JPH11226664A - パンチプレスの加工方法およびその装置 - Google Patents

パンチプレスの加工方法およびその装置

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JPH11226664A
JPH11226664A JP3325698A JP3325698A JPH11226664A JP H11226664 A JPH11226664 A JP H11226664A JP 3325698 A JP3325698 A JP 3325698A JP 3325698 A JP3325698 A JP 3325698A JP H11226664 A JPH11226664 A JP H11226664A
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punch
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stroke
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JP3325698A
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English (en)
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Koji Kawaguchi
晃司 川口
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラムが複数の上死点のうちのいずれの位置か
を確実に認識して各上死点間の誤動作を防止する。 【解決手段】 油圧シリンダ25によるラム23の上下
方向における複数の上死点を設定する。各上死点に設け
た複数の例えば第1及び第2位置検出器83、85によ
りラム23の上下方向の位置を検出し、制御装置17で
は各位置検出器83、85で検出した検出信号によりラ
ム23の位置が複数の上死点としての例えば、ラム23
の位置が最上の第1上死点と通常のパンチング時のラム
23の第2上死点のうちのいずれにあるかを確実に判断
する。各上死点の間における誤動作は確実に防止される
ため、上部、下部タレット13、15の回転時、ワーク
移動位置決め装置のオーバライド時、金型回転時などに
は、ラム23が最上位置の第1上死点まで確実に上昇す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレスの加
工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスの例えばタレットパ
ンチプレス201においては、図7に示されているよう
に、タレットパンチプレス201の油圧シリンダ203
により上下動自在なラム205でパンチを打撃し、この
パンチとダイとの金型によりワークWをパンチング加工
する。
【0003】通常、連続してパンチング加工するときは
作業の効率を図るために、ラム205の最上の上死点よ
り下方の第2上死点、つまりパンチ下端がワークから抜
け、ワーク上昇より少量だけ上位であり、パンチングヘ
ッド207の先端近傍にラム205を常時位置せしめる
第2上死点を設けている。ラム205は前記第2上死点
から下方へ設定されたストローク量を昇降する。
【0004】ところが、図7に示されているように回転
パンチ209と回転ダイ211からなる回転金型が設け
られているときは、この回転金型を回転するときは予め
ラム205が上死点へ上昇されてから回転金型が回転さ
れる。パンチヘッドがラム205により押し付けられて
いる状態で回転金型が回転されると、回転パンチ209
とリフタリング213がかじるので、これを防止するた
めである。
【0005】また、タレットパンチプレス201におけ
る上、下部タレット215、217が回転するときや、
ワーク移動位置決め装置のオーバライドのときにも、ラ
ム205が上死点へ上昇される必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパン
チプレスの加工方法およびその装置においては、例えば
タレットパンチプレス201に回転金型が設けられてい
る場合で、回転金型に回転指令が発生したときには、正
常であれば、油圧シリンダ203の作動によりラム20
5が上死点に上昇され、上死点にラム205があること
を確認してから回転される。しかし、制御装置が油圧シ
リンダ203に上死点指令が発生されているにも係わら
ずラム205が上死点に位置しておらず、第2上死点に
位置しているときにはいつまで経っても回転金型が回転
されないままの状態でいるという問題点があった。
【0007】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ラムが複数の上死点のうちの
いずれの位置かを確実に認識して各上死点間の誤動作を
