JPH11226479A - ステージ旋回装置および基板処理システム - Google Patents

ステージ旋回装置および基板処理システム

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JPH11226479A
JPH11226479A JP3626198A JP3626198A JPH11226479A JP H11226479 A JPH11226479 A JP H11226479A JP 3626198 A JP3626198 A JP 3626198A JP 3626198 A JP3626198 A JP 3626198A JP H11226479 A JPH11226479 A JP H11226479A
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JP
Japan
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substrate
stage
substrate holding
substrate processing
holding stage
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Withdrawn
Application number
JP3626198A
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English (en)
Inventor
Eiji Okuno
英治 奥野
Kazuto Ozaki
一人 尾崎
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH11226479A publication Critical patent/JPH11226479A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板移載速度の低下なく安定な基板移載を行
うと共に、塗布エリアと搬送エリアの分離でパーティク
ル発生抑制や高メンテナンス性を得る。 【解決手段】 旋回手段4a,4bの各回動動作で基板
保持ステージ3a,3bをそれぞれ所定角度姿勢の水平
姿勢から塗布姿勢の垂直姿勢にし、この状態が基板処理
装置としての塗布装置2a,2bの基板処理位置である
塗布基準位置になっている。つまり、基板7の水平な搬
送姿勢と垂直な塗布姿勢の姿勢変換を旋回手段4a,4
bによるステージ旋回動作で行っているため、基板7の
基板保持ステージ3a,3bへの各セッティングを水平
姿勢のままで容易に行うことができる。また、塗布装置
2a,2bの裏側からそれぞれ基板保持ステージ3a,
3bを基板処理位置にそれぞれセットし、その表側で基
板処理をそれぞれ行うため、基板処理エリアと搬送エリ
アとを効率よく分離することが可能になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示デ
バイス(LCD)およびプラズマ表示デバイス(PD
P)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)、半
導体デバイスおよび各種電子部品などの製造プロセスに
おいて、例えばLCDまたはPDP用ガラス基板、半導
体基板およびプリント基板などの基板を例えば塗布装置
にセットして各種塗布液を塗布することで、フォトレジ
スト膜、カラーフィルタ材、平坦化材、層間絶縁膜、絶
縁膜および導電膜などの薄膜を基板表面上に形成する塗
布システムなどの基板処理システム、およびこれに用い
られるステージ旋回装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板表面に塗布液を塗布する方式
としては、回転塗布方式、ブレード塗布方式、スプレイ
塗布方式およびロールコート方式などがある。
【0003】近年、液晶表示デバイスや半導体デバイス
などの製造プロセスにおいて、基板を水平に保った状態
で回転させ、その中央部に塗布液を供給して塗布液に遠
心力を与えることで、基板表面上の中央部から外周部に
均一に塗布液を塗布する回転塗布方式が広く利用されて
いた。
【0004】ところが、この回転塗布方式では、基板の
大型化や角形化の傾向とも相俟って、塗布液を遠心力で
外方に飛ばすため、使用される塗布液の有効利用という
点で無駄があり、塗布液の利用効率が悪かった。また、
角形の基板を水平姿勢で回転させることで、基板の大型
化にも伴って装置も大型化し、その設置スペースも増大
せざるを得なかった。さらに、角形の基板を高速に回転
させると、基板表面に気流の乱れが発生し易く、しか
も、その基板が大型化すると、その回転時における基板
表面上の線速度差が増大することにより、塗布むらや塗
布膜厚の均一性などの塗布品質を確保することが難しく
なっていた。
【0005】これに対して、毛管現象を用いた縦型の塗
布装置では、基板を鉛直姿勢または傾斜した姿勢に立て
て保持し、その基板幅方向(水平方向)のノズルと基板
とをその被塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管現象
で塗布液槽から汲み上げられた塗布液をノズルから基板
表面に対して吐出させて塗布液を塗布するため、回転塗
布方式の上記問題、つまり、塗布液の利用効率の低下、
設置スペースの増大および塗布膜厚の不均一を解決する
ことができる。
【0006】このような塗布装置の基板保持用のステー
ジに多関節ロボットを用いて基板をセッティングするセ
ッティング動作を、仮想の従来技術として、図8〜図1
0に示している。
【0007】図8は仮想の従来技術の塗布システムの要
部構成を模式的に示す平面図であり、図9は図8の塗布
システムを側方から見た図であり、図10は図8の塗布
装置8aを多関節ロボット81と共に正面側から見た図
である。
【0008】図8〜図10に示すように、2台の塗布装
置80a,80bが対向して配設され、その間に基板セ
ッティング用の多関節ロボット81が配設されている。
これらの塗布装置80a,80bの対向方向とは直交す
る方向に延びる処理前水平搬送経路82の取込位置82
aと、処理済み水平搬送経路83の受渡位置83aとが
多関節ロボット81の両側に配設されている。
【0009】この多関節ロボット81のアーム部81a
の先端部分は基板84を保持可能な吸着構造になってお
り、2台の塗布装置80a,80bのうち例えば塗布装
置80aの基板垂直保持用のステージ85aに対して、
基板84を垂直姿勢にセッティングするのに際して、処
理前水平搬送経路82を水平搬送されてきた水平姿勢の
基板84を、多関節ロボット81のアーム部81aの先
端吸着部分によって、処理前水平搬送経路82の取込位
置82aから吸着して取り込み、塗布装置80aのステ
ージ85a上に垂直姿勢にセッティングするようになっ
ている。また、多関節ロボット81のアーム部81aの
先端吸着部分によって、塗布装置80aにおいて垂直姿
勢の塗布済みの基板84をステージ85aから受け取っ
てこれを水平姿勢にして処理済み水平搬送経路83の受
渡位置83a上に移送するようになっている。
【0010】また同様に、多関節ロボット81は、取込
位置82bに対しても、水平姿勢で搬送されてきた基板
84をステージ85b上に垂直姿勢にセッティングし、
また、その垂直姿勢の塗布済みの基板84をステージ8
5bから水平姿勢にして受渡位置83b上に移送するよ
うになっており、多関節ロボット81は塗布装置80
a,80bに対して基板84を交互にセッティングさら
に取外しを行うようになっている。このような塗布装置
80a,80bの一方に対するセッティングさらに取外
し動作と並行して、塗布装置80a,80bの他方に対
して、その他方の塗布装置の塗布ユニット86を上から
下に移動させることで基板84の表面上に塗布液を塗布
するようになっている。
【0011】ここで、多関節ロボット81のアーム部8
1aの先端吸着部分について、図11および図12を用
いて、以下に詳細に説明する。
【0012】図11は図8の多関節ロボット81のアー
ム部81aの先端吸着部分におけるトグル式チャック開
閉機構の要部構成を示す側面図である。
【0013】上記多関節ロボット81のアーム部81a
の先端吸着部分は、図11に示すように、上記ステージ
85b,85aへの基板84のセッティング動作時や、
そのステージ85a,85bからの基板84の取外し動
作時に、基板84の表面84aが手前側にくるため、基
板84の上下端における裏面84bの外周縁部を複数の
チャックノズル91のL字爪裏側の吸盤状のバキューム
パッド91aによってそれぞれ吸着して基板84を垂直
姿勢の状態で保持するようになっている。
【0014】図12は図11のトグル式チャック開閉機
構を模式的に示す動作説明用の斜視図であり、図12の
機構内容を判りやすくするために図11のクランピング
シリンダを180度だけ反対側に配置した状態で示し、
この場合、クランピングシリンダとチャックノズルの動
作は図11と図12で逆動作となるが、使用部材の符号
は同一の符号を付けている。
【0015】図12において、上記基板84の上下寸法
よりも若干大きい寸法だけ離間して2本の軸92,93
が上下に平行に配設されている。この上側の軸92はベ
ース板94上に固定され所定距離を置いた2個の軸受部
材95で回転自在に軸支されており、また、下側の軸9
3は、図示しないベース板上に固定され所定距離を置い
た2個の軸受部材96で回転自在に軸支されている。こ
れらの2本の軸92,93にはそれぞれ、それぞれの両
端部と中央部にL字状の3個のチャックノズル91がそ
れぞれ固定されており、軸92,93の回動に伴って一
部仮想線で示した開放位置と、実線で示した保持位置と
の間で全チャックノズル91が回動するようになってい
る。
