JPH11226882A - 搬送ロボット - Google Patents

搬送ロボット

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JPH11226882A
JPH11226882A JP4300498A JP4300498A JPH11226882A JP H11226882 A JPH11226882 A JP H11226882A JP 4300498 A JP4300498 A JP 4300498A JP 4300498 A JP4300498 A JP 4300498A JP H11226882 A JPH11226882 A JP H11226882A
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JP
Japan
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rotation axis
arm
common
base column
shaft
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JP4300498A
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Yasuhito Itagaki
泰仁 板垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空雰囲気内の使用に適した小型で安価な搬
送ロボットを提供すること。 【解決手段】 搬送ロボット10は、支持プレート24に軸
受けされたベースカラム32を有する。このベースカラム
32上に共通フレーム34が支持される。その共通フレーム
34の第1ビーム部36aを含む左側ハンドラ40aは共通モー
タ86によりベースカラム32を回転させることにより伸縮
方向が設定され、また共通モータ86および第1モータ96
aによりベースカラム32および第1駆動シャフト52aを介
して伸縮駆動される。また、共通フレーム34の第2ビー
ム部36bを含む右側ハンドラ40bは、左側ハンドラ40aと
同様に伸縮方向が設定され、また共通モータ86および第
2のモータ96bによりベースカラム32および第2駆動シ
ャフト52bを介して伸縮駆動される。ベースカラム32、
駆動シャフト52a,52bは同軸状に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、搬送ロボットに関
し、特に半導体ウェハや液晶ディスプレー(LCD)基
板等の被処理体を真空雰囲気内で取り扱うことが必要な
半導体プロセスに最適なダブルハンド型の搬送ロボット
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハやLCD基板等の被処理体
を、化学蒸着(CVD)装置、拡散装置、レジスト塗布
装置等の処理装置内で搬送するため、あるいはこれら装
置に対して搬送するため、搬送ロボットが使用される。
この種の搬送ロボットには、高いスループットを維持し
ながら正確な動作を行うことが要求される。また、特に
ロードロックチャンバー内等の真空雰囲気に設置される
搬送ロボットに対しては、さらに、小型であることや、
クリーンな環境を維持することが要求される。
【0003】図6および図7は半導体ウェハの搬送に使
用される従来の典型的なダブルハンド型の搬送ロボット
を示す平面図および部分縦断側面図である。
【0004】この搬送ロボットにおいては、シャフト1
12を中心として回転可能な支持プレート114上に、
左右対称となるように第1および第2のハンドラ11
6,118が配設される。各ハンドラ116,118
は、互いに軸支された基端アーム122、中間アーム1
24および先端アーム126を組み合わせた多関節アー
ム構造を有する。先端アーム126の自由端部には半導
体ウェハWを載置するためのハンド128が形成され
る。基端アーム122は支持プレート114下に延びる
中空シャフト132を介して駆動され、また、中間アー
ム124および先端アーム126は中空シャフト132
に延びるシャフト134を介して駆動される。
【0005】図6および図7に示した従来の搬送ロボッ
トは、支持プレート114を通る5つの回転軸、すなわ
ち、支持プレート114用の1軸、第1および第2ハン
ドラ116,118の基端アーム122用の2軸、第1
および第2ハンドラ116,118の中間アーム124
および先端アーム126用の2軸を有する。したがっ
て、例えば、この搬送ロボットを真空雰囲気内で使用す
