JP4423117B2 - 再給送搬送装置・両面印刷装置 - Google Patents

再給送搬送装置・両面印刷装置 Download PDF

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本発明は、自動両面印刷機能を有する孔版式印刷装置等の両面印刷装置及び該両面印刷装置に用いられる再給紙搬送装置に関する。
この種の両面印刷装置では、例えば特開2003−200645号公報に開示されるように、製版装置によって製版され印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙(以下、単に「マスタ」という)に、第1の画像(例えば表面画像)と第2の画像(例えば裏面画像)とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって上記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置されたプレスローラとの印圧部に向けて給送された記録媒体の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された記録媒体を一時的に再給送搬送装置にストックしてから再給送して今度はその記録媒体の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことができるようになっている。
再給送搬送装置は、図10に示すように、片面印刷された印刷用紙を一時的にストックするための補助トレイ100と、プレスローラ102に対して接離自在な再給紙押圧コロ101と、印刷用紙をプレスローラ102の周面に沿わせるためのガイド板103と、該ガイド板103の図示しない開口部に挿入され、プレスローラ102の周面に図示しない付勢手段により圧接される複数のガイドコロ104を有している。
表面に印刷画像が形成された印刷用紙105は、再給紙押圧コロ101でプレスローラ102に押し付けられ、これにより搬送力が付与される。印刷用紙105は、プレスローラ102とガイド板103の間を、印刷ドラム106とプレスローラ102の間の印圧部へ向けて進むことになる。
各ガイドコロ104は、印刷用紙105をプレスローラ102に押し付けて搬送経路を安定させるとともに、プレスローラ102の表面の摩擦抵抗を利用して確実に印刷用紙105に搬送力を与える働きをしている。
特開2003−200645号公報
孔版印刷装置においては、表面に印刷画像が形成された直後の印刷用紙105の画像インキは未乾燥状態にあり、プレスローラ102によって印刷ドラム106に押し付けられたときに、未乾燥インキはプレスローラ102の外周面に転移してしまう。
ガイドコロ104はプレスローラ102の表面に押し付けられて回転しており、両者の間に印刷用紙がある時もないときにも同様に常に接触していることになる。
したがってプレスローラ102の外周面に転移した未乾燥インキは、ガイドコロ104の外周面に転移してこれを汚してしまう。
このように、プレスローラ102の外周面に付着したインキがガイドコロ104に転移し、次の印刷用紙が再給紙押圧コロ101により搬送され、プレスローラ102の外周面に沿って搬送される際に、プレスローラ102と反対側の用紙裏面にガイドコロ104の外周面のインキが転移してしまいこれを汚すという間題が発生していた。この汚れを「ガイドコロ跡汚れ」と呼ぶ。
プレスローラ102の表面は微細凹凸を有する形状にすることで、たとえその表面に画像の未乾燥インキが付着転移しても、印刷用紙には細かい点々状にしか移らないので汚れが目立たない特徴があるが、ガイドコロ104の外周面に付着したインキは、印刷用紙に直線状に転がって押し当てられるために、その汚れ跡が特に目立ちやすいという問題点があった。
ガイド板103及びガイドコロ104の機能をベルト部材で代替するという方式も考えられるが、この場合でもガイド部材(ベルト部材)はプレスローラに接触する構成であるため、再給紙押圧コロで搬送された印刷用紙がプレスローラ外周を搬送される際に、ガイドコロ跡汚れが発生する問題点は解消されない。
本発明は、両面印刷時において、ガイドコロ跡汚れの発生を良好に防止することができる再給送搬送装置、該再給送搬送装置を有する両面印刷装置の提供を、その主な目的とする。
