JP2002148137A - 熱交換器の漏れ検査方法 - Google Patents

熱交換器の漏れ検査方法

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JP2002148137A
JP2002148137A JP2000339926A JP2000339926A JP2002148137A JP 2002148137 A JP2002148137 A JP 2002148137A JP 2000339926 A JP2000339926 A JP 2000339926A JP 2000339926 A JP2000339926 A JP 2000339926A JP 2002148137 A JP2002148137 A JP 2002148137A
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JP2000339926A
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English (en)
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Masamichi Oishi
昌道 大石
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Nikkei Heat Exchanger Co Ltd
Original Assignee
Nikkei Heat Exchanger Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備を省力化し、労力の軽減及び時間の短縮
を図れるようにした熱交換器の漏れ検査方法を提供する
こと。 【解決手段】 一対のヘッダーパイプ1,2と、これら
ヘッダーパイプ1,2に連結される複数の熱交換管3
と、一方のヘッダーパイプ1に連通される受液器10
と、一方のヘッダーパイプ1に設けられた流入口8から
ヘッダーパイプ1,2、熱交換管3及び受液器10を介
して他方のヘッダーパイプ2に設けられた流出口9に至
る熱媒体流路とを具備する熱交換器の漏れを検査するに
当たって、流出口9を密閉すると共に、受液器10をキ
ャップ16にて密閉した状態で、流入口8から検査用ガ
ス(Heガス)を封入すると共に、受液器10のキャッ
プ16密閉部を気水密に維持しつつ真空雰囲気にし、こ
の真空雰囲気中に漏洩する検査用ガスの量にて漏れを検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器の漏れ
検査方法に関するもので、更に詳細には、受液器を一体
に取り付けた熱交換器の漏れ検査方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、一対のヘッダーパイプと、これ
らヘッダーパイプに連結される互いに平行な複数の熱交
換管と、一方のヘッダーパイプに連通される受液器と、
一方のヘッダーパイプに設けられた流入口からヘッダー
パイプ、熱交換管及び受液器を介して他方のヘッダーパ
イプに設けられた流出口に至る熱媒体流路とを具備する
受液器付きの熱交換器が知られている。
【0003】上記熱交換器は、上記ヘッダーパイプ、熱
交換管及び受液器の本体と、隣接する熱交換管間に介在
される熱交換用フィン等の全てをアルミニウム製部材例
えばアルミニウム製中空押出形材やアルミニウム製屈曲
板材等にて形成し、これらをろう付けによって一体成形
したものにて主要部分(半製品)が形成されている。そ
して、上記熱交換器の半製品における受液器内に例えば
フィルタや乾燥剤を挿入した後、受液器をキャップにて
密封して完成品としている。
【0004】ところで、上記熱交換器を製造する過程に
おいて、熱媒体の流通を確認するために漏れ検査を行う
必要がある。そこで、従来では、まず、ろう付けした半
製品の流出口と受液器を密封した状態で真空室内に密封
し、この状態で、流入口から検査用ガスを封入して真空
室内に漏洩する検査用ガスの量にて漏れを検出する一次
漏れ検査を行う。次いで、塗装を施した後、受液器内に
凝縮した熱媒体中のゴミやスラッジ等を除去するフィル
タと乾燥剤等を挿入し、キャップにて密封して完成品と
した後、再度、熱交換器(完成品)を真空室内に密封し
て、上記一次漏れ検査と同様に、流入口から検査用ガス
