JP2004046577A - 初期登録システム、端末装置、及びプログラム - Google Patents

初期登録システム、端末装置、及びプログラム Download PDF

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JP2004046577A
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山本 雅弘
Yoshio Horiike
堀池 良雄
Yasuhiro Ban
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Abstract

【課題】端末装置から通信装置に対して各種セキュリティ通報等を行ったり、通信装置から端末装置に対して各種制御を行うシステムの初期登録において、登録スイッチ等を設けずして装置の低価格化/小型化の実現と、電池交換時に発生する煩わしさや利用ミスを防ぐこと。
【解決手段】電池を交換された端末装置2は、識別符号確認手段11が記憶手段10に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶しているかどうかチェックする。識別符号確認手段11は、送信手段B6を利用して通信装置1に対して「要求信号」を送信することはせず、記憶手段10に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等のうち少なくとも1つ以上が記憶されている旨を通常動作手段12に出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置から通信装置に対して各種セキュリティ通報等を行ったり、通信装置から端末装置に対して各種制御を行うシステムにおいて初期登録システム、端末装置、及びプログラムに関し、通信装置と端末装置が通信を行うために必要な各種設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のシステムについて、図4のブロック図を用いて説明する。図4において、101は通信装置である。102は端末装置である。103は移行手段Aである。104は受信手段Aである。105は送信手段Aである。106は送信手段Bである。107は受信手段Bである。108は計測手段である。109は動作停止手段である。110は移行手段Bである。ここで、移行手段A103、受信手段A104、送信手段A105は通信装置101の内部にある。また、送信手段B106、受信手段B107、計測手段108、動作停止手段109、移行手段B110は端末装置102の内部にある。
【0003】
図4において、端末装置102は、例えば「セキュリティセンサ」である。ここでいう「セキュリティセンサ」は、例えば家庭内の窓や扉に設置し、外部からの侵入者があった場合に反応して警報音を鳴らしたりその旨を通報する「窓/扉センサ」や、人の存在有無を検知しその旨を警報音や通報を用いて威嚇や報知を行い外部からの侵入者を防ぐ「人感センサ」、お年寄り等が所持して体の不調が発生した場合にボタン等を押すことで家族や医療機関等に連絡する「緊急コールボタン」等を指す。ここで、端末装置102が「セキュリティセンサ」の場合においては、AC電源の供給が難しいため、端末装置102は一般的に電池により動作を行う。
【0004】
次に、通信装置101と「セキュリティセンサ」との間の通信について説明する。ここで、通信装置101と「セキュリティセンサ」である端末装置102との間の通信は、例えば400MHz帯の特定小電力無線を用いて行われる。すなわち、「窓/扉センサ」「人感センサ」が侵入異常を検知した場合や、「緊急コールボタン」が押下された場合、「各セキュリティセンサ」はその旨を特定小電力無線を用いて通信装置101へ伝送する。また、通信装置101から、「各セキュリティセンサ」に対して警戒動作へ移行する旨の信号を送信する場合にも特定小電力無線を用いる。
【0005】
以上の通信装置101と端末装置102から構成されるシステムにおいて、利用者はこのシステムをお店にて購入する。すなわち、「持ち帰り商品」として本システムは販売される場合を考える。例えば、「各種セキュリティセンサ」と通信装置101を購入した利用者は、家庭で本システムを取り付ける。すなわち、「各種セキュリティセンサ」を窓等の防犯上危険な箇所や外部からの侵入者に対する警戒が必要な箇所に設置する。また、お年寄りに「緊急コールボタン」を所持させると共に自ら「外出リモコン」を所持する。いずれにしろ、通信装置1はシステムに必要不可欠な装置である。ここで、「セキュリティセンサ」を利用するシステムにおいては、利用者は「各種セキュリティセンサ」を動作させるために電池を「セキュリティセンサ」に取り付ける。ここで、「各種セキュリティセンサ」から構成される端末装置102は、電池を取り付けられると動作を開始する。すなわち、「各種セキュリティセンサ」には電源の入り切りを行うスイッチ等は存在しない。その後、利用者は通信装置101と端末装置102を「登録モード」に移行させる。「登録モード」に移行させる方法としては、例えば通信装置101や端末装置102に設けられている「登録スイッチ」等を投入する方法等が考えられる。このようにして、通信装置101は内部の移行手段A103により、端末装置102は内部の移行手段B110により「登録モード」へ移行する。通信装置101は「登録モード」に移行した場合、内部の受信手段A104により端末装置2からの「要求信号」を受信する。
【0006】
ここで、この「要求信号」は通信装置101に対して、通信装置101と端末装置102間が無線を用いて通信を行う際に、端末装置102にとって通信相手である通信装置1を認識するための「機器識別符号」、通信装置101と端末装置102で構成されるシステムであることを確認する「無線システム識別符号」、通信装置101と端末装置102間が実際に無線通信を行う際に利用する「チャネル」を規定する「チャネル数/チャネルグループ」、通信装置101が無線受信を行う「受信周期」等を要求する信号である。すなわち、利用者である「Aさん」が本システムの通信装置101と端末装置102を購入した場合、端末装置102の通信相手は「Aさん」が購入した通信装置101である。隣の家の「Bさん」が購入した通信装置101ではない。よって、「Aさん」が購入した端末装置2が「Aさん」が購入した通信装置101と確実に通信を行うために、通信装置101から端末装置102に対して割り振られるのが「無線システム識別符号」である。
