JPH1122717A - ポスター掲示用吸盤体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸盤体の頂部に、ピン止め具、ネジ止め具、磁着具、ク
リップ具などを設けたポスター掲示用吸盤体を提供しよ
うとするものである。 【課題】 ポスターなどの掲示物を掲示するのに、平板
体にセロテープや画鋲を用いて使用する以外に適切な掲
示用具は見当たらなかった。 【解決手段】 平板体に真空圧現象を利用して吸着する
吸盤体において、該吸盤体の頂部に、ピンで穿孔止めで
きるピン止め具、又はネジで螺合止めできるネジ止め具
を設けて、紙片掲示物を頂部に掲示できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、平板体に真空圧現
象により吸着する吸盤体を用いてポスターなどの紙片掲
示物が掲示可能なポスター掲示用吸盤体に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来から吸盤体は、その吸盤体の上部か
ら平板体に押し付けることで、真空圧現象を起こさせ、
それで吸盤体を平板体に吸着させていた。またその目的
は、吸盤体の頂部に設けられている穴に、棒状物や紐状
物を通して、この棒状物や紐状物に掲示物を止めたり吊
るしたりして使用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】日常生活において、ガ
ラス戸やガラス窓、掲示板、黒板、壁面などの平板体を
利用して、ポスターなどの紙片掲示物を張り出すこと
が、予想外に多いものである。こうした際には、セロテ
ープ（商標名）や画鋲で止めることが大半であった。し
かしセロテープで止めた場合には、気温が上がってくる
と剥がれ落ちることがあった。更にはセロテープを剥が
したところに粘着剤がこびりついて残り、張り付けたと
ころを汚してしまうという問題もあった。また画鋲を用
いて止めた場合には、ガラス面や金属面では刺さらない
ので使用できないという問題の他、画鋲の刺し後が残
り、黒板や掲示板を毀損してしまうという問題もあっ
た。かかる状態にあるにもかかわらず、ポスターなどの
掲示物を掲示するのに、上記のような平板体にセロテー
プや画鋲を用いて使用する以外に適切な掲示用具は見当
たらなかった。本発明は従来技術の有する上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、吸盤体を新規なものに構成して、ガラスの平板面や
鉄製の平板面、板の平板面、合成樹脂の平板面などに、
より強力に吸着させ、吸盤体の頂部に、ピン止め具１、
ネジ止め具２、磁着具３、クリップ具４などを設けて、
ポスターなどの紙片掲示物を掲示できるポスター掲示用
吸盤体を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるポスター掲示用吸盤体は、下記のよ
うな構成としている。

【請求項１】 平板体に真空圧現象を利用して吸着する
吸盤体において、該吸盤体の頂部に、ピンで穿孔止めで
きるピン止め具１、又はネジで螺合止めできるネジ止め
具２を設けて、紙片掲示物を頂部に掲示できるようにす
る。

【０００５】

【請求項２】 ピン止め具１又はネジ止め具２に替え、
磁着力又はクリップ力によって紙片掲示物を挟着でき
る、磁着具３又はクリップ具４を設けたものである請求
項１記載のポスター掲示用吸盤体とする。

【０００６】

【請求項３】 平板体に、真空圧現象を利用して吸着す
る吸盤において、より強力な吸着力を得るために、吸盤
内中心部に磁石体５を固着させたものである請求項１、
２記載のポスター掲示用吸盤体とする。

【０００７】

【請求項４】 吸盤に可愛らしさを持たせるために、吸
盤表面を動物の顔に似せた似顔絵吸盤体６としたもので
ある請求項１、２、３記載のポスター掲示用吸盤体とす
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】

１．吸盤体の頂部にピン止め具１又はネジ止め具２を設
けたものは、吸盤体を平板体に上から押し付けることで
真空圧現象が起こり、吸盤体が平板体に吸着する。これ
を紙片掲示物の大きさに合わせて、その隅々が止まるよ
うに四か所に吸着させる。次にその吸盤体の頂部の上に
紙片掲示物を乗せ、その上からピンでピン穴に向けて押
し付けて穿孔止めし、又はメスネジ体をオスネジ体に螺
合するように回していくと、それぞれ紙片掲示物を突き
破り、紙片掲示物は平板体に吸着している吸盤体の頂部
にピン止め、又は螺合止めできる。またこの逆に紙片掲
示物をあらかじめ吸盤体に止めてから、吸盤体を平板体
に吸着させて使用してもよい。この紙片掲示方法では、
ピン止め具１、又はネジ止め具２で掲示物をしっかりと
押さえつけることができるので、掲示物は剥がれにく
い。