【0016】また、下側の軸93にはアーム部材97の
一方端部が固定され、アーム部材97の他方端部はクラ
ンピングシリンダ98のロッド先端部に回動自在に軸支
されており、シリンダ98のロッド先端部の移動で軸9
3を介して下側の各チャックノズル91を回動させて基
板84の裏側端縁部を吸引保持位置または吸引保持解除
位置に移動自在に構成している。また、上側の軸92に
はアーム部材99の一方端部が固定され、アーム部材9
9の他方端部は連結アーム部材100の一方端部に回動
自在に軸支され、連結アーム部材100の他方端部は、
一方端部が下側の軸93に回動自在に連結されたアーム
部材101の他方端部に回動自在に軸支され、そのアー
ム部材101の他方端部近傍位置にクランピングシリン
ダ102のロッド先端部が回動自在に軸支されており、
シリンダ102のロッド先端部の移動で軸92を介して
上側の各チャックノズル91を回動させて基板84の裏
側端縁部を吸引保持位置または吸引保持解除位置に移動
自在に構成している。
【0017】上記構成によって、多関節ロボット81の
アーム部81aの先端吸着部分による基板84のステー
ジ85a,85bへの着脱動作について説明する。ま
ず、基板84をステージ85a,85bに装着する場
合、基板84の裏面外周部を複数の吸盤状のバキューム
パッド(図示せず)で吸着するべくステージ側のパッド
収納凹部内から複数のバキュームパッドが突出して待機
している。
【0018】そこへ多関節ロボット81のアーム部81
aの先端吸着部分に吸引保持された基板84が来て、基
板84の裏面外周部を複数のバキュームパッド(図示せ
ず)で吸着する。さらに、その多関節ロボット81のア
ーム部81aの先端吸着部分はその吸着を解除したのち
に全チャックノズル91を立てて基板保持を解除した姿
勢とし、それらの複数のバキュームパッドを基板84に
吸着させた状態でそのパッド収納凹部内の所定位置に引
き込んで収納することで基板84を各ステージ85aま
たはステージ85b上に装着保持する。
【0019】このとき、アーム部81aの先端吸着部分
の基板保持解除動作は、まず、全チャックノズル91の
L字爪裏側のバキュームパッド(図示せず)による吸引
を解除して基板84の裏側端縁部をそれらのバキューム
パッドから離れさせ、シリンダ98のロッド先端部が伸
長すると共に、シリンダ102のロッド先端部が収縮す
ることで、上下の全チャックノズル91は仮想線で一部
示しているように基板面に対して垂直に立ち、基板84
を受渡し完了とすることができる。
【0020】また同様に、基板84をステージ85a,
85bから取り外す場合、基板84の裏面外周縁部を複
数のバキュームパッドで吸着した状態でパッド収納凹部
内から複数のバキュームパッドが突出して待機してい
る。
【0021】そこへ多関節ロボット81のアーム部81
aの先端吸着部分が来る。このとき、アーム部81aの
先端吸着部分の基板保持動作は、シリンダ98のロッド
先端部が伸長すると共に、シリンダ102のロッド先端
部が収縮することで、上下の全チャックノズル91は、
仮想線で一部示しているように基板面に対して垂直に立
つことになり、基板84を受入れ可能な状態とすること
ができる。
【0022】さらに、立っている上下の全チャックノズ
ル91内に基板84を受け入れた後に、シリンダ98の
ロッド先端部が収縮すると共に、シリンダ102のロッ
ド先端部が伸長して、上下の全チャックノズル91は実
線で示しているように基板面に平行な状態となって、基
板84の裏側端縁部を全チャックノズル91のL字爪裏
側のバキュームパッドで吸引して保持する。
【0023】さらに、ステージ側の複数のバキュームパ
ッド(図示せず)による基板84の裏面外周縁部の吸着
を解除して、基板84の裏側端縁部をそれらのバキュー
ムパッドから離れさせ、これによって、基板84のステ
ージ85aまたはステージ85bからの受渡しが完了と
なる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、レジスト塗布直後の基板84は、基板84の端面部
分にも塗布液が付いている虞があり、その端面を保持す
るのは適当ではないため、その周辺部裏面を吸着して搬
送するわけであるが、基板84を立てた垂直姿勢時にロ
ボット側とステージ側との間で受渡しをすると、ロボッ
ト側のバキュームパッドとステージ側のバキュームパッ
ドとの吸引タイミングおよび吸引解除タイミングによっ
ては、基板84が落下する危険性があり、このため、ハ
ンドリング速度を遅くする必要があった。
【0025】また、ステージ85a,85bへのセッテ
ィング動作時および、ステージ85a,85bからの取
外し動作時に、多関節ロボット81のアーム部81aの
ハンド先端吸着部は基板84の表面側にくるため、ハン
ド先端吸着部がシリンダやモータなどの駆動源を必要と
しており、その構成が複雑で重量も大きくなって多関節
ロボット81としての負荷も大きくなっている。また、
多関節ロボット81のアーム部81aのハンド先端吸着
部に、基板84を覆う範囲のプレートを取り付けると、
ハンド先端吸着部がさらに重くなってアーム部81aに
負荷がかかり過ぎ、また、そのハンド先端吸着部にプレ
ートを取り付けない場合には、ハンドリング時に基板8
4に風圧がかかり基板84が振動し、それによってパー
ティクルが発生する虞がある。
【0026】さらに、多関節ロボット81のアーム部8
1aのハンド先端吸着部が、水平姿勢の基板84に対し
てアクセス時に基板84の表面上方位置にくるため、基
板84の表面にパーティクルが付着する虞がある。ま
た、この基板84の被塗布面に対する塗布処理が多関節
ロボット81による搬送エリア側で行われているため、
搬送時に発生したパーティクルが基板84の表面に付着
する虞があった。
【0027】また、このように塗布が搬送エリア側で行
われるために塗布装置8aのメンテナンス性も悪くなっ
ていた。つまり、塗布装置の外側から基板84に対する
塗布状態が目視で検査できないため、人が入りにくい搬
送エリア側に入る必要が生じてメンテナンス性が非常に
悪い。
【0028】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、基板搬送位置と基板処理位置間の基板移載速度の低
下なく安定な基板移載を行うと共に、パーティクルによ
る基板への悪影響を抑制しかつメンテナンス性のよい基
板処理システムおよび、これに用いられるステージ旋回
装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のステージ旋回装
置は、基板を保持する基板保持ステージが設けられ、軸
支部を回動中心として基板保持ステージの基板保持面が
所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れかになるよう
に基板保持ステージが回動可能な旋回部材と、基板保持
ステージの基板保持面を回動させる旋回駆動手段とを有
することを特徴とするものである。このステージ旋回装
置を旋回手段として用いた本発明の基板処理システム
は、処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送され
てきた処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移
送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この
基板処理装置で基板処理された処理済み基板を基板処理
装置の基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送す
る基板処理システムにおいて、基板を保持する基板保持
ステージが設けられ、軸支部を回動中心に基板保持ステ
ージの基板保持面が所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢
の何れかになるように基板保持ステージを回動自在な旋
回手段と、処理前基板搬送経路上の基板を所定角度姿勢
の基板保持ステージの基板保持面上に移送すると共に、
基板処理装置で基板処理された処理済み基板を処理済み
基板搬送経路上に移送する基板移載手段とを有すること
を特徴とするものである。この場合、旋回手段の回動動
作による基板保持ステージの傾斜または垂直姿勢の状態
で基板処理装置における少なくとも垂直方向の基板処理
位置になっている。また、本発明の基板処理システム
は、基板を略水平姿勢で搬送する基板搬送装置と、略垂
直または傾斜姿勢の基板に処理を施す基板処理装置と、
基板を保持する基板保持ステージと、基板保持ステージ
を、基板搬送装置との基板受け渡し位置近傍と基板処理
装置の基板処理位置近傍との間で旋回させる旋回手段と
を有することを特徴とするものである。また、本発明の
基板処理システムは、基板を略水平姿勢で搬送する基板
搬送装置と、略垂直または傾斜姿勢の基板に処理を施す
基板処理装置と、基板を保持する基板保持ステージと、
基板保持ステージを、基板搬送装置との基板受け渡し位
置と基板処理装置の基板処理位置との間で移動させるこ
とにより基板を前記基板処理装置へ給排する給排手段と
を有し、基板保持ステージに保持された状態の基板に対
して基板処理装置により処理を施すことを特徴とするも
のである。
【0030】この構成により、旋回手段の回動動作で基
板保持ステージを所定角度姿勢から傾斜または垂直姿勢
にし、この状態が基板処理装置における垂直方向の基板
処理位置になっているので、所定角度姿勢が略水平姿勢
であれば、基板の基板保持ステージへのセッティングは
その略水平姿勢で行われ、従来のような吸引タイミング
および吸引解除タイミングの乱れによる基板落下の危険
性もなく、これによって、ハンドリング速度を遅くする
必要もなくなって、より安定な基板移載を行うことが可
能となる。また、旋回手段の回動動作で基板保持ステー
