JPH11230672A - 粉粒体の乾燥装置 - Google Patents
粉粒体の乾燥装置Info
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- JPH11230672A JPH11230672A JP5015598A JP5015598A JPH11230672A JP H11230672 A JPH11230672 A JP H11230672A JP 5015598 A JP5015598 A JP 5015598A JP 5015598 A JP5015598 A JP 5015598A JP H11230672 A JPH11230672 A JP H11230672A
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Abstract
つ処理する粉粒体の伝導伝熱による乾燥を効果的に行い
得る粉粒体の乾燥装置を提供すること。 【解決手段】 任意の高さの水平断面が同心円状の内部
空間2を有する筒状容器1内に、該筒状容器1の底壁か
ら加熱気体を旋回させて導入すると共に、筒状容器1の
下部側壁から粉粒体を供給し、該粉粒体を上記加熱気体
による旋回気流中に分散浮遊させて乾燥し、筒状容器1
の上部から排出させる構造の粉粒体の乾燥装置におい
て、上記筒状容器1の底壁中央に穴7を形成し、該穴7
より加熱気体を筒状容器1内に導入する構成とすると共
に、前記穴7の上方に邪魔板22を配設し、且つ穴7の
周囲の底壁と上記邪魔板22との間に上記旋回気流を発
生させる偏向板23を設けた粉粒体の乾燥装置とした。
Description
に関し、特に加熱気体によって粉粒体を乾燥処理する粉
粒体の乾燥装置に関するものである。
したような粉粒体の乾燥装置を開発し、国際出願を行っ
た(国際出願番号:PCT/JP96/03751、国
際公開番号:WO97/24570)。
に任意の高さの水平断面が同心円状の内部空間102を
有する筒状容器101と、該筒状容器101の下部に接
続された粉粒体の導入管103及び加熱気体の導入管1
04と、前記筒状容器101の上部に接続された粉粒体
及び加熱気体の排出管105とを備えた粉粒体の乾燥装
置であって、上記筒状容器101の底壁全面を、図10
に示したように開口106が筒状容器と同心円上の略周
方向の一方を向くように配置された複数の噴出口107
が形成された多孔板108で構成し、該多孔板108の
下方を、図9に示したように容器109によって覆い、
該容器109に上記加熱気体の導入管104を接続する
と共に、上記筒状容器101の下部側壁全周を、同じく
図10に示したように開口110が筒状容器の接線方向
の一方を向くように配置された複数の噴出口111が形
成された多孔板112で構成し、該多孔板112の周囲
を容器113によって覆い、該容器113にも上記加熱
気体の導入管104を接続することにより、筒状容器1
01内に旋回気流を形成すると共に、上記多孔板112
の上方に位置する筒状容器101の側壁外周面を、図9
に示したようにジャケット114により覆い、該ジャケ
ット114と筒状容器101の側壁外周面との間に形成
される空間115に、加熱媒体を供給する構成とした粉
粒体の乾燥装置である。
体は筒状容器101内に形成される加熱気体による旋回
気流に同伴して下方から上方に移動することとなり、そ
の移動途中において旋回気流から上昇力のみならず遠心
力を受け、湿って塊となった粉粒体も解砕されて良好な
分散状態と成るために、別途、粉粒体の供給口付近に分
散機或いは叩解機等を付帯する必要がなく、また、供給
された粉粒体は筒状容器101内を旋回しながら上昇す
るため、その移動距離は単に上昇気流に同伴されて移動
する場合に比較して飛躍的に長くなり、且つ粉粒体はそ
の移動途中において旋回気流から遠心力を受け、加熱媒
体により加熱された状態にある筒状容器101の側壁内
周面に圧接された状態で移動するため、該筒状容器から
の伝導伝熱によって乾燥されると共に、移動途中におい
て接触する加熱気体とは筒状容器内壁面との摩擦抵抗の
違いにより速度差があり、常に新たな加熱気体と接触す
ることとなるために熱交換量が増え、粉粒体の乾燥状態
を飛躍的に向上させることができるものであった。
