JPH11225803A - 防滑部材および防滑部材の製造方法 - Google Patents

防滑部材および防滑部材の製造方法

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JPH11225803A
JPH11225803A JP33266098A JP33266098A JPH11225803A JP H11225803 A JPH11225803 A JP H11225803A JP 33266098 A JP33266098 A JP 33266098A JP 33266098 A JP33266098 A JP 33266098A JP H11225803 A JPH11225803 A JP H11225803A
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molding
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敬司 平岡
Tomohiro Hayashi
朋宏 林
Masanobu Inohara
正信 井ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時にスキージ工程を必要としない防滑部
材を提供する。 【解決手段】 多数の防滑用凸部1を基布Fにおける投
錨作用を有する表面に固着した防滑部材に関し、防滑用
凸部1をゴム製とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野:本発明は、靴の外底等とし
て用いることができる防滑部材および防滑部材の製造方
法に関するものである。
【0002】従来技術の説明:従来より、不織布のよう
な風合いの柔らかな基布に、ポリウレタンエラストマー
からなる防滑用凸部を固着した防滑部材が知られている
(たとえば、特開平6−826号公報参照)。かかる防
滑部材は、基布を用いていることにより、軽量性、屈曲
性を発揮する他、靴底として用いた場合には、意匠の自
由度やミッドソールとの接着性が向上するなど種々の利
点を有する。
【0003】つぎに、前記防滑部材の従来の製造方法の
一例について説明する。図6は前記特開平6−826号
公報に開示された従来の製造方法を示しており、図6
(a)はウレタン樹脂の注入工程を示す斜視図、図6
(b)は「スキージ」工程を示す斜視図、図6(c)は
加熱工程を示す斜視図、図6(d)は防滑部材を示す斜
視図である。図6(a)に示すように、ポリウレタン樹
脂Uを金型100に供給した後、図6(b)のように、
金型100の表面に溢れている余分のポリウレタン樹脂
Uを治具101で掻き取った後(スキージした後)、 1
00℃で5〜15分間加熱熟成する。つぎに、図6(c)に
示すように、不織布Fを金型100の上面に載せ、その
上に押え板102を載せて、これらを上下から押さえ付
けて型締めし、再び 120℃で30〜40分間加熱して硬化さ
せる。その後、脱型して90℃で長時間加熱し、これを冷
却して図6(d)の防滑部材(靴底)103を得る。こ
のように、前記従来技術では、金型100の表面から溢
れた樹脂Uを掻き取る「スキージ」を行うことで、不織
布Fの表面に余分なポリウレタン樹脂Uが付着しないよ
うにして、不織布Fの柔らかな風合いや、軽量性を損な
わないようにしている。
【0004】しかし、この従来技術では、ポリウレタン
エラストマーを用いているので、前述のように、前記
「スキージ」と呼ばれる作業工程が必要となるから、製
造性が低下する。しかも、前記「スキージ」工程は、熟
練を必要とする。
【0005】
【発明の概要】したがって、本発明の目的は、前記スキ
ージ工程を必要としない防滑部材および防滑部材の製造
方法を提供することである。
【0006】前記目的を達成するために、本発明の防滑
部材は、多数の防滑用凸部を投錨作用(一般に、「投錨
効果」と呼ばれている。)を有する基布に固着した防滑
部材において、防滑用凸部をゴム製としたことを特徴と
する。
【0007】一方、本発明の防滑部材の製造方法は、ま
ず、防滑用凸部に対応する多数の成形用凹部を有する金
型と押え板との間で未加硫ゴムを加圧すると共に、未加
硫ゴムを加熱することで半加硫する。この半加硫後に、
押え板を開いて金型の成形用凹部に収容されていないバ
リ部を引き剥がす。この後、防滑用凸部となる被成形部
を覆うように基布を敷設する。前記基布を敷設し、金型
を閉塞した状態で、被成形部を加圧・加熱することによ
