JPH11225633A - 部品組立体 - Google Patents

部品組立体

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JPH11225633A
JPH11225633A JP14465898A JP14465898A JPH11225633A JP H11225633 A JPH11225633 A JP H11225633A JP 14465898 A JP14465898 A JP 14465898A JP 14465898 A JP14465898 A JP 14465898A JP H11225633 A JPH11225633 A JP H11225633A
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shaft
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康弘 人見
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憲一 川崎
Yasushi Nishimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り用リールの部品組立体において、マグネ
シウム合金製の部品と他の材質の部品とを組み合わせて
使用してもマグネシウム合金製の部品が電解腐食しない
ようにする。 【解決手段】 このスプール組立体は、釣り竿に装着さ
れて釣り糸を巻き取るためのスピニングリールのスプー
ル組立体であって、マグネシウム合金製のスプール12
と、スプール12に装着されマグネシウム合金よりイオ
ン化傾向が小さいステンレス製のスプール軸16と、ス
プール12に直接接触可能でありスプール12とスプー
ル軸16の間に介装され、イオン化傾向がマグネシウム
合金より小さく第2部品に使用される金属より大きいア
ルミニウム合金製のスリーブ20とを備えている。この
スリーブ20とスプール12との隙間20bには接着剤
20cが充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品組立体、特
に、複数の部品から構成される部品組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】釣り竿に装着されて釣り糸を巻き取る釣
り用リールには、主にスピニングリールと両軸受リール
と片軸受リールとがある。この種の釣り用リールは、釣
り竿に装着されるリール本体と、リール本体に装着され
た糸巻き用のスプールとを有している。両軸受リールや
片軸受リールでは、スプールはリール本体に回転自在に
支持され、スピニングリールでは、リール本体に前後移
動自在に装着されている。この種の釣り用リールのリー
ル本体やスプール等の部品には、従来、軽量化を図るた
めにアルミニウム合金や合成樹脂などが用いられてい
る。
【0003】また、自転車用の部品にも、軽量化は図る
ため、アルミニウム合金や合成樹脂などが多く用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂製の部品は、
安価に製造できかつ軽量化を図ることができる。しか
し、曲げ弾性率が小さいため、剛性を維持しようとする
と肉厚が厚くなり重くなる。しかも、合成樹脂製のもの
は触ったときに良好な質感を得にくく見た目の高級感も
得られにくい。
【0005】アルミニウム合金製の部品は、合成樹脂よ
り高価でかつ重量も重くなるが、合成樹脂よりは曲げ弾
性率が大きい。したがって合成樹脂製のものより薄肉化
を図ることができ、しかも質感も良好であり見た目も高
級感が得られやすい。しかし、金属としてはそれほど曲
げ弾性率が大きくないので十分な剛性を維持しようとす
ると薄肉化を図りにくく、重量増をもたらす。
【0006】そこで軽量で剛性が高いマグネシウム合金
をこれらの部品に使用することが考えられる。しかし、
全ての部品を高価なマグネシウム合金製にすることは経
済的な理由や強度が不足する等の理由により困難であ
る。このため、他の材質の部品と組み合わせて使用され
ることが多くなる。マグネシウム合金製の部品と他の材
質の部品とを組み合わせて使用すると、他の材質の部品
との接触によりマグネシウム合金製の部品が電解腐食す
るおそれがある。
【0007】本発明の課題は、部品組立体において、マ
グネシウム合金製の部品と他の材質の部品とを組み合わ
せて使用してもマグネシウム合金製の部品が電解腐食し
ないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る部品組立体
は、複数の部品から構成される組立体であって、マグネ
シウム合金製の第1部品と、第1部品に直接接触可能で
あり第1部品に装着されるアルミニウム合金製の第2部
品とを備えている。この部品組立体では、マグネシウ合
金製の第1部品がマグネシウムとイオン化傾向が近いア
ルミニウムを主に含むアルミニウム合金製の第2部品に
接触しているので、両部品が直接接触しても電解腐食が
起こりにくい。
【0009】発明2に係る部品組立体は、発明1に記載
の組立体において、第1部品は釣り用リールの糸巻き用
のスプールであり、第2部品はスプールに装着されるス
プール軸である。この場合には、剛性を維持してスプー
ルを薄肉軽量化できるとともに、スプール軸がマグネシ
ウム合金とイオン化傾向が近いアルミニウム合金製であ
るのでスプールが電解腐食しにくい。
【0010】発明3に係る部品組立体は、複数の部品か
ら構成される組立体であって、マグネシウム合金製の第
1部品と、第1部品に装着されるマグネシウム合金より
イオン化傾向が小さい金属製の第2部品と、第1部品に
直接接触可能であり第1部品と第2部品との間に介装さ
れイオン化傾向がマグネシウム合金より小さく第2部品
に使用される金属より大きい金属製の第3部品とを備え
ている。
【0011】この部品組立体では、マグネシウム合金製
の第1部品とそれよりイオン化傾向が小さい第2部品と
の間にイオン化傾向が両者の中間にある第3部品が介装
されるので、イオン化傾向が徐々に小さくなる。このた
め、たとえば剛性を高くするためにマグネシウムよりイ
オン化傾向がかなり小さい金属を第2部品に用いても、
マグネシウム合金製の第1部品が電解腐食しにくくな
る。
【0012】発明4に係る部品組立体は、発明3に記載
の組立体において、第3部品はアルミニウム合金又は亜
鉛合金製である。この場合には、第3部品がマグネシウ
ムにイオン化傾向が近いアルミニウム又は亜鉛を主に用
いた合金製であるので、マグネシウム合金製の第1部品
に第3部品に接触しても第1部品が電解腐食しにくい。
発明5に係る部品組立体は、複数の部品から構成される
組立体であって、マグネシウム合金製の第1部品と、第
1部品に装着されるマグネシウム合金よりイオン化傾向
が小さい金属製の第2部品と、第1部品に直接接触可能
であり第1部品と第2部品との間に介装された絶縁体製
の第3部品とを備えている。
【0013】この部品組立体では、マグネシウム合金製
の第1部品とそれよりイオン化傾向が小さい第2部品と
の間に絶縁体製の第3部品が介装されるので、第1部品
と第2部品とが電気的に絶縁され電子の出入りが少なく
なる。このため、たとえば剛性を高くするためにマグネ
シウムよりイオン化傾向がかなり小さい金属を第2部品
に用いても、マグネシウム合金製の第1部品が電解腐食
