JPH11222268A - カップ状容器 - Google Patents

カップ状容器

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JPH11222268A
JPH11222268A JP1981298A JP1981298A JPH11222268A JP H11222268 A JPH11222268 A JP H11222268A JP 1981298 A JP1981298 A JP 1981298A JP 1981298 A JP1981298 A JP 1981298A JP H11222268 A JPH11222268 A JP H11222268A
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JP
Japan
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cup
shaped container
synthetic resin
sheet
film
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JP1981298A
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English (en)
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Minoru Nagae
実 永江
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カップ状容器のフランジ部に直接口を付けて飲
む場合に、フランジ部の表面の口の当たる部分に凝集剥
離によるざら付きが残らないようにするとともにフラン
ジ部の形状を角丸にすることによって飲み易くすること
にある。 【解決手段】シート状蓋材Aの外周端部2をカップ状容
器本体Bの上端部に成型融着して取り付けた熱可塑性合
成樹脂製のフランジ部14に剥離可能に融着シールして
密封状態に施蓋したカップ状容器において、前記フラン
ジ部14上端の外周端縁部に沿って曲率半径Rの角丸形
状部14aを備え、前記シート状蓋材Aの外周端部2を
前記フランジ部14の上端内周面に沿って設けた段差部
15の段差面15a、又は前記フランジ部14の内周面
14bに剥離可能に融着シールして密封状態に施蓋され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製又
は紙を主体とする紙製のカップ状容器又はプラスチック
製骨材により補強した紙製のカップ状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカップ状容器は、その開口部がシ
ート状蓋材によって密封状態に施蓋することによって液
体状若しくは固体状の内容物の密封包装容器として使用
されている。
【0003】従来のカップ状容器に使用されるシート状
蓋材は、合成樹脂製フィルム(若しくは合成樹脂製シー
ト)、紙、アルミニウム箔、又はこれらの複合材料が使
用され、カップ状容器本体の上端部に成型融着した熱可
塑性合成樹脂製のフランジ部の外周に対応した形状に打
ち抜き形成して、その蓋材の裏面には熱接着性と易剥離
性を備えた熱接着層が形成されている。
【0004】そして、上記蓋材は、カップ状容器本体の
熱可塑性合成樹脂製のフランジ部に被せ、前記蓋材の熱
接着性と易剥離性を備えた熱接着層と前記フランジ部と
を重ね合わせて加熱加圧し、容易剥離開封可能に融着す
ることにより密封状態に施蓋されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ジュースな
どの飲料を密封包装した上記カップ状容器をフランジ部
からシート状蓋材を剥離して開封し、そのカップ状容器
のフランジ部に直接口を付けて飲む場合に、蓋材を剥離
した前記フランジ部の表面に凝集剥離によるざら付きが
残っていたりすると、口元に違和感を感じる場合があ
り、また、カップ状容器フランジ部の上部外周端縁が角
張っていると、そのフランジ部に直接口を付けて飲む場
合に飲み難いものである。
【0006】本発明の目的は、カップ状容器のフランジ
部に直接口を付けて飲む場合に、フランジ部の表面の口
