JPH11227571A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents
車両用ワイパ装置Info
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- JPH11227571A JPH11227571A JP10289761A JP28976198A JPH11227571A JP H11227571 A JPH11227571 A JP H11227571A JP 10289761 A JP10289761 A JP 10289761A JP 28976198 A JP28976198 A JP 28976198A JP H11227571 A JPH11227571 A JP H11227571A
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Abstract
に異物が挟み込まれることを防止できると共にその機能
を厳しい条件化においても維持でき、かつこれを簡単な
構造で低コストにより実現できる車両用ワイパ装置を得
る。 【解決手段】 車両用ワイパ10は、アームヘッド24
にメインレバー及びサブレバーが連結された4接リンク
式とされている。アームヘッド24には、係止片52及
び係止凹部54によってリンクカバー40が取り付けら
れている。リンクカバー40は、リンク機構部分を被覆
している。リンクカバー40の裏面にはメッシュ状のリ
ブ60が形成されており、剛性を向上させている。これ
により、雪等の侵入を阻止できると共に堆積した雪や氷
結を強制的に除去する(削り落とす)ことができ、この
ような雪の成長を防止できる。
Description
ールドガラス等を払拭する車両用ワイパ装置に関する。
拭する車両用ワイパ装置は、ワイパアームとこのワイパ
アームに保持されたワイパブレードとによって構成され
ている。
ピボット軸に固定されており、アームヘッドの他端部に
はリテーナが所定角度回動可能に支軸を介して連結され
ている。これらアームヘッドとリテーナとの間にはスプ
リングが取り付けられており、常にリテーナをウインド
シールドガラス等の払拭面の方向へ付勢している。リテ
ーナの先端部には、アームピースが固着されている。ア
ームピースの先端部は略U字状に屈曲されて保持部とな
っており、ワイパブレードを連結保持している。一方、
ワイパブレードは、払拭面に接触して払拭するブレード
ラバーと、このブレードラバーを保持する複数の保持レ
バーとによって構成されている。
パアーム及びワイパブレードが往復回動することによ
り、ブレードラバーがウインドシールドガラス面に密着
しながら移動して雨滴を払拭する。
は、ウインドシールドガラス面の全域において出来るだ
け拭き残しの領域が生じないように(払拭範囲が拡大す
るように)、伸縮式ワイパアームを備えた広範囲払拭型
のものが提案されており、さらに、この広範囲払拭型の
ワイパ装置のうち、特に4節リンク式ワイパアームと称
されるワイパアームを備えたワイパ装置が知られている
(一例として、特開昭61−181745号公報)。
ムを備えた車両用ワイパ装置では、一対のメインレバー
及びサブレバーを備えている。メインレバーはピボット
軸に連結固定されており、また、サブレバーは、ピボッ
ト軸から所定距離離間した位置に設けられた支軸に回動
可能に支持されている。さらに、これらのメインレバー
及びサブレバーは、互いに並列状態で配置されると共
に、それぞれの先端部にアームヘッドが回転可能に連結
された構成となっている。
と、サブレバーが連結されたアームヘッドがピボット軸
から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアー
ムの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置では
ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲
が拡大する。したがって、例えば、縦寸法が比較的長く
設定されたウインドシールドガラス面を払拭する場合
に、一般的なワイパアームを備えたワイパ装置(ピボッ
ト軸に直接アームヘッドが固定され、ワイパアーム及び
ワイパブレードが単にこのピボット軸を中心に往復円弧
回転するもの)に比べると、ウインドシールドガラス面
の全域において拭き残しの領域が生じ難くなる。
ワイパアームを備えた車両用ワイパ装置では、前述の如
く互いに並列状態で配置されて回動するメインレバー及
びサブレバーやこれらが連結されたアームヘッドは、全
体としてリンク機構を構成しているが、これらのリンク
機構の移動範囲に雪等が付着したり滞留すると、ワイパ
装置の円滑な作動を阻害する原因となるため、このよう
な雪の滞留や入り込んだ雪の成長を防止できる対策が必
要である。また特に、前記リンク機構の移動範囲に小枝
などの異物が不用意に入り込まないようにする必要もあ
る。
ンジンフードによって被覆し、外部に露出しないように
構成することが考えられるが、メインレバー及びサブレ
