JPH11228994A - 磁気記録ヘッド用クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテープ、および磁気記録ヘッド用クリーナ - Google Patents
磁気記録ヘッド用クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテープ、および磁気記録ヘッド用クリーナInfo
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- JPH11228994A JPH11228994A JP3509398A JP3509398A JPH11228994A JP H11228994 A JPH11228994 A JP H11228994A JP 3509398 A JP3509398 A JP 3509398A JP 3509398 A JP3509398 A JP 3509398A JP H11228994 A JPH11228994 A JP H11228994A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 磁気ヘッドに付着した塵やごみ、および磁性
層から脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去するこ
とができ、さらにこのクリーニング効果を長時間持続す
ることができる磁気記録ヘッド用クリーニング液を提供
する。 【解決手段】 本発明は磁気記録ヘッド用クリーニング
液に関するものである。ここで、クリーニング液の溶媒
は、水、若しくは、アルコール、フッ素系不活性有機溶
媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒またはこれらの
混合溶媒を用いる。また、クリーニング液には、有機亜
リン酸化合物(化11)が0.01重量%以上50重量
%未満の範囲で添加されている。なお、クリーニング液
には、有機チオ亜リン酸化合物を0.01重量%以上5
0重量%未満の範囲で添加することもできる。 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基
層から脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去するこ
とができ、さらにこのクリーニング効果を長時間持続す
ることができる磁気記録ヘッド用クリーニング液を提供
する。 【解決手段】 本発明は磁気記録ヘッド用クリーニング
液に関するものである。ここで、クリーニング液の溶媒
は、水、若しくは、アルコール、フッ素系不活性有機溶
媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒またはこれらの
混合溶媒を用いる。また、クリーニング液には、有機亜
リン酸化合物(化11)が0.01重量%以上50重量
%未満の範囲で添加されている。なお、クリーニング液
には、有機チオ亜リン酸化合物を0.01重量%以上5
0重量%未満の範囲で添加することもできる。 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録ヘッド用
クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテー
プ、およびこのクリーニングテープを使用する磁気記録
ヘッド用クリーナに関する。
クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテー
プ、およびこのクリーニングテープを使用する磁気記録
ヘッド用クリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ(VTR)
などの磁気ヘッドのクリーナとしては、任意の有機溶媒
によりヘッド表面を払拭する湿式のヘッドクリーナと、
表面粗度の粗いテープなどの磁気記録媒体や、研磨剤を
多く含む塗料を非磁性支持体上に塗布してなる媒体を作
製し、この媒体を使用してヘッドを強制的に削る乾式の
ヘッドクリーナとがある。
などの磁気ヘッドのクリーナとしては、任意の有機溶媒
によりヘッド表面を払拭する湿式のヘッドクリーナと、
表面粗度の粗いテープなどの磁気記録媒体や、研磨剤を
多く含む塗料を非磁性支持体上に塗布してなる媒体を作
製し、この媒体を使用してヘッドを強制的に削る乾式の
ヘッドクリーナとがある。
【0003】一般に、アルコールや、フッ素系などの有
機溶媒からなるクリーニング液などにより、ヘッドを払
拭、清掃する湿式のクリーナが多く使用されている。テ
レビなどの放送局では、業務用のビデオテープレコーダ
(VTR)など高性能なメカに対して、クリーニング液
により清掃することが一般的になっている。また、通常
のテープレコーダーなどのキャプスタンなど、走行系の
掃除についても、湿式のクリーナがより有効である。
機溶媒からなるクリーニング液などにより、ヘッドを払
拭、清掃する湿式のクリーナが多く使用されている。テ
レビなどの放送局では、業務用のビデオテープレコーダ
(VTR)など高性能なメカに対して、クリーニング液
により清掃することが一般的になっている。また、通常
のテープレコーダーなどのキャプスタンなど、走行系の
掃除についても、湿式のクリーナがより有効である。
【0004】これまで、従来の湿式のクリーナに用いら
れるクリーニング液は、良好な速乾性に着目して実公昭
56−55790に記載するようなフロンR−133や
エタノールなどが使用される。
れるクリーニング液は、良好な速乾性に着目して実公昭
56−55790に記載するようなフロンR−133や
エタノールなどが使用される。
【0005】また、特開平5−117693や特開平8
−138218、特開平8−161714では、地球環
境上、フロンを使用しないでケトンまたはエステル系の
有機媒体中に、パーフルオロポリエーテルを添加したも
のを使用することが開示されている。さらに、溶解性の
高いN−メチルピロリドンなどを用いることで、クリー
ニング力を向上させる方法(特開平1−119869
8)も報告されている。
−138218、特開平8−161714では、地球環
境上、フロンを使用しないでケトンまたはエステル系の
有機媒体中に、パーフルオロポリエーテルを添加したも
のを使用することが開示されている。さらに、溶解性の
高いN−メチルピロリドンなどを用いることで、クリー
ニング力を向上させる方法(特開平1−119869
8)も報告されている。
【0006】ここで、具体的に使用されているものの多
くは、水とアルコール混合物もしくは、フッ素系不活性
有機溶剤であり、クリーニング後のテープとの摩擦を改
善する目的で、微量の脂肪酸や脂肪酸エステルが溶解さ
れているものもある。
くは、水とアルコール混合物もしくは、フッ素系不活性
有機溶剤であり、クリーニング後のテープとの摩擦を改
善する目的で、微量の脂肪酸や脂肪酸エステルが溶解さ
れているものもある。
【0007】一方、乾式は、有機溶剤を使用しないこと
からヘッド周辺にある電子機器に対して与える影響は少
なく、手軽であることから、一般的に多く使用されてい
る。
からヘッド周辺にある電子機器に対して与える影響は少
なく、手軽であることから、一般的に多く使用されてい
る。
【0008】ここで、乾式のクリーニングテープでは、
研磨面を清掃しようとする面に摺動させることにより、
ヘッドの付着物を機械的に取り去る。このとき、研磨面
が過度の研磨性を有してしまったり、必要以上の長い時
間摺動させてしまうと、洗浄には有効であるが、ヘッド
を過剰に削ってしまう恐れがある。
研磨面を清掃しようとする面に摺動させることにより、
ヘッドの付着物を機械的に取り去る。このとき、研磨面
が過度の研磨性を有してしまったり、必要以上の長い時
間摺動させてしまうと、洗浄には有効であるが、ヘッド
を過剰に削ってしまう恐れがある。
【0009】このため、特開平6−274839号で
は、使用者がクリーニングと同時に映像をモニタリング
出来るように、研磨面に映像を記録しておき、磁気ヘッ
ドが必要以上に研磨されないようにしたクリーニングテ
ープが開示されている。
は、使用者がクリーニングと同時に映像をモニタリング
出来るように、研磨面に映像を記録しておき、磁気ヘッ
ドが必要以上に研磨されないようにしたクリーニングテ
ープが開示されている。
【0010】その他、特開平6−139531号では、
クリーニング層としてヤング率の異なる2層を重ね、表
面層にモース硬度5以上の無機粉体を含有させるととも
に、中心線平均粗さRaを2〜20nmとしたクリーニ
ングテープが開示れ、特開平6−254770号には研
磨層にモース硬度8以上の無機物粉末とともに、融点が
40℃〜80℃の脂肪酸と、融点が−20℃〜30℃の
脂肪酸エステルとを含有させたクリーニングテープが開
示されている。これにより、研磨面が過度の研磨性を有
してしまわないようにしている。
クリーニング層としてヤング率の異なる2層を重ね、表
面層にモース硬度5以上の無機粉体を含有させるととも
に、中心線平均粗さRaを2〜20nmとしたクリーニ
ングテープが開示れ、特開平6−254770号には研
磨層にモース硬度8以上の無機物粉末とともに、融点が
40℃〜80℃の脂肪酸と、融点が−20℃〜30℃の
脂肪酸エステルとを含有させたクリーニングテープが開
示されている。これにより、研磨面が過度の研磨性を有
してしまわないようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、メタル
テープを使用した場合に発生する、ヘッド摺動面の黒褐
色の汚れは、一般的なクリーニングで容易に払拭できる
ものの、またすぐにヘッド表面が汚れてきて、出力が時
間と共に悪化していく。このため、クリーニングした
後、そのクリーニング効果を長時間持続することができ
ないという問題があった。
テープを使用した場合に発生する、ヘッド摺動面の黒褐
色の汚れは、一般的なクリーニングで容易に払拭できる
ものの、またすぐにヘッド表面が汚れてきて、出力が時
間と共に悪化していく。このため、クリーニングした
後、そのクリーニング効果を長時間持続することができ
ないという問題があった。
【0012】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、磁気ヘッドに付着した塵やごみ、および
磁性層から脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去す
ることができ、さらにこのクリーニング効果を長時間持
続することができる磁気記録ヘッド用クリーニング液を
提供することを目的とする。
たものであり、磁気ヘッドに付着した塵やごみ、および
磁性層から脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去す
ることができ、さらにこのクリーニング効果を長時間持
続することができる磁気記録ヘッド用クリーニング液を
提供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は磁気ヘッドに付着した塵
やごみ、および磁性層から脱落した脱落物の汚れを効果
的に払拭除去することができ、さらにこのクリーニング
効果を長時間持続することができる磁気記録ヘッド用ク
リーニングテープ、およびこのクリーニングテープを使
用した磁気記録ヘッド用クリーナを提供することを目的
とする。
やごみ、および磁性層から脱落した脱落物の汚れを効果
的に払拭除去することができ、さらにこのクリーニング
効果を長時間持続することができる磁気記録ヘッド用ク
リーニングテープ、およびこのクリーニングテープを使
用した磁気記録ヘッド用クリーナを提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録ヘッド
用クリーニング液は、水、若しくは、アルコール、フッ
素系不活性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶
媒またはこれらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物(化
7)を0.01重量%以上50重量%未満含有するもの
であり、または、水、若しくは、アルコール、フッ素系
不活性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒ま
たはこれらの混合溶媒に、有機チオ亜リン酸化合物(化
8)を0.01重量%以上50重量%未満含有するもの
である。
用クリーニング液は、水、若しくは、アルコール、フッ
素系不活性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶
媒またはこれらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物(化
7)を0.01重量%以上50重量%未満含有するもの
であり、または、水、若しくは、アルコール、フッ素系
不活性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒ま
たはこれらの混合溶媒に、有機チオ亜リン酸化合物(化
8)を0.01重量%以上50重量%未満含有するもの
である。
【0015】
【化7】
【0016】ここで、各置換基(R1,R2,R3)
は、炭素数1〜24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜1
0のハロゲン含有アルキル基、炭素数1〜24のエーテ
ル含有置換基、または、フェニル基若しくはベンゼン環
骨格を有する置換基
は、炭素数1〜24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜1
0のハロゲン含有アルキル基、炭素数1〜24のエーテ
ル含有置換基、または、フェニル基若しくはベンゼン環
骨格を有する置換基
【0017】
【化8】
【0018】ここで、各置換基(R1,R2,R3)
は、炭素数1〜24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜1
0のハロゲン含有アルキル基、炭素数1〜24のエーテ
ル含有置換基、または、フェニル基若しくはベンゼン環
骨格を有する置換基
は、炭素数1〜24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜1
0のハロゲン含有アルキル基、炭素数1〜24のエーテ
ル含有置換基、または、フェニル基若しくはベンゼン環
骨格を有する置換基
【0019】本発明の磁気記録ヘッド用クリーニング液
によれば、有機亜リン酸化合物(化7)を0.01重量
%以上50重量%未満含有し、または、有機チオ亜リン
酸化合物(化8)を0.01重量%以上50重量%未満
含有しているので、これら有機亜リン酸化合物または有
機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート作用により、
クリーニング後のヘッドに被膜を形成することができ
る。
によれば、有機亜リン酸化合物(化7)を0.01重量
%以上50重量%未満含有し、または、有機チオ亜リン
酸化合物(化8)を0.01重量%以上50重量%未満
含有しているので、これら有機亜リン酸化合物または有
機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート作用により、
クリーニング後のヘッドに被膜を形成することができ
る。
【0020】また、本発明の磁気記録ヘッド用クリーニ
ングテープは、有機亜リン酸化合物(化7)を含有して
なるものであり、または、有機チオ亜リン酸化合物(化
8)を含有してなるものである。本発明の磁気記録ヘッ
ド用クリーニングテープによれば、有機亜リン酸化合物
(化7)を含有し、または、有機チオ亜リン酸化合物
(化8)を含有しているので、これら有機亜リン酸化合
物または有機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート作
用により、クリーニング後のヘッドに被膜を形成するこ
とができる。
ングテープは、有機亜リン酸化合物(化7)を含有して
なるものであり、または、有機チオ亜リン酸化合物(化
8)を含有してなるものである。本発明の磁気記録ヘッ
ド用クリーニングテープによれば、有機亜リン酸化合物
(化7)を含有し、または、有機チオ亜リン酸化合物
(化8)を含有しているので、これら有機亜リン酸化合
物または有機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート作
用により、クリーニング後のヘッドに被膜を形成するこ
とができる。
【0021】また、本発明の磁気記録ヘッド用クリーナ
は、有機亜リン酸化合物(化7)を含有するクリーニン
グテープを有するものであり、または、有機チオ亜リン
酸化合物(化8)を含有するものである。本発明の磁気
記録ヘッド用クリーナによれば、有機亜リン酸化合物
(化7)を含有するクリーニングテープを有し、また
は、有機チオ亜リン酸化合物(化8)を含有するクリー
ニングテープを有しているので、これら有機亜リン酸化
合物または有機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート
作用により、クリーニング後のヘッドに被膜を形成する
ことができる。
は、有機亜リン酸化合物(化7)を含有するクリーニン
グテープを有するものであり、または、有機チオ亜リン
酸化合物(化8)を含有するものである。本発明の磁気
記録ヘッド用クリーナによれば、有機亜リン酸化合物
(化7)を含有するクリーニングテープを有し、また
は、有機チオ亜リン酸化合物(化8)を含有するクリー
ニングテープを有しているので、これら有機亜リン酸化
合物または有機チオ亜リン酸化合物が、そののキレート
作用により、クリーニング後のヘッドに被膜を形成する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、磁気記録ヘッド用クリーニング液に
係る発明の実施の形態について説明する。
て説明する。まず、磁気記録ヘッド用クリーニング液に
係る発明の実施の形態について説明する。
【0023】ここでは、水または有機溶媒のうちの、単
独溶媒またはこれらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物
または有機チオ亜リン酸化合物を、所定の範囲で含有す
る磁気記録ヘッド用クリーニング液について説明し、そ
の効果について言及する。
独溶媒またはこれらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物
または有機チオ亜リン酸化合物を、所定の範囲で含有す
る磁気記録ヘッド用クリーニング液について説明し、そ
の効果について言及する。
【0024】本発明のクリーニング液に使用する有機亜
リン酸化合物(化9)は、以下に示すような化学構造を
有するものであり、その構造中に有する各置換基(R
1,R2,R3)は、例えば、炭素数1〜24の脂肪族
アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含有アルキル
基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、または、フ
ェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置換基であ
る。
リン酸化合物(化9)は、以下に示すような化学構造を
有するものであり、その構造中に有する各置換基(R
1,R2,R3)は、例えば、炭素数1〜24の脂肪族
アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含有アルキル
基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、または、フ
ェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置換基であ
る。
【0025】
【化9】
【0026】具体的にいえば、例えば、亜リン酸トリブ
チル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリス(2−エチ
ルヘキシル)、亜リン酸トリブトキシエチル、亜リン酸
オクチルジフェニル、亜リン酸トリス(イソプロピルフ
ェニル)などを挙げることができる。
チル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリス(2−エチ
ルヘキシル)、亜リン酸トリブトキシエチル、亜リン酸
オクチルジフェニル、亜リン酸トリス(イソプロピルフ