さらに、プレスローラの外周面に沿って印刷用紙を、印刷ドラムとプレスローラのニップ部である印刷部(印圧部)まで滑らかに、かつ適正の搬送経路で案内できる高精度のガイド部材を、安価でシンプルな構成で実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、製版装置によって製版され印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって上記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置されたプレスローラとの印圧部に向けて給送された記録媒体の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された記録媒体を一時的に再給送搬送装置にストックしてから再給送して今度はその記録媒体の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことができる両面印刷装置において、上記片面印刷済みの記録媒体を上記プレスローラに所定のタイミングで当接させるローラ手段と、上記プレスローラの外周面に記録媒体を沿わせて上記印圧部へ送り込む記録媒体ガイド手段を有し、該記録媒体ガイド手段は、記録媒体の通過するエリアにおいては上記プレスローラの外周面に対し所定の隙間を有して非接触状態に配置され、上記記録媒体ガイド手段は、上記プレスローラの外周面に沿うガイド面を有するガイド部材を複数備え、これらのガイド部材は上記プレスローラの軸線方向に間隔をおいて配置されているとともに、上記プレスローラの軸線に対して平行に配置された2本の軸部材を挿通されて支持され、該2本の軸部材は上記プレスローラを回転可能に支持する軸受部材に上記軸部材の軸方向と直交する方向に当接する位置決め部材によって保持され、該位置決め部材の上記当接を基準として上記所定の隙間が確保されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の再給送搬送装置において、上記位置決め部材は弾性部材で上記軸受部材に向けて付勢され、上記所定の隙間が拡大する方向に移動可能であることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の再給送搬送装置において、上記複数のガイド部材は、記録媒体の入り口側において、記録媒体の進入方向に向かって上記プレスローラの外周面に対する隙間が徐々に拡がるガイド面を有していることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、製版装置によって製版され印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって上記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置されたプレスローラとの印圧部に向けて給送された記録媒体の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された記録媒体を一時的に再給送搬送装置にストックしてから再給送して今度はその記録媒体の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことができる両面印刷装置において、上記再給送搬送装置が、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の再給送搬送装置であることを特徴とする。
本発明によれば、印刷用紙の裏面に発生するガイドコロ跡汚れを防止できるとともに、安価でシンプルな構成でガイド擦れの無い搬送経路を形成することができる。
本発明によれば、搬送抵抗を少なくすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で精度の高いガイド部材の位置決めをすることができる。
本発明によれば、所定の隙間を高精度に確保することができる。
本発明によれば、簡単な構成で所定の隙間を高精度に確保することができる。
本発明によれば、ジャム処理時の操作性が向上するとともに、ガイド部材が過剰負荷で変形することを防止できる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における孔版式の両面印刷装置の全体構成の概要を説明する。
スキャナ、製版・給版、排版の機構、主要な機能については従来から知られている製版 印刷一体型孔版印刷装置と同様なので説明を省略する。
印刷ドラム1は図示しない駆動源により矢印方向(時計回り方向)に回転駆動される。印刷ドラム1の外周面には、画像情報に基づいて製版装置2により穿孔製版されたマスタ3がその先端部をクランパ4によってクランプされて巻き付け装着されるようになっている。
製版されたマスタ3には、表面印刷用の第1の画像A(以下、「A面画像」と呼ぶ)と、裏面印刷用の第2の画像B(以下、「B面画像」と呼ぶ)が印刷ドラム1の回転方向順(円周方向順)に並んで形成されている。
これらマスタ3上の画像の元となるデジタル画像データは、原稿をスキャナ5で読み取って作成され、又はコンピュータ上で作成される。原稿のセットは図示しない自動原稿送り装置(ADF)やオペレータによるコンタクトガラスヘの原稿セット操作により行われる。デジタル画像データの作成は、コンピュータ上に作成されたデジタル原稿を出力したものでも良いのは言うまでもない。これらデジタル画像データが製版装置2に送られマスタ3への穿孔製版が行われる。
給紙台6には記録媒体としての印刷用紙7が積載されている。この印刷用紙7はA面画像とB面画像の大きさに適応した用紙サイズとなっている。