しにくくなる。
【0014】発明6に係る部品組立体は、発明3から5
のいずれかに記載の組立体において、第2部品はステン
レス合金製である。この場合には、第2部品の剛性を高
く維持できかつ耐食性も向上できる。発明7に係る部品
組立体は、発明3から5のいずれかに記載の組立体にお
いて、第2部品はチタン又はチタン合金製である。この
場合には、第2部品の軽量化を図ることができかつ剛性
を高く維持でき耐食性も向上できる。
【0015】発明8に係る部品組立体は、発明3から7
のいずれかに記載の組立体において、第1部品は釣り用
リールのスプールであり、第2部品はスプールに装着さ
れるスプール軸であり、第3部品は第1部品と第2部品
との間に介装される筒状のスリーブである。この場合に
は、剛性を維持してスプールを薄肉軽量化できるととも
に、スプール軸がどのような材質であってもスプールと
直接接触するスリーブがスプールとスプール軸との間の
イオン化傾向であるのでスプールが電解腐食しにくい。
【0016】発明9に係るの部品組立体は、発明1から
8のいずれかに記載の組立体において、第1部品はチク
ソモールディング法により射出成形して得られる。この
場合には、チクソモールディング法により第1部品を射
出成形して製造するので、ひけや割れが少なく薄肉で均
質な第1部品を製造できる。したがって、第1部品を十
分な剛性を維持して薄肉化により軽量化することができ
る。
【0017】発明10に係る部品組立体は、発明1から
8のいずれかに記載の組立体において、第1部品はダイ
キャスト法により成形して得られる。この場合には、ダ
イキャスト法により第1部品を成形して製造するので、
第1部品の製造が簡単になる。発明11に係る部品組立
体は、発明1から10のいずれかに記載の組立体におい
て、第1部品の大気に露出する面には酸化被膜が形成さ
れている。この場合には、マグネシウム合金製の第1部
品の耐食性が向上する。
【0018】発明12に係る部品組立体は、発明1から
11のいずれかに記載の組立体において、第1部品と第
2部品との隙間又は第1部品と第3部品との隙間に充填
された充填剤をさらに備える。この場合には、隙間に大
気や海水等の腐食雰囲気流体が入りにくくなるので、そ
の部分から腐食しにくくなり、耐食性がさらに向上す
る。
【0019】発明13に係る部品組立体は、発明12に
記載の組立体において、充填剤は、毛細管現象を利用し
て充填可能な液体である。この場合には、小さい隙間に
も毛細管現象により充填剤が入り込むので、耐食性がさ
らに向上する。発明14に係る部品組立体は、発明13
に記載の組立体において、充填剤は、充填後固化する液
状接着剤である。この場合には、充填後に熱処理等の処
理が不要になるので、充填処理が容易である。
【0020】発明15に係る部品組立体は、発明1から
14のいずれかに記載の組立体において、部品組立体
は、釣り竿に装着されて釣り糸を巻き取るための釣り用
リールの部品組立体である。この場合には、海水や塩分
を含んだ大気等の腐食性雰囲気で使用される釣り用リー
ルの部品組立体にマグネシウム合金を使用しても腐食し
にくくなる。
【0021】発明16に係る部品組立体は、発明1から
14のいずれかに記載の組立体において、部品組立体
は、自転車に装着される自転車用部品組立体である。こ
の場合には、屋外で使用される自転車用部品組立体にマ
グネシウム合金を使用しても腐食しにくくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
平面図である。図に示す両軸受リールは、ベイトリール
であり、リール本体1と、リール本体1の側方に配置さ
れたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール
本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と
を備えている。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、
アーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bと
を有するダブルハンドル形のものである。アーム部2a
の外側面はつなぎ目がない滑らかな面で構成されてお
り、釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0023】図2に示すように、リール本体1は、たと
えばマグネシウム合金製のフレーム5と、フレーム5の
両側方に装着されたマグネシウム合金製の第1側カバー
6及び第2側カバー7と、フレーム5の前方に開閉自在
に装着されたマグネシウム合金製の前カバー10とを有
している。これらのマグネシウム合金製の各部はチクソ
モールディング法により射出成形して得られる。また、
各部は、クロメート処理により外周面の耐食性を確保し
ている。フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向
するように配置された1対の側板8,9と、これらの側
板8,9を連結する複数の連結部11とを有している。
このようなチクソモールディング法により射出成形して
リール本体1を製造することで、リール本体を薄肉にし
てもひけや割れが少なくなり、かつ強度も維持でき軽量
化を図ることができる。
【0024】ハンドル2側の第2側カバー7はアルミニ
ウム合金製のネジにより側板9に着脱自在に固定されて
いる。ハンドル2と逆側の第1側カバー6は、バヨネッ
ト構造14によりフレーム5の側板8に着脱自在に装着
されている。ハンドル2と逆側の側板8には、図4に示
すようにスプール12が通過可能な開口8aが形成され
ている。また、開口8aの前方には、前カバー10を開
閉自在に装着するための長孔8bが形成されている。長
孔8bは、開口8aの前方に斜めに形成されており、ハ
ンドル2側の側板9にもこの長孔8bと対向する位置に
同様な長孔(図示せず)が斜めに形成されている。
【0025】前カバー10は、図1及び図4に示すよう
に、側カバー6,7に連続する滑らかな曲線で構成され
たカバー本体10aと、カバー本体10aを側板8,9
に装着するための装着脚部10bとを有している。カバ
ー本体10aの前面には、後述するレベルワインド機構
15のラインガイド27が移動可能な開口10dが形成
されている。前カバー10の前下部には側板8,9に係
合する係合片10eが形成されている。この係合片10
eの先端には半球状の突起10fが形成されており、こ
の突起10fが側板8,9の内側面に形成された凹穴
(図示せず)を移動可能である。
【0026】装着脚部10bは正面視コ字状の部材であ
り、その両先端には軸部10c(図4では側板8側のみ
図示)が外方に突出している。軸部10cは、側板8,
9の長孔内に延びて長孔の長手方向に移動可能である。
側板8側の軸部10cは側板8からさらに外方に突出し
ている。このような前カバー10は、側板8,9に対し
て、図4に2点鎖線で示す開位置と実線で示す閉位置と
の間で開閉自在である。
【0027】フレーム5内には、スプール12と、スプ
ール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド
機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなるサ
ムレスト17とが配置されている。フレーム5と第2側
