JPH1122234A - 縦列式立体駐車装置 - Google Patents

縦列式立体駐車装置

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JPH1122234A
JPH1122234A JP17482697A JP17482697A JPH1122234A JP H1122234 A JPH1122234 A JP H1122234A JP 17482697 A JP17482697 A JP 17482697A JP 17482697 A JP17482697 A JP 17482697A JP H1122234 A JPH1122234 A JP H1122234A
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弥 宇田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連立型機械式駐車装置において、自動車乗入
部への自動車の乗り入れ方向Iに対して、第1、第2の
エレベータ装置への自動車の乗り込み方向P1、P2を
共に直角方向に向けるなど、設計上の自由度を拡大す
る。 【解決手段】 100は自動車の入出庫口を有する第1
の駐車装置であり、200はその第2の駐車装置であ
る。それぞれ前側一対の支持アーム、後側一対の支持ア
ームを有するエレベータ装置104、204と、その昇
降路の両側に沿って、自動車を収容する複数の駐車区画
とを備える。第1の駐車装置100から第2の駐車装置
200への連絡部分に配置された支持アーム106F、
206Rの各間隔にその対向側の支持アーム106R、
206Fの各間隔よりも広い寸法を設定することによ
り、両駐車装置100、200間にトレー109の搬送
経路を確保して、トラバーサ300を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の収容台数の拡
大を図る縦列式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の機械式駐車装置においては、例え
ば2機のエレベータ式の駐車装置を前後縦列または左右
並列に連続的に組み合わせた連立構造が提案され、自動
車の収容能力の拡大が図られている。この種の縦列式立
体駐車装置としてその一例が特開平7−217247号
公報に開示されている。以下、図7を用いてその概要に
ついて説明する。
【0003】図7において、1は連立型の機械式立体駐
車装置であり、第1、第2の駐車装置2、3を前後縦列
に連続的に組み合わせて据え付けられている。
【0004】この機械式立体駐車装置1の第1の駐車装
置2は、その地上1階に、入庫口216と出庫口217
とを対向配置された通り抜けタイプの自動車乗入部21
を備え、そこに上方に向けてエレベータの昇降路22が
設定されて、フォーク式の第1のエレベータ装置23が
設置されている。ここでは、自動車乗入部21への自動
車の乗り入れ方向Iと、第1のエレベータ装置23への
自動車の乗り込み方向P1が同一方向に設定されてい
る。なお、昇降路22の両側に階層的に図示されない複
数の自動車の駐車区画が形成され、これら駐車区画に横
行フォーク台車が昇降路22に向けて横行可能に配置さ
れている。ここで、横行フォーク台車は後述する第2の
駐車装置3側に示す横行フォーク台車314と同様であ
る。
【0005】このような第1の駐車装置2において、自
動車乗入部21には、その床面中央部に第1のエレベー
タ待機停止位置211が設定され、ここに第1のエレベ
ータ装置23のフォーク状ステージ26が着床するよう
になっている。また、第1のエレベータ待機停止位置2
11の下方はピット212であり、このピット212内
に自動車乗入部21に乗り入れた自動車の向きを変える
自動車方向変換装置213が設置されている。この自動
車方向変換装置213は、自動車を載置する搬送台21
4と、その昇降および旋回を行なう図示されない昇降旋
回装置とを備える。
【0006】この機械式立体駐車装置1の第2の駐車装
置3は第1の駐車装置2の奥側に連続されている。この
第2の駐車装置3は、その地上1階に自動車乗入部31
を備え、そこに上方に向けてエレベータの昇降路32が
設定されて、フォーク式の第2のエレベータ装置33が
設置されている。ここでは、第1の駐車装置2の自動車
乗入部21への自動車の乗り入れ方向Iに対して、第2
のエレベータ装置3への自動車の乗り込み方向P2が直
角方向に設定されている。なお、昇降路32の両側に階
層的に複数の自動車の駐車区画が形成され、これらの駐
車区画に横行フォーク台車が昇降路32に向けて横行可
能に配置されている。
【0007】このような第2の駐車装置3において、自
動車乗入部31には、その床面中央部に第2のエレベー
タ待機停止位置311が設定されている。その下方はピ
ット312である。またその待機停止位置311の両側
が駐車区画313として利用され、そこに横行フォーク
台車314が図示されない横行機構により駐車区画31
3と第2のエレベータ待機停止位置311との間を横行
可能に配置されている。この横行フォーク台車314は
自動車の前輪および後輪を載置可能な櫛歯状アーム31
4aを備え、フォーク状ステージ36が通り抜け可能な
構造を有している。
【0008】この機械式立体駐車装置1においてはま
た、第1の駐車装置2のピット212と第2の駐車装置
3のピット312との間が連通され、ここに自動車を搬
送する搬送装置41が設置されている。この搬送装置4
1は、モータ、チェーン、ガイドローラ等を有し、自動
車方向変換装置213の搬送台214を昇降旋回装置の
一部とともにガイドローラを案内にしてモータおよびチ
ェーンによって往復走行するようになっている。
【0009】この機械式式立体駐車装置1において、自
動車を入庫する場合、まず自動車を前進で第1の駐車装
置2、自動車乗入部21の入庫口216から第1のエレ
ベータ待機停止位置211に乗り入れる。ここで、自動
車がその向きのまま第1のエレベータ装置23により昇
降されて第1の駐車装置2内に格納される。このように
して自動車を第1の駐車装置2に入庫していき、第1の
駐車装置2が満車になったり、あるいは第1の駐車装置
2での待ち時間が長かったりする場合には、自動車を今
度は第2の駐車装置3に入庫する。この場合、第1の駐
車装置2の自動車乗入部21において、第1のエレベー
タ待機停止位置211上で自動車が自動車方向変換装置
