JPH0792702B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH0792702B2
JPH0792702B2 JP2189228A JP18922890A JPH0792702B2 JP H0792702 B2 JPH0792702 B2 JP H0792702B2 JP 2189228 A JP2189228 A JP 2189228A JP 18922890 A JP18922890 A JP 18922890A JP H0792702 B2 JPH0792702 B2 JP H0792702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、産業用ロボットやNC工作機械等の制御対象の
動作を制御する制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の制御装置は位置決めサーボ系を用いて指
令信号により制御対象の動作を制御している。また、他
の制御装置としては位置決めサーボ系において、指令信
号に対応した信号で制御対象の指令信号に対する応答遅
れを補償するフィードフォワードループを追加した方式
があり、さらに位置決めサーボ系において、ゲインを高
くして制御対象の指令信号に対する応答遅れを小さくす
る(補償する)方式がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記位置決めサーボ系では第4図に示すように指令信号
(目標位置指令)に対する制御対象の応答が指数関
数的となり、つまり制御対象の位置が目標位置に近づく
に従ってゆるやかに変化し、制御対象が目標位置に一致
する、即ち収束するのに非常に長い時間がかかってタク
トの短縮が困難になる。また、位置決めサーボ系にフィ
ードフォワードループを追加した方式や、位置決めサー
ボ系のゲインを高くした方式では制御対象に無理がかか
り、弾性等によるオーバーシュートを引き起こすという
欠点がある。
本発明は上記欠点を改善し、制御対象の動作制御を安定
に、かつ高い応答性で行うことができる制御装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は 制御対象に所望の動作を実行させるための位置指令信号
a及び速度指令信号bを発生する指令発生手段と、 上記位置指令信号a及び上記速度指令信号bにより実際
に動作する上記制御対象に対する位置検出信号f及び速
度検出信号eのうちの位置検出信号fと上記位置指令信
号aとの偏差量d、上記速度検出信号eと上記速度指令
信号bとの偏差量を求め、これらの偏差量に応じて上記
位置検出信号f及び上記速度検出信号eが上記位置指令
信号a及び上記速度指令信号bに追従するように上記制
御対象を制御する制御手段と、 上記指令発生手段からの目標位置信号c、上記速度検出
信号e、上記位置検出信号f、エリア制限信号g、速度
制限信号h、位置に関する許容範囲を示す値εにより、
|c−f|≦gで、且つ、|e|≦hとなった場合に上記制御
手段のゲインを通常ゲインから高ゲインに変化させるこ
とが可能となる信号を出力し、|c−f|<εになった時に
上記制御手段のゲインを高ゲインから通常ゲインに変化
させるための信号を出力するエリア制限手段と、 上記制御対象を上記位置指令信号a及び上記速度指令信
号bに対して応答遅れがないように追従させるために、
上記速度検出信号eを微分した信号d′と上記偏差量d
との積d・d′を算出し、上記エリア制御手段からの信
号により|c−f|≦gでない場合及び|e|≦hでない場合
には上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、|c−f|≦
gで、且つ、|e|≦hとなった場合にはd・d′≧0な
らば上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、d・d′
<0ならば上記制御手段のゲインを高ゲインにして|c−
f|<εになった時に上記制御手段のゲインを通常ゲイン
にする可変ゲイン手段とを備えたものである。
〔作用〕
指令発生手段は制御対象に所望の動作を実行させるため
の位置指令信号a及び速度指令信号bを発生する。制御
手段は、上記位置指令信号a及び上記速度指令信号bに
より実際に動作する上記制御対象に対する位置検出信号
f及び速度検出信号eのうちの位置検出信号fと上記位
置指令信号aとの偏差量d、上記速度検出信号eと上記
速度指令信号bとの偏差量を求め、これらの偏差量に応
じて上記位置検出信号f及び上記速度検出信号eが上記
位置指令信号a及び上記速度指令信号bに追従するよう
に上記制御対象を制御する。エリア制限手段は、上記指
令発生手段からの目標位置信号c、上記速度検出信号
e、上記位置検出信号f、エリア制限信号g、速度制限
信号h、位置に関する許容範囲を示す値εにより、|c−