バーやこれらが連結されたアームヘッドは比較的広い範
囲で移動するため、エンジンフード内にその移動スペー
スを確保したりこれを全て覆い尽くすことは困難であ
る。
慮し、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結され
たアームヘッドによって4節リンク式とされるワイパア
ームの前記リンク機構部分に、雪等が滞留したり異物が
挟み込まれることを防止できると共にその機能を厳しい
降雪時等の条件下においても維持することができ、かつ
これを簡単な構造で低コストにより実現できる車両用ワ
イパ装置を得ることが目的である。
両用ワイパ装置は、車体に設けられた回動軸に連結され
前記回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸
から所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動
可能に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先
端部及び前記サブレバーの先端部がそれぞれ回転可能に
連結されるアームヘッドと、を有して4節リンクが形成
され、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイ
パブレードが連結されるワイパアームを備えた車両用ワ
イパ装置において、前記アームヘッドに取り付けられる
リンクカバーを備え、前記リンクカバーは、前記メイン
レバー及びサブレバーの移動範囲を被覆し、装置の停止
状態において車両のフードの下方にオーバーラップする
第1カバー部と、前記車両のフードから露出して前記ア
ームヘッドと前記メインレバー及びサブレバーの移動範
囲を前記第1カバー部と共に被覆する第2カバー部と、
を有し、前記第1カバー部と前記第2カバー部とは段部
を有して連続的に形成され、装置の停止状態において前
記第1カバー部と前記車両のフードとの間隙が前記段部
によって設定される、ことを特徴としている。
インレバーは回動軸に連結固定されており、また、サブ
レバーは、回動軸から所定距離離間して設けられた支軸
に回動可能に支持されている。さらに、これらのメイン
レバー及びサブレバーは、互いに並列状態で配置される
と共に、それぞれの先端部にアームヘッドが回転可能に
連結された構成となっている。
サブレバーが連結されたアームヘッドが回動軸から相対
的に接離しながら回動し、結果的にワイパアームの全長
が伸縮する。これにより、所定の払拭位置ではワイパア
ームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲が拡大す
る。したがって、一般的なワイパアームを備えたワイパ
装置に比べると、ウインドシールドガラス面の全域にお
いて拭き残しの領域が生じ難くなる。
では、アームヘッドにリンクカバーが一体的に取り付け
られ、このリンクカバーがメインレバー及びサブレバー
の移動範囲を被覆する。すなわち、第1カバー部が装置
の停止状態において車両のフードの下方にオーバーラッ
プし、第2カバー部が車両のフードから露出してアーム
ヘッドとメインレバー及びサブレバーの移動範囲を第1
カバー部と共に被覆する。
アームヘッドによって構成されるリンク機構の移動範囲
に雪等が付着したり滞留しようとしても、これがリンク
カバーによって防止される。したがって、リンク機構す
なわちワイパ装置の円滑な作動を阻害する原因となるこ
とがない。また、前記リンク機構の移動範囲に小枝など
の異物が不用意に入り込むことも防止できる。
カバー部と車両のフードとの間隙は、段部によって設定
される。
ードの寸法や形状が異なる車両)に4節リンク機構を採
用した場合でも、このリンクカバーの段部の形成位置や
その高さを好適に設定することによって、車両フードと
4節リンク機構との間への異物の侵入や雪や氷の滞留も
防止することができる。
装置では、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結
されたアームヘッドによって4節リンク式とされるワイ
パアームの前記リンク機構部分に、異物が挟み込まれる
ことを防止するのは勿論のこと、雪や氷等が滞留したり
その雪が成長することをも防止できる。
は、請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記第
2カバー部は、装置の停止状態において前記車両のフー
ドと略同一高さの面一状態となるように前記第1カバー
部に対して前記段部によって段付きに形成された、こと
を特徴としている。
置の停止状態において第2カバー部が車両のフードと略
同一高さの面一状態となるように第1カバー部に対して
段付きに形成されているため、車両のフードとの間の隙
間が一層少なくなり、特に、装置の停止状態では、リン
クカバー上の雪や氷等がリンクカバーと面一状態の車両
のフード側へ連続して落ちてゆき、車両のフードとリン
クカバーとの間に入り込むのを防止できる。
は、請求項1または請求項2記載の車両用ワイパ装置に
おいて、前記リンクカバーは、裏面側にメッシュ状のリ
