JP3298737B2 - シリンダ錠装置のキーシリンダ自動復帰装置 - Google Patents

シリンダ錠装置のキーシリンダ自動復帰装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は錠装置、特に破壊に対
する大きな抵抗力を有しかつ回転時にキーシリンダがス
プリングにより自動的に初期の位置に復帰するシリンダ
錠に関連する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンダ錠は、ケースに形成され
た溝に係合するタンブラを備えたキーシリンダに正規の
キーをロック位置又はアンロック位置に回転することが
できる。ケース内の溝に係合するタンブラによりキーシ
リンダの回転を阻止する従来のシリンダ錠ではタンブラ
の破壊による不正解錠が行われる危険がある。そこで、
例えば特開平1−315569号公報に開示されるよう
に、キーシリンダに回転力を加える不正解錠の際に、キ
ーシリンダが自由に回転するフリーターン式シリンダ錠
が提案されている。このシリンダ錠はケース内に回転可
能に配置されたスリーブと、スリーブの第2の収容孔内
に回転可能に支持されたキーシリンダとを備えている。
【0003】正規のキーをキーシリンダ内に挿入する
と、キーシリンダ内のタンブラがスリーブに形成された
溝から離脱してキーシリンダをスリーブに対して相対的
に回転することができる。これにより、滑動リングがロ
ック片作動部材と係合してロック装置を操作することが
できる。また、キーシリンダ内に異種のキーが挿入され
たとき、キーシリンダはタンブラによりスリーブと係合
した状態に保持されるので、キーシリンダはスリーブと
共に回転する。これによりロック片作動部材を回転でき
ないから、ロック装置を操作することができない。
【0004】このようなフリーターン式シリンダ錠では
異種のキーを使用した場合にキーシリンダが自由に回転
する。このため、タンブラを破壊する回転力を加えるこ
とができないので、破壊に対して大きな抵抗力を与える
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フリーター
ン式シリンダ錠では、異種キーによりキーシリンダを回
転するときに、スリーブがキーシリンダと一体に回転す
る構造のため、キーシリンダとケースとの間にリターン
スプリングを設けることができなかった。このため、正
規のキーをキーシリンダに挿入して回転した後に、キー
から回転力を除去してもキーシリンダが自動的に回転前
の位置に戻らない欠点があり、手動でキーを回転前の位
置に戻してから、キーをキーシリンダから引き抜くため
煩瑣であった。
【0006】そこで、この発明は、正規のキーによりキ
ーシリンダを回転した後、キーが自動的に回転前の位置
に戻るフリーターン式シリンダ錠装置のキーシリンダ自
動復帰装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に使用するシリ
ンダ錠装置は、第1の収容孔を備えたケースと、ケース
の第1の収容孔内に回転可能に配置されかつ第2の収容
孔及び係止部を備えたスリーブと、スリーブの第2の収
容孔内で回転可能に装着されたキーシリンダと、キーシ
リンダ内で滑動可能に配置されかつスリーブの係止部に
係合可能なタンブラとを備えている。正規のキーをキー
シリンダ内に挿入して回転したとき、キーシリンダがス
リーブに対して回転され、異種キーをキーシリンダ内に
挿入して回転したとき、キーシリンダとスリーブとが一
体に回転される。このシリンダ錠装置のキーシリンダ自
動復帰装置は、スリーブの中心を通りキーシリンダから
突出するシリンダ軸と、ケースから突出する一対のケー
ス軸とが設けられる。一方のケース軸にスプリングを捲
回し、一方のケース軸と他方のケース軸の間にシリンダ
軸を配置し、シリンダ軸と他方のケース軸をスプリング