ェニル)などを挙げることができる。
【0027】また、本発明のクリーニング液に使用する
有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、以下に示すよう
な化学構造を有するものであり、その構造中に有する各
置換基(R1,R2,R3)は、例えば、炭素数1〜2
4の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含有
アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、ま
たは、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置換
基である。
有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、以下に示すよう
な化学構造を有するものであり、その構造中に有する各
置換基(R1,R2,R3)は、例えば、炭素数1〜2
4の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含有
アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、ま
たは、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置換
基である。
【0028】
【化10】
【0029】具体的にいえば、例えば、トリチオ亜リン
酸トリラウリル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブチ
ル(LTB)、トリチオ亜リン酸トリエチル(LTE)
などを挙げることができる。
酸トリラウリル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブチ
ル(LTB)、トリチオ亜リン酸トリエチル(LTE)
などを挙げることができる。
【0030】なお、上述した有機亜リン酸化合物(化
9)または有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、それ
ぞれ単独で使用しても良く、または、2種以上の有機亜
リン酸化合物(化9)の混合物、2種以上の有機チオ亜
リン酸化合物(化10)の混合物、若しくはそれぞれ1
種以上の有機亜リン酸化合物(化9)と有機チオ亜リン
酸化合物(化10)の混合物として使用しても良いこと
はもちろんである。
9)または有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、それ
ぞれ単独で使用しても良く、または、2種以上の有機亜
リン酸化合物(化9)の混合物、2種以上の有機チオ亜
リン酸化合物(化10)の混合物、若しくはそれぞれ1
種以上の有機亜リン酸化合物(化9)と有機チオ亜リン
酸化合物(化10)の混合物として使用しても良いこと
はもちろんである。
【0031】本発明のクリーニング液に使用する溶媒と
しては、水、または、アルコール、フッ素系不活性有機
溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒またはこれら
の混合溶媒を用いることができる。
しては、水、または、アルコール、フッ素系不活性有機
溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒またはこれら
の混合溶媒を用いることができる。
【0032】すなわち、本発明で使用されるクリーニン
グ液は、有機亜リン酸化合物(9)または有機チオ亜リ
ン酸化合物(10)を溶解するもので、かつ、ヘッドの
クリーニング効果があることが望ましい。このため、本
発明において使用されるクリーニング液の溶媒成分とし
ては、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール(IPA)、n−プロピルアルコールな
どのアルコール系有機溶媒、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、アセトン
などのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素、ジ
エチルエーテルなどのエーテル系溶媒、フレオンなどの
クロロフルオロカーボン、パーフルオロカーボンなどが
使用できる。また、これらの混合溶媒系でも構わない。
グ液は、有機亜リン酸化合物(9)または有機チオ亜リ
ン酸化合物(10)を溶解するもので、かつ、ヘッドの
クリーニング効果があることが望ましい。このため、本
発明において使用されるクリーニング液の溶媒成分とし
ては、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール(IPA)、n−プロピルアルコールな
どのアルコール系有機溶媒、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、アセトン
などのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素、ジ
エチルエーテルなどのエーテル系溶媒、フレオンなどの
クロロフルオロカーボン、パーフルオロカーボンなどが
使用できる。また、これらの混合溶媒系でも構わない。
【0033】溶媒としては速乾性であること、人体に無
害であること、ヘッド回りの基盤などを腐食しないこ
と、溶質である有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リ
ン酸化合物が溶解することが必要条件である。
害であること、ヘッド回りの基盤などを腐食しないこ
と、溶質である有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リ
ン酸化合物が溶解することが必要条件である。
【0034】また、速乾性の溶媒は引火点の低いものが
多いため、これらを用いる場合には、水溶性アルコール
系の溶媒では水と混合したり、疎水性の溶媒では不燃性
のパーフルオロ系の溶剤を適宜混合して使用することが
望ましい。
多いため、これらを用いる場合には、水溶性アルコール
系の溶媒では水と混合したり、疎水性の溶媒では不燃性
のパーフルオロ系の溶剤を適宜混合して使用することが
望ましい。
【0035】本発明における有機亜リン酸化合物または
有機チオ亜リン酸化合物の含有量は、全重量に対して、
0.01重量%以上50重量%未満であり、好ましく
は、0.5重量%以上25重量%以下で、より好ましく
は1重量%以上25重量%である。ここで、少なすぎた
場合にはクリーニング効果が持続せず、また多すぎた場
合にはヘッド上に析出したり、ガイドとの摩擦に悪影響
を与えることで、磁気記録媒体の耐久性の悪化を招くこ
とがある。
有機チオ亜リン酸化合物の含有量は、全重量に対して、
0.01重量%以上50重量%未満であり、好ましく
は、0.5重量%以上25重量%以下で、より好ましく
は1重量%以上25重量%である。ここで、少なすぎた
場合にはクリーニング効果が持続せず、また多すぎた場
合にはヘッド上に析出したり、ガイドとの摩擦に悪影響
を与えることで、磁気記録媒体の耐久性の悪化を招くこ
とがある。
【0036】クリーニングの方法としては、図1に示す
ような、湿式のカセット式クリーナを用いる方法や、直
接クリーニング液をクロスなどの布にしみこませて使用
する方法がある。
ような、湿式のカセット式クリーナを用いる方法や、直
接クリーニング液をクロスなどの布にしみこませて使用
する方法がある。
【0037】クリーニング液を含浸させる基材として
は、クリーニングテープにおいて通常用いられているポ
リエチレンテレフタレートなどの上に、カーボンブラッ
クなどのコーティング層を設けることが好ましい。ま
た、テープ状の布材も使用可能である。布材としては、
例えば、東レ社製商品名トレシーやクラレ社製商品名ワ
イピングクロスが適当である。図1のような構成のクリ
ーニングテープは、各記録システムごとにテープの幅
や、カセットの形状のあったものを使用する。
は、クリーニングテープにおいて通常用いられているポ
リエチレンテレフタレートなどの上に、カーボンブラッ
クなどのコーティング層を設けることが好ましい。ま
た、テープ状の布材も使用可能である。布材としては、
例えば、東レ社製商品名トレシーやクラレ社製商品名ワ
イピングクロスが適当である。図1のような構成のクリ
ーニングテープは、各記録システムごとにテープの幅
や、カセットの形状のあったものを使用する。
【0038】また、同様にして、直接クリーニング液を
クロスなどの布にしみこませて使用するは場合に使用さ
れる布材は、カセットに使用した材料のほか、従来公知
のものがいずれも使用可能である。
クロスなどの布にしみこませて使用するは場合に使用さ
れる布材は、カセットに使用した材料のほか、従来公知
のものがいずれも使用可能である。
【0039】次に、本発明の具体的な実施例について、
表1〜4を用いて説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではないことはもちろんである。
表1〜4を用いて説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではないことはもちろんである。
【0040】まず、クリーニング液の調整について説明
する。表1〜4に示すように、各種クリーニング液を調
整した。すなわち、有機亜リン酸化合物または有機チオ
亜リン酸化合物としては、亜リン酸トリブチル、亜リン
酸トリエチル、亜リン酸オクチルジフェニルを用いた。
また、有機チオ亜リン酸化合物としては、トリチオ亜リ
ン酸トリラウリル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブ
チル(LTB)を用いた。
する。表1〜4に示すように、各種クリーニング液を調
整した。すなわち、有機亜リン酸化合物または有機チオ
亜リン酸化合物としては、亜リン酸トリブチル、亜リン
酸トリエチル、亜リン酸オクチルジフェニルを用いた。
また、有機チオ亜リン酸化合物としては、トリチオ亜リ
ン酸トリラウリル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブ
チル(LTB)を用いた。
【0041】また、有機亜リン酸化合物または有機亜リ
ン酸化合物を溶解する溶媒としては、水、エタノール、
イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケト
ン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、
トルエン、ペンタン、n−ヘキサン、フレオン、若しく
はパーフルオロカーボンの単独溶媒またはこれらの混合
溶媒を用いた。また、有機亜リン酸化合物または有機亜
リン酸化合物の濃度は、0.01重量%〜100重量%
の範囲とした。
ン酸化合物を溶解する溶媒としては、水、エタノール、
イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケト
ン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、
トルエン、ペンタン、n−ヘキサン、フレオン、若しく
はパーフルオロカーボンの単独溶媒またはこれらの混合
溶媒を用いた。また、有機亜リン酸化合物または有機亜
リン酸化合物の濃度は、0.01重量%〜100重量%
の範囲とした。
【0042】次に、上述のように調整したクリーニング
液について、電磁変換特性、ヘッドの摺動面の傷つきの
有無、ヘッドの汚れの有無について評価した。これらの
評価項目の評価方法は次に述べるようである。まず、8
mmVTR(ソニー社製、商品名BV−S1500)を
用いて、表1〜4に示した組成に調整したクリーニング
液について、クリーニングクロス(東レ社製商品名トレ
シー)に1〜2ml含浸させ、ヘッドを払拭した。次
に、ヘッドクリーニング後、クリーニングテスト用基準
テープ(クリーニング効果をみるため特別に出力劣化の
し易いテープ)の電磁変換特性(7Mhzでの出力)を
測定した。
液について、電磁変換特性、ヘッドの摺動面の傷つきの
有無、ヘッドの汚れの有無について評価した。これらの
評価項目の評価方法は次に述べるようである。まず、8
mmVTR(ソニー社製、商品名BV−S1500)を
用いて、表1〜4に示した組成に調整したクリーニング
液について、クリーニングクロス(東レ社製商品名トレ
シー)に1〜2ml含浸させ、ヘッドを払拭した。次
に、ヘッドクリーニング後、クリーニングテスト用基準
テープ(クリーニング効果をみるため特別に出力劣化の
し易いテープ)の電磁変換特性(7Mhzでの出力)を
測定した。
【0043】その後、40℃、20%RHの条件下、2
0時間記録再生した。ここで、20時間使用後に電磁変
換特性を測定した。電磁変換特性の初期をゼロdBと
し、20時間使用後の電磁変換特性のレベルダウン(d
B)を測定した。また同時に、磁気記録ヘッドの摺動面
の傷つきの有無を確認した。またさらに、磁気記録ヘッ
ドを光学顕微鏡で観察した。ここで、光学顕微鏡で観察
した結果を以下の基準により評価した。 ○:ヘッドの摺動面に脱落物の付着が無いもの △:ヘッド表面に付着物はないが、茶褐色に変色したも
の ×:脱落物の付着が確認出来るもの なお、ここで○の場合は最も好ましい状態である。しか
し、△の場合も実用上は問題がない状態である。ただ
し、×の場合は実用に耐えないものである。
0時間記録再生した。ここで、20時間使用後に電磁変
換特性を測定した。電磁変換特性の初期をゼロdBと
し、20時間使用後の電磁変換特性のレベルダウン(d
B)を測定した。また同時に、磁気記録ヘッドの摺動面
の傷つきの有無を確認した。またさらに、磁気記録ヘッ
ドを光学顕微鏡で観察した。ここで、光学顕微鏡で観察
した結果を以下の基準により評価した。 ○:ヘッドの摺動面に脱落物の付着が無いもの △:ヘッド表面に付着物はないが、茶褐色に変色したも
の ×:脱落物の付着が確認出来るもの なお、ここで○の場合は最も好ましい状態である。しか
し、△の場合も実用上は問題がない状態である。ただ
し、×の場合は実用に耐えないものである。
【0044】このように、電磁変換特性、ヘッドの摺動
面の傷つきの有無、ヘッドの汚れの有無について評価し
た後、さらに、40℃、20%RHの条件下、20時間
記録再生した。20時間経過後、すなわち、初期状態か
ら40時間経過後に、20時間経過後と同じ項目につい
て評価を行った。
面の傷つきの有無、ヘッドの汚れの有無について評価し
た後、さらに、40℃、20%RHの条件下、20時間
記録再生した。20時間経過後、すなわち、初期状態か
ら40時間経過後に、20時間経過後と同じ項目につい
て評価を行った。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】次に、上述のように調整したクリーニング
液についての評価結果を、表1〜4を用いて説明する。
液についての評価結果を、表1〜4を用いて説明する。
【0050】表1からわかるように、実施例1〜19お
よび比較例1〜3におけるクリーニング液は、亜リン酸
トリブチルを各種溶媒に溶解したものである。実施例1
〜5および比較例1〜2におけるクリーニング液は、亜
リン酸トリブチルを0.01〜100重量%の範囲でト
ルエンに溶解したものである。ここで、濃度が0.01
重量%(実施例1)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められな
かったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度
が0.1重量%(実施例2)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められず、20時間経過後において、ヘッド汚れの評価
は○であったが、20時間+20時間経過後において
は、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が1〜
25重量%(実施例3〜5)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。しかし、
濃度が50重量%(比較例1)の場合、20時間+20
時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×であり、
また、濃度が100重量%(比較例2)の場合、20時
間経過後のヘッド汚れの評価は×であり、かつヘッドに
粘着物の発生があり、またテープ走行20時間後以降、
貼り付きが発生した。
よび比較例1〜3におけるクリーニング液は、亜リン酸
トリブチルを各種溶媒に溶解したものである。実施例1
〜5および比較例1〜2におけるクリーニング液は、亜
リン酸トリブチルを0.01〜100重量%の範囲でト
ルエンに溶解したものである。ここで、濃度が0.01
重量%(実施例1)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められな
かったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度
が0.1重量%(実施例2)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められず、20時間経過後において、ヘッド汚れの評価
は○であったが、20時間+20時間経過後において
は、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が1〜
25重量%(実施例3〜5)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。しかし、
濃度が50重量%(比較例1)の場合、20時間+20
時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×であり、
また、濃度が100重量%(比較例2)の場合、20時
間経過後のヘッド汚れの評価は×であり、かつヘッドに
粘着物の発生があり、またテープ走行20時間後以降、
貼り付きが発生した。
【0051】実施例6〜11および比較例3におけるク
リーニング液は、亜リン酸トリブチルを0.01〜10
0重量%の範囲でn−ヘキサンに溶解したものである。
ここで、濃度が0.01重量%(実施例6)の場合、2
0時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価は
△であった。また、濃度が0.1重量%(実施例7)の
場合、20時間経過後および20時間+20時間経過後
においても、傷つきは認められず、20時間経過後にお
いて、ヘッド汚れの評価は○であったが、20時間+2
0時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は△であっ
た。また、濃度が1〜25重量%(実施例8〜10)の
場合、20時間経過後および20時間+20時間経過後
においても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価
は○であった。また、濃度が50重量%(実施例11)
の場合、20時間経過後および20時間+20時間経過
後においても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚
れの評価は△であった。しかし、濃度が100重量%
(比較例3)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評
価は×であった。
リーニング液は、亜リン酸トリブチルを0.01〜10
0重量%の範囲でn−ヘキサンに溶解したものである。
ここで、濃度が0.01重量%(実施例6)の場合、2
0時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価は
△であった。また、濃度が0.1重量%(実施例7)の
場合、20時間経過後および20時間+20時間経過後
においても、傷つきは認められず、20時間経過後にお
いて、ヘッド汚れの評価は○であったが、20時間+2
0時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は△であっ
た。また、濃度が1〜25重量%(実施例8〜10)の
場合、20時間経過後および20時間+20時間経過後
においても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価
は○であった。また、濃度が50重量%(実施例11)
の場合、20時間経過後および20時間+20時間経過