213により第2の駐車装置3へ向けられて、搬送装置
41により第2の駐車装置3の自動車乗入部31へ搬送
される。そして、自動車が第2のエレベータ待機停止位
置311両側の駐車区画313を含む第2の駐車装置3
内に格納される。
【0010】第1の駐車装置2から自動車を出庫する場
合、第1のエレベータ装置23により自動車が入庫した
ときの向きで第1のエレベータ待機停止位置211に戻
されて、その向きのまま前進で出庫口217を通じて出
庫する。第2の駐車装置3から出庫する場合は、第2の
エレベータ装置33により自動車が第2のエレベータ待
機停止位置311に戻され、ここから搬送装置41、自
動車方向変換装置213を用いて第1の駐車装置2の第
1のエレベータ待機停止位置211に入庫したときと同
じ向きで戻されて、その向きのまま前進で出庫口217
を通じて出庫する。
【0011】このように、上記従来の連立型の機械式立
体駐車装置1では、自動車の第1、第2の各駐車装置
2、3に対する格納、返却を自動化し、全体として自動
車の入出庫処理を円滑に行うことができるとともに、第
1の駐車装置2においては、自動車を入庫口216を通
じて前進で入庫し、また出庫口217を通じ入庫したと
きの向きのまま前進で出庫するなど、自動車方向変換装
置を用いずに入出庫できるので、入出庫処理に要する時
間を大幅に短縮することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の連立型の機械式駐車装置では、自動車を支持する自
動車に対して前側、後側の各一対のフォーク状ステージ
およびそのガイドレールを対称的に構成しているため、
例えば自動車乗入部への自動車の乗り入れ方向Iに対し
て、第1、第2のエレベータ装置への自動車の乗り込み
方向P1、P2を共に直角に向けて設定すると、設計
上、第1、第2の駐車装置間に自動車の搬送経路を確保
することが難しい。この場合、各ガイドレールの間隔を
単に拡げるだけでは、その分だけ駐車装置全体が大きく
なって好ましくない。また、ユーザー側の要請から、フ
ォーク式ではなく、トレー式が採用された場合に、この
設計上の問題に加えてさらに、第1、第2の駐車装置間
の自動車の搬送装置をトレーに適した構造に変更する必
要があった。
【0013】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、縦列式立体駐車装置において、自動車乗
入部への自動車の乗り入れ方向に対して、第1、第2の
エレベータ装置への自動車の乗り込み方向を共に直角に
向けて設定しても、第1、第2の駐車装置間に自動車の
搬送経路を容易に確保することができるなど、設計上の
自由度を拡大し、併せて第1、第2の駐車装置間にトレ
ー用に適した自動車の搬送装置を備えることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の縦列式立体駐車装置においては、第1、第
2の駐車装置に備えた各エレベータ装置の、第1の駐車
装置から第2の駐車装置への連絡部分に配置された支持
アームの間隔を対向側の支持アームの間隔よりも広い寸
法に設定することにより、第1、第2の駐車装置間に自
動車搬送経路を確保するようにしたものである。
【0015】これにより、縦列式立体駐車装置におい
て、自動車乗入部への自動車の乗り入れ方向に対して、
第1、第2のエレベータ装置への自動車の乗り込み方向
を共に直角に向けて設定しても、第1、第2の駐車装置
間に自動車の搬送経路を容易に確保することができるな
ど、設計上の自由度を拡大し、併せて第1、第2の駐車
装置間にトレー用に適した自動車の搬送装置を備えるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の縦列式
立体駐車装置は、第1、第2の駐車装置に備えた各エレ
ベータ装置の、第1の駐車装置から第2の駐車装置への
連絡部分に配置された支持アームの間隔を対向側の支持
アームの間隔よりも広い寸法に設定することにより、第
1、第2の駐車装置間に自動車の搬送経路を確保したも
のである。
【0017】上記構成から、第1、第2の駐車装置間に
自動車の搬送経路を拡開することができる。
【0018】本発明の請求項2に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項1の構成において、第1の駐車装置内へ
の自動車の乗り入れ方向に対し、第1、第2の駐車装置
のエレベータ装置への自動車の乗り込み方向をほぼ直角
に向けて設定している。
【0019】本発明の請求項3に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項1または2の構成において、自動車の搬
送装置が、第1、第2の駐車装置間に連通して形成され
たピット内を走行可能に配置された搬送台車と、搬送台
車上に配置され、自動車を昇降する昇降装置および自動
車を旋回する旋回装置とを備えている。
【0020】本発明の請求項4に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項3の構成において、搬送台車に第1の駐
車装置の自動車乗入部でピット開口部を閉塞可能なステ
ージを備えている。
【0021】本発明の請求項5に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項3または4の構成において、搬送台車上
に制御装置を併せて搭載し、制御装置を防振ゴムを介在
して固定している。
【0022】本発明の請求項6に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項3から5のいずれかの構成おいて、搬送
台車を、その車輪にウレタン車輪を用い、ピット底部に
敷設したレール上を走行させている。
【0023】本発明の請求項7に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項3から6のいずれかの構成おいて、レー
ルの始端および終端に搬送台車のオーバーランストッパ
ーとして、ショックアブソーバーを配置し、ショックア
ブソーバの衝接面に防振ゴムを一体的に設けている。
【0024】本発明の請求項8に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項3から7のいずれかの構成おいて、第
1、第2の駐車装置間のピット上に各自動車乗入部を仕
切る開閉部を備えている。
