JPH11226696A - 非晶質合金製造用の金型及び非晶質合金成型品 - Google Patents

非晶質合金製造用の金型及び非晶質合金成型品

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JPH11226696A
JPH11226696A JP10302320A JP30232098A JPH11226696A JP H11226696 A JPH11226696 A JP H11226696A JP 10302320 A JP10302320 A JP 10302320A JP 30232098 A JP30232098 A JP 30232098A JP H11226696 A JPH11226696 A JP H11226696A
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amorphous alloy
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久嗣 垣内
Masahide Onuki
正秀 大貫
Akihisa Inoue
明久 井上
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉で大きな面積の板状成型品を得ることが
できる非晶質合金製造用の金型を提供することにある。 【解決手段】 金型1が、金属材料溶解部14とキャビテ
ィ部13を有する下型3と、下型3と共働きして金属材料
溶解部14の溶融金属24を押圧してキャビティ部13に流し
込んで成型するための上型2と、から成る。さらに、溶
融金属24が接する金型1内面の一部乃至全面の表面粗さ
を、JIS表示で12S以上の粗さとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非晶質合金製造用
の金型及び非晶質合金成型品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、1〜100 K/sの非常に小さな臨
界冷却速度をもった非晶質合金が開発されている。例え
ば、Zr−Al−Co−Ni−Cu系、Zr−Ti−A
l−Ni−Cu系、Zr−Ti−Nb−Al−Ni−C
u系、Zr−Ti−Hf−Al−Co−Ni−Cu系、
Zr−Al−Ni−Cu系などがある。また、これにと
もない、大型(バルク状)の非晶質合金成型品が種々の
方法により製造されつつある。例えば、溶融金属を押圧
して所定形状にする鍛造法、溶融金属を圧延して所定形
状にする圧延法、溶融金属を鋳込んで所定形状にする鋳
造法などである。従来、これらの方法にて大型の非晶質
合金成型品を製造するための金型は、高い平滑度がない
と、溶融金属が固化する際に金型と溶融金属との接点で
結晶の核が発生し易いと考えられていた。従って、溶融
金属と接触する金型内面は、極めて平滑度の高い研磨処
理が施されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非常に
小さな臨界冷却速度をもった非晶質合金とはいえ、その
分大きな成型品を得ようとすると、あくまでも全体とし
て高い冷却速度が必要となることには変わりない。また
一方で、薄肉で大きな面積の板状成型品を得ようとする
と、溶融金属は金型のキャビティ部に完全に充填される
まで流動性をもっている必要がある。よって、金型の熱
伝導率を上手く設定したり、金型の冷却状態をコントロ
ールしなければならないが、溶融金属を臨界冷却速度以
上の速度で冷却するという必要条件があるために極めて
難しく、大きな面積を有する非晶質合金の成型品を得る
のは非常に困難であった。
【0004】さらに、成型と同時の冷却時に、冷却され
た界面同士が重ね合わされると湯境ができたり、冷却さ
れて非晶質化した領域に新たな高温の溶融金属が接した
場合には非晶質化した領域が熱せられて結晶化してしま
い、非晶質相のみの成型品とは成らず、非常に特性の悪
い成型品ができてしまう。従って、冷却された界面同士
が重ね合わさったりしないように、溶融金属の流れをコ
ントロールする必要があるが、冷却された金型に入って
しまえば瞬時に冷却が開始されることから、流れを整え
る(コントロールする)余地がなかった。
【0005】そこで、本発明は、薄肉で大きな面積の板
状成型品を得ることができる非晶質合金製造用の金型、
