JPH11223536A - 流体振動形流量計 - Google Patents

流体振動形流量計

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JPH11223536A
JPH11223536A JP2483298A JP2483298A JPH11223536A JP H11223536 A JPH11223536 A JP H11223536A JP 2483298 A JP2483298 A JP 2483298A JP 2483298 A JP2483298 A JP 2483298A JP H11223536 A JPH11223536 A JP H11223536A
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JP
Japan
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fluid vibration
flow path
nozzle
vibration type
flow meter
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JP2483298A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開発に要する費用や時間等を低減することの
できる流体振動形流量計を提供するを課題としている。 【解決手段】 厚さ方向の寸法が一定に形成され、かつ
中心線Cを介して左右対称に形成された2次元流路とし
ての上流側流路200、ノズル流路210及び下流側流
路220を有し、ノズル流路210から下流側流路22
0に噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出する
ように構成された流体振動形流量計であって、下流側流
路220には、中心線C上にターゲット3を設けてな
り、ノズル流路210の幅をW、ノズル流路210の出
口からターゲット3までの距離をLj、厚さ方向の寸法
をHとした場合、Lj/W=4.1935〜11.42
86、H/W=2.4355〜7.1786の関係を有
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2次元流路のノ
ズル流路出口部付近の位置に生じる流体振動から流量を
検出する流体振動形流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の流体振動形流量計としては、例
えば図8に示すものが知られている。この図に示す流体
振動形流量計FMは、カバー5で閉じられるハウジング
1内に一対のノズル部材2、2を設けることにより、同
ハウジング1内にノズル流路210を構成するととも
に、このノズル流路210の上流側及び下流側にそれぞ
れ上流側流路200及び下流側流路220を構成するよ
うになっている。下流側流路220には、ノズル流路2
10の延長線上にターゲット3が設けられている。そし
て、ノズル流路210を通って噴出するガス(流体)が
ターゲット3に衝突することによって流体振動が生じ、
この流体振動に基づいて流量を検出する方式になってい
る。
【0003】上記ハウジング1は、凹状に形成された矩
形状の溝1aによって構成されている。そして、溝1a
の表面をカバー5で覆うことによって、上流側流路20
0、ノズル流路210及び下流側流路220からなる2
次元流路を構成する。すなわち、上流側流路200、ノ
ズル流路210及び下流側流路220は、深さ(厚さ方
向の寸法)が一定で、中心線Cを介して左右対称の2次
元流路によって連続的に形成されている。
【0004】ターゲット3は、中心線Cに対応する部分
が下流側に凸となるような円弧状の断面形状を有し、そ
の断面形状のまま厚さ方向に延在する柱状のもので構成
されている。
【0005】また、ハウジング1は、流入口1b及び流
出口1cを介して他の流路につながるように構成されて
いる。そして、ハウジング1には、下流側流路220に
おけるノズル流路210の近傍に圧力取出し口4が2つ
設けられている。これらの圧力取出し口4は、ノズル流
路210から噴出する噴流の流体振動を検出するセンサ
ー(図示せず)に接続されている。
【0006】さらに、ハウジング1には、カバー5を固
定するためのねじ穴1eが形成されているとともに、ノ
ズル部材2を固定するためのねじ穴(図示せず)が形成
されている。ねじ穴1eには、カバー5を固定するため
のボルト6がねじ込まれるようになっている。また、ノ
ズル部材2には、上記ボルト6の通る貫通孔2aが形成
されているとともに、ノズル部材2をハウジング1に固
定するためのボルト7の貫通孔2bが形成されている。
【0007】そして、流体振動形流量計FMは、流体振
動の周波数と、ガス(流体)の流量あるいは流速が比例
関係にあることから、上記圧力取出し口4を介して圧力
センサにて流体振動の周波数を検出することによって、
流量を測定する構成となっている。
【0008】なお、上記流体振動形流量計FMは、プロ
パンガス(LPG)の流量を測定するものであるが、都
市ガス等の他の気体や、液体の流量を測定することも可
能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな流体振動形流量計FMにおいては、測定範囲が広
