JPH11230808A - 宅内表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス使用者とガス保安センタとの間のコミュ
ニケーションを、円滑に行えるようにする。 【解決手段】 この発明の宅内表示システムは、ガス保
安センタ５からの各種表示情報をガス供給先７に表示す
る宅内表示システムであって、各々のガス供給先７に設
けられた宅内表示装置１と、ガス保安センタ５に設けら
れ、宅内表示装置１の各々と情報の授受を行う保安監視
装置５０とから成り、保安監視装置５０は、宅内表示装
置１に表示する各種表示情報を記憶格納する表示情報記
憶手段５１と、各種表示情報のうち、ガス供給先からの
通知に対応する表示情報を宅内表示装置に出力する表示
情報出力手段と、を有し、宅内表示装置１は、保安監視
装置５０から送られてきた表示情報を受信し画面表示す
る画面表示手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ガス保安センタ
からの各種情報をガス供給先に表示する宅内表示システ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ガス供給先である各家庭に配設さ
れているガスメータは、ガス保安センタにオンラインで
接続してあり、ガスメータは、内部に組み込まれている
マイコンにより、各家庭でのガス保安状況を常時監視
し、異常等があればその情報をガス保安センタに伝達す
るようになっている。このため、ガス保安センタは、ガ
ス保安に異常等が発生したときでも、その状況を迅速に
把握でき、適切な対応を行えるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、ガス保安
センタと各ガスメータとは接続されて、ガス保安上有効
な機能を果たしているものの、ガス使用者自身とガス保
安センタとの間のコミュニケーションは、必ずしも円滑
に行われているわけではなく、例えばガス使用者が、今
月のガス料金やこれまでのガス料金の履歴、またガス設
備のメンテナンス日等を知りたい場合でも、それらの情
報を得ることのできる手段を即座に見出せないため、結
局そのままになってしまい、ガス使用者はある種の不便
さを感じているのが現状である。また、ガス保安センタ
の側としても、情報提供等のサービスをより円滑に行う
必要性を認識し、その方法を模索している状況にある。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、ガス使用者自
身とガス保安センタとの間のコミュニケーションを、円
滑に行うことのできる宅内表示システムを提供すること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、ガス保安センタからの各
種表示情報をガス供給先に表示する宅内表示システムに
おいて、各々のガス供給先に設けられた宅内表示装置
と、ガス保安センタに設けられ、上記宅内表示装置の各
々と情報の授受を行う保安監視装置と、から成り、上記
保安監視装置は、上記宅内表示装置に表示する各種表示
情報を記憶格納する表示情報記憶手段と、上記各種表示
情報のうち、ガス供給先からの通知に対応する表示情報
を宅内表示装置に出力する表示情報出力手段と、を有
し、上記宅内表示装置は、保安監視装置から送られてき
た表示情報を受信し画面表示する画面表示手段を有す
る、ことを特徴としている。

【０００５】また、請求項２に記載の発明は、上記した
請求項１に記載の発明の構成に加えて、上記表示情報
は、ガス料金、ガス料金引き落とし日、設備点検日等の
付加的情報である、ことを特徴としている。

【０００６】さらに、請求項３に記載の発明は、上記し
た請求項１または２に記載の発明の構成に加えて、上記
保安監視装置は、宅内表示装置からの表示要求情報に応
じてメニュー画面情報を出力し、宅内表示装置はそのメ
ニュー画面情報を受信しメニュー画面を表示する、こと
を特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図１はこの発明の宅内表
示システムの全体構成を示す図である。図において、こ
の発明の宅内表示システムは、ガス保安センタ５からの
各種表示情報をガス供給先である家屋７内において表示
するシステムであり、各々のガス供給先（家屋）７に設
けられた宅内表示装置１と、ガス保安センタ５に設けら
れ宅内表示装置１の各々と情報の授受を行う保安監視装
置５０と、を有している。

【０００８】保安監視装置５０は、例えばワークステー
ションなどのコンピュータであり、ガス供給先７からの
通知に対応する表示情報をＮＣＵ（ネットワークコント
ロールユニット）４を介して宅内表示装置１に出力し、
宅内表示装置１は、表示情報を受けると当該表示情報を
画面表示する。その詳細は後述する。