及び、強度特性の優れた非晶質合金成型品を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る非晶質合金製造用の金型は、金属材
料を溶解可能な高エネルギー熱源を用いて該金属材料を
溶解して形成した溶融金属を、所定形状に変形し、か
つ、変形と同時にもしくは変形後に上記溶融金属を臨界
冷却速度以上で冷却して、上記所定形状に成型する非晶
質合金製造用の金型であって、上記溶融金属が接する金
型内面の一部乃至全部の表面粗さが、JIS表示で12S
以上の粗さとしたものである。
【0007】また、表面粗さが、JIS表示で25S以上
の粗さである。また、サンドブラスト、グリットブラス
ト、液体ホーニング、ショットピーニング等にて金型内
面の一部乃至全部が表面処理されたものである。また、
銅、銅合金もしくは銀等の熱伝導率1×102 kcal /m
・h・c°以上の材料から成る。
【0008】また、金属材料溶解部とキャビティ部を有
する下型と、該下型と共働きして上記金属材料溶解部の
溶融金属を押圧し上記キャビティ部に流し込んで成型す
るための上型とを、具備する。
【0009】また、金属材料溶解部とキャビティ部を有
すると共に、圧延ロールにて該金属材料溶解部の溶融金
属を該キャビティ部に流し込んで成型するための下型を
備えた。また、溶融金属を鋳込んで所定形状に成型する
鋳造型とした。
【0010】また、本発明に係る非晶質合金成型品は、
金属材料を溶解可能な高エネルギー熱源を用いて該金属
材料を溶解して形成した溶融金属を、所定形状に変形
し、かつ、変形と同時にもしくは変形後に上記溶融金属
を臨界冷却速度以上で冷却して、上記所定形状に成型す
る金型にて成型された非晶質合成型品であって、表面の
一部乃至全部の表面粗さが、JIS表示で12S以上であ
る。さらに好ましくは、表面粗さが、JIS表示で25S
以上である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0012】図1は、本発明の非晶質合金製造用の金型
1を備えた製造装置Fを示している。ここで、製造装置
Fについて簡単に説明すると、この製造装置Fは、上型
2と下型3とから成る上記金型1(詳しくは後述する)
と、下型3上に設置した金属材料を溶解するための高エ
ネルギー熱源であるアーク電極(タングステン電極)4
及びアーク電源と、金型1の上型2・下型3及びアーク
電極4に冷水を循環供給する冷却水供給装置5と、金型
1及びアーク電極4等を収納する真空チャンバー6と、
モータ7にて駆動されると共に下型3を水平方向へ移動
させる下型移動機構8と、モータ9にて駆動されると共
に上型2を上下方向に移動させる上型移動機構10と、を
備えている。
【0013】しかして、図2〜図5は、本発明に係る金
型の実施の一形態(第1の実施の形態)を示している。
この金型1は嵌合部を有さない形状である。具体的に説
明すると、図2と図3は上型2の断面正面図と底面図を
示し、上型2は銅、銅合金もしくは銀等の熱伝導率1×
102 kcal /m・h・c°以上の材料にて矩形平板状に
形成されており、その下面11の外周端縁がパーティング
面12とされている。
【0014】図4と図5は下型3の断面正面図と平面図
を示し、下型3は銅、銅合金もしくは銀等の熱伝導率1
×102 kcal /m・h・c°以上の材料から成り、その
上面の一端側に設けられた金属材料溶解部14(おにぎり
型の浅い凹部)と、この溶解部14よりも他端側に設けら
れたキャビティ部13(仮想線で囲む範囲)とを有すると
共に、上面の外周端縁が上型2の上記パーティング面12
に対応するパーティング面15とされている。なお、金属
材料溶解部14の近傍部分はキャビティ部13と連続平面状
とされている。
【0015】また、キャビティ部13の他端側のパーティ
ング面15に沿って段付状の隙間形成部16が設けられてお
り、この隙間形成部16によって型閉めの際、上型2との
間に隙間が形成され、余分な溶融金属を吸収するように
している。また、下型3の金属材料溶解部14からキャビ
ティ部13にかけては、溶解部14からの溶融金属がキャビ
ティ部13へ流れ込み易いように広がった形状とされてい
る。
【0016】さらに、本発明の金型は、溶融金属が接す
る金型内面の一部乃至全体の表面粗さが所定の粗さに調
整されている。具体的に説明すると、図3と図6(イ)