【0007】
「要求信号」を通信装置101の内部の受信手段A104が受信した場合、通信装置101は内部の送信手段A105を用いて「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を端末装置102に対して送信する。なお、この「要求信号」に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を送信する動作は、通信装置101が「登録モード」の場合のみの動作であり、通信装置101が「登録モード」でない場合には、通信装置101は「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を送信しない。
【0008】
一方、端末装置102は移行手段B110により「登録モード」へ移行すると、内部の送信手段B106を用いて通信装置101に対して「要求信号」を送信する。それと同時に、端末装置102は内部の計測手段108の動作を開始させる。計測手段108は予め定められた時間を計測し、計測が完了した時点でその旨を動作停止手段109へ出力する。送信手段B106から送信された「要求信号」に対して、通信装置110から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等が送信されてきた場合、端末装置102はその「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を内部の受信手段B107で受信する。受信手段B107は通信装置101からの「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信すると、その旨を計測手段108へ出力する。計測手段108は受信手段B107から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信した旨の信号を受けると、計測動作を停止する。ここで、計測手段108が計測する予め定められた時間は、端末装置102が通信装置101に対して「要求信号」を送信し、その「要求信号」に対する「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を通信装置101から受信する標準的な時間よりも長い時間が設定されている。よって、受信手段B107が標準的に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を受信した場合、計測手段108が予め定められた時間の計測を完了する前に受信手段B107から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信した旨の信号を受信することができるため、計測手段108が動作停止手段109へ信号を出力することはない。
【0009】
このようにして、端末装置102は通信装置101から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を受信することができ、以降の通信装置1との通信をこの「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を用いて行うこととができる。
【0010】
一方、通信装置101と端末装置102間の電波環境の悪化等、何らかの理由により受信手段B107が通信装置101から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信することができない場合、受信手段B107は通信装置101から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信した旨の信号を計測手段108へ出力できない。よって、計測手段108が予め定められた時間の計測を完了してしまい、その旨を動作停止手段109へ出力する。動作停止手段109は、計測手段108から予め定められた時間の計測を完了した旨の信号を受信すると、送信手段B106や受信手段B107の動作を停止させ、以降端末装置102は通常の動作ができなくなる。利用者は、この旨を例えば端末装置102に備え付けられているLED等で確認する。このような場合、利用者は通信装置101や端末装置102を再度「登録モード」にして、同様の動作を再度実行する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、以下のような問題が発生する。まず、利用者が端末装置102を「登録モード」に移行させるため、端末装置102にスイッチ等を設けなければならない。この場合、利用者が本システムの通常利用時に誤って当該スイッチ等を押してしまった場合は、端末装置102が「各種セキュリティセンサ」の役目を果たすことができなくなってしまうという問題がある。このような事態を回避するためには、利用者が誤って登録スイッチ等を押さないように工夫する必要があるが、安価で利用しやすいことを目的とした「各種セキュリティセンサ」において、これらの工夫をすることや、それ以前に登録スイッチ等を設けること自体、装置の低価格化/小型化の実現が困難になるという課題がある。
【0012】
一方、端末装置102が「各種セキュリティセンサ」のような電池で駆動する装置であった場合、必ず発生するのが電池の消耗における電池交換動作である。端末装置102は「登録モード」において通信装置101より「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を受信し、以降この「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を利用して動作を行う訳だが、電池交換時に電池を抜き去ると、この「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等は消えてしまう。よって、利用者は端末装置102に新しい電池を取り付けた後、再度端末装置102をスイッチ等を利用して再度「登録モード」へ移行させる必要が発生し、利用者にとって大変煩わしい作業が必要となる。
【0013】
