JPH11222154A - 自動車のフェンダー構造 - Google Patents

自動車のフェンダー構造

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JPH11222154A
JPH11222154A JP10023165A JP2316598A JPH11222154A JP H11222154 A JPH11222154 A JP H11222154A JP 10023165 A JP10023165 A JP 10023165A JP 2316598 A JP2316598 A JP 2316598A JP H11222154 A JPH11222154 A JP H11222154A
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JP
Japan
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fender
wall portion
vehicle
hood
seal rubber
Prior art date
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JP10023165A
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English (en)
Inventor
Koji Izumi
晃二 和泉
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加させること無く、フェンダー
に上方から作用する荷重に対して、エネルギー吸収効果
を向上する。 【解決手段】 フェンダー14には、変形促進手段とし
ての貫通穴40が車体前後方向に沿って所定の間隔で穿
設されており、これらの貫通穴40は第2壁部14Bと
第3壁部14Cとに跨がって形成されている。フェンダ
ー14の第2壁部14Bにはフードシールゴム42が配
設されており、このフードシールゴム42はシール部4
4と取付部46とで構成されいる。フードシールゴム4
2の取付部46の横壁部46Aと縦壁部46Bは、フェ
ンダー14の第2壁部14Bと第3壁部14Cとに当接
しており、貫通穴40はフードシールゴム42の取付部
46によって完全に覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフェンダー
構造に係り、特に、アッパメンバーにフェンダーを取付
けた自動車のフェンダー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アッパメンバーにフェンダーを取
付けた自動車のフェンダー構造においては、その一例が
実開昭61−158571号に示されている。
【0003】図8に示される如く、この自動車のフェン
ダー構造では、閉断面のアッパメンバ100の上面10
0Aに、フェンダー102の立上がり部(縦壁部)10
2Aに形成された取付フランジ102Bが接合固定され
ている。また、フェンダー102の上部には、車両前後
方向に所定の間隔を開けて複数本のスリット等からなる
変形促進手段104が形成されており、フェンダー10
2の上部が車体前後方向へ容易に変形するようになって
いる。この結果、フェンダー102の上部において十分
な衝撃吸収を行うことができ、且つフェンダー102の
上部が不用意な力では永久変形を起こし難い構成となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車のフェンダー構造においては、フェンダー102の
上部にスリット等からなる変形促進手段104を形成す
るため、外観品質上、これらの変形促進手段104を覆
うカバーが別途必要になり、部品点数が増加する。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、部品点数を増
加させること無く、フェンダーに上方から作用する荷重
に対して、エネルギー吸収効果を向上することができる
自動車のフェンダー構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、アッパメンバにフェンダーを取付ける自動車のフェ
ンダー構造において、前記アッパメンバの上方に位置す
る前記フェンダーの縦壁部に形成され、上方から作用す
る荷重による前記縦壁部の変形を促進する変形促進手段
と、前記フェンダーとフード周縁部との間をシールする
と共に前記変形促進手段を覆うフードシール材と、を有
することを特徴としている。
【0007】従って、アッパメンバの上方に位置するフ
ェンダーの縦壁部に、上方から作用する荷重による縦壁
部の変形を促進する変形促進手段を形成したため、フェ
ンダーに上方から荷重が作用した場合に、フェンダーの
縦壁部が下方へ変形し易くなり、エネルギー吸収効果を
向上することができる。また、変形促進手段をフードシ
ール材にて覆うため、変形促進手段を覆うカバーを別途
設ける必要が無く、部品点数の増加が無い。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、前記変形促進手段が
車体前後方向に沿って所定の間隔で穿設された貫通穴で
あることを特徴としている。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、変
形促進手段を貫通穴としたことで、成形性が良く、且つ
十分なエネルギー吸収効果も得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の自動車のフェンダー構造
の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0011】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0012】図3に示される如く、本実施形態では、車
体10のフードパネル12とフェンダー14との境界1
6が、前部ボンネット18の車幅方向両端部において、
車両前後方向に沿って延びている。
【0013】図1に示される如く、フードパネル12の
車幅方向外側部の下面側には、フードインナパネル20
