JPH0693847A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH0693847A
JPH0693847A JP24522892A JP24522892A JPH0693847A JP H0693847 A JPH0693847 A JP H0693847A JP 24522892 A JP24522892 A JP 24522892A JP 24522892 A JP24522892 A JP 24522892A JP H0693847 A JPH0693847 A JP H0693847A
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JP
Japan
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adsorbent
exhaust gas
desorption
exhaust
air
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JP24522892A
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Inventor
Mikio Matsumoto
幹雄 松本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/12Hydrocarbons

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】内燃機関における効率の良いHC脱離を可能と
する。 【構成】機関1の冷温時にバイパス通路6を開通して吸
着剤5に排気中のHCを吸着させる。また、排気温度が
上昇し、さらに排気流量、排気温度等が変化しないとき
吸着剤5からHCを脱離させ、脱離前後の吸着剤5下流
の空燃比の変化により該脱離の終了を判定する。さら
に、制御弁7,8の開度を制御してバイパス通路6への
排気の分流比を制御することにより、排気浄化用触媒3
のHC浄化性能に見合った量のHCを脱離させるように
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関し、特に排気中のHCを一時的に吸着する機能を
備えた装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の内燃機関においては排気浄化の
ため、排気通路中に排気中のHC (未燃ガス) ,COを
2 O,CO2 に酸化する一方、NOX をN2 に還元し
て浄化する三元浄化触媒と称される排気浄化用触媒が介
装されている。ところで前記排気中の有害成分の中、H
Cの排出量は特に排気温度に影響されやすい。即ち、貴
金属触媒を使用する場合でも、HCの浄化には一般に3
00℃以上の触媒温度を必要とする。そのため、前記三
元触媒を備えただけの排気浄化装置では、機関の冷温始
動直後など排気温度の低い時には、HCは前記触媒によ
って浄化され難い。
【0003】このため、車両用の排気浄化装置として、
特開昭63−68713号公報に示されるように、前記
排気浄化用触媒の上流側の排気通路にHCを吸着するた
めの吸着材を介装したものが提案されている。このもの
では、吸着材が低温時にはHCを吸着し、高温になると
吸着されたHCを脱離する特性を有していることを利用
し、排気浄化用触媒の上流の排気通路の一部に前記吸着
材を介装したバイパス通路を並列に接続して、主通路と
バイパス通路とを選択的に開閉自由な構成としている。
そして、排気浄化用触媒が活性化される前の低温時に前
記バイパス通路を開いて、HCを吸着材に吸着してお
き、一旦バイパス通路を閉じた後、高温になって排気浄
化用触媒が活性化してから再度バイパス通路を開いて、
吸着されたHCを脱離させて排気浄化用触媒で浄化する
ようにしている。ここで、吸着材としては、ゼオライト
が吸着性に優れていることから、例えばモノリス担体に
ゼオライトをコーティングしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる吸着
材を備えた排気浄化装置においては、従来吸着時に吸着
剤に吸着されたHCの量、あるいは脱離時に吸着剤に残
っているHCの量を知ることなく脱離動作を行ってい
る。このため、次の吸着時における吸着能力を最大限に
確保すべく脱離を完了しておく必要があるので、脱離時
間を必要以上に長めに設定してあり、脱離後の吸着の再
開時期に遅れを来たし、また、高温の排気に晒される時
間が増大して吸着剤の熱劣化を早めたり、排気が必要以
上に吸着剤を通過することにより、脱離初期には比較的
低温の該吸着剤により排気が冷却され、該吸着剤の下流
に備えられる排気浄化用触媒へ流入する排気温度が低下
し、該排気浄化用触媒の活性が保たれず、浄化率が低下
する惧れもある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、HCの脱離の前後における空燃比に基