を封入して真空室内に漏洩する検査用ガスの量にて漏れ
を検出する二次漏れ検査を行っていた。このように漏れ
検査を二度行う理由は、ろう付けを行った後、塗装工程
において約130℃の温度下で焼き付けを行うため、受
液器内にフィルタや乾燥剤等を挿入できないため、ま
ず、ろう付け後の半製品の漏れを検査する一次漏れ検査
を行った後、受液器内にフィルタと乾燥剤等を挿入し、
キャップにて密封して完成品とした後、再度、漏れ検査
を行わなければならないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の熱交換器の漏れ検査方法においては、半製品の
熱交換器と完成品の熱交換器共同様に真空室内に密封し
て漏れ検査を行うため、設備が大掛かりとなるばかり
か、漏れ検査に多くの労力及び時間を要するという問題
があった。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、設備を省力化し、労力の軽減及び時間の短縮を図れ
るようにした熱交換器の漏れ検査方法を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、一対のヘッダーパイプと、
これらヘッダーパイプに連結される複数の熱交換管と、
一方のヘッダーパイプに連通される受液器と、一方のヘ
ッダーパイプに設けられた流入口から上記ヘッダーパイ
プ、熱交換管及び受液器を介して他方のヘッダーパイプ
に設けられた流出口に至る熱媒体流路とを具備する熱交
換器の漏れ検査方法であって、 上記流出口又は流入口
を密閉すると共に、受液器をキャップにて密閉した状態
で、上記流入口又は流出口から検査用ガスを封入すると
共に、受液器のキャップ密閉部を気水密に維持しつつ真
空雰囲気にし、この真空雰囲気中に漏洩する検査用ガス
の量にて漏れを検出することを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、流出口又は
流入口を密閉すると共に、受液器をキャップにて密閉し
た状態で、流入口又は流出口から検査用ガスを封入する
と共に、受液器のキャップ密閉部を気水密に維持しつつ
真空雰囲気にし、この真空雰囲気中に漏洩する検査用ガ
スの量にて漏れを検出することができるので、熱交換器
全体を真空室内に封入することなく、受液器の漏れを検
査することができる。したがって、大掛かりな設備が必
要なく、少ない労力でかつ短時間で漏れ検査を行うこと
ができる。
【0009】請求項2記載の発明は、一対のヘッダーパ
イプと、これらヘッダーパイプに連結される複数の熱交
換管と、一方のヘッダーパイプに連通される受液器と、
一方のヘッダーパイプに設けられた流入口から上記ヘッ
ダーパイプ、熱交換管及び受液器を介して他方のヘッダ
ーパイプに設けられた流出口に至る熱媒体流路とを具備
する熱交換器の漏れ検査方法であって、 上記流出口又
は流入口及び受液器を密閉した状態の上記熱交換器を真
空室内に封入すると共に、流入口又は流出口から検査用
ガスを封入して真空室内に漏洩する検査用ガスの量にて
漏れを検出する一次漏れ検査工程と、 上記一次漏れ検
査工程を経て上記真空室から取り出された上記熱交換器
の上記受液器内にフィルタ及び乾燥剤等を挿入すると共
に、キャップにて密閉した状態で、上記流入口又は流出
口から検査用ガスを封入すると共に、受液器のキャップ
密閉部を気水密に維持しつつ真空雰囲気にし、この真空
雰囲気中に漏洩する検査用ガスの量にて漏れを検出する
二次漏れ検査工程と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、受液器以外
の部分を一次漏れ検査にて検査し、受液器の漏れ検査を
上記請求項1記載の発明と同様に、流出口又は流入口を
密閉すると共に、受液器をキャップにて密閉した状態
で、流入口又は流出口から検査用ガスを封入すると共
に、受液器のキャップ密閉部を気水密に維持しつつ真空
雰囲気にし、この真空雰囲気中に漏洩する検査用ガスの
量にて漏れを検出することができるので、熱交換器全体
を真空室内に封入することなく、受液器の漏れを検査す
ることができる。したがって、大掛かりな設備が必要な
く、少ない労力でかつ短時間で熱交換器全体の漏れ検査
を行うことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の熱
