JPH11221966A - 感熱発色記録材 - Google Patents

感熱発色記録材

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JPH11221966A
JPH11221966A JP10044679A JP4467998A JPH11221966A JP H11221966 A JPH11221966 A JP H11221966A JP 10044679 A JP10044679 A JP 10044679A JP 4467998 A JP4467998 A JP 4467998A JP H11221966 A JPH11221966 A JP H11221966A
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thermosensitive color
adhesive
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Katsumi Okuda
田 勝 巳 奥
Taizo Uchida
田 泰 三 内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱発色層を感熱発色させた後に、その表面
より見ることやスキャンすることができないようにし
た、感熱発色記録材を提供する。 【解決手段】 感熱発色記録材10は、透明性を有する
基材12と、基材12の表面に形成された感熱発色層1
4と、感熱発色層14の表面に形成された隠ぺい層16
と、基材2の裏面に形成された透明性を有する接着剤層
とを含み、基材12は、基層22と接着力調整剥離層2
4とを含むものがあり、また、基材12は、透明なフィ
ルムまたはシートもしくはフィルムまたはシート状物か
らなり、且つ接着剤層は、再剥離型の接着剤を塗布して
なるものがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感熱発色記録材
に関し、特に、ロット番号を表面から見えないようにし
たラベルや改ざん防止型ラベルに用いるに適する感熱発
色記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感熱発色記録材は、表面から感熱
発色した感熱発色記録層が見え、たとえばロット番号等
を感熱発色記録することにより現され、商品の表面にラ
ベルとして貼られる等のようにして用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
感熱発色記録材においては、その表面から感熱発色記録
層が見えるため、ロット番号等が誰でも目視することが
でき、ロット番号を付した者がそのロット番号を秘匿し
特定人のみに明らかにしようとしても、不可能な構造に
なっている。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、感
熱発色層を感熱発色させた後に、その表面より見ること
やスキャンすることができないようにした、感熱発色記
録材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の感熱発色記録
材は、透明性を有する基材と、基材の表面に形成された
感熱発色層と、感熱発色層の表面に形成された隠ぺい層
と、基材の裏面に形成された透明性を有する接着剤層と
を含む、感熱発色記録材である。請求項2の感熱発色記
録材は、基材は、基層と接着力調整剥離層とを含む、請
求項1に記載の感熱発色記録材である。請求項3の感熱
発色記録材は、基材は、透明なフィルムまたはシートも
しくはフィルムまたはシート状物からなり、接着剤層
は、再剥離型の接着剤を塗布してなる、請求項1に記載
の感熱発色記録材である。請求項4の感熱発色記録材
は、隠ぺい層は、アルミ粉が含まれた結着材を塗布して
なる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の感熱
発色記録材である。請求項5の感熱発色記録材は、隠ぺ
い層は、チタンホワイトが含まれた結着材を塗布してな
る、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の感熱発
色記録材である。請求項6の感熱発色記録材は、隠ぺい
層は、蒸着層を含む、請求項1ないし請求項3のいずれ
かに記載の感熱発色記録材である。
【0006】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態で
ある感熱発色記録材の断面図解図である。
【0008】この感熱発色記録材10は、帯状の基材1
2の表面に感熱発色記録層14が形成され、前記感熱発
色記録層14の表面に前記感熱発色記録層14が発色し
てなる情報を見ることができないように隠ぺい層16が
形成され、前記基材12の裏面には、この感熱発色記録
材10を物品に接着するための粘着剤層18が形成され
ている。粘着剤層18の表面には、粘着剤層18を保護
し前記感熱発色記録材10を支持するための剥離シート
20が仮着されている。
【0009】基材12は、ポリエチレン等の透明なフィ
ルムまたはシートもしくはフィルムまたはシート状物か
らなる基層22と、前記基層22と常時は一体化されて
基材12を構成する透明な接着力調整剥離層24が形成
された2層構造である。
【0010】基層22を形成する樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネ
イト、アクリル、塩化ビニル等が選択できる。
【0011】基層22の裏面に形成された接着力調整剥
離層24は、基材12より剥離することができるように
基層22の材料との関係で選択される。たとえば基層2
2を形成する樹脂としてポリエチレンを選択した場合に
は、接着力調整剥離層24の材料としては、たとえば、
ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテ
ル、ポリビニルイソブチルエーテル、カルボキシル変成
アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロピレ
ン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート樹脂、ス
チレン・ブタジエン・スチレンのブロック共重合体、ス
チレン・イソプレン・スチレンのブロック共重合体、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、テルペン樹脂、ロジ