に示すように、上型2の下面11の一部、即ち、下型3の
凹所(金属材料溶解部14及びキャビティ部13等)に対応
する仮想線で示す部分や、下面11全面を、JIS表示で
12S以上の表面粗さとしている。また、図5と図6
(ロ)に示すように、下型3のキャビティ部13底面及び
金属材料溶解部14近傍の溶融金属誘導部29,29(図20に
示す斜線部分)、もしくは凹所全面を、JIS表示で12
S以上の表面粗さとしている。なお、このJIS表示で
12Sの表面粗さとは、JIS規格B0601で定められ
る最大高さが6μmよりも大きく12μm以下であること
に相当するものであり、JIS表示で12S以上の表面粗
さとは、12S以上の表面粗さ、つまりJIS規格B06
01で定められる最大高さが6μmを超えることに相当
する。
【0017】ところで、図1と図7に示すように、19は
上型移動機構10の昇降ロッドであり、この昇降ロッド19
の下端には上型2を保持するための取付部材17が水平状
に取付けられている。そして、取付部材17の下面側に上
型2が傾斜状に取付けられている。具体的には、上型2
の一端側と取付部材17の一端側とが弾発部材18(例えば
コイルスプリング)にて連結されると共に、上型2の他
端側と取付部材17の他端側とは揺動片20,20(図例では
一方のみを示す)及び支軸21,21を介して連結されてお
り、上型2の一端側が弾発部材18にて下方へ弾発付勢さ
れることによって比較的小さな傾斜角度θで傾斜状とさ
れている。なお、下型3は取付部材17と同じく水平状と
されている。
【0018】しかして、本発明の非晶質合金成型品は、
上述した金型1を備えた製造装置Fにて製造することが
できる。即ち、図1と図7に示すように、先ず、下型3
の金属材料溶解部14に金属材料22を設置する。
【0019】次に、図1、図7及び図8に示すように、
モータ7にて下型移動機構8を駆動して下型3を水平方
向(矢印A方向)に移動させ、アーク電極4の下方位置
にて停止させる。そして、アーク電源をONにしてアー
ク電極4の先端から金属材料22との間にプラズマアーク
23を発生させ、金属材料22を完全に溶解して溶融金属24
を形成させる。このとき、溶融金属24は金属材料溶解部
14にて流止めされる。
【0020】その後、図1、図8及び図9に示すよう
に、アーク電源をOFFにしてプラズマアーク23を消
す。そして、速やかに下型3を上型2の下方位置(矢印
B方向)に移動させると共に、モータ9及び上型移動機
構10にて上型2を下降(矢印C方向)させて、得られた
融点以上の溶融金属24を上型2と下型3との共働きによ
って押圧して所定形状に変形する。変形と同時にもしく
は変形後に、冷却されている金型1にて溶融金属24を臨
界冷却速度以上で冷却し、それによって溶融金属24が急
速に固化して所定形状の非晶質合金成型品となる。
【0021】このとき、図9と図10に示す如く、上型2
が傾斜状から徐々に水平状となって溶融金属24に接触押
圧していくと、(図9のように)溶融金属24は金属材料
溶解部14からキャビティ部13側へ流れ込むが、溶融金属
24は表面張力により表面積が小さく平滑になろうとする
一方、キャビティ部13の表面は粗いために、溶融金属24
とキャビティ部13表面とは幾つもの点接触となってい
る。これによって、溶融金属24の冷却が抑えられ、溶融
金属24がキャビティ部13全体に流動し易くなる。
【0022】そして、図11に示すように、上型2が型締
めされる───即ち、金型1による溶融金属24への押圧
力が増大する───と、溶融金属24がキャビティ部13全
体に充満し、かつ、溶融金属24と金型1との接触面積が
急激に増大して高い冷却速度が得られ、図12に示すよう
な薄肉で大きな面積の板状(所定形状)の非晶質合金成
型品25が形成される。
【0023】このように、金型内面を(JIS表示)12
S以上の表面粗さに処理した金型1にて成型された非晶
質合金成型品25の多くは、その表面の粗さが12S以上と
なり、特に、(図13(ロ)に示すように)表面粗さが12
S〜 100S(好ましくは25S〜70S)の成型品25は、強
度が高く、湯流れ良好となって所定形状に成型される。
しかしながら、表面粗さが12Sよりも小さくなるにつ
れ、又は 100Sよりも大きくなるにつれ、強度低下や湯
流れ不良を生じ易くなる。なお、JIS表示で70Sの表
面粗さは、JISB0601に定められる最大高さが50