【０００９】ガスメータ３は、ガス遮断弁３１及び感震
器３２を内蔵し、また家屋７内に配設したガス漏れ検出
器３３と接続してある。このガスメータ３は、内蔵した
マイコンにより、ガスの使用状態、ガス流量、ガス圧力
等を常時監視しており、ガスの使用状態が所定時間以上
継続したと判別したとき、ガス流量が所定流量以上流れ
たと判別したとき、またガス圧力が異常に低下したと判
別したときなどに、ガス遮断弁３１を作動させてガス供
給を遮断するとともに、その判別信号を保安情報として
ＮＣＵ４経由で保安監視装置５０に送信する。また、ガ
スメータ３と宅内表示装置１とは電気的に接続してあ
り、後述するように、宅内表示装置１でのスイッチ操作
によって、ガスメータ３内のガス遮断弁３１を遠隔操作
的に開閉できるようになっている。

【００１０】なお、上記のガス供給先７から保安監視装
置５０（ガス保安センタ５）への通知とは、ガスメータ
３から保安監視装置５０に送信される保安情報、ガス使
用者が宅内表示装置１のテンキー１４（図２）を用いて
入力したキー入力情報、あるいはガス使用者からのガス
保安センタ５への電話による通知などをいう。

【００１１】また、保安監視装置５０とＬＰガス販売店
６の管理装置６０との間も接続されており、ガス保安を
保持する上で必要な情報を互いに送受している。

【００１２】次に宅内表示装置１の構成について説明す
る。図２は宅内表示装置の前面側を示す図である。宅内
表示装置１は、図に示すように、その前面パネル１０に
液晶画面（ＬＣＤ）１１を備え、液晶画面１１の下方及
び側方には、各種部材が配置してある。すなわち、液晶
画面１１の下方には、スピーカ１９，音量調整器１８及
び読み上げスイッチ１７を配置してあり、液晶画面１１
の一側方上端側には、弁開スイッチ１２と弁閉スイッチ
１３とを横並びに配置してあり、さらにその下方には順
にテンキー１４、繰り返しスイッチ１５及び確認スイッ
チ１６を配置してある。

【００１３】上記各種部材の内、スピーカ１９は、読み
上げスイッチ１７が押されたときに、画面の表示内容を
音声で伝えるためのものであり、したがって、目が不自
由なものであっても、ガス保安上必要な情報を的確に知
って処置することができるようになっている。弁開スイ
ッチ１２及び弁閉スイッチ１３は、ガスメータ２に内蔵
されているガス遮断弁３１を、この宅内表示装置１から
開状態または閉状態にするためのスイッチである。

【００１４】テンキー１４は、宅内表示装置１から保安
監視装置５０に各種の情報を送るためのものであり、例
えば数字キー「１」を押すと、その情報は保安監視装置
５０に送信され、保安監視装置５０では、「当月のガス
料金」の送信要求情報として認識し、保安監視装置５０
は、該当情報を宅内表示装置１に送り返すことになる。

【００１５】繰り返しスイッチ１５は、所定時間が経過
した時点で自動的に消去される画面表示を再度表示させ
る場合に用いる。確認スイッチ１７は、例えば閉作動し
たガス遮断弁３１を画面表示に従い操作して開状態に復
帰させた場合に、その復帰したことをガス保安センタ５
側に通知するためのものである。

【００１６】図３は宅内表示装置の内部構成を示すブロ
ック図である。図において、ガス保安センタ５に配置し
てある保安監視装置５０は、その記憶部５１に予め各種
の表示情報を記憶格納している。

【００１７】一方、宅内表示装置１は、表示制御部１０
０に各種部材を接続した構成を有している。表示制御部
１００は、ＣＰＵ１０３、ＲＯＭ１０１、ＲＡＭ１０２
を中心に構成してあり、これらは、インタフェース１０
５，１０６，１１３、画像コントローラ１０９及び音声
コントローラ１１１とともに、バス１０７に接続されて
いる。

【００１８】画像コントローラ１０９には液晶画面１１
を、音声コントローラ１１１にはアンプ１１２を介して
スピーカ１９をそれぞれ接続してある。また、インタフ
ェース１１３には、弁開スイッチ１２、弁閉スイッチ１
３、テンキー１４、繰り返しスイッチ１５、確認スイッ
チ１６及び読み上げスイッチ１７をそれぞれ接続してあ
る。さらに、インタフェース１０５にはＮＣＵ４を、イ
ンタフェース１０６にはガスメータ３をそれぞれ接続し
てある。なお、インタフェース１０５を省略して、ＮＣ
Ｕ４をインタフェース１０６に接続するように構成する
こともできる。