また、一般の利用者は電池交換時に通信装置101や端末装置102を「登録モード」に9移行させる作業をうっかり忘れがちであり、その為、以降本システムが通常の動作を実行できず、メーカーに問い合わせや苦情が頻繁に発生し、システムの信頼度を下げ、本システムの利用促進にとって大きな阻害要因となるという課題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、端末装置を「登録モード」に移行させることなく「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等の受信ができるようにすることで、端末装置の電池交換時に発生する煩わしさや利用ミスを防ぐことを可能としたものである。
【0015】
そのため、通信装置に装置自体を前記端末装置との通信を行うための登録動作へ移行させる移行手段と、前記移行手段により前記通信装置が登録動作へ移行している場合にのみ前記端末装置から送られてくる登録情報要求信号を受信する受信手段Aと、前記受信手段Aが受信したデータが機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を要求する要求信号であった場合に、前記端末装置に対して前記識別符号を送信する送信手段Aを設け、端末装置に、前記識別符号を記憶する記憶手段と、電源が投入された場合に前記記憶手段に前記識別符号が記憶されているか否かを確認する識別符号確認手段と、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されていない場合に前記通信装置に対して前記識別符号を要求するための要求信号を送信する送信手段Bを設けた初期登録システムとする。
【0016】
上記発明によれば、システムの誤動作を防ぐと共に利用者を煩わしい作業から解放することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1にかかる初期登録システムは、機器と一体もしくは機器に接続される端末装置と、当該端末装置との間で通信する通信装置とを設けた初期登録システムであって、前記通信装置に、装置自体を前記端末装置との通信を行うための登録動作へ移行させる移行手段と、前記移行手段により前記通信装置が登録動作へ移行している場合にのみ前記端末装置から送られてくる登録情報要求信号を受信する受信手段Aと、前記受信手段Aが受信したデータが機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を要求する要求信号であった場合に、前記端末装置に対して前記識別符号を送信する送信手段Aを設け、前記端末装置に、前記識別符号を記憶する記憶手段と、電源が投入された場合に前記記憶手段に前記識別符号が記憶されているか否かを確認する識別符号確認手段と、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されていない場合に前記通信装置に対して前記識別符号を要求するための要求信号を送信する送信手段Bを設けたものである。
【0018】
そして、識別符号がすでに登録されている場合には、通信装置に対して通信を行わないことにより、通信トラヒックを低減し、かつシステムの誤登録を防ぐシステムの構築を実現することができる。
【0019】
本発明の請求項2にかかる初期登録システムは、通信装置と端末装置を逆の立場として、前記通信装置が記憶手段と識別符号確認手段と送信手段Bを有し、前記端末装置が前記移行手段と前記受信手段Aと前記送信手段Aを設けたものである。
【0020】
そして、識別符号がすでに登録されている場合には、端末装置に対して通信を行わないことにより、通信トラヒックを低減し、かつシステムの誤登録を防ぐシステムの構築を実現することができる。
【0021】
本発明の請求項3にかかる初期登録システムは、前記端末装置もしくは前記通信装置は、予め定められた時間を計測する計測手段と、通信装置もしくは端末装置からの前記識別符号を受信する受信手段Bと、前記計測手段が予め定められた時間を計測完了するまでに前記受信手段Bが前記通信装置もしくは前記端末装置から前記識別符号を受信できない場合に前記端末装置もしくは前記通信装置自体を以降前記通信装置もしくは前記端末装置との間の通信が不可能な状態に移行させる動作停止手段を設けたものである。
【0022】
そして、識別符号の登録ができない場合に動作停止状態にすることで、システムの誤動作及び他システムへの妨害を防ぐシステムの構築を実現することができる。
【0023】
本発明の請求項4にかかる初期登録システムは、前記端末装置もしくは前記通信装置は、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されている場合には、移行自らを通常動作させる通常動作手段を設けたものである。
【0024】
そして、識別符号がすでに登録されている場合には通信を行うことなく通常動作が可能になり、機器の動作開始を早め信頼度の高いシステムの構築を実現することができる。
【0025】
本発明の請求項5にかかる端末装置は、機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を記憶する記憶手段と、電源が投入された場合に前記記憶手段に前記識別符号が記憶されているか否かを確認する識別符号確認手段と、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されていない場合に前記通信装置に対して前記識別符号を要求するための要求信号を送信する送信手段Bを設けたものである。
【0026】
そして、識別符号がすでに登録されている場合には、通信を行わないことにより、通信トラヒックを低減し、かつシステムの誤登録を防ぐ端末装置の構築を実現することができる。
【0027】
本発明の請求項6にかかる端末装置は、装置自体を前記端末装置との通信を行うための登録動作へ移行させる移行手段と、前記移行手段により前記通信装置が登録動作へ移行している場合にのみ前記端末装置から送られてくる登録情報要求信号を受信する受信手段Aと、前記受信手段Aが受信したデータが機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を要求する要求信号であった場合に、前記識別符号を送信する送信手段Aを設けたものである。
【0028】
そして、登録動作へ移行している場合のみ登録情報要求信号を受け付けることで、誤動作を防ぐ端末装置の構築を実現することができる。
【0029】
