JPH11228648A - プロピレンブロック共重合体 - Google Patents

プロピレンブロック共重合体

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JPH11228648A
JPH11228648A JP3266998A JP3266998A JPH11228648A JP H11228648 A JPH11228648 A JP H11228648A JP 3266998 A JP3266998 A JP 3266998A JP 3266998 A JP3266998 A JP 3266998A JP H11228648 A JPH11228648 A JP H11228648A
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Takao Usami
隆生 宇佐美
Osamu Shibata
理 柴田
Yasuo Maruyama
康夫 丸山
Toru Suzuki
亨 鈴木
Toshihiko Sugano
利彦 菅野
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Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】ブロックA及びブロックBからなり、MF
Rが4.0g/10分(2.16kg荷重)以上である
プロピレンブロック共重合体。ブロックA プロピレン単独重合体またはプロピレンとC2 −C20
α−オレフィンとのランダム共重合体であって、α−オ
レフィンの含有量が10モル%以下である重合体。ブロックB2 −C20のα−オレフィンから選ばれる、少なくとも
2種以上のモノマーからなる共重合体であり、ブロック
平均連鎖長nbと総平均連鎖長nがnb≦n+1.5の
関係にある重合体。 【効果】機械的強度、特に剛性と低温耐衝撃性のバラン
スに優れており、射出成形用ないし押し出し成形用樹脂
として工業的に非常に有効なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性と耐衝撃性、特に
低温耐衝撃性とのバランスに優れた、射出成形用樹脂と
して有用なプロピレンブロック共重合体に存する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギーの観点から
射出成形品の薄肉化や軽量化が求められている。ポリプ
ロピレンの剛性と耐衝撃性のバランスを向上させること
により、成形品の薄肉化や軽量化を可能にするため例え
ばプロピレンとエチレンまたは他のオレフィンを段階的
に重合させたブロック共重合体やその製造する方法等、
種々の提案がなされている。
【0003】更に、最近では低温耐衝撃性等の物性を改
良する方法として、メタロセン化合物と助触媒からなる
触媒の存在下でプロピレンブロック共重合体を製造する
方法(特開平4ー337308号公報、特開平5ー20
2152号公報、特開平6ー206921号公報、特表
平8ー510491号公報、WO95/27740号公
報、WO95/27741号公報等)、特定の担体や特
定の重合方法を用いたメタロセン触媒系での改良方法
(特開平6ー172414号公報、特開平6ー2872
57号公報、特開平8ー27237号公報等)が提案さ
れている。しかしながら、従来の改良においてもこれら
の提案では、剛性と耐衝撃強度、特に低温耐衝撃強度の
バランスが十分でなく、なお一層の向上が求められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は剛性と耐衝撃
性、特に低温耐衝撃性のバランスに優れた、射出成形品
を容易に製造可能なプロピレンブロック共重合体を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々探索
検討を行った結果、ある共重合モノマーに関して、その
ブロック平均連鎖長と総平均連鎖長が特定の関係を満足
するランダム共重合体を用いることにより、剛性と耐衝
撃性、特に低温耐衝撃性のバランスに優れた共重合体を
得られることを見出し、本発明を完成した。本発明の要
旨は、プロピレンブロック共重合体であり、実質的にブ
ロック(A)およびブロック(B)からなり、かつMF
Rが4.0g/10分(2.16kg荷重)以上である
ことを特徴とするものである。
【0006】ブロック(A) プロピレン単独重合体またはプロピレンとC2 −C20
α−オレフィンとのランダム共重合体であって、プロピ
レンとC2 −C20のα−オレフィンとの共重合体の場合
にはα−オレフィンの含有量が10モル%以下である重
合体。ブロック(B)2 −C20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも2
種以上のモノマーからなる共重合体であり、該共重合体
における含有量が10−80モル%である共重合モノマ
ーのうち少なくとも1種においてブロック平均連鎖長と
総平均連鎖長がnb≦n+1.5、好ましくはnb≦n
+1.2(ここで、nbはブロック平均連鎖長でそのモ
ノマーのうち2個以上の連鎖を形成するものに関する平
均連鎖長を示す。nはそのモノマーに関する総平均連鎖
長を示す。)の関係にあり、特に好ましくはこの重合体
のMFRが0.01−3g/10分であるプロピレンブ
ロック共重合体に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】[I] プロピレンブロック共重合
体 <一般的説明>本発明のプロピレンブロック共重合体
は、実質的にブロック(A)およびブロック(B)から
なり、MFRが4.0g/10分(2.16kg荷重)
以上のものである。(以下、MFRの値を単に「4.
0」の様に数値のみで記すことがある)。ここで、「実
質的にブロック(A)およびブロック(B)からなる」
とは、ブロック(A)およびブロック(B)がそれぞれ
単位重合体鎖上に存在する、いわゆる真のブロック共重
合体の外に、両ブロックの物理的混合物や、例えば異な
る物性のブロック(B)をさらに含む(物理的混合を含
む)プロピレンブロック共重合体をも包含する。本発明
において、一般的には先ずブロック(A)を生成(第一
段階重合)させ、次いでブロック(B)を生成(第二段
階重合)させて得られたものであり、好ましくは両ブロ
ックがそれぞれ一つの分子鎖上に存在するものである。
【0008】本発明のプロピレンブロック共重合体のM
FRは4.0以上、好ましくは4.0〜200である。
MFRが4.0未満では成形性が劣る場合があり、また
先述の様にブロック(A)を生成させた後にブロック
(B)を生成させて本発明のブロック共重合体を得る場
合にブロック(B)の分散性が低下することがある。一
方200を超えるとでは耐衝撃性が不十分となる。尚、
MFR値は、ASTM−D−1238に準じて測定した
ものである。
【0009】<ブロック(A)>ブロック(A)は、プ
ロピレン単独重合体またはプロピレンとC2 −C20のα
−オレフィン(本発明ではエチレンもα−オレフィンと
して扱う)とのランダム共重合体であって、好ましくは
MFRが5.0−400のものである。α−オレフィン
を含有させることで本発明のプロピレンブロック共重合
体の透明性及び耐衝撃性を向上させることが出来る。プ
ロピレンとC2 −C20のα−オレフィンとの共重合体の
場合ではα−オレフィンの含有量は、この共重合体中1
0モル%以下、好ましくは5モル%以下である。
【0010】<ブロック(B)>ブロック(B)は、C
2 −C20のα−オレフィンから選ばれる、少なくとも2
種以上のモノマーからなるランダム共重合体であって、
共重合体中の含有量が10−80モル%、好ましくは2
5−75モル%である共重合モノマーのうち少なくとも
1種においてブロック平均連鎖長と総平均連鎖長が、n
b≦n+1.5、好ましくはnb≦n+1.2の関係
(ここで、nbはブロック平均連鎖長でそのモノマーの
うち2個以上の連鎖を形成するものに関する平均連鎖長
を示す。nはそのモノマーに関する総平均連鎖長を示
す。)にあるものである。またブロック(B)のMFR
は、本発明のブロック共重合体のMFRが4.0以上を
