JPH11230759A - 運動センサ - Google Patents

運動センサ

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JPH11230759A
JPH11230759A JP10044639A JP4463998A JPH11230759A JP H11230759 A JPH11230759 A JP H11230759A JP 10044639 A JP10044639 A JP 10044639A JP 4463998 A JP4463998 A JP 4463998A JP H11230759 A JPH11230759 A JP H11230759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2軸以上の角速度あるいは加速度を検出する
運動センサにおいて、振動体上の電極と外部回路側の電
極とを総合的に接続処理する合理的な構成および更に性
能向上に関する構成を提供することによって、多機能型
の運動センサの実用化に寄与すること。 【解決手段】 十字型振動体の各脚に設けた検出あるい
は励振用の圧電素子の電極の引出し線を前記振動体の1
面側に設けた接続平面上のパッド群に集め、該接続平面
上のパッド群を外部回路への接続起点としたこと。その
他振動体上へのIC搭載、支持構造、検出軸の回転、圧
電素子の一体化、振動体構造材質、3軸角速度あるいは
加速度、角加速度検出手法、多機能切替え回路等の改善
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角速度あるいは加速
度を検出する機械的な運動センサに関する。
【0002】
【従来の技術】十字型の振動体は1個の振動体で2方向
の角速度を検出できる長所がある。たとえば特開平8−
271256にはその原理的な開示が見られる。このよ
うな振動体は4本の各脚に励振あるいは検出の電極を多
数有し、それらの引出し線を振動体の振動を妨げないよ
うに処理して外部回路と接続する必要があるので、外部
回路との接続が混み合い、単純な工程での低コストな接
続処理を行う構成に関する問題点があったが、その点に
関する提案がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十字
型の振動体を有し、2軸以上の角速度あるいは加速度を
検出する運動センサにおいて、振動体上の電極と外部回
路側の電極とを総合的に接続処理する合理的な構成およ
び更に性能向上に関する構成を提供することであり、こ
れによって多機能型の運動センサの実用化に寄与するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】十字型の運動センサにお
いて、下記の特徴を単独あるいは可能なものを組み合わ
せて用いること。 (1)中央基部から一平面に平行に四方に突出する4個
の片持振動脚を有する振動体を基礎とし、前記各振動脚
を前記平面に垂直な方向に隣接振動脚と逆位相の屈曲振
動を行うよう圧電的に励振する電極と、前記平面内に回
転軸を有する回転運動に基づいて前記振動に伴うコリオ
リの力による前記平面内の屈曲歪みを圧電的に検出する
検出電極とを設け、前記各電極の引出し線を前記振動体
の1面側に設けた接続平面上のパッド群に集め、該接続
平面上のパッド群を外部回路への接続起点としたこと。
【0005】(2)中央基部から一平面に平行に四方に
突出する4個の片持振動脚を有する振動体を基礎とし、
加速度あるいは角加速度による前記各振動脚の前記平面
に垂直な方向への屈曲歪みと前記平面内での屈曲歪みを
圧電的に検出する検出電極とを設け、前記各電極の引出
し線を前記振動体の1面側に設けた接続平面上のパッド
群に集め、該接続平面上のパッド群を外部回路への接続
起点としたこと。 (3)中央基部から一平面に平行にほぼ四方に突出する
4個のカギ型の負荷質量付きの片持振動脚を前記平面に
直交しまた相互に直交する2つの鏡面に関して対称に有
する振動体を基礎とし、前記各振動脚を前記平面内で前
記各鏡面に対称な屈曲振動を行うよう圧電的に励振する
電極と、前記各振動脚の前記平面に垂直な方向の屈曲歪
みを圧電的に検出する電極と、前記平面内での屈曲歪み
を圧電的に検出する電極とを設けたこと。
【0006】(4)各脚の電極の歪み信号を加減算する
ことによって、検出される角速度あるいは加速度の方位
軸を前記各脚の軸方向と所定角だけ異ならせたこと。 (5)前記電極は前記振動体に重なる十字型の圧電性材
料の表面に設けられていること。 (6)前記振動体は十字面の法線をほぼX軸方向とする
水晶板から形成されたこと。 (7)前記振動体は十字面の法線方向に分極された圧電
性磁器から一体的に形成されたこと。
【0007】(8)前記接続平面は前記振動体の基部に
固着した小基板であること。 (9)前記各電極と前記パッド群がワイヤボンデイング
で接続されていること。 (10)リボン状の可撓性基板上の多数の並列した線状
の導体箔の先端を前記パッドの各々に接続して外部回路
