JPH11226883A - センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット - Google Patents

センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット

Info

Publication number
JPH11226883A
JPH11226883A JP4300598A JP4300598A JPH11226883A JP H11226883 A JPH11226883 A JP H11226883A JP 4300598 A JP4300598 A JP 4300598A JP 4300598 A JP4300598 A JP 4300598A JP H11226883 A JPH11226883 A JP H11226883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
rotation
range
moving member
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4300598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhito Itagaki
泰仁 板垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4300598A priority Critical patent/JPH11226883A/ja
Publication of JPH11226883A publication Critical patent/JPH11226883A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空雰囲気内の使用に適した小型で安価な搬
送ロボットを提供すること。 【解決手段】 搬送ロボット10は、ウエハを搬送する搬
送部34,40a,40bと、搬送部34,40a,40bを駆動するための
シャフト32,52a,52bと、シャフト32,52a,52bに接続さ
れ、搬送部34,40a,40bを駆動するためのモータ86,96a,9
6bと、モータ86,96a,96bによるシャフト32,52a,52bの回
転に対応して所定の範囲を往復動するレバー103,104,10
5と、搬送部34,40a,40bの回転移動の範囲を規定するた
めに、レバー103,104,105の移動範囲を規定するセンサ
ー部106a,106b,107a,107b,108a,108bとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、センサー機構、具
体的には半導体ウェハや液晶ディスプレー(LCD)基
板等の被処理体を搬送する搬送ロボット、特にこれら被
処理体を真空雰囲気内で取り扱う場合に用いられるダブ
ルハンド型の搬送ロボットに好適なセンサー機構、およ
びそのようなセンサー機構を用いた搬送ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハやLCD基板等の被処理体
を、化学蒸着(CVD)装置、拡散装置、レジスト塗布
装置等の処理装置内で搬送するため、あるいはこれら装
置に対して搬送するため、搬送ロボットが使用される。
この種の搬送ロボットには、高いスループットを維持し
ながら正確な動作を行うことが要求される。また、特に
ロードロックチャンバー内等の真空雰囲気に設置される
搬送ロボットに対しては、さらに、小型であることや、
クリーンな環境を維持することが要求される。
【0003】図8および図9は半導体ウェハの搬送に使
用される従来の典型的なダブルハンド型の搬送ロボット
を示す平面図および部分縦断側面図である。
【0004】この搬送ロボットにおいては、シャフト1
12を中心として回転可能な支持プレート114上に、
左右対称となるように第1および第2のハンドラ11
6,118が配設される。各ハンドラ116,118
は、互いに軸支された基端アーム122、中間アーム1
24および先端アーム126を組み合わせた多関節アー
ム構造を有する。先端アーム126の自由端部には半導
体ウェハWを載置するためのハンド128が形成され
る。基端アーム122は支持プレート114下に延びる
中空シャフト132を介して駆動され、また、中間アー
ム124および先端アーム126は中空シャフト132
に延びるシャフト134を介して駆動される。
【0005】このように、図8および図9に示した従来
の搬送ロボットは、支持プレート114を通る5つの回
転軸、すなわち、支持プレート114用の1軸、第1お
よび第2ハンドラ116,118の基端アーム122用
の2軸、第1および第2ハンドラ116,118の中間
アーム124および先端アーム126用の2軸を有す
る。
【0006】これら支持プレート114、第1および第
2ハンドラ116,118の基端アーム122、中間ア
ーム124、先端アーム126の駆動はコントローラに
より制御されるが、この場合に、これらの基準位置およ
び限界位置をセンサーにより検出する必要がある。
【0007】このため、従来は、これらを駆動するため
の各回転軸に取り付けられたギアにリミットスイッチを
固定し、これにより基準位置および限界位置を検出する
方式を採用している。
【0008】しかしながら、この場合には、リミットス
イッチの配置の都合上、各軸の回転範囲は330度が限
度であり、したがって支持プレート114、第1および
第2ハンドラ116,118の基端アーム122、中間
アーム124、先端アーム126の旋回量にも限界があ
り、アームを全ての方向にアクセスすることは不可能で
ある。
【0009】また、このように5軸を有する搬送ロボッ
トを真空雰囲気内で使用する場合には、各軸ごとに気密
なシール構造、例えば磁性流体シールを設けることが必
要となり、しかも、これらのシール構造は、それ自体が
回転する支持プレート114に取り付ける必要がある。
このため、この搬送ロボットを真空雰囲気内で使用する
ことは、スペースやコストの観点から問題があるととも
に、真空雰囲気内のクリーンな環境の維持という点でも
信頼性に欠ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、装置をあらゆる方向にア
クセス可能にすることができるセンサー機構、およびこ
のようなセンサー機構を用いた搬送ロボットを提供する
ことを目的とする。また、このようなセンサー機構を有
するとともに、真空雰囲気内での使用に適した小型で安
価な搬送ロボットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、駆動源による回転駆動力を、シャフト
を介して伝達して部材を駆動する機構を有する装置に用
いられるセンサー機構であって、前記駆動源による前記
シャフトの回転に対応して所定の範囲を往復動する移動
部材と、前記部材の回転移動の範囲を規定するために、
前記移動部材の移動範囲を規定するセンサー部とを具備
することを特徴とするセンサー機構を提供する。
【0012】第2発明は、第1発明のセンサー機構にお