【0025】本発明の請求項9に記載の縦列式立体駐車
装置は、請求項1から8のいずれかの構成おいて、自動
車を自動車載置用のトレーを介して格納している。
【0026】本発明の請求項10に記載の縦列式立体駐
車装置は、請求項9の構成おいて、各駐車区画にトレー
を支持可能なトレー横行台車を各駐車区画とエレベータ
の昇降路との間で横行可能に配置し、自動車乗入部の駐
車区画に配置したトレー横行台車にあっては片側一方の
車輪を片側他方の車輪に対して下方に軸支した専用の台
車を用いている。
【0027】
【実施例】以下、図を用いて本発明の一実施例について
説明する。図1において、10は縦列式立体駐車装置で
あり、エレベータ式の第1、第2の駐車装置100、2
00を前後縦列に連続的に組み合わせて据え付けられて
いる。
【0028】第1の駐車装置100においては、その地
上1階に自動車の入出庫口101を有する自動車乗入部
102を備え、そこに上方に向けてエレベータの昇降路
103が設定されて、第1のエレベータ装置104が設
置されている。ここで、自動車乗入部102の入出庫口
101は機械式駐車装置10全体の長手方向をなす壁面
に形成され、自動車乗入部102への自動車の乗り入れ
方向Iに対して、第1のエレベータ装置104への自動
車の乗り込み方向P1が直角に向けて設定されている。
【0029】この第1のエレベータ装置104は、昇降
路103の四隅、各コーナー部に立設された合計4本の
ガイドレール105と、昇降路103において自動車の
前方に配置された前側の各ガイドレール105Fを対に
して、これらガイドレール105Fに案内されて昇降可
能な前側の支持アーム(一方の支持アーム)106(1
06F)と、昇降路103において自動車の後方に配置
された後側の各ガイドレール105Rを対にして、これ
らガイドレール105Rに案内されて昇降可能な後側の
支持アーム106(他方の支持アーム)(106R)
と、これら各支持アーム106を昇降駆動する昇降駆動
装置(図示省略)とを備える。
【0030】ここで、4本のガイドレール105はそれ
ぞれ、断面H字形、または断面コ字形の柱状部材からな
り、その開放面を昇降路103側に向けて立ち上げられ
ている。このうち、前側一方の対にした各ガイドレール
105Fの間隔は、この両者間にトレー109の搬送経
路を確保するために、後側他方の対にした各ガイドレー
ル105R間よりも大きな寸法値が設定されて拡開され
ている。
【0031】前側の支持アーム106Fはそれぞれ、各
ガイドレール105Fに昇降杆107を介して組み込ま
れ、各ガイドレール105Fから昇降路103の内方に
向けて斜めに直線的に突出されている。その先端には係
止突起108tを上方に向けて突設したトレー支持部材
108が設けられている。これに対し、後側の支持アー
ム106Rはそれぞれ、各ガイドレール105Rに昇降
杆107を介して組み込まれ、各ガイドレール105R
から昇降路103の内方に向けて屈曲して突出されてい
る。その先端には係止突起108tを上方に向けて突設
したトレー支持部材108が設けられている。このよう
に両支持アーム106F、106Rは、各ガイドレール
105F、105Rの昇降路103に対する相対位置か
ら、相互に異なる形状にしてある。具体的には、両支持
アーム106F、106Rのうち、第1の駐車装置から
第2の駐車装置への連絡部分に配置された支持アーム1
06F(一方の支持アームに相当)の幅間隔を対向側の
支持アーム106R(他方の支持アームに相当)の幅間
隔よりも広い寸法に設定してある。
【0032】昇降駆動装置は図示していないが、減速機
付きの駆動モータ、スプロケット、カウンタウェイト、
駆動チェーンなどからなり、駆動チェーンを昇降杆10
7に連結して各昇降杆107を昇降駆動し、両支持アー
ム106F、106Rを昇降するようになっている(図
2参照)。
【0033】なお、このようなエレベータ装置104の
構成から、自動車載置用のトレー109の下面には長手
方向両側にそれぞれ、図2に示すように、各支持アーム
106先端の係止突起108tに係合可能な係止凹部1
09hを設けてある。
【0034】この第1の駐車装置100において、自動
車乗入部102の上方には第1のエレベータ装置104
の昇降路103の両側に沿って階層的に、図示されない
複数の自動車の駐車区画が設けられている。これらの駐
車区画と昇降路との間に一対の横行レールを敷設され、
この一対の横行レール上にトレー横行台車が駐車区画か
ら昇降路へ横行可能に配置されている。なお、これら駐
車区画およびそのトレー横行台車は後述する第2の駐車
装置200の上階層の各駐車区画220およびトレー横
行台車222と同様である。
【0035】この第1の駐車装置100において、自動
車乗入部102には、その入出庫口101の延長上、床
面中央部にトレー待機位置110が設定され、ここにト
レー109が支持されて待機されるようになっている。
その下方はピット111であり、このトレー待機位置1
10に対して直交され、第1のエレベータ装置104の
前後方向に一致されて、第1、第2の駐車装置100、
200を連通して形成されている。このピット111内
にトレー109搬送用の搬送装置、トラバーサ300が
設置されている。このトラバーサ300については後段
で詳しく説明する。なお、自動車乗入部102の床面
は、トレー待機位置110にトレー109が嵌合可能な
矩形状の開口が設けられ、その一方の側方、すなわち壁
面側にあっては、第1のエレベータ装置104の後側の
支持アーム106Rの通過部を形成された1枚板または
複数枚板が敷設されて、ピット111の始端側開口を塞
いだ構造になっている。また、トレー待機位置110の
他方の側方、すなわち第2の駐車装置200側にあって
は、ピット111の両側にそれぞれ1枚板または複数枚
板が敷設され、こちらの側のピット111の開口は塞が
ないで、トレー109の搬送経路として開放されてい
る。以下の説明では、この塞いでいないピット111の
開放部分を単にピット開口部111Kと省略する。
【0036】なお、第1、第2の駐車装置100、20
0の境界近傍に開閉部112が設置されて、両駐車装置
100、200が遮断可能になっている。ここでは第1
のエレベータ装置100の前側一方の各ガイドレール1
05Fに近接して回動中心を設定された一対の開閉板1
12Dからなり、所謂観音開きにより開放可能に取り付
けられている。
【0037】一方、第2の駐車装置200においては、
