JP2000011340A - クリーニングテープの製造方法およびクリーニングテープならびにクリーニングディスクの製造方法およびクリーニングディスク - Google Patents

クリーニングテープの製造方法およびクリーニングテープならびにクリーニングディスクの製造方法およびクリーニングディスク

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JP2000011340A
JP2000011340A JP10228324A JP22832498A JP2000011340A JP 2000011340 A JP2000011340 A JP 2000011340A JP 10228324 A JP10228324 A JP 10228324A JP 22832498 A JP22832498 A JP 22832498A JP 2000011340 A JP2000011340 A JP 2000011340A
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abrasive
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Hiroyuki Ogata
博幸 尾形
Takehiro Koyama
武浩 小山
Kazue Goto
和重 後藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な電磁変換特性及びクリーニング効果を
得るに十分な磁性粉末及び研磨剤を均一に分散含有する
クリーニング層の形成が可能なクリーニングテープ及び
クリーニングディスクの製造方法を提供し、良好な電磁
変換特性及びクリーニング効果を有するクリーニングテ
ープ及びクリーニングディスクの提供。 【解決手段】 少なくとも磁性粉末と研磨剤とを含有す
る磁性塗料を作製する工程と、作製された磁性塗料を非
磁性支持体上に塗布して、クリーニング層を形成する工
程とを有するクリーニングテープ/クリーニングディス
クの製造方法において、磁性塗料を作製する工程が、研
磨剤を含有する研磨剤分散液を作製する工程と、磁性粉
末を含有する磁性粉末分散液を作製する工程と、別工程
で作製された研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分
散する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリーニングテープ
の製造方法およびクリーニングテープならびにクリーニ
ングディスクの製造方法およびクリーニングディスクに
関し、さらに詳しくは、磁気記録再生装置に具備された
磁気ヘッド等の磁気記録媒体との摺動面に付着した付着
物を除去するクリーニング層が非磁性支持体上に形成さ
れたクリーニングテープの製造方法およびクリーニング
テープならびにクリーニングディスクの製造方法および
クリーニングディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置の一例である磁気記録再生
装置における記録/再生は、磁気ヘッドとテープ状ある
いはディスク状の磁気記録媒体とを互いに接触させつつ
摺動して行われる。このとき、磁気ヘッドの表面に磁気
記録媒体からの脱落物や周囲にある塵埃が付着すると、
記録/再生特性の劣化をまねく。この劣化した記録/再
生特性を復元するものとして、磁気記録再生装置に対応
したクリーニングテープやこれを収納したクリーニング
カセットあるいはクリーニングディスクやこれを収納し
たクリーニングカートリッジ等のクリーナが市販されて
いる。
【0003】これらのクリーナは磁気ヘッド等に付着し
た付着物を機械的に削り除去するものであり、クリーニ
ングテープやクリーニングディスクのクリーニング層表
面が過度の研磨性を有し、必要以上に長時間摺動させた
場合には磁気ヘッドを過剰に削る虞があった。このた
め、特開平6−274839号公報では、磁気ヘッドの
クリーニングと同時に映像をモニタリングできるように
クリーニングテープのクリーニング層に映像を記録して
おき、磁気ヘッドの過剰なクリーニングを防止するクリ
ーニングテープが開示されている。このクリーニングと
同時に情報の記録/再生を可能とするタイプのクリーニ
ングテープおよびクリーニングディスクのクリーニング
層には、良好な電磁変換特性を有するに十分な磁性粉末
と、良好なクリーニング効果を有するに十分な研磨剤と
を含有していることが求められている。
【0004】しかしながら、クリーニング層に対する磁
性粉末の含有率を大にして良好な電磁変換特性を求めれ
ば、クリーニング層に対する研磨剤の含有率が小となっ
て満足するクリーニング効果が得られない。逆に、クリ
ーニング層に対する研磨剤の含有率を大にして良好なク
リーニング効果を求めれば、クリーニング層に対する磁
性粉末の含有率が小となって満足する電磁変換特性が得
られない。また、スペーシングロスを小とするために
は、クリーニング層表面の平滑性が求められるが、クリ
ーニング効果を大とするためには、逆にクリーニング層
表面に適当な表面粗さが求められる。したがって、クリ
ーニングと同時に情報の記録/再生を可能とするタイプ
のクリーニング層を有するクリーニングテープやクリー
ニングディスクでは、たとえば一方の電磁変換特性を優
先順位の第1位とし、他方のクリーニング効果を第2位
として、クリーニング層への磁性粉末および研磨剤の含
有率を調整しているのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
な電磁変換特性およびクリーニング効果を得るに十分な
磁性粉末および研磨剤を均一に分散して含有するクリー
ニング層の形成が可能なクリーニングテープおよびクリ
ーニングディスクの製造方法を提供し、良好な電磁変換
特性およびクリーニング効果を有するクリーニングテー
プおよびクリーニングディスクを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のクリーニングテープの製造方法では、少な
くとも磁性粉末と研磨剤とを含有する磁性塗料を作製す