カバー7との間には、ハンドル2からの回転力をスプー
ル12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア
機構18と、クラッチ機構13と、サムレスト17の操
作に応じてクラッチ機構13の係脱を行うためのクラッ
チ係脱機構19と、ドラグ機構21と、第1キャスティ
ングコントロール機構22とが配置されている。また、
フレーム5と第1側カバー6との間には、キャスティン
グ時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構
23と、第2キャスティングコントロール機構24とが
配置されている。
【0028】スプール12は、チクソモールディング法
により射出成形して得られたマグネシウム合金製の部材
である。スプール12は、両側部に皿状のフランジ部1
2aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸
巻き胴部12bを有している。また、スプール12は、
糸巻き胴部12bの内周側において軸方向の実質的に中
央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有してい
る。ボス部12cの内周側には、図3に示すように、ア
ルミニウム合金製のスリーブ20が圧入されている。ス
リーブ20は、マグネシウム合金製のスプール12の電
解腐食を防止するために介装されている。スプール12
は、スリーブ20を貫通するスプール軸16にたとえば
セレーション結合により回転不能に固定されている。こ
の固定方法はセレーション結合等の凹凸による固定法に
限定されず、接着やインサート成形等、種々の結合方法
を用いることができる。
【0029】スプール軸16は、たとえばステンレス製
の棒状部材であり、図3に示すように、側板9を貫通し
て第2側カバー7の外方に延びている。このようなステ
ンレス製のスプール軸16にマグネシウム合金製のスプ
ール12とを直接接触させると、マグネシウム合金のイ
オン化傾向はステンレス(鉄)よりかなり大きいので、
スプール12が電解腐食するおそれがある。これを防止
するために、マグネシウム合金とステンレスとの間のイ
オン化傾向を有するアルミニウム合金製のスリーブ20
を介装したのである。スプール軸16の延びた一端は、
第2側カバー7に形成されたボス部29に軸受35bに
より回転自在に支持されている。またスプール軸16の
他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受35aより回転
自在に支持されている。これらの軸受はシールドボール
ベアリングである。スプール軸16は、スプール12が
固定される中央部の大径部分16aと、その両端に形成
された2つの小径部分16b,16cとを有している。
【0030】大径部分16aは、糸巻き胴部12bの内
部の空間内に配置されており、その中央部外周面にはス
プール12を固定するためのセレーション16dが形成
されている。大径部分16aの図3右端にはクラッチ機
構13を構成する平行な面取り部16eが形成されてい
る。左側の小径部分16cは、さらに階段状に2段に縮
径されており、その先端部は軸受35によりブレーキケ
ース65に支持されている。右側の小径部分16bに
は、ピニオンギア32が軸方向に移動自在に支持されて
いる。小径部分の先端部は軸受35aにより回転自在に
支持されている。なお、スプール軸16の両端は回転抵
抗の増加を抑えるために球状面になっている。
【0031】レベルワインド機構15は、図2及び図4
に示すように、1対の側板8,9間に固定されたガイド
筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォ
ームシャフト26と、ラインガイド27とを有してい
る。ガイド筒25の外周面には軸方向に長い溝が形成さ
れており、その溝からウォームシャフト26に向けてラ
インガイド27に装着された係止部27dが延びてい
る。ウォームシャフト26の端部には、ギア機構18を
構成するギア28aが固定されている。またウォームシ
ャフト26には螺旋状溝26aが形成されており、係止
部27dがこの螺旋状溝26aに噛み合っている。この
ため、ギア機構18を介してウォームシャフト26が回
転させられることにより、ラインガイド27はガイド筒
25に沿って往復動する。このラインガイド27内に釣
り糸が挿通されて釣り糸がスプール12に均一に巻き付
けられる。ラインガイド27の上部には、釣り糸を案内
するための硬質リング27aが嵌め込まれている。
【0032】ギア機構18は、図2に示すように、ハン
ドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア
31に噛み合う筒状のピニオンギア32と、前述のウォ
ームシャフト26端部に固定されたギア28aと、ハン
ドル軸30に回転不能に固定され、ギア28aに噛み合
うギア28bとを有している。ピニオンギア32は、図
3に示すように、側板9の外方に配置され中心にスプー
ル軸16が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に
軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア32
は、図3右端側外周部に形成されメインギア31に噛合
する歯部32aと、他端側に形成された噛み合い部32
bと、歯部32aと噛み合い部32bとの間に形成され
たくびれ部32cとを有している。噛み合い部32b
は、ピニオンギア32の端面に形成された小判状の凹穴
からなり、そこにスプール軸16の大径部16aの端部
に形成された面取り部16eが係止される。ここではピ
ニオンギア32が外方に移動してその噛み合い部32b
の凹穴とスプール軸16の面取り部16eとが離脱する
と、ハンドル軸30からの回転力はスプール12に伝達
されない。この噛み合い部32bの凹穴と面取り部16
eとによりクラッチ機構13が構成される。
【0033】サムレスト17は、図2に示すように、1
対の側板8,9間の後部でスプール12後方に配置され
ており、クラッチ操作レバーを兼ねている。フレーム5
の側板8,9には長孔(図示せず)が形成されており、
サムレスト17の回転軸17aがこの長孔に回転自在に
支持されている。このため、サムレスト17は長孔に沿
って上下方向にスライドすることも可能である。
【0034】クラッチ係脱機構19は、図3に示すよう
に、クラッチヨーク40を有している。クラッチ係脱機
構19は、サムレスト17の回動によりクラッチヨーク
40をスプール軸16の軸芯と平行に移動させる。ま
た、ハンドル軸30が糸巻き取り方向に回転すると自動
的にクラッチ機構13がオンするようにクラッチヨーク
40を移動させる。クラッチヨーク40は、スプール軸
16の外周側に配置されており、2本のピン41(一方
のみ図示)によってスプール軸16の軸心と平行に移動
可能に支持されている。なお、スプール軸16はクラッ
チヨーク40に対して相対回転が可能である。すなわ
ち、スプール軸16が回転してもクラッチヨーク40は
回転しないようになっている。またクラッチヨーク40
はその中央部にピニオンギア32のくびれ部32cに係
合する係合部40aを有している。またクラッチヨーク
40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨーク4
