JPH1122449A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JPH1122449A
JPH1122449A JP9182716A JP18271697A JPH1122449A JP H1122449 A JPH1122449 A JP H1122449A JP 9182716 A JP9182716 A JP 9182716A JP 18271697 A JP18271697 A JP 18271697A JP H1122449 A JPH1122449 A JP H1122449A
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圭司 岡田
Akira Tayama
彰 田山
Kazuhiko Kanetoshi
和彦 兼利
Hirobumi Tsuchida
博文 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーキングHCの燃焼により吸着剤が異常に
昇温しないようにする。 【解決手段】 エンジンの低温時にエンジンより排出さ
れるHCを吸着剤31に吸着させるとともに、この吸着
剤31から脱離してくるHCを二次空気を用いて活性化
状態の触媒33により酸化させる。この場合に、吸着剤
33へのコーキングHCの堆積量を推定手段34が推定
し、この推定値が所定値以上となったときHCの燃焼可
能温度にまで吸着剤31を昇温させることにより再生処
理手段35が吸着剤31の再生処理を行わせる。これに
よって、吸着剤内部にコーキングHCが残ることがあっ
ても、吸着剤の劣化を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの排気浄
化装置、特にエンジン始動直後の排気中に多く含まれる
炭化水素(HC)の大気中への放出を防止するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジン冷間始動直後は排気温度が低く
三元触媒が活性化する温度(300℃前後)に達しない
ことから、HC(炭化水素)の浄化がほとんど行われな
い。このため、排気系にHCの吸着触媒を設けておき、
冷間始動直後に浄化されずに排出されるHCをこの吸着
触媒に吸着させ、その後に吸着触媒よりHCを脱離させ
て燃焼させるようにしたものがある(特開平6−661
36号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置では、吸着剤へのHCの吸着と吸着剤からのHCの脱
離とを繰り返すことにより、吸着剤の内部でHCの一部
がいわゆるコーキングを起こし、このコーキングを起こ
したHC(以下コーキングHCという)は脱離処理を行
っても、脱離できずに吸着剤内に堆積してゆく。このコ
ーキングHCが脱離条件において急加速等による高温の
排気に晒されたとき吸着剤内で燃焼する可能性がある。
特に、吸着と脱離を長期間繰り返し、コーキングHCが
多量に堆積している場合には、その燃焼により吸着剤温
度が1000℃以上となることがあり、吸着剤の劣化を
引き起こす誘因となりかねない。
【0004】そこで本発明は、吸着剤へのコーキングH
Cの堆積量を推定し、このコーキングHCの堆積量が多
くならないうちにHCの燃焼可能温度にまで吸着剤を昇
温してコーキングHCを燃焼させてしまうことにより、
吸着剤が異常に昇温しないようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図14に
示すように、HC吸着剤31と、この吸着剤31の上流
に二次空気を供給する手段32と、前記吸着剤31の下
流に位置する加熱手段付きの触媒(たとえば酸化触媒ま
たは三元触媒)33とを備え、エンジンの低温時にエン
ジンより排出されるHCを前記吸着剤31に吸着させる
とともに、この吸着剤31から脱離してくるHCを前記
二次空気を用いて活性化状態の前記触媒33により酸化
させるようにしたエンジンの排気浄化装置において、前
記吸着剤33へのコーキングHCの堆積量を推定する手
段34と、この推定値が所定値以上となったときHCの
燃焼可能温度にまで前記吸着剤31を昇温させることに
より前記吸着剤31の再生処理を行わせる手段35とを
設けた。
【0006】第2の発明では、第1の発明において排気
管を主通路とバイパス通路に分岐し、このバイパス通路
に前記二次空気供給手段、前記吸着剤、前記加熱手段付
き触媒を、かつ前記両通路に流れる排気の割合を調整可
能な弁手段をそれぞれ設ける一方で、吸着条件で前記弁
手段を制御して前記バイパス通路に排気の全量を導入す
ることにより吸着処理を、また脱離条件で前記吸着剤を
昇温させることにより脱離処理をそれぞれ行わせる。
【0007】第3の発明では、第2の発明において前記
吸着処理および脱離処理を行わせた回数から前記吸着剤
へのコーキングHCの堆積量を推定する。
【0008】第4の発明では、第2の発明において前記
吸着剤に排気中のHCを吸着させた期間(たとえば時
間)から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定
