JPS63187417A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS63187417A
JPS63187417A JP1883887A JP1883887A JPS63187417A JP S63187417 A JPS63187417 A JP S63187417A JP 1883887 A JP1883887 A JP 1883887A JP 1883887 A JP1883887 A JP 1883887A JP S63187417 A JPS63187417 A JP S63187417A
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JP
Japan
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magnetic recording
back layer
recording medium
acetylene black
carbon black
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Pending
Application number
JP1883887A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ryomo
克己 両毛
Masatoshi Takahashi
昌敏 高橋
Hideaki Kosha
秀明 古謝
Takashi Yoneyama
高史 米山
Kazuo Hasumi
蓮見 和夫
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に関し、一層詳細には、耐久性お
よび表面電気抵抗が優れかつドロップアウト数上昇が著
しく抑制された磁気記録媒体に関するものである。
〔従来の技術〕
近年磁気記録媒体は、ますます高密度記録化、高性能化
が要求されている。高密度記録化や高性能化のため磁気
記録媒体に要求される特性は強磁性徴粉末の充填度アッ
プ、抗磁力のアップ等や、短波長記録、デジタル記録を
満足すること等である。又5高性能化に伴い、記録再生
デツキにおける磁気記録媒体の搬送速度は、例えば、毎
分5m以上が要求される。このため、磁気記録媒体の長
手方向全長は増加し1巻き戻し時間を短縮するために通
常搬送速度の10倍以上の速度で巻き戻される。大略、
60分長の磁気記録媒体は、1分前后で巻き戻されるか
らその速度は通常搬送速度の60倍速となる。更に、3
0秒前后で巻き戻されると1通常搬送速度の120倍速
となる。
このように高性能化、高密度記録化が要求される一方で
、磁気記録媒体はますます過酷な状況に耐える特性が要
求されている。これら耐久性は磁気記録層、バック層の
双方に要求されるが、特にバック層の耐久性の向上は重
要な問題となる。
これら耐久性向上の対策としては、従来から、塗膜の強
靭化、摩擦係数の低減化、削れの防止、表面電気抵抗の
低下技術等によりなされてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の上記した対策技術では高速搬送時
に生じる諸間屈を解決するには不十分であり、満足すべ
きものはなかった。したがって、高速搬送時においても
満足できる、磁気記録媒体の塗膜の強靭化、摩擦係数の
低減化、削れ防止等の技術、あるいは走行ガイド系また
は磁気記録媒体のカセット容器などのような相手側の削
れを防止する技術、また磁気記録媒体の電磁変換特性の
改良、特にドロップアウト数の増加を防止する技術の開
発が望まれていた。
特に、従来の上記した如き磁気記録媒体の削れ等を防ぐ
手段は未だ不十分であって、走行中のすり傷の発生等に
基因するドロップアウトが依然として発生する。また従
来の磁気記録媒体の塵埃等の付着を防ぐ手段は、カーボ
ンブラック等の導電性物質をバック層に加え、媒体の導
電性を上げ(表面電気抵抗を下げ)で帯電した電荷を逃
がすことによって行われていたが、このような手段のみ
によっては帯電防止が十分ではなく、また導電性を更に
増すためにカーボンブラック等のフィラーの量を増すと
、テープの走行性を悪くするばかりでなく、バック層の
塗膜強度が低下し、粉おちやバック層削れにより記録・
再生特性を損なう等の問題がある。また、後者の問題は
走行安定性をはかるために研磨剤を加える場合にも生じ
ろ。
従って、本発明の第一の目的は新規なバック層の粉体を
提供し、これによって耐久性の優れた磁気記録媒体を提
供するものである6第二の目的は磁性層のドロップアウ
ト数の増加が著しく抑制された磁気記録媒体を提供する
ものである。第三の目的は表面電気抵抗が優れた磁気記
録媒体を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは種々研究を重ねた結果、バック層にアセチ
レンブラックを用いることにより上記目的を達成できる
ことを見出し1本発明を完成した。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に磁気記録層
を設け、かつその反対側にバック層を設けたものであり
、該バック層における粉体のうちのカーボンブラックに
関して、アセチレンブラックを用いる事を特徴とする磁
気記録媒体である。
アセチレンブラックは従来のファーネスカーボンブラッ
クやサーマルカーボンブラックに比較して分散性が良好
であり、従来のカーボンブラックによるよりも分散性が
良好で且つ強靭な三次元のネットワーク構造を有する結
合剤樹脂構造を得ることができるものと推定され、耐久
性が増す一方。
摩擦係数が減じ、表面電気抵抗を下げる事ができると推
定される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に係るバック層に用いられるアセチレンブラック
は、その平均粒子サイズが45〜Loomμである事が
望ましい。また、ジブチルフタレート吸油量はアセチレ
ンブラック100g当り140g以上である事が望まし
い。更に、易分散処理されたアセチレンブラックは本発
明に特に好ましい。
アセチレンブラックは、アセチレンガスを原料として作
る事ができる。これらの具体的化合物例としては、電気
化学工業(株)社製のアセチレンブラック、易分散アセ
チレンブラック(H3−100)等がある。
アセチレンブラックに関しては、平井宗之二日化協月報
36(昭和45年1月)等を参照できる。又、アセチレ