の両端の間に配置する。正規のキーをキーシリンダ内に
挿入して回転して、キーシリンダをスリーブに対して回
転したとき、ケースに形成された円弧状溝内で円弧運動
を行うシリンダ軸に復帰力をスプリングにより加える。
異種キーをキーシリンダ内に挿入して回転して、キーシ
リンダとスリーブとを一体に回転したとき、スプリング
を変形することなく、ケースの円弧状溝内でかつスプリ
ングの両端間で、シリンダ軸をスリーブの中心で回転さ
せる。
【0008】この発明の他の実施例では、スリーブの中
心を通りスリーブから突出するスリーブ中心軸と、スリ
ーブの中心から偏心して突出するスリーブ偏心軸と、ス
リーブ中心軸から偏心してキーシリンダから突出するシ
リンダ軸と、スリーブ中心軸に捲回したスプリングとが
設けられる。スリーブ中心軸とスリーブ偏心軸の間にシ
リンダ軸を配置し、シリンダ軸とスリーブ偏心軸をスプ
リングの両端の間に配置する。正規のキーによりキーシ
リンダを回転してキーシリンダをスリーブに対して回転
したときに、円弧状運動を行うシリンダ軸に復帰力をス
プリングにより加える。異種キーによりキーシリンダを
回転してキーシリンダとスリーブとを一体に回転したと
き、スプリングを変形することなく、スプリングの両端
間でシリンダ軸をスリーブの中心で回転させる。
【0009】この発明の更に別の実施例では、スリーブ
から軸方向に偏心して突出するスリーブ軸と、キーシリ
ンダから軸方向に偏心して突出するシリンダ軸と、スリ
ーブ軸に回転可能に軸着されかつシリンダ軸に嵌合され
る切欠部を備えると共に、キーシリンダの中心からケー
スに形成された円弧状溝を貫通して軸方向に突出するレ
バー軸を備えた内側レバーと、ケースから偏心して軸方
向に突出する一対のケース軸と、一方のケース軸に回転
可能に軸着されかつレバー軸を嵌合した受孔を備えた外
側レバーとが設けられる。一方のケース軸にスプリング
を捲回し、一方のケース軸と他方のケース軸の間にレバ
ー軸を配置し、レバー軸と他方のケース軸をスプリング
の両端の間に配置する。正規のキーをキーシリンダ内に
挿入して回転して、キーシリンダをスリーブに対して回
転したとき、内側レバーがスリーブ軸の周りで回転し
て、ケースに形成された円弧状溝内で円弧運動を行うレ
バー軸に復帰力をスプリングにより加える。異種キーを
キーシリンダ内に挿入して回転して、キーシリンダとス
リーブとを一体に回転したとき、スプリングを変形する
ことなく、ケースの円弧状溝内でかつスプリングの両端
間において、キーシリンダの中心でレバー軸を回転させ
る。
【0010】
【作用】正規のキーをキーシリンダに挿入してキーシリ
ンダを回転すると、スリーブの係止部からタンブラの係
合が解除され、スリーブに対してキーシリンダを相対的
に回転する。このため、キーシリンダの中心軸の周りで
シリンダ軸が回転して、シリンダ軸の回転により直接又
はレバーを介してロック装置を施錠又は解錠することが
できる。施錠位置又は解錠位置でキーから回転力を除去
すると、スプリングの弾力によりキーシリンダを回転位
置から回転前の位置に自動的に戻すことができる。
【0011】異種キーをキーシリンダ内に挿入して回転
したとき、キーシリンダとスリーブとが一体に回転さ
れ、シリンダ軸はスプリングを弾性変形させない。
【0012】
【実施例】以下、この発明によるシリンダ錠装置のキー
シリンダ自動復帰装置の実施例を図1〜図11について
説明する。
【0013】図1に示すように、この発明に使用するシ
リンダ錠装置1は、第1の収容孔7を備えたケース3
と、ケース3の第1の収容孔7内に回転可能に配置され
かつ第2の収容孔8を備えたスリーブ4と、スリーブ4
の第2の収容孔8内で回転可能に装着されたキーシリン
ダ5とを備えている。図2に示すように、ケース3には
円弧状溝16が形成される。図示しないが、キーシリン
ダ5内にはディスクタンブラ又はピンタンブラ等のタン
ブラが公知の方法で滑動可能に配置され、タンブラはス