防止するパンチプレスの加工方法及びその装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチプレスの加工方法
は、パンチプレスの油圧シリンダにより上下動自在なラ
ムでパンチを打撃し、このパンチを案内するパンチガイ
ドとダイホルダ内に装着されたダイとの間に挿入された
ワークをパンチング加工するパンチプレスの加工方法に
おいて、前記ラムの上下方向における複数の上死点を設
定すると共にこの各上死点に設けた複数の位置検出装置
により前記ラムの上下方向の位置を検出し、各位置検出
装置で検出した検出信号により前記ラムの位置が複数の
上死点のうちのいずれかを判断することを特徴とするも
のである。
【0009】したがって、複数の上死点としての例え
ば、ラムの位置が最上の第1上死点と通常のパンチング
時のラムの第2上死点のうちのいずれにあるかを確実に
認識されるので、複数の各上死点の間における誤動作は
確実に防止されるため、上部、下部タレットの回転時、
ワーク移動位置決め装置のオーバライド時、金型回転時
などには、ラムが最上の第1上死点まで確実に上昇し、
複数の各上死点の間における誤動作は確実に防止され
る。
【0010】請求項2によるこの発明のパンチプレスの
加工方法は、請求項1記載のパンチプレスの加工方法に
おいて、前記複数の上死点を、各位置検出装置に備えた
互いに出力の異なる検出器により検出することを特徴と
するものである。
【0011】したがって、複数の上死点の各検出器はラ
ムの検出部を検出したときのON出力が異なるので、各
検出器からの実際のON出力が予め記憶された対応する
検出器の各ON出力のデータに基づいて比較判断されラ
ムの位置が容易に間違いなく判別される。
【0012】請求項3によるこの発明のパンチプレスの
加工方法は、請求項1記載のパンチプレスの加工方法に
おいて、ストローク検出装置により前記油圧シリンダの
ストロークを検出すると共に、このストローク検出装置
で検出した検出信号と前記複数の各位置検出装置で検出
した検出信号とにより前記複数の上死点を検出すること
を特徴とするものである。
【0013】したがって、ストローク検出装置で検出し
た検出信号によりラムのストロークの位置が分かるの
で、複数の各位置検出器で検出した検出信号のときには
どの位置検出器であるかを判断することができるため、
ラムが複数の上死点のうちのどこで止まっているかを確
実に判断される。複数の各上死点の間における誤動作は
確実に防止される。
【0014】請求項4によるこの発明のパンチプレスの
加工装置は、パンチプレスの油圧シリンダにより上下動
自在なラムでパンチを打撃し、このパンチを案内するパ
ンチガイドとダイホルダ内に装着されたダイとの間に挿
入されたワークをパンチング加工するパンチプレスの加
工装置において、前記ラムの上下方向における複数の上
死点を設定し、この各上死点に前記ラムの上下方向の位
置を検出する位置検出装置を設け、この各位置検出装置
で検出した検出信号により前記ラムの位置が複数の上死
点のうちのいずれかを判断する比較判断装置を備えた制
御装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0015】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、制御装置の比較判断装置では複数の上死点として
の例えば、ラムの位置が最上の第1上死点と通常のパン
チング時のラムの第2上死点のうちのいずれにあるかを
確実に認識されるので、複数の各上死点の間における誤
動作は確実に防止される。この理由で、上部、下部タレ
ットの回転時、ワーク移動位置決め装置のオーバライド
時、金型回転時などには、ラムが最上の第1上死点まで
確実に上昇し、複数の各上死点の間における誤動作は確
実に防止される。
【0016】請求項5によるこの発明のパンチプレスの
加工装置は、請求項4記載のパンチプレスの加工装置に
おいて、前記複数の位置検出装置は互いに出力の異なる
検出器を備えてなることを特徴とするものである。
【0017】したがって、請求項2記載の作用と同様で
あり、複数の上死点の各検出器はラムの検出部を検出し
たときのON出力が異なるので、制御装置の比較判断装
置では各検出器からの実際のON出力が予め記憶された
対応する検出器の各ON出力のデータに基づいて比較判
断されラムの位置が容易に間違いなく判別される。
【0018】請求項6によるこの発明のパンチプレスの
加工装置は、請求項4記載のパンチプレスの加工装置に
おいて、前記油圧シリンダのストロークを検出するスト
ローク検出装置を設けると共に、前記複数の位置検出装
置で検出した検出信号と前記ストローク検出装置で検出
した検出信号とを前記比較判断装置に取り込ませ複数の
上死点のうちのいずれかを判断すべく構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0019】したがって、請求項3記載の作用と同様で
あり、制御装置の比較判断装置ではストローク検出装置
で検出した検出信号によりラムのストロークの位置が分