の当たる部分に凝集剥離によるざら付きが残らないよう
にするとともに、フランジ部の形状を角丸にすることに
よって飲み易くすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
シート状蓋材Aの外周端部2をカップ状容器本体Bの上
端部に成型融着して取り付けた熱可塑性合成樹脂製のフ
ランジ部14に剥離可能に融着シールして密封状態に施
蓋したカップ状容器において、前記シート状蓋材Aが平
坦状であって、前記フランジ部14上端の外周端縁部に
沿って曲率半径Rの角丸形状部14aを備え、前記シー
ト状蓋材Aの外周端部3を前記フランジ部14上端部の
内周面に沿って設けた段差部15の段差面15aに剥離
可能に融着シールして密封状態に施蓋されていることを
特徴とするカップ状容器である。
【0008】次に本発明の第2の発明は、シート状蓋材
Aの外周端部2をカップ状容器本体Bの上端部に成型融
着して取り付けた熱可塑性合成樹脂製のフランジ部14
に剥離可能に融着シールして密封状態に施蓋したカップ
状容器において、前記シート状蓋材Aが側面部16と底
面部17とを備えた凹陥状であって、前記フランジ部1
4上端の外周端縁部に沿って曲率半径Rの角丸形状部1
4aを備え、該シート状蓋材Aの側面部16上端の外周
端部2を前記フランジ部14の内周面14bに剥離可能
に融着シールして密封状態に施蓋されていることを特徴
とするカップ状容器である。
【0009】また本発明は、上記第2の発明のカップ状
容器において、前記凹陥状のシート状蓋材Aは、その表
面に備えた熱可塑性合成樹脂面にインジェクションによ
り剥離不能に接合成型された開蓋プルリング7を備える
カップ状容器である。
【0010】また本発明は、上記第2の発明のカップ状
容器において、前記開蓋プルリング7は、凹陥状のシー
ト状蓋材Aの表面に備えた熱可塑性合成樹脂面にインジ
ェクションにより剥離不能に接合成型された熱可塑性合
成樹脂製のリング状支持部7bを介して接合成型されて
いるカップ状容器である。
【0011】また本発明は、上記第1の発明又は第2の
発明のカップ状容器において、前記平坦状又は凹陥状の
シート状蓋材Aが、紙基材5を中間層とする裏面に易剥
離層を備えた合成樹脂製フィルム1により構成されるカ
ップ状容器である。
【0012】また本発明は、上記第1の発明又は第2の
発明のカップ状容器において、前記合成樹脂製フィルム
1が、ポリオレフィン樹脂フィルム/紙基材/ガスバリ
ア性フィルム/熱接着性及び易剥離性フィルムをこの順
に積層ラミネートしたフィルムであるカップ状容器であ
る。
【0013】また本発明は、上記第1の発明又は第2の
発明のカップ状容器において、前記合成樹脂製フィルム
1が、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロンのうちのいずれかの合成樹脂フィルム/紙
基材/ガスバリア性フィルム/熱接着性及び易剥離性フ
ィルムをこの順に積層ラミネートしたフィルムであるカ
ップ状容器である。
【0014】また本発明は、上記第1の発明又は第2の
発明のカップ状容器において、前記ガスバリア性フィル
ムが、EVOH、CN、KCN、KNyなどの合成樹脂
フィルム、又は金属蒸着PETフィルム若しくはセラミ
ック蒸着PETフィルム、又はアルミニウム箔であるカ
ップ状容器である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のカップ状容器を、発明の
実施の形態にしたがって以下に詳細に説明する。
【0016】[第1の発明]図1は第1の発明のカップ
状容器の側断面図であって、シート状蓋材Aをカップ状
容器本体Bの上部開口部に被覆した状態を示す。
【0017】図示するようにシート状蓋材Aは、合成樹
脂製フィルム1(若しくは合成樹脂製シート)により形
成され、該合成樹脂製フィルム1の外周端部2が、カッ
プ状容器本体Bの筒状側板部11の上端部13に射出成
型により取り付けられたリング状フランジ部14の上端
全内周面に形成された段差部15内に嵌合状態に重ね合
わせられて、高周波加熱若しくは超音波加熱(又は電熱
ヒーター加熱)と圧着とにより密封状態で接着シールさ
れている。
【0018】上記シート状蓋材Aは、打ち抜き加工によ
りカップ状容器本体Bのリング状フランジ部14の上端
全内周面に形成された段差部15内に嵌合できる形状に
