JPH0912752A - 耐油性シート - Google Patents

耐油性シート

Info

Publication number
JPH0912752A
JPH0912752A JP7159013A JP15901395A JPH0912752A JP H0912752 A JPH0912752 A JP H0912752A JP 7159013 A JP7159013 A JP 7159013A JP 15901395 A JP15901395 A JP 15901395A JP H0912752 A JPH0912752 A JP H0912752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
polystyrene resin
resin sheet
polystyrene
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7159013A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kinoshita
勝 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP7159013A priority Critical patent/JPH0912752A/ja
Publication of JPH0912752A publication Critical patent/JPH0912752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐油性を有する食品容器材料として好適なスチ
レン系樹脂シートを提供すること。 【構成】ポリスチレン系樹脂シートの表面にコロナ放電
処理を施した後、親水性基を有する塗膜を形成すること
を特徴とするシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐油性、透明性などの
すぐれた物性を有する食品包装用に適したシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、食肉包装容器(以下ミートト
レーという。)は、外部から包装された食肉の品質等が
分かるような容器、例えば透明な2軸延伸ポリスチレン
や透明ポリスチレンとスチレン−ブタジエンブロック共
重合体とをブレンドしたものなどのスチレン系樹脂を用
いた容器が用いられているが、これらは透明性とストレ
ッチ包装に適した物性を有しているからである。
【0003】しかし、ポリスチレンは耐油性に問題があ
り、例えば、食肉をポリスチレン製のミートトレーに入
れストレッチフィルムでその表面を被覆した場合、ミー
トトレーは食肉の油に接触した状態でさらにストレッチ
フィルムの包装応力が加わると、ミートトレーの強度が
低下し、包装後数時間で亀裂を生じる場合が多い。
【0004】ミートトレーの端部に亀裂が生じると、ス
トレッチフィルムの張りが戻るので、シワを生じ商品価
値を低下させると同時に、亀裂部より肉汁が洩れて商品
価値の低下をもたらす。
【0005】これに対し、ポリプロピレン製ミートトレ
ーとすることも考えられるが、亀裂の問題は解決できて
もポリスチレンに比べ透明性及び腰強度に劣るので、実
用的ではない。
【0006】ポリスチレンとポリプロピレン又はポリエ
チレンを積層して両者の欠点を互いに補うようにした積
層物の製法、例えば、透明2軸延伸ポリエチレンシート
にポリプロピレンフィルムをドライラミネート法で接着
剤を介して積層したり、特開昭52−126489号公
報で提案されているアルミニウム蒸着を接着媒体として
ポリスチレンシートとポリプロピレンを押出しラミネー
ト法により積層する方法がある。また、特開昭53−6
380号公報ではポリスチレンとポリプロピレンの各種
方法による積層により、性質を改善した多層シートが、
さらに、接着剤を介せず透明なポリスチレン系樹脂とポ
リオレフィンを共押し積層(特開昭59−57748号
公報)する方法が見いだされているが、これらの方法は
スクラップ時の原料回収及び分離が難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る欠点を解決することであり、優れた耐油性を有する食
品容器材料として好適なスチレン系樹脂シートを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、コロ
ナ放電処理を施したポリスチレン系樹脂シートの表面に
親水性基を有する塗膜を形成することにより耐油性にす
ぐれた食品要容器として好適なポリスチレン系樹脂シー
トを提供するものである。
【0009】本発明に用いるポリスチレン系樹脂として
は、例えば、スチレン、アルキルスチレン(例えばo、
m−及びp−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p
−イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、p−第3級
ブチルスチレン)、種々のα−アルキルスチレン(例え
ばメチルスチレン、エチルスチレン)、種々のアルハロ
スチレン(例えばo−、m−及びp−クロロスチレン、
ブロモスチレン、フルオロスチレン)、種々のジ、ト
リ、テトラ及びペンタ置換クロロスチレンブロモスチレ
ン及びフルオロスチレン及び種々のα−及びβ−ハロ置
換スチレン(例えばα−クロロスチレン、α−ブロモス