る場合には、各軸ごとに気密なシール構造、例えば磁性
流体シールを設けることが必要となり、しかも、これら
のシール構造は、それ自体が回転する支持プレート11
4に取り付ける必要がある。このため、この搬送ロボッ
トを真空雰囲気内で使用することは、スペースやコスト
の観点から問題があるとともに、真空雰囲気内のクリー
ンな環境の維持という点でも信頼性に欠ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、真空雰囲気内での使用に
適した小型で安価な搬送ロボットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1本発明は、支持プレートを貫通するとともに、
これに軸受けされたベースカラムと、前記ベースカラム
上に支持された共通フレームと、動力伝達用の第1およ
び第2中間軸構造を介して前記共通フレームに回転可能
にそれぞれ接続された第1および第2中間アームと、動
力伝達用の第1および第2先端軸構造を介して前記第1
および第2中間アームの自由端部に回転可能にそれぞれ
接続された第1および第2先端アームと、前記ベースカ
ラム内を通って前記共通フレームに至るように、前記ベ
ースカラムに対して同軸状に設けられ、一方が前記ベー
スカラムに軸受けされるとともに他方が一方の中に同軸
状にかつ相対的に回転可能に配置された動力伝達用の第
1および第2駆動シャフトと、前記第1駆動シャフトお
よび前記第1中間軸構造間、ならびに前記第2駆動シャ
フトおよび前記第2中間軸構造間でそれぞれ動力を伝達
するため、前記共通フレーム内に配置された第1および
第2上流側伝達手段と、前記第1中間軸構造および前記
第1先端軸構造間、ならびに前記第2中間軸構造および
前記第2先端軸構造間でそれぞれ動力を伝達するため、
前記第1および第2中間アーム内にそれぞれ配設された
第1および第2下流側伝達手段と、前記ベースカラムを
介して前記共通フレームを回転駆動するため、前記ベー
スカラムに接続された共通駆動源と、前記第1中間アー
ムおよび第1先端アームを回転駆動するため、前記第1
駆動シャフトに接続された第1駆動源と、前記第2中間
アームおよび第2先端アームを回転駆動するため、前記
第2駆動シャフトに接続された第2駆動源とを具備す
る、搬送ロボットを提供する。
【0008】このような構成によれば、ハンドリングを
支持するための支持プレートが固定され、かつ支持プレ
ートを通る回転軸が3軸となり、しかもこの3軸が同軸
状に設けられる。したがって、支持プレートが回転型で
かつ5つの回転軸を有する従来の構造と比較して、構造
が単純であり、小型にかつ安価に製造することができ
る。このような特徴は、搬送ロボットを真空雰囲気内で
使用する際に、有効な利点となる。すなわち、第1発明
によれば真空雰囲気内での使用に適した小型で安価な搬
送ロボットを提供することができる。
【0009】また、第2発明は、上記搬送ロボットにお
いて、前記支持プレートに固定され、前記共通駆動源、
前記第1駆動源、および前記第2駆動源を収容する筐体
を有し、前記共通駆動源、前記第1駆動源、および前記
第2駆動源が前記支持プレートまたは前記筐体に固定さ
れていることを特徴とする搬送ロボットを提供する。
【0010】上述したように、支持プレートを通る3つ
の回転軸が同軸状に設けられていることから、これらを
駆動する前記共通駆動源、前記第1駆動源、および前記
第2駆動源をこのように支持プレートまたはこれらを収
容する筐体に固定することができ、したがって駆動源が
移動しないので駆動源の配線がからまることによる断線
等のトラブルが発生しない。
【0011】さらに、第3発明は、上記いずれかの搬送
ロボットにおいて、前記共通フレームの回転軸と前記第
1の中間アームの回転軸との間の距離と、前記第1中間
アームの回転軸と前記第1先端アームの回転軸との間の
距離とが等しく、また、前記共通フレームの回転軸と前
記第2中間アームの回転軸との間の距離と、前記第2中
間アームの回転軸と前記第2先端アームの回転軸との間
の距離とが等しいことを特徴とする搬送ロボットを提供
する。
【0012】さらにまた、第4発明は、上記第3発明に
係る搬送ロボットにおいて、前記共通フレームの回転軸
と前記第1中間アームの回転軸との間の距離と、前記共
通フレームの回転軸と前記第2中間アームの回転軸との
間の距離とが等しい搬送ロボットを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2は、それぞれ本発
明の一形態に係る半導体ウェハの搬送に使用されるダブ
ルハンド型の搬送ロボット10を示す平面図および側面
図である。また、図3および図4は、それぞれ搬送ロボ
