JPH11226313A - 固液分離装置の濾板構造 - Google Patents

固液分離装置の濾板構造

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JPH11226313A
JPH11226313A JP10051244A JP5124498A JPH11226313A JP H11226313 A JPH11226313 A JP H11226313A JP 10051244 A JP10051244 A JP 10051244A JP 5124498 A JP5124498 A JP 5124498A JP H11226313 A JPH11226313 A JP H11226313A
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filter plate
filter
solid
frame
liquid separation
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JP10051244A
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Takeshi Hoya
武司 保谷
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TOFUKU KK
TOUFUKU KK
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TOFUKU KK
TOUFUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フィルタープレス等の固液分離装置に用いる濾
板を軽量化しながらも強度,剛性を充分にし、小サイズ
化,コンパント化が可能になるようにし、しかも、固液
分離機能が充分に維持され、取り扱い性が良好であるよ
うにする。 【解決手段】濾板4' において濾枠15に対し介装する
濾板本体8' を超硬鋼板性にし、その両側面に所定数の
ボス22を相互に面当接するように突出させ、中央部に
はスラリー供給部12' を対設し、該濾板本体8' の表
面には濾液ガイド溝9を形成することなく、メッシュシ
ートを介し濾過液の滲出を図り、又、濾板本体と8' と
濾枠15との間の取合い部においては、ポリプロピレン
(PP)製の補強体14をワンタッチ的に嵌着して軽量
化を図りながら強度,剛性の維持を図るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、各種生産工場からの
排液や建設現場からの汚泥等を含むスラリーを固液分離
する装置の濾板構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が著しく豊かにな
り、それに伴って産業活動も著しく隆盛になってはきた
が、これに伴って製造業、建設業等を含めて公害問題や
環境破壊問題等も発生するようになり、就中、工場廃液
や各種作業現場からの汚泥等を含むスラリーの排出量は
著しく大量になり、そのまま廃棄すると地下水汚染や海
水や河川等の汚染をきたして甚だしい環境破壊や衛生悪
化等の公害問題を生ずるようになるために、かかるスラ
リーの処理が重要視されるようになり、該スラリーの確
実な固液分離を図り、液分は無害化して河川等に排水
し、有害な固形部分は焼却埋立て処理し、又、回収して
有効利用等するようにされているが、該固液分離効率が
高く、確実なスラリー処理が可能である等のさまざまな
メリットから所謂フィルタープレスが広く用いられてい
る。
【0003】かかるフィルタープレスは図7に示す様
に、ベース1に一対のスタンド2,3を立設し、図上一
方側のスタンド2の一側寄りに鋳物製の濾板4,4…を
ガイドレール5に沿って進退移動自在にすると共に、他
方のスタンド3に設けた油圧シリンダー6により開枠,
枠締自在にし、枠締状態での固液分離作用による濾液は
排液シュート7を介して所定に排出され、開枠によりケ
ーキが所定に剥離落下除去されるようにされている。
【0004】而して、該フィルタープレスにおいて、図
8に示す様に、各濾板4は上述の如くその鋳物製の濾枠