ジを所定角度姿勢から傾斜または垂直姿勢にして、基板
処理装置の裏側から基板処理位置にセットし、その表側
で基板処理を行うので、基板処理エリアと搬送エリアと
を容易に分離することが可能となって、搬送エリア側の
パーティクルが基板処理エリア側の基板表面上に付着す
ることが抑制され、また、基板処理エリア側に基板搬送
機構がないので、基板処理エリア側に人が入りやすくか
つその基板処理状態が見やすくメンテナンス性のよい基
板処理システムとなる。このように、塗布エリアと搬送
エリアとがうまく分離されるので、基板保持ステージの
基板保持面側の基板処理空間を覆って密閉する外郭部材
を容易に配置することが可能となって、塗布時における
風圧や気圧変化などの周囲からの悪影響が防止されてよ
り安定した基板処理が可能となる。
【0031】また、好ましくは、本発明の基板処理シス
テムは、処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送
されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上
に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、
この基板処理装置で基板処理された処理済み基板を基板
処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移
送する基板処理システムにおいて、基板を保持する基板
保持ステージが設けられ、軸支部を回動中心に基板保持
ステージの基板保持面が所定角度姿勢と垂直または傾斜
姿勢の何れかになるように基板保持ステージを回動自在
な旋回手段と、処理前基板搬送経路上の基板を所定角度
姿勢の基板保持ステージの基板保持面上に移送すると共
に、基板処理装置で基板処理された処理済み基板を処理
済み基板搬送経路上に移送する基板移載手段と、基板保
持ステージの基板保持面が傾斜または垂直姿勢の状態で
基板保持ステージを旋回手段と共に基板処理装置の基板
処理位置まで移動させるステージ移動手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0032】この構成により、旋回手段の回動動作で基
板保持ステージを所定角度姿勢から傾斜または垂直姿勢
にし、この状態で基板処理装置の基板処理位置までステ
ージ移動手段が基板保持ステージをスライドさせるの
で、基板処理装置の基板処理位置に基板保持ステージを
より正確に位置させることが可能となる。
【0033】さらに、好ましくは、本発明の基板処理シ
ステムは、処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬
送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理位置
上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共
に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板を
基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬送経路
に移送する基板処理システムにおいて、基板を保持する
基板保持ステージが設けられ、軸支部を回動中心に基板
保持ステージの基板保持面が所定角度姿勢と垂直または
傾斜姿勢の何れかになるように基板保持ステージを回動
自在な旋回手段と、処理前基板搬送経路上の基板を所定
角度姿勢の基板保持ステージの基板保持面上に移送する
と共に、基板処理装置で基板処理された処理済み基板を
処理済み基板搬送経路上に移送する基板移載手段と、基
板保持ステージの基板保持面が傾斜または垂直姿勢の状
態で基板保持ステージを旋回手段と共に基板処理装置の
基板処理位置まで移動させるステージ移動手段と、基板
処理装置の基板処理位置に開口部が設けられ、この開口
部内に基板保持ステージを位置決めした状態で止めるス
テージ固定手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0034】この構成により、傾斜または垂直姿勢の基
板および基板保持ステージを基板処理装置の基板処理位
置に位置決めした状態でステージ固定手段でこれを固定
するので、基板処理時に基板が動いたり振動したりする
ようなこともなく、より安定した基板処理が行える。
【0035】さらに、好ましくは、本発明の基板処理シ
ステムにおける基板処理装置の基板処理位置に、基板保
持ステージが傾斜または垂直姿勢で位置している状態
で、基板保持ステージの基板保持面側の処理空間を覆っ
て密閉する外郭部材が配設されている。
【0036】この構成により、基板保持ステージの基板
保持面側の処理空間を外郭部材で覆って密閉するので、
従来の多関節ロボットによって基板搬送すると風圧が起
って基板処理に悪影響が生じたが、このような風圧によ
る基板処理への影響を防止すると共に、例えばクリーン
ルームの扉の開閉による気圧変動などで基板処理に対し
て悪影響が生じたが、このような気圧変動による基板処
理への悪影響が防止される。
【0037】また、好ましくは、本発明の基板処理シス
テムにおける外郭部材内に、均一気流を発生させると共
にその内部を陽圧化させる乾燥促進機構が配設されてい
る。
【0038】この構成により、密閉した外郭部材内に均
一気流を発生させる乾燥促進機構で、外郭部材内の基板
処理部を陽圧化するので、浮遊パーティクルの発生が防
止されると共に、基板処理部へのパーティクルの侵入も
防止される。また、この乾燥促進機構で乾燥処理を含め
た基板処理がより安定的に早く行われ得る。
【0039】さらに、好ましくは、本発明の基板処理シ
ステムにおける基板移載手段は、基板保持ステージの基
板保持面に対して出退自在な複数のリフトピンが設けら
れたリフトピンユニットと、これらの複数のリフトピン
上と処理前基板搬送経路上または処理済み基板搬送経路
上との間で基板を移送する基板移送手段とを有してい
る。
【0040】この構成により、リフトピンユニットで基
板処理ステージに貼りついた基板を容易に剥がすことが
可能となる。
【0041】さらに、好ましくは、本発明の基板処理シ
ステムにおける基板処理装置は、塗布液を供給可能なノ
ズル手段と、傾斜または垂直姿勢の基板とをその被塗布
面に沿って相対移動させつつ、毛管現象で塗布液槽から
汲み上げられた塗布液をノズル手段から供給して基板の
被塗布面に塗布する塗布装置である。
【0042】この構成により、上記旋回手段を用いた本
発明の基板の基板保持ステージ上へのセッティングや、
基板保持ステージ上の基板の基板処理位置への移動処理
が、縦型の塗布装置に効率よく適応可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るステージ旋回
装置およびこれを用いた基板処理システムの実施形態に
ついて図面を参照して説明するが、本発明は以下に示す
実施形態に限定されるものではない。
【0044】図1は本発明の一実施形態の基板処理シス
テムの概略要部構成を示す一部断面図であり、図2は図
1の基板処理システムの概略要部構成を模式的に示す平
面図である。
【0045】図1および図2において、基板処理システ
ム1は、互いに対向して配設された2台の基板処理装置
としての塗布装置2a,2bと、この塗布装置2aの基
板保持ステージ3aが設けられ、この基板保持ステージ
3aを塗布装置2a側に回動させる旋回手段4aと、塗
布装置2bの基板保持ステージ3bが設けられ、この基
板保持ステージ3bを塗布装置2b側に回動させる旋回
手段4bと、この旋回手段4aを塗布装置2a側に水平
移動(スライド)させて塗布装置2aの塗布基準位置と
するステージ移動手段5aと、この旋回手段6bを塗布
装置2b側に水平移動(スライド)させて塗布装置2b
の塗布基準位置とするステージ移動手段5bと、処理前
基板搬送経路6上の処理前の基板7を基板保持ステージ
3a,3bの各基板保持面上にそれぞれ交互に移送する
処理前基板移載手段8aと、基板保持ステージ3a,3
bの各基板保持面上の処理済みの基板7をそれぞれ交互
に処理済み基板搬送経路9上に移送する基板移載手段8
bとを有し、処理前基板搬送経路6を水平姿勢で搬送さ
れてきた処理前の基板7を垂直姿勢にした状態で塗布装
置2a,2bの塗布位置までそれぞれ交互に移送すると
共に、この塗布装置2a,2bで塗布処理された処理済
みの基板7を塗布装置2a,2bの塗布基準位置からそ
れぞれ交互に処理済み基板搬送経路9に移送するように
なっている。
【0046】この塗布装置2a,2bは互いに対向して
配設され、その間に塗布装置2a,2bに対する基板セ
ッティング用の各旋回手段4a,4bが並設されてお
り、塗布装置2aに対する旋回手段4aの水平な基板保
持ステージ3a上への基板7のセッティング位置10a
と、塗布装置2bに対する旋回手段4bの水平な基板保
持ステージ3b上への基板7のセッティング位置10b
とは位置的に同一で互いに共用されている。また、これ
らの塗布装置2a,2bの対向方向とは直交する一方向
に延びている終端の処理前基板搬送経路6の取込位置6
aが、セッティング位置10a,10bから処理前基板
移載手段8aを介して位置しており、また、塗布装置2
a,2bの対向方向とは直交する他方向に延びている始
端の処理済み基板搬送経路9の受渡位置9aが、セッテ
ィング位置10a,10bから処理済み基板移載手段8
bを介して位置している。
【0047】また、これらの塗布装置2a,2bはそれ
ぞれ、塗布液を供給可能なノズル手段11を載置した各
ノズルユニット12と、基板保持ステージ3a,3b上
にそれぞれセッティングされた垂直姿勢の各基板7とを
それらの被塗布面にそれぞれ沿って相対移動させつつ、
ノズル手段11内部の大気開放された塗布液槽(図示せ
