JPH11231941A - 位置決め制御方法とその装置 - Google Patents

位置決め制御方法とその装置

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JPH11231941A
JPH11231941A JP2800298A JP2800298A JPH11231941A JP H11231941 A JPH11231941 A JP H11231941A JP 2800298 A JP2800298 A JP 2800298A JP 2800298 A JP2800298 A JP 2800298A JP H11231941 A JPH11231941 A JP H11231941A
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JP
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gain
command
load
control
speed
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JP2800298A
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Inventor
Yoichi Tanaka
陽一 田中
Kenji Okamoto
健二 岡本
Takahiro Kurokawa
崇裕 黒川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲインが実際の制御状態に対応して切替えら
れて、指令に対する応答性がよく位置決め制御のさらな
る高速化や高精度化が図れるようにする。 【解決手段】 アクチュエータ12を、目標位置に向か
わせる指令位置1と制御対象負荷の現在位置2aとの差
分3aと、指令位置1の変化に応じて切替えたゲイン
4、5または/および8、9と、に基づき決定した条件
11で駆動して、制御対象負荷を目標位置まで移動させ
位置決めするのに、指令位置1のゲイン4、5または/
および8、9を切替えるべき変化の時点から、制御の遅
れに応じた時間T経過後に、ゲイン4、5または/およ
び8、9を切替えて前記駆動を行うことにより、上記の
ような目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、サーボモータなど
のアクチュエータを駆動してボールねじなどを介し制御
対象負荷を目標位置に移動させ位置決めする位置決め制
御方法とその装置に関し、例えば、各種の電子部品を回
路基板上の所定位置に装着して電子回路基板を製造する
部品装着機での、部品供給機器、回路基板、電子部品を
装着する装着ヘッドなどをその都度要求される位置に移
動させる場合に利用される。
【0002】
【従来の技術】このような位置決め制御は例えば追値制
御方式にて行われる。図4に示す従来の装置では、サー
ボモータMがアクチュエータとして用いられ、ボールね
じなどを介して図示しない制御対象負荷を目標位置まで
移動させるのに、目標位置に向かって刻々と変化する指
令位置aに基づいて駆動する。
【0003】この制御のため、制御対象負荷の現在位置
をサーボモータMのエンコーダEなどを利用して位置検
出手段bにより検出してこれをフィードバックし、フィ
ードバックされた現在位置と前記指令位置aとの差分、
つまり位置偏差に、必要な位置ゲインを乗じた指令速度
を決定してトルク出力手段hを通じその指令速度に対応
したトルクでサーボモータMを駆動し、前記位置偏差が
0になると駆動を停止することにより、制御対象負荷が
指令位置まで移動させられて停止し位置決めされる。
【0004】ここで前記ゲインは、制御対象負荷の位置
制御を安定させるもので、目標位置へ向かって刻々と変
化する指令位置の有無の変化や指令位置の差分の変化に
応じて設定され、指令位置やその差分が無いか差分が小
さいときに高いゲインの設定が必要である。このため、
低い第1の位置ゲインcと高い第2の位置ゲインdとを
ゲイン切替手段e1により、指令位置の差分の変化に応
じて切替えるようになっている。
【0005】また、制御対象負荷の移動速度も位置決め
精度に影響するし、位置決め精度に悪影響しない限り高
速で移動されるのが作業能率の面で好適である。そこ
