JP3343948B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関(エンジン)
の排気ガス浄化装置に係り、特に内燃機関の始動直後の
排気ガス中に多く含まれている炭化水素(HC)の大気
中への放出をを防止する吸着剤を備えた排気ガス浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気ガス浄化には、貴金属(白
金、ロジウム等)またはその他の金属を担持した触媒が
従来から使われている。このような触媒は排気ガス中の
有害成分であるHC,CO,NOx 等を酸化、もしくは
環元させることによって浄化している。このうち、特に
HCの触媒による浄化は、排気ガス温度の影響が強く、
一般に、350〜400℃以上の温度を必要とする。エ
ンジン始動直後では、排気ガス温度が低く、触媒が活性
温度(350〜400℃以上)に達していないため、H
Cの浄化はほとんど行なわれない。さらにエンジンを始
動した直後のような冷間時にはHCの排出量が非常に多
くなり、一般に、排気ガス温度が低いときには、HCの
大気中への放出量が増大するのが普通である。
【0003】そこで上記の問題を解決するため、エンジ
ンの排気系に触媒を配備し、その上流側にエンジンの冷
間時に放出されたHCを吸着するための吸着材を納めた
HCトラッパーを配備したものが提案されている(特開
平2−75327号公報、特開平3−194113号公
報参照)。
【0004】特開平2−75327号公報に記載された
排気ガス浄化装置では、触媒の上流側にゼオライト系吸
着剤を用い、吸着剤と触媒とを併用して、排気ガスの低
温時には吸着剤にHCを吸着させ、排気ガスの高温時に
は吸着剤から脱離したHCおよびエンジンからの排出H
Cを触媒によって浄化させるものである。
【0005】また、特開平3−194113号公報に記
載された排気浄化装置では、吸着剤を触媒と並列に配備
し、吸着剤を備えた排気管は触媒を備えた排気管の上流
側と下流側をバイパスするように構成されている。さら
に上記2つの排気管の結合部(すなわち下流側分岐点)
には切換バルブを設け、エンジン始動直後から特定の時
間においてバルブ開度を調節し、吸着剤にHCを吸着さ
せる。また、吸着されたHCの脱離時には排気ガスが高
温になっているため、上記バルブを半開して高温の排気
ガスを吸着剤に流してHCを脱離させ、脱離したHCは
触媒の上流に戻って浄化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の排気ガス浄
化装置においては、エンジンの冷間時に排出されるHC
(以下これをコールドHCと呼ぶことにする。)の吸着
・脱離装置が触媒の上流側に配備されて高温の排気ガス
と接触するため、吸着剤の耐熱性が問題となる。したが
って特開平2−75327号公報に記載された排気ガス
浄化装置では、耐熱性の高いゼオライト系吸着剤を用い
ている。しかし、極低温時(特に50℃以下)では、ゼ
オライトのHC吸着能力は必ずしも優れているわけでは
なく、むしろ活性炭の方がよい。また、他の吸着剤で
も、一般に温度が低いほど吸着能力が高くなるため、触
媒の上流側に吸着剤を配備することはHC吸着力向上に
は不利になるというような問題が生じる。
【0007】そこで本発明では、排気ガス浄化装置にお
けるコールドHCの吸着力を向上し、さらに吸着剤から
脱離したHCを完全に浄化することによって、コールド
HCの高吸着、高浄化を行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するための手段として、内燃機関の排気流路に設け
られている触媒装置の下流側において排気ガスのメイン
流路から分岐しているバイパス流路と、前記バイパス流
路に設けられた吸着剤と、前記バイパス流路への排気ガ
スの入口側であって且つ前記吸着剤の上流側である分岐
点に設けられた切替バルブと、前記バイパス流路の前記
吸着剤の下流側に設けられたヒータ付き触媒と、該ヒー
タ付き触媒へ2次空気を導入するために該ヒータ付き触
媒よりも上流側で前記触媒装置よりも下流側の位置に設