する。第5の発明では、第2の発明において前記吸着剤
に排気中のHCを吸着させた期間の総空気量から前記吸
着剤へのコーキングHCの堆積量を推定する。
【0009】第6の発明では、第5の発明において前記
吸着剤に排気中のHCを吸着させた期間のエンジン回転
数および吸入負圧から前記総空気量を推定する。
【0010】第7の発明では、第1の発明において分岐
のない排気管に前記二次空気供給手段、前記吸着剤、前
記加熱手段付き触媒を設けている。
【0011】第8の発明では、第7の発明において前記
吸着剤に排気中のHCを吸着させた回数から前記吸着剤
へのコーキングHCの堆積量を推定する。
【0012】第9の発明では、第7の発明において前記
吸着剤に排気中のHCを吸着させた期間(たとえば時
間)から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定
する。
【0013】第10の発明では、第7の発明において前
記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期間の総空気量か
ら前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定する。
【0014】第11の発明では、第10の発明において
前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期間のエンジン
回転数および吸入負圧から前記総空気量を推定する。
【0015】第12の発明では、第2から第6までのい
ずれか一つの発明において排気の高温時に前記弁手段を
制御して前記バイパス通路に排気を導入することによ
り、前記吸着剤の昇温を行う。
【0016】第13の発明では、第2から第11までの
いずれか一つの発明において前記吸着剤に加熱手段を設
けておくとともに、この加熱手段を作動させることによ
り前記吸着剤の昇温を行う。
【0017】第14の発明では、第2から第11までの
いずれか一つの発明において前記二次空気供給手段に加
熱手段を設けておくとともに、この加熱手段を作動させ
ることにより前記吸着剤の昇温を行う。
【0018】第15の発明では、第13または第14の
発明において前記加熱手段が電気ヒータである。
【0019】第16の発明では、第13から第15まで
のいずれか一つの発明においてHCの前記脱離の終了に
続けて前記再生処理を行う。
【0020】第17の発明では、第16の発明において
第1の所定値まで前記吸着剤を昇温させてHCの前記脱
離を終了したのに引き続いて前記第1の所定値より大き
な第2の所定値まで前記吸着剤を昇温させることにより
前記再生処理を行う。
【0021】
【発明の効果】第1の発明では、吸着剤へのコーキング
HCの堆積量を推定し、コーキングHCの堆積量が多く
ならないうちに吸着剤の再生処理を行わせるようにした
ので、多量に堆積したコーキングHCが脱離条件におい
て急加速等による高温の排気に晒され、吸着剤内部で燃
焼することにより吸着剤に異常な昇温が生じるという事
態が避けられ、これによって、吸着剤内部にコーキング
HCが残ることがあっても、吸着剤の劣化を抑制するこ
とができる。
【0022】第3の発明のように吸着処理および脱離処
理を行わせた回数(あるいは第8の発明のように吸着回
数)だと、吸着条件が成立していた期間が短くても長く
ても同じ1回であるが、吸着条件が長く成立していたと
きのほうが吸着剤へのコーキングHCの堆積量が多くな
る。したがって、吸着条件が比較的長く成立するものと
して、吸着処理および脱離処理を行わせた回数と比較す
るための所定値を設定した場合に、実際には吸着条件が
比較的短かくしか成立しなかったときは、それほどコー
キングHCの堆積量が多くないのに再生処理が行われる
(無駄な再生が行われる)ことになるが、第4と第9の
各発明では、排気中のHCを吸着させた期間から吸着剤
へのコーキングHCの堆積量を推定するので、第2や第
3の発明よりもコーキングHCの堆積量の推定精度が向
上し、これによって無駄な再生処理を行わなくて済む。
【0023】吸着時間が同じでも、吸着期間中に流れる
空気量が多いときのほうが、吸着剤へのコーキングHC
の堆積量が多くなる。したがって、HCを吸着させた期
間と比較するための所定値をマッチングしたときの空気
量より少ない空気量しか流れなかったときは、コーキン
グHCの堆積量がそれほど多くないのに再生処理が行わ
れる(無駄な再生が行われる)ことになるが、第5と第
10の各発明では、吸着期間中の総空気量から吸着剤へ
のコーキングHCの堆積量を推定するので、吸着期間中
に運転条件(回転数と負荷)が変化しても、吸着剤への
コーキングHCの堆積量を精度良く推定することができ
る。
【0024】脱離処理と再生処理のいずれにおいても吸
着剤の昇温のため吸着剤や二次空気供給手段の加熱手段
を作動させる場合に、脱離終了からある程度の時間をお
いて再生処理を行うのでは、吸着剤を昇温させたびに電
力を消費することになるが、第16の発明では、脱離終
了と再生開始とのあいだに時をおかず脱離終了に引き続
いて再生処理を行わせるので、脱離処理から再生処理に
