JPH1122260A - 軸方向ピンタンブラ錠 - Google Patents

軸方向ピンタンブラ錠

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Publication number
JPH1122260A
JPH1122260A JP19479897A JP19479897A JPH1122260A JP H1122260 A JPH1122260 A JP H1122260A JP 19479897 A JP19479897 A JP 19479897A JP 19479897 A JP19479897 A JP 19479897A JP H1122260 A JPH1122260 A JP H1122260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
tumbler
pin
outer cylinder
key
Prior art date
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Pending
Application number
JP19479897A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Oshima
和雄 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Rotsukusu Kk
Original Assignee
Daiwa Rotsukusu Kk
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Publication date
Application filed by Daiwa Rotsukusu Kk filed Critical Daiwa Rotsukusu Kk
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Publication of JPH1122260A publication Critical patent/JPH1122260A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工コスト製造コストを抑え、防犯性能を高
め、更にはロータの回転操作時に手応えや感触を得られ
るようにする。 【解決手段】 板状のキー2と、ロータ3と、外筒4と
を備える。鍵孔3bを、ロータ3の前端部3aに、ロー
タ3の軸方向と直交状に形成する。ピン1を、ロータ3
の内部に軸方向に沿って配設すると共に、バネ5で弾発
して先端1aを鍵孔3bに突き出させる。ロータ3の胴
部3cの周面に、ピン1の収納孔3dと連通する縦孔3
eを開口する。この縦孔3eにタンブラボール6を回転
自在に設ける。外筒4の内周面に、施錠時に縦孔3eか
ら露出するタンブラボール6の球面を係止してロータ3
の回転を防止する凹段差部4aを形成する。ピン1の周
面に、開錠時にタンブラボール6の球面と係合してタン
ブラボール6をロータ3の胴部3c内に配置させる係合
溝1bを周方向に延びて環状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンブラピンがロ
ータの軸方向に沿って配設された軸方向ピンタンブラ錠
に関し、更に詳しくは板状のキーを使用し、このキーの
板面でタンブラピンを制御して施開錠できるよう形成し
た軸方向ピンタンブラ錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タンブラピンが軸方向に配置され
たこの種の錠としては、例えば実公昭60ー3241号
公報等に記載の考案がある。
【0003】これらの従来品の場合は、錠本体とロータ
に、ピンの収納孔が夫々軸方向に沿って形成され、この
各収納孔に駆動ピンと従動ピンが配置され、円形状の鍵
孔から円筒形のキーを挿し込み、ロータを回転制御でき
るよう形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の錠
は、加工が簡単で少数の部品で形成でき、組立てコス
ト、製造コストを抑えながら、無断開錠を防止できるよ
う形成されているのが望ましい。
【0005】しかるに従来品の場合は、キーが円筒に、
鍵孔が円形に形成されていたから、通常の板状のキーを
使用する構造に比べ、加工コスト、製造コストが高く付
くことになるのを避けられなかった。
【0006】又従来品は、鍵孔がロータの正面に、且つ
軸方向に沿って形成されていた。従って従来品の場合
は、鍵孔を錠本体の正面から見ることができたから、例
えば電気ドリル等によって無断開錠行為を受け易く、そ
の分、防犯性能が劣る、という問題点があった。
【0007】又従来品の場合は、駆動ピンと従動ピンが
直線的に配設され、キーの挿し込み操作でロータが回転
可能になるよう各ピンが位置決めされていた。従って従
来品によると、ロータを回転させる際に手応えや感触が
ない為、施錠や開錠操作を実感できない、という問題点
があった。
【0008】本発明は、このような従来品の問題点に鑑
み、提案されたものである。従って本発明の技術的課題
は、板状のキーでロータを制御し、加工コスト、製造コ
ストを抑えてその分、製品を安価に提供でき、又鍵孔を