保てる限り任意であるが、好ましくはMFRが0.01
−3.0のものである。
【0011】本発明において、ブロック(A)の共重合
組成が上記を外れると剛性が低下することがあり、又ブ
ロック(B)におけるブロック平均連鎖長と総平均連鎖
長との関係が上記範囲を外れると流動性や耐衝撃性が不
十分となり、好ましくない。MFRはたとえば次の式に
より求めることができる。
【0012】
【数1】log (ブロック共重合体のMFR )−(第一段階
重合割合)×log (第一段階前段のMFR )=(第二段階
重合割合)×log (第二段階のMFR )
【0013】さらに、組成や各種の平均連鎖長等は例え
13C−NMRを用いて決定される。以下に本発明のプ
ロピレンブロック共重合体としてブロック(A)がポリ
プロピレン単独重合体、ブロック(B)がエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体の場合を例に決定法を説明す
る。13C−NMRスペクトルの測定は定量的な信頼性が
確保出来る範囲でいくつかの手法が利用出来る。例え
ば、120 ℃のオルトジクロルベンゼン溶液とし、緩和時
間(T1)の10倍の待ち時間をとってゲーテッドデカ
ップリング法で測定出来る。ブロックBの各種平均連鎖
長はG.J.Ray,P.E.Johnson and J.R.Knox Macromolecul
es10,773(1977)やT.Usami,Y.Gotoh,H.Umemoto and S.Ta
kayama J.Appl.Polym.Sci.:Appl.Polym.Symp. 52, 145
(1993) 等の文献に記載されたような種々のメチレン炭
素の表記法を用い、各NMRシグナルの積分強度をIで
表すと、以下のように決定出来る。すなわち、
【0014】
【数2】
【0015】[II] プロピレンブロック共重合体の製造 一般的には少なくとも二段階の重合工程を実施すること
により製造することが出来る。
【0016】<触媒>本発明のプロピレンブロック共重
合体の生成において使用する触媒としては、例えば次の
成分(A)、(B)と任意成分(C)を含有するα−オ
レフィン重合用触媒が挙げられる。 (A)下記一般式[1]で表される遷移金属化合物
【0017】
【化1】
【0018】(式中、A1 及びA2 は共役五員環配位子
(同一化合物内においてA1 及びA2は同一でも異なっ
ていてもよい)を示し、Qは2つの共役五員環配位子を
任意の位置で架橋する結合性基を示し、Mは周期律表4
〜6族から選ばれる金属原子を示し、X及びYは水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、アミノ基、ハロゲン化
炭化水素基、酸素含有炭化水素基、窒素含有炭化水素
基、リン含有炭化水素基又はケイ素含有炭化水素基を示
す。) (B)アルミニウムオキシ化合物、成分(A)と反応し
て成分(A)をカチオンに変換することが可能なイオン
性化合物、ルイス酸、珪酸塩を除くイオン交換性層状化
合物、無機珪酸塩、からなる群より選ばれる一種以上の
物質 (C)有機アルミニウム化合物
【0019】先ず、成分(A)の遷移金属化合物につい
て説明する。本発明においては、下記一般式(I)で表
される遷移金属化合物を使用する。
【0020】
【化2】
【0021】一般式(I)中、A1 及びA2 は、共役五
員環配位子(同一化合物内においてA1 及びA2 は同一
でも異なっていてもよい)を示し、好ましくはそのうち
少なくとも一方は、共役五員環配位子上の隣接した置換
基が結合し五員環の2原子を含めて7〜10員の縮合環
を有する。そして、A1 及びA2 の共役五員環配位子
は、結合性基Qに結合していない炭素に置換基を有して
いてもよい。上記の共役五員環配位子の典型例として
は、例えば、シクロペンタジエニル基を挙げることが出
来る。このシクロペンタジエニル基は、水素原子を4個
有するもの[C5 4 −]であってもよく、また、上記
した通り、その水素原子の幾つかが置換基で置換されて
いるものであってもよい。
【0022】上記の置換基の1つの具体例は、炭素数が
通常1〜20、好ましくは1〜15の炭化水素基であ
る。その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、フェニル
基、ナフチル基、ブテニル基、ブタジエニル基、トリフ
ェニルカルビル基などが挙げられる。上記の炭化水素基
は、一価の基としてシクロペンタジエニル基と結合して
いてもよく、その置換基の末端で2種が結合して縮合環
を形成してもよい。縮合環を形成したシクロペンタジエ
ニル基の典型例としては、インデン、フルオレン、アズ
レン等の化合物やその誘導体である。
【0023】具体的にはシクロペンタジエニル、n−ブ
チル−シクロペンタジエニル、インデニル、2−メチル
−インデニル、2−メチル−4−フェニルインデニル、
テトラヒドロインデニル、2−メチル−テトラヒドロイ
ンデニル、2−メチルベンゾインデニル、2,4−ジメ
チルアズレニル、2−メチル−4−フェニルアズレニ
ル、2−メチル−4−ナフチルアズレニル、2−エチル
−4−ナフチルアズレニル、2−エチル−4−フェニル
アズレニル、2−メチル−4−(4ークロロフェニル)
アズレニル等が挙げられる。この中においては2,4−
ジメチルアズレニル、2−メチル−4−フェニルアズレ
ニル、2−メチル−4−ナフチルアズレニル、2−エチ
ル−4−ナフチルアズレニル、2−エチル−4−フェニ
ルアズレニル、2−イソプロピル−4−ナフチルアズレ
ニル、2−メチル−4−(4ークロロフェニル)アズレ
ニルが好ましい。
【0024】上記の炭化水素基以外の置換基としては、
珪素、酸素、窒素、燐、硼素、硫黄などの原子を含有す
る炭化水素残が挙げられる。その典型例としては、メト
キシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フリル基、トリメ
チルシリル基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ
基、ピラゾリル基、インドリル基、カルバゾリル基、ジ
メチルフォスフィノ基、ジフェニルフォスフィノ基、ジ
フェニル硼素基、ジメトキシ硼素基、チエニル基などが
挙げられる。その他の置換基としては、ハロゲン原子又
はハロゲン含有炭化水素基などが挙げられる。その典型
的例としては、塩素、臭素、沃素、フッ素、トリクロロ
メチル基、トリフルオロメチル基、フルオロフェニル
基、ペンタフルオロフェニル基などが挙げられる。
【0025】成分(A)として使用する遷移金属化合物
は、A1 及びA2 のうち少なくとも一方が、共役五員環
配位子上の隣接した置換基が結合し五員環の2原子を含
めて7〜10員の縮合環を有するものが好ましい。すな
わち、A1 及びA2 のどちらか一方は、少なくとも共役
五員環の隣接する炭素2原子を含めた7〜10の縮合環
を形成しているものが好ましい。A1 及びA2 のうち少
なくとも一方を構成する上記の様な配位子としては、A
1 ,A2 の具体例として前述したものの中にも含まれる
が、他にヒドロアズレニル基、メチルヒドロアズレニル
基、エチルヒドロアズレニル基、ジメチルヒドロアズレ
ニル基、メチルエチルヒドロアズレニル基、メチルイソ
プロピルヒドロアズレニル基、メチルフェニルイソプロ
ピルヒドロアズレニル基、各種アズレニル基の水添体、
ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカニル基、メチル−
ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカニル基、エチル−
ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカニル基、フェニル
−ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカニル基、メチル
フェニル−ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカニル
基、エチルフェニル−ビシクロ−[6.3.0]−ウン
デカニル基、メチルジフェニル−ビシクロ−[6.3.
0]−ウンデカニル基、メチル−ビシクロ−[6.3.