り、被成形部を加硫すると共に、前記加硫された防滑用
凸部を基布の投錨作用を持つ表面に入り込ませて固着す
る。
【0008】本発明によれば、防滑用凸部を樹脂ではな
くゴム製としたので、前記防滑用凸部を半加硫すること
により、成形用凹部に収容されていないバリ部が硬化す
る。そのため、バリ部を剥がすことができるので、従来
の「スキージ」工程が不要になる。しかも、防滑用凸部
をゴム製としたことにより、前記防滑用凸部の硬度を小
さくすることができるから、グリップ性が向上するの
で、硬く平滑な床面や路面においても滑りが生じにくく
なる。
【0009】また、防滑用凸部の外周縁に薄肉補強部を
設ければ、防滑用凸部と基布との固着力が増大する。ま
た、前記薄肉補強部を基布の表面よりも窪ませれば、軽
量性を損なうおそれがない。
【0010】本発明において、「半加硫」とは、半分程
度加硫されることをいうのではなく、金型に供給した未
加硫ゴムの一部が完全ないしは不完全に加硫され、か
つ、残部が未加硫ないしは不完全に加硫されることをい
う。すなわち、金型に供給した未加硫ゴムのうちバリ部
となる部分が完全ないしは不完全に加硫され、かつ、未
加硫ゴムのうち成形用凹部に充填された部分が未加硫な
いしは不完全に加硫されることをいう。用いるポリマー
の種類や組成により異なるが、前記半加硫は、一般に、
金型および押え板の温度を 145℃〜 160℃(好ましくは
150℃〜 155℃)に保った状態で、未加硫ゴムを40秒〜
60秒間程度加圧・加熱することによりなされる。本製造
方法において、「半加硫」を要件とした理由は、前記被
成形部が基布の投錨作用を有する表面に入り込んだ後に
加硫されることで、防滑用凸部が基布に強固に固着され
るためである。
【0011】本発明において、防滑用凸部を構成するゴ
ムが基布に固着する理由は、基布の表面の投錨作用によ
るところが大きい。したがって、流動性の小さい半加硫
状態のゴムが基布の繊維等の微小な隙間に十分に入り込
む必要がある。かかる観点から、防滑用凸部を構成する
主ポリマーは、NR(天然ゴム)よりも分子量の小さい合
成ゴムが好ましい。また、本防滑部材を靴底等として用
いる場合には、合成ゴムとしてBR(ブタジエンゴム)、
SBR(スチレンブタジエンゴム)、あるいは、BRおよび S
BRのブレンドを用いるのが好ましい。
【0012】また、本発明において、「ゴム製」とは、
ポリマー全体に対してのゴム成分を50重量%以上有して
いるものをいう。また、防滑用凸部は発泡体または非発
泡体のいずれで形成されていてもよい。さらに、「主ポ
リマー」とは、ポリマー全体に対して、50重量%以上の
ポリマーという意味であり、合成ゴムにNRをブレンドし
たり、あるいは、BRにIR(イソプレンゴム)をブレンド
してもよい。また、本発明では、EVA(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)、RB(シンジオタクチック1,2-ポリブタ
ジエン)またはポリウレタンなどの樹脂に架橋剤を添加
したものを前記ゴムにブレンドしてもよい。なお、ポリ
マー全体に対するBRのブレンド比としては、70〜95重量
%程度が好ましく、80〜90重量%程度が更に好ましい。
また、残部のポリマーはNRまたはIRとするのが好まし
い。
【0013】
【実施例の説明】本発明は、添付の図面を参考にした以
下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであ
ろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示お
よび説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるた
めに利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求
の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の
図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を
示す。以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明す
る。図1(a)に示すように、本防滑部材Aは、基布F
の表面f1に多数のゴム製の防滑用凸部1が固着されて
なる。基布Fとしては、織物,編物および不織布を用い
ることができる。