つまり片面印刷時の最大印刷サイズが例えばA3サイズである場合は、両面印刷の場合の最大印刷サイズはおおよそA4サイズとなり最大通紙用紙もA4サイズになる。通紙方向は短手方向になる。
印刷ドラム1の内部には、インキローラ1aと該インキローラ1aとの間に楔状のインキ溜まり1bを形成するドクターローラ1c等が設けられ、ドラム内周面にインキを供給できるようになっている。
給紙台6は図示しない昇降機構により昇降可能となっている。印刷用紙7はピックアップ給紙コロ8で送られ、分離コロ9と分離パット10で1枚ずつに分離され、レジストローラ対11へ向けて送られる。印刷用紙7はレジストローラ対11で一旦停止されて斜めずれを修正された後、印刷ドラム1に対して所定の位相タイミングにて印刷ドラム1とプレスローラ12の間、すなわち印刷部(印圧部)に向けて送り出される。プレスローラ12は印刷ドラム1に対して図示しない接離機構により接離自在に設けられている。
上記給紙台6、ピックアップ給紙コロ8、分離コロ9及び分離パット10、レジストローラ対11等により給紙装置60が構成されている。
印刷部でA面画像を印刷された印刷用紙7Aは上向きに切り替わっている切替爪13により、図の左下方向に案内され、再給紙トレイ14に向かって排出される。再給紙トレイ14はベルト式の吸引搬送機構を有している。ベルト式吸引搬送機構は、2本のローラ15a、15bと、その間に掛け渡された複数本の無端ベルト16と、比較的弱い吸着力を発生する吸引ファン17から構成されている。
ベルト式吸引搬送機構を有する再給紙トレイ14の上方には、すれ違いガイド板18が設けられていて、このすれ違いガイド板18は図示しない駆動装置によって印刷用紙7の排出に合わせて高速で矢印d方向に往復移動し、印刷用紙7Aの先端部をクランプして案内するようになっている。
印刷部でA面画像を印刷された印刷用紙7Aは、その先端部をすれ違いガイド板18に設けられたクランパ19で挟持されて、すれ違いガイド板18の左下方向への移動によって、既に再給紙トレイ14上にある印刷済みの印刷用紙7Bの上面との接触が防止された状態で再給紙トレイ14上に案内・搬送される。
再給紙トレイ14上にあった印刷用紙7Bは、ベルト式吸引搬送装置によって右方向に搬送されるが、再給紙トレイ14の右端にはストッパ20が設けられており、印刷用紙7Bは先端がストッパ20に突き当たって先端位置を位置決めされた状態で停止している。
印刷用紙7Bはこの状態で一時待機しているが、印刷ドラム1に対して所定のタイミング、すなわち、給紙装置60から印刷部に送られたA面画像印刷用の印刷用紙7の後端に続けて印刷用紙7Bが印刷部に送り込まれるタイミングで、再給紙されることになる。
再給紙トレイ14の右側には、片面印刷済みの印刷用紙7をプレスローラ12に所定のタイミングで当接させるローラ手段としての再給紙コロ21が設けられている。再給紙コロ21は図示しない機構により上下方向に揺動自在(プレスローラ12に対して接離自在)に支持されており、前記所定のタイミングで印刷用紙7B先頭部(先端部)を押し上げ、印刷用紙7Bをプレスローラ12に当接させる。
再給紙コロ21の押し上げ動作により印刷用紙7Bの先端はストッパ20から外れ、搬送可能な状態になる。
プレスローラ12は印刷ドラム1の周速と同じ周速にて回転駆動されており、再給紙コロ21によって押し当てられた印刷用紙7Bは搬送力を受けて搬送される。
再給紙コロ21の下流から印刷ドラム1とプレスローラ12のニップ手前までの範囲にかけては、印刷用紙7Bは記録媒体ガイド手段22によって案内される。
記録媒体ガイド手段22は全体として弓形の形状をなし、プレスローラ12に対しては、プレスローラ12の外周面から約0.3〜1.0mmの微細な隙間(所定の隙間H)をもって非接触状態に配置されている。上記再給紙トレイ14、再給紙コロ21、ストッパ20、すれ違いガイド板18及びクランパ19、記録媒体ガイド手段22等により再給紙搬送装置61が構成されている。
印刷用紙7Bは、プレスローラ12と記録媒体ガイド手段22間の上記微細な隙間を、プレスローラ12に密着した状態で搬送され、印刷ドラム1とプレスローラ12のニップ部である印刷部まで送り込まれる。こうして再給紙されて印刷部に入ってきた印刷用紙7Bは反転されており、先ほどの印刷済み面が下面に、未印刷面が上面になっている。今度はその上面、すなわち未印刷面にB面画像を、マスタ3のB領域によって印刷する。こうして両面印刷が行われることになる。
両面印刷が行われた印刷用紙7Cは、今度は下向きに切り替わっている切替爪13により左方向に略水平に案内され、2本のローラ28a、28bと、その間に掛け渡された複数本の無端ベルト29と、吸着力を発生する吸引ファン30から構成されるベルト式吸着搬送装置62により、排紙トレイ31に向けて搬送・排出される。そして排紙トレイ31上に順次積載される。
次に、図2及び図3に基づいて、記録媒体ガイド手段22の構成を詳細に説明する。