で、制御対象負荷の現在速度も速度検出手段fによって
検出され、前記位置偏差に第1、第2の各位置ゲイン
c、dの選択された一方を乗じて得た指令速度と、現在
速度の差分、つまり速度偏差を算出し、これに速度ゲイ
ンを乗じることによって、サーボモータMを駆動する指
令トルクgを決定し、これに基づいたトルク出力手段h
からのトルク出力でサーボモータMを駆動するようにし
ている。また、この速度ゲインも、制御対象負荷の位置
および速度の制御を安定させるためのもので、制御精度
向上のために、指令位置の差分の有無や量の変化に応じ
て、低い第1の速度ゲインiと高い第2の速度ゲインj
とをゲイン切替手段e2により切替えるようにしてい
る。
【0006】位置ゲインおよび速度ゲインの切替えは互
いに同種であるので、双方を1つのものとして取り扱い
説明する。図5は指令位置aの有無の変化によってゲイ
ンを切替える場合を示し、制御は図6に示すように指令
位置aの無い停止した状態から始まり、この間第2ゲイ
ンが設定されて安定した停止状態を保ち、目標位置へ向
けた指令位置が設定される指令位置a有りへの変化によ
り第1ゲインに切換えて目標位置への早期到達のための
上限速度への加速を伴う移動、上限速度に達した後の等
速移動、目標位置近傍から上限速度からの減速を伴った
移動を行い、減速移動制御終了時点、つまり目標位置へ
の到達制御終了時点で指令位置aが無しとなる変化によ
り、第2ゲインに再度切替え高いゲイン設定によって制
御対象負荷が指令位置通りの目標位置に精度よく停止さ
れるようにする。
【0007】図7は指令位置の差分の変化によってゲイ
ンを切替える場合を示し、制御は図8に示すように指令
位置aの無い停止した状態から始まり、この間第2ゲイ
ンが設定されて安定した停止状態を保って後、目標位置
へ向けた指令位置aが設定されその差分Δaが徐々に大
きくなる変化により第1ゲインに切換えて目標位置への
早期到達のための上限速度への加速を伴う移動を行い、
上限速度に達してこれを保つために指令位置aの差分Δ
aが最大で一定となる変化により第2ゲインに切換えて
安定した等速移動を確保し、目標位置近傍から指令位置
aの差分が徐々に小さくなる変化により第1ゲインに切
換えて目標位置への正確な停止のための上限速度からの
減速を伴う移動を行い、減速移動制御終了時点、つまり
目標位置への到達制御終了時点で指令位置aが無くなる
変化により第2ゲインに再度切替え、高いゲイン設定に
よって制御対象負荷が指令位置通りの目標位置に精度よ
く停止されるようにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な位置決め制御において、位置や速度の指令が変化した
ときには、制御対象負荷の現在の位置や速度との間に制
御遅れによる偏差が発生する。このため、指令の変化に
伴ってそれに係わるゲインを切替えると、サーボモータ
Mを駆動するトルクが急激に変化する原因になり、制御
対象負荷の位置制御に連続性がなくなり制御性能に悪影
響するので、制御性能のさらなる向上の妨げになってい
る。
【0009】例えば、指令位置やその差分の有無、ある
いは差分の変化に応じて、即座に低い第1のゲインから
第2のゲインに切替えると、制御対象負荷は指令位置の
差分の変化に対して制御位置および制御速度に制御遅れ
による偏差を持っていて、実際の動きが指令位置の変化
に対応していない。従って、制御対象負荷を目標位置に
停止させる場合は特に、制御対象負荷が減速しながら目
標位置に近づいているがまだ目標位置に到達していない
のに、これを目標位置に停止させる指令位置の変化、つ
まり指令位置有りから指令位置無しへの変化で低いゲイ
ンから高いゲインに切替えられて、前記指令位置有りか
ら無しへの変化による停止制御が高いゲイン設定により
強く働き、制御対象負荷の駆動トルクが急激に低下して
制御対象負荷を目標位置手前で急激に停止させようとす
る制御状態になってしまうので、その後の制御で制御対
象負荷を目標位置に到達するような制御が行われるにし
ても制御の不連続性によるショックが正確な位置決めに
悪影響したり、補正制御に時間が掛かると言った問題が
生じる。
【0010】本発明の目的は、ゲインが実際の制御状態
に対応して切替えられて、指令に対する応答性がよく位
置決め制御のさらなる高速化や高精度化が図れる位置決