交換器の漏れ検査方法において、上記二次漏れ検査工程
の前に、流出口又は流入口に圧力検出手段を取り付けた
状態で、流入口又は流出口から気体を供給して圧力検出
手段にて気体の通気状態を確認する工程を有することを
特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、二次漏れ検
査工程の前に、流出口又は流入口に圧力検出手段を取り
付けた状態で、流入口又は流出口から気体を供給して圧
力検出手段にて気体の通気状態を確認するので、二次漏
れ検査の対象となる熱交換器が製品として適正か否かを
判別することができる。したがって、受液器の密封部分
のみの漏れ検査を行う二次漏れ検査の信頼性を高めるこ
とができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の熱交換器の漏れ検査方法において、 上記受液器の
キャップ密閉部に、カプラ及び吸引管を介して真空手段
を連結すると共に、吸引管に接続される漏れ検出手段に
て真空雰囲気中の検査用ガスの漏れ量を検出することを
特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明によれば、受液器のキ
ャップ密閉部に、カプラ及び吸引管を介して真空手段を
連結すると共に、吸引管に接続される漏れ検出手段にて
真空雰囲気中の検査用ガスの漏れ量を検出するので、受
液器の漏れを確実に検査することができ、検査の信頼性
の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施形態】以下に、この発明の熱交換器の漏れ
検査方法の実施形態について、添付図面に基づいて詳細
に説明する。
【0016】図1は、この発明の熱交換器の漏れ検査方
法により検査される被検査体である熱交換器の一例を示
す概略断面図、図2は、この発明の熱交換器の漏れ検査
方法のフローチャートである。
【0017】上記熱交換器20は、上下端にそれぞれキ
ャップ1a,2aが閉塞された一対のヘッダーパイプ
1,2と、これらヘッダーパイプ1,2に連結される互
いに平行な複数の熱交換管3と、隣接する熱交換管3間
に介在されるコルゲートフィン4と、両ヘッダーパイプ
1,2の上下端部に架設される上部サイドプレート5a
及び下部サイドプレート5bとを具備する熱交換器本体
21と、一方のヘッダーパイプ1に流入路6及び流出路
7を介して連結する受液器10とで主要部が構成されて
いる。
【0018】この場合、一方のヘッダーパイプ1(図1
において左側のヘッダーパイプ)の上部側方に熱媒体の
流入口8が設けられている。また、他方のヘッダーパイ
プ2(図1において右側のヘッダーパイプ)の下部側方
には、熱媒体の流出口9が設けられている。また、両ヘ
ッダーパイプ1,2の内部には仕切板11が配設されて
おり、これら仕切板11によって、流入口8から流入さ
れる熱媒体が上部側の熱交換管3を流れる間に冷却さ
れ、受液器10に流入され、受液器10内で気液分離さ
れると共に、受液器10に内蔵されたフィルタ12によ
って熱媒体中のごみやスラッジ等が除去された熱媒体が
更に冷却されて流出口9から流出される。
【0019】上記のように構成される熱交換器20は、
熱交換器本体21を構成するヘッダーパイプ1,2、熱
交換管3及びコルゲートフィン4等は全てアルミニウム
製部材例えばアルミニウム製中空押出形材やアルミニウ
ム製屈曲板材等にて形成されており、また、受液器10
の本体15も例えばアルミニウム製中空押出形材やアル
ミニウム製電縫管等にて形成されている。そして、ヘッ
ダーパイプ1,2、熱交換管3、コルゲートフィン4及
び受液器本体15等を組み付けた状態で、炉内に入れて
例えば約600℃の温度で加熱して一体ろう付けしてい
る。また、受液器本体15は、フィルタ12と乾燥剤
(図示せず)等を内蔵した例えばプラスチック製の枠体
13を挿入した後、受液器本体15の下端開口部にキャ
ップ16が密閉されて受液器付き熱交換器20が完成さ
れる。なお、この受液器付き熱交換器20は、例えば自
動車等の車両に搭載されるため、受液器本体15の一部
例えば外周面の一側に、後述する取付用の平坦面14が
設けられている。
【0020】上記のように構成される受液器付き熱交換
器20は、製造過程において、図2に示す工程を経て製
品化される。すなわち、まず、ヘッダーパイプ1,2、