記録媒体ガイド手段22は、プレスローラ12の外周面に沿うガイド面22a−1を有する弓形状の複数のガイド部材22aと、これらのガイド部材22aを支持する2本の円柱状の軸部材23a、23bを有している。
軸部材23a、23bの両端部には、上記所定の隙間Hを高精度に保持するための位置決め手段としての位置決め部材24が設けられている(図1では省略)。
図3に示すように、各ガイド部材22aはプレスローラ12の軸線方向に間隔をおいて配置されている。各ガイド部材22には、上下方向(印刷ドラム1の中心とプレスローラ12の中心を結ぶ線方向)に間隔をおいて2つの挿通孔22a―2、22a―3がガイド面22a−1との正確な位置関係を保って形成されており、これらの挿通孔22a―2、22a―3に上記2本の軸部材23a、23bが挿通されている。上側の挿通孔22a―2は丸穴に形成されており、下側の挿通孔22a―3は軸部材23a、23bの中心を結ぶ線方向に延びる長穴状に形成されている。
2本の軸部材23a、23bを位置決め保持するために位置決め部材24が設けられている。各位置決め部材24は板材で形成されており、図2、3では手前側に配置される位置決め部材24のみ表示している。
プレスローラ12はその両端部を軸受部材としての軸受25で回転可能に保持されており、軸受25は両側の印圧アーム26に固定されている。印圧アーム26は印刷ドラム1に対してプレスローラ12を接離させる図示しない接離機構の一要素である。
位置決め部材24は、軸受25の外周面に嵌合するU字状の凹部24aを有しており、凹部24aの底面24bが軸受25の外周面に当接することにより、これを基準として所定の隙間Hが正確に確保されるようになっている。凹部24aの両側面が軸受25の外周面に接触することにより位置決め部材24の上下方向のずれが防止されている。
位置決め部材24の凹部24aと反対側には凸部24cが形成されており、この凸部24cは弾性部材としての板バネ27で押圧されている。板バネ27はその基端部を印圧アーム26に固定されたステー28にネジで固定されている。図3では板バネ27等は省略している。
板バネ27の付勢力による軸受25に対する位置決め部材24の当接で、所定の隙間Hが正確に確保される。記録媒体ガイド手段22の奥側端部においても同様の構成となっている。
図面上明示しないが、各位置決め部材24には軸部材23a、23bを挿通するための挿通孔がガイド部材22aと同様に上下に形成されており、これらの挿通孔は共に丸穴でガタツキ無く軸部材23a、23bを位置決めできるように形成されている。
従って、まず位置決め部材24により2本の軸部材23a、23bが位置決めされ、それにより各ガイド部材22aが位置決めされて所定の隙間Hが確保される。上述のように、記録媒体ガイド手段22は複数のガイド部材22aを有しており、これらのガイド部材22aに形成される挿通孔22a―2、22a―3に製造上の誤差があった場合には位置決め部材24に対する軸部材23a、23bの挿通ができなくなる虞がある。
このような組付不良を無くすために、ガイド部材22aの下側の挿通孔22a―3は長穴に形成されており、製造上のバラツキを吸収できるようになっている。ここでは上側の挿通孔22a―2を基準孔としたが、下側の挿通孔22a―3を基準孔としてもよい。
上記のように、ガイド部材22aのガイド面22a―1とプレスローラ12の外周面との間には所定の隙間Hが確保されて非接触状態にあるので、プレスローラ12の外周面に付着したインキがガイド部材22aに転移する間題は発生しない。
再給紙コロ21でプレスローラ12の外周面に押し付けられて搬送された印刷用紙7はガイド部材22aのガイド面22a−1で案内され、正確な経路で搬送される。
通常は凹部24aの底面24bが軸受25の外周面に押し当てられた状態になっており、所定の隙間Hが確保されているが、隙間H部分にジャム紙が挟まった場合などには板バネ27が変形して、位置決め部材24が記録媒体ガイド手段22と共に図2に示す右側方向にずれ、隙間Hが拡大される。
この場合、位置決め部材24の凸部24cはステー28上をスライドする。図示しないが、このずれ移動を許容するように、軸部材23a、23bに対する印圧アーム26の支持穴が形成されている。
所定の隙間Hが必要以上の負荷が作用した場合に拡大可能に設けられているため、ジャム紙の巻き込みによるロック状態の発生を回避することができ、位置決め部材24の損傷を防止できるとともにジャム処理も容易となる。
2本の軸部材23a、23bにより支持される複数のガイド部材22aの軸線方向の位置決めは、図3に示すように、例えば上側の挿通孔22a―2において両側をEリング29等により横ずれしないように固定される。
各ガイド部材22aは合成樹脂又はアルミダイカスト等の成型品で作られ、その幅寸法Jは約10〜20mm程度に設定されている。本実施形態ではガイド部材22aを大体5〜8個程度を並べて配置するようになっている。