【００１９】主たる演算処理機能を司るＣＰＵ１０３
は、電源投入あるいはリセットにより、ＲＯＭ１０１か
らプログラムを読み出し、クロック生成回路１０４から
のクロック信号の入力タイミングに基づいて、プログラ
ムを順次実行してゆく。その際に、制御に必要なデータ
等をＲＡＭ１０２に書き込む。そして、テンキー１４や
繰り返しスイッチ１５，確認スイッチ１６、読み上げス
イッチ１７からのオン信号を、インタフェース１１３を
介して受け取ると、そのオン信号に基づいてプログラム
を実行し、その結果得られる制御信号を、画像コントロ
ーラ１０９や音声コントローラ１１１に出力したり、イ
ンタフェース１０５及びＮＣＵ４を介して保安監視装置
５０に出力する。また、弁開スイッチ１２及び弁閉スイ
ッチ１３からのオン信号を、インタフェース１１３を介
して受け取ると、そのオン信号に基づいてプログラムを
実行し、その結果得られる制御信号を、インタフェース
１０６を介してガスメータ３に出力する。

【００２０】画像コントローラ１０９は、ＣＰＵ１０３
からの指令に応じて、保安監視装置５０から送信されて
きた表示情報を液晶画面１１に表示する。音声コントロ
ーラ１１１は、ＣＰＵ１０３からの指令に応じて、保安
監視装置５０から送信されてきた表示情報を音声情報に
変換しスピーカ１９から発信させる。

【００２１】上述したように、上記構成の宅内表示シス
テムにおいて、保安監視装置５０は、ガス供給先７から
の通知に対応する表示情報を出力し、宅内表示装置１
は、その表示情報を受けると当該表示情報を画面表示す
る。

【００２２】例えば、保安監視装置５は、継続使用時間
超過でガス遮断弁３１が閉作動したことを知らせるガス
メータ３からの通知（遮断情報）を受けると、その通知
に対応する表示情報を宅内表示装置１に送り、宅内表示
装置１は、その表示情報を受信して画面表示する。この
ときの表示情報は、閉作動したガス遮断弁３１を復帰す
る方法を指示する内容となる。例えば、次のようなもの
となる。 全ての燃焼器の元栓を閉めて下さい。 本装置右側にある「弁開スイッチ」を押して下さい。 安全確認をしてますので１分間はガスを使用しないで
下さい。 ガス遮断弁が開きました。 確認スイッチを押して下さい。

【００２３】また、保安監視装置５０は、継続使用時間
が所定時間に達する５分前であることを知らせるガスメ
ータ３からの通知（警告情報）を受けると、その通知に
対応する表示情報を宅内表示装置１に送り、宅内表示装
置１は、その表示情報を受信して画面表示する。このと
き表示される内容は、ガス遮断弁３１が閉作動するのを
回避する方法を指示する内容となる。例えば、次のよう
なものである。 ガスの消し忘れはないですか。 続けて使用したいときは、１度ガスを止めて下さい。 確認スイッチを押して下さい。

【００２４】さらに、保安監視装置５０は、宅内表示装
置１からテンキー１４の操作によるキー入力情報が送ら
れてくると、そのキー入力情報に対応する表示情報を宅
内表示装置１に送り、宅内表示装置１は、その表示情報
を受信して画面表示する。この場合、ガス使用者のキー
操作によって、メニュー要求情報を保安監視装置５０に
送信するように構成してもよい。例えば、ガス使用者が
数字キー「０」を押すと、そのオン信号は、メニュー要
求情報として宅内表示装置１から保安監視装置５０に送
られ、保安監視装置５０では、予め記憶部５１に格納さ
れているメニュー画面情報を出力し、宅内表示装置１は
そのメニュー画面情報を受信しメニュー画面を表示す
る。そして、ガス使用者はそのメニュー画面を見て所望
の情報をキー操作で選択し保安監視装置５０に要求す
る。

【００２５】このときのメニュー選択項目は、例えば下
記のような付加価値的な内容のものであり、これらの付
加的情報は、保安監視装置５０の記憶部５１に予め記憶
されている。 ・今月分のガス料金 ・今月分のガス料金引き落とし日 ・定期メンテナンス日の予定 ・カセットボンベやお米等の、販売店取り扱い商品の広
告 ・今日の料理のレシピ（調理方法） ・休日診療している病院の一覧 ・広報のトピックス なお、上記の販売店取り扱い商品の広告の表示を選択し
た場合、さらに対話形式で、ガス使用者側がキー入力で
商品を注文すると、次回のガスボンベ交換時等にその商
品を配達するといったことも行うことができる。また、
ガス使用者はキー入力することで、所望の言語を選択す
ることができ、表示情報をその言語で表示できるように
なっている。

