JPH11309409A - 基板処理システム - Google Patents

基板処理システム

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JPH11309409A
JPH11309409A JP12133198A JP12133198A JPH11309409A JP H11309409 A JPH11309409 A JP H11309409A JP 12133198 A JP12133198 A JP 12133198A JP 12133198 A JP12133198 A JP 12133198A JP H11309409 A JPH11309409 A JP H11309409A
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JP
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substrate
processing
processed
holding
posture
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Application number
JP12133198A
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English (en)
Inventor
Eiji Okuno
英治 奥野
Kazuto Ozaki
一人 尾崎
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH11309409A publication Critical patent/JPH11309409A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布処理などの基板処理工程の搬送経路途中
にエッジリンス処理を含ませて設置スペースの共用化を
図ることで、システム全長の短縮化を図る。 【解決手段】 基板保持ステージ3a,3bから基板払
出位置側の基板回動手段上に移送される、基板供給時に
180度方向転換した基板7のみ基板回動手段でさらに
180度方向転換させて元に戻すことで全ての基板方向
を揃えてエッジリンス処理装置で基板端縁処理を行うた
め、従来、次工程に設けていたエッジリンス処理(端縁
処理)を塗布処理2a,2bなどの基板処理工程の搬送
経路途中に設けることができて設置スペースの共用化を
図ることができ、システム全長を短縮化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示デ
バイス(LCD)およびプラズマ表示デバイス(PD
P)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)、半
導体デバイスおよび各種電子部品などの製造プロセスに
おいて、例えばLCDまたはPDP用ガラス基板、半導
体基板およびプリント基板などの基板を例えば塗布装置
にセットして各種塗布液を塗布することで、フォトレジ
スト膜、カラーフィルタ材、平坦化材、層間絶縁膜、絶
縁膜および導電膜などの薄膜を基板表面上に形成する塗
布システムなどの基板処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板表面に塗布液を塗布する方式
としては、回転塗布方式、ブレード塗布方式、スプレイ
塗布方式およびロールコート方式などがある。
【0003】近年、液晶表示デバイスや半導体デバイス
などの製造プロセスにおいて、基板を水平に保った状態
で回転させ、その中央部に塗布液を供給して塗布液に遠
心力を与えることで、基板表面上の中央部から外周部に
均一に塗布液を塗布する回転塗布方式が広く利用されて
いた。
【0004】ところが、この回転塗布方式では、基板の
大型化や角形化の傾向とも相俟って、塗布液を遠心力で
外方に飛ばすため、使用される塗布液の有効利用という
点で無駄があり、塗布液の利用効率が悪かった。また、
角形の基板を水平姿勢で回転させることで、基板の大型
化にも伴って装置も大型化し、その設置スペースも増大
せざるを得なかった。さらに、角形の基板を高速に回転
させると、基板表面に気流の乱れが発生し易く、しか
も、その基板が大型化すると、その回転時における基板
表面上の線速度差が増大することにより、塗布むらや塗
布膜厚の均一性などの塗布品質を確保することが難しく
なっていた。
【0005】これに対して、毛管現象を用いた縦型の塗
布装置では、基板を鉛直姿勢または傾斜した姿勢に立て
て保持し、その基板幅方向(水平方向)のノズルと基板
とをその被塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管現象
で塗布液槽から汲み上げられた塗布液をノズルから基板
表面に対して吐出させて塗布液を塗布するため、回転塗
布方式の上記問題、つまり、塗布液の利用効率の低下、
設置スペースの増大および塗布膜厚の不均一を解決する
ことができる。
【0006】このような塗布装置の基板保持用のステー
ジに従来より周知の多関節ロボットを用いて基板をセッ
ティングするセッティング動作を、仮想の従来技術とし
て、図30に示している。
【0007】図30は仮想の従来技術の塗布システムの
正面図である。
【0008】図30に示すように、塗布装置80aの手
前側には基板セッティング用の多関節ロボット81が配
設されている。この多関節ロボット81の左右には、処
理前水平搬送経路82の取込位置82aと、処理済み水
平搬送経路83の受渡位置83aとが配設されている。
【0009】この多関節ロボット81のアーム部81a
の先端部分は基板84を保持可能な吸着構造になってお
り、塗布装置80aの基板垂直保持用のステージ85a
に対して、基板84を垂直姿勢にセッティングするのに
際して、処理前水平搬送経路82を水平搬送されてきた
水平姿勢の基板84を、多関節ロボット81のアーム部
81aの先端吸着部分によって、処理前水平搬送経路8
2の取込位置82aから吸着して取り込み、塗布装置8
0aのステージ85a上に垂直姿勢にセッティングする
ようになっている。また、多関節ロボット81のアーム
部81aの先端吸着部分によって、塗布装置80aにお
いて垂直姿勢の塗布済みの基板84をステージ85aか
ら受け取ってこれを水平姿勢にして処理済み水平搬送経
路83の受渡位置83a上に移送するようになってい
る。
【0010】ここで、多関節ロボット81のアーム部8
1aの先端吸着部分について、図31および図32を用
いて、以下に詳細に説明する。
【0011】図31は図30の多関節ロボット81のア
ーム部81aの先端吸着部分におけるトグル式チャック
開閉機構の要部構成を示す側面図である。
【0012】上記多関節ロボット81のアーム部81a
の先端吸着部分は、図31に示すように、上記ステージ
85aへの基板84のセッティング動作時や、そのステ
ージ85aからの基板84の取外し動作時に、基板84
の表面84aが手前側にくるため、基板84の上下端に
おける裏面84bの外周縁部を複数のチャックノズル9
1のL字爪裏側の吸盤状のバキュームパッド91aによ
ってそれぞれ吸着して基板84を垂直姿勢の状態で保持
するようになっている。
【0013】図32は図31のトグル式チャック開閉機
構を模式的に示す動作説明用の斜視図であり、図32の
機構内容を判りやすくするために図31のクランピング
シリンダを180度だけ反対側に配置した状態で示し、
この場合、クランピングシリンダとチャックノズルの動
作は図31と図32で逆動作となるが、使用部材の符号
は同一の符号を付けている。
【0014】図32において、上記基板84の上下寸法
よりも若干大きい寸法だけ離間して2本の軸92,93
が上下に平行に配設されている。この上側の軸92はベ
ース板94上に固定され所定距離を置いた2個の軸受部
材95で回転自在に軸支されており、また、下側の軸9
3は、図示しないベース板上に固定され所定距離を置い
た2個の軸受部材96で回転自在に軸支されている。こ
れらの2本の軸92,93にはそれぞれ、それぞれの両
端部と中央部にL字状の3個のチャックノズル91がそ
れぞれ固定されており、軸92,93の回動に伴って一
部仮想線で示した開放位置と、実線で示した保持位置と
の間で全チャックノズル91が回動するようになってい
る。
【0015】また、下側の軸93にはアーム部材97の
一方端部が固定され、アーム部材97の他方端部はクラ
ンピングシリンダ98のロッド先端部に回動自在に軸支
されており、シリンダ98のロッド先端部の移動で軸9
3を介して下側の各チャックノズル91を回動させて基
板84の裏側端縁部を吸引保持位置または吸引保持解除
位置に移動自在に構成している。また、上側の軸92に
はアーム部材99の一方端部が固定され、アーム部材9
9の他方端部は連結アーム部材100の一方端部に回動
自在に軸支され、連結アーム部材100の他方端部は、
一方端部が下側の軸92に回動自在に連結されたアーム
部材101の他方端部に回動自在に軸支され、そのアー
ム部材101の他方端部近傍位置にクランピングシリン
ダ102のロッド先端部が回動自在に軸支されており、
シリンダ102のロッド先端部の移動で軸92を介して
上側の各チャックノズル91を回動させて基板84の裏
側端縁部を吸引保持位置または吸引保持解除位置に移動
自在に構成している。
【0016】上記構成によって、多関節ロボット81の
アーム部81aの先端吸着部分による基板84のステー
ジ85aへの着脱動作について説明する。まず、基板8
4をステージ85aに装着する場合、基板84の裏面外
周部をステージ側の複数の吸盤状のバキュームパッド
(図示せず)で吸着するべくステージ側のパッド収納凹
部内から複数のバキュームパッドが突出して待機してい
る。
【0017】そこへ多関節ロボット81のアーム部81
aの先端吸着部分に吸引保持された基板84が来て、縦
姿勢の基板84の裏面外周部をステージ側の複数のバキ
ュームパッド(図示せず)で吸着する。さらに、その多
関節ロボット81のアーム部81aの先端吸着部分はそ
の吸着を解除したのちに全チャックノズル91を立てて
基板保持を解除し、それらの複数のバキュームパッドを
基板84に吸着させた状態でそのバキュームパッド収納
凹部内の所定位置に引き込んで収納することで基板84
をステージ85aまたはステージ85b上に装着保持す
る。
【0018】このとき、アーム部81aの先端吸着部分
の基板保持解除動作は、まず、全チャックノズル91の
L字爪裏側のバキュームパッドによる吸引を解除して基
板84の裏側端縁部をそれらのバキュームパッド(図示
せず)から離れさせ、シリンダ98のロッド先端部が伸
長すると共に、シリンダ102のロッド先端部が収縮す
ることで、上下の全チャックノズル91は仮想線で一部
示しているように基板面に対して垂直に立ち、基板84
を受渡し完了とすることができる。
【0019】また同様に、基板84をステージ85aか
ら取り外す場合、基板84の裏面外周縁部を複数のバキ
ュームパッドで吸着した状態でパッド収納凹部内から複
数のバキュームパッドが突出して待機している。
【0020】そこへ多関節ロボット81のアーム部81
aの先端吸着部分が来る。このとき、アーム部81aの
先端吸着部分の基板保持動作は、シリンダ98のロッド
先端部が伸長すると共に、シリンダ102のロッド先端
部が収縮することで、上下の全チャックノズル91は、
仮想線で一部示しているように基板面に対して垂直に立
つことになり、基板84を受入れ可能な状態とすること
ができる。
【0021】さらに、上下の全チャックノズル91内に
基板84を受け入れた後に、シリンダ98のロッド先端
部が収縮すると共に、シリンダ102のロッド先端部が
伸長して、上下の全チャックノズル91は実線で示して
いるように基板面に平行な状態となって、基板84の裏
側端縁部を全チャックノズル91のL字爪裏側のバキュ
ームパッドで吸引して保持する。
【0022】さらに、ステージ側の複数のバキュームパ
ッドによる基板84の裏面外周縁部の吸着を解除して、
基板84の裏側端縁部をそれらのバキュームパッドから
離れさせ、これによって、基板84のステージ85aま
たはステージ85bからの受渡しが完了となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、塗布直後の基板84は、基板84の端面部分にも塗
布液が付いている虞があり、その端面を保持するのは適
当ではないため、その周辺部裏面を吸着して搬送するわ
けであるが、基板84を立てた垂直姿勢時にロボット側
とステージ側との間で受渡しをすると、ロボット側のバ
キュームパッドとステージ側のバキュームパッドとの吸
引タイミングおよび吸引解除タイミングによっては、基
板84が落下する危険性があり、このため、ハンドリン
グ速度を遅くする必要があった。
【0024】また、ステージ85aへのセッティング動
作時および、ステージ85aからの取外し動作時に、多
関節ロボット81のアーム部81aのハンド先端吸着部
は基板84の表面側にくるため、ハンド先端吸着部がシ
リンダやモータなどの駆動源を必要としており、その構
成が複雑で重量も大きくなって多関節ロボット81とし
ての負荷も大きくなっている。また、多関節ロボット8
1のアーム部81aのハンド先端吸着部に、基板84を
覆って前記駆動源からのパーティクルの付着を防ぐため
のプレートを取り付けると、ハンド先端吸着部がさらに
重くなってアーム部81aに負荷がかかり過ぎ、また、
そのハンド先端吸着部にプレートを取り付けない場合に
は、前記駆動源からのパーティクルが基板84に付着す
るのみならず、ハンドリング時に基板84に風圧がかか
り基板84が振動し、それによってパーティクルが発生
する虞がある。
【0025】さらに、多関節ロボット81のアーム部8
1aのハンド先端吸着部が、水平姿勢の基板84に対し
てアクセス時に基板84の表面上方位置にくるため、基
板84の表面にパーティクルが付着する虞があり、前述
の基板84を覆うプレートを設けない場合に特に問題と
なる。また、この基板84の被塗布面に対する塗布処理
が多関節ロボット81による搬送エリア側で行われてい
るため、搬送時に発生したパーティクルが基板84の表
面に付着する虞があった。
【0026】このように、塗布が搬送エリア側で行われ
るためにメンテナンス性も悪くなっていた。つまり、塗
布装置の外側から基板84に対する塗布状態が目視で検
査できないため、人が入りにくい搬送エリア側に入る必
要が生じてメンテナンス性が非常に悪い。
【0027】以上のことを解決するべく、本発明者等
は、後述する各実施形態で詳細に説明するが、別の出願
で以下のような提案を行っている。
【0028】つまり、基板が保持される基板保持ステー
ジを設け、この基板保持ステージの基板保持面が所定角
度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れかになるように軸支
部を回動中心にとして基板保持ステージを回動自在に構
成したステージ旋回手段を開発し、このステージ旋回手
段の回動動作で基板保持ステージを所定角度姿勢から傾
斜または垂直姿勢にし、この状態が塗布装置などの基板
処理装置における基板処理位置になるようにすれば、所
定角度姿勢が略水平姿勢であれば、基板の基板保持ステ
ージへのセッティングはその略水平姿勢で行われ、従来
のような吸引タイミングおよび吸引解除タイミングの乱
れによる基板落下の危険性もなく、これによって、ハン
ドリング速度を遅くする必要もなくなって、より安定な
基板移載を行うことが可能となる。また、ステージ旋回
手段の回動動作で基板保持ステージを所定角度姿勢から
傾斜または垂直姿勢にして、基板処理装置の裏側から基
板処理位置にセットし、その表側で基板処理を行うの
で、基板処理エリアと搬送エリアとを容易に分離するこ
とが可能となって、搬送エリア側のパーティクルが基板
処理エリア側の基板表面上に付着することが抑制され、
また、基板処理エリア側に基板搬送機構がないので、基
板処理エリア側に人が入りやすくかつその基板処理状態
が見やすくメンテナンス性のよい基板処理システムとな
る。このように、塗布エリアと搬送エリアとがうまく分
離されるので、基板保持ステージの基板保持面側の基板
処理空間を覆って密閉する外郭部材を容易に配置するこ
とが可能となって、風圧や気圧変化などの周囲からの悪
影響が防止されてより安定した基板処理が可能となる。
【0029】このような基板処理装置を1つの基板処理
システムの搬送ラインに沿って複数台設ける場合には、
それら各基板処理装置のレイアウトによっては、例えば
一方の基板処理装置へは搬送ライン上で右側であった辺
が上になるようにその基板が基板保持ステージへセッテ
ィングされ、他方の基板処理装置へは搬送ライン上で左
側であった辺が上になるようにその基板が基板保持ステ
ージへセッティングされる、といったように、基板処理
装置によって基板の方向が上下(180度)逆になるよ
うにセッティングされる、といったことがおこる。そし
て、それら基板処理装置による処理終了後の基板が搬送
ラインに戻されるときにも、例えば一方の基板処理装置
では下側に位置していた基板辺と、他方の基板処理装置
では上側に位置していた基板辺とが、搬送ライン上の基
板の同じ側(例えば右側)に交互に並ぶということがお
こる。ところで、基板処理装置での処理後、基板の特定
の部位に特定の後処理を施したい場合がある。例えば基
板処理装置が基板を縦姿勢にして塗布液を塗布するもの
である場合に、塗布時に下側に位置していた基板辺のみ
に対して余剰の塗布液を洗浄除去するエッジリンス処理
を施す場合や、特定の辺に沿った位置に露光処理を施し
たい場合である。このような際に、上記のように複数の
基板処理装置ごとに異なった位置で処理された辺が搬送
ライン上の同じ側に混在して流れるという状態では、基
板処理装置毎に対応する後処理装置を複数台設けなけれ
ばならず、システムが大型化してしまう。
【0030】本発明は、複数の基板処理装置を経てきた
基板を同一方向にそろえて搬送ラインで搬送することが
できる基板処理システムを提供することを目的とする。
また本発明は、複数の基板処理装置を経てきた基板を同
一方向にそろえて搬送ラインで搬送して共通の後処理装
置によって処理することができ、システムを小型化でき
る基板処理システムを提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の基板処理システ
ムは、垂直または傾斜姿勢の基板に対して処理を施す第
1の基板処理手段と、該第1の基板処理手段の処理中に
当該基板を前記垂直または傾斜姿勢で保持するととも
に、処理後に当該基板を所定姿勢に姿勢変換する第1の
姿勢変換手段と、垂直または傾斜姿勢の基板に対して処
理を施す第2の基板処理手段と、該第2の基板処理手段
の処理中に当該基板を前記垂直または傾斜姿勢で保持す
るとともに、処理後に当該基板を所定姿勢に姿勢変換す
る第2の姿勢変換手段と、前記第1および第2の姿勢変
換手段から前記所定姿勢の基板を受け入れて保持する第
1の受入手段と、該第1の受入手段から基板を受け入れ
て保持する第2の受入手段と、該第2の受入手段を回動
させることにより第2の受入手段により保持した基板を
当該基板面内において回動可能な基板回動手段と、を有
することを特徴とするものである。さらに、本発明の基
板処理システムにおいて、基板回動手段による回動後の
基板に対して後処理を施す後処理手段をさらに備えてい
る。
【0032】この構成により、各基板処理手段からの出
口側に基板回動手段を設けて全ての基板方向が揃えれ
ば、基板端縁処理などを行う後処理手段を配設すること
が可能となるので、後処理手段を共用でき、そのため、
機構部が小型化可能で、従来、次工程に設けていた端縁
処理装置などの後処理手段を塗布処理ユニット中やその
搬送経路途中に設けることが可能となって設置スペース
の共用化が図られ、システム全長の短縮化が図られ得
る。
【0033】また、好ましくは、本発明の基板処理シス
テムにおける基板回動手段は、前記第2の受入手段によ
り保持した基板の搬送元が前記第1の姿勢変換手段であ
るか前記第2の姿勢変換手段であるかに応じて当該基板
を回動させるものである。
【0034】この構成により、基板回動手段が第1の姿
勢変換手段から搬送されるか第2の姿勢変換手段から搬
送されるかに応じて基板を回動させるようにすれば、各
基板処理手段から第1の姿勢変換手段と第2の姿勢変換
手段を介して基板回動手段に搬送された基板の方向を揃
えることが可能となる。全ての基板方向が揃えれば、基
板端縁処理などを行う後処理手段を配設することが可能
となるので、後処理手段を共用でき、そのため、機構部
が小型化可能で、従来、次工程に設けていた端縁処理装
置などの後処理手段を塗布処理ユニットなどの基板処理
工程中やその搬送経路途中に設けることが可能となって
設置スペースの共用化が図られ、システム全長の短縮化
が図られ得る。
【0035】さらに、好ましくは、本発明の基板処理シ
ステムにおける基板回動手段は、前記第2の受入手段に
より保持した基板の搬送元が前記第1の姿勢変換手段で