ブが形成されたことを特徴としている。
ンクカバーの裏面側にメッシュ状のリブが形成されてい
るため、リンクカバーの剛性が向上する。さらに、仮に
車両のエンジンフード後端下部の前記リンク機構部分近
傍に雪が堆積したり氷結した場合であっても、前記高剛
性とされたリンクカバーが回動することによって、上記
メッシュ状のリブが堆積した雪等を削り落として除去
し、更なる雪の成長を防止することができる。またこの
ため、堆積した雪や氷等によってリンクカバーの被覆部
が裏面側から押し上げられることがない。
は、車体に設けられた回動軸に連結され前記回動軸と共
に回動するメインレバーと、前記回動軸から所定距離離
間して前記車体に設けられた支軸に回動可能に支持され
たサブレバーと、前記メインレバーの先端部及び前記サ
ブレバーの先端部がそれぞれ回転可能に連結されるアー
ムヘッドと、を有して4節リンクが形成され、前記アー
ムヘッドに連結されると共に先端にワイパブレードが連
結されるワイパアームを備えた車両用ワイパ装置におい
て、前記アームヘッドに取り付けられるリンクカバーを
備え、前記リンクカバーは、前記アームヘッドに装着さ
れる装着部と、前記装着部から前記メインレバー及びサ
ブレバーの直上へ向けて延出され、裏面側にメッシュ状
のリブが形成された被覆部と、を有する、ことを特徴と
している。
インレバーは回動軸に連結固定されており、また、サブ
レバーは、回動軸から所定距離離間して設けられた支軸
に回動可能に支持されている。さらに、これらのメイン
レバー及びサブレバーは、互いに並列状態で配置される
と共に、それぞれの先端部にアームヘッドが回転可能に
連結された構成となっている。
サブレバーが連結されたアームヘッドが回動軸から相対
的に接離しながら回動し、結果的にワイパアームの全長
が伸縮する。これにより、所定の払拭位置ではワイパア
ームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲が拡大す
る。したがって、一般的なワイパアームを備えたワイパ
装置に比べると、ウインドシールドガラス面の全域にお
いて拭き残しの領域が生じ難くなる。
では、アームヘッドにリンクカバーの装着部が装着され
て、リンクカバーが一体的に取り付けられる。このリン
クカバーの装着部から被覆部がメインレバー及びサブレ
バーの直上へ向けて延出されており、メインレバー及び
サブレバーを被覆する。
アームヘッドによって構成されるリンク機構の移動範囲
に雪等が付着したり滞留しようとしても、これがリンク
カバーによって防止される。したがって、リンク機構す
なわちワイパ装置の円滑な作動を阻害する原因となるこ
とがない。また、前記リンク機構の移動範囲に小枝など
の異物が不用意に入り込むことも防止できる。
裏面側にメッシュ状のリブが形成されているため、それ
自身の剛性が向上する。さらに、仮に車両のエンジンフ
ード後端下部の前記リンク機構部分近傍に雪が堆積した
り氷結した場合であっても、前記高剛性とされたリンク
カバーの被覆部が回動することによって、上記メッシュ
状のリブが堆積した雪等を削り落として除去し、更なる
雪の成長を防止することができる。またこのため、堆積
した雪や氷等によってリンクカバーの被覆部が裏面側か
ら押し上げられることがない。
装置では、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結
されたアームヘッドによって4節リンク式とされるワイ
パアームの前記リンク機構部分に、異物が挟み込まれる
ことを防止するのは勿論のこと、雪や氷等が滞留したり
その雪が成長することをも防止できる。
は、請求項4記載の車両用ワイパ装置において、前記被
覆部は、装置の停止状態において車両のフードの下方に
オーバーラップして前記メインレバー及びサブレバーを
被覆することを特徴としている。
ンクカバーの被覆部が車両のフードの下方にオーバーラ
ップしているため、リンクカバーによって一層確実にメ
インレバー及びサブレバーを被覆することができ、雪等
の付着や滞留を一層確実に防止することができる。
は、請求項5記載の車両用ワイパ装置において、前記リ
ンクカバーは、上面が段付きに形成された段部を有し、
装置の停止状態において前記装着部は前記車両のフード
から露出し、前記被覆部と前記車両のフードとの間隙が
前記段部によって設定される、ことを特徴としている。
なるタイプの車両(車両フードの寸法や形状が異なる車
両)に4節リンク機構を採用した場合でも、このリンク
カバーの段部の形成位置やその高さを好適に設定するこ
とによって、車両フードと4節リンク機構との間への異
物の侵入や雪や氷の滞留も防止することができる。
は、請求項6記載の車両用ワイパ装置において、前記装
着部は、装置の停止状態において前記車両のフードと略
同一高さの面一状態となるように前記被覆部に対して前
記段部によって段付きに形成された、ことを特徴として
いる。
置の停止状態において装着部が車両のフードと略同一高
さの面一状態となるように被覆部に対して段付きに形成
されているため、車両のフードとの間の隙間が一層少な
くなり、特に、装置の停止状態では、リンクカバー上の