後においても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚
れの評価は△であった。しかし、濃度が100重量%
(比較例3)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評
価は×であった。
【0052】実施例12〜16におけるクリーニング液
は、亜リン酸トリブチルを0.5重量%で、エタノー
ル、トルエン、水/エタノール(1/1)、水/イソプ
ロピルアルコール(IPA)(1/1)、またはパーフ
ルオロカ−ボンに溶解したものである。ここで、全ての
実施例において、20時間経過後および20時間+20
時間経過後においても、傷つきは認められずかつヘッド
汚れの評価は○であった。
は、亜リン酸トリブチルを0.5重量%で、エタノー
ル、トルエン、水/エタノール(1/1)、水/イソプ
ロピルアルコール(IPA)(1/1)、またはパーフ
ルオロカ−ボンに溶解したものである。ここで、全ての
実施例において、20時間経過後および20時間+20
時間経過後においても、傷つきは認められずかつヘッド
汚れの評価は○であった。
【0053】実施例17〜19におけるクリーニング液
は、亜リン酸トリブチルを0.01〜1重量%の範囲で
イソプロピルアルコール(IPA)に溶解したものであ
る。ここで、濃度が0.01重量%(実施例17)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの
評価は△であった。また、濃度が0.1重量%(実施例
18)の場合、20時間経過後および20時間+20時
間経過後においても、傷つきは認められず、20時間経
過後において、ヘッド汚れの評価は○であったが、20
時間+20時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は
△であった。また、濃度が1重量%(実施例19)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は
○であった。
は、亜リン酸トリブチルを0.01〜1重量%の範囲で
イソプロピルアルコール(IPA)に溶解したものであ
る。ここで、濃度が0.01重量%(実施例17)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの
評価は△であった。また、濃度が0.1重量%(実施例
18)の場合、20時間経過後および20時間+20時
間経過後においても、傷つきは認められず、20時間経
過後において、ヘッド汚れの評価は○であったが、20
時間+20時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は
△であった。また、濃度が1重量%(実施例19)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は
○であった。
【0054】表1からわかるように、実施例1〜19お
よび比較例1〜3における亜リン酸トリブチルを各種溶
媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次に
ことがいえる。すなわち、濃度が0.01重量%以上5
0重量%未満の場合、20時間経過後および20時間+
20時間経過後において、傷つきは認められなかった。
また、一部の実施例においては、20時間経過後または
20時間+20時間経過後のいずれか若しくは双方にお
いて、ヘッド汚れの評価が△であった。しかし、実用上
は問題なく各評価項目において満足するものであった。
また、濃度が0.5重量%以上25重量%以下の場合、
20時間経過後および20時間+20時間経過後におい
ても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○で
あった。したがって、各評価項目において満足するもの
であった。
よび比較例1〜3における亜リン酸トリブチルを各種溶
媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次に
ことがいえる。すなわち、濃度が0.01重量%以上5
0重量%未満の場合、20時間経過後および20時間+
20時間経過後において、傷つきは認められなかった。
また、一部の実施例においては、20時間経過後または
20時間+20時間経過後のいずれか若しくは双方にお
いて、ヘッド汚れの評価が△であった。しかし、実用上
は問題なく各評価項目において満足するものであった。
また、濃度が0.5重量%以上25重量%以下の場合、
20時間経過後および20時間+20時間経過後におい
ても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○で
あった。したがって、各評価項目において満足するもの
であった。
【0055】次に、表2からわかるように、実施例20
〜38および比較例4〜6におけるクリーニング液は、
トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を各種溶媒に
溶解したものである。実施例20〜24および比較例4
〜5におけるクリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリ
ラウリル(LTP)を0.01〜100重量%の範囲で
トルエンに溶解したものである。ここで、濃度が0.0
1重量%(実施例20)の場合、20時間経過後および
20時間+20時間経過後においても、傷つきは認めら
れなかったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、
濃度が0.1〜25重量%(実施例21〜24)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は
○であった。しかし、濃度が50重量%(比較例4)の
場合、20時間+20時間経過後においては、ヘッド汚
れの評価は×であり、また、濃度が100重量%(比較
例5)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評価は×
であり、かつヘッドに粘着物の発生があり、またテープ
走行20時間後以降、貼り付きが発生した。
〜38および比較例4〜6におけるクリーニング液は、
トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を各種溶媒に
溶解したものである。実施例20〜24および比較例4
〜5におけるクリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリ
ラウリル(LTP)を0.01〜100重量%の範囲で
トルエンに溶解したものである。ここで、濃度が0.0
1重量%(実施例20)の場合、20時間経過後および
20時間+20時間経過後においても、傷つきは認めら
れなかったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、
濃度が0.1〜25重量%(実施例21〜24)の場
合、20時間経過後および20時間+20時間経過後に
おいても、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は
○であった。しかし、濃度が50重量%(比較例4)の
場合、20時間+20時間経過後においては、ヘッド汚
れの評価は×であり、また、濃度が100重量%(比較
例5)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評価は×
であり、かつヘッドに粘着物の発生があり、またテープ
走行20時間後以降、貼り付きが発生した。
【0056】実施例25〜30および比較例6における
クリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(L
TP)を0.01〜100重量%の範囲でn−ヘキサン
に溶解したものである。ここで、濃度が0.01重量%
(実施例25)の場合、20時間経過後および20時間
+20時間経過後においても、傷つきは認められなかっ
たが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が
0.1〜25重量%(実施例26〜29)の場合、20
時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であ
った。また、濃度が50重量%(実施例30)の場合、
20時間経過後および20時間+20時間経過後におい
ても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価
は△であった。しかし、濃度が100重量%(比較例
6)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評価は×で
あった。
クリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(L
TP)を0.01〜100重量%の範囲でn−ヘキサン
に溶解したものである。ここで、濃度が0.01重量%
(実施例25)の場合、20時間経過後および20時間
+20時間経過後においても、傷つきは認められなかっ
たが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が
0.1〜25重量%(実施例26〜29)の場合、20
時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であ
った。また、濃度が50重量%(実施例30)の場合、
20時間経過後および20時間+20時間経過後におい
ても、傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価
は△であった。しかし、濃度が100重量%(比較例
6)の場合、20時間経過後のヘッド汚れの評価は×で
あった。
【0057】実施例31〜35におけるクリーニング液
は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を0.5
重量%で、エタノール、トルエン、水/エタノール(1
/1)、水/イソプロピルアルコール(IPA)(1/
1)、またはパーフルオロカ−ボンに溶解したものであ
る。ここで、全ての実施例において、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を0.5
重量%で、エタノール、トルエン、水/エタノール(1
/1)、水/イソプロピルアルコール(IPA)(1/
1)、またはパーフルオロカ−ボンに溶解したものであ
る。ここで、全ての実施例において、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
【0058】実施例36〜38におけるクリーニング液
は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を0.0
1〜1重量%の範囲でイソプロピルアルコール(IP
A)に溶解したものである。ここで、濃度が0.01重
量%(実施例36)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められな
かったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度
が0.1重量%(実施例37)の場合、20時間経過後
および20時間+20時間経過後においても、傷つきは
認められず、20時間経過後において、ヘッド汚れの評
価は○であったが、20時間+20時間経過後において
は、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が1重
量%(実施例38)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められず
かつヘッド汚れの評価は○であった。
は、トリチオ亜リン酸トリラウリル(LTP)を0.0
1〜1重量%の範囲でイソプロピルアルコール(IP
A)に溶解したものである。ここで、濃度が0.01重
量%(実施例36)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められな
かったが、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度
が0.1重量%(実施例37)の場合、20時間経過後
および20時間+20時間経過後においても、傷つきは
認められず、20時間経過後において、ヘッド汚れの評
価は○であったが、20時間+20時間経過後において
は、ヘッド汚れの評価は△であった。また、濃度が1重
量%(実施例38)の場合、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められず
かつヘッド汚れの評価は○であった。
【0059】表2からわかるように、実施例20〜38
および比較例4〜6におけるトリチオ亜リン酸トリラウ
リル(LTP)を各種溶媒に溶解したクリーニング液の
評価結果から見ると次にことがいえる。すなわち、濃度
が0.01重量%以上50重量%未満の場合、20時間
経過後および20時間+20時間経過後において、傷つ
きは認められなかった。また、一部の実施例において
は、20時間経過後または20時間+20時間経過後の
いずれか若しくは双方において、ヘッド汚れの評価が△
であった。しかし、実用上は問題なく各評価項目におい
て満足するものであった。また、濃度が0.5重量%以
上25重量%以下の場合、20時間経過後および20時
間+20時間経過後においても、傷つきは認められずか
つヘッド汚れの評価は○であった。したがって、各評価
項目において満足するものであった。
および比較例4〜6におけるトリチオ亜リン酸トリラウ
リル(LTP)を各種溶媒に溶解したクリーニング液の
評価結果から見ると次にことがいえる。すなわち、濃度
が0.01重量%以上50重量%未満の場合、20時間
経過後および20時間+20時間経過後において、傷つ
きは認められなかった。また、一部の実施例において
は、20時間経過後または20時間+20時間経過後の
いずれか若しくは双方において、ヘッド汚れの評価が△
であった。しかし、実用上は問題なく各評価項目におい
て満足するものであった。また、濃度が0.5重量%以
上25重量%以下の場合、20時間経過後および20時
間+20時間経過後においても、傷つきは認められずか
つヘッド汚れの評価は○であった。したがって、各評価
項目において満足するものであった。
【0060】次に、表3からわかるように、実施例39
〜46および比較例7におけるクリーニング液は、亜リ
ン酸トリエチルを各種溶媒に溶解したものである。実施
例39〜42および比較例7におけるクリーニング液
は、亜リン酸トリエチルを1〜100重量%の範囲でト
ルエンに溶解したものである。ここで、濃度が1〜25
重量%(実施例39〜41)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。また、濃
度が50重量%(実施例42)の場合、20時間経過後
および20時間+20時間経過後においても、傷つきは
認められなかったが、ヘッド汚れの評価は△であった。
しかし、濃度が100重量%(比較例7)の場合、20
時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×であり、
20時間+20時間経過後においても傷つきが認められ
た。
〜46および比較例7におけるクリーニング液は、亜リ
ン酸トリエチルを各種溶媒に溶解したものである。実施
例39〜42および比較例7におけるクリーニング液
は、亜リン酸トリエチルを1〜100重量%の範囲でト
ルエンに溶解したものである。ここで、濃度が1〜25
重量%(実施例39〜41)の場合、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。また、濃
度が50重量%(実施例42)の場合、20時間経過後
および20時間+20時間経過後においても、傷つきは
認められなかったが、ヘッド汚れの評価は△であった。
しかし、濃度が100重量%(比較例7)の場合、20
時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×であり、
20時間+20時間経過後においても傷つきが認められ
た。
【0061】実施例43〜46におけるクリーニング液
は、亜リン酸トリエチルを1重量%で、トルエン、トル
エン/イソプロピルアルコール(IPA)(1/1)、
ペンタン、またはフレオンに溶解したものである。ここ
で、全ての実施例において、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められず
かつヘッド汚れの評価は○であった。
は、亜リン酸トリエチルを1重量%で、トルエン、トル
エン/イソプロピルアルコール(IPA)(1/1)、
ペンタン、またはフレオンに溶解したものである。ここ
で、全ての実施例において、20時間経過後および20
時間+20時間経過後においても、傷つきは認められず
かつヘッド汚れの評価は○であった。
【0062】表3からわかるように、実施例39〜46
および比較例7における亜リン酸トリエチルを各種溶媒
に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次にこ
とがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上50重量%
以下の場合、20時間経過後および20時間+20時間
経過後において、傷つきは認められなかった。また、一
部の実施例においては、20時間経過後および20時間
+20時間経過後の双方において、ヘッド汚れの評価が
△であった。しかし、実用上は問題なく各評価項目にお
いて満足するものであった。また、濃度が1重量%以上
25重量%以下の場合、20時間経過後および20時間
+20時間経過後においても、傷つきは認められずかつ
ヘッド汚れの評価は○であった。したがって、各評価項
目において満足するものであった。
および比較例7における亜リン酸トリエチルを各種溶媒
に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次にこ
とがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上50重量%
以下の場合、20時間経過後および20時間+20時間
経過後において、傷つきは認められなかった。また、一
部の実施例においては、20時間経過後および20時間
+20時間経過後の双方において、ヘッド汚れの評価が
△であった。しかし、実用上は問題なく各評価項目にお
いて満足するものであった。また、濃度が1重量%以上
25重量%以下の場合、20時間経過後および20時間
+20時間経過後においても、傷つきは認められずかつ
ヘッド汚れの評価は○であった。したがって、各評価項
目において満足するものであった。
【0063】表3からわかるように、実施例47〜54
および比較例8におけるクリーニング液は、亜リン酸オ
クチルジフェニルを各種溶媒に溶解したものである。実
施例47〜50および比較例8におけるクリーニング液
は、亜リン酸オクチルジフェニルを1〜100重量%の
範囲でトルエンに溶解したものである。ここで、濃度が
1〜25重量%(実施例47〜49)の場合、20時間
経過後および20時間+20時間経過後においても、傷
つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
また、濃度が50重量%(実施例50)の場合、20時
間経過後および20時間+20時間経過後においても、
傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価は△で
あった。しかし、濃度が100重量%(比較例8)の場
合、20時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×
であり、20時間+20時間経過後においても傷つきが
認められた。
および比較例8におけるクリーニング液は、亜リン酸オ
クチルジフェニルを各種溶媒に溶解したものである。実
施例47〜50および比較例8におけるクリーニング液
は、亜リン酸オクチルジフェニルを1〜100重量%の
範囲でトルエンに溶解したものである。ここで、濃度が
1〜25重量%(実施例47〜49)の場合、20時間
経過後および20時間+20時間経過後においても、傷
つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