いて、前記シャフトの回転にともなって回転し、その面
に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有するカ
ム部材をさらに具備し、前記移動部材は、前記カム部材
の溝に係合する突出部と、基準に対して軸止された支点
部と、前記センサー部により検出される先端部とを有す
ることを特徴とするセンサー機構を提供する。
【0013】第3発明は、第1または第2発明のセンサ
ー機構において、前記センサー部は、前記移動部材の移
動範囲の両端側に設けられた一対の位置センサーを有す
ることを特徴とするセンサー機構を提供する。
【0014】第4発明は、被搬送体を搬送する搬送部
と、前記搬送部を駆動するためのシャフトと、前記シャ
フトに接続され、前記搬送部を駆動するための駆動源
と、前記駆動源による前記シャフトの回転に対応して所
定の範囲を往復動する移動部材と、前記搬送部の回転移
動の範囲を規定するために、前記移動部材の移動範囲を
規定するセンサー部とを具備することを特徴とする搬送
ロボットを提供する。
【0015】第5発明は、第4発明の搬送ロボットにお
いて、前記シャフトの回転にともなって回転し、その面
に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有するカ
ム部材をさらに具備し、前記移動部材は、前記カム部材
の溝に係合する突出部と、基準に対して軸止された支点
部と、前記センサー部により検出される先端部とを有す
ることを特徴とする搬送ロボットを提供する。
【0016】第6発明は、前記第4または第5発明の搬
送ロボットにおいて、前記センサー部は、前記移動部材
の移動範囲の両端側に設けられた一対の位置センサーを
有することを特徴とする搬送ロボットを提供する。
【0017】第7発明は、支持プレートを貫通するとと
もに、これに軸受けされたベースカラムと、前記ベース
カラム上に支持された共通フレームと、共通フレームに
回転可能に支持された第1および第2アーム部と、前記
第1および第2アーム部をそれぞれ駆動するための第1
および第2駆動シャフトと、前記ベースカラムを介して
前記共通フレームを回転駆動するため、前記ベースカラ
ムに接続された共通駆動源と、前記第1駆動シャフトに
接続され、前記第1アーム部を駆動するための第1駆動
源と、前記第2駆動シャフトに接続され、前記第2アー
ム部を駆動するための第2駆動源と、前記共通駆動源に
よる前記ベースカラムの回転に対応して所定の範囲を往
復動する主移動部材と、前記共通フレームの回転移動の
範囲を規定するために、前記主移動部材の移動範囲を規
定する主センサー部と、前記第1駆動源による前記第1
駆動シャフトの回転に対応して所定の範囲を往復動する
第1移動部材と、前記第1アーム部の回転移動範囲を規
定するために、前記第1移動部材の移動範囲を規定する
第1センサー部と、前記第2駆動源による前記第2駆動
シャフトの回転に対応して所定の範囲を往復動する第2
移動部材と、前記第2アーム部の回転移動範囲を規定す
るために、前記第2移動部材の移動範囲を規定する第2
センサー部とを具備することを特徴とする搬送ロボット
を提供する。
【0018】第8発明は、支持プレートを貫通するとと
もに、これに軸受けされたベースカラムと、前記ベース
カラム上に支持された共通フレームと、動力伝達用の第
1および第2中間軸構造を介して前記共通フレームに回
転可能にそれぞれ接続された第1および第2中間アーム
と、動力伝達用の第1および第2先端軸構造を介して前
記第1および第2中間アームの自由端部に回転可能にそ
れぞれ接続された第1および第2先端アームと、前記ベ
ースカラム内を通って前記共通フレームに至るように、
前記ベースカラムに対して同軸状に設けられ、一方が前
記ベースカラムに軸受けされるとともに他方が一方の中
に同軸状にかつ相対的に回転可能に配置された動力伝達
用の第1および第2駆動シャフトと、前記第1駆動シャ
フトおよび前記第1中間軸構造間、ならびに前記第2駆
動シャフトおよび前記第2中間軸構造間でそれぞれ動力
を伝達するため、前記共通フレーム内に配置された第1
および第2上流側伝達手段と、前記第1中間軸構造およ
び前記第1先端軸構造間、ならびに前記第2中間軸構造
および前記第2先端軸構造間でそれぞれ動力を伝達する
ため、前記第1および第2中間アーム内にそれぞれ配設
された第1および第2下流側伝達手段と、前記ベースカ
ラムを介して前記共通フレームを回転駆動するため、前
記ベースカラムに接続された共通駆動源と、前記第1中
間アームおよび第1先端アームを回転駆動するため、前
記第1駆動シャフトに接続された第1駆動源と、前記第
2中間アームおよび第2先端アームを回転駆動するた
め、前記第2駆動シャフトに接続された第2駆動源と、
前記共通駆動源による前記ベースカラムの回転に対応し
て所定の範囲を往復動する主移動部材と、前記共通フレ
ームの回転移動の範囲を規定するために、前記主移動部
材の移動範囲を規定する主センサー部と、前記第1駆動
源による前記第1駆動シャフトの回転に対応して所定の
範囲を往復動する第1移動部材と、前記第1アーム部の
回転移動範囲を規定するために、前記第1移動部材の移
動範囲を規定する第1センサー部と、前記第2駆動源に
よる前記第2駆動シャフトの回転に対応して所定の範囲
を往復動する第2移動部材と、前記第2アーム部の回転
移動範囲を規定するために、前記第2移動部材の移動範
囲を規定する第2センサー部とを具備することを特徴と
する搬送ロボットを提供する。
【0019】第9発明は、第7または第8発明の搬送ロ
ボットにおいて、前記ベースカラムの回転にともなって
回転し、その面に回転方向に沿って形成された渦巻き状
の溝を有する主カム部材と、前記第1駆動シャフトの回
転にともなって回転し、その面に回転方向に沿って形成
された渦巻き状の溝を有する第1カム部材と、前記第2
駆動シャフトの回転にともなって回転し、その面に回転
方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有する第2カム
部材とをさらに具備し、前記主移動部材は、前記主カム
部材の溝に係合する突出部と、前記支持プレートに対し
て軸止された支点部と、前記主センサー部により検出さ
れる先端部とを有し、前記第1移動部材は、前記第1カ
ム部材の溝に系合する突出部と、前記支持プレートに対
して軸止された支点部と、前記第1センサー部により検
出される先端部とを有し、前記第2移動部材は、前記第
2カム部材の溝に系合する突出部と、前記支持プレート
に対して軸止された支点部と、前記第2センサー部によ
り検出される先端部とを有することを特徴とする搬送ロ
ボットを提供する。
【0020】第10発明は、第7ないし第9発明のいず
れかの搬送ロボットにおいて、前記主センサー部、前記
第1センサー部、および前記第2センサー部は、それぞ
れ主移動部材、第1移動部材、第2移動部材の移動範囲
の両端側に設けられた一対の位置センサーを有すること
を特徴とする搬送ロボットを提供する。
【0021】第11発明は、第10発明の搬送ロボット
において、前記主移動部材の前記先端部に固定されると