けられた2次空気供給装置と、前記吸着剤の上流側に設
けられた排気温センサと、前記排気温センサが検出する
排気ガスの温度に応じて前記切替バルブと前記ヒータ付
き触媒のヒータを制御するように構成された制御装置と
を備えていることを特徴とする排気ガス浄化装置を提供
する。
【0009】
【作用】内燃機関の排気流路に設けられている触媒装置
は、内燃機関の定常運転状態では十分に活性化して排気
ガス中の有害成分を酸化、或いは還元して無害化する能
力を持っているが、機関の始動直後においては機関がコ
ールドHC等の有害成分を比較的多量に放出する傾向が
あるのに対し、触媒の温度が未だ低くて十分にそれを浄
化する能力がない。そこで、本発明装置における制御装
置は、吸着剤の上流側に設けられた排気温センサが検出
する排気ガスの温度に応じて切替バルブを操作し、メイ
ン流路をバイパス流路に切り換える。それによってコー
ルドHC等を多く含んだ排気ガスはバイパス流路を通過
するようになり、HC等の有害成分はバイパス流路に設
けられた吸着剤に一時的に吸着されて外気中へ放出する
ことがない。
【0010】切替バルブの上流側のメイン流路に設けら
れている触媒装置の暖機が進み、その触媒の温度が活性
温度に達して排気ガス中の有害成分を十分除去すること
ができるようになると、排気温センサが検出する排気ガ
スの温度が上昇するので、制御装置は切替バルブを操作
してバイパス流路への排気ガスの流入を停止させて、排
気ガスの殆どがメイン流路を流れるように流路を切り換
える。また、切替バルブによる流路の切り換えと同時
か、又はそれより前に、吸着剤の下流側に設けられてい
るヒータ付き触媒のヒータに通電し、その触媒を加熱し
て活性化させ、吸着剤に吸着されているHC等の有害成
分が、吸着材の脱離温度以上まで温度が上昇した排気ガ
スによって吸着剤から脱離したときにそれを浄化して
から外気中へ放出する。ヒータ付き触媒によってHC等
を浄化する時に必要な2次空気は、チェックバルブ等か
らなる2次空気供給装置によって供給される。2次空気
供給装置はバイパス流路内を流れる排気ガスが圧力脈動
によって負圧になる時に開いて2次空気を吸い込む
【0011】
【実施例】図1に本発明の第1実施例の構成を示す。排
気ガス浄化装置10は図示しないエンジンおよび触媒の
下流側において、排気系のメイン流路1に分岐して並列
に設けられたバイパス流路2の中に配備されている。排
気ガス浄化装置10はヒータ付き触媒5を有し、その上
流側に吸着剤4を充填した吸着筒3を有している。吸着
剤の型はペレット、フォーム、ハニカム、メッシュ型等
のいずれでもよい。またヒータ付き触媒5に担持される
触媒は三元触媒でも酸化触媒でもよい。さらに、排気ガ
ス浄化装置10内には、ヒータ付き触媒5にエアを送り
込むためのチェックバルブ7を配備している。チェック
バルブ7はヒータ付き触媒5よりも上流側で、かつ、図
示しない触媒の下流側の位置であればどこに設けてもよ
い。
【0012】メイン流路1とバイパス流路2の分岐点に
は、切替バルブ8が配備され、図示しないアクチュエー
タにより、排気ガスの温度に応じて排気ガス流をメイン
流路1′又はバイパス流路2に切替える。また、排気ガ
ス浄化装置10に流れ込む排気ガスの温度をモニタする
ために、排気温センサ6が吸着筒3の上流側に配備され
ている。さらに、排気温センサ6の検出した排気温の信
号が入力される制御回路(ECU)9が設けられ、その
出力信号によってヒータ付き触媒5や流路の切替バルブ
8が制御されるように、それらが制御回路9に電気的に
接続されている。
【0013】本発明の第1実施例としての排気ガス浄化
装置10の作用を図1に従って説明する。図示しないエ
ンジン(図1に示すメイン流路1の左側に接続されてい
)の始動直後、排気ガスの温度は低いので、エンジン
は大量のコールドHCを含んだ排気ガスを排出する。ま
た、排気ガスの温度が低い間は、図示しない触媒(メイ
ン流路1の左側に接続されている)は活性温度(350
〜400℃)に達してないため、コールドHCは触媒
内でほとんど浄化されずに、図1の上流側のメイン流路
1内を流れてくる。この時の排気ガス温度は排気温セン