リーブ4のタンブラ溝又はピン孔によって構成される係
止部に分離可能に係合される。
【0014】このシリンダ錠装置1のキーシリンダ自動
復帰装置2は、スリーブ4の中心軸20に沿ってかつケ
ース3の円弧状溝16を貫通してキーシリンダ5から突
出するシリンダ軸15と、ケース3から突出する一対の
ケース軸13a、13bとが設けられる。一方のケース
軸13aにスプリング10が捲回され、一方のケース軸
13aに対して他方のケース軸13bよりシリンダ軸1
5がより接近させて配置され、シリンダ軸15と他方の
ケース軸13bがスプリング10の両端部11、12の
間に配置される。シリンダ軸15は枢軸30により回転
可能に支持されたレバー31の貫通孔33内に配置さ
れ、図示しないクリップ等で固定される。レバー31は
図示しないロック装置を駆動するアーム32を備えてい
る。
【0015】前記の構成に置いて、正規のキーをキーシ
リンダ5内に挿入して回転すると、スリーブ4の係止部
からタンブラの係合が解除され、スリーブ4に対してキ
ーシリンダ5が相対的に回転される。このため、ケース
3に形成された円弧状溝16内でキーシリンダ5の中心
軸21の周りでシリンダ軸15は円弧運動を行う。シリ
ンダ軸15の円弧運動によりレバー31は枢軸30の周
りで回転するから、アーム32はロック装置を施錠又は
解錠する。シリンダ軸15が施錠位置又は解錠位置に回
転されると、スプリング10は固定されたケース軸13
a、13bの間でシリンダ軸15に復帰力を加える。施
錠位置又は解錠位置でキーから回転力を除去すると、ス
プリング10の弾力によりキーシリンダ5を回転位置か
ら回転前の位置に自動的に戻すことができる。
【0016】異種キーをキーシリンダ5内に挿入して回
転すると、キーシリンダ5とスリーブ4はスリーブ4の
中心軸20の周りで一体に回転され、シリンダ軸15は
スプリング10を弾性変形させない。このため、スプリ
ング10を変形することなく、ケース3の円弧状溝16
内でかつスプリング10の両端部11、12間におい
て、スリーブ4の中心軸20上でシリンダ軸15を回転
させる。
【0017】図3はこの発明の第2実施例を示す断面図
である。図3〜図11では図1及び図2に示す箇所と同
一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0018】図3に示すシリンダ錠装置1は、スリーブ
4の中心を通りスリーブ4から突出するスリーブ中心軸
14aと、スリーブ4の中心から偏心して突出するスリ
ーブ偏心軸14bと、スリーブ中心軸14aから偏心し
かつスリーブ中心軸14aに対してスリーブ偏心軸14
bより接近してキーシリンダ5から突出するシリンダ軸
15と、スリーブ中心軸14aに捲回したスプリング1
0とが設けられる。シリンダ軸15にはレバー31の貫
通孔33が固着される。シリンダ軸15は、スリーブ中
心軸14aに対してスリーブ偏心軸14bより接近させ
て配置され、シリンダ軸15とスリーブ偏心軸14bを
スプリング10の両端部11、12の間に配置する。
【0019】正規のキーをキーシリンダ5に挿入してキ
ーシリンダ5を回転すると、スリーブ4の係止部からタ
ンブラの係合が解除され、スリーブ4に対してキーシリ
ンダ5を相対的に回転できる。キーシリンダ5をスリー
ブ4に対して回転したときに、シリンダ軸15はキーシ
リンダ15の中心軸21の周りに円弧運動を行い、アー
ム32は中心軸21の周りに回転してロック装置を施錠
又は解錠する。このとき、円弧状運動を行うシリンダ軸
15に復帰力をスプリング10により加えられる。施錠
位置又は解錠位置でキーから回転力を除去すると、スプ
リング10の弾力によりキーシリンダ5を回転位置から
回転前の位置に自動的に戻すことができる。
【0020】異種キーによりキーシリンダ5を回転して
キーシリンダ5とスリーブ4とを一体に回転したとき、
キーシリンダ5とスリーブ4とがスリーブ4の中心軸2