0]−ウンデカジニル基、メチルフェニル−ビシクロ−
[6.3.0]−ウンデカジニル基、エチルフェニル−
ビシクロ−[6.3.0]−ウンデカジニル基、メチル
イソプロピル−[6.3.0]−ウンデカジニル基、ビ
シクロ−[7.3.0]−ドデカニル基及びその誘導
体、ビシクロ−[7.3.0]−ドデカジエニル基及び
その誘導体、ビシクロ−[8.3.0]−トリデカニル
基及びその誘導体、ビシクロ−[8.3.0]−トリデ
カジエニル基及びその誘導体などが挙げられる。上記の
各基の置換基としては、前述した炭化水素基、珪素、酸
素、窒素、燐、硼素、硫黄などの原子を含有する炭化水
素基、ハロゲン原子又はハロゲン含有炭化水素基などが
挙げられる。
【0026】Qは2つの共役五員環配位子を任意の位置
で架橋する結合性基を示す。すなわち、Qは、2価の結
合性基であり、A1 とA2 とを架橋する。Qの種類は特
に制限されないが、その具体例としては、(イ)炭素数
が通常1〜20、好ましくは1〜12の2価の炭化水素
基またはハロゲン化炭化水素基、具体的には、アルキレ
ン基、シクロアルキレン基、アリーレン等の不飽和炭化
水素基、ハロアルキレン基、ハロシクロアルキレン基、
(ロ)無置換または炭素数が通常1〜20、好ましくは
1〜12の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を置
換基として有するシリレン基またはオリゴシリレン基、
(ハ)無置換または炭素数が通常1〜20の炭化水素基
またはハロゲン化炭化水素基を置換基として有するゲル
ミレン基や、リン、窒素、ホウ素あるいはアルミニウム
を含む炭化水素基などが挙げられる。これらの中では、
アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、炭
化水素基を置換基として有するシリレン基またはゲルミ
レン基が好ましい。
【0027】Mは、周期律表4〜6族から選ばれる遷移
金属原子を示し、好ましくは、チタン、ジルコニウム又
はハフニウムの4族遷移金属、更に好ましくは、ジルコ
ニウム又はハフニウムである。X及びYは、それぞれ独
立して、Mと結合した水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基、アミノ基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有炭化
水素基、窒素含有炭化水素基、リン含有炭化水素基また
はケイ素含有炭化水素基を示す。上記の各炭化水素基に
おける炭素数は、通常1〜20、好ましくは1〜12で
ある。これらの中では、水素原子、塩素原子、メチル
基、イソブチル基、フェニル基、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基及びトリメチルシリル基、ビス(トリメ
チルシリル)メチル基等のケイ素含有炭化水素基が好ま
しい。
【0028】遷移金属化合物の具体例としては、以下の
ものが挙げられる。Q=アルキレン基のものとしては例
えば(1)メチレンビス(2−メチル、4−フェニル、
4ーヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、
(2)エチレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ー
ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(3)エ
チレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロア
ズレニル)ジロコニウムハイドライドモノクロリド、
(4)エチレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ー
ヒドロアズレニル)メチルジルコニウムモノクロリド、
(5)エチレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ー
ヒドロアズレニル)ジルコニウムモノメトキシドモノク
ロリド、(6)エチレンビス(2−メチル、4−フェニ
ル、4ーヒドロアズレニル)ジルコニウムジエトキシ
ド、(7)エチレンビス(2−メチル、4−フェニル、
4ーヒドロアズレニル)ジルコニウムジメチル、(8)
エチレンビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、(9)エチレンビス(2−メチル、4,5,
6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロ
リド、(10)エチレンビス(2−エチルインデニル)
ジルコニウムジクロリド、
【0029】(11)エチレンビス(2,4−ジメチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド、(12)エチレ
ン(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
5′−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(13)エチレン(2−メチル−4−ter
t−ブチルシクロペンタジエニル)(3′−tert−
ブチル−5′−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(14)エチレン(2,3,5−トリ
メチルシクロペンタジエニル)(2′,4′,5′−ト
リメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(15)エチレン−1,2−ビス(4−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(16)エチレン−1,
2−ビス〔4−(2,7−ジメチルインデニル)〕ジル
コニウムジクロリド、(17)エチレンビス(4−フェ
ニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(18)エ
チレンビス〔1, 1´−(4−ヒドロアズレニル)〕ジ
ルコニウムジクロリド (19)エチレンビス〔1, 1´−(2−エチル、4−
フェニル、4ーヒドロアズレニル)〕ジルコニウムジク
ロリド (20)エチレンビス〔1, 1´−(2−メチル、4−
(4ークロロフェニル)、4ーヒドロアズレニル)〕ジ
ルコニウムジクロリド
【0030】(21)エチレンビス(9−ビシクロ
[8.3.0]トリデカ−2−メチルペンタエニル)ジ
ルコニウムジクロリド (22)エチレン(1−インデニル)〔1−(4−ヒド
ロアズレニル)〕ジルコニウムジクロリド (23)イ
ソプロピリデンビス(2−メチル、4−フェニル、4ー
ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(24)
イソプロピリデン(2,4−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)(3′,5′−ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、(25)イソプロピリデン
(2−メチル−4−tert−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(3′−tert−ブチル−5−メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド等が挙げられ
る。又、Q=シリレン基のものとしては、例えば
【0031】(1)ジメチルシリレンビス(2−メチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ジメチル
シリレンビス(2−メチル−4,5,6,7−テトラヒ
ドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、(3)ジメ
チルシリレンビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(4)ジメチルシリレ
ンビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 (5)ジメチルシリレンビス
(2,4−ジメチルアズレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(6)ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−フ
ェニル−4,5,6,7,8−ペンタヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(7)ジメチルシリレン
(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
5′−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(8)ジメチルシリレンビス(2−エチル−
4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(9)ジメチルシリレンビス(2−メチル−
4,4−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−4
−シラインデニル)ジルコニウムジクロリド、(10)
ジメチルシリレンビス〔4−(2−フェニルインデニ
ル)〕ジルコニウムジクロリド、
【0032】(11)ジメチルシリレンビス〔4−(2
−tert−ブチルインデニル)〕ジルコニウムジクロ
リド、(12)ジメチルシリレンビス〔4−(1−フェ
ニル−3−メチルインデニル)〕ジルコニウムジクロリ
ド、(13)ジメチルシリレンビス〔4−(2−フェニ
ル−3−メチルインデニル)〕ジルコニウムジクロリ
ド、(14)フェニルメチルシリレンビス(2−メチル
4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(15)フェニルメチルシリレンビス(2−
メチル−4−フェニル−4,5,6,7,8−ペンタヒ
ドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(16)フ
ェニルメチルシリレン(2,4−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)(3′,5′−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(17)ジフェニルシリ
レンビス(2−メチル4−フェニル−4−ヒドロアズレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(18)テトラメチル
ジシリレンビス(2−メチル−4−フェニル−4−ヒド
ロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(19)ジメ
チルシリレンビス〔1, 1’−(2−イソプロピル−4
−フェニル−4−ヒドロアズレニル)〕ジルコニウムジ
クロリド (20)ジメチルシリレンビス〔1, 1´−(2−エチ
ル−4−ナフチル−4−ヒドロアズレニル)〕ジルコニ
ウムジクロリド
【0033】(21)ジメチルシリレンビス〔1, 1´
−{2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4−ヒ
ドロアズレニル}〕ジルコニウムジクロリド (22)ジメチルシリレンビス(9−ビシクロ[8.