雪や氷等がリンクカバーと面一状態の車両のフード側へ
連続して落ちてゆき、車両のフードとリンクカバーとの
間に入り込むのを防止できる。
態に係る車両用ワイパ装置10の全体構成が平面図にて
示されている。また、図5には車両に適用された状態の
ワイパ装置10が車両正面図にて示されており、図6に
は車両に適用された状態のワイパ装置10が断面図にて
示されている。
とこのワイパアーム12に保持されたワイパブレード3
6とによって構成されている。
びサブレバー16を備えている。メインレバー14は、
その一端部が、車体に設けられた回動軸としてのピボッ
ト軸18に固定されており、常にピボット軸18と共に
回動する。また、サブレバー16は、ピボット軸18か
ら所定距離離間した位置に設けられた支軸20に回動可
能に支持され、このピボット軸18と支軸20との間の
車体またはフレームが不動リンクを形成している。さら
に、これらのメインレバー14及びサブレバー16は、
互いに並列状態で配置されると共に、メインレバー14
の先端部には、連結軸22によってアームヘッド24が
回転可能に連結されており、また、サブレバー16の先
端部には、連結軸26によってアームヘッド24が回転
可能に連結された構成となっている。
ーム12を構成するリテーナ28がウインドシールドガ
ラスGに接近及び離間する方向に所定角度回動可能に支
軸30を介して連結されている。さらに、リテーナ28
とアームヘッド24との間には、スプリング(図示省
略)が掛け渡されており、常にリテーナ28をウインド
シールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。ま
た、リテーナ28の先端部には、リテーナ28と共にワ
イパアーム12を構成するアームピース32が固着され
ている。アームピース32の先端部は略U字状に屈曲さ
れて保持部34となっており、ワイパブレード36を図
示しないクリップ部材を介して連結保持している。
ク式とされたワイパアーム12を備えており、ピボット
軸18と共にメインレバー14が回動すると、サブレバ
ー16が連結されたアームヘッド24がピボット軸18
から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアー
ム12の全長が伸縮する(アームヘッド24の支持位置
が変位してその全長が見掛け上伸縮する)構成である。
クカバー40が取り付けられている。
びアームヘッド24の構成が図4の状態を表面側とする
と裏面側から視た斜視図にて示されている。また、図2
にはリンクカバー40及びアームヘッド24の構成が裏
面図にて示されており、図3にはリンクカバー40及び
アームヘッド24の構成が断面図にて示されている。
略扇形に形成されており、第1カバー部42と第2カバ
ー部44とによって構成されている。
50を備えている。さらに、第2カバー部44の基端側
には、周囲壁46に対向して周囲壁48が形成されてお
り、周囲壁46と周囲壁48との間がアームヘッド24
への装着部分となっている。当該部分には、複数の係止
片52が形成されている。これらの係止片52は、周囲
壁46及び周囲壁48から所定距離内側へ離間した位置
に周囲壁46、48とは別個に独立して立設されてお
り、アームヘッド24に形成された係止凹部54に係合
する構成である。またここで、アームヘッド24の係止
凹部54はアームヘッド24の幅方向に互いに対向せず
千鳥状に複数設けられ、それに対応してリンクカバー4
0の係止片52も千鳥状に設けられている。
することにより、リンクカバー40が長手方向及び幅方
向の移動を阻止された状態でアームヘッド24に固定さ
れる構成である。
連続する周囲壁56及び上壁50に連続する上壁58を
備えており、第2カバー部44から連続して扇状に延出
されている。またここで、第1カバー部42と第2カバ
ー部44との間には段部62が設けられている。すなわ
ち、上壁50と上壁58との境界部分には段部62が設
けられており、第1カバー部42と第2カバー部44と
は段部62を有して連続的に形成されている。
び第2カバー部44の裏面側一部には、メッシュ状のリ
ブ60が形成されており、第1カバー部42及び第2カ
バー部44の剛性を向上させている。
ヘッド24に対し上方から被せられて取り付けられ、第
1カバー部42が装置の停止状態において車両のエンジ
ンフードF(図5参照)の下方にオーバーラップしてメ
インレバー14及びサブレバー16の移動範囲を被覆
し、さらに、第2カバー部44がエンジンフードFから
露出してアームヘッド24とメインレバー14及びサブ
レバー16の移動範囲を第1カバー部42と共に被覆し
ている。したがって、アームヘッド24にリンクカバー
40が取り付けられた状態では、メインレバー14及び
サブレバー16等から成るリンク機構部分は外部には露
出しないように構成されている。
止状態において第1カバー部42とエンジンフードFと
の間隙が、段部62によって設定される構成である。
6に示す如く、装置の停止状態においてエンジンフード
Fと略同一高さの面一状態となるように寸法設定されて
