JP2002056519A - 磁気記録クリーニングテープ - Google Patents

磁気記録クリーニングテープ

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JP2002056519A
JP2002056519A JP2000245822A JP2000245822A JP2002056519A JP 2002056519 A JP2002056519 A JP 2002056519A JP 2000245822 A JP2000245822 A JP 2000245822A JP 2000245822 A JP2000245822 A JP 2000245822A JP 2002056519 A JP2002056519 A JP 2002056519A
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JP2000245822A
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Akira Konno
暁 今野
Kiyomi Ito
清美 伊藤
Hiroyuki Ogata
博幸 尾形
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な電磁変換特性及びクリーニング効果を
有する磁気記録クリーニングテープを提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上に少なくとも磁性粉末と
研磨材とを含有する塗膜によってクリーニング層が形成
され、クリーニング層の膜厚が研磨材の平均粒子径の1
50〜300%の範囲内とされた磁気記録クリーニング
テープを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドの媒体
摺動面をクリーニングする磁気記録クリーニングテープ
に関する。詳しくは、磁性層を有し、この磁性層に画像
信号が記録され、この画像信号を再生すると共に磁気ヘ
ッドの媒体摺動面をクリーニングする磁気記録クリーニ
ングテープに関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録再生装置の一例である磁気記録
再生装置として、テープ状の磁気記録媒体を使用する場
合においては、記録/再生は磁気ヘッドとテープ状の磁
気記録媒体とを互いに接触させつつ摺動して行われる。
このとき、磁気ヘッドの表面に磁気記録媒体からの脱落
物や周囲にある塵埃が付着すると、記録/再生特定の劣
化を招く。
【0003】この劣化した記録/再生特性を復元するも
のとして、磁気記録再生装置に対応したクリーニングテ
ープや、これを収納したクリーニングカセット等のクリ
ーナーが市販されている。
【0004】これらのクリーナーは、磁気ヘッド等に付
着した付着物を機械的に削って除去するものであり、ク
リーニングテープのクリーニング層表面が過度の研磨性
を有し、必要以上に長時間摺動させた場合には磁気ヘッ
ドを過剰に削るおそれがあった。
【0005】このため、特開平6−274839号公報
では、磁気ヘッドのクリーニングと同時に映像をモニタ
リングできるようにクリーニングテープのクリーニング
層に映像を記録しておき、磁気ヘッドの過剰なクリーニ
ングを防止するクリーニングテープが開示されている。
【0006】このクリーニングと同時に情報の記録/再
生を可能とするタイプのクリーニングテープのクリーニ
ング層には、良好な電磁変換特性を有するに十分な磁性
粉末と良好なクリーニング効果を有するに十分な研磨材
とを含有していることが求められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ニング層に対する磁性粉末の含有率を大にして良好な電
磁変換特性を求めれば、クリーニング層に対する研磨材
の含有率が小となって満足するクリーニング効果が得ら
れない。逆に、クリーニング層に対する研磨材の含有率
を大にして良好なクリーニング効果を求めれば、クリー
ニング層に対する磁性粉末の含有量が小となって満足す
る電磁変換特性が得られない。
【0008】また、スペーシングロスを小とするために
は、クリーニング層表面の平滑性が求められるが、クリ
ーニング効果を大とするためには、逆にクリーニング層
表面に適当な表面粗さが求められる。
【0009】このため、特開2000−11340号公
報では、磁性粉末と研磨材とを含有する塗膜を形成する
工程において、研磨材を別に分散した分散液を磁性粉末
分散液に混合する工程を有して製造を行うことで、良好
な電磁変換特性及びクリーニング効果を得ることができ
るクリーニングテープが開示されている。
【0010】しかしながら、この場合も、クリーニング
層の厚みや使用する研磨材の粒径により、良好な電磁変
換特性が得られない場合や、十分なクリーニング力が得
られない場合があった。
【0011】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、良好な電磁変換特性及びクリーニング効果を有
する磁気記録クリーニングテープを提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録クリー
ニングテープは、磁気ヘッドのクリーニングを行うもの
であって、非磁性支持体上に少なくとも磁性粉末と研磨
材とを含有する塗膜によってクリーニング層が形成さ
れ、このクリーニング層の膜厚が研磨材の平均粒子径の
150〜300%の範囲内とされたものである。
【0013】上述の本発明の構成によれば、クリーニン
グ層の膜厚が研磨材の平均粒子径の150〜300%の
範囲内とされたことにより、クリーニング効果に必要な
研磨材をクリーニング層上に突出しやすくすることがで
きる。これにより、添加する研磨材の量を少なくするこ
とが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、磁気ヘッドのクリーニ
ングを行う磁気記録クリーニングテープであって、非磁
性支持体上に少なくとも磁性粉末と研磨材とを含有する
塗膜によってクリーニング層が形成され、クリーニング
層の膜厚が研磨材の平均粒子径の150〜300%の範
囲内とされた磁気記録クリーニングテープである。
【0015】また本発明は、上記磁気記録クリーニング
テープにおいて、磁性粉末100重量部に対して、上記
研磨材3〜5重量部を有する構成とする。
【0016】また本発明は、上記磁気記録クリーニング
テープにおいて、クリーニング層の膜厚を0.12〜
0.54μmの範囲内とする。
【0017】また本発明は、上記磁気記録クリーニング
テープにおいて、クリーニング層の表面粗さを、40〜
60nmの範囲内とする。
【0018】本発明の磁気記録クリーニングテープは、
樹脂フィルム等の非磁性支持体上に、少なくとも磁性粉
末及び研磨材を含有する塗布膜によってクリーニング層
を形成して成る。このクリーニング層により、磁気ヘッ
ドのクリーニングを行うものである。
【0019】そして、本発明者らは、鋭意研究した結
果、磁気記録クリーニングテープのクリーニング層の塗
布厚を、研磨材の平均粒子径の150%〜300%の範
囲内にすることにより、良好な電磁変換特性及びクリー
ニング効果を確保できることを見い出した。
【0020】本発明の磁気記録クリーニングテープで使