ット10のハンドリング部12の内部構造を示す図、お
よび駆動部14の詳細を示す部分縦断側面図である。
【0014】搬送ロボット10は真空雰囲気に設定可能
なロードロックチャンバー2内に配設されたハンドリン
グ部12と、ロードロックチャンバー2の底壁4の外側
に取り付けられた駆動部14とを具備する。ロードロッ
クチャンバー2の側壁には2つの開口6,8が形成さ
れ、これらはそれぞれ、例えば真空処理室およびイン/
アウトユニット(図示せず)に連通する。開口6,8に
はそれぞれゲートバルブ6a,8aが配設され、ロード
ロックチャンバー2内の気密性が保持されるようになっ
ている。
【0015】駆動部14を覆うケーシング22の天板
は、ハンドリング部12を支持するための支持プレート
24からなる。支持プレート24はロードロックチャン
バー2の底壁4にネジ25により固定される。底壁4お
よび支持プレート24には互いに整一する円形の開口4
a,24aが形成されている。開口4a,24a内に
は、円柱カラー26がその軸方向が垂直となるように配
設される。カラー26はフランジ部26aを有し、これ
を介して支持プレート24の下面にネジ27等により固
定される。ロードロックチャンバー2内の気密性を保持
するため、開口4aを囲むように支持プレート24上に
Oシールリング4bが配設され、また、開口24aを囲
むようにカラー26のフランジ部26a上にOシールリ
ング24bが配設される。
【0016】カラー26内には、これと同軸状にベース
カラム32が配設される。ベースカラム32は、軸受け
29を介してカラー26内に回転可能に支持される。ロ
ードロックチャンバー2内の気密性を保持するため、カ
ラー26とベースカラム32との間には磁性流体シール
28が配設される。
【0017】カラー26から突出するベースカラム32
の上端部には共通フレーム34が、ロードロックチャン
バー2の底壁4に対して平行となるように固定される。
共通フレーム34は、第1および第2ビーム部36a,
36bを有する平面がブーメラン状に屈曲した形状を有
し、かつ内部空間が実質的に閉鎖されたケーシングによ
り形成される。第1および第2ビーム部36a,36b
は互いに120度の角度をなすように設定される。な
お、共通フレーム34は、支持プレート24上で自転を
行うだけのものであるから、ビーム部のような細い部分
を有しない形状、例えば円板形状等にしてもよい。
【0018】第1および第2ビーム部36a,36bの
自由端部には、垂直に配置された、動力伝達用の第1お
よび第2中間軸構造38a,38bを介して第1および
第2中間アーム42a,42bが平行にかつ回転可能に
それぞれ接続される。第1および第2中間アーム42
a,42bもまた、それぞれ内部空間が実質的に閉鎖さ
れたケーシングにより形成される。
【0019】第1および第2中間軸構造38a,38b
は、第1および第2ビーム部36a,36bに固定され
た芯シャフト39a,39bと、第1および第2中間ア
ーム42a,42bに固定された中空シャフト41a,
41bとをそれぞれ有する。芯シャフト39a,39b
の上端部は第1および第2中間アーム42a,42bに
それぞれ枢着される。中空シャフト41a,41bの下
端部は、第1および第2ビーム36a,36bにそれぞ
れ枢着される。中空シャフト41a,41bは、その内
部の軸受けを介して芯シャフト39a,39bに同軸状
にかつ回転自在に取り付けられる。
【0020】第1および第2中間アーム42a,42b
の自由端部には、垂直に配置された、動力伝達用の第1
および第2先端軸構造44a,44bを介して第1およ
び第2先端アーム46a,46bが平行にかつ回転可能
にそれぞれ接続される。第1および第2先端軸構造44
a,44bは、第1および第2中間アーム42a,42
bに固定された芯シャフト43a,43bと、第1およ
び第2先端アーム46a,46bに固定された中空シャ
フト45a,45bとをそれぞれ有する。中空シャフト
45a,45bは、その内部の軸受けを介して芯シャフ
ト43a,43bに同軸状にかつ回転自在に取り付けら
れる。
【0021】第1先端アーム46aは第1中間アーム4
2aの上側に接続される一方、第2先端アーム46bは
第2中間アーム42bの下側に接続される。第1および
第2先端アーム46a,46bの自由端部には半導体ウ
ェハWを載置するための第1および第2ハンド48a,
48bがそれぞれ形成される。
【0022】第1および第2ハンド48a,48bが近
接した位置で互いに干渉し合うことなく動作できるよう
に、第1および第2中間軸構造38a,38bの上端は