μmより大きく70μm以下であることに相当し、また、
JIS表示で 100Sの表面粗さとは、JISB0601
に定められる最大高さが70μmより大きく 100μm以下
であることに相当する。
【0024】また、図5と図12に示す如く、型抜きされ
た上記非晶質合金成型品25の内、26は下型3のキャビテ
ィ部13に対応する部分であり、27は金属材料溶解部14及
びその近傍に対応する部分であり、28は隙間形成部16に
対応する部分(バリ部)であり、不必要な部分27,28を
切削・研磨等の加工にて除去して図13(イ)に示す製品
化した状態に仕上げる。このとき、キャビティ部13に対
応する部分26の表面は、図13(ロ)に示すように(金型
と同様に)十分な粗さである。
【0025】ところで、図5に示すように、上記表面粗
さが12S〜 100S(好ましくは25S〜70S)で、かつ、
比較的均等に広がった薄肉板状の非晶質合金成型品25を
得るためには、成型時に於て、下型3のキャビティ部13
に溶融金属をスムースに充填する必要がある。そのため
には、(上述したように)溶融金属が接触する金型1内
面の表面粗さを、JIS表示で12S(JIS規格B06
01で定められる最大高さが6μmより大きく12μm以
下であることに相当する)よりも粗くすることが溶湯の
流れの点で効果がある。好ましくは、JIS表示で25S
(JIS規格B0601で定められる最大高さが18μm
より大きく25μm以下であることに相当する)以上の表
面粗さである。なお、表面粗さがJIS表示で12S未満
であると、金型1と溶融金属との接触面積が増加し、そ
れによって溶融金属は熱が奪われ、キャビティ部13内に
充填されるに十分な流動性を低下させてしまう。
【0026】また、均等には広がっていない成型品形状
を得る場合や、湯境がないようにキャビティ部13以前の
ランナー部(溶湯を導く通路)───即ち、図5で説明
した溶融金属誘導部29,29に相当する───などで流れ
を整える際には、部分的に(流れる距離の長い部分やラ
ンナー部などの)表面粗さを12S以上(好ましくは25S
以上)の粗さとすることが、湯流れの点で効果がある。
【0027】また、金型1と溶融金属との点接触が均等
に、しかも方向性が無い方が溶融金属の流れが均一にな
ることから、金型1の表面粗さの調整にはサンドブラス
ト、グリットブラスト、液体ホーニング、ショットピー
ニング、エッチング等の方法で行うのが好ましい。ま
た、溶湯の湯流れを良くするために、離型剤乃至潤滑剤
で金型内面の一部乃至全部を表面処理するのが、望まし
い。具体的には、離型剤としてBN(ボロンナイトライ
ド)を金型表面にスプレー塗布し、離型剤に含まれる不
純物(有機溶剤)を除去するために熱処理を行う。な
お、離型剤としてはその他に、グリース、シリカ、黒鉛
等があるが、金属材料を高温で溶解することや、金属材
料との反応性ができるだけ低いものという点で、上記B
Nが好ましい。さらに、サンドブラスト等の方法により
表面粗さを調整した金型1に離型剤乃至潤滑剤を塗布す
ることもできる。
【0028】また一方で、非晶質合金を作成する上で急
速な冷却が必要であることから、金型1の熱伝導率が1
×102 kcal /m・h・c°以上の材料───即ち、
銅、銅合金もしくは銀等の熱伝導率が1×102 kcal /
m・h・c°以上の材料───から成る場合に表面粗さ
の効果(湯流れが良く、しかも冷却速度が速い)が顕著
に得られる。なお、金型1の熱伝導率が1×102 kcal
/m・h・c°よりも小さいと、溶融金属の冷却速度が
小さくなってしまい、結晶相が生じるなどして、大型の
非晶質合金成型品が得られない。
【0029】次に、図14は本発明の非晶質合金製造用の
金型の第2の実施の形態を示している。この金型1は、
その上型2の下面11が平面のパーティング面12を有する
と共に、凸曲面31を有する平滑面である。また、下型3
は、凹曲面のキャビティ部13を有すると共に、上型2の
パーティング面12と凸曲面31の一部とに重なり合うパー
ティング面15を有している。なお、下型3のパーティン
グ面15に沿った部位には、隙間形成部16が設けられてい
る。
【0030】また、図15は第3の実施の形態を示し、こ
の金型1は、その上型2の下面11が平滑な凹曲面32とな
っており、その一部がパーティング面12とされている。
また、下型3は、凸曲面のキャビティ部13を有すると共