た粉粒体の乾燥装置にあっては、筒状容器101内に加
熱気体による旋回気流を形成するために、該筒状容器1
01の底壁全面及び下部側壁全周を、図示したように多
孔板108及び112により各々形成したため、該多孔
板108及び112の開口106及び110から常に加
熱気体が噴射されているとしても、該開口106及び1
10、特に底壁である多孔板108の開口106からの
粉粒体の粉漏れ現象は絶無ではなく、これが多孔板10
8の下方を覆う容器109内に徐々に堆積し、この堆積
した粉粒体がしばしば熱変成、熱劣化することが大きな
課題となっていた。
は、粉粒体の伝導伝熱による乾燥を行うために、図示し
たように筒状容器101の側壁外周面をジャケット11
4により覆い、該ジャケット114と筒状容器101の
側壁外周面との間に形成される空間115に加熱媒体を
供給する構成とはしているが、その形成位置は湿った粉
粒体が旋回しながら長時間滞留することとなる筒状容器
101の底部ではない(この部分は、上記したように筒
状容器101内に加熱気体による旋回気流を形成するた
めに多孔板108及び112により形成されているた
め、この部分に伝導伝熱面を形成することは不可能であ
る。)ため、粉粒体の効果的な伝導伝熱による乾燥を期
待できる構造のものではなかった。
粉粒体の乾燥装置が有する課題に鑑み成されたものであ
って、その目的は、処理する粉粒体の粉漏れ現象が生じ
難い粉粒体の乾燥装置を提供すること、また、粉粒体を
伝導伝熱により効果的に乾燥できる粉粒体の乾燥装置を
提供することにある。
を達成するため、任意の高さの水平断面が同心円状の内
部空間を有する筒状容器内に、該筒状容器の底壁から加
熱気体を旋回させて導入すると共に、筒状容器の下部側
壁から粉粒体を供給し、該粉粒体を上記加熱気体による
旋回気流中に分散浮遊させて乾燥し、筒状容器の上部か
ら排出させる構造の粉粒体の乾燥装置において、上記筒
状容器の底壁中央に穴を形成し、該穴より加熱気体を筒
状容器内に導入する構成とすると共に、前記穴の上方に
邪魔板を配設し、且つ穴の周囲の底壁と上記邪魔板との
間に上記旋回気流を発生させる偏向板を設けた粉粒体の
乾燥装置とした。
によれば、従来、本発明者らが開発した上述した粉粒体
の乾燥装置が有する利点を備えつつ、且つ粉粒体の粉漏
れ現象が生じ難く、伝導伝熱による乾燥が効果的に行わ
れる粉粒体の乾燥装置を提供することができる。即ち、
上記した本発明においては、筒状容器内に加熱気体によ
る旋回気流を形成する機構として、筒状容器の底壁中央
に穴を形成し、該穴より加熱気体を筒状容器内に導入す
る構成とすると共に、前記穴の上方に邪魔板を配設し、
且つ穴の周囲の底壁と上記邪魔板との間に上記旋回気流
を発生させる偏向板を設けた構成とした、即ち、従来の
底壁全面を多孔板により構成した場合とは異なり、粉粒
体が存在し難い底壁中央の穴を除き開口部がないので、
粉粒体の粉漏れ現象を防止できると共に、粉粒体は旋回
しながら底壁と接触できる構造となるために、該底壁か
らの伝導伝熱により粉粒体を効果的に乾燥することが可
能な装置となる。
の底壁外側面を、ジャケットにより覆い、該ジャケット
と筒状容器の底壁外側面との間に形成される空間に加熱
媒体を供給する構成とすることが好ましい。これは、筒
状容器の下部、特に筒状容器の底壁は湿って密度の高い
粉粒体が旋回しながら長時間にわたって滞留する部位で
あるため、該底壁を加熱媒体により強制的に加熱する構
造とすることは、伝導伝熱による粉粒体の乾燥を最も効
果的に行うことができるために好ましい。
少なくとも粉粒体の供給部位の上方に位置する側壁部分
を、開口が上記偏向板により筒状容器内に形成される旋
回気流の旋回方向と同一方向を向くように配置された複
数の噴出口を有する多孔板で構成し、該多孔板の開口か
らも加熱気体を筒状容器内に導入する構成とすると共
に、筒状容器の少なくとも底壁から上記多孔板との間に
位置する側壁外周面を、ジャケットにより覆い、該ジャ
ケットと筒状容器の側壁外周面との間に形成される空間
に加熱媒体を供給する構成とすることが更に好ましい。
これは、このような多孔板を筒状容器の途中に設ける
と、該多孔板より筒状容器内に噴射される加熱気体は、
筒状容器の側壁内周面から中央方向にある幅を有する高
速旋回気流、所謂エアーリングをその部分に形成し、こ