あるか前記第2の姿勢変換手段であるかに応じて、当該
基板の搬送元である前記第1の姿勢変換手段と前記第2
の姿勢変換手段との位置関係に応じた回動角度だけ、当
該基板を回動させるものである。
【0036】この構成により、基板回動手段が第1の姿
勢変換手段から搬送されるか第2の姿勢変換手段から搬
送されるかに応じて、各姿勢変換手段の配置関係に応じ
た回動角度だけ基板を回動させるようにすれば、各種配
置関係の各基板処理手段から第1の姿勢変換手段と第2
の姿勢変換手段を介して基板回動手段に搬送された基板
の方向を揃えることが可能となる。全ての基板方向が揃
えれば、基板端縁処理などを行う後処理手段を配設する
ことが可能となるので、後処理手段を共用でき、そのた
め、機構部が小型化可能で、従来、次工程に設けていた
端縁処理装置などの後処理手段を塗布処理ユニットなど
の基板処理工程中やその搬送経路途中に設けることが可
能となって設置スペースの共用化が図られ、システム全
長の短縮化が図られ得る。
【0037】さらに、本発明の基板処理システムは、処
理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送されてきた
処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移送して
垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この基板処
理装置で基板処理された処理済み基板を基板処理装置の
基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送する基板
処理システムにおいて、基板処理装置が対向配置され、
この対向配置された各基板処理装置に対してそれぞれ、
基板を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部
を回動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の
何れかになるように基板保持ステージを回動自在な各旋
回手段がそれぞれ配置され、対向配置された各基板処理
装置のうち一方の基板保持ステージから移載される基板
のみ180度方向転換させる基板回動手段と、対向配置
された各基板処理装置のうち一方の基板保持ステージか
ら基板回動手段に移載され基板回動手段で180度方向
転換された基板および、他方の基板保持ステージから基
板回動手段に移載された基板に対して基板端縁処理を行
う基板端縁処理手段と、処理前基板搬送経路から所定角
度姿勢の基板保持ステージの基板保持面上に基板を移送
すると共に、基板処理装置で基板処理された処理済み基
板を所定角度姿勢の基板保持ステージから基板回動手段
上に移送する基板移載手段とが配置されたことを特徴と
するものである。
【0038】上記構成により、処理済み基板搬送経路上
に移送される180度方向転換した基板のみ基板回動手
段でさらに180度方向転換させて元に戻すことで全て
の基板方向を揃えて基板端縁処理を行うので、後処理手
段を共用でき、そのため、機構部が小型化可能で、従
来、次工程に設けていたエッジリンス処理(端縁処理)
を塗布処理などの基板処理工程中やその搬送経路途中に
設けることが可能となって設置スペースの共用化が図ら
れ、システム全長の短縮化が図られ得る。
【0039】また、本発明の基板処理システムは、処理
前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送されてきた処
理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移送して垂
直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この基板処理
装置で基板処理された処理済み基板を基板処理装置の基
板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送する基板処
理システムにおいて、基板処理装置が対向配置され、こ
の対向配置された各基板処理装置に対してそれぞれ、基
板を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部を
回動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何
れかになるように基板保持ステージを回動自在な各旋回
手段がそれぞれ配置され、処理前基板搬送経路から移載
され、対向配置された各基板処理装置のうち一方に供給
される基板のみ180度方向転換させる第1基板回動手
段と、対向配置された各基板処理装置のうち一方の基板
保持ステージから移載される基板のみ180度方向転換
させる第2基板回動手段と、前記対向配置された各基板
処理装置のうち一方の基板保持ステージから前記第2基
板回動手段に移載され前記第2基板回動手段で180度
方向転換された基板および、他方の基板保持ステージか
ら前記第2基板回動手段に移載された基板に対して基板
端縁処理を行う基板端縁処理手段と、この第1基板回動
手段から所定角度姿勢の基板保持ステージの基板保持面
上に処理前基板を移送すると共に、基板処理装置で基板
処理された処理済み基板を所定角度姿勢の基板保持ステ
ージから第2基板回動手段上に移送する基板移載手段と
が配置されたことを特徴とするものである。
【0040】この構成により、各基板処理装置が基板搬
送経路を介して対向配置されており、基板搬送経路から
基板を、一方側の基板処理装置に供給する場合と、他方
側の基板処理装置に供給する場合とで、旋回手段の旋回
による各基板処理装置への基板セッティング方向は逆方
向となるが、上記構成により、対向配置された各基板処
理装置のうち一方に供給される基板のみ基板回動手段で
180度方向転換させた後に基板保持ステージの基板保
持面上に基板移載手段で移送するようにすれば、対向配
置された各基板処理装置への基板セッティング方向は同
一方向となって、従来のように多面取りやタイトル表示
などで不都合が生じるようなことはなくなる。
【0041】さらに、本発明の基板処理システムは、処
理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送されてきた
処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移送して
垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この基板処
理装置で基板処理された処理済み基板を基板処理装置の
基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送する基板
処理システムにおいて、基板処理装置が鈍角または直角
に隣設配置され、この隣設された各基板処理装置に対し
てそれぞれ、基板を保持する基板保持ステージの基板保
持面が軸支部を回動中心として所定角度姿勢と垂直また
は傾斜姿勢の何れかになるように基板保持ステージを回
動自在な各旋回手段がそれぞれ隣設され、隣設配置され
た各基板処理装置の基板保持ステージからそれぞれ移載
される基板の方向が同一となるように回動処理する基板
回動手段と、この基板回動手段で回動処理された基板に
対して基板端縁処理を行う基板端縁処理手段と、処理前
基板搬送経路から所定角度姿勢の基板保持ステージの基
板保持面上に基板を移送すると共に、基板処理装置で基
板処理された処理済み基板を所定角度姿勢の基板保持ス
テージから基板回動手段上に移送する基板移載手段とが
配置されたことを特徴とするものである。
【0042】上記構成により、処理済み基板搬送経路上
に移送される基板を基板回動手段で基板方向が同一とな
るように回動させることで全ての基板方向を揃えて基板
端縁処理を行うので、従来、次工程に設けていたエッジ
リンス処理(端縁処理)を塗布処理などの基板処理工程
の搬送経路途中に設けることが可能となって設置スペー
スの共用化が図られ、システム全長の短縮化が図られ得
る。
【0043】さらに、本発明の基板処理システムは、処
理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送されてきた
処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移送して
垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この基板処
理装置で基板処理された処理済み基板を基板処理装置の
基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送する基板
処理システムにおいて、基板処理装置が鈍角または直角
に隣設配置され、この隣設された各基板処理装置に対し
てそれぞれ、基板を保持する基板保持ステージの基板保
持面が軸支部を回動中心として所定角度姿勢と垂直また
は傾斜姿勢の何れかになるように基板保持ステージを回
動自在な各旋回手段がそれぞれ隣設され、処理前基板搬
送経路から移載され、隣設配置された各基板処理装置に
それぞれ供給される基板方向が同一となるように回動さ
せる第1基板回動手段と、隣設配置された各基板処理装
置の基板保持ステージからそれぞれ移載される基板の方
向が同一となるように回動処理する第2基板回動手段
と、第2基板回動手段で回動処理された基板に対して基
板端縁処理を行う基板端縁処理手段と、この第1基板回
動手段から所定角度姿勢の基板保持ステージの基板保持
面上に処理前基板を移送すると共に、基板処理装置で基
板処理された処理済み基板を所定角度姿勢の基板保持ス
テージから第2基板回動手段上に移送する基板移載手段
とが配置されたことを特徴とするものである。
【0044】この構成により、互いに鈍角または直角に
隣設配置された各基板処理装置にそれぞれ供給される基
板方向が同一となるように基板回動手段で回動させた後
に基板保持ステージの基板保持面上に基板移載手段で移
送するようにすれば、鈍角または直角に隣設配置された
各基板処理装置への基板セッティング方向は同一方向と
なって、従来のように多面取りやタイトル表示などで不
都合が生じるようなことはなくなる。
【0045】さらに、本発明の基板処理システムは、処
理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢で搬送されてきた
処理前基板を基板処理装置の基板処理位置上に移送して
垂直または傾斜姿勢で基板処理すると共に、この基板処
理装置で基板処理された処理済み基板を基板処理装置の
基板処理位置から処理済み基板搬送経路に移送する基板
処理システムにおいて、基板処理装置が鈍角または直角
に隣設配置され、この隣設された各基板処理装置に対し
てそれぞれ、基板を保持する基板保持ステージの基板保
持面が軸支部を回動中心として所定角度姿勢と垂直また
は傾斜姿勢の何れかになるように基板保持ステージを回
動自在な各旋回手段がそれぞれ隣設され、処理前基板搬
送経路から所定角度姿勢の基板保持ステージの基板保持
面上に処理前基板を移送すると共に、基板処理装置で基
板処理された処理済み基板を所定角度姿勢の基板保持ス
テージから処理済み基板搬送経路の受渡位置上に基板方
向が同一となるように移送する基板移載手段と、この基
板移載手段で受渡位置上に移載された基板に対して基板
端縁処理を行う基板端縁処理手段とが配置されたことを
特徴とするものである。
【0046】この構成により、多関節ロボットなどの基
板移載手段で、隣設配置された各基板処理装置にそれぞ
れ供給される基板方向が同一となるように処理前基板を
移送することで全ての基板方向を揃えて基板端縁処理を
行うので、従来、次工程に設けていたエッジリンス処理
(端縁処理)を塗布処理などの基板処理工程の搬送経路
途中に設けることが可能となって設置スペースの共用化
が図られ、システム全長の短縮化が図られ得る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板処理シス
テムの実施形態について図面を参照して説明するが、本
発明は以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0048】A.実施形態1 図1は本発明の実施形態1の基板処理システムの概略要
部構成を示す一部断面図であり、図2は図1の基板処理
システムの概略要部構成を模式的に示す平面図である。
【0049】A-1.本実施形態の概要 基板処理システム1では、図1に示すように、2つの塗
布装置2a,2bが所定間隔だけ離隔して対向配置され
るとともに、それぞれに対応して姿勢変換手段としての
旋回手段4a,4bが設けられている。この旋回手段4
aには、塗布装置2aの基板保持ステージ3aが設けら
れるとともに、ステージ移動手段5aによって水平移動
(スライド)可能で塗布装置2aに対して接離自在とな
っている。このため、基板保持ステージ3aによって処
理前の基板7を略水平に保持した状態で旋回手段4aが
セッティング位置10aから塗布装置2a側に回動し、
さらにステージ移動手段5aによって塗布装置2a側に
水平移動(スライド)されると、当該基板7が塗布装置
2aの塗布基準位置に位置するようになっている。逆
に、塗布装置2aによって塗布処理が完了すると、処理
済み基板7を保持した状態のまま、ステージ移動手段5
aによって旋回手段4aが塗布装置2aから後退され、
さらに反塗布装置2a側に回動すると、セッティング位
置10aに戻り、処理済み基板7を略水平状態で搬送可
能となる。
【0050】一方、塗布装置2aと正対する塗布装置2
bに設けられた旋回手段4bも、上記旋回手段4aと同
一構成を有しており、セッティング位置10bで基板保
持ステージ3bによって処理前の基板7を略水平に保持
した後、旋回手段4bを塗布装置2b側に回動し、さら
にステージ移動手段5bによって塗布装置2b側に水平
移動(スライド)すると、当該基板7を塗布装置2bの
塗布基準位置に位置させることができるようになってい
る。逆に、塗布装置2bによる塗布処理完了後、ステー
ジ移動手段5bによって旋回手段4bを塗布装置2bか
ら後退し、さらに反塗布装置2b側に回動すると、セッ
ティング位置10bに戻り、処理済み基板7を略水平状
態で搬送可能となる。
【0051】このように、この実施形態1では、塗布装
置2aに対する旋回手段4aの水平な基板保持ステージ
3a上への基板7のセッティング位置10aと、塗布装
置2bに対する旋回手段4bの水平な基板保持ステージ
3b上への基板7のセッティング位置10bとは位置的
に同一で、基板セッティングエリアとして共用されてい
る。
【0052】また、このように設けられたセッティング
位置10a,10bからは、図2に示すように、塗布装
置2a,2bの配置方向と直交する方向(同図における
縦方向)に処理前の基板を搬送するための処理前基板搬
送経路6と、処理済みの基板を他の基板処理装置に搬送
するための処理済み基板搬送経路9とが一直線状につな
がって伸びている。そして、処理前基板搬送経路6側に
は、受入手段としての処理前基板移載手段8aが配置さ
れ、前工程から処理前基板搬送経路6の先端位置、つま
り取込位置6aに搬送されてきた処理前の基板7をセッ
ティング位置10a,10bに搬送可能となっている。
また、処理済み基板搬送経路9には、受入手段としての
処理済み基板移載手段8bが配置され、処理済み基板搬
送経路9の終端部、つまり受渡位置9aに向けて、塗布
装置2a,2bによる塗布処理を受けた処理済み基板7
を搬送可能となっている。
【0053】さらに、この実施形態では、塗布処理に加
え、処理済み基板7を他の基板処理システムに搬送する
のに先立って塗布処理の際に下側に位置する基板7の下
端縁部をエッジリンス処理(EBR処理)するために、
後処理手段としての基板端縁処理手段であるエッジリン
ス処理装置190が受渡位置9aの近傍に配置されてい
る。
【0054】以上のように構成された基板処理システム
では、処理前基板搬送経路6の取込位置6aに処理前基
板7が搬送されてくると、当該基板7を処理前基板移載
手段8aがセッティング位置10a(10b)に位置す
る旋回手段4a(4b)の基板保持ステージ3a(3
b)に渡し、当該塗布装置2a(2b)による塗布処理
を行う。また、塗布装置2a(2b)での塗布処理が完
了すると、処理済み基板7を旋回手段4a(4b)によ
ってセッティング位置10a(10b)に戻し、さらに
エッジリンス処理した後で、次の基板処理システムに向
けて搬出される。なお、この実施形態1では、後の動作
説明において詳述するが、取込位置6aに搬送されてく
る基板7を塗布装置2a,2bで交互に処理する。
【0055】A-2.システム各部の詳細構成 次に、この実施形態1にかかる基板処理システムを構成
する各部の詳細について図面を参照しながら説明する。
【0056】A-2-1.塗布装置2a,2b 塗布装置2a,2bはともに同一構成を有している。す
なわち、図1に示すように、塗布装置2a,2bはそれ
ぞれ、塗布液を供給可能なノズル手段11を載置した各
ノズルユニット12と、基板保持ステージ3a,3b上
にそれぞれセッティングされた垂直姿勢の各基板7とを
それらの被塗布面にそれぞれ沿って相対移動させつつ、
ノズル手段11内部の大気開放された塗布液槽(図示せ
ず)から流路の毛管現象で汲み上げられた塗布液を各ノ
ズル手段11からそれぞれ供給して各基板7の被塗布面
にそれぞれ塗布するようになっている。なお、図1では
ノズルユニット12は塗布終了位置を実線で示してお
り、それよりも上方に塗布開始位置を、下方に退避位置
を仮想線(2点鎖線)でそれぞれ示している。
【0057】また、この塗布装置2aには、図3に示す
ように、その裏面側を覆っている架台ベース板37が設
けられ、この架台ベース板37の略中央部分に開口部3
8が設けられている。そして、ステージ移動手段5aに
よって、基板保持ステージ3aの基板保持面が垂直姿勢
の状態で、この基板保持ステージ3aを旋回手段4aと
共に塗布装置2a側に水平移動させて、その開口部38
の裏側から基板保持ステージ3aの基板保持面を覗かせ
ると共に、その開口部38の周囲縁の基準面に対して後
述するステージ取付部材14aの表側の外周縁部をE部
のように当接させることで、基板保持ステージ3aの基
板保持面上の基板7の被塗布面が塗布基準面に設定され
るようになっている。このとき、ステージ取付部材14
aは、高精度かつ高剛性の架台ベース板37に倣うの
で、基板保持ステージ3aの位置や平面性を良好に定め
保つことができる。
【0058】また、この少なくとも上下のE部にはそれ
ぞれ、図4に示すように、ステージ取付部材14aの裏
側からクランプして押圧することで、ステージ取付部材
14aの表側の外周縁部と開口部38の周囲縁部とを当
接させるステージ固定手段39がそれぞれ配設されてい
る。このステージ固定手段39は、一定圧力で押圧可能
でその押圧力を可変可能なクランプ部材40と、このク
ランプ部材40をクランプ位置とクランプ解除位置とに
移動させるトグルクランプ機構41と、このトグルクラ
ンプ機構41を駆動させる駆動手段としてのエアーシリ
ンダ42とを有している。このエアーシリンダ42のロ
ッド43を伸縮させることで、実線で示すクランプ位置
と、仮想線(2点鎖線)で示すクランプ解除位置とにク
ランプ部材40を移動させるようになっている。このエ
アーシリンダ42の代りにボールねじおよびトルクモー
タによる駆動機構(図示せず)でもよい。また、このク
ランプ部材40は、ステージ取付部材14aをその裏側
から押圧するゴムなどの弾性部材44と、図示していな
いが、この弾性部材44を押圧側に付勢する圧縮ばねな
どの付勢手段と、これらの弾性部材44および付勢手段
(図示せず)の位置を出退させて押圧力を調整自在なね
じ部材45とを有している。塗布装置2aの開口部38
の裏側から基板保持ステージ3aの基板保持面上に載置
された基板7を覗かせた状態(表側から基板7の被塗布
面に塗布可能な状態)で、その開口部38の周囲縁の基
準面に対してステージ取付部材14aの外周縁側を止め
て、基板保持ステージ3aを後述する旋回軸17aおよ
びスライド機構からフローティングさせて、基板保持ス
テージ3aと共に基板7をノズル手段11と平行な塗布
基準位置に位置させ得るようになり、塗布面の再現性が
保証され得るようになっている。また、この場合、塗布
時に振動が発生しないようにある程度強固にクランプす
るようになっている。さらに、この当接面部分のパーテ
ィクル対策として当接面部分の近傍位置に排気装置(図
示せず)を設けるようにすることもできる。
【0059】また、この実施形態1では、図3に示すよ
うに、この開口部38をステージ取付部材14aで覆
い、基板保持ステージ3aの基板保持面側の表側の塗布
処理空間を覆って内部を密閉可能で内部が見える透明な
材質の外郭部材46(図1)が配設されている。図1に
戻って説明を続ける。この外郭部材46には、その内部
に、均一気流を発生させて内部を陽圧化させる乾燥促進
機構47a,47bがそれぞれ配設されている。この乾
燥促進機構47aは装置上方に配設されており、上から
下の方向Dに均一気流(垂直層流)を発生させるファン