め制御方法とその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の位置決め制御方法は、制御対象負荷
を移動させるサーボモータなどのアクチュエータを、目
標位置に向かわせる指令位置と制御対象負荷の現在位置
との差分と、指令位置の有無の変化や指令位置の差分の
変化に応じて切替えたゲインと、に基づき決定した条件
で駆動することにより、制御対象負荷を目標位置まで移
動させ位置決めするのに、指令位置のゲインを切替える
べき変化の時点から、制御の遅れに応じた時間経過後
に、ゲインを切替えて前記駆動を行い、制御対象負荷を
目標位置に位置決めすることを特徴としている。
【0012】このような構成では、ゲインを切替えるべ
き指令位置の有無や差分の変化があっても、この変化が
あった時点から制御の遅れに応じた時間経過後に、前記
指令位置の変化に応じたゲインの切替えを行うので、指
令位置に対する制御対象負荷の位置や速度の制御遅れに
よる偏差がないか所定の範囲まで小さくなるのを待っ
て、その時々に適性なゲインに切替えられることにな
り、駆動トルクに急激な変化を与えるようなことなく指
令位置の変化に応じた適正な位置制御ができ、指令に対
する応答性がよく位置決め制御のさらなる高速化および
高精度化が図れる。
【0013】切替えるゲインは、指令位置の変化に応じ
た位置ゲイン、および前記駆動の条件に関与する指令速
度と制御対象負荷の現在速度との差分に応じた速度ゲイ
ンが考えられるが、そのいずれか一方について前記切替
え制御を行っても有効であり、双方について行うのがよ
り好適である。
【0014】また、本発明の位置決め制御装置は、制御
対象負荷を移動させるサーボモータなどのアクチュエー
タと、制御対象負荷を目標位置に向かわせる指令位置を
与える位置指令手段と、制御対象負荷の現在位置を検出
する位置検出手段と、指令位置と制御対象負荷の現在位
置との差分と、所定のゲインと、に基づき決定した条件
でアクチュエータを駆動し制御対象負荷を目標位置に移
動させ位置決めする駆動手段と、指令位置の有無の変化
や指令位置の差分の変化に応じて前記ゲインを切り換え
るゲイン切替手段と、指令位置のゲインを切り換えるべ
き変化の時点から、制御の遅れに応じた所定時間経過後
にゲイン切替手段を働かせるゲイン切替制御手段とを備
えたことを特徴として、相互の機能的関連にて上記の方
法を達成することができ、ゲイン切替手段は、指令位置
の変化に応じた位置ゲインまたは/および前記駆動の条
件に関与する指令速度と制御対象負荷の現在速度との差
分に応じた速度ゲインを切替えるものとする。
【0015】ゲイン切替制御手段が、前記所定時間を選
択し設定する時間設定手段を備えていることにより、制
御対象負荷個々の実際の制御の遅れ状態に合わせた時間
を自由に設定することができ、汎用性が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置決め制御方法
および装置の実施の形態について、図1〜図3を参照し
ながら説明する。
【0017】本実施の形態の位置決め制御方法につき、
図1に示す位置決め制御装置を参照しながら説明する
と、各種作業機の被駆動部などである制御対象負荷を移
動させるサーボモータ12などのアクチュエータを、指
令位置1と制御対象負荷の現在位置2aとの差分、つま
り位置偏差3aと、指令位置1の有無の変化または指令
位置1の差分Δ1の変化に応じて切替えた第1、第2の
各位置ゲイン4、5の一方または/および第1、第2の
各速度ゲイン8、9の一方と、に基づき決定した条件で
駆動することにより、前記制御対象負荷を目標位置まで
移動させ位置決めする。
【0018】特に、第1、第2の各位置ゲイン4、5ま
たは/および第1、第2の各速度ゲイン8、9を切替え
るべき指令位置1の変化時点から、制御の遅れに応じた
図3に示す遅れ時間T経過後に、第1、第2の各位置ゲ
イン4、5または/および第1、第2の各速度ゲイン
8、9を切替えて前記駆動を行い、制御対象負荷を目標
位置に移動させ位置決めする。
【0019】このようにすると、第1、第2の各位置ゲ
イン4、5または/および第1、第2の各速度ゲイン
8、9を切替えるべき指令位置1の有無の変化や差分Δ
1の変化があっても、この変化があった図3に示す時点
tから制御の遅れに応じた時間T経過後に、前記変化に
応じた第1、第2の各位置ゲイン4、5または/および
第1、第2の各速度ゲイン8、9の切替えを行うことに