への引出線としたこと。 (11)前記接続平面上に回路要素の少なくとも一部を
搭載したこと。 (12)前記接続平面上にICチップを搭載したこと。
【0008】(13)前記振動体を板材の曲げあるいは
絞り加工によって形成したこと。 (14)前記振動体を中央部で交差して固着された2本
の棒材によって形成し、交差して固着された前記中央部
を基部としたこと。 (15)前記基部は棒状部材で基台に固着されたこと。 (16)前記基部はバネ性を有する部材に固着されて基
台上に支持されたこと。 (17)前記振動体の基部は直接基台に支持されておら
ず、前記小基板が複数箇所で基台上に支持されているこ
と。
【0009】(18)圧電的な励振、3軸方向の屈曲歪
みの圧電的検出のうちの少なくとも2つの機能を兼用す
る電極を備えており、時分割制御機能を付加した発振あ
るいは検出回路によって、前記兼用される機能が交互に
発揮されること。 (19)前記電極が兼用する少なくとも2つの機能は2
軸以上の角速度検出機能と加速度検出機能であること。 (20)前記励振機能は常時動作し、前記電極が兼用す
る少なくとも2つの機能は屈曲歪みの検出機能であるこ
と。 (21)前記励振機能は前記電極が兼用する少なくとも
2つの機能の内の1つであること。 (22)前記電極が兼用する機能の少なくとも1つは角
加速度検出機能であること。 (23)前記電極が兼用する少なくとも2つの機能の内
の1つで使用し、他の1つで使用しない電極があるとき
は、該使用しない電極を所定の電位に設定する機能を前
記発振・検出回路が備えていること。
【発明の実施の形態】
【0010】図1は本発明の運動センサの第1の実施の
形態である2軸の角速度センサーを示し、(a)は要部
斜視図、(b)は振動体の変形例の概略図、(c)は中
心部の断面図、(d)は脚部の断面図、(e)はその変
形例における脚部の断面図である。
【0011】(a)において3は十字型振動体であり、
恒弾性金属材料より成っている。ABCDの4脚を有
し、中心部は圧入された棒状の支持体9によって(c)
に示す基台10上に支持される。各脚は十字面に垂直な
基本振動モードを励振されている。隣り合う脚は逆位相
で振動するので、ある瞬間の脚先端の速度vは図示のよ
うである。この基本振動によって、いずれかの脚の長手
方向に沿った軸、即ちL軸あるいはM軸のいずれかに平
行な回転軸の回りに振動体全体が角速度ωL またはωM
で回転すると、各脚には回転軸およびvの両者に垂直な
図示方向にvおよびωに比例したコリオリ力FCLあるい
はFCMを生じる。回転軸がL軸にもM軸にも平行でない
場合には、各軸方向の角速度の成分に比例したコリオリ
力が各脚に生じる。
【0012】4、5は圧電素子で、振動の励振および角
速度(コリオリ力)の検出を行う。斜視図(a)には十
字振動体3の上面に接着された素子4のみが見える。圧
電素子5は参照電圧発生用の素子で裏面に接着されてお
り、断面図(c)、(d)に表れている。各圧電素子は
振動歪みの大きい脚の根元付近に接着される方が能率的
に動作する。各圧電素子は断面図(d)に示すように板
厚方向に分極されており、その部分の伸縮歪みに応じて
電圧を発生する。隣り合う脚の圧電素子5の分極方向
は、検出される信号の位相を考慮して互いに逆とされ
る。
【0013】振動体側に設けた電極膜dは金属振動体の
表面に接地されていて共通の基準電位となる。圧電素子
4の外側に分割して設けた電極膜a、bは検出・駆動兼
用に用いられ、圧電素子5の外側に設けた電極膜cは振
動体の振動を検出し、その信号を励振回路32(図2に
表示)に帰還し、励振(駆動)信号を得るためのフィー
ドバック電極である。各脚の電極を個別に特定するには
Aa 、Ab ……Da 、Db 等の記号を用いることにす
る。
【0014】支持体9の上端には、十字型振動体3の脚
部との接触を避けるスペーサ63によって隔離された小
基板6が固定され、更にその上には検出・駆動回路を集
積したIC7が搭載(ダイボンデイング)されている。
IC7の周縁部の各端子と小基板上の多数のボンディン
グパッド61とはボンデイングワイヤ8にて接続され
る。またボンディングパッド61と上面側の各圧電素子
4の電極膜a、bもそれぞれワイヤボンデイングにより
接続される。また下面側の各圧電素子5の電極膜cとは
リード線82にて接続される。IC7と外部回路との接
続は、小基板6の配線パターン62、スルーホール部の
側面金属膜64、それにハンダ付けされた外部リード線
83を経由して行われる。
【0015】(b)に示した3個の各平面図は、十字型
振動体3の中心の基部における各脚の異なる分岐部形状
を示すものである。左端はRを付けた場合、未後の二つ
は分岐部に突起を設けて脚の振動歪の分離性を高めた場
合である。また脚部の(e)断面図は、本実施の形態に
おける圧電素子の接着部位の変形例を示すもので、圧電
素子4を圧電素子43と44に分割し、脚の側面に接着
した。この他に種々の変形等委があり得ることはもちろ
んである。
【0016】図2は上述の第1の実施の形態に使用され
る駆動検出回路のブロック図で、31は検出回路、32
は励振回路であり、それぞれ角速度検出動作、十字型振