3.0]トリデカ−2−メチルペンタエニル)ジルコニ
ウムジクロリド (23)(メチル)(フェニル)シリレンビス{1, 1
´−(2−メチル−4−ヒドロアズレニル)}ジルコニ
ウムジクロリド等が挙げられる。Q=ゲルマニウム、リ
ン、窒素、ホウ素あるいはアルミニウムを含む炭化水素
基のものとしては、例えば
【0034】(1)ジメチルゲルマニウムビス(2−メ
チル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(2)メチルアルミニウムビス(2−
メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(3)フェニルアルミニウムビス
(2−メチル−4−フェニルアズレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(4)フェニルホスフィノビス(2−メチ
ル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(5)エチルボラノビス(2−メチル−
4−フェニルアズレニル)ジルコニウムジクロリド、
(6)フェニルアミノビス(2−メチル−4−フェニル
−4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド等が
挙げられる。また、前述の化合物の塩素を臭素、ヨウ
素、ヒドリド、メチル、フェニル等に置きかえてもよ
い。さらに、成分(A)として上記したジルコニウム化
合物の中心金属をチタン、ハフニウム、ニオブ、モリブ
デン又はタングステン等に換えた化合物も用いることが
できる。
【0035】これらのうちで好ましいものは、ハフニウ
ム化合物及びチタン化合物である。さらに好ましいの
は、ハフニウム化合物である。これら(A)成分は2種
以上組み合わせて用いてもよい。また、重合の第一段階
終了時や第二段階の重合開始前に、新たに成分(A)を
追加してもよい。成分(B)としては、アルミニウムオ
キシ化合物、成分(A)と反応して成分(A)をカチオ
ンに変換することが可能なイオン性化合物、ルイス酸、
珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物、無機珪酸塩、か
らなる群より選ばれる一種以上の物質を用いる。なお、
ルイス酸のある種のものは、成分(A)と反応して成分
(A)をカチオンに変換することが可能なイオン性化合
物として把握することも出来る。従って、上記のルイス
酸およびイオン性化合物の両者に属する化合物は、何れ
か一方に属するものと解することとする。上記のアルミ
ニウムオキシ化合物としては、具体的には次の一般式
[2],[3]又は[4]で表される化合物が挙げられ
る。
【0036】
【化3】
【0037】上記の各一般式中、R1 は、水素原子また
は炭化水素残基、好ましくは炭素数1〜10、特に好ま
しくは炭素数1〜6の炭化水素残基を示す。また、複数
のR 1 はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。また、
pは、0〜40、好ましくは2〜30の整数を示す。一
般式[2]及び[3]で表される化合物は、アルミノキ
サンとも呼ばれる化合物であって、一種類のトリアルキ
ルアルミニウム又は二種類以上のトリアルキルアルミニ
ウムと水との反応により得られる。具体的には、(a)
一種類のトリアルキルアルミニウムと水から得られる、
メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、プロピ
ルアルミノキサン、ブチルアルミノキサン、イソブチル
アルミノキサン、(b)二種類のトリアルキルアルミニ
ウムと水から得られる、メチルエチルアルミノキサン、
メチルブチルアルミノキサン、メチルイソブチルアルミ
ノキサン等が例示される。これらの中では、メチルアル
ミノキサン及びメチルイソブチルアルミノキサンが好ま
しい。
【0038】上記のアルミノキサンは、複数種併用する
ことも可能である。そして、上記のアルミノキサンは、
公知の様々な条件下に調製することが出来る。一般式
[4]で表される化合物は、一種類のトリアルキルアル
ミニウム又は二種類以上のトリアルキルアルミニウムと
次の一般式[5]で表されるアルキルボロン酸との1
0:1〜1:1(モル比)の反応により得ることが出来
る。一般式[5]中、R3は、炭素数1〜10、好まし
くは炭素数1〜6の炭化水素残基またはハロゲン化炭化
水素基を示す。
【化4】 R3 −B−(OH)2 [5]
【0039】具体的には以下の様な反応生成物が例示で
きる。 (a)トリメチルアルミニウムとメチルボロン酸の2:
1の反応物 (b)トリイソブチルアルミニウムとメチルボロン酸の
2:1反応物 (c)トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミ
ニウムとメチルボロン酸の1:1:1反応物(d)トリ
メチルアルミニウムとエチルボロン酸の2:1反応物 (e)トリエチルアルミニウムとブチルボロン酸の2:
1反応物 また、成分(A)と反応して成分(A)をカチオンに変
換することが可能なイオン性化合物としては、一般式
[6]で表される化合物が挙げられる。
【0040】
【化5】 〔K〕e+ 〔Z〕e- [6]
【0041】一般式[6]中、Kはカチオン成分であっ
て、例えば、カルボニウムカチオン、トロピリウムカチ
オン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、
スルホニウムカチオン、ホスフォニウムカチオン等が挙
げられる。また、それ自身が還元され易い金属の陽イオ
ンや有機金属の陽イオン等も挙げられる。上記のカチオ
ンの具体例としては、トリフェニルカルボニウム、ジフ
ェニルカルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、イン
デニウム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアン
モニウム、トリブチルアンモニウム、N, N−ジメチル
アニリニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキ
シルアンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメ
チルホスホニウム、トリス(ジメチルフェニル)ホスホ
ニウム、トリス(メチルフェニル)ホスホニウム、トリ
フェニルスルホニウム、トリフェニルオキソニウム、ト
リエチルオキソニウム、ピリリウム、銀イオン、金イオ
ン、白金イオン、銅イオン、パラジウムイオン、水銀イ
オン、フェロセニウムイオン等が挙げられる。
【0042】上記の一般式[6]中、Zは、アニオン成
分であり、成分(A)が変換されたカチオン種に対して
対アニオンとなる成分(一般には非配位の成分)であ
る。Zとしては、例えば、有機ホウ素化合物アニオン、
有機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物
アニオン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化合物ア
ニオン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙げられ、
具体的には次の化合物が挙げられる。 (a)テトラフェニルホウ素、テトラキス(3, 4, 5
−トリフルオロフェニル)ホウ素、テトラキス{3, 5
−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}ホウ素、テト
ラキス{3, 5−ジ(t−ブチル)フェニル}ホウ素、
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素等、 (b)テトラフェニルアルミニウム、テトラキス(3,
4, 5−トリフルオロフェニル)アルミニウム、テトラ
キス{3, 5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}
アルミニウム、テトラキス(3, 5−ジ(t−ブチル)
フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)アルミニウム等
【0043】(c)テトラフェニルガリウム、テトラキ
ス(3, 4, 5−トリフルオロフェニル)ガリウム、テ
トラキス{3, 5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル}ガリウム、テトラキス(3, 5−ジ(t−ブチル)
フェニル)ガリウム、テトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ガリウム等 (d)テトラフェニルリン、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)リン等 (e)テトラフェニルヒ素、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ヒ素など (f)テトラフェニルアンチモン、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)アンチモン等 (g)デカボレート、ウンデカボレート、カルバドデカ
ボレート、デカクロロデカボレート等
【0044】また、ルイス酸、特に成分(A)をカチオ
ンに変換可能なルイス酸としては、種々の有機ホウ素化
合物、金属ハロゲン化合物、固体酸などが例示され、そ
の具体的例としては次の化合物が挙げられる。 (a)トリフェニルホウ素、トリス(3, 5−ジフルオ
