JPH0748252B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0748252B2
JPH0748252B2 JP61303925A JP30392586A JPH0748252B2 JP H0748252 B2 JPH0748252 B2 JP H0748252B2 JP 61303925 A JP61303925 A JP 61303925A JP 30392586 A JP30392586 A JP 30392586A JP H0748252 B2 JPH0748252 B2 JP H0748252B2
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克己 両毛
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に、特にS/N、走行耐久性が優
れ、ドロツプアウトの著しく少ない磁気記録媒体に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、ビデオテープ、オーデイオテープ、磁気デイスク
等の磁気記録媒体としては、強磁性微粉末を結合剤中に
分散した磁性層を非磁性支持体の両面または片面に設
け、後者の場合、必要に応じて裏面にバツク層を設けた
磁気記録媒体が広く用いられている。
一般に、上記の如き磁気記録媒体を例えばデイスク、オ
ーデイオテープ、ビデオテープ等に用いた場合にドロツ
プアウトの発生が見られ、その原因として磁気記録媒体
自体から発生する走行中の磁性層やバツク層の削れやす
り傷の発生によるものや、磁気記録媒体外から発生する
例えば塵埃等の磁性層やバツク層への付着等があげられ
る。
前者の対策として、磁性層に研磨剤を加えてテープの走
行安定性をはかつたり、磁性層の結合剤のガラス転位温
度Tgを上げて磁性層の膜強度を上げる等の手段がとられ
ている。
一方、後者は主として磁気記録媒体の帯電性と電荷の漏
洩速度に起因し、テープの走行中等にテープ同志又はテ
ープと他の物質との摩擦によつて帯電し、発生した静電
荷が空気中の塵埃等を誘引するためと考えられている。
これを防ぐために磁性層にカーボンブラツクや導電性ポ
リマーを加えて磁気記録媒体の表面電気抵抗を下げる等
の手段がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の上記した如き磁気記録媒体の削れ
等を防ぐ手段は未だ不十分であつて、走行中とすり傷の
発生等に起因するドロツプアウトが依然として発生し、
また従来の上記した如き磁気記録媒体の塵埃等の付着を
防ぐ手段は、カーボンブラツク等の導電性物質を磁性層
やバツク層に加え、磁気記録媒体の導電性を上げ(表面
電気抵抗を下げ)て帯電した電荷を逃がすことによつて
行われていたが、このような手段のみによつては帯電防
止が十分ではなく、また磁性層の導電性を更に増すため
にカーボンブラツク等のフイラーの量を増すと、テープ
の走行性を悪くするばかりでなく、強磁性微粉末の充填
率を下げ記録・再生特性を損なう等の問題がある。ま
た、後者の問題は前記した走行安定性をはかるために研
磨剤を加える場合にも生じる。又、結合剤のTgを上げる
事も、塗膜のもろさが生じる。
従つて、本発明の目的は上記の如き欠点がなく、磁気記
録媒体のすり傷や削れ等や摩擦帯電に起因するドロツプ
アウトの発生を有効に防止し走行耐久性を与える強靭な
塗膜を提供するにある。
本発明の他の目的は上記の如くドロツプアウトの発生が
有効に防止された磁気記録媒体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは種々研究を重ねた結果、磁性層が結合剤と
して(i)塩化ビニル共重合体(以下塩ビ共重合体と称
する)または塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ
共重合体と称する)と(ii)分子中に官能基を含有する
ポリウレタン樹脂あるいはポリエステル樹脂を含み且つ
研磨剤としてα−アルミナを含み且つ脂肪酸を含む事に
よつて上記目的を達成できることを見出し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明は非磁性支持体上に強磁性粉末を結合
剤中に分散した磁性層を設けた磁気記録媒体において、
該磁性層が結合剤として(i)塩化ビニル共重合体ある
いは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体及び(ii)分子中
に−COOM基(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、または炭化水素を表す)又は−SO3M基(Mは前
記と同様)を官能基として有するポリウレタン樹脂を含
み、研磨剤としてα−アルミナ粒子を含み、かつ脂肪酸
を含み、該脂肪酸を添加後1時間以内に磁性層が塗布さ
れたものであることを特徴とする磁気記録媒体である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で結合剤として用いられる塩ビ共重合体あるいは
塩酢ビ共重合体は、電化ビニル1000G(電気化学)MPR−
TA,MPR−TM(日信化学)、400X,MR110,KP−2(日本ゼ
オン)、VMCH,VAGH(UCC),MR110,MTB−10等が用いられ
る。これらの樹脂は軟化温度が150゜以下、平均分子量
が10000〜200000、重合度が150〜2000である。
本発明で結合剤として上記共重合体と共に用いられる官
能基含有ポリウレタン樹脂は、バイロン530、バイロン2
80、RV820,RV−830,UR−8600(東洋紡)、TIM3005,T1−
3060(三洋化成)等がある。
これらの化合物は、一つの官能基が樹脂1g当り1×10-6
〜1×10-2eqを含む。又数平均分子量(Mn)が20000〜4
5000、重量平均分子量(Mw)が50000〜130000Mw/Mn=2.