また、濃度が50重量%(実施例50)の場合、20時
間経過後および20時間+20時間経過後においても、
傷つきは認められなかったが、ヘッド汚れの評価は△で
あった。しかし、濃度が100重量%(比較例8)の場
合、20時間経過後においては、ヘッド汚れの評価は×
であり、20時間+20時間経過後においても傷つきが
認められた。
【0064】実施例51〜54におけるクリーニング液
は、亜リン酸オクチルジフェニルを1重量%で、トルエ
ン、トルエン/イソプロピルアルコール(IPA)(1
/1)、ペンタン、またはフレオンに溶解したものであ
る。ここで、全ての実施例において、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
は、亜リン酸オクチルジフェニルを1重量%で、トルエ
ン、トルエン/イソプロピルアルコール(IPA)(1
/1)、ペンタン、またはフレオンに溶解したものであ
る。ここで、全ての実施例において、20時間経過後お
よび20時間+20時間経過後においても、傷つきは認
められずかつヘッド汚れの評価は○であった。
【0065】表3からわかるように、実施例47〜54
および比較例8における亜リン酸オクチルジフェニルを
各種溶媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見る
と次にことがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上5
0重量%以下の場合、20時間経過後および20時間+
20時間経過後において、傷つきは認められなかった。
また、一部の実施例においては、20時間経過後および
20時間+20時間経過後の双方において、ヘッド汚れ
の評価が△であった。しかし、実用上は問題なく各評価
項目において満足するものであった。また、濃度が1重
量%以上25重量%以下の場合、20時間経過後および
20時間+20時間経過後においても、傷つきは認めら
れずかつヘッド汚れの評価は○であった。したがって、
各評価項目において満足するものであった。
および比較例8における亜リン酸オクチルジフェニルを
各種溶媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見る
と次にことがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上5
0重量%以下の場合、20時間経過後および20時間+
20時間経過後において、傷つきは認められなかった。
また、一部の実施例においては、20時間経過後および
20時間+20時間経過後の双方において、ヘッド汚れ
の評価が△であった。しかし、実用上は問題なく各評価
項目において満足するものであった。また、濃度が1重
量%以上25重量%以下の場合、20時間経過後および
20時間+20時間経過後においても、傷つきは認めら
れずかつヘッド汚れの評価は○であった。したがって、
各評価項目において満足するものであった。
【0066】表3からわかるように、実施例55〜57
におけるクリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリブチ
ル(LTB)を1〜25重量%の範囲でトルエンに溶解
したものである。ここで、すべての実施例において、2
0時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であ
った。
におけるクリーニング液は、トリチオ亜リン酸トリブチ
ル(LTB)を1〜25重量%の範囲でトルエンに溶解
したものである。ここで、すべての実施例において、2
0時間経過後および20時間+20時間経過後において
も、傷つきは認められずかつヘッド汚れの評価は○であ
った。
【0067】表3からわかるように、実施例55〜57
におけるトリチオ亜リン酸トリブチル(LTB)を各種
溶媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次
にことがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上25重
量%以下の場合、20時間経過後および20時間+20
時間経過後においても、傷つきは認められずかつヘッド
汚れの評価は○であった。したがって、各評価項目にお
いて満足するものであった。
におけるトリチオ亜リン酸トリブチル(LTB)を各種
溶媒に溶解したクリーニング液の評価結果から見ると次
にことがいえる。すなわち、濃度が1重量%以上25重
量%以下の場合、20時間経過後および20時間+20
時間経過後においても、傷つきは認められずかつヘッド
汚れの評価は○であった。したがって、各評価項目にお
いて満足するものであった。
【0068】一方、比較例9は、一般的な乾式のクリー
ニングテープ(ソニー社製乾式ビデオヘッドクリーニン
グカセットV8−25CLH)の結果であり、クリーニ
ング効果は持続しなかった。また、比較例10〜19
は、溶媒のみを湿式のカセットにいれテストした結果で
あり、長時間のクリーニング効果は望めないことがわか
る。同様に比較例20は、市販のクリーニング液(ソニ
ー社製クリーニングキットKK−33)での結果である
が、クリーニング効果は持続しなかった。
ニングテープ(ソニー社製乾式ビデオヘッドクリーニン
グカセットV8−25CLH)の結果であり、クリーニ
ング効果は持続しなかった。また、比較例10〜19
は、溶媒のみを湿式のカセットにいれテストした結果で
あり、長時間のクリーニング効果は望めないことがわか
る。同様に比較例20は、市販のクリーニング液(ソニ
ー社製クリーニングキットKK−33)での結果である
が、クリーニング効果は持続しなかった。
【0069】以上の表1〜4の評価結果を総合すると、
有機亜リン酸化合物、または有機チオ亜リン酸化合物の
濃度が0.01重量%以上50重量%未満の場合、各評
価項目において満足するものであった。また、濃度とし
ては好ましくは0.5重量%以上25重量%以下であ
り、より好ましくは1重量%以上25重量%以下であっ
た。
有機亜リン酸化合物、または有機チオ亜リン酸化合物の
濃度が0.01重量%以上50重量%未満の場合、各評
価項目において満足するものであった。また、濃度とし
ては好ましくは0.5重量%以上25重量%以下であ
り、より好ましくは1重量%以上25重量%以下であっ
た。
【0070】以上のことから、有機亜リン酸化合物(化
9)、または有機チオ亜リン酸化合物(化10)をクリ
ーニング液に内添することにより、磁気ヘッドに付着し
た塵やごみ、さらに、磁性層から脱落した脱落物の汚れ
が効果的に払拭除去されることがわかる。また、これら
有機亜リン酸化合物、または有機チオ亜リン酸化合物の
キレート作用により、クリーニング後のヘッドに被膜が
できることで、磁性層からの脱落物の付着を防ぐことが
できる。
9)、または有機チオ亜リン酸化合物(化10)をクリ
ーニング液に内添することにより、磁気ヘッドに付着し
た塵やごみ、さらに、磁性層から脱落した脱落物の汚れ
が効果的に払拭除去されることがわかる。また、これら
有機亜リン酸化合物、または有機チオ亜リン酸化合物の
キレート作用により、クリーニング後のヘッドに被膜が
できることで、磁性層からの脱落物の付着を防ぐことが
できる。
【0071】すなわち、有機亜リン酸化合物または有機
チオ亜リン酸化合物は、配位結合を形成しやすいローン
ペア電子を多く有し、鉄などの金属に対してキレート効
果を有する化合物である。したがって、クリーニングに
おいて、テープが擦れ合うところで発生する金属原子を
キャッチしたのち、被膜が形成される。この結果、ヘッ
ドクリーニングした後、クリーニング液に含まれる有機
亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物がヘッド
表面に被膜となり、クリーニング効果を持続する。
チオ亜リン酸化合物は、配位結合を形成しやすいローン
ペア電子を多く有し、鉄などの金属に対してキレート効
果を有する化合物である。したがって、クリーニングに
おいて、テープが擦れ合うところで発生する金属原子を
キャッチしたのち、被膜が形成される。この結果、ヘッ
ドクリーニングした後、クリーニング液に含まれる有機
亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物がヘッド
表面に被膜となり、クリーニング効果を持続する。
【0072】このため、クリーニング効果が長時間持続
する。従って、汚れが堆積していることで誘発されるヘ
ッドクロッグ、スチル特性の悪化、出力のレベルダウ
ン、傷つきなどが防止され、ヘッド寿命を長くすること
が出来る。また、これによって、ビデオテープレコーダ
(VTR)などで長期間安定した電磁変換特性を得るこ
とができるようになる。
する。従って、汚れが堆積していることで誘発されるヘ
ッドクロッグ、スチル特性の悪化、出力のレベルダウ
ン、傷つきなどが防止され、ヘッド寿命を長くすること
が出来る。また、これによって、ビデオテープレコーダ
(VTR)などで長期間安定した電磁変換特性を得るこ
とができるようになる。
【0073】次に、磁気記録ヘッド用クリーニングテー
プ、および磁気記録ヘッド用クリーナに係る発明の実施
の形態について説明する。
プ、および磁気記録ヘッド用クリーナに係る発明の実施
の形態について説明する。
【0074】ここでは、有機亜リン酸化合物(化9)ま
たは有機チオ亜リン酸化合物(化10)を含有する磁気
記録ヘッド用クリーニングテープついて説明し、その効
果について言及する。さらに、有機亜リン酸化合物(化
9)または有機チオ亜リン酸化合物(化10)を含有す
るクリーニングテープを有する磁気記録ヘッド用クリー
ナついて説明し、その効果について言及する。
たは有機チオ亜リン酸化合物(化10)を含有する磁気
記録ヘッド用クリーニングテープついて説明し、その効
果について言及する。さらに、有機亜リン酸化合物(化
9)または有機チオ亜リン酸化合物(化10)を含有す
るクリーニングテープを有する磁気記録ヘッド用クリー
ナついて説明し、その効果について言及する。
【0075】本発明において、使用可能な有機亜リン酸
化合物としては、例えば、亜リン酸トリブチル、亜リン
酸トリエチル、亜リン酸トリス(2−エチルヘキシ
ル)、亜リン酸トリブトキシエチル、亜リン酸オクチル
ジフェニル、亜リン酸トリス(イソプロピルフェニル)
などがある。また、同様に、使用可能な有機チオ亜リン
酸化合物としては、例えば、トリチオ亜リン酸トリラウ
リル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブチル(LT
B)、トリチオ亜リン酸トリエチル(LTE)などがあ
る。
化合物としては、例えば、亜リン酸トリブチル、亜リン
酸トリエチル、亜リン酸トリス(2−エチルヘキシ
ル)、亜リン酸トリブトキシエチル、亜リン酸オクチル
ジフェニル、亜リン酸トリス(イソプロピルフェニル)
などがある。また、同様に、使用可能な有機チオ亜リン
酸化合物としては、例えば、トリチオ亜リン酸トリラウ
リル(LTP)、トリチオ亜リン酸トリブチル(LT
B)、トリチオ亜リン酸トリエチル(LTE)などがあ
る。
【0076】なお、有機亜リン酸化合物(化9)または
有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、それぞれ単独で
使用しても良く、または、2種以上の有機亜リン酸化合
物(化9)の混合物、2種以上の有機チオ亜リン酸化合
物(化10)の混合物、若しくはそれぞれ1種以上の有
機亜リン酸化合物(化9)と有機チオ亜リン酸化合物
(化10)の混合物として使用しても良いことはもちろ
んである。
有機チオ亜リン酸化合物(化10)は、それぞれ単独で
使用しても良く、または、2種以上の有機亜リン酸化合
物(化9)の混合物、2種以上の有機チオ亜リン酸化合
物(化10)の混合物、若しくはそれぞれ1種以上の有
機亜リン酸化合物(化9)と有機チオ亜リン酸化合物
(化10)の混合物として使用しても良いことはもちろ
んである。
【0077】本発明におけるクリーニングテープに対す
る有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物の
含有量は、好ましくは、研磨面の単位面積当たり0.0
1mg/m2 〜5000mg/m2 で、より好ましくは
1.0mg/m2 〜200mg/m2 である。ここで、
少なすぎた場合にはクリーニング効果が持続せず、多す
ぎた場合、ヘッド上に析出したり、ガイドとの摩擦に悪
影響を与えることで、クリーニング後の磁気記録媒体の
貼り付きや、耐久性の悪化を招くことがある。ここで、
添加量はクリーニングテープの表面粗さや、研磨面に含
有する磁性及び非磁性のフィラー成分の種類や、結合剤
の種類により、クリーニング効果が有効となる添加量範
囲は異なってくることから、適宜、添加量は変更され
る。
る有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物の
含有量は、好ましくは、研磨面の単位面積当たり0.0
1mg/m2 〜5000mg/m2 で、より好ましくは
1.0mg/m2 〜200mg/m2 である。ここで、
少なすぎた場合にはクリーニング効果が持続せず、多す
ぎた場合、ヘッド上に析出したり、ガイドとの摩擦に悪
影響を与えることで、クリーニング後の磁気記録媒体の
貼り付きや、耐久性の悪化を招くことがある。ここで、
添加量はクリーニングテープの表面粗さや、研磨面に含
有する磁性及び非磁性のフィラー成分の種類や、結合剤
の種類により、クリーニング効果が有効となる添加量範
囲は異なってくることから、適宜、添加量は変更され
る。
【0078】クリーニングテープに対する有機亜リン酸
化合物または有機チオ亜リン酸化合物の添加方法は、直
接、既存のクリーニングテープ表面に、有機溶媒などに
溶解させた有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸
化合物を塗布するか、または霧状にして噴霧するなどの
方法、並びに研磨面を構成する塗料に予め添加しておく
方法などがあり、いずれも有効である。
化合物または有機チオ亜リン酸化合物の添加方法は、直
接、既存のクリーニングテープ表面に、有機溶媒などに
溶解させた有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸
化合物を塗布するか、または霧状にして噴霧するなどの
方法、並びに研磨面を構成する塗料に予め添加しておく
方法などがあり、いずれも有効である。
【0079】後者は、磁性及び非磁性のフィラー成分、
これらを結合する有機高分子体の結合材成分、及び、潤
滑材などの添加剤と、これらを溶解分散する水、または
有機溶媒を、各種公知の分散機や分散工程を用いた方法
で塗料化し、これをクリーニングテープの支持体に塗布
することにより作製される。
これらを結合する有機高分子体の結合材成分、及び、潤
滑材などの添加剤と、これらを溶解分散する水、または
有機溶媒を、各種公知の分散機や分散工程を用いた方法
で塗料化し、これをクリーニングテープの支持体に塗布
することにより作製される。
【0080】また、研磨性を有する基材であれば、塗布
型のクリーニングテープでなくとも構わない。例えば、
テープ状の布材も使用可能である。クリーニングテープ
は、各記録システムごとにテープの幅や、カセットの形
状のあったものを使用する。
型のクリーニングテープでなくとも構わない。例えば、
テープ状の布材も使用可能である。クリーニングテープ
は、各記録システムごとにテープの幅や、カセットの形
状のあったものを使用する。
【0081】ヘッドのクリーニング効果を調整する上
で、クリーニングテープの表面粗さを正確にコントロー
ルすることは重要な技術となる。表面粗さを大きくする
と、研磨力は大きくなり、ヘッドのクリーニング効果は
向上するが、ヘッドの摩耗を進めることになる。また、
表面粗さを小さくすると、研磨力は小さくなり、クリー
ニング効果は少なくなる。
で、クリーニングテープの表面粗さを正確にコントロー
ルすることは重要な技術となる。表面粗さを大きくする
と、研磨力は大きくなり、ヘッドのクリーニング効果は
向上するが、ヘッドの摩耗を進めることになる。また、
表面粗さを小さくすると、研磨力は小さくなり、クリー
ニング効果は少なくなる。
【0082】そこで、より効果的な表面性として、接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)
と、非接触式表面粗度計で測定される中心線平均粗さR
a(2)について以下のように特定した。 10nm≦Ra(1)≦40nm 40nm≦Ra(2)≦100nm このようにすることにより、適正な研磨力を有すること
になる。
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)
と、非接触式表面粗度計で測定される中心線平均粗さR
a(2)について以下のように特定した。 10nm≦Ra(1)≦40nm 40nm≦Ra(2)≦100nm このようにすることにより、適正な研磨力を有すること
になる。
【0083】次に、本発明を構成するクリーニングテー
プに使用される各種の材料及び組成配合について述べ
る。
プに使用される各種の材料及び組成配合について述べ
る。
【0084】本発明では、研磨面を構成する材料は、各
種顔料を溶剤中に分散させた塗料を支持体表面に塗布す
ることからなるもの、もしくは繊維などを特定の表面性
で編み込んだものが使用される。
種顔料を溶剤中に分散させた塗料を支持体表面に塗布す
ることからなるもの、もしくは繊維などを特定の表面性
で編み込んだものが使用される。
【0085】例えば上記支持体の素材としては、一般に
磁気記録媒体に使用されるものを使用することができ、
たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン類、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテ
ートブチレートなどのセルロース誘導体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリカー
ボネイト、ポリイミド、ポリアミドイミド、その他のプ
ラスチック、アルミニウム、銅などの金属、アルミニウ
ム合金、チタン合金などの軽合金、セラミックス、単結
晶シリコンなどである。
磁気記録媒体に使用されるものを使用することができ、
たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン類、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテ
ートブチレートなどのセルロース誘導体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリカー
ボネイト、ポリイミド、ポリアミドイミド、その他のプ
ラスチック、アルミニウム、銅などの金属、アルミニウ
ム合金、チタン合金などの軽合金、セラミックス、単結
晶シリコンなどである。
【0086】一般的には、磁気テープにおいて多く用い
られているポリエチレンテレフタレートなどの上に、カ
ーボンブラックなどのコーティング層を設けることや、
布材としては、例えば、東レ社製商品名トレシーやクラ
レ社製商品名ワイピングクロスなどが使用される。これ
らの布材もしくは任意の不織布に対して、研磨剤を結合
剤に分散させた塗料を塗布、もしくは噴霧などすること
により、ヘッドと摺動する面の研磨性及び表面性をコン
トロールすることも可能である。この際、クリーニング
テープは、各記録システムごとにテープの幅や、カセッ
トの形状のあったものを使用する。
られているポリエチレンテレフタレートなどの上に、カ
ーボンブラックなどのコーティング層を設けることや、
布材としては、例えば、東レ社製商品名トレシーやクラ
レ社製商品名ワイピングクロスなどが使用される。これ
らの布材もしくは任意の不織布に対して、研磨剤を結合
剤に分散させた塗料を塗布、もしくは噴霧などすること
により、ヘッドと摺動する面の研磨性及び表面性をコン
トロールすることも可能である。この際、クリーニング
テープは、各記録システムごとにテープの幅や、カセッ
トの形状のあったものを使用する。
【0087】研磨面もしくはその裏面に設置されるバッ
クコートなどで使用される顔料粉末としては、公知の磁
性体粉末、非磁性体粉末などが使用される。
クコートなどで使用される顔料粉末としては、公知の磁
性体粉末、非磁性体粉末などが使用される。
【0088】磁性体粉末としては、γ−FeOx(x=
1.33〜1.5)、Co変性γ−FeOx(x=1.