f|≦gで、且つ、|e|≦hとなった場合に上記制御手段
のゲインを通常ゲインから高ゲインに変化させることが
可能となる信号を出力し、|c−f|<εになった時に上記
制御手段のゲインを高ゲインから通常ゲインに変化させ
るための信号を出力する。そして、可変ゲイン手段は、
上記制御対象を上記位置指令信号a及び上記速度指令信
号bに対して応答遅れがないように追従させるために、
上記速度検出信号eを微分した信号d′と上記偏差量d
との積d・d′を算出し、上記エリア制御手段からの信
号により|c−f|≦gでない場合及び|e|≦hでない場合
には上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、|c−f|≦
gで、且つ、|e|≦hとなった場合にはd・d′≧0な
らば上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、d・d′
<0ならば上記制御手段のゲインを高ゲインにして|c−
f|<εになった時に上記制御手段のゲインを通常ゲイン
にする。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す。
指令発生手段11は制御対象12,13に所望の動作を実行さ
せるための指令信号a,b(目標位置信号cは指令信号a
と同じ信号)を発生する。この実施例では指令発生手段
11は制御対象の機構系13を構成しているロボットのアー
ムに所望の動作を実行させるために、位置指令信号aと
速度指令信号bを発生する。
位置決め制御手段14は指令発生手段11からの指令信号a,
bと、この指令信号a,bにより実際に動作する制御対象1
2,13の位置と速度とを検出する検出手段からの速度検出
信号e,位置検出信号fとの偏差量を求め、この偏差量に
応じて検出信号e,fが指令信号a,bに追従するように制御
対象12,13に信号を出力する制御手段である。この実施
例ではアクチュエータ12はサーボモータにより構成され
てこのサーボモータにパルスジェネレータを検出手段と
して設けたものであり、このパルスジェネレータがサー
ボモータの軸位置及び軸速度を検出してアクチュエータ
軸位置信号f及びアクチュエータ軸速度信号eを出力し
ている。なお、制御対象の機構系13の位置を位置検出用
センサにより検出し、この位置検出用センサからの検出
信号をアクチュエータ軸位置信号fの代りに用いるよう
にしてもよい。また、位置決め制御手段14はフィードフ
ォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御手段17を
有し、このフィードフォワード手段15,位置制御手段16
及び速度制御手段17の各ゲインF,K,Gはそれぞれ可変ゲ
イン手段18により通常ゲインと高ゲインとのいずれかに
制御される。位置制御手段16は指令発生手段11からの位
置指令信号aより上記パルスジェネレータからのアクチ
ュエータ軸位置信号fを減算してその偏差量dをゲイン
Kで増幅する。速度制御手段17は指令発生手段11からフ
ィードフォワード手段15を介して与えられる速度指令信
号bより上記パルスジェネレータからのアクチュエータ
軸速度信号eを減算してその偏差量と位置制御手段16の
出力信号とを加算し、ゲインGで増幅してアクチュエー
タ12に出力する。フィードフォワード手段15は速度指令
信号bに対する制御対象12,13の応答遅れが無くなるよ
うに指令発生手段11からの速度指令信号bをゲインFで
増幅して速度制御手段17へ与える。
アクチュエータ12は上述のようにサーボモータとパルス
ジェネレータとで構成され、サーボモータが速度制御手
段17の出力信号により駆動されて制御対象の機構系13を
目標位置へ移動させる。
駆動系13は減速器とロボットのアームとで構成され、ア
クチュエータ12の出力が減速器で減速されてロボットの
アームに伝達される。
可変ゲイン手段18は上記偏差量を補償するために、即
ち、制御対象12,13を指令信号a,bに対して制御応答遅れ
がないように追従させるために、位置決め制御手段14に
上記偏差量に対応する修正信号を出力する。この実施例
では可変ゲイン手段18は位置決め制御手段14におけるフ
ィードフォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御
手段17の各ゲインを通常ゲインから高ゲインに変化させ
るための信号を修正信号として出力する。ここで、通常
ゲインとは制御対象の目標が変化した場合に制御系が安
定して応答できるようなゲインであり、具体的にはロボ
ットのアームをある位置に移動させて停止させるのにロ
ボットのアームが安定して、即ち振動を起こさずに目標
位置に停止するようなゲインである。この通常ゲインで
は制御対象の応答が遅れる。高ゲインとは制御対象の応
答遅れを向上させることができるようなゲインであり、
高ゲインではロボットのアームの振動の問題が発生して
不安定な制御となる。