異なる高さを有する。すなわち、第2中間軸構造38b
は、第1中間アーム42aと第1先端アーム46aとを
合わせた高さ以上の間隔分だけ、第2ビーム部36bか
ら第2中間アーム42bを離間させるように設定され
る。
【0023】ベースカラム32内を通って共通フレーム
34内に至るように、動力伝達用の第1および第2駆動
シャフト52a,52bが垂直に配設される。これら第
1および第2駆動シャフト52a,52bは、第1駆動
シャフト52aを内側、第2駆動シャフト52bを外側
にして同軸状に設けられ、これらが相対的に回転可能な
ように、これらの間に軸受け57が設けられている。そ
して、外側の第2駆動シャフト52bは、軸受け56
(右側のみ図示)を介してベースカラム32に回転可能
に支持され、かつベースカラム32に対して同軸状に配
置されている。すなわち、ベースカラム32、第2駆動
シャフト52bおよび第1駆動シャフト52aは全て同
軸状に配置されている。
【0024】ロードロックチャンバー2内の気密性を保
持するため、ベースカラム32と第2駆動シャフト52
bとの間、および第1駆動シャフト52aと第2駆動シ
ャフト52bとの間には磁性流体シール54が配設され
る。
【0025】第1駆動シャフト52aおよび第1中間構
造38a間、および第2駆動シャフト52bおよび第2
中間軸構造38b間でそれぞれ動力を伝達するため、共
通フレーム34の第1および第2ビーム部36a,36
b内に第1および第2上流側伝達手段62a,62bが
それぞれ配設される。第1および第2上流側伝達手段6
2a,62bは、同軸状に配置されている第1および第
2駆動シャフト52a,52bにそれぞれ固定され、上
下に配置されたギア付き駆動プーリー64a,64b
と、第1および第2中間構造38a,38bの中空シャ
フト41a,41bに固定されたギア付き従動プーリー
66a,66bと、プーリー間に掛け渡されたタイミン
グベルト68a,68bとをそれぞれ有する。
【0026】第1中間軸構造38aおよび第1先端軸構
造44a間、第2中間軸構造38bおよび第2先端軸構
造44b間でそれぞれ動力を伝達するため、第1および
第2中間アーム42a,42b内に第1および第2下流
側伝達手段72a,72bがそれぞれ配設される。第1
および第2下流側伝達手段72a,72bは、第1およ
び第2中間軸構造38a,38bの芯シャフト39a,
39bに固定されたギア付き駆動プーリー74a,74
bと、第1および第2先端軸構造44a,44bの中空
シャフト45a,45bに固定されたギア付き従動プー
リー76a,76bと、プーリー間に掛け渡されたタイ
ミングベルト78a,78bとをそれぞれ有する。
【0027】第1および第2下流側伝達手段72a,7
2bは、第1および第2駆動シャフト52a,52bの
回転により発生する、共通フレーム34に対する第1お
よび第2中間アーム42a,42bの回転と、第1およ
び第2中間アーム42a,42bに対する第1および第
2先端アーム46a,46bの回転とが、互いに逆方向
でかつ回転量の比が2:1となるように設定される。例
えば共通フレーム34に対して第1中間アーム42aが
反時計方向に60度回転されると、第1中間アーム42
aに対して第1先端アーム46aが時計方向に30度回
転される。この回転量比の設定は、具体的には、第1お
よび第2中間軸構造38a,38b側のプーリー74
a,74bと、第1および第2先端軸構造44a,44
b側のプーリー76a,76bとのギア比の選択により
行われる。
【0028】カラー26から突出するベースカラム32
の下端部には、大径ギア82が同軸状に固定される。大
径ギア82は共通駆動源である共通モータ86に取り付
けられた小径ギア84と噛合う。共通モータ86は、ア
タッチメント88を介して支持プレート24に固定され
る。したがって、共通フレーム34は、支持プレート2
4に対して、ベースカラム32を介して共通モータ86
により回転駆動可能となる。
【0029】第1および第2駆動シャフト52a,52
bは、ベースカラム32に固定された大径ギア82を貫
通して突出し、さらに第1駆動シャフト52aは第2駆
動シャフト52bの下端から下方へ突出し、これら第1
および第2駆動シャフト52a,52bの下端部には、
それぞれギア92a,92bがこれら軸に対して同軸状
に固定される。ギア92a,92bは、第1および第2
駆動源である第1および第2モータ96a,96bに取
り付けられた小径ギア94a,94bとそれぞれ噛合
う。第1および第2モータ96a,96bは、アタッチ
メント98a,98bを介して、駆動部14を覆うケー
シング22の底板に固定される。