33〜1.5)、FeまたはNiまたはCoを主成分
(75%以上)とする強磁性合金、バリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライトなど公知の強磁性材料が
使用できる。またこれらの強磁性粉末には所定の原子以
外にAl,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Cu,
Y,Mo,Rh,Pd,Ag,Sn,Sb,Te,B
a,Ni,Ta,W,Re,Au,Hg,Pb,Bi,
La,Ce,P,Mn,Zn,Co,Sr,Bなどの原
子を含んでもかまわない。
1.33〜1.5)、Co変性γ−FeOx(x=1.
33〜1.5)、FeまたはNiまたはCoを主成分
(75%以上)とする強磁性合金、バリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライトなど公知の強磁性材料が
使用できる。またこれらの強磁性粉末には所定の原子以
外にAl,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Cu,
Y,Mo,Rh,Pd,Ag,Sn,Sb,Te,B
a,Ni,Ta,W,Re,Au,Hg,Pb,Bi,
La,Ce,P,Mn,Zn,Co,Sr,Bなどの原
子を含んでもかまわない。
【0089】また、非磁性体粉末として使用される研磨
剤としては、例えば、α−アルミナ、β−アルミナ、溶
融アルミナ、炭素ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、
α−酸化鉄、コランダム、ダイヤモンド、ケイ石、ガー
ネット、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化モリブデン、炭化
ホウ素、炭化タングステン、酸化チタンなどを主成分に
して、モース硬度6以上の公知の材料が単独または組合
せて使用される。また、各種のカーボンブラックなども
使用できる。
剤としては、例えば、α−アルミナ、β−アルミナ、溶
融アルミナ、炭素ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、
α−酸化鉄、コランダム、ダイヤモンド、ケイ石、ガー
ネット、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化モリブデン、炭化
ホウ素、炭化タングステン、酸化チタンなどを主成分に
して、モース硬度6以上の公知の材料が単独または組合
せて使用される。また、各種のカーボンブラックなども
使用できる。
【0090】これら研磨剤の平均粒径は、0.01〜2
μmが好ましいが、必要に応じて粒子サイズの異なる研
磨剤を組合せたり、単独の研磨剤でも粒度分布を広げた
りして用いることが出来る。
μmが好ましいが、必要に応じて粒子サイズの異なる研
磨剤を組合せたり、単独の研磨剤でも粒度分布を広げた
りして用いることが出来る。
【0091】その他、本発明にかかわる磁気記録媒体に
おいて、非磁性支持体、磁性層に混入される強磁性粉末
以外の、結合剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、あるい
は磁性塗料を調整するのに使用される溶剤は従来公知の
ものがいずれも適応可能で何ら限定されない。
おいて、非磁性支持体、磁性層に混入される強磁性粉末
以外の、結合剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、あるい
は磁性塗料を調整するのに使用される溶剤は従来公知の
ものがいずれも適応可能で何ら限定されない。
【0092】研磨層、及びバックコーティング層に用い
られるカーボンブラックとしては、どのようなカーボン
でも構わない。カーボンブラックは、その製法により、
アセチレンブラック、ファーネスブラックなどがある。
られるカーボンブラックとしては、どのようなカーボン
でも構わない。カーボンブラックは、その製法により、
アセチレンブラック、ファーネスブラックなどがある。
【0093】ここで、DBP吸油量が、30〜150m
l/100g、好ましくは50〜150ml/100g
で、且つ、平均粒子径が5〜150nm、好ましくは1
5〜50nmで、BET法による比表面積が、40〜3
00m2 /g、好ましくは100〜250m2 /gであ
るものが効果的である。また、含水率は、0.1〜10
%、タップ密度は、0.1〜1g/cc、pHは2.0
〜10が好ましい。DBP吸油量が多いカーボンブラッ
クは、粘度が高くなり、分散性が著しく悪化する。少な
い場合では、分散性が悪いため分散工程に時間がかか
る。平均粒子径は、より小さいもの程分散時間がかかる
が表面性が良く、大きくなる程表面性が悪くなる。この
ため、先述の範囲が好ましい。
l/100g、好ましくは50〜150ml/100g
で、且つ、平均粒子径が5〜150nm、好ましくは1
5〜50nmで、BET法による比表面積が、40〜3
00m2 /g、好ましくは100〜250m2 /gであ
るものが効果的である。また、含水率は、0.1〜10
%、タップ密度は、0.1〜1g/cc、pHは2.0
〜10が好ましい。DBP吸油量が多いカーボンブラッ
クは、粘度が高くなり、分散性が著しく悪化する。少な
い場合では、分散性が悪いため分散工程に時間がかか
る。平均粒子径は、より小さいもの程分散時間がかかる
が表面性が良く、大きくなる程表面性が悪くなる。この
ため、先述の範囲が好ましい。
【0094】以上のような条件を満たすカーボンブラッ
クとしては、例えば、コロンビアカーボン社製ラーベン
(RAVEN)1250(粒径23nm、BET値13
5.0m2 /g、DBP吸油量58.0ml/100
g)、1255(粒径23nm、BET値125.0m
2 /g、DBP吸油量58.0ml/100g)、10
20(粒径27nm、BET値95.0m2 /g、DB
P吸油量60.0ml/100g)、1080(粒径2
8nm、BET値78.0m2 /g、DBP吸油量6
5.0ml/100g)、ラーベン1035、ラーベン
1040、ラーベン1060、ラーベン3300、ラー
ベン450、ラーベン780など、または、コンダクテ
ック(CONDUCTEX)SC(粒径20nm、BE
T値220.0m2 /g、DBP吸油量115.0ml
/100g)でもよい。また、旭カーボン社製#80
(粒径23nm、BET値117.0m2 /g、DBP
吸油量113.0ml/100g)、三菱化成社製#2
2B(粒径40nm、BET値5.0m2 /g、DBP
吸油量131.0ml/100g)、#20B(粒径4
0nm、BET値56.0m2 /g、DBP吸油量11
5.0ml/100g)、キャボット社製ブラックパー
ルズ(BLACK PEARLS)L(粒径24nm、
BET値250.0m2 /g、DBP吸油量60.0m
l/100g)、ブラックパールズ800(粒径17.
0nm、BET値240.0m2 /g、DBP吸油量7
5.0ml/100g)、ブラックパールズ1000、
ブラックパールズ1100、ブラックパールズ700、
ブラックパールズ905などでも良い。
クとしては、例えば、コロンビアカーボン社製ラーベン
(RAVEN)1250(粒径23nm、BET値13
5.0m2 /g、DBP吸油量58.0ml/100
g)、1255(粒径23nm、BET値125.0m
2 /g、DBP吸油量58.0ml/100g)、10
20(粒径27nm、BET値95.0m2 /g、DB
P吸油量60.0ml/100g)、1080(粒径2
8nm、BET値78.0m2 /g、DBP吸油量6
5.0ml/100g)、ラーベン1035、ラーベン
1040、ラーベン1060、ラーベン3300、ラー
ベン450、ラーベン780など、または、コンダクテ
ック(CONDUCTEX)SC(粒径20nm、BE
T値220.0m2 /g、DBP吸油量115.0ml
/100g)でもよい。また、旭カーボン社製#80
(粒径23nm、BET値117.0m2 /g、DBP
吸油量113.0ml/100g)、三菱化成社製#2
2B(粒径40nm、BET値5.0m2 /g、DBP
吸油量131.0ml/100g)、#20B(粒径4
0nm、BET値56.0m2 /g、DBP吸油量11
5.0ml/100g)、キャボット社製ブラックパー
ルズ(BLACK PEARLS)L(粒径24nm、
BET値250.0m2 /g、DBP吸油量60.0m
l/100g)、ブラックパールズ800(粒径17.
0nm、BET値240.0m2 /g、DBP吸油量7
5.0ml/100g)、ブラックパールズ1000、
ブラックパールズ1100、ブラックパールズ700、
ブラックパールズ905などでも良い。
【0095】なお、テープの研磨層の表面性をコントロ
ールする方法として、より大きなカーボンブラックを少
量内添することができることはもちろんである。
ールする方法として、より大きなカーボンブラックを少
量内添することができることはもちろんである。
【0096】研磨層、バックコート層に用いる結合剤と
しては、いずれも公知の材料が使用出来る。即ち、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリ
デン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、ア
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重
合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂またはこれ
らの混合物などが挙げられる。
しては、いずれも公知の材料が使用出来る。即ち、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリ
デン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、ア
クリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重
合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂またはこれ
らの混合物などが挙げられる。
【0097】なかでも、柔軟性を付与するとされている
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体などと剛性を付与するとされて
いるセルロース誘導体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂
などが望ましい。先述の結合剤は、イソシアネート化合
物を架橋させることにより耐久性を向上させたり、ある
いは、適当な極性基を導入させたものであってもよい。
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体などと剛性を付与するとされて
いるセルロース誘導体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂
などが望ましい。先述の結合剤は、イソシアネート化合
物を架橋させることにより耐久性を向上させたり、ある
いは、適当な極性基を導入させたものであってもよい。
【0098】ここで、場合によっては、接着強度を上げ
るなどの理由で、非磁性支持体と下層との間に、先述し
た公知の結合剤を主成分とする層(下塗り層)を設けて
も構わない。
るなどの理由で、非磁性支持体と下層との間に、先述し
た公知の結合剤を主成分とする層(下塗り層)を設けて
も構わない。
【0099】本発明のクリーニングテープにおいて、支
持体の研磨層側と反対の面に、走行性能を安定させる目
的で、バックコート層を設けても構わない。バックコー
ト層の厚みは0.1〜2.0μmで、好ましくは0.3
〜1.0μmであり、公知のものが使用できる。
持体の研磨層側と反対の面に、走行性能を安定させる目
的で、バックコート層を設けても構わない。バックコー
ト層の厚みは0.1〜2.0μmで、好ましくは0.3
〜1.0μmであり、公知のものが使用できる。
【0100】本発明において用いる潤滑剤としては公知
のものが使用できる。例えば、高級脂肪酸エステル、シ
リコーンオイル、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シ
リコー、またはその他のフッ素系潤滑剤、ポリオレフィ
ン、ポリグリコール、アルキル燐酸エステルおよび金属
塩、ポリフェニルエーテル、フッ化アルキルエーテル、
アルキルカルボン酸アミン塩及びフッ化アルキルカルボ
ン酸アミン塩などのアミン系潤滑剤、並びに炭素数12
〜24のアルコール類(それぞれ不飽和を含んでも分岐
していてもかまわない)、炭素数12〜24の高級脂肪
酸などが使用できる。
のものが使用できる。例えば、高級脂肪酸エステル、シ
リコーンオイル、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シ
リコー、またはその他のフッ素系潤滑剤、ポリオレフィ
ン、ポリグリコール、アルキル燐酸エステルおよび金属
塩、ポリフェニルエーテル、フッ化アルキルエーテル、
アルキルカルボン酸アミン塩及びフッ化アルキルカルボ
ン酸アミン塩などのアミン系潤滑剤、並びに炭素数12
〜24のアルコール類(それぞれ不飽和を含んでも分岐
していてもかまわない)、炭素数12〜24の高級脂肪
酸などが使用できる。
【0101】本発明において使用される高級脂肪酸エス
テル成分としては、炭素数12〜32の高級脂肪酸エス
テル類(それぞれ不飽和を含んでも分岐していてもかま
わない)であり、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラ
キン酸、オレイン酸、エイコ酸、エライジン酸、ヘベン
酸、リノール酸、リノレイン酸などのメチルエステル、
エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエス
テル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエ
ステル、ヘプチルエステル、オクチルエステルなどがあ
る。具体的な化合物名としては、ステアリン酸ブチル、
ステアリン酸ペンチル、ステアリン酸ヘプチル、ステア
リン酸オクチル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリ
ン酸ブトキシエチル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチ
ン酸イソオクチル、パルミチン酸ブチルなどがある。ま
た潤滑剤は、複数の潤滑剤と混合してもかまわない。
テル成分としては、炭素数12〜32の高級脂肪酸エス
テル類(それぞれ不飽和を含んでも分岐していてもかま
わない)であり、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラ
キン酸、オレイン酸、エイコ酸、エライジン酸、ヘベン
酸、リノール酸、リノレイン酸などのメチルエステル、
エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエス
テル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエ
ステル、ヘプチルエステル、オクチルエステルなどがあ
る。具体的な化合物名としては、ステアリン酸ブチル、
ステアリン酸ペンチル、ステアリン酸ヘプチル、ステア
リン酸オクチル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリ
ン酸ブトキシエチル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチ
ン酸イソオクチル、パルミチン酸ブチルなどがある。ま
た潤滑剤は、複数の潤滑剤と混合してもかまわない。
【0102】同様に、帯電防止剤としては、先述のカー
ボンブラックの他に、天然界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤などの公知の帯電防止剤
が使用できる。
ボンブラックの他に、天然界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤などの公知の帯電防止剤
が使用できる。
【0103】本発明においては公知のカップリング剤を
使用しても構わない。カップリング剤としては、シラン
カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミ
ニウムカップリング剤などが挙げられる。ここで、当該
磁性体重量100部に対するカップリング剤の添加量は
0.05〜10.00部が好ましくより好ましくは0.