いる。
る。
車両用ワイパ装置10では、ピボット軸18の回動に伴
ってワイパアーム12及びワイパブレード36が往復回
動することにより、ウインドシールドガラス面の雨滴等
を払拭する。
バー14が回動すると、メインレバー14の回動動作に
従動してアームヘッド24の動作を規制するサブレバー
16によって、アームヘッド24がピボット軸18から
相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアーム1
2の全長が伸縮する(アームヘッド24の支持位置が変
位してその全長が見掛け上伸縮する)。これにより、所
定の払拭位置ではワイパアーム12の全長が見掛け上伸
長して、その払拭範囲が拡大する。したがって、一般的
なワイパアームを備えたワイパ装置に比べると、ウイン
ドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が生
じ難くなる。
ームヘッド24にリンクカバー40が一体的に設けられ
ている。このリンクカバー40は、第1カバー部42が
車両のエンジンフードFの下方にオーバーラップしてメ
インレバー14及びサブレバー16の移動範囲を被覆し
ており、さらに第2カバー部44がエンジンフードFか
ら露出してアームヘッド24とメインレバー14及びサ
ブレバー16の移動範囲を第1カバー部42と共に被覆
している。
16及びアームヘッド24によって構成されるリンク機
構部分の移動範囲に雪や氷等が付着したり滞留しようと
しても、これがリンクカバー40によって防止される。
したがって、リンク機構すなわちワイパ装置10の円滑
な作動が阻害されることを防止できる。また特に、前記
リンク機構の移動範囲に小枝などの異物が不用意に入り
込むことも防止できる。
しており、第2カバー部44が車両のエンジンフードF
と略同一高さの面一状態となるように第1カバー部42
に対して段付きに形成されている。したがって、車両の
エンジンフードFとの間の隙間が一層少なくなり(簡単
な迷路構造でもある)、特に、装置の停止状態では、リ
ンクカバー40上の雪や氷等が第2カバー部44と面一
状態の車両のエンジンフードF側へ連続して落ちてゆ
き、雪や氷あるいは異物が車両のエンジンフードFとリ
ンクカバー40との間に入り込むのを一層確実に防止す
ることができる。
て第1カバー部42と車両のエンジンフードFとの間隙
は、段部62によって設定される。したがって、異なる
タイプの車両(エンジンフードの寸法や形状が異なる車
両)に4節リンク機構を採用した場合でも、このリンク
カバー40の段部62の形成位置やその高さを好適に設
定することによって、エンジンフードFと4節リンク機
構との間への異物の侵入や雪や氷の滞留も防止すること
ができる。
アームヘッド24に形成された係止凹部54に係合する
ことにより、アームヘッド24の長手方向及び幅方向の
移動を阻止された状態でアームヘッド24に固定された
構成であるため、簡単な操作でリンクカバー40を取り
付けることができ、組付け作業性が向上する。さらにこ
の場合、係止片52は、周囲壁46及び周囲壁48から
所定距離内側へ離間した位置にこれらの周囲壁46、2
0とは別個に独立して立設されているため、リンクカバ
ー40を取り付ける際には、係止片52が容易に撓んで
アームヘッド24の係止凹部54に係合する。したがっ
て、これによってもリンクカバー40の組付け性が一層
向上する。
凹部54がアームヘッド24の幅方向に互いに対向せず
千鳥状に複数設けられ、それに対応してリンクカバー4
0に形成された係止片52も千鳥状に設けられているた
め、これらの係止凹部54及び係止片52の必要肉厚寸
法を確保し易くなり、設計の自由度が向上する。
ー部42及び第2カバー部44の裏面側一部にはメッシ
ュ状のリブ60が形成されているため、リンクカバー4
0の剛性が向上する。しかも、車両のエンジンフードF
後端下部の前記リンク機構部分近傍に雪が堆積したり氷
結した場合には、前記高剛性とされたリンクカバー40
が回動する(ワイパ装置10が作動する)ことによっ
て、強制的に堆積した雪等を除去する(削り落とす)こ
とができ、このような雪の成長を防止することができ
る。
リンクカバー40が裏面側から押し上げられることがな
い。したがって、係止片52とアームヘッド24の係止
凹部54との係合が解除されることがなく、リンクカバ
ー40がアームヘッド24から不要に外れることがな
い。
パ装置10では、メインレバー14とサブレバー16及
びこれらが連結されたアームヘッド24によって4節リ
ンク式とされるワイパアーム12の前記リンク機構部分
に、雪や氷等が滞留したりその雪が成長することあるい
は異物が挟み込まれることを確実に防止できる。また、
リンクカバー40はアームヘッド24に設けられた簡単
な構成であるため低コストであり、さらにこのリンクカ
バー40が不要に外れることもない。
リンクカバー40の略中央部位に段部62が設けられた
構成としたが、これに限らず、何れの位置に段部62を
設けてもよい。換言すれば、第1カバー部42と第2カ
バー部44とは段部62を有して連続的に設ければよ
い。
