JPH11222262A - 食品包装材 - Google Patents

食品包装材

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JPH11222262A
JPH11222262A JP2336098A JP2336098A JPH11222262A JP H11222262 A JPH11222262 A JP H11222262A JP 2336098 A JP2336098 A JP 2336098A JP 2336098 A JP2336098 A JP 2336098A JP H11222262 A JPH11222262 A JP H11222262A
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JP
Japan
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film
aluminum foil
thickness
packaging
polystyrene
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JP2336098A
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English (en)
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Yukiya Saho
幸也 佐保
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢があり見栄え(美粧性)が良好で、かつ
適度な折れ性を有し包装適性の良好なキャラメル包装用
食品包装材を提供する。 【解決手段】 厚さ5〜50μmのアルミ箔と、厚さ1
0〜40μmのポリスチレンフィルムが積層されたキャ
ラメル包装用食品包装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、菓子等の食品類を
個々にキャラメル包装するための、アルミ箔を基材とす
る包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】あめ玉、粒ガムなどの菓子等を、一つ一
つ個々にキャラメル包装する包装材として、金属光沢を
活かして美飾性の高いアルミ箔を基材とする包装材が使
用されている。このアルミ箔を基材とする包装材におい
て、包装材の意匠性をさらに高めるために包装材へ印刷
する。アルミ箔は、ある程度の印刷適性を有してはいる
が、プラスティックフィルムに比べて印刷適性は落ち
る。このため、意匠性を付与するためには、印刷したプ
ラスティックフィルムをアルミ箔に積層するという手段
がとられている。
【0003】また、アルミ箔はある程度の耐食性は有し
ているが、蜂蜜、シロップやリンゴ酸などには部分的に
溶解する性質があるため、これらが含まれる食品類に直
接接する時には、食品類の味覚に悪い影響を与えたり変
色をもたらす場合がある。このため、アルミ箔を基材と
する包装材の食品側へはプラスティックフィルムを積層
して耐食性を改善している。アルミ箔に積層するフィル
ムとしては、セロファンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロン
フィルム等が使われている。
【0004】しかしながら、セロファンフィルムは吸湿
によるフィルム寸法の変化が大きいため、印刷時に大き
な印刷ピッチずれが生じ、印刷の仕上がり感が悪いとい
う問題がある。プロピレンフィルムを積層したものは、
光沢が悪く、このため包装材として見栄え(美粧性)が
悪いといった問題がある。また、ポリエチレンテレフタ
レートフィルムやナイロンフィルムを積層したものは、
素材の曲げ弾性(腰)が高すぎるため、食品類を個々に
キャラメル包装する際、折り曲げた部分が元に戻ってし
まい、意図する包装ができないといった問題点がある。
なお、一般にキャラメル包装といわれる包装は、物品を
包装材で包み込み、包装材の端部を折り曲げて包装する
方法で、具体的には、キャラメルやあめ玉などに適用さ
れ、後記の図1〜5に示すようなものが例示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、あめ玉や粒
ガム等の菓子類を個々にキャラメル包装する際に、光沢
があり見栄え(美粧性)がよく、かつ、キャラメル包装
時に適度な折れ曲げ性を有する食品包装材を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討の結果、本発明をなすに至っ
た。すなわち、本発明は、厚さ5〜50μmのアルミ箔
と、厚み10〜40μmのポリスチレンフィルムが積層
されたキャラメル包装用食品包装材である。以下、本発
明を詳しく説明する。本発明が、従来技術と最も相違す
るところは、厚み10〜40μmのポリスチレンフィル
ムをアルミ箔に積層したものをキャラメル包装用食品包