一致した平面形状サイズに裁断されている。
【0019】上記第1の発明のカップ状容器において
は、前記シート状蓋材Aが、その上面とフランジ部14
の上面が互いに面一となっていてもいなくてもいずれで
もよいが、図1に示すようにフランジ部14側に接着シ
ールされるシート状蓋材Aの外周端部2はカップ状容器
本体Bのフランジ部14の段差部15内に収まって接着
シールされていて、シート状蓋材Aの外周端部2は、少
なくとも段差部15より外側のフランジ部14の上周面
及び外周面には接着シールされていないものである。
【0020】上記第1の発明のカップ状容器におけるカ
ップ状容器本体Bのリング状フランジ部14は、図1の
側断面図に示すように、平面視における真円筒形状又は
楕円筒形状又は四角筒形状又は角丸四角筒形状など筒状
側板部11、底板部12からなるカップ状容器本体Bを
インサートインジェクション用金型内に配置して、容器
本体Bの筒状側板部11の上端部13に熱可塑性合成樹
脂(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレートなど)による溶融樹脂を射出することによ
り、上端部13全周に沿う形状に接着シール状態で取り
付けられるとともに、そのフランジ部14の上端全内周
面に段差部15が成型加工されている。
【0021】なお、フランジ部14の上面と段差部15
の段差面15aとの高低差は、少なくともフランジ部1
4に接着シールするシート状蓋材Aの接着シール位置の
確認ができる程度の高低差であればよく、その他にシー
ト状蓋材Aの厚さ程度の高低差であってもよいし、ある
いはそれよりも大きい高低差であってもよい。
【0022】また、上記カップ状容器本体Bのリング状
フランジ部14は、図1の側断面図に示すように、少な
くとも該フランジ部14上端の外周端縁部に沿って、曲
率半径Rの角丸形状部14aが設けられている。この曲
率半径Rの値は、例えば2mm〜10mm程度が適当で
ある。
【0023】図2(a)はシート状蓋材Aの一例を示す
平面図であり、シート状蓋材Aは合成樹脂製フィルム1
により形成され、該フィルム1の外周端縁に沿って内側
に、カップ状容器本体Bのフランジ部14の段差部15
内に嵌合して重ね合わせられる所定幅の外周端部2を備
えていて、該外周端部2より内側全領域における合成樹
脂製フィルム1の中間層には紙基材5が積層ラミネート
されている。
【0024】図2(b)はシート状蓋材Aの一例を示す
側断面図であり、シート状蓋材Aを形成する合成樹脂製
フィルム1は、順に表面側に合成樹脂フィルム3と、中
間層に紙基材5と、容器内面側にガスバリア性のある合
成樹脂フィルム4と、熱接着性と易剥離性とを兼ね備え
た合成樹脂フィルム6とを積層ラミネートしたフィルム
又はシートであり、中間層の紙基材5は該合成樹脂製フ
ィルム1の外周端部2より内側全領域に設けられてい
る。なお、前記紙基材5は、合成樹脂製フィルム1の外
周端部2の領域を含めて全領域に亘って積層されていて
もよい。
【0025】前記合成樹脂製フィルム1を構成する各層
の厚さは、例えば合成樹脂フィルム3が80〜120μ
m、紙基材5が200〜250g/m2 、ガスバリア性
の合成樹脂フィルム4が20〜50μm、熱接着性と易
剥離性とを兼ね備えた合成樹脂フィルム6が30〜80
μm程度である。
【0026】上記合成樹脂製フィルム1は、その両面の
合成樹脂フィルム3、4が透明であっても、合成樹脂製
フィルム1は中間層が紙基材5であるため不透明であ
り、よって遮光性のある蓋材Aが得られるとともに、前
記紙基材5に適宜に印刷を施すことによって、容器内容
物の銘柄表示や内容表示などを行うことができる。
【0027】合成樹脂製フィルム1の表面の合成樹脂フ
ィルム3には、例えば無延伸ポリプロピレンフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムなどを使用し、内面の合成樹脂フィルム4には、
例えば無延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなど、又
はガスバリア性のあるエチレン−ビニルアルコール(E
VOH)、KCN、CN、KNy、アルミニウム蒸着ポ
リエチレンテレフタレートフィルム、セラミック(酸化