【００２６】次に、上記構成の宅内表示システムにおい
て、保安監視装置５０及び宅内表示装置１が行う制御手
順について説明する。

【００２７】図４は保安監視装置が行う制御の手順を示
すフローチャートである。先ずステップＳ１において、
保安監視装置５０がガス供給先７のガスメータ３等から
の情報を受信すると、ステップＳ２において、その情報
がメニュー要求情報であるか否かを判別し、メニュー要
求情報であれば次のステップＳ３に進み、メニュー要求
情報でなければステップＳ５に分岐する。

【００２８】ステップＳ３では、メニュー画面情報を設
定し、次のステップＳ４に進む。

【００２９】ステップＳ４では、メニュー画面情報を宅
内表示装置１に送信し、このフローチャートを終了す
る。

【００３０】ステップＳ５では、ガス供給先７からの情
報がガス遮断弁３１に関する情報、すなわち遮断情報で
あるか否かを判別し、遮断情報であれば次のステップＳ
６に進み、遮断情報でなければステップＳ１１に分岐す
る。

【００３１】ステップＳ６では、遮断情報にも、例えば
使用時間超過による遮断情報、合計流量超過による遮断
情報、圧力低下による遮断情報、感震器作動による遮断
情報等、各種のものがあるので、そのいずれに該当する
かを判別し、それに対応する表示情報を設定し、その後
ステップＳ７に進む。

【００３２】ステップＳ１１では、ガス供給先７からの
情報が警告情報であるか否かを判別し、警告情報であれ
ば次のステップＳ１２に進み、警告情報でなければステ
ップＳ１７に分岐する。

【００３３】ステップＳ１２では、警告情報が、調整器
の調整圧力に関して異常があることを知らせる調整圧力
関連情報であるか否かを判別し、調整圧力関連情報であ
れば、ステップＳ１５に分岐し、調整圧力関連情報でな
ければ次のステップＳ１３に進む。

【００３４】ステップＳ１３では、ガスメータ３の電池
電圧が低下したことを知らせる電池電圧低下情報である
か否かを判別し、電池電圧低下情報であれば、ステップ
Ｓ１５に分岐し、電池電圧低下情報でなければ次のステ
ップＳ１４に進む。

【００３５】ステップＳ１４では、警告情報が、調整圧
力関連情報及び電池電圧低下情報以外の警告情報、例え
ばガス供給先７でのガス使用が長時間継続してガス遮断
弁３１が閉作動する５分前になっていることの５分前警
告情報や、微少なガス流量が３０日以上継続している場
合の微少漏洩警告情報等のいずれに該当するかを判別
し、それに対応する表示情報を設定し、その後ステップ
Ｓ７に進む。

【００３６】ステップＳ１５では、調整圧力関連情報、
電池電圧低下情報のそれぞれに対応する表示情報を設定
し、その表示情報をステップＳ１６においてＬＰガス販
売店６に送信し、その後このフローチャートを終了す
る。

【００３７】ステップＳ１７では、ガス供給先７からの
情報が、メニュー情報、遮断情報、、警告情報のいずれ
でもないその他の情報であるとして、所定の処理を行
い、その後このフローチャートを終了する。ここで、所
定の処理とは、例えば、受信情報がメニュー画面の選択
項目に基づくキー入力情報であれば、そのキー入力情報
で要求されている付加的情報（例えば今月分のガス料金
の金額）を宅内表示装置１に送り返す処理である。

【００３８】ステップＳ７では、ステップＳ６及びステ
ップＳ１４で設定した表示情報を宅内表示装置１に送信
する処理を行い、次のステップＳ８に進む。

【００３９】ステップＳ８では、宅内表示装置１から確
認情報が送信されてきたことを確かめ、その後このフロ
ーチャートを終了する。

【００４０】図５は宅内表示装置が行う制御の手順を示
すフローチャートである。宅内表示装置１は、先ずステ
ップＳ３１において、テンキー１４の操作に基づくキー
入力情報が有ったか否かを判別し、キー入力情報が有れ
ばステップＳ４０に分岐し、キー入力情報が無ければ次
のステップＳ３２に進む。