ロータの正面から見ることができないよう形成して防犯
性能を高め、更にはロータの回転操作時に手応えや感触
を得られるよう形成した軸方向ピンタンブラ錠を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、タンブラピン1の先端1aが係合する凹部2aが
板面に形成された板状のキー2と、このキー2によって
回転操作されるロータ3と、このロータ3を回転自在に
収納する外筒4とを備え、上記のキー2が挿し込まれる
鍵孔3bが、外筒4から露出したロータ3の前端部3a
に、ロータ3の軸方向と直交状に形成され、上記のタン
ブラピン1が、ロータ3の内部に軸方向に沿って配設さ
れると共に、バネ5で弾発されて先端1aが上記の鍵孔
3bに突き出され、上記のロータ3は、外筒4内に位置
する胴部3cの周面に、タンブラピン1の収納孔3dと
連通する縦孔3eが開口され、この縦孔3eにタンブラ
ボール6が回転自在に設けられ、上記外筒4の内周面
に、施錠時に上記の縦孔3eから露出するタンブラボー
ル6の球面を係止してロータ3の回転を防止する凹段差
部4aが形成され、上記タンブラピン1の周面に、開錠
時にタンブラボール6の球面と係合してタンブラボール
6をロータ3の胴部3c内に配置させる係合溝1bが周
方向に延びて環状に形成されたことを特徴とする(請求
項1)。
【0010】この場合本発明は、電気ドリル等で鍵孔3
bを破壊する行為が困難になるよう、鍵孔3bが、ロー
タ3の前端部3aの下側に開口されるのが好ましい(請
求項2)。この場合、ロータ3の前端部3aの下側と
は、具体的にはロータ3の前端部3aの斜め下側及び真
下を意味する。
【0011】又本発明は、タンブラピン1の数は任意で
あるが、ロータ3の回転操作を安定した状態で行なえ、
施錠状態を確実に且つ堅固に維持できるよう、タンブラ
ピン1が、ロータ3の軸心から等距離をおいて軸心を中
心に90度づつずらされて4個配設されるのが好ましい
(請求項3)。
【0012】又本発明は、凹段差部4aが、外筒4の前
端から軸方向に延びて長溝状に形成されるのが好ましい
(請求項4)。この場合は、外筒4の前端からタンブラ
ピン1を縦孔3eに納めた状態で、ロータ3を外筒4に
挿嵌させ易い。従ってこれによれば、組立てを簡単化容
易化できる、という利点がある。
【0013】更に本発明は、凹段差部4aが、断面凹湾
曲状に形成され、この凹湾曲面の曲率がタンブラボール
6の曲率と同一に選定されるのが好ましい(請求項
5)。この場合は、タンブラボール6が凹段差部4aに
ピッタリ係合し、係合状態が安定する為、ロータ3の回
転操作を精度良くできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。1はタンブラピンであり、2は
このタンブラピン1の先端1aが係合する凹部2aが板
面に形成された板状のキーである。
【0015】3はキー2によって回転操作されるロータ
であり、4はこのロータ3を回転自在に収納する外筒で
ある。この外筒4から露出したロータ3の前端部3aに
は、キー2が挿し込まれる鍵孔3bがロータ3の軸方向
と直交状に形成されている。ロータ3の前端部3aは、
この実施形態ではロータ3の胴部3cより径が拡大さ
れ、又鍵孔3bは前端部3aの斜め下側に開口されてい
る。
【0016】タンブラピン1は、ロータ3の内部に、軸
方向に沿って配設されているものであり、この実施形態
では図3に示されるように、ロータ3の軸心から等距離
をおいて、且つ軸心を中心に90度づつずらされて4個
配設されている。
【0017】又タンブラピン1は、バネ5で弾発されて
先端1aが上記の鍵孔3bに突き出されている。上記ロ
ータ3の外筒4内に位置する胴部3cの周面には、タン
ブラピン1の収納孔3dと連通する縦孔3eが開口され
ている。6はタンブラボールであり、このタンブラボー
ル6は上記の縦孔3eに回転自在に設けられている。
【0018】上記の外筒4は、内周面に、施錠時に上記
の縦孔3eから露出するタンブラボール6の球面を係止
してロータ3の回転を防止する凹段差部4aが形成され
ている。この凹段差部4aは、この実施形態では外筒4
の前端から軸方向に延びて断面凹湾曲の長溝状に形成さ
れている。そしてこの凹段差部4aの湾曲面の曲率は、
タンブラボール6の曲率と同一に選定されている。
【0019】又上記のタンブラピン1は、周面に、開錠
時にタンブラボール6の球面と係合してタンブラボール
6をロータ3の胴部3c内に配置させる係合溝1bが周
方向に延びて環状に形成されている。
【0020】次に本発明の作用を説明する。本発明の場
合、先ずキー2を下方から鍵孔3bに挿し込む。キー2
の凹部2aが、タンブラピン1の先端1aに係合する
と、ピン1がバネ5の弾発力に抗して後退し、係合溝1
bとタンブラボール6とが同じ例えば垂直線上に配置さ
れる(図2、図4参照)。
【0021】次に使用者は、この状態でロータ3を回転
させると、図5に示されるように、タンブラボール6は
縦孔3eの縁3e1 で凹段差部4aから掻き出される。
凹段差部4aとの係合が解かれたこのタンブラボール6
は、ピン1の係合溝1bに係合してロータ3の胴部3c
内に納まる。この結果ロータ3は、外筒4との係止状態
が解除されてフリーとなり、施錠、開錠操作が可能にな
る。