本発明の請求項7にかかる端末装置は、予め定められた時間を計測する計測手段と、前記識別符号を受信する受信手段Bと、前記計測手段が予め定められた時間を計測完了するまでに前記受信手段Bが前記識別符号を受信できない場合に自らを通信が不可能な状態に移行させる動作停止手段を設けたものである。
【0030】
そして、識別符号の登録ができない場合に動作停止状態にすることで、システムの誤動作及び他システムへの妨害を防ぐ端末装置の構築を実現することができる。
【0031】
本発明の請求項8にかかる端末装置は、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されている場合には、移行自らを通常動作させる通常動作手段を設けたものである。
【0032】
そして、識別符号がすでに登録されている場合には通信を行うことなく通常動作が可能になり、機器の動作開始を早め信頼度の高い端末装置の構築を実現することができる。
【0033】
そして、請求項9に記載の通り、プログラムであるので汎用コンピュータや携帯情報端末を用いて本発明の初期登録システムや通信装置、端末装置の一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0035】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のサービスシステムのブロック図である。図1において、1は通信装置である。2は端末装置である。3は移行手段である。4は受信手段Aである。5は送信手段Aである。6は送信手段Bである。7は受信手段Bである。8は計測手段である。9は動作停止手段である。10は記憶手段である。11は識別符号確認手段である。12は通常動作手段である。ここで、移行手段3、受信手段A4、送信手段A5は通信装置1の内部にある。また、送信手段B6、受信手段B7、計測手段8、動作停止手段9、記憶手段10、識別符号確認手段11、通常動作手段12は端末装置2の内部にある。
【0036】
図1において、端末装置2は、例えば「セキュリティセンサ」、「家電機器」、「流量計測装置」である。ここでいう「セキュリティセンサ」は、例えば家庭内の窓や扉に設置し、外部からの侵入者があった場合に反応して警報音を鳴らしたりその旨を通報する「窓/扉センサ」や、人の存在有無を検知しその旨を警報音や通報を用いて威嚇や報知を行い外部からの侵入者を防ぐ「人感センサ」、お年寄り等が所持して体の不調が発生した場合にボタン等を押すことで家族や医療機関等に連絡する「緊急コールボタン」等を指す。また、「家電機器」は、「洗濯機」「電子レンジ」「エアコン」「冷蔵庫」「炊飯器」「給湯器」等の家庭で利用される家電機器を指す。
【0037】
一方、通信装置1は、例えば「セキュリティセンサ」からの異常通報が発生した場合や「家電機器」から「故障情報」その他の通報を受信した場合に、その旨を画面や音声を用いて利用者へ知らせたり、外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等へ通報する役目を果たす。また、「流量計測装置」は電気、ガス、水道等の、いわゆる各家庭のライフラインと呼ばれるエネルギー計測装置を指す。通信装置1は、これらの「流量計測装置」と通信を行う機能を有する場合がある。すなわち、例えば各家庭のガス流量はガスメーターという「流量計測装置」によって計測される。通信装置1はガスメーターの検針値データを取得し、そのデータを外部のサーバ装置へ送る。外部のサーバ装置は予めガス業者と連携をとっており、当該家庭の検針値はガス業者へ送られる。ガス業者は当該ガス使用量に応じて当該家庭にガス料金を請求する。
【0038】
また、ガスメーターはガスの流量を計測すると共に、各種保安機能も有している。すなわち、ガスメーターはガスの流れを遮断する遮断機能を有しており、ガス漏れが地震等が発生した場合には自動的にガスの流れを遮断すると共に、その旨を通報する。通報先は、通信装置1である。通信装置1はガスメーターが出力した遮断等のアラーム通報を、外部のサーバ装置を経由してガスサービス業者へ通報する。ガスサービス業者は当該家庭へ電話連絡で異常の旨を連絡したり、場合によっては当該家庭へ赴いて対応する。この時、通信装置1はその旨を画面や音声等のユーザーインターフェイスを用いてユーザーに通知することも可能である。
【0039】
さらに、ガスメーターは、例えばLPガス用のガスメーターであった場合に、LPガスボンベの残量を検出機能も有している。すなわち、LPガスボンベの残量が予め定められたレベルを下回った場合や、残量がなくなってしまった場合に、ガスメーターはその旨を検知し通報する。通報の方法は前述の遮断等の場合と同様である。通報を受けたガスサービス業者は当該家庭にガスボンベを配送し交換等の作業を行う。
【0040】
また、通信装置1は、例えば「セキュリティセンサ」へ各種警戒動作の設定/解除を行ったり、「家電機器」の電源のON/OFF等の制御、「流量計測装置」に対する流量のON/OFF等の制御を行う役目も果たす。ここで、端末装置2が「セキュリティセンサ」の場合においては、AC電源の供給が難しいため、端末装置2は一般的に電池により動作を行う。また、「流量計測装置」がガスメーターや水道メーターの場合、ガスメーターや水道メーターは各家庭の庭や裏側等に設置されており、通常電池で動作を行う。
【0041】
一方、端末装置2が「家電機器」の場合においては、端末装置2はAC電源の供給により動作を行う。このように、通信装置1と少なくとも1台以上の端末装置2によりシステムが構成される。なお、例えば利用者が外出する際に玄関先で「セキュリティセンサ」を警戒モードに設定したり、「家電機器」の動作をOFFするために、通信装置1や「セキュリティセンサ」、「家電機器」とは別に「外出リモコン」が備わったシステムも存在するが、ここでは、この「外出リモコン」も「セキュリティセンサ」の一種として考える。この「外出リモコン」も利用者が携帯して利用するため電池により動作を行う。
【0042】