【００４１】ステップＳ４０ではキー入力情報に対応す
る処理、例えばキー入力情報を保安監視装置５０に送信
する処理を行い、その後次のステップＳ３２に進む。

【００４２】ステップＳ３２では保安監視装置５０から
表示情報を受信したか否かを判別し、表示情報受信であ
れば次のステップＳ３３に進み、そうでなければステッ
プＳ３４にスキップする。ここで、表示情報とは、上記
したように、メニュー画面情報、付加的情報、各種遮断
情報に対応する表示情報、各種警告情報に対応する表示
情報である。

【００４３】ステップＳ３３では受信した表示情報を液
晶画面１１に表示し、次のステップＳ３４に進む。

【００４４】ステップＳ３４では、読み上げスイッチ１
７のオン信号が有ったか否かを判別し、そのオン信号が
有ればステップＳ４１に分岐し、オン信号が無ければ次
のステップＳ３５に進む。

【００４５】ステップＳ４１では、音声案内をスピーカ
１９から行い、ステップＳ３５に進む。ステップＳ３５
では、弁開スイッチ１２のオン信号が有ったか否かを判
別し、そのオン信号が有ればステップＳ４２に分岐し、
オン信号が無ければ次のステップＳ３６に進む。

【００４６】ステップＳ４２では、ガス遮断弁３１を開
状態とする指令をガスメータ３に向けて出力し、その後
ステップＳ３６に進む。

【００４７】ステップＳ３６では、確認スイッチ１６の
オン信号が有ったか否かを判別し、そのオン信号が有れ
ばステップＳ４３に分岐し、オン信号が無ければ次のス
テップＳ３７に進む。

【００４８】ステップＳ４３では、確認情報を保安監視
装置５０に発信し、次のステップＳ３７に進む。

【００４９】ステップＳ３７では、画面を表示してから
所定時間が経過したか否かを判別し、所定時間経過であ
ればステップＳ４４に分岐し、そうでなければ次のステ
ップＳ３８に進む。

【００５０】ステップＳ４４では、画面表示を消去し、
ステップＳ３８に進む。ステップＳ３８では、繰り返し
スイッチ１５のオン信号が有ったか否かを判別し、その
オン信号が有れば上記のステップＳ３３に戻って再度画
面表示処理以降の処理を行い、オン信号が無ければこの
フローチャートを終了する。

【００５１】このように、この宅内表示システムでは、
ガス保安センタ５がガス使用者に報知したい情報や、ガ
ス使用者がガス保安上必要とする情報をガス供給先７の
屋内に表示できるようにしたので、ガス使用者はその情
報を家屋内の大きな画面で落ち着いて見ることができ、
ガス保安センタ５も、ガス使用者に伝達したい多様な情
報を確実に伝達することができ、したがって、ガス使用
者とガス保安センタ５との間のコミュニケーションを、
円滑に行うことができる。

【００５２】また、その表示情報は保安監視装置５０側
に記憶格納し、保安監視装置５０から宅内表示装置１に
送るようにしたので、宅内表示装置１に予め記憶させる
べき情報を少なくすることができ、したがって、宅内表
示装置１をより簡単な構成にすることができ、コストも
低く抑えることができる。そして、構成の簡易化及び低
コスト化により、ガス使用者側も手に入れやすくなり、
各家庭への普及促進につなげることができる。

【００５３】また、ガス使用者が日常的に知りたい付加
的情報を、ガス保安センタ５との対話形式で簡単に表示
させるようにしたので、ガス使用者の便宜を充分にかな
えることができ、この点からもガス使用者とガス保安セ
ンタとの間のコミュニケーションを、円滑なものとする
ことができる。

【００５４】さらに、メニュー画面情報を表示しそこか
ら必要な項目を選択できるようにしたので、使い勝手が
良くなって、主婦やお年寄りでも簡単に使えるようにな
り、、宅内表示装置１を日常的に有効に活用することが
可能となる。

【００５５】また、ガスメータ３のガス遮断弁３１が閉
作動したような場合でも、その復帰手順を屋内の画面に
表示させるので、ガス使用者は画面表示の案内に従って
復帰作業を行えばよく、どのような者であっても確実
に、かつ容易に復帰させることができる。したがって、
オペレータが現地に出掛けて復帰作業を行うケースも大
幅に低減でき、オペレータの作業効率も向上させること
ができる。

【００５６】さらに、宅内表示装置１に弁開スイッチ１
２を設けてあるので、画面を見ながら同時に復帰操作を
行うことができ、この点からも、上記のガス遮断弁閉に
伴う復帰作業を確実で容易なものとすることができる。

【００５７】また、表示情報を所望の外国語で表示でき
るようにしたので、外国人であってもガス保安上必要な
情報を的確に知ることができ、適切な処置を行うことが
できる。