熱交換管3、コルゲートフィン4及び受液器本体15等
を組付け・溶接して仮組する(ステップ2−1)。次
に、仮組したものを炉内に収容し、約600℃の温度で
加熱してろう付けする(ステップ2−2)。ろう付けさ
れた半製品(熱交換器本体21)を矯正し(ステップ2
−3)、その後、熱交換器本体21の熱媒体流路に漏れ
があるか否かを検査する(一次漏れ検査:ステップ2−
4)。一次漏れ検査が合格した熱交換器本体21は、そ
の表面に塗装が施され(ステップ2−5)、その後、受
液器本体15内にフィルタ12と乾燥剤(図示せず)等
を内蔵した例えばプラスチック製の枠体13を挿入して
キャップ16にて密閉する(ステップ2−6)。このよ
うにして完成品化された熱交換器20の熱媒体流路の通
気を確認し(ステップ2−7)、その後、熱媒体流路の
通気が確認された熱交換器20の熱媒体流路に漏れがあ
るか否かを検査する(二次漏れ検査:ステップ2−
8)。二次漏れ検査が合格した熱交換器20は完成品と
して出荷されるために倉庫に入庫される(ステップ2−
9)。
【0021】この場合、上記一次漏れ検査を行うには、
図3に示すように、熱交換器本体21の流出口9を栓2
8で密閉すると共に、受液器本体15の下端開口部を仮
キャップ29で密閉した状態で、真空室200内に入
れ、真空室200に設けられたガス供給口201と流入
口8をホース202にて接続すると共に、ガス供給口2
01と検査用ガス例えばヘリウム(He)ガスの供給源
203とをガス供給管204にて接続する。このガス供
給管204には開閉弁205が介設されている。また、
真空室200にはガス漏れ検査用窓孔206が設けられ
ており、このガス漏れ検査用窓孔206に漏れ検出手段
であるHeガスに鋭敏なガス検出器207が接続されて
いる。
【0022】上記のように、熱交換器本体21の流出口
9及び受液器本体15の下端開口部を栓28、仮キャッ
プ29にて密封した状態で、開放弁205を開放してH
eガスを熱媒体流路内に密封して、真空室200内に漏
洩するHeガスの量を測定して漏れを検査することがで
きる。つまり、真空室200内に所定量以上のHeガス
が確認された場合は、熱媒体流路に漏れがあるとされ、
所定量以下の場合は漏れが無く合格となる。
【0023】また、上記熱媒体流路の通気確認を行うに
は、真空室200内から取り出された熱交換器20の流
出口9の栓28を外して、代わりに圧力検出手段である
圧力検出器300を取り付け、また、流入口8に圧縮空
気供給管301を介して圧縮空気供給源302を接続す
る。なお、圧縮空気供給管301には、開閉弁303が
介設されている。この状態において、開閉弁303を開
放して、圧縮空気供給源302から乾燥した圧縮空気を
熱媒体流路内に供給し、圧力検出器300にて通気状態
が良好か否かを確認する。この場合、例えば圧縮空気の
供給圧を0.8MPaとし、設定値(0.75MPa)
までの到達時間を測定し、2秒間に設定値(0.75M
Pa)まで到達しない熱交換器20を不良とし、2秒以
内に設定値(0.75MPa)まで到達したものを合格
とする(図5参照)。
【0024】このように流出口9に圧力検出器300を
取り付けて、熱媒体流路の通気を確認することにより、
流出口9に作業員が手を当てて通気の確認を行う従来の
確認方法に比べて確実に通気確認を行うことができる。
【0025】上記のようにして熱媒体流路の通気確認に
よって合格とされた熱交換器20は、次に、二次漏れ検
査が行われる。この二次漏れ検査は、図6に示すよう
に、受液器10のキャップ密閉部に、カプラ30及び吸
引管23を介して真空手段である真空ポンプ22を連結
すると共に、吸引管23に接続される漏れ検出手段であ
るHeガスに鋭敏なガス検出器24にて真空雰囲気中の
検査用ガスの漏れ量を検出することで行うことができ
る。
【0026】すなわち、カプラ30を、受液器本体15
の下端部に連結した状態で、カプラ30を真空ポンプ2
2に接続すると共に、カプラ30と真空ポンプ22とを
接続する吸引管23の途中にガス検出器24を介設し
て、受液器10のキャップ16による密閉部分における
熱媒体の流通部の漏れを検査することができる。つま
り、ガス検出器24にて所定量以上のHeガスが確認さ
れた場合は、受液器10のキャップ16による密閉部分
に漏れがあるとされ、所定量以下の場合は漏れが無く合
格となる。