動体の基本振動の励振動作をする。まず励振動作につい
て述べる。圧電素子5の各電極AC 〜DC はまとめて結
線され、振動歪による電圧は、インピーダンス変換器2
0を経てAGC回路26に入力され、ゲイン調整され、
さらに移相回路27で適宜な位相に調整され、増幅器2
8で増幅された励振電圧信号となり、抵抗Rを通じて圧
電素子4の各電極Aa ……Db に供給され、十字振動体
3の基本振動を維持する。
【0017】次に角速度検出動作について述べる。Aa
〜Db の各電極の検出電圧は、コリオリ力による振動歪
みに比例する振動成分を含んでいる。各検出電圧は、イ
ンピーダンス変換器20を経、差動増幅回路増幅回路2
1、加算回路22を経由して同期検波回路23にて、基
本振動の歪みの位相と90°異なる基本振動の速度の位
相を持つコリオリ力による振動の歪みに比例する電圧成
分が分離される。同期検波回路の同期信号には、励振回
路で作られた信号が用いられる。検波出力は、ローパス
フィルタ24にて不要成分を除かれ、DCアンプ25に
て増幅され、A、C脚からはFCLに比例しB、D脚から
はFCMに比例する2つの角速度検出出力が得られる。
【0018】図3は本発明の第2の実施の形態である3
軸の加速度センサを示し、(a)は斜視図、(b)は断
面図である。本例においては励振を行わずに、各脚に作
用するL軸、M軸、N軸方向の加速度による撓みを、直
接各脚上の圧電素子4の電極1、2によって検出する。
個別電極をA1 、A2 、B1 ……C1 ……D2 等と記
す。L軸方向の加速度はB、D脚の、M軸方向の加速度
はA、C脚の横撓みを、N軸方向の加速度は全脚の上下
方向の屈曲撓みを惹起する。横撓みは各圧電素子の電極
1、2に誘起される電圧の差で、上下撓みは和で検出で
きる。
【0019】3軸加速度センサは十字型にせずとも、例
えば脚A、Bの2脚のみを用いたV字型振動体によって
も原理的には検出可能であるが、十字型振動体を用いた
方が重心(中心)に関する力のモーメントのバランスに
優れ、検出出力が安定する。また関連する電極は配線パ
ターン62によりあらかじめ接続されたため電極からの
引出線は4本にまとめられ、支柱を兼ねた外部リード線
83により、基台側に設けた検出回路(図示せず)に結
線される。
【0020】なお本例では小基板6が太めで剛性のある
外部リード線83により絶縁体の基台10上に支持さ
れ、十字型振動体3は短い支持体9によって小基板に吊
られた形になっているが、これは他の支持形態を例示す
るもので原理的に必須の構造ではなく(しかし異なる材
質を組合わせた支持構造であるため緩衝作用や外乱吸収
効果が高い)、第1の実施の形態と同じく振動体の中心
部を直接支持するようにしてもよい。
【0021】図4は本発明の第2の実施の形態である3
軸加速度センサに使用する検出回路のブロック図であ
る。A1 〜D2 の各電極は、加速度の方向に対する電圧
極性が等しいグループ毎にあらかじめ結線されて回路に
接続される。各結線はインピーダンス変換器20を経、
差動増幅回路21あるいは加算回路22により3グルー
プに分かれて演算され、それらの出力はローパスフィル
タ24、DCアンプ25を通って、L、M、N方向の加
速度検出出力αL 、αM 、αN となる。
【0022】図5(a)は本発明の第3の実施の形態で
ある2軸の角速度センサの平面図である。基本的には図
1に示した第1の実施の形態の角速度センサと同じ構造
であるが、本例では検出される角速度軸を第1の実施の
形態の場合と45°傾けたものである。このようにする
利点は、基台10をできるだけ小面積とし容器を極力小
容積としたい場合、図示のように十字振動体3の各脚を
正方形の基台の辺に平行に配置するよりも、基台の対角
線に沿って配置するとよい。一方検出軸は基台の辺に平
行であると使用に便利である。この2つの要請を本実施
の形態は満足させることができる。
【0023】図6(a)は本発明の第3の実施の形態に
適用される検出回路の一例の一部である。脚の方向と4
5°をなすいずれか1つの軸の回りの回転角速度により
生じるコリオリ力は、図示FCL、FCMのようにどの脚を
も撓ませる成分を持つので、各脚のすべての検出用の圧
電素子A1 、A2 ………D1 、D2 に検出出力を発生さ
せる。2軸の検出成分を分離する構成について図に従っ
て述べる。
【0024】まず4対の電極から得られる信号を左端の
4個の差動増幅回路21に通して各脚の歪みに比例した
信号とし、その4出力を2組に分けて再度中央列の2個
の差動増幅回路21で差をとり、それらの出力を加算回
路22で加えることで角速度ΩL の原出力 (ΩL)が、右
端の差動増幅回路21で差をとることで角速度ΩM の原
出力 (ΩM)が得られる。なお入力のインピーダンス変換
器と後段の同期検波回路以降、および励振回路全体につ
いては第1の実施の形態における図2の回路と共通にで
きるので、それらの図示を省略した。
【0025】図5(b)は本発明の第4の実施の形態で
ある3軸の加速度センサの平面図であり、加速度を検出
するL軸、M軸を脚の長手方向に対して45°傾けたも
