に支持されたローラ部材により構成する方法が考えら
れる。ローラ部材は、チェック紙の搬送に伴って回転さ
れるため、ローラ部材とチェック紙との間の摩擦が搬送
抵抗とならない。
【0007】しかしながら、長期的な使用によりローラ
部材の周面には、磁気ヘッドによる磁気インク文字の読
み取りに影響を与える鉄粉等が付着することがある。ロ
ーラ周面の鉄粉等に起因する磁気ヘッドの読み取りノイ
ズは、周期的に変化し一定していないので、読み取り情
報からノイズを除去するのが困難となる。この結果、磁
気インク文字の正確な読み取りに支障を来す場合があ
る。
【0008】従って、本発明の目的は、前記読み取り部
におけるチェック紙等の媒体の搬送負荷を低減して、媒
体が適正に搬送されるようにした磁気文字読み取り装置
を提供することにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、前記鉄粉等に
よるノイズの除去が容易な磁気文字読取装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の磁気文字読み取り装置は、磁気文字を印刷した
シート状の媒体を搬送するための搬送路と、前記搬送路
の途中に設置された、前記媒体上の磁気文字を読み取る
ための磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドと対向して配置さ
れる前記媒体の押え部材を備える。ここで、前記押え部
材は、該媒体に対する当接面が、前記媒体の搬送方向に
沿って湾曲された弾性部材により構成されている。これ
によって媒体と前記押え部材との接触面積は最小限に抑
えられ、媒体の搬送抵抗が小さくなる。また、押え部材
としてローラを用いる場合と異なり、前記当接面の位置
は磁気ヘッドに対して一定しているため、そこに鉄粉等
が堆積した場合においても、該鉄粉等によるノイズは略
一定しており、その除去が容易である。
【0011】本発明は、また好適には、前記弾性部材の
湾曲された表面に沿って、該弾性部材よりも小さな摩擦
係数を有するシート状部材を備え、該シート状部材を前
記媒体に対する当接面とする。摩擦係数の小さいシート
状部材によって更に媒体と押え部材との間の摩擦が少な
くされる。
【0012】ここで、前記媒体が前記磁気ヘッドと前記
押え部材との間を通過する際の前記シート状部材と前記
媒体との間の摩擦係数を0.2以下とすることが好まし
い。本発明はまた、前記シート状部材を、前記媒体に対
する当接位置よりも媒体の搬送方向上流側で前記弾性部
材に対し固定し、その下流側を前記弾性部材に対し位置
ずれ可能に保持するように構成することもできる。弾性
部材に対しシート状部材を完全に固定した場合、前記押
圧部材の長期的な使用によってシート状部材が媒体との
摩擦によって延びて、押圧部材の表面が波打つ可能性が
ある。押圧部材表面の波は、媒体の磁気ヘッドに対する
押圧力を不均一にするので、これが読み取り不良の原因
となる可能性がある。前記構成によって、シート状部材
の伸びが下流側に吸収されこのような問題が回避され
る。
【0013】本発明は更に、前記押え部材を挿入保持
し、前記磁気ヘッドに対し接離自在にする支持部材であ
って、前記押え部材の当接面側を前記磁気ヘッドに対し
臨ませる開口と、前記シート状部材をその前記弾性部材
に対する位置ずれ可能なように該シート状部材に対し接
する内壁面とを有するものを備えて構成することができ
る。これによって前記弾性部材に対しシート状部材が安
定的に保持される。
【0014】本発明はまた、前記磁気文字読み取り装置
を備え、前記磁気ヘッドによる読み取りの結果に応じて
該媒体上に印字を行う印字装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一
実施形態に係る磁気文字読み取り装置を備えた印字装置
の装置内部の斜視図及び概略断面図を示している。本発
明に係る磁気文字読み取り装置の詳細に先立って、前記
印字装置の概略について説明する。磁気文字読み取り装
置を備えた印字装置は、該磁気文字読み取り装置によっ
てパーソナルチェック等の用紙に記録されている磁気イ
ンク文字を読み取り、その読み取り結果に応じて該用紙
上に印字を行うためのものである。尤も、本発明に係る
磁気文字読み取り装置は、このような印字装置に組み込
まれるものに限定されず、単体で構成されたものにも適
用できるものである。このことは下記の説明により一層
明らかにされるであろう。
【0016】図に示す印字装置1は、その筐体内に、そ
の前方から上方へ連続する、チェック紙Pの搬送路10
を備えており、この搬送路10上に、印字部2及び本発
明に係る磁気文字読み取り装置20が配置されている。
磁気文字読み取り装置20は、チェック紙Pの表面に印
字された磁気インク文字からなる情報(例えば、チェッ
クの有効性を示す識別記号、個人認証番号、有効期限な
ど)を読み取る。印字部2には、キャリッジ3に移動自
在に支承された印字ヘッド4及びこれに対向してプラテ
ン5が設置され、印字ヘッド4は前記磁気文字読み取り
装置20による読み取りの結果に応じて、チェック紙P
に必要な印字を行うものである。
【0017】チェック紙Pは、装置全面の挿入口11か
ら挿入され、搬送ローラ12及び13によって搬出口1
