JPH11276042A - 釣り用リールのシール機構 - Google Patents

釣り用リールのシール機構

Info

Publication number
JPH11276042A
JPH11276042A JP10079352A JP7935298A JPH11276042A JP H11276042 A JPH11276042 A JP H11276042A JP 10079352 A JP10079352 A JP 10079352A JP 7935298 A JP7935298 A JP 7935298A JP H11276042 A JPH11276042 A JP H11276042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
component
fishing reel
magnetic
magnetic holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10079352A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hitomi
康弘 人見
Noboru Sakaguchi
昇 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP10079352A priority Critical patent/JPH11276042A/ja
Publication of JPH11276042A publication Critical patent/JPH11276042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転性能の低下を抑えた釣り用リールのシー
ル機構を提供する。 【解決手段】 両軸受リールの磁気シール33aは、回
転するスプール軸16とボス部6cとの間に配置され、
両者の隙間をシールする機構であって、1対の磁気保持
リング34と、リング磁石35と、磁性流体36とを備
えている。1対の磁気保持リング34は、軸方向に間隔
を隔てて配置され外周部がボス部6cに固定されスプー
ル軸16との間に間隔をあけて配置された部材である。
リング磁石35は、磁気保持リング34に挟持された永
久磁石である。磁性流体36は、磁気保持リング34に
より保持され磁気保持リングとスプール軸16との隙間
を塞ぐための流体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール機構、特
に、スピニングリールや両軸受リール等の釣り用リール
の相対回転する第1部品と第2部品との間に配置され、
両部品の隙間をシールする釣り用リールのシール機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールや両軸受リール等の釣
り用リールには、リール本体や他の部品に対して相対回
転するロータやスプール等の回転部品が多く用いられて
いる。この種の回転部品は軸受によりリール本体や他の
部品に回転自在に装着されている。この回転部品を支持
する軸受として釣り用リールの場合、玉軸受が多く使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、釣り用リール
は腐食しやすい雰囲気で使用されるため、リール内部の
部品の腐食や性能の低下や故障を防止するためにリール
を防水構造にすることが望まれる。たとえば、電動リー
ルのモータ内部に水が侵入するとモータ故障の原因にな
る。また、制動装置の内部に水が侵入すると性能低下の
原因になる。さらに軸受内に水が侵入すると腐食の原因
になる。
【0004】リールを防水構造にするにあたり、もっと
も問題になるのは、回転部品と軸受との間や軸受自体の
間の防水構造をどのような構造にするかである。回転の
負荷を軽減するためには軸受と回転部品との間にある程
度の間隙は不可欠である。また、玉軸受の場合、軸受自
体を防水構造にするのが困難である。このため、釣り用
リールに用いられる玉軸受の材質としては錆びにくいス
テンレス鋼が使用されている。このステンレス鋼のなか
でも回転性能やコストを考慮して玉軸受の球には焼き入
れ可能なSUS440Cが多く用いられている。しか
し、SUS440Cは、SUS316に比べて硬いが耐
食性が低いという問題がある。このため、腐食を防止す
るために回転部品と軸受の間や軸受自体を防水構造にし
たほうがよい。これらを防水構造にするために、弾性体
製のシールが内輪と外輪との間に両者に接触するように
装着されたシールド玉軸受が多く使用されている。
【0005】しかし、弾性体製のシールを相対回転する
回転体に接触させると、シールと回転体との摩擦力が大
きいため回転性能が低下するおそれがある。本発明の課
題は、回転性能の低下を抑えた釣り用リールのシール機
構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルのシール機構は、釣り用リールの相対回転する第1部
品と第2部品との間に配置され、両部品の隙間をシール
する釣り用リールのシール機構であって、磁気保持手段
と、磁性流体とを備えている。磁気保持手段は、両部品
のいずれか一方に設けられ他方の部品との間に間隔をあ
けて配置された手段である。磁性流体は、磁気保持手段
により保持され磁気保持手段と他方の部品との隙間を塞
ぐための流体である。
【0007】このシール機構では、2つの部品が相対回
転すると、一方の部品に設けられた磁気保持手段に保持
された磁性流体が他方の部品との間を塞いでシールす
る。この磁性流体は流体シールであるため他方の部品に
接触しても両者の間の損失トルクが小さく回転性能の低
下を抑えることができる。発明2に係る釣り用リールの
シール機構は、発明1に記載の機構において、第1部品
は固定部品であり第2部品は回転部品であり、磁気保持
手段は第1部品に設けられている。この場合には、固定
の第1部品に磁気保持手段が設けられているので、磁性
流体に遠心力が作用しにくくなり、磁性流体によるシー
ルをより確実に行える。
【0008】発明3に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1又は2に記載の機構において、第1部品は第
2部品の外周側に同芯に配置され、磁気保持手段は、第
1部品に外周側が固定され内周側に第2部品との間で隙
間をあけて配置されており、磁性流体は、磁気保持手段
に保持され内周側が第2部品に接触している。この場合
には、磁性流体が内周側で第2部品と摺動接触している
ので、流体の粘性による第2部品への抵抗を小さいもの
にすることができる。
【0009】発明4に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1又は2に記載の機構において、第1部品は第
2部品の外周側に同芯に配置され、磁気保持手段は、第
2部品に内周側が固定され外周側に第1部品との間で隙
間をあけて配置されており、磁性流体は、磁気保持手段
に保持され外周側が第1部品に接触している。発明5に
係る釣り用リールのシール機構は、発明3又は4に記載
の機構において、磁気保持手段は、軸方向に間隔を隔て
て配置された1対のリング部材とリング部材の間に配置
された磁石部材とを有し、磁性流体は、1対のリング部
材と他方の部品との隙間で保持されている。この場合に
は、2カ所で磁性流体が保持されるので、シール箇所が
多くなりシールをより確実に行える。
【0010】発明6に係る釣り用リールのシール機構
は、発明3又は4に記載の機構において、磁気保持手段
は、軸方向に間隔を隔てて配置された1対のリング部材
を有し、磁性流体は、1対のリング部材の隙間で保持さ
れている。この場合には、磁性流体を1対のリング部材
で保持するので、磁性流体の保持を確実に行える。発明
7に係る釣り用リールのシール機構は、釣り用リールの
相対回転する第1部品と第2部品との間に配置され、両
部品の隙間をシールする機構であって、1対の磁気保持
手段と、磁性流体とを備えている。1対の磁気保持手段
は、両部品にそれぞれ設けられ他方との間に間隔をあけ
て対向配置されている。磁性流体は、両磁気保持手段に
より保持され両磁気保持手段の隙間を塞ぐための流体で
ある。
【0011】このシール機構では、2つの部品が相対回
転すると、両部品にそれぞれ設けられた磁気保持手段に
保持された磁性流体が両磁気保持手段の間を塞いでシー
ルする。この磁性流体は流体シールであるため磁気保持
手段に接触しても両者の間の損失トルクが小さく回転性
能の低下を抑えることができる。発明8に係る釣り用リ
ールのシール機構は、発明7に記載の機構において、1
対の磁気保持手段は軸受の外輪と内輪とである。この場
合には軸受自体を回転性能の低下を抑えた防水構造にす
ることができる。
【0012】発明9に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から8のいずれかに記載の機構において、磁
気保持手段と磁気保持手段が設けられた部品との間には
弾性シール部材がそれぞれ介装されている。この場合に
は、磁気保持手段の固定部分もシールされているので、
より確実にシールできる。発明10に係る釣り用リール
のシール機構は、発明1から9のいずれかに記載の機構
において、釣り用リールは両軸受リールであり、第1部
品はリール本体であり、第2部品は前記リール本体に軸