ンブランクの工業規格としてはJIS−に−1469−
1978を参照できる。
本発明に係るバック層に用いられるアセチレンブラック
の使用量はバック層の全結合剤100重量部に対して1
0〜400重量部が好ましい。ここで全結合剤とは後記
する結合剤(バインダー)としての樹脂および併用する
ことのできる硬化剤を含むすへての結合剤である。
本発明に係るバック層の平均厚みは0.3〜3μmであ
る事が好ましく、更に好ましくは0.7〜2.3μmで
ある。
本発明に係るバック層に用いられる樹脂(結合剤)とし
てサランレジンを用いる事が好ましく、その使用量はバ
ック層の全結合剤の10〜60重量%が望ましい。
更に、本発明に係るバック層に架橋型硬化バインダー(
以下、「硬化剤」という)としてポリイソシアネートを
用いる事が好ましく、ポリイソシアネートとして、トリ
レンジイソシアネート、4゜4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイ
ソシアネート、〇−トルイジンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート等のイソシアネート類、又当該イソシアネー
ト類とポリアルコールとの生成物、又イソシアネート類
の縮合に依って生成したポリイソシアネート等を挙げる
ことができる。これらポリイソシアネート類の市販され
ている商品名としては、コロネートし、コロネート+1
 L、ミリオネートM11、ミリオネートMTL (日
本ポリウレタン(株)製)、タケネートD−102、タ
ケネートD−11ON (武田薬品(株))、デスモジ
ュールL、デスモジュールN、デスモジュールl化(住
友バイエル社製)等があり、これらをm独若しくは硬化
反応性の差を利用して二つ若しくはそれ以上の組み合わ
せによって使用することができる。
特に好ましいポリイソシアネートはポリイソシアナト・
イソシアヌレートである。これは1本発明に係るバック
層に、アセチレンブラックとともにポリイソシアナト・
イソシアヌレート硬化剤を併用することにより、より強
靭な三次元のネットワーク構造を有する結合剤樹脂構造
を得る事ができるためと推定される。これらは周期的な
刺激を磁気3C8媒体に加えると、その刺激に対する応
答の位相の遅れをδとした時に、その正接によって知る
事ができる。この損失正接(tanδ)の温度依存性を
調べてみると1通常のカーボンブラックをアセチレンブ
ラックに変える事によりtanδは5℃〜20℃上昇し
、通常のポリイソシアネートをポリイソシアナト・イソ
シアヌレートに変える事によりtanδは5℃〜20℃
上昇し、更にアセチレンブラックとポリイソシアナト・
イソシアヌレートとを組合わせる事により、  tan
δは20℃〜40℃上昇する。これらの結果は、組み合
わせにより、三次元構造が特に発達した強靭な膜を与え
るものと推定さ九る。
本発明に係るバック層に用いろことのできろポリイソシ
アナト・インシアスレートは下記の一般式(1)で表わ
されろ。
上式においてmはO〜6の整数であり、好ましくは1〜
3の整数である。Rはイソシアナト・ア(−C,11□
。−NCf3) 、又はイソホロン骨格を表わし、1(
′は−CnI+□。−1又はイソホロン骨格を表わし、
R2はメチル基、又はエチル基を表わし、nは1〜10
の整数を表り事。
これらの化合物として種々のものが市販されており、例
えばイソホロンジイソシアネートのイソ(以下余白) シアヌレートとして下記式(A)の如き構造を有するも
のがHiils社からIPDI−T1890S、IPD
I−T1890M。
IPDI−T1890として市販されている。
又、上記イソシアヌレートの縮合物として、例えば下記
の式(B)、 (C)等の構造を有するものがコロネー
ト2030.2031(日本ポリウレタン(株))、ス
プラセック3240.3340 (日本ポリウレタン(
株)、I(J社)、タケネートD200.0202(式
日薬品(株))。
デスモジュールIL、デスモジュールl(L、デスモジ
ュールFL(住友バイエル(株))、スミジュールFL
(住友バイエル(株))等の商品名で市販されている。
(スミジュールFL) (デスモジュールHL) また、次の式(D)の構造を有するものが、コロネート
EH(日本ポリウレタン(株))の商品名で市販されて
いる。
す その他の市販されているポリイソシアナト・イソシアヌ
レートとしてはパーノックD−802(犬日本インキ(
株))などがある。
本発明においては後記するようにバック層の粉体100
部に対して結合剤を約5〜400部用いるが、上記のポ
リイソシアナト・インシアヌレートを全結合剤の1〜5
0重量%、好ましくは5〜40重量%用いる。
このように、本発明の好ましい態様である、アセチレン
ブラックとポリイソシアナト・インシアヌレートをバッ
ク層の構成要素の一部として用いることにより、バック
層のすり傷や削れの発生を防止すると共に、磁気記録媒
体の摩擦4;V電性を低下させ、静電荷の発生を防止し
、ドロップアウトの発生を抑制することができる。この
ような本発明の好ましい態様においては、上記アセチレ
ンブラックとポリイソシアナト・イソシアヌレートをバ
ック層の構成要素の一部として用いているので、従来の
バック層にあった走行粉おち等の問題は生じない。
本発明に係る磁気記録層には強磁性微粉末が使用される
。本発明で使用されろ強磁性微粉末に特に制限はない。
強磁性合金微粉末、γ−Fe2O3、Fe、04、Go
変性酸化鉄の他、変性バリウムフェライトおよび変性ス
トロンチウムフェライトなどを挙げることができる。
強磁性合金粉末の例としては、強磁性合金粉末中の金属
分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも1種類の強磁性金属あるいは合金(例
、 Fe、 Co、 Ni、 Fe−Co、 Fe−N
i、Co−Ni、 Co−N1−Fe)であり、該金属
分の20重量%以下の範囲内で他の成分(例、An、S
i、 S、 Sc、 Ti、V、 Cr、 Mn、 C
u、 Zn、Y、 Mo、Rh、 Pd、 Ag、 S
n、 Sb、Te、 Ba、 Ta、 lj、 Re、
 Au、Hg、Pb、 Bi、 La、 Ca。
P「、Nd、8、P)を含むことのある合金を挙げるこ
とができる。また、上記強磁性金属が少量の水、水酸化
物または酸化物を含むものなどであってもよい。
具体的強磁性微粉末としては、γ−Fe20.、Co含
有のY−Fe、0.、 Fe、0.、 Co含有のFe