ともに、前記第1センサー機構の一対の位置センサーお
よび前記第2センサー機構の一対の位置センサーが固定
された固定部材をさらに具備することを特徴とする搬送
ロボットを提供する。
【0022】第1発明の構成によれば、駆動源によるシ
ャフトの回転に対応して所定の範囲を往復動する移動部
材を設け、部材の回転移動の範囲を規定するために、セ
ンサー部により移動部材の移動範囲を規定するようにし
たので、ギアにリミットスイッチが固定された従来のセ
ンサー機構と異なり、シャフトの360度以上の回転に
対応してセンサーを設けることができる。したがって、
いずれの方向に対しても部材をアクセスさせることがで
き、第4発明のように、部材として搬送部を用いれば、
いずれの方向にもアクセス可能な搬送ロボットを実現す
ることができる。
【0023】また、第7発明および第8発明によれば、
上記特徴に加え、ハンドリングを支持するための支持プ
レートが固定され、かつ支持プレートを通る回転軸が3
軸となるため、支持プレートが回転型でかつ5つの回転
軸を有する従来の構造と比較して、小型にかつ安価に製
造することができるといった利点が付加される。特に、
第8発明では、上記3軸が同軸状に設けられているの
で、さらに構造が単純であり、一層小型にかつ安価に製
造することができる。このような特徴は、搬送ロボット
を真空雰囲気内で使用する際に、有効な利点となる。す
なわち、真空雰囲気内での使用に適した小型で安価な搬
送ロボットを提供することができる。
【0024】第2発明、第5発明、第9発明のように、
その面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有
するカム部材をシャフトに設け、移動部材の突出部をそ
の溝に系合させることにより、シャフトの回転に伴うカ
ム部材の回転によって移動部材が一定の範囲を往復する
ことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1および図2は、それぞれ本発
明の一形態に係る半導体ウェハの搬送に使用されるダブ
ルハンド型の搬送ロボット10を示す平面図および側面
図である。また、図3および図4は、それぞれ搬送ロボ
ット10のハンドリング部12の内部構造を示す図、お
よび駆動部14の詳細を示す部分縦断側面図である。
【0026】搬送ロボット10は真空雰囲気に設定可能
なロードロックチャンバー2内に配設されたハンドリン
グ部12と、ロードロックチャンバー2の底壁4の外側
に取り付けられた駆動部14とを具備する。ロードロッ
クチャンバー2の側壁には2つの開口6,8が形成さ
れ、これらはそれぞれ、例えば真空処理室およびイン/
アウトユニット(図示せず)に連通する。開口6,8に
はそれぞれゲートバルブ6a,8aが配設され、ロード
ロックチャンバー2内の気密性が保持されるようになっ
ている。
【0027】駆動部14を覆うケーシング22の天板
は、ハンドリング部12を支持するための支持プレート
24からなる。支持プレート24はロードロックチャン
バー2の底壁4にネジ25により固定される。底壁4お
よび支持プレート24には互いに整一する円形の開口4
a,24aが形成されている。開口4a,24a内に
は、円柱カラー26がその軸方向が垂直となるように配
設される。カラー26はフランジ部26aを有し、これ
を介して支持プレート24の下面にネジ27等により固
定される。ロードロックチャンバー2内の気密性を保持
するため、開口4aを囲むように支持プレート24上に
Oシールリング4bが配設され、また、開口24aを囲
むようにカラー26のフランジ部26a上にOシールリ
ング24bが配設される。
【0028】カラー26内には、これと同軸状にベース
カラム32が配設される。ベースカラム32は、軸受け
29を介してカラー26内に回転可能に支持される。ロ
ードロックチャンバー2内の気密性を保持するため、カ
ラー26とベースカラム32との間には磁性流体シール
28が配設される。
【0029】カラー26から突出するベースカラム32
の上端部には共通フレーム34が、ロードロックチャン
バー2の底壁4に対して平行となるように固定される。
共通フレーム34は、第1および第2ビーム部36a,
36bを有する平面がブーメラン状に屈曲した形状を有
し、かつ内部空間が実質的に閉鎖されたケーシングによ
り形成される。第1および第2ビーム部36a,36b
は互いに120度の角度をなすように設定される。な
お、共通フレーム34は、支持プレート24上で自転を
行うだけのものであるから、ビーム部のような細い部分
を有しない形状、例えば円板形状等にしてもよい。
【0030】第1および第2ビーム部36a,36bの
自由端部には、垂直に配置された、動力伝達用の第1お
よび第2中間軸構造38a,38bを介して第1および
第2中間アーム42a,42bが平行にかつ回転可能に
それぞれ接続される。第1および第2中間アーム42
a,42bもまた、それぞれ内部空間が実質的に閉鎖さ
れたケーシングにより形成される。
【0031】第1および第2中間軸構造38a,38b
は、第1および第2ビーム部36a,36bに固定され
た芯シャフト39a,39bと、第1および第2中間ア
ーム42a,42bに固定された中空シャフト41a,
41bとをそれぞれ有する。芯シャフト39a,39b
の上端部は第1および第2中間アーム42a,42bに
それぞれ枢着される。中空シャフト41a,41bの下
端部は、第1および第2ビーム36a,36bにそれぞ
れ枢着される。中空シャフト41a,41bは、その内
部の軸受けを介して芯シャフト39a,39bに同軸状
にかつ回転自在に取り付けられる。
【0032】第1および第2中間アーム42a,42b
の自由端部には、垂直に配置された、動力伝達用の第1
および第2先端軸構造44a,44bを介して第1およ
び第2先端アーム46a,46bが平行にかつ回転可能
にそれぞれ接続される。第1および第2先端軸構造44
a,44bは、第1および第2中間アーム42a,42
bに固定された芯シャフト43a,43bと、第1およ
び第2先端アーム46a,46bに固定された中空シャ
フト45a,45bとをそれぞれ有する。中空シャフト
45a,45bは、その内部の軸受けを介して芯シャフ
ト43a,43bに同軸状にかつ回転自在に取り付けら
れる。
【0033】第1先端アーム46aは第1中間アーム4
2aの上側に接続される一方、第2先端アーム46bは
第2中間アーム42bの下側に接続される。第1および
第2先端アーム46a,46bの自由端部には半導体ウ
ェハWを載置するための第1および第2ハンド48a,
48bがそれぞれ形成される。
【0034】第1および第2ハンド48a,48bが近
接した位置で互いに干渉し合うことなく動作できるよう
に、第1および第2中間軸構造38a,38bの上端は
異なる高さを有する。すなわち、第2中間軸構造38b
は、第1中間アーム42aと第1先端アーム46aとを
合わせた高さ以上の間隔分だけ、第2ビーム部36bか
ら第2中間アーム42bを離間させるように設定され
る。
【0035】ベースカラム32内を通って共通フレーム
34内に至るように、動力伝達用の第1および第2駆動
シャフト52a,52bが垂直に配設される。これら第