【0030】したがって、第1中間アーム42aおよび
第1先端アーム46aは、共通フレーム34に対して、
第1駆動シャフト52aを介して第1モーター96aに
より回転可能となる。また、第2中間アーム42bおよ
び第2先端アーム46bは、共通フレーム34に対し
て、第2駆動シャフト52bを介して第2モータ96b
により回転可能となる。
【0031】すなわち、共通フレーム34の第1ビーム
部36a、第1中間アーム42a、第1先端アーム46
aおよび第1ハンド48a等から左側ハンドラ40aが
構成される。左側ハンドラ40aは、共通モータ86に
より伸縮方向が設定され、また、共通モーター86およ
び第1モータ96aにより伸縮駆動される。また、共通
フレーム34の第2ビーム部36b、第2中間アーム4
2b、第2先端アーム46bおよび第2ハンド48b等
から右側ハンドラ40bが構成される。右側ハンドラ4
0bは、共通モータ86により伸縮方向が設定され、ま
た、共通モータ86および第2モータ96bにより伸縮
駆動される。
【0032】図1あるいは後述の図5に示すように、左
右のハンドラ40a,40bは、搬送ロボット10の平
面の形状において、実質的に左右対称となるように配設
される。より具体的には、共通フレーム34の回転軸と
第1中間アーム42aの回転軸との間の距離と、共通フ
レーム34の回転軸と第2中間アーム42bの回転軸と
の間の距離と、第1中間アーム42aの回転軸と第1先
端アーム46aの回転軸との間の距離と、第2中間アー
ム42bの回転軸と第2先端アーム46bの回転軸との
間の距離とが全て等しくなるように設定される。したが
って、図5(a)に示すように、左右のハンドラ40
a,40bの初期状態すなわちニュートラルな状態にお
いて、共通フレーム34の第1ビーム部36a、第1中
間アーム42aおよび第1先端アーム46aの回転軸は
正三角形の頂点に位置し、また、共通フレーム34の第
2ビーム36b、第2中間アーム42bおよび第2先端
アーム46bの回転軸も正三角形の頂点に位置する。
【0033】次に、図5の(a)〜(r)を参照して搬
送ロボット10の動作を説明する。図を簡便にかつわか
りやすくするため、これらの図においては各部を模式的
に示し、かつ左右のハンドラ40a,40bによりウェ
ハWを直線的に搬送する場合を示す。また、以下の説明
において、共通フレーム34、第1および第2中間アー
ム42a,42bを時計方向に回転させるための共通モ
ーター86、第1および第2モーター96a,96bの
回転方向は「+」の符号を付し、それと逆方向は「−」
の符号を付して示す。
【0034】図5の(a)に示す左右のハンドラ40
a,40bの初期状態すなわちニュートラルな状態は、
換言すると、左右のハンドラ40a,40bが折り畳ま
れた状態、すなわちウェハWを最も引き込んだ状態とな
る。これ以上ウェハWを引き込もうとすると、左右のハ
ンドラ40a,40bの中間アームが、ハンドリング部
12の最小旋回範囲MRからはみ出してしまうため、不
適当となる。
【0035】まず、図7の(a)に示す状態から、左側
ハンドラ40aによりウェハWを直線的に送出する場
合、共通モータ86と第1モータ96aとを1:2の角
速度で、それぞれ「−」方向および「+」方向に回転さ
せる。この間、右側ハンドラ40b用の第2モータ96
bは停止させておく。
【0036】図5の(e)に示す、左側ハンドラ40a
の第1ビーム部36a、第1中間アーム42aおよび第
1先端アーム46aがまっすぐに延びた状態は、図5の
(a)に示す状態から、共通モータ86を−120度回
転させるとともに、第1モータ96aを+240度回転
させることにより得られる。図5の(b)〜(d)は、
図5(e)に示す状態に至るまでの間の、共通モータ8
6をそれぞれ−30度、−60度、−90度回転させ、
また、第1モータ96aをそれぞれ+60度、+120
度、+180度回転させた時の状態を示す。
【0037】次に、図5の(e)に示す状態から、左側
ハンドラ40aによりウェハWを直線的に引き込む場
合、共通モータ86と第1モータ96aとを1:2の角
速度で、それぞれ「+」方向および「−」方向に回転さ
せる。この間、右側ハンドラ40b用の第2モータ96
bは停止させておく。
【0038】図5の(i)に示す、左側ハンドラ40a
が折り畳まれた状態は、図5(e)に示す状態から、共
通モータ86を+120度回転させるとともに、第1モ
ータ96aを−240度回転させることにより得られ
る。図5の(f)〜(h)は、図5の(i)に示す状態
に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ+30