【0027】この場合、上記カプラ30は、図7ないし
図10に示すように、一端に受液器本体15の下端部を
包囲する開口筒部41を有する外筒ケース40と、この
外筒ケース40の他端に装着され、外筒ケース40内に
加圧流体例えば圧縮空気を供給する供給口51を有する
カプラ本体50と、外筒ケース40内及びカプラ本体5
0に摺動自在に嵌挿され、基端に他方の被接続管である
吸引管23が連結される内筒60と、この内筒60の先
端と外筒ケース40の開口筒部41内との間に介在され
る弾性変形可能なリング状のコレット70及びシールパ
ッキン80とで主に構成されている。
【0028】この場合、外筒ケース40は、開口筒部4
1の基端側に、開口筒部41より大径の筒状基部42を
具備している。また、筒状基部42の内周には、開口筒
部41の内周面41aより大径の第1の内周面43と、
この第1の内周面43より大径の第2の内周面44と、
この第2の内周面44より大径の第3の内周面45が設
けられており、第3の内周面45に刻設された雌ねじ部
46に、カプラ本体50の取付筒部52に刻設された雄
ねじ部53が螺合した状態で、外筒ケース40とカプラ
本体50とが連結されている。なお、この場合、第2の
内周面44と取付筒部52の内周面52aとは同一の径
となるように構成されている。
【0029】内筒60は、外筒ケース40における開口
筒部41の内周面41aに摺動自在に嵌挿される中空ピ
ストン部61と、この中空ピストン部61の基端部に設
けられ、第2の内周面44に摺動自在に嵌挿される外向
きフランジ部62と、外向きフランジ部62の基端側に
連結し、カプラ本体50の中心部に設けられた貫通孔5
4内に摺動自在に嵌挿される連結管部63とを具備して
いる。この場合、連結管部63は中空ピストン部61の
中空部61aより小径に形成されており、外向きフラン
ジ部62に設けられた連結管部63の内径と同径の連通
孔62aを介して中空ピストン部61の中空部61aと
連結管部63とが連通されている。また、外筒ケース4
0の筒状基部42に設けられた第1の内周面43の開口
筒部41側の段部47と、内筒60の外向きフランジ部
62との間には、圧縮コイルばね48が縮設されてお
り、この圧縮コイルばね48の弾発力によって常時内筒
60が基端側に押圧されるように構成されている。な
お、中空ピストン部61の外周面、外向きフランジ部6
2の外周面及び連結管部63の外周面には、それぞれ周
溝64a,64b,64cが設けられており、各周溝6
4a,64b,64c内にそれぞれOリング65a,6
5b,65cが嵌着されている。
【0030】一方、上記コレット70は、図7(b)に
示すように、平坦状の押圧面部71と、この押圧面部7
1の両側から外方に向かって狭小のテーパ面72a,7
2bを有するリング状の弾性変形可能な部材例えばポリ
アセタール樹脂(POM)製部材にて形成されている。
このように形成されるコレット70は、外筒ケース40
の開口筒部41内の先端側に配設されており、一方のテ
ーパ面72aが開口筒部41の先端側開口部41bに設
けられた傾斜ガイド面90aに係合され、また、他方の
テーパ面72bは、コレット70とシールパッキン80
との間に介在されるカラー100に設けられた傾斜ガイ
ド面90bに係合されている。
【0031】上記のように構成されるカプラ30を用い
て受液器付き熱交換器20の二次漏れ検査を行うには、
予め、連結管部63に吸引管23を接続すると共に、供
給口51に圧縮空気供給管25を介して圧縮空気供給源
26を接続しておく。そして、カプラ30の開口筒部4
1を受液器本体15の下端部を包囲するように装着する
(図7、図9参照)。この状態で、圧縮空気供給管25
に介設された開閉弁27を開放して圧縮空気供給源26
から圧縮空気を内筒60の外向きフランジ部62とカプ
ラ本体50との間の室55内に供給すると、圧縮空気の
加圧によって内筒60は圧縮コイルばね48の弾発力に
抗して先端側に移動する。この内筒60の移動に伴って
カラー100とシールパッキン80も先端側に押圧され
るので、コレット70のテーパ面72a,72bが外筒
ケース40の開口筒部41に設けられた傾斜ガイド面9
0aと、カラー100に設けられた傾斜ガイド面90b
とによって押し付けられて、コレット70の押圧面部7
1が内方側すなわち受液器本体15の外周面側に向けて
膨隆変形して受液器本体15の外周円形面に密接する