が車両前後方向に沿って配設されている。フードインナ
パネル20の車両前後方向から見た断面形状は、開口部
を上方へ向けたハット状とされており、開口部の車幅方
向内側に突出形成された内側フランジ20Aがフードパ
ネル12の下面12Aにマスチック接着剤を介して接合
されている。また、フードインナパネル20の開口部の
車幅方向外側に突出形成された外側フランジ20Bに
は、フードパネル12の車幅方向外側縁部12Bがヘミ
ング加工によって固定されている。
【0014】フードパネル12とフェンダー14との境
界16の略下方には、車両前後方向に沿ってアッパメン
バとしてのエプロンアッパメンバ24が配設されてお
り、エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッパメン
バ24の上部を構成するエプロンアッパメンバアッパ2
6とエプロンアッパメンバ24の下部を構成するエプロ
ンアッパメンバロア28とで構成されている。
【0015】エプロンアッパメンバアッパ26は開口部
を下方へ向けた断面コ字状となっている。エプロンアッ
パメンバアッパ26の車幅方向内側壁部26Aの下端部
には、車幅方向内側へ向けてフランジ26Bが形成され
ており、このフランジ26Bは、平板状とされたエプロ
ンアッパメンバロア28の車幅方向内側端部28Aに溶
着されている。
【0016】エプロンアッパメンバロア28の車幅方向
外側壁部には、車両下方へ向けてフランジ28Bが形成
されており、このフランジ28Bが、エプロンアッパメ
ンバアッパ26の車幅方向外側壁部26Cの下端縁部2
6Dに溶着されている。
【0017】従って、エプロンアッパメンバ24は、エ
プロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ
ロア28とで車体前後方向に延びる閉断面29を形成し
ている。
【0018】フェンダー14の車幅方向内側部には、車
両下方へ向けて第1壁部14Aが形成されており、この
第1壁部14Aの下部には連続して車幅方向内側下方へ
向けて傾斜した第2壁部14Bが形成されている。この
第2壁部14Bの下部には連続して車両下方へ向けて第
3壁部14Cが形成されており、この第3壁部14Cの
下部には連続して車幅方向内側へ向けて第4壁部14D
が形成されている。
【0019】フェンダー14の第4壁部14Dと、エプ
ロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Eとには、そ
れぞれ貫通孔30、32が穿設されており、これらの貫
通孔30、32を挿通するボルト34と、このボルト3
4に螺合するナット36とによって、フェンダー14の
第4壁部14Dが、エプロンアッパメンバアッパ26の
上壁部26Eに固定されている。
【0020】図2に示される如く、フェンダー14に
は、変形促進手段としての貫通穴40が車体前後方向に
沿って所定の間隔で穿設されており、これらの貫通穴4
0は第2壁部14Bと第3壁部14Cとに跨がって形成
されている。なお、本実施形態では、貫通穴40は丸穴
で、その中心が第2壁部14Bと第3壁部14Cとの境
界線上に設定されているが、貫通穴40の中心位置及び
穴形状は、これらに限定されない。
【0021】図1に示される如く、フェンダー14の第
2壁部14Bには、フードパネル12に配設されたフー
ドインナパネル20とフェンダー14との間をシールす
るフードシール材としてのフードシールゴム42が配設
されている。このフードシールゴム42は、パイプ状の
シール部44と断面L字状の取付部46とで構成されて
おり、フェンダー14の第2壁部14Bと第3壁部14
Cとに沿って延設されている。
【0022】図2に示される如く、フードシールゴム4
2の取付部46の横壁部46Aは、フェンダー14の第
2壁部14Bに当接しており、横壁部46Aの裏面に突
出形成された係合爪48が、フェンダー14の第2壁部
14Bに穿設された取付孔50に係合している。また、
フードシールゴム42の取付部46の縦壁部46Bは、
フェンダー14の第3壁部14Cに当接しており、貫通
穴40はフードシールゴム42の取付部46によって完
全に覆われている。
【0023】次に本実施形態の作用を説明する。図1に
示される如く、フードパネル12とフェンダー14との
境界16に略上方から略下方(図1の矢印A方向)へ向
けて荷重が作用した場合には、フードパネル12の境界
16近傍の部位及びフェンダー14の境界16近傍の部
位が、図1に二点鎖線で示される如く、下方へ変形す
る。
【0024】この際、本実施形態の自動車のフェンダー
構造では、フェンダー14の第2壁部14Bと第3壁部
14Cとに跨がって、変形促進手段としての貫通穴40
が形成されているため、フェンダー14の第2壁部14
Bと第3壁部14Cとの連結部が比較的低荷重で屈曲
し、この変形によって、エネルギーを効果的に吸収す
る。
【0025】また、本実施形態では、フェンダー14の
第2壁部14Bと第3壁部14Cとに跨がって形成され
た貫通穴40が、フードシールゴム42の取付部46に
よって完全に覆われているため、変形促進手段としての
貫通穴40を覆うカバーを別途設ける必要が無く、部品
点数の増加が無い。さらに、本実施形態では、変形促進
手段を貫通穴40としたことで、成形性が良く、且つ十
分なエネルギー吸収効果も得られる。
【0026】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第2実施形態を図4に従って説明する。
【0027】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】図4に示される如く、本実施形態では、変
形促進手段としての貫通穴40が、フェンダー14の第
1壁部14Aと第2壁部14Bとに跨がって形成されて
おり、中心が第1壁部14Aと第2壁部14Bとの境界
線上に設定されている。また、フードシールゴム42の
取付部46の横壁部46Aは、フェンダー14の第2壁
部14Bに当接しており、フードシールゴム42の取付
部46の縦壁部46Bは、フェンダー14の第1壁部1
4Aに当接している。縦壁部46Bの裏面に突出形成さ
れた係合爪48は、フェンダー14の第1壁部14Aに
穿設された取付孔50に係合しており、貫通穴40はフ