のエアーリングが湿った粉粒体を上昇させずに容器下部
に旋回させながら滞留させる作用を果たし、加熱媒体に
より強制的に加熱された筒状容器の側壁内周面と長時間
にわたって粉粒体を接触させることができ、効果的な伝
導伝熱による粉粒体の乾燥が行われることとなるために
好ましい。
底壁中央に形成した穴の上方に配設した上記邪魔板を、
頂部が上方を向いた円錐体形状とすることが好ましい。
これは、このような形状の邪魔板であれば、その上方に
粉粒体が堆積する憂いが無いために好ましい。
態を、図面に基づいて詳細に説明する。
を示した図である。この図1〜図4中1は、任意の高さ
の水平断面が同心円状の内部空間2を有する筒状容器で
あり、この筒状容器1は、径方向に比べて軸方向が長く
形成されている。そして、この筒状容器1の途中には、
内径の大きい筒状部材3を切頭円錐状部材4,5を介し
て連接した拡大部6が形成されている。但し、この筒状
容器1は、図示したように拡大部6を有する円筒形状の
ものには限らず、単なる円筒形状、或いは下方ほど直径
が拡大した、又は逆に縮小した切頭円錐体形状であって
も良く、またその高さ方向の中央部がビア樽の如く拡大
した容器であっても良い。
図2に示したように穴7が形成されている。そして、こ
の穴7を除く底壁外側面は、ジャケット8により覆わ
れ、該ジャケット8と筒状容器1の底壁外側面との間に
形成される空間9に、管10を介して連続的に温水或い
は加熱蒸気等の加熱媒体が供給され、管11を通って排
出されるように構成されている。
12によって完全に覆われ、該容器12に加熱気体の導
入管13が接続されている。そして、この加熱気体の導
入管13を介して、図4に示したようにエアフィルター
14で清浄化され、エアヒーター15で加熱された空気
が供給ブロワー16の送風作用によって容器12内に供
給され、底壁中央に形成された上記穴7を通して筒状容
器1の内部空間2内に加熱気体が導入される。但し、上
記加熱気体の導入管13は、図示したように容器12を
介して上記穴7に連通されている必要は必ずしも無く、
直接穴7に上記加熱気体の導入管13を接続した構造と
しても良い。
蒸気等)の供給管で、上記エアヒーター15に加熱媒体
を供給する。18は上記供給管17に設けられた温度制
御装置で、加熱気体の供給管19に設けた温度検出器2
0により検出した加熱気体の温度に対応して、供給管1
7の途中に設けたバルブ21の開閉制御を行うように構
成されている。
7の上方には、図1及び図2に示したように隙間をあけ
て邪魔板22が配設されている。この邪魔板22は、そ
の上部に粉粒体が堆積しないよう、例えば頂部が上方を
向いた円錐体形状に形成されている。そして、この邪魔
板22と上記穴7の周囲の底壁との間には、穴7から筒
状容器1の内部空間2内に導入される上記加熱気体を旋
回気流とする偏向板23が設けられている。
7の周縁から外方に向かって渦巻状(穴7の中心を通る
直線に対して一定の角度を設けた状態)に複数枚の羽根
24を立設した構造となっており、該羽根24と底壁及
び上記邪魔板22とにより画成される通路25に、穴7
から筒状容器1の内部空間2内に導入される加熱気体を
導き、該通路25の先端から勢い良く加熱気体を噴射さ
せることにより、図示した方向の旋回気流を筒状容器1
の内部空間2内に形成する。但し、偏向板23を構成す
る上記羽根24の形状は、図3に示したように平板であ
る必要は必ずしも無く、図5に示したように湾曲した羽
根26を立設した構造としても良く、このような湾曲し
た羽根26を立設した構造とすると、加熱気体をよりス
ムーズに旋回方向に偏向できるために好ましい。
たように開口27が接線方向の一方を向くように配置さ
れた複数の噴出口28が形成された円筒形状の多孔板2
9を穴7の周囲の底壁と邪魔板22との間に立設した構
造としても良い。このような多孔板29を立設した構造
の偏向板23を介して筒状容器1の内部空間2内に噴射
される加熱気体も、上記複数枚の羽根24を立設した構
造の偏向板23と同様に水平方向の旋回気流を筒状容器
1の内部空間2内に形成する。但し、上記多孔板29に
形成される噴出口28の形状は、図7に拡大して示した
ようにその屋根状隆起部30が外方に突出している形状
でも、また図8に示したように内方に突出している形状