0の周りで一体に回転され、シリンダ軸15はスプリン
グ10を弾性変形させない。従って、スプリング10を
変形することなく、スプリング10と共にシリンダ軸1
5をスリーブ4の中心軸20の周りで回転させる。アー
ム32は中心軸21の周りで回転されると、ロック装置
に接触するが、中心軸20の周りで回転するとロック装
置に接触せずにロック装置を作動することができない。
【0021】図4〜図11はこの発明の第3実施例を示
す。このシリンダ錠1は、スリーブ4に係止部9が設け
られ、キーシリンダ5の複数のスリット5aの各々には
タンブラ6が滑動可能に配置され、タンブラ6がキーシ
リンダ5から突出すると、スリーブ4の係止部9に当接
可能である。スリーブ4には径方向に形成されたスロッ
ト40が形成され、スロット40内にはスプリング42
とボール41が配置される。ボール41はスプリング4
2の弾力によりケース3に形成されたV字断面の溝43
に対して径方向外側に押圧される。異種キーによりスリ
ーブ4とキーシリンダ5とが一体に回転されたとき、ボ
ール41が溝43に嵌合することにより、スリーブ4を
正規の位置に戻すことができる。溝43はシリンダ錠装
置1内に侵入する水を除去する水路となる。
【0022】図4〜図11に示すシリンダ錠1には、図
5に示すように、スリーブ4から軸方向に偏心して突出
するスリーブ軸14と、キーシリンダ5の中心軸21か
ら軸方向に偏心して突出するシリンダ軸15とが設けら
れる。スリーブ軸14を内側レバー17の貫通孔17a
に挿入することにより、内側レバー17がスリーブ軸1
4に回転可能に軸着される。内側レバー17には、シリ
ンダ軸15に嵌合される切欠部17bと、レバー軸17
cとが設けられる。レバー軸17cは、キーシリンダ5
の中心軸21上にケース3に形成された円弧状溝16を
貫通して軸方向に突出する。キーシリンダ5の中心軸2
1から偏心して軸方向に突出する一対のケース軸13
a、13bがケース3に設けられる。一方のケース軸1
3aは外側レバー18の貫通孔18aに嵌合され、外側
レバー18が一方のケース軸13aに回転可能に支持さ
れる。また、外側レバー18にはレバー軸17cを嵌合
した受孔18bが設けられ、ケース軸13aに装着され
るブラケット19により、外側レバー18の脱落が阻止
される。一方のケース軸13aにはスプリング10が捲
回され、レバー軸17cは一方のケース軸13aに対し
て他方のケース軸13bより接近させて配置され、レバ
ー軸17cと他方のケース軸13bがスプリング10の
両端部11、12の間に配置される。
【0023】上記の構成において、キーシリンダ5にキ
ーを挿入しないとき、キーシリンダ5、スリーブ4、内
側レバー17及び外側レバー18は図4〜図7に示す中
立位置にある。 正規のキーをキーシリンダ5に挿入し
てキーシリンダ5を回転すると、スリーブ4の係止部9
からタンブラ6の係合が解除され、スリーブ4に対して
キーシリンダ5を相対的に回転することができる。この
ため、キーシリンダ5の中心軸の周りでシリンダ軸15
が回転して、内側レバー17のレバー軸17cはスリー
ブ軸14を中心としてケース3の円弧状溝16内で円弧
運動を行う。従って、内側レバー17は図6の中立位置
から図8に示す操作位置(施錠位置又は解錠位置)にス
リーブ軸14周りに回転され、外側レバー18は一方の
ケース軸13aの周りで図7の中立位置から図9に示す
操作位置(施錠位置又は解錠位置)に回転され、シリン
ダ軸15の回転により内側レバー17及び外側レバー1
8を介してロック装置を施錠又は解錠することができ
る。
【0024】レバー軸17cが円弧状溝16内で回転さ
れると、スプリング10の両端部11、12はレバー軸
17cに復帰力を付与する。このため、操作位置でキー
から回転力を除去すると、スプリング10の弾力により
内側レバー17を介してキーシリンダ5を回転位置から
回転前の位置に自動的に戻すことができる。