珪素などの無機酸化物)蒸着ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、合成樹脂フィルムフィルムを使用すること
ができる。
【0028】また、前記合成樹脂フィルム4の裏面側に
積層する熱接着性と易剥離性とを兼ね備えた合成樹脂フ
ィルム6(又は合成樹脂コーティング層)には、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂のうちのいずれかの樹脂中に、適量のポリ
ブテン樹脂(炭素数4のモノマーによるポリブテン−
1)をブレンドして凝集破壊を起こし易くした熱可塑性
合成樹脂であって、熱溶融による接着シール性(シーラ
ント性)と、凝集破壊による易剥離性とを兼ね備えたイ
ージーピールオフ性のある合成樹脂又はフィルムを使用
する。また、その他に、熱接着性と易剥離性とを兼ね備
えた合成樹脂フィルム6として、例えばCF9501A
(東レ(株)製)を使用することができる。
【0029】上記蓋材Aに使用する合成樹脂製フィルム
1の具体例としては、例えば、表面側の合成樹脂フィル
ム3にポリプロピレン100μm、内面側のガスバリア
性の合成樹脂フィルム23にKCN30μm、中間層の
紙基材5に両面ポリエチレンコート紙230g/m2
熱接着性と易剥離性とを兼ね備えた合成樹脂フィルム6
にCF9501A(50μm;東レ(株)製)を使用
し、ポリプロピレン100μm/紙基材230g/m2
/KCN30μm/CF9501A50μmをこの順に
積層ラミネートした合成樹脂製フィルム1である。
【0030】上記シート状蓋材Aにより密封状態で施蓋
された本発明のカップ状容器を開封する際は、易剥離可
能にフランジ部14の段差部15に接着シールされてい
るシート状蓋材Aを、その一端部のプルタブ1aを上方
に引っ張り上げながら、フランジ部14の段差部15か
ら剥離することによって開封される。
【0031】[第2の発明]図3は第2の発明のカップ
状容器の側断面図であって、凹陥状のシート状蓋材Aを
カップ状容器本体Bの上部開口部に被覆した状態を示
す。
【0032】図示するように凹陥状のシート状蓋材A
は、合成樹脂製フィルム1(若しくは合成樹脂製シー
ト)により形成され、該シート状蓋材Aは、合成樹脂製
フィルム1を絞り成型することにより、側面部16と底
面部17とにより構成されるものである。
【0033】凹陥状のシート状蓋材Aは、その側面部1
6の外周面(又はその上部外周面)に相当する蓋材Aの
外周端部2が、カップ状容器本体Bの筒状側板部11の
上端部13に射出成型により取り付けられたリング状フ
ランジ部14の内周面14b(傾斜する内周面、又は略
垂直に近い内周面)に重ね合わせられて、高周波加熱若
しくは超音波加熱(又は電熱ヒーター加熱)と圧着とに
より密封状態で接着シールされている。
【0034】上記凹陥状のシート状蓋材Aは、打ち抜き
加工によりカップ状容器本体Bのリング状フランジ部1
4の上端全内周径よりも多少大きい径に裁断され、その
後に凹陥状に絞り成型されているものである。
【0035】上記第2の発明のカップ状容器において
は、図3に示すようにフランジ部14側に接着シールさ
れる凹陥状のシート状蓋材Aの外周端部2はカップ状容
器本体Bのフランジ部14の内周面14bに収まって接
着シールされていて、シート状蓋材Aの外周端部2は、
少なくともフランジ部14の内周面14bより外側のフ
ランジ部14の上周面及び外周面には接着シールされて
いないものである。
【0036】上記第2の発明のカップ状容器におけるカ
ップ状容器本体Bのリング状フランジ部14は、前述の
第1の発明と同様に、カップ状容器本体Bをインサート
インジェクション用金型内に配置して、容器本体Bの筒
状側板部11の上端部13に熱可塑性合成樹脂(ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート
など)による溶融樹脂を射出することにより、上端部1
3全周に沿う形状に接着シール状態で取り付けられると
ともに、そのフランジ部14の上端外周端縁に曲率半径
Rの角丸形状部14aが成型加工されている。この曲率
半径Rの値は、例えば2mm〜10mm程度が適当であ
る。
【0037】図4は、上記第2の発明のカップ状容器の
他の実施の形態であり、前記凹陥状のシート状蓋材Aに
は、その表面に備えた熱可塑性合成樹脂面にインジェク
