JP7292161B2 - シンチレータ製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シンチレータ製造装置に関する。
タリウム添加ヨウ化セシウム(CsI:Tl)などのハロゲン化アルカリ系の材料を用いて真空蒸着を行い、柱状結晶を備えるシンチレータが知られている。シンチレータを用いた放射線撮像パネルにおいて高い解像度を実現するために、シンチレータの柱状結晶を細く一様に形成することが求められている。特許文献1には、柱状結晶を細くするために、シンチレータ材の蒸発源の鉛直上方に配された基板を鉛直方向に対して傾けて保持し、蒸着面の法線方向に沿った軸を中心に基板を回転させ、蒸着面にシンチレータ材を斜めに入射させ蒸着を行うことが示されている。
特開2015-206800号公報
基板の所定の領域にシンチレータを形成するために、基板に対して所定の領域が露出するマスクを設置する場合がある。基板を鉛直方向に対して傾けて保持する場合、基板の蒸着面を鉛直方向に対して垂直に配する場合と比較して、基板とマスクとの間での位置ずれや基板とマスクとの間の隙間が生じやすい。基板がマスクに対して位置がずれてしまった場合やマスクと基板との間の隙間が生じてしまった場合、シンチレータが所定の形状に形成できない可能性やシンチレータの端部でシンチレータの特性がばらつくといった問題が生じうる。特許文献1には、基板を保持する方法について示されていない。
本発明は、シンチレータの形成に有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係るシンチレータ製造装置は、シンチレータ材を供給するための蒸発源と、蒸発源の鉛直上方に基板の第1面を鉛直方向に対して傾けた状態で基板を保持するための保持部と、を含むシンチレータ製造装置であって、保持部は、第1面のうちシンチレータを形成する領域を規定する開口部を有するマスク部と、マスク部に対する基板の位置を固定するための固定部と、を含み、固定部は、複数の固定部材を含み、複数の固定部材が、基板のうち第1面とは反対の側の第2面の側から基板に荷重を掛けるように、マスク部のうち基板と接触する接触部に対する正射影において、接触部と重なる位置に配されることを特徴とする。
上記手段によって、シンチレータの形成に有利な技術を提供する。
本発明の実施形態に係るシンチレータ製造装置の構成例を示す図。 図1のシンチレータ製造装置の保持部のより詳細な構成例を示す図。 図2の保持部をシンチレータ製造装置に取り付けた状態を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図8の保持部の基板に対するマスク部の位置決め方法を説明する図。 図8の保持部の位置決め方法を示す図。 図2の保持部の変形例を示す図。 基板に対するマスク部の位置決めをする際のアライメントマークを説明する図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図13の保持部の基板に対するマスク部の位置決め方法を説明する図。 図13の保持部の基板に対するマスク部の位置決め方法を説明する図。 図2の保持部の変形例を示す図。 図16の保持部の基板に対するマスク部の位置決め方法を説明する図。
以下、本発明に係るシンチレータ製造装置の具体的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。
図1(a)~5(c)を参照して、本発明の実施形態におけるシンチレータ製造装置の構成について説明する。まず、図1(a)~1(d)を用いて、本実施形態のシンチレータ製造装置MAの概略を説明する。次いで、図2(a)~5(c)を用いて、シンチレータ製造装置MAのうち、基板103のシンチレータ106が形成される面111(第1面)を鉛直方向に対して傾けた状態で、基板103を保持するための保持部100の詳細について説明を行う。
図1(a)は、本実施形態におけるシンチレータ製造装置MAの構成例を示す図である。シンチレータ製造装置MAは、蒸発源110、保持部100、回転部120を含む。蒸発源110は、シンチレータ106を形成するためのシンチレータ材を供給する。より具体的には、シンチレータ材を蒸発させ、鉛直上方へ向けて放射させる。保持部100は、詳細は後述するが、マスク部101と、マスク部101に対する基板103の位置を固定するための固定部102とを含む。保持部100は、蒸発源110の鉛直上方に、シンチレータが形成される面111を鉛直方向に対して傾けて基板103を設置可能となるように配される。回転部120は、回転機構104とステージ105とを含み、シンチレータを形成する際に、保持部を固定し、基板103の面111の法線方向に沿った軸を中心に基板103を回転させる。