【0014】前記防滑用凸部1は、図1(b)に示すよ
うに、基布Fにおける投錨作用を有する表面f1から裏
面に向って入り込んだ状態で基布Fに固着されている。
なお、本防滑部材Aは、前記防滑用凸部1を構成するゴ
ムの一部が基布Fの裏面f2にまで入り込んでいてもよ
い。
【0015】前記防滑用凸部1の外周縁には、ゴム製の
薄肉補強部10が防滑用凸部1に一体に形成されてい
る。前記薄肉補強部10は、防滑用凸部1の表面f1か
ら裏面f2に向って防滑用凸部1の表面f1に押し付け
られて、防滑用凸部1の表面f1よりも窪んでいる。前
記防滑用凸部1は基布Fに対して、投錨作用によって固
着されているのであるが、前記薄肉補強部10は前記投
錨作用による固着面積を増加させて、防滑用凸部1と基
布Fとの固着力を増大させている。
【0016】本防滑部材Aは、たとえば、靴底のアウタ
ーソール(接地底)の他に、サッカーシューズの甲被
(特公平1−19883号公報参照)や手袋などに採用
することができる。なお、防滑用凸部1の形状は種々の
形状を採用することができる。
【0017】ところで、ポリウレタンなどの樹脂製エラ
ストマーは、一般に、ゴムに比べて硬度(ヤング率)が
大きいので、靴底に用いると、硬く平滑な床面や路面で
は滑り易くなる。これに対し、本防滑部材Aの防滑用凸
部はゴム製なので、硬度を小さくすることができ、これ
により、グリップ性が向上する。また、ゴム製なので、
一般に耐摩耗性も向上する。
【0018】つぎに、前記防滑部材Aの製造方法につい
て説明する。本製造方法では、図2(d)に示す第1お
よび第2の金型11,12と、図2(b)に示す押え板
(いわゆる「中蓋」)13とを予め用意する。図2
(a)の第1の金型11は、防滑用凸部1(図1)に対
応する多数の成形用凹部14を有する。図2(b)の押
え板13は、第1の金型11との間で未加硫ゴムRを加
圧・加熱する際に、未加硫ゴムRを逃がすための逃げ用
凹部15を有する。前記逃げ用凹部15は、成形用凹部
14に対向しない部分に形成されている。図2(d)の
第2の金型12には、基布Fの厚みの1/3 〜1/2 程度の
基布装着凹所16が形成されている。なお、押え板13
および第2の金型12は、それぞれ、第1の金型11の
左右の端部に図示しないヒンジによって回動自在に取り
付けられており、回動させて交互に開閉できるようにな
っている。
【0019】本防滑部材を製造するには、まず、所定の
ブレンド比に配合した未加硫ゴムRの生地を図2(a)
のように、第1の金型11の上に載置する。前記未加硫
ゴムRの生地の厚さTは、成形用凹部14の深さDより
も若干大きくしておく。ついで、未加硫ゴムRの生地の
上から図2(b)のように押え板13を第1の金型11
に対して押し付けることで、第1の金型11の成形用凹
部14に未加硫ゴムRを充填する。なお、この際、未加
硫ゴムRの生地は、一部が逃げ用凹部15に逃げ、ま
た、第1の金型11と押え板13との隙間から矢印Ar
方向に逃げる。続いて、第1の金型11と押え板13と
の間で未加硫ゴムRを加圧すると共に、第1の金型11
および押え板13を約160 ℃の温度に保持することで未
加硫ゴムRを約1分程度加熱する。これにより、未加硫
ゴムRが半加硫される。すなわち、バリ部R1となる部
分の加硫を促進させると共に、成形用凹部14内の未加
硫ゴムRが差程加硫されていない状態とする。なお、第
1の金型11と押え板13との間に挟まれたバリ部R1
は、薄い薄皮状になるが、図2では、該バリ部R1の存
在を分かり易くするために、実際よりも厚く図示してい
る。
【0020】前記半加硫後、図2(c)のように、押え
板13を開いて、前記押え板13ないしは第1の金型1
1に付着したバリ部R1を、逃げ用凹部15に溜まった
部分と共に、押え板13ないしは第1の金型11から引
き剥がして除去する。なお、バリ部R1とは、成形用凹
部14に収容されていない薄肉の部分をいう。
【0021】前記半加硫後、図2(d)のように、第2
の金型12の基布装着凹所16に基布Fを装着する。な
お、この際、基布Fの表面f1を第1の金型11に対向
させる。その後、図2(e)のように、防滑用凸部1
(図1)となる被成形部R2を覆うように基布Fを敷設
する。前記基布Fを敷設した状態で、第1の金型11の
成形用凹部14を第2の金型12で閉塞して(両金型1
1,12を閉塞して)被成形部R2を加圧すると共に、
160℃で数分間加熱して加硫する。これにより、加硫さ
れた防滑用凸部1が基布Fの投錨作用を持つ表面f1に