ず)から流路の毛管現象で汲み上げられた塗布液を各ノ
ズル手段11からそれぞれ供給して各基板7の被塗布面
にそれぞれ塗布するようになっている。なお、図1では
ノズルユニット12は塗布終了位置を実線で示してお
り、それよりも上方に塗布開始位置を、下方に退避位置
を仮想線でそれぞれ示している。
【0048】さらに、これらの基板保持ステージ3a,
3bはそれぞれ、基板7のサイズ毎の外周縁部(非有効
部分)に対応した適所に、真空吸引可能な吸着部材とし
ての複数のバキュームパッド(図示せず)がそれぞれ細
長い凹部(図示せず)内にそれぞれ配設され、このバキ
ュームパッド内にその内部を減圧可能な減圧用チューブ
(図示せず)の先端部が開口しており、基板7へのバキ
ュームパッドによる真空吸着で基板7を保持するように
なっている。また、吸着部材としてのバキュームパッド
が基板7の中央部を保持しないのは、基板7の中央部は
重要な回路などが配置される部分であり、バキュームパ
ッドによる真空吸引と解除によって温度が下がったり上
がったりすることで塗布むらとなるのを防止するためで
ある。したがって、バキュームパッドの形状も基板7の
外周縁部だけを真空吸引するべく、それらの細長い凹部
と同様の細長いバキュームパッドの形状となっている。
【0049】さらに、旋回手段4a,4bの構成は回動
方向が異なるだけで同一であるので、旋回手段4aの構
成について説明すると、図3に示すように、旋回手段4
aは、基板保持ステージ3aと、この基板保持ステージ
3aが固定されている板状のバックアッププレートであ
るステージ取付部材14aと、このステージ取付部材1
4aが固定されている2枚のアーム部材15aと、これ
らのアーム部材15aの間に配設され、アーム部材15
aの一方端部に設けられた軸支部16aの旋回軸17a
および軸受部18aとを有する旋回部材が設けられてお
り、この軸支部16aを回動中心に基板保持ステージ3
aおよびステージ取付部材14aと共に、アーム部材1
5aをベース部材19a上に載置した状態で、基板保持
ステージ3aの基板保持面が所定角度姿勢(本実施形態
では水平姿勢)と垂直または傾斜姿勢(本実施形態では
垂直姿勢)の何れかになるように回動自在に構成されて
いる。このベース部材19aには軸受部18aが載置さ
れて固定されている。
【0050】また、旋回手段4aには旋回駆動手段20
aが設けられており、この旋回駆動手段20aは、旋回
軸17aの一方端が出力部分に連結されたウォーム減速
機21aと、このウォーム減速機21aのウォーム入力
軸22aが連結手段としてのカップリング23aを介し
て連結されたサーボモータ24aとを有し、サーボモー
タ24aの回転駆動がウオーム減速機21aを介した減
速度で、基板保持ステージ3aの基板保持面がステージ
取付部材14aおよびアーム部材15aと共に旋回軸1
7aの軸芯を回動中心として塗布装置2a側に水平姿勢
から垂直姿勢に、または、塗布装置2a側の垂直姿勢か
ら水平姿勢になるように回動するようになっている。メ
ンテナンス時などに、このカップリング23aを外して
サーボモータ24aとウォーム入力軸22aとの連結を
解除すると、手動ハンドル25を用いてウォーム入力軸
22aを手動で回転させることで旋回手段4aを回動駆
動させて基板保持ステージ3aを所望の角度姿勢にする
ことができるようになっている。
【0051】また、この旋回駆動手段20aの他に、旋
回手段4aをバランスさせるバランス手段26aが設け
られている。このバランス手段26aは、実際にはバラ
ンスの関係上両側に配設されているが、図3では説明を
簡略化させるために、一方側のバランス手段26aしか
図示していない。図3に示すように、バランス手段26
aは、2枚のアーム部材15aの両外側に設けられ、旋
回軸17aにそれぞれ外嵌された各2個のプーリ27
と、これらのプーリ27にそれぞれ巻回された連結部材
としてのワイヤ28がロール29,29さらにリニアガ
イド30を介して可動軸31が連結されたカウンタシリ
ンダ32とを有した構成である。
【0052】バランス手段26aを制御する制御手段5
0を図6に示す。図6に示すように、この制御手段50
は、旋回手段4aの旋回軸19aの回転角度を検出する
角度検出手段としてのエンコーダ51と、このエンコー
ダ51に接続され、エンコーダ51からの角度信号に基
づいてエアー源53のエアー圧力を制御してカウンタシ
リンダ32にエアー供給する電空レギュレータ52とを
有している。そして、かかる制御は、エンコーダ51が
検出する基板保持ステージ3aの傾斜角度に応じて、そ
の姿勢の基板保持ステージ3a等の重量により旋回軸1
9aに生じる回転モーメントとバランスするだけの逆方
向の回転モーメントを、カウンタシリンダ32が旋回軸
19aに与えるように、電空レギュレータ52により行
なわれる。
【0053】かかる構成によっても、基板保持ステージ
3aを旋回させるための駆動力が小さくてすみ、旋回駆
動手段20aを小型化できる等の効果が得られる。
【0054】さらに、例えば旋回手段4aにおける基板
保持ステージ3aの基板保持面が基板搬送姿勢の水平状
態から起き上がる場合や、その基板保持面が基板搬送姿
勢の水平状態になる場合に、そのときの風圧によって下
部のパーティクル巻き上げが発生し得るが、そのような
風圧を発生させない程度に、水平状態からの起き上がり
や、水平状態に降りて行くときの回動速度を低速度に回
動制御(ソフトライニングおよびソフトスターティン
グ)するようにサーボモータ24aなどを制御するよう
になっている。
【0055】さらに、スライド機構であるステージ移動
手段5a,5bはそれぞれ、ベース部材19aの裏
(下)側両端縁部にそれぞれ、中央部に溝が形成された
リニアガイド部材35と、このリニアガイド部材35の
溝内にスライド自在に嵌合して案内するレール部材36
と、図示していないがベース部材19aに連結されベー
ス部材19aをレール部材36に沿って移動させるピニ
オンおよびラック(またはボールねじ機構)と接離モー
タなどよりなる駆動手段とを有しており、この駆動手段
の駆動によってベース部材19aは旋回手段4aと共に
リニアガイド部材35およびレール部材36で案内され
て塗布装置2a側に接近または、塗布装置2a側から離
間させるようにスライド自在に構成されている。
【0056】さらに、この塗布装置2aには、図4に示
すように、その裏面側を覆っている架台ベース板37が
設けられ、この架台ベース板37の略中央部分に開口部
38が設けられており、ステージ移動手段5aによっ
て、基板保持ステージ3aの基板保持面が垂直姿勢の状
態で、この基板保持ステージ3aを旋回手段4aと共に
塗布装置2a側に水平移動させて、その開口部38の裏
側から基板保持ステージ3aの基板保持面を覗かせると
共に、その開口部38の周囲縁の基準面に対してステー
ジ取付部材14aの表側の外周縁部をE部のように当接
させることで、基板保持ステージ3aの基板保持面上の
基板7の被塗布面が塗布基準面に設定されるようになっ
ている。このとき、ステージ取付部材14aは、高精度
かつ高剛性の架台ベース板37に倣うので、基板保持ス
テージ3aの位置や平面性を良好に定め保つことができ
る。
【0057】また、この少なくとも上下のE部にはそれ
ぞれ、ステージ取付部材14aの裏側からクランプして
押圧することで、ステージ取付部材14aの表側の外周
縁部と開口部38の周囲縁部とを当接させるステージ固
定手段39がそれぞれ配設されている。このステージ固
定手段39は、図5に示すように、一定圧力で押圧可能
でその押圧力を可変可能なクランプ部材40と、このク
ランプ部材40をクランプ位置とクランプ解除位置とに
移動させるトグルクランプ機構41と、このトグルクラ
ンプ機構41を駆動させる駆動手段としてのエアーシリ
ンダ42とを有し、このエアーシリンダ42のロッド4
3を伸縮させることで、実線で示すクランプ位置と、仮
想線で示すクランプ解除位置とにクランプ部材40を移
動させるようになっている。このエアーシリンダ42の
代りにボールねじおよびトルクモータによる駆動機構
(図示せず)でもよい。また、このクランプ部材40
は、ステージ取付部材14aをその裏側から押圧するゴ
ムなどの弾性部材44と、図示していないが、この弾性
部材44を押圧側に付勢する圧縮ばねなどの付勢手段
と、これらの弾性部材44および付勢手段(図示せず)
の位置を出退させて押圧力を調整自在なねじ部材45と
を有しており、塗布装置2aの開口部38の裏側から基
板保持ステージ3aの基板保持面上に載置された基板7
を覗かせた状態(表側から基板7の被塗布面に塗布可能
な状態)で、その開口部38の周囲縁の基準面に対して
ステージ取付部材14aの外周縁側を止めて、基板保持
ステージ3aを旋回軸17aおよびスライド機構からフ
ローティングさせて、基板保持ステージ3aと共に基板
7をノズル手段11と平行な塗布基準位置に位置させ得
るようになり、塗布面の再現性が保証され得るようにな
っている。また、この場合、塗布時に振動が発生しない
ようにある程度強固にクランプするようになっている。
さらに、この当接面部分のパーティクル対策として当接
面部分の近傍位置に排気装置(図示せず)を設けるよう
にすることもできる。
【0058】このように、この開口部38をステージ取
付部材14aで覆い、基板保持ステージ3aの基板保持
面側の表側の塗布処理空間を覆って内部を密閉可能で内
部が見える透明な材質の外郭部材46が配設されてい
る。この外郭部材46には、その内部に、均一気流を発
生させて内部を陽圧化させる乾燥促進機構47a,47
bがそれぞれ配設されている。この乾燥促進機構47a
は装置上方に配設されており、上から下の方向Dに均一
気流(垂直層流)を発生させるファンとフィルタ(図示
せず)などよりなるクリーン度維持用のダウンフロー発
生装置(エアー吸引式垂直層流HEPA)である。ま