ここで、通信装置1が外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等と通信を行う場合においては、回線を利用する。ここでいう回線とは、アナログ電話回線、ISDN回線、ADSL回線、FTTH回線、ケーブルテレビ回線等である。この回線は、当該家庭が導入している上記各種回線種別を利用することとする。なお、上記回線に応じて、通信装置1は上記回線との接続のためにモデム、T−NCU(Terminal  Network Control  Unit)、TA、ダイヤルアップルーター、ONU(Optical Network  Unit)等のモデムを介するもしくは内蔵している。一方、通信装置1と外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等間は、直接回線交換方式にて接続されている場合もあれば、ISP(Internet Service Provider)やASP(Application Service Provider)経由でインターネット網を使い接続されている場合もある。さらに、通信装置1と外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等間の通信プロトコルは、本システムにて予め決められた無手順独自プロトコルの場合もあれば、TCP/IP、HTTP、HTTPS等のインターネットプロトコルを利用する場合もある。
【0043】
次に、通信装置1と「セキュリティセンサ」、「家電機器」、「流量計測装置」の端末装置2との間の通信について説明する。ここで、通信装置1と「セキュリティセンサ」や「家電機器」の端末装置2との間の通信は、例えば400MHz帯の特定小電力無線を用いて行われる。すなわち、「窓/扉センサ」「人感センサ」が侵入異常を検知した場合や、「緊急コールボタン」が押下された場合、「外出リモコン」で各種設定が行われた場合、「各セキュリティセンサ」はその旨を特定小電力無線を用いて通信装置1へ伝送する。ガスメーターや水道メーターから検針値を報知する場合や異常時にガスメーターや水道メーターの弁を遮断しその旨を通報する場合も、「流量計測装置」はその旨を特定小電力無線を用いて通信装置1へ伝送する。また、通信装置1から、「各セキュリティセンサ」に対して警戒動作へ移行する旨の信号を送信する場合や、ガスメーターや水道メーターに対して弁を遠隔で遮断/復帰する場合、「家電機器」に動作のON/OFFの指令を送信する場合にも特定小電力無線を用いる。
【0044】
以上の通信装置1と端末装置2から構成されるシステムにおいて、利用者はこのシステムをお店にて購入する。すなわち、「持ち帰り商品」として本システムは販売される場合を考える。
【0045】
例えば、「各種セキュリティセンサ」と通信装置1を購入した利用者は、家庭で本システムを取り付ける。すなわち、「各種セキュリティセンサ」を窓等の防犯上危険な箇所や外部からの侵入者に対する警戒が必要な箇所に設置する。また、お年寄りに「緊急コールボタン」を所持させると共に自ら「外出リモコン」を所持する。なお、利用者は最初に通信装置1と付随する端末装置2全部を購入する必要はなく、必要に応じて「各種セキュリティセンサ」を追加購入しシステムに組み込むことも可能である。例えば、当初「窓/扉センサ」を1台のみ購入した場合においても、後日もう1台「窓/扉センサ」を購入してシステムに組み込むことも可能であるし、「外出リモコン」を後で購入してシステムに組み込むことも可能である。いずれにしろ、通信装置1はシステムに必要不可欠な装置である。
【0046】
以上の内容は、「家電機器」の場合も同様である。すなわち、「洗濯機」「電子レンジ」等をそれ自体の機能を利用するためにそれぞれ単品で購入する場合においては問題ないが、遠隔でのON/OFFや故障通報を行う場合においては、必ず通信装置1が必須となる。その場合においても、「セキュリティセンサ」の場合と同様に、システムに後日購入した新しい「家電機器」を組み込むことも可能である。
【0047】
ここで、「セキュリティセンサ」を利用するシステムにおいては、利用者は「各種セキュリティセンサ」を動作させるために電池を「セキュリティセンサ」に取り付ける。具体的には、「各種セキュリティセンサ」に電池を取り付けることで、「セキュリティセンサ」は動作を自動的に開始する。すなわち、「各種セキュリティセンサ」には電源の入り切りを行うスイッチ等は存在しない。
【0048】
ここでの、端末装置2に電池を取り付けた直後のシステムの動作について、図1を用いて説明する。利用者が端末装置2に電池を取り付ける場合については、以下の2通りの場合が考えられる。すなわち、通信装置1と端末装置2から構成される本システムを初めて利用する場合に端末装置2に電池を取り付ける場合と、端末装置2の電池の容量が少なくなり電池を交換する場合である。
【0049】
まず、利用者が初めて本システムを利用する場合について考える。この場合、利用者は通信装置1を「登録モード」に設定する。この旨は、例えば通信装置1や端末装置2の「取扱説明書」に記載されている。通信装置1を「登録モード」に設定する方法としては、例えば通信装置1に設けられている「登録スイッチ」等を投入する方法や、通信装置1が画面とキー入力手段を有する場合においては、キー入力手段を利用して画面を当該モードへ移行させる方法、通信装置1の電源を初めて投入した場合に、通信装置1が自動的に「登録モード」へ移行する方法等が考えられる。いずれにしろ、これらの動作により通信装置1は移行手段3により「登録モード」へ移行する。
【0050】
通信装置1は「登録モード」に移行した場合、内部の受信手段A4により端末装置2からの「要求信号」を受信する。ここで、この「要求信号」は通信装置1に対して、通信装置1と端末装置2間が無線を用いて通信を行う際に、端末装置2にとって通信相手である通信装置1を認識するための「機器識別符号」、通信装置1と端末装置2で構成されるシステムであることを確認する「無線システム識別符号」、通信装置1と端末装置2間が実際に無線通信を行う際に利用する「チャネル」を規定する「チャネル数/チャネルグループ」、通信装置1が無線受信を行う「受信周期」等を要求する信号である。すなわち、利用者である「Aさん」が本システムの通信装置1と端末装置2を購入した場合、端末装置2の通信相手は「Aさん」が購入した通信装置1である。隣の家の「Bさん」が購入した通信装置1ではない。よって、「Aさん」が購入した端末装置2が「Aさん」が購入した通信装置1と確実に通信を行うために、通信装置1から端末装置2に対して割り振られるのが「無線システム識別符号」である。通常動作時においては端末装置2はこの割り振られた「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を用いて各種通信を行う。
【0051】