ので、その目的は本発明の第4の実施の形態の目的と同
様、十字型振動体の対角線配置によるセンサ容積の小型
化と検出軸方向の利便性を両立させることにある。十字
振動体3は加速度の検出感度を上げるため、脚先端部を
膨大させて負荷質量としている。振動体に関するその他
の基本的な構造は図3に示した本発明の第2の実施の形
態と類似している。各圧電素子はあらかじめ相互に結線
されることなく、それぞれ検出回路に入力される。
【0026】図6(b)は本発明の第4の実施の形態で
ある3軸の加速度センサに使用されるL軸、M軸方向の
加速度に関する検出回路の1例の一部を示すブロック図
である。インピーダンス変換器や回路の後段、あるいは
N軸方向の検出回路については図示を省略している。各
電極からの引出し線は各脚毎に左端の差動増幅回路21
に入力して、各脚の歪みに比例した出力となされ、中央
列の差動増幅回路21にて相補的な脚毎の出力にまとめ
られ、右端の加算回路22あるいは差動増幅回路21に
よって各検出軸方向の加速度の原出力 (αL)と (αM)と
に分離されるのは図6(a)の検出回路と同様である。
なおN軸方向の加速度検出回路は第2実施例に用いた回
路(図4の部分回路)と共通であるので図示を省略す
る。
【0027】次に本発明の第5の実施の形態について図
面を用いずに説明する。本例は、一個のセンサ振動体を
用いて2種類の測定を行うものである。それが可能な根
拠は、まず図5(a)、(b)に示した2軸角速度セン
サと3軸加速度センサとには用いる十字型振動体の構造
に基本的な相違はない。(前者には励振用の圧電素子と
励振回路が付加されているが。)また角速度と加速度の
検出回路にも図6(a)、(b)に見るように共通な部
分がありうる。従って、一個の振動体を用い、検出回路
を角速度用と加速度用との2組(一部共通化してもよ
い)用意し、更に各電極を選択された両回路のいずれか
と一斉に接続する切替回路を設ける。加速度測定が選択
された場合には励振回路は停止させればよい。この構成
により、センサの万能性と小型化をますます高めること
ができる。このことは、L、M軸を脚方向と一致させた
センサについてももちろん同様である。
【0028】図7(a)は本発明の第6の実施の形態に
おける十字型振動体の下面斜視図、(b)は本発明の第
7の実施の形態における十字型振動体の斜視図である。
(a)は十字型振動体3を金属板の抜き絞り加工で成形
作成した例で、脚の周囲3面に滑らかな表面が得られる
し、生産上も能率的である。
【0029】(b)は2本の棒材を中心部で交差させて
溶接し、十字型振動体とした例である。振動脚が同一平
面内にないが、基本振動方向が十字面に垂直であれば段
差によるモーメントの発生はコリオリ力に基づく振動に
よる慣性力だけで、これは小さいから力学的バランス上
の問題はほとんど従来例と変わらない。棒材であるた
め、寸法精度および表面粗さと、材料取りの無駄がない
点で優れている。
【0030】図8(a)は本発明の第8の実施の形態に
おける圧電素子の平面図である。図において40は集合
圧電素子で、すべての検出用と励振用の圧電素子と電極
を1体にまとめた圧電素子である。これは十字型をして
おり、金属の十字型振動体(例えば図1の3の如き)の
中心部と同形であり、各脚A、B、C、Dで両者が重な
るように接着される。中央の穴に支持体9を通して位置
決めを完全にしてもよい。本実施の形態は圧電素子接着
の位置決め精度と工数を著しく改善する。
【0031】集合圧電素子40は薄板状で、板厚方向に
分極されている。裏側(接着面側)には基準電位を与え
る共通電極膜が全面に設けられている(図示せず)。上
面には検出用電極a、bおよび励振用電極膜cを金属の
真空蒸着、スパッタリング、あるいは焼付けにより設
け、それらの電極端子41を中央部に集めた。中央部に
ICを実装することも可能で、本発明の第1の実施の形
態(図1)における小基板6の役割も兼ねることができ
る。
【0032】図8(b)はその変形例の中央部の部分拡
大平面図で、電極端子41を集合圧電素子40の中央部
に対角線に沿って配列した。42は共通電極端子で、ス
ルーホールで下面の共通電極に接続する。また(c)は
本例に使用するリード板84である。本例はIC搭載に
は適さないが、フレキシブル基板材料より成るリード板
84上に配したリードパターンの端部の各々を電極端子
41、42と導電接着することによって外部回路と容易
に接続することができる。
【0033】図9(a)は本発明の第9の実施の形態で
ある、圧電材料で一体成形された十字型振動体の要部斜
視図である。十字型振動体3は一体の圧電性セラミック
材料より成り、矢印方向に分極される。A脚上のa、b
は検出用電極膜、cは励振用電極膜、dは共通電極膜で
ある。他の脚についても同様である。これらの電極の引
出し線は改めて図示しないが、振動体の表面に沿う金属
リードパターンで十字平面の一方の面に集めることは容
易である。
【0034】図9(b)は本発明の第10の実施の形態
である、水晶材料で一体成形された十字型振動体の平面
図である。十字型振動体3は水晶から図示のような結晶