く、延出方向後端側に(係止片52が形成されたアーム
ヘッド24への装着部分に接近した位置に)段部76を
設け、第1カバー部72を第2カバー部74りも大きく
設定してもよい。また逆に、延出方向先端側に(アーム
ヘッド24への装着部分から離間した位置に)前記段部
76を設け、第1カバー部72を第2カバー部74りも
小さく設定してもよい。
る。
一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与
してその説明を省略する。
車両用ワイパ装置に適用されたリンクカバー80の構成
が断面図にて示されている。
態に係るリンクカバー40と同様に、樹脂製で全体とし
て略扇形に形成されており、装着部82と被覆部84と
によって構成されている。
て、互いに対向し合う一対の周囲壁46及び周囲壁48
と、これらの周囲壁46と周囲壁48の上端部間に連続
する上壁50とによって、一側が開口する断面コ字状に
形成されている。また、装着部82には、複数の係止片
52が形成されている。これらの係止片52は、周囲壁
46及び周囲壁48から所定距離内側へ離間した位置に
周囲壁46、48とは別個に独立して立設されており、
アームヘッド24に形成された係止凹部54に係合する
構成である。またここで、アームヘッド24の係止凹部
54はアームヘッド24の幅方向に互いに対向せず千鳥
状に複数設けられ、それに対応してリンクカバー40の
係止片52も千鳥状に装着部42に設けられている。
することにより、リンクカバー80(装着部82)が長
手方向及び幅方向の移動を阻止された状態でアームヘッ
ド24に固定される構成である。
48)から連続して扇状に延出されており、周囲壁48
に連続する周囲壁56と、上壁50に連続する上壁58
とによって構成されている。上壁58は、中央部分にお
いて段部86によって段付きに形成されており、段部8
6よりも延出方向先端側(エンジンフードFの側)が第
1被覆部84Aとされ、段部86よりも後端側が第2被
覆部84Bとされている。すなわち、リンクカバー80
の装着部82と被覆部84は互いに連続しており、その
上面(上壁50及び上壁58)は段部86を有して連続
的に形成されている。
A及び第2被覆部84B)には、裏面側にメッシュ状の
リブ60が形成されており、被覆部84の剛性を向上さ
せている。
82がアームヘッド24に対し上方から被せられて取り
付けられ、被覆部84が前述したメインレバー14及び
サブレバー16の直上へ向けて延出されている。ここ
で、リンクカバー80の被覆部84(第1被覆部84
A)は、装置の停止状態において車両のエンジンフード
Fの下方にオーバーラップしてメインレバー14及びサ
ブレバー16を被覆し、さらに、装着部82及び被覆部
84の第2被覆部84Bは、エンジンフードFから露出
してアームヘッド24とメインレバー14及びサブレバ
ー16を被覆している。したがって、アームヘッド24
にリンクカバー80が取り付けられた状態では、メイン
レバー14及びサブレバー16等から成るリンク機構部
分は外部には露出しないように構成されている。
止状態において被覆部84の第1被覆部84Aとエンジ
ンフードFとの間隙が、段部86によって設定される構
成である。
84B及び装着部82は、装置の停止状態においてエン
ジンフードFと略同一高さの面一状態となるように寸法
設定されている。
る。
車両用ワイパ装置では、リンクカバー80の被覆部84
がメインレバー14及びサブレバー16の直上へ向けて
延出されており、第1被覆部84Aが装置の停止状態に
おいて車両のエンジンフードFの下方にオーバーラップ
してメインレバー14及びサブレバー16を被覆し、第
2被覆部84B及び装着部82が車両のエンジンフード
Fから露出してアームヘッド24とメインレバー14及
びサブレバー16を被覆している。
16及びアームヘッド24によって構成されるリンク機
構部分の移動範囲に雪や氷等が付着したり滞留しようと
しても、これがリンクカバー80によって防止される。
したがって、リンク機構すなわちワイパ装置の円滑な作
動が阻害されることを防止できる。また特に、前記リン
ク機構の移動範囲に小枝などの異物が不用意に入り込む
ことも防止できる。
しており、第2被覆部84B及び装着部82が車両のエ
ンジンフードFと略同一高さの面一状態となるように第
1被覆部84Aに対して段付きに形成されている。した
がって、車両のエンジンフードFとの間の隙間が一層少
なくなり、特に、装置の停止状態では、リンクカバー8
0上の雪や氷等が第2被覆部84B及び装着部82と面
一状態の車両のエンジンフードF側へ連続して落ちてゆ
き、雪や氷あるいは異物が車両のエンジンフードFとリ
ンクカバー80との間に入り込むのを一層確実に防止す
ることができる。
て被覆部84(第1被覆部84A)と車両のエンジンフ
ードFとの間隙は、段部86によって設定される。した
がって、異なるタイプの車両(エンジンフードの寸法や
形状が異なる車両)に4節リンク機構を採用した場合で
も、このリンクカバー80の段部86の形成位置やその
高さを好適に設定することによって、エンジンフードF