に、凸曲面状のパーティング面15を有している。さら
に、キャビティ部13の底面中央には、溶融金属を流止め
する金属材料溶解部14が設けられている。
【0031】しかして、図14と図15に示した金型1の場
合も(第1の実施の形態と同様に)、溶融金属と接触す
る内面の一部乃至全体に、JIS表示で12S以上(好ま
しくは25S以上)の粗さに表面処理が施されると共に、
熱伝導率が1×102 kcal /m・h・c°以上の材料か
ら構成されている。
【0032】図16は本発明の非晶質合金製造用の金型の
第4の実施の形態を示している。この金型1は、同図
(ロ)に示すように、上型2の下面11に、小さい厚み寸
法の矩形平板状凸部33が設けられると共に、該凸部33の
近傍に溶融金属排出凸部34が設けられている。また、同
図(イ)(ロ)に示すように、下型3は、上型2の矩形
平板状凸部33と嵌合するキャビティ部13を有すると共
に、上型2の排出凸部34に対応する凹曲面状の金属材料
溶解部14が設けられている。
【0033】また、上型2の矩形平板状凸部33の一部乃
至全面と下型3のキャビティ部13底面の一部乃至全面が
JIS表示で12S以上(好ましくは25S以上)の粗さに
表面処理されると共に、熱伝導率が1×102 kcal /m
・h・c°以上の材料から金型1が構成されている。
【0034】しかして、この金型1における非晶質合金
成型品の製造の場合、図16(イ)に示す如く、金属材料
溶解部14に設置した金属材料を溶解して溶融金属24を形
成し、同図(イ)(ロ)に示す如く、下型3を上型2の
下方位置に移動して上型2を下降させると、表面張力に
て金属材料溶解部14から盛り上がった溶融金属24に上型
2の排出凸部34が上方から押圧する。すると、溶融金属
24が溶解部14からキャビティ部13へ流れ込むと共に、上
型2の矩形平板状凸部33がキャビティ部13に嵌合して溶
融金属24をキャビティ部13全体に押し広げ、急激に冷却
して薄肉矩形平板状の非晶質合金成型品が形成される。
【0035】図17は第5の実施の形態を示し、この金型
1は、凹曲面状の金属材料溶解部14と矩形状の浅いキャ
ビティ部13を有すると共に、溶解部14の溶融金属24を圧
延ロール35にてキャビティ部13へ流し込んで成型するた
めの下型3から成る。そして、下型移動機構(図1参
照)にて下型3を水平方向(矢印A方向)に移動させる
と共に、下型3の水平移動に同期して圧延ロール35が冷
却されつつ(図示省略の)モータにて一定速度で(矢印
D方向に)回転させるように構成している。また、下型
3のキャビティ部13底面の一部乃至全面がJIS表示で
12S以上(好ましくは25S以上)の粗さに表面処理され
ると共に、熱伝導率が1×102 kcal /m・h・c°以
上の材料から金型1が構成されている。
【0036】しかして、この金型1における非晶質合金
成型品の製造の場合、図17(イ)に示す如く、金属材料
溶解部14に設置した金属材料を溶解して溶融金属24を形
成し、同図(イ)(ロ)に示す如く、下型3のキャビテ
ィ部13を圧延ロール35側(矢印A方向)に移動させ、か
つ、圧延ロール35を回転させると、表面張力にて金属材
料溶解部14から盛り上がった部分の溶融金属24が圧延ロ
ール35にてキャビティ部13へ流し込まれると共に圧延さ
れ、かつ、急激に冷却される。これによって、薄肉矩形
平板状の非晶質合金成型品25が形成される。
【0037】図18は第6の実施の形態を示し、この金型
1は、図17で説明した圧延ロール35の一部に、即ち、金
属材料溶解部14に対応する部位に、溶融金属排出用の突
起部36を設けたものである。つまり、圧延ロール35の回
転によって突起部36が金属材料溶解部14の奥部まで入り
込むため、溶解部14内に溶融金属24が多く残留せず、効
率良く非晶質合金を形成することができる。なお、突起
部36は溶融金属24が冷却し難い熱伝導率の悪い材質(例
えばカーボン)で形成することが望ましい。
【0038】また、図19は第7の実施の形態を示し、こ
の金型1は、金属材料溶解部14の形状を棒状(長尺な半
円筒状)の窪みとし、その周囲にキャビティ部13が設け
られたものであり、アーク電極4(図1参照)による溶
解部14内の金属材料の溶解を連続的に行いながら、溶解
された溶融金属を圧延ロール35によってキャビティ部13
に連続的に流し込んで連続的に圧延しかつ急冷するよう