かけての運転条件が同一とすれば、脱離に必要な温度
(300℃)から再生に必要な温度(600℃)へと上
昇させるに要する電力の追加だけで再生が可能となり、
これによって再生処理のための消費電力を低減すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本
体、2は排気管、3、4は三元触媒である。なお、4は
還元触媒と酸化触媒を組み合わせたものでもかまわな
い。
【0026】三元触媒4の下流で排気管2が主通路2a
とバイパス通路2bに分岐され、両通路の分岐部に排気
の流れを主通路2aとバイパス通路2bとに切換えるた
めの弁5が設けられる。この切換弁5はコントロールユ
ニット11により直接にあるいは図示しないアクチュエ
ータを介して駆動される。
【0027】上記のバイパス通路2bには、上流側より
吸着剤6とヒータ付き触媒7がこの順に、また、吸着剤
6のすぐ上流側に二次空気を供給するため、空気供給通
路8とエアポンプ9からなる二次空気供給装置がそれぞ
れ設置されている。
【0028】ここで、吸着剤6はゼオライト粉末を主成
分とするスラリーをハニカム単体にコーティングしたも
ので、吸着剤6には低温時にHCを吸着し一定温度(約
300℃)を超えるとHCを脱離するという性質があ
る。
【0029】三元触媒下流の排気温度を検出するため、
切換弁5の上流側に温度センサ12を備える。このセン
サ12からの温度信号はマイコンからなるコントロール
ユニット11に入力され、この温度信号に基づいてコン
トロールユニット11では切換弁5、ヒータ付き触媒
7、エアポンプ9を制御することで、HCの吸着と脱離
および脱離したHCの浄化の3つの各処理を行う。
【0030】なお、HCの吸着と脱離およびHCの浄化
の方法については公知であるため(特開平6−1014
52号公報参照)、フローチャートに基づいての説明は
省略し、その内容を概説する。
【0031】排気管2の上流側に設けられる三元触媒
3、4は、貴金属(白金、ロジウム等)またはその他の
金属を担持したもので、300℃前後の活性状態では排
気中の有害成分であるHC、CO、NOxを同時に浄化
する(HC、COを酸化するとともに、NOxを還元す
る)。
【0032】しかしながら、エンジン1の冷間始動直後
は排気の温度が低く、三元触媒3、4の活性温度(30
0℃程度)に達しないため、排気中のHCが三元触媒
3、4によってはほとんど浄化されずに排気管2内を下
流へと流れてくる。このときの排気温度がセンサ12に
より検出され、コントロールユニット11に入力され
る。コントロールユニット11では、センサ12より検
出した排気温度と所定温度(たとえば300℃)を比較
し、排気温度が所定温度より低いときは、切換弁5に対
してメイン通路2aを閉じ、バイパス通路2bを開くよ
うに駆動信号を出力する。この結果、排気の全量がバイ
パス通路2bに流れ、吸着剤6によりHCがトラップさ
れる。このとき、ヒータ付き触媒7は非通電状態、エア
ポンプ9は非作動状態である。
【0033】その後、三元触媒3、4が活性化すると、
三元触媒3、4下流の排気温度が上昇する。排気温度が
上記の所定温度を超えたときは、コントロールユニット
11が切換弁5に対して今度はバイパス通路2bを閉
じ、メイン通路2aを開くように駆動信号を出力し、か
つヒータ付き触媒7への通電を開始する。この操作によ
り三元触媒3、4で浄化された排気がメイン通路2aを
通って排出される。このとき、吸着剤6はHCをトラッ
プしたままの状態である。
【0034】通電によりヒータ付き触媒7が活性温度
(たとえば350℃)まで上昇すると、吸着剤6よりH
Cを脱離させるためバイパス通路2b側が一部(または
全部)開くように切換弁5を制御して高温の排気をバイ
パス通路2bに流入させる。同時に、空気ポンプ9を作
動させ、空気供給通路8を介してバイパス通路2bに二
次空気を導入する。高温の排気を導いて吸着剤6からH
Cを脱離させるとともに、この脱離したHCを二次空気
中に多く存在する酸素を用いてヒータ付き触媒7内で酸
化処理により浄化するわけである。このHCの吸着剤か
らの脱離処理とヒータ付き触媒での浄化処理は、所定時
間が経過したとき終了させる。
【0035】なお、ヒータ付き触媒7が活性化したかど
うかはヒータ付き触媒7への通電時間で判断している。
もちろん、ヒータ付き触媒7の内部や下流部に設けた温
度センサによってヒータ付き触媒7の温度を検出し、こ
の検出した温度と所定温度との比較によりヒータ付き触
媒7が活性化したかどうかを判定するようにすることも
可能である。
【0036】ここで、排気温度が所定温度より低いこと
が、後述する吸着条件であり、またヒータ付き触媒7が
活性温度まで上昇していることが、後述する脱離条件で
ある。
【0037】さて、吸着剤6へのHCの吸着と吸着剤6
からのHCの脱離を繰り返すと、いわゆるコーキングH
Cが吸着剤6内部に残り、この吸着剤へのコーキングH
Cの堆積量が徐々にではあるが増えてゆく。そして、こ
の堆積量が多量になり、この多量のコーキングHCが、
脱離条件において急加速等により高温の排気に晒され、