0と第2側カバー7との間にはスプリング42が配置さ
れており、クラッチヨーク40はスプリング42によっ
て常に内方(クラッチ係合側)に付勢されている。
【0035】このような構成において、通常状態では、
ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置して
おり、その噛み合い部32bとスプール軸16の面取り
部16eとが係合してクラッチオン状態となっている。
一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア32が
外方に移動した場合には、噛み合い部32bと面取り部
16eとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0036】ドラグ機構21は、図2に示すように、メ
インギア31に押圧される摩擦プレート45と、スター
ドラグ3の回転操作によって摩擦プレート45をメイン
ギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート46
とを有している。第1キャスティングコントロール機構
22は、図3に示すように、スプール軸16の両端を挟
むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プ
レート51によるスプール軸16の挟持力を調節するた
めのキャップ52とを有している。左側の摩擦プレート
51は、ブレーキケース65内に装着されている。キャ
ップ52は、ボス部29に埋め込まれており、特殊な工
具を用いないかぎり操作できないようになっている。こ
の第1キャスティングコントロール機構22は、制動力
を調整する目的よりスプール軸16の軸方向のがたを少
なくするために用いられる。したがって、この実施形態
では、この第1キャスティングコントロール機構22で
スプール12に制動力を作用させることはほとんどな
い。
【0037】遠心ブレーキ機構23は、図3に示すよう
に、ブレーキケース65と、ブレーキケース65内に設
けられた回転部66と、回転部66に周方向に間隔を隔
てて配置され径方向に移動自在に装着された摺動子67
と、ブレーキケースの内周面に固定された筒状のブレー
キライナー68とを有している。ブレーキケース65
は、有底短筒状の部材であり、その底部中心に外方に突
出する軸受収納部65aが形成されている。ここに、ス
プール軸16を支持する軸受35aが収納され、その底
面に第1キャスティングコントロール機構22の摩擦プ
レート51が装着されている。ブレーキケース65は、
第1側カバー6に2本のネジ69a,69bにより固定
されている。ブレーキケース65の外周面にはバヨネッ
ト構造14を構成する突起部14aが周方向に間隔を隔
てて3か所形成されている。なお、開口8aには、この
突起部14aに対向する位置に係止爪14bが形成され
ている。係止爪14bは、開口から外方にL字形に突出
して形成されている。
【0038】ブレーキケース65の外周面には、図4に
示すように、前カバー10の軸部10cの周面に当接可
能な回り止め突起65bが形成されている。この回り止
め突起65bは、前カバー10が閉位置にあるとき、軸
部10cに当接することで第1側カバー6を回り止めす
るために設けられている。つまり、前カバー10の軸部
10cが第1側カバー6の回り止め機能を実現してい
る。このように、フレーム5の前部を開閉自在に覆う前
カバー10により第1側カバー6の回り止めを行うこと
で専用の回り止め部材を設けることなく、第1側カバー
6を回り止めできる。
【0039】回転部66は円板状の部材であり、図3に
示すように、外周部に周方向に間隔を隔てて複数の凹部
66aが形成されている。この凹部66aにはガイド軸
66bが径方向に沿って立設されている。回転部66
は、スプール軸16に軸方向移動可能にかつ回転不能に
連結されている。また、回転部66は、スプール軸16
の小径部分16cの外周側配置された押圧バネ71によ
りスプール12側に付勢されている。
【0040】摺動子67は、回転部66の凹部66a内
に立設された複数のガイド軸66bに移動自在に支持さ
れている。摺動子67は、遠心力により径方向外方に移
動してブレーキケース65内のブレーキライナー68に
摺接してスプール12を制動する。ここで遠心力は回転
速度の二乗に比例して大きくなるので、遠心ブレーキ機
構23の制動力は回転速度の二乗に比例して大きくな
る。
【0041】第2キャスティングコントロール機構24
は、図3及び図5に示すように、ブレーキケース65内
に配置されている。第2キャスティングコントロール機
構24は、回転部66の端面に固着された磁性板80
と、磁性板80を吸着する2つの磁石81,82を有す
る制動用の揺動アーム83と、ブレーキケース65に磁
性板80に対向して配置されたブレーキライナー84
と、揺動アーム83を揺動操作して制動力を調整するた
めの制動調整部85とを備えている。この第2キャステ
ィングコントール機構24は、磁性板80に作用する磁
束数を変化させることで制動力を調整する。
【0042】磁性板80は、軟鉄製の円板状の部材であ
り、回転部66の端面にたとえば接着等の適宜の固着手
段により固着されている。この磁性板80を固着した回
転部66は、磁石81,82により磁性板80が吸着さ
れると軸方向外方に移動し、磁性板80がブレーキライ
ナー84に接触する。揺動アーム83は、図5に実線で
示す最大制動位置と2点鎖線で示す最小制動位置との間
で揺動するアームであり、間隔を隔てて2つの磁石8
1,82を保持する磁石保持アーム83aと、磁石保持
アーム83aの基端に回転不能に装着された揺動軸83
bと、揺動軸83bに基端が回転不能に装着された操作
アーム83cとを有している。磁石保持アーム83a
は、円弧状のアーム部材であり、その長手方向の先端と
基端部近傍とで2つの磁石81,82を保持している。
ここで、揺動アーム83が最大制動位置に配置される
と、2つの磁石81,82は、スプール軸16を挟んで
磁性板80に対向するほぼ対称の位置に配置される。揺
動軸83bは、ブレーキケース65の底面に回動自在に
支持されている。この一端に磁石保持アーム83aが、
他端に操作アーム83cがそれぞれ回転不能に装着され
ている。操作アーム83cは、先端に長孔83dが形成
された円弧状のアーム部材である。操作アーム83cが
揺動すると、揺動軸83bを介して磁石保持アーム83
aが揺動して磁石81,82の磁性板80に対する対向
面積が変化し、磁石81,82の磁性板80を透過する
磁束密度が変化する。これにより磁性板80を吸着する
力が変化し、磁性板80とブレーキライナー84との摩
擦力が変化して制動力が変化する。
【0043】ブレーキライナー84は、ブレーキケース
65の底部と間隔を隔てて平行に配置された中間板90
の中心部にスプール軸16と同芯に回転不能に装着され
ている。ブレーキライナー84は、ポリスライダ(商品
名)等の耐磨耗性を有するナイロン樹脂製であり、磁性
板80と接触してスプール12を制動するためのもので
ある。
【0044】制動調整部85は、第1側カバー6の内面
に斜めに固定されたガイド部材91と、ガイド部材91
に案内される把手部材92と、把手部材92を位置決め
するための位置決め機構93とを有している。ガイド部
材91は、第1側カバー6に斜めに形成されたガイド孔