入り込む。その後、離型して、所定の防滑部材が得られ
る。このように、本製造方法によれば、「スキージ工
程」が不要になる。
【0022】図3(a)ないし図3(e)は第2実施例
を示す。本実施例においては、図3(b)に示すよう
に、押え板13には、成形用凹部14に対向する位置
に、盛上げ用凹部13aが形成されている。この盛上げ
用凹部13aは、図3(c)のように、成形用凹部14
から未加硫ゴムRないし半加硫ゴムRが若干盛り上がっ
た状態とし、図3(e)の両金型11,12を閉じた際
に、基布Fに未加硫ゴムRを大きな圧力で接触させるた
めのものである。この実施例において、図3(b)の破
線で示すように、逃げ用凹部15は環状溝で形成されて
いる。また、この逃げ用凹部15は成形用凹部14の外
周よりも大きな内周を有し、押え板13における成形用
凹部14に対向しない部分であって、かつ、押え板13
における成形用凹部14に対向する部分の近傍に設けら
れている。図3(c)の押え板13を開く際に、せん断
力によりバリ部R1を容易に引きちぎることができるか
らである。なお、第2実施例のその他の構成や方法は前
記第1実施例と同様であり、同一部分または相当部分に
同一符合を付して、その詳しい説明を省略する。
【0023】なお、前記実施例において、図4のよう
に、成形用凹部14に周縁溝部14aを設ければ、図1
(b)の薄肉補強部10を形成することができる。ま
た、図5(a),(b)のように、押え板13における
成形用凹部14に対向する位置に逃げ用凹部15を設け
ると共に、図5(c),(d)のように、第1の金型1
1における成形用凹部14の外周囲に凸部14bを設け
た場合も、図1(b)の薄肉補強部10を形成すること
ができる。なお、前記図5の実施例の場合には、図5
(b)の逃げ用凹部15に逃げた半加硫ゴムRcが第2
の金型12により加圧され図5(d)のように、押し潰
されて、薄肉補強部10となる。
【0024】また、図2(d)の基布Fの表面f1に
は、予め表面処理を施すのが好ましい。たとえば、未加
硫ゴムRの母材を溶剤(トルエン,アセトン,MEKな
ど)とするプライマーを、成形前に、基布Fの表面f1
に含浸、塗布ないしはコーティングしてもよい。
【0025】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、図1の防滑用凸部1の形状は
円錐台形とする必要はなく、角柱状などにしてもよく、
また、薄肉補強部10を有していなくてもよい。また、
製造された防滑部材Aは、靴底の他に靴の甲被(アッパ
ー)として用いることもできる。さらに、加熱温度、加
熱時間および加圧時の圧力は、採用するゴムや基布の種
類に応じて変更してもよい。したがって、そのような変
更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内
のものと解釈される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の防滑部材の一実施例を示
す拡大斜視図、図1(b)は同拡大断面図である。
【図2】図2は製造方法の第1実施例を示しており、図
2(a)は第1の金型上に未加硫ゴムの生地を載置した
状態を示す断面図、図2(b)は前記生地を加圧・加熱
している状態を示す断面図、図2(c)は押え板を開い
た状態を示す断面図、図2(d)は第2の金型に基布を
装着した状態を示す断面図、図2(e)は基布に防滑用
凸部を固着させる工程を示す断面図である。
【図3】図3は製造方法の第2実施例を示しており、図
3(a)は第1の金型上に未加硫ゴムの生地を載置した
状態を示す断面図、図3(b)は前記生地を加圧・加熱
している状態を示す断面図、図3(c)は押え板を開い
た状態を示す断面図、図3(d)は第2の金型に基布を
装着した状態を示す断面図、図3(e)は基布に防滑用
凸部を固着させる工程を示す断面図である。
【図4】図4は第1金型の他の例を示す断面図である。
【図5】図5は製造方法の第3実施例を示しており、図
5(a)は前記生地を加圧・加熱している状態を示す断
面図、図5(b)は押え板を開いた状態を示す断面図、
図5(c)は第2の金型に基布を装着した状態を示す断
面図、図5(d)は基布に防滑用凸部を固着させる工程
を示す断面図である。
【図6】図6は従来の製造方法を示しており、図6
(a)はウレタン樹脂の注入工程を示す斜視図、図6
(b)は「スキージ」工程を示す斜視図、図6(c)は
