JPH11223572A - 接合確認方法およびその装置 - Google Patents
接合確認方法およびその装置Info
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- JPH11223572A JPH11223572A JP3793498A JP3793498A JPH11223572A JP H11223572 A JPH11223572 A JP H11223572A JP 3793498 A JP3793498 A JP 3793498A JP 3793498 A JP3793498 A JP 3793498A JP H11223572 A JPH11223572 A JP H11223572A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接合状態が確実に確認できる接合確認装置を
提供する。 【解決手段】 あらかじめ一端側を略同軸上に溶接した
配管４、４の他端部の径大のフランジ部１１を内周側に
挿通して伸縮性で環状の一対の圧力チューブ３、３を装
着する。フランジ部１１より内径が大きい円筒状の圧力
管７を内周側に配管４、４を挿通して装着する。圧力チ
ューブ３、３にそれぞれ設けた注入チューブ８を介して
圧力チューブ３、３内に空気９を所定の圧力で注入す
る。空気９の注入により、圧力チューブ３、３の内周側
を配管４、４に外周側を圧力管７に密着させ、溶接接合
部外周空間部６を外気と圧力遮断して区画形成する。溶
接接合部外周空間部６内に圧力管７に設けたヘリウムガ
ス注入口１よりヘリウムガス５を注入する。配管４内に
漏れ出るヘリウムガス５をヘリウム漏れ検出器１０にて
検出し、接合状態を確認する。外圧が加わる環境下でも
確実に接合状態を確認できる。
提供する。 【解決手段】 あらかじめ一端側を略同軸上に溶接した
配管４、４の他端部の径大のフランジ部１１を内周側に
挿通して伸縮性で環状の一対の圧力チューブ３、３を装
着する。フランジ部１１より内径が大きい円筒状の圧力
管７を内周側に配管４、４を挿通して装着する。圧力チ
ューブ３、３にそれぞれ設けた注入チューブ８を介して
圧力チューブ３、３内に空気９を所定の圧力で注入す
る。空気９の注入により、圧力チューブ３、３の内周側
を配管４、４に外周側を圧力管７に密着させ、溶接接合
部外周空間部６を外気と圧力遮断して区画形成する。溶
接接合部外周空間部６内に圧力管７に設けたヘリウムガ
ス注入口１よりヘリウムガス５を注入する。配管４内に
漏れ出るヘリウムガス５をヘリウム漏れ検出器１０にて
検出し、接合状態を確認する。外圧が加わる環境下でも
確実に接合状態を確認できる。
Description
【０００１】本発明は、接合された一対の管状物の接合
状態を確認する接合確認方法およびその装置に関する。
状態を確認する接合確認方法およびその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば、実開平５
-６７１１３号公報に記載されているような接合確認方
法が知られている。
-６７１１３号公報に記載されているような接合確認方
法が知られている。
【０００３】この実開平５-６７１１３号公報に記載の
接合確認方法は、ガスを充填した筐体の内部同士が筐体
の内部に連通してそれぞれ突設され先端に互いに接続さ
れるフランジを有した管状物を介して気密に連通させた
ものにおいて、接合されたフランジの部分からのガス漏
れを検査するためのものである。そして、一端が閉塞さ
れたゴムなどのチューブを、接合するフランジを囲繞す
るようにして一対の筐体間に挿入し、チューブの他端か
ら空気を封入してチューブを膨張させ、一対の筐体の対
向する面、一対の管状物およびチューブにて気密空間を
形成し、チューブの両端と一対の筐体との間より検出子
を気密空間へ挿入し、気密空間内にフランジの接合部分
から漏れ出るガスを検知することにより、接合不良か否
かを検知する構成が採られている。
接合確認方法は、ガスを充填した筐体の内部同士が筐体
の内部に連通してそれぞれ突設され先端に互いに接続さ
れるフランジを有した管状物を介して気密に連通させた
ものにおいて、接合されたフランジの部分からのガス漏
れを検査するためのものである。そして、一端が閉塞さ