95に沿って配置され、把手部材92を長手方向に案内
する。把手部材92は、第1側カバー6の外方に露出し
た撮み部92aと、第1側カバー6の内方に突出したリ
ンク軸部92bとを有している。リンク軸部92bは、
操作アーム83cの先端に形成された長孔83dに係止
される。この結果、把手部材92が実線で示す最大制動
位置と2点鎖線で示す最小制動位置との間で移動する
と、リンク軸部92bが長孔83dの上端と下端との間
で移動し、操作アーム83cが最大制動位置と最小制動
位置との間で揺動する。位置決め機構93は、撮み部9
2aに固定された位置決めバネ96と、位置決めバネ9
6を把手部材92の移動方向で位置決めするための位置
決め金具97とを有している。位置決めバネ96は、山
形に曲げられた板バネであり、その頂点が円弧状に曲げ
られている。この位置決めバネ96の円弧部に沿った形
状の円弧状の凹凸97aが位置決め金具97に形成され
ている。このため、把手部材92が移動すると位置決め
バネ96が位置決め金具97の凹凸97aに当接して把
手部材92が位置決めされる。この結果、最大制動位置
と最小制動位置との間において複数の位置で把手部材9
2が位置決めされ、制動力を複数段階で調整できる。
【0045】次にリールの動作について説明する。通常
の状態では、クラッチヨーク40はスプリング42によ
って内方(図3左方)に押されており、これによりピニ
オンギア32は、係合位置に移動させられている。この
状態ではピニオンギア32の噛み合い部32bとスプー
ル軸16の面取り部16eとが噛み合ってクラッチオン
状態となっており、ハンドル2からの回転力は、ハンド
ル軸30、メインギア31、ピニオンギア32及びスプ
ール軸16を介してスプール12に伝達され、スプール
12が糸巻き取り方向に回転する。
【0046】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるために把手部材92により制動力を調整
する。そして、サムレスト17を下方に押す。ここで
は、サムレスト17は、側板8,9の長孔に沿って下方
の離脱位置に移動する。そしてサムレスト17の移動に
より、クラッチヨーク40が外方に移動し、クラッチヨ
ーク40に係合したピニオンギア32も同方向に移動さ
せられる。この結果、ピニオンギア32の噛み合い部3
2bとスプール軸16の面取り部16eとのかみあいが
外れ、クラッチオフ状態となる。このクラッチ状態で
は、ハンドル軸30からの回転はスプール12及びスプ
ール軸16に伝達されず、スプール12は自由回転状態
になる。クラッチをオフ状態として、サムレスト17に
おいた親指でスプールをサミングしながらスプール軸1
6が鉛直面に沿うようにリールを軸方向に傾けて釣り竿
を振ると、ルアーが投げられスプール12が糸繰り出し
方向に勢いよく回転する。
【0047】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部66に伝達される。回転部66が回転する
と、摺動子67がブレーキライナー68に摺接して遠心
ブレーキ機構23によりスプール12が制動される。一
方、揺動アーム83の揺動位置に応じて磁性板80が磁
石81,82に吸着され、回転部66とともに押圧バネ
71の付勢力に抗してブレーキライナー84側に移動
し、磁性板80がブレーキライナー84に揺動アーム8
3の揺動位置に応じた吸着力で接触する。この結果、磁
性板80とブレーキライナー84との摩擦力によりスプ
ール12が所望の制動力で制動され、バックラッシュ等
のトラブルが減少する。
【0048】また、スプール12でバックラッシュが生
じても第1側カバー6がバヨネット構造14により簡単
に着脱できるので、バックラッシュを容易に解消でき
る。この第1側カバー6の着脱手順について以下に説明
する。通常の状態では、前カバー10は図6に示す閉位
置に配置される。このとき、前カバー10の軸部10c
は、長孔8bに下端に配置されている。そしてこの軸部
10cにブレーキケース65に固定された回り止め突起
65bが当接し、ブレーキケース65を固定した第1側
カバー6は、図6の反時計回りに回転できないようにな
っている。
【0049】スプール12を取り出すために、第1側カ
バー6を側板8から取り外す場合には、前カバー10を
図7に示すように開位置に引っ張り出す。前カバー10
が引っ張り出されると、前カバー10の軸部10cは長
孔8bに案内されて上端に移動する。すると、回り止め
突起65bから軸部10cが外れ、第1側カバー6が図
7の反時計回りに回転可能になる。この状態で第1側カ
バー6を反時計回りに回転させると、側板8に設けられ
た係止爪14bから突起部14aが外れ、側板8から第
1側カバー6を取り外すことができる。第1側カバー6
を外すと、第2キャスティングコントロール機構24で
スプール12を制動している場合には、磁性板80が磁
石81,82に吸着されて側カバー6とともに取り外す
ことができる。また、制動していない場合には、開口8
aから取り出すことができる。
【0050】このような構成の両軸受リールでは、リー
ル本体1及びスプール12がマグネシウム合金製である
ので、強度を維持してリールの軽量化を図ることができ
る。しかも、チクソモールディング法による射出成形に
よりこれらの各部が得られるので、各部を薄肉にしても
割れやひけが少なくなる。また、マグネシウム合金製の
スプールとイオン化傾向が大きく異なるスプール軸16
とが直接接触しないようにスリーブ20を介装したの
で、スプール12が電解腐食しにくくなる。
【0051】実施形態2 前記実施形態1では釣り用リールとして両軸受リールを
例に説明したが、スピニングリールにも本発明を適用で
きる。図8から図10において、本発明の実施形態2を
採用したスピニングリールは、ハンドル101を回転自
在に支持するリール本体102と、ロータ103と、ス
プール104とを備えている。ロータ103は、リール
本体102の前部に回転自在に支持されている。スプー
ル104は釣り糸をその外周面に巻き取るものであり、
ロータ103の前部に前後移動可能に配置されている。
【0052】リール本体102は、ロータ103やスプ
ール104を支持する筐体部110と、筐体部110に
着脱自在にネジ止めされた蓋体部111とを有してい
る。筐体部110は、たとえばチクソモールディング法
により射出成形して得られたマグネシウム合金製の薄肉
の部材である。筐体部110の内部には、ロータ103
を回転させるためのロータ駆動機構105と、スプール
104を前後移動させて均一に釣り糸を巻き取るための
オシレーティング機構106と、ハンドル101を回転
自在に支持するハンドル支持部107とが設けられてい
る。
【0053】蓋体部111はたとえばチタン製であり、
ロストワックス法により製造された部材である。蓋体部
111は、筐体部110の開口部110aをカバーする
薄肉のカバー部111aと、カバー部111aから上方
に延びる取付脚部111bとを有している。カバー部1
11aの表面及び裏面はほぼ平滑面となっている。取付
脚部111bは中実の厚肉部材であり、その先端は前後
両側に延びており釣り竿取付部111cとなっている。
【0054】筐体部110と蓋体部111との間には、
たとえばナイロン等の合成樹脂の絶縁シート117が介
装されている。このようにイオン化傾向が異なる金属製
の筐体部110と蓋体部111との間に絶縁シート11