一気に燃焼するとすれば、吸着剤が高温となり、劣化を
引き起こす可能性がある。
【0038】これに対処するため、本発明の第1実施形
態では、吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定し、
吸着剤へのコーキングHCが多くならないうちに吸着剤
の再生処理を行わせる。
【0039】コントロールユニット11で実行されるこ
の制御の内容を、以下のフローチャートにしたがって説
明する。
【0040】図2は、吸着剤の再生処理を行うかどうか
の判定を行うためのもので、一定時間毎に実行する。
【0041】なお、図2のフローに入る前提として、始
動時(イグニッションキースイッチのOFFからONへ
の切換時)に再生処理フラグFSSが“0”に初期設定
され、吸着脱離回数カウンタCKYUが前回のエンジン
停止時(イグニッションキースイッチのONからOFF
への切換時)の値を保持している。
【0042】ステップ1では、吸着脱離回数カウンタC
KYUと所定値CKYUSを比較する。ここで、カウン
タCKYUは図示しないフローにより吸着と脱離が行わ
れる毎に1ずつカウントアップされてゆくものである。
吸着と脱離の繰り返しにより吸着剤へのコーキングHC
の堆積量が増してゆくので、吸着と脱離の回数からコー
キングHCの堆積量を推定するのである。なお、吸着条
件が成立しているあいだ吸着が行われ、また脱離条件が
成立しているあいだ脱離処理が行われるので、この所定
期間にわたる吸着処理と脱離処理の合計で1回の吸着脱
離回数になることはいうまでもない。また、コーキング
HCが、吸着したHCのうち脱離処理で脱離せずに残留
していくものを指すこと、および基本的に吸着と脱離は
セットで行われることから、吸着脱離回数という表現を
使用している。
【0043】CKYU≧CKYUSである場合には、コ
ーキングHCが許容値以上に吸着剤に堆積した(つまり
再生処理が必要である)と判断し、ステップ2に進ん
で、再生処理フラグFSSを“1”にセットし、CKY
U<CKYUSである場合はステップ3でFSSを
“0”にリセットする。FSS=1により再生処理が必
要であることを、またFSS=0により再生処理が必要
でないことを示すわけである。
【0044】図3は再生処理を行うためのもので、図2
に続けて一定時間毎に実行する。
【0045】ステップ11、12、13、14、15で
は次の条件 〈1〉FSS=1である(ステップ11)、〈2〉吸着
条件でない(ステップ12)、〈3〉脱離条件でない
(ステップ13)、〈4〉排気温度TEXH≧所定値T
EXHS(たとえば600℃)である(ステップ14)
をみて、いずれかの条件でも満たさないとき(つまり再
生条件の非成立時)はそのまま今回の操作を終了する。
〈1〉の条件を満たさないときは、再生処理がそもそも
必要でないため、〈2〉、〈3〉の条件を満たさないと
きは再生処理を行える状態でないため、〈4〉の条件を
満たさないとき(排気の低温時)に排気を導いてもコー
キングHCを燃焼させることが不可能なためである。な
お、〈4〉の排気温度TEXHはセンサ12により直接
検出してもよいし、運転条件から推定してもかまわな
い。
【0046】上記すべての条件を満たすとき(再生条件
の成立時)は、ステップ15に進み、再生が終了したか
どうかを、再生処理を開始してからの経過時間などから
判定する。
【0047】再生が終了していないときはステップ16
に進んで、バイパス通路2b側が一部開かれるように切
換弁5を制御して高温の排気をバイパス通路2bに流入
させる。同時に、エアポンプ9を作動させ、空気供給通
路8を介してバイパス通路2bに二次空気を導入する。
高温の排気を導いて吸着剤6を所定値(たとえば600
℃)にまで昇温させるとともに、吸着剤6に堆積してい
るコーティングHCを二次空気中に多く存在する酸素を
用いて吸着剤内部で燃焼させることにより、吸着剤6を
再生するわけである。
【0048】一方、吸着剤の再生処理が終了したときは
ステップ15よりステップ17、18、19に進み再生
処理における後処理を行う(バイパス通路2bが全閉状
態となるように切換弁5を駆動し、エアポンプ9の作動
を停止し、再生処理が終了したことを示すため再生処理
フラグFSSを“0”にリセットし、吸着脱離回数カウ
ンタCKYUを0にリセットする)。
【0049】このように、第1実施形態では、排気中の
HCを吸着および脱離させた回数から吸着剤へのコーキ
ングHCの堆積量を推定し、コーキングHCの堆積量が
多くならないうちに吸着剤の再生処理を行わせるように
したので、多量に堆積したコーキングHCが脱離条件に
おいて急加速等による高温の排気に晒され、吸着剤内部
で燃焼することにより吸着剤に異常な昇温が生じるとい
う事態が避けられ、これによって、吸着剤内部にコーキ
ングHCが残ることがあっても、吸着剤の劣化を抑制す
ることができる。
【0050】図4、図5のフローチャートは第2実施形
態で、それぞれ第1実施形態の図2、図3に対応する。
図4、図5において図2、図3と同一の部分には同一の
ステップ番号を付けている。
【0051】第1実施形態が吸着脱離回数から吸着剤へ