1および第2駆動シャフト52a,52bは、第1駆動
シャフト52aを内側、第2駆動シャフト52bを外側
にして同軸状に設けられ、これらが相対的に回転可能な
ように、これらの間に軸受け57が設けられている。そ
して、外側の第2駆動シャフト52bは、軸受け56
(右側のみ図示)を介してベースカラム32に回転可能
に支持され、かつベースカラム32に対して同軸状に配
置されている。すなわち、ベースカラム32、第2駆動
シャフト52bおよび第1駆動シャフト52aは全て同
軸状に配置されている。
【0036】ロードロックチャンバー2内の気密性を保
持するため、ベースカラム32と第2駆動シャフト52
bとの間、および第1駆動シャフト52aと第2駆動シ
ャフト52bとの間には磁性流体シール54が配設され
る。
【0037】第1駆動シャフト52aおよび第1中間構
造38a間、および第2駆動シャフト52bおよび第2
中間軸構造38b間でそれぞれ動力を伝達するため、共
通フレーム34の第1および第2ビーム部36a,36
b内に第1および第2上流側伝達手段62a,62bが
それぞれ配設される。第1および第2上流側伝達手段6
2a,62bは、同軸状に配置されている第1および第
2駆動シャフト52a,52bにそれぞれ固定され、上
下に配置されたギア付き駆動プーリー64a,64b
と、第1および第2中間構造38a,38bの中空シャ
フト41a,41bに固定されたギア付き従動プーリー
66a,66bと、プーリー間に掛け渡されたタイミン
グベルト68a,68bとをそれぞれ有する。
【0038】第1中間軸構造38aおよび第1先端軸構
造44a間、第2中間軸構造38bおよび第2先端軸構
造44b間でそれぞれ動力を伝達するため、第1および
第2中間アーム42a,42b内に第1および第2下流
側伝達手段72a,72bがそれぞれ配設される。第1
および第2下流側伝達手段72a,72bは、第1およ
び第2中間軸構造38a,38bの芯シャフト39a,
39bに固定されたギア付き駆動プーリー74a,74
bと、第1および第2先端軸構造44a,44bの中空
シャフト45a,45bに固定されたギア付き従動プー
リー76a,76bと、プーリー間に掛け渡されたタイ
ミングベルト78a,78bとをそれぞれ有する。
【0039】第1および第2下流側伝達手段72a,7
2bは、第1および第2駆動シャフト52a,52bの
回転により発生する、共通フレーム34に対する第1お
よび第2中間アーム42a,42bの回転と、第1およ
び第2中間アーム42a,42bに対する第1および第
2先端アーム46a,46bの回転とが、互いに逆方向
でかつ回転量の比が2:1となるように設定される。例
えば共通フレーム34に対して第1中間アーム42aが
反時計方向に60度回転されると、第1中間アーム42
aに対して第1先端アーム46aが時計方向に30度回
転される。この回転量比の設定は、具体的には、第1お
よび第2中間軸構造38a,38b側のプーリー74
a,74bと、第1および第2先端軸構造44a,44
b側のプーリー76a,76bとのギア比の選択により
行われる。
【0040】カラー26から突出するベースカラム32
の下端部には、大径ギア82が同軸状に固定される。大
径ギア82は共通駆動源である共通モータ86に取り付
けられた小径ギア84と噛合う。共通モータ86は、ア
タッチメント88を介して支持プレート24に固定され
る。したがって、共通フレーム34は、支持プレート2
4に対して、ベースカラム32を介して共通モータ86
により回転駆動可能となる。
【0041】第1および第2駆動シャフト52a,52
bは、ベースカラム32に固定された大径ギア82を貫
通して突出し、さらに第1駆動シャフト52aは第2駆
動シャフト52bの下端から下方へ突出し、これら第1
および第2駆動シャフト52a,52bの下端部には、
それぞれギア92a,92bがこれら軸に対して同軸状
に固定される。ギア92a,92bは、第1および第2
駆動源である第1および第2モータ96a,96bに取
り付けられた小径ギア94a,94bとそれぞれ噛合
う。第1および第2モータ96a,96bは、アタッチ
メント98a,98bを介して、駆動部14を覆うケー
シング22の底板に固定される。
【0042】したがって、第1中間アーム42aおよび
第1先端アーム46aは、共通フレーム34に対して、
第1駆動シャフト52aを介して第1モーター96aに
より回転可能となる。また、第2中間アーム42bおよ
び第2先端アーム46bは、共通フレーム34に対し
て、第2駆動シャフト52bを介して第2モータ96b
により回転可能となる。
【0043】すなわち、共通フレーム34の第1ビーム
部36aに接続された第1中間アーム42a、第1先端
アーム46aおよび第1ハンド48a等から左側ハンド
ラ(第1アーム部)40aが構成される。左側ハンドラ
40aは、共通モータ86により伸縮方向が設定され、
また、共通モーター86および第1モータ96aにより
伸縮駆動される。また、共通フレーム34の第2ビーム
部36bに接続された第2中間アーム42b、第2先端
アーム46bおよび第2ハンド48b等から右側ハンド
ラ(第2アーム部)40bが構成される。右側ハンドラ
40bは、共通モータ86により伸縮方向が設定され、
また、共通モータ86および第2モータ96bにより伸
縮駆動される。そして、これら左右のハンドラ40a,
40bにより搬送部が構成される。
【0044】図1あるいは後述の図7に示すように、左
右のハンドラ40a,40bは、搬送ロボット10の平
面の形状において、実質的に左右対称となるように配設
される。より具体的には、共通フレーム34の回転軸と
第1中間アーム42aの回転軸との間の距離と、共通フ
レーム34の回転軸と第2中間アーム42bの回転軸と
の間の距離と、第1中間アーム42aの回転軸と第1先
端アーム46aの回転軸との間の距離と、第2中間アー
ム42bの回転軸と第2先端アーム46bの回転軸との
間の距離とが全て等しくなるように設定される。したが
って、図7(a)に示すように、左右のハンドラ40
a,40bの初期状態すなわちニュートラルな状態にお
いて、共通フレーム34の第1ビーム部36a、第1中
間アーム42aおよび第1先端アーム46aの回転軸は
正三角形の頂点に位置し、また、共通フレーム34の第
2ビーム36b、第2中間アーム42bおよび第2先端
アーム46bの回転軸も正三角形の頂点に位置する。
【0045】次に、以上のような搬送ロボットのセンサ
ー機構について、図5を参照して説明する。センサー機
構100は、共通モータ86によるベースカラム32の
回転に対応して所定の範囲を往復動(回動)するレバー
(主移動部材)103と、共通プレート34の回転移動
の範囲を規定するために、レバー103の移動範囲を規
定する一対の位置センサー106a,106bと、第2
モータ96bによる第2駆動シャフト52bの回転に対
応して所定の範囲を往復動(回動)するレバー(第2移
動部材)104と、右側ハンドラ(第2アーム部)40
bの回転移動範囲を規定するために、レバー104の移
動範囲を規定する一対の位置センサー107a,107
bと、第1モータ96aによる第1駆動シャフト52a