受により回転自在に支持されたスプール軸である。この
場合には、両軸受リールにおいてスプールの回転性能の
低下を抑えてスプール軸からリール本体内部への液体の
侵入を防止できる。
【0013】発明11に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、釣
り用リールは両軸受リールであり、第1部品はリール本
体であり、第2部品はリール本体に軸受により回転自在
に支持されたハンドル軸である。この場合には、両軸受
リールにおいてハンドル軸の回転性能の低下を抑えてハ
ンドル軸からリール本体内部への液体の侵入を防止でき
る。
【0014】発明12に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、釣
り用リールはレバードラグ型の両軸受リールであり、第
1部品はドラグカバーであり、第2部品はドラグディス
クである。この場合には、ドラグカバー内のシールを確
実に行え、ドラグ力の変動が少なくなり制動性能の低下
を防止できる。
【0015】発明13に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、釣
り用リールはモータでスプールを駆動する電動リールで
あり、第1部品はモータをリール本体に装着するための
筒状のモータケースであり、第2部品はモータケースの
外周側に配置されたスプールである。この場合には、モ
ータケース内への液体の侵入を防止でき、モータが故障
しにくくなる。
【0016】発明14に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から8のいずれかに記載の機構において、釣
り用リールはスピニングリールであり、第1部品はリー
ル本体であり、第2部品はリール本体に軸受により回転
自在に支持されたフェースギア軸である。この場合に
は、スピニングリールにおいてフェースギア軸の回転性
能の低下を抑えてフェースギア軸からリール本体内部へ
の液体の侵入を防止できる。
【0017】発明15に係る釣り用リールのシール機構
は、発明1から8のいずれかに記載の機構において、釣
り用リールはスピニングリールであり、第1部品はピニ
オンギアであり、第2部品は前記ピニオンギアに軸受に
より回転自在に支持されたスプール軸である。この場合
には、スピニングリールにおいてピニオンギアの回転性
能の低下を抑えてスプール軸とピニオンギアの間からリ
ール本体内部への液体の侵入を防止できる。
【0018】発明16に係る釣り用リールのシール機構
は、発明9から12のいずれかに記載の機構において、
磁気保持手段は、軸受の外気に接触する側に配置されて
いる。この場合には、軸受に外部から液体が侵入しにく
くなるので、回転性能の低下がより減少する。
【0019】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1及び図2にお
いて、本発明の一実施形態によるシール機構が採用され
た両軸受リールは、ベイトキャスト用のロープロフィー
ル型のリールである。このリールは、リール本体1と、
リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンド
ル2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に
装着された糸巻用のスプール12とを備えている。ハン
ドル2のリール本体1側には、ドラグ調整用のスタード
ラグ3が設けられている。
【0020】ハンドル2は、板状のハンドルアーム2a
と、ハンドルアーム2aの両端に回転自在に装着された
把手部2bとを有するダブルハンドル形のものである。
ハンドルアーム2aは、図3に示すように、ナット2d
によりハンドル軸30の先端に回転不能に固定された座
板2cに2本のビス2eにより固定されている。このナ
ット2dは、ハンドルアーム2aの内部に収納されて回
り止めされている。このため、ハンドルアーム2aの外
側面つなぎ目がない滑らかな面で構成することができ、
釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0021】図3に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リ
ール本体1は、図1及び図2に示すように、前方を覆う
前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有してい
る。フレーム5は、図3に示すように所定の間隔をあけ
て互いに対向するように配置された1対の側板5a,5
bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部
5c(図5参照)とを有している。下側の2つの連結部
5cには、図4及び図5に示すように、リールを釣り竿
Rに装着するための前後に長い、たとえばステンレス等
の金属製の装着脚部4がネジ止めされている。
【0022】第1側カバー6aは、スプール12の着脱
を可能にするためにフレーム5に揺動自在に装着されフ
レーム5に対して開閉可能である。第2側カバー6b
は、フレーム5にネジ止めされている。前カバー7は、
図4及び図5に示すように、リール本体1の前部におい
て側板5a,5b間に装着されている。前カバー7は、
その上方に配置されたサムレスト8との間で前部に形成
された開口9を有している。開口9は、釣り糸が通過し
得るように横長に形成されている。しかし、従来の両軸
受リールのようにガイドリング27cが開口9に面して
配置されていないので、上下の幅が狭くなっている。開
口9の内周面のうち上下面、つまりサムレスト8の前側
下部と前カバー7の上面とには、たとえば窒化珪素やジ
ルコニア等の硬質で表面が滑らかなセラミック製の上下
のカバー部材10a,10bがそれぞれ装着されてい
る。カバー部材10a,10bは、上下の幅が狭い開口
9に釣り糸が接触したときに開口9が傷つかないように
するとともに、接触した釣り糸に作用する抵抗を少なく
するために設けられている。カバー部材10a,10b
はボルトによりサムレスト8及び前カバー7にそれぞれ
固定されている。
【0023】サムレスト8は、図1、図2及び図4に示
すように、平面視コ字状にリール本体1の上部に装着さ
れている。このサムレスト8の前部8aに釣り竿を持つ
手H(図1参照)の親指を置くことでパーミングを行え
る。サムレスト8の上面はそれぞれ上方に凸に湾曲した
曲面で構成されている。このサムレスト8の前部の装着
脚部4からの高さh(図4参照)は従来の両軸受リール
より低くなっている。
【0024】フレーム5内には、図3に示すように、釣
り竿Rと直交する方向に配置されたスプール12と、ス
プール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワイン
ド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとな
る、クラッチレバー17とが配置されている。またフレ
ーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2から
の回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に
伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、ク
ラッチ機構13の係脱を行うためのクラッチ係脱機構1
9と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構
の係脱を制御するための係脱制御機構20と、ドラグ機
構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するた
めのキャスティングコントロール機構22とが配置され
ている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間に
は、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための
遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0025】スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央
部に一体で形成された筒状のボス部12cを有してお
り、ボス部12cを貫通するスプール軸16にたとえば
セレーション結合により回転不能に固定されている。こ
の固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合
やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることがで
きる。
【0026】スプール軸16は、側板5bを貫通して第
2側カバー6bの外方に延びている。その延びた一端
は、第2側カバー6bに形成されたボス部6cに軸受2
4aにより回転自在に支持されている。またスプール軸
16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受24bに
より回転自在に支持されている。軸受24aの軸方向外
方及び軸受24bの軸方向内方には、図6に示すよう
に、磁気シール33a,33bが配置されている。