と4節リンク機構との間への異物の侵入や雪や氷の滞留
も防止することができる。
4(第1被覆部84A及び第2被覆部84B)には、裏
面側にメッシュ状のリブ60が形成されているため、被
覆部84自身の剛性が向上する。しかも、車両のエンジ
ンフードF後端下部の前記リンク機構部分近傍に雪が堆
積したり氷結した場合には、前記高剛性とされたリンク
カバー80の被覆部84が回動することによって、強制
的に堆積した雪等を除去する(削り落とす)ことがで
き、このような雪の成長を防止することができる。
リンクカバー80の被覆部84が裏面側から押し上げら
れることがない。したがって、係止片52とアームヘッ
ド24の係止凹部54との係合が解除されることがな
く、装着部82すなわちリンクカバー80がアームヘッ
ド24から不要に外れることがない。
クカバー80を適用したワイパ装置では、メインレバー
14とサブレバー16及びこれらが連結されたアームヘ
ッド24によって4節リンク式とされるワイパアーム1
2の前記リンク機構部分に、雪や氷等が滞留したりその
雪が成長することあるいは異物が挟み込まれることを確
実に防止できる。また、リンクカバー80はアームヘッ
ド24に設けられた簡単な構成であるため低コストであ
り、さらにこのリンクカバー80が不要に外れることも
ない。
リンクカバー80の被覆部84に段部86を設け、段部
86よりも延出方向先端側が第1被覆部84Aとされ、
段部86よりも後端側が第2被覆部84Bとされた構成
としたが、この段部86の形成箇所はこれに限らず、装
着部82と被覆部84との境界部分に設ける構成として
もよく、あるいは装着部82に設ける構成としてもよ
い。すなわち、リンクカバー80の装着部82及び被覆
部84は、段部86を有して連続的に形成されていれば
よい。
ームヘッドとリンクカバーの構成を示す斜視図である。
アームヘッドとリンクカバーの構成を示す裏面図であ
る。
アームヘッドとリンクカバーの構成を示す断面図であ
る。
全体構成を示す平面図である。
車両に適用された状態を示す正面図である。
車両に適用された状態を示す断面図である。
リンクカバーの変形例を示す断面図である。
アームヘッドとリンクカバーの構成を示す断面図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 車体に設けられた回動軸に連結され前記
回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸から
所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動可能
に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部
及び前記サブレバーの先端部がそれぞれ回転可能に連結
されるアームヘッドと、を有して4節リンクが形成さ
れ、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパ
ブレードが連結されるワイパアームを備えた車両用ワイ
パ装置において、 前記アームヘッドに取り付けられるリンクカバーを備
え、 前記リンクカバーは、前記メインレバー及びサブレバー
の移動範囲を被覆し、装置の停止状態において車両のフ
ードの下方にオーバーラップする第1カバー部と、前記
車両のフードから露出して前記アームヘッドと前記メイ
ンレバー及びサブレバーの移動範囲を前記第1カバー部
と共に被覆する第2カバー部と、を有し、 前記第1カバー部と前記第2カバー部とは段部を有して
連続的に形成され、装置の停止状態において前記第1カ
バー部と前記車両のフードとの間隙が前記段部によって
設定される、 ことを特徴とする車両用ワイパ装置。 - 【請求項2】 前記第2カバー部は、装置の停止状態に
おいて前記車両のフードと略同一高さの面一状態となる
ように前記第1カバー部に対して前記段部によって段付
きに形成された、 ことを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ装置。 - 【請求項3】 前記リンクカバーは、裏面側にメッシュ
状のリブが形成されたことを特徴とする請求項1または
請求項2記載の車両用ワイパ装置。 - 【請求項4】 車体に設けられた回動軸に連結され前記
回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸から
所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動可能
に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部
及び前記サブレバーの先端部がそれぞれ回転可能に連結
されるアームヘッドと、を有して4節リンクが形成さ
れ、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパ
ブレードが連結されるワイパアームを備えた車両用ワイ
パ装置において、 前記アームヘッドに取り付けられるリンクカバーを備