1〜5.00部である。
使用しても構わない。カップリング剤としては、シラン
カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミ
ニウムカップリング剤などが挙げられる。ここで、当該
磁性体重量100部に対するカップリング剤の添加量は
0.05〜10.00部が好ましくより好ましくは0.
1〜5.00部である。
【0104】シランカップリング剤としては、γ−メタ
クリロキシプリピルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシランなどのビニルシラン化合物やβ−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど
のエポキシシラン化合物やγ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルメチルジメキシシランなどのアミノシラン化合物やγ
−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカ
プトシラン化合物などが好適にもちいることができる。
クリロキシプリピルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシランなどのビニルシラン化合物やβ−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど
のエポキシシラン化合物やγ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルメチルジメキシシランなどのアミノシラン化合物やγ
−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカ
プトシラン化合物などが好適にもちいることができる。
【0105】チタネート系カップリング剤としては、テ
トラーn−ブトキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、ビス〔2−〔(2−アミノエチル)アミノ〕エタノ
レート〕〔2−〔(2−アミノエチル)アミノ)エタノ
レート−0〕(2−プロバノレート)チタニウム、トリ
ス(イソオクタデカノエート−0)(2−プロパノレー
ト)チタニウム、ビス)ジトリデシルホスファイト−
0″)テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロゼ
ンチタネート、ビス(ジオクチルホスファイト−0″)
テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロゼンチタ
ネート、トリス(ジオクチルホスファイト−0″)(2
−プロパノレート)チタニウム、ビス(ジオクチルホス
ファイト−0″)〔1,2−エタンジオレート(2−)
−0,0′〕チタニウム、トリス(ドデシルベンゼンス
ルフォネート−0)(2−プロパノレート)チタニウ
ム、テトラキス〔2,2−ビス〔(2−プロペニルオキ
シ)メチル〕−1−ブタノレートチタネートなどが挙げ
られ、商品としては、味の素社製、プレンアクトKR
TTS,KR46B,KR 55,KR 41B,KR
38S,KR 138S,KR 238S,338X,
KR 12,KR 44,KR 9SA,KR 34S
などが好適にもちいることができる。
トラーn−ブトキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、ビス〔2−〔(2−アミノエチル)アミノ〕エタノ
レート〕〔2−〔(2−アミノエチル)アミノ)エタノ
レート−0〕(2−プロバノレート)チタニウム、トリ
ス(イソオクタデカノエート−0)(2−プロパノレー
ト)チタニウム、ビス)ジトリデシルホスファイト−
0″)テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロゼ
ンチタネート、ビス(ジオクチルホスファイト−0″)
テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロゼンチタ
ネート、トリス(ジオクチルホスファイト−0″)(2
−プロパノレート)チタニウム、ビス(ジオクチルホス
ファイト−0″)〔1,2−エタンジオレート(2−)
−0,0′〕チタニウム、トリス(ドデシルベンゼンス
ルフォネート−0)(2−プロパノレート)チタニウ
ム、テトラキス〔2,2−ビス〔(2−プロペニルオキ
シ)メチル〕−1−ブタノレートチタネートなどが挙げ
られ、商品としては、味の素社製、プレンアクトKR
TTS,KR46B,KR 55,KR 41B,KR
38S,KR 138S,KR 238S,338X,
KR 12,KR 44,KR 9SA,KR 34S
などが好適にもちいることができる。
【0106】アルミニウム系カップリング剤としては、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートなど
が挙げられ、商品としては、味の素社製、プレンアクト
AL−Mなどが好適にもちいることができる。
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートなど
が挙げられ、商品としては、味の素社製、プレンアクト
AL−Mなどが好適にもちいることができる。
【0107】各種塗料を調整する方法としては、いずれ
も公知の方法が利用できる。例えば、ロールミル、ボー
ルミル、サンドミル、トロンミル、高速ストーンミル、
バスケットミル、ディスパー、ホモミキサー、ニーダ
ー、連続ニーダー、エクストルーダー、ホモジナイザー
及び超音波分散機などを用いることが出来る。
も公知の方法が利用できる。例えば、ロールミル、ボー
ルミル、サンドミル、トロンミル、高速ストーンミル、
バスケットミル、ディスパー、ホモミキサー、ニーダ
ー、連続ニーダー、エクストルーダー、ホモジナイザー
及び超音波分散機などを用いることが出来る。
【0108】研磨層の塗料の塗布では、非磁性支持体上
に直接行なう前に、接着剤層などの下塗り層や、非磁性
支持体上にコロナ放電処理や電子線照射処理などの前処
理をほどこしても構わない。
に直接行なう前に、接着剤層などの下塗り層や、非磁性
支持体上にコロナ放電処理や電子線照射処理などの前処
理をほどこしても構わない。
【0109】支持体上への塗布の方法としては、エアー
ドクターコート、ブレードコート、ロッドコート、押し
出しコート、エアナイフコート、スクイズコート、含浸
コート、リバースロールコート、グラビアコート、トラ
ンスファーロールコート、キャストコートなどの方法を
挙げることができ、これら以外の方法も使用でき、さら
に、押し出しコートによる同時重層塗布でもよい。
ドクターコート、ブレードコート、ロッドコート、押し
出しコート、エアナイフコート、スクイズコート、含浸
コート、リバースロールコート、グラビアコート、トラ
ンスファーロールコート、キャストコートなどの方法を
挙げることができ、これら以外の方法も使用でき、さら
に、押し出しコートによる同時重層塗布でもよい。
【0110】本発明のクリーニングテープは、より耐溶
剤性を持たせるため平均官能基数2以上のイソシアネー
ト系硬化剤を含んでもよい。すなわち、ポリイソシアネ
ートのポリメリック体やポリイソシアネートのポリオー
ルアダクトは、いずれも本発明において好適に使用でき
る。
剤性を持たせるため平均官能基数2以上のイソシアネー
ト系硬化剤を含んでもよい。すなわち、ポリイソシアネ
ートのポリメリック体やポリイソシアネートのポリオー
ルアダクトは、いずれも本発明において好適に使用でき
る。
【0111】また、本発明では、イソシアヌレート基を
導入すると、耐熱性や耐久性に優れた性能が発現でき
る。ここで、ポリイソシアネート化合物分子中に一定比
率のイソシアヌレート基及び/またはその他のイソシア
ネート重合体を含む場合には、生成したポリウレタン系
成分中にゲル化には達しない程度の分岐点を導入でき
る。
導入すると、耐熱性や耐久性に優れた性能が発現でき
る。ここで、ポリイソシアネート化合物分子中に一定比
率のイソシアヌレート基及び/またはその他のイソシア
ネート重合体を含む場合には、生成したポリウレタン系
成分中にゲル化には達しない程度の分岐点を導入でき
る。
【0112】硬化剤としては、芳香族ポリイソシアネー
ト及び脂肪族ポリイソシアネートが挙げられ、これらと
活性水素化合物との付加体が好ましい。芳香族ポリイソ
シアネートとしてはトルエンジイソシアネート(TD
I)、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4−キ
シレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、p−フェニルジイソシア
ネート、m−フェニルジイソシアネート、1,5−ナフ
チルジイソシアネートなどを挙げることができる。ま
た、脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などを挙
げることができる。これらと付加体を形成する活性水素
化合物としては、エチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリンなどがあり、平均分子量は、100〜
5,000の範囲のものが好ましい。
ト及び脂肪族ポリイソシアネートが挙げられ、これらと
活性水素化合物との付加体が好ましい。芳香族ポリイソ
シアネートとしてはトルエンジイソシアネート(TD
I)、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4−キ
シレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、p−フェニルジイソシア
ネート、m−フェニルジイソシアネート、1,5−ナフ
チルジイソシアネートなどを挙げることができる。ま
た、脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などを挙
げることができる。これらと付加体を形成する活性水素
化合物としては、エチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリンなどがあり、平均分子量は、100〜
5,000の範囲のものが好ましい。
【0113】硬化剤の添加量としては、バインダー樹脂
の重量比で0部〜20部が一般的であり、好ましくは0
〜10部である。実際の製造上では、水分などにより硬
化剤成分のイソシアネートが反応してしまうため、結合
剤中の活性水素と当量のイソシアネート量では不十分で
ある場合が多く、このため活性水素当量より10%〜5
0%過剰量の硬化剤を添加するのが効果的である。
の重量比で0部〜20部が一般的であり、好ましくは0
〜10部である。実際の製造上では、水分などにより硬
化剤成分のイソシアネートが反応してしまうため、結合
剤中の活性水素と当量のイソシアネート量では不十分で
ある場合が多く、このため活性水素当量より10%〜5
0%過剰量の硬化剤を添加するのが効果的である。
【0114】さらに、ポリイソシアネートからなる硬化
剤を使用した場合、磁性塗料をコーティング後、40℃
〜80℃の温度で数時間硬化反応を促進させることによ
り、より強い接着性が得られる。
剤を使用した場合、磁性塗料をコーティング後、40℃
〜80℃の温度で数時間硬化反応を促進させることによ
り、より強い接着性が得られる。
【0115】次に、上述したクリーニングテープを用い
たクリーナについて説明する。
たクリーナについて説明する。
【0116】すなわち、上述した有機亜リン酸化合物ま
たは有機チオ亜リン化合物を含有するクリーニングテー
プを有するクリーナとすることができる。このクリーナ
の構造は、カセット式でも、オープンリール式でも適用
できる。また、適用範囲としては、例えばビデオテープ
レコーダー(VRT)やオーディオ用カセットテープレ
コーダー、コンピューター用フロッピーディスクなどの
磁気記録用ヘッドのクリーニングに適用することができ
る。
たは有機チオ亜リン化合物を含有するクリーニングテー
プを有するクリーナとすることができる。このクリーナ
の構造は、カセット式でも、オープンリール式でも適用
できる。また、適用範囲としては、例えばビデオテープ
レコーダー(VRT)やオーディオ用カセットテープレ
コーダー、コンピューター用フロッピーディスクなどの
磁気記録用ヘッドのクリーニングに適用することができ
る。
【0117】次に、本発明の具体的な実施例について、
表5〜8を用いて説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではないことはもちろんである。
なお、実施例中の「部」は「重量部」を意味する。
表5〜8を用いて説明する。ただし、本発明はこれら実
施例に限定されるものではないことはもちろんである。
なお、実施例中の「部」は「重量部」を意味する。
【0118】まず、クリーニングテープの作製方法につ
いて説明する。最初に、以下に示した組成に基づき、研
磨面を構成する塗料を調整した。
いて説明する。最初に、以下に示した組成に基づき、研
磨面を構成する塗料を調整した。
【0119】研磨層塗料組成 Co変性γ−Fe2 O3 100部 (BET法による比表面積 45m2 /g) ニトロセルロース 8部 (旭化成社製 商品名 NC−1/2H) 塩酢ビ共重合体 6部 (U.C.C.社製 商品名 ビニライトVAGH) ポリウレタン樹脂 8部 (日本ポリウレタン社製 商品名 N−2304) α−Al2 O3 変量 (住友化学社製 商品名 AKP−30) カーボンブラック 10部 (キャボット社製 BP−L) ポリイソシアネート 4部 (日本ポリウレタン社製 商品名 コロネートL) ミリスチン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 有機(チオ)亜リン酸化合物 変量 エチルエチルケトン 80部 メチルイソブチルケトン 80部 トルエン 80部 なお、α−Al2 O3 の配合量は、表5〜8の「研磨剤
量」の欄に掲載したとおりである。
量」の欄に掲載したとおりである。
【0120】次に、上述した磁性塗料組成のうち、ポリ
イソシアネート、ミリスチン酸、及び有機(チオ)亜リ
ン酸化合物を除く磁性塗料組成を、連続ニーダーで混練
したのち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネ
ート4部、ミリスチン酸1部及び、有機亜リン酸化合物
または有機チオ亜リン酸化合物を加え、1μmの平均口
径を有するフィルターで濾過し、磁性塗料液とした。な
お、有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物
の配合量は、表5〜6の「亜リン酸化合物」または「チ
オ亜リン酸化合物」の欄に掲載したとおりである。
イソシアネート、ミリスチン酸、及び有機(チオ)亜リ
ン酸化合物を除く磁性塗料組成を、連続ニーダーで混練
したのち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネ
ート4部、ミリスチン酸1部及び、有機亜リン酸化合物
または有機チオ亜リン酸化合物を加え、1μmの平均口
径を有するフィルターで濾過し、磁性塗料液とした。な
お、有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物
の配合量は、表5〜6の「亜リン酸化合物」または「チ
オ亜リン酸化合物」の欄に掲載したとおりである。
【0121】また、有機亜リン酸化合物または有機チオ
亜リン酸化合物については、塗料中に内添する方法以外
に、テープ化した後、トルエンに溶解させた溶液を研磨
面にトップコートすることにより添加したテープも作製
した。この場合は、上述した磁性塗料組成のうち、ポリ
イソシアネート、ミリスチン酸、及び有機(チオ)亜リ
ン酸化合物を除く磁性塗料組成を、連続ニーダーで混練
したのち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネ
ート4部およびミリスチン酸1部を加え、1μmの平均
口径を有するフィルターで濾過し、磁性塗料液とした。
なお、トップコートをした場合における、有機亜リン酸
化合物または有機チオ亜リン酸化合物のトルエンに溶解
した濃度は、表7〜8の「(チオ)亜リン酸化合物」の
欄に掲載したとおりである。
亜リン酸化合物については、塗料中に内添する方法以外
に、テープ化した後、トルエンに溶解させた溶液を研磨
面にトップコートすることにより添加したテープも作製
した。この場合は、上述した磁性塗料組成のうち、ポリ
イソシアネート、ミリスチン酸、及び有機(チオ)亜リ
ン酸化合物を除く磁性塗料組成を、連続ニーダーで混練
したのち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネ
ート4部およびミリスチン酸1部を加え、1μmの平均
口径を有するフィルターで濾過し、磁性塗料液とした。
なお、トップコートをした場合における、有機亜リン酸
化合物または有機チオ亜リン酸化合物のトルエンに溶解
した濃度は、表7〜8の「(チオ)亜リン酸化合物」の