本体を一体的に有する濾板本体8の両側面に濾液ガイド
溝9,9…が放射状、或いは、上下方向に設定数所定態
様で刻設されて下側の濾液排出口10に接続され、その
表裏面に添設される濾布11に対しスラリー供給口12
から濾板本体8,8間のスラリー室に供給されるスラリ
ーを枠締時に所定の高圧で該スラリー室で押圧させて固
液分離させ、濾布11より分離される濾液を濾板本体8
の濾液ガイド溝9を介して濾液排出口10に導いて排液
処理するようにして固液分離するようにされている。
【0005】したがって、各濾板4に於ては高圧で供給
されるスラリーに対向するための油圧シリンダ6による
該各濾板4に対する枠締時の締付け圧が大きいことによ
り、相当の強度と剛性を有しておらねばならず、又、操
作時は勿論のこと、保守,点検,整備等や交換時に損傷
が生じて固液分離機能に著しい障害を及ぼすことがない
ようにするために、上述した如く一般には濾枠を一体に
有する濾板本体8が強固な鋳物製にされており、したが
って、相当の重量であり、取り扱いに大きな動力や労力
を要して作業性が煩瑣であるという欠点があるうえに、
開枠,枠締時の油圧シリンダ6の使用電力が高く、又、
製造は勿論のこと、組付けにも多大な工数がかかり、コ
スト高になる不利点があるうえに、メンテナンスがし難
いという難点があった。
【0006】これに対処するに、出願人の先願発明であ
る特開平2−268804号公報発明等があって、短円
筒状の濾枠を用いることによりフィルタープレスの製造
が容易であるばかりでなく、その断面円形の耐圧性を利
用して大押圧力による固液分離が行われ、開枠や締枠も
し易く、ランニングコストが低く、メンテナンス性も良
いという利点があるフィルタープレスが実用化されるよ
うになってはきている。
【0007】しかしながら、該種フィルタープレスにお
いては濾枠が断面円形のリング状の短円筒状にされてい
るために、金網等のメッシュ体や濾布の添設がし難いと
いう不都合さがあった。
【0008】これに対し、同じく出願人の先願発明であ
る特開平3−202105号公報発明においては、上記
断面円形の短円筒状の濾枠に対しその周辺のフランジに
対し濾布の縁部分をオーバーハング状に全体的にカバー
し、スラリーに対するシール性を良好にし、又、剥奪操
作がし易いようにした技術も開示してあるが、該濾布が
円形の平面状であることから濾枠のフランジに対するカ
バーする際に相対向する濾布のホチキス等による縫い付
けがし難いばかりでなく、皺が発生し易く完全なカバー
状態が現出され難いというマイナス点があった。
【0009】更に、当該先願発明にあっては濾板本体が
ゴム製のディスク状に形成されているために、枠締の際
のスラリーの高圧により該濾板が変形し易いというネッ
クがあり、開枠や枠締の際に濾板や濾枠が位置ずれを起
こすというデメリットがあった。
【0010】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づくフィルタープレス等の固液分離装置における濾板
の重量過大や該濾板に対する濾布の添設の問題点を解決
すべき技術的課題とし、濾枠を軽量で耐圧性が良く、濾
布の添設もし易く、スラリー室に於ける濾板本体の配設
が均一状態にされ、設計通りの高効率の固液分離がされ
得、又、操作もし易くされるようにして公害防止産業に
於ける固液分離技術利用分野に益する優れた固液分離装
置の濾板構造を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、短円筒状に分割され周面に排液
溝を形成されている濾枠内に濾布を表面に添設されてい
る濾板本体が配設され該濾板本体の中心部にスラリー供
給パイプが該濾板本体間のスラリー室に連通するスリッ
トを有して具備され、又、該各濾板本体の表面に複数の
ボスが相対向して突設され該濾板本体の周縁部に上記濾
枠の周面の排液溝に連通する通液孔が形成されている固
液分離装置の濾板構造であって、該濾板本体が超硬鋼鉄
製板体により形成され、而して該濾板本体の濾枠に対す
る取付部には両側からポリプロピレン等の合成樹脂製の
補強体が固設されていることを基幹とし、而して、上記
濾板本体と濾枠との間に合成樹脂製の濾枠に対しワンタ
ッチ式に補強体が介設されているようにし、上記メッシ