【０００９】２．前記１記載と同様の吸盤体に磁着具
３、又はクリップ具４を設けたものは、紙片掲示物を磁
着力又は挟着力によって挟着できるので、紙片掲示物に
穴を空けて紙片掲示物を毀損することなく掲示でき、そ
の他の効果も前記１同様の効果を有する。

【００１０】３．吸盤内中心部に磁石体５を固着させた
ものにあっては、磁着力が効く平板体では、吸盤体によ
る吸着力に加え、磁石体５の磁着力が加わり、掲示物に
多少の力が加えられても吸盤体が剥離脱落することが起
こりにくい。

【００１１】４．吸盤表面を動物の顔に似せた似顔絵吸
盤体６にしたものにあっては、吸盤に可愛らしさがあ
り、掲示物を掲示する吸盤体に相応しい吸盤体としての
価値がでる。

【００１２】

【実施例】実施例について図面を参照に説明する。図１
〜２は、請求項１に関する実施例で、図１は、吸盤体の
頂部にピン止め具１を設けた正面断面図、図２は、頂部
にネジ止め具２を設けた正面断面図である。図１の実施
例では、吸盤体の頂部にピン止め具１を設けたもので、
ピン止め具１のピン穴を有するメス体を頂部に埋め込
み、ピンを有するオス体は上から刺し込んで使用するも
のである。本実施例では理解しやすいように紙片掲示物
を刺し込んだ状態図にしてある。また図２の実施例で
は、吸盤体の頂部にネジ止め具２を設けたもので、ネジ
止め具２の、先端が尖っているオス体を吸盤体の頂部に
埋め込み、メス体はその上から螺合させて使用するもの
である。図１、２の吸盤体の頂部にピン止め具１又はネ
ジ止め具２を設けたものは、吸盤体を平板体に上から押
し付けることで真空圧現象が起こり、吸盤体が平板体に
吸着する。これを紙片掲示物の大きさに合わせて、その
隅々が止まるように四か所に吸着させる。次にその吸盤
体の頂部の上に紙片掲示物を乗せ、その上からピンでピ
ン穴に向けて押し付けて穿孔止めし、又はメスネジ体を
オスネジ体に螺合するように回していくと、それぞれ紙
片掲示物を突き破り、紙片掲示物は平板体に吸着してい
る吸盤体の頂部にピン止め、又は螺合止めできる。また
この逆に、紙片掲示物をあらかじめ吸盤体に止めてか
ら、吸盤体を平板体に吸着させて使用する方法をとって
もよい。この紙片掲示方法では、ピン止め具１、又はネ
ジ止め具２で掲示物をしっかりと押さえつけることがで
きるので、紙片掲示物は剥がれにくい。また紙片掲示物
が吸盤体の頂部の上に掲示されることになるので、掲示
物としての著しいアピール効果が生じる。

【００１３】図３〜４は、請求項２に関する実施例で、
図３は、頂部に磁着具３を設けた正面断面図、図４は、
頂部にクリップ具４を設けた正面部分断面図である。図
３の実施例では、吸盤体の頂部に磁着具３のメス体を埋
め込んで設け、オス体はその上に磁着力で吸着させて使
用するものである。これで掲示用に用いるには、紙片掲
示物をメス体の上に置き、その上からオス体を乗せ、磁
着力で挟着させて掲示することになる。また図４の実施
例では、吸盤体の頂部にクリップ具４を固着させて設け
たものである。これで掲示用に用いるには、クリップ具
４で紙片掲示物の四辺を挟んで掲示することになる。以
上のように吸盤体に磁着具３、又はクリップ具４を設け
たものは、それぞれ紙片掲示物を磁着力又は挟着力によ
って挟着できるので、紙片掲示物に穴を空けて紙片掲示
物を毀損することなく掲示できるという効果を発揮す
る。その他に、前記請求項１同様の効果を有する。