【0022】又本発明は、図1に示されるように、常時
はピン1がバネ5で前方に弾発されている。従ってタン
ブラボール6は、同図に示されるように、凹段差部4a
に係合した状態で、ピン1の周面と凹段差部4aとの間
に配置される。その結果このタンブラボール6が、スト
ッパーとして機能し、ロータ3の回転を制止する。
【0023】以上の処において、本発明の場合、キー2
の凹部2aの形状は、図6、図7に示されるように、溝
状に形成されるのでも良く、任意である。
【0024】又凹段差部4aの形状は、上例のような長
溝状に形成される場合には限定されず、例えば図8に示
されるように、下方に開口した球面状に形成されるので
も良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ロータの
軸方向に沿って配設されたタンブラピンを板状のキーで
操作できるよう形成したものである。従って本発明によ
れば、加工が簡単な板状キーを使用できるから、キーや
鍵孔の加工コスト、製造コストを抑えることができ、そ
の分、製品を安価に提供できる。
【0026】又本発明の場合は、鍵孔がロータの前端部
にロータの軸方向と直交状に形成されている。従って本
発明によれば、鍵孔がロータの側面に配置され、正面か
ら見ることができないから、その分、無断開錠行為を防
止でき、防犯性能を向上できる。
【0027】又本発明は、タンブラボールを回転自在に
備え、このタンブラボールを介してロータを制御できる
よう形成したものである。従って本発明の場合は、タン
ブラボールが凹段差部と係合したり、係合状態が解かれ
る際に、手応え、感触を得られるから、これによれば施
錠開錠操作を実感できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明錠の好適な一実施形態を示す要部縦断面
図である。
【図2】キー挿し込み時の本発明錠の要部縦断面図であ
る。
【図3】図1のIII ーIII 線における要部断面図であ
る。
【図4】図2のIVーIV線における要部断面図であ
る。
【図5】本発明錠の作用を説明する要部断面図である。
【図6】キーの他の実施形態を示し、Aは要部正面図、
BはAのBーB線断面図である。
【図7】キーの更に他の実施形態を示し、Aは要部正面
図、BはAのBーB線断面図である。
【図8】凹段差部の他の実施形態を示し、Aは要部縦断
面図、BはAのBーB線断面図である。
【符号の説明】
1 タンブラピン 1a 先端 1b 係合溝 2 キー 2a 凹部 3 ロータ 3a 前端部 3b 鍵孔 3c 胴部 3d 収納孔 3e 縦孔 4 外筒 4a 凹段差部 5 バネ 6 タンブラボール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンブラピンの先端が係合する凹部が板
    面に形成された板状のキーと、このキーによって回転操
    作されるロータと、このロータを回転自在に収納する外
    筒とを備え、 上記のキーが挿し込まれる鍵孔が、外筒から露出したロ
    ータの前端部に、ロータの軸方向と直交状に形成され、 上記のタンブラピンが、ロータの内部に軸方向に沿って
    配設されると共に、バネで弾発されて先端が上記の鍵孔
    に突き出され、 上記のロータは、外筒内に位置する胴部の周面に、タン
    ブラピンの収納孔と連通する縦孔が開口され、この縦孔
    にタンブラボールが回転自在に設けられ、 上記外筒の内周面に、施錠時に上記の縦孔から露出する
    タンブラボールの球面を係止してロータの回転を防止す
    る凹段差部が形成され、 上記タンブラピンの周面に、開錠時にタンブラボールの
    球面と係合してタンブラボールをロータの胴部内に配置
    させる係合溝が周方向に延びて環状に形成されたことを
    特徴とする軸方向ピンタンブラ錠。
  2. 【請求項2】 鍵孔が、ロータの前端部の下側に開口さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の軸方向ピンタンブ
    ラ錠。
  3. 【請求項3】 タンブラピンが、ロータの軸心から等距
    離をおいて軸心を中心に90度づつずらされて4個配設
    されたことを特徴とする請求項1又は2記載の軸方向ピ
    ンタンブラ錠。
  4. 【請求項4】 凹段差部が、外筒の前端から軸方向に延
    びて長溝状に形成されたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の軸方向ピンタンブラ錠。
  5. 【請求項5】 凹段差部が、断面凹湾曲状に形成され、
    この凹湾曲面の曲率がタンブラボールの曲率と同一に選
    定されたことを特徴とする請求項4記載の軸方向ピンタ
    ンブラ錠。
JP19479897A 1997-07-04 1997-07-04 軸方向ピンタンブラ錠 Pending JPH1122260A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561813A (zh) * 2012-01-19 2012-07-11 成都快典科技有限公司 一种锁芯纵向弹子启闭机构及锁芯

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