え、 前記リンクカバーは、 前記アームヘッドに装着される装着部と、 前記装着部から前記メインレバー及びサブレバーの直上
へ向けて延出され、裏面側にメッシュ状のリブが形成さ
れた被覆部と、 を有する、ことを特徴とする車両用ワイパ装置。 - 【請求項5】 前記被覆部は、装置の停止状態において
車両のフードの下方にオーバーラップして前記メインレ
バー及びサブレバーを被覆することを特徴とする請求項
4記載の車両用ワイパ装置。 - 【請求項6】 前記リンクカバーは、上面が段付きに形
成された段部を有し、装置の停止状態において前記装着
部は前記車両のフードから露出し、前記被覆部と前記車
両のフードとの間隙が前記段部によって設定される、 ことを特徴とする請求項5記載の車両用ワイパ装置。 - 【請求項7】 前記装着部は、装置の停止状態において
前記車両のフードと略同一高さの面一状態となるように
前記被覆部に対して前記段部によって段付きに形成され
た、 ことを特徴とする請求項6記載の車両用ワイパ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28976198A JP3286605B2 (ja) | 1997-12-12 | 1998-10-12 | 車両用ワイパ装置 |
US09/206,950 US6119301A (en) | 1997-12-11 | 1998-12-08 | Wiper device including cover |
DE19857375A DE19857375B4 (de) | 1997-12-11 | 1998-12-11 | Wischervorrichtung |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-342690 | 1997-12-12 | ||
JP34269097 | 1997-12-12 | ||
JP28976198A JP3286605B2 (ja) | 1997-12-12 | 1998-10-12 | 車両用ワイパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11227571A true JPH11227571A (ja) | 1999-08-24 |
JP3286605B2 JP3286605B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=26557736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28976198A Expired - Fee Related JP3286605B2 (ja) | 1997-12-11 | 1998-10-12 | 車両用ワイパ装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286605B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009096243A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-07 | Asmo Co Ltd | ワイパ装置 |
JP2017007545A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | アスモ株式会社 | 車両ワイパ装置 |
US10556569B2 (en) | 2015-06-17 | 2020-02-11 | Denso Corporation | Vehicular wiper device |
Citations (4)
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JPS61181745A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-08-14 | アンドレ・ルロイ | ワイパ装置 |
JPH01500896A (ja) * | 1986-07-22 | 1989-03-30 | エス・ダブユ・エフ オート‐エレクトリツク ゲー・エム・ベー・ハー | 風防ワイパーシステム |
JPH05509052A (ja) * | 1990-08-03 | 1993-12-16 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 自動車のウインドガラス用のワイパ装置 |
JPH07329729A (ja) * | 1994-06-06 | 1995-12-19 | Isao Iwazawa | 一本式屈伸ワイパ装置 |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP28976198A patent/JP3286605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP3286605B2 (ja) | 2002-05-27 |
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