JPH11229104A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法Info
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- JPH11229104A JPH11229104A JP10035619A JP3561998A JPH11229104A JP H11229104 A JPH11229104 A JP H11229104A JP 10035619 A JP10035619 A JP 10035619A JP 3561998 A JP3561998 A JP 3561998A JP H11229104 A JPH11229104 A JP H11229104A
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Abstract
低温チッピング性に優れる、自動車外装用途に適した成
形性のよい合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】C≦0.007%、Si:0.015〜
0.08%、Mn:0.05〜0.8%、P≦0.01
4%、sol.Al:0.01〜0.08%、さらにT
i等を含有する母材表面に、Feを9〜11%含有する
Znめっき層を有し、そのめっき層の表面はRaが1.
2μm以下で面積率60%以下の平滑部を有し、めっき
層表面の酸化皮膜中のAlとZnの重量比率Al/(A
l+Zn)が0.2以下である合金化溶融亜鉛めっき鋼
板。および、合金化処理した後、アルカリ溶液および/
また酸溶液を用いてめっき層表面の酸化皮膜を溶解除去
する製造方法。
Description
用途に適する、めっき層の密着性と加工性に優れた合金
化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法に関する。
において、溶融亜鉛めっき鋼板、とりわけ経済性、防錆
性、塗装後の性能等が優れている合金化溶融亜鉛めっき
鋼板が広く用いられている。
加熱または焼鈍したのち溶融亜鉛めっきし、500〜6
00℃に加熱して亜鉛めっき層をFe−Zn合金化して
製造される。めっき付着量は、通常、片面当り20〜7
0g/m2 、めっき層中のFe含有量の平均値は通常8
〜12重量%である。付着量がこれよりも少ないものは
通常の手段では製造が難しく、これよりも多いものはめ
っき層の耐パウダリング性が損なわれるので、一般には
供給されていない。これらのめっき鋼板の母材として
は、低炭素Alキルド鋼板、極低炭素Ti添加鋼板等が
用いられている。
鉛めっき鋼板には、加工時には耐パウダリング性と耐フ
レーキング性が求められ、塗装されて使用される時には
耐食性、塗装鮮映性等と共に耐低温チッピング性が重視
される。
場合に、めっき層が粉状になって剥離する現象である。
パウダリングが生じるとその部分の耐食性が劣化し、発
生したZn粉末が金型に付着して成形品の外観品質を損
なう。パウダリングはFe―Zn合金化が進行し、Г相
(Fe3Zn10 )等の硬質な合金相が過剰に生じると顕
著になるといわれている。
層中のFe含有量を低く制限してΓ相を抑制してζ相
(FeZn13)を形成させる合金化処理を施して耐パウ
ダリング性を改善し、その上面にFe系めっきを施して
耐フレーキング性を改善する合金化溶融亜鉛めっき鋼板
の製造方法が開示されている。ζ相は柱状晶として成長
するためにめっき表面の凹凸がひどくなり、金型との間
の摩擦抵抗が増してフレーキングが発生しやすくなるの
で、耐フレーキング性を改善するために、合金化溶融亜
鉛めっき層の上にさらにFe系めっきを施す方法であ
る。しかしこの方法では、溶融めっき鋼板の上にさらに
電気めっきを施さなければいけないので経済性が損なわ
れる。
する時に、めっき層が薄片状に剥離する現象である。フ
レーキングが生じるとプレス加工時の破断や形状不良が
生じやすく、成形品の外観や耐食性が損なわれる。フレ
ーキングが発生する原因は、めっき層が軟質な場合や、
鋼板の摺動抵抗が大きく鋼板と金型との間の摩擦抵抗が
高い場合に発生しやすいとされている。フレーキング防
止方法として、プレス加工時の潤滑剤の保持性を向上さ
せるためにめっき層の表面を粗くすることが考えられる