く、かつ計測精度の優れたものを得ることが重要であ
る。しかし、測定範囲や計測精度がノズル流路210の
幅Wや長さLn、ノズル流路210の出口からターゲッ
ト3までの距離Lj、下流側流路220の形状等の影響
を受けるため、実際に流体振動形流量計FMを開発する
にあたっては、試作と実験を繰り返すことによって、上
記ノズル流路210の幅W、長さLn等の寸法について
最適なものを見出ださなければならない。このため、一
つの流体振動形流量計FMを開発するためには、多くの
費用や時間等がかかるという問題があった。
【0010】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、開発に要する費用や時間等を低減する
ことのできる流体振動形流量計を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、厚さ方向の寸法が一定に形成され、か
つ中心線(C)を介して左右対称に形成された2次元流
路としての上流側流路(200)、ノズル流路(21
0)及び下流側流路(220)を有し、前記ノズル流路
(210)から下流側流路(220)に噴出する噴流の
流体振動に基づいて流量を検出するように構成された流
体振動形流量計であって、前記下流側流路(220)に
は、前記中心線(C)上にターゲット(3)を設けてな
り、前記ノズル流路(210)の幅をW、ノズル流路
(210)の出口からターゲット(3)までの寸法をL
j、厚さ方向の寸法をHとした場合、Lj/W=4.1
935〜11.4286、H/W=2.4355〜7.
1786の関係を有することを特徴としている。
【0012】そして、上記のように構成された発明にお
いては、ノズル流路(210)の幅Wを分母とし、他の
各寸法Lj、Hを分子とする無次元数をパラメータとし
て、このパラメータを一定の値に標準化することよっ
て、測定範囲が広くかつ計測精度のよい流体振動形流量
計の素子を開発することができる。このため、上記パラ
メータを用いることによりターゲット(3)の位置決定
やHの寸法決定を容易に行うことができる。したがっ
て、開発に要する費用や時間等を低減することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を実施
例に基づき図1〜図7(図2〜図7は実験結果例)を参
照して説明する。ただし、図8に示す従来例の構成要素
と共通する要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0014】この実施例で示す流体振動形流量計FM
は、厚さ方向の寸法が一定に形成され、かつ中心線Cを
介して左右対称に形成された2次元流路としての上流側
流路200、ノズル流路210及び下流側流路220を
有し、前記ノズル流路210から下流側流路220に噴
出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出するように
構成されたものである。
【0015】ノズル流路210は、上流側流路200に
面し、円弧状に凸なる面で幅が狭まるように形成された
ノズル縮流部211と、このノズル縮流部211の下流
側に連続して形成された所定の幅のノズル助走部212
を有している。
【0016】下流側流路220は、直線状に形成された
ノズル助走部212の出口に対して円弧状に凹なる面で
幅が広がるように形成された拡大流路部221と、この
拡大流路部221の下流側に位置し、円弧状に凹なる面
で幅が狭まるように形成された第1の縮流部222と、
この第1の縮流部222の下流側に位置し、円弧状に凸
なる面で幅が狭まるように形成された第2の縮流部22
3と、この第2の縮流部223の下流側に連続して形成
された所定の幅の排出口部224を有している。そし
て、拡大流路部221と第1の縮流部222、あるいは
第1の縮流部222と第2の縮流部223は、平面を介
して接続されている。ただし、平面を介さずに直接接続
するように構成してもよい。
【0017】また、ノズル縮流部211の半径をRn、
拡大流路部221の半径をR、第1の縮流部222の半
径をR1、第2の縮流部223の半径をR2、第1の縮
流部222の半径の中心点から前記中心線Cに垂線をお
ろし、その交点からノズル助走部212の出口までの距
離をX、同交点から第1の縮流部222の半径の中心点
までの距離をY、排出口部224の幅をWo、ノズル助
走部212の中心線に沿う方向の距離をLn、ノズル助
走部212の幅をW、ノズル流路210におけるノズル
助走部212の出口からターゲット3までの中心線Cに
沿う距離をLj、厚さ方向の寸法をH(図示せず)とし
て示す。
【0018】さらに、図1には圧力取出し口4について
示していないが、この圧力取出し口4についても図8に
示すものと同様にハウジング1に設けられている。ま
た、ハウジング1の流出口1cの幅も排出口部224の
幅と同じ寸法Woに形成されている。
【0019】そして、この実施例の流体振動形流量計F
Mは、上記寸法のうち、W=1.4〜3.1mm、Lj
=13〜16mm、H=7.55〜10.05mmの寸
法に形成されており、測定範囲が広くかつ精度が良いも
のとなっている。
【0020】すなわち、W=1.4〜3.1mmに設定
すると、測定範囲が広くかつ計測精度が良くなるのは、
Wが1.4mm未満であると、圧力損失が大きくなりす
ぎるとともに噴流が不安定になるからであり、Wが3.