図1(b)は保持部100の概略を示す平面図、図1(c)は図1(b)のA-B間の断面図である。図1(c)に示されるように、マスク部101は、基板103の面111のうちシンチレータ106を形成する領域を規定する開口部131を備える。また、マスク部101は、開口部131に沿って配され、基板103と接触する接触部132を備える。ここで、マスク部101のうち、接触部132が配される側の面を支持面113と呼ぶ。支持面113は、基板103と接触しない外縁部133をさらに含む。支持面113において、外縁部133は、接触部132よりもマスク部101の外縁の側に配されているともいえる。固定部102は、基板103に対して、基板103の面111とは反対の側の面112(第2面)の側から、マスク部101に向けて荷重を掛ける(矢印で示す)ことによって、基板103がマスク部101に対して移動しないように固定する。
図1(d)は、比較例として固定部102を設置せず、基板103を鉛直方向に対して傾斜させ、シンチレータ製造装置MAの回転部120にマスク部101を設置した場合を表した図である。図1(d)の拡大図に示すように、固定部102が配されない場合、基板103の自重による撓みによって、マスク部101と基板103の間に隙間が発生する。この隙間に、シンチレータの形成中にシンチレータ材が侵入し、シンチレータ106が所定外のエリアまで形成されてしまう可能性がある。この所定外のエリアに形成されたシンチレータ106は、膜厚、密度などを制御することが難しく、シンチレータ106の発光特性にむらが生じてしまう。また、基板103はシンチレータの形成中に回転部120によって回転するため、マスク部101と基板103との間の位置関係がずれてしまう可能性がある。このため、シンチレータ106の外縁部において、シンチレータ106の膜厚などにむらが生じてしまう可能性がある。一方、図1(a)に示されるように、本実施形態において固定部102が配されることによって、基板103とマスク部101が常に密着し、基板103のマスク部101に対する位置が固定される。これによって、開口部131によって規定される領域にシンチレータ106が形成できる。
次いで、保持部100について、より詳細に説明する。図2(a)は保持部100の平面図、図2(b)は図2(a)のA-B間の断面図、図2(c)は図2(a)のC-D間の断面図である。
マスク部101は、上述のように、基板103の面111のうち蒸着を行うことによってシンチレータ106を形成する領域を規定する開口部131を備える。また、図2(b)、2(c)に示されるように、基板103を所定の位置に設置できるよう、支持面113には、基板103のサイズに合わせた座繰りが設けられていてもよい。換言すると、マスク部101のうち接触部132が配される側の支持面113において、接触部132が基板と接触しない外縁部133に対して凹形状となっていてもよい。このため、支持面113に対して交差する方向において、マスク部101のうち接触部132が配される部分の厚さが、マスク部のうち外縁部133が配される部分の厚さよりも薄くなりうる。シンチレータ106を形成する際に、この接触部132と外縁部133との間の段差によって形成される壁面に、基板103の側面が当接することによって、基板103のマスク部101に対する位置決めが容易になる。しかしながら、支持面113の接触部132と外縁部133との間に段差がなく、支持面113は平らであってもよい。マスク部101の材料として、ステンレス(SUS)やモリブデンなど、シンチレータ106を構成するヨウ化セシウム(CsI)などに対して耐食性を示す材料が用いられる。
次いで、固定部102の詳細について説明する。固定部102は、基板103のうち面111とは反対の側の面112に荷重を掛ける複数の固定部材201を含む。複数の固定部材201のそれぞれは、接触部132に対する正射影において、接触部132と重なる位置に配される。さらに、固定部102は、マスク部101に対する複数の固定部材201のそれぞれの位置を決めるために複数の固定部材201が固定された位置決め部と、位置決め部とマスク部101とを結合する結合部と、を含む。図2(a)~2(c)に示される構成において、位置決め部は、マスク部101のうち接触部132が配される側である支持面113を覆うように配される蓋部材203を含む。蓋部材203は、シンチレータ106を形成する際に、基板103の面112を覆う。また、結合部は、蓋部材203の外縁と支持面113とを結合するねじ202を含む。
固定部材201は、弾性体でありうる。本実施形態において、固定部材201は、板状のタンタルを図2(b)、2(c)に示すように、半円状に曲げ加工した板ばねを用いた。より具体的には、厚さ0.1mm、幅30mm、長さ90mmのタンタルの板を、半径13mmの半円状に曲げ加工をおこなったものを固定部材201として用いた。固定部材201の材料は、タンタルに限定されるものでなく、シンチレータ106を形成する際の蒸着中に発生する熱によって変形しにくい材料であればよい。固定部材201の材料には、例えば、上述のタンタルやモリブデンなどの所謂、高融点メタルが用いられてもよい。
蓋部材203は、基板103の面112およびマスク部101の支持面113を覆うように配置される。本実施形態において、図2(b)に示される蓋部材203の深さhは6mmとし、ねじ202によって蓋部材203をマスク部101と結合させたとき、固定部材201が7mm押し込まれるように保持部100を設計した。蓋部材203の材料として、CsIに耐食性を示す材料が用いられる。例えば、蓋部材203として、アルマイト処理を行ったアルミニウム(Al)が用いられてもよい。