ュシートが前記各ボスに嵌装され、濾布シートが該各ボ
スをカバーしているようにし、又、上記補強体が濾枠に
対しノッチを介し嵌着されているようにもし、更に、上
記メッシュシートと濾布シートとが濾板本体と補強体と
の間に挾装されているようにし、そして、上記濾布が補
強体又は濾枠にパンチングを介して一体張設されている
ようにした技術的手段を講じたものである。
【0012】
【作用】而して、工場廃液や建設現場からのスラリーを
フィルタープレス等を介し固液分離するに際し、油圧シ
リンダーを介して枠締めされた各超硬鋼板製の所定薄肉
層の濾板の間のスラリー室にスラリー供給パイプ、及
び、各供給パイプに嵌装されたスライダーのスリットを
介し各濾板間のスラリー室に圧送供給され、油圧シリン
ダーを介し強固に濾枠相互が枠締され、枠締圧力上昇に
伴って相隣る各濾板本体のボス相互が面当接されて各濾
板の撓みや変形をなくし、当該枠締に際し、各濾枠に固
設したオスピン、及び、メスピンを介し濾板本体や濾枠
の周方向変位やずれを生じないように位置決めされ、安
定した濾板の枠締姿勢においてスラリーの濾過液は濾布
を通りメッシュ体を介し濾板の周縁部に設けられた通液
孔を介し濾枠の排液溝に排液され、而して、濾枠は相隣
る部分に断面半円形状のノッチを嵌設され、その一方側
にはO−リングを嵌装して濾枠相互の枠締めに際しての
枠締プロセスにおけるシール性を確実に保持し、各スラ
リー室にはケーキが残留し、固液分離作用後開枠して各
スラリー室に残留したケーキ分を落下させて除去し、適
宜に焼却廃棄等の処分に供し、濾布とメッシュ体とパン
チングを介して固設することにより所定に洗浄,交換等
のメンテナンスに供するようにし、フィルタープレスの
作動効率が良く、設計通りに安定した固液分離が行わ
れ、耐久性も向上し、著しく軽量化されることにより小
サイズ化,コンパクト化が図れ、操作性も良く、イニシ
ャルコストは勿論のこと、ランニングコストも安くする
ことが出来るようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を実施例の態様として図1〜図6に基づい
て説明すれば以下の通りである。
【0014】尚、図7,図8と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。
【0015】当該実施例はフィルタープレスの濾板に適
用した態様である。
【0016】次に、4' はこの出願の発明の要旨の中心
を成す濾板であり、大別してリング状の短パイプの濾枠
15と濾板本体8' と濾布としてのメッシュシート9'
、及び、濾布11' 、及び、中央のスラリー供給部1
2' の5体からなるものであり、各構成別に説明する
と、濾枠15はその内外の周面に凹状のリング状の排液
溝10' ,10''を形成されており、両排液溝10' ,
10''の間には通液孔13が穿設されて連通されてい
る。
【0017】而して、該濾枠15の外周面の内外面に向
けて位置合せ用のオスピン19とメスピン20とが軸方
向に中心を一致させて固設されており、又、該各濾枠1
5の両表面には断面半円形のリング状のノッチ16,1
6が刻設されており、いずれか一方の該ノッチ16には
O−リング17が嵌設されて枠締の際のシール性を確実
に図るようにされている。
【0018】而して、濾板本体8' は超硬鋼板製のもの
であり、該超硬鋼板製の濾板本体8' は在来態様の硬度
40〜50゜に対し、硬度128〜180゜もの超硬度
を有するものであり、したがって、その肉厚は在来態様
の鋳物製の濾板本体8等に比し、数mm〜十数mm程度
の薄肉厚にされ軽量化がなされるようにされており、そ
の周縁部は濾枠15の内側の排液溝10''内に嵌着さ
れ、周方向に部分的に溶接されているものである。
【0019】そして、該超硬鋼板製の濾板本体8' の両
側面の表面には図1,図4に示す様に、短円筒状のボス
22がその外面を滑らかなフラット面にされて該濾板本
体8' に座ぐり孔22' を介し適宜に各該ボス22を圧
入嵌着して濾枠15の軸方向肉厚の程度に突出して相隣
る濾板本体8' から相互に突出するボス22の先端が上
述する如く、濾布シート11' を介し圧着状態にし、面
当接するようにされて該相隣る濾板本体8' ,8' 間の