とフィルタ(図示せず)などよりなるクリーン度維持用
のダウンフロー発生装置(エアー吸引式垂直層流HEP
A)である。また、乾燥促進機構47bは、開口部38
にセッティングされた基板保持ステージ3aの基板保持
面に対向して配設されており、その基板保持面上の基板
7の被塗布面に対して垂直な方向の均一気流(水平層
流)を発生させるファンとフィルタ(図示せず)などよ
りなる乾燥用の横方向気流発生装置(エアー吸引式水平
層流HEPA)である。また、図示しない切換制御手段
によって、塗布時には乾燥促進機構47aに切り換え
て、パーティクル排除およびより均一な膜厚にするべく
ダウンフローの均一気流を発生させ、乾燥時に、乾燥促
進機構47aから乾燥促進機構47bに切り換えて、塗
布した塗布液の乾燥をより早く均一化するために基板7
の塗布面に対して垂直な方向の気流を発生させるように
なっている。
【0060】この乾燥促進機構47aによる垂直層流は
塗布装置2a,2bの下部から抜け出るようになってお
り、また、乾燥促進機構47bによる水平層流は、塗布
装置2a,2bの下部に配設されたエアー排気装置によ
って排気されるようになっている。
【0061】また、これらの乾燥促進機構47a(ダウ
ンフロー発生装置)および乾燥促進機構47b(横方向
気流発生装置)はそれぞれ、カバーである外郭部材46
の窓部分にヒンジなどで開閉自在に取り付けられてお
り、ノズル手段11などのメンテナンススペースを確保
している。
【0062】また、本実施形態1のように塗布装置を複
数配置した場合、基板搬送動作などによる風圧や、設置
ルームの扉開閉による気圧変化などの悪影響を排除する
ため、塗布エリアが外郭部材46で覆われた塗布エリア
の開口部38を基板保持ステージ3aまたは基板保持ス
テージ3bで塞いで塗布エリアの内部を密閉する構造と
なっている。
【0063】さらに、これらの乾燥促進機構47a,4
7bにはそれぞれ温度制御機能が設けられており、所定
の設定温度になるように内部ヒータなどで層流の温度を
制御するようになっている。
【0064】A-2-2.旋回手段4a,4b 旋回手段4a,4bはともに同一構成を有している。こ
のため、ここでは、一方の旋回手段4aについて詳述
し、他方については同一あるいは相当符号を付して説明
を省略する。
【0065】図5は、旋回手段4aの概略要部構成を模
式的に示す斜視図である。この旋回手段4aは、同図に
示すように、基板保持ステージ3aを備えている。この
基板保持ステージ3aでは、基板7のサイズ毎の外周縁
部(非有効部分)に対応した適所に、真空吸引可能な吸
着部材としての複数のバキュームパッド(図示せず)が
細長い凹部(図示せず)内にそれぞれ配設されている。
そして、各バキュームパッド内に、その内部を減圧可能
な減圧用チューブ(図示せず)の先端部が開口してお
り、基板7へのバキュームパッドによる真空吸着で基板
7を保持するようになっている。また、吸着部材として
のバキュームパッドが基板7の中央部を保持しないの
は、基板7の中央部は重要な回路などが配置される部分
であり、バキュームパッドによる真空吸引と解除によっ
て温度が下がったり上がったりすることで塗布むらとな
るのを防止するためである。したがって、バキュームパ
ッドの形状も基板7の外周縁部だけを真空吸引するべ
く、それらの細長い凹部と同様の細長いバキュームパッ
ドの形状となっている。
【0066】また、旋回手段4aは、上記のように構成
された基板保持ステージ3aが固定されている板状のバ
ックアッププレートであるステージ取付部材14aと、
このステージ取付部材14aが固定されている2枚のア
ーム部材15aと、これらのアーム部材15aの間に配
設されてアーム部材15aの一方端部に設けられた軸支
部16aの旋回軸17aおよび軸受部18aからなる旋
回部材とをさらに備えている。そして、この軸支部16
aを回動中心に基板保持ステージ3aおよびステージ取
付部材14aと共に、アーム部材15aをベース部材1
9a上に載置した状態で、基板保持ステージ3aの基板
保持面が所定角度姿勢(本実施形態では水平姿勢)と垂
直または傾斜姿勢(本実施形態では垂直姿勢)の何れか
になるように回動自在に構成されている。また、このベ
ース部材19aには軸受部18aが載置されて固定され
ている。
【0067】また、旋回手段4aには旋回駆動手段20
aが設けられている。この旋回駆動手段20aは、図5
に示すように、旋回軸17aの一方端が出力部分に連結
されたウォーム減速機21aと、このウォーム減速機2
1aのウォーム入力軸22aが連結手段としてのカップ
リング23aを介して連結されたサーボモータ24aと
を有し、サーボモータ24aの回転駆動がウォーム減速
機21aを介した減速度で、基板保持ステージ3aの基
板保持面がステージ取付部材14aおよびアーム部材1
5aと共に旋回軸17aの軸心を回動中心として塗布装
置2a側に水平姿勢から垂直姿勢に、または、塗布装置
2a側の垂直姿勢から水平姿勢になるように回動するよ
うになっている。また、メンテナンス時などに、このカ
ップリング23aを外してサーボモータ24aとウォー
ム入力軸22aとの連結を解除すると、手動ハンドル2
5を用いてウォーム入力軸22aを手動で回転させるこ
とで旋回手段4aを回動駆動させて基板保持ステージ3
aを所望の角度姿勢にすることができるようになってい
る。
【0068】また、この旋回駆動手段20aの他に、旋
回手段4aをバランスさせるバランス手段26aが設け
られている。このバランス手段26aは、実際にはバラ
ンスの関係上両側に配設されているが、図5では説明を
簡略化させるために、一方側のバランス手段26aしか
図示していない。同図に示すように、バランス手段26
aは、2枚のアーム部材15aの両外側に設けられ、旋
回軸17aにそれぞれ外嵌された各2個のプーリ27
と、これらのプーリ27にそれぞれ巻回された連結部材
としてのワイヤ28がロール29,29さらにリニアガ
イド30を介して可動軸31と連結されたカウンタシリ
ンダ32とを有した構成である。
【0069】バランス手段26aを制御する制御手段4
8としては、例えば図6に示す構成を採用することがで
きる。図6は、図1の旋回手段における回動制御の一例
を模式的に示す制御構成図である。この制御手段48
は、同図に示すように、旋回手段4aの旋回軸17aの
回転角度を検出する角度検出手段としてのエンコーダ4
8aと、このエンコーダ48aに接続され、エンコーダ
48aからの角度信号に基づいてエアー源48cのエア
ー圧力を制御してカウンタシリンダ32にエアー供給す
る電空レギュレータ48bとを有している。そして、か
かる制御は、エンコーダ48aが検出する基板保持ステ
ージ3aの傾斜角度に応じて、その姿勢の基板保持ステ
ージ3a等の重量により旋回軸17aに生じる回転モー
メントとバランスするだけの逆方向の回転モーメント
を、カウンタシリンダ32が旋回軸17aに与えるよう
に、電空レギュレータ48bにより行なわれる。
【0070】かかる構成によっても、基板保持ステージ
3aを旋回させるための駆動力が小さくてすみ、旋回駆
動手段20aを小型化できる等の効果が得られる。
【0071】さらに、例えば旋回手段4aにおける基板
保持ステージ3aの基板保持面が基板搬送姿勢の水平状
態から起き上がる場合や、その基板保持面が基板搬送姿
勢の水平状態になる場合に、そのときの風圧によって下
部のパーティクル巻き上げが発生し得るが、そのような
風圧を発生させない程度に、水平状態からの起き上がり
や、水平状態に降りて行くときの回動速度を低速度に回
動制御(ソフトライニングおよびソフトスターティン
グ)するようにサーボモータ24aなどを制御するよう
になっている。
【0072】A-2-3.ステージ移動手段5a,5b スライド機構であるステージ移動手段5a,5bはそれ
ぞれ、図5に示すように、ベース部材19aの裏(下)
側両端縁部にそれぞれ、中央部に溝が形成されたリニア
ガイド部材35と、このリニアガイド部材35の溝内に
スライド自在に嵌合して案内するレール部材36と、図
示していないがベース部材19aに連結されベース部材
19aをレール部材36に沿って移動させるピニオンお
よびラック(またはボールねじ機構)と接離モータなど
よりなる駆動手段とを有している。そして、この駆動手
段の駆動によってベース部材19aは旋回手段4aと共
にリニアガイド部材35およびレール部材36で案内さ
れて塗布装置2a側に接近または、塗布装置2a側から
離間させるようにスライド自在に構成されている。
【0073】A-2-4.リフトピンユニット33 実施形態1においては、上記したように塗布装置2a,
2bの間には位置的に同一のセッティング位置10a,
10bがあり、これらのセッティング位置10a,10
bに対応して、共用のリフトピンユニット33が配設さ
れている。このリフトピンユニット33は、水平位置に
ある基板保持ステージ3aの基板保持面に対して図示し
ない駆動源により昇降して出退自在な複数のリフトピン
34が設けられ、基板保持ステージ3aを基板面よりも
ほぼ同等か大きく構成し、基板保持ステージ3aおよび
ステージ取付部材14aにリフトピン34用の穴34a
を明けておく図3に示すような構成かまたは、基板保持
ステージ3aを基板面よりも小さく構成し、基板保持ス
テージ3aの外側であって基板7の外周部を下方から支
持可能なリフトピン用の穴をステージ取付部材14aだ
けに明けておくようにできる。かかる構成であれば、旋
回手段4aが塗布装置2a側とは反対側に回動してその
基板保持面が水平姿勢の状態でそのリフトピンユニット
33上に重なるように配置されたときに、複数のリフト
ピン34の上下動で基板保持ステージ3a上に基板7を
載置できると共に、基板保持ステージ3a上から基板7
を剥離させることができる。
【0074】A-2-5.基板移載手段8 次に、処理前基板移載手段8aおよび処理済み基板移載
手段8bよりなる基板移載手段8について説明する。こ
の基板移載手段8は、図2に示すように、セッティング
位置10a(10b)のリフトピン34上と処理前基板
搬送経路6上または処理済み基板搬送経路9上との間で
基板7を移送して載置するようになっている。すなわ
ち、処理前基板移載手段8aは、旋回手段4a,4bに
よる回動動作で基板保持ステージ3a,3bの基板保持
面が基板搬送姿勢の水平状態で、処理前基板搬送経路6
上の基板7を基板保持ステージ3a,3bの基板保持面
から突出しているリフトピン34上に載置するように移
送する構成となっている。また、処理済み基板移載手段
8bは、旋回手段4a,4bによる回動動作で基板保持
ステージ3a,3bの基板保持面が基板搬送姿勢の水平
状態で、基板保持ステージ3a,3bの基板保持面から
突出しているリフトピン34上の基板7を処理済み基板
搬送経路9上に載置するように移送する構成となってい
る。以下、図7を参照しながら、基板移載手段8の構成
についてさらに詳述する。
【0075】図7は基板移載手段の概略要部構成を模式
的に示す一部斜視図である。基板移載手段8は、同図に
示すように、基板7の片側を載置して所定位置に吸着保
持可能な基板セッティング部材50と、この基板セッテ
ィング部材50を水平方向に移動可能な水平移動部材5
1と、これらの基板セッティング部材50および水平移
動部材51を上下移動可能な垂直移動部材52とを有す
る基板移載部材53とで構成されており、これらの要素
が一対設けられ、互いに対向して配設されている。
【0076】基板移載手段8aについて説明すると、処
理前基板搬送経路6の取込位置6aで垂直移動部材52
による基板セッティング部材50の上移動で基板7を取
り込んで、一対の基板セッティング部材50上に基板7
を載置して所定位置に吸着保持した状態で、基板保持ス
テージ3a,3bが位置するセッティング位置10aの
センターポジションP1と、基板待機位置6xのセンタ
ーポジションP2と、塗布装置2a,2bの対向方向と
は直交する一方向に延びている終端の処理前基板搬送経
路6における取込位置6aのセンターポジションP3と
の間を水平移動部材51で移動させて、垂直移動部材5
2による基板セッティング部材50の下移動で基板保持
ステージ3a,3bの基板保持面から突出しているリフ
トピン34上に基板7を受け渡すようになっている。
【0077】この基板セッティング部材50は断面逆L
字状に構成されており、その平面部材54の長手方向両
端部にそれぞれ、その一方側面に沿った長手方向と、そ
の長手方向に対して直角な方向とに回動自在な各回動載
置部材55がそれぞれ配設されている。これらの各回動
載置部材55と平面部材54によってコ字状に囲まれる
上面部分には、真空吸引可能な吸着部材としての複数の
バキュームパッド56がそれぞれ細長い凹部(図示せ
ず)内にそれぞれ配設されている。このバキュームパッ
ド56内には、図示していないが、その内部を減圧可能
な減圧用チューブの先端部が開口しており、基板7の裏
面側外周縁部へのバキュームパッド56による真空吸着
で基板7を吸着保持するようになっている。これらの各
回動載置部材55の回動駆動は、ロータリーソレノイド
やロータリーシリンダさらにはステッピングモータなど
の駆動手段57によって行われるようになっており、駆
動手段57による平面部材54に対する各回動載置部材
55の直角方向位置で基板7の搬送方向に直角な方向の
弛みを抑制するようになっている。
【0078】また、水平移動部材51は、垂直方向に立
設されたベース板58と、このベース板58の上端部に
沿って水平方向(長手方向)に配設された上側レール5
9と、ベース板58の下端部に沿って水平方向(長手方
向)に配設された下側レール60と、この上側レール5
9が嵌合可能で上側レール59に沿ってスライド自在で
あると共に、基板セッティング部材50の平面部材54
の長手方向両端にそれぞれ固定されている2個の上側案
内部材61と、下側レール60が嵌合可能で下側レール
60に沿ってスライド自在な2個の下側案内部材62と
を有している。これらの2個の下側案内部材62に対し
て、ベース板58が上側レール59および下側レール6
0と共にその長手方向に沿ってスライド自在に構成さ
れ、かつ、上側レール59に対して上側案内部材61が
平面部材54および各各回動載置部材55と共にその長
手方向に沿ってスライド自在に構成されている。これに
よって、基板セッティング部材50の移動ストローク量
は、上側レール59に対する2個の上側案内部材61お
よびベース板58の移動ストロークと、2個の下側案内
部材62に対する下側レール60およびベース板58の
移動ストロークとの合計ストローク量となっている。
【0079】さらに、垂直移動部材52は、2個の下側
案内部材62が水平方向両端上部に固定され、垂直方向
に立設されたベース板63と、このベース板63の水平
方向両端側の上下方向にそれぞれ沿って配設され、ベー
ス板63を水平移動部材51およびセッティング部材5
0と共に上下方向に移動させるためのラックおよびピニ
オンよりなる各上下駆動機構64と、これらの各上下駆
動機構64をそれぞれ駆動させるサーボモータやステッ
ピングモータなどの駆動手段65と、このベース板63
の裏面側が嵌合されて上下方向に案内する2本のレール
66と、これらの2本のレール66が長手方向にそれぞ
れ固定された2個の主柱部材67とを有している。
【0080】A-2-6.基板回動手段160 この実施形態1にかかる基板処理システム1では、処理
前基板搬送経路6の取込位置6aと、処理済み基板搬送
経路9の受渡位置9aとに、他の基板処理装置あるいは
システムとの間で基板7の受渡を行うとともに、適宜基
板7を180゜回転させて基板7の向きを調整する基板
回動手段160が配置されている。このように基板回動
手段160を設ける理由は、本実施形態1では、塗布装
置2a,2bが対向配置されているので、単純に基板7
を搬送したのでは、塗布装置2a,2bに供給される基
板7の方向が上下逆になり、多面取りやタイトル表示な
どで不都合が生じる可能性があるためである。なお、こ
の基板回動手段160は、基板7を回転させるのみなら
ず、基板7をセンタリングする機能も有している。
【0081】図8は、図1の基板処理システム1で用い
られている基板回動手段の一例を示す斜視図である。こ
の基板回動手段160は、適所に複数配設されたピン先
端部にそれぞれ設けられた真空吸着可能なテフロン製の
吸着パッド161で基板7を裏面側から受けて保持する
受入手段としての基板載置部材162と、ボールねじ1
63とモータ(図示せず)よりなり、この基板載置部材
162を昇降させる昇降ユニット164と、これらの基
板載置部材162および昇降ユニット164を載置して
回動させる回動駆動アクチュエータ165と、この回動
駆動アクチュエータ165を基板載置部材162および
昇降ユニット164と共に水平移動させるXYテーブル
駆動部材166と、基板載置部材162上の基板7の位
置を検知し、その検知結果に基づいて回動駆動アクチュ
エータ165およびXYテーブル駆動部材166を駆動
制御して基板7をセンタリングするセンタリング部材
(図9)とを有している。
【0082】図9は、図8の基板回動手段160で採用
されているセンタリング部材を示す図である。このセン
タリング部材は、同図に示すように、対角方向の2つの
基板7のコーナ部分とそれぞれ対向して配設された各C
CDカメラ170と、CCDカメラ170からの基板コ
ーナ部分の画像に基づいて、その基板コーナ部分の画像
の位置と基準位置との画像ずれを認識する映像認識手段
171と、映像認識手段171からの画像ずれ情報に基
づいて回動駆動アクチュエータ165およびXYテーブ
ル駆動部材166を駆動制御して基板7をセンタリング
するように制御する駆動制御手段172とを有してい
る。
【0083】A-2-7.エッジリンス処理装置190 「A-1.本実施形態の概要」で説明したように、この実施
形態1では、エッジリンス処理装置190が受渡位置9
aの近傍に配置されている。このエッジリンス処理装置
190は、図2に示すように、基板7の端縁部分を収容
かつ通過可能なエッジリンス溝191が設けられ、基板
7の端縁部分に対してエッジリンス処理を行うエッジリ
ンス部192と、このエッジリンス部192を基板7の
端縁処理辺に沿って案内するレールよりなる案内部材1
93と、エッジリンス部192をレールにそって移動さ
せるモータなどの移動手段(図示せず)と、このエッジ
リンス部192を案内部材193と共に、基板7の端縁
部分に対して接近または離間させるボールねじおよびモ
ータなどの接離手段(図示せず)とを有している。
【0084】また、このエッジリンス部192のエッジ
リンス溝191内には、図示しないが、塗布膜などを溶
かす処理液を基板7の塗布面側の端縁部分に噴出させる
ノズルと、その処理液で溶かされた塗布膜を処理液と共
に吸引して取り除く吸引口とが配設されており、ノズル
から基板7の塗布面側の端縁部分に所定の処理液が供給
され吸引口から不要な塗布膜が取り除かれるようになっ
ている。また、この場合、対向配設された2台の塗布装
置2a,2bで1台のエッジリンス処理装置190を共
用でき、システムとして小型化、低コスト化できるよう
になっている。
【0085】A-2.実施形態1の動作 次に、上記のように構成された基板処理システム1の動
作について図10〜図12を参照しながら説明する。な
お、これらの図において、基板7に「A」なる符号を付
しているが、これは基板7の上下左右関係を視覚的に明
らかにし、発明の理解を助けるための便宜であり、基板
7の塗布処理とは一切関係ない。また、この実施形態1
(および後で説明する他の実施形態2〜4)こでは、最
初、いずれの塗布装置2a,2bにも基板7は搬送され
ていないものとして説明する。
【0086】(1) 未処理基板7の搬入および基板待機
位置への移動 まず、図10(a)に示すように、前工程の装置から処理
前基板搬送経路6の取込位置6aに塗布処理前の基板7
が水平搬送され、基板回動手段160(図8)に載置さ
れる。そして、搬送されてきたままの状態の基板7をセ
ンタリングした後、当該基板7を基板移載手段8aが受
取り、基板待機位置6xまで移動させる。具体的には、
基板移載手段8aはその中心位置が取込位置6aのセン
ターポジションP3の位置となるように、各回動載置部
材55と平面部材54が一列状態で移動した後に、処理
前基板搬送経路6の取込位置6aにおいて、各駆動手段
57によって各回動載置部材55を平面部材54に対し
て直角方向(図7に示す状態)となるように回動させ
る。このとき、処理前の基板7は取込位置6aの基板載
置台(図示せず)上に外周縁部がはみ出すようにして載
置されており、各回動載置部材55および平面部材54
は、基板7の載置位置よりも下方に位置している。この
状態で、垂直移動部材52による基板セッティング部材
50の上移動をして基板7の外周縁部を下方から受けて
載置し、複数のバキュームパッド56による真空吸着で
基板7を吸着保持することで基板7を取り込む。このよ
うに、一対の基板セッティング部材50上に基板7を載
置して所定位置に吸着保持した状態で、基板移載手段8
aの基板セッティング部材50はその中心位置が基板待