にしている。この場合、圧延ロール35外周面の溶解部14
に対応する部位に、熱伝導率の悪い材質で所定長さの突
条部37を形成している。
【0039】しかして、図18と図19で説明した金型1
(下型3)の場合も、キャビティ部13底面の一部乃至全
面がJIS表示で12S以上(好ましくは25S以上)の粗
さに表面処理されると共に、熱伝導率が1×102 kcal
/m・h・c°以上の材料から成る。さらに、図19の下
型3の場合、金属材料溶解部14の内面も粗く表面処理す
るも良い。また、圧延ロール35も、溶融金属24の流動性
を維持しつつ急冷できるよう、表面処理を行うと共に熱
伝導率が1×102 kcal /m・h・c°以上の材料にて
形成するも好ましい。
【0040】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、金型1は、溶融金属を鋳込んで所定形状
に成型する鋳造型のものとすることもできる。
【0041】
【実施例】次に、具体的な本発明の実施例A〜実施例G
及び比較例Hを図20、図21及び表1に示した。この実施
例A〜実施例G及び比較例Hの金型は図2〜図5で説明
した金型1に相当するものであり、下型3のキャビティ
部13の大きさを縦寸法Xが80mm、横寸法Yが50mmとし
た。また、図3の仮想線で囲む範囲は、グリットブラス
トを施した領域Mを示すと共に、図20及び図21の斜線部
は、グリットブラストを施した領域M1 ,M2 を示して
いる。
【0042】
【表1】
【0043】また、具体的な本発明の実施例1〜実施例
3を図20、図21及び表2に示した。この実施例1〜実施
例3の金型は図2〜図5で説明した金型1に相当するも
のであり、下型3のキャビティ部13の大きさを縦寸法X
が80mm、横寸法Yが50mmとした。また、図3の仮想線で
囲む範囲は、グリットブラストを施した及び/又はBN
をスプレー塗布した領域Mを示すと共に、図20及び図21
の斜線部は、グリットブラストを施した及び/又はBN
をスプレー塗布した領域M1 ,M2 を示している。
【0044】
【表2】
【0045】基本の表面粗さを1.5 Sとし、種々のグリ
ットブラストを施すことで、表1及び表2に示す如く、
上記領域M、M1 、M2 を種々の表面粗さに調整した。
【0046】また、実施例A〜実施例Dでは、下型3の
領域M1 (図20参照)にグリットブラストを施すと共
に、上型2の領域M(図3参照)にグリットブラストを
施した。また、実施例Eでは下型3の領域M1 のみにグ
リットブラストを施し、実施例Fでは上型2の領域Mの
みにグリットブラストを施し、実施例Gでは下型3の領
域M2 (図21参照)のみにグリットブラストを施し、比
較例Hでは上型2及び下型3ともグリットブラストを施
さなかった。
【0047】また、実施例1では、上型2と下型3とも
グリットブラストを施さず、上型2の領域MにBNをス
プレー塗布すると共に下型3の領域M1 にBNをスプレ
ー塗布した。実施例2では、上型2及び下型3ともグリ
ットブラストを施さず、下型3の領域M1 のみにBNを
スプレー塗布した。実施例3では、上型2及び下型3と
もグリットブラストを施し、さらに上型2の領域MにB
Nをスプレー塗布すると共に下型3の領域M1 にBNを
スプレー塗布した。
【0048】なお、グリットブラストは、例えば、表面
粗さ25Sの実施例Bでは、加圧式のブラスト機を用い、
粒度#50のスチールグリットを吹き付けることで処理を
施した。
【0049】次に、この実施例A〜実施例Gと比較例
H、及び、実施例1〜実施例3について、下記の条件で
非晶質合金の成型実験を行った。 図1で説明した製造装置Fを用いた。 金型材料には無酸素銅を使用した。 非晶質合金の材料にはZr55Al10Ni5 Cu30
る合金を用いた。 成型前の状態に於て、上型2の傾斜角度θを1°と
した。
【0050】この成型実験の結果を表1、表2及び図2
2、図23、図24に示した。なお、充填度(湯流れの良
さ)の評価は、キャビティ部13の充填度(面積%)で評
価した。測定方法は、成型品形状をグラフ用紙に写し取
り、枡目を数えることで数値化した。また、成型品のキ
ャビティ部13に対応する部位が正常に非晶質化している
か否かについては、X線回析及び光学顕微鏡観察により
確認した。なお、図22は実施例A、D及び実施例1、2
の結果を示し、図23は実施例B、C及び実施例1、3の