0〜4.5である。
これらの各々の結合剤の単独又は組合わされたものが使
われ、他に添加剤が加えられる。強磁性微粉末又は六方
晶フエライト系の磁性体と結合剤との混合割合は重量比
でそれぞれ強磁性体100重量部に対して結合剤8〜400重
量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で使用される。
本発明で研磨剤として用いられるα−アルミナは、電子
顕微鏡による平均粒子サイズが0.05〜1.0μmであるこ
とが好ましい。本発明で用いられるα−アルミナとして
は具体的には住友化学製のAKP15,AKP20,AKP30,AKP−50,
AKP1μ,AKP30B,AKP80,Hit50,Hit50B,AKP−X,ペシネーA2
5,A15,A6不二見(製)WA,上村工業製などのもの等の市
販品を用いることができる。
本発明においては、結合剤として上記(i)の塩ビ共重
合体または塩酢ビ共重合体と(ii)のポリウレタン樹脂
を用いるが、これらと共にさらにポリイソシアネートを
含むことが好ましい。
こゝで用いられるポリイソシアネートとしては、下記の
一般的で表わされるポリイソシアナイト・イソシアヌレ
ートが好ましい。
上式においてmは0〜6の整数であり、好ましくは1〜
3の整数である。Rはイソシアナト・アルキル・フエニ
ル基 イソシアナト・フエニル基 イソシアナト・アルキル基(−CnH2n−NCO)、又はイソ
ホロン骨格を表わし、R1−CnH2n−、又はイソホロン骨格を表わし、R2はメチル
基、又はエチル基を表わし、nは1〜10の整数を表わ
す。
これらの化合物として種々のものが市販されており、例
えばイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレートと
して下記式(A)の如き構造を有するものがHls社か
らIPDI−T1890S,IPDI−T1890M,IPDI−T1890として市販
されている。
又、上記イソシアヌレートの縮合物として、例えば下記
の式(B)、(C)等を構造を有するものがコロネート
2030,2031(日本ポリウレタン(株))、スプラセツク3
240,3340(日本ポリウレタン(株)、ICI社)、タケネ
ートD200,D202(武田薬(株))、デスモジユールIL,デ
スモジユールHL,デスモジユールFL,スミジユールFL(住
友バイエル(株))等の商品名で市販されている。
また、次の式(D)の構造を有するものが、コロネート
EH(日本ポリウレタン(株))の商品名で市販されてい
る。
本発明においては後記するように強磁性粉末100部に対
して全結合剤を約8〜400部用いるが、上記のポリイソ
シアナト・イソシアヌレートを全結合剤の1〜50重量
%、好ましくは5〜40重量%用いる。
本発明の塩ビまたは塩酢ビ共重合体:官能基含有ポリウ
レタン樹脂またはポリエステル樹脂:ポリイソシアネー
トの比率は、10〜50重量部:15〜80重量部:5〜40重量部
が好ましい。
本発明においては上記のように、塩ビ共重合体または塩
酢ビ共重合体及び官能基含有ポリウレタン樹脂を磁性層
の結合剤とし、研磨剤としてα−アルミナと共に用いて
いるので、磁性層のすり傷や削れの発生を防止すると共
に、磁気記録媒体の摩擦係数を低下させ、ドロツプアウ
トの発生を抑制することができ、これらの効果はポリイ
ソシアネート、特にポリイソシアナイト・イソシアヌレ
ートを上記結合剤と共に用いることによりさらに顕著に
なる。また、本発明においては、上記結合剤を組み合せ
且つα−アルミナを用いているので、従来のフイラーを
用いた場合の走行の悪化等の問題は生じない。
本発明で磁性層を設けるには、後記する強磁性微粉末を
上記結合剤中にα−アルミナ等と共に有機溶媒を用いて
分散して塗布するが、この分散には分散剤が用いられ
る。
本発明に使用する分散剤としては、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、ステアロール酸等の炭素数10〜22個の脂肪酸
(R1COOH、R1は炭素数9〜21個のアルキル基)、等が用
いられる。これらの分散剤は結合剤100重量部に対して
0.005〜20重量部の範囲で添加される。
これらの脂肪酸は、本発明の樹脂の官能基と同様である
ため、ポリイソシアネートを用いる場合にはポリイソシ
アネートの添加と同時かそれ以降に加えねばならない。
あらかじめ、これらの脂肪酸が加えられると、磁気記録
媒体の塗膜強度が低下する。また、ポリイソシアネート
もあらかじめ添加すると系内で失活し、塗膜の光沢度等
の物性が低下してしまう。このため、本発明において、
脂肪酸及び/又はポリイソシアネートを用いる場合に
は、これらの成分を加えた後に、塗布液を1時間以内に
塗布しなければならない。
本発明に使用する強磁性微粉末としては、γ−Fe2O3,Co
含有のγ−Fe2O3,Fe3O4,Co含有のFe2O3,γ−FeOx,Co含
有のγ−FeOx(X=1.33〜1.50),CrO2,Co−Ni−P合
金,Co−Ni−Fe−B合金,Fe−Ni−Zn合金,Ni−Co合金,Co