(図10参照)。また、内筒60の先端側への移動に伴
ってシールパッキン80が圧縮変形して受液器本体15
の外周全面と開口筒部41の内周全面に密接する(図1
2参照)。
【0032】したがって、カプラ30は、平坦面14を
有する非円形の受液器本体15の外周円形面にコレット
70が強固に圧接され、シールパッキン80が受液器本
体15の外周全面に気水密に圧接するので、受液器本体
15に強固にかつ気水密性を維持した状態に連結され
る。
【0033】このようにしてカプラ30を受液器本体1
5に連結した後、一次漏れ検査と同様に流出口9を栓で
密閉した状態で、流入口8からHeガスを熱交換器20
内に加圧封入する。そして、この状態で、真空ポンプ2
2を駆動すると共に、真空ポンプ22の開閉弁22aを
開放して、受液器10のキャップ16取付部を真空引き
する一方、ガス検出器24によって受液器10からHe
ガスが漏れるか否かを検査することができる。
【0034】上記のようにして二次漏れ検査を行うこと
により、熱交換器20全体を真空室300内に封入する
ことなく、受液器10のキャップ16による密閉部から
の漏れを検査することができる。したがって、大掛かり
な設備が必要なく、少ない労力でかつ短時間で漏れ検査
を行うことができる。
【0035】なお、上記実施形態では、一次漏れ検査時
には、流出口9を栓8にて密閉して流入口8側からHe
ガスを封入し、また、熱媒体流路通気確認検査時には、
流出口9に圧力検出器300を取り付けて、流入口8側
から圧縮空気を供給する場合について説明したが、流出
口9と流入口8とを逆にしてもよい。すなわち、一次漏
れ検査時には、流入口8を栓8にて密閉して流出口9側
からHeガスを封入し、また、熱媒体流路通気確認検査
時には、流入口8に圧力検出器300を取り付けて、流
出口9側から圧縮空気を供給するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような優
れた効果が得られる。
【0037】(1)請求項1記載の発明によれば、流出
口又は流入口を密閉すると共に、受液器をキャップにて
密閉した状態で、流入口又は流出口から検査用ガスを封
入すると共に、受液器のキャップ密閉部を気水密に維持
しつつ真空雰囲気にし、この真空雰囲気中に漏洩する検
査用ガスの量にて漏れを検出することができるので、熱
交換器全体を真空室内に封入することなく、受液器の漏
れを検査することができる。したがって、大掛かりな設
備が必要なく、少ない労力でかつ短時間で漏れ検査を行
うことができる。
【0038】(2)請求項2記載の発明によれば、受液
器以外の部分を一次漏れ検査にて検査し、受液器の漏れ
検査を上記請求項1記載の発明と同様に、流出口又は流
入口を密閉すると共に、受液器をキャップにて密閉した
状態で、流入口又は流出口から検査用ガスを封入すると
共に、受液器のキャップ密閉部を気水密に維持しつつ真
空雰囲気にし、この真空雰囲気中に漏洩する検査用ガス
の量にて漏れを検出することができるので、熱交換器全
体を真空室内に封入することなく、受液器の漏れを検査
することができる。したがって、大掛かりな設備が必要
なく、少ない労力でかつ短時間で熱交換器全体の漏れ検
査を行うことができる。
【0039】(3)請求項3記載の発明によれば、二次
漏れ検査工程の前に、流出口又は流入口に圧力検出手段
を取り付けた状態で、流入口又は流出口から気体を供給
して圧力検出手段にて気体の通気状態を確認するので、
二次漏れ検査の対象となる熱交換器が製品として適正か
否かを判別することができる。したがって、受液器の密
封部分のみの漏れ検査を行う二次漏れ検査の信頼性を高
めることができる。
【0040】(4)請求項4記載の発明によれば、受液
器のキャップ密閉部に、カプラ及び吸引管を介して真空
手段を連結すると共に、吸引管に接続される漏れ検出手
段にて真空雰囲気中の検査用ガスの漏れ量を検出するの
で、受液器の漏れを確実に検査することができ、検査の
信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱交換器の漏れ検査方法により検査
される被検査体である熱交換器の一例を示す概略断面図
である。
【図2】この発明の熱交換器の漏れ検査方法のフローチ
ャートである。
【図3】この発明における一次漏れ検査を示す概略断面
図である。