7を介装することで、筐体部110と蓋体部111との
間での電子の流れが可及的に減少し、マグネシウム合金
製の筐体部110が電解腐食しにくくなる。
【0055】ロータ駆動機構105は、ハンドル101
が連結されたハンドル軸112と、ハンドル軸112の
先端に一体で形成されたマスターギア113と、マスタ
ーギア113に噛み合うピニオンギア114とを有して
いる。ハンドル軸112は、ハンドル支持部107に回
転自在に支持されている。ピニオンギア114は筒状に
形成されており、その前部114aはロータ103の中
心部を貫通してスプール104側に延びている。そし
て、その先端にはネジ部が形成されている。ピニオンギ
ア114は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞ
れ軸受115,116を介してリール本体102の筐体
部110に回転自在に支持されている。
【0056】オシレーティング機構106は、スプール
104の中心部に固定されたスプール軸120を前後方
向に移動させてスプール104を同方向に移動させるた
めの機構である。スプール軸120は、たとえばステン
レス製であり、ピニオンギア114を介してリール本体
102に前後移動自在に支持されている。オシレーティ
ング機構106は、スプール軸120の上方に配置され
た螺軸121と、螺軸121に沿って前後方向に移動す
るスライダー122と、螺軸121の先端に固定された
中間ギア123とを有している。螺軸121は、スプー
ル軸120と平行に配置されており、筐体部110に回
転自在に支持されている。また、螺軸121の外周部に
は螺旋状の溝121aが形成されている。スライダー1
22は、螺軸121の上方に螺軸121と平行に配置さ
れたガイド軸124に摺動自在に装着されている。スラ
イダー122にはスプール軸120の後端が固定されて
いる。中間ギア123は、ピニオンギア114に噛み合
っている。
【0057】ハンドル支持部107は筐体部110に設
けられた支持筒108と、支持筒108の内部にハンド
ル軸112の軸方向に間隔を隔てて配置されハンドル軸
112を回転自在に支持する2つの軸受109とを有し
ている。支持筒108は、筐体部110においてスプー
ル軸120と直交する方向に外方に延びている。ロータ
103は、円筒部130と、円筒部130の側方に互い
に対向して設けられた第1ロータアーム131及び第2
ロータアーム132とを有している。円筒部130と両
ロータアーム131,132とは、たとえばアルミニウ
ム合金製の一体成形された部材である。
【0058】円筒部130の前部には前壁133が形成
されており、前壁133の中央部にはボス133aが形
成されている。このボス133aの貫通孔をピニオンギ
ア114の前部114a及びスプール軸120が貫通し
ている。前壁133の前方側にはナット134が配置さ
れており、このナット134がピニオンギア114の先
端のネジ部に螺合している。ナット134の内周部に
は、スプール軸120を回転自在に支持する軸受135
が配置されている。
【0059】ロータ103の前壁133には、軸方向に
1対のスリットが入った円筒状の第1糸噛み防止部材1
36が設けられている。この第1糸噛み防止部材136
は、スプール104に巻き付けられた釣り糸がロータ1
03との間の隙間から入ってスプール軸120に噛み込
むのを防止するための部材である。また、スプール10
4の内部においてロータ103との間には、スプール1
04に巻き付けられた釣り糸がロータ103との隙間か
ら内部に入り込むのを防止するための第2糸噛み防止部
材137が設けられている。第2糸噛み防止部材137
は壺形状の部材であり、前部に第1糸噛み防止部材13
6が貫通する1対の円弧状の貫通孔137aが形成され
ている。第2糸噛み防止部材137の中心部には、スプ
ール軸120を回転自在に支持する軸受138が配置さ
れている。第2糸噛み防止部材137の周縁部には、ス
プール104の後端部とロータ103との隙間を塞ぐた
めの筒状部137bと、筒状部137bから外方に延び
る1対のロータ係止部139a,139bとが設けられ
ている。ロータ係止部139a,139bはロータ10
3の1対のロータアーム131,132にそれぞれ係止
され、第2糸噛み防止部材137をロータ103に連動
して回転させる。
【0060】第1ロータアーム131の先端の内周側に
は第1ベール支持部材140が揺動自在に装着されてい
る。第1ベール支持部材140は2つの軸受140aに
より第1ロータアーム131に回転自在に支持されてい
る。第1ベール支持部材140の先端には、釣り糸をス
プール104に案内するためにラインローラ141が装
着されている。また、第2ロータアーム132の先端の
内周側には、第2ベール支持部材142が揺動自在に装
着されている。この第2ベール支持部材142を、例え
ば、他の部分より比重の大きい材質で構成し、第2ベー
ル支持部材140及びラインローラ141に起因する回
転時のアンバランスを解消するためのバランサとして機
能させることも可能である。第1ベール支持部材140
の先端のラインローラ141と第2ベール支持部材14
2との間にはベール143が設けられている。これらの
ベール支持部材140,142、ラインローラ141及
びベール143によりベールアーム145が構成され
る。このように、各ベール支持部材140,142をロ
ータアーム131,132の内周側に装着することによ
り、ベールアーム145の回転半径が小さくなり、釣り
竿も持つ手に当たりにくくなる。したがって、取付脚部
111bを短くしてスプール104と釣り竿を近づける
ことができ、全体として小型化が可能になる。
【0061】ここで、両ベール支持部材140,142
は、一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。そして、
揺動軸Mと第1ロータアーム131の第1ベール支持部
材取付面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸M
と第2ロータアーム132の第2ベール支持部材取付面
とが交差する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C
2は揺動中心C1より前方に位置している。すなわち、
揺動軸Mは、スプール軸120と直交する軸に対して後
方に傾いている。また、各ベール支持部材140,14
2は、それらの揺動面が揺動軸Mに対して直交するよう
に配置されている。
【0062】ロータ103の円筒部130の内部にはロ
ータ103の逆転防止機構150が配置されている。逆
転防止機構150は、ローラ型のワンウェイクラッチ
(図示せず)と、ワンウェイクラッチを作動状態及び非
作動状態に切り換える操作機構151とを有している。
ワンウェイクラッチは、外輪が筐体部110に固定さ
れ、内輪がピニオンギア114に固定されている。操作
機構151は、筐体部110の下部に配置された操作レ
バー152を有しており、操作レバー152を揺動させ
ることでワンウェイクラッチが2つの状態に切り換ら
れ、作動状態のときにロータ103が逆転不能になり、
非作動状態のときロータ103が逆転可能になる。
【0063】スプール104は、ロータ103の第1ロ
ータアーム131と第2ロータアーム132との間に配
置されており、スプール軸120の先端にアルミニウム