、 O,、y−FeO,。
Co含有のy−FeOx(x=1.33〜1.50)、
 CrO2,Co−N1−P合金、 Co−Ni−Fe
−8合金、 Fe−Ni−Zn合金、 N1−C。
合金、 Co−Ni−Fe合金など、公知の強磁性微粉
末が挙げられ、具体例は、特公昭44−14090号、
特公昭45−18372号、特公昭47−22062号
、特公昭47−22513号、特公昭46−28466
号、特公昭46−38755号、特公昭47−4286
号、特公昭47−12422号、特公昭47−1728
4号、特公昭47−18509号、特公昭47−185
73号、特公昭39−10307号、特公昭48−39
639号、米国特許3026215号、同303134
1号、同3100194号、同3242005号、同3
389014号などに記載されている。
これら強磁性微粉末の製造方法は既に公知であり、本発
明で用いる強磁性微粉末の代表例である強磁性合金粉末
についてもこれら公知の方法に従って製造することがで
きる。
すなわち、強磁性合金粉末の製造方法の例としては、下
記の方法を挙げることができる。
(a)複合有機酸塩(主としてシュウ酸塩)を水素など
の還元性気体で還元する方法: (b)酸化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeあ
るいはFe−Co粒子などを得る方法:(c)金属カル
ボニル化合物を熱分解する方法=(d)強磁性金属の水
溶液に水素化ホウ素ナトリウム、次亜リン酸塩あるいは
ヒドラジンなどの還元剤を添加して還元する方法: (e)水銀陰極を用い強磁性金属粉末を電解析出させた
のち水銀と分離する方法: (f)金属を低圧の不活性気体中で蒸発させて微粉末を
得る方法: これら強磁性微粉末の好ましい粒子サイズは約0.01
〜1ミクロンの長さで、軸長/軸輪の比は1/1〜50
/1程度である。又、これらの強磁性微粉末の好ましい
比表面積は、1m/g〜60m/g程度である。
強磁性合金粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状1粒状、サイコロ状、米粒状およ
び板状のものなどが使用される。
この強磁性合金粉末の比表面vLis BET)は40
ni’/g以上であることが好ましく、さらに45m/
g以上のものを使用することが特に好ましい。
また、本発明に使用する強磁性微粉末として、板状六方
晶のバリウムフェライトも使用できる。
バリウムフェライトの好ましい粒子サイズは約0.00
1〜1ミクロンの直径で厚みが直径の172〜1/20
である。好ましくは、バリウムフェライトの比重は4〜
6B/ccで、比表面積は1イ/g〜60nζ/[であ
る。
これらの強磁性微粉末の表面には後に述べる分散剤、潤
滑剤、帯電防止剤等をそれぞれの目的の為に分散に先だ
って溶剤中で含浸させて、吸着させてもよい。
これらの強磁性微粉末を用いたテープの抗磁力は、30
0〜20000eである事が好ましい。
本発明に係るバック層には前記したサラン樹脂とともに
公知の結合剤(バインダー)を併用することができる。
また磁気記a層には公知の結合剤(バインダー)が使用
される。これら本発明で併用又は使用されるバインダー
としては従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応
型樹脂やこれらの混合物が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150℃以下、平均分
子量が10000〜300000、重合度が約50〜1
000程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルアクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリル酸エステルスチレン共重合体、メ
タクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、メタク
リル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
エステルスチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ナ
イロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース−ポリアミ
ド樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニ
トリル共重合体、ブタジェンアクリロニトリル共重合体
、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース
誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロース
ジアセテート。
セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート
、ニトロセルロース等)、スチレンブタジェン共重合体
、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸
エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱
可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、特公昭
39−12528号、特公昭39−19282号、特公
昭40−5349号、特公昭40−20907号、特公
昭41−9463号、特公昭41−14059号、特公
昭41−16985号、特公昭42−6428号、特公
昭42−11621号、特公昭43−4623号、。
特公昭43−15206号、特公昭44−2889号、
特公昭44−17947号、特公昭44−18232号
、特公昭45−14020号。
特公昭45−14500号、特公昭47−18573号
、特公昭47−22063号、特公昭47−22064
号、特公昭47−22068号、特公昭47−2206
9号、特公昭47−22070号、特公昭47−278
86号等の公報に記載されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状態では
200000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に加熱
することにより、縮合、付加等の反応により分子量は無