【図4】この発明における熱媒体流路の通気確認検査を
示す概略断面図である。
【図5】上記熱媒体流路の通気確認検査における熱媒体
流路圧力と時間との関係を示すグラフである。
【図6】この発明における二次漏れ検査を示す概略断面
図である。
【図7】この発明における二次漏れ検査に使用されるカ
プラの連結前の状態を示す断面図(a)、及び図7
(a)のI部拡大図(b)である。
【図8】上記カプラの連結状態を示す断面図である。
【図9】図7(a)のII−II線に沿う断面図である。
【図10】図8のIII−III線に沿う断面図である。
【図11】図7(a)のIV−IV線に沿う断面図である。
【図12】図8のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,2 ヘッダーパイプ 3 熱交換管 8 流入口 9 流出口 10 受液器 15 受液器本体 16 キャップ 22 真空ポンプ 23 吸引管 24 ガス検出器(漏れ検出手段) 28 栓 29 仮キャップ 200 真空室 203 Heガス供給源 207 ガス検出器(漏れ検出手段) 300 圧力検出器 302 圧縮空気供給源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のヘッダーパイプと、これらヘッダ
    ーパイプに連結される複数の熱交換管と、一方のヘッダ
    ーパイプに連通される受液器と、一方のヘッダーパイプ
    に設けられた流入口から上記ヘッダーパイプ、熱交換管
    及び受液器を介して他方のヘッダーパイプに設けられた
    流出口に至る熱媒体流路とを具備する熱交換器の漏れ検
    査方法であって、 上記流出口又は流入口を密閉すると共に、受液器をキャ
    ップにて密閉した状態で、上記流入口又は流出口から検
    査用ガスを封入すると共に、受液器のキャップ密閉部を
    気水密に維持しつつ真空雰囲気にし、この真空雰囲気中
    に漏洩する検査用ガスの量にて漏れを検出することを特
    徴とする熱交換器の漏れ検査方法。
  2. 【請求項2】 一対のヘッダーパイプと、これらヘッダ
    ーパイプに連結される複数の熱交換管と、一方のヘッダ
    ーパイプに連通される受液器と、一方のヘッダーパイプ
    に設けられた流入口から上記ヘッダーパイプ、熱交換管
    及び受液器を介して他方のヘッダーパイプに設けられた
    流出口に至る熱媒体流路とを具備する熱交換器の漏れ検
    査方法であって、 上記流出口又は流入口及び受液器を密閉した状態の上記
    熱交換器を真空室内に封入すると共に、流入口又は流出
    口から検査用ガスを封入して真空室内に漏洩する検査用
    ガスの量にて漏れを検出する一次漏れ検査工程と、 上記一次漏れ検査工程を経て上記真空室から取り出され
    た上記熱交換器の上記受液器内にフィルタ及び乾燥剤等
    を挿入すると共に、キャップにて密閉した状態で、上記
    流入口又は流出口から検査用ガスを封入すると共に、受
    液器のキャップ密閉部を気水密に維持しつつ真空雰囲気
    にし、この真空雰囲気中に漏洩する検査用ガスの量にて
    漏れを検出する二次漏れ検査工程と、を有することを特
    徴とする熱交換器の漏れ検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の熱交換器の漏れ検査方法
    において、 上記二次漏れ検査工程の前に、流出口又は流入口に圧力
    検出手段を取り付けた状態で、流入口又は流出口から気
    体を供給して圧力検出手段にて気体の通気状態を確認す
    る工程を有することを特徴とする熱交換器の漏れ検査方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の熱交換器の漏れ検
    査方法において、 上記受液器のキャップ密閉部に、カプラ及び吸引管を介
    して真空手段を連結すると共に、吸引管に接続される漏
    れ検出手段にて真空雰囲気中の検査用ガスの漏れ量を検
    出するようにしたことを特徴とする熱交換器の漏れ検査
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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