が、この方法では塗装後の鮮映性が損なわれる。
の片面にδ1 相(FeZn7 )を主体とするめっき層を
設けてフレーキング性を改善し、鋼板の他の面にはζ相
を主体とするめっき層を配することによってパウダリン
グ性を改善した合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製
造方法が開示されている。しかしながら、この方法は実
現性が難しく、使用においても特定の表面を特定の方向
にして使用する必要があるので一般的ではない。また、
上記のいづれの文献にも耐低温チッピング性に関しては
言及されていない。
はねなどによる衝撃力が加えられた際に、めっき層が母
材界面から剥離する現象である。剥離部分では製品外観
とともに発錆などの問題も生じる。
鋼にSiを含有量させ、P含有量を低く制限してめっき
層が接する母材表面の粗さを粗くすることによって耐低
温チッピング性を改善した合金化溶融亜鉛めっき鋼板が
開示されている。ここでのSiには、合金化する際のめ
っき層のΓ相成長の結晶方位依存性を助長し、かつ、母
材の結晶粒界へのZnの浸入を促進してZnを母材にに
食い込ませる、いわゆる投錨効果を増すことにより、め
っき層と母材界面との密着性が強化される作用がある、
とされている。
VATECH '95 CONFERENCE PROCEEDINGS P343-355 には、
Siを少量添加することによってめっき層の密着性、特
にチッピング性が向上することが示されている。しかし
ながら、上述の特開平6−81099号公報や、W.van
Koesveldらの文献においては、このような耐低温チッピ
ング性が改善された鋼板の耐パウダリング性と耐フレー
キング性の改善方法については示されていない。
材であれば、目付量40g/m2 以上の条件で、めっき
層中のFe含有量を9%以上にすれば耐フレーキング性
が良好になり、11%以下にすれば耐パウダリング性が
良好になる。従って、Fe含有量を9〜11%の範囲に
することで耐フレーキング性と耐パウダリング性を共に
満たす合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られる。
いる場合には、母材のSi含有量を0.015%以上、
めっき付着量を40g/m2 以上、かつ、めっき層中の
Fe含有量を9%以上とすれば優れた耐低温チッピング
性が得られる。しかしながら、本発明者等の研究結果に
よれば、耐低温チッピング性を改善するためにSi含有
量を増したIF鋼を母材に用いると、耐フレーキング性
が好ましくないことが判明した。
金層の表面が通常よりも軟質になり、摺動性を劣化させ
るのが原因と推察された。合金化しためっき層内のFe
含有量が母材界面側で高くめっき層の表面側で低くなる
濃度勾配が生じることが知られている。母材にSiを含
有させるとめっき層内でのFeの濃度勾配がさらに大き
くなり、平均のFe含有量が同じであればめっき層表層
部の鉄含有量がより低くなるために表面が軟質になるも
のと推測された。摺動性を改善すべくめっき層の鉄含有
量を高めると、母材界面での鉄含有量が平均以上に高く
なるために、めっき層の加工性が著しく劣化して耐パウ
ダリング性が損なわれる。
金化溶融亜鉛めっき鋼板においては、これまでに開示さ
れている方法では、塗装後の鮮映性と耐低温チッピング
性に優れ、プレス加工時の耐パウダリング性と耐フレー
キング性も優れる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する
のが困難であった。
問題点を解決し、深絞り性が良好で、プレス加工時のパ
ウダリングやフレーキングが発生し難く、塗装後の鮮映
性と耐低温チッピング性に優れる、自動車外装用途に適
した合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することである。
さらには、特殊な作業を必要としないで従来の製造設備
を用いて容易に製造することができる、その製造方法を
提供することである。
(1)に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板および
(2)、に記載のその製造方法にある。
07%以下、Si:0.015〜0.08%、Mn:
0.05〜0.8%、P:0.014%以下、sol.