結果を示し、図24は比較例Hの結果を示している。
【0051】先ず、表1及び図22、図23、図24から次の
ことが分かる。即ち、実施例A、Dのものは、成型時に
溶融金属がキャビティ部13へ十分に流れ込めず充填度が
95%とやや不十分であるが、成型品は非晶質化されてい
る。また、実施例B、Cのものは、成型時に溶融金属が
キャビティ部13へ十分流れ込んで充填度が 100%とな
り、かつ、成型品は非晶質化されている。また、実施例
E、Fのものは、充填度が90%と不十分であるが、成型
品は非晶質化されている。かつ、下型のみ又は上型のみ
表面を粗くしても十分に湯流れの効果が発揮されないこ
とが分かる。また、実施例Gのものは、充填度が80%と
さらに低いが、成型品は非晶質化されている。また、比
較例Hのものは、充填度が60%と著しく低いが、成型品
は非晶質化されている。
【0052】また、表2及び図22、図23から次のことが
分かる。即ち、実施例1、3のものは、成型時に溶融金
属がキャビティ部13へ十分流れ込んで充填度が100 %と
なり、かつ、成型品は概ね非晶質化されている。ここ
で、概ね非晶質化されているとは、内部の非晶質相に小
さな結晶粒が分散していることを指し、成型品全体が結
晶であるのに対して強度などの機械特性が十分に高く、
全体が非晶質化したものと遜色無いことを指す。実施例
2のものは、成型時に溶融金属がギャビティ部13へ十分
流れ込めず充填度が95%とやや不十分であるが、成型品
は概ね非晶質化されている。なお、表2に於て、実施例
Bと比較例Hは参考のため表1記載のものを転記した。
【0053】これらの結果から、上型及び下型の両方に
グリットブラストを施し、かつ、表面粗さを12S〜 100
Sとすることが、湯流れを良くするのに効果的であるこ
とが予測される。特に、25S〜70Sが好適である。ま
た、上型及び下型の両方にBNをスプレー塗布すること
が、湯流れを良くするのに効果的であることが予測され
る。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載される効果を奏する。
【0055】(請求項1によれば)溶融金属24が金型内
で十分に流動することができ、かつ、溶融金属24がキャ
ビティ部13へ充填されるに伴い金型によって大きな冷却
速度にて冷却されるため、薄肉で大きな面積の非晶質合
金(板状成型品)を作製することができる。
【0056】(請求項2によれば)溶融金属24の金型内
での流動性が一層向上する。 (請求項3によれば)表面処理された金型内面と溶融金
属24との点接触が、均等かつ方向性の無いものとなり、
溶融金属24の金型内での流動が均一となる。
【0057】(請求項4によれば)溶融金属24の流動性
を高めつつ大きな冷却速度をもった金型となり、より大
きな面積の非晶質合金を得ることができる。 (請求項5によれば)薄肉で大きな面積の非晶質合金を
容易かつ確実に作製することができる。
【0058】(請求項6によれば)ロール35によって溶
融金属がスムースに流れる。そして、金型1の作製が容
易である。 (請求項7によれば)鋳込まれた溶融金属の湯流れが良
好で、充填度が改善される。さらに重要な点は、溶融金
属の湯流れが良好となることにより、鋳込み時に最初に
型内に流入する溶融金属と最後に型内に流入する溶融金
属の型内に流入するタイミングの差が短くなってそれぞ
れの溶融金属が固化するタイミングの差が接近し、先に
型内に流入した溶融金属が先に固化して非結晶化し、そ
こに後から型内に流入した溶融金属が流れこんで非結晶
化した部分が再加熱されて結晶化することを防止でき、
良好な物性を有する非結晶の鋳造成型品が得られること
である。
【0059】(請求項8によれば)非晶質合金成型品
は、薄肉で大きな面積を有し、かつ、強度特性に優れ、
構造材料などとしての使用範囲が広い。 (請求項9によれば)溶融金属24の金型内での流動性が
一層向上するため、より面積の大きい非晶質合金成型品
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非晶質合金を製造する製造装置を示す簡略構成
説明図である。
【図2】本発明の金型の第1の実施の形態を示す要部断
面正面図である。
【図3】要部底面図である。
【図4】要部断面正面図である。
【図5】要部平面図である。