−Ni−Fe合金など、公知の強磁性微粉末が使用でき、具
体的には、特公昭44−14090号,特公昭45−18372号,特
公昭47−22062号,特公昭47−22513号,特公昭46−2846
6号,特公昭46−38755号,特公昭47−4286号,特公昭47
−12422号,特公昭47−17284号,特公昭47−18509号,
特公昭47−18573号,特公昭39−10307号、特公昭48−39
639号,米国特許3026215号,同3031341号,同3100194
号,同3242005号,同3389014号などに記載されている。
これら強磁性微粉末の粒子サイズは約0.01〜1ミクロン
の長さで、軸長/軸幅の比は、1/1〜50/1程度である。
又、これらの強磁性微粉末の比表面積は、1m2/g〜60m2/
g程度である。これらの強磁性微粉末の表面に、後に述
べる分散剤、潤滑剤,帯電防止剤等をそれぞれの目的の
為に分散に先だつて溶剤中で含浸させて、吸着させても
よい。
また本発明に使用する強磁性微粉末としては、板状六方
晶のバリウムフエライトも使用できる。バリウムフエラ
イトの粒子サイズは約0.001〜1ミクロンの直径で厚み
が直径の1/2〜1/20である。バリウムフエライトの比重
は4〜6g/ccで、比表面積は1m2/g〜60m2/gである。これ
らの強磁性微粉末の表面には後に述べる分散剤、潤滑
剤、帯電防止剤等をそれぞれ目的の為に分散に先だつて
溶剤中で含浸させて、吸着させてもよい。
特に強磁性合金粉末の例としては、強磁性合金粉末中の
金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも1種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Co−Ni,Co−Ni−Fe)で
あり、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分
(例、Al,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Zn,Y,Mo,Rh,Pd,Ag,S
n,Sb,Te,Ba,Ta,W,Re,Au,Hg,Pb,Bi,La,Ce,Pr,Nd,B,P)を
含むことのある合金を挙げることができる。また、上記
強磁性金属が少量の水、水酸化物または酸化物を含むも
のであつてもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法
は既に公知であり、本発明で用いる強磁性粉末の代表例
である強磁性合金粉末についてもこれら公知の方法に従
つて製造することができる。
すなわち、強磁性合金粉末の製造方法の例としては、下
記の方法を挙げることができる。
(a) 複合有機酸塩(主としてシユウ酸塩)を水素な
どの還元性気体で還元する方法: (b) 酸化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeあ
るいはFe−Co粒子などを得る方法: (c) 金属カルボニル化合物を熱分解する方法: (d) 強磁性金属の水溶液に水素化ホウ素ナトリウ
ム、次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなどの還元剤を添
加して還元する方法: (e) 水銀陰極を用い強磁性金属粉末を電解析出させ
たのち水銀と分離する方法: (f) 金属を低圧の不活性気体中で蒸発させて微粉末
を得る方法: 強磁性合金粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状およ
び板状のものなどが使用される。この強磁性合金粉末の
比表面積(S BET)は40m2/g以上であることが好まし
く、さらに45m2/g以上のものを使用することが特に好ま
しい。
本発明においては、必要に応じてバツク層を設けること
ができ、バツク層に使用されるバインダーとしては従来
公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれ
らの混合物が使用される。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150℃以下、平均分子
量が10000〜300000、重合度が約50〜1000程度のもの
で、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルアクリロニトリル
共重合体、アクリル酸エステルアクリロニトリル共重合
体、アクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、アク
リル酸エステルスチレン共重合体、メタクリル酸エステ
ルアクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エステル塩
化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステルスチレン
共重合体、ウレタンエラストマー、ナイロン−シリコン
系樹脂、ニトロセルロース−ポリアミド樹脂、ポリフツ
カビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共重合体、
ブタジエンアクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースダイアセテー
ト、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネ
ート、ニトロセルロース等)、スチレンブタジエン共重
合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリ
ル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系
の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号,特公昭39−12
528号,特公昭39−19282号,特公昭40−5349号,特公昭
40−20907号,特公昭41−9463号,特公昭41−14059号,
特公昭41−16985号,特公昭42−6428号,特公昭42−116
21号,特公昭43−4623号,特公昭43−15206号,特公昭4
4−2889号,特公昭44−17947号,特公昭44−18232号,
特公昭45−14020号,特公昭45−14500号,特公昭47−18
573号,特公昭47−22063号,特公昭47−22064号,特公
昭47−22068号,特公昭47−22069号,特公昭47−22070
号,特公昭47−27886号等の公報に記載されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状態では
200000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に加熱するこ
とにより、縮合、付加等の反応により分子量は無限大の
ものとなる。又、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解
するまでの間に軟化又は溶融しないものが好ましい。具
体的には例えばフエノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリウ
レタン硬化型樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,アルキツ
ド樹脂,シリコン樹脂,アクリル系反応樹脂,エポキシ
−ポリアミド樹脂,ニトロセルロースメラミン樹脂,高
分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマー
の混合物,メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネート
プレポリマーの混合物,ポリエステルポリオールとポリ
イソシアネートとの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹
脂,低分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフエ
ニルメタントリイソシアネートの混合物,ポリアミン樹
脂及びこれらの混合物等である。
これらの樹脂の例示は特公昭39−8103号,特公昭40−97
79号,特公昭41−7192号,特公昭41−8016号,特公昭41
−14275号,特公昭42−18179号,特公昭43−12081号,
特公昭44−28023号,特公昭45−14501号,特公昭45−24
902号,特公昭46−13103号,特公昭47−22065号,特公
昭47−22066号,特公昭47−22067号,特公昭47−22072
号,特公昭47−22073号,特公昭47−28045号,特公昭47
−28048号,特公昭47−28922号,等の公報に記載されて
いる。
バツク層の粉体と結合剤の混合割合は重量比で粉体100
重量部に対して結合剤30〜300重量部の範囲で使用され
る。これらの熱可塑,熱硬化性樹脂,反応型樹脂は、主
たる官能基以外に官能基としてカルボン酸,スルフイン
酸,スルホン酸,燐酸,硫酸エステル基,燐酸エステル
基などの酸性基、アミノ酸類;アミノスルホン酸類,ア
ミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類,アルキル
ベタイン型等の両性類基,アミノ基,イミノ基,イミド
基,アミド基等、又水酸基,アルコシル基,チオール
基,ハロゲン基,シリル基,シロキサン基を通常一種以
上六種以内含み、各々の官能基は樹脂1g当り1×10-6eq
〜1×10-2eqを含む事が好ましい。
本発明においては、帯電防止剤としてカーボンブラツク
を磁性層やバツク層に含有させてもよい。
本発明の磁性層やバツク層に使用されるカーボンブラツ
クはゴム用フアーネス,ゴム用サーマル,カラー用ブラ
ツク,アセチレンブラツク等を用いる事ができる。これ
らカーボンブラツクの米国における略称の具体例をしめ
すとSAF,ISAF,IISAF,T,HAF,SPF,FF,FEF,HMF,GPF,APF,SR