のコーキングHCの堆積量を推定するのに対して、第2
実施形態は、吸着剤に排気中のHCを吸着させた時間か
らコーキングHCの堆積量を推定するようにしたもので
ある。
【0052】第1実施形態と相違する部分を主に説明す
ると、まず、図4のフローに入る前提として、第2実施
形態でも始動時(イグニッションキースイッチのOFF
からONへの切換時)に再生処理フラグFSSが“0”
に初期設定され、また、吸着時間カウンタTKYUが前
回のエンジン停止時(イグニッションキースイッチのO
NからOFFへの切換時)の値を保持している。
【0053】図4において、ステップ21では吸着条件
であるかどうかをみて、吸着条件の成立時であるときだ
けステップ22に進んで吸着時間カウンタTKYUをイ
ンクリメントし、このカウンタTKYUと所定値TKY
USとをステップ23において比較する。TKYU≧T
KYUSであるときは、再生処理が必要であるためステ
ップ2に進んで再生処理フラグFSS=1とし、TKY
U<TKYUSである(再生処理はまだ必要でない)と
きはステップ3でFSS=0とする。
【0054】次に、図5において図3と異なるのはステ
ップ31だけで、ここでは吸着時間カウンタTKYUを
0にリセットする。
【0055】さて、第1実施形態のように吸着および脱
離の回数だと、吸着条件が成立していた期間が短くても
長くても同じ1回であるが、吸着条件が長く成立してい
たときのほうが吸着剤へのコーキングHCの堆積量が多
くなる。したがって、吸着条件が比較的長く成立するも
のとして図2ステップ1における所定値CKYUSを設
定した場合に、実際には吸着条件が比較的短かくしか成
立しなかったときは、それほどコーキングHCの堆積量
が多くないのに再生処理が行われる(無駄な再生が行わ
れる)ことになる。
【0056】これに対して第2の実施形態では、吸着剤
に排気中のHCを吸着させた時間から吸着剤へのコーキ
ングHCの堆積量を推定するので、第1実施形態よりも
コーキングHCの堆積量の推定精度が向上し、これによ
って無駄な再生処理を行うことがない。
【0057】図6、図7のフローチャートは第3実施形
態で、それぞれ第2実施形態の図4、図5に対応する。
図6、図7において図4、図5と同一の部分には同一の
ステップ番号を付けている。
【0058】第3実施形態は、吸着剤に排気中のHCを
吸着させた期間中に流れた総空気量から吸着剤へのコー
キングHCの堆積量を推定するものである。
【0059】第2実施形態との相違を主に説明すると、
まず、図6のフローに入る前提として、第3実施形態で
も始動時に再生処理フラグFSSが“0”に初期設定さ
れ、また、吸着時空気量カウンタCAIRが前回のエン
ジン停止時(イグニッションキースイッチのONからO
FFへの切換時)の値を保持している。
【0060】吸着条件であるときはステップ21よりス
テップ41に進み、 CAIR=CAIR(old)+Ne×(Pa−Boo
st) ただし、CAIR(old):前回のCAIR Ne:エンジン回転数 Pa:大気圧 Boost:吸入負圧 の式により吸着時空気量カウンタを更新する。
【0061】吸着時は排気温度が低い運転域(低負荷
域)であり、この運転域における所定期間当たりの空気
量は、Neと(Pa−Boost)の積に比例するとし
て、これ(所定期間あたりの空気量)を吸着期間中にわ
たって積算することで、吸着時の総空気量を求めるので
ある。
【0062】こうして更新する吸着時空気量カウンタC
AIRと所定値CAIRSをステップ42において比較
し、CAIR≧CAIRSであるときは、ステップ2に
進んで再生処理FSS=1とし、またCAIR<CAI
RSであるときはステップ3に進みFSS=0とする。
【0063】次に、図7において第2実施形態と相違す
るのはステップ51で、ここではCAIRを0にリセッ
トする。
【0064】さて、吸着期間が同じでも、吸着期間中に
流れる空気量が多いときのほうが、吸着剤へのコーキン
グHCの堆積量が多くなる。したがって、図4ステップ
23における所定値TKYUSをマッチングしたときの
空気量より少ない空気量しか流れなかったときは、コー
キングHCの堆積量がそれほど多くないのに再生処理が
行われる(無駄な再生が行われる)ことになる。
【0065】これに対して第3実施形態では、吸着期間
中に実際に流れる総空気量から吸着剤へのコーキングH
Cの堆積量を推定するので、吸着期間中に運転条件(回
転数と負荷)が変化しても、吸着剤へのコーキングHC
の堆積量を精度良く推定することができる。
【0066】図8、図9は第4実施形態で、それぞれ第
1実施形態の図1、図3に対応する。図2は第4実施形
態でもそのまま使用する。図1、図3と同一部分には同
一の符号、ステップ番号を付けている。
【0067】第1実施形態では脱離処理と再生処理のた
めの吸着剤の昇温を、排気の高温時に排気をバイパス通
路に導くことにより行ったが、第4実施形態は、吸着剤
21を電気ヒータ付きとし、この吸着剤ヒータへの通電
を行うことにより、吸着剤21を昇温させるようにした
ものである。これによって第4実施形態でも、第1実施
形態と同様の作用効果が得られる。