【0025】異種キーをキーシリンダ5内に挿入して回
転して、キーシリンダ5とスリーブ4とを一体に回転し
たとき、レバー軸17cはシリンダ軸21の周りで回転
して円弧運動を行わない。このため、図10に示すよう
に内側レバー17は回転するが円弧運動を行わず、図1
1に示すように外側レバー18は中立状態に保持され
る。従って、レバー軸17は、スプリング10を変形す
ることなく、ケース3の円弧状溝16内でかつスプリン
グ10の両端間において、キーシリンダ5の中心で回転
される。
【0026】
【発明の効果】前記のように、この発明では、キーシリ
ンダ自動復帰装置によって、正規のキーによりキーシリ
ンダを回転した後、キーが自動的に回転前の位置に戻る
から、その位置でキーをキーシリンダから引き抜くこと
が可能となり、フリーターン式シリンダ錠装置の操作が
容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるシリンダ錠装置のキーシリン
ダ自動復帰装置の第1の実施例を示す断面図
【図2】 図1の背面図
【図3】 この発明によるシリンダ錠装置のキーシリン
ダ自動復帰装置の第2の実施例を示す断面図
【図4】 この発明によるシリンダ錠装置のキーシリン
ダ自動復帰装置の第3の実施例を示す断面図
【図5】 図4のC線に沿う断面図
【図6】 図4のA線に沿う断面図
【図7】 図4のB線に沿う断面図
【図8】 正規のキーによりキーシリンダを回転させた
状態を示す図4のA線に沿う断面図
【図9】 正規のキーによりキーシリンダを回転させた
状態を示す図4のB線に沿う断面図
【図10】 異種のキーによりキーシリンダを回転させ
た状態を示す図4のA線に沿う断面図
【図11】 異種のキーによりキーシリンダを回転させ
た状態を示す図4のB線に沿う断面図
【符号の説明】
1..シリンダ錠装置、 2..キーシリンダ自動復帰
装置、 3..ケース、 4..スリーブ、 5..キ
ーシリンダ、 6..タンブラ、 7..第1の収容
孔、 8..第2の収容孔、 9..係止部、 1
0..スプリング、11..端部、 12..端部、
13..一方のケース軸、13b..他方のケース軸、
14..スリーブ軸、 15..シリンダ軸、 1
6..円弧状溝、 17..内側レバー、 17a..
貫通孔、 17b..切欠部、17c..レバー軸、
18..外側レバー、 18a..貫通孔、 18
b..受孔、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の収容孔を備えたケースと、ケース
    の第1の収容孔内に回転可能に配置されかつ第2の収容
    孔及び係止部を備えたスリーブと、スリーブの第2の収
    容孔内で回転可能に装着されたキーシリンダと、キーシ
    リンダ内で滑動可能に配置されかつスリーブの係止部に
    係合可能なタンブラとを備え、正規のキーをキーシリン
    ダ内に挿入して回転したとき、キーシリンダがスリーブ
    に対して回転され、異種キーをキーシリンダ内に挿入し
    て回転したとき、キーシリンダとスリーブとが一体に回
    転されるシリンダ錠装置において、 スリーブの中心を通りキーシリンダから突出するシリン
    ダ軸と、 ケースから突出する一対のケース軸とを設け、 一方のケース軸にスプリングを捲回し、一方のケース軸
    と他方のケース軸の間にシリンダ軸を配置し、シリンダ
    軸と他方のケース軸をスプリングの両端の間に配置し、 正規のキーをキーシリンダ内に挿入して回転して、キー
    シリンダをスリーブに対して回転したとき、ケースに形
    成された円弧状溝内で円弧運動を行うシリンダ軸に復帰
    力をスプリングにより加え、 異種キーをキーシリンダ内に挿入して回転して、キーシ
    リンダとスリーブとを一体に回転したとき、スプリング
    を変形することなく、ケースの円弧状溝内でかつスプリ