サ6によってモニタされ、制御回路9に入力されてい
る。上記状態のように排気ガスの温度が低い場合は、制
御回路9からの信号によって切替バルブ8が図1に示し
たように下流側のメイン流路1′の入口を閉じると共に
バイパス流路2を開き、排気ガス流はバイパス流路2を
流れる。それによって、排気ガス中に含まれるコールド
HCは吸着筒3内の吸着剤4に吸着され、コールドHC
の大気中への放出を防止する。
【0014】エンジンが暖機し、排気ガス温度が高くな
って吸着剤4の吸着可能温度を越えた場合、吸着剤4は
吸着していたHCを脱離してしまうので、制御回路9は
切替バルブ8を作動させてバイパス流路2を閉じ、排気
ガスをメイン流路1′に流す。
【0015】吸着剤4の種類と、吸着可能温度、脱離温
度、耐熱温度の例を表1に示す。この中で、コールドH
Cの極低温(50℃以下)における吸着量は活性炭が優
れており、活性炭を使用する場合は、吸着筒3ヒー
タ付き触媒から極力離して配する。ヒータ付き触媒
吸着筒3を離す距離は、吸着筒3内の吸着剤4が脱
離温度になる時に、触媒がすでに活性温度(350〜
400℃)に達している程度とする。この時、即ち上記
状態において、制御回路9によって切替バルブ8が作動
し、バイパス流路2を閉じると共にメイン流路1′を開
く。このようにして排気ガスがメイン流路1′を流れる
時には、排気ガスはすでに図示しない上流側の触媒によ
って浄化されているので、HCの大気中への放出を防ぐ
ことができる。
【0016】
【表1】
【0017】次に、排気ガスの低温時において吸着剤4
に吸着されたコールドHCを脱離、浄化する方法につい
て説明する。排気ガスが高温(吸着剤4の脱離温度と同
等かそれ以上)でメイン流路1′を流れている間に、制
御回路9はバイパス流路2内のヒータ付き触媒5に通電
し、ヒータ付き触媒5を活性温度(350〜400℃以
上)に高めておく。ヒータ付き触媒5が活性温度になっ
たかどうかの判定は、通電時間から判定することができ
る。また、ヒータ付き触媒5の下流に図2のように排気
温センサ11を設けて雰囲気温度から判定してもよい。
ヒータ付き触媒5が活性温度になり、かつ排気ガスが吸
着剤4の脱離温度になっており、さらに排気ガス温度が
吸着剤4の耐熱温度以下の時、制御回路9は切替バルブ
8を作動させ、バイパス流路2に排気ガスを流す。切替
バルブ8はバイパス流路2に対して全開でもよいし、H
C脱離に必要な流量が確保できるならば、全開でなくと
もよい。排気ガスの熱によって、吸着剤4に吸着されて
いたコールドHCは脱離して下流へ流れる。その時、吸
着筒3の下流にはすでに活性温度に達したヒータ付き触
媒5があり、脱離したHCはここで浄化されることにな
る。
【0018】さらに、HC浄化性能を向上させるため
に、チェックバルブ7から空気(2次エア)を導入し、
2 を補充する。チェックバルブ7は排気ガスの圧力脈
動によって、吸着筒3内が負圧になった時に大気を吸い
込む。脱離および浄化の終了判定には、たとえば脱離時
の切替バルブ8の総開弁時間を利用することができる。
【0019】上記のような一連の作動を制御回路9の制
御プログラムのフローチャートとしてまとめて図3に示
す。図3における各記号は次のような数値を表わしてい
る。 TE :排気ガス温度(℃) TA :吸着可能温度(℃) TD :脱離温度(℃) TB :耐熱温度(℃) tl :脱離時の切替バルブの総開弁時間 (sec) tmax :脱離時の切替バルブの総開弁時間、判定値 (se
c)言うまでもなく「バルブ8開」とは、図1に示した状態
のように、バルブ8が排気ガス浄化装置10へのバイパ
ス流路2を開くことを意味する。 上述の作動の説明と各
記号の定義から図3その他のフローチャートの意味は容
易に理解されるので、詳細な説明は省略する。なお、切
替バルブ8が吸着剤4の上流側の、メイン流路1とバイ
パス流路2の分岐点に設けられているので、切替バルブ
8によってバイパス流路2を閉じた状態では、吸着剤4
に吸着された未燃のHCが脱離して浄化されないまま
で、排気ガス圧力の脈動等によってメイン流路1’へ流