ロフェニル)ホウ素、トリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ素等の有機ホウ素化合物 (b)塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化ア
ルミニウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、塩化臭化マグネシウム、塩化ヨウ化
マグネシウム、臭化ヨウ化マグネシウム、塩化マグネシ
ウムハイドライド、塩化マグネシウムハイドロオキシ
ド、臭化マグネシウムハイドロオキシド、塩化マグネシ
ウムアルコキシド、臭化マグネシウムアルコキシド等の
金属ハロゲン化合物
【0045】(c)アルミナ、シリカ−アルミナ等の固
体酸 珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物は、イオン結合等
によって構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み
重なった結晶構造をとる化合物であり、含有するイオン
が交換可能なものを言う。珪酸塩を除くイオン交換性層
状化合物は、六方最密パッキング型、アンチモン型、C
dCl2 型、CdI2 型等の層状の結晶構造を有するイ
オン結晶性化合物等を例示することができる。このよう
な結晶構造を有するイオン交換性層状化合物の具体例と
しては、α−Zr(HAsO4 2 ・H2 O、α−Zr
(HPO42 、α−Zr(KPO4 2 ・3H2 O、
α−Ti(HPO4 2 、α−Ti(HAsO4 2
2 O、α−Sn(HPO4 2 ・H2 O、γ−Zr
(HPO4 2 、γ−Ti(HPO4 2 、γ−Ti
(NH4 PO4 2 ・H2 O等の多価金属の結晶性酸性
塩があげられる。
【0046】また、無機珪酸塩としては、粘土、粘土鉱
物、ゼオライト、珪藻土等が挙げられる。これらは、合
成品を用いてもよいし、天然に産出する鉱物を用いても
よい。粘土、粘土鉱物の具体例としては、アロフェン等
のアロフェン族、ディッカイト、ナクライト、カオリナ
イト、アノーキサイト等のカオリン族、メタハロイサイ
ト、ハロイサイト等のハロイサイト族、クリソタイル、
リザルダイト、アンチゴライト等の蛇紋石族、モンモリ
ロナイト、ソーコナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト等のスメクタイト、バー
ミキュライト等のバーミキュライト鉱物、イライト、セ
リサイト、海緑石等の雲母鉱物、アタパルジャイト、セ
ピオライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、木節粘
土、ガイロメ粘土、ヒシンゲル石、パイロフィライト、
リョクデイ石群等が挙げられる。これらは混合層を形成
していてもよい。
【0047】人工合成物としては、合成雲母、合成ヘク
トライト、合成サポナイト、合成テニオライト等が挙げ
られる。これら具体例のうち好ましくは、ディッカイ
ト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサイト等のカ
オリン族、メタハロイサイト、ハロイサイト等のハロイ
サイト族、クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライ
ト等の蛇紋石族、モンモリロナイト、ソーコナイト、バ
イデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト等のスメクタイト、バーミキュライト等のバーミキュ
ライト鉱物、イライト、セリサイト、海緑石等の雲母鉱
物、合成雲母、合成ヘクトライト、合成サポナイト、合
成テニオライトが挙げられ、特に好ましくはモンモリロ
ナイト、ソーコナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト等のスメクタイト、バー
ミキュライト等のバーミキュライト鉱物、合成雲母、合
成ヘクトライト、合成サポナイト、合成テニオライトが
挙げられる。これらは、特に処理を行うことなくそのま
ま使用してもよいし、ボールミル、篩い分け等の処理を
行った後に使用してもよい。また、単独で使用しても、
2種以上を混合して使用してもよい。
【0048】上記のイオン交換性層状化合物および無機
珪酸塩は、塩類処理および/または酸処理により、固体
の酸強度を変えることが出来る。また、塩類処理におい
ては、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体などを形
成することにより、表面積や層間距離を変えることが出
来る。すなわち、イオン交換性を利用し、層間の交換性
イオンを別の大きな嵩高いイオンと置換することによ
り、層間が拡大した状態の層状物質を得ることが出来
る。上記の前処理を行っていない化合物においては、含
有される交換可能な金属陽イオンを次に示す塩類および
/または酸より解離した陽イオンとイオン交換すること
が好ましい。
【0049】上記のイオン交換に使用する塩類は、1〜
14族原子から成る群より選ばれた少なくとも一種の原
子を含む陽イオンを含有する化合物であり、好ましく
は、1〜14族原子から成る群より選ばれた少なくとも
一種の原子を含む陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸お
よび有機酸から成る群より選ばれた少なくとも一種の原
子または原子団よりより誘導される陰イオンとから成る
化合物であり、更に好ましくは、2〜14族原子から成
る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオン
と、Cl、Br、I、F、PO4 、SO4 、NO3 、C
3 、C2 4 、ClO4 、OOCCH3 、CH3 CO
CHCOCH3 、OC12、O(NO3 2、O(ClO
4 2 、O(SO4 )、OH、O2 12、OC13、OO
CH及びOOCCH2 CH3 から成る群より選ばれた少
なくとも一種の陰イオンとから成る化合物である。ま
た、これら塩類は2種以上を同時に使用してもよい。
【0050】上記のイオン交換に使用する酸は、好まし
くは、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から選択さ
れ、これらは、2種以上を同時に使用してもよい。塩類
処理と酸処理を組み合わせる方法としては、塩類処理を
行った後に酸処理を行う方法、酸処理を行った後に塩類
処理を行う方法、塩類処理と酸処理を同時に行う方法、
塩類処理を行った後に塩類処理と酸処理を同時に行う方
法などがある。なお、酸処理は、イオン交換や表面の不
純物を取り除く効果の他、結晶構造のAl、Fe、M
g、Li等の陽イオンの一部を溶出させる効果がある。
塩類および酸による処理条件は特に制限されない。しか
しながら、通常、塩類および酸濃度は0.1〜30重量
%、処理温度は室温から使用溶媒の沸点の範囲の温度、
処理時間は5分〜24時間の条件を選択し、被処理化合
物の少なくとも一部を溶出する条件で行うことが好まし
い。また、塩類および酸は一般的には水溶液で使用され
る。
【0051】上記の塩類処理および/または酸処理を行
う場合、処理前、処理間、処理後に粉砕や造粒などで形
状制御を行ってもよい。また、アルカリ処理や有機物処
理などの他の化学処理を併用してもよい。この様にして
得られる成分(B)としては、水銀圧入法で測定した半
径20Å以上の細孔容積が0.1cc/g以上、特には
0.3〜5cc/gであることが好ましい。粘土、粘土
鉱物は、通常、吸着水および層間水を含む。ここで、吸
着水とは、イオン交換性層状化合物または無機珪酸塩の
表面あるいは結晶破面に吸着された水であり、層間水と
は、結晶の層間に存在する水である。
【0052】本発明において、粘土、粘土鉱物は、上記
の様な吸着水および層間水を除去してから使用すること
が好ましい。脱水方法は特に制限されないが、加熱脱
水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水および有
機溶媒との共沸脱水などの方法が使用される。加熱温度
は、吸着水および層間水が残存しない様な温度範囲とさ
れ、通常100℃以上、好ましくは150℃以上とされ
るが、構造破壊を生じる様な高温条件は好ましくない。
加熱時間は、0.5時間以上、好ましくは1時間以上で
ある。その際、脱水乾燥した後の成分(B)の重量減少
は、温度200℃、圧力1mmH gの条件下で2時間吸
引した場合の値として3重量%以下であることが好まし
い。本発明においては、重量減少が3重量%以下に調整
された成分(B)を使用する場合、必須成分(A)及び
後述の任意成分(C)と接触する際にも、同様の重量減
少が示される様な状態で取り扱うことが好ましい。次
に、成分(C)有機アルミニウム化合物としては、一般
式[7]で表される有機アルミニウム化合物が好適に使
用される。
【0053】
【化6】 AlRa 3-a [7]
【0054】一般式[7]中、Rは炭素数1〜20の炭
化水素基、Pは、水素、ハロゲン、アルコキシ基または
シロキシ基を示し、aは0より大きく3以下の数を示
す。一般式[7]で表される有機アルミニウム化合物の
具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウ
ムモノメトキシド等のハロゲン又はアルコキシ含有アル
キルアルミニウムが挙げられる。これらの中では、トリ
アルキルアルミニウムが好ましい。また、成分(C)と
して、メチルアルミノキサン等のアルミノキサン類など
も使用できる。(尚、成分(B)がアルミノキサンの場
合は成分(C)の例示としてアルミノキサンは除く。)