機位置6xのセンターポジションP2まで移動して待機
している。
【0087】また、旋回手段4aはその基板保持ステー
ジ3aの基板保持面がセッティング位置10aで水平姿
勢の状態で止まっている。このとき、基板保持ステージ
3aの下方にはリフトピンユニット33が重なるように
位置しており、その基板保持面上に複数のリフトピン3
4が突出した状態で基板7を受け得る状態になってい
る。また、この時、基板保持ステージ3bは塗布装置2
b側に起き上がっている。
【0088】(2) リフトピン34への基板7の移載 次に、基板移載手段8aの基板セッティング部材50は
その中心位置が基板待機位置6xのセンターポジション
P2から基板保持ステージ3aが位置するセッティング
位置10aのセンターポジションP1まで水平移動部材
51で基板7と共に移動する(図10(b))。このと
き、基板移載手段8aの基板セッティング部材50は、
各回動載置部材55と平面部材54のコ字状部分の開放
部が対向した状態になっており、その対向した一対のコ
字状部分上に基板7が載置されている。この状態で、各
回動載置部材55と平面部材54の複数のバキュームパ
ッド56による真空吸着を解除すると共に、垂直移動部
材52によって基板セッティング部材50を下方向に移
動させて、基板保持ステージ3aの基板保持面から突出
しているリフトピン34上に基板7を載置して受け渡
す。この場合、対向した一対のコ字状部分の開口エリア
内にリフトピン34および基板保持ステージ3aの配設
エリアが内在している。
【0089】このようにして、処理前基板搬送経路6の
取込位置6a上の塗布処理前の基板7を基板セッティン
グ部材50上に載置して取り込んで、セッティング位置
10aにおいて、旋回手段4aにおける水平姿勢の基板
保持ステージ3aの基板保持面上に突出した複数のリフ
トピン34上に載置するように移送する。さらに、各基
板移載部材53は、回動載置部材55を駆動手段57に
よって回動させて回動載置部材55の長手方向を基板セ
ッティング部材50の長手方向と平行となるようにす
る。これは、基板移載部材53の移動時に回動載置部材
55が基板保持ステージ3a等と干渉するのを防止する
ためである。かかる回動の後、基板移載部材53はセン
ターポジションP2に戻る。
【0090】(3) 塗布装置2aでの塗布処理 続いて、このリフトピンユニット33は基板7が載置さ
れた複数のリフトピン34をゆっくりと下降させて基板
保持ステージ3aの基板保持面上に基板7を載置すると
共に、この基板保持面において、基板7のサイズに応じ
た基板外周縁部に対応した位置に沿って配設された複数
のバキュームパッド(図示せず)による真空吸引処理を
行って、基板7を水平姿勢のままで保持ステージ3aの
所定位置にセッティングして保持状態とする。
【0091】その後、旋回手段4aは、基板保持ステー
ジ3a上に基板7を保持した状態で、基板7と共に基板
保持ステージ3aおよびステージ取付部材14aを、2
枚のアーム部材15aを介して、軸支部16aを回動中
心として基板保持面が水平姿勢から垂直姿勢になるよう
に、サーボモータ24aやカウンタシリンダ32などの
駆動手段によって回転駆動させる。特に、水平姿勢から
起き上がるときにゆっくりと回動し始めることで、その
下部のパーティクルの巻き上げを防止する。
【0092】このように、基板7を基板保持ステージ3
a上に保持した垂直姿勢の状態で、ステージ移動手段5
aは、その駆動手段(図示せず)の駆動によって、ベー
ス部材19a上の旋回手段4aと共に基板7を、リニア
ガイド部材35およびレール部材36で案内されて塗布
装置2a側の開口部38に接近させ、基板7および基板
保持ステージ3aがその開口部38の裏側から覗くよう
になるまで水平移動させる。さらに、その開口部38の
周囲縁部の基準面に対してステージ取付部材14aの表
側の外周縁部を当接させることで、基板保持ステージ3
aの基板保持面上の基板7の被塗布面が塗布基準面に設
定される(同図(c))。
【0093】さらに、ステージ固定手段39によって、
ステージ取付部材14aの裏側からクランプして押圧す
ることで、ステージ取付部材14aの表側と開口部38
の周囲縁部とを当接させて、基板保持ステージ3aと共
に基板7を塗布装置2aの開口部38に固定し、基板7
が塗布基準位置で動かないようにする。
【0094】さらに、このように、基板7が基板保持ス
テージ3aと共に開口部38の裏側から固定されるまで
の一連の処理の間に、塗布装置2aは、その表側にある
ノズル手段11を載置したノズルユニット12を待機位
置(下方位置)から塗布開始位置(上方位置)まで移動
させると共に、その塗布開始位置において、ノズル手段
11を基板7の被塗布面側に接近させ、基板7の幅方向
に細長く開口したノズル手段11のノズル口を基板7の
被塗布面に近接させ、ノズル手段11内部の塗布液槽か
ら流路の毛管現象により汲み上げられた塗布液によりノ
ズル口と基板7との間に液だまりを形成する。
【0095】その後、ノズル手段11のノズル口と各基
板7とをその被塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管
現象でノズル手段11内部の塗布液槽(図示せず)から
汲み上げられた塗布液を各ノズル手段11のノズル口か
らそれぞれ供給して各基板7の被塗布面にそれぞれ塗布
する。
【0096】このとき、塗布装置2aの内部は密閉状態
であり、乾燥促進機構47aによってダウンフローの均
一気流を発生させて内部を陽圧化させてパーティクルの
排除と、塗布液のレベリングを行ないながらの乾燥によ
ってより均一な膜厚になるようにしている。塗布終了
後、例えば乾燥促進機構47aから乾燥促進機構47b
に切り換えて、基板7の塗布面に対して垂直な方向の気
流を発生させてその乾燥を均一にすると共に促進させ
る。
【0097】なお、このように、基板保持ステージ3a
が起き上がって塗布装置2aによる塗布処理が行われて
いる間に、基板保持ステージ3bがセッティング位置1
0bに位置して次なる基板を塗布装置2bへセットする
作業が為される。それと同時に、次の未処理基板7が前
工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6aに
水平搬送され、基板回動手段160(図8)に載置され
る。
【0098】(4) 基板7の180゜回転および基板待
機位置への移動 上記のようにして取込位置6aに搬送された次なる基板
7については、塗布装置2bによって処理することとな
るため、図11(a)に示すように、基板回動手段160
によって180゜回転される。すなわち、基板回動手段
160の基板載置部材162を、昇降ユニット164を
駆動することで上昇させて吸着パッド161上に基板7
を保持すると共に、吸着パッド161で基板7を真空吸
着する。その後、基板載置部材162上の基板7の位置
を検知し、その検知結果に基づいて回動駆動アクチュエ
ータ165およびXYテーブル駆動部材166を駆動制
御して基板7をセンタリングし位置決めする。そして、
基板7を180度方向転換させるように回動させる。さ
らに、その基板載置部材162を、昇降ユニット164
を駆動することで下降させると共に、吸着パッド161
の真空吸着を解除して基板移載手段8aに載置する。
【0099】これに続いて、上記工程(1)と同様にし
て、基板7は基板待機位置6xに搬送され、待機され
る。
【0100】(5) リフトピン34への基板7の載置 次に、上記工程(2)と同様にして、基板待機位置6xの
基板7をリフトピン34の上に載置する(同図(b))。
【0101】(6) 塗布装置2bでの塗布処理および処
理済み基板7の搬出 そして、工程(3)と同様にして、塗布装置2bによる基
板7への塗布処理を開始する(同図(c))。このとき、
この実施形態1では、工程(4)で塗布装置2bによる処
理を施すべき基板7については、取込位置6aで予め1
80゜回転させており、塗布装置2a,2bに供給され
セッティングされる基板7の方向は常に同一になる。
【0102】一方、塗布装置2bへの基板7のセッティ
ング後に、塗布装置2aにおける乾燥処理が終了する
と、工程(3)での動作とは逆に、ステージ固定手段39
によるステージ取付部材14aと開口部38との固定を
解除して、基板7を基板保持ステージ3a上に保持した
垂直姿勢の状態で、ステージ移動手段5aは、その駆動
手段の駆動によって、その開口部38の周囲縁部の基準
面に対してステージ取付部材14aの表側の外周縁部が
離間するように所定位置まで退進させる。
【0103】その後、旋回手段4aは、基板保持ステー
ジ3a上に基板7を保持した状態で、基板7と共に基板
保持ステージ3aおよびステージ取付部材14aを、2
枚のアーム部材15aを介して、軸支部16aを回動中
心として基板保持面が垂直姿勢から水平姿勢になるよう
に、サーボモータ24aやカウンタシリンダ32などの
駆動手段によって回転駆動させる。特に、水平姿勢にな
る前にブレーキを徐々にきかせてゆっくりと水平姿勢で
止めることで、その下部のパーティクルの巻き上げを防
止する。なお、このときには基板保持ステージ3bはす
でに基板のセットを終了して起立し、塗布装置2bによ
る塗布が開始されており、基板保持ステージ3aがセッ
ティング位置10aへ回動下降しても問題はない。
【0104】そして、水平姿勢の基板保持ステージ3a
の基板保持面において、複数のバキュームパッドによる
吸引を解除すると共に、リフトピンユニット33は基板
7が載置された基板保持ステージ3aの基板保持面に対
して複数のリフトピン34をゆっくりと上昇させて基板
保持ステージ3aの基板保持面から、真空吸引解除後に
張り付いた基板7を剥離させつつ上昇させる。
【0105】その後、こんどは、基板移載手段8bは各
回動載置部材55と平面部材54が一列の状態で、その
中心位置が、基板保持ステージ3aの位置するセッティ
ング位置10aのセンターポジションP1まで水平移動
部材51によって移動した後に、セッティング位置10
aにおいて、各駆動手段57によって各回動載置部材5
5を平面部材54に対して直角方向となるように回動さ
せる。このとき、処理済みの基板7は複数のリフトピン
34上に外周縁部がはみ出すようにして載置されてお
り、各回動載置部材55および平面部材54は、基板7
の載置位置よりも下方に位置している。この状態で、垂
直移動部材52による基板セッティング部材50の上方
向の移動をして基板7の外周縁部を下方から受けて載置
し、複数のバキュームパッド56による真空吸着で基板
7を吸着保持することで基板7を取り込む。
【0106】このように、一対の基板セッティング部材
50上に基板7を載置して所定位置に吸着保持した状態
で、基板移載手段8bの基板セッティング部材50はそ
の中心位置が基板待機位置のセンターポジションまで移
動した後に、その中心位置が基板搬送経路9の受渡位置
9aのセンターポジションまで水平移動部材51で基板
7と共に移動する。このとき、基板移載手段8bの基板
セッティング部材50は、各回動載置部材55と平面部
材54のコ字状部分の開放部が対向した状態になってお
り、その対向した一対のコ字状部分上に基板7が載置さ
れている。この状態で、各回動載置部材55と平面部材
54の複数のバキュームパッド56による真空吸着を解
除すると共に、垂直移動部材52によって一対の基板セ
ッティング部材50を下方向に移動させて、基板搬送経
路9の受渡位置9aにおける基板回動手段160上に基
板7を載置して受け渡す。その後、基板移載手段8bの
基板セッティング部材50はその中心位置が待機位置9
xのセンターポジションまで水平移動部材51によっ
て、各回動載置部材55と平面部材54が一列状態のま
まで移動させておく。
【0107】このようにして、セッティング位置10a
において、基板移載手段8bは、旋回手段4aにおける
水平姿勢の基板保持ステージ3aの基板保持面上に突出
した複数のリフトピン34上の塗布処理済み基板7を基
板セッティング部材50上に載置して取り込んで、基板
搬送経路9の受渡位置9aにおける基板回動手段160
上に載置するように移送する。
【0108】このようにした受渡位置9aへの処理済み
基板7の移送と並行して、工程(1)と同様にして次の未
処理基板7が基板待機位置6xに搬送されて塗布装置2
aでの塗布処理に備える。
【0109】(7) 基板7のエッジリンス処理 受渡位置9aに搬送されてきた基板7については、接離
手段(図示せず)で、エッジリンス処理装置190のエ
ッジリンス部192を基板7の下端縁7a側、即ち、塗
布装置2aの塗布位置で下側に位置していた辺側に接近
させると共に、さらにエッジリンス部192のエッジリ
ンス溝191内にその下端縁7aが収容されるまで接近
させる。さらに、エッジリンス部192をレールにそっ
て移動手段(図示せず)で移動させると共に、エッジリ
ンス溝191内のノズル(図示せず)から基板7の塗布
面側の端縁部分に所定の処理液を供給し、エッジリンス
溝191内の吸引口(図示せず)から不要な塗布膜が取
り除かれてエッジリンス処理が行われる。
【0110】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0111】(8) 塗布装置2bからの処理済み基板7
の搬出 そして、工程(2)と同様にして基板待機位置6xの基板
7をリフトピン34の上に載置した後、さらに工程(3)
と同様にして当該基板7を塗布装置2aにセットする。
【0112】この塗布装置2aへの基板7のセッティン
グ後に、塗布装置2bにおける乾燥処理が終了すると、
工程(6)と同様にして、塗布装置2bから処理済み基板
7を搬出し、基板搬送経路9の受渡位置9aにおける基
板回動手段160上に載置するように移送する(図12
(a))。
【0113】なお、これと並行して、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、基板回動手段160(図8)に載置
される。
【0114】(9) 基板7のエッジリンス処理と、基板
7の基板待機位置への移動 同図(b)に示すように、基板搬送経路9の受渡位置9a
に設けられた基板回動手段160に搬送されてきた処理
済み基板7(同図中の下方側の基板)については、工程
(4)と同様にして、基板回動手段160によって180
゜回転される。これによって、この受渡位置9aでは、
常に基板7の方向が同一、つまり基板7の下端縁、即
ち、塗布装置2bの塗布位置で下側に位置していた辺側
がエッジリンス部192側を向いている。
【0115】そして、これに続いて、上記工程(7)と同
様に、基板7の塗布面側の端縁部分に所定の処理液を供
給し、エッジリンス溝191内の吸引口(図示せず)か
ら不要な塗布膜が取り除かれてエッジリンス処理が行わ
れる。
【0116】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0117】また、このような動作と並行して、工程
(4)と同様に、塗布装置2bで処理すべき基板7は、基
板回動手段160によって180゜回転された後、基板
待機位置6xに搬送され、待機される。
【0118】本実施形態では、上記一連の処理ステップ
が繰り返されて基板7が順次処理(塗布処理+エッジリ
ンス処理)を受ける。
【0119】A-3.実施形態1による効果 以上のように、基板処理装置としての塗布装置2a,2
bが対向して配置されるとともに、各々に対応して設け
られた旋回手段4a,4bの基板保持ステージ3a,3
bが所定角度姿勢となる基板セッティングエリアである
セッティング位置10a,10bを共用するように対称
的にそれぞれ配置されるため、設置スペースを共用する
ことができて省スペースとすることができると共に、シ
ステム全長の短縮化が可能でフットプリントの悪化や、
システム全長によるレイアウト上の制約を解消すること
ができる。また、基板処理装置である塗布装置2a,2
bが複数台直列に隣接配置した場合に比べて、基板搬送
における基板の持ち変え回数を少なくできて、その分、
基板の搬送安定性を図ることができる。
【0120】また、リフトピンユニット33の複数のリ
フトピン34で基板保持ステージ3a,3bにそれぞれ
吸引解除後に貼り付いた基板7を容易に剥がすことがで
きる。特に、本実施形態1のように対向して配設された
塗布装置2a,2bの場合には、共用の一つのリフトピ
ンユニット33で済み、部品点数が少なくなって故障の
確率が低下すると共に低コストとすることができる。
【0121】また、旋回手段4a,4bの各回動動作で
基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ所定の搬送角度
姿勢の水平姿勢から塗布姿勢の垂直姿勢にし、この状態
が基板処理装置としての塗布装置2a,2bの垂直方向
における基板処理位置である塗布基準位置になってい
る。つまり、基板7の水平な搬送姿勢と垂直な塗布姿勢
の姿勢変換を旋回手段4a,4bによるステージ旋回動
作で行うため、基板7の基板保持ステージ3a,3b上
への各セッティングを水平姿勢のままで行うことができ
る。また、従来のロボットハンドと垂直なステージ間で
の基板7の受渡しのような吸引タイミングおよび吸引解
除タイミングの乱れなどによる基板7の落下の危険性も
ない。このため、動作速度(ハンドリング速度)を遅く
する必要もないばかりかむしろ早くなり、より安定な基
板移載を行うことができる。
【0122】また、基板移載手段8a,8bの基板搬送
機構を水平姿勢のみとすることができるため、多関節ロ
ボット81の構成に比べてその搬送構造を大幅に簡易化
することができると共に、その搬送部への負担を大幅に
軽減することができて、搬送の安定性を向上することが
できる。また、従来の基板搬送用の多関節ロボット81
はその動作やその制御系が複雑であり、基板移載手段8
a,8bによる移載制御および旋回手段4a,4bの回
動制御は、多関節ロボット81の搬送制御に比べてより
単純であってトラブルもより少ない。
【0123】また、旋回手段4a,4bの各回動動作で
基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ水平姿勢から垂
直姿勢にして、基板処理装置の裏側から基板保持ステー
ジ3a,3bを基板処理位置にセットし、その表面側で
基板処理をそれぞれ行うため、基板処理エリアと搬送エ
リアとを効率よく分離することが可能となり、搬送エリ
ア側の、動作による風圧に起因した浮遊パーティクルが
基板処理エリア側の基板7の表面上に付着することを抑
制することができる。また、基板処理エリアである塗布
エリア側に基板搬送機構がなく、塗布処理が、基板保持
ステージ3a,3bを挟んで搬送エリアの反対側で行わ
れるため、ノズル手段11などのメンテナンス時などに
人が搬送エリア側に入る必要がなくて塗布エリア側に入
りやすくかつその塗布状態が見やすくメンテナンス性の
よい基板処理システムを得ることができる。このよう
に、塗布エリアと搬送エリアとが分離されるので、ステ
ージ塗布面側には基板搬送関係の機構がなく、基板保持
ステージ3a,3bの各基板保持面側の基板処理空間を
それぞれ覆って密閉する各外郭部材46や、風乾促進ユ
ニットおよびその駆動機構を容易にそれぞれ配置するこ
とができて、風圧や気圧変化、パーティクルなどの周囲
からの悪影響を防止することができて、より安定した基
板処理としての塗布処理を行うことができる。
【0124】つまり、基板保持ステージ3a,3bの各
基板保持面側の処理空間をそれぞれ各外郭部材46でそ
れぞれ覆って密閉すれば、図30の多関節ロボット81
によって基板搬送すると風圧が生じて塗布処理に悪影響
が生じたが、このような風圧による塗布処理への塗布ム
ラなどの悪影響を防止すると共に、例えば設置ルーム
(クリーンルーム)の扉の開閉などによる気圧変動で塗
布処理に対して塗布膜厚変動など悪影響が生じたが、こ
のような気圧変動による塗布処理への影響を防止するこ
とができる。したがって、例えば一方の塗布装置2aで
塗布中に他方の塗布装置2bで基板7のセッティングを
行っても風圧の干渉がなく塗布性能に悪影響がない。ま
た、例えば設置ルーム(クリーンルーム)の扉の開閉に
よる塗布性能への悪影響も排除されて塗布不良を発生さ
せない。
【0125】また、このような外郭部材46で塗布エリ
アを密閉することで、排気効率(特に下部からの)を向
上でき、溶剤雰囲気漏れを防止することができる。ま
た、密閉した外郭部材46内に均一気流を発生させる乾
燥促進機構47a,47bで、外郭部材46内の基板処
理部である塗布エリア内に層流を流すと共にその内部を
陽圧化すれば、浮遊パーティクルの発生を防止すると共
に、基板処理部へのパーティクルの侵入を防止すること
ができて、塗布エリア内の清浄度を保証することができ
る。また、この乾燥促進機構47a,47bで基板処理
および乾燥処理をより安定的に行うことができる。
【0126】また、旋回手段4a,4bの各回動動作で
基板保持ステージ3a,3bをそれぞれ所定の搬送角度
姿勢である水平姿勢から垂直姿勢にし、この垂直姿勢に
変換後に塗布装置2a,2bの各基板処理位置である塗
布基準面までそれぞれ、ステージ移動手段5a,5bの
