JP2008306163A - 基板搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板のクランプおよび解除を自動化するとともに、大型化に伴う基板の持つたわみ量を減少させて固定保持させることと、これに伴い成膜時に成膜面側に凸となる変形を阻止することのできる基板搬送装置を提供する。
【解決手段】基板保持枠11に基板12を保持して搬送を行うための基板搬送装置であって、基板保持枠11に回動可能に支持されたクランプ軸13と、クランプ軸13に取り付けられ基板12周辺を押圧保持するクランプアーム14と、クランプ軸13を基板押圧方向に付勢するバネ15とから成る保持機構16を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板搬送装置に関する。
一般に、薄膜太陽電池等の製造工程において、ガラス基板にシリコンの成膜処理が行われており、複数のガラス基板を所定の間隔で垂直に保持する基板搬送装置が使用されている。また、太陽電池のコストダウンを図るために、ガラス基板の大型化が進んでいる。例えば、ガラス基板の大きさは、1000mm以上×1000mm以上、板厚4〜5mm、重量10〜30kgであり、これを自動化して基板搬送装置へ、セットし固定することが要請されている。更に、基板が大型化すると基板面に形成する薄膜の膜厚を均一にするために、基板を電極に対して高精度で正対保持する必要がある。
従来、内層基板の黒化処理等に用いられる基板処理用キャリアーとして、特許文献1に開示されたような構成のものが知られている。これは、四角形状の外枠の左右に平行なガイドバーを鉛直に固定し、このガイドバーに両端の固定された支持板に基板の上端をクランプするクリップを取り付けるとともに、ガイドバーに両端が移動可能に取り付けられた支持板に基板の下端をクランプするクリップを取り付け、両端クリップで基板の上端および下端をクランプするものである。
また別の例として、ガラス基板を縦に保持する基板搬送装置において、人間が2人で1枚ずつ基板を基板保持枠へ搭載し、図10に示すように基板1の各辺を2カ所のクランプポイント2でクランプしていた。そして、クランプの目的は、主に基板1の転倒防止であった。
特許第3243044号公報
しかし、特許文献1に記載された基板搬送装置では、人間が基板の各辺の2カ所をバネ操作でクランプあるいは解除していたため、作業に手数がかかり量産装置に対応していなかった。
また、クランプポイントが基板各辺の2カ所の例では、転倒防止を主目的としていたために、保持した基板が成膜時に成膜面側に凸となる変形を阻止することができず、基板全体に均一の薄膜を形成することが出来ないという問題があった。
この発明は、上記に鑑み提案されたもので、基板のクランプおよび解除を自動化するとともに、大型化に伴う基板の持つたわみ量を減少させて固定保持させることと、これに伴い成膜時に成膜面側に凸となる変形を阻止することのできる基板搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る基板搬送装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明は、基板保持枠に基板を保持して搬送を行うための基板搬送装置であって、前記基板保持枠に回動可能に支持されたクランプ軸と、前記クランプ軸に取り付けられ基板周辺を押圧保持するクランプアームと、前記クランプ軸を基板押圧方向に付勢するバネとから成る保持機構を備えたことを特徴とする。
また、本発明において、前記クランプ軸は、前記基板保持枠の4辺に沿ってそれぞれ配設されており、複数が連動可能に連結され、前記バネの付勢力に抗して前記クランプアームを解除可能であることを特徴とする。
また、本発明において、前記バネは、コイルバネであることを特徴とする。
また、本発明において、前記バネは、定荷重バネであることを特徴とする。
また、本発明において、前記クランプアームは、前記基板の各辺の2種類のクランプポイントを押圧するように配設したことを特徴とする。
また、本発明において、前記基板保持枠の下端に配設されて前記基板を載置するための載置パッドを設けたことを特徴とする。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
本発明によれば、基板のクランプおよび解除を自動化できるとともに、成膜時に成膜面側に凸となる変形を阻止して、均一な成膜を達成することができる。