複数の固定部材201のそれぞれは、マスク部101の接触部132に対する正射影において、接触部132と重なる位置に配されるように、蓋部材203に固定される。図2(a)、2(b)に示されるように、マスク部101の支持面113に対する正射影において、開口部131の外縁と基板103の外縁との間の領域と重なるように、それぞれの固定部材201は設置される。しかしながら、これに限られることはなく、マスク部101の支持面113に対する正射影において、固定部材201は、開口部131と重なる領域まで配されていてもよいし、外縁部133と重なる領域まで配されていてもよい。また、固定部材201は、ロの字型の開口部131に沿ったロの字型の接触部132と同様に略ロの字型に、開口部131を取り囲むように配されうる。これによって、基板103に対して均等に荷重を掛けることができる。
基板103として、ガラス基板やプラスチック基板が用いられてもよい。この場合、シンチレータ106を形成する前に、反射層(不図示)などを基板103の面111に形成してもよい。反射層には、例えばAlや銀(Ag)、また、それらの合金などが用いられうる。AlやAgを用いた反射層を形成する場合、AlやAgが、シンチレータ106の材料と反応し腐食することを防止するために、反射層の表面にポリイミドやパレリン系などの材料を用いた保護膜を更に形成してもよい。また、基板103上に、放射線画像を撮像するための撮像部が配されていてもよい。撮像部は、アモルファスシリコンなどを用いて基板103上に設けられる。撮像部は、基板103上に行列状に(複数の行および複数の列を形成するように)配された複数の放射線検出素子を含む。放射線検出素子は、PINセンサやMISセンサなどの公知の光電変換素子が用いられてもよい。また、撮像部は、CCD/CMOSイメージセンサチップを配置して構成されていてもよい。撮像部の表面にポリイミドやパレリン系などの材料を用いた保護膜が更に形成されていてもよい。シンチレータ106には、放射線を受けて光を発生する蛍光体材料が用いられる。典型的な例として、タリウム添加ヨウ化セシウム(CsI:Tl)が用いられる。
マスク部101の接触部132となる凹みに合わせて基板103を設置し、次いで、固定部材201が固定された蓋部材203を、結合部であるねじ202を用いてマスク部101の支持面113に締め付けて固定する。これによって、固定部材201による荷重が基板103にかかり、基板103とマスク部101とは常に密着状態を維持することができる。固定部材201、蓋部材203の寸法、蓋部材203とマスク部101との結合方式は、基板103の大きさや材質のよって適宜選択さる。固定部102の構成は、基板103とマスク部101との密着が維持され、かつ、基板103が破損しない設計であればよい。
図3は、基板103が配された保持部100をシンチレータ製造装置MAの回転部120に設置した場合の概略図である。保持部100は、回転部120が備える固定機構301によって、回転部120のステージ105に固定される。本実施形態において、固定機構301は、保持部100の厚さに相当する差し込み口を持つスロット形状を備え、基板103を挟持した保持部100を差し込むことによって、保持部100を回転部120のステージ105に固定する。保持部100の回転部120への固定方法は、これに限定されることはなく、回転機構104を用いて基板103を回転させる際に、保持部100が回転部120から外れなければよい。
また、図3の拡大図に示すように、マスク部101が、開口部131に沿って面取り加工されていてもよい。例えば、マスク部101の接触部132と開口部131の側面114との間が面取りされていてもよい。接触部132と開口部131の側面114との間の面取りされた部分と接触部132を延長した仮想線との間の角度を角度θ1とする。接触部132と開口部131の側面114との間の面取りによって、シンチレータ106の端部は、角度θ1に相当するスロープ形状を備えることになる。これによって、シンチレータ106を形成した後、シンチレータ106の上に、シート状の防湿層や保護層を形成する場合、シートのシワの発生やシートの破損を抑制することができる。角度θ1は、例えば、35°以上かつ65°以下であってもよい。
また、例えば、マスク部101のうち接触部132が配される側である支持面113とは反対の側の面115と開口部131の側面114との間が面取りされていてもよい。面115と開口部131の側面114との間の面取りされた部分と面115を延長した仮想線との間の角度を角度θ2とする。面115と開口部131の側面114との間の面取りによって、シンチレータ106の端部における膜厚の減少が抑制される。より具体的には、面115と開口部131の側面114との間の面取りがない場合、シンチレータ106が形成される端部の領域において、基板103に向かってきた蒸着粒子が、マスク部101のエッジ302よって遮蔽されてしまう。このため、基板103の面111の開口部131に沿った領域に、シンチレータ106が形成され難くなる。面115と開口部131の側面114との間を面取りすることによって、マスク部101のエッジ302による遮蔽を緩和し、シンチレータ106を端部まで設計した膜厚で形成することが可能となる。角度θ2は、例えば、30°以上かつ60°以下であってもよい。