Al:0.01〜0.08%、Ti:0.01〜0.0
8%、Nb:0〜0.08%、残部がFeおよび不可避
不純物からなる母材鋼板の少なくとも片面に、Feを9
〜11重量%含有し残部が実質的にZnからなり、付着
量が40〜70g/m2であるめっき層を有するめっき
鋼板であって、そのめっき層表面の算術平均粗さRaが
1.2μm以下で、面積率にして0〜60%の平滑部を
有し、さらにめっき層表面に存在する酸化皮膜中のAl
とZnの重量比率Al/(Al+Zn)が0.2以下で
ある合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
鋼板に溶融亜鉛めっきし、合金化処理した後、pH8以
上のアルカリ溶液および/またはpH4.5以下の酸溶
液を用いて合金化処理時に生じためっき層表面の酸化皮
膜を溶解除去することを特徴とする上記(1)の合金化
溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
ついて詳細な研究をおこなった結果、めっき層の表面の
形態がフレーキングの発生に関係していることを知見し
た。そしてこの現象を利用すれば、母材のIF鋼にSi
を含有させ、めっき層中のFe含有量を9〜11重量%
に管理して耐低温チッピング性とパウダリング性を確保
しためっき鋼板の耐フレーキング性を向上させる得るこ
とを見いだした。
潤滑剤として金型と鋼板の間に塗布される。加工中にこ
れらの潤滑剤が鋼板表面に保持されれば摺動性が確保さ
れてフレーキングが発生することはない。
めっき鋼板のめっき層表面を模式的に示した図である。
図2に示したように、合金化処理しためっき層表面に
は、合金化処理時に生成したFe−Zn合金の結晶が観
察される部分(図2で示すA部)と、平滑な部分(図2
で示すB部)が観察される。A部は、めっき層表面がく
ぼんでいる部分である。このくぼみの最深部は5〜10
μmの深さを有しており、その底面には直径が1〜5μ
m前後の粒状のめっき層の結晶粒や、長さが10μm前
後以下の針状のFe−Zn結晶粒がなどが観察される
(以下、この様なくぼみを単に「凹部」と記す)。
部分が、合金化後に製造設備のロールや、調質圧延ロー
ルなどによって機械的に押しつぶされ、またはこすられ
て平滑になった部分である。平滑部Bには結晶粒界が観
察されないので、めっき層の表面を拡大して観察すれば
両者は明瞭に識別できる(以下、この様に観察される部
分を単に「平滑部」と記す)。
と塗装後の鮮映性を向上させるために、高めの圧下率で
調質圧延してめっき層の凹凸を減少させる方法で製造さ
れることが多い。このような場合にはめっき表面の70
〜90%が平滑部になっている。
係を検討した結果、平滑部の面積率を少なくすることに
よって摺動性を改善できることを知見した。プレス加工
時の保油性は平滑部では殆ど期待できないが、凹部では
加工中の潤滑剤を十分に保持できる。特に凹部内面は微
細なFe−Zn結晶粒表面が多数集合した襞状の凹凸に
富んだ面で形成されており、その表面は油の吸着能力が
優れているものと思われる。
00℃で大気雰囲気中で施される。このため、合金化処
理後のめっき層表面には、Al酸化物(Al2O3など)
およびZn酸化物(ZnOなど)などからなる、薄い酸
化皮膜が生成する。めっき層には通常0.2〜0.4重
量%程度のAlが含有されるが、高温ではAlの酸化速
度が速いために優先的に酸化され、生成する酸化皮膜に
はAl酸化物が濃化される。合金化処理したままのめっ
き層表面の酸化皮膜中のAlとZnの重量比率は、通常
の場合、Al/(Al+Zn)で0.3〜0.5程度と
なる。
率の制限に加えて、めっき層表面に存在する酸化皮膜を
構成する酸化物の内、Al酸化物の比率が低いほど摺動
性が向上することも知見した。特に、酸化物として存在
するAlおよびZnの重量の比率Al/(Al+Zn)
が0.2以下となった場合に摺動性が良好となる。この
理由は明確ではないが、Zn酸化物とAl酸化物とで保