【0055】オレフィン重合用触媒は、成分(A)、
(B)、及び任意成分(C)とを接触させることにより
調製される。接触方法は、特に限定されないが、次の様
な方法を例示することが出来る。なお、この接触は、触
媒調製時だけでなく、オレフィンによる予備重合時また
はオレフィンの重合時に行ってもよい。 (1)成分(A)と成分(B)を接触させる。 (2)成分(A)と成分(B)を接触させた後に成分
(C)を添加する。 (3)成分(A)と成分(C)を接触させた後に成分
(B)を添加する。 (4)成分(B)と成分(C)を接触させた後に成分
(A)を添加する。 (5)成分(A)、(B)、(C)を同時に接触させ
る。
【0056】上記の各成分の接触の際もしくは接触の後
に、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体、シリ
カ、アルミナ等の無機酸化物の固体を共存させるか、ま
たは、接触させてもよい。また、上記の各成分の接触
は、窒素などの不活性ガス中、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、トルエン、キシレン等の不活性炭化水素溶媒中
で行ってもよい。接触は、−20℃から溶媒の沸点の間
の温度で行い、特に室温から溶媒の沸点の間での温度で
行うのが好ましい。成分(A)及び(B)の使用量は任
意であるが、例えば溶媒重合の場合、成分(A)の使用
量は遷移金属原子換算で、通常10-7〜102mmol /
L、好ましくは10-4〜1mmol/Lである。アルミニウ
ムオキシ化合物の場合、Al/遷移金属のモル比は、通
常10〜105 、好ましくは100〜2×104 、更に
好ましくは100〜104 である。成分(B)としてイ
オン性化合物またはルイス酸を使用した場合、これに対
する遷移金属のモル比は、通常10-3〜10、好ましく
は10-2〜2、更に好ましくは2×10-1である。
【0057】また、成分(B)として、珪酸塩を除くイ
オン交換性層状化合物、無機珪酸塩を使用した場合、成
分(B)1g当たり、成分(A)は、通常10-4〜10
mmol、好ましくは10-3〜5mmolであり、成分
(C)は、通常0.01〜104 mmol、好ましくは
0.1〜100mmolである。また、成分(A)中の
遷移金属と成分(C)中のアルミニウムの原子比は、通
常1:0.01〜10 6 、好ましくは1:0.1〜10
5 である。この様にして調製された触媒は、調製後に洗
浄せずに使用してもよく、また、洗浄した後に使用して
もよい。また、必要に応じて新たに成分(C)を組み合
わせて使用してもよい。すなわち、成分(A)及び/又
は(B)と成分(C)とを使用して触媒調製を行った場
合は、この触媒調製とは別途に更に成分(C)を反応系
に添加してもよい。この際、使用される成分(C)の量
は、成分(A)中の遷移金属に対する成分(C)中のア
ルミニウムの原子比で1:0〜104 となる様に選ばれ
る。
【0058】また任意成分として微粒子担体を共存させ
てもよい。微粒子担体は、無機または有機の化合物から
成り、通常5μから5mm、好ましくは10μから2m
mの粒径を有する微粒子状の担体である。上記の無機担
体としては、例えば、SiO2 、Al2 3 、MgO、
ZrO、TiO2 、B2 3 、ZnO等の酸化物、Si
2 −MgO、SiO2 −A12 3 、SiO2 −TiO
2 、SiO2 −Cr2 3 、SiO2 −Al2 3 −M
gO等の複合酸化物などが挙げられる。
【0059】上記の有機担体としては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等の炭素数2〜14のα−オレフィンの(共)重合
体、スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族不飽和炭化
水素の(共)重合体などから成る多孔質ポリマーの微粒
子担体が挙げられる。これらの比表面積は、通常20〜
1000m2 /g、好ましくは50〜700m2 /gで
あり、細孔容積は、通常0.1cm2 /g以上、好まし
くは0.3cm2 /g、更に好ましくは0.8cm2
g以上である。オレフィン重合用触媒は、微粒子担体以
外の任意成分として、例えば、H2 O、メタノール、エ
タノール、ブタノール等の活性水素含有化合物、エーテ
ル、エステル、アミン等の電子供与性化合物、ホウ酸フ
ェニル、ジメチルメトキシアルミニウム、亜リン酸フェ
ニル、テトラエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシ
ラン等のアルコキシ含有化合物を含むことが出来る。
【0060】オレフィン重合用触媒において、成分
(B)のアルミニウムオキシ化合物、成分(A)と反応
して成分(A)をカチオンに変換することが可能なイオ
ン性化合物、ルイス酸、珪酸塩を除くイオン交換性層状
化合物、無機珪酸塩からなる群より選ばれる一種以上の
物質は、それぞれ単独使用される他、これらの3成分を
適宜組み合わせて使用することが出来る。また、成分
(C)の低級アルキルアルミニウム、ハロゲン含有アル
キルアルミニウム、アルキルアルミニウムヒドリド、ア
ルコキシ含有アルキルアルミニウム、アリールオキシ含
有アルキルアルミニウムの1種または2種以上は、任意
成分ではあるが、アルミニウムオキシ化合物、イオン性
化合物またはルイス酸と併用し、オレフィン重合用触媒
として用いるのが好ましい。また、成分(A)、(B)
及び成分(C)を予め接触させる際、重合させるモノマ
ーを存在させてα−オレフィンの一部を重合する、いわ
ゆる予備重合を行ってもよい。すなわち、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、
ビニルシクロアルカン、スチレン等のオレフィンの予備
重合を行い、必要に応じて洗浄した予備重合生成物を触
媒として使用することも出来る。この予備重合は、不活
性溶媒中で穏和な条件で行うことが好ましく、固体触媒
1g当たり、通常0.01〜1000g、好ましくは
0.1〜100gの重合体が生成する様に行うのが好ま
しい。
【0061】<プロピレンブロック共重合体の製造>プ
ロピレンブロック共重合は一般的には二段階で行う。重
合反応はプロパン、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、トル
エン等の不活性炭化水素や液化α−オレフィン等の溶媒
を使用する溶媒重合の他、実質的に溶媒を使用しない液
相無溶媒重合、気相重合、溶融重合であってもよい。ま
た、重合方式は、連続重合および回分式重合の何れであ
ってもよい。中でも、溶媒重合又は液相無溶媒重合が好
ましい。溶媒重合における溶媒としては、上述したもの
やペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン等の不活性な飽
和脂肪族または芳香族炭化水素の単独あるいは混合物が
使用される。重合温度は、通常−78〜250℃、好ま
しくは−20〜150℃、特に好ましくは0〜100℃
である。反応系のオレフィン圧は、特に制限されない
が、好ましくは常圧から2000kgf/cm2 G、更
に好ましくは常圧から50kgf/cm2 Gの範囲とさ
れる。また、例えば、温度や圧力の選定または水素の導
入などの公知の手段により分子量調節を行なうことも出
来る。
【0062】原料のα−オレフィンとしては、炭素数が
通常2〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンが
使用され、その具体例としては、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−
テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、
1−エイコセン等が挙げられる。第一段階では、成分
(A)、(B)又は成分(A)、(B)及び(C)の存
在下にプロピレンの単独重合または、プロピレンと炭素
数2から20のα−オレフィンとの共重合で、プロピレ
ンの結晶性単独重合体もしくはプロピレン含量が90モ
ル%以上のプロピレンとα−オレフィンの共重合体を製
造する。通常、第一段階で得る重合体の量が、全重合体
生成量の50から95重量%となるように重合温度およ
び重合時間が選ばれる。
【0063】次に第二段階では、第一段階で生成した重
合体の存在下にプロピレンと炭素数2〜20のα−オレ
フィンとの共重合を行わせる。プロピレンとα−オレフ
ィンの重合比(モル比)は、通常5/95〜90/10
の割合となるように重合させる。通常、第二段階で得る
重合体の量が、全重合体生成量の5〜50重量%となる
ように重合温度および重合時間が選ばれる。重合温度は
通常0〜100℃、好ましくは20〜90℃である。分
子量調節剤としては水素が好ましい。これら第一段階お
よび第二段階の重合の後、引き続き第三段階以降、プロ
ピレンと他のα−オレフィンとの共重合、エチレンの単
独重合もしくはエチレンと他のα−オレフィンとの共重
合を行ってもよい。
【0064】なお、本発明おいて「ブロック共重合体」
とは、必ずしも理想的な姿のもの、すなわち第一段階重
合で生成したブロック(ブロック[A] )と第二段階重
合で生成したブロック(ブロック[B] )とが一つの分
子鎖上に存在するもののみを意味するものではなく、慣
用されているところに従って各工程で生成したポリマー
の物理的混合物およびこれと上記の理想的なブロック共
重合体との間の各種の形態のポリマーをも包含する。
【0065】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これら