れたゴムなどのチューブを、接合するフランジを囲繞す
るようにして一対の筐体間に挿入し、チューブの他端か
ら空気を封入してチューブを膨張させ、一対の筐体の対
向する面、一対の管状物およびチューブにて気密空間を
形成し、チューブの両端と一対の筐体との間より検出子
を気密空間へ挿入し、気密空間内にフランジの接合部分
から漏れ出るガスを検知することにより、接合不良か否
かを検知する構成が採られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開平５-６７１１３号公報に記載の接合確認方法で
は、チューブ内に空気を導入して膨張させて接合部分を
囲むように気密空間を形成し、この気密空間に漏れ出る
ガスを検出するため、例えば水中などの外圧がチューブ
を介して気密空間に加わる環境下で筐体内のガス圧が低
い場合には、接合状態が不十分でもガスが漏れ出ること
ができないためにガスを検知できず、接合状態が不良で
あることを確認できないおそれがある。
た実開平５-６７１１３号公報に記載の接合確認方法で
は、チューブ内に空気を導入して膨張させて接合部分を
囲むように気密空間を形成し、この気密空間に漏れ出る
ガスを検出するため、例えば水中などの外圧がチューブ
を介して気密空間に加わる環境下で筐体内のガス圧が低
い場合には、接合状態が不十分でもガスが漏れ出ること
ができないためにガスを検知できず、接合状態が不良で
あることを確認できないおそれがある。
【０００５】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、接合状態が確実に確認できる接合確認方法および
その装置を提供することを目的とする。
ので、接合状態が確実に確認できる接合確認方法および
その装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の接合確認
方法は、接合された一対の管状物の接合状態を確認する
接合確認方法において、内径を拡縮可能な略筒状をなす
覆い手段の内径を拡大させた時に前記管状物の接合部分
を嵌挿し、前記覆い手段を膨張させて前記接合部分の外
周面に密着させ、前記覆い手段の膨張時にこの覆い手段
の内周および前記管状物の外周にて区画される内部空間
に流動性物質を圧入し、前記管状物の内周側で前記流動
性物質を検出するものである。請求項２記載の接合確認
方法は、前記覆い手段を、流動性を有した充填物の流入
により膨張させ、前記充填物の流出により収縮させるも
のである。請求項３記載の接合確認方法は、圧入される
流動性物質の圧力より大きい圧力により充填物を流入さ
せるものである。請求項４記載の接合確認方法は、接合
された一対の管状物の接合状態を確認する接合確認装置
において、内径を拡縮可能な略筒状をなす覆い手段と、
該覆い手段の膨張時にこの覆い手段の内周および前記管
状物の外周にて区画される内部空間に流動性物質を圧入
する圧入手段と、前記管状物の内周側で前記流動性物質
を検出する検出手段とを具備したものである。請求項５
記載の接合確認装置は、覆い手段は、外面と内面との間
に、流動性を有した充填物を充填可能な、柔軟性を有し
た中空の一対の管状部と、該管状物内に前記充填物を流
出入させて前記管状物を膨張および収縮させる膨張収縮
手段と、内周側に前記圧入手段により流動性物質を圧入
可能で内周面が、前記膨張した管状部の外周面に気密に
密着する筒状部とを備えたものである。請求項６記載の
接合確認装置は、流動性物質はヘリウムガスである。
方法は、接合された一対の管状物の接合状態を確認する
接合確認方法において、内径を拡縮可能な略筒状をなす
覆い手段の内径を拡大させた時に前記管状物の接合部分
を嵌挿し、前記覆い手段を膨張させて前記接合部分の外
周面に密着させ、前記覆い手段の膨張時にこの覆い手段
の内周および前記管状物の外周にて区画される内部空間
に流動性物質を圧入し、前記管状物の内周側で前記流動
性物質を検出するものである。請求項２記載の接合確認
方法は、前記覆い手段を、流動性を有した充填物の流入
により膨張させ、前記充填物の流出により収縮させるも
のである。請求項３記載の接合確認方法は、圧入される
流動性物質の圧力より大きい圧力により充填物を流入さ
せるものである。請求項４記載の接合確認方法は、接合
された一対の管状物の接合状態を確認する接合確認装置