油性がことなるためではないかと推測される。
カリ溶液または酸溶液でめっき層表面を処理することに
よって除去できる。合金化時に生成した酸化皮膜が除去
された後にもめっき層表面には酸化皮膜が再度形成され
るが、常温近傍の低い温度で生成する酸化皮膜であるの
で、その組成はめっき層組成に近いZnを主体とした酸
化物となる。Zn酸化物からなる酸化皮膜は摺動性を阻
害することはない。前述のめっき層表面の形態改善効果
とAl酸化物を主体とする酸化皮膜の除去効果とを組み
合わせることにより、Siを含有させた鋼を母材とする
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の耐フレーキング性を著しく
改善することができた。
する。なお、以下の化学組成を表す%表示は重量%を意
味する。
が良好になる。このためC含有量は0.007%以下と
する。好ましくは0.004%以下である。
する作用があるので0.015%以上含有させる。好ま
しくは0.02%以上である。しかし過度にSiを含有
させると鋼板の加工性を損なううえ合金化反応性を阻害
するため、Si含有量の上限は0.08%とする。好ま
しくは0.05%以下である。
るために0.05%以上含有させる。好ましくは0.1
%以上である。Mnは鋼板の強度調整の目的でも含有さ
せるが、0.8%を超えると、鋼板の加工性が損なわれ
るので、その上限を0.8%とする。好ましくは0.4
%以下である。
し合金化反応性を阻害する作用がある。このため、P含
有量が増すと合金化処理時間を長くする必要があり、生
産性が悪くなるうえ、耐フレーキング性が損なわれるの
で好ましくない。従って、P含有量の上限は0.014
%とする。好ましくは0.012%以下である。
避不純物であるNをAlNとして固定して母材の成形性
を改善する作用がある。これらの効果を得るために、s
ol.Alは0.01%以上含有させる。sol.Al
が0.08%を超えると上記の効果が飽和するばかりで
なく、還元焼鈍時に母材表面に酸化物を形成し、溶融め
っき時のZnの濡れ性が損なわれる。このため、so
l.Alの含有量は0.08%以下、好ましくは0.0
5%以下とする。
成形性を向上させると共に、結晶粒界での合金化反応性
を高め、めっき層表面に適度な硬さを有するδ1 相を均
一に生じさせて耐フレーキング性を改善する作用があ
る。この効果を得るためにTiを0.01%以上含有さ
せる。好ましくは0.02%以上含有させる。上記の効
果はTi含有量が0.08%を超えると飽和する。この
ため、Ti含有量の上限は0.08%とする。好ましく
は0.05%以下がよい。
固溶Cを固定する作用や、熱間圧延後の鋼板の結晶粒径
を小さくし、冷間圧延および焼鈍後の深絞り性を改善す
る効果があるので含有させてもよい。その場合には、
0.003%以上含有させるのがよい。Nbは高価であ
るうえ、過剰に含有させると、焼鈍時の結晶粒成長を阻
害し深絞り性をかえって悪くするため、含有させる場合
でも0.08%以下、好ましくは0.05%以下とする
のがよい。
不純物である。不可避的不純物の内、特にSは熱間脆性
の原因になるうえ、鋼板の成形性を損なうので0.00
8%以下とするのが望ましい。その他、Nは0.004
%以下、Niは0.2%以下、より好ましくは0.02
%以下、Cuは0.2%以下、より好ましくは0.01
%以下、Crは0.1%以下、より好ましくは0.02
%以下がよい。
残部が実質的にZnからなるめっき層を有する。めっき
層中のFe含有量が9%に満たない場合には、母材への
Zn侵入が不十分であり、耐低温チッピング性が好まし
くない。めっき層中のFe含有量が増すにつれて耐パウ
ダリング性が損なわれる。耐パウダリング性を確保する
ためにめっき層中のFe含有量の上限は11%とする。
は、めっき層にはさらにAlを0.2〜0.4%含有さ
せてもよいことを意味する。Alをこの範囲で含有させ
ると合金化直後のめっき表面の算術平均粗さRaを0.