【0027】磁気シール33aは、軸受24aの外側で
軸方向に間隔を隔ててボス部6cに固定された1対の磁
気保持リング34,34と、両磁気保持リング34に挟
持されたリング磁石35と、磁気保持リング34とスプ
ール軸16との間に配置された磁性流体36とを備えて
いる。磁気シール33aは、リング磁石35と磁気保持
リング34とスプール軸16とで構成された磁気回路中
で磁性流体36を保持することでスプール軸とボス部6
cとの隙間をシールする。
【0028】内側(左側)の磁気保持リング34と軸受
24aとの間には軸受24aの外輪を位置決めする止め
輪37が装着されている。また、外側の磁気保持リング
34の軸方向外方には、磁気保持リング34とボス部6
cとの間をシールするOリング38が装着されている。
磁性流体36は、たとえば炭化水素油やフッ素油ベース
の溶媒に数nm〜十数nmの強磁性体微粒子を界面活性
剤を用いて安定に分散させた物質である。この磁性シー
ル33aは、スプール軸16の周りを液体で取り囲むた
め、気体に対して高い密封性がある。また、シール部分
での固体接触がないので、ダストの発生がない。さらに
シール部分に固体摺動がないので、損出トルクが少なく
回転性能が低下しにくい。
【0029】磁気シール33bは、磁気シール33aと
同様な構成であり、1対の磁気保持リング34,34
と、両磁気保持リング34に挟持されたリング磁石35
と、磁気保持リング34とスプール軸16との間に配置
された磁性流体36とを備えている。外側(左側)の磁
気保持リング34と軸受24bとの間には軸受24bの
外輪を位置決めする止め輪37が装着されている。ま
た、内側の磁気保持リング34の内方には、磁気保持リ
ング34とブレーキケース65との間をシールするOリ
ング38が装着されている。
【0030】スプール軸16の大径部分16aの右端
は、側板5bの貫通部部分に配置されており、そこには
クラッチ機構13を構成する係合ピン16bが固定され
ている。係合ピン16bは、直径に沿って大径部分16
aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
レベルワインド機構15は、図3に示すように、1対の
側板5a,5b間に固定されたガイド筒25と、ガイド
筒25内に回転自在に支持された螺軸26と、ラインガ
イド27とを有している。
【0031】ガイド筒25は、後部周面が全長にわたり
切り欠かれた円筒状の部材であり、ラインガイド27を
スプール軸16の軸方向(釣り竿Rと直交する方向)に
案内する。螺軸26は、ラインガイド27をスプール軸
16の軸方向に往復移動させるための軸である。螺軸2
6の両端は、側板5a,5bに軸受39a,39bによ
り回転自在に支持されている。螺軸26の端部には、ギ
ア機構18を構成するギア28aが固定されている。ま
た螺軸26には交差する螺旋状の溝26aが形成されて
いる。軸受39a,39bの軸方向内方には、図7に示
すように磁気シール53,53がそれぞれ配置されてい
る。
【0032】磁気シール53は、側板5a,5bに設け
られたボス部54a,54bに軸方向に間隔を隔てて固
定された磁気保持リング55,55と、磁気保持リング
55の間で螺軸26に接触する磁性流体56とを備えて
いる。1対の磁気保持リング55は、先端が異なる極を
有する磁性リング部材であり、両磁気保持リング55間
で磁性流体56を保持する。内側の磁気保持リング55
の外周側にはOリング(図示せず)が装着されており、
外周側をシールしている。
【0033】ラインガイド27は、ガイド本体27a
と、ガイド本体27aに回転自在に装着された係止軸2
7bと、ガイド本体27aの上部に上方に突出して配置
されたガイドリング27cとを有している。ガイド本体
27aにはガイド筒25が貫通するU字状の貫通孔がス
プール軸16に平行に形成されており、ガイド本体27
aは、ガイド筒25に軸方向に移動自在に支持されてい
る。係止軸27bは、ガイド本体27aの後部にほぼ前
後に沿って配置され先端が螺軸26の溝26aに係止さ
れている。係止軸27bは、螺軸26の回動により溝2
6aに沿って回動しガイド本体27aを往復移動させ
る。ガイドリング27cは、たとえばステンレス製の線
材を上部を凸にヘアピン状に曲げて形成されており、内
周側に長孔が形成されている。ガイドリング27cは、
下部がガイド本体27aの後部上面に差し込まれて固定
されている。ガイドリング27cの表面は、たとえば窒
化チタン等の金属やSiC等のセラミックでコーティン
グされており、表面が滑らかで硬くなっている。なお、
このガイドリング27cは、開口9とスプール12との
間にスプール12に近接して配置されている。ガイドリ
ング27cの上部は、下部にガイド溝が形成されたガイ
ド軸25aによりスプール軸16に平行に案内されてい
る。このガイド軸25aは、ガイド筒25の上方にガイ
ド筒25と平行に配置されており、両端が側板5a,5
bに固定されている。このように高さが高いガイドリン
グ27cをスプール12に近接して配置することで、サ
ムレスト8の前部8aの高さHを低くすることででき、
パーミングしやすくなる。
【0034】このレベルワインド機構15では、ギア機
構18を介して螺軸26が回転させられることにより、
ラインガイド27がガイド筒25に沿って往復動する。
このラインガイド27のガイドリング27c内に釣り糸
が挿通されて釣り糸がスプール12に均一に巻き付けら
れる。ギア機構18は、ハンドル軸30と、ハンドル軸
30に固定されたメインギア31と、メインギア31に
噛み合う筒状のピニオンギア32と、前述の螺軸26端
部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不
能に固定され、ギア28aに噛み合うギア28bとを有
している。このギア機構18のハンドル軸30の上下位
置は、サムレスト8の高さを低くするために、従来の位
置より低い。このため、ギア機構18を収納する側板5
b及び第2側カバー6bの下部は、側板5a及び第1側
カバー6aの下部より下方に位置している。ハンドル軸
30の先端部は縮径されており、先端部の大径部及び小
径部には平行な面取り部30aと雄ネジ部30bとがそ
れぞれが形成されている。
【0035】ハンドル軸30の基端(図3左端)は、軸
受57により側板5aに支持されている。軸受57の左
側には、図6に示すように磁気シール58が配置されて
いる。磁気シール58は、螺軸26に装着されたものと
同様な構成であり、磁気保持リング59と、磁性流体6
0とを備えている。ピニオンギア32は、図3に示すよ
うに、側板5bの外方から内方に延び、中心にスプール
軸16が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に軸
方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア
32の図3左端部は、軸受43により側板5bに回転自
在かつ軸方向移動自在に支持されている。
【0036】ピニオンギア32は、図3右端側外周部に
形成されメインギア31に噛合する歯部32aと、他端
側に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと噛み
合い部32bとの間に形成されたくびれ部32cとを有
している。噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端
面に直径に沿って形成された凹溝からなり、そこにスプ
ール軸16を貫通して固定された係合ピン16bが係止
される。ここではピニオンギア32が外方に移動してそ
の噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16b
とが離脱すると、ハンドル軸30からの回転力はスプー
ル12に伝達されない。この噛み合い部32bと係合ピ
ン16bとによりクラッチ機構13が構成される。係合
ピン16bと噛み合い部32bとが係合すると、スプー
ル軸16より大径のピニオンギア32からスプール軸1
6にトルクが直接伝達されるので、ねじれ変形がより少
なくなり、トルク伝達効率が向上する。
【0037】クラッチレバー17は、図2に示すよう
に、1対の側板5a,5b間の後部でスプール12後方
に配置されている。フレーム5の側板5a,5bには長
孔(図示せず)が形成されており、クラッチレバー17
の回転軸17aがこの長孔に回転自在に支持されてい
る。このため、クラッチレバー17は長孔に沿って上下
方向にスライドすることも可能である。
【0038】クラッチ係脱機構19は、図3に示すよう
に、クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク
40は、スプール軸16の外周側に配置されており、2
本のピン41(一方のみ図示)によってスプール軸16
の軸心と平行に移動可能に支持されている。なお、スプ
ール軸16はクラッチヨーク40に対して相対回転が可
能である。すなわち、スプール軸16が回転してもクラ
ッチヨーク40は回転しないようになっている。またク
ラッチヨーク40はその中央部にピニオンギア32のく
びれ部32cに係合する係合部40aを有している。ま
たクラッチヨーク40を支持する各ピン41の外周で、
クラッチヨーク40と第2側カバー6bとの間にはスプ
リング42が配置されており、クラッチヨーク40はス