でも良く、更に長尺な所謂スリット形状の噴出口として
も良い。
には、図1及び図2に示したように被処理物である湿っ
た粉粒体を筒状容器1の内部空間2内に供給する粉粒体
の導入管31が接続されている。この粉粒体の導入管3
1には、図4に示したようにスクリューコンベヤーのよ
うな粉粒体の定量供給機32が接続されている。この粉
粒体の定量供給機32は、粉粒体の導入管31を介し
て、筒状容器1の内部空間2内の加熱気体が該供給機3
2から外部に吹き出したり、逆に供給機32から外部空
気が吸引されて筒状容器1の内部空間2内に流れ込むこ
とがないように、上記した供給ブロワー16と後記する
排気ブロワー41とによって機内圧力バランスが取られ
てはいるが、密閉性を有する供給機とすることが好まし
い。
の上方に位置する筒状容器1の側壁は、図1及び図2に
示したように一定の幅でその全周に亘って図8(又は図
7)に示したと同様の噴出口33(この噴出口33は、
上記した多孔板29の噴出口28と同様に、所謂長尺な
スリット形状の噴出口であっても良い。)が形成された
多孔板34で構成されている。この多孔板34の噴出口
33は、該噴出口33の開口35が、図3に示したよう
に上記偏向板23によって筒状容器1の内部空間2内に
形成される旋回気流の旋回方向と同一方向を規則正しく
向くように複数個配置されている。
4の全周全幅は、図示したように容器36によって完全
に覆われ、該容器36の側面には、加熱気体の導入管3
7が接続されている。そして、この加熱気体の導入管3
7を介して、図4に示したようにエアフィルター14で
清浄化され、エアヒーター15で加熱された空気が供給
ブロワ一16の送風作用によって容器36に供給され、
上記多孔板34の噴出口33を介して筒状容器1の内部
空間2内に噴射される。この多孔板34を介して筒状容
器1の内部空間2内に噴射される加熱気体は、上記偏向
板23によって筒状容器1内に形成される旋回気流と同
一方向で、ほぼ水平方向の旋回気流を形成する。
に示したように上記多孔板34の開口35が向く方向、
即ち、筒状容器1の内部空間2内に形成される旋回気流
と同じ回転向きの略接線方向から容器36の壁面に接続
されている。これにより、該導入管37から導入された
加熱気体は、容器36内を一定方向(筒状容器1の内部
空間2内に形成される旋回気流と同じ回転向き)に流
れ、各噴出口33の開口35から均一に、しかもスムー
ズに筒状容器1の内部空間2内に噴出されることとな
る。
容器1の内部空間2内に形成される上記旋回気流と同じ
回転向きの接線方向に排出管38が接続されている。こ
の排出管38は、図4に示したようにサイクロン等の粉
粒体分離器39、及び配管40を介して排気ブロワー4
1に接続されている。但し、排出管38は、上記したよ
うに筒状容器1に必ずしも接線方向から接続されている
必要はなく、筒状容器1の頂部(上部端面)に中心軸方
向上側から接続されていても良い。
までの間に位置する側壁外周面は、図1及び図2に示し
たように、粉粒体の導入管31が接続された部位を除い
てジャケット42により覆われ、該ジャケット42と筒
状容器1の側壁外周面との間に形成される空間43に、
管44を介して連続的に温水或いは加熱蒸気等の加熱媒
体を供給し、管45を通って排出する(以上は温水の場
合で、加熱蒸気の場合は供給と排出の管の上下が反対に
なる)構成とされている。
面、即ち、図1に示したように上記多孔板33から拡大
部6までの間に位置する側壁外周面、及び拡大部6が形
成された部位の側壁外周面は、同じくジャケット46及
び47により各々覆われ、該ジャケット46及び47と
筒状容器1の側壁外周面との間に形成される各々の空間
48及び49に、管50及び51を介して連続的に温水
或いは加熱蒸気等の加熱媒体を供給し、管52及び53
を通って排出する(以上は温水の場合で、加熱蒸気の場
合は供給と排出の管の上下が反対になる)構成とされて
いる。
を用いた粉粒体の乾燥処理方法について説明する。
排気ブロワー41を作動する。これにより、エアフィル
ター14で清浄化され、エアヒータ一15で加熱された
空気が、上記加熱気体の導入管13及び37を介して各
々筒状容器1に設けられた熱風室となる容器12及び3
6内に供給され、筒状容器1の内部空間2内に加熱気体
による旋回上昇気流を形成した後、排出管38から粉粒