かるので、複数の各位置検出器で検出した検出信号のと
きにはどの位置検出器であるかを判断することができる
ため、ラムが複数の上死点のうちのどこで止まっている
かを確実に判断される。複数の各上死点の間における誤
動作は確実に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパンチプレスの加
工方法およびその装置の実施の形態について、タレット
パンチプレスを例にとって図面を参照して説明する。
【0021】図4及び図5を参照するに、本実施の形態
に係わるパンチプレスとしてのタレットパンチプレス1
は、ベース3の両側に立設したサイドフレーム5,7に
上部フレーム9の両側が支持された態様の本体フレーム
11の構造に構成されている。前記上部フレーム9の下
部には、多種類のパンチPを着脱交換自在に備えた円盤
状の上部タレット13が回転自在に装着されている。
【0022】ベース3の上面には、上部タレット13に
対向した下部タレット15が回転自在に装着されてお
り、この下部タレット15には、多種類のパンチPと対
向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自
在に装着されている。前記上部タレット13の軸心と下
部タレット15の軸心とは同一軸心に配置されており、
この上部タレット13と下部タレット15は、図1に示
されているような後述の制御装置17の制御からタレッ
ト駆動用モータ19に指令が発生され、各種ギヤ21等
の回転駆動伝達手段を経て同方向へ同期して回転され
る。
【0023】前記上部フレーム9の下面におけるほぼ中
央部には、ラム23(打圧部材)が上下動自在に装着さ
れている。このラム23は上部フレーム9に装着された
油圧シリンダ25のピストンロッド27の下端部に連結
されている。パンチPが上部タレット13および下部タ
レット15の回転によってラム23の下方へ割出し位置
決めされ、この位置決めされたパンチPは前記油圧シリ
ンダ25のピストンロッド27の上下動により作動され
るラム23により打圧されるものである。
【0024】なお、タレットパンチプレス1にはワーク
Wを前後左右方向へ移動位置決めするためのワーク移動
位置決め装置29が設けられており、その把持装置31
にワークWが把持されている。このワーク移動位置決め
装置29は数値制御等の制御装置17によって制御され
ワークWをパンチPとダイDとの間の適宜位置へ位置決
めするものである。
【0025】ワーク移動位置決め装置29はタレットパ
ンチプレス1の図5において右下側に配設されている。
ワーク移動位置決め装置29はタレットパンチプレス1
の機械全幅にほぼ等しい長さのキャレッジベース33が
テーブルフレーム35に設けられたキャレッジベース用
LMガイド37上をY方向に移動可能に設けられてお
り、キャレッジベース33はY軸送り用ボールねじ39
とY軸送り用モータ41とからなるY軸送り機構により
Y方向に移動自在に設けられている。
【0026】なお、キャレッジベース33は水平に設置
されたセンタテーブル43上を図5において右側からパ
ンチング加工位置Kまで移動自在であり、キャレッジベ
ース33の下部にはサイドテーブル45がセンタテーブ
ル43の左右に分割された形で固定され、キャレッジベ
ース33の移動に伴ってY方向に移動自在である。
【0027】キャレッジベース33にはタレットパンチ
プレス1に面する側面下方に角鋼製のキャレッジ用リニ
アガイド47が図4に示されているように設けられてお
り、キャレッジベース33の側面には把持装置31を備
えているキャレッジ49が前記キャレッジ用リニアガイ
ド47に沿ってX軸方向にスライド自在に設けられてい
る。
【0028】このキャレッジ49のほぼ中央を貫いてキ
ャレッジベース33の側面に設けたキャレッジ用ボール
ねじ51が図5に示されているように配設され、伝動機
構53を介してキャレッジ用モータ55で駆動回転され
る。キャレッジ49はキャレッジ用ボールねじ51の回
転でキャレッジベース33の長さ方向に自在にいわゆる
X軸移動されてワークWのX軸方向の位置決めと送りが
行われる。
【0029】以上のように、タレットパンチプレス1に
装着したパンチPと下部タレット15に装着したダイD
との間に、板状のワークWが位置決めされた後に、ラム
25によってパンチPが打圧されることにより、パンチ
PとダイDによってワークWにパンチング加工が行われ
るのである。
【0030】図6に示されているように、例えば上下部
タレット13、15に装着された多数のパンチP、ダイ
Dの中の一直線上の回転パンチPA,PB及び回転ダイ
DA,DBは、上下部タレット13、15の側方のタレ
ットパンチプレス1のフレーム(図示省略)に装着され
たサーボモータのごとき駆動装置59によって回転駆動
される。回転パンチPB,回転ダイDBの位置がワーク
Wに対する加工位置すなわち図4のラム23の下方位置
である。
【0031】前記駆動装置59に連結された連結軸61
の他端にはプーリ63が装着されている。そのプーリ6