スラリー室間の圧力が高圧になっても、各濾板本体8'
が変形したり撓むことがないようにされている。
【0020】尚、該ボス22の座ぐり孔22' の成形加
工は該濾板本体8' が超硬鋼板製であるために、成形加
工が困難であるが当該加工を工作機械の超硬座ぐり盤に
より所定に加工することが出来る。
【0021】又、各濾板本体8' の中央部分には同じく
超硬工作機械により所定径の孔23' が形成されて該座
ぐり孔22' にスラリー供給部12' の短パイプ23が
挿通されて濾板本体8' の両面に近接してフランジ2
4,24が嵌設されている。
【0022】そして、該スラリー供給用の短パイプ23
の両端部にはスラリー供給用のスリット25を所定数斜
設されたスリーブ26が図2に示す様に、スラリー供給
用の短パイプ23に対しスライド自在に挿通されてい
る。
【0023】而して、該濾板本体8' の両側面には上記
各ボス22、及び、スラリー供給用の短パイプ23を貫
挿して所定の金属製や硬質プラスチック等の合成樹脂製
のメッシュシート9' が添設されており、該メッシュシ
ート9' の外側には該各ボス22をオーバーハングして
カバーするように通常の濾布シート11' が添設されて
いる。
【0024】したがって、この出願の発明の濾板本体8
' の表面には図8に示す様な在来態様の濾液ガイド溝9
等が設けられておらず、又、該濾液ガイド溝9は該濾板
本体8' が超硬鋼板製であるために、加工が難しく成形
加工されておらず、濾布シート11' を濾過された濾液
はメッシュシート9' を介し濾枠15の外側の排液溝1
0' に対し、内側の排液溝10''を介し通液孔13を介
し濾過された清澄液が排液されるようにされているもの
である。
【0025】而して、各相隣る濾板本体8' ,8' のス
ラリー室に印加されるスラリー圧は濾枠15の濾板本体
8' との境界部において一般的に強く作用するために、
この出願の発明においては該濾板本体8' と濾枠15と
の取合い部にポリプロピレン製の補強体14をワンタッ
チ的に嵌設するようにされており、該補強体14は断面
梯形であり、その外側面は濾板本体8' の表面に平行に
形成され、内面はテーパー形状に斜設され、該濾枠15
側の外面にはテーパー面27が外広がり形状に一体成形
されて濾枠15の内面に周方向に所定数形成された蟻溝
タイプのノッチ27' は、図6に示す様に、縦位置に一
体的に嵌着結合するようにされており、この場合、該補
強体14が濾枠15の内周面に対し全周的に嵌着される
がために、周方向少くとも2箇所以上の背切り部14'
が形成されて完全にリング形状を保持し、該補強体14
を濾枠15に嵌着させると共に濾板本体8' に対しメッ
シュシート9' を間にして密着状態に固設し、該濾板本
体8' の両側面から補強し濾枠15に一体的に固設状態
を保持するようにされている。
【0026】而して、濾布シート11' の端部は該補強
体14が濾枠15に嵌設される組み合わせ時にパンチン
グ28を介して一体的に固設するようにされている。
【0027】尚、図1において5' ,5' は濾板4' の
枠締め開枠時のレールガイドである。
【0028】上述構成において、図1,図4に示す様
に、組み立てられたフィルタープレスの各濾板4' の中
央部のスラリー供給部12' に対し、図示しない工場廃
液等のスラリーを供給すると各相隣る濾板本体8' ,8
' 間のスラリー室にはスラリー供給部12' のスリーブ
26の各スリット25を介しスラリーが所定に供給され
て枠締めされた各濾板4' 間のスラリー室に充満されて
油圧シリンダー6により枠締圧が増加されると濾過作用
が始まり、濾過液は内側の濾布シート11' を介し滲み
出て外側、即ち、濾板本体8' に添着されているメッシ
ュシート9' を介し濾枠15の内側の排液溝10''に入
り、通液孔13を介し外側の排液溝10'を介し所定に
廃液されていく。
【0029】このように、各濾板4' が枠締めされるに
際し、該濾枠15の外側面に固設されたオスピン19、
メスピン20が相互にセンタリングされて固定され、周
方向の変位や変動は避けられ、又、該各濾枠15の相対
向する面に設けられたノッチ16に介装されているO−
リング17により各濾枠15、即ち、濾板4' の相互の
シール性は確実に保持される。