装材として用いることである。上記従来技術と相違する
ところの本発明の構成要件の役割は、光沢があり見栄え
(美粧性)がよく、キャラメル包装する際に適度な折れ
性を有するという優れた効果を奏することである。
【0007】本発明で使用するアルミ箔は、JIS41
60によるアルミニウムおよびアルミニウム合金箔の示
される部類の中の1N30がより好ましい。アルミ箔の
厚みは、5〜50μmであり、より好ましくは6〜40
μmである。5μm未満ではアルミ箔の強度が十分でな
く、50μmより厚いと積層フィルムの曲げ強度が大き
すぎ、キャラメル包装することができない。
【0008】本発明で使用するポリスチレンフィルム
は、スチレン系重合体からなるフィルムである。スチレ
ン系重合体は、一般には汎用ポリスチレン(GPPS)
が用いられる。また、衝撃強度を高めるため、1〜30
重量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体を用い
たり、ある程度の滑りを与えるために0.1〜20重量
%の耐衝撃性ポリスチレンを加えたりしてもよい。ま
た、滑り性を改良するために0.1〜1重量%の有機粒
子、無機粒子を加えたものでもよい。
【0009】本発明で使用するポリスチレンフィルムに
は、上記の他、離型剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、着色剤、可塑剤、オリゴマー、その他慣用の添
加剤などを、本発明の効果を損なわない範囲内で混合し
たものでも良い。ポリスチレンフィルムの厚みは10〜
40μmが好ましく、より好ましくは15〜30μmで
ある。10μm未満のものはフィルム強度が十分でな
く、40μmより厚いものは積層フィルムの腰が強す
ぎ、あめ玉や粒ガム等をキャラメル包装する際に折り曲
げた部分が元に戻ってしまう。
【0010】ポリスチレンフィルムは、上記樹脂をイン
フレーション法やテンター法により製膜して得られる
が、少なくとも一軸に延伸配向したもの、例えば二軸延
伸フィルムがより好ましい。延伸配向は加熱収縮応力に
より表現されるが、その加熱収縮応力(以下、ORSと
いう)は1kg/cm2 〜60kg/cm2 がより好ま
しく、さらにより好ましくは2kg/cm2 〜50kg
/cm2 である。1kg/cm2 未満ではフィルムの配
向が十分でないためにフィルム強度が弱くなる場合があ
り、60kg/cm2 より大きいものは、ポリスチレン
フィルムの製法に複雑な工程を要するなど製膜加工が難
しい場合がある。
【0011】アルミ箔とポリスチレンフィルムとの積層
時の接着性を上げるため、ポリスチレンフィルム表面を
放電加工により親水化処理することができる。また、ア
ンカーコート剤を、アルミ箔側またはスチレン側の少な
くとも一方に塗布しておくことができる。アンカーコー
ト剤は、ウレタン系、イミン系、ブタジエン系等のコー
ト剤があるが、ポリスチレンフィルムに塗布するアンカ
ーコート剤は、希釈剤となる有機溶剤によりポリスチレ
ンフィルムが侵されるため、アルコール系、水系の希釈
溶剤を使用するアンカーコート剤が好ましい。また、包
装時に静電気による障害がある場合には、ポリスチレン
フィルムへ帯電防止剤を練り込んだり、フィルム表面へ
帯電防止剤を塗布するといった帯電防止処理をすること
ができる。
【0012】アルミ箔にポリスチレンフィルムを積層す
る方法としては、ウエットラミネート方法、ドライラミ
ネート方法、ホットメルトラミネート方法、押し出しラ
ミサンドラミネート方法などいずれの方法を採用しても
よい。ドライラミネート方法では、接着剤に含まれる溶
剤や添加剤によりポリスチレンフィルムが侵される場合
があるので、アルコール系や水系溶剤を主体とする接着
剤を選んだり、ある程度溶剤を飛散させた後に積層する
などの配慮が必要である。また、積層後、エンボス加工
と言われる凹凸模様をつける加工をする事ができる。こ
れは、凹凸模様を施した鋼性ロールとペーパーロールな
どの間にアルミ箔あるいは積層フィルムを通し、ロール
間圧力によって型付けを連続的に行う方法であり、独特
の高級感ある仕上がりを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳細
に説明する。なお、本発明における評価方法は以下の通
りである。 [加熱収縮応力(ORS)]ASTM−D1504に準
じ、フィルムのビカット軟化点温度+30℃の温度のシ
リコン浴中でのピーク応力値より求めた。
【0014】[光沢]ASTM−D−2457に準じ、
フィルム部分の光沢を45度−45度にて求め、光沢値
160以上を合格レベルとした。 [折り曲げ性]実施例、比較例で試作した積層フィルム
を縦50mm横50mmに切り出し、あめ玉に見立てた
縦20mm横15mm高さ5mmのガラス片を、フィル
ム面がガラス片の側になるようにして、手により図1の
ようにキャラメル包装する。キャラメル包装時、図2の
ようにガラス片の上部と接するフィルムを90度の角度
で折り曲げ、24時間放置した後、折り曲げた部分の角
度(3)を測定した。折り曲げた部分が戻り、角度が7