3と金型回転伝達装置65内のプーリ63(図示省略)
とにタイミングベルトが巻回されている。金型回転伝達
装置65には流体シリンダ67が一体化されており、こ
の流体シリンダ67が図6において右方へ移動せしめら
れることによって金型回転伝達装置65の端部69Aと
従動軸69の端部69Aから端部69Bとが連結状態と
なる。
【0032】前記従動軸69は上部タレット13上に当
該上部タレット13の径方向に延設されており、その従
動軸69の両端部69側にはそれぞれウォーム71が装
着されており、そのウォーム71は回転パンチPA,P
Bを装着したウォームホイール73に噛合されている。
このウォームホイール73と前記ウォーム71で駆動部
を構成している。
【0033】上記構成により、駆動装置59を駆動させ
ると共に流体シリンダ67を作動させることにより、連
結軸61の回転が従動軸69に伝達される。この従動軸
69の回転はウォーム71を介してウォームホイール7
3に伝達されるから回転パンチPA,PBが回転される
こととなる。
【0034】上部タレット13に装着されている回転パ
ンチPA,PBとのそれぞれの近傍には,検出部材75
A、75Bとが設けられている。そして、前記上部タレ
ット13が回転してストライカ57の下に位置決めされ
たものが回転パンチPAであるか回転パンチPBである
かを前記検出部材75A、75Bで検出しているのであ
る。
【0035】次に、本発明の実施の形態の例の主要部に
係わるパンチプレスの加工装置について図面を参照して
説明する。
【0036】図1を参照するに、油圧シリンダ25のピ
ストンロッド27の下端部には支持部材77を介してド
グ79が上下方向に延伸して設けられており、このドグ
79の上端には検出部81が設けられている。
【0037】また、上部フレーム9にはピストンロッド
27が最上昇点に上昇したときのラム19の第1上死点
に該当する前記ドグ79の検出部81の第1上死点を検
出する第1位置検出器83(位置検出装置)が設けられ
ている。さらに、前記第1上死点より下方の位置で通常
のパンチングプレス加工時に昇降動作をするときの最上
昇点を示す第2上死点を検出する第2位置検出器85
(位置検出装置)が前記第1位置検出器83の少し下方
に位置して上部フレーム9に設けられている。なお、本
実施の形態では、第1位置検出器83及び第2位置検出
器85として近接スイッチが用いられており、制御装置
17のCPUに電圧計86を介して電気的に接続されて
いる。
【0038】より詳しくは、ピストンロッド27が第2
上死点に位置しているときはパンチP下端がワークから
抜け、ワーク上面より少量だけ上位であり、ラム19を
介してパンチヘッド87の上端面に常時当接しており、
通常のパンチングプレス加工時にこの位置からパンチヘ
ッド87を下方へ押圧することによりパンチガイド89
をリフタリング91を介して上方に付勢しているリフト
スプリング93の付勢力に抗してパンチPとパンチガイ
ド89を共に下降させる。このとき、パンチPとパンチ
ガイド89間のストリッパスプリング95は前記リフト
スプリング93より大きい付勢力を有しているので、パ
ンチガイド89とパンチPとの位置関係は変化せず、一
体的に共に下降する。
【0039】さらに、パンチPとパンチガイド89がピ
ストンロッド27によりリフトスプリング93の付勢力
に抗して押圧され下降されてワークWに接触し、さらに
パンチPがストリッパスプリング95の付勢力に抗して
押圧され下降されてワークWにパンチング加工される。
【0040】したがって、油圧シリンダ25のピストン
ロッド27が第2上死点からストロークの最下端までの
間を昇降することにより、ワークWはピストンロッド2
7の小さいストローク量で効率よくパンチング加工され
る。なお、前記ピストンロッド27のストローク量は自
在に調整できるので、ストロークの最下端の位置をパン
チング加工完了直後にすることによりストローク量が最
小に抑えられることになり、ワークWは効率よくパンチ
ング加工される。
【0041】なお、第1位置検出器83と第2位置検出
器85は図2に示されているようにドグ79の検出部8
1を検出したときのON出力が互いに異なるものが設け
られている。
【0042】制御装置17は、図1に示されているよう
にCPUに、第1位置検出器83と第2位置検出器85
の各ON出力等の種々のデータを入力する入力装置97
と表示装置99、入力されたデータを記憶するメモリ1
01、予め記憶された第1位置検出器83と第2位置検
出器85の各ON出力と実際に第1位置検出器83又は
第2位置検出器85で検出された検出信号によるON出
力とを比較して前記ラム19の位置が第1及び第2上死
点のうちのいずれかを判断する比較判断装置103とが
設けられて構成されている。
【0043】したがって、第1位置検出器83と第2位
置検出器85はドグ79の検出部81を検出したときの
ON出力が異なるので、制御装置17では第1位置検出
器83又は第2位置検出器85からの実際のON出力が
予め記憶された第1位置検出器83と第2位置検出器8