れ出す恐れが少ない。同じ効果は後述の第2実施例及び
第3実施例の排気ガス浄化装置においても得られる。
【0020】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。前述の第1実施例では、吸着剤4からHCを脱離さ
せるには排気ガス温度が吸着剤の脱離温度以上になって
いる必要があるので、エンジンの始動後、十分に時間が
経過していない状態では脱離を行なわせることができな
い。そこで、吸着剤4として特にゼオライトのような吸
着可能温度が高いものを用いる場合、図4に示すように
吸着筒3内にヒータ12を配備することによって、HC
の脱離を促進することができる。第2実施例において使
用するヒータはPTC、ニクロム線等、どのようなもの
でもよい。
【0021】第2実施例の作動を制御回路9の制御プロ
グラムのフローチャートとしてまとめて図5に示す。各
記号の定義は図3と同様である。第2実施例によれば、
吸着されたHCの脱離および浄化は、排気ガス温度が吸
着剤4の耐熱温度TB 以下であればいつでも行うことが
できる。
【0022】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。第1及び第2実施例では、吸着剤4は単一の種類の
ものであるから、例えば活性炭では排気ガスの温度が1
00℃以下でないとHCを吸着することができない。ゼ
オライトでは300℃まで吸着することができるが、極
低温時(50℃以下)では吸着能力が活性炭よりも劣
る。そこで第3実施例では、図6に示すように、吸着筒
3内の吸着剤を二層構造とし、前層を活性炭、後層をゼ
オライトとする。
【0023】第3実施例の作動は図3と同じであるが、
本実施例では吸着可能温度TA はゼオライトの、脱離温
度TD は活性炭の、それぞれ最大値を用いる。また、耐
熱温度TB は2種類の吸着剤のうち、低い方、即ち活性
炭のそれを用いる。
【0024】次に本発明の第4実施例について説明す
る。第1ないし第3実施例では、排気ガス浄化装置10
は全て排気系のメイン流路1から分岐させたバイパス流
路2に吸着筒3を取り付けた構成となっている。そこ
で、組み付け性を向上すると共に小型化するために、メ
イン流路1′とバイパス流路2を一体化した構成とした
ものが第4実施例であって、その構成を図7に示す。
【0025】第4実施例の構成では、第1実施例と異な
り、吸着筒4の内部中央に切替バルブ8と中央メイン通
路1′が設けられ、その外部がバイパス路2となっ
て、吸着剤4とヒータ付き触媒5を収容している。そし
て、切替バルブ8が閉じた時に排気ガスがバイパス流路
2を流れ、開いた時に中央メイン流路1′を流れる。切
替バルブ8が開いている時に排気ガスがバイパス流路2
に流れないようにするため、吸着剤4として比較的圧損
の大きいペレット状又はビーズ型のものを用いるか、或
いはバイパス路2の入口に図示しないオリフィスのよ
うな絞りを設けてもよい。なお、第4実施例の作動を示
す制御プログラムは第1実施例の作動を示す図3と同様
の形となるが、第1実施例の場合は、「バルブ8開」と
「バルブ8閉」の語を本発明の特徴とする排気ガス浄化
装置10を含むバイパス流路2を切替バルブ8によって
開閉する意味において使用しているのに対して、第4実
施例における切替バルブ8はメイン流路1’だけを開閉
して実質的に2つの流路2及び1’を切り換えるもので
あるから、第4実施例において第1実施例と同様な作用
を得るためには、図3における「バルブ8開」は『バル
ブ8閉』となり、「バルブ8閉」は『バルブ8開』とな
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の排気ガス浄化装置は内燃機関の
排気流路に設けられている触媒装置の下流側に設けられ
るため、吸着剤が機関の排気ガスによって高温になるこ
とがないので、比較的低温状態で作動して多量の有害成
分を吸着することができる。そして、吸着剤に吸着され
た有害成分を脱離させるときには、有害成分をヒータ付
き触媒によって浄化してから外気中へ放出するので問題
を生じない。ヒータ付き触媒がバイパス流路に設けられ