なり、指令位置1に対する制御対象負荷の位置や速度の
制御遅れによる偏差がないか所定の範囲まで小さくなる
のを待って、その時々に適性な第1、第2の各位置ゲイ
ン4、5の一方または/および第1、第2の各速度ゲイ
ン8、9の一方に切替えられることになり、駆動トルク
に急激な変化を与えるようなことなく指令位置の差分の
変化に応じた適正な位置制御ができ、指令に対する応答
性がよく位置決め制御のさらなる高速化および高精度化
が図れる。
【0020】第1、第2の各位置ゲイン4、5は指令位
置1の変化に応じて、位置制御の安定のために設定さ
れ、第1、第2の各速度ゲイン8、9は前記駆動の条件
に関与する指令速度14a1と制御対象負荷の現在速度
6aとの差分である速度偏差7aに応じて、位置および
速度制御の安定のために設定される。従って、位置ゲイ
ンおよび速度ゲインの双方が設定され切替えられるのが
最も好適であるが、位置ゲインおよび速度ゲインのいず
れか一方について設定され、切替えられても有効であ
る。位置または速度ゲインの切替え数は第1、第2の2
種類に限られることはなく、場合によってはそれ以上の
数を設定しておいてその時々の差分Δ1の変化に応じた
ものに切替えて用いることもできる。ゲインを切替える
指令位置1の変化は、上記したように指令位置1の有
無、あるいは差分Δ1の変化のいずれでも、あるいは双
方でもよく、差分Δ1の変化も必要に応じて種々に設定
すればよい。
【0021】このような制御のために図1に示す本実施
の形態の位置決め制御装置は、制御対象負荷を指令位置
1に従い目標位置に移動させ位置決めするアクチュエー
タとしての前記サーボモータ12、制御対象負荷の位置
決め位置1を指令する指令位置入力手段としての入力ラ
イン1a、制御対象負荷の現在位置2aをサーボモータ
12に連結したエンコーダ13などを利用して検出する
位置検出手段2、サーボモータ12を指令位置1と制御
対象負荷の現在位置2aとの差分である位置偏差3a、
選択された第1、第2の各位置ゲイン4、5の一方また
は/および第1、第2の各速度ゲイン8、9の一方とに
基づき決定した条件でサーボモータ12を駆動し制御対
象負荷の位置を制御し目標位置に位置決めする駆動手段
22、指令位置1の有無の変化や差分Δ1の変化に応じ
て前記第1、第2の各位置ゲイン4、5または/および
第1、第2の各速度ゲイン8、9を切り換えるゲイン切
替手段14aまたは/およびゲイン切替手段14b、第
1、第2の各位置ゲイン4、5または/および第1、第
2の各速度ゲイン8、9を切り換えるべき差分Δ1の変
化時点tから、制御の遅れに応じた遅れ時間T経過後に
ゲイン切替手段14aまたは/および14bを働かせる
ゲイン切替制御手段21、のそれぞれを備えている。
【0022】位置偏差3aは位置偏差検出手段3によっ
て、指令位置1と位置検出手段2からの現在位置2aと
の差分を演算して出力される。速度偏差7aは速度偏差
検出手段7によって、指令速度14a1と現在速度6a
との差分を演算して出力される。ゲイン切替手段14a
はゲイン切替制御手段21からの切替信号21aに応じ
て第1、第2の各位置ゲイン4、5を切替え、前記入力
された位置偏差3aに切替え後の第1、第2の各位置ゲ
イン4、5のいずれかを乗じて指令速度14a1として
出力する。ゲイン切替手段14bはゲイン切替制御手段
21からの切替信号21aに応じて第1、第2の各速度
ゲイン8、9を切替え、前記入力された速度偏差7aに
切替え後の第1、第2の各速度ゲイン8、9のいずれか
を乗じて指令トルク10としてトルク出力手段11に出
力し、トルク出力手段11が指令トルク10に従ったト
ルクを出力してサーボモータ12を所定の速度で駆動す
る。ここに、トルク出力手段11は前記駆動手段22を
なすが、これに限られることはなく他の適当な駆動制御
方式のものと代替され得る。
【0023】ゲイン切替制御手段21は制御の遅れ時間
Tを設定する遅れ時間設定手段16と、ゲインを切り換
えるべき指令位置1の差分Δ1の変化時点tからの経過
時間を計測し遅れ時間Tを検出する遅れ時間検出手段1
5とを備え、計測される時間が設定された遅れ時間Tに
達した時点またはそれ以降に、ゲイン切替信号21aを
各ゲイン切替手段14a、14bに出力する。
【0024】以下、図1の装置の位置決め制御で行われ
るゲインの切替動作例について、図2のフローチャート