る工程と、作製された磁性塗料を非磁性支持体上に塗布
して、クリーニング層を形成する工程とを有するクリー
ニングテープの製造方法において、磁性塗料を作製する
工程が、研磨剤を含有する研磨剤分散液を作製する工程
と、磁性粉末を含有する磁性粉末分散液を作製する工程
と、このように工程別に作製された研磨剤分散液と磁性
粉末分散液とを混合分散する工程とを有することを特徴
とする。そして、研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混
合分散する工程で用いる分散機としては、磁性粉末と研
磨剤との分散性の向上を図るため、たとえばスチールボ
ール、ガラスビーズあるいはジルコニアビーズ等の媒体
による衝撃作用によって分散効果が得られる、たとえば
ボールミル、サンドミル、アトライターあるいはピンミ
ルを用いるのが好ましい。また、磁性粉末100重量部
に対する研磨剤の含有量は、1重量部以上14重量部以
下が好ましく、研磨剤のモース硬度は6以上が好まし
い。
【0007】本発明のクリーニングテープは、上記した
クリーニングテープの製造方法により作製されたもので
あることを特徴とする。
【0008】本発明のクリーニングディスクの製造方法
では、少なくとも磁性粉末と研磨剤とを含有する磁性塗
料を作製する工程と、作製された磁性塗料を非磁性支持
体上に塗布して、クリーニング層を形成する工程とを有
するクリーニングディスクの製造方法において、磁性塗
料を作製する工程が、研磨剤を含有する研磨剤分散液を
作製する工程と、磁性粉末を含有する磁性粉末分散液を
作製する工程と、このように工程別に作製された研磨剤
分散液と磁性粉末分散液とを混合分散する工程とを有す
ることを特徴とする。そして、研磨剤分散液と磁性粉末
分散液とを混合分散する工程で用いる分散機としては、
磁性粉末と研磨剤との分散性の向上を図るため、たとえ
ばスチールボール、ガラスビーズあるいはジルコニアビ
ーズ等の媒体による衝撃作用によって分散効果が得られ
る、たとえばボールミル、サンドミル、アトライターあ
るいはピンミルを用いるのが好ましい。また、磁性粉末
100重量部に対する研磨剤の含有量は、1重量部以上
14重量部以下が好ましく、研磨剤のモース硬度は6以
上が好ましい。
【0009】本発明のクリーニングディスクは、上記し
たクリーニングディスクの製造方法により作製されたも
のであることを特徴とする。
【0010】上記した磁性粉末の一例を挙げれば、F
e、Co、Ni等の磁性金属材料、Fe−Co、Fe−
Ni、Fe−Co−Ni、Co−Ni、Fe−Mn−Z
n、Fe−Ni−Zn、Fe−Co−Ni−Cr、Fe
−Co−Ni−P、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr
−B、Fe−Co−V等のFe、Co、Niを主成分と
する各種磁性合金材料、Mn−Bi、Mn−Al等の合
金材料で構成された磁性金属粉末がある。また、各種の
特性を改善する目的でAl、Si、Pb、Ti、Cr、
Y、Mo、Sn、Ba、Zn、等の元素が添加されても
良い。さらに、γ−Fe2 3 、Co含有γ−Fe2
3 、Fe3 4 、Co含有γ−Fe3 4、Co被着γ
−Fe3 4 、CrO2 等の従来公知の酸化物磁性粉末
であっても良い。
【0011】上記した研磨剤はモース硬度が6以上であ
れば特に限定されない。研磨剤の一例を挙げれば、α−
アルミナ、β−アルミナ、溶融アルミナ、炭化ケイ素、
酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コランダム、
ダイアモンド、ケイ石、ガーネット、窒化ケイ素、窒化
ホウ素、炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステ
ン、酸化チタン等を主成分にしてモース硬度6以上の公
知の材料の単独あるいは組み合わせたものや、各種のカ
ーボンブラック等がある。カーボンブラックの一例を挙
げれば、コロンビアンカーボン社製RAVEN1250
(粒径23nm、BET値135.0m2 /g、DBP
吸油量58.0ml/100g)、同RAVEN125
5(粒径23nm、BET値125.0m2 /g、DB
P吸油量58.0ml/100g)、同RAVEN10
20(粒径27nm、BET値95.0m2 /g、DB
P吸油量60.0ml/100g)、同RAVEN10
80(粒径28nm、BET値78.0m2 /g、DB
P吸油量65.0ml/100g)、同RAVEN10
35、同RAVEN1040、同RAVEN1060、
同RAVEN3300、同RAVEN450、同RAV
EN780、CONDUCTEX社製SC(粒径20n
m、BET値220.0m2 /g、DBP吸油量11
5.0ml/100g)、旭カーボン社製#80(粒径
23nm、BET値117.0m2 /g、DBP吸油量
113.0ml/100g)、三菱化成社製#22B
(粒径40nm、BET値5.0m2 /g、DBP吸油
量131.0ml/100g)、同#20B(粒径40
nm、BET値56.0m2 /g、DBP吸油量11
5.0ml/100g)、キャボット社製ブラックパー
ルズL(粒径24nm、BET値250.0m2 /g、
DBP吸油量60.0ml/100g)、同ブラックパ
ールズ800(粒径17nm、BET値240.0m2
/g、DBP吸油量75.0ml/100g)、同ブラ
ックパールズ1000、同ブラックパールズ1100、
同ブラックパールズ700、同ブラックパールズ905
等がある。
【0012】上記した磁性粉末分散液および研磨剤分散
液には、結合剤が添加される。結合剤の一例を挙げれ
ば、ポリエステルやポリカーボネートあるいはポリエス
テル系のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビ
ニル系共重合体、セルロース誘導体、フェノキシ樹脂、
アクリル酸エステル系共重合体、塩化ビニリデン共重合
体、スチレン−ブタジエン系共重合体がある。また、良
好な分散性を得るため、使用する結合剤の一部あるいは
全部に極性基として−COOM、−SO3M、−O−S