の回転に対応して所定の範囲を往復動(回動)するレバ
ー(第1移動部材)105と、左側ハンドラ(第1アー
ム部)40aの回転移動範囲を規定するために、レバー
105の移動範囲を規定する一対の位置センサー108
a,108bとを有している。
【0046】図6に示すように、レバー103は、その
回動中心となる支点部103aと、ほぼ中央に設けられ
下方に突出する突出部103bと、位置センサー106
a,106bに検出される先端部103cとを有してい
る。また、ギア82の上には、上面にベースカラム32
の周囲に渦巻き状の溝102が形成されたカム101が
固定されており、この渦巻き状の溝102に上述の突出
部103bが係合する。ギア82はベースカラム32に
固定されているから、カム101はベースカラムに固定
されていることとなる。したがって、共通モータ86に
よりベースカラム32を回転させる際に、カム101が
ギア82とともに回転し、渦巻き状の溝102に係合し
ているレバー103の突出部103bがカム101の径
方向に移動し、結果としてレバー103は、その支点部
103aを中心として矢印A方向に沿って往復動する。
【0047】位置センサー106a,106bは、レバ
ー103の先端部103cを挟んだ適宜の位置に設けら
れており、これらにより、ベースカラム32に固定され
た共通フレーム34の回転範囲が規定される。すなわ
ち、動作に応じて、いずれか一方の位置センサーが基準
となり、他方のセンサーがリミットスイッチとして機能
する。このようなセンサーは特に限定されるものではな
く、例えば、フォトセンサー、リレー等種々のものを採
用することができる。なお、センサー106a,106
bは、ケーシング22またはベースプレート24に固定
された適宜の部材(図示せず)に固定されている。
【0048】レバー104,105もレバー103と同
様に、それぞれ支点部104a,105a、突出部10
4b,105b、および先端部104c,105cを有
している。なお、支点部103a,104a,105a
は、支持プレート24に固定されたシャフト110に軸
止されている。
【0049】また、ギア92bには渦巻き状の溝102
bが形成されたカム101bが固定されており、ギア9
2aには渦巻き状の溝102aが形成されたカム101
aが固定されている。そして、レバー104の突出部1
04bがカム101bの溝102bに係合しており、レ
バー105の突出部105bがカム101aの溝102
aに係合している。
【0050】ギア92bは第2駆動シャフト52bに固
定されているから、カム101bはシャフト52bに固
定されていることとなる。したがって、第2モータ92
bにより第2駆動シャフト52bを回転させる際に、カ
ム101bがギア92bとともに回転し、渦巻き状の溝
102bに係合しているレバー104の突出部104b
がカム101bの径方向に移動し、結果としてレバー1
04は、その支点部104aを中心として矢印A方向に
沿って往復動する。また、ギア92aは第1駆動シャフ
ト52aに固定されているから、カム101aはシャフ
ト52aに固定されていることとなる。したがって、第
1モータ92aにより第1駆動シャフト52aを回転さ
せる際に、カム101aがギア92aとともに回転し、
渦巻き状の溝102aに係合しているレバー105の突
出部105bがカム101aの径方向に移動し、結果と
してレバー105も、その支点部105aを中心として
矢印A方向に沿って往復動する。
【0051】位置センサー107a,107bは、レバ
ー104の先端部104cを挟んで設けられており、こ
れらにより、第2駆動シャフト52bにより駆動される
右側ハンドラ40bの移動範囲が規定される。また、位
置センサー108a,108bは、レバー105の先端
部105cを挟んで設けられており、これらにより、第
1駆動シャフト52aにより駆動される左側ハンドラ4
0aの移動範囲が規定される。これらセンサー107
a,107b,108a,108bもセンサー106
a,106bと同様、特に限定されるものではなく、例
えば、フォトセンサー、リレー等種々のものを採用する
ことができる。
【0052】センサー107a,107b,108a,
108bは、上部がレバー103の先端部103cより
内側の部分に固定された枠状の固定部材109の側部内
側に取り付けられている。したがって、レバー103の
移動に従ってセンサー107a,107b,108a,
108bも移動することとなる。すなわち、レバー10
4,105を介してその移動範囲が規定される右側ハン
ドラ40bおよび左側ハンドラ40aは、レバー103
によりその移動範囲が規定される共通フレーム34を基
準にしてその移動範囲が規定されることとなる。
【0053】以上のように、ベースカラム32、第2駆
動シャフト52b、第1駆動シャフト52aにそれぞれ
固定されたカム101,101b,101aには、それ
ぞれ渦巻き状の溝102,102b,102aが形成さ
れており、かつレバー103,104,105は、それ
ぞれ溝102,102b,102aに係合された突出部
103b,104b,105bを介してカム101,1
01b,101aの回転、すなわちベースカラム32、
第2駆動シャフト52b、第1駆動シャフト52aの回
転により所定範囲を往復動(回動)するので、センサー
で規定されるレバー103,104,105の移動範囲
を360度以上とすることができる。したがって、左右
のハンドラ40a,40bをあらゆる方向にアクセスす
ることが可能となる。
【0054】なお、上記各センサーからの信号は、図示
しないコントローラに出力され、レバー103,10
4,105の先端部103c,104c,105cがセ
ンサーで規定される範囲の限界までくると、駆動源によ
るそれ以上の移動が停止される。また、動作開始時に
は、コントローラーにより各レバーが一方のセンサー側
の基準位置に存在するようにし、例えばこの状態を次に
示す図7の(a)の状態に対応させる。
【0055】次に、図7の(a)〜(r)を参照して搬
送ロボット10の動作を説明する。図を簡便にかつわか
りやすくするため、これらの図においては各部を模式的
に示し、かつ左右のハンドラ40a,40bによりウェ
ハWを直線的に搬送する場合を示す。また、以下の説明
において、共通フレーム34、第1および第2中間アー
ム42a,42bを時計方向に回転させるための共通モ
ーター86、第1および第2モーター96a,96bの
回転方向は「+」の符号を付し、それと逆方向は「−」
の符号を付して示す。
【0056】図7の(a)に示す左右のハンドラ40
a,40bの初期状態すなわちニュートラルな状態は、
換言すると、左右のハンドラ40a,40bが折り畳ま
れた状態、すなわちウェハWを最も引き込んだ状態とな
る。これ以上ウェハWを引き込もうとすると、左右のハ
ンドラ40a,40bの中間アームが、ハンドリング部
12の最小旋回範囲MRからはみ出してしまうため、不
適当となる。したがって、この状態が基準状態となるよ
うに、上述したセンサー機構100の各センサーを配置
する。
【0057】まず、図7の(a)に示す状態から、左側
ハンドラ40aによりウェハWを直線的に送出する場