および図3のタイムチャートを参照しながら説明する。
【0025】図2の制御は指令位置1の有無の変化によ
ってゲインを切替えるようにした場合で、位置ゲインお
よび速度ゲインを1つのものとして取り扱っている。ま
ず、ステップ#1で、指令位置1の有無に変化があるか
を確認する。指令位置1が有りのときはステップ#5に
進み、第1ゲイン4を選択しステップ#5に戻る。一方
ステップ#1で指令位置1が無いときだけ、ステップ#
2にてそのときからの時間tを計測する。次に、ステッ
プ#3で、あらかじめ設定された遅れ時間Tと計測時間
tを比較し、大きいときはステップ#4に進んで第2ゲ
イン5に切換えてステップ#1に戻る。ステップ#3で
設定時間Tよりも小さいときはステップ#1に戻る。
【0026】遅れ時間Tは、あらかじめ実動作の遅れ時
間を計測して設定される。制御は指令位置1がなく制御
対象負荷は図3に示す高い第2のゲイン設定による安定
した停止状態から始まり、目標位置に向けた移動のため
の指令位置1が与えられて指令位置1有りとなった時点
で第1のゲインに切替えられて、目標位置への早期到達
のための差分Δ1が徐々に増大することによる上限速度
への加速を伴う指令位置1の移動、上限速度に達した後
の差分Δ1が最大で一定にされることによる等速移動、
目標位置近傍から差分Δ1が徐々に減少することによる
上限速度からの減速を伴った移動を行い、減速移動制御
終了時点、つまり目標位置への到達制御終了時点で指令
位置1が無しとなる変化により、第2ゲインに切替え高
いゲイン設定によって制御対象負荷が指令位置通りの目
標位置に精度よく停止される制御を行うが、この指令位
置1が有りから無しに変化する停止制御の際に上記ステ
ップ#2、#3の処理が行われて、指令位置1が有りか
ら無しに変化する時点tから、実動作から計測された遅
れ時間T分遅らせた実動作の停止時点で、第1のゲイン
から第2のゲインに切替える。
【0027】これにより、制御対象負荷が減速しながら
目標位置に近づいているがまだ目標位置に到達していな
いのに、これを目標位置に停止させようとする指令位置
1の変化、つまり指令位置1有りから指令位置1無しへ
の変化によって、低いゲインから高いゲインに早期に切
替えられてしまい、停止制御が高いゲイン設定により強
く働いて駆動トルクが急激に低下し、制御対象負荷が目
標位置手前で急激に停止させられるような制御状態にな
るのを回避することができ、実動作が停止するタイミン
グでゲインの切替えを行ってゲイン切替え時のトルク変
化の連続性が確保され、実動作停止前の急激なトルク変
化がなくなる。従って、指令に対する応答性がよく位置
決め制御のさらなる高速化および高精度化が図れる。も
っとも、ゲインの切替え時点は前記遅れ時間T経過後で
あればトルクの連続性は確保できるが、制御時間の短縮
のために無駄な時間を消費しない点で、遅れ時間T経過
時点でゲインの切替えを行うのが好適である。
【0028】上記の制御は、位置決め制御上特に問題と
なる実動作停止時に低いゲインから高いゲインに切り替
わるときだけ、制御遅れに対応するゲイン切替えの遅延
操作を行っているが、指令位置1の図3における有無の
どの時点での変化に対応して遅延操作を行っても、ま
た、図7に示した従来例のような指令位置1の差分Δ1
のどの時点での、どのような変化にも対応して遅延操作
を行っても、有効であり、いずれの場合も本発明の範疇
に属する。
【0029】なお、このような位置決め制御方法ないし
は装置を、高速・高精度に動作すべき作業機に適用して
好適であり、例えば電子回路基板を製造する部品装着機
に適用すると、部品の供給および装着の精度、作業能率
が共に向上する。
【0030】ゲイン切替制御手段21が、前記遅れ時間
Tを設定する遅れ時間設定手段16を備えたものである
ことにより、制御対象負荷個々の実際の制御の遅れ状態
に合わせた遅れ時間Tを適宜設定することができ、汎用
性が得られる。制御対象負荷を駆動するアクチュエータ
は、位置決め制御する制御対象負荷の種類や必要な制御
状態に応じた各種のものに代替できるのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明の位置決め制御方法および装置に
よれば、指令の各種変化に対する制御対象負荷の制御遅
れによる偏差がないか所定の範囲まで小さくなるのを待
って、指令の変化に対応するゲインの切替えを行うこと