において、内径を拡縮可能な略筒状をなす覆い手段と、
該覆い手段の膨張時にこの覆い手段の内周および前記管
状物の外周にて区画される内部空間に流動性物質を圧入
する圧入手段と、前記管状物の内周側で前記流動性物質
を検出する検出手段とを具備したものである。請求項５
記載の接合確認装置は、覆い手段は、外面と内面との間
に、流動性を有した充填物を充填可能な、柔軟性を有し
た中空の一対の管状部と、該管状物内に前記充填物を流
出入させて前記管状物を膨張および収縮させる膨張収縮
手段と、内周側に前記圧入手段により流動性物質を圧入
可能で内周面が、前記膨張した管状部の外周面に気密に
密着する筒状部とを備えたものである。請求項６記載の
接合確認装置は、流動性物質はヘリウムガスである。
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【０００７】図１は、本発明の実施の一形態の接合確認
装置を示す一部を切り欠いた断面図である。図２は、同
上管状物の接合部分を示す一部を切り欠いた断面図であ
る。図３は、同上接合確認装置の装着状況を示す一部を
切り欠いた断面図である。
装置を示す一部を切り欠いた断面図である。図２は、同
上管状物の接合部分を示す一部を切り欠いた断面図であ
る。図３は、同上接合確認装置の装着状況を示す一部を
切り欠いた断面図である。
【０００８】図１ないし図３において、符号４、４は略
円筒状に形成された管状物で、一端に外周方向に鍔状の
フランジ部１１がそれぞれ設けられ、他端が略同軸上に
溶接などにより接合されて溶接接合部２を形成してい
る。
円筒状に形成された管状物で、一端に外周方向に鍔状の
フランジ部１１がそれぞれ設けられ、他端が略同軸上に
溶接などにより接合されて溶接接合部２を形成してい
る。
【０００９】一方、接合確認方法は、図1に示すよう
に、例えばゴムなどの伸縮性で柔軟性を有する部材にて
中空の略環状に形成された一対の管状部としての圧力チ
ューブ３、３を有している。そして、これら圧力チュー
ブ３、３には、流動性を有した充填物としての例えば空
気９を、これら圧力チューブ３、３内に注入可能でかつ
注入した空気９を流出する膨張収縮手段としての注入チ
ューブ８がそれぞれ設けられている。なお、これら圧力
チューブ３、３は、注入チューブ８から空気９が注入さ
れずに収縮した状態では、図3に示すように、配管４の
フランジ部１１を挿通可能で、空気９が注入されて膨張
した際には、図1に示すように、配管４の外周面に内周
面が気密に密着する。
に、例えばゴムなどの伸縮性で柔軟性を有する部材にて
中空の略環状に形成された一対の管状部としての圧力チ
ューブ３、３を有している。そして、これら圧力チュー
ブ３、３には、流動性を有した充填物としての例えば空
気９を、これら圧力チューブ３、３内に注入可能でかつ
注入した空気９を流出する膨張収縮手段としての注入チ
ューブ８がそれぞれ設けられている。なお、これら圧力
チューブ３、３は、注入チューブ８から空気９が注入さ
れずに収縮した状態では、図3に示すように、配管４の
フランジ部１１を挿通可能で、空気９が注入されて膨張
した際には、図1に示すように、配管４の外周面に内周
面が気密に密着する。
【００１０】また、接合確認手段は、例えば鉄、ステン
レス、アルミなどの金属製の鋼管などにて配管４のフラ
ンジ部１１を挿通可能な内径の略円筒状に形成された筒
状部としての圧力管７を有している。そして、この圧力
管７は、あらかじめ配管４に装着した圧力チューブ３、
３を内周側の略両端部に位置させて圧力チューブ３、３
を膨張させた際に、圧力チューブ３、３の外周面が圧力
管７の内周面に気密に密着するように形成されている。
この圧力チューブ３、３を膨張させた際、配管４、４、
一対の圧力チューブ３、３および圧力管７にて配管４、
４の接合部分の溶接接合部２を囲むように覆う内部空間
である溶接接合部外周空間部６を外気と圧力遮断して気
密に区画形成する。また、この圧力管７には、流動性物
質としてのヘリウムガス５を内径側、すなわち区画形成
された溶接接合部外周空間部６に注入可能な圧入手段と
してのヘリウムガス注入口１が開口形成されている。そ
して、注入チューブ８をそれぞれ有した一対の圧力チュ
ーブ３、３とヘリウムガス注入口１を有した圧力管７と
にて覆い手段が構成される。