【0030】又、枠締め状態にあっては各相隣る濾板本
体8' の所定数のボス22,22相互が相対向して濾布
シート11' を間にして面当接し、スラリー室における
スラリーの供給圧が増強されても相互に該ボス22相互
の押圧支持により濾板本体8' の変形は阻止され、又、
該濾板本体8' 自体が超硬鋼板製であることによって充
分な強度と剛性を有してその変形は阻止され、充分に濾
板本体8' としての機能を保持することが出来る。
【0031】したがって、濾板本体8' が在来態様のゴ
ム製等と異なって薄肉圧でありながら、充分な強度,剛
性を有していることから、コンパクト化,小サイズ化が
図れ、充分にフィルタープレスとしての固液分離装置の
固液分離機能が図られるものである。
【0032】又、枠締時にはレールガイド5' ,5' を
介し該濾板4は油圧シリンダー6によりガイドレール5
に沿ってスライドするようにされることは勿論のことで
ある。
【0033】尚、上記補強体14はポリプロピレン(P
P)等の所定の硬質合成樹脂製のもので全体的な軽量化
を補助するものである。
【0034】この間、図1,図4の如く初期組付された
濾板4' ,4' を図7に示す在来態様の如く、そのレー
ルガイド5' ,5' をガイドレール5に装架して図示し
ないスラリータンクにより、所定にスラリーを各濾板4
' のスラリー室に供給し、油圧シリンダー6を介し枠締
すると、該スラリーはスラリー供給部12' のスリーブ
26のスリット25を介し相隣る濾板4' ,4' 間のス
ラリー室に供給充満され、油圧シリンダー6を介し、枠
締圧を強化すると該スラリー室内のスラリーには固液分
の作用が働き、濾過液体分は濾布シート11' を滲み出
して濾板本体8' の表面に添設されたメッシュシート9
' を介し濾枠15の内側の排液溝10''に浸出し、通液
孔13を介し外側の排液溝10' を介し所定に廃液され
ていく。
【0035】そして、液分を濾過されたケーキ分は濾板
4' ,4' 間のスラリー室に残留する。
【0036】その間、各濾板4' においては濾枠15の
間にはO−リング17が嵌着されているために、確実に
シールされリーク等は生ぜず、又、各濾板本体8' ,8
' 間にはボス22が突設されてその対向面が濾布シート
11' を介し面当接されてスラリー室の圧力による濾板
本体8' の変形や曲りを防止出来ることは勿論のこと、
該濾板本体8' 自体が超硬鋼板製であるために充分な強
度,剛性を有し、初期セット姿勢を保持されて変形や曲
り等を生ずることがない。
【0037】そして、この間、濾板本体8' の濾枠15
に対する強度は補強体14が表面側から濾枠15に嵌着
されて固定状態にされ、濾板本体8' との取合い姿勢を
維持し、そのセット姿勢が変化することがなく、固液分
離作用を確実に継続していく。
【0038】而して、当該固液分離作用が所定に完了す
ると、油圧シリンダー6を後退させて各濾板4' を開枠
するが、当該スラリー室に貯留残置されているケーキ分
は在来態様同様にシュート7を介して所定に落下させて
適宜に次段に送給されて所定の処分に供される。
【0039】上述の如く、この出願の発明によれば、濾
板4' において濾板本体8' が超硬鋼板製であるため
に、在来態様のゴム製のものに比べてその板厚が薄くな
り、小サイズ,コンパクト化が促進されるために、全重
量的に軽量化が促進され、しかも、固液分離機能は何ら
損われることはなく、又、軽量化が図られるために、枠
締めや開枠等の諸作業がスムーズ、且つ、スピーディー
に行われるという見るべき点がある。
【0040】しかも、濾板本体の濾枠に対する取付具の
取り合いにおいて該濾板本体の両側からポリプロピレン
(PP)等の硬質合成樹脂を補強体としてワンタッチ的
に固定して補強体とすることにより、より軽量化にプラ
スし、しかも、濾枠と濾板本体の取合い部における強
度,剛性が充分に補強され得るという利点がある。
【0041】尚、この出願の発明の固液分離の適用対象
はフィルタープレスに限らず、他の固液分離装置に用い
られることは勿論のことである。
【0042】
【発明の効果】以上、この出願の発明によればフィルタ
ープレス等の固液分離装置により工場廃液や建設現場か
ら排出されるスラリー等の廃液を含む液を確実に固液分