プリング42によって常に内方に付勢されている。
【0039】このような構成で、通常状態では、ピニオ
ンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、
その噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16
bとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、
クラッチヨーク40によってピニオンギア32が外方に
移動した場合には、噛み合い部32bと係合ピン16b
との係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0040】ドラグ機構21は、ドラグ力を調整操作す
るためのスタードラグ3と、メインギア31に押圧され
る摩擦プレート45と、スタードラグ3の回転操作によ
って摩擦プレート45をメインギア31に所定の力で押
圧するための押圧プレート46とを有している。スター
ドラグ3は、回転操作すると発音する構成となってい
る。
【0041】キャスティングコントロール機構22は、
図3に示すように、スプール軸16の両端を挟むように
配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート5
1によるスプール軸16の挟持力を調節するための制動
キャップ52とを有している。右側の摩擦プレート51
は、制動キャップ52内に装着され、左側の摩擦プレー
ト51は、ブレーキケース65内に装着されている。制
動キャップ52は回転操作すると発音する構成となって
いる。
【0042】遠心ブレーキ機構23は、図3に示すよう
に、ブレーキケース65と、ブレーキケース65内に設
けられた回転部材66と、回転部材66に周方向に間隔
を隔てて配置され径方向に移動自在に装着された摺動子
67とを有している。ブレーキケース65の内周面には
摺動子67に接触可能な筒状のブレーキライナー65a
が固定されている。ブレーキケース65は、側板5aに
形成された円形の開口5dに着脱自在に装着されてお
り、第1側カバー6aとともに揺動する。
【0043】次にリールの操作方法について説明する。
通常の状態では、クラッチヨーク40はスプリング42
によって内方(図3左方)に押されており、これにより
ピニオンギア32は、係合位置に移動させられている。
この状態ではピニオンギア32の噛み合い部32bとス
プール軸16の係合ピン16bとが噛み合ってクラッチ
オン状態となっており、ハンドル2からの回転力は、ハ
ンドル軸30、メインギア31、ピニオンギア32及び
スプール軸16を介してスプール12に伝達され、スプ
ール12が糸巻き取り方向に回転する。
【0044】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるために制動力を調整する。ここでは、た
とえばルアー(仕掛け)の質量に応じて制動力を調整す
るのが好ましい。具体的には、ルアーの質量が大きい場
合には制動力を大きくし、小さい場合には小さくする。
バックラッシュを抑えるための制動力の調整は、キャス
ティングコントロール機構22又は遠心ブレーキ機構2
3で行う。
【0045】制動力を調整し終わると、クラッチレバー
17を下方に押す。ここでは、クラッチレバー17は、
側板5a,5bの長孔に沿って下方の離脱位置に移動す
る。そしてクラッチレバー17の移動により、クラッチ
ヨーク40が外方に移動し、クラッチヨーク40に係合
したピニオンギア32も同方向に移動させられる。この
結果、ピニオンギア32の噛み合い部32bとスプール
軸16の係合ピン16bとのかみあいが外れ、クラッチ
オフ状態となる。このクラッチオフ状態では、ハンドル
軸30からの回転はスプール12及びスプール軸16に
伝達されず、スプール12は自由回転状態になる。クラ
ッチオフ状態として、クラッチレバー17においた親指
でスプールをサミングしながらスプール軸16が鉛直面
に沿うようにリールを軸方向に傾けて釣り竿を振ると、
ルアーが投げられスプール12が糸繰り出し方向に回転
する。このとき、スプール軸16が磁気シール33a,
33bによりシールされているので、回転性能が低下し
にくくなり、スプール12が勢いよく回転する。
【0046】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材66に伝達される。回転部材66が回転
すると、摺動子67がブレーキライナー65aに摺接し
て遠心ブレーキ機構23によりスプール12が制動され
る。同時に、スプール軸16がキャスティングコントロ
ール機構22により制動されバックラッシュを防止でき
る。
【0047】仕掛けが着水すると、ハンドル2を回転さ
せる。すると図示しないリターン機構によりクラッチオ
ン状態になる。この状態でたとえばリトリーブを繰り返
して魚の当たりを待つ。魚がヒットするとハンドル2を
回転させて釣り糸を巻き取る。このとき、魚の大きさに
よりドラグ力を調整する必要が生じることがある。この
ときには、スタードラグ3を時計回り又は反時計回りに
回転させてドラグ力を調整する。 〔実施形態2〕前記実施形態1では釣り用リールとして
両軸受リールを例示したが、スピニングリール等の他の
釣り用リールにも本発明は適用できる。
【0048】図8において、本発明の一実施形態を採用
したスピニングリールは、ハンドル101と、ハンドル
101を回転自在に支持するリール本体102と、ロー
タ103と、スプール104とを備えている。ロータ1
03は、リール本体102の前部に回転自在に支持され
ている。スプール104は、釣り糸を外周面に巻き取る
ものであり、ロータ103の前部に前後移動自在に配置
されている。
【0049】ハンドル101は、図8及び図10に示す
ように、T字状の把手部101aと、先端に把手部10
1aが回転自在に装着されたL字状のクランクアーム1
01bと、クランクアーム101bの基端に固定された
軸部101cとを有している。クランクアーム101b
は、基端側においてワンタッチで折れ曲がり可能であ
る。軸部101cは、図9に示すように断面が矩形の棒
状部材である。なお、ハンドル101は、図8に示す右
位置と、図10に示す左位置との左右どちらの装着位置
でもリール本体102に装着可能である。
【0050】リール本体102は、側部に開口102c
を有するリールボディ102aと、リールボディ102
aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚10
2bと、リールボディ102aの開口102cを閉塞す
るための蓋体102dとを有している。リールボディ1
02aは、図9に示すように、内部に空間を有してお
り、その空間内には、ロータ103をハンドル101の
回転に連動して回転させるロータ駆動機構105と、ス
プール104を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取
るためのオシレーティング機構106とが設けられてい
る。
【0051】図10に示すように、リールボディ102
aの図4右側面には、筒状のボス部117aが形成され
ている。ボス部117aは、ハンドル軸110(後述)
の図4右端を支持する軸受116aを収納するためにリ
ールボディ102aの内方に突出して形成されている。
蓋体102dのボス部117aに対向する位置には、ボ
ス部117bが形成されている。ボス部117bはハン
ドル軸110の図4左端を支持する軸受116bを収納
するためにリールボディ102aの外方に突出して形成
されている。ハンドル101が装着された側と逆側のボ
ス部(図4ではボス部117a)は、軸カバー119に
より閉塞されている。ハンドル101が装着された側の
ボス部(図4ではボス部117b)は、孔あきカバー1
19bにより水の侵入が防止されている。軸カバー11
9及び孔あきカバー119bは、図8に示すように、楕
円形の部材であり、それぞれ2本のビス119aにより
ボス部に取り付けられる。
【0052】ロータ駆動機構105は、ハンドル101
が回転不能に装着されたハンドル軸110と、ハンドル
軸110とともに回転するフェースギア111と、この
フェースギア111に噛み合うピニオンギア112とを
有している。ハンドル軸110の両端は、軸受116
a,116bを介してリールボディ102aに回転自在
に支持されている。この軸受116a,116bの軸方
向外方には、外部からの海水や異物の侵入を防止するた
めの磁気シール124,124がそれぞれ配置されてい
る。この磁気シール124は、実施形態1の螺軸26に
装着されたものと同様な構成であり、1対の磁気保持リ
ングと磁性流体とを備えている。ハンドル軸110の中
心部には断面が矩形の貫通孔110aが形成されてお
り、この貫通孔110aにハンドル101の軸部101
cが回転不能に挿入される。軸部101cの先端面には
ネジ孔101dが形成されており、このネジ孔101d
に螺合する取付ネジ120によりハンドル101がハン
ドル軸110に取り付けられている。
【0053】ピニオンギア112は筒状に形成されてお
り、図9に示すように、その前部112aはロータ3の
中心部を貫通しており、ナット113によりロータ10
3と固定されている。ピニオンギア112は、その軸方