軸との関係で切り出される。カット方位は水晶自身の圧
電性による各脚の励振がほぼ同条件で可能であるように
選ばれる。例えば十字面はX軸に垂直であり、各脚の方
向はY軸と45±25°位とされる。電極膜(図示せ
ず)は一般の水晶振動子と同様、表面に金属の真空蒸着
にて形成され(例えば第9の実施の形態と同様な電極配
置とする)、好ましくは真空容器内に納められる。優れ
た材質による、また圧電素子の接着等が不要であること
による高度の安定性と、量産による性能のよい再現性が
期待できる効果がある。
【0035】図10は本発明の第11の実施の形態を示
し、十字型振動体を弾性的に支持するための基台構造の
1例の平面図である。基台10はバネ性を持つ薄板であ
って、中心に棒状の支持体9の下端を固着し、その周囲
に4個の円弧状の抜き穴を有し、いわゆるジンバルバネ
構造をなす。このバネを更に剛性の高い基台に固着して
もよい。本例は十字型振動体に作用する機械的な外乱力
を緩衝することを目的としている。なお、緩衝バネ作用
を有する支持体の形状は本例に限定されず、種々のもの
が考えられる。
【0036】図11は本発明の第12の実施の形態の平
面図である。本例では3軸の角速度を検出するため、カ
ギ付きの十字型をした脚を持つ。基本振動のモードも上
に説明した実施の態様とは異なっており、図示vの如く
十字平面に平行な脚の開閉運動である。L、M軸に関す
る角速度ωL 、ωM により発生する基本振動によるコリ
オリ力は図示のFcL、FcMのようであり、対応する脚を
十字平面に垂直方向に撓ませる。一方N軸まわりの角速
度ωN によるコリオリ力FcNは各脚のカギ部分を十字面
内で曲げるように作用する。各脚に設けた圧電素子(素
子自体は図示せず)の電極a〜eのうち、a、bは基本
振動の励振・駆動用、cはコリオリ力FcL、FcM、従っ
て角速度ωL 、ωM の検出用、d、eはFcN即ちωN の
検出用である。なお脚の十字部分が直交していない理由
は、カギ部を含めた各脚の重心の位置がほぼL軸および
M軸上に来るようにしたためである。
【0037】図12は本発明の第12の実施の形態の3
軸角速度センサに使用する励振・検出回路のブロック図
である。検出回路31の内部は原理的に上に述べた他の
実施の形態に用いた検出回路と同じであり、適当な電極
出力の差あるいは和をとり、検波・整形・増幅して角速
度検出出力ΩL 、ΩM 、ΩN を得るのであり、改めて詳
細を説明するまでもないと思われる。励振回路について
は、A脚のa,b電極からの誘起電圧を参照電圧とし、
これをB、C、D各脚にポジティブフィードバックして
各脚を十字面内で屈曲させる構成になっている。励振さ
れる各脚のa、b電極には位相反転回路29で逆位相の
電圧を与える。
【0038】図13(a)は本発明の第13の実施の形
態の3軸角速度センサの一部平面図の略図であり、
(b)は同実施の形態に使用する励振・検出回路のブロ
ック図である。本実施の形態においては、励振回路32
には各脚のa、b電極が結線され、本発明の第12の実
施の形態の場合と全く同様で常時駆動される。検出用電
極はb、d各2個のみで第12の実施の形態よりも少数
である。このため電極の面積を増やし、あるいは歪みに
対する検出電圧のより高い脚の根元により近い位置を割
り当てることができる。また端子処理も小面積でできる
利点がある。電極の数を減らし得る理由は,同じ電極を
脚の十字面内撓みの検出と面外撓みの検出とに時分割的
に切替えて使用するからである。切替え頻度を十分上げ
得れば、連続検出と実質的に同等の使用目的を達成する
ことができる。
【0039】検出の時分割切替え作用は、切替回路群3
0によって行われる。その各要素は電極Ac 〜Dd 個々
からのイ端子への入力を、ロあるいはハの出力端子へ一
斉に切替えられ、検出回路31にそれぞれ入力する。切
替えのタイミング信号は、励振回路32の内部から取り
出した励振周波数信号を分周回路34で適宜な周波数に
分周して得た周期の長い信号を基に、切替制御回路35
で作成する。ロ端子からの出力群は加算回路22群以下
で処理され、L、M軸の角速度検出出力であるΩL ある
いはΩM となる。ハ端子からの出力群は差動増幅回路2
1群以下で処理されN軸の角速度検出出力であるΩN と
なる。加算回路22群、差動増幅回路21群は交互に動
作・非動作となるが、各回路群の制御信号も切替制御回
路35が作成する。
【0040】図14(a)は本発明の第14の実施の形
態の3軸角速度センサの一部平面図の略図であり、
(b)は同実施の形態に使用する励振・検出回路のブロ
ック図である。本例においては電極の時分割使用を更に
徹底させ、励振も検出も同じ電極で交互に行わせるよう
にして電極数をもっと減らし、各脚につき僅かに2個づ
つとして、前述の第13の実施の形態における電極数減
少の利点(電極の面積増、好位置、端子処理容易化)を
極限まで追求した。そして更に、検出動作中は励振が停
止するので、励振駆動信号が浮遊容量などから検出電極
に漏洩して混入するおそれがなくなり、検出ノイズも原
理的に減少する。
【0041】回路図において、励振回路32は電極Aa