5の各ON出力のデータに基づいて比較判断されラム1
9の位置が容易に間違いなく判別される。
【0044】上部、下部タレット13、15が回転され
るときや、ワーク移動位置決め装置25がオーバライド
するときや、金型が回転されるときなどは、ラム19が
第1上死点まで上昇する必要があるが、上述したように
制御装置17ではラム19の位置が第1及び第2上死点
のうちのいずれにあるかを確実に認識されるので、もし
ラム19が第2上死点に位置しているときは油圧シリン
ダ25に上昇の指令を発生し、その後に上記の上部、下
部タレット13、15の回転の指令や、金型回転の指令
を発生できる。したがって、各第1及び第2上死点の間
における誤動作を確実に防止することができる。
【0045】本実施の形態の他の例としては、図3を参
照するに、油圧シリンダ25のピストンロッド27には
前述した実施の形態と同様に上端に検出部81を備えた
ドグ79が設けられており、上部フレーム9には第1上
死点に位置する前記検出部81を検出する第3位置検出
器105と、第2上死点に位置する前記検出部81を検
出する第4位置検出器107が設けられている。この第
3及び第4位置検出器105、107はほぼ同様のON
出力を発生するもので、OR回路109を介して制御装
置111のCPUに電気的に接続されている。
【0046】さらに、油圧シリンダ25にはピストンロ
ッド27のストロークを検出するストローク検出装置1
13が設けられており、このストローク検出装置113
は制御装置111のCPUに電気的に接続されている。
【0047】なお、制御装置111ではストローク検出
装置113で検出した検出信号によりラム19のストロ
ークの位置が分かるので、第3又は第4位置検出装置1
05、107で検出した検出信号ときにはどちらの位置
検出器であるかを判断することができる。つまり、前記
ラム19が第1及び第2上死点のうちのどちらで止まっ
ているかを判断することができる。他は図1の制御装置
17と同様の構成となっており、前述した実施の形態と
同様に各第1及び第2上死点の間における誤動作は確実
に防止される。
【0048】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態では
パンチプレスとしてタレットパンチプレス1を例にとっ
て説明したがその他のパンチプレスであっても構わな
い。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態から理解
されるように、請求項1の発明によれば、複数の上死点
としての例えば、ラムの位置が最上の第1上死点と通常
のパンチング時のラムの第2上死点のうちのいずれにあ
るかを確実に認識できるので、複数の各上死点の間にお
ける誤動作を確実に防止できる。したがって、上部、下
部タレットの回転時、ワーク移動位置決め装置のオーバ
ライド時、金型回転時などには、ラムを最上の第1上死
点まで確実に上昇できる。
【0050】請求項2の発明によれば、複数の上死点の
各検出器はラムの検出部を検出したときのON出力が異
なるので、各検出器からの実際のON出力が予め記憶さ
れた対応する検出器の各ON出力のデータに基づいて比
較判断してラムの位置を容易に間違いなく判別できる。
【0051】請求項3の発明によれば、ストローク検出
装置で検出した検出信号によりラムのストロークの位置
が分かるので、複数の位置検出器のいずれかで検出した
ときにはどの位置検出器であるかを判断することができ
る。したがって、ラムが複数の上死点のうちのどこで止
まっているかを確実に判断でき、複数の各上死点の間に
おける誤動作を確実に防止できる。
【0052】請求項4の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、制御装置では複数の上死点としての
例えば、ラムの位置が最上の第1上死点と通常のパンチ
ング時のラムの第2上死点のうちのいずれにあるかを確
実に認識できるので、複数の各上死点の間における誤動
作を確実に防止できる。したがって、上部、下部タレッ
トの回転時、ワーク移動位置決め装置のオーバライド
時、金型回転時などには、ラムを最上の第1上死点まで
確実に上昇できる。
【0053】請求項5の発明によれば、請求項2記載の
効果と同様であり、複数の上死点の各検出器はラムの検
出部を検出したときのON出力が異なるので、制御装置
では各検出器からの実際のON出力が予め記憶された対
応する検出器の各ON出力のデータに基づいて比較判断
してラムの位置を容易に間違いなく判別できる。
【0054】請求項6の発明によれば、請求項3記載の
効果と同様であり、制御装置ではストローク検出装置で
検出した検出信号によりラムのストロークの位置が分か
るので、複数の位置検出器のいずれかで検出したときに
はどの位置検出器であるかを判断することができる。し
たがって、ラムが複数の上死点のうちのどこで止まって
いるかを確実に判断でき、複数の各上死点の間における