0度未満になったものを不合格とした。
【0015】
【実施例1】ポリスチレンフィルムとして「OPSフィ
ルムGM」(旭化成工業(株)製、二軸延伸ポリスチレ
ンフィルム:厚さ20μm、縦方向ORS=15kg/
cm 2 、横方向ORS=7kg/cm2 )を用い、積層
面を放電処理し、ブタジエン系アンカーコート剤「EL
−451」(東洋モートン(株)製)を、乾燥塗布量で
40mg/m2 となるように塗布し乾燥した。アルミ箔
は「SA30」(住友軽金属(株)製:厚さ7μm)を
使用した。
【0016】二軸延伸ポリスチレンフィルムとアルミ箔
を、「セイカボンドA−342、C−60」(大日精化
(株)製)を用い、ドライラミネートして積層フィルム
を得た。これを評価した結果、表1に示すように、光沢
値が高く見栄えが良好で、かつ折り曲げ性もよく包装性
が優れているものであった。
【0017】
【実施例2】汎用ポリスチレン「スタイロン685」
(旭化成工業(株)製)をテンターで製膜し、厚み15
μm、縦方向ORS=36kg/cm2 、横方向ORS
=22kg/cm2 を有する二軸延伸ポリスチレンフィ
ルムを試作し、積層面を放電処理し、ブタジエン系アン
カーコート剤「EL−451」(東洋モートン(株)
製)を、乾燥塗布量で40mg/m2 となるように塗布
し乾燥した。
【0018】試作した二軸延伸ポリスチレンフィルム
と、アルミ箔「SA30」(住友軽金属(株)製:厚さ
15μm)を、ホットメルトラミネート接着剤「トプコ
R692」(東洋ペテロライト(株)製)を使い、ホッ
トメルトラミネートして積層フィルムを得た。これを評
価した結果、表1に示すように、光沢が高く見栄えが良
好で、かつ折れ曲げ性が良好で包装性が優れているもの
であった。
【0019】
【実施例3】汎用ポリスチレン「スタイロン685」
(旭化成工業(株)製)80重量%とスチレン−ブタジ
エンブロック共重合体「アサフレックス810」(旭化
成工業(株)製)20重量%の混合樹脂をテンターで製
膜して得られたフィルム(厚み30μm、縦方向ORS
=5kg/cm2 、横方向ORS=0kg/cm2 )を
用いる以外は、実施例1と同様にしてラミネートし積層
フィルムを得た。これを評価した結果、表1に示すよう
に、光沢が高く見栄えが良好で、かつ折れ曲げ性もよく
包装性が優れているものであった。
【0020】
【比較例1】汎用ポリスチレン「スタイロン685」
(旭化成工業(株)製)をテンターで製膜し、厚み50
μm、縦方向ORS=16kg/cm2 、横方向ORS
=8kg/cm2 を有する二軸延伸ポリスチレンフィル
ムを試作し、実施例1と同様にドライラミネートして積
層フィルムを得た。これを評価した結果、表1に示すよ
うに、光沢が高く見栄えが良好なものの、折れ曲げ性が
悪く包装性が劣るものであった。
【0021】
【比較例2】実施例1のポリスチレンフィルムに代え、
ポリプロピレンフィルム「OPU−1」(東セロ(株)
製:厚み20μm)を用い、実施例1と同様にドライラ
ミネートして積層フィルムを得た。これを評価した結
果、表1に示すように、折れ曲げ性は良好なものの、光
沢が低く見栄えの劣るものであった。
【0022】
【比較例3】実施例1のポリスチレンフィルムに代え、
ポリエステルフィルム「S−25NC」(ユニチカ
(株)製:厚み20μm)を用い、実施例1と同様にド
ライラミネートして積層フィルムを得た。これを評価し
た結果、表1に示すように、光沢が高く見栄えが良好な
ものの、折れ曲げ性が悪く包装性が劣るものであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の包装材は、光沢があり美粧性に
富み、かつ包装時に適度な折れ曲げ性を有し、食品類を
個々にキャラメル包装するためのキャラメル包装用食品
包装材として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャラメル包装の一例を示す概略図である。
【図2】キャラメル包装における折り曲げ性の評価法を
示す概略図である。
【図3】キャラメル包装の他の一例(断面)を示す概略
図である。
【図4】キャラメル包装の別の一例(断面)を示す概略
図である。
【図5】キャラメル包装のその他の一例(断面)を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 ポリスチレンフィルムとアルミ箔の積層フィルム 1′フィルムとアルミ箔の積層フィルム 2 ガラス片 3 折り曲げ角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ5〜50μmのアルミ箔と、厚さ1
    0〜40μmのポリスチレンフィルムが積層されたキャ
    ラメル包装用食品包装材。
JP2336098A 1998-02-04 1998-02-04 食品包装材 Pending JPH11222262A (ja)

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