、Ab から得られる参照電圧(断続励振のため変動す
るが、周波数は高度に一定に保たれる)を増幅し、電極
Ba 〜Db を駆動すべく出力しているが、この正帰還経
路に切替回路群30が挿入されている。切替回路群30
は電極Ba 〜Db の接続を検出回路31側と励振回路3
2側とに交互に一斉に切替える。励振回路32側に切替
わった期間は残存振動により振幅が成長し速やかに飽和
状態に達する。(検出間隔が延びる不便を厭わなけれ
ば、大きく減衰してしまってから励振を再開してもよ
い。)
【0042】ある時期に各電極接続は検出回路31側に
一斉に切替えられ、検出動作がなされる。振動体のQ値
が十分高ければその間の基本振動の振幅の減衰は遅いの
で、1回の検出動作が済むまでは検出に必要な大きさの
振幅を持続していることができる。振幅減衰率は安定し
ているので、角速度検出出力はDCアンプの増幅率等で
容易に補正できる。検出回路31の細部は図示しない
が、内部にも更に切替回路群があって、検出期間中更に
ΩL 、ΩM の測定と、ΩN の測定とが第13の実施の形
態の検出動作のように時分割で行われる。検出期間後は
再び切替回路群30が動作して励振状態となる。以上す
べてのの動作切替信号は切替制御回路35が作成する。
切替え時間間隔は励振回路32の励振周波数出力を分周
する分周回路34の分周比で決定される。
【0043】次に本発明の第15の実施の形態につき、
図面を用いずに説明する。十字型振動体を用いると、角
加速度の検出が可能である。例えば脚AC方向の回転軸
L軸に関して回転角加速度が生じると、脚B、Cには十
字面に垂直にかつ互いに面の反対側に屈曲撓みが惹起さ
れる。この撓みを脚B、Cの十字面に貼った1枚電極の
圧電素子の差電圧で検出すればよい。もし各脚電極が第
14の実施の形態のa、bのように脚の左右に分かれて
いるときは、まずa、bの電圧の和をとり、次に反対脚
における同様な和電圧との差を作ればよい。
【0044】また十字面に垂直なN軸のまわりの回転の
角加速度が作用すると、各脚は十字面内で同方向(軸対
称)に屈曲するので、各脚の左右に分割された電極の差
電圧を各脚について加算し角加速度を検出することがで
きる。この機能は1つのセンサの専門の機能として持た
せてもよいが、上の実施の形態のように、時分割検出機
能回路を応用して多機能センサの1機能として備えさせ
てもよく、これは電極構造や回路の構成要素に先に述べ
た実施の形態におけると共通のものを用いて容易に実施
可能である。
【0045】以上本発明の多数の実施の形態について述
べたが、もとより本発明の趣旨はこれらのみに限定され
るものではない。例えば各実施例の特徴あるいは近似の
技術を組み合わせて本発明を実施することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明においては圧電素子の電極の引出
し線を十字型振動体の1面側に設けた接続平面上に集め
て外部回路への接続起点としたので、2軸以上の角速度
あるいは加速度を測定する運動センサについて複雑多数
の電極の接続処理を一括して合理的に行うことができ
た。また個々の実施の形態に示したように特徴的構成を
与えることにより、運動センサの性能あるいは実用性を
更に向上させ得た。
【0047】(1)振動体側にICを搭載することを可
能にし、更に外部への接続数が少なくコンパクトなセン
サを実現できた。(第1の実施の形態) (2)付加した小基板で支持を行い、緩衝効果を得た。
(第2の実施の形態) (3)検出回路構成により傾斜軸に関する角速度検出出
力を得るようにし、利便性を向上させた。(第3の実施
の形態) (4)検出回路構成により傾斜軸に関する加速度検出出
力を得るようにし、利便性を向上させた。(第4の実施
の形態)
【0048】(5)検出回路構成により1個のセンサで
角速度と加速度を切替え測定することができた。(第5
の実施の形態) (6)金属板材より成る量産上好適な振動体を提供し
た。(第6の実施の形態) (7)金属棒材より成る高精度の振動体を提供した。
(第7の実施の形態) (8)圧電素子を集合化し構造を合理化した。(第8の
実施の形態) (9)振動体を圧電材料で構成し合理化した。(第9の
実施の形態) (10)振動体を水晶で構成し高精度化した。(第10
の実施の形態) (11)振動体を板バネで支持し緩衝した。(第11の
実施の形態)
【0049】(12)カギ付き十字振動体により3軸角
速度センサを実現した。(第12の実施の形態) (13)時分割の検出動作をさせることにより電極数を
減少した。(第13の実施の形態) (14)時分割の励振と検出の動作をさせることにより
電極数を更に減少した。(第14の実施の形態) (15)時分割の検出動作をさせることにより、角加速
度をも検出可能にした。(第15の実施の形態)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である2軸の角速度
センサを示し、(a)は要部斜視図、(b)は振動体の
変形例の概略図、(c)は中心部の断面図、(d)は脚