各ガイド部材22aのガイド面22a―1は耐磨耗性や低摩擦性を考慮した表面処理が行われることが望ましい。表面処理としては、例えばフッ素系材料のコーティングやテフロン(登録商標)製のテープ貼り付け、金属メッキ等である。薄いステンレス板を貼り付ける方法でもよい。
図4及び図5に基づいて第2の実施形態を参考例として説明する。なお上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
本実施形態における位置決め手段は、位置決め部材24の他に、プレスローラ12の外周面における印刷用紙7が通過する最大範囲(最大用紙幅M)を外れた領域に当接して回転する回転部材としての回転コロ30a、30bを有し、該回転コロ30a、30bの当接を基準として所定の隙間Hが確保されている。
回転コロ30aは上側の軸部材23aに回転可能に設けられており、回転コロ30bは下側の軸部材23bに回転可能に設けられている。記録媒体ガイド手段22の奥側端部においても同様の構成となっている。
位置決め部材24の凹部24aと反対側には円柱状又は角柱状の凸部24cが設けられており、印圧アーム26に固定されたスライドガイド31にスライド自在に収容されている。位置決め部材24とスライドガイド31との間には、弾性部材としての圧縮コイルバネ32が設けられており、位置決め部材24をプレスローラ12側へ付勢している。これにより回転コロ30a、30bは常時プレスローラ12の外周面に押圧されている。
本実施形態ではプレスローラ12の外周面に対する回転コロ30a、30bの当接により所定の隙間Hを確保するため、位置決め部材24の凹部24aの底面24bと軸受25の外周面との間には十分な隙間が存在するように設定されている。
プレスローラ12の外周面に対する回転コロ30a、30bの当接により所定の隙間Hを確保する方式であるため、プレスローラ12の外径寸法が経時で変動しても所定の隙間Hが常に均一に保たれることになる。この観点から、回転コロ30a、30bとしては、玉軸受を直接用いることが望ましい。
本実施形態においても、隙間H部分にジャム紙が挟まった場合などには圧縮コイルバネ32が変形して、位置決め部材24が記録媒体ガイド手段22と共に図4に示す右側方向にずれ、隙間Hが拡大される。
回転コロ30a、30bはどのような構成で設けても良いが、本実施形態のように軸部材23a、23bに設けることにより構成の簡易化を図ることができる。
図6及び図7に基づいて第3の実施形態を説明する。
本実施形態では、位置決め手段としての位置決め部材24が軸受25の外周面に嵌合する基準丸穴24fを有しており、該基準丸穴24fを軸受25に嵌合することにより所定の隙間Hが確保される。
本実施形態では上記各実施形態で示した弾性部材は無く、隙間H部でジャムが生じた場合には、位置決め部材24を図7に示す矢印R方向にずらして軸受25との嵌合を解除し、その後、隙間Hが拡大する方向にずらす。
この位置決め部材24のずらし移動を可能にするために、印圧アーム26には軸部材23aに対応する位置に略水平に延びる長穴26aが形成されているとともに、軸部材23bに対応する位置に大径の丸穴26bが形成されている。
ジャム処理後は基準丸穴24fを軸受25に嵌合することにより所定の隙間Hが確保される。
図8及び図9に基づいて第4の実施形態を説明する。
本実施形態における位置決め手段は、位置決め部材24と、固定軸35を支点として回動可能に設けられたL字状の押圧アーム34と、該押圧アーム34を付勢する弾性部材としての引張りバネ36と、固定軸39を支点として回動可能に設けられた切替アーム38と、該切替アーム38を付勢する弾性部材としての引張りバネ40を有している。
第1の実施形態と同様に、位置決め部材24の凹部24aの底面24bが軸受25の外周面に当接することにより、これを基準として所定の隙間Hが正確に確保されるようになっている。
位置決め部材24の凹部24aと反対側には接続部24cが形成されており、押圧アーム34の一端部に軸33を介して回転可能に接続されている。引張りバネ36の付勢力により押圧アーム34は反時計回りの回動力を付与され、これにより位置決め部材24の凹部24aの底面24bが軸受25の外周面に押圧される。
押圧アーム34の他端部にはコロ37が回転可能に設けられており、切替アーム38にはコロ37が嵌合する凹部38a、38bが形成されている。切替アーム38は引張りバネ40により、図8の左方向(コロ37と凹部38a又は凹部、38bとの嵌合が強くなる方向)へ付勢されている。
図8は、コロ37が凹部38aに嵌合して所定の隙間Hが維持される、位置決め手段が第1のポジションに設定されている状態を示している。ジャムが生じた場合には、位置決め部材24を図中右方向に移動させる。
位置決め部材24を右方向に押圧すると、図9に示すように、押圧アーム34が固定軸35の周りに時計回り方向に回動し、コロ37が切替アーム38の凹部38aを抜け出して凹部38bに入り込む。これにより、位置決め手段は所定の隙間Hより大きい間隔を維持する第2のポジションに設定される。凹部38a、38bの深さは、第1のポジションと第2のポジションを確実に維持でき、且つ、切り替え操作力をできるだけ少なくできる条件を満たすように設定される。