3 M、−P=O(OM)2 、−NR4 X、−NR2
−SH(但し、MはH、Li、Na、K、−NR4 を示
し、Rはアルキル基またはHを示し、Xはハロゲン原子
を示す)を有するものも使用可能である。これらの極性
基の量は結合剤1g当たり0.03mmol〜0.3m
molが望ましい。結合剤1g当たりの極性基の量が
0.3mmol未満であると分散性に対する効果が不十
分であり、結合剤1g当たりの極性基の量が0.3mm
olを超えると分散性が悪化し、且つ、吸湿性が大にな
るとともに耐候性が悪化する。これらの極性基は単独で
用いても良いし、2種類以上含まれていても良い。
【0013】上記した結合剤に架橋構造を形成するた
め、硬化剤としてポリイソシアネートを添加しても良
い。ポリイソシアネートとしては、トルエンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート等のイソシア
ネート類およびこれらのイソシアネート類とトリメチロ
ールプロパン等の多価アルコールとの付加体またはイソ
シアネート類の縮合生成物等が使用可能である。
【0014】上記した磁性粉末分散液および研磨剤分散
液には、溶剤が用いられる。溶剤の一例を挙げれば、メ
チルエチルケトンやシクロヘキサノン等のケトン類、メ
タノールやイソプロピルアルコール等のアルコール類、
酢酸エチルや酢酸ブチル等のエステル類、トルエンやベ
ンゼン等の芳香族炭化水素類、四塩化炭素やクロロホル
ム等の塩素化炭化水素類、ジオキサンやエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のエーテル類等がある。
【0015】上記した磁性粉末分散液には、潤滑剤を添
加しても良い。潤滑剤の一例を挙げれば、高級脂肪酸エ
ステル、シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーン、フ
ッ素含有シリコーンまたはその他のフッ素系潤滑剤、ポ
リオレフィン、ポリグリコール、アルキル燐酸エステル
および金属塩、ポリフェニルエーテル、フッ化アルキル
エーテル、アルキルカルボン酸アミン塩およびフッ化ア
ルキルカルボン酸アミン塩のアミン系潤滑剤、炭素数1
2〜24のアルコール類(それぞれ不飽和を含んで分岐
していても良い)、炭素数12〜24の高級脂肪酸等が
ある。上記した高級脂肪酸エステル成分としては、炭素
数12〜32の高級脂肪酸エステル類(それぞれ不飽和
を含んで分岐していても良い)であり、一例を挙げれ
ば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、オレイン酸、
エイコ酸、エライジン酸、ヘベン酸、リノール酸、リノ
レイン酸等のメチルエステル、エチルエステル、プロピ
ルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、
ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステ
ル、オクチルエステル等がある。具体的な化合物名とし
ては、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ペンチル、ス
テアリン酸へプチル、ステアリン酸オクチル、ステアリ
ン酸イソオクチル、ステアリン酸ブトキシエチル、ミリ
スチン酸オクチル、ミリスチン酸イソオクチル、パルミ
チン酸ブチル等がある。さらにパフロロポリエーテルお
よびその変性物、二硫化モリブデンやグラファイト等の
固体潤滑剤等も使用可能である。これらの潤滑剤は単独
あるいは複数の混合の何れでも使用することができる。
【0016】上記した磁性粉末分散液には、必要に応じ
て帯電防止剤を添加しても良い。帯電防止剤の一例を挙
げれば、カーボンブラック、天然界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等がある。
【0017】上記した非磁性支持体の一例を挙げれば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セ
ルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、その他のプラスチック、アル
ミニウム、銅等の金属、アルミニウム合金、チタン合
金、セラミックス、単結晶シリコン等がある。
【0018】クリーニングテープあるいはクリーニング
ディスクを構成する非磁性支持体のクリーニング層が形
成された面の反対面には、必要に応じてバックコート層
を形成しても良い。
【0019】クリーニング層となる磁性塗料を非磁性支
持体に塗布する工程では、非磁性支持体に直接塗布する
前に、接着剤層等の下塗り層や、非磁性支持体上にコロ
ナ放電処理や電子線照射処理等の前処理を施しても良
い。
【0020】非磁性支持体にクリーニング層となる磁性
塗料を塗布する方法としては、エアードクターコート、
ブレードコート、ロッドコート、押し出しコート、エア
ナイフコート、スクイズコート、含浸コート、リバース
ロールコート、グラビアコート、トランスファーロール
コート、キャストコート、押し出しコートによる同時重
層塗布等を挙げることができる。
【0021】上記した手段による作用について、以下に
記す。良好なクリーニング効果を得るに十分な量の研磨
剤を単独で溶剤中に分散させれば、研磨剤が凝集するこ
となく均一に分散する研磨剤分散液を得ることができ
る。また、良好な電磁変換特性を得るに十分な量の磁性
粉末を単独で溶剤中に分散させれば、磁性粉末が凝集す
ることなく均一に分散する磁性粉末分散液を得ることが
できる。そして、別々に作製された研磨剤分散液と磁性
粉末分散液とを混合分散させれば、良好なクリーニング
効果を得るに十分な量の研磨剤と、良好な電磁変換特性
を得るに十分な量の磁性粉末とが均一に分散する磁性塗
料を得ることができる。したがって、この磁性塗料を用
いて非磁性支持体上にクリーニング層を形成すれば、良
好なクリーニング効果および電磁変換特性を有するクリ
ーニングテープあるいはクリーニングディスクを作製す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、テープ状あるいはディ