1mmを超えると、噴流の二次元化を保つことができな
くなり、流体振動が不安定になるからである。そして、
好ましくは、W=2.5mmに設定することがよい。
【0021】Lj=13〜16mmに設定することによ
って、測定範囲が広くかつ計測精度が良くなるのは、後
述する実験結果例(図2〜図7)によって証明される。
【0022】H=7.55〜10.05mmに設定する
ことによって、測定範囲が広くかつ計測精度が良くなる
のは、Hが7.55mm未満であると、ノズル部におけ
る圧力損失が大きくなるとともに、上下の壁面の影響で
厚さ方向に流速部分が生ずるからであり、Hが10.0
5mmを超えると、二次元噴流ができなくなるととも
に、下流側流路内においても二次元的な流れを保持でき
なくなるからである。
【0023】そして、特に、ノズル流路210における
ノズル助走部212の幅Wを分母とし、他の各寸法L
j、Hを分子とする無次元数をパラメータとして設定す
る。そうすると、各パラメータは、Lj/W=4.19
35〜11.4286、H/W=2.4355〜7.1
786となる。
【0024】したがって、上記各パラメータの数値を用
いた設計を行なうことにより、測定範囲が広くかつ計測
精度のよい流体振動形流量計の素子を開発することがで
きる。
【0025】ただし、圧力が7,000mmH2O〜1
56,000mmH2Oのプロパンガス(LPG)に使
用することが好ましい。なぜならば、例えば都市ガスの
場合は、供給圧力が約180mmH2O〜240mmH2
Oと比較的低いため、ノズル流路210の幅Wを3.2
mm以上に大きくして、圧力損失を低下させる必要があ
るのに対して、ガス容器から供給される、プロパンガス
(LPG)の場合は、容器からの圧力が7,000mm
2O〜156,000mmH2Oと比較的高いため、ノ
ズル流路210の幅Wを上述のように3.1mm以下に
狭め、噴流の速度を増大させることにより流体振動を安
定させ、流量測定精度を向上させることが可能であるか
らである。
【0026】また、ノズル助走部212の幅Wを上記の
ように分母に選んだ理由は、噴流の二次元化を達成させ
る上で最重要因子の一つであるからである。
【0027】さらに、上記各寸法Lj、Hを分子に選ん
だ理由は、次の通りである。すなわち、Lj選んだ理由
はノズルより噴射されるジェット流がターゲットに衝突
する時の速度すなわち運動量を決定する最重要因子であ
るからであり、Hを選んだ理由は二次元流路の決定に重
要となる因子であるからである。
【0028】次に、図2〜図7を参照してこの実施例の
流体振動形流量計による実験結果例を説明する。これら
の図は、実測によって得られたストローハル数(ST)
と、レイノルズ数(RE)の関係を示したものである。
ストローハル数(ST)が一定である範囲が広いほど、
流量を精度良く測定できる範囲が大きくなる。ストロー
ハル数(ST)及びレイノルズ数(RE)を数式で表す
と次の通りである。
【0029】ST=F×D/U……(1) RE=U×D/ν……(2) ただし、Fは流体振動周波数[Hz]、Dはノズル流路
の相当直径[m]、Uはジエット流の平均流速[m/
s]、νはガスの運動粘度[m2/s]である。そし
て、流量Qと流体振動周波数Fは、比例関係にある。す
なわち、 Q=KF……(3)
【0030】ただし、Kは比例定数であり、このKが一
定である範囲、すなわちストローハル数(ST)が一定
である範囲が広いほど、精度良く測定できる範囲が広い
といえる。また、ストローハル数(ST)の一定である
範囲が広いことは、レンジアビリティが大であることを
示している。ここでレンジアビリティとは、流量計の仕
様に示された精度内の最大流量値と最小流量値の比を意
味している。
【0031】図2に示すものは、W=2.5mm、Lj
=12mm、H=10mm、R=14mm、X=20.