切替アーム38を図中右方向に回動させ、押圧アーム34を時計回り方向に回動させてコロ37を凹部38bに嵌合するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態における孔版式の両面印刷装置の概要正面図である。 再給紙搬送装置の要部を示す拡大概要正面図である。 同拡大概要側面図である。 第2の実施形態における再給紙搬送装置の要部を示す拡大概要正面図である。 同拡大概要側面図である。 第3の実施形態における再給紙搬送装置の要部を示す拡大概要正面図である。 同拡大概要側面図である。 第4の実施形態における第1のポジションでの再給紙搬送装置の要部を示す拡大概要正面図である。 第2のポジションでの再給紙搬送装置の要部を示す拡大概要正面図である。 従来における再給紙搬送装置の要部を示す概要正面図である。
符号の説明
1 印刷ドラム
2 製版装置
3 孔版原紙としてのマスタ
7 記録媒体としての印刷用紙
12 プレスローラ
21 ローラ手段としての再給紙コロ
22 記録媒体ガイド手段
22a ガイド部材
22a―1 ガイド面
22a―2、22a―3 挿通孔
23a、23b 軸部材
24 位置決め手段としての位置決め部材
25 軸受部材としての軸受
27 弾性部材としての板バネ
30a、30b 回転部材としての回転コロ
32 弾性部材としての圧縮コイルバネ
36 弾性部材としての引張りバネ
60 給紙装置
61 再給紙搬送装置
H 所定の隙間

Claims (4)

  1. 製版装置によって製版され印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって上記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置されたプレスローラとの印圧部に向けて給送された記録媒体の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、
    片面印刷された記録媒体を一時的に再給送搬送装置にストックしてから再給送して今度はその記録媒体の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことができる両面印刷装置において、
    上記片面印刷済みの記録媒体を上記プレスローラに所定のタイミングで当接させるローラ手段と、上記プレスローラの外周面に記録媒体を沿わせて上記印圧部へ送り込む記録媒体ガイド手段を有し、該記録媒体ガイド手段は、記録媒体の通過するエリアにおいては上記プレスローラの外周面に対し所定の隙間を有して非接触状態に配置され
    上記記録媒体ガイド手段は、上記プレスローラの外周面に沿うガイド面を有するガイド部材を複数備え、これらのガイド部材は上記プレスローラの軸線方向に間隔をおいて配置されているとともに、上記プレスローラの軸線に対して平行に配置された2本の軸部材を挿通されて支持され、該2本の軸部材は上記プレスローラを回転可能に支持する軸受部材に上記軸部材の軸方向と直交する方向に当接する位置決め部材によって保持され、該位置決め部材の上記当接を基準として上記所定の隙間が確保されていることを特徴とする再給送搬送装置。
  2. 請求項1記載の再給送搬送装置において、
    上記位置決め部材は弾性部材で上記軸受部材に向けて付勢され、上記所定の隙間が拡大する方向に移動可能であることを特徴とする再給送搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載の再給送搬送装置において、
    上記複数のガイド部材は、記録媒体の入り口側において、記録媒体の進入方向に向かって上記プレスローラの外周面に対する隙間が徐々に拡がるガイド面を有していることを特徴とする再給送搬送装置。
  4. 製版装置によって製版され印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって上記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置されたプレスローラとの印圧部に向けて給送された記録媒体の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された記録媒体を一時的に再給送搬送装置にストックしてから再給送して今度はその記録媒体の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことができる両面印刷装置において、
    上記再給送搬送装置が、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の再給送搬送装置であることを特徴とする両面印刷装置
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