度、+60度、+90度回転させ、また、第1モータ9
6aをそれぞれ−60度、−120度、−180度回転
させた時の状態を示す。
【0039】次に、図5の(j)に示す初期状態あるい
はニュートラルな状態から、右側ハンドラ40bにより
ウェハWを直線的に送出する場合、共通モーター86と
第1モーター96bとを1:2の角速度で、それぞれ
「+」方向および「−」方向に回転させる。この間、左
側ハンドラ40a用の第1モーター96aは停止させて
おく。
【0040】図5の(n)に示す、右側ハンドラ40b
の第2ビーム部36b、第2中間アーム42bおよび第
2先端アーム46bがまっすぐに延びた状態は、図5の
(j)に示す状態から、共通モータ86を+120度回
転させるとともに、第2モーター96bを−240度回
転させることにより得られる。図5(k)〜(m)は、
図5の(n)に示す状態に至るまでの間の、共通モータ
86をそれぞれ+30度、+60度、+90度回転さ
せ、また、第2モータ96bをそれぞれ−60度、−1
20度、−180度回転させた時の状態を示す。
【0041】次に、図5の(n)に示す状態から、右側
ハンドラ40bによりウェハWを直線的に引き込む場
合、共通モータ86と第2モータ96bとを1:2の角
速度で、それぞれ「−」方向および「+」方向に回転さ
せる。この間、左側ハンドラ40a用の第1モータ96
aは停止させておく。
【0042】図5の(r)に示す右側ハンドラ40bが
折り畳まれた状態は、図5の(n)に示す状態から、共
通モータ86を−120度回転させるとともに、第2モ
ータ96bを+240度回転させることにより得られ
る。図5の(o)〜(q)は、図5の(r)に示す状態
に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ−30
度、−60度、−90度回転させ、また、第2モータ9
6bをそれぞれ+60度、+120度、+180度回転
させた時の状態を示す。
【0043】また、左右のハンドラ40a,40bの伸
縮方向を変更する場合、第1および第2モータ96a,
96bを停止させ、共通モータ86のみを作動させる。
これにより、左右ハンドラ40a,40bを伸縮させる
ことなく伸縮方向を設定することができる。次に上記図
5(a)〜(r)に示す操作を行えば、その設定された
方向において、左右ハンドラ40a,40bは伸縮を行
うことができ、すなわち、ウェハWを直線的に搬送する
ことができる。
【0044】このように、本実施形態の搬送ロボット1
0は、通常のダブルハンド型搬送ロボットと同等の機能
を確保しつつ、支持プレート24を貫通する駆動軸すな
わち回転軸が共通フレーム34を回転させるベースカラ
ム32、左側のハンドラ40aを駆動させる第1駆動シ
ャフト52a、および右側のハンドラ40bを駆動させ
る第2駆動シャフト52bの3軸であり、しかもこれら
が同軸状に設けられているシンプルな装置構成を有す
る。したがって、安価に製造でき、また小型化も可能で
ある。さらに、3つの駆動軸が同軸状に設けられている
ことにより、これらを駆動するモータ86,96a、9
6bを支持プレート24あるいはケーシング22に固定
することができ、モータの移動による配線のからみ等の
トラブルが生じない。
【0045】なお、上述の実施の形態においては、被処
理基板として半導体ウェハを搬送する搬送ロボットを開
示しているが、搬送ロボット10は、第1および第2先
端アーム46a,46bの自由端部の形状を変更するだ
けでLCD基板、CDディスク、フロッピーディスク
等、種々の基板の処理に適用することが可能となる。ま
た、本発明は上述の実施形態のように真空雰囲気内で取
り扱う場合に特に有効であるが、これに限るものではな
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送ロボ
ットは、ハンドリングを支持するための支持プレートが
固定され、かつ支持プレートを通る回転軸が3軸とな
り、しかもこの3軸が同軸状に設けられる。したがっ
て、支持プレートが回転型でかつ5つの回転軸を有する
従来の構造と比較して、構造が単純であり、かつ省スペ
ース化することができ、小型にかつ安価に製造すること
ができ、真空雰囲気内での使用に適した搬送ロボットを
提供することができる。
【0047】また、支持プレートを通る3つの回転軸が
同軸状に設けられていることから、これらを駆動する前
記共通駆動源、前記第1駆動源、および前記第2駆動源
をこのように支持プレートまたはこれらを収容する筐体
に固定することができ、したがって駆動源が移動しない
ので駆動源の配線がからまることによる断線等のトラブ