加熱工程を示す斜視図、図6(d)は防滑部材を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1:防滑用凸部 10:薄肉補強部 F:基布 11:第1の金型 12:第2の金型 13:押え板 14:成形用凹部 R:未加硫ゴム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投錨作用を有する基布に多数の防滑用凸
    部が固着された防滑部材において、 前記防滑用凸部をゴム製としたことを特徴とする防滑部
    材。
  2. 【請求項2】 前記防滑用凸部は周縁部を有し、 前記防滑用凸部の周縁には、前記基布の表面から裏面に
    向って基布の表面に押し付けられて前記基布の表面より
    も窪んだ薄肉補強部が、防滑用凸部に一体に形成されて
    いる請求項1に記載の防滑部材。
  3. 【請求項3】 前記防滑用凸部の主ポリマーを合成ゴム
    とした請求項1に記載の防滑部材。
  4. 【請求項4】 BRおよびSBRからなる群から選択さ
    れた少なくとも1種を前記合成ゴムとして用いた請求項
    3に記載の防滑部材。
  5. 【請求項5】 前記防滑用凸部を構成するポリマー全体
    に対する前記合成ゴムのブレンド比が70〜95重量%に設
    定されている請求項4に記載の防滑部材。
  6. 【請求項6】 NRおよびIRからなる群から選択され
    た少なくとも1種を前記合成ゴムにブレンドした請求項
    5に記載の防滑部材。
  7. 【請求項7】 投錨作用を有する基布に多数の防滑用凸
    部が固着された防滑部材の製造方法であって、 前記防滑用凸部に対応する多数の成形用凹部を有する金
    型と押え板との間で未加硫ゴムを加圧すると共に、前記
    未加硫ゴムを加熱することにより半加硫する工程と、 前記半加硫後に、前記押え板を開いて前記金型の成形用
    凹部に収容されていないバリ部を引き剥がす工程と、 前記防滑用凸部となる被成形部を覆うように基布を敷設
    する工程と、 前記基布を敷設した状態で前記被成形部を加圧・加熱す
    ることにより、前記被成形部を加硫すると共に、前記加
    硫された防滑用凸部を基布の投錨作用を持つ表面に入り
    込ませて固着させる工程と、 を備えた防滑部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 投錨作用を有する基布に多数の防滑用凸
    部が固着された防滑用凸部の製造方法であって、 前記防滑用凸部に対応する多数の成形用凹部を有する第
    1の金型と、前記第1の金型との間で未加硫ゴムを加圧
    ・加熱した際にゴムを逃がすための逃げ用凹部を有する
    押え板と、前記第1の金型の成形用凹部を基布で覆った
    状態において前記成形用凹部を閉塞する第2の金型とを
    予め用意し、 前記第1の金型と押え板との間で未加硫ゴムを加圧する
    と共に、前記未加硫ゴムを加熱することにより半加硫す
    る工程と、 前記半加硫後に、前記押え板を開いて前記第1の金型の
    成形用凹部に収容されていないバリ部を引き剥がす工程
    と、 前記防滑用凸部となる被成形部を覆うように基布を敷設
    する工程と、 前記基布を敷設した状態で前記第1の金型の成形用凹部
    を第2の金型で閉塞して前記被成形部を加圧・加熱する
    ことににより、前記被成形部を加硫すると共に、前記加
    硫された防滑用凸部を基布の投錨作用を持つ表面に入り
    込ませて固着させる工程と、 を備えた防滑部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の金型および押え板を 145℃〜
    160℃の温度に保持した状態で、40秒〜60秒加熱・加圧
    することにより、前記未加硫ゴムを前記半加硫する請求
    項8に記載の防滑部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記逃げ用凹部は前記押え板に形成さ
    れた環状溝からなり、前記環状溝は前記押え板における
    成形用凹部に対向する部分の近傍に設けられている請求
    項9に記載の防滑部材の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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