4に向けて搬送される。実施形態において磁気文字読み
取り装置20は搬送ローラ12の上流側に設置されてお
り、印字部2は搬送ローラ13の下流側に設置されてい
る。挿入口11寄りの搬送ローラ12は、一対の駆動ロ
ーラ12aと従動ローラ12bとで構成されており、従
動ローラ12bは揺動自在に支承されたローラレバー6
によって支持されている。ローラレバー6は回転カム7
の回転によって上下に揺動し、従動ローラ12bを搬送
路10に対し出没させる。チェック紙Pの挿入の際に
は、従動ローラ12bは搬送路10から後退されてお
り、チェック紙Pが搬送ローラ12間に搬入可能とな
る。チェック紙Pが搬送ローラ12間に搬入され、その
先端が用紙端センサ8によって検出されると、回転カム
7が回転されて、従動ローラ12bが持ち上げられ、駆
動ローラ12aとでチェック紙Pを挟み込む。そして駆
動ローラ12aが駆動されてチェック紙Pは装置内に引
き込まれる。
【0018】磁気文字読み取り装置20は、前記搬送ロ
ーラ12によって引き込まれるチェック紙Pの磁気イン
ク文字を、該搬送中に読み取る。そして該文字情報より
チェック紙Pの有効性を判断する。有効性が判断された
チェック紙Pは、更に搬送路10内を送られ、搬送ロー
ラ13によって印字ヘッド4とプラテン5との間に至
る。プラテン5及び搬送ローラ13の従動ローラ13b
は、揺動自在に支承されたプラテンレバー9に支持され
ている。回転カム15によってプラテンレバー9は揺動
制御され、磁気文字読み取りを実行している間は前記プ
ラテン5と従動ローラ13bを後退させ、チェック紙P
の搬入経路を開放させる。印字ヘッド4は、磁気文字読
み取り装置20の読み取り結果に応じて動作され、チェ
ック紙Pの表面に必要な印字を行う。
【0019】次に、本発明に係る磁気文字読み取り装置
の詳細について説明する。図3及び図4は、磁気文字読
み取り装置の正面図及び側面図である。図に示すように
本実施形態において磁気文字読み取り装置20は、前記
印字装置1とは独立したユニットとして構成され、取り
付け部20aによって印字装置1の内部フレームに取り
付けられ、前記搬送路10上に設置されるものである。
【0020】磁気文字読み取り装置20は、磁気ヘッド
21、ソレノイド22及び押え部材23を備えている。
磁気ヘッド21は、磁気文字読み取り装置の筐体20b
に覆われ、その読み取り部21aが下方に露出されてい
る。押え部材23は、その当接面23aを磁気ヘッドの
読み取り部21aに対向して配置されている。押え部材
23は、前記ソレノイド22に取り付けられた支持アー
ム24に固定されており、該ソレノイド22の駆動によ
って支持アーム24が上下動され、押え部材23は、チ
ェック紙Pを介在させて磁気ヘッドの読み取り部21a
に対し接離される。図3及び図4では、押え部材23が
磁気ヘッド21に対し、離間された状態が示されてい
る。スプリング25は、磁気ヘッド21に対する押え部
材23の押圧力を与えるための付勢手段である。スプリ
ング25の引っ張り力を調整することにより、前記押圧
力が適正に調整される。一つの実施例で、適正な押圧力
は、120〜180gである。押え部材23は、支持ア
ーム24に形成した保持部24a内に挿入され、押え部
材23及び保持部24aを貫通する固定ピン26によっ
てその内部において固定されている。
【0021】図5は、押え部材23を拡大して示す断面
図である。図では押え部材23が支持アームの保持部2
4a内で支持されてる様子が示されている。ここで押え
部材23は、基台50の磁気ヘッド21側に、弾性部材
51、更にはその上にシート状部材52を備えている。
基台50の磁気ヘッド21側はチェック紙Pの搬送方向
に沿って湾曲状にされ、この湾曲面に沿って弾性部材5
1が接着されている。従って弾性部材51の表面側は、
チェック紙Pの搬送方向に沿った湾曲面である。弾性部
材51は、チェック紙Pを磁気ヘッド21に対し押圧す
る際の、押え部材23の当接面23aにおける変形を許
す。これによってチェック紙Pが磁気ヘッド21の読み
取り部21aに密接するようになり、その表面の磁気イ
ンク文字の読み取り精度が向上する。
【0022】前記弾性部材51の材質としては、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブダジ
エンゴム(SBR)、ウレタンゴム、フッ素ゴム等のゴ
ム系材料、熱可塑性エラストマ等の樹脂系材料を用いる
ことができる。一つの実施例では、熱可塑性エラストマ
として三菱モンサント化成株式会社の「サントプレーン
(商標)」(硬度:55度)を、厚さ約1mmに加工し
たものを弾性部材として採用した。
【0023】前記シート状部材52は、前記弾性部材5
1の表面に沿って配置されている。搬送されるチェック
紙Pが直接に接触するのは、このシート状部材52の表
面である。シート状部材52の表面は弾性部材51の湾
曲面に沿って湾曲しているが、チェック紙Pの搬送の際
には、磁気ヘッド21と押え部材23との間の押圧力に
よる弾性部材51の変形によって、シート状部材52
は、チェック紙Pに対しその搬送方向において僅かだ
が、実質的な所定の幅で面的に接触している。
【0024】ここで、シート状部材52の材質として
は、その表面において、弾性部材51の摩擦係数よりも
小さい摩擦係数を有するものが採用される。一般的な弾