F,MPF,ECF,SCF,CF,FT,MT,HCC,HCF,MCF,LFF,RCF等があ
り、米国のASTM規格のD−1765−82aに分類されている
ものを使用することができる。本発明に使用されるこれ
らカーボンブラツクの平均粒子サイズは10〜1000ミリミ
クロン(電子顕微鏡)、窒素吸着法比表面積は1〜800m
2/g、pHは6〜11(JTS規格K−6221−1982法)、DBP吸
油量は10〜400ml/100g(JIS規格K−6221−1982法)で
ある。本発明に使用されるカーボンブラツクのサイズ
は、塗布膜の表面電気抵抗を下げる目的で10〜100ミリ
ミクロンのカーボンブラツクを、また塗布膜の強度を制
御するときに50〜1000ミリミクロンのカーボンブラツク
をもちいる。また塗布膜の表面粗さを制御する目的でス
ペーシングロス減少のための平滑化のためにより微粒子
のカーボンブラツク(100ミリミクロン以下)を、粗面
化して摩擦係数を下げる目的で粗粒子のカーボンブラツ
ク(50ミリミクロン以上)をもちいる。このようにカー
ボンブラツクの種類と添加量は磁気記録媒体に要求され
る目的に応じて使い分けられる。また、これらのカーボ
ンブラツクを、後述の分散剤などで表面処理したり、樹
脂でグラフト化して使用してもよい。また、カーボンブ
ラツクを製造するときの炉の温度を2000℃以上で処理し
て表面の一部をグラフアイト化したものも使用できる。
また、特殊なカーボンブラツクとして中空カーボンブラ
ツクを使用することもできる。これらのカーボンブラツ
クは磁性層の場合強磁性微粉末100重量部に対して0.1〜
20重量部で用いることが望ましい。本発明に使用出来る
カーボンブラツクは例えば「カーボンブラツク便覧」、
カーボンブラツク協会編、(昭和46年発行)を参考にす
ることが出来る。
本発明のバツク層にも、必要によりポリイソシアネート
を加えてもよい。バツク層に用いるポリイソシアネート
としては、トリレンジイソシアネート,4,4′−ジフエニ
ルメタンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシア
ネート,キシリレンジイソシアネート,ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネー
ト,イソホロンジイソシアネート,トリフエニルメタン
トリイソシアネート等のイソシアネート類、又は当該イ
ソシアネート類とポリアルコールとの生成物、又イソシ
アネート類の縮合に依つて生成したポリイソシアネート
等を使用することができる。これらポリイソシアネート
類の市販されている商品名としては、コロネートL,コロ
ネートHL,コロネート2303,コロネート2031,ミリオネー
トMR,ミリオネートMTL(日本ポリウレタン(株)製),
タケネートD−102,タケネートD−202(武田薬品)
(株)製)、デスモジユールL,デスモジユールIL,デス
モジユールN,デスモジユールHL(住友バイエル社製)等
があり、これらを単独若しくは硬化反応性の差を利用し
て二つ若しくはそれ以上の組み合わせによつて使用する
ことができる。
本発明の磁性層やバツク層にはまた潤滑剤を用いてもよ
く潤滑剤としては、シリコンオイル,グラフアイト,二
硫化モリブデン,チツカ硼素,フツカ黒鉛,フツ素アル
コール,ポリオレフイン(ポリエチレンワツクス等),
ポリグリコール(ポリエチレンオキシドワツクス等),
アルキル燐酸エステル,ポリフエニルエーテル,二硫化
タングステン,炭素数10〜20の一塩基性脂肪酸と炭素数
3〜12個の一価のアルコールもしくは二価のアルコー
ル,三価のアルコール,四価のアルコール,六価のアル
コールのいずれか1つもしくは2つ以上とから成る脂肪
酸エステル類、炭素数10個以上の一塩基性脂肪酸と該脂
肪酸の炭素数と合計して炭素数が11〜28個と成る一価〜
六価のアルコールから成る脂肪酸エステル類等が使用で
きる。又、炭素数8〜22と脂肪酸或いは脂肪酸アミド、
脂肪酸アルコールも使用できる。これら有機化合物潤滑
剤の具体的な例としては、カプリル酸ブチル、カプリル
酸オクチル,ラウリン酸エチル,ラウリン酸ブチル,ラ
ウリン酸オクチル,ミリスチン酸エチル,ミリスチン酸
ブチル,ミリスチン酸オクチル,パルミチン酸エチル,
パルミチン酸ブチル,パルミチン酸オクチル,ステアリ
ン酸エチル,ステアリン酸ブチル,ステアリン酸オクチ
ルステアリン酸アミル,アンヒドロソルビタンモノステ
アレート,アンヒドロソルビタンジステアレート,アン
ヒドロソルビタントリステアレート,アンヒドロソルビ
タンテトラステアレート,オレイルアルコール,ラウリ
ルアルコール等がある。また本発明に使用される潤滑剤
としては所謂潤滑油添加剤も単独で使用出来、酸化防止
剤(アルキルフエノール等)、錆どめ剤(ナフテン酸、
アルケニルコハク酸,ジラウリルフオスフエート等)、
油性剤(ナタネ油,ラウリルアルコール等)、極圧剤
(ジベンジルスルフイド,トリクレジルフオスフエー
ト,トリブチルホスフアイト等)、清浄分散剤,粘度指
数向上剤,流動点降下剤、泡どめ剤等がある。これらの
潤滑剤は結合剤100重量部に対しては0.05〜20重量部の