スク状の磁気記録媒体に情報を記録/再生する磁気記録
再生装置を構成する磁気ヘッドの、その摺動面に付着し
た付着物を削り除去する乾式のクリーナに適用すること
ができ、形態的には磁気記録再生装置に適合したクリー
ニングテープやこれを収納したクリーニングカセット、
クリーニングディスクやこれを収納したクリーニングカ
ートリッジがある。なお、ここで言う磁気記録再生装置
とは、再生のみを行う再生専用装置、記録のみを行う記
録専用装置、記録と再生の両方を行うことができる装置
を含むものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明をクリーニングテープに適用し
た事例について説明するが、本発明が以下に示す実施例
1〜10の事例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を6
重量部とした事例である。
【0025】まず、以下に示した組成物をサンドミルを
用いて分散し、予め研磨剤分散液を作製した。 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 100重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 溶剤 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 40重量部 シクロヘキサノン 30重量部
【0026】つぎに、以下に示した組成物をサンドミル
を用いて分散し、磁性粉末分散液を作製した。 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0027】つぎに、作製した磁性粉末分散液374重
量部に対して、予め作製しておいた研磨剤分散液を1
3.8重量部(磁性粉末100重量部に対して研磨剤6
重量部)を加え、これらをサンドミルを用いて分散し、
磁性塗料を作製した。
【0028】つぎに、作製した磁性塗料に硬化剤(商品
名:コロネートL、日本ポリウレタン社製)を4重量部
添加し、攪拌後にこれを厚さ8.5μmの非磁性支持体
フィルム上に層厚が2.5μmとなるように塗布した。
そして、乾燥後に巻き取り、硬化処理を施してクリーニ
ング層の形成を終えた。
【0029】つぎに、非磁性支持体フィルムのクリーニ
ング層が形成された面の反対面に、以下に示した組成物
をサンドミルを用いて分散して作製したバックコート層
塗料を、層厚が0.5μmとなるように塗布し、バック
コート層を形成した。 顔料 カーボンブラック−1 95重量部 (平均粒径:0.02μm、DBP吸油量:105cc
/100g) カーボンブラック−2 3重量部 (平均粒径:0.35μm、DBP吸油量:40cc/
100g) 酸化チタン 2重量部 (平均粒径:0.4μm) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 50重量部 (数平均分子量:24000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.08mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸,アジピン酸−ネオペンチクルグリコ
ール,エチレングリコール、ウレタン化イソシアネー
ト:ジフェニルメタンジイソシアネート) ニトロセルロース 30重量部 (商品名:セルノバBTH1/2、旭化成社製) 溶剤 メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部
【0030】つぎに、クリーニング層およびバックコー
ト層の形成を終えた非磁性支持体フィルムを8mm幅に
スリットし、これを8mmビデオカセットに収納してク
リーニングテープのサンプルの作製を終えた。
【0031】実施例2 本実施例は分散機としてピンミルを用い、別々に作製し
た研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁性
塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有させ
る磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を6重
量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工程を
経てクリーニング層とバックコート層とを形成した後
に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、こ
れを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテー
プのサンプルの作製を終えた。
【0032】実施例3 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を1
重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工程
を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した後
に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、こ
れを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテー
プのサンプルの作製を終えた。
【0033】実施例4 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を2
重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工程
を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した後
に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、こ