づいて、吸着剤からのHCの脱離が完了したか否かの判
定を確実に行うことにより、効率の良い脱離を可能と
し、吸着剤の温度劣化の低減、燃費の向上またエミッシ
ョンの向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示すように、機関の排気通路に排気浄化用触媒を備え
ると共に、該排気浄化用触媒の上流の排気通路の一部
を、主通路と該主通路に並列に接続され排気中のHCを
低温時に吸着し高温時に脱離する機能を有した吸着剤を
介装したバイパス通路とで構成し、前記主通路とバイパ
ス通路との排気の分流比を制御しつつ、排気浄化用触媒
の活性化前の低温状態で吸着剤に排気中のHCを吸着
し、排気浄化用触媒の活性化後の高温状態で吸着剤に吸
着されたHCを脱離して、排気浄化用触媒により浄化さ
せるようにした内燃機関の排気浄化装置において、該吸
着材から排気中のHCを脱離可能か否かを判定する吸着
材脱離条件判定手段と、該機関が定常運転状態にあるか
否かを検出する定常運転状態検出手段と、該吸着剤の下
流側の排気の空燃比を検出する空燃比検出手段とを設
け、機関が定常運転状態にあるときの前記HCの脱離の
前後における前記空燃比に基づいて、当該脱離が終了し
たか否かを判断する脱離終了判定手段と、を含んで構成
した。
【0007】また、前記脱離終了判定手段の判定結果に
基づいて前記主通路とバイパス通路との排気の分流比を
制御する手段を含んで構成してもよい。更に、前記空燃
比検出手段は、前記HCの脱離の前後における前記空燃
比の変化量を演算する空燃比変化量演算手段であっても
よい。また、前記空燃比検出手段は、前記HCの脱離開
始後の所定タイミングにおけるHC濃度を検出するHC
濃度検出手段であってもよい。
【0008】
【作用】 吸着材脱離条件判定手段により、吸着材から
排気中のHCが脱離可能であることが判定され、定常運
転状態検出手段により、該機関が定常運転状態にあるこ
とが検出されると、吸着剤に吸着されたHCを脱離し、
該脱離前後における前記空燃比に基づいて、脱離終了判
定手段が、当該脱離が終了したか否かを判断する。
【0009】即ち、前記空燃比が変化していないと判断
された場合は、定常運転状態において、吸着剤からの脱
離を行うべくバイパス通路全開側に分流比を制御したに
もかかわらず、既に吸着剤からの脱離は終了しているの
で、脱離動作を開始してから、該脱離動作が終了するま
での間に、HCは脱離されず、もって前記空燃比も変化
しないと判断できるものである。一方、前記空燃比が変
化したと判断された場合は、吸着剤からの脱離を行うべ
く、バイパス通路全開側に分流比を制御したことによ
り、吸着剤から脱離したHCにより、前記空燃比が変化
したと判断できるものである。
【0010】更に、前記HCの脱離の前後における前記
空燃比の変化量を演算することにより空燃比変化量を演
算すると、該空燃比変化量と吸着剤に残存するHC量と
の相関関係を求めることは可能であるので、残存HC量
を求めることが可能となる。また、前記のようにして吸
着剤に吸着されているHCの残量がわかれば、脱離時に
排気浄化用触媒のHC浄化性能を考慮して、主通路とバ
イパス通路との排気の分流比を制御することにより、排
気浄化用触媒で処理しうるだけのHCが過不足なく脱離
されるようにバイパス通路,即ち、吸着剤への排気流量
を制御することができ、HC浄化性能を確保しつつ脱離
動作時間を短縮して、吸着剤の再生を早めることができ
る。
【0011】そして、推定された吸着剤のHC残量が充
分少なくなって脱離が完了されたと判定された場合に、
バイパス通路を閉じ主通路を全開とすることによって、
吸着剤への排気流通を停止して排気抵抗を減少させて燃
費を改善できると共に、吸着剤の熱的劣化を抑制でき
る。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。本発明の一実施例の構成を示す図2において、内燃
機関1の排気通路2には、排気浄化用触媒 (三元触媒)
3が介装され、該排気浄化用触媒3より上流側の排気通
路2の一部が主通路4と、該主通路4と並列に接続され
吸着材5を介装したバイパス通路6とで構成されてい
る。前記主通路4とバイパス通路6との上流側と下流側
の分岐点には、これら主通路4とバイパス通路6との開
度比を連続的に連動制御して排気の分流比を制御する手
段として、例えば電磁式の制御弁7,8が介装されてい
る。尚、簡易的には上流側又は下流側の分岐点の一方の
みに制御弁を設けてもよい。
【0013】また、前記吸着剤5下流のバイパス通路6
には排気温度TE を検出することにより吸着剤の温度を
検出する手段となる温度センサ9が装着されている。前
記温度センサ9の他、機関冷却水温度 (水温) TW を検
出する水温センサ10、機関回転数Nを検出する回転数セ
ンサ11が設けられ、これらセンサ類からの各検出信号及
び別途演算された基本燃料噴射量TP が機関負荷の検出
信号としてコントロールユニット12に出力される。
【0014】さらに、前記電磁式の制御弁8と三元触媒