このような「要求信号」を通信装置1の内部の受信手段A4が受信した場合、通信装置1は内部の送信手段A5を用いて「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を端末装置2に対して送信する。なお、この「要求信号」に対して「識別符号」を送信する動作は、通信装置1が「登録モード」の場合のみの動作であり、通信装置1が「登録モード」でない場合には、通信装置1は「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を送信しない。また、通信装置1が「登録モード」から抜ける方法としては、利用者のキー入力や一定時間の経過等が考えられる。
【0052】
一方、端末装置2は利用者が電池を投入することで動作を開始する。端末装置2は動作を開始すると識別符号確認手段11は記憶手段10に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶しているかどうかチェックする。利用者が初めて本システムを稼動する場合、当然ながら記憶手段10は「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶していない。よって、記憶手段10は識別符号確認手段11に対してその旨を出力する。識別符号確認手段11は記憶手段10より「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶していない旨の出力を受けると、送信手段B6を用いて通信装置1に対して「要求信号」を送信する。それと同時に、端末装置2は内部の計測手段8の動作を開始させる。計測手段8は予め定められた時間を計測し、計測が完了した時点でその旨を動作停止手段9へ出力する。送信手段B6から送信された「要求信号」に対して、通信装置1から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等が送信されてきた場合、端末装置2はその「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を内部の受信手段B7で受信する。受信手段B7は通信装置1からの「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信すると、その旨を計測手段8へ出力すると共に受信した「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶手段10へ出力する。計測手段8は受信手段B7から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信した旨の信号を受けると、計測動作を停止する。ここで、計測手段8が計測する予め定められた時間は、端末装置2が通信装置1に対して「要求信号」を送信し、その「要求信号」に対する「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を通信装置1から受信する標準的な時間よりも長い時間が設定されている。
【0053】
よって、受信手段B7が標準的に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を受信した場合、計測手段8が予め定められた時間の計測を完了する前に受信手段B7から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信した旨の信号を受信することができるため、計測手段8が動作停止手段9へ信号を出力することはない。記憶手段10は受信手段B7から出力された「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を内部に記憶する。ここで、記憶手段10は不揮発性の記憶媒体で構成されており、端末装置2の電源が切断される、すなわち端末装置2の電池容量がなくなった場合や利用者が端末装置2の電池を交換するために端末装置2から電池を抜いた場合においても記憶された「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等が消えることはない。これにより、以降端末装置2は内部の記憶手段10に記憶された「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を利用して通信装置1との通信が可能となる。
【0054】
一方、通信装置1と端末装置2間の電波環境の悪化等、何らかの理由により受信手段B7が通信装置1から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信することができない場合、受信手段B7は通信装置1から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常に受信した旨の信号を計測手段8へ出力できないし、受信した「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶手段10へ出力することもできない。よって、計測手段8が予め定められた時間の計測を完了してしまい、その旨を動作停止手段9へ出力する。
【0055】
動作停止手段9は、送信手段B6や受信手段B7の動作を停止させ、以降端末装置2は通常の動作ができなくなる。ここで言う「通常の動作」とは、端末装置2が通信装置1と通信できなくなることを意味し、例えば端末装置2が「セキュリティセンサ」であれば、異常を検知しても通信装置1へ報知できなくなることを意味する。同様に、通信装置1から端末装置2に対する各種設定等も不可能となる。
【0056】
利用者は、この旨を例えば端末装置2に備え付けられているLED等で確認する。このような場合、利用者は通信装置1を再度「登録モード」にすると共に、端末装置2の電池を一旦抜き取り、再度電池を取り付ける。以降、端末装置2と通信装置1は上記と同様の動作を繰り返す。
【0057】