【0068】なお、吸着剤を昇温させる方法はこれに限
られるわけでなく、エアポンプがヒータをもっている場
合にこのヒータへの通電により高温の二次空気をバイパ
ス通路に導入することによっても、吸着剤を昇温させる
ことができる。
【0069】図9において第1実施形態との違いを主に
説明すると、再生条件の成立時でかつ再生が終了してい
ないときは、ステップ61に進んで吸着剤ヒータへの通
電を行うとともにエアポンプを作動させ、再生が終了し
たときはステップ62で吸着剤のヒータへの通電とエア
ポンプの作動を停止する。なお、バイパス通路2bは全
閉のままである。また、図9には図3のステップ14が
ない。
【0070】図10のフローチャートは第5実施形態
で、第4実施形態の図9に対応する。図8はこの実施形
態でも使用する。
【0071】この実施形態は、吸着剤の再生処理を脱離
処理と独立に行うのではなく、脱離処理に引き続いて行
わせるようにしたものである。なお、吸着剤へのコーキ
ングHCの堆積量の推定方法は、第1から第4までのい
ずれかの実施形態と同じでよいが、ここでは第4実施形
態(したがって第1実施形態)と同じ場合で説明する。
また、脱離や再生のための吸着剤の昇温は、ここでは吸
着剤に備えるヒータへの通電により行う場合で説明する
が、前述した他の昇温方法(エアポンプに備えるヒータ
への通電によって高温の二次空気をバイパス通路に導
く、あるいは排気の高温時に切換弁を制御して排気をバ
イパス通路に導く)による場合でもかまわない。
【0072】図10は脱離と再生の各処理を行うための
もので、一定時間毎に実行する。
【0073】ステップ71ではフラグFSSTYU(始
動時に“0”に初期設定)をみる。このフラグFSST
YUは、後述するように、脱離が終了したタイミングで
再処理が必要なときに“1”にセットされるフラグであ
るため、始動当初はFSSTYU=0である。したがっ
て、始動当初の状態から述べると、FSSTYU=0よ
りステップ72以降に進む。
【0074】ステップ72、73、74、76は脱離処
理を行う部分である。脱離処理そのものは重要でないた
め簡単に説明すると、ステップ72、73では脱離条件
であるかどうか、脱離が終了したかどうかをみる。たと
えば吸着剤21にHCが吸着されている状態にあり、か
つ三元触媒3、4が活性化を完了している場合に脱離条
件が成立する。また、脱離処理を開始してからの経過時
間が所定値を越えたとき脱離が終了する。
【0075】脱離条件の成立時かつ脱離が終了していな
いときは、ステップ74に進んで脱離処理を行う(吸着
剤ヒータに通電して吸着剤を所定値(たとえば300
℃)に昇温させ、エアポンプを作動して二次空気を導入
するとともに、吸着剤下流に位置する触媒7のヒータに
通電する)。
【0076】一方、脱離が終了したときはステップ73
からステップ75に進んで、再生処理フラグFSSをみ
る。FSS=0のときはステップ76に進み、従来と同
様に脱離処理の後処理を行う(吸着剤ヒータへの通電を
やめ、エアポンプの作動を停止し、触媒ヒータへの通電
をやめる)。
【0077】FSS=1のときはステップ77に進み、
フラグFSSTYUを“1”にセットしたあと、再生処
理を行うためステップ78において吸着剤ヒータへの通
電を続けて行い、脱離処理させる際の吸着剤温度よりも
高い所定の温度(たとえば600℃)に吸着剤を昇温さ
せるとともに、エアポンプを作動させる。
【0078】上記のフラグFSSTYUは、FSSTY
U=1のとき脱離終了に引き続いての再生中であること
を、またFSSTYU=0のとき脱離終了に引き続いて
の再生中でないことを示すフラグである。フラグFSS
TYUの“1”へのセットにより、次回からはステップ
71よりステップ79に流れ、脱離終了に引き続いての
再生が終了したかどうかを、その再生処理を開始してか
らの経過時間等からみる。脱離終了に引き続いての再生
が終了していないときはステップ78の操作を実行す
る。
【0079】脱離終了に引き続いての再生が終了したと
きは、ステップ80以降に進み後処理を行う(フラグF
SSTYU、FSSをともに“0”にリセットし、吸着
剤ヒータへの通電をやめ、エアポンプの作動を停止し、
吸着脱離回数カウンタCKYUを0にリセットする)。
【0080】さて、第4実施形態において、脱離処理と
再生処理のいずれにおいても吸着剤の昇温のため吸着剤
ヒータへの通電を行う場合に、脱離終了からある程度の
時間をおいて再生処理を行うのでは、吸着剤を昇温させ
たびに電力を消費することになる。これに対して、第5
実施形態では、脱離終了と再生開始とのあいだに時をお
かず脱離終了に引き続いて再生処理を行わせるので、脱
離処理から再生処理にかけての運転条件が同一とすれ
ば、脱離に必要な温度(300℃)から再生に必要な温
度(600℃)へと上昇させるに要する電力の追加だけ
で再生が可能となり、これによって再生処理のための消
費電力を低減することができる。
【0081】図11、図12、図13は第6実施形態
で、図11、図13はそれぞれ第4実施形態の図8、図
9に対応する。なお、第1実施形態の図2は第4実施形
態でもそっくり使うのであり、この図2に対応するのが