6〜1.4μmとすることができ、その後の処理によ
り、最終製品の表面粗さを1.2μm以下にすることが
容易になる。
向上する。さらに、めっきの付着量が増せば耐低温チッ
ピング性が改善される。これは、めっき層が厚い場合に
は石跳ねなどによる衝撃がめっき層内部を伝播する過程
で減衰してしまうために、母材との界面に作用する衝撃
力が弱められて剥離径が小さくなるためと考えられる。
この緩衝効果はめっき付着量が40g/m2 以上になる
と顕著になるため、付着量の下限を40g/m2 とす
る。めっき付着量が70g/m2 を超えると耐パウダリ
ング性が損なわれるので、70g/m2 を上限とする。
(Ra)が1.2μmを超えると塗装後の鮮映性が損な
われるので好ましくない。このため、めっき層の表面粗
さRaは1.2μm以下とする。Raの下限は規定しな
いが、平滑部の面積率を60%以下に制限するので、R
aは0.5μm以上となる場合が多い。このRaは、J
IS−B−0601に規定される標準の方法で測定され
るものである。
プレス成形する場合の潤滑剤の保持性が乏しく、平滑部
が増すと金型との摺動性が損なわれてフレーキングが生
じやすくなる。本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、
耐フレーキング性を向上させるために、めっき層表面の
平滑部の面積率を60%以下とする。耐フレーキング性
を向上させるには、平滑部は少ない方がよいので下限は
規定しない。
き表面を走査電子顕微鏡により倍率1000倍で観察
し、平滑部を識別し、画像解析してその視野での面積率
を求め、10視野以上について測定した値の平均値とす
る。
の構成比率が高くなるとフレーキングが発生しやすくな
る。耐フレーキング性を改善するために、めっき層表面
の酸化皮膜中のAlの重量比Al/(Al+Zn)を
0.2以下とする。Alの重量比が低いほど耐フレーキ
ング性が好ましいので下限は規定しない。これらの酸化
物は、例えば、分析試料を5%ヨウ化メタノール中で溶
解し、その残渣を塩酸溶液で溶解し、これを化学分析す
ることで測定される。めっき鋼板およびめっき層のない
母材それぞれについて個別にこの様な測定をおこない、
両者の差から酸化皮膜の化学組成を求めることができ
る。
明する。
(a)に記載した化学組成からなる冷間圧延板が好適で
ある。冷間圧延板を焼鈍したもの、または、スケールを
除去した熱間圧延板を母材としてもよい。母材の表面粗
さは、Raで0.4〜0.9μmの範囲にしておくのが
好ましい。母材のRaが0.9μmを超えると、めっき
表面の粗さを1.2μm以下の範囲に管理するのが困難
になる。母材のRaが0.4μmに満たない場合には、
調質圧延の圧下率を低くしても、めっき層表面の平滑部
の面積率が60%を超える場合があるので好ましくな
い。
脂、乾燥した後、600℃程度に予備加熱され、還元加
熱(焼鈍を必要とする場合は還元焼鈍)される。還元加
熱の温度範囲は600〜900℃がよい。600℃未満
では還元速度が遅く、鋼板表面の活性化が困難になり、
不めっきが生じるおそれがある。900℃を超えると板
が破断するおそれが増す。還元加熱は、水素ガスを2〜
20体積%、残りが窒素ガスからなる露点が−60℃〜
0℃の雰囲気中でおこなうのがよい。その後、常法によ
りめっき浴温度近傍の温度である520〜460℃まで
冷却した後溶融亜鉛めっきする。
ない値で、Alを0.08〜0.18%含有させるのが
よい。Al含有量を0.10〜0.15%の範囲とする
と、合金化処理速度が速く生産性が良好であるのでさら