サーボ系によるねじ送り機構などの駆動源がそれぞれ基
板保持ステージ3a,3bをそれぞれパーティクル制御
(ソフトスタートおよびソフトストップ)しつつ水平移
動(スライド)させるため、浮遊パーティクルを発生さ
せるようなことなく、塗布装置2a,2bの各基板処理
位置にそれぞれ基板保持ステージ3a,3bをより正確
にそれぞれ移動させ位置させることができる。
【0127】また、垂直姿勢の基板7および基板保持ス
テージ3a,3bを基板処理装置(塗布装置2a,2
b)の基板処理位置(塗布基準位置)である開口部38
に位置決めした状態でステージ固定手段39でこれをガ
タなく固定するため、より安定した基板処理(塗布処
理)を行うことができる。
【0128】また、上記旋回手段4a,4bを用いた本
発明の基板7の基板保持ステージ3a,3b上へのセッ
ティングや、基板保持ステージ3a,3b上の基板7の
基板処理位置へのスライド移動が、縦型の塗布装置2
a,2bに効率よく適応させることができる。これらの
塗布装置2a,2bには、その下部にノズル洗浄および
待機位置があり、ステージ旋回動作(基板セット動作)
とノズル手段11の塗布開始位置(上方位置)への移動
タイミングをオーバーラップ可能であり処理タクトを短
縮することができる。また、本実施形態とは逆に、例え
ばノズル待機位置が上方の場合には、ステージ旋回動作
(基板セット動作)とノズル手段11の塗布後の待機位
置(上方位置)への移動タイミングをオーバーラップ可
能であり、やはりこの場合にも処理タクトを短縮するこ
とができる。
【0129】また、以上のように、処理前基板搬送経路
6の取込位置6aにおいて、対向配置された各塗布装置
2a,2bのうち一方の塗布装置2bに供給される基板
7のみ基板回動手段(第1基板回動手段)160で18
0度方向転換させた後に基板保持ステージ3bの基板保
持面上に基板移載手段8aで移送するため、対向配置さ
れた各塗布装置2a,2bへの基板セッティング方向は
同一方向となって、基板回動手段を設けない場合と比べ
て多面取りやタイトル表示などで生じる基板上下が逆に
なるという不都合を解消することができる。また、処理
済み基板搬送経路9の受渡位置9aにおいて、受渡位置
9a上に移送される180度方向転換した基板7のみ基
板回動手段(第2基板回動手段)160でさらに180
度方向転換させて元に戻すようにするため、各塗布装置
2a,2bから処理済み基板搬送経路9を経て次工程に
供給する基板方向が同一方向となって、次工程における
エッジリンス処理または各種露光などの基板処理を容易
なものとすることができる。
【0130】さらに、この場合、次工程のエッジリンス
処理などの基板処理工程を、受渡位置9aに設けること
ができて、設置スペースを共用することができると共
に、システム全長の短縮化が可能でフットプリントの悪
化や、システム全長によるレイアウト上の制約を解消す
ることができる。
【0131】A-4.本実施形態1における変形例 なお、上記実施形態1では、処理前基板搬送経路6およ
び処理済み基板搬送経路9の基板搬送姿勢は水平姿勢と
したが、これに限らず、この水平姿勢から多少傾いた傾
斜搬送姿勢であってもよい。この場合、傾斜搬送姿勢で
搬送されてきた基板7は、処理前基板移載手段8aや処
理済み基板移載手段8bで、一旦水平姿勢にするかまた
は直に、水平姿勢の基板保持ステージ3a,3b上に移
送するようにしてもよい。また、上記実施形態1では、
塗布装置2a,2bの塗布基準位置に対してそれぞれ、
基板保持ステージ3a,3bがそれぞれ垂直姿勢でセッ
ティングされるように構成したが、垂直姿勢から多少傾
いた傾斜姿勢で基板保持が為されて塗布処理が行われる
ように構成してもよい。この場合、旋回手段4a,4b
もそれぞれ、その傾斜姿勢まで基板保持ステージ3a,
3bをそれぞれ旋回させ、その状態のままで塗布装置2
a,2b側にそれぞれスライドさせて塗布基準位置とす
る。
【0132】また、上記実施形態1では、処理前基板搬
送経路6側においては取込位置6aに図8に示す基板回
動手段160を配置するとともに、処理済み基板搬送経
路9側においては受渡位置9aに図8に示す基板回動手
段160を配置しているが、基板回動手段の配設位置お
よび構成はこれらに限定されるものではなく、以下のよ
うに変形することができる。なお、この点に関しては、
後で説明する他の実施形態においても同様である。
【0133】すなわち、基板回動手段の配設位置につい
ては、処理前基板搬送経路6側、および処理済み基板搬
送経路9側ともに、それぞれ任意の位置に配設すること
ができる。また、取込位置6aに搬送される際、すでに
塗布装置2a,2bに対応して基板7の方向が制御され
ている場合には、処理前基板搬送経路6側に基板回動手
段160を設ける必要はない。また、エッジリンス処理
が必要でなく、しかも処理済み基板搬送経路9から処理
済み基板7が搬送される次の工程において基板方向が一
定でなくとも支障がない場合に、処理済み基板搬送経路
9側に基板回動手段を設ける必要はない。さらに、塗布
処理の際、基板7の方向を全く考慮する必要がない場合
には、処理前基板搬送経路6側、および処理済み基板搬
送経路9側ともに基板回動手段160を設けなくともよ
い。
【0134】また、上記実施形態1では、基板回動手段
の一例として、図8および図9に示すものを示したが、
その構成はこれに限定されるものではなく、処理前基板
搬送経路6側および処理済み基板搬送経路9側の少なく
とも一方の基板回動手段160を以下のように構成して
もよい。
【0135】上記基板回動手段160では、センタリン
グ部材として図9に示す構成のものを採用しているが、
センタリング部材を、基板7のエッジを検出する複数の
エッジ検出手段およびその駆動制御手段で構成してもよ
い。このエッジ検出手段は、図13(a)に示すよう
に、基板7の面に対する検出部分173a〜173fを
備えている。これらの検出部分173a〜173fの各
々は、光ファイバーの一端を基板7の端縁部分(エッジ
部分)に対向配設する一方、その他端側にそれぞれ反射
型光センサ(図示せず)を配設したものであり、これら
によって基板7のセンタリング位置を検出する反射型光
検出ユニットが構成されている。また、この駆動制御手
段(図示せず)は、これらのエッジ検出手段の検出部分
173a〜173fからの端縁検出情報(オンかオフ
か)に基づいて、全てのエッジ検出手段の検出部分17
3a〜173fが基板端縁を検出(オン)するように、
図8の回動駆動アクチュエータ165およびXYテーブ
ル駆動部材166を駆動制御して基板7をセンタリング
するようになっている。
【0136】より具体的に説明すれば、駆動制御手段
は、図13(b)に示すように、エッジ検出手段の検出部
分173a,173bがオフで、検出部分173a,1
73bがオンの場合には、XYテーブル駆動部材166
を駆動制御して基板7を検出部分173a,173bが
オンするまで−X方向に移動するようになっている。
【0137】また、このようなX方向のアライメント時
に1つだけオフとなる場合、例えば図13(c)に示すよ
うに、エッジ検出手段の検出部分173a,173bお
よび検出部分173c,173dのうち検出部分173
aだけがオフで、検出部分173b〜173dがオンの
場合には、駆動制御手段は、回動駆動アクチュエータ1
65を駆動制御して基板7を検出部分173a,173
bおよび検出部分173c,173dがオン状態となる
まで基板7を矢印方向の反時計回りに回動するようにな
っている。また同様に、例えば検出部分173bだけが
オフで、検出部分173a,173c,173dがオン
の場合には、駆動制御手段は、回動駆動アクチュエータ
165を駆動制御して基板7を検出部分173a,17
3bおよび検出部分173c,173dが全てオン状態
となるまで基板7を矢印方向とは反対側の時計回りに回
動させるようになっている。これらの検出部分173
a,173bおよび検出部分173c,173dが全て
オン状態とならない場合には、さらに引き続いて、検出
部分173a,173bおよび検出部分173c,17
3dが全てオン状態となるまで上記X方向や回動方向の
アライメント動作を行うように、駆動制御手段は、XY
テーブル駆動部材166や回動駆動アクチュエータ16
5を駆動制御するようになっている。
【0138】さらに、検出部分173a,173bおよ
び検出部分173c,173dが全てオン状態となった
後に、検出部分173e,173fも共にオン状態とな
るまで、駆動制御手段は、XYテーブル駆動部材166
を駆動制御して基板7をY方向(オフしている検出部分
173eまたは検出部分173f側)に移動させてアラ
イメント動作をするようになっている。以上のようにし
て、センタリング手段は、検出部分173a〜173f
を全てオン状態とするように基板7を移動させることに
よってセンタリングするようになっている。
【0139】また、このように、センタリング部材(図
示せず)として、基板7のエッジを検出する6個のエッ
ジ検出手段(図示せず)およびその駆動制御手段で構成
したが、これに限らず、エッジ検出手段をその検出部分
173e,173c,173dの3点としてもよい。こ
の場合には、図13(d)の実線に示すように、基板7が
明らかに正位置から予め左下側に外れた位置に載置さ
れ、検出部分173c,173dが共にオン状態となる
まで、駆動制御手段は、XYテーブル駆動部材166を
駆動制御して基板7をX方向に移動させてX方向のアラ
イメント動作をするようになっている。このとき、検出
部分173c,173dの直前位置に減速ポイントを設
ければ、その減速ポイントからは微動にて基板7を移動
させ、検出部分173c,173dをより正確にオン状
態の正位置とすることができると共に、素早く正位置に
基板7を位置させることができるようになっている。こ
れらの検出部分173c,173dのうち何れか一方が
オン状態で他方がオフ状態の場合には、上記と同様に回
動補正を行うようになっている。つまり、検出部分17
3c,173dが共にオン状態となるまで、駆動制御手
段は、回動駆動アクチュエータ165を駆動制御して基
板7を所定回動方向(オフしている検出部分173cま
たは検出部分173d側の回動方向)に回動させてθ方
向のアライメント動作をするようになっている。さら
に、この回動補正の後に、検出部分173eがオン状態
となるまで、駆動制御手段は、XYテーブル駆動部材1
66を駆動制御して基板7をY方向に移動させてY方向
のアライメント動作をするようになっている。
【0140】さらに、上記に限らず、センタリング部材
(図示せず)として、図14に示すように、基板載置部
材162a上にメカニカルセンタリング機構174を設
ける構成であってもよい。この基板載置部材162a
は、ベース板175上の適所に複数立設された各仮置ピ
ン176の先端部上に基板7をその裏面側から受けて支
持するようになっている。また、メカニカルセンタリン
グ機構174は、2組のラックとピニオン177よりな
っており、基板7の長辺と短辺の両側端面をそれぞれ挟
持するように当接させて基板7をセンタリングするべ
く、相対向する2組みのセンタリングローラ178a,
178bを同時に接近または離間自在に構成している。
これらのセンタリングローラ178aの接近または離間
動作は、センタリングシリンダ179により為されるよ
うになっており、このセンタリングシリンダ179のロ
ッドが伸長すれば、ラックとピニオン177により連動
して基板7の短辺に沿って位置する一対のセンタリング
ローラ178aが同時に互いに離間する方向に移動す
る。また、基板7の長辺にそって位置する一対のセンタ
リングローラ178bも同時に、図示しない別のラック
とピニオン及びセンタリングシリンダにより、離間及び
接近するように構成されている。そして、各仮置ピン1
76の先端部上に基板7が載置された後に、上述の2つ
のセンタリングシリンダのロッドを収縮させれば、一対
のセンタリングローラ178aと、一対のセンタリング
ローラ178bとが同時に接近する方向に移動して基板
7を、相対向する基板辺をそれぞれ挟持することでセン
タリングして位置決めするようになっている。
【0141】また、上記実施形態1では、処理前基板搬
送経路6側の基板回動手段160は、塗布装置2a,2
bでの基板7の方向を揃えるための基板回転調整と、セ
ンタリング機能とを兼ね備えたものであるが、図15に
示すように、基板回転調整に基板冷却機能を付加しても
よい。すなわち、基板回動手段には、図15に示すよう
な冷却プレート180を設けて基板7を冷却する構成と
することもできる。この冷却プレート180は内部を恒
温水が流れるように構成されていてもよく、また、この
冷却プレート180を昇降および回動可能に構成するこ
ともできる。つまり、この基板処理システムに搬送され
てくる基板は、その前工程において密着強化剤の塗布ま
たは洗浄の処理が施され、その際に加熱処理を受けて比
較的高温とされていることがある。このような場合にお
いては、処理前基板搬送経路6の途中の例えば基板待機
位置6xにおいて冷却プレート180を配置し、セッテ
ィング位置10a,10bへ搬送するまでの間、当該基
板待機位置6xにおいて冷却処理を施すようにすること
ができる。かかる構成により、冷却プレートを別に配置
する場合と比べて装置を小型化しつつ、基板を充分に冷
却した後に塗布装置2a,2bへ搬入して塗布処理を行
うことができる。
【0142】B.実施形態2 図16は、本発明の実施形態2の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図であり、図17は図1
6の基板処理システムの概略要部構成を模式的に示す斜
視図であり、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する
部材には同一の符号を付すことにする。
【0143】B-1.構成 この実施形態2が先に説明した実施形態1と大きく相違
する点は、上記実施形態1では取込位置6a及び受渡位
置9aとセッティング位置10a,10bとの間で搬送
姿勢を変えることなく基板7を直線的に移送するしてい
るの対し、本実施形態2では基板7の搬送姿勢の方向
と、基板保持ステージ3a,3b上への基板7のセッテ
ィング方向とが角度90度だけ異なっている点であり、
その他の基本的構成は同一である。
【0144】すなわち、この実施形態2にかかる基板処
理システム109では、処理前基板搬送経路6側に搬送
旋回アーム110aが配設され、処理前基板搬送経路6
の取込位置6a上の処理前の基板7を基板保持ステージ
3a,3bの各基板保持面上に移送する一方、処理済み
基板搬送経路9側に搬送旋回アーム110bが配設さ
れ、基板保持ステージ3a,3bの各基板保持面上の処
理済みの基板7を処理済み基板搬送経路9の受渡位置9
a上に移送するように構成されている。
【0145】これらの受入手段としての搬送旋回アーム
110a,110bは、アーム部材111a,111b
の各根本部分が水平旋回自在に軸支部112a,112
bで軸支されていると共に、各先端部分は基板保持用に
コ字状部113a,113bに形成されており、そのコ
字状に囲まれる上面部分には、そのコ字状に対応した基
板7の裏面外周部分を真空吸引可能な吸着部材としての
複数のバキュームパッド(図示せず)が細長い凹部(図
示せず)内に配設されている。また、搬送旋回アーム1
10a,110bの軸支部112a,112bは、主柱
部材114a,114bで支持されていると共に、アー
ム部材111a,111bは主柱部材114a,114
bによって基板取込みまたは基板受渡しのために上下に
昇降移動自在に構成されている。
【0146】また、コ字状部113a,113bはそれ
ぞれ、各軸支部112a,112bをそれぞれ回動中心
として水平姿勢の基板保持ステージ3a,3b側に回動
する場合の回動側の突出部材115a,115bが、図
中実線で示すコ字状を形成する位置と、図中仮想線で示
すコ字状を開放したL字状をなす位置との間で回動自在
(本実施形態2では回動角度90度)に構成されてい
る。また、これらの各突出部材115a,115の回動
駆動は、ロータリーソレノイドやロータリーシリンダさ
らにはステッピングモータなどの駆動手段116a,1
16bによって搬送旋回アーム110a,110bの回
動動作の所定のタイミングに連動して行われるようにな
っている。
【0147】B-2.実施形態2の動作 次に、上記のように構成された基板処理システムの動作
について説明するが、この実施形態2の基本動作は実施
形態1のそれと同一であり、両者が相違するのは取込位
置6a及び受渡位置9aとセッティング位置10a,1
0bとの間で搬送態様のみである。したがって、この相
違点を中心に動作を説明する。
【0148】(1) 未処理基板7の搬入 まず、前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位
置6aに塗布処理前の基板7が水平搬送され、基板回動
手段160(図8)に載置される。そして、搬送されて
きたままの状態の基板7をセンタリングした後、当該基
板7を搬送旋回アーム110aが受取る。すなわち、予
め処理前基板搬送経路6の取込位置6aの上方からコ字
状部113aを主柱部材114aによって下降させて取
込位置6aの載置部側面部分をコ字状部113aで囲む
状態で待機しておき、その取込位置6a(基板回動手段
160)上に基板7が搬送され、センタリングされる。
それに続いて、このコ字状部113aを主柱部材114
aによって上昇させて、そのコ字状部113aの内側平
面上に基板7の裏面外周縁部を下方から受けて載置する
と共に、その基板7の裏面外周縁部を複数のバキューム
パッド(図示せず)で真空吸引して保持する。
【0149】また、旋回手段4aはその基板保持ステー
ジ3aの基板保持面がセッティング位置10aで水平姿
勢の状態で止まっている。このとき、基板保持ステージ
3aの下方にはリフトピンユニット33が重なるように
位置しており、その基板保持面上に複数のリフトピン3
4が突出した状態で基板7を受け得る状態になってい
る。また、この時、基板保持ステージ3bは塗布装置2
b側に起き上がっている。
【0150】(2) リフトピン34への基板7の移載 次に、基板7をコ字状部113aの表面上に載置した状
態で、搬送旋回アーム110aは、軸支部112aを回
動中心としてアーム部材111aおよびそのコ字状部1
13aを所定角度(本実施形態2では回動角度90度)
回動させて、セッティング位置10aにおいて、水平姿
勢になっている基板保持ステージ3aの上方位置まで回
動する。このとき、コ字状部113aの表面上に載置さ
れた基板7は、搬送方向から所定角度(本実施形態2で
は回動角度90度)だけ回動した方向に向いている。基
板7をコ字状部113aの表面上に載置した搬送旋回ア
ーム110aは、基板保持ステージ3aの上方位置から
コ字状部113aを基板7と一緒に主柱部材114aに
よって下降させると共に、基板7の裏面外周縁部に対す
る複数のバキュームパッドによる真空吸引を解除して、
リフトピン34上に載置する。
【0151】こうしてリフトピン34への基板7の移載
が完了すると、コ字状部113aの突出部材115a
は、駆動手段116aによって回動させてコ字状の一方
を開放させる。そして、この状態で、搬送旋回アーム1
10aは、先ほどとは逆方向の処理前基板搬送経路6の
取込位置6a側の上方位置まで、軸支部112aを回動
中心としてアーム部材111aおよびそのコ字状部11
3aを所定角度(本実施形態2では回動角度90度)回
動させる。さらに、その取込位置6aの上方位置からコ
字状部113aを主柱部材114aによって下降させて
取込位置6aの側面部分をコ字状部113aで囲んで、
取込位置6a上に次の処理前の基板7が搬送されて載置
されるのを待つことになる。
【0152】(3) 塗布装置2aでの塗布処理 続いて、このリフトピンユニット33は基板7が載置さ
れた複数のリフトピン34をゆっくりと下降させて基板
保持ステージ3aの基板保持面上に基板7を載置すると
共に、この基板保持面において、基板7のサイズに応じ
た基板外周縁部に対応した位置に沿って配設された複数
のバキュームパッド(図示せず)による真空吸引処理を
行って、基板7を水平姿勢のままで保持ステージ3aの
所定位置にセッティングして保持状態とする。そして、
基板保持ステージ3aが起き上がって塗布装置2aによ
る塗布処理が開始される。
【0153】なお、塗布装置2aによる塗布処理が行わ
れている間に、基板保持ステージ3bがセッティング位
置10bに位置して次なる基板を塗布装置2bへセット
する作業が為される。それと同時に、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、基板回動手段160(図8)に載置
される。
【0154】(4) 基板7の180゜回転 上記のようにして取込位置6aに搬送された基板7につ
いては、塗布装置2bによって処理することとなるた
め、基板回動手段160によって180゜回転される。
【0155】(5) リフトピン34への基板7の載置 次に、上記工程(2)と同様にして、取込位置6aの基板