このように、固定部102を用いることによって、基板103とマスク部101との密着状態を維持したまま、シンチレータ106を形成することができる。これによって、シンチレータ106が開口部131によって規定される所定の形状に形成できない可能性やシンチレータ106の端部でシンチレータの特性がばらつくといった問題が抑制できる。
保持部100の固定部102は、図4(a)~4(c)に示すように、固定部材201と基板103の面112との間に配される荷重分散部401をさらに含んでいてもよい。図4(a)は荷重分散部401を含む保持部100の平面図、図4(b)は図4(a)のA-B間の断面図、図4(c)は図4(a)のC-D間の断面図である。
荷重分散部401は、複数の固定部材201のうち少なくとも2つの固定部材201と基板103の面112との間に配される。荷重分散部401によって、固定部材201から基板103にかかる荷重が分散され、基板103に対する局所的な荷重が抑制できるため、基板103が破損するリスクを低減できる。また、図2(a)~2(c)に示される荷重分散部401を配さない場合と比較して、固定部材201の数を減らすことができる。本実施形態において、荷重分散部401として、厚さ0.5mmのSUS板を使用した。しかしながら、これに限られることはなく、荷重分散部401に用いる材料は、CsIに耐食性を示す材料であれば、何れの材料を用いてもよい。荷重分散部401の形状は、図4(a)に示されるように、マスク部101の開口部131を取り囲むように、ロの字型に成形してもよい。荷重分散部401は、マスク部101の接触部132に対する正射影において、接触部132と重なる位置に配される。荷重分散部401は、一つの部材によって構成された一体構造を有していてもよいし、複数に分割された部材から構成されていてもよい。また、荷重分散部401は、マスク部101の支持面113に対する正射影において、接触部132と重なる領域だけでなく、開口部131や外縁部133と重なる領域まで配されていてもよい。例えば、荷重分散部401は、基板103の面112の全体を覆うように配される板状の部材であってもよい。荷重分散部401は、固定部102の固定部材201から基板103にかかる荷重を、固定部材201が直接接触しない領域に分散できる形状であればよい。
荷重分散部401は、マスク部101に、基板103を設置した後、基板103の上に設置される。図4(b)、4(c)に示されるように、マスク部101の接触部132が外縁部133よりも1段下がる凹形状を有する場合、接触部132と外縁部133との段差が、基板103の厚さ以上であると、荷重分散部401を設置しやすい。
荷重分散部401を基板上に配した後、上述と同様の材質および大きさの固定部材201が固定された蓋部材203を、固定部材201の荷重が荷重分散部401を介して基板103へとかかるように、結合部として機能するねじ202で締め付け固定する。結合部であるねじ202は、図2(a)~2(c)に示される場合と同様に、マスク部101の支持面113の側に設けられためねじに締結される。めねじは、マスク部101の支持面113のうち基板103と接触しない外縁部133に配される。荷重分散部401によって、固定部材201から基板103にかかる荷重が分散されるため、図2(a)~2(c)に示される場合よりも少ない固定部材201で、マスク部101と基板103との密着状態を維持することが可能となる。
また、位置決め部は、図2(a)~4(c)に示される蓋部材203に限られるものではない。位置決め部が、マスク部101の支持面113の外縁部133に結合部によって結合された複数のクランプ部材502であってもよい。この場合、固定部材201である板ばねのそれぞれが、複数のクランプ部材502の何れかに固定されうる。
クランプ部材502は、レバー504と、固定部材201が取り付けられたアーム503とを含み構成されうる。クランプ部材502は、レバー504を下げると、連動してアーム503も下がる構造になっており、アーム503の先端に固定された固定部材201が、基板103に対して基板103の面112の側から荷重を掛ける仕組みになっている。このとき、図5(a)~5(c)に示されるように、図4(a)~4(c)を用いて説明した構成と同様に、荷重分散部401が固定部材201と基板103との間に配されていてもよい。クランプ部材502は、マスク部101に結合部を介して固定される。結合部は、例えば、マスク部101の支持面113とは反対の側の面から挿入され、クランプ部材502と締結されるボルトやねじであってもよい。また、結合部として機能する接着剤や溶接によって、クランプ部材502がマスク部101に取り付けられていてもよい。レバー504を下ろした際、固定部102の固定部材201である板ばねが、マスク部101の接触部132に対する正射影において、少なくとも接触部132と重なる位置に下ろされる。