に好ましい。このめっき浴で溶融めっきすると、めっき
層中のAl含有量を0.2〜0.4%とすることが可能
であり、合金化後のめっき表面のRaを0.6〜1.4
μmとすることができる。めっき浴に含有される不可避
的不純物としては、Fe、Pb、Ni、Cr、Ti、M
g、Mnなどがあるが、それぞれ、多くても0.2%以
下であれば特に影響はない。
がよい。440℃に満たない場合にはめっき浴が凝固す
る場合がある。480℃を超えると鋼板からのFe溶出
量が増加し、ドロスが発生して表面欠陥になることがあ
る。めっき付着量は、公知の方法、例えば、ガスワイピ
ング法等によって調整される。
金化処理が施される。合金化処理温度は、480〜60
0℃とするのがよい。合金化処理時の加熱方法は、誘導
加熱方式、直接通電、バーナー、赤外線による加熱など
公知が適用できる。しかし、本発明のようにSiを含有
する母材を用いると耐フレーキング性が劣化しやすい。
耐フレーキング性を損なわないために合金化時は20℃
/秒以上で急速加熱するのが好ましく、急速加熱が可能
な誘導加熱方式や直接通電などがよい。処理時間は、め
っき層中のFe含有量が9〜11%の範囲になるように
調整すればよい。合金化処理後は、強制空冷、ミスト冷
却などにより急速冷却すれば合金化度の制御精度が向上
するので好ましい。
形状を調整するために調質圧延を施すのがよい。その際
の圧下率は、鋼板の平坦を調整するするために0.2%
以上とするのがよい。また、製品鋼板の平滑部の面積率
を60%以下にするために、圧下率の上限を0.6%以
下とするのがよい。
は、表面に存在する酸化皮膜を構成するAlとZnの重
量比率を調整するために、アルカリ溶液または酸溶液に
よる酸化皮膜溶解除去処理をおこなう。
のがよい。pHが8に満たない溶液ではAl酸化物を溶
解除去できない。pH9以上で処理すると効率がよいの
でさらに好ましい。アルカリ溶液としては苛性ソーダ水
溶液がよいが、これ以外の公知のアルカリ溶液、例え
ば、KOH水溶液、アンモニア水溶液、または、これら
の混合液でも構わない。処理は常温でも可能であるが、
60℃以上で行うとより効果的にAl酸化物を除去でき
る。処理方法は任意であり、鋼板を溶液中に浸漬して処
理してもよいし、スプレー等の方法で溶液を鋼板に吹き
付けて処理してもよい。鋼板と溶液との反応時間は1〜
10秒の範囲でよい。
以下とするのがよい。これを超える中性領域では表面酸
化皮膜の除去作用はない。過度にpHを低くするとめっ
き層が溶解し、処理液が劣化しやすい。しかし、pHが
低い程迅速に処理できる。これらのことから最も好まし
い範囲は、pHを1.5〜2.5とし、1〜5秒間処理
するのがよい。
らの混合酸の水溶液等を用いるのがよいが、酢酸、蟻酸
などの有機酸でもよい。処理温度、処理時間は酸溶液の
種類に応じて決めればよい。塩酸などの無機酸を用いる
場合は、いずれの酸を用いても条件はほぼ同程度であ
り、浸漬法、スプレー法いずれの方法でも、処理温度は
常温〜60℃程度、処理時間は1〜10秒の範囲でよ
い。
酸溶液処理を個々に単独で施してもよいし、アルカリ処
理後酸処理するなど両方法を組み合わせて処理してもよ
い。上述の処理により、合金化処理時に生じためっき層
表面の酸化皮膜は、Al酸化物、Zn酸化物共に同時に
除去される。金属表面は酸化されやすく、上記処理後の
めっき層表面には再度、保管中に酸化皮膜が生じる。し
かし、これは常温での反応であるため、めっき層の化学
組成に対応してZn酸化物が多い酸化皮膜が生成する。
従って、上記の処理によりAl/(Zn+Al)を0.