3との間の排気通路2には、排気通路内を流れる排気の
空燃比を検出する空燃比検出手段としての空燃比センサ
15が設けられる。コントロールユニット12は、これら信
号に基づいて排気中HCの吸着及び脱離制御を行う。
【0015】前記コントロールユニット12による排気中
HCの吸着及び脱離制御を図3に示したフローチャート
に従って説明する。ステップ (図ではSと記す。以下同
様) 1では、前記各センサ類で検出された水温TW ,機
関回転数N及び別ルーチンで演算された基本燃料噴射量
P を読み込む。
【0016】ステップ2では、吸着剤5にHCを吸着す
る運転条件か否かを判定する。具体的には、水温TW
所定値以下であって、排気浄化用触媒3が非活性状態で
HCの浄化性能が低く、かつ、吸着剤5のHC吸着剤能
力は十分高い条件をHCの吸着条件とする。前記ステッ
プ2でHCの吸着条件と判定された場合は、ステップ3
へ進み、制御弁7,8をバイパス通路6側を全開 (以下
バイパス通路6側を基準とする) として、ステップ4に
おいて吸着を行い、リターンする。
【0017】そして、吸着剤5への吸着が遂行され、水
温の上昇と共に吸着剤5温度が上昇してステップ2での
吸着条件が満たされなくなったと判定されると、ステッ
プ10以下にへ進み、今度は吸着剤5から吸着されている
HCを脱離する条件を満たしているか否かを判定する。
具体的には水温TW や排気温度TE が所定温度以上であ
ることの検出或いは始動後の所定時間が経過しているこ
と等から排気浄化用触媒3が活性化される温度に達して
いることが検出され、かつ、空燃比センサ15や運転条件
の検出値等から空燃比が過濃でないことが検出され、か
つ、吸着剤5に流入する排気の温度が所定値以上である
ことが検出され、かつ、機関回転数及び負荷等で検出さ
れる排気流量が所定値以上であることを検出されたとき
等を脱離条件とする。
【0018】前記ステップ2の吸着剤5への吸着条件が
満たされなくなってから、前記脱離条件が満たされるま
でには通常時間があり、その間はステップ11へ進んで、
制御弁7,8を主通路4全開側に切り換え、バイパス通
路6を閉じる。これにより、吸着剤5には排気が流れな
いので、その後吸着剤5温度がHCを脱離する温度に達
しても制御弁7,8が閉じている間はHCを脱離するこ
となく、HCを保持している。
【0019】その後、水温TW や排気温度等の上昇によ
って排気浄化用触媒3が活性化されるなどしてステップ
10の脱離条件が満たされると、ステップ12以降に進んで
脱離動作が開始される。先ず、ステップ12では、運転条
件が、脱離動作を開始してから、該脱離動作が終了する
までの間に排気流量や排気温度等が変わらないような運
転条件,即ち脱離の条件また空燃比の状態が変わらない
ような運転条件の範囲にあるか否かを判断するために、
現在の機関回転数N及び別ルーチンで演算された基本燃
料噴射量TP を再度読込む。
【0020】ステップ13では、前記ステップ12で読込ん
だ機関回転数N及び基本燃料噴射量TP により決定され
る運転条件に対して、排気流量や排気温度や空燃比等が
変わらないような運転条件となる定常判定範囲を領域と
して決定する。ステップ14では、空燃比センサ15により
吸着剤5下流の排気通路2内を流れる排気の空燃比を検
出し、A/F1として記憶する。
【0021】ステップ15では、制御弁7,8をバイパス
通路6全開側に切り換え、主通路4を閉じることによ
り、吸着剤5からの脱離を開始する。ステップ16では、
再度、空燃比センサ15により吸着剤5下流の排気通路2
内を流れる排気の空燃比を検出し、A/F2として記憶
する。ステップ17では、ステップ16において空燃比を検
出した後の機関回転数N及び別ルーチンで演算された基
本燃料噴射量TP を読込む。
【0022】ステップ18では、脱離動作を開始してか
ら、該脱離動作が終了するまでの間、即ちステップ14に
おいて空燃比を検出し、ステップ16において空燃比を検
出するまでの間に、運転条件が前記ステップ13で設定し
た定常判定範囲領域にあるか否かを判断する。そして、
運転条件が前記定常判定範囲領域外にあると判断された
場合は、運転条件が過渡条件であると判断できる。この
場合は、空燃比も該過渡状態の影響を受けるため、空燃
比センサ15により検出される吸着剤5下流の空燃比も、
吸着剤5からの脱離の有無による変化では無く、該過渡
状態によるものであると考えることができるため、さら
に、判断途中で脱離の条件が変わってしまったことも考
えられるため、脱離完了か否かの判断を行うことなく、
リターンする。
【0023】一方、ステップ18において、運転条件が前
記定常判定範囲領域内にあると判断された場合は、運転
状態は定常状態で、かつ脱離条件が満たされている状態
であるとして、ステップ19に進み、前記A/F1とA/
F2との比較を行う。そして、A/F1=A/F2と判
断された場合(YES)は、吸着剤5からの脱離を行う
べく、制御弁7,8をバイパス通路6全開側に切り換え
たにもかかわらず、既に吸着剤5からの脱離は終了して