ここで、実際は、端末装置2は通信装置1から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信した場合、次に通信装置に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「受信周期」等を送信する。この場合の「機器識別符号」「無線システム識別符号」は先程通信装置1から受信した値であり、「受信周期」は端末装置2が無線受信を行う「受信周期」等を要求する信号である。通信装置1は端末装置2から送られてくる「機器識別符号」「無線システム識別符号」「受信周期」等を受信に成功した場合、「受信周期」を内部の記憶手段(図示せず)に記憶して、「登録モード」を完了する。端末装置2は通信装置1に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「受信周期」等を送信することに成功すると、以降通常の動作へ自動的に移行する。以上一連のシーケンスを図2に示す。
【0058】
このように、「受信周期」については通信装置1と端末装置2間でお互いの値を交換する。これは、お互いに通信相手の「受信周期」を認識し、通常動作時に相手に対して信号を送信する場合、相手の「受信周期」以上の長さの電文を送信することで、相手側が確実に受信できる仕組みである。
【0059】
以上の動作において、通信装置1が移行手段3により「登録モード」になっている間、端末装置2の送信手段B6が「要求信号」を送信したのち通信装置1から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を正常受信し、通信装置1に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「受信周期」等を送信完了するまでの間、つまりお互いに「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等のやり取りを行う間は、通信装置1と端末装置2は予め定められた「受信周期」及び「通信チャネル」で、「要求信号」や「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等のやり取りを行う。
【0060】
次に、本システムが稼動している状況において、端末装置2の電池の容量が少なくなり利用者が電池を交換した直後の動作について説明する。このような場合、一般的に利用者は通信装置1を「登録モード」にすることはなく、電池が消耗した端末装置2の電池のみを交換する。電池を交換された端末装置2は、初回電源投入時と同様に識別符号確認手段11が記憶手段10に対して「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶しているかどうかチェックする。ここで、端末装置2はすでに今まで稼動していた為、記憶手段10には「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等が、端末装置2の電池の交換でも消えることなく記憶されている。よって、記憶手段10はその旨を識別符号確認手段10へ出力する。識別符号確認手段11は、記憶手段10から「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等が記憶されている旨の出力を受けると、送信手段B6を利用して通信装置1に対して「要求信号」を送信することはせず、記憶手段10に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等のうち少なくとも1つ以上が記憶されている旨を通常動作手段12に出力する。よって、端末装置2の以降の動作は停止されることなく、通信装置1と端末装置2間の通信は、端末装置2の電池交換前と同様に可能となる。以上一連のシーケンスを図3に示す。
【0061】
このようにして、端末装置2が「セキュリティセンサ」のような電池で駆動する場合に必ず発生する電池交換動作において、端末装置2に「登録スイッチ」等を設けることなく「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等の設定ができることとなり、装置の誤動作やいたずらを防ぐことができると共に、装置を低コストで作成することができ、本システムの信頼性の向上、及び普及拡大に絶大なる効果がある。
【0062】
また、通信装置1や端末装置2を「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を記憶する特定の「登録モード」へ移行させることなく、通信装置1と端末装置2間の無線通信に必要な「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を端末装置2が忘れることを防ぐことができ、システムの安定度も向上させることができるという効果がある。
【0063】
さらに、端末装置2は登録通信が不必要な場合、すなわち「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等をすでに保持している場合においては、登録を要求する為の信号を出力することがないため、システムの通信トラヒックの低減及び通信時の電流削減が実現でき、システムの信頼度及び安定度を向上させるという効果がある。
【0064】
以上の実施例において、システムを利用者がお店で購入する「セキュリティセンサ」を例に説明したが、ガスメーターや水道メーターのように特定業者が各家庭に設置する端末装置2の場合でも同様である。
【0065】
また、今回の実施例では、端末装置2は「セキュリティセンサ」のような電池で駆動する装置を例に説明をしたが、「家電機器」のようなAC駆動の端末装置2の場合も同様の効果がある。すなわち、AC駆動の端末装置2の場合においても、停電やACコンセント抜け等により端末装置2の電源が遮断される事象が想定される。その場合、AC電源復帰時に利用者が通信装置1側を「登録モード」にする可能性は極端に低い。このような場合においても、初回電源投入時の「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等の伝送、及びAC電源断事象発生時の復帰後動作において同様の効果が実現できる。
【0066】
さらに、今回の実施例では、通信装置1が端末装置2に対して最初に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を割り振る方法で説明をしたが、端末装置2が通信装置1に対して最初に「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等を割り振る構成を取ることもできる。この場合、通信装置1が送信手段B6、受信手段B7、計測手段8、動作停止手段9、記憶手段10、識別符確認手段11、通常動作手段12を有し、端末装置1が移行手段3、受信手段A4、送信手段A5を有することとなる。この場合においても、通信装置1が電池駆動、AC駆動に関わらず同様の効果を得ることができる。