2以下にすることができる。
処理や、クロメート処理等の後処理を施しても構わな
い。
化学組成範囲にある9種類の鋼と、本発明が規定する条
件から外れる鋼6種類とを、転炉―RH―連続鋳造の工
程で製造し、熱間圧延および冷間圧延を施して、厚さ
0.80mmの冷延板を得た。
00mmの試験片を切り出して母材とし、10%水酸化
ナトリウム水溶液中で脱脂し、溶融亜鉛めっきシミュレ
ータ装置を用いて、以下に記す条件で溶融亜鉛めっきを
施した。
0℃に加熱して5秒間保持後、水素ガス10体積%、残
りが窒素ガスからなり、露点が−30℃以下である雰囲
気中で850℃に加熱して60秒保持し、460℃に冷
却して溶融亜鉛めっきした。めっき浴の化学組成はAl
濃度0.12%、残部はZnおよび不可避的不純物であ
り浴の温度は460℃とした。このめっき浴に3秒間浸
漬した後、高圧ガスを吹き付けて付着量を30〜70g
/m2 に調整した。
誘導加熱装置を用いて合金化処理した。その際、合金化
度を変更するために、処理温度を480〜560℃の範
囲で、処理時間を3〜90秒の範囲で調整してめっき層
中のFe含有量を8〜13%の間で変化させた。合金化
処理した試験片は直径350mmのワークロールを有す
る実験用の圧延機を用いて種々の圧下率で調質圧延した
後、50℃のNaOH水溶液中(pH=10)に3〜1
0秒浸漬し、水洗し、乾燥した。
について下記の調査をおこなった。めっき層表面の酸化
皮膜中のAlとZnの重量比:めっき層およびおよび母
材を5%ヨウ化メタノール中で溶解し、その残渣を塩酸
溶液で溶解し、これを化学分析する方法で酸化皮膜中の
Al/(Al+Zn)を求めた。
に規定される標準の方法でRaを求めた。カットオフ値
を0.8mm、評価長さは1.25mmとした。
めっき層表面の80μm×100μm四方の視野を倍率
1000倍で撮影し、得られた写真の平滑部を識別し、
コンピュータによる画像処理をおこなって画面上で平滑
部を塗りつぶし、画像解析によってこの部分の面積を求
め、測定視野に対する平滑部の面積率を算出した。10
視野について上述の測定をおこない、これらの平均値を
算出して平滑部の面積率を測定した。
装置を用いて評価した。防錆油を塗布した幅30mm、
長さ270mmの試験片1をダイス2としわ押さえビー
ド4との間で保持し、しわ押さえ荷重を1000Kgf
としてポンチ3を圧入し、試験片1をコの字型に成形す
る。試験片1の両面には防錆油を片面当たり2g/m2
塗布し、ポンチ3の圧入速度は60mm/分とした。成
形された試験片の側壁部のビードに接して摺動した面に
粘着テープを貼り、テープに付着するめっき層の剥離片
の状況を目視で観察した。この様な試験を各鋼板につい
て3回おこない、3回とも全く剥離しなかった場合:
○、剥離が1〜2回発生した場合:△、3回とも剥離が
発生した場合:×、として評価した。
直径60mmの円板状のブランクを打ち抜き、孔径3
2.5mm、肩半径3mmのダイスと直径30mmポン
チとを用いて円筒絞り成形をおこない、円筒部の外周部
20cm2 から粘着テープによって剥離されるめっき層
の重量を測定し、その結果は下記の区分で表示した。
50mmの寸法に切り出した評価サンプルに、市販の浸
漬式リン酸塩処理液(PB−L3080)を用いて付着
量3〜7g/m2 のリン酸塩処理を施し、カチオン型電
着塗料による厚さ20μmの下塗り、35〜40μmの
中塗り、および、35〜40μmの上塗りによる、合計
膜厚:100μm程度の3コート塗装を施した。得られ
た塗装鋼板を−20℃に冷却保持し、グラベロ試験機を
用いて、直径4〜6mmの砂利石10個を空気圧2.0