の実施例によって制約を受けるものではない。なお、実
施例における各種の物性測定は下記の要領で実施した。 (イ)メルトフローインデックス(MFRで示す。単位
はg/10分)はASTM−D−1238に従って測定
した。 (ロ)総平均連鎖長とブロック平均連鎖長は前述した手
法に従って、13C−NMRによって決定した。 (ハ)重合で得られた重合物に耐熱安定剤等の各種添加
剤を配合し、それぞれに押し出し機によりペレット化
し、射出成形機により試験片を成形した。 (ニ)曲げ弾性率FM(Kg/cm2 )は射出成形片を
ASTMーDー790に従って23℃で測定した。 (ホ)アイゾッド衝撃強度(Kg−cm/cm)はAS
TM−D−256に準拠してノッチ付き射出成形片につ
いて23℃および−30℃で測定した。
【0066】(実施例ー1) (1)触媒成分の調製 成分(A)の合成(ジメチルシリレンビス{1,1’−
(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニ
ル)}ハフニウムジクロリド)以下の反応は全て不活性
ガス雰囲気下で行い、また、反応溶媒は予め乾燥したも
のを使用した。
【0067】(a)ラセミ・メソ混合物の合成 特開昭62−207232号公報に記載の方法に従って
合成した2−メチルアズレン3.22gをヘキサン30
mlに溶かし、フェニルリチウムのシクロヘキサン−ジ
エチルエーテル溶液21ml(1.0等量)を0℃で少
しずつ加えた。この溶液を室温で1.5時間撹拌した
後、−78℃に冷却しテトラヒドロフラン30mlを加
えた。この溶液に1−メチルイミダゾール45μmol
とジメチルジクロロシラン1.37mlを加え、室温ま
で戻して1時間攪拌した。その後、塩化アンモニウム水
溶液を加え、分液した後、有機相を硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、ビス{1,1’−(2
−メチル−4−フェニル−1,4−ジヒドロアズレニ
ル)}ジメチルシランの粗精製物5.84gを得た。上
記で得たビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル
−1,4−ジヒドロアズレニル)}ジメチルシランの粗
精製物をジエチルエーテル30mlに溶かし、−78℃
でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液14.2ml
(1.6mol/L)を滴下し、徐々に室温まで戻して
12時間撹拌した。減圧下に溶媒留去した後、トルエン
・ジエチルエーテル(40:1)80mlを加え、−6
0℃で四塩化ハフニウム3.3gを加え、徐々に室温ま
で戻し4時間撹拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮
し、得られた固体をトルエンで洗浄後、ジクロロメタン
で抽出し、ジメチルシリレンビス{1,1’−(2−メ
チル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)}ハフニ
ウムジクロリドのラセミ・メソ混合物1.74gを得
た。
【0068】(b)ラセミ体の精製 上記の反応を繰り返して得られたラセミ・メソ混合物
1.74gをジクロロメタン30mlに溶解し、100
W高圧水銀ランプを有するパイレックスガラス製容器に
導入した。この溶液を撹拌しながら常圧下40分間光照
射してラセミ体の比率を高めた後、ジクロロメタンを減
圧下に留去した。得られた黄色固体にトルエン10ml
を加えて撹拌した後にろ過した。ろ別した固形分をトル
エン8mlとヘキサン4mlで洗浄し、ジメチルシリレ
ンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4−
ヒドロアズレニル)}ハフニウムジクロリドのラセミ体
917mgを得た。
【0069】成分(B)の製造 500ml丸底フラスコに脱塩水135mlと硫酸マグ
ネシウム16gを採取し、攪拌下に溶解させた。この溶
液にモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業製)
22.2gを添加し、昇温して80℃で1時間処理し
た。次いで脱塩水300mlを加えた後ろ過して固形分
を回収した。このものに、脱塩水46mlと硫酸23.
4gおよび硫酸マグネシウム29.2gを加えた後、昇
温して還流下に2時間処理した。処理後脱塩水200m
lを加えてろ過した。更に脱塩水400mlを加えてろ
過し、この操作を2回繰り返した。次いで100℃で乾
燥して化学処理モンモリロナイトを得た。100ml丸
底フラスコに上記の化学処理モンモリロナイト1.05
gを採取し、減圧下200℃で2時間乾燥させた。これ
に、精製窒素下でトリエチルアルミニウムのトルエン溶
液(0.5mmol/ml)を3.5ml添加して室温
で1時間反応させた後、トルエン30mlで2回洗浄し
た後トルエンスラリーとして(B)成分を得た。
【0070】(2)プロピレン予備重合 上記スラリー全量にトリイソブチルアルミニウムのトル
エン溶液(0.5mmol/ml)を0.6mlと実施
例−1(1)で合成したジメチルシリレンビス{1,
1’−(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレ
ニル)}ハフニウムジクロリドラセミ体のトルエン溶液
(1.5μmol/ml)を19.1mlを加えて室温
で10分間接触させた。2Lの誘導攪拌式オートクレー
ブに、精製窒素下、トルエン40mlと上記接触物全量
を導入した。攪拌下にプロピレンを導入し、室温におい
て全重合圧力=0.6MPaで3分間予備重合を行っ
た。次いで未反応のプロピレンをパージし、精製窒素で
加圧置換した後予備重合触媒を取り出した。このもの
は、[B]成分1gあたり2.98gの重合体を含有し
ていた。
【0071】(3)プロピレンブロック共重合 精製窒素で置換された、いかり型攪拌翼を内蔵する2L
の誘導攪拌式オートクレーブにトリイソブチルアルミニ
ウムのトルエン溶液(0.5mmol/ml)を0.6
ml添加し、水素ガスを13KPa装入した後、液化プ
ロピレン700gを装入した。その後、実施例−1
(2)で得られた予備重合触媒を固体触媒成分として3
7.5mg圧入し、昇温後75℃で30分間重合を行っ
た。次いでプロピレンおよび水素をパージして第一段階
での重合反応を終わらせた。
【0072】第一段階での重合体収量を秤量したところ
296gのポリプロピレンを得た。精製窒素流通下に重
合体を79g抜き出した後、攪拌混合下に60℃まで昇
温し、昇温後にプロピレンガスおよびエチレンガスを全
重合圧力が1.96MPaとなるよう装入し、第二段階
の重合開始とした。全重合圧力が1.96MPaで一定
となるようにプロピレンとエチレンの混合ガスを供給し
ながら、60℃で100分間重合反応を行った。ここで
プロピレン/プロピレン+エチレン比は平均45.4モ
ル%であった。その後、プロピレンおよびエチレンをパ
ージして白色粉末状のプロピレンブロック共重合体27
4gを得た。得られたブロック共重合体の第二段階重合
体の含量は、20.8重量%であり、MFRは12.4
であった。また、第一段階で得られたポリプロピレンの
MFRは36.0であった。
【0073】ここで得られたブロック共重合体に関し
て、その二段目のエチレン総平均連鎖長は1.87、ブ
ロックエチレン平均連鎖長は2.80であった。さら
に、以上のようにして得られた重合体粉末100重量部
に対して、添加剤として商品名イルガフォス168(チ
バガイギー社製)と商品名イルガノックス1010(チ
バガイギー社製)およびステアリン酸カルシウムをそれ
ぞれ0.05重量部を添加した。これを内径30mmの
単軸押出機を用いて210℃で混練を行った。次いで射
出成形片を作製して各種物性の測定を行った。その結
果、曲げ弾性率FMは8220Kg/cm2であり、ア
イゾッド衝撃強度は23℃において破断せず、−30℃
において7.5kg・cm/cmであった。
【0074】(実施例−2) (1)触媒成分の調製 以下の反応は全て不活性ガス雰囲気下で行い、また、反
応溶媒は予め乾燥したものを使用した。 (A)成分の合成(ジメチルシリレンビス[1, 1´−
{2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4−ヒド
ロアズレニル}]ジルコニウムジクロリド) (a)ラセミ・メソ混合物の合成;1−ブロモ−4−ク
ロロベンゼン1.84g(9.6mmol)のn−ヘキ
サン(10ml)とジエチルエーテル(10ml)との
溶液に−78℃でt−ブチルリチウムのペンタン溶液
(1.64M)11.7ml(19.2mmol)を滴
下した。得られた溶液を−5℃で1.5時間攪拌後、こ
の溶液に2−メチルアズレン1.2g(8.6mmo
l)を添加して反応を行った。この反応溶液を徐々に室
温まで戻しながら1.5時間攪拌した。その後、反応溶
液を0℃に冷却し、1−メチルイミダゾール15μl
(0.19mmol)を添加し、更に、ジクロロジメチ
ルシラン0.52ml(4.3mmol)を添加した。
反応溶液を室温で1.5時間攪拌後、希塩酸を添加して
反応を停止し、分液した有機相を減圧下に濃縮し、ジク
ロロメタンを添加した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン/n−ヘキサン)で精
製し、アモルファス状の固体2.1gを得た。
【0075】次に、上記の反応生成物1.27gをジエ
チルエーテル15mlに溶解し、これに−78℃でn−
ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.66M)2.