【0067】
なお、記憶手段10には、初回電源投入時に通信装置1から受信した「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等で説明したが本発明はこれに限らず、通信上に必要な設定情報やシステム運用上に必須の設定情報であればよい。設定情報そのものでなくても、設定したことがあるという履歴の情報でもよい。あるいはまた、電池交換前に電源電圧検出手段によって検知される「電圧低下検出」の情報を用いてもよい。
【0068】
すなわち、電圧低下検出情報を記憶手段に記憶し、電源投入時(電池交換時)にこの電圧低下検出情報が記憶手段に記憶されていれば登録モードを完了しなくても通信可能な状態に復帰し、電源電圧が正常であることを検知して、記憶手段から電圧低下検出情報を消去する。電源がAC電源の場合は停電検知手段を設けて停電検知の情報でもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、端末装置と、端末装置からの通報や端末装置の制御を行う通信装置から構成されるシステムにおいて、端末装置が電池駆動の場合の電池交換作業や、端末装置がAC駆動の場合の電源断事象発生時の通信相手と通信を行うのに必要な「機器識別符号」「無線システム識別符号」「チャネル数/チャネルグループ」「受信周期」等の設定を、端末装置を「登録モード」に移行させることなく実現できるため、システムの安定性/信頼性を向上させると共に、利用者の利便性をも向上させ、それに装置の低価格供給の実現が加わり、本システム全体の普及拡大に絶大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるシステム全体のブロック図
【図2】本発明の実施例1における初回電池投入時の通信装置と端末装置との通信シーケンス図
【図3】本発明の実施例1における端末装置の電池交換時のシーケンス図
【図4】従来例のシステムを示すブロック図
【符号の説明】
1 通信装置
2 端末装置
3 移行手段
4 受信手段A
5 送信手段A
6 送信手段B
7 受信手段B
8 計測手段
9 動作停止手段
10 記憶手段
11 識別符号確認手段
12 通常動作手段

Claims (9)

  1. 機器と一体もしくは機器に接続される端末装置と、当該端末装置との間で通信する通信装置とを設けた初期登録システムであって、前記通信装置に、装置自体を前記端末装置との通信を行うための登録動作へ移行させる移行手段と、前記移行手段により前記通信装置が登録動作へ移行している場合にのみ前記端末装置から送られてくる登録情報要求信号を受信する受信手段Aと、前記受信手段Aが受信したデータが機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を要求する要求信号であった場合に、前記端末装置に対して前記識別符号を送信する送信手段Aを設け、前記端末装置に、前記識別符号を記憶する記憶手段と、電源が投入された場合に前記記憶手段に前記識別符号が記憶されているか否かを確認する識別符号確認手段と、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されていない場合に前記通信装置に対して前記識別符号を要求するための要求信号を送信する送信手段Bを設けた初期登録システム。
  2. 通信装置と端末装置を逆の立場として、前記通信装置が記憶手段と識別符号確認手段と送信手段Bを有し、前記端末装置が前記移行手段と前記受信手段Aと前記送信手段Aを設けた請求項1記載の初期登録システム。
  3. 前記端末装置もしくは前記通信装置は、予め定められた時間を計測する計測手段と、通信装置もしくは端末装置からの前記識別符号を受信する受信手段Bと、前記計測手段が予め定められた時間を計測完了するまでに前記受信手段Bが前記通信装置もしくは前記端末装置から前記識別符号を受信できない場合に前記端末装置もしくは前記通信装置自体を以降前記通信装置もしくは前記端末装置との間の通信が不可能な状態に移行させる動作停止手段を設けた請求項1または請求項2記載の初期登録システム。
  4. 前記端末装置もしくは前記通信装置は、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されている場合には、移行自らを通常動作させる通常動作手段を設けた請求項1または請求項2記載の初期登録システム。
  5. 機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を記憶する記憶手段と、電源が投入された場合に前記記憶手段に前記識別符号が記憶されているか否かを確認する識別符号確認手段と、前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されていない場合に前記通信装置に対して前記識別符号を要求するための要求信号を送信する送信手段Bを設けた端末装置。
  6. 装置自体を前記端末装置との通信を行うための登録動作へ移行させる移行手段と、前記移行手段により前記通信装置が登録動作へ移行している場合にのみ前記端末装置から送られてくる登録情報要求信号を受信する受信手段Aと、前記受信手段Aが受信したデータが機器または/及び通信相手を識別するための識別符号を要求する要求信号であった場合に、前記識別符号を送信する送信手段Aを設けた端末装置。
  7. 予め定められた時間を計測する計測手段と、前記識別符号を受信する受信手段Bと、前記計測手段が予め定められた時間を計測完了するまでに前記受信手段Bが前記識別符号を受信できない場合に自らを通信が不可能な状態に移行させる動作停止手段を設けた請求項5記載の端末装置。
  8. 前記識別符号確認手段が確認した結果、予め前記記憶手段に前記識別符号が記憶されている場合には、移行自らを通常動作させる通常動作手段を設けた請求項5記載の端末装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項記載の端末装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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