合、共通モータ86と第1モータ96aとを1:2の角
速度で、それぞれ「−」方向および「+」方向に回転さ
せる。この間、右側ハンドラ40b用の第2モータ96
bは停止させておく。
【0058】図7の(e)に示す、第1ビーム部36
a、第1中間アーム42aおよび第1先端アーム46a
がまっすぐに延びた状態は、図7の(a)に示す状態か
ら、共通モータ86を−120度回転させるとともに、
第1モータ96aを+240度回転させることにより得
られる。図7の(b)〜(d)は、図7(e)に示す状
態に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ−30
度、−60度、−90度回転させ、また、第1モータ9
6aをそれぞれ+60度、+120度、+180度回転
させた時の状態を示す。
【0059】次に、図7の(e)に示す状態から、左側
ハンドラ40aによりウェハWを直線的に引き込む場
合、共通モータ86と第1モータ96aとを1:2の角
速度で、それぞれ「+」方向および「−」方向に回転さ
せる。この間、右側ハンドラ40b用の第2モータ96
bは停止させておく。
【0060】図7の(i)に示す、左側ハンドラ40a
が折り畳まれた状態は、図7(e)に示す状態から、共
通モータ86を+120度回転させるとともに、第1モ
ータ96aを−240度回転させることにより得られ
る。図7の(f)〜(h)は、図5の(i)に示す状態
に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ+30
度、+60度、+90度回転させ、また、第1モータ9
6aをそれぞれ−60度、−120度、−180度回転
させた時の状態を示す。
【0061】次に、図7の(j)に示す初期状態あるい
はニュートラルな状態から、右側ハンドラ40bにより
ウェハWを直線的に送出する場合、共通モーター86と
第1モーター96bとを1:2の角速度で、それぞれ
「+」方向および「−」方向に回転させる。この間、左
側ハンドラ40a用の第1モーター96aは停止させて
おく。
【0062】図7の(n)に示す、第2ビーム部36
b、第2中間アーム42bおよび第2先端アーム46b
がまっすぐに延びた状態は、図7の(j)に示す状態か
ら、共通モータ86を+120度回転させるとともに、
第2モーター96bを−240度回転させることにより
得られる。図7(k)〜(m)は、図7の(n)に示す
状態に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ+3
0度、+60度、+90度回転させ、また、第2モータ
96bをそれぞれ−60度、−120度、−180度回
転させた時の状態を示す。
【0063】次に、図7の(n)に示す状態から、右側
ハンドラ40bによりウェハWを直線的に引き込む場
合、共通モータ86と第2モータ96bとを1:2の角
速度で、それぞれ「−」方向および「+」方向に回転さ
せる。この間、左側ハンドラ40a用の第1モータ96
aは停止させておく。
【0064】図7の(r)に示す右側ハンドラ40bが
折り畳まれた状態は、図7の(n)に示す状態から、共
通モータ86を−120度回転させるとともに、第2モ
ータ96bを+240度回転させることにより得られ
る。図7の(o)〜(q)は、図7の(r)に示す状態
に至るまでの間の、共通モータ86をそれぞれ−30
度、−60度、−90度回転させ、また、第2モータ9
6bをそれぞれ+60度、+120度、+180度回転
させた時の状態を示す。
【0065】また、左右のハンドラ40a,40bの伸
縮方向を変更する場合、第1および第2モータ96a,
96bを停止させ、共通モータ86のみを作動させる。
これにより、左右ハンドラ40a,40bを伸縮させる
ことなく伸縮方向を設定することができる。次に上記図
7(a)〜(r)に示す操作を行えば、その設定された
方向において、左右ハンドラ40a,40bは伸縮を行
うことができ、すなわち、ウェハWを直線的に搬送する
ことができる。この場合に、上述したように、ベースカ
ラム32を360度以上回転することができるためあら
ゆる方向にアクセスすることが可能である。
【0066】このように本実施形態の搬送ロボット10
は、上述したセンサー機構100により、各回転軸の回
転角度を360度以上とすることができるので、あらゆ
る方向にアクセスすることが可能となり、極めて自由度
の高いものとなる。また、通常のダブルハンド型搬送ロ
ボットと同等の機能を確保しつつ、支持プレート24を
貫通する駆動軸すなわち回転軸が共通フレーム34を回
転させるベースカラム32、左側のハンドラ40aを駆
動させる第1駆動シャフト52a、および右側のハンド
ラ40bを駆動させる第2駆動シャフト52bの3軸で
あり、しかもこれらが同軸状に設けられているシンプル
な装置構成を有する。したがって、安価に製造でき、ま
た小型化も可能である。さらに、3つの駆動軸が同軸状
に設けられていることにより、これらを駆動するモータ
86,96a、96bを支持プレート24あるいはケー
シング22に固定することができ、モータの移動による
配線のからみ等のトラブルが生じない。
【0067】なお、上述の実施の形態においては、被処
理基板として半導体ウェハを搬送する搬送ロボットを開
示しているが、搬送ロボット10は、第1および第2先
端アーム46a,46bの自由端部の形状を変更するだ
けでLCD基板、CDディスク、フロッピーディスク
等、種々の基板の処理に適用することが可能となる。ま
た、上記実施形態では真空雰囲気内で取り扱う搬送ロボ
ットについて説明したが、これに限るものではない。さ
らに、本発明のセンサー機構は、搬送ロボットに限ら
ず、回転軸を有する装置であれば適用することができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明の構成に
よれば、駆動源によるシャフトの回転に対応して所定の
範囲を往復動する移動部材を設け、部材の回転移動の範
囲を規定するために、センサー部により移動部材の移動
範囲を規定するようにしたので、シャフトの360度以
上の回転に対応してセンサーを設けることができる。し
たがって、いずれの方向に対しても部材をアクセスさせ
ることができる。また、第4発明のように、部材として
搬送部を用いれば、いずれの方向にもアクセス可能で、
極めて自由度の高い搬送ロボットを得ることができる。
【0069】また、第7発明および第8発明によれば、
上記特徴に加え、ハンドリングを支持するための支持プ
レートが固定され、かつ支持プレートを通る回転軸が3
軸となるため、小型にかつ安価に製造することができる
といった利点が付加される。特に、第8発明では、上記
3軸が同軸状に設けられているので、さらに構造が単純
であり、一層小型にかつ安価に製造することができる。
このような特徴は、特に搬送ロボットを真空雰囲気内で
使用する際に、有効な利点となる。したがって、真空雰
囲気内での使用に適した小型で安価な搬送ロボットを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体ウェハ用搬送
ロボットを示す平面図。