た、乾燥促進機構47bは、開口部38にセッティング
された基板保持ステージ3aの基板保持面に対向して配
設されており、その基板保持面上の基板7の被塗布面に
対して垂直な方向の均一気流(水平層流)を発生させる
ファンとフィルタ(図示せず)などよりなる乾燥用の横
方向気流発生装置(エアー吸引式水平層流HEPA)で
ある。また、図示しない切換制御手段によって、塗布時
には乾燥促進機構47aに切り換えて、パーティクル排
除およびより均一な膜厚にするべくダウンフローの均一
気流を発生させ、乾燥時に、乾燥促進機構47aから乾
燥促進機構47bに切り換えて、塗布した塗布液の乾燥
をより早く均一化するために基板7の塗布面に対して垂
直な方向の気流を発生させるようになっている。
【0059】この乾燥促進機構47aによる垂直層流は
塗布装置2a,2bの下部から抜け出るようになってお
り、また、乾燥促進機構47bによる水平層流は、塗布
装置2a,2bの下部に配設されたエアー排気装置によ
って排気されるようになっている。
【0060】また、これらの乾燥促進機構47a(ダウ
ンフロー発生装置)および乾燥促進機構47b(横方向
気流発生装置)はそれぞれ、カバーである外郭部材46
の窓部分にヒンジなどで開閉自在に取り付けられてお
り、ノズル手段11などのメンテナンススペースを確保
している。
【0061】さらに、塗布装置2a,2bのように複数
配置した場合、基板搬送動作などによる風圧や、設置ル
ームの扉開閉による気圧変化などの悪影響を排除するた
め、塗布エリアが外郭部材46で覆われた塗布エリアの
開口部38を基板保持ステージ3aまたは基板保持ステ
ージ3bで塞いで塗布エリアの内部を密閉する構造とな
っている。
【0062】さらに、これらの乾燥促進機構47a,4
7bにはそれぞれ温度制御機能が設けられており、所定
の設定温度になるように内部ヒータなどで層流の温度を
制御するようになっている。
【0063】さらに、対向した塗布装置2a,2bの間
には位置的に同一のセッティング位置10a,10bが
あり、これらのセッティング位置10a,10bにそれ
ぞれ対応して、共用のリフトピンユニット33が配設さ
れている。このリフトピンユニット33は、基板保持ス
テージ3aの基板保持面に対して出退自在な複数のリフ
トピン34が設けられ、例えば、基板保持ステージ3a
を基板面よりも同等か大きく構成し、基板保持ステージ
3aおよびステージ取付部材14aにリフトピン34用
の穴を明けておくかまたは、基板保持ステージ3aを基
板面よりも小さく構成し、基板保持ステージ3aの外側
であって基板7の外周部を下方から支持可能なリフトピ
ン用の穴をステージ取付部材14aだけに明けておくよ
うにすれば、旋回手段4aが塗布装置2a側とは反対側
に回動してその基板保持面が水平姿勢の状態でそのリフ
トピンユニット33上に重なるように配置されたとき
に、複数のリフトピン34の上下で基板保持ステージ3
a上に基板7を載置できると共に、基板保持ステージ3
a上から基板7を剥離させることができる。
【0064】さらに、この基板移載手段8a,8bはそ
れぞれ、基板保持ステージ3a,3bの各基板保持面に
それぞれ対して出退自在な複数のリフトピン34が設け
られたリフトピンユニット33と、これらの複数のリフ
トピン34上と処理前基板搬送経路6上または処理済み
基板搬送経路9上との間で基板7を移送して載置するよ
うになっている。
【0065】つまり、処理前基板移載手段8aは、旋回
手段4aによる回動動作で基板保持ステージ3aの基板
保持面が基板搬送姿勢の水平状態で、処理前基板搬送経
路6上の基板7を基板保持ステージ3aの基板保持面か
ら突出しているリフトピン34上に載置するように移送
する構成となっている。また、処理済み基板移載手段8
bは、旋回手段4bによる回動動作で基板保持ステージ
3bの基板保持面が基板搬送姿勢の水平状態で、基板保
持ステージ3bの基板保持面から突出しているリフトピ
ン34上の基板7を処理済み基板搬送経路9上に載置す
るように移送する構成となっている。
【0066】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。まず、処理前基板搬送経路6の取込位置6a上には
塗布処理前の基板7が水平搬送されて位置していると共
に、旋回手段4aはその基板保持ステージ3aの基板保
持面がセッティング位置10aで水平姿勢の状態で止ま
っている。このとき、基板保持ステージ3aの下方には
リフトピンユニット33が重なるように位置しており、
その基板保持面上に複数のリフトピン34が突出した状
態で基板7を受ける状態になっている。
【0067】次に、基板移載手段8aは、処理前基板搬
送経路6の取込位置6a上の塗布処理前の基板7を例え
ばアーム(図示せず)上に載置するなどして取り込ん
で、セッティング位置10aにおいて、旋回手段4aに
おける水平姿勢の基板保持ステージ3aの基板保持面上
に突出した複数のリフトピン34上に載置するように移
送する。さらに、このリフトピンユニット33は基板7
が載置された複数のリフトピン34をゆっくりと下降さ
せて基板保持ステージ3aの基板保持面上に載置すると
共に、この基板保持面において、基板7のサイズに応じ
た基板外周縁部に対応した位置に沿って配設された複数
のバキュームパッドによる真空吸引処理を行って、基板
7を水平姿勢のままで保持ステージ3aの所定位置にセ
ッティングして保持状態とする。
【0068】その後、旋回手段4aは、基板保持ステー
ジ3a上に基板7を保持した状態で、基板7と共に基板
保持ステージ3aおよびステージ取付部材14aを、2
枚のアーム部材15aを介して、軸支部16aを回動中
心として基板保持面が水平姿勢から垂直姿勢になるよう
に、サーボモータ24aやカウンタシリンダ32などの
駆動手段によって回転駆動させる。特に、水平姿勢から
起き上がるときにゆっくりと回動し始めることで、その
下部のパーティクルの巻き上げを防止する。
【0069】このように、基板7を基板保持ステージ3
a上に保持した垂直姿勢の状態で、ステージ移動手段5
aは、その駆動手段(図示せず)の駆動によって、ベー
ス部材19a上の旋回手段4aと共に基板7を、リニア
ガイド部材35およびレール部材36で案内されて塗布
装置2a側の開口部38に接近させ、基板7および基板
保持ステージ3aがその開口部38の裏側から覗くよう
になるまで水平移動させる。さらに、その開口部38の
周囲縁部の基準面に対してステージ取付部材14aの表
側の外周縁部を当接させることで、基板保持ステージ3
aの基板保持面上の基板7の被塗布面が塗布基準面に設
定される。
【0070】さらに、ステージ固定手段39によって、
ステージ取付部材14aの裏側からクランプして押圧す
ることで、ステージ取付部材14aの表側と開口部38
の周囲縁部とを当接させて、基板保持ステージ3aと共
に基板7を塗布装置2aの開口部38に固定し、基板7
が塗布基準位置で動かないようにする。
【0071】さらに、このように、基板7が基板保持ス
テージ3aと共に開口部38の裏側から固定されるまで
の一連の処理の間に、塗布装置2aは、その表側にある
ノズル手段11を載置したノズルユニット12を待機位
置(下方位置)から塗布開始位置(上方位置)まで移動
させると共に、その塗布開始位置において、ノズル手段
11を基板7の被塗布面側に接近させ、基板7の幅方向
に細長く開口したノズル手段11のノズル口を基板7の
被塗布面にキスタッチさせる。
【0072】その後、ノズル手段11のノズル口と各基
板7とをその被塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管
現象でノズル手段11内部の塗布液槽(図示せず)から
汲み上げられた塗布液を各ノズル手段11のノズル口か
らそれぞれ供給して各基板7の被塗布面にそれぞれ塗布
する。
【0073】このとき、塗布装置2aの内部は密閉状態
であり、乾燥促進機構47aによってダウンフローの均
一気流を発生させて内部を陽圧化させてパーティクルの
排除と、より均一な膜厚になるようにしている。塗布終
了後、例えば乾燥促進機構47aから乾燥促進機構47
bに切り換えて、基板7の塗布面に対して垂直な方向の
気流を発生させてその乾燥を均一にすると共に促進させ
る。
【0074】この乾燥処理の終了後には、前記動作とは
逆に、ステージ固定手段39によるステージ取付部材1
4aと開口部38との固定を解除して、基板7を基板保
持ステージ3a上に保持した垂直姿勢の状態で、ステー
ジ移動手段5aは、その駆動手段の駆動によって、その
開口部38の周囲縁部の基準面に対してステージ取付部
材14aの表側の外周縁部が離間するように所定位置ま
で退進させる。
【0075】その後、旋回手段4aは、基板保持ステー
ジ3a上に基板7を保持した状態で、基板7と共に基板
保持ステージ3aおよびステージ取付部材14aを、2
枚のアーム部材15aを介して、軸支部16aを回動中
心として基板保持面が垂直姿勢から水平姿勢になるよう
に、サーボモータ24aやカウンタシリンダ32などの
駆動手段によって回転駆動させる。特に、水平姿勢にな
る前にブレーキを徐々にきかせてゆっくりと水平姿勢で
止めることで、その下部のパーティクルの巻き上げを防
止する。
【0076】さらに、水平姿勢の保持ステージ3aの基
板保持面において、複数のバキュームパッドによる吸引
を解除すると共に、リフトピンユニット33は基板7が
載置された基板保持ステージ3aの基板保持面に対して
複数のリフトピン34をゆっくりと上昇させて基板保持
ステージ3aの基板保持面から、真空吸引解除後に張り
付いた基板7を剥離させつつ上昇させる。その後、セッ
ティング位置10aにおいて、基板移載手段8bは、基
板保持ステージ3aの基板保持面上に突出した複数のリ
フトピン34上の塗布処理済み基板7を取り込んで、基
板搬送経路9の受渡位置9a上に載置するように移送す