【図6】金型内面の表面状態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】成型前の状態を示す断面正面図である。
【図8】溶融金属の形成状態を示す断面正面図である。
【図9】成型状態を示す断面正面図である。
【図10】溶融金属と下型との接触状態を示す要部拡大断
面図である。
【図11】型締め完了時の溶融金属と金型との接触状態を
示す要部拡大断面図である。
【図12】非晶質合金から成る成型品を示す平面図であ
る。
【図13】成型品を製品化した状態及びその表面を示す説
明図である。
【図14】第2の実施の形態を示す断面正面図である。
【図15】第3の実施の形態を示す断面正面図である。
【図16】第4の実施の形態を示す作用説明図である。
【図17】第5の実施の形態を示す作用説明図である。
【図18】第6の実施の形態を示す要部断面側面図であ
る。
【図19】第7の実施の形態を示す平面図である。
【図20】下型にグリットブラストを施した領域を示す平
面図である。
【図21】下型にグリットブラストを施した他の領域を示
す平面図である。
【図22】金型のキャビティ部における溶融金属の充填度
合いを示す平面図である。
【図23】他の金型のキャビティ部における溶融金属の充
填度合いを示す平面図である。
【図24】別の金型のキャビティ部における溶融金属の充
填度合いを示す平面図である。
【符号の説明】
2 上型 3 下型 13 キャビティ部 14 金属材料溶解部 22 金属材料 24 溶融金属 35 圧延ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川 内住宅11−806

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料22を溶解可能な高エネルギー熱
    源を用いて該金属材料22を溶解して形成した溶融金属24
    を、所定形状に変形し、かつ、変形と同時にもしくは変
    形後に上記溶融金属24を臨界冷却速度以上で冷却して、
    上記所定形状に成型する非晶質合金製造用の金型であっ
    て、上記溶融金属24が接する金型内面の一部乃至全部の
    表面粗さが、JIS表示で12S以上の粗さとしたことを
    特徴とする非晶質合金製造用の金型。
  2. 【請求項2】 表面粗さが、JIS表示で25S以上の粗
    さである請求項1記載の非晶質合金製造用の金型。
  3. 【請求項3】 サンドブラスト、グリットブラスト、液
    体ホーニング、ショットピーニング等にて金型内面の一
    部乃至全部が表面処理された請求項1又は2記載の非晶
    質合金製造用の金型。
  4. 【請求項4】 銅、銅合金もしくは銀等の熱伝導率1×
    102 kcal /m・h・c°以上の材料から成る請求項3
    記載の非晶質合金製造用の金型。
  5. 【請求項5】 金属材料溶解部14とキャビティ部13を有
    する下型3と、該下型3と共働きして上記金属材料溶解
    部14の溶融金属24を押圧し上記キャビティ部13に流し込
    んで成型するための上型2とを、具備する請求項1、
    2、3又は4記載の非晶質合金製造用の金型。
  6. 【請求項6】 金属材料溶解部14とキャビティ部13を有
    すると共に、圧延ロール35にて該金属材料溶解部14の溶
    融金属24を該キャビティ部13に流し込んで成型するため
    の下型3を備えた請求項1、2、3又は4記載の非晶質
    合金製造用の金型。
  7. 【請求項7】 溶融金属24を鋳込んで所定形状に成型す
    る鋳造型とした請求項1、2、3又は4記載の非晶質合
    金製造用の金型。
  8. 【請求項8】 金属材料22を溶解可能な高エネルギー熱
    源を用いて該金属材料22を溶解して形成した溶融金属24
    を、所定形状に変形し、かつ、変形と同時にもしくは変
    形後に上記溶融金属24を臨界冷却速度以上で冷却して、
    上記所定形状に成型する金型にて成型された非晶質合成
    型品であって、表面の一部乃至全部の表面粗さが、JI
    S表示で12S以上であることを特徴とする非晶質合金成
    型品。
  9. 【請求項9】 表面粗さが、JIS表示で25S以上であ
    る請求項8記載の非晶質合金成型品。
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