いるので、脱離動作を開始してから、該脱離動作が終了
するまでの間に、HCは脱離されず、もって吸着剤5下
流の空燃比には変化がないと判断できる場合である。
【0024】従って、ステップ20へ進んで制御弁7,8
によりバイパス通路6を全閉とし、主通路4を全開とす
るように制御する。これにより、排気の略全量が主通路
4に流れ、バイパス通路6には排気が流れないので、吸
着剤5に高温な排気が無駄に流れることを防止して吸着
剤5の熱的劣化を抑制できると共に、吸着剤5通過時の
排気抵抗増大による燃費の悪化を抑制できる。
【0025】一方、A/F1≠A/F2と判断された場
合(NO)は、吸着剤5からの脱離を行うべく、制御弁
7,8をバイパス通路6全開側に切り換えたことによ
り、吸着剤5から脱離したHCにより、吸着剤5下流の
空燃比がリッチとなり、もって脱離動作を開始してか
ら、該脱離動作が終了するまでの間に、空燃比が変化し
たと判断できる場合である。尚、本実施例では、A/F
1≠A/F2として判定したが、A/F1>A/F2
(A/F2の方がリッチ)として判定してもよい。
【0026】尚、空燃比フィードバック制御により、空
燃比が理論空燃比になるように制御されるが、当該フィ
ードバック制御によってもA/F1及びA/F2は変化
する。しかしながら、当該フィードバック制御による空
燃比の変化は前記脱離の有無による空燃比の変化に較べ
小さいので、前述したように、A/F1とA/F2とを
比較することによるHCの脱離完了の判断は可能とな
る。
【0027】従って、ステップ21へ進んで、HCの残量
に基づいて制御弁7,8の開度比を制御して主通路4と
バイパス通路6との分流比を制御する。ここで、排気浄
化用触媒3の活性化され状態でのHC浄化能力に見合っ
た量のHCが過不足なく脱離されるようにバイパス通路
6への排気流量を制御すべく、制御弁7,8の開度比を
制御して分流比が制御される。
【0028】ここで、前記分流比を設定する制御につい
て、図4に示すフローチャート等を参照しつつ、説明す
る。ステップ31では、前記脱離制御を行った際に、ステ
ップ14で記憶したA/F1及びステップ16で記憶したA
/F2を読込む。ステップ32では、前記空燃比センサ15
の出力の変化値ΔA/F(=A/F2−A/F1)を演
算する。
【0029】ここで、吸着剤5への吸着は先ず脱離開始
後は吸着剤が暖まる途中であり除々に脱離が激しくな
り、その後、脱離により残存HC量が減少し脱離が落ち
つく特性を有している。さらに、吸着剤5に吸着されて
いる残存HC量の違いにより、該HCの脱離の様子は、
図5に示すようになる。即ち、残存HC量が多いほど脱
離開始からの経過時間tが所定時間(t1 )におけるH
C濃度が高くなる(C<B<A)。従って、脱離開始か
ら所定時間(t1 )後のHC濃度を検出することにより
残存HC量がどれくらいかを求めることが可能となる。
【0030】ここで、HC濃度により酸素の不足量が決
定され、空燃比センサ15により当該酸素量が検出される
ものである。従って、予め実験等により、図6に示すよ
うな、空燃比センサ15の出力値と残存HC量との相関関
係を求めておくことにより、空燃比センサ15の出力によ
り、残存HC量を求めることが可能となる。また、空燃
比センサ15に代わり、直接HC濃度を検出するHCセン
サを用いてもよい。
【0031】従って、ステップ33では、前記変化値ΔA
/Fから、例えば図6を用いて残存HC量を求める。ス
テップ34では、残存HC量に基づいて、吸着剤5へのH
Cの残量が多いときほど、脱離量が増大するので、脱離
量を浄化能力に見合った所定値に保持すべく図7に示す
ように設定された分流比 (バイパス通路6の全開を1,
全閉を0とする) に制御する。
【0032】従って、吸着剤5からのHCの脱離が完了
したか否かの判定を確実に行うことが可能となり、排気
の略全量が主通路4に流れ、バイパス通路6には排気が
流れないので、効率の良い脱離を可能とし、吸着剤5へ
排気を余計に流すことによる該吸着剤5の温度劣化の低
減が防止できる。更に、排気が吸着剤5に必要以上に晒
されることにより、脱離初期には比較的低温の該吸着剤
により排気が冷却され、該吸着剤5の下流に備えられる
三元触媒3へ流入する排気温度が低下し、該三元触媒5
の活性が保たれず、浄化率が低下することも防止でき
る。
【0033】尚、以上説明した実施例において用いられ
た空燃比センサ15は所謂、広域空燃比センサであるが、
酸素センサを用いる場合は、空燃比フィードバック制御
を一次的に中止した状態で判断するか、或いは、空燃比
フィードバック制御の制御周期と極端に異なる周期で脱
離を行う周期を設定し、該脱離による酸素センサの出力
のオン・オフを判断すればよい。
【0034】また、酸素センサを用いる場合は、前記ス
テップ14及び16において、吸着剤5下流の排気通路2内
を流れる排気の空燃比を検出する際に、所定の検出時間
を設定し、当該検出時間に検出される酸素センサの出力
の平均値を演算し、当該平均値をA/F1及びA/F2