限大のものとなる。又、これらの樹脂のなかで、樹脂が
熱分解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好まし
い。具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリウレタン゛硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、
エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロースメラミン
樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とインシアネートプレ
ポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシ
アネートプレポリマーの混合物。
ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの混合
物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/
高分子量ジオール/トリフェニルメタントリイソシアネ
ートの混合物、ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等で
ある。
これらの樹脂の例示は特公昭39−8103号、特公昭
40−9779号、特公昭41−7192号、特公昭4
1−8016号、特公昭41−14275号、特公昭4
2−18179号、特公昭43−12081号、特公昭
44−28023号、特公昭45−14501号、特公
昭45−24902号、特公昭46−13103号、特
公昭47−22065号、特公昭47−22066号、
特公昭47−22067号、特公昭47−22072号
、特公昭47−22073号、特公昭47−28045
号、特公昭47−28048号、特公昭47−2892
2号、等の公報に記載されている。
これらの結合剤の単独又は組合わされたものが使われ、
ほかに添加剤が加えられる。磁性層の強磁性微粉末と結
合剤との混合割合は重量比で強磁性微粉末100重量部
に対して結合剤5〜300重量部の範囲で使用される。
バック層の粉末と結合剤の混合割合は重量比で粉体10
0重量部に対して結合剤5〜400重量部の範囲で使用
される。
添加剤としては分散剤、潤滑剤、研摩剤等がくわえられ
る。
これらの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂は、
主たる官能基以外に、官能基としてカルボン酸、スルフ
ィン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エス
テル基などの酸性基;アミノ酸類、アミノスルホン酸類
、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類、アル
キルベタイン型等の両性類基;アミノ基、イミノ基、イ
ミド基、アミド基等、又は水酸基、アルコシル基、チオ
ール基、ハロゲン基、シリル基、シロキサン基を通常一
種以上人種以内含み、各々の官能基は樹脂1g当りl 
X 10−’eq−I X 10−”eq含む事が好ま
しい。
磁気記録層にはポリイソシアネートを使用することがで
きる。ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシ
アネート、4.4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート
、0−トルイジンジイソシアネート、インホロンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等
のイソシアネート類、又当該イソシアネート類とポリア
ルコールとの生成物、又イソシアネート類の縮合に依っ
て生成したポリイソシアネート等を挙げることができる
。又、ポリイソシアナト・イソシアヌレートを使用する
こともできる。これらポリイソシアネート類の市販され
ている商品名としては、コロネートし、コロネートI化
、コロネート2030、コロネート2031、ミリオネ
ート肝、ミリオネート訂L (日本ポリウレタン(株)
製)、タケネートD−102゜タケネートD−11ON
、タケネートD−200、タケネートD−202(大田
薬品(株)製)、デスモジュールL。
デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジュー
ル1化(住友バイエル社製)等があり、これらを11’
L独若しくは硬化反応性の差を利用して二つ若しくはそ
れ以上の組み合わせによって使用することができる。
本発明に係るバック層には前記したアセチレンブラック
とともに従来のカーボンブラックを併用してもよい。併
用することのできる従来のカーボンブラックとしてはゴ
ム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック等
を挙げることができる。また磁気記Dmには上記した従
来のカーボンブラックやアセチレンブラックを使用する
ことができる。これらカーボンブラックの米国における
略称の具体例をしめすとSAF、l5AF、 ll5A
F、 T。
+1AF、 SPF、 FF、 FEF、IIMF、 
GPF、にPF、 SRF、 MPF。
ECF、SCF、CF、FT、MT、IIcc、IIC
F、MCF、LFF、RCF等があり、米国のASTM
規格のD−1765−82aに分類されているものを使
用することができる。本発明に使用されるこれらカーボ
ンブラックの平均粒子サイズは10〜1000ミリミク
ロン(電子顕微鏡)、窒素吸着法比表面積は1〜800
M/g、 PHは6〜11 (JIS規格に−6221
−1982法)、 DBP吸油斌は10〜400m12
/100g (JIS規格に−6221−1982法)
である。本発明に使用されるカーボンブラックのサイズ
は、塗布膜の表面電気抵抗を下げる目的で10〜100
ミリミクロンのカーボンブラックを、また塗布膜の強度
を制御するときに50〜1000ミリミクロンのカーボ
ンブラックをもちいる。また塗布膜の表面粗さを制御す
る目的でスペーシングロス減少のための平滑化のために
より微粒子のカーボンブラック(100ミリミクロン以
下)を、粗面化して摩擦係数を下げる目的で粗粒子のカ
ーボンブラック(50ミリミクロン以上)をもちいる。