体分離器39、及び配管40を経て排気ブロワー41か
ら系外に排気される加熱気体の流れが形成される。
は、筒状容器1の底壁中央に形成された穴7及び偏向板
23を介して筒状容器1内に噴出し、底壁に沿った高速
旋回気流を形成する。一方、容器36内に供給された加
熱気体は、多孔板34の噴出口33より筒状容器1内に
噴出し、多孔板34に沿って円周方向に高速旋回する気
流を形成する。そして、これらの旋回する加熱気体は、
その後も連続的に加熱気体が筒状容器1内に導入される
こと、及び排気ブロワー41により吸引されることか
ら、筒状容器1の内周壁面に沿って旋回しながら上昇す
る旋回上昇気流となり、その後筒状容器1の上端に接続
された排出管38から粉粒体分離器39、及び配管40
を経て排気ブロワー41から系外に排気されることとな
る。
孔板34から各々筒状容器1内に噴出される加熱気体の
量、及びその割合は、各々加熱気体の導入管13及び3
7の途中に設けられたバルブ54,55、及び配管40
の途中に設けられたバルブ56により制御することがで
きる。
面とジャケット8との間に形成された空間9、筒状容器
1の側壁外側面とジャケット42及び46との間に各々
形成された空間43及び48、更には筒状容器1の拡大
部6における側壁外側面とジャケット47との間に形成
された空間49に、各々管10,44,50及び51を
介して一定温度に加熱した温水を連続的に供給し、筒状
容器1の内周壁面を加熱する。
且つ筒状容器1内に形成された加熱気体による旋回上昇
気流が安定した後、定量供給機32を作動し、粉粒体の
導入管31より筒状容器1の内部空間2内に粒粉体を定
量的に供給する。
板23の作用により底壁に沿って円周方向に高速旋回し
ている加熱気体により強制的に分散され、湿って密度の
高い間は、重力の作用及び旋回気流から受ける遠心力が
強いことから、底壁と側壁内周面とで形成されるコーナ
ー部付近において旋回しながら滞留し、加熱気体が持ち
込む熱エネルギー及び加熱媒体により加熱された底壁及
び側壁内周面からの伝導伝熱によって効果的な乾燥作用
を受ける。
った粉粒体は、重力の作用及び旋回気流から受ける遠心
力が小さくなり、また粉粒体の導入管31からは連続的
に粉粒体が供給されていることから、徐々に筒状容器1
の側壁内周面に沿って旋回しながら上昇を始め、多孔板
34が設けられた部位に到達することとなるが、その間
においても粉粒体は、加熱気体が持ち込む熱エネルギー
及び加熱媒体により加熱された側壁からの伝導伝熱によ
って乾燥作用を受ける。
該多孔板34に沿って円周方向に高速旋回する気流、即
ちエアーリングが形成されているため、該エアーリング
が旋回しながら筒状容器1の側壁内周面に沿って上方に
移動してきた上記粉粒体を阻止する。そして、上方への
移動を阻止された粉粒体は、このエアーリングの下部に
おいて旋回しながら滞留し、加熱気体が持ち込む熱エネ
ルギー、及び加熱媒体により加熱された側壁から受ける
伝導伝熱によって更なる乾燥作用を受ける。そして、乾
燥されて軽くなった粉粒体は、旋回気流から受ける遠心
力が小さくなり、中心方向に移動して上記エアーリング
の中央に形成される開口部を通って旋回しながら再び上
昇する。
4から噴出する加熱気体を制御(図3に示した導入管3
7の途中に設けられたバルブ55の開閉、及び風量の調
節)することにより、粉粒体をその場に滞留させたり、
滞留を解除(上昇気流に同伴させる)したり等、粉粒体
の挙動(滞留時間)を制御することができる。
上昇気流に同伴して筒状容器1の側壁内周面に沿って旋
回しながら上昇し、拡大部6に到達する。この拡大部6
においては、旋回上昇気流の上昇速度が急激に低下し、
上記した多孔板34によりエアーリングを形成した場合
の効果と同様に、粉粒体は再び略同一水平面内において
旋回しながら滞留する。そして、この滞留した粉粒体
は、加熱気体が持ち込む熱エネルギー、及びこの拡大部
6の側壁外周面の空間49に供給された加熱媒体から受
ける伝導伝熱によって効果的な乾燥作用を受ける。
旋回上昇気流から受ける遠心力が小さくなり、再び中心
方向に移動して旋回しながら上昇する気流に同伴し、排
出管38を通って排出される。そして、排出管38から
排出された粉粒体は、粉粒体分離器39で気流と分離さ
れ、良好に乾燥された粉粒体として回収される。