クランプ部材502には、SUS、モリブデンなどのCsIに耐食性を示す材料が用いられうる。本実施形態において、固定部材201は、上述と同様の寸法、材質の板ばねを使用し、クランプ部材502によって荷重分散部401に押し付けられた際、固定部材201が7.5mm押し込まれるようにクランプ部材502を調整した。クランプ部材502を用いることによって、結合部として上述のねじ202を用いる場合と比較して、基板103をマスク部101に固定する際のねじ202を締結する作業など、煩雑な作業を必要とせずにマスク部101と基板103との密着状態を維持できる。これによって、基板の103の保持部100への設置が容易になる。
図2(a)~4(c)に示される構成において、マスク部101と位置決め部である蓋部材203とを結合する結合部には、マスク部101のうち接触部132が配される側の外縁(外縁部133)に設けられためねじに締結されるねじ202が用いられる。しかしながら、結合部の構成は、これに限られることはない。図6(a)、6(b)、7(a)、7(b)に示されるように、固定部102のうち結合部が、ねじ202と、ねじ202と締結されるめねじが設けられたねじ受け部601と、を含んでいてもよい。図6(a)は保持部100の平面図、図6(b)は蓋部材203の基板103と対向する面とは反対側の面の平面図、図7(a)は図6(a)のA-B間の断面図、図7(b)は図6(a)のC-D間の断面図である。ねじ受け部601は、図6(b)、7(a)、7(b)に示されるように、蓋部材203のうちマスク部101とは反対の側の外縁に配されていてもよい。この場合、ねじ202は、マスク部101の側から蓋部材203を通り、ねじ受け部601のめねじに挿入、締結される。また、ねじ受け部601は、マスク部101のうち蓋部材203とは反対の側の外縁に配されていてもよい。この場合、ねじ202は、蓋部材203の側からマスク部101を通り、ねじ受け部のめねじに挿入、締結される。これによって、固定部材201による荷重が基板103にかかり、基板103とマスク部101とは、常に密着状態を維持することができる。
ねじ受け部601は、図6(b)に示されるように、ねじ202によってマスク部101と蓋部材203とを結合する位置に分散して配されていてもよい。また、ねじ受け部601は、蓋部材203またはマスク部101の外縁に沿った略ロの字型の一体構造であってもよい。また、ねじ受け部601を用いる場合も、図4(a)~4(c)に示されるような、荷重分散部401が、固定部材201と基板103との間に配されていてもよい。
ねじ受け部601の材料として、上述のマスク部101の材料と同様に、ステンレスやモリブデン、チタンなど、シンチレータ106を構成するヨウ化セシウム(CsI)などに対して耐食性を示す材料が用いられる。ねじ受け部601は、ねじやボルトなどによって蓋部材203に固定されていてもよいし、溶接などによって蓋部材203に直接、結合されていてもよい。また、ねじ受け部601は、ねじ202によって、マスク部101とともに蓋部材203に固定されてもよい。
図2(a)~4(c)に示される構成において、接触部132と外縁部133との間の段差によって形成される壁面に、基板103の側面を当接させることによって、基板103のマスク部101に対する位置決めを行うことを説明した。一方、図6(a)、6(b)、7(a)、7(b)に示される構成において、基板103のシンチレータ106を形成する面111を確認しながら、マスク部101の開口部131の位置を決めることが可能となる。これによって、基板103やマスク部101の寸法の公差による位置ずれが抑制され、より高い精度で位置決めを行うことが可能となる。例えば、マスク部101が、接触部132と外縁部133との間に段差を有していなくてもよい。また、例えば、マスク部101の接触部132と外縁部133との間の段差によって形成される壁面に基板103の側面を当接させた後に、基板103の面111を確認しながら開口部131の位置を調整してもよい。
さらに、図8(a)、8(b)に示されるように、基板103のシンチレータを形成する面111に、マスク部101の開口部131を位置決めする際に、作業性を向上させるための複数のスペーサ701が配されていてもよい。スペーサ701は、蓋部材203とマスク部101との間に、伸縮することによってマスク部101と基板103との間に間隙を生成可能な構成を備える。スペーサ701は、基板103を取り囲むように、例えば、蓋部材203の外縁に沿って蓋部材203に設けられ、マスク部101の支持面113を支持する。
スペーサ701を用いた基板103に対するマスク部101の開口部131の位置決め方法について、図9(a)~9(d)、10(a)~10(c)を用いて説明する。まず、図9(a)に示されるように、スペーサ701を備える蓋部材203が準備され、次いで、図9(b)に示されるように、基板101が固定部材201の上に載置される。基板101を固定部材201の上に載置した後、スペーサ701の上にマスク部101が載置される。このとき、図9(c)に示されるように、マスク部101と基板103のシンチレータ106が形成される面111との間には、高さh’の間隙が生成されている。この間隙を維持した状態で、基板103に対するマスク部101の開口部131の位置合わせを行う。