エリア制御手段19は上記指令信号c及び上記パルスジェ
ネレータからのアクチュエータ軸位置信号f及びアクチ
ュエータ軸速度信号eに基づいて可変ゲイン手段18を作
動させるかどうかを決定する信号を可変ゲイン手段18に
出力する。この実施例ではエリア制限手段19は予めエリ
ア制限信号g,速度制限信号h及び位置に関する許容範囲
を示す値εが設定されている。そして、エリア制限手段
19は指令発生手段11からの目標位置信号cとパルスジェ
ネレータからのアクチュエータ軸位置信号fとの差の絶
対値|c−f|を求めてこの絶対値|c−f|をエリア制限信号
gと比較し、また、パルスジェネレータからのアクチュ
エータ軸速度信号eの絶対値|e|と速度制限信号hとを
比較する。エリア制限手段19は後述するように第2図の
フローチャートに示す条件を満足した場合には可変ゲイ
ン手段18を作動させる信号、即ち、フィードフォワード
手段15,位置制御手段16及び速度制御手段17の各ゲイン
を通常ゲインから高ゲインに変えることが可能になるよ
うな信号を可変ゲイン手段18に出力する。可変ゲイン手
段18は、フィードフォワード手段15,位置制御手段16及
び速度制御手段17の各ゲインをd*d′とエリア制限手
段19からの信号とによって、通常ゲインにするか高ゲイ
ンにするかを判断し、実際にフィードフォワード手段1
5,位置制御手段16及び速度制御手段17の各ゲインの切り
換えを実行する手段である。エリア制限手段19は制御対
象の位置や速度の検出情報e,fや上記g,h,εによって可
変ゲイン手段18というモジュールをエイブル/ディセー
ブルにする機能を持つ。つまり、可変ゲイン手段18は、
d*d′とエリア制限手段19からの信号に基づく内部判
断によりフィードフォワード手段15,位置制御手段16及
び速度制御手段17のゲインの切り換えを行う。そして、
エリア制御手段19は、常時、制御対象のエリア等を監視
し、第2図に示すようにε≦|c−f|≦g又は|e|≦hで
可変ゲイン手段18に対してフィードフォワード手段15,
位置制御手段16及び速度制御手段17のゲインを高ゲイン
へ切り換えることを可能とし、それ以外で可変ゲイン手
段18に対してフィードフォワード手段15,位置制御手段1
6及び速度制御手段17のゲインを通常ゲインへ切り換え
ることを可能とする。また、エリア制限手段19はフィー
ドフォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御手段1
7の各ゲインを通常ゲインから高ゲインに変えた後に
は、目標位置信号cとアクチュエータ軸位置信号fとの
差の絶対値|c−f|を、エリア制限信号gより小さな値ε
と比較し、目標位置信号cとアクチュエータ軸位置信号
fとの差の絶対値|c−f|がεより小さい場合には可変ゲ
イン手段18に信号を出力してフィードフォワード手段1
5,位置制御手段16及び速度制御手段17の各ゲインを通常
ゲインに変化させる。
なお、図示してないが、各手段の動作の開始・停止及び
信号の流れを指示する演算制御装置が設けられている。
この実施例は通常の位置決め制御装置のように指令発生
手段11,位置決め制御手段14,アクチュエータ12の他に可
変ゲイン手段18を持ち、さらにエリア制限手段19を設け
たことを特徴とするものであり、次にその動作を説明す
る。
指令発生手段11が指令信号a,bを発生してこの指令信号
a,bにより位置決め制御手段14が制御信号を作り、この
制御信号がアクチュエータ12に入力されてロボットのア
ームの位置決め動作が行われる。このとき、エリア制御
手段19は指令発生手段11からの目標位置信号cとパルス
ジェネレータからのアクチュエータ軸位置信号f及びア
クチュエータ軸速度信号eとが入力され、第2図に示す
ように目標位置信号cとパルスジェネレータからのアク
チュエータ軸位置信号fとの差の絶対値|c−f|を求めて
この絶対値|c−f|をエリア制限信号gと比較する。そし
て、エリア制限手段19は|c−f|>gならば可変ゲイン手
段18に対して停止信号を出力してフィードフォワード手
段15,位置制御手段16及び速度制御手段17の各ゲインを
通常ゲインに変化させる。通常、可変ゲイン手段18はフ
ィードフォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御
手段17の各ゲインを通常ゲインに設定しているので、位
置決め制御手段14はそのまま制御動作を行う。また、エ
リア制限手段19はパルスジェネレータからのアクチュエ
ータ軸速度信号eの絶対値|e|と速度制限信号hとを比
較し、|e|>hならば可変ゲイン手段18に対して停止信
号を出力してフィードフォワード手段15,位置制御手段1
6及び速度制御手段17の各ゲインを通常ゲインに変化さ
せる。ここに、速度制限信号hは制御対象12,13の慣性
エネルギーが十分に小さくなったかどうかを判断するた
めの値であり、エリア制限手段19は|e|≦hならば制御