る。この塗布処理済み基板7は基板搬送経路9によって
次の工程に移送されることになる。
【0077】このようにして、水平姿勢の基板保持ステ
ージ3a上への基板7のセッティング処理、さらに、旋
回およびスライドによる塗布基準位置への基板7のセッ
ティング処理、塗布装置2aによる塗布および乾燥処
理、塗布処理済みの基板7の取出および搬送処理が終了
する。
【0078】このとき、塗布装置2aに対向して配設さ
れている塗布装置2bによる、上記と同様の一連の各処
理は、セッティング位置10a,10bが同じ位置であ
るために、基板保持ステージ3a,3bが同時に水平姿
勢になることができず、基板旋回手段4aが保持ステー
ジ3aを回動させて水平姿勢から垂直姿勢となった段階
で、基板旋回手段4bが保持ステージ3bを回動させて
垂直姿勢から水平姿勢とすることができ、これらの保持
ステージ3a,3bはそれぞれ交互に水平姿勢として基
板7をセッティングすることができて、塗布装置2a,
2bの塗布および乾燥処理は略並行して、または交互に
位相が180度ずれた状態で駆動される。
【0079】以上のように、旋回手段4a,4bの各回
動動作で基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ所定の
搬送角度姿勢の水平姿勢から塗布姿勢の垂直姿勢にし、
この状態が基板処理装置としての塗布装置2a,2bの
垂直方向における基板処理位置である塗布基準位置にな
っている。つまり、基板7の水平な搬送姿勢と垂直な塗
布姿勢の姿勢変換を旋回手段4a,4bによるステージ
旋回動作で行うため、基板7の基板保持ステージ3a,
3b上への各セッティングを水平姿勢のままで行うこと
ができ、従来のロボットハンドと垂直なステージ間での
基板7の受渡しのような吸引タイミングおよび吸引解除
タイミングの乱れなどによる基板7の落下の危険性もな
く、これによって、動作速度(ハンドリング速度)を遅
くする必要もないばかりかむしろ早くなり、より安定な
基板移載を行うことができる。
【0080】また、このように、基板移載手段8a,8
bの基板搬送機構を水平姿勢のみとすることができるた
め、多関節ロボット81の構成に比べてその搬送構造を
大幅に簡易化することができると共に、その搬送部への
負担を大幅に軽減することができて、搬送の安定性を向
上することができる。また、従来の基板搬送用の多関節
ロボット81はその動作やその制御系が複雑であり、基
板移載手段8a,8bによる移載制御および旋回手段4
a,4bの回動制御は、多関節ロボット81の搬送制御
に比べてより単純であってトラブルもより少ない。
【0081】さらに、旋回手段4a,4bの各回動動作
で基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ水平姿勢から
垂直姿勢にして、基板処理装置の裏側から基板保持ステ
ージ3a,3bを基板処理位置にそれぞれセットし、そ
の表側で基板処理をそれぞれ行うため、基板処理エリア
と搬送エリアとを効率よく分離することが可能となっ
て、搬送エリア側の、動作による風圧に起因した浮遊パ
ーティクルが基板処理エリア側の基板7の表面上に付着
することを抑制することができ、また、基板処理エリア
である塗布エリア側に基板搬送機構がなく、塗布処理
が、基板保持ステージ3a,3bを挟んで搬送エリアの
反対側で行われるため、ノズル手段11などのメンテナ
ンス時などに人が搬送エリア側に入る必要がなくて塗布
エリア側に入りやすくかつその塗布状態が見やすくメン
テナンス性のよい基板処理システムを得ることができ
る。このように、塗布エリアと搬送エリアとが分離され
るので、ステージ塗布面側には基板搬送関係の機構がな
く、基板保持ステージ3a,3bの各基板保持面側の基
板処理空間をそれぞれ覆って密閉する各外郭部材46
や、風乾促進ユニットおよびその駆動機構を容易にそれ
ぞれ配置することができて、風圧や気圧変化、パーティ
クルなどの周囲からの悪影響を防止することができて、
より安定した基板処理としての塗布処理を行うことがで
きる。
【0082】つまり、基板保持ステージ3a,3bの各
基板保持面側の処理空間をそれぞれ各外郭部材46でそ
れぞれ覆って密閉すれば、従来の多関節ロボット81に
よって基板搬送すると風圧が生じて塗布処理に悪影響が
生じたが、このような風圧による塗布処理への塗布ムラ
などの悪影響を防止すると共に、例えば設置ルーム(ク
リーンルーム)の扉の開閉などによる気圧変動で塗布処
理に対して塗布膜厚変動など悪影響が生じたが、このよ
うな気圧変動による塗布処理への影響を防止することが
できる。したがって、例えば一方の塗布装置2aで塗布
中に他方の塗布装置2bで基板7のセッティングを行っ
ても風圧の干渉がなく塗布性能に悪影響がない。また、
例えば設置ルーム(クリーンルーム)の扉の開閉による
塗布性能への悪影響も排除されて塗布不良を発生させな
い。
【0083】また、このような外郭部材46で塗布エリ
アを密閉することで、排気効率(特に下部からの)を向
上でき、溶剤雰囲気漏れを防止することができる。ま
た、密閉した外郭部材46内に均一気流を発生させる乾
燥促進機構47a,47bで、外郭部材46内の基板処
理部である塗布エリア内に層流を流すと共にその内部を
陽圧化すれば、浮遊パーティクルの発生を防止すると共
に、基板処理部へのパーティクルの侵入を防止すること
ができて、塗布エリア内の清浄度を保証することができ
る。また、この乾燥促進機構47a,47bで基板処理
および乾燥処理をより安定的に行うことができる。
【0084】さらに、旋回手段4a,4bの各回動動作
で基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ所定の搬送角
度姿勢である水平姿勢から垂直姿勢にし、この垂直姿勢
に変換後に塗布装置2a,2bの各基板処理位置である
塗布基準面までそれぞれ、ステージ移動手段5a,5b
のサーボ系によるねじ送り機構などの駆動源がそれぞれ
基板保持ステージ3a,3bをそれぞれパーティクル制
御(ソフトスタートおよびソフトストップ)しつつ水平
移動(スライド)させるため、浮遊パーティクルを発生
させるようなことなく、塗布装置2a,2bの各基板処
理位置にそれぞれ基板保持ステージ3a,3bをより正
確にそれぞれ位置させることができる。
【0085】さらに、垂直姿勢の基板7および基板保持
ステージ3a,3bを基板処理装置(塗布装置2a,2
b)の基板処理位置(塗布基準位置)である開口部38
に位置決めした状態でステージ固定手段39でこれをガ
タなく固定するため、より安定した基板処理(塗布処
理)を行うことができる。
【0086】さらに、リフトピンユニット33の複数の
リフトピン34で基板処理ステージ3a,3bにそれぞ
れ吸引解除後に貼り付いた基板7を容易に剥がすことが
できる。特に、本実施形態のように対向して配設された
塗布装置2a,2bの場合には、共用の一つのリフトピ
ンユニット33で済み、部品点数が少なくなって故障の
確率が低下すると共に低コストとなる。また、塗布装置
2a,2bが所定角度(例えば90度)を有した状態で
互いに隣接して並んで配置された場合には、塗布装置2
a,2bの配置角度に応じて、共用のリフトピンユニッ
ト33を所定角度回動させる回動手段(図示せず)が必
要になる。
【0087】さらに、上記旋回手段4a,4bを用いた
本発明の基板7の基板保持ステージ3a,3b上へのセ
ッティングや、基板保持ステージ3a,3b上の基板7
の基板処理位置へのスライド移動が、縦型の塗布装置2
a,2bに効率よく適応させることができる。これらの
塗布装置2a,2bには、その下部にノズル洗浄および
待機位置があり、ステージ旋回動作(基板セット動作)
とノズル手段11の塗布開始位置(上方位置)への移動
タイミングをオーバーラップ可能であり処理タクトを短
縮することができる。また、本実施形態とは逆に、例え
ばノズル待機位置が上方の場合には、ステージ旋回動作
(基板セット動作)とノズル手段11の塗布後の待機位
置(上方位置)への移動タイミングをオーバーラップ可
能であり、やはりこの場合にも処理タクトを短縮するこ
とができる。
【0088】なお、本実施形態では、ステージ取付部材
14aの裏側からクランプして押圧することで、ステー
ジ取付部材14aの表側と開口部38の周囲縁部とを当
接させて固定するトグルクランプ機構を有したステージ
固定手段39を設けたが、ステージ固定手段としては、
これに限らず、開口部38の周囲縁部に対向したステー
ジ取付部材14a内部に複数個それぞれ、図7に示すよ
うなゴムなどの弾性体よりなるバキュームパッド61が
それぞれ設けられており、バキュームパッド61内にそ
の内部を減圧可能な減圧チューブ62の一方の先端部が
開口しているような構成であってもよい。これによっ
て、塗布装置2aの開口部38の裏側から基板保持ステ
ージ3aの基板保持面上に載置された基板7を覗かせ、
基板保持ステージ3aを旋回軸17aおよびスライド機
構からバキュームパッド61を介してフローティングさ
せた状態で、その開口部38の周囲縁の基準面に対して
ステージ取付部材14aの外周縁側を吸引保持して、基
板保持ステージ3aと共に基板7を塗布基準位置に位置
させ得るように構成されている。この場合、減圧チュー
ブ62の他方の先端部は減圧ポンプ(図示せず)などの
減圧手段に連結されている。
【0089】また、本実施形態では、サーボモータ24
aによる旋回駆動手段によって旋回手段4aの回動駆動
を行ったが、これに限らず、サーボモータ24aのサー
ボ系に代えて比例弁などを利用した空圧サーボシリンダ
や油圧サーボシリンダなどのサーボ系を用いてもよい。
また、本実施形態では、エンコーダ51からの旋回軸1
9aの角度信号に基づいてエアー源53のエアー圧力を
電空レギュレータ52で制御してカウンタシリンダ32
にエアー供給する図6に示すような電空レギュレータ5