製のスリーブ104dを介して固定されている。スプー
ル104は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部1
04aと、糸巻胴部104aの後部に形成された後フラ
ンジ部104bと、糸巻胴部104aの前部に固定され
たアルミニウム製の前フランジ部104cとを有してい
る。糸巻胴部104aと後フランジ部104bとは一体
で形成されたマグネシウム合金製の薄肉部材である。糸
巻胴部104aはロータ103の円筒部130の外周側
まで延びており、通常のスピニングリールより胴長さが
長くなっている。また、両フランジ部104b,104
cのフランジ高さは、通常のスピニングリールより低く
なっている。これにより、糸放出時の抵抗が少なくな
り、細い釣り糸を糸巻胴部104aに巻き付けても釣り
糸がよれにくくなっている。
【0064】次にスピニングリールの動作について説明
する。このスピニングリールでは、キャスティング時に
は、ベール143を糸巻取側から糸開放側に倒す。これ
により第1及び第2ベール支持部材140,142は、
揺動軸Mを中心として同方向に回転する。このとき、第
1及び第2ベール支持部材140,142は、第1及び
第2ロータアーム131,132の内周側に配置され、
かつ揺動軸Mがスプール軸120に対して後方に傾いて
いるので、第1ベール支持部材140及びその先端のラ
インローラ141は、糸巻取姿勢時の位置よりもさらに
内周側に移動する。このため、キャスティング時に繰り
出された釣り糸が第1ベール支持部材140やラインロ
ーラ141に絡みにくくなる。
【0065】釣り糸巻取時には、ベール143を糸巻取
姿勢に倒す。これは、ハンドル101を糸巻取方向に回
転させると図示しないカムとバネの働きにより自動的に
行われる。ハンドル101を糸巻取方向に回転させる
と、この回転力はハンドル軸112及びマスターギア1
13を介してピニオンギア114に伝達される。このピ
ニオンギア114に伝達された回転力は、ピニオンギア
114前部を介してロータ103に伝達され、ロータ1
03が糸巻取方向に回転する。
【0066】一方、ピニオンギア114に噛み合う中間
ギア123によって螺軸121が回転し、この螺軸12
1の螺旋溝121aに噛み合うスライダ122がガイド
軸124に案内されて前後方向に移動する。このため、
スプール軸120及びスプール104が前後方向に往復
移動し、ベール143及びラインローラ141によって
スプール104に案内された釣り糸は、スプール104
の糸巻胴部104aの外周面に前後方向に略均一に巻き
取られる。
【0067】このような構成のスピニングリールでもリ
ール本体102の一部及びスプール104をマグネシウ
ム合金製にしたので、前記実施形態1と同様な効果が得
られる。しかも、チタン合金製の厚肉の取付脚部111
bをカバー部111aと一体で形成し、各駆動部分を収
納する薄肉のマグネシウム合金製の筐体部110を取付
脚部111bと別体にしたので、筐体部110の精度を
高く維持できしかも剛性も高くなる。また、取付脚部1
11bの強度も高く維持できる。また、取付脚部111
bをカバー部111aと一体にしたので、別体にする場
合に比べて簡素な構造で強度を維持できる。
【0068】実施形態3 図11において、スプール12は、たとえばダイキャス
ト法により射出成形して得られたマグネシウム合金製の
部材である。スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側において軸方向の実質的
に中央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有し
ている。ボス部12cの内周側には、アルミニウム合金
製のスリーブ20が圧入されている。スリーブ20は、
マグネシウム合金製のスプール12の電解腐食を防止す
るために介装されている。スプール12は、スリーブ2
0を貫通するスプール軸16にたとえばセレーション結
合により回転不能に固定されている。この固定方法はセ
レーション結合等の凹凸による固定法に限定されず、接
着やインサート成形等、種々の結合方法を用いることが
できる。
【0069】スプール12及びスリーブ20の表面に
は、図12に示すように、耐食性を向上させるために酸
化被膜20aが形成されている。この酸化被膜20a
は、陽極酸化法や化成法により形成されている。また、
スプール12とスリーブ20との間には若干の隙間20
bが生じている。この隙間20bには、毛細管現象によ
り注入可能な接着剤20cが充填されている。なお、充
填する液体は、接着剤20aに限定されず合成樹脂液や
油脂等の浸透性が良好で腐食しにくい液体であればどの
ような液体でもよい。
【0070】スプール軸16は、たとえばステンレス製
の棒状部材である。ここでも電解腐食を防止するため
に、マグネシウム合金とステンレスとの間のイオン化傾
向を有するアルミニウム合金製のスリーブ20を介装し
ている。なお、この介装方法は、圧入に限定されず、挟
み込みやインサート成形してもよい。また、スプール1
2とスリーブ20との間に隙間20bがあると、この隙
間20bに大気や塩水等が入り込み腐食開始要因になり
やすい。そこで、この隙間20bに接着剤20cを充填
して腐食開始要因をなくしている。
【0071】実施形態4 図13において、自転車用のクランク組立体200は、
たとえばアルミニウム合金製のクランク軸205の両端
に回転不能に固定された右クランクアーム202及び左
クランクアーム203を有している。クランク軸205
は、自転車のフレーム(図示せず)に装着されたボトム
ブラケット201に回転自在に支持されている。
【0072】右クランクアーム202は、図14に示す
ように、クランク軸205に固定されるボス部210
と、ボス部210から径方向外方に延びるクランク部2
11と、ボス部210から径方向外方に延びる5つの連
結フィンガー212とを有している。連結フィンガー2
12は、略等間隔に配置されており、クランク部211
は、2つの連結フィンガー212の間から径方向に延び
ている。この連結フィンガー212にスプロケット21
3がボルトにより着脱自在に装着されている。
【0073】この右クランクアーム202は、マグネシ
ウム合金製である。クランク部211の先端にはペダル
220のステンレス合金製のペダル軸222が取り付け
られている。この取付のためにクランク部211の先端
にはネジ孔215が形成されている。ネジ孔215は、
クランク部211の先端に回転不能に圧入されたアルミ
ニウム合金製のスリーブ216に形成されている。
【0074】このスリーブ216とクランク部211の
先端との隙間にも接着剤が充填されている。また、右ク
ランクアーム202の表面には酸化被膜が形成されてい
る。左クランクアーム203は、図13に示すように、
ボス部217と、ボス部213から径方向外方に延びる
クランク部218とを有している。このクランク部21
8の先端にもアルミニウム合金製のスリーブ216が圧
入されている。
【0075】このような自転車用の部品組立体において
も、マグネシウム合金製のクランクアーム202,20
3にステンレス合金製のペダル軸222を装着しても、
クランクアーム202,203が電解腐食しにくい。し
かも、スリーブ216とクランク部211,218との
間の隙間に接着剤が充填されているので、隙間部分から
腐食が開始されにくい。