離し、濾過液は無害裡に処理されて河川等に排出され、
ケーキ分は焼却処理して減容化して埋設処理する等に際
し、該濾板において濾板本体を超硬鋼板製にしたことに
よりその肉厚が薄くされ、軽量化が図れ、フィルタープ
レス等の固液分離装置の作業性が向上するという優れた
効果が奏される。
【0043】又、該濾板本体が超硬鋼板製であることに
より、その表面に所定数突出させたボスを介し隣設する
濾板本体との間のスラリー室のスラリーの圧力が増加し
ても、該超硬鋼板製の濾板本体が充分な強度,剛性を有
し、又、ボスの相互の当接により濾板本体が変形や曲り
等を生ぜず、、固液分離機能が経時的に変質しないとい
う優れた効果が奏される。
【0044】又、該濾板本体が超硬鋼板製であることに
より、固液分離に際しての液分のガイド溝等を形成する
ことが困難であっても、濾布としてのメッシュシートを
添設することにより、濾過液は該メッシュシートと濾板
本体の微少間隙を介し排液溝に滲み出し廃液されること
が出来る効果が奏される。
【0045】そして、濾板本体と濾枠の取合い部に対し
て合成樹脂製の補強体を介装させることにより、該取合
い部における強度を充分にバックアップすることが出
来、軽量化にもプラスする効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の部分切截斜視図で
ある。
【図2】スラリー供給部の部分断面側面図である。
【図3】濾布の断面側面図である。
【図4】この出願の発明の濾板の半断面側面図である。
【図5】補強体の部分平面図である。
【図6】補強体と濾枠の嵌合取合い部分斜視図である。
【図7】一般態様の固液分離装置としてのフィルタープ
レスの概略側面図である。
【図8】従来技術に基づく濾板の縦配列の側断面図であ
る。
【符号の説明】
13 通液孔 15 濾枠 9' メッシュシート 11' 濾布シート 8' 超硬鋼板製の濾板本体 12' スラリー供給部 25 スリット 22 ボス 10' ,10'' 排液溝 14 補強体 27' ノッチ 28 パンチング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】短円筒状に分割され周面に排液溝を形成さ
    れている濾枠内に濾布を表面に添設されている濾板本体
    が配設され該濾板本体の中心部にスラリー供給パイプが
    該濾板本体間のスラリー室に連通するスリットを有して
    具備され、又該各濾板本体の表面に複数のボスが相対向
    して突設され該濾板本体の周縁部に上記濾枠の周面の排
    液溝に連通する通液孔が形成されている固液分離装置の
    濾板構造において、該濾板本体が超硬鋼鉄製板体により
    形成され、而して該濾板本体の濾枠に対する取付部には
    両側から合成樹脂製の補強体が固設されていることを特
    徴とする固液分離装置の濾板構造。
  2. 【請求項2】上記濾布が濾板本体側のメッシュシートと
    その外側の濾布シートよりなることを特徴とする請求項
    1記載の固液分離装置の濾板構造。
  3. 【請求項3】上記メッシュシートが前記各ボスに嵌装さ
    れ、濾布シートが該各ボスをカバーしていることを特徴
    とする請求項1記載の固液分離装置の濾板構造。
  4. 【請求項4】上記補強体が濾枠に対しノッチを介し嵌着
    されていることを特徴とする請求項1記載の固液分離装
    置の濾板構造。
  5. 【請求項5】上記メッシュシートと濾布シートとが濾板
    本体と補強体との間に挾装されていることを特徴とする
    請求項1記載の固液分離装置の濾板構造。
  6. 【請求項6】上記濾布が補強体又は濾枠にパンチングを
    介して一体張設されていることを特徴とする請求項1記
    載の固液分離装置の濾板構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020054960A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 株式会社笹山工業所 フィルタープレス装置の濾板構造及びフィルタープレス装置

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