ているため、通常の運転状態においては排気ガスがその
内部を流れないので、ヒータ付き触媒が排気ガスの流れ
の抵抗となることがない。これらの一連の処理は、吸着
剤の上流側に設けられた排気温センサが検出する排気ガ
スの温度に応じて制御装置が確実に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図2】第1実施例の変形例を示す一部の断面図であ
る。
【図3】第1、第3、及び第4実施例の作動を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の第2実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図5】第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第3実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1’…メイン流路 2…バイパス流路 3…吸着筒 4…吸着剤 5…ヒータ付き触媒 6…排気温センサ 7…チェックバルブ 8…切替バルブ 9…制御回路(制御装置) 10…排気ガス浄化装置 11…排気温センサ 12…ヒータ 13…活性炭 14…ゼオライト 15…アクチュエータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−33747(JP,A) 特開 平4−17710(JP,A) 特開 平5−113117(JP,A) 特開 昭63−68713(JP,A) 実開 平4−105925(JP,U) 実開 平2−67020(JP,U) 実開 昭61−108819(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/38 F01N 9/00 - 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気流路に設けられている触
    媒装置の下流側において排気ガスのメイン流路から分岐
    しているバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられ
    た吸着剤と、前記バイパス流路への排気ガスの入口側で
    あって且つ前記吸着剤の上流側である分岐点に設けられ
    た切替バルブと、前記バイパス流路の前記吸着剤の下流
    側に設けられたヒータ付き触媒と、該ヒータ付き触媒へ
    2次空気を導入するために該ヒータ付き触媒よりも上流
    側で前記触媒装置よりも下流側の位置に設けられた2次
    空気供給装置と、前記吸着剤の上流側に設けられた排気
    温センサと、前記排気温センサが検出する排気ガスの温
    度に応じて前記切替バルブと前記ヒータ付き触媒のヒー
    タを制御するように構成された制御装置とを備えている
    ことを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記2次空気供給装置は、前記切替バル
    ブによって前記バイパス流路への入口が開放している状
    態において前記吸着剤へ流れ込む排気ガスの中へ2次空
    気を流入させ得る位置に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載された排気ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着剤が吸着筒内に収容されている
    と共に、前記2次空気供給装置は、前記切替バルブによ
    って前記バイパス流路の入口が開放している状態におい
    て前記吸着筒内が排気ガスの圧力脈動によって負圧とな
    った時に開弁して該吸着筒内へエアを吸い込ませるチェ
    ックバルブにより構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載された排気ガス浄化装置。
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