その地上1階に自動車乗入部202を備え、そこに上方
に向けてエレベータの昇降路203が設定されて、第2
のエレベータ装置204が設置されている。ここで、第
2のエレベータ装置204はその前後方向(自動車の乗
り込み方向P2)が第1の駐車装置100の自動車乗入
部102への自動車の乗り入れ方向Iに対して直角に設
定され、第1のエレベータ装置104の長手方向延長上
に配置されている。
【0038】この第2のエレベータ装置204は、昇降
路203の四隅、各コーナー部に立設された合計4本の
ガイドレール205と、昇降路203において自動車の
前方に配置された前側の各ガイドレール205Fを対に
して、これらガイドレール205Fに案内されて昇降可
能な前側の支持アーム206(206F)と、昇降路2
03において自動車の後方に配置された後側の各ガイド
レール205Rを対にして、これらガイドレール205
Rに案内されて昇降可能な後側の支持アーム206R
と、これら支持アーム206を昇降駆動する昇降駆動装
置(図示省略)とを備える。この第2のエレベータ装置
204は第1のエレベータ装置104の各部が、第1、
第2の駐車装置100、200の境界を中心に対称的に
配置されている。すなわち、第1の駐車装置100の前
側一方の各ガイドレール105に近接する各ガイドレー
ル205Rの間隔が、この両者間にトレー109の搬送
経路を確保するために、他方の各ガイドレール205F
間よりも大きな寸法値が設定されて拡開されている。同
様にしてこれらのガイドレール205Rに組み付けられ
た後側の支持アーム206Rがそれぞれ、各ガイドレー
ル205Rから昇降路203の内方に向けて斜めに直線
的に突出されている。その先端には係止突起208tを
上方に向けて突設したトレー支持部材208が設けられ
ている。これに対し、前側の支持アーム206Fはそれ
ぞれ、前側他方の各ガイドレール205F組み付けら
れ、各ガイドレール205Fから昇降路203の内方に
向けて屈曲して突出されている。その先端には係止突起
208tを上方に向けて突設したトレー支持部材208
が設けられている。このようにして両支持アーム206
F、206Rは、各ガイドレール205の昇降路203
に対する相対位置から、相互に異なる形状にしてある。
具体的には、両支持アーム206F、206Rのうち、
第1の駐車装置から第2の駐車装置への連絡部分に配置
された支持アーム206R(一方の支持アームに相当)
の幅間隔を対向側の支持アーム206F(他方の支持ア
ームに相当)の幅間隔よりも広い寸法に設定してある。
【0039】なお、第2のエレベータ装置200の昇降
駆動装置は第1のエレベータ装置100と同様である。
【0040】この第2の駐車装置200においては、図
2に示すように、自動車乗入部202およびその上方に
第2のエレベータ装置204の昇降路203の両側に沿
って階層的に複数の自動車の駐車区画210、220が
設けられている。ここで、自動車乗入部202の駐車区
画210は、後述するトラバーサ300との関係から、
その上方の駐車区画220とは異なる構成になってい
る。まず、上方の各駐車区画220について説明する。
なお、ここで説明する駐車区画220の構成は第1の駐
車装置100の各駐車区画も同じである。
【0041】上方の各階層には各駐車区画220と昇降
路203との間に、一対の横行レール221が敷設さ
れ、各駐車区画220にトレー横行台車222が一対の
横行レール221上を横行可能に配置されている。ここ
で、一対の横行レール221のうち、一方はその走行面
に溝が設けられ、他方はその走行面に溝を設けていな
い。またこれらの横行レール221は各駐車区画220
と昇降路203との間が斜めに切り欠かれて、第2のエ
レベータ装置204の各支持アーム206の通過部が設
けられている。一方、トレー横行台車222はトレー1
09を支持可能な枠体からなり、その両側に車輪223
が軸支されている。片側一方の車輪223はその周面に
一方の横行レール221の溝に嵌合可能なフランジを有
し、片側他方の車輪223にはフランジを設けていな
い。各トレー横行台車222は図示されない横行駆動機
構により一対の横行レール221上で駐車区画220と
昇降路203との間を横行するようになっている。
【0042】自動車乗入部202の各駐車区画210に
は、一対の横行レール211が敷設され、トレー横行台
車212が配置されている。ここで、一対の横行レール
211のうち、一方の横行レール211Lがその走行面
に溝が設けられ、他方の横行レール211Rがその走行
面に溝を設けられていない。さらに、図1に示すよう
に、一方の横行レール211Lは各駐車区画210と昇
降路203との間に延長配置されるとともに、駐車区画
210と昇降路203との間が切り欠かれて、第2のエ
レベータ装置204の各支持アーム206の通過部が設
けられている。これに対し、図1、図2に示すように、
他方の横行レール211Rは一方の横行レール211L
に対して所定寸法だけ低く、かつ上方の階層の一対の横
行レール221の間隔よりも所定寸法だけ狭められた位
置で、昇降路203側にまで延在されることなく駐車区
画210の範囲内にのみ配置されている。すなわち、一
方の横行レール211Lに対して、段違いにかつ両者の
間隔を少し短くして配置され、トラバーサ300の走行
経路からレールを取り除かれた構造で、ここに後述する
トラバーサ300の走行経路が確保されている。なお、
他方の横行レール211Rの昇降路203に臨む端面
は、一方の横行レール211Lと同様に、斜めに直線的
に形成されている。一方、トレー横行台車212はトレ
ーを支持可能な枠体からなり、その両側に車輪213が
段違いに軸支されている。すなわち、片側一方の車輪2
13Lは一方の横行レール211L上を走行可能に高い
位置に設定され、その周面にはその横行レール211L
の溝に嵌合可能なフランジを有している。片側他方の車
輪213Rは他方の横行レール211R上を走行可能に
低い位置に設定され、その周面にフランジは設けていな
い。このトレー横行台車212は図示されない横行駆動
機構により駆動され、後述するトラバーサ300との協
働により一対の横行レール211上で駐車区画210と
昇降路203との間を横行するようになっている。
【0043】このように、第2の駐車装置200におい
て、自動車乗入部202両側の各駐車区画210につい
ては、上方の階層の各駐車区画220と比べて、一対の
横行レール211の間隔が短く、これに伴ってこの駐車