向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受114a,11
4bを介してリール本体102に回転自在に支持されて
いる。
【0054】オシレーティング機構106は、スプール
104の中心部にドラグ機構160を介して連結された
スプール軸115を前後方向に移動させてスプール10
4を同方向に移動させるための機構である。オシレーテ
ィング機構106は、スプール軸115の略直下方に平
行に配置された螺軸121と、螺軸121に沿って前後
方向に移動するスライダ122と、螺軸121の先端に
固定された中間ギア123とを有している。スライダ1
22にはスプール軸115の後端が回転不能に固定され
ている。中間ギア123は、ピニオンギア112に噛み
合っている。
【0055】ロータ103は、図9に示すように、円筒
部130と、円筒部130の側方に互いに対向して設け
られた第1及び第2ロータアーム131,132とを有
している。円筒部130と両ロータアーム131,13
2とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形さ
れている。円筒部130の前部には前壁133が形成さ
れており、前壁133の中央部にはボス部133aが形
成されている。ボス部133aの中心部には貫通孔が形
成されており、この貫通孔をピニオンギアの前部112
a及びスプール軸115が貫通している。前壁133の
前部にナット113が配置されており、ナット113の
内部にスプール軸115を回転自在に支持する軸受13
5が配置されている。この軸受135の前方にも磁気シ
ール124と同様な構成の磁気シール125が配置され
ている。
【0056】第1ロータアーム131の先端の外周側に
は、第1ベール支持部材140が揺動自在に装着されて
いる。第1ベール支持部材140は、第1ロータアーム
131にねじ込まれた取付ピンにより第1ロータアーム
131に取り付けられる。第1ベール支持部材140の
先端には、釣り糸をスプール104に案内するためのラ
インローラ141と、ラインローラ141を挟んで第1
ベール支持部材140に固定された固定軸カバー147
とが装着されている。ラインローラ141は、第1ベー
ル支持部材140の先端に回転自在に装着されている。
固定軸カバー147は、先端がとがった変形円錐形状で
ある。
【0057】固定軸カバー147の先端部と第2ベール
支持部材142との間には線材を略U状に湾曲させた形
状のベール143が固定されている。これらの第1及び
第2ベール支持部材140,142、ラインローラ14
1、ベール143及び固定軸カバー147により釣り糸
をスプール104に案内するベールアーム144が構成
される。ベールアーム144は、図9に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
【0058】第1ベール支持部材140の外周側にはカ
バー145が装着されており、カバー145の内部には
ベールアーム144を糸開放姿勢から糸案内姿勢にロー
タ103の回転に連動して復帰させるとともに、両姿勢
でその状態を保持するベール反転機構146が配置され
ている。ロータ103の円筒部130の内部にはロータ
103の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構15
0が配置されている。逆転防止機構150は、内輪が遊
転するローラ型のワンウェイクラッチ151と、ワンウ
ェイクラッチ151を作動状態(逆転禁止状態)と非作
動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構152
とを有している。
【0059】スプール104は、ロータ103の第1ロ
ータアーム131と第2ロータアーム132との間に配
置されており、スプール軸115の先端にドラグ機構1
60を介して装着されている。スプール104は、外周
に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部104aと、糸巻き胴部
104aの後部に一体で形成されたスカート部104b
と、糸巻き胴部104aの前端に固定されたフランジ板
104cとを有している。糸巻き胴部104aは、スト
レートな円筒状の部材であり、外周面はスプール軸11
5と平行な周面で構成されている。糸巻き胴部104a
は、2つの軸受156,157によりスプール軸115
に回転自在に装着されている。フランジ板104cは、
糸巻き胴部104aの内周面にネジ止めされたスプール
リングカラー155により糸巻き胴部104aに固定さ
れている。
【0060】次に、リールの操作及び動作について説明
する。キャスティング時にはハンドル101を図10に
示す左位置に装着した状態でベールアーム144を糸開
放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材1
40及び第2ベール支持部材142は揺動する。この状
態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけなが
ら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛け
の重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル
101をたとえば左手で糸巻取方向に回転させると、ロ
ータ駆動機構105によりロータ103が糸巻取方向に
回転し、ベールアーム144がベール反転機構146に
より糸巻取位置に復帰し釣り糸がスプール104に巻き
付けられる。
【0061】ハンドル101を糸巻取方向に回転させる
とフェースギア111,ピニオンギア112を介してロ
ータ103が糸巻取方向に回転し、ベールアーム144
に案内された釣り糸がスプール104の外周に巻き付け
られる。ハンドル軸110が磁気シール124によりシ
ールされているのでハンドル軸110の回転性能が低下
しにくい。このため、ハンドル101を回転させると軽
い力でロータ103を回転させることができる。
【0062】〔実施形態3〕図11において、本発明の
実施形態3を採用したトローリングリールは、筒状のリ
ール本体201と、リール本体201の中心部に軸方向
移動自在かつ回転不能に装着されたスプール軸202
と、スプール軸202に回転自在かつ軸方向移動不能に
支持されたスプール203と、リール本体2011の側
方に配置されたハンドル204とを備えている。また、
トローリングリールは、ハンドル204の回転をスプー
ル203に伝達するギア変速機構206及びスプール2
03を制動するドラグ機構207をリール本体201の
内部に備えている。
【0063】リール本体201は、円板状の側板210
と、側板210がいんろう結合により同芯に結合され、
ネジにより固定されたリールボディ211とを有してい
る。側板210は、そのほぼ中心部で回動不能かつ軸方
向に移動可能にスプール軸202の端部を支持する。ま
た、中心孔にはスプール軸202の一端に外方に突出し
て形成された係止ピン202aを係止する係止溝210
bが形成されている。この係止ピン202aと係止溝2
10bとの係合によりスプール軸202がリール本体2
01に対して回転不能になる。
【0064】リールボディ211は、合成樹脂又はアル
ミニウムダイキャストにより一体的に形成された有底円
筒状の部材である。リールボディ211は、側板210
が固定されるリング状の固定部211aと、固定部21
1aに間隔を隔てて対向して配置され、スプール軸20
2やハンドル204により回転するハンドル軸205を
支持する円板状の支持部211bと、固定部211aと
支持部211bとを円周方向の4か所で連結する連結部
211cとを有している。支持部211bは、スプール
軸202の他端をその中心部で軸方向に移動可能に支持
する第1ボス部211dと、第1ボス部211dの下方
に設けられハンドル軸205を回転自在に支持する第2
ボス部11eとを有している。また、支持部211bの
下部には、ギア機構206を収納するために径方向に膨
出した膨出部211fが形成されている。
【0065】連結部211cにおいて、上部にはリール
ハーネスに装着するためのハーネスラグ212が間隔を
隔てて装着されており、下部にはリールを釣り竿に装着
するための竿取付部213が設けられている。スプール
軸202は、軸方向に間隔を隔てて配置された2つの軸
受232によりスプール203を回転自在に支持する。
スプール軸232の左側の軸受232の左側には皿バネ
233が当接している。また、右側の軸受232の右側
にはスプール軸202をハンドル204と逆側に付勢す
るコイルバネ238が当接している。
【0066】スプール203は、胴部203aと胴部2
03aの両端に一体形成されたフランジ部203bとを
有している。左側のフランジ部203bの端面には、音
出しギア235が設けられている。この音出しギア23
5には側板210に取り付けられたC字状のバネ部材2
37に支持された係合爪236が係合しており、スプー
ル203が回転するとクリック音が発生する。音出しギ
ア235とスプール軸202との間には磁気シール23
9が装着されている。この磁気シール239の構成は、
実施形態1の螺軸26に装着されたものと同様な構成で
あり、1対の磁気保持リングと磁性流体とを備えてい
る。なお、磁気保持リングは、固定側のスプール軸20