レス、アルミなどの金属製の鋼管などにて配管４のフラ
ンジ部１１を挿通可能な内径の略円筒状に形成された筒
状部としての圧力管７を有している。そして、この圧力
管７は、あらかじめ配管４に装着した圧力チューブ３、
３を内周側の略両端部に位置させて圧力チューブ３、３
を膨張させた際に、圧力チューブ３、３の外周面が圧力
管７の内周面に気密に密着するように形成されている。
この圧力チューブ３、３を膨張させた際、配管４、４、
一対の圧力チューブ３、３および圧力管７にて配管４、
４の接合部分の溶接接合部２を囲むように覆う内部空間
である溶接接合部外周空間部６を外気と圧力遮断して気
密に区画形成する。また、この圧力管７には、流動性物
質としてのヘリウムガス５を内径側、すなわち区画形成
された溶接接合部外周空間部６に注入可能な圧入手段と
してのヘリウムガス注入口１が開口形成されている。そ
して、注入チューブ８をそれぞれ有した一対の圧力チュ
ーブ３、３とヘリウムガス注入口１を有した圧力管７と
にて覆い手段が構成される。
【００１１】さらに、接合確認手段は、配管４内のヘリ
ウムガス５を検出する検出手段としてのヘリウム漏れ検
出器１０を有している。
ウムガス５を検出する検出手段としてのヘリウム漏れ検
出器１０を有している。
【００１２】次に、上記接合確認装置を用いた接合状態
の確認動作を図面を参照して説明する。
の確認動作を図面を参照して説明する。
【００１３】まず、空気９が注入されずに収縮した状態
の圧力チューブ３、３を、図３に示すように、あらかじ
め略同軸上に溶接された配管４、４の両端部であるフラ
ンジ部１１、１１を内周側に挿通するように配管４、４
に装着する。なお、この圧力チューブ３、３の装着の
際、注入チューブ８、８は配管４、４の端部側のフラン
ジ部１１、１１側に引き出しておく。
の圧力チューブ３、３を、図３に示すように、あらかじ
め略同軸上に溶接された配管４、４の両端部であるフラ
ンジ部１１、１１を内周側に挿通するように配管４、４
に装着する。なお、この圧力チューブ３、３の装着の
際、注入チューブ８、８は配管４、４の端部側のフラン
ジ部１１、１１側に引き出しておく。
【００１４】次に、圧力管７を内周側に配管４、４を挿
通するように配管４、４に装着する。なお、この圧力管
７を装着した際、圧力管７の内周側の両端部に圧力チュ
ーブ３、３がそれぞれ位置するようにする。
通するように配管４、４に装着する。なお、この圧力管
７を装着した際、圧力管７の内周側の両端部に圧力チュ
ーブ３、３がそれぞれ位置するようにする。
【００１５】この後、注入チューブ８、８を介して空気
９をそれぞれ圧力チューブ３、３内に注入し、圧力チュ
ーブ３、３を膨張させる。この状態で、図1に示すよう
に、圧力チューブ３、３の内周面が配管４、４の外周面
に気密に密着するとともに、圧力チューブ３、３の外周
面が圧力管７の内周面に気密に密着し、配管４、４、一
対の圧力チューブ３、３および圧力管７にて配管４、４
の接合部分の溶接接合部２を囲むように覆う溶接接合部
外周空間部６が外気と圧力遮断されて気密に区画形成さ
れる。この圧力チューブ３、３内への空気９の注入は、
配管４、４および圧力管７への密着強度が所定の圧力以
上となるように設定し、溶接接合部外周空間部６を外気
と所定の圧力で圧力遮断されるようにする。すなわち、
後述するように、ヘリウムガス５を注入した際の溶接接
合部外周空間部６内の圧力よりも高い圧力となるように
空気９を注入する。
９をそれぞれ圧力チューブ３、３内に注入し、圧力チュ
ーブ３、３を膨張させる。この状態で、図1に示すよう
に、圧力チューブ３、３の内周面が配管４、４の外周面
に気密に密着するとともに、圧力チューブ３、３の外周
面が圧力管７の内周面に気密に密着し、配管４、４、一
対の圧力チューブ３、３および圧力管７にて配管４、４
の接合部分の溶接接合部２を囲むように覆う溶接接合部
外周空間部６が外気と圧力遮断されて気密に区画形成さ
れる。この圧力チューブ３、３内への空気９の注入は、
配管４、４および圧力管７への密着強度が所定の圧力以
上となるように設定し、溶接接合部外周空間部６を外気
と所定の圧力で圧力遮断されるようにする。すなわち、
後述するように、ヘリウムガス５を注入した際の溶接接
合部外周空間部６内の圧力よりも高い圧力となるように
空気９を注入する。