れを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテー
プのサンプルの作製を終えた。
【0034】実施例5 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を4
重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工程
を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した後
に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、こ
れを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテー
プのサンプルの作製を終えた。
【0035】実施例6 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を8
重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工程
を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した後
に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、こ
れを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテー
プのサンプルの作製を終えた。
【0036】実施例7 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を1
0重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工
程を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した
後に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、
これを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテ
ープのサンプルの作製を終えた。
【0037】実施例8 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を1
2重量部とした事例である。以下、実施例1と同様の工
程を経てクリーニング層とバックコート層とを形成した
後に、非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、
これを8mmビデオカセットに収納してクリーニングテ
ープのサンプルの作製を終えた。
【0038】実施例9 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を1
2重量部とした事例である。そして、実施例1と同様の
工程を経てクリーニング層を形成し、乾燥させて巻き取
った後に50℃でカレンダー処理を施した。以下、実施
例1と同様の工程を経てバックコート層を形成した後に
非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、これを
8mmビデオカセットに収納してクリーニングテープの
サンプルの作製を終えた。
【0039】実施例10 本実施例は分散機としてサンドミルを用い、別々に作製
した研磨剤分散液と磁性粉末分散液とを混合分散して磁
性塗料を作製した事例であり、クリーニング層に含有さ
せる磁性粉末100重量部に対して研磨剤の含有量を1
4重量部とした事例である。そして、実施例1と同様の
工程を経てクリーニング層を形成し、乾燥させて巻き取
った後に50℃でカレンダー処理を施した。以下、実施
例1と同様の工程を経てバックコート層を形成した後に
非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、これを
8mmビデオカセットに収納してクリーニングテープの
サンプルの作製を終えた。
【0040】比較例1 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてデ
ィスパーを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤6重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層とバックコート層とを形成した後、非磁性支持体フィ
ルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカセ
ットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製を
終えた。
【0041】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 6重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0042】比較例2 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤2重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層およびバックコート層の形成を終えた非磁性支持体フ
ィルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカ
セットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製
を終えた。
【0043】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 2重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0044】比較例3 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤4重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層およびバックコート層の形成を終えた非磁性支持体フ
ィルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカ
セットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製
を終えた。
【0045】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 4重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0046】比較例4 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤6重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層とバックコート層との形成を終えた非磁性支持体フィ
ルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカセ
ットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製を
終えた。
【0047】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 6重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0048】比較例5 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤8重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層とバックコート層との形成を終えた非磁性支持体フィ
ルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカセ
ットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製を
終えた。
【0049】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 8重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0050】比較例6 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤10重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層とバックコート層との形成を終えた非磁性支持体フィ
ルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカセ
ットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製を
終えた。
【0051】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 10重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0052】比較例7 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤12重量
部)。以下、実施例1と同様の工程を経てクリーニング
層とバックコート層との形成を終えた非磁性支持体フィ
ルムを8mm幅にスリットし、これを8mmビデオカセ
ットに収納してクリーニングテープのサンプルの作製を
終えた。
【0053】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 12重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0054】比較例8 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤12重量
部)。以下、この磁性塗料を用い、実施例1と同様の工
程を経てクリーニング層を形成し、乾燥させて巻き取っ
た後に50℃でカレンダー処理を施した。さらに、実施
例1と同様の工程を経てバックコート層を形成した後に
非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、これを
8mmビデオカセットに収納してクリーニングテープの
サンプルの作製を終えた。
【0055】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 12重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0056】比較例9 本比較例は、従来の磁性塗料の作製と同様、磁性粉末と
研磨剤とを含む以下に示した組成物を、分散機としてサ
ンドミルを用いて混合分散し、磁性塗料を作製した事例
である(磁性粉末100重量部に対して研磨剤14重量
部)。以下、この磁性塗料を用い、実施例1と同様の工
程を経てクリーニング層を形成し、乾燥させて巻き取っ
た後に50℃でカレンダー処理を施した。さらに、実施
例1と同様の工程を経てバックコート層を形成した後に
非磁性支持体フィルムを8mm幅にスリットし、これを
8mmビデオカセットに収納してクリーニングテープの
サンプルの作製を終えた。
【0057】 磁性粉末 100重量部 (鉄コバルト合金粉末(コバルト10原子%)、平均長
軸長:0.13μm、保磁力Hc:135kA/m、1
35emu/g) 結合剤 ポリエステル−ポリウレタン 8重量部 (数平均分子量:21000、極性基:スルホン酸ナト
リウム塩0.12mmol/g含有、ポリエステル主成
分:イソフタル酸−エチレングリコール、ウレタン化イ
ソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート) 塩化ビニル系共重合体 12重量部 (平均重合度:305、極性基:硫酸カリウム塩0.0
8mmol/g含有、その他主な置換基:エポキシ0.