対象12,13の慣性エネルギーが十分に小さくなったと判
断してフィードフォワード手段15,位置制御手段16及び
速度制御手段17の各ゲインを高ゲインに変化させること
になる。すなわち、エリア制限手段19は|c−f|≦gで、
かつ|e|≦hであれば可変ゲイン手段18への停止信号を
解除して可変ゲイン手段18をオンさせる。このとき、可
変ゲイン手段18はパルスジェネレータからのアクチュエ
ータ軸速度信号eを微分してその微分信号d′と位置決
め制御手段14からの位置偏差信号dとの積d・d′を算
出する。そして、可変ゲイン手段18はこのd・d′が0
未満かどうかを判断してd・d′≧0ならばフィードフ
ォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御手段17の
各ゲインを通常ゲインに変化させ、d.d′<0ならば制
御対象12,13が減速域に入ったものと判定してフィード
フォワード手段15,位置制御手段16及び速度制御手段17
の各ゲインを通常ゲインより高い高ゲインに変化させ
る。また、ここに、第5図はd,d′の時間的変化を示
す。エリア制限手段19は目標位置信号cとパルスジェネ
レータからのアクチュエータ軸位置信号fとの差の絶対
値|c−f|を求めてこの絶対値|c−f|をεと比較する。こ
こに、εは制御対象12,13が目標位置に来たかどうかを
判断するための値である。エリア制限手段19は、d・
d′<0となって制御対象12,13が減速域に入ったもの
と判定した場合には、|c−f|≧εならばそのままである
が、|c−f|<εになれば制御対象12,13が目標位置に来
たと判断してエリア制限手段19に停止信号を出力するこ
とによりフィードフォワード手段15,位置制御手段16及
び速度制御手段17の各ゲインを通常ゲインに変化させ
る。
このように、本実施例では原則的にはフィードフォワー
ド手段15,位置制御手段16及び速度制御手段17の各ゲイ
ンを通常ゲインに設定して制御対象12,13の制御を安定
して行い、制御対象12,13が目標位置に収束するときに
もフィードフォワード手段15,位置制御手段16及び速度
制御手段17の各ゲインを通常ゲインに設定して制御対象
12,13を目標位置に短時間で収束させる。また、制御対
象12,13の慣性エネルギーが十分に小さくなったときに
フィードフォワード手段15,位置制御手段16及び速度制
御手段17の各ゲインを高ゲインに変えるので、制御対象
12,13の慣性エネルギーが大きい状態で制御対象12,13に
無理を強いるようなことがなく、かつ応答性を高めてタ
クトを短くすることができる。即ち、可変ゲイン手段18
の持つ高速性を有しつつ、制御対象に無理がかからない
ようにエリア制限手段19によって制御対象12,13の慣性
エネルギーに制限を付加することで、制御対象12,13に
無理をかけずに応答性を高めてタクトを短くすることが
できる。また、2次元,3次元に置かれた軌道を検出装置
により検出しながらその軌道に沿って制御対象を移動さ
せるようにした場合には軌道からのズレを補正するとき
の応答性がよくなるので、制御対象の軌跡精度が向上す
る。
第3図(a)(b)は上記実施例と従来装置の応答特性
を示す。
従来の位置決めサーボ系では第3図の特性曲線,に
示すように目標位置信号及び目標速度信号に対する
制御対象の制御位置及び制御速度の応答が悪く、また、
従来の位置決めサーボ系にフィードフォワードループを
追加した方式や、位置決めサーボ系のゲインを高くした
方式では第3図の特性曲線,に示すように制御対象
の慣性エネルギーによってオーバーシュートが生じやす
い。これに対して上記実施例ではエリア制限手段19を設
けたことにより、第3図の特性曲線,に示すように
目標位置信号及び目標速度信号に対する制御対象の
制御位置及び制御速度の応答性を無理なく高めることが
できてオーバーシュートをなくすことができる。
なお、上記実施例ではアクチュエータ12に検出手段とし
てパルスジェネレータを設けたが、パルスジェネレータ
以外の検出手段を用いてもよい。また、上記実施例はロ
ボットのアームを制御する例であるが、NC工作機械の位
置決めや加工工具の位置決め等を行う場合に本発明を適
用してもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば 制御対象に所望の動作を実行させるための位置指令信号
a及び速度指令信号bを発生する指令発生手段と、 上記位置指令信号a及び上記速度指令信号bにより実際
に動作する上記制御対象に対する位置検出信号f及び速
度検出信号eのうちの位置検出信号fと上記位置指令信
号aとの偏差量d、上記速度検出信号eと上記速度指令
信号bとの偏差量を求め、これらの偏差量に応じて上記
位置検出信号f及び上記速度検出信号eが上記位置指令
信号a及び上記速度指令信号bに追従するように上記制
御対象を制御する制御手段と、 上記指令発生手段からの目標位置信号c、上記速度検出