【００１６】そして、一方の配管４のフランジ部１１側
に、配管４内のヘリウムガス５を検出可能にヘリウム漏
れ検出器１０を装着する。この状態で、ヘリウムガス注
入口１からヘリウムガス５を溶接接合部外周空間部６に
所定の圧力で注入する。そして、ヘリウム漏れ検出器１
０にてヘリウムガス５を検出することにより、溶接接合
部２の溶接接合状態が不十分でヘリウムガス５が溶接接
合部２から漏れ出ていることが確認できる。また、ヘリ
ウム漏れ検出器１０にてヘリウムガス５を検出しない場
合は、溶接接合部２の溶接接合状態が十分でヘリウムガ
ス５が漏れ出ていない状態である。なお、ヘリウムガス
５の注入する圧力および圧力チューブ３、３内に注入す
る空気９は、配管４、４の肉厚や溶接接合部２の溶接方
法方法などにより適宜設定される。
に、配管４内のヘリウムガス５を検出可能にヘリウム漏
れ検出器１０を装着する。この状態で、ヘリウムガス注
入口１からヘリウムガス５を溶接接合部外周空間部６に
所定の圧力で注入する。そして、ヘリウム漏れ検出器１
０にてヘリウムガス５を検出することにより、溶接接合
部２の溶接接合状態が不十分でヘリウムガス５が溶接接
合部２から漏れ出ていることが確認できる。また、ヘリ
ウム漏れ検出器１０にてヘリウムガス５を検出しない場
合は、溶接接合部２の溶接接合状態が十分でヘリウムガ
ス５が漏れ出ていない状態である。なお、ヘリウムガス
５の注入する圧力および圧力チューブ３、３内に注入す
る空気９は、配管４、４の肉厚や溶接接合部２の溶接方
法方法などにより適宜設定される。
【００１７】そして、溶接状態の確認試験後には、ヘリ
ウム漏れ検出器１０を配管４から取り外し、圧力チュー
ブ３、３内の空気９を注入チューブ８を介してそれぞれ
抜き出して圧力チューブ３、３を収縮させる。この後、
圧力管７を配管４から取り外し、圧力チューブ３、３を
配管４から取り外す。
ウム漏れ検出器１０を配管４から取り外し、圧力チュー
ブ３、３内の空気９を注入チューブ８を介してそれぞれ
抜き出して圧力チューブ３、３を収縮させる。この後、
圧力管７を配管４から取り外し、圧力チューブ３、３を
配管４から取り外す。
【００１８】このように、上記一実施の形態では、膨張
時に配管４に密着し収縮時に径大な配管４のフランジ部
１１を挿通可能な一対の環状の圧力チューブ３、３およ
びこれら圧力チューブ３、３の膨張時に内周側が密着す
る圧力管７にて外気と圧力遮断される溶接接合部外周空
間部６を区画形成し、この溶接接合部外周空間部６にヘ
リウムガス５を注入して配管４に漏れ出るヘリウムガス
５を検出するため、溶接接合部２の径寸法よりフランジ
部１１のような径大な部分を有する配管４の溶接状態を
確認する場合でも容易に接合確認装置を装着できるとと
もに、例えば水中などの外圧が掛かる環境下でもヘリウ
ムガス５の注入する圧力を適宜設定すれば外圧にかかわ
りなく溶接状態を確実に確認できる。
時に配管４に密着し収縮時に径大な配管４のフランジ部
１１を挿通可能な一対の環状の圧力チューブ３、３およ
びこれら圧力チューブ３、３の膨張時に内周側が密着す
る圧力管７にて外気と圧力遮断される溶接接合部外周空
間部６を区画形成し、この溶接接合部外周空間部６にヘ
リウムガス５を注入して配管４に漏れ出るヘリウムガス
５を検出するため、溶接接合部２の径寸法よりフランジ
部１１のような径大な部分を有する配管４の溶接状態を
確認する場合でも容易に接合確認装置を装着できるとと
もに、例えば水中などの外圧が掛かる環境下でもヘリウ
ムガス５の注入する圧力を適宜設定すれば外圧にかかわ
りなく溶接状態を確実に確認できる。
【００１９】また、溶接状態の確認に用いる流動性物質
としてのヘリウムは、空気中に含まれる量が５ｐｐｍと
非常に少なく、この程度の量ではノイズとなってほとん
ど無視できる量であり、ヘリウムガス５の誤検出を防止
でき、分子直径が小さく微少な穴でも通過でき、溶接状
態を確実に確認できるとともに、化学的に不活性で排気
系や非試験体である配管４などを汚染せず、さらには人
体に無害で可燃性がないため取り扱いが容易で、環境汚
染の問題も生じない。
としてのヘリウムは、空気中に含まれる量が５ｐｐｍと
非常に少なく、この程度の量ではノイズとなってほとん
ど無視できる量であり、ヘリウムガス５の誤検出を防止
でき、分子直径が小さく微少な穴でも通過でき、溶接状