8mmol/gおよび水酸基0.3mmol/g含有) 研磨剤 アルミナ粉末 14重量部 (α化率:85%、平均粒径:0.5μm) 潤滑剤 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部
【0058】上記した実施例1〜10および比較例1〜
9のサンプルのクリーニングテープについて、以下の方
法によりクリーニング効果、磁気ヘッドの摩耗および画
質を評価した。実施例1〜10についての結果は表1に
示し、比較例1〜9についての結果は表2に示す。
【0059】クリーニング効果 磁気ヘッドの磁気記録媒体との摺動面に付着してヘッド
クロッグの原因となる付着物には、磁気記録媒体からの
脱落物や使用環境中に存在するゴミ、塵等がある。しか
しながら、後者は色々なケースが考えられ、クリーニン
グテープの走行を含む通常のクリーニングでは除去が困
難な場合があり、一般的でない。したがって、磁気記録
媒体からの脱落物の除去を目的としてクリーニング力を
測定した。即ち、ソニー社製の8mmビデオテープレコ
ーダを用いて潤滑剤無添加の磁気テープを走行させ、ヘ
ッドクロッグを発生させた。そのヘッドクロッグの度合
いは、通常の記録済みの磁気テープを5分以上走行させ
てもRF信号が出力されず、且つ、磁気ヘッドの磁気記
録媒体との摺動面に付着物の付着が観察される状態とし
た。なお、RF信号はオシロスコープで確認し、磁気ヘ
ッドの磁気記録媒体との摺動面に付着した付着物の観察
は、磁気ヘッドの回転周期に同期させてストロボを発光
させ、光学顕微鏡で観察した。そして、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との摺動面に付着した付着物が、クリーニン
グテープにより除去するまでの時間でクリーニング力を
判定した。 ○:磁気ヘッドの磁気記録媒体との摺動面に付着した付
着物の除去が20秒未満で完了したもの。 △:磁気ヘッドの磁気記録媒体との摺動面に付着した付
着物の除去が20秒以上80秒未満で完了したもの。 ×:磁気ヘッドの磁気記録媒体との摺動面に付着した付
着物を除去するのに80秒以上要したもの。
【0060】磁気ヘッドの摩耗 クリーニングテープを、室温環境下で、ソニー社製の8
mmビデオテープレコーダを用いて10分間走行させ、
磁気ヘッドの突き出し、即ち、磁気ヘッドが取り付けら
れている回転ドラムの外周側面からの磁気ヘッドの突き
出し量について、走行前後の差から摩耗量を測定した。
そして、以下の判定基準により判定した。 ○:摩耗量が2.0μm未満であったもの。 △:摩耗量が2.0μm以上5.0μm未満であったも
の。 ×:摩耗量が5.0μm以上であったもの。
【0061】画質 ソニー社製の8mmビデオテープレコーダを用いて、各
々のサンプルに白50%信号を記録し、Y信号のS/N
比を測定した。そして、以下の判定基準により判定し
た。 ○:Y信号のS/N比が42dB以上のもの。 △:Y信号のS/N比が40dB以上42dB未満のも
の。 ×:Y信号のS/N比が40dB未満のもの。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】表1から明らかなように、実施例1〜10
に示した事例のクリーニングテープは、クリーニング効
果、磁気ヘッドの摩耗、画質の何れにも満足する結果が
得られ、本発明の有効性を確認することができた。これ
に対して、従来のように、磁性粉末と研磨剤とを同時に
溶剤に混合分散させて磁性塗料を作製し、これを非磁性
支持体上に塗布してクリーニング層を形成した事例の比
較例1〜9のクリーニングテープは、表2から明らかな
ように、評価項目全てを満足するものはなかった。
【0065】
【発明の効果】本発明のクリーニングテープの製造方法
およびクリーニングディスクの製造方法によれば、良好
なクリーニング効果を得るに十分な量の研磨剤と、良好
な電磁変換特性を得るに十分な量の磁性粉末とが均一に
分散する磁性塗料を得ることができ、この磁性塗料を用
いて非磁性支持体上にクリーニング層を形成すれば、良
好なクリーニング効果および電磁変換特性を有するクリ
ーニングテープおよびクリーニングディスクを提供する
ことができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも磁性粉末と研磨剤とを含有す