ションにより剥離不能に指掛け孔7aを備えた開蓋プル
リング7が接合成型されている。
【0038】図5は、上記第2の発明のカップ状容器の
他の実施の形態を示す凹陥状のシート状蓋材Aの上面図
であり、前記凹陥状のシート状蓋材Aの表面に接合成型
される開蓋プルリング7は、該シート状蓋材Aの表面の
熱可塑性合成樹脂面に、インジェクションにより剥離不
能に接合成型された熱可塑性合成樹脂製のリング状支持
部7bを介して接合成型されているものである。
【0039】
【作用】本発明の第1の発明又は第2の発明のカップ状
容器は、カップ状容器本体Bのフランジ部14上端の外
周端縁部に沿って曲率半径Rの角丸形状部14aを備え
ているので、開封したカップ状容器のフランジ部14に
外側から直接口を付けて飲んだ際に、フランジ部14の
角張った感触が口元に伝わることがなく、フランジ部1
4は口元に丸味のある飲みやすい感触を与える作用があ
る。
【0040】また第1の発明のカップ状容器は、カップ
状容器本体Bの熱可塑性合成樹脂製のリング状フランジ
部14の内周側にある段差部15内の段差面15aにシ
ート状蓋材Aの外周端部2が熱融着により易剥離(開
封)可能に接着シールされて施蓋されていて、該フラン
ジ部14の段差部15の段差面15aからシート状蓋材
Aを剥離することにより開封されるものである。
【0041】このように第1の発明における前記シート
状蓋材Aは、カップ状容器本体Bのフランジ部14の内
周側にある段差部15内に収まり、互いに接着シールさ
れているため、シート状蓋材Aを段差部15の段差面1
5aより剥離して開封した際に、剥離による熱接着性と
易剥離性の合成樹脂層の凝集破壊によるざら付きは、少
なくともフランジ部14の上周面及び外周面には発生す
ることがない。
【0042】また第2の発明のカップ状容器は、カップ
状容器本体Bの熱可塑性合成樹脂製のリング状フランジ
部14の内周面14bにシート状蓋材Aの外周端部2が
熱融着により易剥離(開封)可能に接着シールされて施
蓋されていて、該フランジ部14の内周面14bからシ
ート状蓋材Aを剥離することにより開封されるものであ
る。
【0043】このように第2の発明における前記シート
状蓋材Aは、カップ状容器本体Bのフランジ部14の内
周面14b内に収まり、互いに接着シールされているた
め、シート状蓋材Aを内周面14bより剥離して開封し
た際に、剥離による熱接着性と易剥離性の合成樹脂層の
凝集破壊によるざら付きは、少なくともフランジ部14
の上周面及び外周面には発生することがない。
【0044】このように、第1又は第2の発明のカップ
状容器は、ジュースなどの飲料を密封包装した本発明の
カップ状容器を、シート状蓋材Aを剥離して開封し、フ
ランジ部14の表面に直接口を付けて飲んだ場合に、フ
ランジ部14の上周面及び外周面にはざら付きが発生せ
ず、従来のようなざら付きによる違和感を感じることな
く飲用に供することができるものである。
【0045】
【発明の効果】本発明の第1の発明又は第2の発明のカ
ップ状容器は、シート状蓋材を剥離開封してカップ状容
器のフランジ部に直接口を付けて飲んだ際に、そのフラ
ンジ部は、口元に曲率半径Rの丸味のある飲みやすい感
触を与えることができるとともに、そのフランジ部にシ
ート状蓋材の剥離開封によるざら付き感が残らず、違和
感を感じることなく飲用に供することができる効果があ
り、またカップ状容器の蓋材として遮光性のある紙基材
あるいはアルミ箔などを使用しているため、紫外線や赤
外線など外光の進入による内容物の変質を防ぐことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のカップ状容器の側断面図。
【図2】(a)は、第1の発明のカップ状容器に使用す
る平坦状のシート状蓋材の平面図、(b)は、その側断
面図。
【図3】第2の発明のカップ状容器の側断面図。
【図4】第2の発明のカップ状容器の他の実施の形態を
示す側断面図。
【図5】第2の発明のカップ状容器のその他の実施の形
態を示す凹陥状のシート状蓋材の上面図。
【符号の説明】
A…シート状蓋材 B…カップ状容器本体 1…合成樹脂製フィルム 1a…プルタブ 2…外周端
部 3…表面側の合成樹脂フィルム 4…内面側の合成樹脂
フィルム 5…紙基材 6…熱接着性と易剥離性とを備えたイージ
ーピールオフ層 11…カップ状容器の側面部(胴部) 12…底面部