8ml(4.5mmol)を滴下した。滴下終了後、反
応溶液を徐々に室温まで戻しながら12時間攪拌した。
減圧下に溶媒を留去した後、トルエンとジエチルエーテ
ルの混合溶媒(40:1)5mlを添加して−78℃に
冷却し、これに四塩化ジルコニウム0.53g(2.3
mmol)を添加した。その後、直ちに室温まで戻し、
室温で4時間攪拌して反応を行った。得られた反応液を
セライト上で濾過し、濾別された固体をトルエン3ml
で洗浄して回収した。回収した固体をジクロロメタンで
抽出し、抽出液から溶媒を留去し、ジメチルシリレンビ
ス[1,1´−{2−メチル−4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロアズレニル}]ジルコニウムジクロリ
のラセミ・メソ混合物906mg(収率56%)を得
た。
【0076】(b)ラセミ体の精製 更に、ジクロロメタン20mlに上記のラセミ・メソ混
合物900mgを溶解し、100Wの高圧水銀灯を40
分照射することによりラセミ体の比率を高め、その後、
不溶分を濾別し、回収した濾液を濃縮乾固した。次い
で、得られた固体成分をトルエン22mlと共に攪拌
し、静置後に上澄み液を除去した、斯かる精製操作を4
回繰り返し、残った固体成分を乾燥し、ジメチルシリレ
ンビス[1,1´−{2−メチル−4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロアズレニル}]ジルコニウムジク
ロリドのラセミ体275mgを得た。
【0077】(2)プロピレン予備重合 実施例1(1)と同様にして得た(B)成分1.0gに
トルエン20mlを導入しスラリーとした。このスラリ
ーにトリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(0.
5mmol/ml)を0.6mlと実施例−2(1)で
合成したジメチルシリレンビス{1,1’−(2−メチ
ル−4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロアズレニ
ル)}ジルコニウムジクロリドのラセミ体のトルエン溶
液(1.0μmol/ml)を30.0mlを加えて室
温で10分間接触させた。2Lの誘導攪拌式オートクレ
ーブに、精製窒素下、トルエン20mlと上記接触物全
量を導入した。攪拌下にプロピレンを導入し、室温にお
いて全重合圧力=0.6MPaで15分間予備重合を行
った。次いで未反応のプロピレンをパージし、精製窒素
で加圧置換した後予備重合触媒を取り出した。このもの
は、[B]成分1gあたり0.80gの重合体を含有し
ていた。
【0078】(3)プロピレンブロック共重合 精製窒素で置換された、いかり型攪拌翼を内蔵する2L
の誘導攪拌式オートクレーブにトリイソブチルアルミニ
ウムのトルエン溶液(0.5mmol/ml)を0.6
ml添加し、水素ガスを12.9KPa装入した後、液
化プロピレン700gを装入した。その後、実施例−1
(2)で得られた予備重合触媒を固体触媒成分として9
9.3mg圧入し、昇温後75℃で40分間重合を行っ
た。次いでプロピレンおよび水素をパージして第一段階
での重合反応を終わらせた。
【0079】第一段階での重合体収量を秤量したところ
403gのポリプロピレンを得た。精製窒素流通下に重
合体を130g抜き出した後、攪拌混合下に50℃まで
昇温し、昇温後にプロピレンガスおよびエチレンガスを
全重合圧力が1.96MPaとなるよう装入し、第二段
階の重合開始とした。全重合圧力が1.96MPaで一
定となるようにプロピレンとエチレンの混合ガスを供給
しながら、50℃で26分間重合反応を行った。ここで
プロピレン/プロピレン+エチレン比は平均45.0モ
ル%であった。その後、プロピレンおよびエチレンをパ
ージして白色粉末状のプロピレンブロック共重合体32
8gを得た。得られたブロック共重合体の第二段階重合
体の含量は、16.8重量%であり、MFRは7.39
であった。また、第一段階で得られたポリプロピレンの
MFRは10.14であった。
【0080】ここで得られたブロック共重合体に関し
て、その二段目のエチレン総平均連鎖長は2.86、ブ
ロックエチレン平均連鎖長は3.45であった。さら
に、以上のようにして得られた重合体粉末100重量部
に対して、添加剤として商品名イルガフォス168(チ
バガイギー社製)と商品名イルガノックス1010(チ
バガイギー社製)およびステアリン酸カルシウムをそれ
ぞれ0.05重量部を添加した。これを内径30mmの
単軸押出機を用いて210℃で混練を行った。次いで射
出成形片を作製して各種物性の測定を行った。その結
果、曲げ弾性率FMは10013Kg/cm2であり、
アイゾッド衝撃強度は23℃において12.4kg・c
m/cm、ー30℃において5.6kg・cm/cmで
あった。
【0081】(比較例ー1)チーグラーナッタ触媒で製
造されたプロピレンブロック共重合体(MFR=10.
0、ゴム成分量=19重量%、ブロックB中のエチレン
含量=55モル%)ついて、実施例−1(3)と同様に
して添加剤を添加し、溶融混練した後に射出成形片を作
成し各種物性を測定した。結果を表1に示す。
【0082】(比較例ー2)チーグラーナッタ触媒で製
造されたプロピレンブロック共重合体(MFR=23.
6、ゴム成分量=14重量%、ブロックB中のエチレン
含量=73モル%)について、実施例−1(3)と同様
にして添加剤を添加し、溶融混練した後に射出成形片を
作成し各種物性を測定した。結果を表1に示す。
【0083】
【表1】 表−1 ─────────────────────────────────── 試料名 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────────── 全MFR 12.4 10.1 10.0 23.6 ─────────────────────────────────── エチレン総平均 1.87 2.86 2.22 3.70 連鎖長 ─────────────────────────────────── ブロックエチレン 2.80 3.45 4.21 5.69 平均連鎖長 ─────────────────────────────────── 曲げ弾性率 8220 10013 9804 11106 (23℃ Kg/cm2) ─────────────────────────────────── アイゾッド衝撃強度(Kg−cm/cm) 23℃ NB* 12.4 13.8 10.5 −30℃ 7.5 5.6 3.8 4.9 ─────────────────────────────────── *NB:破断されず
【0084】
【発明の効果】本発明の特定の構造を有するプロピレン
ブロック共重合体は、機械的強度(特に剛性と低温耐衝
撃性)のバランスに優れており、射出成形用ないし押し
出し成形用樹脂として工業的に非常に有用なものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 亨 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 菅野 利彦 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にブロック(A)およびブロック
    (B)からなり、MFRが4.0g/10分(2.16
    kg荷重)以上であることを特徴とするプロピレンブロ
    ック共重合体。ブロック(A) プロピレン単独重合体またはプロピレンとC2 −C20
    α−オレフィンとのランダム共重合体であって、プロピ
    レンとC2 −C20のα−オレフィンとの共重合体の場合
    にはα−オレフィンの含有量が10モル%以下である重
    合体。ブロック(B)2 −C20のα−オレフィンから選ばれる、少なくとも
    2種以上のモノマーからなる共重合体であり、該共重合
    体における含有量が10−80モル%である共重合モノ
    マーのうち少なくとも1種においてブロック平均連鎖長
    と総平均連鎖長がnb≦n+1.5の関係にある重合
    体。(ここで、nbはブロック平均連鎖長でそのモノマ
    ーのうち2個以上の連鎖を形成するものに関する平均連
    鎖長を示す。nはそのモノマーに関する総平均連鎖長を
    示す。)
  2. 【請求項2】 ブロック(B)のMFRが0.01−
    3.0である請求項1に記載のブロック共重合体。
  3. 【請求項3】 ブロック(B)においてブロック平均連
    鎖長と総平均連鎖長がnb≦n+1.2の関係である請
    求項1または2に記載のブロック共重合体。
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