用される磁性粉末としては、γ−FeOx (x=1.3
3〜1.5)、Co変性γ−FeOx (x=1.33〜
1.5)、FeまたはNiまたはCoを主成分(75%
以上)とする強磁性合金、バリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライト等公知の強磁性材料が使用できる。
また、これらの強磁性粉末には所定の原子以外にAl、
Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、R
h、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ni、T
a、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、
P、Mn、Zn、Co、Sr、B等の原子を含んでもか
まわない。
【0021】そして、本発明の磁気記録クリーニングテ
ープにおいて、より有用な磁性粉末は、強磁性の微粒子
金属粉末である。
【0022】また、本発明の磁気記録クリーニングテー
プで使用される研磨材としては、例えば、α−アルミ
ナ、β−アルミナ、溶融アルミナ、炭化珪素、酸化クロ
ム、珪石、ガーネット、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化モ
リブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、酸化チタン
等を主成分にして、モース硬度6以上の公知の材料が単
独または組み合わせて使用される。これら研磨材の平均
粒径は0.01〜2μmが好ましい。
【0023】研磨材は、例えば磁性粉末と共に溶剤内に
分散させて磁性塗料を形成して使用される。また、研磨
材を別途分散させておき、研磨材の分散液を磁性粉末分
散液と混合分散することにより磁性塗料を形成して使用
しても構わない。
【0024】尚、本発明の磁気記録クリーニングテープ
において、非磁性支持体、磁性塗料を調整するのに使用
される溶剤、並びに磁性塗料に混入される磁性粉末以外
の材料即ち結合剤、帯電防止剤、硬化剤、防錆剤、潤滑
剤には従来公知のものがいずれも適用可能で何ら限定さ
れない。
【0025】例えば非磁性支持体の素材としては、一般
に磁気記録媒体に使用されるものを使用することがで
き、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセ
テート、セルロースジアセテート、セルロースアセテー
トブチレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネイ
ト、ポリイミド、ポリアミドイミド、その他のプラスチ
ック、アルミニウム、銅等の金属、アルミニウム合金、
チタン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリコン
等が挙げられる。
【0026】磁性塗料の形成に用いられる結合剤として
は、いずれも公知の材料が使用できる。即ち、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、アクリル
酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エステ
ル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−
スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸
共重合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、
スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホ
ルムアルデヒド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂または
これらの混合物等が挙げられる。
【0027】特に、柔軟性を付与するとされているポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体等と、剛性を付与するとされている
セルロース誘導体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が
望ましい。上述の結合剤は、イソシアネート化合物を架
橋させることにより耐久性を向上させたり、あるいは適
当な極性基を導入させたものであってもよい。
【0028】磁性塗料に用いられる帯電防止剤として
は、カーボンブラック等を用いることができる。このカ
ーボンブラックとしては、どのようなカーボンであって
も構わない。カーボンブラックは、その製法により、ア
セチレンブラック、ファーネスブラックなどがある。
【0029】磁性塗料に用いられる硬化剤としては、芳
香族ポリイソシアネート及び脂肪酸ポリイソシアネート
が挙げられ、これらと活性水素化合物との付加体が好ま
しい。芳香族ポリイソシアネートとしては、トルエンジ
イソシアネート(TDI)、1,3−キシレンジイソシ
アネート、1,4−キシレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
p−フェニルジイソシアネート、m−フェニルジイソシ
アネート、1,5−ナフチルジイソシアネート等を挙げ
ることができる。また、脂肪族ポリイソシアネートとし
ては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキサ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(I
PDI)等を挙げることができる。
【0030】これらと付加体を形成する活性水素化合物
としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、
グリセリン等があり、平均分子量は、100〜5000
の範囲のものが好ましい。
【0031】潤滑剤としては、高級脂肪酸エステルが好
適である。ここで、上記高級脂肪酸エステルとして、炭
素数16以上22以下の高級脂肪酸とネオペンチルアル
コールとのエステル化合物が最も好ましいが、炭素数1
0以上24以下の一塩基性脂肪酸(分岐していても、不
飽和結合を含んでいても良い)と炭素数1以上18以下
の一価のアルコール(分岐していても、不飽和結合を含
んでいても良い)やアルキレンオキサイドのモノアルキ
ルエーテルとからなるエステル化合物でも良い。これら
を用いることにより、その他の高級脂肪酸エステルと同
じ量が存在した場合でも低速で摺動する部分の摩擦をよ
り低く抑え、かつ耐久性に優れた油膜を形成することが
できる。このため、より一層走行性及び耐久性の向上を
図ることができる。これらエステル化合物として、具体
的に例示するならば、ステアリン酸エチル、ステアリン
酸プロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸sec
−ブチル、ステアリン酸tert−ブチル、ステアリン
酸イソブチル、ステアリン酸ペンチル、ステアリン酸ヘ
プチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ブトキシ
エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸ペンチル、
パルミチン酸ヘプチル、パルミチン酸オクチル、パルミ
チン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、オレイン
酸オレイル等が挙げられる。
【0032】その他の潤滑剤として、上記高級脂肪酸エ
ステルの他に従来公知のものを組み合わせて使用するこ
とも可能である。この従来公知の潤滑剤としては、例え
ばミリスチン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸及びそれ
らの金属やアミンとの塩類、脂肪酸と1価またはそれ以
上6価までのアルコール類との本発明によるものを含め
たエステル化合物、脂肪線で変成したものを含めたエス
テル化合物、脂肪酸で変成したものを含むシリコンオイ
ル、アルキル燐酸エステル、これらにはエチレンオキサ
イド等の付加によりエーテル結合等他の置換基が含まれ
ても良いし、一部フッ素が含まれても良い。更に、パフ
ロロポリエーテル及びその変成物等が挙げられる。
【0033】これら潤滑剤は、磁性塗料の混合・分散の
初期、途中、終了時のいずれの段階で添加しても良く、
さらにクリーニング層が形成された後にトップコートし
ても良い。
【0034】尚、本発明の磁気記録クリーニングテープ
において、非磁性支持体の磁性層側とは反対の面に非磁
性のバックコート層を設けても構わない。バックコート
層の厚みは、0.3〜1.0μmであり、従来公知のバ
ックコート層用の材料を使用することができる。
【0035】本発明の磁気記録媒体によれば、非磁性支
持体上に塗布されるクリーニング層中の研磨材平均粒径
の100%〜300%の塗膜厚に規制することにより、
クリーニング効果に必要な研磨材がクリーニング層表面
に突出し易くなり、添加する研磨材を少なくすることが
できる。
【0036】また、磁性粉末100重量部に対して、研
磨材の添加量を3〜5重量部に規制することで、過剰な
研磨力を有することなく、良好な電磁変換特性を得るこ
とができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明がこの実施例に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。
【0038】(実施例1)まず、下記に示す組成の塗料
材料をサンドミルにより分散する。 塗料組成 ・磁性粉(σs=120Am2 /kg、保磁力Hc=127kA/m BET 法による比表面積65m2 /g) 100重量部 ・結合剤:塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン社製 MR110) 14重量部 ・結合剤:ポリエステルポリウレタン樹脂(イソフタル酸/テレフタル酸/ブ タンジオール−MDI系ポリウレタン 分子量25000 極性官能基としてス ルホン酸ナトリウム塩を0.2wt%含む) 6重量部 ・研磨材:住友化学社製 HIT-60A (平均粒径0.18μm) 3重量部 ・帯電防止剤:キュボット社製 BP−L 1重量部 ・溶剤:メチルエチルケトン 80重量部 ・溶剤:トルエン 80重量部 ・溶剤:シクロヘキサノン 80重量部 ・潤滑剤:ミリスチン酸 1重量部
【0039】その後、硬化剤(日本ポリウレタン社製、
商品名:コロネートL)を3重量部、潤滑剤(ヘプチル
ステアレート)を1重量部添加し、これを厚さ10.0
μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
上に乾燥後の厚みが0.3μmとなるように塗布した。
【0040】その後、磁場配向処理を行って、乾燥させ
て巻き取りを行った。続いて、処理温度50℃、線圧力
250kg/cmでカレンダー処理を施し、温度60
℃、20時間の硬化処理を行い磁性層を形成した。
【0041】そして、下記の組成を有するバックコート
層を、厚さ1.0μmとなるように塗布形成した。 固形分組成 ・帯電防止剤:キュボット社製 BP−L 100重量部 ・ポリウレタン樹脂(ポリカーボネートポリオール/ネオペンチルグリコール −HDI系ポリウレタン 分子量35000 N−メチルシジエタノールアミン を0.2wt%含む) 40重量部 溶剤組成 ・溶剤:メチルエチルケトン 100重量部 ・溶剤:トルエン 100重量部 ・溶剤:シクロヘキサノン 100重量部 ・硬化剤:日本ポリウレタン社製 コロネートL−50 10重量部
【0042】このようにして得られた幅広テープを8m
m幅にスリットしてサンプルテープとし、8mmビデオ
カセットに組み込んだ。
【0043】(比較例1)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0044】(比較例2)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.3μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0045】(比較例3)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.5μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0046】(比較例4)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.7μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0047】(比較例5)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.9μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0048】(実施例2)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布した。
その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作成
し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0049】(実施例3)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.27μmになるように塗布し
た。その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0050】(実施例4)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.54μmになるように塗布し
た。その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0051】(比較例6)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布した。
その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作成
し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0052】(比較例7)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.25μmになるように塗布し