このようにカーボンブラックの種類と添加量は磁気記録
媒体に要求される目的に応じて使い分けられる。また、
これらのカーボンブラックを、後述の分散剤などで表面
処理したり、樹脂でグラフト化して使用してもよい。ま
た、カーボンブラックを製造するときの炉の温度を20
00℃以上で処理して表面の一部をグラファイト化した
ものも使用できる。また、特殊なカーボンブラックとし
て中空カーボンブラックを使用することもできる。これ
らのカーボンブラックは磁性層の場合強磁性微粉末10
0重量部に対して0.1〜20重量部で用いることが望
ましい。本発明に使用出来るカーボンブラックは例えば
「カーボンブラック便覧」、カーボンブラック協会編(
昭和46年発行)を参考にすることが出来る。
バック層および磁気記録層には研磨剤を用いることがで
きる。本発明に用いる研磨剤としては一般に使用される
研磨作用若しくは琢磨作用をもつ材料で熔融アルミナ、
α−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム
、コランダム、人造ダイヤモンド、α−酸化鉄、ザクロ
石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)、ガーネ
ット、ケイ石、窒化ケイ素、窒化硼素、炭化モリブデン
、炭化硼素、炭化タングステン、チタンカーバイド、ト
リポリ、ケイソウ土、ドロマイト等で、主としてモース
硬度6以上の材料が1乃至4種迄の組み合わせで使用さ
れる。これらの研磨剤は平均粒子サイズが0.01〜5
ミクロンの大きさのものが使用され、特に好ましくは0
.05〜5ミクロンである。
これらの研磨剤は結合剤100重量部に対して0.00
1〜20重量部の範囲で添加される。これらについては
特公昭52−28642号、米国特許3687725号
、米国特許3007807号、米国特許3041196
号、米国特許3293066号、米国特許363091
0号、英国特許1145349号、西独特許85321
1号等に記載されている。
本発明に係るバック層および磁気記録層には、潤滑剤を
用いることができる。本発明に使用される潤滑剤として
は、シリコンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン
、チッ化硼素、フッ化思鉛。
フン化アルコール、ポリオレフィン(ポリエチレンワッ
クス等)、ポリグリコール(ポリエチレンオキシドワッ
クス等)、アルキル燐酸エステル、ポリフェニルエーテ
ル、二硫化タングステン、炭素数10〜20の一塩基性
脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアルコールもしくは
二価のアルコール、三価のアルコール、四価のアルコー
ル5六価のアルコールのいずれか1つもしくは2つ以上
とから成る脂肪酸エステル類、炭素数10個以上の一塩
見性脂肪酸と該脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が11
〜28個と成る一価〜六価のアルコールから成る脂肪 
  −酸エステル類等が使用できる。又、炭素数8〜2
2の脂肪酸或いは脂肪酸アミド、脂肪族アルコールも使
用できる。これら有機化合物潤滑剤の具体的な例として
は、カプリル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ラウリン
酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸オクチル、ミ
リスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸
オクチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、
パルミチン酸オクチル、ステアリン酸エチル、ステアリ
ン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸アミ
ル、アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンとド
ロンルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタント
リステアレート、アンヒドロソルビタンテトラステアレ
ート、オレイルアルコール、ラウリルアルコール等があ
る。また本発明に使用される潤滑剤としては所謂潤滑油
添加剤も東独で使用出来、酸化防止剤(アルキルフェノ
ール等)。
錆どめ剤(ナフテン酸、アルケニルコハク酸、ジラウリ
ルフォスフェート等)、油性剤(ナタネ油、ラウリルア
ルコール等)、極圧剤(ジベンジルスルフィド、トリク
レジルフォスフェート、トリブチルホスファイト等)、
清浄分散剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、泡どめ剤
等がある。これらの潤滑剤は好ましくは結合剤100重
量部に対して0.05〜20重量部の範囲で添加される
。これらについては、特公昭43−23889号、特公
昭48−24041号、特公昭48−18482号、特
公昭47−28043号、米国特許3423233号、
米国特許3470021号、米国特許3492235号
、米国特許3497411号、米国特許3523086
号、米国特許3625760号、米国特許363077
2号、米国特許3634253号、米国特許36425
39号、米国特許3687725号、”IBM Tec
hnical Disclosure Bulleti
n(アイ・ビー・エムテクニカルディスクロージャーブ
リテン)”Vol、9. Na7. p779 (19
66年12月);“ELEKTRONIK”(エレクト
ロニク) 1961年、 No、12゜p380 :化
学便覧、応用編、2954〜967、1980年丸筈(
株)発行等に記載されている。
バック層、磁気記録層には分散剤を用いることができる
。本発明に使用する分散剤としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルン酸、ステアロール酸等の炭素数10〜22個の脂
肪酸(R1COO11、R1は炭素数9〜21個のアル
キル基)、前記の脂肪酸のアルカリ全屈(Li、 Na
、 K等)またはアルカリ土類金属(Mg、 Ca、B
a等)、Cu、 Pb等から成る金属石鹸;レシチン等
が使用される。この他に炭素数4以上の高級アルコール