7をリフトピン34の上に載置する。
【0156】(6) 塗布装置2bでの塗布処理および処
理済み基板7の搬出 そして、工程(3)と同様にして、塗布装置2bによる基
板7への塗布処理を開始する。このとき、この実施形態
2では、工程(4)で塗布装置2bによる処理を施すべき
基板7については、取込位置6aで予め180゜回転さ
せており、塗布装置2a,2bに供給されセッティング
される基板7の方向は常に同一になる。
【0157】一方、塗布装置2bへの基板7のセッティ
ング後に、塗布装置2aにおける乾燥処理が終了する
と、基板保持ステージ3aを水平姿勢に移動させた後、
複数のバキュームパッドによる吸引を解除すると共に、
リフトピンユニット33は基板7が載置された基板保持
ステージ3aの基板保持面に対して複数のリフトピン3
4をゆっくりと上昇させて基板保持ステージ3aの基板
保持面から、真空吸引解除後に張り付いた基板7を剥離
させつつ上昇させる。
【0158】この状態で、搬送旋回アーム110bは、
工程(2)での搬送旋回アーム110aと同様の動作で、
リフトピン34上の処理済みの基板7を処理済み基板搬
送経路9の受渡位置9aに配設された基板回動手段16
0上に移送する。
【0159】つまり、コ字状部113bの突出部材11
5bは、駆動手段116bによって回動させてコ字状部
113bの一方を開放させると共に、コ字状部113b
を主柱部材114bによって下降させてリフトピン34
の先端部よりも低位置にする。この状態で、搬送旋回ア
ーム110bは、軸支部112bを回動中心としてアー
ム部材111bおよびそのコ字状部113bを所定角度
(本実施形態2では回動角度90度)回動させて、水平
姿勢になっているリフトピン34上の基板7の下方位置
まで回動する。ここで、コ字状部113bの突出部材1
15bは、駆動手段116bによって回動させてコ字状
にする。
【0160】さらに、搬送旋回アーム110bは、主柱
部材114bによってコ字状部113bを上昇させて、
そのコ字状部113bの平面上に基板7の裏面外周縁部
を下方から受けて載置すると共に、その基板7の裏面外
周縁部を複数のバキュームパッドで真空吸引して保持す
る。
【0161】このように、基板7をコ字状部113bの
表面上に載置した状態で、搬送旋回アーム110bは、
軸支部112bを回動中心としてアーム部材111bお
よびそのコ字状部113bを所定角度(本実施形態2で
は回動角度90度)回動させて、水平姿勢の処理済み基
板搬送経路9の受渡位置9aの上方位置まで回動する。
このとき、コ字状部113bの表面上に載置された基板
7は、所定角度(本実施形態2では回動角度90度)回
動して所定の搬送方向に向くことになる。
【0162】このように、受渡位置9aの上方位置で、
基板7をコ字状部113bの表面上に載置した搬送旋回
アーム110bは、コ字状部113bを基板7と一緒に
主柱部材114bによって下降させると共に、基板7の
裏面外周縁部に対する複数のバキュームパッドによる真
空吸引を解除して、受渡位置9aに配設された基板回動
手段160上に基板7を載置させる。
【0163】このようにした受渡位置9aへの処理済み
基板7の移送と並行して、工程(1)と同様にして次の未
処理基板7が搬入されて塗布装置2aでの塗布処理に備
える。
【0164】(7) 基板7のエッジリンス処理 受渡位置9aに搬送されてきた基板7については、受渡
位置9aの近傍に配置されたエッジリンス処理装置19
0によって不要な塗布膜が取り除かれてエッジリンス処
理が行われる。こうして、塗布処理およびエッジリンス
処理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処
理工程に搬送される。
【0165】(8) 塗布装置2bからの処理済み基板7
の搬出 そして、工程(2)と同様にして取込位置6aの基板7を
リフトピン34の上に載置した後、さらに工程(3)と同
様にして当該基板7を塗布装置2aにセットする。
【0166】塗布装置2aへの基板7のセッティング後
に、塗布装置2bにおける乾燥処理が終了すると、工程
(6)と同様にして、塗布装置2bから処理済み基板7を
搬出し、基板搬送経路9の受渡位置9aにおける基板回
動手段160上に載置するように移送する。
【0167】なお、これと並行して、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、基板回動手段160(図8)に載置
される。
【0168】(9) 基板7のエッジリンス処理 基板搬送経路9の受渡位置9aに設けられた基板回動手
段160に搬送されてきた処理済み基板7については、
工程(4)と同様にして、基板回動手段160によって1
80゜回転される。これによって、この受渡位置9aで
は、常に基板7の方向が同一、つまり基板7の下端縁7
aがエッジリンス部192側を向いている。そして、こ
れに続いて、上記工程(7)と同様に、基板7の塗布面側
の端縁部分に所定の処理液を供給し、不要な塗布膜が取
り除かれてエッジリンス処理が行われる。
【0169】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0170】本実施形態では、上記一連の処理ステップ
が繰り返されて基板7が順次処理(塗布処理+エッジリ
ンス処理)を受ける。
【0171】B-3.実施形態2による効果 上記のように、本実施形態2では基板7の搬送姿勢の方
向と、基板保持ステージ3a,3b上への基板7のセッ
ティング方向とが角度90度だけ異なっている点を除
き、基本的構成および動作は実施形態1と同一であるた
め、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0172】なお、搬送旋回アーム110aによって、
処理前の基板7の搬送姿勢を塗布装置2a,2bの基板
セッティング方向に所定角度(本実施形態2では回動角
度90度)だけ回動させてセッティングするとともに、
搬送旋回アーム110bによって、処理済みの基板7を
塗布装置2a,2bの基板セッティング方向から搬送方
向に所定角度(本実施形態2では回動角度90度)だけ
回動させて基板搬送するようにしている。このため、基
板処理システム全体をコンパクトにすることができる。
【0173】B-4.本実施形態2における変形例 なお、基板搬送経路6,9については、以下のように構
成することもできる。すなわち、図18および図19に
は、処理前基板搬送経路6に、搬送旋回アーム110a
上に処理前の基板7を搬送するシャトルアーム117a
が設けられ、処理済み基板搬送経路9に、搬送旋回アー
ム110b上から処理済みの基板7を搬送するシャトル
アーム117bが設けられている。
【0174】図18および図19に示すように、これら
のシャトルアーム117a,117bはそれぞれ、基板
7の中央部分の裏面端縁を下方から受けて保持したりそ
の保持を開放するべく、基板7の幅方向(基板搬送方向
とは直交する方向)に接近または離間自在な基板保持爪
118a,118bを有している。また、シャトルアー
ム117a,117bはそれぞれ、搬送方向に延びるレ
ール119a,119bにそれぞれ沿って所定の搬送距
離だけタクト送り可能に構成されている。さらに、シャ
トルアーム117a,117bはそれぞれ、基板7を取
り込みまたは受渡し可能なように、基板7を保持可能な
基板保持爪118a,118bを上下に昇降移動自在に
構成されている。この場合、搬送旋回アーム110a,
110bはそれぞれ、シャトルアーム117a,117
bの先端部分の基板保持爪118a,118bが逃げる
ように、図示していないが、切欠き部を設けるか段差部
を設けて、シャトルアーム117aから搬送旋回アーム
110aのコ字状部113a上に直に、また、搬送旋回
アーム110bのコ字状部113bからシャトルアーム
117bに直に基板7の受渡しが行われ得るように構成
することができる。
【0175】C.実施形態3 図20は、本発明の実施形態3の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図であり、図21は図2
0の基板処理システムの概略要部構成を模式的に示す斜
視図であり、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する
部材には同一の符号を付すことにする。
【0176】C-1.構成 この実施形態3が先に説明した実施形態1と大きく相違
する点は、実施形態1では塗布装置2a,2bを対向配
置としているのに対したが、本実施形態3では塗布装置
2a,2bをその処理中における基板面が直角または鈍
角をなす角度に隣接配置している点である。また、この
実施形態3では、処理前基板搬送経路6側において取込
位置6aに基板回動手段を設けずに、処理前基板移載手
段に基板回動機能を付加するとともに、処理済み基板搬
送経路9側においても受渡位置9aに基板回動手段を設
けずに、処理済み基板移載手段に基板回動機能を付加し
ており、この点で実施形態1と相違する。なお、その他
の基本的構成は同一である。
【0177】すなわち、これらの図に示すように、この
実施形態にかかる基板処理システム120では、基板処
理装置としての塗布装置2a,2bが、処理前基板搬送
経路6と処理済み基板搬送経路9とがなす直線の片側
に、上から見て折れ曲がった状態で隣設配置(本実施形
態3では直角に隣接配置)されている。また、この隣設
された塗布装置2a,2bに対して旋回手段4a,4b
がそれぞれ設けられており、基板7を保持する基板保持
ステージ3a,3bの各基板保持面が軸支部を回動中心
として所定角度姿勢(本実施形態3では水平姿勢)と垂
直または傾斜姿勢(本実施形態3では垂直姿勢)の何れ
かになるように基板保持ステージ3a,3bを回動自在
となっている。しかも、旋回手段4a,4bは、上記実
施形態1,2と同様に、基板保持ステージ3a,3bが
水平姿勢となるセッティング位置10a,10bを基板
セッティングエリアとして共用するように隣設されてい
る。
【0178】また、基板保持ステージ3a,3bへの基
板搬送機構として水平姿勢の基板保持ステージ3a,3
bの各基板保持面上にそれぞれ交互に移送する処理前基
板移載手段121aが配設されるとともに、基板保持ス
テージ3a,3bからの基板搬送機構として塗布装置2
a,2bでそれぞれ塗布された処理済み基板7を水平姿
勢の基板保持ステージ3a,3bからそれぞれ受入手段
としての基板載置部121bb上に移送する処理済み基
板移載手段121bが配設されている。なお、これら処
理前基板移載手段121aおよび処理済み基板移載手段
121bは、いずれも同一構成を有しているため、ここ
では、処理前基板移載手段121aの構成のみを詳述
し、処理済み基板移載手段121bの各部については同
一または相当符合を付して説明を省略する。
【0179】この処理前基板移載手段121aは、図2
1に示すように、基板7を基板載置部121aaで下方
から受けて支持すると共に基板7を時計回りに角度45
度回動させるかまたは反時計回りに角度45度回動させ
る基板回動手段121aaaと、この基板回動手段の受
入手段としての基板載置部121aa上の基板7を基板
載置部122a上に保持して、基板載置部122a上か
ら基板保持ステージ3a,3bの各基板保持面上に交互
に受け渡すべく移送する基板搬送手段123aとを有し
ている。かかる構成において、塗布装置2bの基板保持
ステージ3bに対して基板7を搬入搬出する際には、処
理前基板移載手段121aは基板載置部121aaで支
持した基板7を反時計回りに45度回動させて基板保持
ステージ3b上へ搬入し、処理済み基板移載手段121
bは、基板載置部122bbで支持した基板7を時計回
りに45度回動させて処理済み基板搬送経路9へ引き渡
す(図20参照)。また、塗布装置2aの基板保持ステ
ージ3aへ基板7を搬入搬出する際には、それぞれの回
動向きを逆にする。これは、塗布装置2a,2bにおけ
る基板7の長辺と短辺の向きをそろえるためである。
【0180】この処理前基板搬送用の基板搬送手段12
3aは、基板7の裏面外周縁部に対する複数のバキュー
ムパッド124による真空吸引で基板7を保持する基板
載置部122aと、この基板載置部122aを、ラック
およびピニオンと駆動モータ125aによる駆動手段に
よって基板保持ステージ3a,3bの各基板保持面に対
応した位置と取込位置との間でアーム126aを介して
水平に伸縮可能な水平送り手段127aと、この基板載
置部122aをアーム126aと共に上下に移動させる
上下移動手段(図示せず)とを有している。
【0181】また、基板載置部122aには、角部材1
28が互いに平行に配設されている。この角部材128
の段落ちした中央平面部分では基板7を載置可能となっ
ているのに対し、その中央平面部分以外の両側には、基
板7の長辺ピッチ位置に対応し、その基板長辺に沿った
方向とその方向に対して直角な基板短辺方向とに回動自
在でその上面が中央平面部分と面一な各回動載置部材1
29が配設されている。また、各回動載置部材129の
内側に、基板7の短辺ピッチ位置にも、その基板短辺に
沿った方向とその方向に対して直角な基板長辺方向とに
回動自在でその上面が中央平面部分および各回動載置部
材129と面一な各回動載置部材130が配設されてい
る。これらの各回動載置部材129,130および角部
材128の中央平面部分上には、真空吸引可能な吸着部
材としての複数のバキュームパッド124が細長い凹部
(図示せず)内に配設されている。このバキュームパッ
ド124内には、図示していないが、その内部を減圧可
能な減圧用チューブの先端部が開口しており、基板7の
裏面側外周縁部への複数のバキュームパッド124によ
る真空吸着で基板7を保持するようになっている。これ
らの各回動載置部材129,130の回動駆動は、ロー
タリーソレノイドやロータリーシリンダさらにはステッ
ピングモータなどの駆動手段(図示せず)によって行わ
れるようになっている。
【0182】また、互いに平行に配設された角部材12
8は、駆動モータ131によって駆動機構を介して接近
または離間自在に構成されており、各角部材128間の
距離が基板7の短辺寸法の場合には、基板短辺方向に回
動した各回動載置部材129と、基板長辺に沿った方向
に回動した各回動載置部材130および角部材128の
中央平面部分とによってコ字状に囲まれる各上面部分が
対向して配設され、これらの各上面部分がそれぞれ基板
7の裏側の各長辺側にそれぞれ対応するようになってい
る。また、各角部材128間の距離が基板7の長辺寸法
の場合には、基板長辺方向に回動した各回動載置部材1
30と、角部材128の中央平面部分とによってコ字状
に囲まれる各上面部分が対向して配設され、これらの各
上面部分がそれぞれ基板7の裏側の各短辺側にそれぞれ
対応するようになっている。このような塗布装置2a,
2bに対応した場合の角部材128の距離調整と各回動
載置部材129,130の回動タイミングはそれぞれ交
互に行われて、その対向位置した各コ字状部が、回動さ
れた基板7の裏側外周縁部に対応するようになってい
る。
【0183】さらに、基板7の上下受渡し動作、水平送
り動作、角部材128の距離調整および各回動載置部材
129,130の回動動作、さらには、複数のバキュー
ムパッド124による真空吸引または真空吸引解除動作
における駆動タイミングは各駆動手段がシーケンサやマ
イクロコンピュータからの指示に従って各動作を順次実
行するようになっている。
【0184】C-2.実施形態3の動作 次に、上記のように構成された基板処理システムの動作
について説明する。 (1) 未処理基板7の搬入および基板待機位置への移動 まず、前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位
置6aに塗布処理前の基板7が水平搬送されると、当該
基板7を基板回動手段121aaaはその基板載置部1
21aaで受取り、基板7と共に搬送方向から反時計回
りに角度45度だけ回動し、このとき、基板7の長辺側
が基板載置部122aの角部材128に対して平行な状
態となる。また、各角部材128間の距離が基板7の短
辺寸法になるように駆動モータ131による駆動で角部
材128の距離を調整し、各回動載置部材129を基板
短辺方向に回動させ、各回動載置部材130を基板長辺
に沿った方向に回動させておくことで、基板載置部12
2aは、各回動載置部材129,130および角部材1
28の中央平面部分によってコ字状に囲まれる各上面部
分が対向して、これらの各上面部分がそれぞれ基板7の
裏側の各長辺側外周縁部にそれぞれ対応した位置にな
る。この状態で、基板載置部122aを上方に移動させ
ると共に、複数のバキュームパッド124による真空吸
着を駆動させて、基板載置部121aa上から基板載置
部122a上に基板7を取り込んで保持する。その後
で、基板7を基板待機位置6xに搬送する。
【0185】また、図20および図21に示すように、
旋回手段4bはその基板保持ステージ3bの基板保持面
がセッティング位置10bで水平姿勢の状態で止まって
いる。このとき、基板保持ステージ3bの下方にはリフ
トピンユニット33が重なるように位置しており、その
基板保持面上に複数のリフトピン34が突出した状態で
基板7を受け得る状態になっている。また、この時、基
板保持ステージ3aは塗布装置2a側に起き上がってい
る。
【0186】(2) リフトピン34への基板7の移載 次に、基板載置部122aを基板7と共に、基板保持ス
テージ3bの基板保持面の上方まで水平送り手段127
aでアーム126aを介して水平に移動させる。さら
に、上下移動手段(図示せず)によって基板載置部12
2aをアーム126aと一緒に下降させると共に、複数
のバキュームパッド124による基板7の真空吸着を解
除させ、リフトピン34の上に基板7を受け渡す。この
とき、対向した一対のコ字状部分の開口エリア内に基板
保持ステージ3bが内在した状態となっている。
【0187】さらに、一対のコ字状部分を構成する基板
載置部122aの各角部材128は、駆動モータ131
によって駆動機構を介して離間させられた後に、水平送
り手段127aでアーム126aを水平に短縮させて、
その基板載置部122aの一対のコ字状部分を、基板載
置部121aaを下方で挟み込む元の位置まで戻す。そ
の基板載置部121aaを下方位置において、次に、基
板搬送手段123aは基板7を塗布装置2aに移送する
ように、各角部材128間の距離が基板7の長辺寸法に
なるように駆動モータ131による駆動で角部材128
の距離を調整し、各回動載置部材130を基板長辺方向
に回動させ、各回動載置部材129は基板短辺に沿った
方向に回動させることで、基板載置部122aは、各回
動載置部材130および角部材128の中央平面部分に
よってコ字状に囲まれる各上面部分が対向し、これらの
各上面部分がそれぞれ基板7の裏側の各短辺側外周縁部
にそれぞれ対応した位置になる。
【0188】(3) 塗布装置2bでの塗布処理 続いて、リフトピンユニット33は、基板7が載置され
た複数のリフトピン34をゆっくりと下降させて基板保
持ステージ3bの基板保持面上に基板7を載置すると共
に、この基板保持面において、基板7のサイズに応じた
基板外周縁部に対応した位置に沿って配設された複数の
バキュームパッド(図示せず)による真空吸引処理を行
って、基板7を水平姿勢のままで基板保持ステージ3b
の所定位置にセッティングして保持状態とする。そし
て、基板保持ステージ3bが起き上がって塗布装置2b
による塗布処理が開始される。
【0189】なお、塗布装置2bによる塗布処理が行わ
れている間に、基板保持ステージ3aがセッティング位
置10aに位置して次なる基板を塗布装置2aへセット
する作業が為される。それと同時に、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、基板載置部121aa上に載置され
る。
【0190】(4) 基板待機位置への移動および基板7
の回転 上記のようにして基板載置部121aa上に載置された
基板7については、基板載置部121aaとともに基板
待機位置6xに移動する。そして、処理前基板搬送経路
6の基板待機位置6xにおいて、基板回動手段121a
aaの基板載置部121aa上で基板7を反時計回りに
角度135度だけ回動させる。このように、予め基板待
機位置6xにおいて回転させておくことで、塗布装置2
a,2bに供給されセッティングされる基板7の方向が
同一になる。
【0191】(5) リフトピン34への基板7の載置 次に、上記工程(2)と同様にして、基板待機位置6xの
基板7をリフトピン34の上に載置する。
【0192】(6) 塗布装置2aでの塗布処理および処
理済み基板7の搬出 そして、工程(3)と同様にして、塗布装置2aによる基
板7への塗布処理を開始する。このとき、この実施形態
3では、工程(4)で塗布装置2aによる処理を施すべき
基板7については、基板待機位置6xで予め回転調整し
ており、塗布装置2a,2bに供給されセッティングさ
れる基板7の方向は常に同一になる。
【0193】一方、塗布装置2aへの基板7のセッティ