また、クランプ軸を操作することでクランプアームを開閉して基板の保持および取り出しを自動化することができる。
また、コイルバネを設けることで、バネの取り付けスペースを小さく構成して、基板搬送装置をコンパクトにすることができる。
また、定荷重バネを設けることで、クランプアームの開閉に必要なトルクを小さくすると共に、常に一定のトルクで開閉することができる。また、クランプ軸に必要以上の負荷をかけることなく開閉することができる。
また、前記クランプアームは、前記基板の各辺を少なくとも1箇所押圧するので、基板の成膜時の反り、および基板の平面度による反りを抑制することができる。
また、載置パッドを設けたので、基板を精確に位置決めできるとともに、ロボットアームを使用した基板の着脱作業の自動化に対応することができる。
以下、本発明の第一の実施形態に係る基板搬送装置10について図面を参照して説明する。
図1は、基板搬送装置10を示す斜視図であり、図2は、本発明の基板搬送装置10の基板保持枠11を示す斜視図である。
基板搬送装置10は、基板保持枠11に基板12を保持して搬送を行うものであって、基板保持枠11に回動可能に支持されたクランプ軸13と、このクランプ軸13に取り付けられ基板周辺を押圧保持するクランプアーム14と、クランプ軸13を基板押圧方向にバネ付勢するコイルバネ15とから成る保持機構16を備えている。
基板搬送装置10は、複数の基板保持枠11を走行方向に対して直角方向に所定間隔を有して立設してある。本実施例では、6枚の基板保持枠11が配設されている。また、基板搬送装置10は、下端に車輪10aを備えており、製造ラインに沿って移動することができる。
基板搬送装置10は、搭載位置で搭載された複数の基板を基板保持枠11で保持して、プラズマCVD装置内に移送し、シリコン薄膜を基板面に形成した後、基板取り出し位置まで搬送するものである。
基板保持枠11は、基板12より少し小さい開口部11aを有しており、開口部11aの周縁に沿ってクランプ軸13が配設されている。
クランプ軸13は、基板保持枠11に固定された支持腕17によって回動自在に支持されている。また、互いに直交するクランプ軸13は、図3に示すように、2本ずつ端部に取り付けられた傘歯車18によって噛み合っている。更に、鉛直に取り付けられたクランプ軸13は、その下端が基板保持枠11の下まで延設されており、操作端部19となっている。
この操作端部19は、基板搬送装置10が基板12の搭載位置或いは取り出し位置に在る場合に、外部の駆動手段によって回動操作される。また、基板保持枠11の開口部11aの下端には、基板12を載置するための載置パッド22が配設されている。
また、クランプ軸13には、基板12を押圧する方向にクランプアーム14をバネ付勢するコイルバネ15が取り付けられている。コイルバネ15の一端は、クランプ軸13に固定されており、他端は支持腕17に固定されている。
従って、コイルバネ15は、常時クランプアーム14が基板を押圧方向に付勢しており、操作端部19を外部の駆動手段によって操作した場合に、クランプアーム14がバネ力に抗して解放される。
本実施の形態では、コイルバネ15は一つのクランプ軸13に2個取り付けられている。また、操作端部19は、約180度回転する。
クランプ軸13は、基板12の周縁近傍を押圧保持するクランプアーム14が固定されている。
クランプアーム14は、図4に示すように、U字状の部材がナット20で固定されており、先端部に基板12を押圧するための環状部材21が取り付けられている。
また、クランプアーム14は、基板12の各辺が2種類のクランプポイントA,Bで押さえつけられるように配置する。すなわち、基板12の四隅に位置するクランプポイントAと、各クランプポイントAの間に位置するクランプポイントBとで押さえつけられるように配置する。なお、クランプポイントBの数は、長辺と短辺とで異なる数にしてもよい。
本実施形態では、図5に示すように、基板12の長辺が5箇所のクランプポイントで押さえられると共に、短辺が5箇所のクランプポイントで押さえられるようにクランプアーム12を配置している。
具体的には、基板12の上辺と下辺を押さえるクランプ軸13には、5個のクランプアーム14が取り付けられ、両端側のクランプ軸13には、3個のクランプアーム14が取り付けられる。すなわち、基板12の上辺と下辺を押さえるクランプ軸13の両端に取り付けられたクランプアーム14が、基板12の四隅のクランプポイントAを押さえ、長辺と短辺とを重複して押さえつけている。
このようにクランプアーム14を配置することにより、基板12の各辺が5箇所のクランプポイントで押さえられている。