部の断面図、(e)はその変形例の脚部の断面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態に使用される駆動・検出回路
のブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である3軸の加速度
センサを示し、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に使用する検出回路
のブロック図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施の形態である2軸
の角速度センサの平面図、(b)は本発明の第4の実施
の形態である3軸の加速度センサの平面図である。
【図6】(a)は本発明の第3の実施の形態に適用され
る検出回路の一部のブロック図、(b)は本発明の第4
の実施の形態に適用される検出回路の一部のブロック図
である。
【図7】(a)は本発明の第6の実施の形態における十
字型振動体の下面斜視図、(b)は本発明の第7の実施
の形態における十字型振動体の斜視図である。
【図8】(a)は本発明の第8の実施の形態における圧
電素子の平面図、(b)はその変形例の中央部の部分拡
大平面図、(c)はその変形例に用いるリード板の平面
図である。
【図9】(a)は本発明の第9の実施の形態である、圧
電材料で一体成形された十字型振動体の要部斜視図、
(b)は本発明の第10の実施の形態である、水晶材料
で一体成形された十字型振動体の平面図である。
【図10】本発明の第11の実施の形態における基台構
造の1例の平面図である。
【図11】本発明の第12の実施の形態の平面図であ
る。
【図12】本発明の第12の実施の形態の3軸角速度セ
ンサに使用する励振・検出回路のブロック図である。
【図13】(a)は本発明の第13の実施の形態の3軸
角速度センサの一部平面図の略図であり、(b)は同実
施の形態に使用する励振・検出回路のブロック図であ
る。
【図14】(a)は本発明の第14の実施の形態の3軸
角速度センサの一部平面図の略図であり、(b)は同実
施の形態に使用する励振・検出回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
3 十字型振動体 4 圧電素子 5 圧電素子 6 小基板 7 ICチップ 8 ボンディングワイヤ 9 支持体 10 基台 20 インピーダンス変換器 21 差動増幅回路 22 加算回路 23 同期検波回路 24 ローパスフィルタ 25 DCアンプ 26 AGC回路 27 移相回路 28 増幅器 29 位相反転回路 31 検出回路 32 励振回路 40 集合圧電素子 41 電極端子 42 共通電極端子 43 圧電素子 44 圧電素子 61 ボンディングパッド 62 配線パターン 63 スペーサ 64 側面金属膜 82 リード線 83 外部リード線 A 脚 B 脚 C 脚 D 脚 FcL コリオリ力 FcM コリオリ力 FcN コリオリ力 R 抵抗器 v 速度 αL 加速度 αM 加速度 αN 加速度 ωL 角速度 ωM 角速度 ωN 角速度 ΩL 角速度検出出力 ΩM 角速度検出出力 ΩN 角速度検出出力

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央基部から一平面に平行に四方に突出
    する4個の片持振動脚を有する振動体を基礎とし、前記
    各振動脚を前記平面に垂直な方向に隣接振動脚と逆位相
    の屈曲振動を行うよう圧電的に励振する電極と、前記平
    面内に回転軸を有する回転運動に基づいて前記振動に伴
    うコリオリの力による前記平面内の屈曲歪みを圧電的に
    検出する検出電極とを設け、前記各電極の引出し線を前
    記振動体の1面側に設けた接続平面上のパッド群に集
    め、該接続平面上のパッド群を外部回路への接続起点と
    したことを特徴とする運動センサ。
  2. 【請求項2】 中央基部から一平面に平行に四方に突出
    する4個の片持振動脚を有する振動体を基礎とし、加速
    度あるいは角加速度による前記各振動脚の前記平面に垂
    直な方向への屈曲歪みと前記平面内での屈曲歪みを圧電
    的に検出する検出電極とを設け、前記各電極の引出し線
    を前記振動体の1面側に設けた接続平面上のパッド群に
    集め、該接続平面上のパッド群を外部回路への接続起点
    としたことを特徴とする運動センサ。
  3. 【請求項3】 中央基部から一平面に平行にほぼ四方に
    突出する4個のカギ型の負荷質量付きの片持振動脚を前
    記平面に直交し、また相互に直交する2つの鏡面に関し
    て対称に有する振動体を基礎とし、前記各振動脚を前記
    平面内で前記各鏡面に対称な屈曲振動を行うよう圧電的
    に励振する電極と、前記各振動脚の前記平面に垂直な方
    向の屈曲歪みを圧電的に検出する電極と、前記平面内で
    の屈曲歪みを圧電的に検出する電極とを設けたことを特
    徴とする運動センサ。
  4. 【請求項4】 各脚の電極の歪み信号を加減算すること