ング後に、塗布装置2bにおける乾燥処理が終了する
と、工程(3)での動作とは逆に、基板保持ステージ3b
を水平姿勢に戻す。なお、このときには基板保持ステー
ジ3aはすでに基板のセットを終了して起立し、塗布装
置2aによる塗布が開始されており、基板保持ステージ
3bがセッティング位置10bへ回動下降しても問題は
ない。
【0194】そして、水平姿勢の基板保持ステージ3b
の基板保持面において、複数のバキュームパッドによる
吸引を解除すると共に、リフトピンユニット33は基板
7が載置された基板保持ステージ3bの基板保持面に対
して複数のリフトピン34をゆっくりと上昇させて基板
保持ステージ3bの基板保持面から、真空吸引解除後に
張り付いた基板7を剥離させつつ上昇させる。
【0195】その後、こんどは、リフトピン34に載置
されている処理済みの基板7を基板載置部121bbで
受取り、基板待機位置9xに移動する。
【0196】(7) 基板7のエッジリンス処理 基板待機位置9xに搬送されてきた基板7については、
接離手段(図示せず)で、エッジリンス処理装置190
のエッジリンス部192を基板7の下端縁7a側に接近
させると共に、さらにエッジリンス部192のエッジリ
ンス溝191内にその下端縁7aが収容されるまで接近
させる。さらに、エッジリンス部192をレールにそっ
て移動手段(図示せず)で移動させると共に、エッジリ
ンス溝191内のノズル(図示せず)から基板7の塗布
面側の端縁部分に所定の処理液を供給し、エッジリンス
溝191内の吸引口(図示せず)から不要な塗布膜が取
り除かれてエッジリンス処理が行われる。
【0197】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0198】(8) 塗布装置2aからの処理済み基板7
の搬出 そして、工程(2)と同様にして基板待機位置6xの基板
7をリフトピン34の上に載置した後、さらに工程(3)
と同様にして当該基板7を塗布装置2bにセットする。
【0199】この塗布装置2bへの基板7のセッティン
グ後に、塗布装置2aにおける乾燥処理が終了すると、
工程(6)と同様にして、塗布装置2aから処理済み基板
7を搬出し、基板搬送経路9の基板待機位置9xまで移
送する。
【0200】なお、これと並行して、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、基板載置部121aa上に載置され
る。
【0201】(9) 基板7のエッジリンス処理 基板搬送経路9の基板待機位置9xに搬送されてきた処
理済み基板7については、工程(4)と同様にして、基板
回動手段121aaaによって元の回転状態に戻され
る。これによって、この基板待機位置9xでは、常に基
板7の方向が同一、つまり基板7の下端縁7aがエッジ
リンス部192側を向いている。
【0202】そして、これに続いて、上記工程(7)と同
様に、基板7の塗布面側の端縁部分に所定の処理液を供
給し、エッジリンス溝191内の吸引口(図示せず)か
ら不要な塗布膜が取り除かれてエッジリンス処理が行わ
れる。
【0203】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0204】また、このような動作と並行して、工程
(4)と同様に、塗布装置2aで処理すべき基板7は、処
理前基板搬送経路6の基板待機位置6xにおいて、基板
回動手段121aaaの基板載置部121aa上で基板
7を反時計回りに角度135度だけ回動される。
【0205】本実施形態では、上記一連の処理ステップ
が繰り返されて基板7が順次処理(塗布処理+エッジリ
ンス処理)を受ける。
【0206】C-3.実施形態3による効果 上記のように、本実施形態3では塗布装置2a,2bの
配列形態と、その配列形態の相違に基づく搬送姿勢が異
なっている点を除き、基本的構成および動作は実施形態
1と同一であるため、実施形態1と同様の効果が得られ
る。
【0207】なお、この実施形態3では、各塗布装置2
a,2bが共に搬送経路に対して一方側に隣設してクラ
スター的配置となっているため、塗布側の反対側にある
搬送経路を介さずに片側だけから両塗布装置2a,2b
に対するメンテナンスをそれぞれより容易に素早く行う
ことができるという特有の効果を有している。
【0208】C-4.本実施形態3における変形例 なお、上記実施形態3では、基板保持ステージ3a,3
bへの基板搬送機構として処理前基板移載手段121a
を用い、基板保持ステージ3a,3bからの基板搬送機
構として処理済み基板移載手段121bを用いている
が、上記実施形態2の変形例で用いたシャトルアーム1
17a、117bなどの搬送アームを用いてもよい。
【0209】また、本実施形態3では、基板7を基板載
置部(図示せず)で支持して基板7を時計回りに角度4
5度回動させるかまたは反時計回りに角度45度回動さ
せる基板回動手段と、基板7を基板載置部122aまた
は基板載置部122b上に保持して基板回動手段の基板
載置部と基板保持ステージ3a,3bとの間で受け渡し
を行うべく移送する基板搬送手段123a,123bと
を有する基板移載手段121a,121bを設けたが、
これらの基板搬送手段123a,123bの代りに、図
22および図23に示すように、複数のリフトピン14
3を用い、処理前基板搬送経路と処理済み基板搬送経路
側の両基板回動手段132の基板載置部と基板保持ステ
ージ3a,3bの複数のリフトピン34上との間で基板
7を移送する1台の基板水平搬送ロボット133を設け
るようにしてもよい。この基板水平搬送ロボット133
は、複数のリフトピン143で支持されて浮いた基板7
の下方に侵入可能な厚みの板状平面(その上面に複数の
バキュームパッド124を設けてもよい)で受けて載置
可能なアクチュエータ部材134と、このアクチュエー
タ部材134を伸縮自在に支持すると共に、アクチュエ
ータ部材134を回動自在なアーム部材135と、この
アーム部材135を回動自在に軸支すると共に、アーム
部材135をアクチュエータ部材134と共に昇降可能
に構成した支柱部材136と、この支柱部材136内に
設けられアーム部材135を回動させる回動駆動手段
(図示せず)と、支柱部材136内に設けられアーム部
材135を昇降させる昇降駆動手段(図示せず)とを有
するようにしてもよい。
【0210】また、この基板水平搬送ロボット133の
平板状のアクチュエータ部材134の代りに、図24お
よび図25に示すように、複数のリフトピン143を用
いない場合にも適応可能なL字状のアクチュエータ部材
137を有する基板水平搬送ロボット133aとしても
よい。この基板水平搬送ロボット133aのアクチュエ
ータ部材137は、基板7の短辺と長辺を下方から受け
て支持する基板載置部138と、この基板載置部138
上の適所に複数配設された基板裏面外周縁部保持用のバ
キュームパッド139とを有するようにしてもよい。
【0211】これらの実施形態3の変形例(図22〜図
25)では、塗布装置2bに基板7を供給する場合は、
処理前基板搬送経路の基板回動手段132で基板7を時
計回りに角度45度回動させた後に基板水平搬送ロボッ
ト133,133aで基板保持ステージ3bに基板7を
移送し、また、塗布装置2aに基板7を供給する場合
は、処理前基板搬送経路の基板回動手段132で基板7
を反時計回りに角度45度回動させた後に基板水平搬送
ロボット133,133aで基板保持ステージ3aに基
板7を移送するようにすれば、基板7の基板処理時のセ
ッティング方向は同一方向となる。また、塗布装置2b
の基板保持ステージ3bから基板水平搬送ロボット13
3,133aで基板7を取り出した場合は、処理済み基
板搬送経路側の基板回動手段132で基板7をエッジリ
ンス処理用に反時計回りに角度90度回動させた後に時
計回りに角度45度回動させて処理済み基板搬送経路9
に基板搬送し、また、塗布装置2aの基板保持ステージ
3bから基板水平搬送ロボット133,133aで基板
7を取り出した場合は、処理済み基板搬送経路側の基板
回動手段132で基板7をエッジリンス処理用に回動さ
せる必要はなく、エッジリンス処理後に時計回りに角度
45度回動させて処理済み基板搬送経路9に基板搬送す
るようにすればよい。
【0212】このように、図8に示すもの(基板回動手
段160)と同様の基板回動手段132を、処理前基板
搬送経路6の基板待機位置6xと処理済み基板搬送経路
9の基板待機位置9xに設けて、塗布機構裏側が直角ま
たは鈍角に隣設された塗布装置2a,2bに対する基板
供給側と基板取出側においてそれぞれ、塗布装置2a,
2bの一方に対する基板7を所定の回動処理(基板7を
時計回りに角度45度回動させるかまたは反時計回りに
角度45度回動させる基板供給側の処理、基板7を反時
計回りに角度90度回動させた後に時計回りに角度45
度回動させるかまたは、時計回りに角度45度回動させ
る基板取出側の処理)を行うようにすれば、塗布装置2
a,2bに対して基板7の上下セッティング方向を揃え
て塗布処理できると共に、基板取出側で基板方向を揃え
てエッジリンス処理装置190でエッジリンス処理を行
うことができる。
【0213】D.実施形態4 図26は、本発明の実施形態4の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図であり、図27は図2
6の基板処理システムの概略要部構成を模式的に示す斜
視図であり、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する
部材には同一の符号を付すことにする。
【0214】D-1.構成 この実施形態4が先に説明した実施形態1と大きく相違
する点は、実施形態13の場合と同様に、塗布装置2
a,2bをその処理中における基板面が直角または鈍角
をなす角度に隣接配置している点である。また、この実
施形態4における最大の特徴は、取込位置6a、塗布装
置2a,2bおよび受渡位置9aの間での基板搬送を多
関節水平ロボットで行っている点であり、その他の構成
は実施形態3の基本構成と同一である。以下、この相違
点を中心に実施形態4にかかる基板処理システムの構成
について説明する。
【0215】図26に示すように、この基板処理システ
ム140では、塗布装置2a,2b、処理前基板搬送経
路6および処理済み基板搬送経路9が実施形態3と同様
に配置されている。これらの塗布装置2a,2bの間は
セッティング位置となっており、基板保持ステージ3
a,3bが水平姿勢となるセッティング位置10a,1
0bとして共用されている。また、このセッティング位
置10a,10bに、複数のリフトピン34を昇降可能
に配置したリフトピンユニット33が設けられている。
さらに、このリフトピンユニット33と同一構成のリフ
トピンユニット142が処理前基板搬送経路6の取込位
置6aおよび処理済み基板搬送経路9の受渡位置9aに
も配設されており、各リフトピンユニット142におい
て複数のリフトピン143が基板保持面や基板載置面に
対して出退自在となっている。
【0216】また、この実施形態4では、基板移載手段
として機能する多関節水平ロボット141が各塗布装置
2a,2bの水平姿勢の基板保持ステージ3a,3bに
対して等距離に配置されている。この多関節水平ロボッ
ト141は、図27に示すように、一方端が回動自在に
支柱部材144の上面中央部に軸支された第1アーム部
材145と、この第1アーム部材145の他端に一方端
が回動自在に軸支された第2アーム部材146と、この
第2アーム部材146の他端に一方端が回動自在に軸支
され、その他端部が、複数のリフトピン143で支持さ
れて浮いた基板7の下方に侵入可能な厚みの板状平面で
基板7を受けて載置可能なアクチュエータ部材147
と、支柱部材144内に設けられ第1アーム部材145
の一方端を昇降することで、これらの第1アーム部材1
45、第2アーム部材146およびアクチュエータ部材
147を上下に移動可能な基板受渡用の上下移動部材
(図示せず)とを有している。そして、基板保持ステー
ジ3a,3bの各基板保持面に対してそれぞれ出退自在
な複数のリフトピン143上と、処理前基板搬送経路6
の取込位置6aまたは処理済み基板搬送経路9の受渡位
置9aにおける複数のリフトピン143上との間で基板
7を移送して載置可能なようになっている。また、この
アクチュエータ部材147の表面側には、基板7を強固
に保持するために、基板7の裏面側を真空吸着可能な複
数のバキュームパッド(図示せず)が配設されていても
よい。
【0217】また、この多関節水平ロボット141は、
処理前基板搬送経路6から基板保持ステージ3aまたは
基板保持ステージ3bの基板保持面上に、隣設配置され
た各塗布装置2a,2bにそれぞれ供給される基板方向
(本実施形態では、基板塗布処理時の垂直姿勢の基板7
の上下方向)が各塗布装置2a,2bで同一となるよう
に処理前基板7を移送すると共に、各塗布装置2a,2
bでそれぞれ基板処理された処理済み基板7を基板保持
ステージ3aまたは基板保持ステージ3bの基板保持面
上から処理済み基板搬送経路9上に移送するようになっ
ている。これによって、各塗布装置2a,2bに対する
基板7のセティング方向および基板取出側の基板搬送方
向が揃うようになる。
【0218】D-2.実施形態4の動作 次に、上記のように構成された基板処理システム140
の動作について説明する。 (1) 未処理基板7の搬入 まず、前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位
置6aに設けられた複数のリフトピン143上に載置さ
れる。なお、ここでは説明の便宜から、図26および図
27に示すように、旋回手段4bはその基板保持ステー
ジ3bの基板保持面がセッティング位置10bで水平姿
勢の状態で止まっており、しかも基板保持ステージ3b
の下方にはリフトピンユニット33が重なるように位置
しており、その基板保持面上に複数のリフトピン34が
突出した状態で基板7を受け得る状態になっているもの
とする。なお、この状態においては、基板保持ステージ
3aは塗布装置2a側に起き上がっている。
【0219】(2) リフトピン34への基板7の移載 次に、複数のリフトピン143上に位置する処理前の基
板7を、多関節水平ロボット141が、アクチュエータ
部材147を基板7の中央部下方に侵入させ、上下移動
部材でアクチュエータ部材147を上昇させて基板7を
アクチュエータ部材147上に載置する。この状態で、
アクチュエータ部材145を基板保持ステージ3bの上
方位置で止めた後に、上下移動部材でアクチュエータ部
材145を基板7と共に下降させて基板保持ステージ3
bの複数のリフトピン34上に載置する。
【0220】このとき、この多関節水平ロボット141
は、処理前基板搬送経路6から基板保持ステージ3bの
基板保持面上に、隣設配置された各塗布装置2a,2b
にそれぞれ供給される基板方向(本実施形態では、基板
塗布処理時の垂直姿勢の基板7の上下方向)が各塗布装
置2a,2bで同一となるように処理前基板7を移送す
る。
【0221】(3) 塗布装置2bでの塗布処理 続いて、リフトピンユニット33は、基板7が載置され
た複数のリフトピン34をゆっくりと下降させて基板保
持ステージ3bの基板保持面上に基板7を載置すると共
に、この基板保持面において、基板7のサイズに応じた
基板外周縁部に対応した位置に沿って配設された複数の
バキュームパッド(図示せず)による真空吸引処理を行
って、基板7を水平姿勢のままで基板保持ステージ3b
の所定位置にセッティングして保持状態とする。そし
て、基板保持ステージ3bが起き上がって塗布装置2b
による塗布処理が開始される。
【0222】なお、塗布装置2bによる塗布処理が行わ
れている間に、基板保持ステージ3aがセッティング位
置10aに位置して次なる基板を塗布装置2aへセット
する作業が為される。それと同時に、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、リフトピン143上に載置される。
【0223】(4) リフトピン34への基板7の載置 次に、上記工程(2)と同様にして、多関節水平ロボット
141がリフトピン143上の基板7をリフトピン34
の上に載置する。なお、この時にも、多関節水平ロボッ
ト141は、処理前基板搬送経路6から基板保持ステー
ジ3aの基板保持面上に、隣設配置された各塗布装置2
a,2bにそれぞれ供給される基板方向(本実施形態で
は、基板塗布処理時の垂直姿勢の基板7の上下方向)が
各塗布装置2a,2bで同一となるように処理前基板7
を移送する。
【0224】(5) 塗布装置2aでの塗布処理および処
理済み基板7の搬出 そして、工程(3)と同様にして、塗布装置2aによる基
板7への塗布処理を開始する。このとき、この実施形態
4では、工程(4)で多関節水平ロボット141による基
板7の移載制御を行っているので、塗布装置2a,2b
に供給されセッティングされる基板7の方向は常に同一
になる。
【0225】一方、塗布装置2aへの基板7のセッティ
ング後に、塗布装置2bにおける乾燥処理が終了する
と、基板保持ステージ3bがセッティング位置10bへ
回動して処理済み基板7がリフトピン34上に載置され
る。なお、このときには基板保持ステージ3aはすでに
基板のセットを終了して起立し、塗布装置2aによる塗
布が開始されており、基板保持ステージ3bがセッティ
ング位置10bへ回動下降しても問題はない。
【0226】これに続いて、多関節水平ロボット141
は受渡位置9aに設けられた複数のリフトピン143上
に移載する。すなわち、この多関節水平ロボット141
は、アクチュエータ部材147を基板7の中央部下方に
侵入させ、上下移動部材でアクチュエータ部材147を
上昇させて基板7をアクチュエータ部材147上に載置
する。この状態で、第1アーム部材145および第2ア
ーム部材146を基板保持ステージ3b側から処理済み
基板搬送経路9の受渡位置9a側に、回動および伸縮さ
せてアクチュエータ部材147を受渡位置9aの上方位
置で止めた後に、上下移動部材でアクチュエータ部材1
47を基板7と共に下降させて受渡位置9aの複数のリ
フトピン143上に載置する。
【0227】(6) 基板7のエッジリンス処理 受渡位置9aに搬送されてきた基板7については、上記
実施形態1〜3と同様に、図26には示していないが、
受渡位置9aに近接配置されたエッジリンス処理装置1
90によって基板7の塗布面側の端縁部分に所定の処理
液を供給し、不要な塗布膜を取り除く。
【0228】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0229】(7) 塗布装置2aからの処理済み基板7
の搬出 そして、工程(2)と同様にして取込位置6aに設けられ
たリフトピン143上の基板7をリフトピン34の上に
載置した後、さらに工程(3)と同様にして当該基板7を
塗布装置2bにセットする。
【0230】この塗布装置2bへの基板7のセッティン
グ後に、塗布装置2aにおける乾燥処理が終了すると、
工程(5)と同様にして、塗布装置2aから処理済み基板
7を搬出し、基板搬送経路9の受渡位置9aに設けられ
たリフトピン143上に移送する。
【0231】なお、これと並行して、次の未処理基板7
が前工程の装置から処理前基板搬送経路6の取込位置6
aに水平搬送され、当該取込位置6aのリフトピン14
3上に載置される。
【0232】(8) 基板7のエッジリンス処理 工程(7)によって基板搬送経路9の受渡位置9aに設け
られたリフトピン143に処理済み基板7については、
上記実施形態1〜3と同様に、図26には示していない
が、受渡位置9aに近接配置されたエッジリンス処理装
置190によって基板7の塗布面側の端縁部分に所定の
処理液を供給し、不要な塗布膜を取り除く。なお、この
多関節水平ロボット141は、塗布装置2aで基板処理
された基板7の下端縁部分が同一の方向を向くように搬
送するため、塗布装置2a,2bのいずれから搬送され
たのかを問わず、その下端縁部分をエッジリンス処理装
置190によって同一箇所をエッジリンス処理すること
ができる。
【0233】こうして、塗布処理およびエッジリンス処
理を受けた基板7は、基板搬送経路9に沿って次の処理
工程に搬送される。
【0234】本実施形態では、上記一連の処理ステップ
が繰り返されて基板7が順次処理(塗布処理+エッジリ
ンス処理)を受ける。
【0235】D-3.実施形態4による効果 上記のように、本実施形態4では塗布装置2a,2bの
配列形態と、その配列形態の相違に基づく搬送姿勢が異
なっている点を除き、基本的構成および動作は実施形態
1と同一であるため、実施形態1と同様の効果が得られ
る。
【0236】また、本実施形態4では、多関節水平ロボ
ット141を用いてリフトピン143,34,143を
搬送しているため、次のような特有の効果が得られる。
すなわち、基板7を基板保持ステージ3a,3b上に移
載する基板移載手段と、基板7と共に所定角度だけ回動
させる基板回動手段と、この基板回動手段の基板載置部
上と処理前基板搬送経路6の取込位置6aまたは処理済
み基板搬送経路9の受渡位置9aに基板7を移送する上