5mm、Y=10.5mm、Rn=5mm、R1=7m
m、R2=5mm、Ln=15mm、Wo=19mmの
流体振動形流量計で実験した結果である。
【0032】また、図2において、dは、流体振動形流
量計の上流側に取付けるガス供給路内に設置する半円柱
の直径であり、15mmに設定されている。また、図2
において、Re1は、ストローハル数(ST)が一定で
ある範囲の下限値を示すレイノルズ数であり、Re2
は、同範囲の上限値を示すレイノルズ数である。したが
って、Re1とRe2との間隔が広いほど、流量を計測
精度良く測定できる範囲が広くなる。さらに、同図にお
いて、Recは本形状の流体振動形流量計の素子で流量
測定できる上限値を示すものである。
【0033】そして、図2においては、Re1とRe2
との間隔が狭いため、流量を計測精度良く測定できる範
囲が広いとはいえない。すなわち、ストローハル数(S
T)が一定となる範囲が広いとはいえず、十分な成果を
得ることができなかった。
【0034】図3に示すものは、図2に示すものに対し
て、Ljを12mmから13mmに変更したもので実験
した結果である。この実験で用いた流体振動形流量計
は、Re1とRe2との間隔が広く、流量を計測精度良
く測定できる範囲が広いといえる。すなわち、低レイノ
ルズ数(低流量)から高レイノルズ数(高流量)までの
全範囲にわたって、ストローハル数(ST)が一定とな
る。よって、流体振動が安定し、流量と振動周波数との
比例関係が良いことが分かる。これにより、流量計測精
度が非常に良いことが分かる。また、Re1とRe2と
の範囲が大きいため、レンジアビリティが大きいことが
分かる。したがって、図3の実験に用いた流体振動形流
量計は、測定範囲が広く、かつ計測精度の良いものであ
る。
【0035】図4に示すものは、図3に示すものに対し
て、Ljを13mmから14mmに変更したもので実験
した結果である。この実験で用いた流体振動形流量計
は、Re1とRe2との間隔がさらに広がっているの
で、測定範囲が広く、かつ計測精度の良いものであると
いえる。
【0036】図5に示すものは、図4に示すものに対し
て、Ljを14mmから15mmに変更したもので実験
した結果である。この実験で用いた流体振動形流量計
は、Re1とRe2との間隔がさらに広がっている。し
たがって、測定範囲が広く、かつ計測精度の良いもので
あるといえる。
【0037】図6に示すものは、図5に示すものに対し
て、Ljを15mmから16mmに変更したもので実験
した結果である。この実験で用いた流体振動形流量計
は、Re1とRe2との間隔が図5に比べて狭まってい
るものの、図3と同程度の広さである。したがって、測
定範囲が広く、かつ計測精度の良いものであるといえ
る。
【0038】図7に示すものは、図6に示すものに対し
て、Ljを16mmから17mmに変更したもので実験
した結果である。この実験で用いた流体振動形流量計
は、低レイノルズ数でデータがストローハル数(ST)
の一定値より低い値を示している。
【0039】そして、以上の実験結果から、Ljについ
ては、H=13〜16mmの範囲で良好な流量計測が行
なえることが明らかになった。
【0040】また、H=7.55〜8.05mmの場合
は、Lj=13.5〜14.5mmでストローハル数
(ST)一定の範囲が広くなり、Lj=13.8〜1
4.3mmで測定精度が最適となる。さらに、H=8.
95〜9.05mmの場合は、Lj=13.0〜16.