粉粒体が、各種の有機溶剤を含んでいる場合、或いは粉
粒体の物性等によって発火や爆発の恐れがある場合に
は、空気の代わりに窒素ガス等の各種不活性ガスを加熱
気体として使用する。このような場合には、例えば上記
排気ブロワー41の出口の配管を、溶剤回収装置(図示
省略)を介して上記エアーヒーター15に連結し、閉回
路を構成してこの閉回路内を不活性ガスで置換し、粉粒
体の乾燥処理を行う。
を、その底壁の直下で容器12と分割し、また多孔板3
4の直上、及び拡大部6の直下、更には排出管38の接
続部の直下で分割し、更に必要に応じてその間も軸方向
にほぼ同じ長さで分割し、各々の分割部材の開口端面に
フランジを設け、このフランジを突き合わせて、例えば
クランプで着脱自在に結合する構成とすれば、装置の組
立、分解が容易となると共に、容器内部の洗浄を完全に
行うことかできる。さらに、必要に応じて筒状容器1の
長さを短くしたり、逆に長くしたりすることが可能とな
る。
装置の効果を確認するために、含水率25%WBのポリ
塩化ビニル樹脂脱水ケーキ(粒子径:20〜200μ
m)の乾燥を行った実施例を記載する。
ら1050mmの位置)に、内径が430mm、長さが
350mmの拡大部を設けた筒状容器内に、底壁中央に
形成した穴、及び側壁途中に設けた多孔板から各々加熱
気体を導入することにより旋回上昇気流を形成すると共
に、筒状容器の外周面を95℃の温水により加熱し、上
記粉粒体を乾燥処理した(具体的には、図1〜図4に示
した装置を用い、筒状容器の外周面を覆う全てのジャケ
ット内に95℃の温水を供給しながら上記粉粒体を乾燥
処理した)。なお、底壁中央に形成した穴、及び側壁途
中に設けた多孔板から各々導入する加熱気体量の比は、
5:5で行った。その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結
果を表1に記載する。
ら1050mmの位置)に、内径が430mm、長さが
350mmの拡大部を設けた筒状容器内に、底壁の多孔
板、及び側壁下部の多孔板から各々加熱気体を導入する
ことにより旋回上昇気流を形成すると共に、筒状容器の
外周面を95℃の温水により加熱し、上記粉粒体を乾燥
処理した(具体的には、図9及び図10に示した装置
に、図1〜図4に示した装置の拡大部6を設けた装置を
用い、筒状容器の外周面を覆う全てのジャケット内に9
5℃の温水を供給しながら上記粉粒体を乾燥処理し
た)。なお、底壁の多孔板、及び側壁下部の多孔板から
各々導入する加熱気体量の比は、3:7で行った。その
他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載する。
にかかる装置よりも粉粒体の乾燥処理量が飛躍的に(3
0%程度)向上していることが分かる。また、1時間の
乾燥処理後、共に装置内を点検したところ、比較例にか
かる装置においては、底壁の多孔板の下方を覆う容器1
09内に粉粒体の堆積が確認されたが、実施例にかかる
装置においては、このような堆積は見受けられなかっ
た。なお、装置の構造上好ましい運転条件ではないが、
念のために実施例にかかる装置においても、底壁中央に
形成した穴、及び側壁途中に設けた多孔板から各々導入
する加熱気体量の比を、3:7で行ったが(他は、上記
実施例と同様の乾燥条件)、この場合においても、底壁
中央に形成した穴からの粉漏れ現象は見受けられなかっ
た。
乾燥装置によれば、処理する粉粒体の粉漏れ現象が生じ
難い加熱気体による旋回気流を筒状容器内に形成する機
構を有する粉粒体の乾燥装置と成ると共に、筒状容器内
を加熱気体と共に旋回しながら移動する粉粒体を伝導伝
熱により効果的に乾燥できる構造の粉粒体の乾燥装置と
なる効果がある。これにより、粉粒体の乾燥処理量を向
上させることができ、また、同じ乾燥処理量では、付帯
設備を含めて乾燥装置の小型化をはかることができる。
断面図である。
る。
後の付帯設備と共に示した概念図である。
平面図である。
した平面図である。
る。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 任意の高さの水平断面が同心円状の内部
空間を有する筒状容器内に、該筒状容器の底壁から加熱
気体を旋回させて導入すると共に、筒状容器の下部側壁