記シャトルアーム(図示せず)とに代えて、上記多関節
水平ロボット141を配設するだけで、構成が大幅に簡
単なものとなる。この場合にも上記実施形態3と同様
に、設置スペースが一部共用化されて省スペースとする
ことができると共に、共用の一つのリフトピンユニット
142で済み、また、片側だけから両塗布装置2a,2
bに対するメンテナンスをそれぞれより容易に素早く行
うこともできる。
【0237】D-4.本実施形態4における変形例 なお、本実施形態4では、多関節水平ロボット141
は、そのアクチュエータ部材147を、複数のリフトピ
ン143で支持して浮せた状態の基板7の下側に侵入可
能な所定厚みの板状平面で基板7を受けて載置可能な構
成としたが、図28の平面図および図29の斜視図に示
すように、複数のリフトピン143を用いない場合にも
適応可能なL字状のアクチュエータ部材148を有する
多関節水平ロボット141aとした場合である。この多
関節水平ロボット141aのアクチュエータ部材148
は、基板7の短辺と長辺を下方から受けて支持する基板
載置部149と、この基板載置部149上の適所に複数
配設された基板裏面外周縁部保持用のバキュームパッド
150とを有している。
【0238】E.その他 なお、上記実施形態1〜4では、基板回動手段160
や、基板回動手段121aaa,121bbb、基板回
動手段132を設けて、各塗布装置2a,2bへの基板
セッティング方向を同一とするように構成することで、
従来のように多面取りやタイトル表示などで生じる基板
7の上下方向が逆になるという不都合やエッジリンス部
分が異なってしまうという不都合などを解消している。
しかしながら、これらの点が問題とならない場合には、
これらの基板回動手段160や、基板回動手段121a
aa,121bbb、基板回動手段132を設ける必要
はなく、言うまでもないが、この場合にも、基板保持ス
テージ3a,3bが所定角度姿勢となる基板セッティン
グエリアであるセッティング位置を共用することで、設
置スペースを共用することができると共に、システム全
長の短縮化が可能でフットプリントの悪化や、システム
全長によるレイアウト上の制約を解消することができる
効果や、共用の一つのリフトピンユニットで済む効果は
得られる。
【0239】さらに、上記実施形態1〜4では、塗布装
置2a,2bは基板搬送経路を介して対向配置される
か、または直角または鈍角をなす角度を有するように隣
設配置するように構成したが、これらの対向配置は必ず
しも正対している必要はなく、例えば互いに若干斜めを
向いた状態で対向しているものでもよい。また、例えば
対向配置した塗布装置2a,2bと、これとは別に直角
または鈍角を有するように隣設配置した塗布装置2a,
2bとを共に設けるようにすることもできるし、直角ま
たは鈍角を有するように隣設配置した塗布装置2a,2
bに基板搬送経路を介して別の塗布装置を対向配設する
こともできて、上記実施形態1〜4の一部をそれぞれ組
み合わせることができる。例えば図26に示す実施形態
4の構成に対して、基板搬送方向をはさんで向い側に1
台または2台の塗布装置を設けることより、1台の多関
節水平ロボット141による基板搬送で塗布装置が3台
または4台の運用も可能である。
【0240】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1,2によ
れば、各基板処理手段からの出口側に基板回動手段を設
けて全ての基板方向を揃えれば、基板端縁処理などを行
う後処理手段を配設することが可能となるため、後処理
手段を共用でき、そのため、機構部を小型化でき、従
来、次工程に設けていた端縁処理装置などの後処理手段
を塗布処理ユニットなどの基板処理工程中やその搬送経
路途中に設けることが可能となって設置スペースの共用
化を図ることができ、システム全長の短縮化を図ること
ができる。
【0241】また、本発明の請求項3によれば、基板回
動手段が第1の姿勢変換手段から搬送されるか第2の姿
勢変換手段から搬送されるかに応じて基板を回動させる
ようにすれば、各基板処理手段から第1の姿勢変換手段
と第2の姿勢変換手段を介して基板回動手段に搬送され
た基板の方向を揃えることができる。
【0242】さらに、本発明の請求項4によれば、基板
回動手段が第1の姿勢変換手段から搬送されるか第2の
姿勢変換手段から搬送されるかに応じて、各姿勢変換手
段の配置関係に応じた回動角度だけ基板を回動させるよ
うにすれば、各種配置関係の各基板処理手段から第1の
姿勢変換手段と第2の姿勢変換手段を介して基板回動手
段に搬送された基板の方向を揃えることができる。
【0243】さらに、本発明の請求項5によれば、処理
済み基板搬送経路上に移送される180度方向転換した
基板のみ基板回動手段でさらに180度方向転換させて
元に戻すことで全ての基板方向を揃えて基板端縁処理を
行うため、基板端縁処理手段を共用でき、そのため、機
構部を小型化でき、従来、次工程に設けていた端縁処理
を基板処理ユニット中やその搬送経路途中に設けること
ができて設置スペースの共用化を図ることができ、シス
テム全長を短縮化することができる。
【0244】さらに、本発明の請求項6によれば、対向
配置された各基板処理装置のうち一方に供給される基板
のみ基板回動手段で180度方向転換させた後に基板保
持ステージの基板保持面上に基板移載手段で移送するよ
うにするため、対向配置された各基板処理装置への基板
セッティング方向を同一方向とすることができて、従来
のように多面取りやタイトル表示などで生じる不都合を
解消することができる。
【0245】さらに、本発明の請求項7によれば、処理
済み基板搬送経路上に移送される基板を基板回動手段で
基板方向が同一となるように回動させることで全ての基
板方向を揃えて基板端縁処理を行うため、従来、次工程
に設けていたエッジリンス処理(端縁処理)を塗布処理
などの基板処理工程の搬送経路途中に設けることができ
て設置スペースの共用化を図ることができ、システム全
長を短縮化することができる。
【0246】さらに、本発明の請求項8によれば、上記
請求項3の効果に加えて、互いに鈍角または直角に隣設
配置された各基板処理装置にそれぞれ供給される基板方
向が同一となるように基板回動手段で回動させた後に基
板保持ステージの基板保持面上に基板移載手段で移送す
るようにするため、鈍角または直角に隣設配置された各
基板処理装置への基板セッティング方向を同一方向とす
ることができて、従来のように多面取りやタイトル表示
などで生じる不都合を解消することができる。
【0247】さらに、本発明の請求項9によれば、多関
節ロボットなどの基板移載手段で、隣設配置された各基
板処理装置にそれぞれ供給される基板方向が同一となる
ように処理前基板を移送することで全ての基板方向を揃
えて基板端縁処理を行うため、従来、次工程に設けてい
たエッジリンス処理(端縁処理)を塗布処理などの基板
処理工程の搬送経路途中に設けることができて設置スペ
ースの共用化を図ることができ、システム全長を短縮化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の基板処理システムの概略
要部構成を示す一部断面図である。
【図2】図1の基板処理システムの概略要部構成を模式
的に示す平面図である。
【図3】図1の旋回手段の基板保持ステージを塗布装置
にセッティングした状態を模式的に示す基板処理システ
ムの一部側面図である。
【図4】トグルクランプ機構が取付られた状態を示す図
3のE部の拡大図である。
【図5】図1の旋回手段の旋回駆動手段およびステージ
移動手段の動作を説明するための概略要部構成を模式的
に示す斜視図である。
【図6】図1の旋回手段における回動制御の一例を模式
的に示す制御構成図である。
【図7】図2の基板移載手段8の概略要部構成を模式的
に示す一部斜視図である。
【図8】本発明の基板回動手段の概略要部構成を模式的
に示す斜視図である。
【図9】図8における基板センタリング制御の構成を示
すブロック図である。
【図10】(a)〜(c)は図1の基板処理システムの
動作を示す図である。
【図11】(a)〜(c)は図1の基板処理システムの
動作を示す図である。
【図12】(a),(b)は図1の基板処理システムの
動作を示す図である。
【図13】図9に対する変形例であって、(a)は基板
に対するエッジ検知位置を示す図、(b)は基板とエッ
ジ検知位置とが左側で全て外れた場合の図、(c)は基
板とエッジ検知位置とが左側で1つ外れた場合の図、
(d)は図13(a)〜図13(c)に対する変形例
で、エッジ検知位置に対する基板の移動制御を示す図あ
る。
【図14】図8の基板回動手段におけるセンタリング機
構がメカニカル機構の場合を示す斜視図である。
【図15】図8および図14に対する変形例であって、
クールプレートを用いる場合の概略構成を模式的に示す
斜視図である。
【図16】本発明の実施形態2の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図である。
【図17】図16の基板処理システムの概略要部構成を
模式的に示す斜視図である。
【図18】図16の変形例を模式的に示す平面図であ
る。
【図19】図18の変形例の斜視図である。
【図20】本発明の実施形態3の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図である。
【図21】図20の基板処理システムの概略要部構成を
模式的に示す斜視図である。
【図22】図20の第1変形例を模式的に示す平面図で
ある。
【図23】図22の変形例の斜視図である。
【図24】図20の第2変形例を模式的に示す図であっ
て、塗布装置2bに基板受渡しする場合の平面図であ
る。
【図25】図24の変形例の斜視図である。
【図26】本発明の実施形態4の基板処理システムの概
略要部構成を模式的に示す平面図である。
【図27】図26の基板処理システムの概略要部構成を
模式的に示す斜視図である。
【図28】図26の変形例を模式的に示す平面図であ
る。
【図29】図28の変形例の斜視図である。
【図30】仮想の従来技術における塗布システムの要部
構成を模式的に示す正面図である。
【図31】図30の多関節ロボットにおけるアーム部の
先端吸着部分におけるトグル式チャック開閉機構の要部
構成を示す側面図である。
【図32】図31のトグル式チャック開閉機構を模式的
に示す動作説明用の斜視図である。
【符号の説明】
1 基板処理システム 2a,2b 塗布装置 3a,3b 基板保持ステージ 4a,4b 旋回手段 6 処理前基板搬送経路 6a 取込位置 6x 入口側基板待機位置 7 基板 8a 処理前基板移載手段 8b 処理済み基板移載手段 9 処理済み基板搬送経路 9a 受渡位置 9x 出口側基板待機位置 10a,10b セッティング位置 11 ノズル手段 20a 旋回駆動手段 109,120,140 基板処理システム 110a,110b 搬送旋回アーム 121a 処理前基板移載手段 121b 処理済み基板移載手段 121aa,121bb 基板載置部 133,133a 基板水平搬送ロボット 141,141a 多関節水平ロボット 160,121aaa,121bbb,132 基板
回動手段 190 エッジリンス処理装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B65G 49/06 B65G 49/06 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直または傾斜姿勢の基板に対して処理
    を施す第1の基板処理手段と、 該第1の基板処理手段の処理中に当該基板を前記垂直ま
    たは傾斜姿勢で保持するとともに、処理後に当該基板を
    所定姿勢に姿勢変換する第1の姿勢変換手段と、 垂直または傾斜姿勢の基板に対して処理を施す第2の基
    板処理手段と、 該第2の基板処理手段の処理中に当該基板を前記垂直ま
    たは傾斜姿勢で保持するとともに、処理後に当該基板を
    所定姿勢に姿勢変換する第2の姿勢変換手段と、 前記第1および第2の姿勢変換手段から前記所定姿勢の
    基板を受け入れて保持する第1の受入手段と、 該第1の受入手段から基板を受け入れて保持する第2の
    受入手段と、 該第2の受入手段を回動させることにより第2の受入手
    段により保持した基板を当該基板面内において回動可能
    な基板回動手段と、 を有することを特徴とする基板処理システム。
  2. 【請求項2】 前記基板回動手段による回動後の基板に
    対して後処理を施す後処理手段をさらに備えたことを特
    徴とする請求項1記載の基板処理システム。
  3. 【請求項3】 前記基板回動手段は、 前記第2の受入手段により保持した基板の搬送元が前記
    第1の姿勢変換手段であるか前記第2の姿勢変換手段で
    あるかに応じて当該基板を回動させるものであることを
    特徴とする請求項1または2記載の基板処理システム。
  4. 【請求項4】 前記基板回動手段は、 前記第2の受入手段により保持した基板の搬送元が前記
    第1の姿勢変換手段であるか前記第2の姿勢変換手段で
    あるかに応じて、当該基板の搬送元である前記第1の姿
    勢変換手段と前記第2の姿勢変換手段との位置関係に応
    じた回動角度だけ、当該基板を回動させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板
    処理システム。
  5. 【請求項5】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 前記基板処理装置が対向配置され、 この対向配置された各基板処理装置に対してそれぞれ、
    基板を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部
    を回動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の
    何れかになるように前記基板保持ステージを回動自在な
    各旋回手段がそれぞれ配置され、 前記対向配置された各基板処理装置のうち一方の基板保
    持ステージから移載される基板のみ180度方向転換さ
    せる基板回動手段と、 前記対向配置された各基板処理装置のうち一方の基板保
    持ステージから前記基板回動手段に移載され前記基板回
    動手段で180度方向転換された基板および、他方の基
    板保持ステージから前記基板回動手段に移載された基板
    に対して基板端縁処理を行う基板端縁処理手段と、 前記処理前基板搬送経路から前記所定角度姿勢の基板保
    持ステージの基板保持面上に基板を移送すると共に、前
    記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を前記所
    定角度姿勢の基板保持ステージから前記基板回動手段上
    に移送する基板移載手段とが配置されたことを特徴とす
    る基板処理システム。
  6. 【請求項6】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 前記基板処理装置が対向配置され、 この対向配置された各基板処理装置に対してそれぞれ、
    基板を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部
    を回動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の
    何れかになるように前記基板保持ステージを回動自在な
    各旋回手段がそれぞれ配置され、 前記処理前基板搬送経路から移載され、前記対向配置さ
    れた各基板処理装置のうち一方に供給される基板のみ1
    80度方向転換させる第1基板回動手段と、 前記対向配置された各基板処理装置のうち一方の基板保
    持ステージから移載される基板のみ180度方向転換さ
    せる第2基板回動手段と、 前記対向配置された各基板処理装置のうち一方の基板保
    持ステージから前記第2基板回動手段に移載され前記第
    2基板回動手段で180度方向転換された基板および、
    他方の基板保持ステージから前記第2基板回動手段に移
    載された基板に対して基板端縁処理を行う基板端縁処理
    手段と、 この第1基板回動手段から前記所定角度姿勢の基板保持
    ステージの基板保持面上に処理前基板を移送すると共
    に、前記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を
    前記所定角度姿勢の基板保持ステージから前記第2基板
    回動手段上に移送する基板移載手段とが配置されたこと
    を特徴とする基板処理システム。
  7. 【請求項7】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 前記基板処理装置が鈍角または直角に隣設配置され、 この隣設された各基板処理装置に対してそれぞれ、基板
    を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部を回
    動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れ
    かになるように前記基板保持ステージを回動自在な各旋
    回手段がそれぞれ隣設され、 前記処理前基板搬送経路から移載され、前記隣設配置さ
    れた各基板処理装置にそれぞれ供給される基板方向が同
    一となるように回動させる基板回動手段と、 前記基板回動手段で回動処理された基板に対して基板端
    縁処理を行う基板端縁処理手段と、 この基板回動手段からの基板を前記所定角度姿勢の基板
    保持ステージの基板保持面上に移送すると共に、前記基
    板処理装置で基板処理された処理済み基板を前記所定角
    度姿勢の基板保持ステージから前記処理済み基板搬送経
    路上に移送する基板移載手段が配置されたことを特徴と
    する基板処理システム。
  8. 【請求項8】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 前記基板処理装置が鈍角または直角に隣設配置され、 この隣設された各基板処理装置に対してそれぞれ、基板
    を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部を回
    動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れ
    かになるように前記基板保持ステージを回動自在な各旋
    回手段がそれぞれ隣設され、 前記処理前基板搬送経路から移載され、前記隣設配置さ
    れた各基板処理装置にそれぞれ供給される基板方向が同
    一となるように回動させる第1基板回動手段と、 前記隣設配置された各基板処理装置の基板保持ステージ
    からそれぞれ移載される基板の方向が同一となるように
    回動処理する第2基板回動手段と、 前記第2基板回動手段で回動処理された基板に対して基
    板端縁処理を行う基板端縁処理手段と、 この第1基板回動手段から前記所定角度姿勢の基板保持
    ステージの基板保持面上に処理前基板を移送すると共
    に、前記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を
    前記所定角度姿勢の基板保持ステージから前記第2基板
    回動手段上に移送する基板移載手段とが配置されたこと
    を特徴とする基板処理システム。
  9. 【請求項9】 処理前基板搬送経路を所定搬送角度姿勢
    で搬送されてきた処理前基板を基板処理装置の基板処理
    位置上に移送して垂直または傾斜姿勢で基板処理すると
    共に、この基板処理装置で基板処理された処理済み基板
    を前記基板処理装置の基板処理位置から処理済み基板搬
    送経路に移送する基板処理システムにおいて、 前記基板処理装置が鈍角または直角に隣設配置され、 この隣設された各基板処理装置に対してそれぞれ、基板
    を保持する基板保持ステージの基板保持面が軸支部を回
    動中心として所定角度姿勢と垂直または傾斜姿勢の何れ
    かになるように前記基板保持ステージを回動自在な各旋
    回手段がそれぞれ隣設され、 前記処理前基板搬送経路から前記所定角度姿勢の基板保
    持ステージの基板保持面上に処理前基板を移送すると共
    に、前記基板処理装置で基板処理された処理済み基板を
    前記所定角度姿勢の基板保持ステージから前記処理済み
    基板搬送経路の受渡位置上に基板方向が同一となるよう
    に移送する基板移載手段と、 この基板移載手段で前記受渡位置上に移載された基板に
    対して基板端縁処理を行う基板端縁処理手段とが配置さ
    れたことを特徴とする基板処理システム。
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