2に設けられている。この磁気シール239によりスプ
ールの回転性能の低下を抑えてスプール202内に液体
が侵入しにくくなる。
【0067】スプール203の右側のフランジ部203
bの端面には、ドラグ機構207を構成する摩擦板22
6が相対回転不能に固定されている。ハンドル204
は、スプール軸202の下方にスプール軸202と平行
に配置された筒状のハンドル軸205の突出端に固定さ
れている。ハンドル軸5は、第2ボス部211eでリー
ルボディ211に回転自在に支持されている。
【0068】ギア変速機構206は、ハンドル軸205
の回転を高低2速のいずれかに変速してドラグ機構20
7に伝達する。ドラグ機構207は、前記摩擦板226
と、摩擦板226に圧接するドラグディスク227と、
スプール軸202をスプール203とともに軸方向に移
動させるドラグ操作機構214とを有している。
【0069】ドラグディスク227は、摩擦板226に
圧接可能なディスク本体227aと、ディスク本体22
7aの内周部に回転不能に装着された伝動部材228と
を備えている。伝動部材228は、ギア機構206に連
結されており、ギア機構206とともに回転する。ドラ
グディスク227は、ドラグカバー224によりカバー
されている。ドラグカバー224は、内周部が伝動部材
228の外周側に配置されており、外周部がパッキン2
23を介してスプール202の右側のフランジ部203
bにねじ込み固定されている。ドラグカバー224の内
周部と伝動部材228との間には外側からの液体の侵入
を防止するための磁気シール222が配置されている。
磁気シール222も実施形態1の螺軸26に装着された
ものと同様な構成であり、1対の磁気保持リングと磁性
流体とを備えている。なお、磁気保持リングは、ドラグ
カバー224側に設けられている。伝動部材228は、
軸受221によりスプール軸202に回転自在に支持さ
れている。
【0070】この磁気シール222及びパッキン223
によりドラグカバー224の外側からの液体を侵入も防
ぐことができ、ドラグ機構207の性能低下を防止でき
るとともに、磁気シール239も設けられているので、
内部の軸受類の腐食も防止できる。ドラグ操作機構21
4は、スプール軸202のハンドル204側端部にネジ
止めされた回動ネジ230と、回動ネジ230に当接す
るカム体229と、カム体229とリールボディ211
の第1ボス部211d端面との間に配置されたドラグレ
バー231とを有している。カム体229はスプール軸
202と同芯上に配置されており、その回動ネジ230
との当接面と逆側にはドラグレバー231と接触するカ
ム面229aが形成されている。ドラグレバー231
は、第1ボス部211dに揺動自在に支持されており、
そのカム面229aとの接触面にはカム面231aが形
成されている。これらのカム面229a,231aは、
乗り上げ型に構成されており、ドラグレバー231が揺
動するとスプール軸202がリール本体201に対して
軸方向にスライドする。
【0071】次に、上述のトローリングリールの操作方
法について説明する。ドラグ機構207の摩擦力を調節
する際には、回動ノブ230によってスプール軸202
の軸方向の位置を適当に設定しておき、ドラグレバー2
31を操作することで、たとえば、スプール軸202を
ハンドル420側に移動させた場合には、スプール20
3がドラグディスク227側に移動する結果、摩擦力が
増大する。逆にスプール軸202をハンドル204と逆
側に移動させた場合には、スプール203がドラグディ
スク227から離れる方向に移動する結果、摩擦力が低
減する。そして、スプール203の摩擦板226がドラ
グディスク227から完全に離れると、スプール203
が逆転許可される。
【0072】ここでは、スプール軸205の周囲に磁気
シール222及び磁気シール239を配置したので、ス
プールの回転性能を低下させることなくその間への液体
の侵入を防止できる。このため、内部の軸受類の腐食や
ドラグ機構207の性能低下を防止できる。 〔実施形態4〕図12において、本発明の実施形態4を
採用した電動リールのモータ243は、出力軸と逆側の
端部でモータケース250を介してリール本体240に
装着されている。モータケース250は、スプール24
2の内部に配置されている。モータケース250とスプ
ール242との間には軸受251が配置されている。軸
受251の外気と接触する側(図12左側)には磁気シ
ール252が装着されている。この磁気シール252も
実施形態1の螺軸26に装着されたものと同様な構成で
あり、1対の磁気保持リングと磁性流体とを備えてい
る。なお、磁気保持リングは、固定側のモータケース2
50に設けられている。
【0073】このように、電動リールのモータを支持す
る軸受の外気に接触する側を磁気シールでシールすれ
ば、回転性能を低下させることなくモータの故障を防止
できる。またモータ部分を保護することができ、リール
の水洗いも容易になる。 〔他の実施形態〕 (a) 本発明の磁気シールの構成は前記2つの実施形
態に限定されるものではなく、以下に説明するように種
々の変形が可能である。
【0074】図13は、磁気シールをユニット化した変
形例を示している。図13において、磁気シール33c
は、ボス部6cに固定された磁性を有する第1磁気保持
リング165と、スプール軸16に固定された磁性を有
する第2磁気保持リング166と、両磁気保持リング1
65,166に保持される磁性流体167とを備えてい
る。第1磁気保持リング165は、内周面に磁性流体1
67を保持するための凹溝165aを有している。第2
磁気保持リング166は、第1磁気保持リング165の
内周側に配置されており、外周面に凹溝165aに隙間
をあけて係合する突起部166aを有している。この凹
溝165aと突起部166aとの隙間に磁性流体167
が充填され、両磁気保持リング165,166の隙間が
シールされる。なお、第1磁気保持リング165の外周
側と第2磁気保持リング166の内周側とは、それぞれ
Oリング180,181によりシールされている。
【0075】このような構成では、磁気シール33cが
ユニットかされるので、磁気シール33cの装着が容易
になる。図14は、軸受そのものを磁気シール構造にし
た変形例を示している。図14において、磁気シール3
3dは、軸受24aの外輪を兼ねる第1磁気保持リング
168と、軸受24aの内輪を兼ねる第2磁気保持リン
グ169と、両磁気保持リング168,169に保持さ
れた磁性流体170とを備えている。第1磁気保持リン
グ168の外周側と第2磁気保持リング169の内周側
とは、それぞれOリング182,183によりシールさ
れている。
【0076】このような構成では、軸受自体を磁気シー
ル構造にしたので、シール機能付きの軸受をコンパクト
な構成で実現できる。図15は、軸受と磁気シールとを
ユニット化した変形例を示している。図15において、
磁気シール33eは、ボス部6cに固定された磁性を有
する第1磁気保持部材171と、スプール軸16に固定
された磁性を有する第2磁気保持部材172と、両磁気
保持部材171,172に保持される磁性流体173と
を備えている。
【0077】第1磁気保持部材171は、軸受24aの
外輪を収納する筒状の収納部171aと、外輪収納部1
71aの外気に接触する端部で内方に突出する1対の第
1リング部171bとを有している。1対の第1リング
部171bは、軸方向に間隔を隔てて配置されており磁
性を有している。第2磁気保持部材172は、軸受24
aの内輪を収納する内輪収納部172aと、内輪収納部
172aから外方に突出する第2リング部172bとを
有している。第2リング部172bは、1対の第1リン
グ部171bの隙間に対向する位置に配置されており磁
性を有している。磁性流体173は、両リング部171
b,172bの隙間に保持されている。なお、第1磁気
保持部材171の外周側と第2磁気保持部材172の内
周側とは、それぞれOリング184,185によりシー
ルされている。
【0078】このような構成では、磁気シール33cと
軸受24aとがユニット化されるので、磁気シール33
c及び軸受24aの装着が容易になる。 (b) 磁気シールの装着箇所は前記4つの実施形態に
限定されるものではない。たとえば、片軸受リールのス
プールを支持する軸受の外気に接触する側やドラグ機構
等の内装部品の外気に接触する側であればどのような位
置でもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、2つの部品が相対回転
すると、一方の部品に設けられた磁気保持手段に保持さ
れた磁性流体が他方の部品との間を塞いでシールする。
この磁性流体は流体シールであるため他方の部品に接触
しても両者の間の損失トルクが小さく回転性能の低下を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を採用した両軸受リールの
斜視図。
【図2】その平面図。
【図3】その横断面図。
【図4】その正面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】スプール軸周辺の断面拡大図。
【図7】螺軸周辺の断面拡大図。
【図8】本発明の実施形態2を採用したスピニングリー
ルの側面図。
【図9】その断面図。
【図10】その背面断面図。
【図11】本発明の実施形態3を採用したトローリング
リールの側面図。