区画210に配置されるトレー横行台車212および、
その上に載せるトレーについて、その長手方向が短く設
定されている。
【0044】この第2の駐車装置200において、自動
車乗入部202にはまた、図1に示すように、その床面
中央部にトレー待機位置230が設定され、ここにトレ
ーが支持されて待機されるようになっている。その下方
は第1、第2の駐車装置100、200間を連通するピ
ット231であり、このピット231と第1の駐車装置
100のピット111との間にトレー搬送用のトラバー
サ300が設置されて、その上方にトレーの搬送経路が
形成されている。
【0045】トラバーサ300は、図2に示すように、
自走台車を利用して自動車を搬送するトレー搬送装置3
10と、自動車を第1、第2の駐車装置100、200
の各自動車乗入部102、202において昇降し、旋回
するトレー昇降装置320およびトレー旋回装置330
と、その制御装置340とから構成されている。
【0046】まず、トレー搬送装置310は、図3、図
4、図5に示すように、一対のレール311とその上を
走行可能な自走式の搬送台車312とを備える。一対の
レール311は第1、第2の駐車装置装置100、20
0間に連続されるピット111、231の底部上に敷設
されている。ここで、一対のレール311には、第1、
第2の駐車装置100、200において第1、第2のエ
レベータ装置104、204の各支持アーム106、2
06が通過可能にその通過部として間欠部313が設け
られている。またこれらのレール311の両端、すなわ
ち始端および終端には後述する搬送台車312のオーバ
ーランストッパー314が取り付けられている。このオ
ーバーランストッパー314には、図6に示すように、
ショックアブソーバ315と防振ゴム316とを利用し
ている。すなわち、ショックアブソーバ315はその本
体前方にばね手段により突出されたピストン構造の被衝
撃部317を備え、この被衝撃部317に受けた衝撃を
オリフィスにより吸収する構造であり、被衝撃部317
を突出された本体前面にはさらに防振ゴム316が固定
されている。このようにして、搬送台車312が高速で
衝突した場合に、その衝撃をショックアブソーバ315
で吸収し、搬送台車312が低速で衝突した場合は、そ
の衝撃を防振ゴム316で吸収する2段構成になってい
る。なお、このような構成から、その設置上小スペース
で済み、省スペース化を図っている。
【0047】一方、搬送台車312は、図3、図4、図
5に示すように、台車フレーム312Fと、その長手方
向片側一方に幅方向に向けて配設され、第2の駐車装置
200の自動車乗入部202に設けた駐車区画210の
他方の横行レール211に対して、第2のエレベータ装
置204の支持アーム206の通過部を形成して連続す
る先端が斜めのトレー横行レール312Rとを備え、台
車フレーム312Fの幅方向両側で、前部、後部にそれ
ぞれウレタン車輪312Uを2輪ずつ軸支されている。
この片側4輪、合計8輪の車輪構成により一対のレール
311の間欠部313を通過できるようになっている。
なお、前輪側または後輪側のいずれか一方の4輪が駆動
車輪として駆動モータ312Mに作動連結されている。
この搬送台車312にはまた、その上方一端側、言い換
えれば上部で第2の駐車装置200側端部に、第1の駐
車装置100の自動車乗入部102の床面においてピッ
ト開口部111Kを塞ぐとともに、その両側の床板と一
体化されるステージ312Sが配設されている。
【0048】次に、トレー旋回装置330は、トレー1
09の下面を支承可能なトレー支持部331と、その旋
回駆動機構とを備える。ここで、トレー支持部331
は、旋回軸332の上部に設けられ、トレー109下面
に対し、その長手方向に沿って係合可能な2本一対の長
い縦方向支持部331Lと、この縦方向支持部331L
の下部に直交されてトレー109下面に対して幅方向を
支持可能な短い横方向支持部331Sとを有し、全体と
して井桁状に組み立てられている。旋回駆動機構は、旋
回軸332と、その外歯付き旋回軸受333と、この旋
回軸受333に噛合する駆動ギヤ334およびその駆動
モータ335とを備える。
【0049】トレー昇降装置320は、トレー旋回装置
330を支持する昇降フレーム321と、パワーシリン
ダユニット322およびこのパワーシリンダユニット3
22の作動により上下方向に回動して昇降フレーム32
1を昇降する昇降アーム323とを備える。
【0050】なお、340は制御装置であり、搬送台車
312に搭載されている。ここで、制御装置340は台
車フレーム312F上に防振ゴム341を介在して固定
されている。これにより電気機器各部に搬送台車312
の走行に伴う振動が緩和され、各部の正常な運転を確保
される。
【0051】このようにしてトラバーサ300が構成さ
れ、ピット111、231内で搬送台車312により一
対のレール311上を第1の駐車装置100から第2の
駐車装置200へ、または第2の駐車装置200から第
1の駐車装置100へ往復走行され、トレー昇降装置3
20およびトレー旋回装置330により、第1、第2の
駐車装置100、200の各自動車乗入部102、20
2においてトレー109を昇降し、旋回するようになっ
ている。
【0052】次に、上記実施例の動作について、図1、
図2を参照しながら説明する。初めに自動車の入庫につ
いて説明する。なお、予め第1の駐車装置100の自動
車乗入部102では、その床面のトレー待機位置110
に、トレー109が予めピット111内のトラバーサ3
00に支持されて待機されている。
【0053】先ず、入庫する自動車は前進で第1の駐車
装置100、地上1階の入出庫口101から自動車乗入
部102に乗り入れて、その床面上に待機中のトレー1
09上に進入する。なお、自動車をトレー109上に乗
り入れた後、乗員が降車する場合、トラバーサ300に
配設されたステージ312Sにより、自動車乗入部10
2のピット開放部111Kが塞がれており、さらに第
1、第2の駐車装置100、200の境界が開閉部11
2により仕切られていることから、乗員は誤ってピット
111に落ちることがなく、ピット111内部が見えて
足が竦むといった不安感を覚えることもない。したがっ
て自動車乗入部102から安全に、安心して退室するこ
とができる。
【0054】自動車をトレー109上に載せ、乗員が退
室すると、自動車の入庫運転が始動される。なお、ここ
では自動車が第1の駐車装置100内に格納される。す