範囲で添加される。これらについては、特公昭43−2388
9号,特願昭42−28647号,特願昭43−81543号,特公昭4
7−28043号,米国特許3423233号,米国特許3470021,米
国特許3492235,米国特許3497411号,米国特許3523086
号,米国特許3625760,米国特許3630772号,米国特許363
4253,米国特許3642539,米国特許3687725号,“IBM Tech
nical Disclosure Bulletin(アイ・ビーエム テクニ
カル デイスクロジヤー ブリテン)"Vol.9,No.7,p779
(1966年12月);“ELEKTRONIK"(エレクトロニク)196
1年,No.12,p380;化学便覧、応用編、P954−967,1980年
丸善(株)発行等に記載されている。
本発明でバツク層を用いる場合、バツク層に研磨剤を用
いてもよい。バツク層に用いる研磨剤としては一般に使
用される研磨作用若しくは琢磨作用をもつ材料で熔融ア
ルミナ,α−アルミナ,炭化ケイ素,酸化クロム,酸化
セリウム,コランダム,人造ダイヤモンド,α−酸化
鉄,ザクロ石,エメリー(主成分:コランダムと磁鉄
鉱),ガーネツト,ケイ石,窒化ケイ素,窒化硼素,炭
化モリブデン,炭化硼素,炭化タングステン,チタンカ
ーバイド,トリポリ,ケイソウ土,ドロマイト等で、主
としてモース硬度6以上の材料が1乃至4種迄の組み合
わせで使用される。これらの研磨剤は平均粒子サイズが
0.01〜5ミクロンの大きさのものが使用され、特に好ま
しくは0.05〜5ミクロンである。これらの研磨剤は結合
剤100重量部に対して0.001〜20重量部の範囲で添加され
る。これらについては特願昭48−26749号,米国特許368
7725号,米国特許3007807号,米国特許3041196号,米国
特許3293066号,米国特許3630910号,英国特許1145349
号,西独特許853211号等に記載されている。
本発明の磁気記録媒体には帯電防止剤として前記したカ
ーボンブラツクの代り又はそれと共にグラフアイト,カ
ーボンブラツクグラフトポリマー等の導電性粉末;サポ
ニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系,グ
リセリン系,グリシドール系,多価アルコール,多価ア
ルコールエステル,アルキルフエノールEO付加体等のノ
ニオン界面活性剤;高級アルキルアミン類,環状アミ
ン,ヒダントイン誘導体,アミドアミン,エステルアミ
ド,第四級アンモニウム塩類,ピリジンそのほかの複素
環類,ホスホニウムまたはスルホニウル類,等のカチオ
ン界面活性剤;カルボン酸,スルホン酸,燐酸,硫酸エ
ステル基,燐酸エステル基などの酸性基を含むアニオン
界面活性剤;アミノ酸類;アミノスルホン酸類,アミノ
アルコールの硫酸または燐酸エステル類,アルキルベタ
イン型等の両性界面活性剤等を使用してもよい。これら
帯電防止剤として使用し得る界面活性剤化合物例の一部
は米国特許2271623号,同2240472号,同2288226号,同2
676122号,同2676924号,同2676975号,同2691566号,
同2727860号,同2730498号,同2742379号,同2739891
号,同3068101号,同3158484号,同3201253号,同32101
91号,同3294540号,同3415649号,同3441413号,同344
2654号,同3475174号,同3545974号,西独特許公開(OL
S)1942665号,英国特許1077317号,同1198450号等をは
じめ、小田良平地著「界面活性剤の合成とその応用」
(槙書店1972年版);A.W.ベイリ著「サーフエス アク
テイブ エージエンツ」(インターサイエンスパブリケ
ーシヨンコーポレイテツド1958年版);T.P.シスリー著
「エンサイクロペデイア オブ サーフエスアクテイブ
エージエンツ,第二巻」(ケミカルパブリシユカンパ
ニー1964年版);「界面活性剤便覧」第六刷(産業図書
株式会社,昭和41年12月20日);丸茂秀雄著「帯電防止
剤」幸書房(1968)等の成書に記載されている。
これらの界面活性剤は単独または混合して添加しても良
い。これらは帯電防止剤として用いられるものである
が、時としてそのほかの目的、例えば分散、磁気特性の
改良、潤滑性の改良、塗布助剤として適用される場合も
ある。
本発明の磁気記録媒体は、上記成分を有機溶媒を用いて
分散、混練し、非磁性支持体に塗布し、必要に応じて配
向した後に乾燥して得られる。乾燥後、必要により平面
処理を施こしてもよい。
本発明の分散、混練、塗布の際に使用する有機溶媒とし
ては、任意の比率でアセトン,メチルエチルケトン,メ
チルイソブチルケトン,シクロヘキサノン,イソホロ
ン,テトラヒドロフラン等のケトン系;メタノール,エ
タノール,プロパノール,ブタノール,イソブチルアル
コール,イソプロピルアルコール,メチルシクロヘキサ
ノールなどのアルコール系;酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸ブチル,酢酸イソブチル,酢酸イソプロピル,乳酸