    ングの両端間で、シリンダ軸をスリーブの中心で回転さ
    せることを特徴とするシリンダ錠装置のキーシリンダ自
    動復帰装置。
  2. 【請求項2】 第1の収容孔を備えたケースと、ケース
    の第1の収容孔内に回転可能に配置されかつ第2の収容
    孔及び係止部を備えたスリーブと、スリーブの第2の収
    容孔内で回転可能に装着されたキーシリンダと、キーシ
    リンダ内で滑動可能に配置されかつスリーブの係止部に
    係合可能なタンブラとを備え、正規のキーをキーシリン
    ダ内に挿入して回転したとき、キーシリンダがスリーブ
    に対して回転され、異種キーをキーシリンダ内に挿入し
    て回転したとき、キーシリンダとスリーブとが一体に回
    転されるシリンダ錠装置において、 スリーブの中心を通りスリーブから突出するスリーブ中
    心軸と、 スリーブの中心から偏心して突出するスリーブ偏心軸
    と、 スリーブ中心軸から偏心してキーシリンダから突出する
    シリンダ軸と、 スリーブ中心軸に捲回したスプリングとを設け、 スリーブ中心軸とスリーブ偏心軸の間にシリンダ軸を配
    置し、シリンダ軸とスリーブ偏心軸をスプリングの両端
    の間に配置し、 正規のキーによりキーシリンダを回転してキーシリンダ
    をスリーブに対して回転したときに、円弧状運動を行う
    シリンダ軸に復帰力をスプリングにより加え、 異種キーによりキーシリンダを回転してキーシリンダと
    スリーブとを一体に回転したとき、スプリングを変形す
    ることなく、スプリングの両端間でシリンダ軸をスリー
    ブの中心で回転させることを特徴とするシリンダ錠装置
    のキーシリンダ自動復帰装置
  3. 【請求項3】 第1の収容孔を備えたケースと、ケース
    の第1の収容孔内に回転可能に配置されかつ第2の収容
    孔及び係止部を備えたスリーブと、スリーブの第2の収
    容孔内で回転可能に装着されたキーシリンダと、キーシ
    リンダ内で滑動可能に配置されかつスリーブの係止部に
    係合可能なタンブラとを備え、正規のキーをキーシリン
    ダ内に挿入して回転したとき、キーシリンダがスリーブ
    に対して回転され、異種キーをキーシリンダ内に挿入し
    て回転したとき、キーシリンダとスリーブとが一体に回
    転されるシリンダ錠装置において、 スリーブから軸方向に偏心して突出するスリーブ軸と、 キーシリンダから軸方向に偏心して突出するシリンダ軸
    と、 スリーブ軸に回転可能に軸着されかつシリンダ軸に嵌合
    される切欠部を備えると共に、キーシリンダの中心から
    ケースに形成された円弧状溝を貫通して軸方向に突出す
    るレバー軸を備えた内側レバーと、 ケースから偏心して軸方向に突出する一対のケース軸
    と、 一方のケース軸に回転可能に軸着されかつレバー軸を嵌
    合した受孔を備えた外側レバーとを設け、 一方のケース軸にスプリングを捲回し、一方のケース軸
    と他方のケース軸の間にレバー軸を配置し、レバー軸と
    他方のケース軸をスプリングの両端の間に配置し、 正規のキーをキーシリンダ内に挿入して回転して、キー
    シリンダをスリーブに対して回転したとき、内側レバー
    がスリーブ軸の周りで回転して、ケースに形成された円
    弧状溝内で円弧運動を行うレバー軸に復帰力をスプリン
    グにより加え、 異種キーをキーシリンダ内に挿入して回転して、キーシ
    リンダとスリーブとを一体に回転したとき、スプリング
    を変形することなく、ケースの円弧状溝内でかつスプリ
    ングの両端間において、キーシリンダの中心でレバー軸
    を回転させることを特徴とするシリンダ錠装置のキーシ
    リンダ自動復帰装置。
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