図12である。図11、図12、図13において図8、
図2、図9と同一部分には同一の符号、同一のステップ
番号を付けている。
【0082】第4実施形態が、ヒータ付き吸着剤21、
ヒータ付き触媒7、二次空気供給装置(エアポンプ9と
空気供給通路8からなる)をバイパス通路に設けている
ものを前提としていたのに対して、第6実施形態はこれ
らを、分岐のない排気管2に設けているものを前提とす
るものである。したがって、このものでは排気が常に吸
着剤21を流れるため、排気温度の上昇にしたがって吸
着と脱離が成り行きで行われる。つまり、始動直後で低
排気温度時は吸着剤21も低温のため吸着が行われ、暖
機に伴って排気温度が上昇し、吸着剤温度が上昇すると
脱離が始まる。この前提の違いにより、第4実施形態と
は、図12のステップ91、図13のステップ92、9
3が相違し、吸着回数カウンタ(今回の始動時に前回の
エンジン停止時の値を保持している)CKYU2からコ
ーキングHCの堆積量を推定する(図12のステップ9
1、図13のステップ93)。ここで、吸着回数カウン
タCKYU2はエンジンを始動し吸着が行われる毎に1
ずつカウントアップされていくものである。また、図1
3のステップ92では吸着剤が吸着中であるかどうか
を、たとえばエンジン冷却水温、排気温度、吸着剤温度
などから判定する。
【0083】このように、第4実施形態とは前提が異な
るものの、再生については第4実施形態と同じに吸着剤
温度をヒータで強制的に高温にすることにより行うこと
ができるので、第4実施形態と同様の作用効果が第6実
施形態でも得られる。
【0084】第6実施形態では、吸着剤ヒータへの通電
により吸着剤を昇温させる場合で説明したが、エアポン
プがヒータを備え、このヒータへの通電により吸着剤を
昇温させるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の制御システム図である。
【図2】再生処理の判定を説明するためのフローチャー
トである。
【図3】再生処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】第2実施形態の再生処理の判定を説明するため
のフローチャートである。
【図5】第2実施形態の再生処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】第3実施形態の再生処理の判定を説明するため
のフローチャートである。
【図7】第3実施形態の再生処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】第4実施形態の制御システム図である。
【図9】第4実施形態の再生処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】第5実施形態の脱離、再生の各処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】第6実施形態の制御システム図である。
【図12】第6実施形態の再生処理の判定を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】第6実施形態の再生処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】第1の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
2 排気管 6 吸着剤 7 ヒータ付き触媒 9 エアポンプ 11 コントロールユニット 12 排気温度センサ 21 ヒータ付き吸着剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/24 F01N 3/24 L R (72)発明者 土田 博文 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】HC吸着剤と、 この吸着剤の上流に二次空気を供給する手段と、 前記吸着剤の下流に位置する加熱手段付きの触媒とを備
    え、 エンジンの低温時にエンジンより排出されるHCを前記
    吸着剤に吸着させるとともに、この吸着剤から脱離して
    くるHCを前記二次空気を用いて活性化状態の前記触媒
    により酸化させるようにしたエンジンの排気浄化装置に
    おいて、 前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定する手段
    と、 この推定値が所定値以上となったときHCの燃焼可能温
    度にまで前記吸着剤を昇温させることにより前記吸着剤
    の再生処理を行わせる手段とを設けたことを特徴とする
    エンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】排気管を主通路とバイパス通路に分岐し、
    このバイパス通路に前記二次空気供給手段、前記吸着
    剤、前記加熱手段付き触媒を、かつ前記両通路に流れる
    排気の割合を調整可能な弁手段をそれぞれ設ける一方
    で、吸着条件で前記弁手段を制御して前記バイパス通路