エチル,酢酸グリコール・モノエチルエーテル等のエス
テル系;エーテル、グリコールジメチルエーテル,グリ
コールモノエチルエーテル,ジオキサンなどのグリコー
ルエーテル系;ベンゼン,トルエン,キシレン,クレゾ
ール,クロルベンゼン,スチレンなどのタール系(芳香
族炭化水素);メチレンクロライド,エチレンクロライ
ド,四塩化炭素,クロロホルム,エチレンクロルヒドリ
ン,ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素,N,N−ジメチ
ルホルムアルデヒド,ヘキサン等のものが使用できる。
混練の方法には特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。磁性塗料の調製には
通常の混練機、例えば、二本ロールミル,三本ロールミ
ル,ボールミル,ペブルミル,トロンミル,サンドグラ
インダー,Szegvari(ツエグバリ)アトライター,高速
インペラー,分散機,高速ストーンミル,高速度衝撃ミ
ル,デイスパー,ニーダー,高速ミキサー,リボンブレ
ンダー,コニーダー,インテンシブミキサー,タンブラ
ー,ブレンダー,デイスパーザー,ホモジナイザー,単
軸スクリユー押し出し機,二軸スクリユー押し出し機,
及び超音波分散機などを用いることができる。混練分散
に関する技術の詳細は、T.C.PATTON著(テー・シー・パ
ツトン)“Paint Flow and Pigment Dispersion"(ペイ
ント・フロー・アンド・ピグメント・デイスパージヨン
(1964年John Wiley&Sons(ジヨン・ウイリーアンド
サンズ)社発行)や田中信一著「工業材料」25巻37(19
77)などに記載されている。また、米国特許第2581414
号及び同第2855156号などの明細書にも記載がある。本
発明においても上記の文献などに記載された方法に準じ
て混練分散を行い磁性塗料を調製することができる。
本発明で用いる非磁性支持体としてはテープとして使用
する場合には支持体の厚み2.5〜100ミクロン程度、好ま
しくは3〜70ミクロン程度が良い。デイスクもしくはカ
ード状の場合は厚みが0.5〜10mm程度であり、ドラムの
場合は円筒状で用いる事も出来る。素材としてはポリエ
チレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート等の
ポリエステル類、ポリプロピレン等ポリオレフイン類,
セルローストリアセテート,セルロースダイアセテート
等のセルロース誘導体,ポリ塩化ビニル等のビニル系樹
脂類,ポリカーボネート,ポリアミド,ポリスルホン等
のプラスチツク等が用いられる。
これらの支持体は塗布に先立つて、コロナ放電処理、プ
ラズマ処理,下塗処理,熱処理,除塵埃処理,金属蒸着
処理,アルカリ処理をおこなつてもよい。これら支持体
に関しては例えば西独特許3338854A,特開昭59−116926
号,米国特許4388368号;三石幸夫著、「繊維と工業」3
1巻p50〜55,1975年などに記載されている。
支持体上へ前記の磁気記録層やバツク層を塗布する方法
としてはエアードクターコート,ブレードコート,エア
ナイフコート,スクイズコート,含浸コート,リバース
ロールコート,トランスフアーロールコート,グラビヤ
コート,キスヨート,キヤスコート,スプレイコート,
等が利用出来、その他の方法も可能であり、これらの具
体的説明は朝倉書店発行の「コーテイング工学」253頁
〜277頁(昭和46.3.20.発行)に詳細に記載されてい
る。
このような方法により、支持体上に塗布された磁性層は
必要により層中の磁性粉末を直ちに乾燥しながら配向さ
せる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。こ
のときの支持体の搬送速度は、通常10m/分〜800m/分で
おこなわれ、乾燥温度が20℃〜120゜で制御される。又
必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に裁
断したりして、本発明の磁気記録体を製造する。これら
は、例えば、特公昭40−23625号公報,特公昭39−28368
号公報,米日特許第3473960号明細書、等にしめされて
いる。又、特公昭41−13181号公報にしめされる方法は
この分野における基本的、且つ重要な技術と考えられて
いる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。こ
こに示す成分、割合、操作順序等は本発明の精神から逸
脱しない範囲において変更しうるものであることは本業
界に携わるものにとつては容易に理解されることであ
る。
従つて、本発明は、下記の実施例に制限されるべきでは
ない。猶を、実施例中の部は重量部をしめす。
実施例1 次の組成物をボールミルに入れ充分混練したあと、バー
ノツクD−802(大日本インキ製ポリイソシアネート化
合物の商品名)10部とステアリン酸3部、オレイン酸3
部を加え、均一に混合分散して磁性塗料を作成した。