各クランプポイントの意味は、図5に示すように、クランプポイントAは、基板12の持つたわみ量を減少させて固定保持させることと、これに伴い成膜時の基板12の反り防止を強制するものである。
基板12は、成膜時に成膜面側に凸変形するため、変形によりマスクとの間に隙間ができないように基板12の四隅をクランプポイントAで押さえる。
また、クランプポイントBは、基板の平面度による反りの防止を強制するものである。
基板12の平面度のたわみ量を許容する押圧力で各辺を押さえる。そのため、クランプポイントBは、各辺の中心およびクランプポイントAと辺の中心点との中央も押さえる。
すなわち、クランプポイントBは、各辺3箇所となる。なお、クランプポイントBは、各辺において1箇所以上あればよく、その数や配置を適宜変更することが可能である。
以上のようにクランプポイントA、Bを配置することにより、基板12の転倒防止のみならず、成膜時の反りおよび、基板の平面度による反りを防止することができる。
次に、以上のように構成された本発明の基板搬送装置10の動作について説明する。
先ず、プラズマCVD製造ラインの基板搭載位置において、不図示のロボットアームによって水平に置かれた基板12を倒立させ、基板保持枠11の載置パッド22上に置かれる。この際、不図示の駆動手段によって操作端部19が回動操作され、コイルバネ15のバネ力に抗して、クランプアーム14が解放されている。
更に、基板12がロボットアームによって正しい位置に押し付けられると、不図示の駆動手段から操作端部19が解放され、コイルバネ15のバネ力によってクランプアーム14が基板12を保持固定する。
クランプ軸13は、傘歯車18によって、2本ずつ連結されているので、基板保持枠11の下端に配置された2個の操作端部19を操作することで、全てのクランプアーム14を開閉することができる。
本実施例では、基板搬送装置は、6枚の基板を搭載することができる。上述した動作を繰り返して、ロボットアームによって6枚の基板を搭載した基板搬送装置10は、プラズマCVD装置へ搬送され、シリコン膜が形成される。
シリコン膜が形成された基板12は、基板搬送装置10によってプラズマCVD装置から排出され、製造ラインの基板取り出し位置へ運ばれる。
基板取り出し位置では、不図示のロボットアームによって基板12が吸着保持された後、不図示の駆動手段によって操作端部19が回動操作され、コイルバネ15のバネ力に抗して、クランプアーム14が解放される。このようにして、成膜された基板が順次取り出される。
以上のように本発明の基板搬送装置10では、従来では人間により行われていた基板の搭載作業およびクランプ作業をロボットによって自動化することができる。
また、成膜時の基板の反りや平面度による反りをクランプアーム14を適宜な位置に配設することにより抑制し、大型の基板であっても均一な膜厚を形成することができる。
次に、本発明の第二の実施形態に係る基板搬送装置50について図6から図9を参照して説明する。なお、図6から図9において、図1から図5の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6は、基板搬送装置50の保持機構56の一部を示す図である。基板搬送装置50は、上述した基板搬送装置1とほぼ同様の構成のものであるが、保持機構56を保持機構16と異なる構成としたものである。
基板搬送装置50は、基板保持枠11に回動可能に支持された4本のクランプ軸53と、このクランプ軸53に取り付けられて基板周辺を押圧保持するクランプアーム部54と、クランプ軸53を基板押圧方向にバネ付勢するコイルバネ55とからなる保持機構56を備えている。
クランプ軸53は、2つのシャフト53a、53bがカップリング53cにより軸締結されたものであり、開口部11aの周縁に沿って配設されて、基板保持枠11に固定された複数のボールベアリング57によって回動自在に支持されている。
なお、鉛直に取り付けられたクランプ軸53は、その下端が基板保持枠11の下まで延設されており、操作端部19となっている。
シャフト53aの軸締結部の反対側端部には傘歯車18が設けられ、互いに直交する2本のシャフト軸53の傘歯車18が噛み合っている。これら一組の傘歯車18は、2つのギアハウジング58にそれぞれ収容されている。
ギアハウジング58は、基板保持枠11に固定されるL字型部材58aと、L字型部材58aに固定される調整部58bと、このL字型部材58aと調整部58bとに固定されて2本のシャフト53aを回動自在に支持する2つのアンギュラ軸受58cとを備えている。