性部材の摩擦係数は0.8以上であるので、これ以下の
ものを用いればよいが、好ましくは摩擦係数が0.2以
下のシート状部材を採択する。
【0025】具体的には、テフロンや高分子ポリエチレ
ンよりなるフィルムを使用することができる。一つの実
施例では、厚さ0.1mm、摩擦係数0.16の大協技
研工業株式会社の「超高分子ポリエチレンテープ」を用
いた。
【0026】シート状部材52は、弾性部材51の表面
に対しては、接着力の弱い接着剤を介して容易に剥離可
能な状態で貼り付けられており、完全には固定されてい
ない。しかし押え部材23は、支持アーム24の保持部
24aに圧入されているので、シート状部材52は保持
部24aの内壁に押し付けられて、弾性部材51に対す
る密着が維持されている。更にシート状部材52は、チ
ェック紙Pの搬送方向における上流側において、押え部
材23の突起53に対し嵌合されている。シート状部材
52の対応位置に、突起53の径よりも僅かに小さい辺
の方形孔52aが形成され、突起53に対し嵌合され
る。この様子は、図6に示した押え部材の斜視図におい
て明確に示されている。
【0027】シート状部材52は、チェック紙Pに直接
接触するので、チェック紙Pの搬送によるその間の摩擦
により、下流方向に引っ張り力を受ける。前記突起53
と方形孔52aとの間の係合は、該引っ張り力に対しシ
ート状部材52のずれを防止する。その一方で、シート
状部材52は弾性部材51に対しては完全には固定され
ていないので、長期的な使用による該部材の延びを下流
側に逃がし、これによって読み取り部21a近傍におけ
る弾性部材51とシート状部材52との間の密着性が担
保されている。
【0028】図7は、図5のVI−VI線における断面
図を示している。この図により、押え部材23の、保持
部24aに対する収まりが明確に示されている。保持部
24aの搬送方向下流側の内壁には、押え部材23の挿
入方向に連続する3本の突条24bが形成されている。
突条24bは、保持部24a上部の開口近傍まで延びて
いる。各突条24bの先端は山型に形成され、押え部材
23を保持部24aに圧入した際に、これらがシート状
部材52に食い込む。これらの突条24bによって、シ
ート状部材52の下流側は、幅方向に位置ずれを起こす
ことはないが、突条の沿う方向には比較的容易に位置ず
れを起こすことができ、前記シート状部材52の逃げが
許容される。なお、前記押え部材23の突起53に対応
して、保持部24aには溝24cが形成されてる。溝2
4cは、少なくとも保持部24aにおける押え部材の挿
入側開口から、突起53が収まる位置まで延びている。
【0029】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明したが、本発明は前記実施形態において示された事
項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明
の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変
更・応用を行うことができる範囲が含まれる。前記実施
形態においては、磁気文字読み取り装置をユニット化し
たものを示した。しかしながら磁気ヘッドと押え部材と
を別体として構成し、それぞれ設置してもよい。また、
前記では磁気ヘッドを固定側とし、これに対し押え部材
を接離動作させるものを示したが、押え部材を固定側と
し磁気ヘッドを可動させるようにしてもよい。前記実施
形態では、弾性部材の上にシート状部材を配置して押え
部材を構成したが、該シート状部材を設けない場合にお
いても所望の効果が得られることが理解されるであろ
う。押え部材の当接面の湾曲形状は、その機能を保持し
つつチェック紙に対する搬送抵抗をより小さくすること
に貢献する。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、媒体と
押え部材との接触面積は最小限に抑えられ、媒体の搬送
抵抗が小さくなる。その結果、搬送ピッチのずれや斜行
が起こる可能性が低減され、これらに基づく装置の誤動
作、磁気インク文字の読み取り不良の問題が低減され
る。また、押え部材としてローラを用いる場合と異な
り、前記当接面の位置は印字ヘッドに対して一定してい
るため、そこに鉄粉等が堆積した場合においても、該鉄
粉等によるノイズは略一定しており、その除去が容易で
ある。
【0031】請求項2及び3記載の本発明によれば、摩
擦係数の小さいシート状部材によって更に媒体と押え部
材との間の摩擦が少なくなり、よって一層装置の信頼性
を向上させることができる。
【0032】請求項4記載の本発明によれば、シート状
部材の伸びが下流側に吸収され、弾性部材に対するシー
ト状部材の浮き上がりが防止され、磁気ヘッドによる読
み取り不良率が低下する。
【0033】請求項5記載の本発明によれば、前記効果
を維持しつつ、前記弾性部材に対しシート状部材を安定
的に保持することができる。
【0034】請求項6記載の本発明によれば、前記磁気
文字読み取り装置を備えた印字装置において前記効果を
享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気文字読み取り装
置を備えた印字装置の装置内部の斜視図である。