態を確実に確認できるとともに、化学的に不活性で排気
系や非試験体である配管４などを汚染せず、さらには人
体に無害で可燃性がないため取り扱いが容易で、環境汚
染の問題も生じない。
【００２０】なお、上記実施の形態において、ヘリウム
ガス５を用いたが、例えば水や油、その他いずれの流動
性を有する流動性物質でもできる。
ガス５を用いたが、例えば水や油、その他いずれの流動
性を有する流動性物質でもできる。
【００２１】また、圧力チューブ３に空気９を注入して
説明したが、水や油などの液体やその他の気体など、流
動性を有するいずれのものでもできる。
説明したが、水や油などの液体やその他の気体など、流
動性を有するいずれのものでもできる。
【００２２】さらに、ヘリウム漏れ検出器１０を用いて
配管４内に漏れ出るヘリウムガス５を検出することによ
り、溶接接合部２の接続状態を確認して説明したが、例
えばヘリウムガス５の漏れにより配管４内の圧力が上昇
することを検出したり流量を検出するなどしてもよい。
なお、例えば２５年間で湿度上昇が２０％以下との規格
となっている海底中継器の部品などの微量な漏れを検出
する必要がある場合には、漏れ出るヘリウムガス５を検
出する方法が好ましい。
配管４内に漏れ出るヘリウムガス５を検出することによ
り、溶接接合部２の接続状態を確認して説明したが、例
えばヘリウムガス５の漏れにより配管４内の圧力が上昇
することを検出したり流量を検出するなどしてもよい。
なお、例えば２５年間で湿度上昇が２０％以下との規格
となっている海底中継器の部品などの微量な漏れを検出
する必要がある場合には、漏れ出るヘリウムガス５を検
出する方法が好ましい。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、膨張および収縮可能な略筒状
で収縮時に管状物を嵌挿可能な覆い手段に管状物の接合
部分を嵌挿し、覆い手段を膨張させて一対の管状物の接
合部分を覆って管状物の外周面に密着させ、覆い手段の
膨張時にこの覆い手段の内周および管状物の外周にて区
画される内部空間に流動性物質を圧入し、管状物の内周
側で流動性物質を検出するため、外圧が加わる環境下で
も確実に管状物の接合部分の接合状態を確認できる。
で収縮時に管状物を嵌挿可能な覆い手段に管状物の接合
部分を嵌挿し、覆い手段を膨張させて一対の管状物の接
合部分を覆って管状物の外周面に密着させ、覆い手段の
膨張時にこの覆い手段の内周および管状物の外周にて区
画される内部空間に流動性物質を圧入し、管状物の内周
側で流動性物質を検出するため、外圧が加わる環境下で
も確実に管状物の接合部分の接合状態を確認できる。
【００２４】
【図１】本発明の接合確認装置の一実施の形態を示す断
面図である。
面図である。
【図２】同上接合された配管を示す断面図である。
【図３】同上接合確認装置を配管に装着する状況を示す
断面図である。
断面図である。
１ ヘリウムガス注入口 ２ 溶接接合部 ３ 圧力チューブ ４ 配管（管状物） ５ ヘリウムガス ６ 溶接接合部外周空間部 ７ 圧力管（筒状部） ８ 注入チューブ ９ 空気 １０ ヘリウム漏れ検出器 １１ フランジ部
Claims (6)
- 【請求項１】 接合された一対の管状物の接合状態を確
認する接合確認方法において、 内径を拡縮可能な略筒状をなす覆い手段の内径を拡大さ
せた時に前記管状物の接合部分を嵌挿し、 前記覆い手段を膨張させて前記接合部分の外周面に密着
させ、 前記覆い手段の膨張時にこの覆い手段の内周および前記
管状物の外周にて区画される内部空間に流動性物質を圧
入し、 前記管状物の内周側で前記流動性物質を検出することを
特徴とする接合確認方法。 - 【請求項２】 前記覆い手段を、流動性を有した充填物
の流入により膨張させ、前記充填物の流出により収縮さ
せることを特徴とした請求項１記載の接合確認方法。 - 【請求項３】 圧入される流動性物質の圧力より大きい
圧力により充填物を流入させることを特徴とする請求項
１又は２記載の接合確認方法。 - 【請求項４】 接合された一対の管状物の接合状態を確
認する接合確認装置において、 内径を拡縮可能な略筒状をなす覆い手段と、 該覆い手段の膨張時にこの覆い手段の内周および前記管
状物の外周にて区画される内部空間に流動性物質を圧入