た。その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0053】(比較例8)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.56μmになるように塗布し
た。その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0054】(比較例9)上記実施例1における磁性塗
料を乾燥後の厚みが0.7μmになるように塗布した。
その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作成
し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0055】(比較例10)上記実施例1における磁性
塗料を乾燥後の厚みが0.9μmになるように塗布し
た。その他は実施例1と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0056】(実施例5)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.3μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0057】(実施例6)上記実施例1における磁性塗
料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.5μm
になるように塗布した。その他は実施例1と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0058】(比較例11)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0059】(比較例12)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.7μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0060】(比較例13)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.9μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0061】(比較例14)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0062】(比較例15)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.3μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0063】(比較例16)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0064】(比較例17)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.7μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0065】(比較例18)上記実施例1における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.9μ
mになるように塗布した。その他は実施例1と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0066】(実施例7)まず、下記の組成の塗料材料
をサンドミルにより分散する。 塗料組成 ・磁性粉(σs=120Am2 /kg、保磁力Hc=127kA/m BET 法による比表面積55m2 /g) 100重量部 ・結合剤:塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン社製 MR110) 14重量部 ・結合剤:ポリエステルポリウレタン樹脂(イソフタル酸/テレフタル酸/ブ タンジオール−MDI系ポリウレタン 分子量25000 極性官能基としてス ルホン酸ナトリウム塩を0.2wt%含む) 6重量部 ・研磨材:住友化学社製 HIT-100 (平均粒径0.07μm) 3重量部 ・帯電防止剤:キュボット社製 BP−L 1重量部 ・溶剤:メチルエチルケトン 80重量部 ・溶剤:トルエン 80重量部 ・溶剤:シクロヘキサノン 80重量部 ・潤滑剤:ミリスチン酸 1重量部
【0067】その後、硬化剤(日本ポリウレタン社製、
商品名;コロネートL)を3重量部、潤滑剤(ヘプチル
ステアレート)を1重量部添加し、これを厚み10.0
μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
上に乾燥後の厚みが0.2μmとなるように塗布した。
【0068】その他は実施例1と同様にしてサンプルテ
ープを作成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0069】(比較例19)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0070】(比較例20)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.2μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0071】(比較例21)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.4μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0072】(比較例22)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが0.6μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0073】(比較例23)上記実施例7における磁性
塗料を乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布し
た。その他は実施例7と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0074】(比較例24)上記実施例7における磁性
塗料を乾燥後の厚みが0.4μmになるように塗布し
た。その他は実施例7と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0075】(比較例25)上記実施例7における磁性
塗料を乾燥後の厚みが0.6μmになるように塗布し
た。その他は実施例7と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0076】(比較例26)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0077】(実施例8)上記実施例7における磁性塗
料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.2μm
になるように塗布した。その他は実施例7と同様にして
サンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組み
込んだ。
【0078】(比較例27)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.4μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0079】(比較例28)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが0.6μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0080】(比較例29)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.1μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0081】(比較例30)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.2μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0082】(比較例31)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.4μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0083】(比較例32)上記実施例7における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが0.6μ
mになるように塗布した。その他は実施例7と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0084】(実施例9)まず、下記の組成の塗料材料
をサンドミルにより分散する。 塗料組成 ・磁性粉(σs=120Am2 /kg、保磁力Hc=127kA/m BET 法による比表面積55m2 /g) 100重量部 ・結合剤:塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン社製 MR110) 14重量部 ・結合剤:ポリエステルポリウレタン樹脂(イソフタル酸/テレフタル酸/ブ タンジオール−MDI系ポリウレタン 分子量25000 極性官能基としてス ルホン酸ナトリウム塩を0.2wt%含む) 6重量部 ・研磨材:住友化学社製 HIT-15 (平均粒径0.91μm) 3重量部 ・帯電防止剤:キュボット社製 BP−L 1重量部 ・溶剤:メチルエチルケトン 80重量部 ・溶剤:トルエン 80重量部 ・溶剤:シクロヘキサノン 80重量部 ・潤滑剤:ミリスチン酸 1重量部
【0085】その後、硬化剤(日本ポリウレタン社製、
商品名:コロネートL)を3重量部、潤滑剤(ヘプチル
ステアレート)を1重量部添加し、これに厚み10.0
μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
上に乾燥後の厚みが1.5μmとなるように塗布した。
【0086】その他は実施例1と同様にしてサンプルテ
ープを作成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0087】(比較例33)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが1.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0088】(比較例34)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが1.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0089】(比較例35)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが2.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0090】(比較例36)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが2.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0091】(比較例37)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を2重量部にし、乾燥後の厚みが3.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0092】(比較例38)上記実施例9における磁性
塗料を乾燥後の厚みが1.0μmになるように塗布し
た。その他は実施例9と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0093】(実施例10)上記実施例9における磁性
塗料を乾燥後の厚みが2.0μmになるように塗布し
た。その他は実施例9と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0094】(実施例11)上記実施例9における磁性
塗料を乾燥後の厚みが2.5μmになるように塗布し
た。その他は実施例9と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0095】(比較例39)上記実施例9における磁性
塗料を乾燥後の厚みが3.0μmになるように塗布し
た。その他は実施例9と同様にしてサンプルテープを作
成し、8mmビデオカセットに組み込んだ。
【0096】(比較例40)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが1.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0097】(実施例12)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが1.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0098】(実施例13)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが2.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0099】(実施例14)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが2.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0100】(比較例41)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を5重量部にし、乾燥後の厚みが3.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0101】(比較例42)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが1.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0102】(比較例43)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが1.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0103】(比較例44)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが2.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0104】(比較例45)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが2.5μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0105】(比較例46)上記実施例9における磁性