ルが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体ウェハ用搬送
ロボットを示す平面図。
【図2】図1に示す搬送ロボットの側面図。
【図3】図1に示す搬送ロボットのハンドリング部の内
部構造を示す図。
【図4】図1に示す搬送ロボットの駆動部の詳細を示す
部分縦断側面図。
【図5】図3に示す搬送ロボットの動作を順に示す図。
【図6】従来の半導体ウェハ用搬送ロボットを示す平面
図。
【図7】従来の半導体ウェハ用搬送ロボットを示す部分
縦断側面図。
【符号の説明】
2…ロードロックチャンバー 10…搬送ロボット 12…ハンドリング部 14…駆動部 22…ケーシング 24…支持プレート 26…カラー 32…ベースカラム 34…共通フレーム 36a,36b…第1および第2ビーム部 38a,38b…第1および第2中間軸構造 42a,42b…第1および第2中間アーム 44a,44b…第1および第2先端軸構造 46a,46b…第1および第2先端アーム 52a,52b…第1および第2駆動シャフト 86…共通モータ 96a,96b…第1および第2モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持プレートを貫通するとともに、これ
    に軸受けされたベースカラムと、 前記ベースカラム上に支持された共通フレームと、 動力伝達用の第1および第2中間軸構造を介して前記共
    通フレームに回転可能にそれぞれ接続された第1および
    第2中間アームと、 動力伝達用の第1および第2先端軸構造を介して前記第
    1および第2中間アームの自由端部に回転可能にそれぞ
    れ接続された第1および第2先端アームと、 前記ベースカラム内を通って前記共通フレームに至るよ
    うに、前記ベースカラムに対して同軸状に設けられ、一
    方が前記ベースカラムに軸受けされるとともに他方が一
    方の中に同軸状にかつ相対的に回転可能に配置された動
    力伝達用の第1および第2駆動シャフトと、 前記第1駆動シャフトおよび前記第1中間軸構造間、な
    らびに前記第2駆動シャフトおよび前記第2中間軸構造
    間でそれぞれ動力を伝達するため、前記共通フレーム内
    に配置された第1および第2上流側伝達手段と、 前記第1中間軸構造および前記第1先端軸構造間、なら
    びに前記第2中間軸構造および前記第2先端軸構造間で
    それぞれ動力を伝達するため、前記第1および第2中間
    アーム内にそれぞれ配設された第1および第2下流側伝
    達手段と、 前記ベースカラムを介して前記共通フレームを回転駆動
    するため、前記ベースカラムに接続された共通駆動源
    と、 前記第1中間アームおよび第1先端アームを回転駆動す
    るため、前記第1駆動シャフトに接続された第1駆動源
    と、 前記第2中間アームおよび第2先端アームを回転駆動す
    るため、前記第2駆動シャフトに接続された第2駆動源
    とを具備することを特徴とする搬送ロボット。
  2. 【請求項2】 前記支持プレートに固定され、前記共通
    駆動源、前記第1駆動源、および前記第2駆動源を収容
    する筐体を有し、前記共通駆動源、前記第1駆動源、お
    よび前記第2駆動源が前記支持プレートまたは前記筐体
    に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の搬
    送ロボット。
  3. 【請求項3】 前記共通フレームの回転軸と前記第1中
    間アームの回転軸との間の距離と、前記第1中間アーム
    の回転軸と前記第1先端アームの回転軸との間の距離と
    が等しく、また、前記共通フレームの回転軸と前記第2
    中間アームの回転軸との間の距離と、前記第2中間アー
    ムの回転軸と前記第2先端アームの回転軸との間の距離
    とが等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の搬送ロボット。
  4. 【請求項4】 前記共通フレームの回転軸と前記第1中
    間アームの回転軸との間の距離と、前記共通フレームの
    回転軸と前記第2中間アームの回転軸との間の距離とが
    等しいことを特徴とする請求項3に記載の搬送ロボッ
    ト。
JP4300498A 1998-02-10 1998-02-10 搬送ロボット Withdrawn JPH11226882A (ja)

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