    に排気の全量を導入することにより吸着処理を、また脱
    離条件で前記吸着剤を昇温させることにより脱離処理を
    それぞれ行わせることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記吸着処理および脱離処理を行わせた回
    数から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定す
    ることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期
    間から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定す
    ることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気浄
    化装置。
  5. 【請求項5】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期
    間の総空気量から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積
    量を推定することを特徴とする請求項2に記載のエンジ
    ンの排気浄化装置。
  6. 【請求項6】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期
    間のエンジン回転数および吸入負圧から前記総空気量を
    推定することを特徴とする請求項5に記載のエンジンの
    排気浄化装置。
  7. 【請求項7】分岐のない排気管に前記二次空気供給手
    段、前記吸着剤、前記加熱手段付き触媒を設けているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装
    置。
  8. 【請求項8】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた回
    数から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定す
    ることを特徴とする請求項7に記載のエンジンの排気浄
    化装置。
  9. 【請求項9】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた期
    間から前記吸着剤へのコーキングHCの堆積量を推定す
    ることを特徴とする請求項7に記載のエンジンの排気浄
    化装置。
  10. 【請求項10】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた
    期間の総空気量から前記吸着剤へのコーキングHCの堆
    積量を推定することを特徴とする請求項7に記載のエン
    ジンの排気浄化装置。
  11. 【請求項11】前記吸着剤に排気中のHCを吸着させた
    期間のエンジン回転数および吸入負圧から前記総空気量
    を推定することを特徴とする請求項10に記載のエンジ
    ンの排気浄化装置。
  12. 【請求項12】排気の高温時に前記弁手段を制御して前
    記バイパス通路に排気を導入することにより、前記吸着
    剤の昇温を行うことを特徴とする請求項2から6までの
    いずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  13. 【請求項13】前記吸着剤に加熱手段を設けておくとと
    もに、この加熱手段を作動させることにより前記吸着剤
    の昇温を行うことを特徴とする請求項2から11までの
    いずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  14. 【請求項14】前記二次空気供給手段に加熱手段を設け
    ておくとともに、この加熱手段を作動させることにより
    前記吸着剤の昇温を行うことを特徴とする請求項2から
    11までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装
    置。
  15. 【請求項15】前記加熱手段は電気ヒータであることを
    特徴とする請求項13または14に記載のエンジンの排
    気浄化装置。
  16. 【請求項16】HCの前記脱離の終了に続けて前記再生
    処理を行うことを特徴とする請求項13から15までの
    いずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  17. 【請求項17】第1の所定値まで前記吸着剤を昇温させ
    てHCの前記脱離を終了したのに引き続いて前記第1の
    所定値より大きな第2の所定値まで前記吸着剤を昇温さ
    せることにより前記再生処理を行うことを特徴とする請
    求項16に記載のエンジンの排気浄化装置。
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