欄に掲載したとおりである。
【0122】次に、以下に示すバックコート塗料を作製
した。
した。
【0123】バックコーティング層塗料組成 カーボンブラック 100部 (平均粒子径20nm) カーボンブラック 5部 (平均粒子径350nm) ポリウレタン樹脂 25部 (日本ポリウレタン社製 N−5033) 塩酢ビ共重合体 25部 (積水化学工業社製 エスレックA) ポリイソシアネート 5部 (日本ポリウレタン社製 商品名 コロネートL) メチルエチルケトン 180部 メチルイソブチルケトン 180部 トルエン 180部
【0124】上述の非磁性塗料組成のうちポリイソシア
ネートを除く非磁性塗料組成をディスパーで混合したの
ち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネートを
5部を加え、1μmの平均口径を有するフィルターで濾
過し、バックコート用非磁性塗料液とした。
ネートを除く非磁性塗料組成をディスパーで混合したの
ち、サンドミルを用いて分散し、ポリイソシアネートを
5部を加え、1μmの平均口径を有するフィルターで濾
過し、バックコート用非磁性塗料液とした。
【0125】次に、磁性塗料液を厚さが14μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムに4.0μmの厚みで
塗布し、乾燥、カレンダー処理後、硬化した。次に、バ
ックコート用非磁性塗料を磁性面と反対の面に0.5μ
mの厚みで塗布、乾燥し、得られた幅広の磁性フィルム
を1/2インチ幅に裁断してビデオ用クリーニングテー
プを作製した。
エチレンテレフタレートフィルムに4.0μmの厚みで
塗布し、乾燥、カレンダー処理後、硬化した。次に、バ
ックコート用非磁性塗料を磁性面と反対の面に0.5μ
mの厚みで塗布、乾燥し、得られた幅広の磁性フィルム
を1/2インチ幅に裁断してビデオ用クリーニングテー
プを作製した。
【0126】次に、この裁断したビデオ用クリーニング
テープをリールに巻き取った後カセットに設置すること
により、カセット式クリーナを作製した。
テープをリールに巻き取った後カセットに設置すること
により、カセット式クリーナを作製した。
【0127】次に、上述のクリーニングテープについ
て、研磨用磁性面の表面粗さ、クリーニング力、持続
性、磁気ヘッドの摩耗について以下に示す方法により評
価した。
て、研磨用磁性面の表面粗さ、クリーニング力、持続
性、磁気ヘッドの摩耗について以下に示す方法により評
価した。
【0128】研磨用磁性面の表面粗さについては、接触
式表面粗度計による中心線平均粗さRa(1)と、非接
触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(2)とを測
定した。接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa
(1)は、JIS−B0601に準じて測定される表面
粗さであり、被測定面の上で接触端曲率半径2μmの触
針を摺動させたときの接触子の上下の変位から測定され
る。実際の測定においては、測定長さを0.25mmと
し、同じ面を3回測定して、その平均値をデータとし
た。
式表面粗度計による中心線平均粗さRa(1)と、非接
触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(2)とを測
定した。接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa
(1)は、JIS−B0601に準じて測定される表面
粗さであり、被測定面の上で接触端曲率半径2μmの触
針を摺動させたときの接触子の上下の変位から測定され
る。実際の測定においては、測定長さを0.25mmと
し、同じ面を3回測定して、その平均値をデータとし
た。
【0129】被接触式表面粗度計による中心線平均粗さ
Ra(2)は、原理的にはレーザー光を用いて図2に示
す臨界角法で測定される。すなわち、図2において、レ
ーザー発振源6、臨界角プリズム7、対物レンズ8、フ
ォトダイオード9a,9b、差動アンプ10から構成さ
れる光学測定系が使用される。そして、被測定面の凹凸
に対応するA,B,Cの面、すなわち、対物レンズ8の
焦点内にA面、焦点上にB面、焦点外にC面があるとす
る。
Ra(2)は、原理的にはレーザー光を用いて図2に示
す臨界角法で測定される。すなわち、図2において、レ
ーザー発振源6、臨界角プリズム7、対物レンズ8、フ
ォトダイオード9a,9b、差動アンプ10から構成さ
れる光学測定系が使用される。そして、被測定面の凹凸
に対応するA,B,Cの面、すなわち、対物レンズ8の
焦点内にA面、焦点上にB面、焦点外にC面があるとす
る。
【0130】焦点上のB面で反射し対物レンズ8を通過
するレーザー光は細線で示すように平行光束となって臨
界プリズム7に入射し反射されて2個のフォトダイオー
ド9a,9bは同一の反射光量を得るので、差動アンプ
10の出力は0となる。
するレーザー光は細線で示すように平行光束となって臨
界プリズム7に入射し反射されて2個のフォトダイオー
ド9a,9bは同一の反射光量を得るので、差動アンプ
10の出力は0となる。
【0131】これに対して、焦点内A面で反射し、対物
レンズ8を通過するレーザー光は発散光束となり、焦点
外のC面で反射し、対物レンズ8を通過するレーザー光
は収束光束となって臨界角プリズム7に入射する。そし
て、焦点外のC面で反射した収束光束は破線で、また、
焦点内のA面で反射した発散光束は一点鎖線で示すよう
に、臨界角プリズム7を通り抜け、臨界角より大きい角
度で入射するレーザー光は全反射され、入射光軸の上下
で反射の状態が異なることから、2個のフォトダイオー
ド9a,9bは異なった反射光量を受光するので、差動
アンプ10にA面とC面とで±のアナログ変位出力が得
られる。上述のような焦点位置を0とする±に変位出力
から被測定面の凹凸が求められる。
レンズ8を通過するレーザー光は発散光束となり、焦点
外のC面で反射し、対物レンズ8を通過するレーザー光
は収束光束となって臨界角プリズム7に入射する。そし
て、焦点外のC面で反射した収束光束は破線で、また、
焦点内のA面で反射した発散光束は一点鎖線で示すよう
に、臨界角プリズム7を通り抜け、臨界角より大きい角
度で入射するレーザー光は全反射され、入射光軸の上下
で反射の状態が異なることから、2個のフォトダイオー
ド9a,9bは異なった反射光量を受光するので、差動
アンプ10にA面とC面とで±のアナログ変位出力が得
られる。上述のような焦点位置を0とする±に変位出力
から被測定面の凹凸が求められる。
【0132】実際の測定においては、波長780nmの
レーザーダイオードによるレーザー光を被測定面で直径
1.6μmのスポットに集光させ、カットオフ80μm
として測定した。測定長さは0.25mmとし、同じ面
を3回測定してその平均値をデータとした。
レーザーダイオードによるレーザー光を被測定面で直径
1.6μmのスポットに集光させ、カットオフ80μm
として測定した。測定長さは0.25mmとし、同じ面
を3回測定してその平均値をデータとした。
【0133】接触式表面粗度計の触針の接触端は、曲率
半径が2μmの球状となっているので、触針が被測定面
の谷底までトレース出来ない場合も考えられる。一方、
非接触式表面粗度計は、レーザー光の反射で凹凸を測定
するので、接触式表面粗度計ではトレース出来ないよう
な谷についても、ある程度の識別が可能である。すなわ
ち、接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(1)
と非接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(2)
とによって表面の凹凸の状況を、より特性的に捉えるこ
とができる。
半径が2μmの球状となっているので、触針が被測定面
の谷底までトレース出来ない場合も考えられる。一方、
非接触式表面粗度計は、レーザー光の反射で凹凸を測定
するので、接触式表面粗度計ではトレース出来ないよう
な谷についても、ある程度の識別が可能である。すなわ
ち、接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(1)
と非接触式表面粗度計による中心線平均粗さRa(2)
とによって表面の凹凸の状況を、より特性的に捉えるこ
とができる。
【0134】次に、クリーニング力の評価方法について
説明する。磁気ヘッドのギャップ部に付着してヘッドク
ロッグの原因となる異物には、普通のビデオテープから
脱落する異物のほか、ユーザーの誤使用による「ごみ」
や、「塵」などがある。しかし、後者はいろいろなケー
スが考えられ、クリーニングテープの走行を含む通常の
クリーニングでは除去が困難な場合もあって一般的では
ない。従って、ビデオテープからの脱落による異物の除
去を目的としてクリーニング力を測定した。すなわち、
ベータカムVTR(ソニー社製、商品名BVW−75)
を用いて、潤滑剤無添加のビデオテープを走行させてヘ
ッドクロッグを発生させた。そのヘッドクロッグの度合
いは、通常の記憶済みのビデオテープを2分間走行させ
てもRF信号が出力されず、かつ、磁気ヘッドのギャッ
プ部に付着した異物が観察される状態とした。RF信号
とは別に用意したオシロスコープによって確認し、異物
の付着は磁気ヘッド回転周期に同期させてストロボを発
光させ光学顕微鏡で観察した。
説明する。磁気ヘッドのギャップ部に付着してヘッドク
ロッグの原因となる異物には、普通のビデオテープから
脱落する異物のほか、ユーザーの誤使用による「ごみ」
や、「塵」などがある。しかし、後者はいろいろなケー
スが考えられ、クリーニングテープの走行を含む通常の
クリーニングでは除去が困難な場合もあって一般的では
ない。従って、ビデオテープからの脱落による異物の除
去を目的としてクリーニング力を測定した。すなわち、
ベータカムVTR(ソニー社製、商品名BVW−75)
を用いて、潤滑剤無添加のビデオテープを走行させてヘ
ッドクロッグを発生させた。そのヘッドクロッグの度合
いは、通常の記憶済みのビデオテープを2分間走行させ
てもRF信号が出力されず、かつ、磁気ヘッドのギャッ
プ部に付着した異物が観察される状態とした。RF信号
とは別に用意したオシロスコープによって確認し、異物
の付着は磁気ヘッド回転周期に同期させてストロボを発
光させ光学顕微鏡で観察した。
【0135】このようにして付着させた異物を、クリー
ニングテープが除去し得るまでの時間の長短によって、
以下の規準で各3回テストし、クリーニング力を判定し
た。 ○:異物の除去が30秒以内に完了したもの ×:30秒以上要したもの
ニングテープが除去し得るまでの時間の長短によって、
以下の規準で各3回テストし、クリーニング力を判定し
た。 ○:異物の除去が30秒以内に完了したもの ×:30秒以上要したもの
【0136】次に、クリーニング効果の持続性の評価方
法について説明する。上述した各種クリーニングテープ
のクリーニング力を測定した後、40℃,20%RHの
条件下、20時間使用後に、ヘッドの表面を光学顕微鏡
で観察し、以下の規準で評価した。 ○:ヘッドの摺動面に脱落物の付着が無いもの △:ヘッド表面に付着物はないが、茶褐色に変色したも
の ×:脱落物の付着が確認できるもの
法について説明する。上述した各種クリーニングテープ
のクリーニング力を測定した後、40℃,20%RHの
条件下、20時間使用後に、ヘッドの表面を光学顕微鏡
で観察し、以下の規準で評価した。 ○:ヘッドの摺動面に脱落物の付着が無いもの △:ヘッド表面に付着物はないが、茶褐色に変色したも
の ×:脱落物の付着が確認できるもの
【0137】次に、磁気ヘッドの摩耗の評価方法につい
て説明する。各クリーニングテープをベータカムVTR
(ソニー社製、商品名BVW−75)で3分間走行さ
せ、磁気ヘッドの突き出し、すなわち磁気ヘッドが取り
付けられている回転ドラムの外周面からの磁気ヘッドの
高さについて、走行前後の摩耗量を測定した。その結果
を、以下の評価規準により判定した。 ○:摩耗量が0.3μm未満 △:摩耗量が0.3μm以上0.7μm未満 ×:摩耗量が0.7μm以上
て説明する。各クリーニングテープをベータカムVTR
(ソニー社製、商品名BVW−75)で3分間走行さ
せ、磁気ヘッドの突き出し、すなわち磁気ヘッドが取り
付けられている回転ドラムの外周面からの磁気ヘッドの
高さについて、走行前後の摩耗量を測定した。その結果
を、以下の評価規準により判定した。 ○:摩耗量が0.3μm未満 △:摩耗量が0.3μm以上0.7μm未満 ×:摩耗量が0.7μm以上
【0138】次に、表5〜8に基づいて、クリーニング
テープの作製条件、すなわち研磨面の塗料組成(研磨剤
量、及び有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化
合物の種類及び添加量)、カレンダー条件(温度、圧
力、処理速度)などを変えて得られる、研磨面の表面粗
度と、クリーニングテープの評価結果、すなわちクリー
ニング力、持続性、および摩耗の各特性についての結果
について説明する。
テープの作製条件、すなわち研磨面の塗料組成(研磨剤
量、及び有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化
合物の種類及び添加量)、カレンダー条件(温度、圧
力、処理速度)などを変えて得られる、研磨面の表面粗
度と、クリーニングテープの評価結果、すなわちクリー
ニング力、持続性、および摩耗の各特性についての結果
について説明する。
【0139】
【表5】
【0140】
【表6】
【0141】
【表7】
【0142】
【表8】
【0143】ここで、表5における比較例21〜31に
ついてみると、比較例21で示したテープは表面性が平
滑すぎることで、有効なクリーニング効果が得られず、
また、比較例29〜比較例31では表面が粗いことか
ら、ヘッド摩耗が大きすぎる。
ついてみると、比較例21で示したテープは表面性が平
滑すぎることで、有効なクリーニング効果が得られず、
また、比較例29〜比較例31では表面が粗いことか
ら、ヘッド摩耗が大きすぎる。
【0144】また、表5の実施例58〜64は、比較例
22〜27のテープに亜リン酸トリブチルを0.5〜2
重量部を添加したものである。この実施例58〜64に
おいては、クリーニング力、持続性、および摩耗の各評
価項目において○の評価となっており、満足できる結果
であった。また、接触式表面粗度計で測定される中心線
平均粗さRa(1)は11.3〜38.2nmの範囲に
あり、非接触式表面粗度計で測定される中心線平均粗さ
Ra(2)は、40.5〜99.0nmの範囲にある。
22〜27のテープに亜リン酸トリブチルを0.5〜2
重量部を添加したものである。この実施例58〜64に
おいては、クリーニング力、持続性、および摩耗の各評
価項目において○の評価となっており、満足できる結果
であった。また、接触式表面粗度計で測定される中心線
平均粗さRa(1)は11.3〜38.2nmの範囲に
あり、非接触式表面粗度計で測定される中心線平均粗さ
Ra(2)は、40.5〜99.0nmの範囲にある。
【0145】また、表6の実施例65〜71は、比較例
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル
(LTP)を0.5〜2重量部を添加したものである。
この実施例65〜71においては、クリーニング力、持
続性、および摩耗の各評価項目において○の評価となっ
ており、満足できる結果であった。また、接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は12.1
〜37.5nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測
定される中心線平均粗さRa(2)は、40.2〜9
8.3nmの範囲にある。
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル
(LTP)を0.5〜2重量部を添加したものである。
この実施例65〜71においては、クリーニング力、持
続性、および摩耗の各評価項目において○の評価となっ
ており、満足できる結果であった。また、接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は12.1
〜37.5nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測
定される中心線平均粗さRa(2)は、40.2〜9
8.3nmの範囲にある。
【0146】また、表6の実施例72〜78は、比較例
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリブチル(L
TB)を0.5〜2重量部を添加したものである。この
実施例65〜71においては、クリーニング力、持続
性、および摩耗の各評価項目において○の評価となって
おり、満足できる結果であった。また、接触式表面粗度
計で測定される中心線平均粗さRa(1)は12.3〜
38.7nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(2)は、42.5〜99.