(ブタノール、オクチルアルコール、ミリスチルアルコ
ール、ステアリルアルコール)、及びこれらの硫酸エス
テル、燐酸エステル等も使用可能である。これらの分散
剤は結合剤100重量部に対して0.005〜20重量
部の範囲で添加される。これらの分散剤の使用方法は、
強磁性微粉末や非磁性微粉末の表面に予め被着させても
良く、また分散途中で添加してもよい。このようなもの
は5例えば特公昭39−28369号、特公昭44−1
7945号、特公昭48−15001号、米国特許33
87993号、同3470021号等に於いて示されて
いる。
バック層、磁気記録層には帯電防止剤を用いることがで
きる。本発明に用いる帯電防止剤としてはグラファイト
、カーボンブラックグラフトポリマー等の導電性粉末;
サポニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系
、グリセリン系、グリシドール系、多価アルコール、多
価アルコールエステル、アルキルフェノールEO付加体
等のノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン酸、環状
アミン、ヒダントイン誘導体、アミドアミン、エステル
アミド、第四級アンモニウム塩類、ピリジンそのほかの
複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類、等のカ
チオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫
酸エステル基、燐酸エステル基などの酸性基を含むアニ
オン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、ア
ミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類、アルキル
ベタイン型等の両性界面活性剤等が使用される。これら
帯電防止剤として使用し得る界面活性剤化合物例の一部
は米国特許2271623号、同2240472号、同
2288226号、同2676122号、同26769
24号、 同2676975号、同2691566号、
同2727860号、同2730498号。
同2742379号、同2739891号、同3068
101号、同3158484号、同3201253号、
同3210191号、同3294540号、同3415
649号、同3441413号、同3442654号。
同3475174号、同3545974号、西独特許公
開(OLS)1942665号、英国特許107731
7号、同1198450号等をはじめ、小田良平他著「
界面活性剤の合成とその応用ffl(M書店1972年
版); A、W、ベイリ著「サーフエスアクティブエー
ジェンツ」 (インターサイエンスパブリケーションコ
ーボレイテッド1985年版);  T、P、シスリー
著「エンサイクロペディアオブサーフェスアクティブエ
ージェンツ、第二巻」 (ケミカルパブクツシュカンパ
ニー1964年版);「界面活性剤便覧」第六刷(産業
図書株式%式% 止剤2+7書房−(1968)等の成書に記載されてい
る。
これらの界面活性剤は単独または混合して添加しても良
い。これらは帯電防止剤として用いられるものであるが
、時としてそのほかの目的、例えば分散、磁気特性の改
良、潤滑性の改良、塗布助剤として適用される場合もあ
る。
本発明以外の目的の為、バック層にアセチレンブラック
以外のカーボンブラックを50wL%以内で(重用して
もよい。
バック層におけるアセチレンブラック等の粉体や、磁気
記録層における強磁性微粉末等の1分散。
混練、塗布の際に使用する有機溶媒としては、任意の比
率でアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、テトラヒドロ
フラン等のケトン系;メタノール、エタノール、プロパ
ツール、ブタノール、イソブチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、メチルシクロヘキサノールなどのアル
コール系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸
イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチル、酢酸グリ
コール・モノエチルエーテル等のエステル系;エーテル
、グリコールジメチルエーテル、ブリコールモノエチル
エーテル、ジオキサンなどのグリコールエーテル系;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベン
ゼン、スチレンなどのタール系(芳香族炭化水素);メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベン
ゼン等の塩素化炭化水素、N、N−ジメチルホルムアル
デヒド、ヘキサン等のものが使用できる。
、磁気記録層およびバック層の形成は上記の組成などを
任意に組合せて有機溶媒に溶解し、塗布溶液として支持
体上に塗布・乾燥する。使用される支持体としては特に
制限はない。テープとして使用する場合には支持体の厚
み2.5〜100ミクロン程度、好ましくは3〜70ミ
クロン程度が良い。ディスクもしくはカード状の場合は
厚みが0.5〜10mm程度である。素材としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等
のポリエステル類、ポリプロピレン等ポリオレフィン類
、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹
脂類、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン等
のプラスチックのほかにアルミニウム、銅等の金属、ガ
ラス等のセラミックス等も使用出来る。これらの支持体
は塗布に先立って、コロナ放電処理、プラズマ処理、下
塗処理、熱処理、除塵埃処理、金属蒸着処理、アルカリ
処理をおこなってもよい。これら支持体に関しては例え
ば西独特許3338854A、特開昭59−11692
6号、米国特許4388368号; 三石幸夫著、ff
′繊維と工業j31巻、p50〜55.1975年など
に記載されている。
強磁性微粉末等の混練の方法には特に制限はなく、また
各成分の添加順序などは適宜設定することができる。磁
性塗料の調製には通常の混練機、例えば、二本ロールミ
ル、三本口−ルミル、ボールミル、ペブルミル、トロン