0mmでストローハル数(ST)が一定値を示す範囲が
広く、Lj=13.5〜15.0mmで測定精度が最適
となる。また、H=9.95〜10.05mmの場合
は、測定可能な最大流量Qmaxが7m3/hで、Lj
=13.0〜16.0mmでストローハル数(ST)一
定の範囲が有効であり、Lj=13.4〜15.0mm
で測定精度が最適となる。
【0041】すなわち、W=2.5mm、R=14m
m、X=20.5mm、Y=10.5mm、Rn=5m
m、R1=7mm、R2=5mm、Ln=15mm、W
o=19mmで、H=7.55〜8.05mmの場合
は、測定可能な最大流量Qmaxが5.2m3/hで、
Lj=13.5〜14.5mmでストローハル数(S
T)が一定値を示す範囲が広くなるため、流量計として
使用することが有効であり、Lj=13.8〜14.3
mmで測定精度が最適となる。
【0042】さらに、H=8.95〜9.05mmの場
合は、測定可能な最大流量Qmaxが6.1m3/h
で、Lj=13.0〜16.0mmでストローハル数
(ST)が一定となり、流量計測が有効であり、Lj=
13.5〜15.0mmで測定精度が最適となる。
【0043】また、H=9.95〜10.05mmの場
合は、測定可能な最大流量Qmaxが7m3/hで、L
j=13.0〜16.0mmでストローハル数(ST)
とレイノルズ数(Re)の関係が一定となり、Lj=1
3.4〜15.0mmで測定精度が最適となる。
【0044】上記のように構成された流体振動形流量計
FMにおいては、ノズル助走部212の幅Wが決定すれ
ば、最適なLjの寸法が決まるので、ターゲット3を最
適な位置に簡単に設置することができる。
【0045】しかも、最大流量Qmaxが異なるごと
に、ターゲット3を最適な位置に設置することができる
から、計測精度を各流体振動形流量計FM毎に向上させ
ることができる。
【0046】流体振動形流量計FMの2次元流路の深
さ、すなわちHが変化した時でも、各Hごとにターゲッ
ト3を最適な位置に簡単に設置することができる。
【0047】したがって、流体振動形流量計FMの開発
に要する費用や時間等を低減することができる。
【0048】また、流体振動形流量計の素子をダイカス
トで作成したり、高分子材料を用いて成形で製造したり
する時の製作精度の誤差により生ずる測定精度の低下に
対しても、ターゲットの位置を調節することで対応でき
る。したがって、多量生産の場合、各部品の製作精度の
誤差による測定精度の低下を是正することができる。
【0049】
【発明の効果】この発明においては、ノズル流路の幅W
を分母とし、他の各寸法Lj、Hを分子とする無次元数
をパラメータとして、このパラメータを一定の値に標準
化することよって、測定範囲が広くかつ計測精度のよい
流体振動形流量計の素子を開発することができる。この
ため、上記パラメータを用いることによりターゲットの
位置決定やHの寸法決定を容易に行うことができる。し
たがって、開発に要する費用や時間等を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示した流体振動形流
量計の要部平面図である。
【図2】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図3】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図4】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図5】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図6】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図7】同流体振動形流量計の実験結果を示す図であ
る。
【図8】従来例として示した流体振動形流量計の平面図
である。
【符号の説明】
2 ノズル部材 3 ターゲット 200 上流側流路 210 ノズル流路 211 ノズル縮流部 212 ノズル助走部 220 下流側流路 C 中心線 FM 流体振動形流量計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向の寸法が一定に形成され、かつ
    中心線を介して左右対称に形成された2次元流路として
    の上流側流路、ノズル流路及び下流側流路を有し、前記
    ノズル流路から下流側流路に噴出する噴流の流体振動に
    基づいて流量を検出するように構成された流体振動形流
    量計であって、 前記下流側流路には、前記中心線上にターゲットを設け
    てなり、 前記ノズル流路の幅をW、ノズル流路の出口からターゲ
    ットまでの距離をLj、厚さ方向の寸法をHとした場
    合、 Lj/W=4.1935〜11.4286 H/W=2.4355〜7.1786 の関係を有することを特徴とする流体振動形流量計。
JP2483298A 1998-02-05 1998-02-05 流体振動形流量計 Pending JPH11223536A (ja)

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