L字型部材58aは、直角を形成する2面が2つのシャフト53aの軸方向に沿うように基板保持枠11の外方側に固定されている。この2面のうち一方の端部には、一方のシャフト53aを回動自在に支えるアンギュラ軸受58cが備えられており、他方の端部には、ボルトにより固定された調整部58bが備えられている。
調整部58bは、他方のシャフト53aを回動自在に支えるアンギュラ軸受58cが固定されている。
このギアハウジング58は、各部材が固定されて一体的になっているものであり、各アンギュラ軸受け58cに各シャフト53aを取り付けると、これらシャフト53aに設けられた傘歯車18が最適な噛み合い状態となるように設定されている。
図7は、保持機構56におけるコイルバネ55の取付状態を示す図である。
コイルバネ55(55R,55L)は、ピッチを大きくして隙間が形成されるように巻かれたものであり、各クランプ軸53の中央付近に2つずつ設けられている。また、各クランプ軸53の2つのコイルバネ55は、右巻きのコイルバネ55Rと左巻きのコイルバネ55Lとが一組に取り付けられたものであり、各コイルバネ55の一端は基板保持枠11に固定されており、他端はクランプ軸53に固定されている。
このコイルバネ55は、基板保持枠11の外側にねじった上で固定されており、常時クランプアーム部54が基板12の押圧方向に付勢しており、操作端部19を外部の駆動手段によって操作した場合に、クランプアーム部54がバネ力に抗し解放される。
図8はクランプアーム部54の組み立て構成図である。
クランプアーム部54は、クランプアーム14と、周面に形成された平面に2つの貫通孔61aが設けられた半円筒部61と、半円筒部61に固定されて半円筒部61と円筒を形成する半円筒部62と、クランプアーム14に取り付けられるチューブ状部材63とから概略構成されている。
クランプアーム14には、先端部に基板12と接触するチューブ状部材63が取り付けられている。このクランプアーム14は、クランプアーム14の両端部のネジ部14aの一部が半円筒部61の貫通孔61aに挿入されて、ネジ部14aに螺着可能なナット60bが上下から螺着することによりナット60bが半円筒部61を挟むようにして固定されている。なお、下方からネジ部14aに螺着されるナットは、他の部材と干渉しないようになっている。
半円筒部61は、略半円筒形状のものであって、周面に略矩形の平面が形成されたものである。半円筒部61と半円筒部62は、互いの半円筒状の空間により円柱状の空間が形成されるように不図示のボルトで固定される。このとき、この半円筒部61と半円筒部62が形成する円柱状の空間の円周の長さは、クランプ軸53(シャフト53a,53b)の円周の長さよりも僅かに短いものであり、半円筒部61と半円筒部62が密着して固定されることで、クランプ軸53が半円筒部61と半円筒部62とに強固に固定されている。
このようにクランプアーム14は、半円筒部61及び半円筒部62を介してクランプ軸53に固定されている。
このクランプアーム部54は、基板搬送装置50の稼働場所において基板12が最適にクランプされるように微調整されている。
なお、クランプポイントについては上述した基板搬送装置10と異ならない。
次に、以上のように構成された本発明の基板搬送装置50の動作について説明する。
先ず、上述した基板搬送装置10と同様に、倒立されたガラス基板が基板保持枠11の載置パッド22上に置かれ、不図示の駆動手段によって操作端部19が回動操作される。
この操作端部19への回動操作により鉛直に備えられたクランプ軸53全体が円滑に回動すると共にギアハウジング内において最適状態で噛み合っている傘歯車18が円滑に回動し、これに伴って水平に取り付けられたクランプ軸53が円滑に回動する。
より具体的には、シャフト53aの回動がカップリング53cを介してシャフト53bに伝達される。このとき、コイルバネ55は、シャフト53bに捩られることにより、その巻数が増え、ピッチ間の距離が短くなると共に全長が僅かに増加する。この増加分によりシャフト53bを並進させる力が発生するが、各シャフト53bに備えられた2つのコイルバネ55は、右ねじりと左ねじりのものが一組となって備えられているので、この並進する力は互いに打ち消し合うように作用する。更に、並進させる力が完全に打ち消されずにシャフト53bが移動しても、カップリング53cがその変位分を吸収するため、シャフト53aにこの並進力が伝わることがない。