誤動作を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、油圧シリン
ダの第1及び第2上死点における第1及び第2位置検出
装置の概略説明図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、第1及び第
2位置検出器のON出力を示すグラフ図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示すもので、油圧シ
リンダの第1及び第2上死点における第1及び第2位置
検出装置の概略説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いられるタレットパン
チプレスの側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に用いられるタレットパン
チプレスの平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に用いられる金型回転伝達
装置の平面図である。
【図7】従来の油圧シリンダの第1及び第2上死点の概
略説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 13 上部タレット 15 下部タレット 17 制御装置 23 ラム 25 油圧シリンダ 27 ピストンロッド 57 ストライカ 65 金型回転伝達装置 71 ウォーム 73 ウォームホイール 75A、75B 検出部材 77 支持部材 79 ドグ 81 検出部 83 第1位置検出器 85 第2位置検出器 103 比較判断装置 105 第3位置検出器 107 第4位置検出器 109 OR回路 111 制御装置 113 ストローク検出装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチプレスの油圧シリンダにより上下
    動自在なラムでパンチを打撃し、このパンチを案内する
    パンチガイドとダイホルダ内に装着されたダイとの間に
    挿入されたワークをパンチング加工するパンチプレスの
    加工方法において、 前記ラムの上下方向における複数の上死点を設定すると
    共にこの各上死点に設けた複数の位置検出装置により前
    記ラムの上下方向の位置を検出し、各位置検出装置で検
    出した検出信号により前記ラムの位置が複数の上死点の
    うちのいずれかを判断することを特徴とするパンチプレ
    スの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の上死点を、各位置検出装置に
    備えた互いに出力の異なる検出器により検出することを
    特徴とする請求項1記載のパンチプレスの加工方法。
  3. 【請求項3】 ストローク検出装置により前記油圧シリ
    ンダのストロークを検出すると共に、このストローク検
    出装置で検出した検出信号と前記複数の各位置検出装置
    で検出した検出信号とにより前記複数の上死点を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のパンチプレスの加工
    方法。
  4. 【請求項4】 パンチプレスの油圧シリンダにより上下
    動自在なラムでパンチを打撃し、このパンチを案内する
    パンチガイドとダイホルダ内に装着されたダイとの間に
    挿入されたワークをパンチング加工するパンチプレスの
    加工装置において、 前記ラムの上下方向における複数の上死点を設定し、こ
    の各上死点に前記ラムの上下方向の位置を検出する位置
    検出装置を設け、この各位置検出装置で検出した検出信
    号により前記ラムの位置が複数の上死点のうちのいずれ
    かを判断する比較判断装置を備えた制御装置を設けてな
    ることを特徴とするパンチプレスの加工装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の位置検出装置は互いに出力の
    異なる検出器を備えてなることを特徴とする請求項4記
    載のパンチプレスの加工装置。
  6. 【請求項6】 前記油圧シリンダのストロークを検出す
    るストローク検出装置を設けると共に、前記複数の位置
    検出装置で検出した検出信号と前記ストローク検出装置
    で検出した検出信号とを前記比較判断装置に取り込ませ
    複数の上死点のうちのいずれかを判断すべく構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載のパンチプレスの加
    工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020084054A (ko) * 2002-10-14 2002-11-04 코리아에스피엔피 주식회사 파레트 상판골조 제조장치
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