例えば、手動で適宜、位置合わせを行ってもよい。また、例えば、図9(d)に示されるように、カメラ703を用いて基板103の面111を確認しつつ、アーム702を用いてマスク部101を保持しながら、マスク部101の水平方向(例えば、x方向、y方向。)および回転方向(例えば、θ方向。)の調整を行い、位置合わせをしてもよい。この場合、マスク部101と基板103との間の位置関係を調整するためのアライメントマークが、マスク部101および基板103の少なくとも一方に設けられていてもよい。例えば、図12(a)に示されるように、基板103に設けたアライメントマーク901とマスク部101に設けたアライメントマーク902とを合わるように調整してもよい。また、例えば、図12(b)に示されるように、マスク部101に設けた開口904をカメラ703で観察し、基板103に設けたアライメントマーク903とマスク部101に設けたアライメントマーク905とを位置合わせしてもよい。アライメントマークを用いることによって、基板103に対するマスク部101の開口部131の位置決め精度を高めることができる。マスク部101と基板103との間の間隙の高さh’は、位置決めの際に、マスク部101が基板103に接触することによって、基板103の破損や位置ずれが生じるのを防ぐためのスペースであり、例えば、3mm以上の間隙が確保されていてもよい。
基板103に対するマスク部101の位置決めが完了した後、図10(a)に示されるように、ねじ202をマスク部101の支持面113とは反対の側からねじ受け部601のめねじに挿入し、マスク部101を蓋部材203に固定する。スペーサ701は、その構成部材の一部に弾性体を有し、締結の際、マスク部101と蓋部材203との間隙の高さh”の分、押し込まれ、図10(b)に示される状態となる。その後、図10(c)に示されるように、アーム702が取り外される。スペーサ701には、板ばねやコイルばねなどのばねを有する支持ピンなどが用いられてもよい。スペーサ701の材料は、例えば、タンタルやモリブデンなどの所謂、高融点メタルが用いられてもよい。また、スペーサ701には、マスク部101を位置決めのする際に、上述の水平方向および回転方向の調整の作業性を向上させるため、図11に示すように、スペーサ701のうちマスク部101に当接する部分に、マスク部101の滑動を容易にするための滑動部材801が設けられていてもよい。滑動部材801は、例えば、スペーサ701として機能する支持ピンの先端に設けられた球などのベアリングであってもよい。
スペーサ701は、図13(a)、13(b)、14(a)~14(d)、15(a)~15(d)に示されるように、蓋部材203ではなく、蓋部材203とは別に設置されていてもよい。図13(a)、13(b)、14(a)~14(d)、15(a)~15(d)に示される工程において、蓋部材203を設置するステージ1101にスペーサ701が設けられ、マスク部101はスペーサ701を介して、ステージ1101に載置される。この場合、マスク部101とスペーサ701とが接触できるよう蓋部材203には、座繰り1001が設けられている。スペーサ701に載置されたマスク部101は、図14(a)~14(d)、15(a)~15(c)に示されるように、上述の図9(a)~9(d)、10(a)~(c)と同様の手順で、位置決め、蓋部材203との締結が行われる。具体的には、まず、図14(a)に示されるように、複数のスペーサ701が配されたステージ1101の上に蓋部材203が載置される。次いで、図14(b)に示されるように、固定部材201の上に基板103が載置される。基板103を固定部材201の上に載置した後、マスク部101が、スペーサ701の上に、図14(c)に示されるように、マスク部101と基板103との間に高さh’の間隙が生成されるように配される。次いで、図14(d)に示されるように、カメラ703を用いて基板103の面111を確認しつつ、アーム702を用いてマスク部101を保持しながら、マスク部101の水平方向および回転方向の調整を行う。これによって、基板103に対するマスク部101の開口部131の位置が決定する。基板103に対するマスク部101の開口部131の位置決めを行った後、図15(a)~(c)に示されるように、ねじ202とねじ受け部601に設けられためねじとを締結し、マスク部101、基板103および蓋部材203の位置関係を固定する。その後、図15(d)に示されるように、ステージ1101が取り外される。図14(a)~14(d)、15(c)、15(d)は、図13(a)に示されるC-D間の断面、図15(a)、15(b)は、図13(a)に示されるA-B間の断面をそれぞれ示している。