ードシールゴム42の取付部46によって完全に覆われ
ている。
【0029】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な効果が得られる。次に、本発明の自動車のフ
ェンダー構造の第3実施形態を図5に従って説明する。
【0030】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】図5に示される如く、本実施形態では、変
形促進手段としての貫通穴40が、フェンダー14の第
1壁部14Aに形成されており、フードシールゴム42
の直線状断面となっている取付部46は、フェンダー1
4の第1壁部14Aに当接している。フードシールゴム
42の取付部46の裏面に突出形成された係合爪48
は、フェンダー14の第1壁部14Aに穿設された取付
孔50に係合しており、貫通穴40はフードシールゴム
42の取付部46によって完全に覆われている。
【0032】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な効果が得られる。次に、本発明の自動車のフ
ェンダー構造の第4実施形態を図6に従って説明する。
【0033】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】図6に示される如く、本実施形態では、変
形促進手段としての貫通穴40が、フェンダー14の第
2壁部14Bに形成されており、フードシールゴム42
の直線状断面となっている取付部46は、フェンダー1
4の第2壁部14Bに当接している。フードシールゴム
42の取付部46の裏面に突出形成された係合爪48
は、フェンダー14の第2壁部14Bに穿設された取付
孔50に係合しており、貫通穴40はフードシールゴム
42の取付部46によって完全に覆われている。
【0035】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な効果が得られる。次に、本発明の自動車のフ
ェンダー構造の第5実施形態を図7に従って説明する。
【0036】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】図7に示される如く、本実施形態では、変
形促進手段としての貫通穴40が、フェンダー14の第
3壁部14Cに形成されており、フードシールゴム42
の直線状断面となっている取付部46は、フェンダー1
4の第3壁部14Cに当接している。フードシールゴム
42の取付部46の裏面に突出形成された係合爪48
は、フェンダー14の第3壁部14Cに穿設された取付
孔50に係合しており、貫通穴40はフードシールゴム
42の取付部46によって完全に覆われている。
【0038】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な効果が得られる。以上に於いては、本発明を
特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲
内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者に
とって明らかである。例えば、上記各実施形態では、フ
ェンダー14に変形促進手段としての貫通穴40を形成
したが、貫通穴40に代えて、スリット、薄肉部、ビー
ド、屈曲部等の他の変形促進手段をフェンダー14に形
成しても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、アッパメンバ
にフェンダーを取付ける自動車のフェンダー構造におい
て、アッパメンバの上方に位置するフェンダーの縦壁部
に形成され、上方から作用する荷重による縦壁部の変形
を促進する変形促進手段と、フェンダーとフード周縁部
との間をシールすると共に変形促進手段を覆うフードシ
ール材と、を有するため、部品点数を増加させること無
く、フェンダーに上方から作用する荷重に対して、エネ
ルギー吸収効果を向上することができるという優れた効
果を有する。
【0040】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、変形促進手段が車体
前後方向に沿って所定の間隔で穿設された貫通穴である
ため、請求項1記載の効果に加えて、成形性が良く、且
つ十分なエネルギー吸収効果も得られるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造が適用された車両を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図8】従来の実施形態に係る自動車のフェンダー構造
を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【符号の説明】
12 フードパネル 14 フェンダー 14A フェンダーの第1壁部 14B フェンダーの第2壁部 14C フェンダーの第3壁部 14D フェンダーの第4壁部 20 フードインナパネル 24 エプロンアッパメンバ(アッパメンバ) 40 貫通孔(変形促進手段) 42 フードシールゴム(フードシール材) 46 フードシールゴムの取付部 48 フードシールゴムの係合爪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパメンバにフェンダーを取付ける自
    動車のフェンダー構造において、 前記アッパメンバの上方に位置する前記フェンダーの縦
    壁部に形成され、上方から作用する荷重による前記縦壁
    部の変形を促進する変形促進手段と、 前記フェンダーとフード周縁部との間をシールすると共
    に前記変形促進手段を覆うフードシール材と、 を有することを特徴とする自動車のフェンダー構造。
  2. 【請求項2】 前記変形促進手段が車体前後方向に沿っ
    て所定の間隔で穿設された貫通穴であることを特徴とす
    る請求項1記載の自動車のフェンダー構造。
JP10023165A 1998-02-04 1998-02-04 自動車のフェンダー構造 Pending JPH11222154A (ja)

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