【図2】図1に示す搬送ロボットの側面図。
【図3】図1に示す搬送ロボットのハンドリング部の内
部構造を示す図。
【図4】図1に示す搬送ロボットの駆動部の詳細を示す
部分縦断側面図。
【図5】図1に示す搬送ロボットのセンサー機構を示す
斜視図。
【図6】図5に示すセンサー機構の平面図。
【図7】図3に示す搬送ロボットの動作を順に示す図。
【図8】従来の半導体ウェハ用搬送ロボットを示す平面
図。
【図9】従来の半導体ウェハ用搬送ロボットを示す部分
縦断側面図。
【符号の説明】
2…ロードロックチャンバー 10…搬送ロボット 12…ハンドリング部 14…駆動部 22…ケーシング 24…支持プレート 26…カラー 32…ベースカラム 34…共通フレーム 40a,40b…左側および右側ハンドラ(第1および
第2アーム部) 52a,52b…第1および第2駆動シャフト 86…共通モータ 96a,96b…第1および第2モータ 100…センサー機構 101,101a,101b…カム 102,102a,102b…溝 103,104,105…レバー 106a,106b,107a,107b,108a,
108b…位置センサー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源による回転駆動力を、シャフトを
    介して伝達して部材を駆動する機構を有する装置に用い
    られるセンサー機構であって、 前記駆動源による前記シャフトの回転に対応して所定の
    範囲を往復動する移動部材と、 前記部材の回転移動の範囲を規定するために、前記移動
    部材の移動範囲を規定するセンサー部とを具備すること
    を特徴とするセンサー機構。
  2. 【請求項2】 前記シャフトの回転にともなって回転
    し、その面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝
    を有するカム部材をさらに具備し、 前記移動部材は、前記カム部材の溝に係合する突出部
    と、基準に対して軸止された支点部と、前記センサー部
    により検出される先端部とを有することを特徴とする請
    求項1に記載のセンサー機構。
  3. 【請求項3】 前記センサー部は、前記移動部材の移動
    範囲の両端側に設けられた一対の位置センサーを有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセン
    サー機構。
  4. 【請求項4】 被搬送体を搬送する搬送部と、 前記搬送部を駆動するためのシャフトと、 前記シャフトに接続され、前記搬送部を駆動するための
    駆動源と、 前記駆動源による前記シャフトの回転に対応して所定の
    範囲を往復動する移動部材と、 前記搬送部の回転移動の範囲を規定するために、前記移
    動部材の移動範囲を規定するセンサー部とを具備するこ
    とを特徴とする搬送ロボット。
  5. 【請求項5】 前記シャフトの回転にともなって回転
    し、その面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝
    を有するカム部材をさらに具備し、 前記移動部材は、前記カム部材の溝に係合する突出部
    と、基準に対して軸止された支点部と、前記センサー部
    により検出される先端部とを有することを特徴とする請
    求項4に記載の搬送ロボット。
  6. 【請求項6】 前記センサー部は、前記移動部材の移動
    範囲の両端側に設けられた一対の位置センサーを有する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の搬送
    ロボット。
  7. 【請求項7】 支持プレートを貫通するとともに、これ
    に軸受けされたベースカラムと、 前記ベースカラム上に支持された共通フレームと、 共通フレームに回転可能に支持された第1および第2ア
    ーム部と、 前記第1および第2アーム部をそれぞれ駆動するための
    第1および第2駆動シャフトと、前記ベースカラムを介
    して前記共通フレームを回転駆動するため、前記ベース
    カラムに接続された共通駆動源と、 前記第1駆動シャフトに接続され、前記第1アーム部を
    駆動するための第1駆動源と、 前記第2駆動シャフトに接続され、前記第2アーム部を
    駆動するための第2駆動源と、 前記共通駆動源による前記ベースカラムの回転に対応し
    て所定の範囲を往復動する主移動部材と、 前記共通フレームの回転移動の範囲を規定するために、
    前記主移動部材の移動範囲を規定する主センサー部と、 前記第1駆動源による前記第1駆動シャフトの回転に対
    応して所定の範囲を往復動する第1移動部材と、 前記第1アーム部の回転移動範囲を規定するために、前
    記第1移動部材の移動範囲を規定する第1センサー部
    と、 前記第2駆動源による前記第2駆動シャフトの回転に対
    応して所定の範囲を往復動する第2移動部材と、 前記第2アーム部の回転移動範囲を規定するために、前
    記第2移動部材の移動範囲を規定する第2センサー部と
    を具備することを特徴とする搬送ロボット。
  8. 【請求項8】 支持プレートを貫通するとともに、これ
    に軸受けされたベースカラムと、 前記ベースカラム上に支持された共通フレームと、 動力伝達用の第1および第2中間軸構造を介して前記共
    通フレームに回転可能にそれぞれ接続された第1および
    第2中間アームと、 動力伝達用の第1および第2先端軸構造を介して前記第
    1および第2中間アームの自由端部に回転可能にそれぞ
    れ接続された第1および第2先端アームと、 前記ベースカラム内を通って前記共通フレームに至るよ
    うに、前記ベースカラムに対して同軸状に設けられ、一
    方が前記ベースカラムに軸受けされるとともに他方が一
    方の中に同軸状にかつ相対的に回転可能に配置された動
    力伝達用の第1および第2駆動シャフトと、 前記第1駆動シャフトおよび前記第1中間軸構造間、な
    らびに前記第2駆動シャフトおよび前記第2中間軸構造
    間でそれぞれ動力を伝達するため、前記共通フレーム内
    に配置された第1および第2上流側伝達手段と、 前記第1中間軸構造および前記第1先端軸構造間、なら
    びに前記第2中間軸構造および前記第2先端軸構造間で
    それぞれ動力を伝達するため、前記第1および第2中間
    アーム内にそれぞれ配設された第1および第2下流側伝
    達手段と、 前記ベースカラムを介して前記共通フレームを回転駆動
    するため、前記ベースカラムに接続された共通駆動源
    と、 前記第1中間アームおよび第1先端アームを回転駆動す
    るため、前記第1駆動シャフトに接続された第1駆動源
    と、 前記第2中間アームおよび第2先端アームを回転駆動す
    るため、前記第2駆動シャフトに接続された第2駆動源
    と、 前記共通駆動源による前記ベースカラムの回転に対応し
    て所定の範囲を往復動する主移動部材と、 前記共通フレームの回転移動の範囲を規定するために、