チレン、β−クロロスチレン、β−ブロモスチレン)な
どの単独重合体、および前記単量体と共重合が可能な、
例えば、アクリロニトリル、メチルメタアクリレート、
無水マレイン酸等との共重合体、あるいはゴム変性ポリ
スチレン系樹脂、スチレン系−ブタジエン系共重合体よ
り選ばれる少なくとも一種の混合物があげられる。ま
た、前記ポリスチレン系樹脂の製法は通常の重合方法で
あれば何ら制限がない。
【0010】本発明においてポリスチレン系樹脂シート
とは、Tダイ・ポリッシュロ−ル法、及び、インフレー
ション法いずれかによるものをさす。
【0011】本発明において、親水性基とは、分子の中
の基(原子団)で水分子との間に結合をつくりやすいも
の、たとえば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸
素、窒素、イオウなどの原子を含む基をさす。さらに、
好適な親水性基とは水酸基、カルボキシル基、アミノ基
であり、具体的な例としては、水酸基を有するグループ
として、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒド
ロキシエチルセルロース(HEC)等のセルロース誘導
体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、カルボキシ
ル基を有するグループとして、ポリアクリル酸及びその
誘導体、スチレン−アクリル酸共重合体、及びその誘導
体等、アミノ基を有するグループとして、ポリアミノ
酸、ポリビニルピロリドン誘導体等があげられ、これら
は水溶液もしくはエマルジョンで用いられる。
【0012】ポリスチレン系樹脂シートにシートと塗膜
の密着性を向上させるためコロナ放電処理を行った後に
上記化合物を塗布し、乾燥させ塗膜を形成させる。
【0013】均ー塗膜を形成させる前計量系に属する塗
布法として、リバースロール、正回転ロール、キスロー
ル、キャスト、スプレイ、カーテン、押出しなどのコー
ターで、後計量系に属する方法はエアドクタ、ブレー
ド、ロッド、ナイフ、スクイズ、含浸などいずれの方法
であっても問題はない。
【0014】塗布量として、50mg/m2 3000m
g/m2 必要であり、さらに好ましくは、100mg/
2 〜300mg/m2 である。50mg/m2 未満の
塗布量であると塗膜が形成されないばかりか耐油性が発
現しない。ー方、3000mg/m2 以上の場合、べた
つき、および、塗布外観を悪くすることになる。
【0015】得られたシートは真空成形機、熱板成形機
等のー般の容器成形機で容器の成形が可能である。
【0016】また、ポリスチレン系樹脂シートの表面に
親水性基を有する塗膜を形成して得られたシートの容器
成形後のスケルトン、スクラップの回収は容易でー般の
シート粉砕機等により粉砕し、シート成形押出機に回収
し再びシート用原料として使用可能である。
【0017】また、本発明の耐油性シ−ト及び容器の外
観改良、遮光性を付与する為に、酸化チタン、カーボン
ブラック等を添加しても良く、更に分散剤、無機、有機
顔料、充填剤、安定剤、帯電防止剤等を混入しても良く
これら発明効果は阻害されるものでない。
【0018】
【実施例】
(実施例1〜7)ポリスチレン樹脂(E183 住友化
学)を単軸押出機(L/D=32、プラ技研(株)製)
にてバレル温度220〜230℃にてTダイにより厚み
1.2mmのプレートを押し出す。このプレートを12
0×120mmにカットする。その後、このプレートを
2軸延伸機(岩本製作所製)で、雰囲気温度125〜1
30℃、延伸倍率2.5〜3倍延伸して、厚さ0.18
mmのポリスチレン2軸延伸シートを得る。
【0019】ポリスチレン(商品名E183、住友化学
製)とスチレン−ブタジエン共重合体(商品名アサフレ
ックス815、旭化成製)とゴム強化スチレン(商品名
E580、住友化学製)より選ばれる樹脂より、単軸押
出機(L/D=32,プラ技研(株)製)を使用してバ
レル温度200〜210℃にてTダイ−ポリッシュロー
ルを用い、厚さ0.3mmのシートを得る。
【0020】上記のようにして得られたシートの片面
に、コロナ放電処理(55dyn/cmの表面張力)を
施し、メイヤーバーにてカルボキシメチルセルロース
(商品名1102、ダイセル化学社製)、ヒドロキシエ
チルセルロース(商品名SP200、ダイセル化学社
製)、ポリアクリル酸ソーダ(商品名ジュリマーSP、
日本純薬社製)、スチレン−アクリル酸共重合体エマル
ジョン(商品名セビアンCA−4635、ダイセル化学
社製)をそれぞれ0.1〜1.0%水溶液に調整しメイ
ヤーバーにて所定の塗布量になるように塗布を行った。
90℃/30分加熱乾燥した後、塗布シートの外観を目
視観察した。その評価方法は、机の上に10円玉を置き
そのシートを10円玉より10cm離し、10円玉の1
0の文字及び製造年が観えるものを◎、10の文字のみ
が観えるもの○、10円玉の存在が観えるもの△、10
円玉の存在すらまったく観えないもの×、とした。ここ
で塗布後の外観を目視観察し、さらにサラダ油(日清製
油社製)をメイヤーバーにて塗布し90℃/30分加熱
後、耐油性をシートの白化の有無を目視観察評価した。
その結果、いずれのものも耐油性に優れたシートが得ら
れた。(比較例1〜6) 全く塗布しないもの、実施例と同条件でジメチルシリコ
ーンエマルジョン(商品名SM7025、東レダウコー
ニング社製)及びカルボキシメチルセルロース(商品名
1102、ダイセル化学社製)をそれぞれ0.1〜1.