塗料の研磨材を7重量部にし、乾燥後の厚みが3.0μ
mになるように塗布した。その他は実施例9と同様にし
てサンプルテープを作成し、8mmビデオカセットに組
み込んだ。
【0106】(測定)得られた各サンプルテープについ
て、クリーニング効果、磁気ヘッドの磨耗、画質を以下
に示す方法で評価した。
【0107】(クリーニング効果の評価)磁気ヘッドの
磁気記録媒体との摺動面に付着してヘッドクロッグの原
因となる付着物には、磁気記録媒体からの脱落物や使用
環境中に存在するゴミ、塵等がある。しかしながら、後
者はいろいろなケースが考えられ、クリーニングテープ
の走行を含む通常のクリーニングでは除去が困難な場合
があり、一般的でない。従って、磁気記録媒体からの脱
落物の除去を目的としてクリーニング力の測定を行っ
た。即ち、ソニー社製の8mmビデオテープレコーダー
を用いて潤滑剤無添加の磁気テープを走行させ、ヘッド
クロッグを発生させた。そのヘッドクロッグの度合い
は、通常の記録済みの磁気テープを5分以上走行させて
もRF信号が出力されず、かつ、磁気ヘッドの磁気記録
媒体との摺動面に付着物の付着が観察される状態とし
た。尚、RF信号はオシロスコープで確認し、磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体との摺動面に付着した付着物の観察
は、磁気ヘッドの回転周期に同期させてストロボを発光
させ、光学顕微鏡で観察した。そして、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との摺動面に付着した付着物が、クリーニン
グテープにより除去されるまでの時間でクリーニング力
を判定した。
【0108】(磁気ヘッドの磨耗の評価)クリーニング
テープを、室温環境下で、ソニー社製8mmビデオテー
プレコーダーを用いて10分間走行させ、磁気ヘッドの
突き出し、即ち磁気ヘッドが取り付けられている回転ド
ラムの外周側面からの磁気ヘッドの突き出し量につい
て、走行前後の差から磨耗量を測定した。
【0109】(画質の評価)ソニー社製8mmビデオテ
ープレコーダーを用いて、各々のサンプルテープに白5
0%信号を記録し、Y信号(輝度信号)のS/N比を測
定した。
【0110】(粗度の評価)レーザ光を用いた臨界角法
による非接触式表面粗さ計により、クリーニング層の表
面の中心線平均粗さ(nm)を測定した。
【0111】以上の評価の結果を、研磨材の粒子径毎に
分けて、表1〜表3に示す。表1は粒子径が0.18μ
mの場合、表2は粒子径が0.07μmの場合、表3は
粒子径が0.91μmの場合をそれぞれ示している。
【0112】クリーニング効果については、磁気ヘッド
の摺動面に付着した付着物の除去が20秒未満で完了し
たものを○印、20秒以上80秒未満で完了したものを
△印、80秒以上要したものを×印でそれぞれ示す。磁
気ヘッドの磨耗については、磨耗量が2.0μm未満で
あったものを○印、2.0μm以上5.0μm未満であ
ったものを△印、5.0μm以上であったものを×印で
それぞれ示す。画質については、Y信号のS/N比が4
3dB以上のものを◎印、42dB以上43dB未満の
ものを○印、40dB以上42dB未満のものを△印、
40dB未満のものを×印でそれぞれ示す。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】
【0116】表1〜表3から明らかなように、実施例1
〜11に示した例のクリーニングテープは、クリーニン
グ効果、磁気ヘッドの磨耗、画質のいずれについても満
足する結果が得られ、本発明の有効性を見い出すことが
できた。いずれの実施例も、塗布厚は研磨材の粒子径の
150〜300%の範囲内であり、研磨材の添加量が3
〜5重量部の範囲内である。また、これら実施例におい
て、表面粗度の値は40nm〜60nmの範囲内であっ
た。
【0117】これに対して、研磨材の粒子径の150〜
300%の範囲外の塗膜厚を有する場合、または研磨材
添加量が3〜5重量部の範囲外である比較例1〜比較例
46については、クリーニング効果、磁気ヘッドの磨
耗、画質の全てを満足する結果は得られなかった。
【0118】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0119】
【発明の効果】上述の本発明によれば、磁気ヘッド用の
磁気記録クリーニングテープにおいて、クリーニング層
が研磨材の平均粒子径の150〜300%の範囲内の塗
膜厚を有する構成とすることにより、良好なクリーニン
グ力及び電磁変換特性を有する磁気記録クリーニングテ
ープが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 博幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BA10 BA19 DA00 FA00 FA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドのクリーニングを行う磁気記
    録クリーニングテープであって、 非磁性支持体上に、少なくとも磁性粉末と研磨材とを含
    有する塗膜によってクリーニング層が形成され、 上記クリーニング層の膜厚が、上記研磨材の平均粒子径
    の150〜300%の範囲内とされたことを特徴とする
    磁気記録クリーニングテープ。
  2. 【請求項2】 上記磁性粉末100重量部に対して、上
    記研磨材3〜5重量部を有することを特徴とする請求項
    1に記載の磁気記録クリーニングテープ。
  3. 【請求項3】 上記クリーニング層の膜厚を、0.12
    〜0.54μmの範囲内とすることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気記録クリーニングテープ。
  4. 【請求項4】 上記クリーニング層の表面粗さを、40
    〜60nmの範囲内とすることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気記録クリーニングテープ。
JP2000245822A 2000-08-14 2000-08-14 磁気記録クリーニングテープ Pending JP2002056519A (ja)

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