    る磁性塗料を作製する工程と、 前記磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して、クリーニン
    グ層を形成する工程とを有するクリーニングテープの製
    造方法において、 前記磁性塗料を作製する工程が、 前記研磨剤を含有する研磨剤分散液を作製する工程と、 前記磁性粉末を含有する磁性粉末分散液を作製する工程
    と、 前記研磨剤分散液と前記磁性粉末分散液とを混合分散す
    る工程とを有することを特徴とするクリーニングテープ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記混合分散する工程で用いる分散機
    が、 媒体による衝撃作用により、前記研磨剤分散液と前記磁
    性粉末分散液とを混合分散するものであることを特徴と
    する請求項1に記載のクリーニングテープの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記分散機が、 ボールミル、サンドミル、アトライターおよびピンミル
    のうちの何れかであることを特徴とする請求項2に記載
    のクリーニングテープの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記磁性粉末100重量部に対する前記
    研磨剤の含有量が、1重量部以上14重量部以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングテープ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記研磨剤のモース硬度が6以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングテープ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のクリーニングテープの
    製造方法により作製されたことを特徴とするクリーニン
    グテープ。
  7. 【請求項7】 少なくとも磁性粉末と研磨剤とを含有す
    る磁性塗料を作製する工程と、 前記磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して、クリーニン
    グ層を形成する工程とを有するクリーニングディスクの
    製造方法において、 前記磁性塗料を作製する工程が、 前記研磨剤を含有する研磨剤分散液を作製する工程と、 前記磁性粉末を含有する磁性粉末分散液を作製する工程
    と、 前記研磨剤分散液と前記磁性粉末分散液とを混合分散す
    る工程とを有することを特徴とするクリーニングディス
    クの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記混合分散する工程で用いる分散機
    が、 媒体による衝撃作用により、前記研磨剤分散液と前記磁
    性粉末分散液とを混合分散するものであることを特徴と
    する請求項7に記載のクリーニングディスクの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記分散機が、 ボールミル、サンドミル、アトライターおよびピンミル
    のうちの何れかであることを特徴とする請求項8に記載
    のクリーニングディスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記磁性粉末100重量部に対する前
    記研磨剤の含有量が、1重量部以上14重量部以下であ
    ることを特徴とする請求項7に記載のクリーニングディ
    スクの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記研磨剤のモース硬度が6以上であ
    ることを特徴とする請求項7に記載のクリーニングディ
    スクの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載のクリーニングディス
    クの製造方法により作製されたことを特徴とするクリー
    ニングディスク。
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