2nmの範囲にある。
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリブチル(L
TB)を0.5〜2重量部を添加したものである。この
実施例65〜71においては、クリーニング力、持続
性、および摩耗の各評価項目において○の評価となって
おり、満足できる結果であった。また、接触式表面粗度
計で測定される中心線平均粗さRa(1)は12.3〜
38.7nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(2)は、42.5〜99.
2nmの範囲にある。
【0147】また、表7の実施例79〜85は、比較例
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル
(LTP)を0.5〜1重量部をトップコートしたもの
である。この実施例79〜85においては、クリーニン
グ力、持続性、および摩耗の各評価項目において○の評
価となっており、満足できる結果であった。また、接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は
12.3〜39.3nmの範囲にあり、非接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(2)は、42.
6〜98.5nmの範囲にある。
22〜27のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル
(LTP)を0.5〜1重量部をトップコートしたもの
である。この実施例79〜85においては、クリーニン
グ力、持続性、および摩耗の各評価項目において○の評
価となっており、満足できる結果であった。また、接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は
12.3〜39.3nmの範囲にあり、非接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(2)は、42.
6〜98.5nmの範囲にある。
【0148】また、表7の実施例86〜92は、比較例
22〜27のテープに亜リン酸トリブチルを0.5〜1
重量部をトップコートしたものである。この実施例86
〜92においては、クリーニング力、持続性、および摩
耗の各評価項目において○の評価となっており、満足で
きる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定され
る中心線平均粗さRa(1)は12.0〜39.8nm
の範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中心線
平均粗さRa(2)は、42.2〜98.3nmの範囲
にある。
22〜27のテープに亜リン酸トリブチルを0.5〜1
重量部をトップコートしたものである。この実施例86
〜92においては、クリーニング力、持続性、および摩
耗の各評価項目において○の評価となっており、満足で
きる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定され
る中心線平均粗さRa(1)は12.0〜39.8nm
の範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中心線
平均粗さRa(2)は、42.2〜98.3nmの範囲
にある。
【0149】また、表8の実施例93〜95は、比較例
26のテープにトリチオ亜リン酸トリブチル(LTB)
を1〜10重量部をトップコートしたものである。この
実施例93〜95においては、クリーニング力、持続
性、および摩耗の各評価項目において○の評価となって
おり、満足できる結果であった。また、接触式表面粗度
計で測定される中心線平均粗さRa(1)は24.1〜
24.4nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(2)は、77.2〜77.
5nmの範囲にある。
26のテープにトリチオ亜リン酸トリブチル(LTB)
を1〜10重量部をトップコートしたものである。この
実施例93〜95においては、クリーニング力、持続
性、および摩耗の各評価項目において○の評価となって
おり、満足できる結果であった。また、接触式表面粗度
計で測定される中心線平均粗さRa(1)は24.1〜
24.4nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(2)は、77.2〜77.
5nmの範囲にある。
【0150】また、表8の実施例96〜99は、比較例
26のテープに亜リン酸オクチルジフェニルを0.1〜
10重量部をトップコートしたものである。この実施例
96〜99においては、クリーニング力、持続性、およ
び摩耗の各評価項目において○の評価となっており、満
足できる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(1)は24.0〜24.5
nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中
心線平均粗さRa(2)は、76.6〜77.8nmの
範囲にある。
26のテープに亜リン酸オクチルジフェニルを0.1〜
10重量部をトップコートしたものである。この実施例
96〜99においては、クリーニング力、持続性、およ
び摩耗の各評価項目において○の評価となっており、満
足できる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(1)は24.0〜24.5
nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中
心線平均粗さRa(2)は、76.6〜77.8nmの
範囲にある。
【0151】また、表8の実施例100〜102は、比
較例25のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル(L
TP)を1〜10重量部をトップコートしたものであ
る。この実施例100〜102においては、クリーニン
グ力、持続性、および摩耗の各評価項目において○の評
価となっており、満足できる結果であった。また、接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は
18.1〜19.0nmの範囲にあり、非接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(2)は、57.
2〜58.2nmの範囲にある。
較例25のテープにトリチオ亜リン酸トリラウリル(L
TP)を1〜10重量部をトップコートしたものであ
る。この実施例100〜102においては、クリーニン
グ力、持続性、および摩耗の各評価項目において○の評
価となっており、満足できる結果であった。また、接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(1)は
18.1〜19.0nmの範囲にあり、非接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(2)は、57.
2〜58.2nmの範囲にある。
【0152】また、表8の実施例103〜106は、比
較例25のテープに亜リン酸トリブチルを0.1〜15
重量部をトップコートしたものである。この実施例10
3〜106においては、クリーニング力、持続性、およ
び摩耗の各評価項目において○の評価となっており、満
足できる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(1)は18.2〜18.5
nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中
心線平均粗さRa(2)は、56.5〜58.1nmの
範囲にある。
較例25のテープに亜リン酸トリブチルを0.1〜15
重量部をトップコートしたものである。この実施例10
3〜106においては、クリーニング力、持続性、およ
び摩耗の各評価項目において○の評価となっており、満
足できる結果であった。また、接触式表面粗度計で測定
される中心線平均粗さRa(1)は18.2〜18.5
nmの範囲にあり、非接触式表面粗度計で測定される中
心線平均粗さRa(2)は、56.5〜58.1nmの
範囲にある。
【0153】以上、表5〜8の結果から、接触式表面粗
度計で測定される中心線平均粗さRa(1)と、非接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(2)に
ついて、 10nm≦Ra(1)≦40nm 40nm≦Ra(2)≦100nm の範囲が、適正な研磨力を有し、ヘッドのクリーニング
に対して効果的であることがわかる。また、各種の有機
亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物を、研磨
面を構成する塗料に内添したり、各種の有機亜リン酸化
合物または有機チオ亜リン酸化合物を溶解した液をトッ
プコートすることにより、そのキレート効果によりクリ
ーニング効果が持続することがわかる。
度計で測定される中心線平均粗さRa(1)と、非接触
式表面粗度計で測定される中心線平均粗さRa(2)に
ついて、 10nm≦Ra(1)≦40nm 40nm≦Ra(2)≦100nm の範囲が、適正な研磨力を有し、ヘッドのクリーニング
に対して効果的であることがわかる。また、各種の有機
亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物を、研磨
面を構成する塗料に内添したり、各種の有機亜リン酸化
合物または有機チオ亜リン酸化合物を溶解した液をトッ
プコートすることにより、そのキレート効果によりクリ
ーニング効果が持続することがわかる。
【0154】以上、本発明による、表面性をコントロー
ルすることで、安定したクリーニング効果を発揮し、か
つ、有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物
を添加することにより、磁気ヘッドのクリーニング効果
が持続し、これによって、ビデオテープレコーダ(VT
R)などで長期間安定した電磁変換特性を得ることが出
来るようになる。また、有機亜リン酸化合物または有機
チオ亜リン酸化合物を含有するクリーニングテープを用
いることにより、長時間クリーニング効果を持続させる
ことができるクリーナを提供することができる。
ルすることで、安定したクリーニング効果を発揮し、か
つ、有機亜リン酸化合物または有機チオ亜リン酸化合物
を添加することにより、磁気ヘッドのクリーニング効果
が持続し、これによって、ビデオテープレコーダ(VT
R)などで長期間安定した電磁変換特性を得ることが出
来るようになる。また、有機亜リン酸化合物または有機
チオ亜リン酸化合物を含有するクリーニングテープを用
いることにより、長時間クリーニング効果を持続させる
ことができるクリーナを提供することができる。
【0155】なお、本発明は上述の実施の形態に限らず
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0156】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。水または有機溶媒のうちの、単独溶媒または
これらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物を0.01重
量%以上50重量%未満含有し、または、有機チオ亜リ
ン酸化合物を0.01重量%以上50重量%未満含有す
る磁気記録ヘッド用クリーニング液とするこにより、磁
気ヘッドに付着した塵やごみ、および磁性層から脱落し
た脱落物の汚れを効果的に払拭除去することができ、さ
らにこのクリーニング効果を長時間持続することができ
る。
を奏する。水または有機溶媒のうちの、単独溶媒または
これらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物を0.01重
量%以上50重量%未満含有し、または、有機チオ亜リ
ン酸化合物を0.01重量%以上50重量%未満含有す
る磁気記録ヘッド用クリーニング液とするこにより、磁
気ヘッドに付着した塵やごみ、および磁性層から脱落し
た脱落物の汚れを効果的に払拭除去することができ、さ
らにこのクリーニング効果を長時間持続することができ
る。
【0157】また、有機亜リン酸化合物を含有し、また
は、有機チオ亜リン酸化合物を含有してなる磁気記録ヘ
ッド用クリーニングテープとするこにより、磁気ヘッド
に付着した塵やごみ、および磁性層から脱落した脱落物
の汚れを効果的に払拭除去することができ、さらにこの
クリーニング効果を長時間持続することができる磁気記
録ヘッド用クリーニングテープを提供することができ
る。
は、有機チオ亜リン酸化合物を含有してなる磁気記録ヘ
ッド用クリーニングテープとするこにより、磁気ヘッド
に付着した塵やごみ、および磁性層から脱落した脱落物
の汚れを効果的に払拭除去することができ、さらにこの
クリーニング効果を長時間持続することができる磁気記
録ヘッド用クリーニングテープを提供することができ
る。
【0158】また、有機亜リン酸化合物を含有し、また
は、有機チオ亜リン酸化合物を含有するクリーニングテ
ープを有する磁気記録ヘッド用クリーナとするこによ
り、磁気ヘッドに付着した塵やごみ、および磁性層から
脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去することがで
き、さらにこのクリーニング効果を長時間持続すること
ができる磁気記録ヘッド用クリーナを提供することがで
きる。
は、有機チオ亜リン酸化合物を含有するクリーニングテ
ープを有する磁気記録ヘッド用クリーナとするこによ
り、磁気ヘッドに付着した塵やごみ、および磁性層から
脱落した脱落物の汚れを効果的に払拭除去することがで
き、さらにこのクリーニング効果を長時間持続すること
ができる磁気記録ヘッド用クリーナを提供することがで
きる。
【図1】本発明の磁気記録ヘッド用クリーニング液を使
用するカセット式クリーナを表した斜視図である。
用するカセット式クリーナを表した斜視図である。
【図2】非接触式表面粗度計の原理を模式的に表した図
である。
である。
1…クリーニング液注入口、2…カセットケース(上面
部)、3…カセットケース(背部)、4…リール部、5
…クリーニングテープ、6…レーザ発振源、7…臨界角
プリズム、8…対物レンズ、9a,9b…フォトダイオ
ード、10…差動アンプ、A,B,C…被測定面
部)、3…カセットケース(背部)、4…リール部、5
…クリーニングテープ、6…レーザ発振源、7…臨界角
プリズム、8…対物レンズ、9a,9b…フォトダイオ
ード、10…差動アンプ、A,B,C…被測定面
Claims (6)
- 【請求項1】 水、または、アルコール、フッ素系不活
性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒または
これらの混合溶媒に、有機亜リン酸化合物(化1)を
0.01重量%以上50重量%未満含有してなることを
特徴とする磁気記録ヘッド用クリーニング液。 【化1】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基 - 【請求項2】 水、または、アルコール、フッ素系不活
性有機溶媒その他の有機溶媒のうちの、単独溶媒または
これらの混合溶媒に、有機チオ亜リン酸化合物(化2)
を0.01重量%以上50重量%未満含有してなること
を特徴とする磁気記録ヘッド用クリーニング液。 【化2】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基 - 【請求項3】 有機亜リン酸化合物(化3)を含有して
なることを特徴とする磁気記録ヘッド用クリーニングテ
ープ。 【化3】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基 - 【請求項4】 有機チオ亜リン酸化合物(化4)を含有
してなることを特徴とする磁気記録ヘッド用クリーニン
グテープ。 【化4】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基 - 【請求項5】 有機亜リン酸化合物(化5)を含有する
クリーニングテープを有することを特徴とする磁気記録
ヘッド用クリーナ。 【化5】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基 - 【請求項6】 有機チオ亜リン酸化合物(化6)を含有
するクリーニングテープを有することを特徴とする磁気
記録ヘッド用クリーナ。 【化6】 ここで、各置換基(R1,R2,R3)は、炭素数1〜
24の脂肪族アルキル基、炭素数1〜10のハロゲン含
有アルキル基、炭素数1〜24のエーテル含有置換基、
または、フェニル基若しくはベンゼン環骨格を有する置
換基
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3509398A JPH11228994A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 磁気記録ヘッド用クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテープ、および磁気記録ヘッド用クリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3509398A JPH11228994A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 磁気記録ヘッド用クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテープ、および磁気記録ヘッド用クリーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11228994A true JPH11228994A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12432346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3509398A Pending JPH11228994A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 磁気記録ヘッド用クリーニング液、磁気記録ヘッド用クリーニングテープ、および磁気記録ヘッド用クリーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11228994A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004078898A1 (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-16 | Tokuyama Corporation | 帯電防止性洗浄剤 |
US7713356B2 (en) | 2000-06-06 | 2010-05-11 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheet, conveying member using the same, and substrate processing equipment cleaning method using them |
US7718255B2 (en) | 2003-08-19 | 2010-05-18 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheets and method of cleaning with the same |
US7793668B2 (en) | 2000-06-06 | 2010-09-14 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheet, conveying member using the same, and substrate processing equipment cleaning method using them |
JP2012081444A (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-26 | Toyobo Co Ltd | 触媒燃焼装置および触媒再生方法 |
US8460783B2 (en) | 2002-06-19 | 2013-06-11 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheets, transfer member having cleaning function, and method of cleaning substrate-processing apparatus with these |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3509398A patent/JPH11228994A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7713356B2 (en) | 2000-06-06 | 2010-05-11 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheet, conveying member using the same, and substrate processing equipment cleaning method using them |
US7793668B2 (en) | 2000-06-06 | 2010-09-14 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheet, conveying member using the same, and substrate processing equipment cleaning method using them |
US8460783B2 (en) | 2002-06-19 | 2013-06-11 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheets, transfer member having cleaning function, and method of cleaning substrate-processing apparatus with these |
WO2004078898A1 (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-16 | Tokuyama Corporation | 帯電防止性洗浄剤 |
US7718255B2 (en) | 2003-08-19 | 2010-05-18 | Nitto Denko Corporation | Cleaning sheets and method of cleaning with the same |
JP2012081444A (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-26 | Toyobo Co Ltd | 触媒燃焼装置および触媒再生方法 |
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