従って、傘歯車18は、予め設定した最適な噛み合い状態が維持されつつ、操作端部19の回動をクランプ軸53に伝達する。
更に、コイルバネ55は、その巻数が増えてもピッチ間の距離が短くなるだけで、密着することがないので、密着による摩擦力が発生しない。また、ボールベアリング57、アンギュラ軸受58cが円滑に回動しながらクランプ軸53を支持する。
従って、傘歯車18の回転に伴ってクランプ軸53が円滑に回動する。
クランプ軸53の回動により、このクランプ軸53に固定されたクランプアーム部54のクランプアーム14が解放された状態で基板12が正しい位置に押し付けられると、不図示の駆動手段から操作端部19が解放され、コイルバネ55のバネ力によってクランプアーム14が基板12を最適に保持固定する。
この際、クランプアーム14に取り付けられたチューブ状部材63は、クランプアーム14との接触面に働く摩擦力が大きくクランプアーム14からその位置がずれることがない。
上述した動作を繰り返して、基板搬送装置50に搭載された6枚の基板12が、プラズマCVD装置へ搬送され、シリコン膜が形成された後、製造ラインの基板取り出し位置へ運ばれる。そして、不図示のロボットアームによって基板12が吸着保持された後、不図示の駆動手段によって操作端部19が回動操作され、クランプアーム14が解放される。このようにして、成膜された基板が順次取り出される。
以上のように本発明の基板搬送装置50では、上述した基板搬送装置10と同様の効果を得ることができる他、傘歯車18が最適に噛み合うと共にクランプ軸53が円滑に回動するので、クランプアーム14の解放をスムーズに行うことができる。
すなわち、このギアハウジング58は、各アンギュラ軸受け58cに各シャフト53aを取り付けると、これらシャフト53aに設けられた傘歯車18が最適な噛み合い状態となるように設定されている。これにより、組み付け時の誤差を防止することができる。
更に、コイルバネ55の巻数が増えてシャフト53bを並進させる力が発生しても、各シャフト53bに備えられた2つのコイルバネ55は、右ねじりと左ねじりのものが一組となって備えられているので、この並進する力は互いに打ち消し合うように作用する。これにより、シャフト53bを並進させようとする力を低減させることができる。
また、並進させる力が完全に打ち消されずにシャフト53bが移動したとしても、カップリング53cがその変位分を吸収するため、シャフト53aにこの並進力が伝わることがない。これにより、シャフト53aが移動して、傘歯車18の噛み合い状態が変化することを防止することができる。
従って、シャフト53bが移動して傘歯車18の最適な噛み合い状態が損なわれることがないので、傘歯車18の噛み合い抵抗を最小限にして操作端部19の回動をクランプ軸53に効率よく伝達することができる。なお、シャフト53aとシャフト53bに芯ズレが生じてもカップリング53cにより、傘歯車18の噛み合い状態に影響することはない。
更に、コイルバネ55は、その巻数が増えてもピッチ間の距離が短くなるだけで、密着することがないので、密着による摩擦力が発生しない。また、ボールベアリング57、アンギュラ軸受58cが円滑に回動しながらクランプ軸53を支持する。
従って、傘歯車18の回転に伴ってクランプ軸53が円滑に回動して、操作端部19の回動操作を容易にすることができると共に、コイルバネ55の付勢力をクランプアーム部54のクランプ力に変えることができる。
また、クランプアーム14に取り付けられたチューブ状部材63は、クランプアーム14との接触面に働く摩擦力が大きくクランプアーム14からその位置がずれることがない。また、仮にずれたとしても、その一部が基板12の先端部に留まる。これにより、クランプアーム14と基板12が直接接触することがなくなり、基板12への傷つきを防止することができる。
また、上述したように、クランプアーム部54が所謂半割り構造となっているので、基板搬送装置50の稼働場所において基板12が最適にクランプされるように微調整することができる。これにより、例えば、クランプ軸53の製作精度やクランプアーム14の製作精度や初期の取り付け精度に影響を受けずに基板12に対するクランプ力やその接触角度を最適に設定することができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した各実施形態では、コイルバネ15,55を用いてクランプアーム14、クランプアーム部54を付勢させたが、これに代えて図10に示す定荷重バネ装置70を用いてもよい。