【0076】〔他の実施形態〕 (a) 釣り用リールの部品組立体の形態は前記実施形
態に限定されるものではなく、レバードラグ型や電動型
の両軸受リール、ドラグ機構を有するものや逆転防止機
構に代えてブレーキレーバを有する制動機構を装着した
スピニングリール及び片軸受リール等の他の釣り用リー
ルの部品組立体にも本発明を適用できる。
【0077】(b) 前記実施形態2では、カバー部と
取付脚部とが一体形成されていたが、筐体部と取付脚部
とが一体形成されたスピニングリールにも本発明を適用
できる。 (c) 前記実施形態ではスリーブの材質をアルミニウ
ム合金製にしたが、スリーブの材質はアルミニウム合金
に限定されるものではなく、マグネシウムにイオン化傾
向が近い亜鉛合金等の他の金属でもよい。
【0078】(d) 前記実施形態ではスプール軸がス
テンレス製のため、スプールとスプール軸との間にスリ
ーブを介装した。しかし、スプール軸をアルミニウム合
金や亜鉛合金製にすればイオン化傾向がスプールと近く
なるので、スリーブを設けずにスプール軸に直接スプー
ルを装着してもよい。 (e) 前記実施形態ではマグネシウム合金製の第1部
品(スプールやリール本体)をチクソモールディング法
により射出成形して製造したが、ダイキャスト法により
成形して製造してもよい。この場合には、チクソモール
ディング法より安価に第1部品を製造できる。
【0079】(f) 前記実施形態では、絶縁体として
合成樹脂を例示したが、絶縁体としては、他の合成樹脂
や酸化アルミニウム等の絶縁セラミックでもよい。ま
た、第2部品や第3部品がアルミニウム製の場合には、
第1部品との接触面に絶縁体である酸化被膜を形成して
もよい。さらに、絶縁塗装等により絶縁体製の第3部品
を形成してもよい。
【0080】(g) 前記実施形態4では、自転車用部
品組立体としてクランク組立体を例に説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ブレーキレバーや
ブレーキアーム等のブレーキ装置やフロントディレーラ
やリアディレーラ等の変速装置等の自転車用部品組立体
にも適用可能である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マグネシウ合金製の第1部品がマグネシウムとイオン化
傾向が近いアルミニウムを主に含むアルミニウム合金製
の第2部品に接触しているので、両部品が直接接触して
も電解腐食が起こりにくい。第1部品と第2部品との隙
間又は第1部品と第3部品との隙間に充填された充填剤
をさらに備える場合には、隙間に大気や海水等の腐食雰
囲気流体が入りにくくなるので、その部分から腐食しに
くくなり、耐食性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
平面図。
【図2】その断面平面図。
【図3】そのスプール周辺部の断面拡大図。
【図4】その側面破断図。
【図5】その側面破断図。
【図6】前カバーが閉位置での断面側面図。
【図7】前カバーが開位置での断面側面図。
【図8】実施形態2を採用したスピニングリールの側面
断面図。
【図9】その底面断面図。
【図10】その背面図。
【図11】実施形態3を採用した両軸受リールのスプー
ルの断面拡大図。
【図12】そのスプール装着部分の断面拡大部分図。
【図13】実施形態4による自転車用クランク組立体の
断面図。
【図14】その右クランクアームの正面図。
【符号の説明】
1,102 リール本体 12,104 スプール 16,120 スプール軸 20,104d,216 スリーブ 20a 酸化被膜 20b 隙間 20c 接着剤 117 絶縁シート 202 右クランクアーム 203 左クランクアーム 220 ペダル 222 ペダル軸

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品組立体であって、 マグネシウム合金製の第1部品と、 前記第1部品に直接接触可能であり前記第1部品に装着
    されるアルミニウム合金製の第2部品と、を備えた部品
    組立体。
  2. 【請求項2】前記第1部品は釣り用リールの糸巻き用の
    スプールであり、前記第2部品は前記スプールに装着さ
    れるスプール軸である、請求項1に記載の部品組立体。
  3. 【請求項3】複数の部品から構成される部品組立体であ
    って、 マグネシウム合金製の第1部品と、 前記第1部品に装着される、前記マグネシウム合金より
    イオン化傾向が小さい金属製の第2部品と、 前記第1部品に直接接触可能であり、前記第1部品と第
    2部品との間に介装され、イオン化傾向がマグネシウム
    合金より小さく前記第2部品に使用される金属より大き
    い金属製の第3部品と、を備えた部品組立体。
  4. 【請求項4】前記第3部品はアルミニウム合金又は亜鉛
    合金製である、請求項3に記載の部品組立体。
  5. 【請求項5】複数の部品から構成される部品組立体であ
    って、 マグネシウム合金製の第1部品と、 前記第1部品に装着される、前記マグネシウム合金より
    イオン化傾向が小さい金属製の第2部品と、 前記第1部品に直接接触可能であり、前記第1部品と第
    2部品との間に介装された絶縁体製の第3部品と、を備
    えた部品組立体。
  6. 【請求項6】前記第2部品はステンレス合金製である、
    請求項3から5のいずれかに記載の部品組立体。
  7. 【請求項7】前記第2部品はチタン又はチタン合金製で
    ある、請求項3から5のいずれかに記載の部品組立体。
  8. 【請求項8】前記第1部品は釣り用リールのスプールで
    あり、前記第2部品は前記スプールに装着されるスプー
    ル軸であり、前記第3部品は前記第1部品と第2部品と
    の間に介装される筒状のスリーブである、請求項3から
    7のいずれかに記載の部品組立体。
  9. 【請求項9】前記第1部品はチクソモールディング法に
    より射出成形して得られる、請求項1から8のいずれか
    に記載の部品組立体。
  10. 【請求項10】前記第1部品はダイキャスト法により成
    形して得られる、請求項1から8のいずれかに記載の部
    品組立体。
  11. 【請求項11】前記第1部品の大気に露出する面には酸
    化被膜が形成されている、請求項1から10のいずれか
    に記載の部品組立体。
  12. 【請求項12】前記第1部品と第2部品との隙間又は第
    1部品と第3部品との隙間に充填された充填剤をさらに
    備える、請求項1から11のいずれかに記載の部品組立
    体。
  13. 【請求項13】前記充填剤は、毛細管現象を利用して充
    填可能な液体である、請求項12に記載の部品組立体。
  14. 【請求項14】前記充填剤は、充填後固化する液状接着
    剤である、請求項13に記載の部品組立体。
  15. 【請求項15】前記部品組立体は、釣り竿に装着されて
    釣り糸を巻き取るための釣り用リールの部品組立体であ
    る、請求項1から14のいずれかに記載の部品組立体。
  16. 【請求項16】前記部品組立体は、自転車に装着される
    自転車用部品組立体である、請求項1から14のいずれ
    かに記載の部品組立体。
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