【図12】本発明の実施形態4を採用した電動リールの
モータ装着部分の断面図。
【図13】磁気シールの変形例を示す模式図
【図14】磁気シールの別の変形例を示す模式図。
【図15】磁気シールの別の変形例を示す模式図。
【符号の説明】
1 リール本体 5a,5b 側板 6c ボス部 16 スプール軸 26 螺軸 30 ハンドル軸 33a,33b,33c,33d,33e,53,5
8,124,125,222,239,252 磁気シ
ール 34,55,59 磁気保持リング 35, リング磁石 36,56,60 磁性流体 102 リール本体 110 ハンドル軸 165,168 第1磁気保持リング 166,169 第2磁気保持リング 167,170,173 磁性流体 171 第1磁気保持部材 172 第2磁気保持部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールの相対回転する第1部品と第
    2部品との間に配置され、前記両部品の隙間をシールす
    る釣り用リールのシール機構であって、 前記両部品のいずれか一方に設けられ他方の部品との間
    に間隔をあけて配置された磁気保持手段と、 前記磁気保持手段により保持され前記磁気保持手段と前
    記他方の部品との隙間を塞ぐための磁性流体と、を備え
    た釣り用リールのシール機構。
  2. 【請求項2】前記第1部品は固定部品であり前記第2部
    品は回転部品であり、 前記磁気保持手段は前記第1部品に設けられている、請
    求項1に記載の釣り用リールのシール構造。
  3. 【請求項3】前記第1部品は前記第2部品の外周側に同
    芯に配置され、 前記磁気保持手段は、前記第1部品に外周側が固定され
    内周側に前記第2部品との間で隙間をあけて配置されて
    おり、 前記磁性流体は、前記磁気保持手段に保持され内周側が
    前記第2部品に接触している、請求項1又は2に記載の
    釣り用リールのシール機構。
  4. 【請求項4】前記第1部品は前記第2部品の外周側に同
    芯に配置され、 前記磁気保持手段は、前記第2部品に内周側が固定され
    外周側に前記第1部品との間で隙間をあけて配置されて
    おり、 前記磁性流体は、前記磁気保持手段に保持され外周側が
    前記第1部品に接触している、請求項1又は2に記載の
    釣り用リールのシール機構。
  5. 【請求項5】前記磁気保持手段は、軸方向に間隔を隔て
    て配置された1対のリング部材と前記リング部材の間に
    配置された磁石部材とを有し、 前記磁性流体は、前記1対のリング部材と前記他方の部
    品との隙間で保持されている、請求項3又は4に記載の
    釣り用リールのシール機構。
  6. 【請求項6】前記磁気保持手段は、軸方向に間隔を隔て
    て配置された1対のリング部材を有し、 前記磁性流体は、前記1対のリング部材の隙間で保持さ
    れている、請求項3又は4に記載の釣り用リールのシー
    ル機構。
  7. 【請求項7】釣り用リールの相対回転する第1部品と第
    2部品との間に配置され、前記両部品の隙間をシールす
    る釣り用リールのシール機構であって、 前記両部品にそれぞれ設けられ他方との間に間隔をあけ
    て対向配置された1対の磁気保持手段と、 前記両磁気保持手段により保持され前記両磁気保持手段
    の隙間を塞ぐための磁性流体と、を備えた釣り用リール
    のシール機構。
  8. 【請求項8】前記1対の磁気保持手段は軸受の外輪と内
    輪とである、請求項7に記載の釣り用リールのシール機
    構。
  9. 【請求項9】前記磁気保持手段と前記磁気保持手段が設
    けられた部品との間には弾性シール部材がそれぞれ介装
    されている、請求項1から8のいずれかに記載の釣り用
    リールのシール機構。
  10. 【請求項10】前記釣り用リールは両軸受リールであ
    り、前記第1部品はリール本体であり、前記第2部品は
    前記リール本体に軸受により回転自在に支持されたスプ
    ール軸である、請求項1から9のいずれかに記載の釣り
    用リールのシール機構。
  11. 【請求項11】前記釣り用リールは両軸受リールであ
    り、前記第1部品はリール本体であり、前記第2部品は
    前記リール本体に軸受により回転自在に支持されたハン
    ドル軸である、請求項1から9のいずれかに記載の釣り
    用リールのシール機構。
  12. 【請求項12】前記釣り用リールはレバードラグ型の両
    軸受リールであり、前記第1部品はドラグカバーであ
    り、前記第2部品はドラグディスクである、請求項1か
    ら9のいずれかに記載の釣り用リールのシール機構。
  13. 【請求項13】前記釣り用リールはモータでスプールを
    駆動する電動リールであり、前記第1部品は前記モータ
    をリール本体に装着するための筒状のモータケースであ
    り、前記第2部品は前途モータケースの外周側に配置さ
    れた前記スプールである、請求項1から9のいずれかに
    記載の釣り用リールのシール機構。
  14. 【請求項14】前記釣り用リールはスピニングリールで
    あり、前記第1部品はリール本体であり、前記第2部品
    は前記リール本体に軸受により回転自在に支持されたフ
    ェースギア軸である、請求項1から9のいずれかに記載
    の釣り用リールのシール機構。
  15. 【請求項15】前記釣り用リールはスピニングリールで
    あり、前記第1部品はピニオンギアであり、前記第2部
    品は前記ピニオンギアに軸受により回転自在に支持され
    たスプール軸である、請求項1から9のいずれかに記載
    の釣り用リールのシール機構。
  16. 【請求項16】前記磁気保持手段は、前記軸受の外気に
    接触する側に配置されている、請求項8から15のいず
    れかに記載の釣り用リールのシール機構。
JP10079352A 1998-03-26 1998-03-26 釣り用リールのシール機構 Pending JPH11276042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10079352A JPH11276042A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 釣り用リールのシール機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10079352A JPH11276042A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 釣り用リールのシール機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11276042A true JPH11276042A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13687522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10079352A Pending JPH11276042A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 釣り用リールのシール機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11276042A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110256A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010166890A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010178629A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010187566A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010273581A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Globeride Inc 魚釣用リール
US20110174909A1 (en) * 2010-01-19 2011-07-21 Globeride, Inc. Spinning reel for fishing
JP2011155944A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2011188764A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
JP2012016361A (ja) * 2010-01-19 2012-01-26 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
CN102379264A (zh) * 2010-08-27 2012-03-21 大和精工株式会社 钓鱼用卷线器