図13(a)、13(b)、14(a)~14(d)、15(a)~15(d)に示される工程を用いる場合、基板103の面111にシンチレータ106を形成する際に、スペーサ701は、保持部100から取り外されている。このため、スペーサ701の材料の選択肢の幅が広がり、上述のタンタルやモリブデンなどの高融点メタルだけでなく、低融点の樹脂部材を用いることも可能となる。また、スペーサ701が蓋部材203に設置されないことによって、固定部102の軽量化や、メンテナンス性が向上しうる。また、上述と同様に、スペーサ701のうちマスク部101に当接する部分に、滑動部材801が設けられていてもよい。滑動部材801として、スペーサ701の先端に配された球状のベアリングが用いられてもよい。また、滑動部材801として、例えば、フッ素樹脂のような摩擦係数が小さな部材が用いられてもよい。この場合、例えば、スペーサ701のマスク部101と当接する部分が、フッ素樹脂の部材によって構成されていてもよいし、スペーサ701のマスク部101と当接する部分にフッ素樹脂がコーティングされていてもよい。
ねじ受け部601は、図16(a)、16(b)、17(a)、17(b)に示されるように、調整ねじ1201によって可動式になっていてもよい。調整ねじ1201は、蓋部材203を介してねじ受け部601と連結しており、調整ねじ1201を回すことによりねじ受け部601の移動が可能となっている。つまり、複数のスペーサ701によってマスク部101と基板103との間に間隙が生成されている間、ねじ受け部601は、マスク部103に固定され、かつ、マスク部103のうち接触部132が配される側の面と平行な方向に移動できる。ねじ受け部601と調整ねじ1201とを活用した位置決め方法として、図17(a)に示されるように、スペーサ701上に、マスク部101を載置し、その後、ねじ202を用いてマスク部101をねじ受け部601に半固定する。半固定されたことで、マスク部101は、ねじ受け部601の動作に連動して可動し、調整ねじ1201の締め付けを調整することによって、基板103に対するマスク部101の開口部131の位置を調整することができる。位置決めを完了した後、図17(b)に示されるように、ねじ202をねじ受け部601に完全に締結する。ねじ202によって、マスク部101を蓋部材203に固定した後、調整ねじ1201は、取り外してもよい。この位置決め機構によれば、上述のアーム702などの装置を必要とせずに、位置決めすることが可能となる。また、このとき、上述の図12(a)、12(b)に示されるようなアライメントマークを使用して、位置合わせを行ってもよい。
以上、本発明に係る実施形態を示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。例えば、上述の実施形態において、固定部材201として板ばねを用いることを説明したが、これに限られることはない。シンチレータ106に対して材料としての耐性があり、基板103をマスク部101に密着させるように荷重を掛けることができれば、固定部材201として用いることができる。固定部材201として、例えば、コイルばねや、気体や液体の流体を利用したばね(例えば、ガスばねやオイルダンパなど)、ゴムなど、種々の弾性体を用いることができる。また、弾性体だけでなく、固定部材201として、磁力を利用した磁気ばねが用いられてもよい。
100:保持部、101:マスク部、102:固定部、103:基板、106:シンチレータ、110:蒸発源、131:開口部、132:接触部、MA:シンチレータ製造装置

Claims (26)

  1. シンチレータ材を供給するための蒸発源と、前記蒸発源の鉛直上方に基板の第1面を鉛直方向に対して傾けた状態で前記基板を保持するための保持部と、を含むシンチレータ製造装置であって、
    前記保持部は、前記第1面のうちシンチレータを形成する領域を規定する開口部を有するマスク部と、前記マスク部に対する前記基板の位置を固定するための固定部と、を含み、
    前記固定部は、複数の固定部材を含み、
    前記複数の固定部材が、前記基板のうち前記第1面とは反対の側の第2面の側から前記基板に荷重を掛けるように、前記マスク部のうち前記基板と接触する接触部に対する正射影において、前記接触部と重なる位置に配されることを特徴とするシンチレータ製造装置。
  2. 前記複数の固定部材のそれぞれが、弾性体を含むことを特徴とする請求項1に記載のシンチレータ製造装置。
  3. 前記複数の固定部材のそれぞれが、板ばねを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のシンチレータ製造装置。
  4. 前記複数の固定部材が、前記開口部を取り囲むように配されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  5. 前記固定部が、前記複数の固定部材のうち少なくとも2つの固定部材と前記第2面との間に配される荷重分散部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  6. 前記荷重分散部が、前記開口部を取り囲むように配されることを特徴とする請求項5に記載のシンチレータ製造装置。
  7. 前記荷重分散部が、前記接触部に対する正射影において、前記接触部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項5または6に記載のシンチレータ製造装置。