信号e、上記位置検出信号f、エリア制限信号g、速度
制限信号h、位置に関する許容範囲を示す値εにより、
|c−f|≦gで、且つ、|e|≦hとなった場合に上記制御
手段のゲインを通常ゲインから高ゲインに変化させるこ
とが可能となる信号を出力し、|c−f|<εになった時に
上記制御手段のゲインを高ゲインから通常ゲインに変化
させるための信号を出力するエリア制限手段と、 上記制御対象を上記位置指令信号a及び上記速度指令信
号bに対して応答遅れがないように追従させるために、
上記速度検出信号eを微分した信号d′と上記偏差量d
との積d・d′を算出し、上記エリア制御手段からの信
号により|c−f|≦gでない場合及び|e|≦hでない場合
には上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、|c−f|≦
gで、且つ、|e|≦hとなった場合にはd・d′≧0な
らば上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、d・d′
<0ならば上記制御手段のゲインを高ゲインにして|c−
f|<εになった時に上記制御手段のゲインを通常ゲイン
にする可変ゲイン手段とを備えたので、可変ゲイン手段
の持つ高速性を有しつつ、制御対象に無理がかからない
ようにエリア制限手段によって制御対象の慣性エネルギ
ーに制限を付加することで、制御対象に無理をかけずに
応答性を高めることができ、制御対象の動作制御を安定
に、かつ高い応答性で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
同実施例における可変ゲイン手段及びエリア制限手段の
処理フローを示すフローチャート、第3図(a)(b)
は上記実施例と従来装置の応答特性を示す特性曲線図、
第4図は従来装置を説明するための特性曲線図、第5図
は上記実施例の動作タイミングを示すタイミングチャー
トである。 11……指令発生手段、12,13……制御対象、14……位置
決め制御手段、18……可変ゲイン手段、19……エリア制
限手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象に所望の動作を実行させるための
    位置指令信号a及び速度指令信号bを発生する指令発生
    手段と、 上記位置指令信号a及び上記速度指令信号bにより実際
    に動作する上記制御対象に対する位置検出信号f及び速
    度検出信号eのうちの位置検出信号fと上記位置指令信
    号aとの偏差量d、上記速度検出信号eと上記速度指令
    信号bとの偏差量を求め、これらの偏差量に応じて上記
    位置検出信号f及び上記速度検出信号eが上記位置指令
    信号a及び上記速度指令信号bに追従するように上記制
    御対象を制御する制御手段と、 上記指令発生手段からの目標位置信号c、上記速度検出
    信号e、上記位置検出信号f、エリア制限信号g、速度
    制限信号h、位置に関する許容範囲を示す値εにより、
    |c−f|≦gで、且つ、|e|≦hとなった場合に上記制御
    手段のゲインを通常ゲインから高ゲインに変化させるこ
    とが可能となる信号を出力し、|c−f|<εになった時に
    上記制御手段のゲインを高ゲインから通常ゲインに変化
    させるための信号を出力するエリア制限手段と、 上記制御対象を上記位置指令信号a及び上記速度指令信
    号bに対して応答遅れがないように追従させるために、
    上記速度検出信号eを微分した信号d′と上記偏差量d
    との積d・d′を算出し、上記エリア制御手段からの信
    号により|c−f|≦gでない場合及び|e|≦hでない場合
    には上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、|c−f|≦
    gで、且つ、|e|≦hとなった場合にはd・d′≧0な
    らば上記制御手段のゲインを通常ゲインとし、d・d′
    <0ならば上記制御手段のゲインを高ゲインにして|c−
    f|<εになった時に上記制御手段のゲインを通常ゲイン
    にする可変ゲイン手段とを備えたことを特徴とする制御
    装置。
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JPS6368913A (ja) * 1986-09-10 1988-03-28 Fujitsu Ltd サ−ボ制御回路
JPH01222312A (ja) * 1988-03-01 1989-09-05 Fujitsu Ltd 移動体の移動制御方法

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JPH0475113A (ja) 1992-03-10

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