    前記主移動部材の移動範囲を規定する主センサー部と、 前記第1駆動源による前記第1駆動シャフトの回転に対
    応して所定の範囲を往復動する第1移動部材と、 前記第1アーム部の回転移動範囲を規定するために、前
    記第1移動部材の移動範囲を規定する第1センサー部
    と、 前記第2駆動源による前記第2駆動シャフトの回転に対
    応して所定の範囲を往復動する第2移動部材と、 前記第2アーム部の回転移動範囲を規定するために、前
    記第2移動部材の移動範囲を規定する第2センサー部と
    を具備することを特徴とする搬送ロボット。
  9. 【請求項9】 前記ベースカラムの回転にともなって回
    転し、その面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の
    溝を有する主カム部材と、 前記第1駆動シャフトの回転にともなって回転し、その
    面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有する
    第1カム部材と、 前記第2駆動シャフトの回転にともなって回転し、その
    面に回転方向に沿って形成された渦巻き状の溝を有する
    第2カム部材とをさらに具備し、 前記主移動部材は、前記主カム部材の溝に係合する突出
    部と、前記支持プレートに対して軸止された支点部と、
    前記主センサー部により検出される先端部とを有し、 前記第1移動部材は、前記第1カム部材の溝に系合する
    突出部と、前記支持プレートに対して軸止された支点部
    と、前記第1センサー部により検出される先端部とを有
    し、 前記第2移動部材は、前記第2カム部材の溝に系合する
    突出部と、前記支持プレートに対して軸止された支点部
    と、前記第2センサー部により検出される先端部とを有
    することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の
    搬送ロボット。
  10. 【請求項10】 前記主センサー部、前記第1センサー
    部、および前記第2センサー部は、それぞれ主移動部
    材、第1移動部材、第2移動部材の移動範囲の両端側に
    設けられた一対の位置センサーを有することを特徴とす
    る請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の搬送
    ロボット。
  11. 【請求項11】 前記主移動部材の前記先端部に固定さ
    れるとともに、前記第1センサー機構の一対の位置セン
    サーおよび前記第2センサー機構の一対の位置センサー
    が固定された固定部材をさらに具備することを特徴とす
    る請求項10に記載の搬送ロボット。
JP4300598A 1998-02-10 1998-02-10 センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット Withdrawn JPH11226883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300598A JPH11226883A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300598A JPH11226883A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11226883A true JPH11226883A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12651888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4300598A Withdrawn JPH11226883A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11226883A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7566198B2 (en) 2005-12-05 2009-07-28 Nidec Sankyo Corporation Industrial robot
JP2015157332A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 キヤノン株式会社 ロボット装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7566198B2 (en) 2005-12-05 2009-07-28 Nidec Sankyo Corporation Industrial robot
JP2015157332A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 キヤノン株式会社 ロボット装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6766227B2 (ja) 双腕ロボット
KR100774236B1 (ko) 평판형상물 반송용 스카라형 로봇 및 평판형상물 처리시스템
US8701519B2 (en) Robot with belt-drive system
KR200422315Y1 (ko) 이중 아암 로봇
KR101191074B1 (ko) 반송 장치 및 이것을 사용한 진공 처리 장치
JPH1096452A (ja) 回転運動伝動装置
JP2008135630A (ja) 基板搬送装置
JP2012039125A (ja) 半導体ウェハを操作するための改善されたロボット
JP2000072248A (ja) 基板搬送装置
JPH06132380A (ja) 搬送装置
JPH10233424A (ja) ハンドリング用ロボット
JP4031724B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2000069741A (ja) 真空用アクチュエータ
JPH11226883A (ja) センサー機構およびそれを用いた搬送ロボット
JP4826584B2 (ja) 並進旋回2自由度ステージ装置およびこれを用いた3自由度ステージ装置
EP0881043A1 (en) Transfer robot
JP2001237294A (ja) 特定環境用ロボット
JPH07122620A (ja) 動力伝達機構
JP2002164402A (ja) 基板搬送用ロボット
JPH11226882A (ja) 搬送ロボット
JPH11307609A (ja) 搬送用アームロボットのアーム駆動装置
JP3890896B2 (ja) 基板搬送用ロボット
JP2719072B2 (ja) クリーンロボット
JPH08161049A (ja) 位置決め装置
JPH0282550A (ja) ウエハハンドラー

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510