  8. 前記荷重分散部が、前記第2面の全体を覆うように配されることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  9. 前記固定部が、前記マスク部に対する前記複数の固定部材のそれぞれの位置を決めるために前記複数の固定部材が固定された位置決め部と、前記位置決め部と前記マスク部とを結合する結合部と、をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  10. 前記位置決め部が、前記マスク部のうち前記接触部が配される側を覆うように配される蓋部材を含み、
    前記結合部が、前記蓋部材の外縁と前記マスク部とを結合するねじを含み、
    前記複数の固定部材のそれぞれが、前記蓋部材と前記第2面との間に配されることを特徴とする請求項9に記載のシンチレータ製造装置。
  11. 前記ねじが、前記マスク部のうち前記接触部が配される側の外縁に設けられためねじに締結されることを特徴とする請求項10に記載のシンチレータ製造装置。
  12. 前記結合部が、前記ねじと締結されるめねじが設けられたねじ受け部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のシンチレータ製造装置。
  13. 前記ねじ受け部が、前記蓋部材のうち前記マスク部の側とは反対の側の外縁に配されることを特徴とする請求項12に記載のシンチレータ製造装置。
  14. 前記蓋部材と前記マスク部との間に、伸縮することによって前記マスク部と前記基板との間に間隙を生成可能な複数のスペーサが配されることを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  15. 前記蓋部材と前記マスク部との間に、伸縮することによって前記マスク部と前記基板との間に間隙を生成可能な複数のスペーサが配され、
    前記複数のスペーサによって前記マスク部と前記基板との間に間隙が生成されている間、前記ねじ受け部は、前記マスク部に固定され、かつ、前記マスク部のうち前記接触部が配される側の面と平行な方向に移動できることを特徴とする請求項12または13に記載のシンチレータ製造装置。
  16. 前記複数のスペーサのそれぞれが、弾性体を含むことを特徴とする請求項14または15に記載のシンチレータ製造装置。
  17. 前記複数のスペーサのうち前記マスク部に当接する部分に、滑動部材が設けられていることを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  18. 前記滑動部材が、ベアリングを含むことを特徴とする請求項17に記載のシンチレータ製造装置。
  19. 前記マスク部と前記基板との間の位置関係を調整するためのアライメントマークが、前記マスク部および前記基板の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  20. 前記位置決め部が、前記結合部によって結合される複数のクランプ部材を含み、
    前記複数の固定部材のそれぞれが、前記複数のクランプ部材の何れかに固定されていることを特徴とする請求項9に記載のシンチレータ製造装置。
  21. 前記マスク部のうち前記接触部が配される側の面において、前記接触部が前記基板と接触しない外縁部に対して凹形状となっていることを特徴とする請求項1乃至20の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  22. シンチレータを形成する際に、前記接触部と前記外縁部との間の段差によって形成される壁面に、前記基板の側面が当接することを特徴とする請求項21に記載のシンチレータ製造装置。
  23. 前記マスク部が、前記開口部に沿って面取りされていることを特徴とする請求項1乃至22の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
  24. 前記接触部と前記開口部の側面との間が面取りされ、
    前記接触部と前記開口部の側面との間の面取りされた部分と前記接触部を延長した仮想線との間の角度が、35°以上かつ65°以下であることを特徴とする請求項23に記載のシンチレータ製造装置。
  25. 前記マスク部のうち前記接触部が配される側とは反対の側の面と前記開口部の側面との間が面取りされ、
    前記反対の側の面と前記開口部の側面との間の面取りされた部分と前記反対の側の面を延長した仮想線との間の角度が、30°以上かつ60°以下であることを特徴とする請求項23または24に記載のシンチレータ製造装置。
  26. 前記シンチレータ製造装置は、シンチレータを形成する際に、前記保持部を固定し、前記第1面の法線方向に沿った軸を中心に前記基板を回転させるための回転部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至25の何れか1項に記載のシンチレータ製造装置。
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