により、駆動トルクが急激に変化することのない連続し
た制御を保証して、指令に対する応答性がよく位置決め
制御のさらなる高速化および高精度化が図れる。
【0032】位置決め制御装置で、遅れ時間を設定する
遅れ時間設定手段を備えることにより、制御対象負荷個
々の実際の制御の遅れ状態に合わせた遅れ時間を適宜設
定することができ、汎用性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な1つの実施の形態に係る位置
決め制御装置のブロック図である。
【図2】図1の装置のゲイン切替えの動作制御例を示す
フローチャートである。
【図3】図1の装置の図2の制御に対応する位置決め動
作のタイムチャートである。
【図4】従来の位置決め制御装置のブロック図である。
【図5】図4の装置のゲイン切替えの動作制御例を示す
フローチャートである。
【図6】図4の装置の図5の制御に対応する位置決め動
作のタイムチャートである。
【図7】図4の装置のゲイン切替えの別の動作制御例を
示すフローチャートである。
【図8】図4の装置の図7の制御に対応する位置決め動
作のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 指令位置 1a 指令位置の入力ライン Δ1 指令位置1の差分 2 位置検出手段 2a 現在位置 3 位置偏差検出手段 3a 位置偏差 4、5 位置ゲイン 6 速度検出手段 6a 現在速度 7 速度偏差検出手段 7a 速度偏差 8、9 速度ゲイン 10 指令トルク 11 トルク出力手段 12 サーボモータ 13 エンコーダ 14a、14b ゲイン切替手段 14a1 指令速度 15 遅れ時間検出手段 16 遅れ時間設定手段 21 ゲイン切替制御手段 21a ゲイン切替信号 22 駆動手段 T 遅れ時間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象負荷を移動させるサーボモータ
    などのアクチュエータを、目標位置に向かわせる指令位
    置と制御対象負荷の現在位置との差分と、指令位置の有
    無の変化または指令位置の差分の変化に応じて切替えた
    ゲインと、に基づき決定した条件で駆動することによ
    り、制御対象負荷を目標位置まで移動させ位置決めする
    位置決め制御方法であって、 指令位置のゲインを切替えるべき変化の時点から、制御
    の遅れに応じた時間経過後に、ゲインを切替えて前記駆
    動を行い、制御対象負荷を目標位置に位置決めすること
    を特徴とする位置決め制御方法。
  2. 【請求項2】 切替えるゲインは、指令位置の差分の変
    化に応じた位置ゲインまたは/および前記駆動の条件に
    関与する指令速度と制御対象負荷の現在速度との差分に
    応じた速度ゲインである請求項1に記載の位置決め制御
    方法。
  3. 【請求項3】 制御対象負荷を移動させるサーボモータ
    などのアクチュエータと、制御対象負荷を目標位置に向
    かわせる指令位置を与える位置指令手段と、制御対象負
    荷の現在位置を検出する位置検出手段と、指令位置と制
    御対象負荷の現在位置との差分と、所定のゲインと、に
    基づき決定した条件でアクチュエータを駆動し制御対象
    負荷を目標位置に移動させ位置決めする駆動手段と、指
    令位置の有無の変化または指令位置の差分の変化に応じ
    て前記ゲインを切り換えるゲイン切替手段と、指令位置
    のゲインを切り換えるべき変化の時点から、制御の遅れ
    に応じた所定時間経過後にゲイン切替手段を働かせるゲ
    イン切替制御手段とを備えたことを特徴とする位置決め
    制御装置。
  4. 【請求項4】 ゲイン切替手段は、指令位置の変化に応
    じた位置ゲインまたは/および前記駆動の条件に関与す
    る指令速度と制御対象負荷の現在速度との差分に応じた
    速度ゲインを切替える請求項3に記載の位置決め制御装
    置。
  5. 【請求項5】 ゲイン切替制御手段は、前記所定時間を
    選択し設定する時間設定手段を備えている請求項3、4
    のいずれか一項に記載の位置決め制御装置。
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