ミル、サンドグラインダー、Szegvari (ツエ
グバリ)アトライター、高速インペラー、分散機、高速
ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、ニーダ−
1高速ミキサー、リボンブレンダー、コニーダー、イン
テンシブミキサー、タンブラ−、ブレンダー、ディスパ
ーザ−、ホモジナイザー、単軸スクリュー押し出し機、
二軸スクリュー押し出し機、及び超音波分散機などを用
いることができる。混線分故に関する技術の詳細は、T
、C,PATTON著(チー・シー・パラトン)“Pa
1nt Flow and Pigment Disp
ersion”(ペイント・フロー・アンド・ピグメン
ト・ディスパージョン) (1964年John Wi
ley & 5ons(ジョン・ウィリー・アンド・サ
ンズ)社発行)や田中信−著「工業材料」25巻37(
1977)などに記載されている。また、米国特許第2
581414号及び同第2855156号などの明細書
にも記載がある6本発明においても上記文献などに記載
された方法に憎して混線分散を行い磁性塗料を調製する
ことができる。
またアセチレンブラック等の粉体の混線・分散について
も特に制限はなく、上記した混線機や混練・分散方法を
適用することができる。
支持体上へ前記の磁気記録層およびバック層を塗布する
方法としてはエアードクターコート、ブレードコート、
エアナイフコート、スクイズコート、含浸コート、リバ
ースロールコート、トランスファーロールコート、グラ
ビヤコート、キスコート、キャストコート、スプレィコ
ート等が利用出来、その他の方法も可能であり、これら
の具体的説明は朝食書店発行の「コーティング工学」2
53頁〜277頁(昭46.3.20発行)に詳細に記
載されている。磁気記録層およびバック層の塗布順序は
特に制限はなく、別々に塗布するのであってもよいし、
同時塗布であってもよい。
このような方法により、支持体上に塗布された磁性層は
必要により層中の磁性粉末を直ちに乾燥しながら配向さ
せる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。こ
のときの支持体の搬送速度は、通常10m1分〜800
+a/分でおこなわれ、乾燥温度が20℃〜120℃で
制御される。又必要により表面平滑化加工を施したり、
所望の形状に裁断したりして1本発明の磁気記録媒体を
製造する。これらは1例えば、特公昭40−23625
号公報、特公昭39−28368号公報、米国特許第3
473960号明細書、等にしめされている。又、特公
昭41−13181号公報にしめされる方法はこの分野
における基本的、且つ重要な技術と考えられている。
また、塗布されたバック層の乾燥についても上記と同様
の方法が適用され、磁気28層と同時に乾燥されてもよ
い。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。こ
こに示す成分、割合、操作順序等は本発明の精神から逸
脱しない範囲において変更しうるものであることは本業
界に携わるものにとっては容易に理解されることである
従って1本発明は下記の実施例に制限されるべきではな
い。猶、実施例中の部は重量部をしめす。
実施例1 次の組成物をボールミルに入れ充分混線したあと、デス
モジュールL−75(バイエル社製ポリイソシアネート
化合物の商品名) 10部を加え、均一に混合分散して
磁性塗料を作成した。
レシチン                  1部オ
レイン酸                  1部酢
酸ブチル           ゛600部メチルエチ
ルケトン            300部この磁性塗
料を粘度調整した後ポリエチレンテレフタレート基体表
面に塗布、配向、乾燥して試料を作成した。
下記組成物のバック液をボールミルで混練調整したあと
、コロネート3040 (日本ポリウレタン社製ポリイ
ソシアネート)18部を加え、均一に混合分散したあと
磁性層と逆のポリエステル基体面に2 、 O/IXに
塗布、乾燥した。
カーボンブラック(表1参照) サランレジン(ダウケミカル製)30部オレイン酸銅 
                0.1部ステアリン
酸                0.1部メチルエ
チルケトン             700部シクロ
へキサノン             300部このテ
ープをカレンダーで鏡面出ししたあと、1インチ巾にス
リットして試料番号1〜8のサンプルを作成した。
得られた試料番号1〜8のサンプルについて、表面固有
電気抵抗、バック層のスリ化、バック層の表面性、ドロ
ップアウト数を下記方法により測定し、結果を表1に示
した。
(表面固有電気抵抗) 断面が半径約1c+aの1/4円をなす2本の棒状全屈
fA電極を25.4mm離して置き、この上に直角に試
料を接して置いて、試料の両端に各々300gのおもり
をつるした。この状態で両電極間に100Vの直流電圧
を加えて電流を測定した。測定は、バック層について行
い、表面固有電気抵抗を次式により算出した。
表面固有電気抵抗(M)=V/I ・W/L=V/I(
ここではw=r、) ■=雷電圧V) 1二電流(A) W:試料の幅(lIIIll) r、:電極間距iii (mid) (バック層のスリ化) バック層のスリ化は、デツキで5発炎250パスプレイ
ーリワインド繰り返し走行した時の、バック層に入るス
リ化(目視観察)のレベルを、ないものを011〜5本
のものをΔ、6本以上のものをXとした。
(バック層の表面性) 表面粗さは触針式表面粗さ計(東京精密に、に、製サー
フコム800A型)により測定した。この時のカットオ
フ値は0.25+nmである。
(ドロップアウト数) 250パス繰り返し走行後の、ドロップアウト数を示し
た。ドロップアウトは、ドロップアウトカウンターで5
 X 10−’see以上の期間で再生出力レベルを1
6dB以上低下した個数15分を表示した。
一般に微粒子のカーボンブラックは表面電気抵抗を下げ
るが、表1から明らかなように、バック液に微粒子のカ
ーボンブラックを使用した場合(試料番号1〜4)、ゲ
ル化が起こり、分散性が劣っていた。これに対し、本発
明の易分散アセチレンブラック(試料番号5および6)
は、表面性の結果から分かるように、分散性も良好でか
つ表面電気抵抗の下がりも十分である。この点から、本
発明に係るアセチレンブラックの特異性がわかる。
更に、耐スリ傷、ドロップアウト増加特性から、本発明