から粉粒体を供給し、該粉粒体を上記加熱気体による旋
回気流中に分散浮遊させて乾燥し、筒状容器の上部から
排出させる構造の粉粒体の乾燥装置において、上記筒状
容器の底壁中央に穴を形成し、該穴より加熱気体を筒状
容器内に導入する構成とすると共に、前記穴の上方に邪
魔板を配設し、且つ穴の周囲の底壁と上記邪魔板との間
に上記旋回気流を発生させる偏向板を設けたことを特徴
とする粉粒体の乾燥装置。 - 【請求項2】 上記筒状容器の底壁外側面を、ジャケッ
トにより覆い、該ジャケットと筒状容器の底壁外側面と
の間に形成される空間に加熱媒体を供給する構成とした
ことを特徴とする、請求項1記載の粉粒体の乾燥装置。 - 【請求項3】 上記筒状容器の少なくとも粉粒体の供給
部位の上方に位置する側壁部分を、開口が上記偏向板に
より筒状容器内に形成される旋回気流の旋回方向と同一
方向を向くように配置された複数の噴出口を有する多孔
板で構成し、該多孔板の開口からも加熱気体を筒状容器
内に導入する構成とすると共に、筒状容器の少なくとも
底壁から上記多孔板との間に位置する側壁外周面を、ジ
ャケットにより覆い、該ジャケットと筒状容器の側壁外
周面との間に形成される空間に加熱媒体を供給する構成
としたことを特徴とする、請求項1又は2記載の粉粒体
の乾燥装置。 - 【請求項4】 上記筒状容器の底壁中央に形成した穴の
上方に配設した邪魔板を、頂部が上方を向いた円錐形状
としたことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の粉
粒体の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05015598A JP3986152B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 粉粒体の乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05015598A JP3986152B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 粉粒体の乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11230672A true JPH11230672A (ja) | 1999-08-27 |
JP3986152B2 JP3986152B2 (ja) | 2007-10-03 |
Family
ID=12851306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05015598A Expired - Lifetime JP3986152B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 粉粒体の乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3986152B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003004377A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-08 | Aishu Sangyo:Kk | 粉粒体乾燥装置及び粉粒体乾燥設備 |
WO2023210241A1 (ja) * | 2022-04-27 | 2023-11-02 | 株式会社奈良機械製作所 | 流動層を形成する分散板及び流動層乾燥機 |
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TWI802773B (zh) * | 2019-12-12 | 2023-05-21 | 鴻道工業有限公司 | 具導流功能的造粒機底桶單元 |
-
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- 1998-02-16 JP JP05015598A patent/JP3986152B2/ja not_active Expired - Lifetime
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