    によって、検出される角速度あるいは加速度の方位軸を
    前記各脚の軸方向と所定角だけ異ならせたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかの運動センサ。
  5. 【請求項5】 前記電極は前記振動体に重なる十字型の
    圧電性材料の表面に設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかの運動センサ。
  6. 【請求項6】 前記振動体は十字面の法線をほぼX軸方
    向とする水晶板から形成されたことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかの運動センサ。
  7. 【請求項7】 前記振動体は十字面の法線方向に分極さ
    れた圧電性磁器から一体的に形成されたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかの運動センサ。
  8. 【請求項8】 前記接続平面は前記振動体の基部に固着
    した小基板であることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかの運動センサ。
  9. 【請求項9】 前記各電極と前記パッド群とはワイヤボ
    ンデイングで接続されていることを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれかの運動センサ。
  10. 【請求項10】 リボン状の可撓性基板上の多数の並列
    した線状の導体箔の先端を前記パッドの各々に接続して
    外部回路への引出線としたことを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかの運動センサ。
  11. 【請求項11】 前記接続平面上に回路要素の少なくと
    も一部を搭載したことを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかの運動センサ。
  12. 【請求項12】 前記接続平面上にICチップを搭載し
    たことを特徴とする請求項11の運動センサ。
  13. 【請求項13】 前記振動体を板材の曲げあるいは絞り
    加工によって形成したことを特徴とする請求項1ないし
    5あるいは7ないし12のいずれかの運動センサ。
  14. 【請求項14】 前記振動体を中央部で交差して固着さ
    れた2本の棒材によって形成し、交差して固着された前
    記中央部を基部としたことを特徴とする請求項1ないし
    5あるいは7ないし12のいずれかの運動センサ。
  15. 【請求項15】 前記基部は棒状部材で基台に固着され
    たことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかの運
    動センサ。
  16. 【請求項16】 前記基部はバネ性を有する部材に固着
    されて基台上に支持されたことを特徴とする請求項1な
    いし15のいずれかの運動センサ。
  17. 【請求項17】 前記振動体の基部は直接基台に支持さ
    れておらず、前記小基板が複数箇所で基台上に支持され
    ていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか
    の運動センサ。
  18. 【請求項18】 圧電的な励振、3軸方向の屈曲歪みの
    圧電的検出のうちの少なくとも2つの機能を兼用する電
    極を備えており、時分割制御機能を付加した発振あるい
    は検出回路によって、前記兼用される機能が交互に発揮
    されることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか
    の運動センサ。
  19. 【請求項19】 前記電極が兼用する少くとも2つの機
    能は2軸以上の角速度検出機能と加速度検出機能である
    ことを特徴とする請求項18の運動センサ。
  20. 【請求項20】 前記励振機能は常時動作し、前記電極
    が兼用する少なくとも2つの機能は屈曲歪みの検出機能
    であることを特徴とする請求項18の運動センサ。
  21. 【請求項21】 前記励振機能は前記電極が兼用する少
    なくとも2つの機能の内の1つであることを特徴とする
    請求項20の運動センサ。
  22. 【請求項22】 前記電極が兼用する機能の少なくとも
    1つは角加速度検出機能であることを特徴とする請求項
    18の運動センサ。
  23. 【請求項23】 前記電極が兼用する少なくとも2つの
    機能の内の1つで使用し、他の1つで使用しない電極が
    あるときは、該使用しない電極を所定の電位に設定する
    機能を前記発振・検出回路が備えていることを特徴とす
    る請求項18ないし22のいずれかの運動センサ。
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