JP2012105670A (ja) * 2012-02-27 2012-06-07 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2013000110A (ja) * 2011-06-22 2013-01-07 Globeride Inc 魚釣用リール
CN103842675A (zh) * 2012-04-26 2014-06-04 古洛布莱株式会社 具有磁性流体密封件的轴承
JP2015065900A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 グローブライド株式会社 魚釣用リール
EP2865911A1 (en) * 2013-10-25 2015-04-29 Globeride, Inc. Fishing reel and bearing therefor
JP2015089358A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 グローブライド株式会社 磁性流体シール付き軸受、及び磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール
KR20160046287A (ko) 2014-10-20 2016-04-28 가부시키가이샤 시마노 전동 릴
EP3124835A1 (en) 2015-07-31 2017-02-01 Shimano Inc. Magnetic seal device and fishing reel including the seal device

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110256A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010166890A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010178629A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010187566A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2010273581A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Globeride Inc 魚釣用リール
US8382022B2 (en) * 2010-01-19 2013-02-26 Globeride, Inc. Spinning reel for fishing
US20110174909A1 (en) * 2010-01-19 2011-07-21 Globeride, Inc. Spinning reel for fishing
JP2011167186A (ja) * 2010-01-19 2011-09-01 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
JP2012016361A (ja) * 2010-01-19 2012-01-26 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
USRE47217E1 (en) 2010-01-19 2019-02-05 Globe Ride, Inc. Spinning reel for fishing
USRE46274E1 (en) 2010-01-19 2017-01-17 Globeride, Inc. Spinning reel for fishing
JP2011155944A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2011188764A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
US9510575B2 (en) 2010-08-27 2016-12-06 Globeride, Inc Fishing reel
TWI450687B (zh) * 2010-08-27 2014-09-01 Globeride Inc Fishing reel
US8844856B2 (en) 2010-08-27 2014-09-30 Globeride, Inc. Fishing reel
US10085434B2 (en) 2010-08-27 2018-10-02 Globeride, Inc. Fishing reel
CN102379264A (zh) * 2010-08-27 2012-03-21 大和精工株式会社 钓鱼用卷线器
JP2013000110A (ja) * 2011-06-22 2013-01-07 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2012105670A (ja) * 2012-02-27 2012-06-07 Globeride Inc 魚釣用リール
CN103842675A (zh) * 2012-04-26 2014-06-04 古洛布莱株式会社 具有磁性流体密封件的轴承
JP2015065900A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP2015082976A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 グローブライド株式会社 魚釣用リール
US9408376B2 (en) 2013-10-25 2016-08-09 Globeride, Inc. Fishing reel
US9877467B2 (en) 2013-10-25 2018-01-30 Globeride, Inc. Fishing reel
EP2865911A1 (en) * 2013-10-25 2015-04-29 Globeride, Inc. Fishing reel and bearing therefor
JP2015089358A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 グローブライド株式会社 磁性流体シール付き軸受、及び磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール
KR20160046287A (ko) 2014-10-20 2016-04-28 가부시키가이샤 시마노 전동 릴
CN106386724A (zh) * 2015-07-31 2017-02-15 株式会社岛野 磁性密封机构以及钓鱼用绕线轮
KR20170015123A (ko) 2015-07-31 2017-02-08 가부시키가이샤 시마노 자기 실 기구 및 낚시용 릴
EP3124835A1 (en) 2015-07-31 2017-02-01 Shimano Inc. Magnetic seal device and fishing reel including the seal device
CN106386724B (zh) * 2015-07-31 2021-01-08 株式会社岛野 磁性密封机构以及钓鱼用绕线轮

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11276042A (ja) 釣り用リールのシール機構
JP2002101795A (ja) 釣り用リールの軸受及び部品支持構造
JP4804279B2 (ja) スピニングリール
US7614576B2 (en) Spool for spinning reel
JP2000083533A (ja) スピニングリールの防水構造
JP2003319742A (ja) 両軸受リールの回転支持構造
KR100737885B1 (ko) 스피닝 릴의 로터
JP2002218870A (ja) 釣り用リールのシール構造
JP3585373B2 (ja) 部品組立体
JP3840009B2 (ja) スピニングリール
US6971601B2 (en) Spinning reel sound producing mechanism
EP0707790A1 (en) Spinning reel anti-reverse device
JP2004275193A (ja) 部品組立体
JP2002204640A (ja) スピニングリールのスプール
JP3470850B2 (ja) スピニングリールの釣り糸案内装置
JP2004147557A (ja) スピニングリールのロータ
JP3509521B2 (ja) スピニングリールのドラグ機構
JP2002345369A (ja) スピニングリールのスプール
JP4572033B2 (ja) スピニングリールのロータ
JP3509522B2 (ja) 釣り用リールの発音機構
JP4314119B2 (ja) スピニングリールの往復移動装置
JP3526205B2 (ja) 両軸受リールの制動操作機構
JP2001258435A (ja) スピニングリール
JPH11137133A (ja) スピニングリール
JPH11169036A (ja) 釣り用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041014

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050201