として記憶してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、機関が定常運転状態にあるときのHCの脱離の前後
における吸着剤の下流側の排気の空燃比に基づいて、当
該脱離が終了したか否かを判断する構成としたため、吸
着剤からのHCの脱離が完了したか否かの判定を確実に
行うことが可能となり、効率の良い脱離が可能となり、
吸着剤への過剰な排気流通に係る該吸着剤の熱劣化の低
減や、排気抵抗の増大に伴う燃費の悪化を防止でき、更
に、三元触媒の活性化を良好に保つことが可能となっ
て、良好なエミッションを得ることが可能となる。
【0036】そして、脱離終了判定の結果に基づいて、
主通路とバイパス通路との開度比を制御し、残量が充分
少なくなって脱離の完了を検出したときにバイパス通路
を全閉とすることにより、排気浄化用触媒のHC浄化能
力に見合った量のHCを過不足なく脱離させることがで
き、HC浄化性能を良好に維持しつつ、可及的に脱離時
間を短縮でき、吸着剤の再生を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成,機能を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例のシステム構成を示す図
【図3】同上実施例のHCの吸着,脱離制御ルーチンを
示すフローチャート
【図4】同上脱離制御ルーチンにおいて分流比を演算す
る分流比制御ルーチンを示すフローチャート
【図5】残存HC量によるHC濃度の時間変化を示す線
【図6】残存HC量と空燃比センサ出力との関係を示す
線図
【図7】同じく、残存HC残量に対する主通路とバイパ
ス通路との分流比を設定した線図
【符号の説明】
1 内燃機関 2 排気通路 3 排気浄化用触媒 4 主通路 5 吸着材 6 バイパス通路 7,8 制御弁 11 回転数センサ 12 コントロールユニット 15 空燃比センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 368 G 7536−3G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の排気通路に排気浄化用触媒を備える
    と共に、該排気浄化用触媒の上流の排気通路の一部を、
    主通路と該主通路に並列に接続され排気中のHCを低温
    時に吸着し高温時に脱離する機能を有した吸着剤を介装
    したバイパス通路とで構成し、前記主通路とバイパス通
    路との排気の分流比を制御しつつ、排気浄化用触媒の活
    性化前の低温状態で吸着剤に排気中のHCを吸着し、排
    気浄化用触媒の活性化後の高温状態で吸着剤に吸着され
    たHCを脱離して、排気浄化用触媒により浄化させるよ
    うにした内燃機関の排気浄化装置において、 該吸着材から排気中のHCを脱離可能か否かを判定する
    吸着材脱離条件判定手段と、該機関が定常運転状態にあ
    るか否かを検出する定常運転状態検出手段と、該吸着剤
    の下流側の排気の空燃比を検出する空燃比検出手段とを
    設け、機関が定常運転状態にあるときの前記HCの脱離
    の前後における前記空燃比に基づいて、当該脱離が終了
    したか否かを判断する脱離終了判定手段と、を含んで構
    成したことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記脱離終了判定手段の判定結果に基づい
    て前記主通路とバイパス通路との排気の分流比を制御す
    る手段を含んで構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記空燃比検出手段は、前記HCの脱離の
    前後における前記空燃比の変化量を演算する空燃比変化
    量演算手段であることを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記空燃比検出手段は、前記HCの脱離開
    始後の所定タイミングにおけるHC濃度を検出するHC
    濃度検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108708780A (zh) * 2018-05-22 2018-10-26 北京工业大学 一种利用尾气余热脱附的车载吸附脱附装置
CN113446090A (zh) * 2020-03-25 2021-09-28 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置

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CN113446090A (zh) * 2020-03-25 2021-09-28 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置
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