【００１４】図５は、請求項３に関する実施例で、吸盤
内中心部に磁石体５を固着させた正面断面図である。本
実施例では、吸盤内中心部に磁石体５を固着させてい
る。この実施例は磁着力が効く平板体で使用するもの
で、吸盤体による吸着力に加え、磁石体５の磁着力が加
わり、掲示物に多少の力が加えられても吸盤体が剥離脱
落することが起こりにくい。この発明は請求項１、２の
実施に適用されるもので、より強力な吸着力が得られる
ことから、紙片掲示物をより安定的に掲示することがで
きる。

【００１５】図６は、請求項４に関する実施例で、吸盤
表面を動物の顔に似せた一実施例の似顔絵吸盤体６の上
面図である。本実施例では、吸盤表面を動物の顔に似せ
た似顔絵吸盤体６にしたものである。この発明は請求項
１、２、３の実施に適用されるもので、本実施例では吸
盤体に飾り物としての要素と、可愛らしさが加わり、紙
片掲示物用の吸盤体としての商品価値が高まる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、次に示す効果を奏する。 １．吸盤体の頂部にピン止め具１又はネジ止め具２を設
けたものは、紙片掲示物は平板体に吸着している吸盤体
の頂部にピン止め、又は螺合止めできる。この紙片掲示
方法では、ピン止め具１、又はネジ止め具２で掲示物を
しっかりと押さえつけることができるので、掲示物は剥
がれにくい。また紙片掲示物が吸盤体の頂部の上に掲示
されることになるので、掲示物としての著しいアピール
効果が生じる。 ２．吸盤体の頂部に磁着具３、又はクリップ具４を設け
たものは、紙片掲示物を磁着力又は挟着力によって挟着
できるので、紙片掲示物を毀損することなく掲示でき
る。その他、前記１同様の効果を有する。 ３．吸盤内中心部に磁石体５を固着させたものにあって
は、被磁着平板体に実施すると、真空圧現象による吸着
力と、磁着力がとが同時に発揮され、より強力な吸着力
が得られ、紙片掲示物をより安定的に掲示することがで
きる。 ４．吸盤表面を動物の顔に似せた似顔絵吸盤体６にした
ものにあっては、吸盤体に飾り物としての要素と、可愛
らしさが加わり、紙片掲示物用の吸盤体としての商品価
値が高まる。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】吸盤体の頂部にピン止め具を設けた正面断面図
である。

【図２】吸盤体の頂部にネジ止め具を設けた正面断面図
である。

【図３】吸盤体の頂部に磁着具を設けた正面断面図であ
る。

【図４】吸盤体の頂部にクリップ具を設けた正面部分断
面図である。

【図５】吸盤内中心部に磁石体を固着させた正面断面図
である。

【図６】吸盤表面を動物の顔に似せた一実施例の似顔絵
吸盤体の上面図である。

【符号の説明】

（１） は ピン止め具 （２） は ネジ止め具 （３） は 磁着具 （４） は クリップ具 （５） は 磁石体 （６） は 似顔絵吸着盤

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平板体に真空圧現象を利用して吸着する
   吸盤体において、該吸盤体の頂部に紙片掲示物を、ピン
   で穿孔止めできるピン止め具（１）又はネジで螺合止め
   できるネジ止め具（２）を設けたことを特徴とするポス
   ター掲示用吸盤体。
2. 【請求項２】 ピン止め具（１）又はネジ止め具（２）
   に替え、磁着力又はクリップ力によって紙片掲示物を挟
   着できる、磁着具（３）又はクリップ具（４）を設けた
   ものである請求項１記載のポスター掲示用吸盤体。
3. 【請求項３】 平板体に、真空圧現象を利用して吸着す
   る吸盤において、より強力な吸着力を得るために、吸盤
   内中心部に磁石体（５）を固着させたものである請求項
   １、２、記載のポスター掲示用吸盤体。
4. 【請求項４】 吸盤に可愛らしさを持たせるために、吸
   盤表面を動物の顔に似せた似顔絵吸盤体（６）としたも
   のである請求項１、２、３記載のポスター掲示用吸盤
   体。