する圧入手段と、 前記管状物の内周側で前記流動性物質を検出する検出手
段とを具備したことを特徴とする接合確認装置。 - 【請求項５】 覆い手段は、 外面と内面との間に、流動性を有した充填物を充填可能
な、柔軟性を有した中空の一対の管状部と、 該管状物内に前記充填物を流出入させて前記管状物を膨
張および収縮させる膨張収縮手段と、 内周側に前記圧入手段により流動性物質を圧入可能で内
周面が、前記膨張した管状部の外周面に気密に密着する
筒状部とを備えたことを特徴とする請求項４記載の接合
確認装置。 - 【請求項６】 流動性物質はヘリウムガスであることを
特徴とする請求項４又は５に記載の接合確認装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3793498A JPH11223572A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 接合確認方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3793498A JPH11223572A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 接合確認方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11223572A true JPH11223572A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12511400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3793498A Pending JPH11223572A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 接合確認方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11223572A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100444392B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2004-08-16 | 대우조선해양 주식회사 | 선체 블록의 필렛 용접부 검사용 에어 테스트 시스템 |
| JP2010164425A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Shinmaywa Industries Ltd | リークテスト装置 |
| KR101305156B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2013-09-12 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 카카스의 조인트 상태 감지장치 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP3793498A patent/JPH11223572A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100444392B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2004-08-16 | 대우조선해양 주식회사 | 선체 블록의 필렛 용접부 검사용 에어 테스트 시스템 |
| JP2010164425A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Shinmaywa Industries Ltd | リークテスト装置 |
| KR101305156B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2013-09-12 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 카카스의 조인트 상태 감지장치 |
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