2による回動角度に応じた圧力制御でバランス制御を行
ったが、この他に、図13に示すようなメカバルブによ
る回動角度に応じた圧力制御とすることもできる。
【0090】つまり、図13に示すように、旋回手段4
aの基板保持ステージ3aのバランスを制御する制御手
段110は、旋回手段4aの旋回軸19aの回転角度を
検出する角度検出手段としてカム部材111およびスイ
ッチ112,113が設けられている。このカム部材1
11は旋回軸19aに固定されており、旋回軸19aの
回動に伴って回動するようになっている。このカム部材
111の回動でスイッチ112またはスイッチ113が
オン状態となるように、カム部材111の形状やスイッ
チ112,113の配設位置を設定することができる。
例えば旋回軸19aの回動角度が0度〜20度でスイッ
チ112がオンし、その回動角度が21度〜90度でス
イッチ113がオンするように設定することもできる。
【0091】これらのスイッチ112,113はメカバ
ルブとしてのエアーオペレートバルブ114に接続さ
れ、このエアーオペレートバルブ114は、エアー源1
15に連結されていると共に、大小の異なるエアー圧力
に調整可能なレギュレータ116,117にそれぞれ配
管で連結されており、スイッチ112,113からのオ
ン信号に応じてレギュレータ116,117からの各エ
アー圧力を選択的に切り換えるようになっている。この
エアーオペレートバルブ114はカウンタシリンダ32
に配管で連結されており、このエアー圧力の切換えで、
基板保持ステージ3aの傾斜角度に応じて、カウンタシ
リンダ32の駆動により旋回軸19aへ与える回転モー
メントが制御され、基板保持ステージ3a等の重量とバ
ランスするように制御される。これによって基板保持ス
テージ3aの姿勢に応じた重量バランス制御がなされ
る。ここで、119,120は配管内のエアー圧力を計
測する圧力計である。
【0092】さらに、本実施形態では、処理前基板搬送
経路6および処理済み基板搬送経路9の基板搬送姿勢は
水平姿勢としたが、これに限らず、この水平姿勢から多
少傾いた傾斜搬送姿勢であってもよい。この場合、傾斜
搬送姿勢で搬送されてきた基板7は、処理前基板移載手
段8aや処理済み基板移載手段8bで、一旦水平姿勢に
するかまたは直に、水平姿勢の基板保持ステージ3a,
3b上に移送するようにしてもよい。また、本実施形態
では、塗布装置2a,2bの塗布基準位置に対してそれ
ぞれ、基板保持ステージ3a,3bがそれぞれ垂直姿勢
でセッティングされるように構成したが、垂直姿勢から
多少傾いた傾斜姿勢で基板保持が為されて塗布処理が行
われるように構成してもよい。この場合、旋回手段4
a,4bもそれぞれ、その傾斜姿勢まで基板保持ステー
ジ3a,3bをそれぞれ旋回させ、その状態のままで塗
布装置2a,2b側にそれぞれスライドさせて塗布基準
位置とする。
【0093】さらに、本実施形態では、ノズルユニット
12の上下動範囲の外側に塗布エリアを密閉可能な外郭
部材46が設けられ、その外郭部材46の上と横の各窓
部分に乾燥促進機構47a,47bをヒンジを用いて開
閉自在に取り付けたが、乾燥促進機構47a,47bを
基板7の被塗布面に対して接近または離間自在に構成
し、これらの乾燥促進機構47a,47bが塗布時にノ
ズルユニット12を回避するように駆動するような構成
であってもよい。例えば、塗布後にノズルユニット12
が下側の退避位置にあるときに乾燥促進機構47bが基
板7の被塗布面に接近してその被塗布面を覆いつつ、よ
り狭い空間内で層流を流して乾燥を促進させることがで
きる。また、例えば、ノズルユニット12の上部に基板
7の幅の、乾燥促進機構47bに連通したノズル口を取
り付けて、ノズルユニット12の上から下への移動と共
にその乾燥用のノズル口も移動して、ノズルユニット1
2による塗布直後にそのノズル口からの気流で乾燥させ
るようにすることもできる。
【0094】なお、本実施形態では、連結部材としての
ワイヤ28を介してバランス手段26aを設けること
で、バランス手段26aによって基板保持ステージ3a
をバランスさせた状態で、より小さな旋回駆動出力の旋
回駆動手段20a(例えばサーボモータ24a)とする
ことができてその制御も容易なものとすることができた
が、連結部材はワイヤ28の他に、ベルトやギヤであっ
てもよく、さらには油圧機構などの旋回力伝達手段であ
ってもよい。連結部材がワイヤ28やベルトの場合には
バランス手段26aを空きスペースなどの配設容易な場
所に位置させて効率的なレイアウトとすることができ
る。このように、本実施形態において、バランス手段2
6aを基板保持ステージ3aの旋回軸17aよりもその
基板保持ステージ3aの旋回空間側に設ければ、基板2
に処理を施すためのノズル手段等の配置の自由度が高く
なり、より好ましい。また、バランス手段26aの配置
によっては、単に基板保持ステージ3aの旋回軸17a
の反対側にバランス荷重を取り付けたものと比べて装置
の全高を低くすることができ、より好ましい。このよう
に、ノズル洗浄機などの塗布装置側の配置に制約を加え
ないようにバランス手段26aを配置することができ、
また、基板保持ステージ3aの回動中心を低くすること
ができて、装置全高を抑えることができる。さらには、
本実施形態において、旋回駆動手段20aの配設位置を
ステージ旋回側としたが、ステージ旋回側に限らず、バ
ランサ移動機構側に設けるようにしてもよい。
【0095】また、例えば、連結部材がギヤの場合に
は、そのギヤが旋回軸17aに固定され、そのギヤに歯
合するギヤが別の旋回軸(旋回軸17aと平行に配設)
に固定されるようになっていればよい。この旋回軸17
aと平行に配設された旋回軸には、基板保持ステージ3
aの旋回力とバランスするような逆旋回力を発生させる
バランス手段26aとしてバランス荷重の一端が固定さ
れていればよい。この場合、バランス手段26aを基板
保持ステージ3aの旋回軸17aよりもその基板保持ス
テージ3aの旋回空間側に設けることができて、塗布装
置側のノズル手段やそれに付随する機構などの配置の自
由度が高く、好ましい。このように、バランサ回転方向
を逆にすることで、基板保持ステージ3aの裏側(搬送
機構側)に配置することができ、ノズル洗浄待機部など
の配置が合理的に行えることになる。つまり、バランサ
機構をステージ塗布面より主搬送側に配置すれば、塗布
に関する機構、即ちノズル駆動部、ノズル待機洗浄部
(ノズル旋回機構付)、乾燥機構などの配置が容易に行
うことが可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1,2,
9,10によれば、旋回手段の回動動作で基板保持ステ
ージを所定角度姿勢から傾斜または垂直姿勢にし、この
状態が基板処理装置の少なくとも垂直方向での基板処理
位置であるため、所定の搬送角度姿勢が略水平姿勢であ
れば、基板の基板保持ステージへのセッティングをその
略水平姿勢で行うことができ、従来のような基板受渡し
における吸引タイミングおよび吸引解除タイミングの乱
れなどによって基板が落下するなどの危険性もなく、こ
れによって、ハンドリング速度を遅くする必要もなくな
って、より安定な基板移載を行うことができる。また、
旋回手段の回動動作で基板保持ステージを所定角度姿勢
から傾斜または垂直姿勢にして、基板処理装置の裏側か
ら基板処理位置にセットし、その表側で基板処理を行う
ため、基板処理エリアと搬送エリアとをうまく分離する
ことができて、搬送エリア側の浮遊パーティクルの基板
処理エリア側の基板表面上への付着を抑制することがで
き、また、基板処理エリア側に基板搬送機構がないた
め、基板処理エリア側に人が入りやすくかつその基板処
理状態が見やすくメンテナンス性のよい基板処理システ
ムを得ることができる。このように、塗布エリアと搬送
エリアとが効率よく分離されているため、基板保持ステ
ージの基板保持面側の基板処理空間を覆って密閉する外
郭部材を容易に配置することができて、風圧や気圧変化
などの周囲からの悪影響を防止することができより安定
した基板処理とすることができる。
【0097】また、本発明の請求項3によれば、旋回手
段の回動動作で基板保持ステージを所定の搬送角度姿勢
から傾斜または垂直姿勢にして垂直方向での基板処理位
置に合わせ、この状態で基板処理装置側にステージ移動
手段が基板保持ステージをスライドさせて水平方向での
基板処理位置に合わせるようにしているため、基板処理
装置の基板処理位置に基板保持ステージをより正確に無
理なく位置させることができる。
【0098】さらに、本発明の請求項4によれば、傾斜
または垂直姿勢の基板および基板保持ステージを基板処
理装置の基板処理位置に位置決めした状態でステージ固
定手段でこれをガタなく固定するため、より安定した基
板処理を行うことができる。
【0099】さらに、本発明の請求項5によれば、基板
保持ステージの基板保持面側の処理空間を外郭部材で覆
って密閉するため、従来の多関節ロボットによって基板
搬送すると風圧が生じて基板処理に悪影響が生じていた
が、このような風圧による基板処理への悪影響を防止す
ることができる。また、例えばクリーンルームの扉の開
閉による気圧変動で基板処理に対して悪影響が生じてい
たが、このような気圧変動による基板処理への悪影響が
防止することができる。
【0100】さらに、本発明の請求項6によれば、密閉
した外郭部材内に均一気流を発生させる乾燥促進機構
で、外郭部材内の基板処理部を陽圧化するため、浮遊パ
ーティクルの発生を防止すると共に、基板処理部へのパ
ーティクルの侵入を防止することができる。また、この
乾燥促進機構で乾燥処理を含む基板処理をより早く安定
的に行うことができる。
【0101】さらに、本発明の請求項7によれば、リフ
トピンユニットで基板処理ステージ上に吸引解除後にも
貼り付いた基板を容易に剥がすことができる。
【0102】さらに、本発明の請求項8によれば、上記