【図2】図1の印字装置の概略断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る磁気文字読み取り装
置の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】磁気文字読み取り装置の要部を拡大して示す断
面図である。
【図6】押え部材の下面側から見た斜視図である。
【図7】図5のVI−VI線における断面図である。
【図8】従来構造の磁気文字読み取り装置における押え
部材を示す図である。
【符号の説明】
1 印字装置 2 印字部 3 キャリッジ 4 印字ヘッド 5 プラテン 6 ローラレバー 7 回転カム 8 用紙端センサ 9 プラテンレバー 10 搬送路 11 挿入口 12、13 搬送ローラ 14 搬出口 15 回転カム 20 磁気文字読み取り装置 21 磁気ヘッド 21a 読み取り部 22 ソレノイド 23 押え部材 23a 当接面 24 支持アーム 24a 保持部 24b 突条 24c 溝 25 スプリング 26 固定ピン 50 基台 51 弾性部材 52 シート状部材 52a 方形孔 53 突起 P チェック紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気文字を印刷したシート状の媒体を搬
    送するための搬送路と、 前記搬送路の途中に設置された、前記媒体上の磁気文字
    を読み取るための磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドと対向して配置される前記媒体の押え部
    材であって、該媒体に対する当接面が、前記媒体の搬送
    方向に沿って湾曲された弾性部材により構成されるもの
    と、を備えたことを特徴とする磁気文字読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材の湾曲された表面に沿っ
    て、該弾性部材よりも小さな摩擦係数を有するシート状
    部材を備え、該シート状部材を前記媒体に対する当接面
    とすることを特徴とする請求項1記載の磁気文字読み取
    り装置。
  3. 【請求項3】 前記媒体が前記磁気ヘッドと前記押え部
    材との間を通過する際の前記シート状部材と前記媒体と
    の間の摩擦係数を0.2以下としたことを特徴とする請
    求項2記載の磁気文字読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記シート状部材を、前記媒体に対する
    当接位置よりも媒体の搬送方向上流側で前記弾性部材に
    対し固定し、その下流側を前記弾性部材に対し位置ずれ
    可能に保持したことを特徴とする請求項2又は3記載の
    磁気文字読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記押え部材を挿入保持し、前記磁気ヘ
    ッドに対し接離自在にする支持部材であって、前記押え
    部材の当接面側を前記磁気ヘッドに対し臨ませる開口
    と、前記シート状部材をその前記弾性部材に対する位置
    ずれ可能なように該シート状部材に対し接する内壁面と
    を有するものを備えたことを特徴とする請求項4記載の
    磁気文字読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の磁気
    文字読み取り装置を備え、前記磁気ヘッドによる読み取
    りの結果に応じて該媒体上に印字を行うことを特徴とす
    る印字装置。
JP10029412A 1998-02-12 1998-02-12 磁気文字読み取り装置及びそれを備えた印字装置 Withdrawn JPH11232384A (ja)

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JP10029412A Withdrawn JPH11232384A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 磁気文字読み取り装置及びそれを備えた印字装置

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JP (1) JPH11232384A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009134733A1 (en) * 2008-04-28 2009-11-05 Unisys Corporation Document presentment apparatus for use in linear document reader

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WO2009134733A1 (en) * 2008-04-28 2009-11-05 Unisys Corporation Document presentment apparatus for use in linear document reader

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