13…上端部 14…リング状フランジ部 14a…角丸形状部 14
b…内周面 15…段差部 15a…段差面 16…側面部 17…
底面部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状蓋材Aの外周端部2をカップ状容
    器本体Bの上端部に成型融着して取り付けた熱可塑性合
    成樹脂製のフランジ部14に剥離可能に融着シールして
    密封状態に施蓋したカップ状容器において、前記シート
    状蓋材Aが平坦状であって、前記フランジ部14上端の
    外周端縁部に沿って曲率半径Rの角丸形状部14aを備
    え、前記シート状蓋材Aの外周端部3を前記フランジ部
    14上端部の内周面に沿って設けた段差部15の段差面
    15aに剥離可能に融着シールして密封状態に施蓋され
    ていることを特徴とするカップ状容器。
  2. 【請求項2】シート状蓋材Aの外周端部2をカップ状容
    器本体Bの上端部に成型融着して取り付けた熱可塑性合
    成樹脂製のフランジ部14に剥離可能に融着シールして
    密封状態に施蓋したカップ状容器において、前記シート
    状蓋材Aが側面部16と底面部17とを備えた凹陥状で
    あって、前記フランジ部14上端の外周端縁部に沿って
    曲率半径Rの角丸形状部14aを備え、該シート状蓋材
    Aの側面部16上端の外周端部2を前記フランジ部14
    の内周面14bに剥離可能に融着シールして密封状態に
    施蓋されていることを特徴とするカップ状容器。
  3. 【請求項3】前記凹陥状のシート状蓋材Aは、その表面
    に備えた熱可塑性合成樹脂面にインジェクションにより
    剥離不能に接合成型された開蓋プルリング7を備える請
    求項2記載のカップ状容器。
  4. 【請求項4】前記開蓋プルリング7は、凹陥状のシート
    状蓋材Aの表面に備えた熱可塑性合成樹脂面にインジェ
    クションにより剥離不能に接合成型された熱可塑性合成
    樹脂製のリング状支持部7bを介して接合成型されてい
    る請求項3記載のカップ状容器。
  5. 【請求項5】前記平坦状又は凹陥状のシート状蓋材A
    が、紙基材5を中間層とする裏面に易剥離層を備えた合
    成樹脂製フィルム1により構成される請求項1乃至請求
    項4記載のカップ状容器。
  6. 【請求項6】前記合成樹脂製フィルム1が、ポリオレフ
    ィン樹脂フィルム/紙基材/ガスバリア性フィルム/熱
    接着性及び易剥離性フィルムをこの順に積層ラミネート
    したフィルムである請求項5記載のカップ状容器。
  7. 【請求項7】前記合成樹脂製フィルム1が、ポリカーボ
    ネート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンのうち
    のいずれかの合成樹脂フィルム/紙基材/ガスバリア性
    フィルム/熱接着性及び易剥離性フィルムをこの順に積
    層ラミネートしたフィルムである請求項5記載のカップ
    状容器。
  8. 【請求項8】前記ガスバリア性フィルムが、EVOH、
    CN、KCN、KNyなどの合成樹脂フィルム、又は金
    属蒸着PETフィルム若しくはセラミック蒸着PETフ
    ィルム、又はアルミニウム箔である請求項6又は請求項
    7記載のカップ状容器。
JP1981298A 1998-01-30 1998-01-30 カップ状容器 Pending JPH11222268A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011502889A (ja) * 2007-11-05 2011-01-27 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム 食品注出パッケージ用の繰返し閉止可能な開口装置
JP2011073701A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Toppan Printing Co Ltd 漏斗パーツ並びにこれを用いた包装容器及びパッケージ

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