に係るアセチレンブラックは従来のカーボンブラック(
試料番号7および8)と比較して特に優れており、この
点からも本発明に係るアセチレンブラックの特異性が分
かる。
実施例2 次の組成物をボールミルに入れ充分混練したあと、デス
モジュールL−75(バイエル社製ポリイソシアネート
化合物の商品名)10部を加え、均一に混合分散して磁
性塗料を作成した。
ポリウレタン系摺脂(RV−820,東洋紡社製)  
 50部レシチン                 
 1部オレイン酸                 
 1部酢酸ブチル            600部メ
チルエチルケトン            300部こ
の磁性塗料を粘度調整した後ポリエチレンテレフタレー
ト基体表面に塗布、配向、乾燥して試料を作成した″。
下記組成物のバック液をボールミルで混練調整したあと
、硬化剤(表2参照)20部を加え、均一に混合分散し
たあと磁性店と逆のポリエステル基体面に1.8厚に塗
布、+2;燥した。
カーボンブラック(表2参照)10000部ニラポラン
N−230(日本ポリウレタン社製)30部RV−82
0(東洋紡)              15部サラ
ンレジン(ダウケミカル製)15部オレイン酸銅   
            0.1部ステアリン酸   
             0.1部メチルエチルケト
ン            700部シクロへキサノン
            300部このテープをカレン
ダーで鏡面出ししたあと、1インチ巾にスリットして試
料番号11〜14のサンプルを作成した。
得られた試料番号11〜14のサンプルについて、バッ
ク層耐久性、表面固有電気抵抗、ドロップアウト数を下
記方法により測定し、結果を表2に示した。
(バック層耐久性) バック層のスリ傷は、200φの5LIS (ステンレ
ス)で150部荷重をかけ100パス繰り返し走行した
時の、バック層に入るスリ傷(目視観格)のレベルを、
ないものを◎、スリ傷のわずかに認められるものを○、
スリ傷の認められるものを△、スリ傷の支持体連速する
ものを×とした。
(表面固有電気抵抗) 断面が゛ト径約1cmの174円をなす2本の棒状金属
製電極を25.4mm離して置き、この上に直角に試料
を接して置いて、試料の両端に各々300gのおもりを
つるした。この状態で両電極間に100vの直流電圧を
加えて電流を測定した。測定は、バック層について行い
、表面固有電気抵抗を次式により算出した。
表面固有電気抵抗(M)=V/I −W/L=V/I(
ここではW=L) V:電圧(V) ■=電 流(A) W:試料の幅(mm) L:電極間距離(m耐 (ドロップアウト数) 50パス繰り返し走行後の、ドロップアウト数を示した
。ドロップアウトは、ドロップアウトカウンターで5 
X I P’ see以上の期間で再生出力レベルを1
6df1以上低下した個数7分を表示した。
表2の結果から明らかなように、従来のカーボンブラッ
クに比べ(試料番号11.12)、本発明のアセチレン
ブラックを使用すると(試料番号13.14)、バック
層耐久性、ドロップアウト増加特性が良好でかつ表面電
気抵抗の下がりも十分である。更にアセチレンブラック
とポリイソシアナト・イソシアヌレートを組み合せた場
合(試料番号14)、特にその効果は顕著である。
〔発明の効果〕
本発明により、耐久性が優れ、ドロップアウト数の増加
が防止され、かつ表面電気抵抗の優れた磁気記録媒体が
得られた。特にアセチレンブラックとポリイソシアナト
・イソシアヌレートを組み合せて使用した時、その効果
は顕著であり、バック層の走行粉おち等の問題が生じな
かった。
代理人 弁理士(8107)佐々木 清  隆    
、−4、手わ”ε+1lr−1,E征F Rn 62 介:3月40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に、強磁性微粉末を結合剤中に分
    散した磁気記録層と、その裏面にカーボンブラックを結
    合剤中に分散したバック層を有する磁気記録媒体に於て
    、該バック層がアセチレンブラックを含有する事を特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. (2)該アセチレンブラックの平均粒子サイズが45〜
    100mμで且つジブチルフタレート吸油量がアセチレ
    ンブラック100g当り140g以上である事を特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)該アセチレンブラックが易分散処理されたアセチ
    レンブラックである事を特徴とする特許請求の範囲第(
    2)項記載の磁気記録媒体。
  4. (4)該バック層が架橋型硬化バインダーとしてポリイ
    ソシアネートを含有する事を特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の磁気記録媒体。
  5. (5)該ポリイソシアネートがポリイソシアナト・イソ
    シアヌレートである事を特徴とする特許請求の範囲第(
    4)項記載の磁気記録媒体。
  6. (6)該ポリイソシアナト・イソシアヌレートの含有量
    がバック層の全結合剤の1〜50重量%である事を特徴
    とする特許請求の範囲第(5)項記載の磁気記録媒体。
  7. (7)該バック層の全結合剤の10〜60重量%がサラ
    ン樹脂である事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の磁気記録媒体。
JP1883887A 1987-01-29 1987-01-29 磁気記録媒体 Pending JPS63187417A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04238111A (ja) * 1991-01-21 1992-08-26 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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JPH04238111A (ja) * 1991-01-21 1992-08-26 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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