図9において、定荷重バネ装置70は、定荷重ばね71と、クランプ軸13と平行となるように基板保持枠11に固定されたドラム72とから構成されている。
定荷重ばね71は、長尺薄板のばね用鋼材を略一定の曲率にて成形したもので、長手方向の外端部をクランプ軸13に向かって引き出し、定荷重ばね71がドラム72に反り返って巻き取られるよう、言い換えれば、ドラム72への巻回方向と逆方向に巻き取られるようクランプ軸13の周面に螺子止めされている。
そして、クランプ軸13を回転させてクランプ軸13に定荷重ばね71を巻き付けることで、その巻き付け方向と逆方向の常に一定のトルク(巻き戻しトルク)が発生するようになっている。
このような構成により、定荷重ばね71は略一定の曲率にて成形されているので、巻き取られた定荷重ばね71の長さに係わらず、定荷重ばね71がドラム72に巻き戻ろうとする一定のトルクが得られる。
このように定荷重ばね71を用いることで、コイルバネ15,55を用いた場合に比べて、クランプアーム14等の開閉に必要なトルクを小さくすることができる。すなわち、コイルバネ15,55を用いる場合には、バネ付勢のために初期ねじり角を与えており、クランプアーム14、クランプアーム部54を解放する際には、更に初期ねじり角に解放のためのねじり角が必要となる。
つまり、コイルバネ15,55の場合には、ねじり角が大きくなることに比例してクランプアーム14等の開閉に必要なトルクが大きくなる傾向があるが、定荷重バネ71を用いれば、常に一定のトルクでクランプアーム14の開閉が可能である。また、クランプ軸53に必要以上の負荷をかけることなく開閉することが可能となる。
また、上述した実施の形態では、クランプ軸を2本ずつ傘歯車で連結する例について説明したが、4本のクランプ軸を全て歯車で連結し、操作端部19を一箇所にしてもよい。
本発明の第一の実施形態に係る基板搬送装置10を示す斜視図である。 基板搬送装置10の基板保持枠11を示す斜視図である。 基板保持枠11の保持機構16を示す説明図である。 基板保持枠11の要部拡大図である。 基板クランプポイントを示す説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る基板搬送装置50の保持機構56の一部を示す図である。 保持機構56におけるコイルバネ55の取付状態を示す図である。 クランプアーム部54の組み立て構成図である。 本発明の実施形態に係る定荷重バネ70の取付状態を示す図である。 従来の基板クランプポイントを示す説明図ある。
符号の説明
10,50…基板搬送装置 11…基板保持枠 11a…開口部 12…基板 13,53…クランプ軸 14…クランプアーム 15…コイルバネ 16,56…保持機構 17…支持腕 18…傘歯車 19…操作端部 20…ナット 21…環状部材 22…載置パッド、71…定荷重バネ

Claims (6)

  1. 基板保持枠に基板を保持して搬送を行うための基板搬送装置であって、
    前記基板保持枠に回動可能に支持されたクランプ軸と、
    前記クランプ軸に取り付けられ基板周辺を押圧保持するクランプアームと、
    前記クランプ軸を基板押圧方向に付勢するバネとから成る保持機構を備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記クランプ軸は、
    前記基板保持枠の4辺に沿ってそれぞれ配設されており、
    複数が連動可能に連結され、
    前記バネの付勢力に抗して前記クランプアームを解除可能であることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記バネは、コイルバネであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記バネは、定荷重バネであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板搬送装置。
  5. 前記クランプアームは、
    前記基板の各辺の2種類のクランプポイントを押圧するように配設したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  6. 前記基板保持枠の下端に配設されて前記基板を載置するための載置パッドを設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の基板搬送装置。
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