旋回手段を用いた本発明の基板の基板保持ステージ上へ
のセティングが、縦型の塗布装置に効率よく安定に適応
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の基板処理システムの概略
要部構成を示す一部断面図である。
【図2】図1の基板処理システムの概略要部構成を模式
的に示す平面図である。
【図3】図1の旋回手段の旋回駆動手段およびステージ
移動手段の動作を説明するための概略要部構成を模式的
に示す斜視図である。
【図4】図1の旋回手段の基板保持ステージを塗布装置
にセッティングした状態を模式的に示す基板処理システ
ムの一部側面図である。
【図5】トグルクランプ機構が取付られた状態を示す図
4のE部の拡大図である。
【図6】図1の旋回手段における回動制御の一例を模式
的に示す制御構成図である。
【図7】図5のトグルクランプ機構に代る吸引機構の要
部構成を示す縦断面図である。
【図8】仮想の従来技術における塗布システムの要部構
成を模式的に示す平面図である。
【図9】図8の塗布システムを側面側から見た図であ
る。
【図10】図8の塗布システムを正面側から見た図であ
る。
【図11】図8の多関節ロボットにおけるアーム部の先
端吸着部分におけるトグル式チャック開閉機構の要部構
成を示す側面図である。
【図12】図11のトグル式チャック開閉機構を模式的
に示す動作説明用の斜視図である。
【図13】図6の旋回手段の回動制御構成とは別例を模
式的に示す制御構成図である。
【符号の説明】
1 基板処理システム 2a,2b 塗布装置 3a,3b 基板保持ステージ 4a,4b 旋回手段 5a,5b ステージ移動手段 6 処理前基板搬送経路 7 基板 8a,8b 処理前基板移載手段 9 処理済み基板搬送経路 10a,10b セッティング位置 11 ノズル手段 12 ノズルユニット 14a ステージ取付部材 15a アーム部材 16a 軸支部 17a 旋回軸 18a 軸受部 19a ベース部材 20a 旋回駆動手段 21a ウォーム減速機 22a ウォーム入力軸 23a カップリング 24a サーボモータ 26a 回動駆動手段 27 プーリ 28 ワイヤ 29 ロール 30 リニアガイド 31 可動軸 32 カウンタシリンダ 33 リフトピンユニット 34 リフトピン 35 リニアガイド部材 36 レール部材 37 架台ベース板 38 開口部 39 ステージ固定手段 40 クランプ部材 41 トグルクランプ機構 42 エアーシリンダ 43 ロッド 44 弾性部材 45 ねじ部材 46 外郭部材 47a,47b 乾燥促進機構 50,110 制御手段 51 エンコーダ 52 電空レギュレータ 53,115 エアー源 111 カム部材 112,113 スイッチ 114 エアーオペレートバルブ 116,117 レギュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/30 501 G03F 7/30 501 H01L 21/027 H01L 21/68 A 21/68 21/30 564C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持する基板保持ステージが設け
    られ、軸支部を回動中心として前記基板保持ステージの
    基板保持面が所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れ
    かになるように前記基板保持ステージが回動可能な旋回
    部材と、 前記基板保持ステージの基板保持面を回動させる旋回駆
    動手段とを有することを特徴とするステージ旋回装置。
  2. 【請求項2】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 基板を保持する基板保持ステージが設けられ、軸支部を
    回動中心に前記基板保持ステージの基板保持面が所定角
    度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れかになるように前記
    基板保持ステージを回動自在な旋回手段と、 前記処理前基板搬送経路上の基板を所定角度姿勢の前記
    基板保持ステージの基板保持面上に移送すると共に、前
    記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を前記処
    理済み基板搬送経路上に移送する基板移載手段とを有す
    ることを特徴とする基板処理システム。
  3. 【請求項3】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 基板を保持する基板保持ステージが設けられ、軸支部を
    回動中心に前記基板保持ステージの基板保持面が所定角
    度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れかになるように前記
    基板保持ステージを回動自在な旋回手段と、 前記処理前基板搬送経路上の基板を所定角度姿勢の前記
    基板保持ステージの基板保持面上に移送すると共に、前
    記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を前記処
    理済み基板搬送経路上に移送する基板移載手段と、 前記基板保持ステージの基板保持面が傾斜または垂直姿
    勢の状態で前記基板保持ステージを前記旋回手段と共に
    前記基板処理装置の基板処理位置まで移動させるステー
    ジ移動手段とを有することを特徴とする基板処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 基板を保持する基板保持ステージが設けられ、軸支部を
    回動中心に前記基板保持ステージの基板保持面が所定角
    度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れかになるように前記
    基板保持ステージを回動自在な旋回手段と、 前記処理前基板搬送経路上の基板を所定角度姿勢の前記
    基板保持ステージの基板保持面上に移送すると共に、前
    記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を前記処
    理済み基板搬送経路上に移送する基板移載手段と、 前記基板保持ステージの基板保持面が傾斜または垂直姿
    勢の状態で前記基板保持ステージを前記旋回手段と共に
    前記基板処理装置の基板処理位置まで移動させるステー
    ジ移動手段と、 前記基板処理装置の基板処理位置に開口部が設けられ、
    この開口部内に前記基板保持ステージを位置決めした状
    態で止めるステージ固定手段とを有することを特徴とす
    る基板処理システム。
  5. 【請求項5】 前記基板処理装置の基板処理位置に、前
    記基板保持ステージが傾斜または垂直姿勢で位置してい
    る状態で、前記基板保持ステージの基板保持面側の処理
    空間を覆って密閉する外郭部材が配設されていることを
    特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の基板処理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記外郭部材内に、均一気流を発生させ
    ると共にその内部を陽圧化させる乾燥促進機構が配設さ
    れたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記基板移載手段は、前記基板保持ステ
    ージの基板保持面に対して出退自在な複数のリフトピン
    が設けられたリフトピンユニットと、これらの複数のリ
    フトピン上と処理前基板搬送経路上または処理済み基板
    搬送経路上との間で基板を移送する基板移送手段とを有
    したことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の基
    板処理システム。
  8. 【請求項8】 前記基板処理装置は、塗布液を供給可能
    なノズル手段と、傾斜または垂直姿勢の基板とをその被
    塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管現象で塗布液槽
    から汲み上げられた塗布液を前記ノズル手段から供給し
    て前記基板の被塗布面に塗布する塗布装置であることを
    特徴とする請求項2〜7の何れかに記載の基板処理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 基板を略水平姿勢で搬送する基板搬送装
    置と、 略垂直または傾斜姿勢の基板に処理を施す基板処理装置
    と、 基板を保持する基板保持ステージと、 前記基板保持ステージを、前記基板搬送装置との基板受
    け渡し位置近傍と前記基板処理装置の基板処理位置近傍
    との間で旋回させる旋回手段とを有することを特徴とす
    る基板処理システム。
  10. 【請求項10】 基板を略水平姿勢で搬送する基板搬送
    装置と、 略垂直または傾斜姿勢の基板に処理を施す基板処理装置
    と、 基板を保持する基板保持ステージと、 前記基板保持ステージを、前記基板搬送装置との基板受
    け渡し位置と前記基板処理装置の基板処理位置との間で
    移動させることにより前記基板を前記基板処理装置へ給
    排する給排手段とを有し、 前記基板保持ステージに保持された状態の前記基板に対
    して前記基板処理装置により処理を施すことを特徴とす
    る基板処理システム。
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