kg/cm2 、衝突速度100〜150Km/時の条件
で衝突させ、各衝突点での剥離片の直径を測定した。こ
の10個の剥離径を平均して平均剥離径とし、下記の区
分で表示した。
価試験片と同様に処理して合計膜厚:100μm程度の
3コート3ベーク塗装を施した試験片の写像鮮明度をN
SIC値として写像鮮明度測定装置を用いて測定し、下
記の区分で評価した。なお、NSIC値は、黒板研磨ガ
ラスでは100であり、NSIC値が100に近いほど
良好な鮮映性を有すると判断される。
とめっき層構成共に本発明が規定する条件を満たしてい
る試番1〜15は耐低温チッピング性のみならず、耐フ
レーキング性、耐パウダリング性、塗装後の鮮映性いづ
れの評価においても良好な性能を示した。試番16〜3
2は、いずれかの条件が本発明の規定する範囲外であ
り、総合評価がよくなかった。試番33は、めっき層表
面のRaが1.2を超えており、塗装後の鮮映性がよく
なかった。
よびCから得た冷間圧延鋼板を母材とし、実施例1に記
載したのと同様の条件で溶融めっきして種々の条件で合
金化処理し調質圧延した鋼板から、長さ:270mm、
幅:100mmの試験片を切り出し、アルカリ溶液また
は酸溶液のpHを種々の値に調整した処理液を用いて、
浸漬法またはスプレーによる溶液塗布法によりめっき層
表面の酸化皮膜除去処理をおこなった。処理温度は50
℃とした。これらの試験片の性能を実施例1に記載した
のと同様の方法で調査した。処理条件と性能評価結果を
表3に示した。
膜中のAlの重量比率が0.2以下である試番41〜5
2は、優れた耐フレーキング性を示した。これに対し、
処理液のpHが好ましくない範囲であったり、酸化皮膜
除去処理をおこなわなかった試番53〜57ではめっき
層表面の酸化皮膜中のAlの重量比率が0.2を超えて
おり、耐フレーキング性がよくなかった。
レス加工時のパウダリングやフレーキングが発生し難
く、塗装後の鮮映性と、耐低温チッピング性に優れるの
で、自動車外装用鋼板に加工しやすく、かつ、性能が優
れた塗装製品が得られる。この鋼板は、特殊な作業を必
要としないで従来の製造設備を用いて容易に製造するこ
とができる。
す図である。
式的に示す図である。
・・しわ押さえビード、A・・・凹部、B・・・平滑
部。
Claims (2)
- 【請求項1】化学組成が、重量%で、C:0.007%
以下、Si:0.015〜0.08%、Mn:0.05
〜0.8%、P:0.014%以下、sol.Al:
0.01〜0.08%、Ti:0.01〜0.08%、
Nb:0〜0.08%、残部がFeおよび不可避不純物
からなる母材鋼板の少なくとも片面に、Feを9〜11
重量%含有し残部が実質的にZnからなり、付着量が4
0〜70g/m2 であるめっき層を有するめっき鋼板で
あって、そのめっき層表面の算術平均粗さRaが1.2
μm以下で、面積率にして0〜60%の平滑部を有し、
さらにめっき層表面に存在する酸化皮膜中のAlとZn
の重量比率Al/(Al+Zn)が0.2以下である合
金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項2】請求項1に記載の化学組成を有する母材鋼
板に溶融亜鉛めっきし、合金化処理した後、pH8以上
のアルカリ溶液および/またはpH4.5以下の酸溶液
を用いて合金化処理時に生じためっき層表面の酸化皮膜
を溶解除去することを特徴とする請求項1に記載の合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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