【００５８】さらに、表示情報を音声でアナウンスでき
るようにしたので、目が不自由な者であっても、ガス保
安上必要な情報を的確に知ることができ、適切な処置を
行うことができる。

【００５９】上記の説明では、宅内表示システムをガス
供給システムに対して適用するようにしたが、その他
に、例えば水や電気の供給システムに対しても同様に適
用することができ、水や電気の使用に伴い必要となる各
種の情報を各家屋内で画面表示する構成としてもよい。

【００６０】

【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項１に記載の発明では、ガス保安センタがガス使用者に
報知したい情報や、ガス使用者がガス保安上必要とする
情報をガス供給先の屋内に表示できるようにしたので、
ガス使用者はその情報を家屋内の大きな画面で落ち着い
て見ることができ、ガス保安センタも、ガス使用者に伝
達したい多様な情報を確実に伝達することができ、した
がって、ガス使用者とガス保安センタとの間のコミュニ
ケーションを、円滑に行うことができる。

【００６１】また、その表示情報は保安監視装置側に記
憶格納し、保安監視装置から宅内表示装置に送るように
したので、宅内表示装置に予め記憶させるべき情報を少
なくすることができ、したがって、宅内表示装置をより
簡単な構成にすることができ、コストも低く抑えること
ができる。そして、構成の簡易化及び低コスト化によ
り、ガス使用者側もこの宅内表示装置１を手に入れやす
くなり、各家庭への普及促進につなげることができる。

【００６２】また、請求項２に記載の発明では、ガス使
用者が日常的に知りたい付加的情報を、ガス保安センタ
との対話形式で簡単に表示させるようにしたので、ガス
使用者の便宜を充分にかなえることができ、この点から
もガス使用者とガス保安センタとの間のコミュニケーシ
ョンを、円滑なものとすることができる。

【００６３】請求項３に記載の発明では、メニュー画面
情報を表示しそこから必要な項目を選択できるようにし
たので、使い勝手が良くなって、主婦やお年寄りでも簡
単に使えるようになり、、宅内表示装置を日常的に有効
に活用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の宅内表示システムの全体構成を示す
図である。

【図２】宅内表示装置の前面側を示す図である。

【図３】宅内表示装置の内部構成を示すブロック図であ
る。

【図４】保安監視装置が行う制御の手順を示すフローチ
ャートである。

【図５】宅内表示装置が行う制御の手順を示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ 宅内表示装置 １０ 前面パネル １１ 液晶画面 １２ 弁開スイッチ １３ 弁閉スイッチ １４ テンキー １５ 繰り返しスイッチ １６ 確認スイッチ １７ 読み上げスイッチ １８ 音量調整器 １９ スピーカ １００ 表示制御部 １０１ ＲＯＭ １０２ ＲＡＭ １０３ ＣＰＵ １０５，１０６，１１３ インタフェース １０９ 画像コントローラ １１１ 音声コントローラ ３ ガスメータ ３１ ガス遮断弁 ３２ 感震器 ３３ ガス漏れ検出器 ４ ＮＣＵ ５ ガス保安センタ ５０ 保安監視装置 ５１ 記憶部 ６ ＬＰガス販売店 ６０ 管理装置 ７ ガス供給先

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス保安センタからの各種表示情報をガ
   ス供給先に表示する宅内表示システムにおいて、 各々のガス供給先に設けられた宅内表示装置と、 ガス保安センタに設けられ、上記宅内表示装置の各々と
   情報の授受を行う保安監視装置とから成り、 上記保安監視装置は、 上記宅内表示装置に表示する各種表示情報を記憶格納す
   る表示情報記憶手段と、 上記各種表示情報のうち、ガス供給先からの通知に対応
   する表示情報を宅内表示装置に出力する表示情報出力手
   段と、を有し、 上記宅内表示装置は、保安監視装置から送られてきた表
   示情報を受信し画面表示する画面表示手段を有する、 ことを特徴とする宅内表示システム。
2. 【請求項２】 上記表示情報は、ガス料金、ガス料金引
   き落とし日、設備点検日等の付加的情報である、 ことを特徴とする請求項１に記載の宅内表示システム。
3. 【請求項３】 上記保安監視装置は、宅内表示装置から
   の表示要求情報に応じてメニュー画面情報を出力し、宅
   内表示装置はそのメニュー画面情報を受信しメニュー画
   面を表示する、 ことを特徴とする請求項１または２に記載の宅内表示シ
   ステム。