この磁性塗料を粘度調整した後イソシアネートと脂肪酸
添加後1時間でポリエチレンテレフタレート基体表面に
塗布、配向、乾燥して試料を作成した。
下記組成物のバツク液をボールミルで混練調整したあ
と、コロネート2061(日本ポリウレタン社製ポリイソシ
アネート)20部を加え、均一に混合分散したあと磁性層
と逆のポリエステル基体面に2.0μ厚に塗布、乾燥し
た。
カーボンブラツク 100 部 ニツポラン−2304 30 部 (日本ポリウレタン製) サランレジン(ダウケミカル製) 25 部 オレイン酸銅 0.1部 ステアリン酸 0.1部 メチルエチルケトン 700 部 シクロヘキサノン 300 部 このテープをカレンダーで鏡面出ししたあと、1インチ
巾にスリツトして試料番号1〜9のサンプルを作成し
た。
比較例1 実施例1の磁性層のポリウレタンTIM3005を官能基のな
いニツポランN−2304(日本ポリウレタン)にかえて同
様にサンプルを作り試料番号10とした。
実施例2 実施例1とポリウレタンTIM3005に代えて、官能基SO3Na
を2x1013eq/g含み、Mw=120000,Mn=4000,Mw/Mn=3の
ポリウレタンを用い、実施例1と同様にして、資料番号
11〜13のサンプルを作った。
<ヤング率> ヤング率はストレス・ストレインカーブより求めた。
<ヘツド摩耗> 繰り返し走行100パス後のヘツドの摩耗量を測定した。
<テンシヨン> 繰り返し走行100パス後のテンシヨン増加を示した。
YS/N(映像輝度信号雑音) 画像信号50IREの映像信号を基準録画電流で記録した。
これをくり返し再生100パスし、50kHzの高域フイルタを
通して、再生出力信号の雑音を雑音測定器で測定した。
No.10を基準テープとして測定し、得られた基準値と試
料についての測定値との差をdBで表した。
(ドロツプアウト数) 100パス繰り返し走行後の、ドロツプアウト数を示し
た。ドロツプアウトは、ドロツプアウトカウンターで5
×10-6sec以上の期間で再生出力レベルを16dB以上低下
した個数/分を表示した。
〔発明の効果〕 本実施例から分かるようにα−アルミナと官能基含有ポ
リウレタン塩酢ビの系は、ヤング率が上昇し、塗膜の結
合剤三次元ネツトワーク構造が発達すると考えられる。
これは同程度の粒子サイズの酸化クロムにおいてはみら
れない現象である。これらの結果は、総して走行耐久性
を向上させる方向に作用すると考えられ、くり返しのヘ
ツド摩耗が少なく且つ、走行テンシヨン上昇が低下、YS
/N Do増加が極めて良好であり、本発明の組み合せが特
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/842 Z 7303−5D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体に強磁性粉末と結合剤を主体
    とする磁性層を有する磁気記録媒体において、該磁性層
    が結合剤として(i)塩化ビニル共重合体あるいは塩化
    ビニル−酢酸ビニル共重合体及び(ii)分子中に−COOM
    基(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
    または炭化水素を表す)又は−SO3M基(Mは前記と同
    様)を官能基として有するポリウレタン樹脂を含み、研
    磨剤としてα−アルミナ粒子を含み、かつ脂肪酸を含
    み、該脂肪酸を添加後1時間以内に磁性層が塗布された
    ものであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】ポリウレタン樹脂が(ii)に記載の官能基
    を1g当り1x10-6〜1x102eq有する特許請求の範囲(1)
    項に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】(iii)のα−アルミナ粒子の平均粒子サ
    イズが0.05〜1.0μmである特許請求の範囲第(1)項
    に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁性層がさらに結合剤としてポリイソシア
    ネートを含む特許請求の範囲第(1)項に記載の磁気記
    録媒体。
  5. 【請求項5】ポリイソシアネートがポリイソシアナト.
    イソシアヌレートである特許請求の範囲第(4)項に記
    載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】磁性層がさらに脂肪酸及び/又は脂肪酸エ
    ステルを含む特許請求の範囲第(1)項乃至第(5)項
    のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】磁性層が、ポリイソシアネートと脂肪酸を
    添加後1時間以内に塗布されたものである特許請求の範
    囲第(6)項に記載の磁気記録媒体。
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