なわち、トラバーサ300においてトレー昇降装置32
0、トレー旋回装置330の作動により、自動車を載せ
たトレー109を床面のトレー待機位置110から上方
に上昇された後、90°旋回されてこのトレー109の
前部(自動車の前部)を第2の駐車装置200方向に向
けられる。これによりトレー109の前後方向がピット
111上に一致され、この状態から今度は第1のエレベ
ータ装置104が作動される。
【0055】4個の支持アーム106がピット111か
ら上昇され、自動車を載せたトレー109が各支持アー
ム106に4点支持されて、トラバーサ300から第1
のエレベータ装置104に受け渡しされる。続いて各支
持アーム106が上方、所定の階層まで上昇され、その
駐車区画に格納される。なお、このエレベータ装置10
4から駐車区画への受け渡し動作については、第2の駐
車装置200と同じであり、第2の駐車装置200の動
作説明において詳しく説明する。
【0056】このようにして第1の駐車装置100が満
車になったり、あるいは第1の駐車装置100への入庫
処理に多くの時間を要したりする場合は、選択的に自動
車を第1の駐車装置100の自動車乗入部102から第
2の駐車装置200へ移送して入庫する。
【0057】すなわち、第1の駐車装置100の自動車
乗入部102において自動車を載せたトレー109が、
トラバーサ300のトレー昇降装置320、トレー旋回
装置330の作動により、90°旋回されて第2の駐車
装置200に向けられると、第1、第2の駐車装置10
0、200の境界に設置してある開閉部112が開かれ
る。トラバーサ300が、その搬送台車312の一対の
レール311上の走行により、第1の駐車装置100か
ら第2の駐車装置200へ移動されて、自動車を載せた
トレー109が第2の駐車装置200の自動車乗入部2
02上に搬送される。なお、搬送台車312が一対のレ
ール311上をウレタン車輪312Uにより走行してい
くので、騒音の発生が防止される。また、搬送台車31
2が一対のレール311上でオーバーランした場合、一
対のレール311端のオーバーランストッパー314に
よりその衝撃を吸収されて搬送台車312の進行が規制
される。このとき、搬送台車312が低速でオーバーラ
ンストッパー314に衝突した場合、衝撃が小さいの
で、ショックアブソーバ315の被衝撃部317が徐々
に押し戻されていき、搬送台車312自体がショックア
ブソーバ315前面の防振ゴム316に衝接することに
より、その衝撃が吸収されながら停止される。また、搬
送台車312が高速でオーバーランストッパー314に
衝突した場合、衝撃が大きいので、ショックアブソーバ
315の被衝撃部317がオリフィスによりその衝撃を
吸収されながら搬送台車312の進行を規制する。
【0058】この第2の駐車装置200においては、ト
レー待機位置230両側の駐車区画210から順次、上
の階層の駐車区画220へ格納していく。
【0059】トレー待機位置230両側の駐車区画21
0に格納する場合は、第2のエレベータ装置204の作
動により、ピット231から4個の支持アーム206が
少し上昇されて、まずトレー109がトラバーサ300
から第2のエレベータ装置204に受け渡しされる。続
いて駐車区画210のトレー横行台車212がその横行
駆動機構により昇降路203に向けて横行される。ここ
でトレー横行台車212は片側一方の車輪213Lが駐
車区画210と昇降路203との間の横行レール211
Lを、片側他方の車輪213Rが駐車区画210の横行
レール211Rとトラバーサ300に配置されたトレー
横行レール312Rとをそれぞれ走行することにより移
動される。トレー横行台車212が昇降路203上に移
動されると、第2のエレベータ装置204の各支持アー
ム206が下降されて、今度はトレー109が第2のエ
レベータ装置204からトレー横行台車212へ受け渡
しされる。そしてその横行駆動機構によりトレー横行台
車212が駐車区画210に引き込まれて自動車が格納
される。
【0060】上の階層に格納する場合は、第1の駐車装
置100と同様に、第2のエレベータ装置204の作動
により、各支持アーム206がピット231から上昇さ
れて、自動車を載せたトレー109がトラバーサ300
から第2のエレベータ装置204に受け渡しされる。続
いて各支持アーム206が所定の階層まで上昇され、そ
の駐車区画220のトレー横行台車222の高さよりも
少し上の位置で停止される。次いで、その駐車区画22
0のトレー横行台車222がその横行駆動機構により一
対の横行レール221上を昇降路203まで横行され
る。次いで、各支持アーム206の下降によりトレー1
09が下降されて、今度はトレー109が第2のエレベ
ータ装置204からトレー横行台車222に受け渡しさ
れる。そして横行駆動機構によりトレー横行台車222
が駐車区画220に引き込まれて自動車が格納される。
【0061】次に、自動車の出庫動作について説明す
る。まず自動車を第1の駐車装置100から出庫する場
合は、まずピット111内のトラバーサ300がその搬
送台車312により第1の駐車装置100へ移動され
る。トラバーサ300のトレー昇降装置320により、
トレー支持部331が所定の高さまで上昇される。続い
て、昇降路103において第1のエレベータ装置104
の各支持アーム106が上昇されて、指定の階層から自
動車を載せたトレー109が受け渡しされる。なお、こ
の受け渡し動作については第2の駐車装置200と同じ
あり、第2の駐車装置200の動作説明において詳しく
説明する。続いて、各支持アーム106が下降されて、
トレー109がトラバーサ300に受け渡しされる。次
いでトラバーサ300のトレー支持部331がそのトレ
ー旋回装置330により180°方向に回転され、トレ
ー109が旋回されて、トレー109上の自動車前部が
入出庫口101に向けられる。次いで、トラバーサ30
0のトレー昇降装置320によりトレー109がトレー
待機位置110まで下降される。ここで、その自動車の
乗員が自動車乗入部102に入室して乗車し、自走によ
り、入出庫口101を通じて前進出庫する。
【0062】また、自動車を第2の駐車装置200の、
自動車乗入部202両側の駐車区画210から出庫する
場合、まずピット231内のトラバーサ300がその搬
送台車312により第2の駐車装置200へ移動され
る。続いて、その駐車区画210のトレー横行台車21
2がその横行駆動機構により昇降路203上へ横行され
る。ここでトレー横行台車212は片側一方の車輪21