0%水溶液に調整し、所定の塗布量になるように塗布量
を変化させたものを同様に外観及び耐油性を評価した。
いずれの場合に於いても満足するものは得られなかっ
た。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明により、ポリスチレン系樹脂シー
トの表面に親水性基を有する塗膜を形成して得られたシ
ートは、優れた耐油性を有するものである。また、ポリ
スチレン系樹脂のみよりなる本発明ではそのスクラップ
の回収も容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 25/04 LEJ C08L 25/04 LEJ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリスチレン系樹脂シートの表面にコロナ
    放電処理を施した後、親水性基を有する塗膜を形成する
    ことを特徴とするシート。
  2. 【請求項2】親水性基として水酸基、カルボキシル基、
    アミノ基を有する高分子化合物を用いる請求項1記載の
    シート。
  3. 【請求項3】高分子化合物の塗布量が50〜3000m
    g/m2 ある請求項2記載のシート。
JP7159013A 1995-06-26 1995-06-26 耐油性シート Pending JPH0912752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7159013A JPH0912752A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 耐油性シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7159013A JPH0912752A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 耐油性シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0912752A true JPH0912752A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15684346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7159013A Pending JPH0912752A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 耐油性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0912752A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048065A1 (en) * 1999-12-28 2001-07-05 Hitoshi Kanazawa Method of modifying polymeric material and use thereof
JP2016098254A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 Dic株式会社 積層体及びこれを用いる成形体
JP2016098255A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 Dic株式会社 積層体及びこれを用いる成形体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048065A1 (en) * 1999-12-28 2001-07-05 Hitoshi Kanazawa Method of modifying polymeric material and use thereof
US6830782B2 (en) 1999-12-28 2004-12-14 Hitoshi Kanazawa Hydrophilic polymer treatment of an activated polymeric material and use thereof
KR100752245B1 (ko) * 1999-12-28 2007-08-29 카나자와 히토시 고분자재료의 개질방법 및 그 용도
JP2016098254A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 Dic株式会社 積層体及びこれを用いる成形体
JP2016098255A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 Dic株式会社 積層体及びこれを用いる成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4228267A (en) Methyl methacrylate-based resin film and sheet
JPH0912752A (ja) 耐油性シート
JP2002283502A (ja) 樹脂シート及び電子部品搬送用成形品
JP2000029392A (ja) ポリスチレン系熱収縮性ラベル
JP2007284601A5 (ja)
JPH0839718A (ja) 複合蒸着フィルム及びその製造方法
JP2000238192A (ja) 多層ポリスチレン系熱収縮フィルム
JP3914666B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JPH0250857B2 (ja)
JPH03256785A (ja) 印刷用透明フィルム
JP2001316558A (ja) ゴム変性スチレン系樹脂組成物
JPH0782387A (ja) 透明熱収縮性フィルム
JP3469982B2 (ja) スチレン系樹脂シートのひねり性及び減容性を改善する方法
JP3208346B2 (ja) 二軸延伸スチレン系樹脂シートおよびスチレン系樹脂組成物
JPH0524155A (ja) 熱可塑性樹脂積層延伸シート
JP2004202838A (ja) 二軸延伸芳香族ビニル系樹脂シート及び成形品
JPH0710151A (ja) 透明フィルム窓を有する紙箱
JP3525012B2 (ja) 光沢性及び湿感に優れた透明フィルム
JPH0432098B2 (ja)
JPH1058540A (ja) 熱収縮性フィルム
JP2004170469A (ja) スチレン系シュリンクラベル
TW200303356A (en) Anti-fog resin sheet and process for producing molded article
JPH0250856B2 (ja)
JPH11188817A (ja) ポリスチレン系熱収縮ラベル
JPH0436057B2 (ja)