3Lが駐車区画210と昇降路203との間の横行レー
ル211Lを、片側他方の車輪213Rが駐車区画21
0の横行レール211Rとトラバーサ300に配置され
たトレー横行レール312Rとをそれぞれ走行すること
により移動される。
【0063】次いで、第2のエレベータ装置200の作
動により、4個の支持アーム206が上昇されて、トレ
ー109がトラバーサ300から第2のエレベータ装置
204へ受け渡しされる。続いて昇降路203上のトレ
ー横行台車212がその横行駆動機構により駐車区画2
16に引き込まれる。トレー横行台車212が駐車区画
210に戻されると、トラバーサ300のトレー支持部
331がトレー昇降装置320により所定の高さまで上
昇されるとともに、第2のエレベータ装置204の各支
持アーム206が下降されて、トレー109が第2のエ
レベータ装置204からトラバーサ300のトレー支持
部331上に受け渡しされる。続いてトラバーサ300
が一対のレール311上を第2の駐車装置200から第
1の駐車装置100へ移動した後、トラバーサ300の
トレー支持部331がそのトレー旋回装置330により
90°方向に回転され、トレー109が旋回されて、ト
レー109上の自動車前部が入出庫口101に向けられ
る。次いで、トラバーサ300のトレー昇降装置320
によりトレー109がトレー待機位置110まで下降さ
れる。ここで、その自動車の乗員が自動車乗入部102
に入室して乗車し、自走により、入出庫口101を通じ
て前進出庫する。
【0064】また、自動車を第2の駐車装置200の、
上方の階層の駐車区画220から出庫する場合、まずピ
ット231内のトラバーサ300がその搬送台車312
により第2の駐車装置200へ移動される。トラバーサ
300のトレー昇降装置320により、トレー支持部3
31が所定の高さまで上昇される。続いて、駐車区画2
20のトレー横行台車222がその横行駆動機構により
昇降路203上へ横行される。次いで、第2のエレベー
タ装置204の作動により、4個の支持アーム206が
上昇されて、トレー109がトレー横行台車222から
第2のエレベータ装置204へ受け渡しされる。続いて
昇降路203上のトレー横行台車222がその横行駆動
機構により駐車区画220に引き込まれると、第2のエ
レベータ装置204の各支持アーム206が下降され
て、今度はトレー109が第2のエレベータ装置204
からトラバーサ300のトレー支持部331上に受け渡
しされる。続いてトラバーサ300が一対のレール31
1上を第2の駐車装置200から第1の駐車装置100
へ移動した後、トラバーサ300のトレー支持部331
がそのトレー旋回装置330により90°方向に回転さ
れ、トレー109が旋回されて、トレー109上の自動
車前部が入出庫口101に向けられる。次いで、トラバ
ーサ300のトレー昇降装置320によりトレー109
がトレー待機位置110まで下降される。ここで、その
自動車の乗員が自動車乗入部102に入室して乗車し、
自走により、入出庫口101を通じて前進出庫する。
【0065】このように上記実施例によれば、各エレベ
ータ装置104、204において前後各支持アーム10
6Fと106R、206Fと206Rを相互に異なる形
状にして、第1、第2のエレベータ装置100、200
の相互に隣合う一方の一対のガイドレール105F、2
05Rの各間隔を拡開しているので、機械式駐車装置1
全体を拡大することなしに、トラバーサ300の走行経
路を確保することができる。したがって、自動車の第1
の駐車装置100において自動車乗入部102への自動
車の乗り入れ方向Iに対して、第1、第2のエレベータ
装置104、204への自動車の乗り込み方向P1、P
2を直角に向けて設定することができ、したがって設計
上の自由度を拡大することができる。
【0066】また、トラバーサ300がトレー搬送装置
310と、トレー昇降装置320およびトレー旋回装置
330とを備え、単独でトレー109の搬送、昇降、旋
回の3工程を行い、第1、第2のエレベータ装置10
4、204と、各駐車区画のトレー横行台車に対して連
携するようにしているので、第1の駐車装置100の自
動車乗入部102から選択的に、第1、第2の駐車装置
100、200の各駐車区画へ、自動車の入庫および出
庫を効率良く、円滑に行うことができる。
【0067】なお、本実施例では、第1、第2の各駐車
装置100、200において各駐車区画が昇降路の両側
に形成されたものとして例示しているが、設計上の都合
から、第1、第2の駐車装置100、200の両方また
はいずれか一方において、駐車区画を昇降路の片側に形
成する場合でも、各自動車乗入部に同様な構成を採るこ
とができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0068】また、本実施例では、2機のエレベータ方
式駐車装置を前後縦列に連続して組み合わせたものとし
て例示しているが、左右並列に組み合わせてもよく、ま
た3機以上のエレベータ方式駐車装置を前後縦列または
左右並列に連続して据え付けてもよく、いずれの場合で
も一の駐車装置を第1の駐車装置とし、他の駐車装置を
第2の駐車装置として各自動車乗入部に同様な構成を備
えることにより、同様な作用効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、第1、第2の駐車装置の各エレベータ装置の、第1
の駐車装置から第2の駐車装置への連絡部分に配置され
た支持アームの間隔を対向側の支持アームの間隔よりも
広い寸法に設定することにより、第1、第2のエレベー
タ装置の間に自動車の搬送経路を確保しているので、自
動車乗入部への自動車の乗り入れ方向に対して、第1、
第2のエレベータ装置への自動車の乗り込み方向を共に
直角に向けて設定しても、第1、第2の駐車装置間に自
動車の搬送経路を容易に確保することができるなど、設
計上の自由度を拡大することができ、併せて第1、第2
の駐車装置間にトレー用に適した自動車の搬送装置を設
置することができる。
【0070】また、本発明においては、自動車の搬送装
置にトレーを搬送、昇降、旋回する手段を備え、第1、
第2のエレベータ装置と、各駐車区画のトレー横行台車
との間で連携させているので、第1、第2の駐車装置に
選択的に、自動車乗入部の駐車区画から上方の階層の各
駐車区画まで、自動車の入庫および出庫を効率良く、円
滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における縦列式立体駐車装置
の平面図
【図2】同駐車装置の部分側面図
【図3】同駐車装置のトラバーサの平面図
【図4】同駐車装置のトラバーサの側面部
【図5】同駐車装置のトラバーサの端面図
【図6】同トラバーサのレール端に設置されたオーバー
ランストッパーの側面図
【図7】従来の縦列式立体駐車装置の平面図
【符号の説明】
10 縦列式立体駐車装置 100 第1の駐車装置 101 入出庫口 102 自動車乗入部 103 昇降路 104 第1のエレベータ装置 105 ガイドレール 105F 前側のガイドレール 105R 後側のガイドレール 106 支持アーム 106F 前側の支持アーム 106R 後側の支持アーム 107 昇降杆 108 トレー支持部材 108t 係止突起 109 自動車載置用のトレー 109h 係止凹部 110 トレー待機位置 111 ピット 111K ピット開口部 112 開閉部 112D 開閉板 200 第2の駐車装置 202 自動車乗入部 203 昇降路 204 第2のエレベータ装置 205 ガイドレール 205F 前側のガイドレール 205R 後側のガイドレール 206 支持アーム 206F 前側の支持アーム 206R 後側の支持アーム 208 トレー支持部材 208t 係止突起 210 駐車区画 211 横行レール 211L 一方の横行レール 211R 他方の横行レール 212 トレー横行台車 213 車輪 213L 片側一方の車輪 213R 片側他方の車輪 220 駐車区画 221 横行レール 222 トレー横行台車 223 車輪 230 トレー待機位置 231 ピット 300 トラバーサ 310 トレー搬送装置 311 一対のレール 312 自走式の搬送台車 312F 台車フレーム 312R トレー横行レール 312U ウレタン車輪 312M 駆動モータ 312S ステージ 313 間欠部 314 オーバーランストッパー 315 ショックアブソーバ 316 防振ゴム 317 被衝撃部 320 トレー昇降装置 321 昇降フレーム 322 パワーシリンダユニット 323 昇降アーム 330 トレー旋回装置 331 トレー支持部 331L 縦方向支持部 331S 横方向支持部 332 旋回軸 333 外歯付き旋回軸受 334 駆動ギヤ 335 駆動モータ 340 制御装置 341 防振ゴム I 自動車乗入部への自動車の乗り入れ方向 P1 第1のエレベータ装置への自動車の乗り込み方向 P2 第2のエレベータ装置への自動車の乗り込み方向

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の入出庫口を有する第1の駐車装
    置と、第1の駐車装置に縦列に連続して配置された第2
    の駐車装置とからなり、第1、第2の各駐車装置に、自
    動車の前側を支持する一方の支持アームおよびこの一方
    の支持アームに対して縦列位置関係に対向配置され自動
    車の後側を支持する他方の支持アームと、これらの支持
    アームを昇降案内する4本のガイドレールとを有し、自
    動車を昇降移送するエレベータ装置と、エレベータ装置
    の両側または片側に沿って階層的に形成され、自動車を
    収容する複数の駐車区画とをそれぞれ備えるとともに、
    第1、第2の駐車装置間に自動車の搬送装置を備え、第
    1の駐車装置から入庫した自動車を第1の駐車装置、ま
    たは第2の駐車装置へ搬送して、選択的に格納する縦列
    式立体駐車装置において、 第1、第2の駐車装置に備えた各エレベータ装置の、第
    1の駐車装置から第2の駐車装置への連絡部分に配置さ
    れた支持アームの間隔を対向側の支持アームの間隔より
    も広い寸法に設定することにより、第1、第2の駐車装
    置間に自動車の搬送経路を確保したことを特徴とする縦
    列式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 第1の駐車装置内への自動車の乗り入れ
    方向に対し、第1、第2の駐車装置のエレベータ装置へ
    の自動車の乗り込み方向がほぼ直角に向けて設定されて
    いる請求項1記載の縦列式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 自動車の搬送装置が、第1、第2の駐車
    装置間に連通して形成されたピット内を走行可能に配置
    された搬送台車と、搬送台車上に配置され、自動車を昇
    降する昇降装置および自動車を旋回する旋回装置とを備
    えている請求項1または2記載の縦列式立体駐車装置。
  4. 【請求項4】 搬送台車に第1の駐車装置の自動車乗入
    部でピット開口部を閉塞可能なステージを備えている請
    求項3記載の縦列式立体駐車装置。
  5. 【請求項5】 搬送台車上に制御装置を併せて搭載さ
    れ、制御装置が防振ゴムを介在して固定されている請求
    項3または4記載の縦列式立体駐車装置。
  6. 【請求項6】 搬送台車が、その車輪にウレタン車輪が
    用いられ、ピット底部に敷設されたレール上を走行する
    請求項3から5のいずれかに記載の縦列式立体駐車装
    置。
  7. 【請求項7】 レールの始端および終端に搬送台車のオ
    ーバーランストッパーとして、ショックアブソーバーが
    配置され、ショックアブソーバの衝接面に防振ゴムを一
    体的に設けている請求項3から6のいずれかに記載の縦
    列式立体駐車装置。
  8. 【請求項8】 第1、第2の駐車装置間のピット上に各
    自動車乗入部を仕切る開閉部を備えている請求項3から
    7のいずれかに記載の縦列式立体駐車装置。
  9. 【請求項9】 自動車を自動車載置用のトレーを介して
    格納する請求項1から8のいずれかに記載の縦列式立体
    駐車装置。
  10. 【請求項10】 各駐車区画にトレーを支持可能なトレ
    ー横行台車が各駐車区画とエレベータ装置の昇降路との
    間を横行可能に配置され、自動車乗入部の駐車区画に配
    置されたトレー横行台車にあっては片側一方の車輪が片
    側他方の車輪に対して下方に軸支された専用の台車が用
    いられている請求項9記載の縦列式立体駐車装置。
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