ン、エステルロジン、水添ロジン、重合ロジン、ブチラ
ール樹脂、石油樹脂などやポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどのワックス類や塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体、ニトロセルロースなどが選択できる。すな
わち、これら単体か、または2種類以上混合したものを
コーティングして接着力調整剥離層24とすることがで
き、例えば溶剤型の塗布剤として塗布することにより形
成する。そして、これらの中から選択される材料とし
て、透明性を有するものが選択される必要性がある。
【0012】感熱発色記録層14としては、周知の感熱
記録剤をコーティングして形成されている。すなわち、
この感熱発色記録層14を形成するためには、発色剤、
顕色剤および結着剤などを含む溶液を基材12の表面に
塗布して乾燥させることにより形成される。また、感熱
発色記録層14の材料となる混合物には、必要に応じて
顔料、ワックス類、消泡剤などの添加剤、感熱発色記録
層14に任意の着色を行うための嗔料や、感熱発色記録
層14の熱に対する感度を高めるための増感剤や、保存
性を向上させるための安定剤などを添加してもよい。さ
らに、感熱発色記録層14の材料となる混合物には、そ
の混合物中の結着剤を架橋させるための架橋剤や、滑剤
などを添加してもよい。
【0013】発色剤としては、公知の無色または淡色の
ロイコ染料などが用いられ、たとえば、 (1) 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2−フェニル−3−インドリ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(1,2−ジメチル−3−インドリル)フタリド、
3,3−ビス(9−エチル−3−カルバゾリル)−5−
ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニル
−3−インドリル)−5−ジメチルアミノフタリドなど
のトリアリールメタン系化合物; (2) 4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリ
ンベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミンなどのジフェニルメタン系化合
物; (3) ローダミン−β−アニリノラクタム、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−エトキシエチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(4−アニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオランなどのキサンテン系化
合物; (4) ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロ
ベンゾイルロイコメチレンブル−などのチアジン系化合
物; (5) 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチル
スピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピ
ラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピ
ロピランなどのスピロ系化合物; (6) その他、3,5′,6−トリス(ジメチルアミ
ノ)−スピロ〔9H−フルオレン−9,1′(3′H)
−イソベンゾフラン〕−3′−オン、1,1−ビス〔2
−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキ
シフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロ
ロ(3H)イソベンゾフラン−3−オンなどがあげら
れ、これらの染料は1種または2種以上を混合して用い
ることができる。
【0014】また、顕色剤としては、たとえば、 (1) p−オクチルフェノ−ル、p−第三ブチルフェ
ノール、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシアセ
トフェノン、α−ナフトール、β−ナフトール、p−第
三オクチルカテコール、2,2′−ジヒドロキシビフェ
ニル、ビスフェノール−A、1,1−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,2−ビス−(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スルホ
ン、2,4′−ジヒドロキシフェニルスルホン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4
−(4−イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノ−
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸などのフェ
ノール系; (2) 安息香酸などの有機カルボン酸系; (3) サリチル酸亜鉛などの金属系; (4) 2,4−ジヒドロキシ−N−2′−メトキシベ
ンズアニリドなどのアニリド誘導体系などの顕色剤があ
げられ、これらの顕色剤は1種または2種以上を混合し
て用いることができる。
【0015】さらに、結着剤としては、たとえば、アク
リルエマルジョン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、でんぷん類、ポリ
ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、ポリアクリル
アミド重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体あるいはこれらの変性物などが選択でき
る。
【0016】また、嗔料としては、たとえば、水酸化ア
ルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白
土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、炭酸
マグネシウム、アルミナ、酸化アルミニウムなど無機嗔
料や、たとえば、ポリスチレン樹脂粒子、尿素−ホルマ
リン樹脂粒子、ポリオレフィン粒子などの有機嗔料など
が選択できる。
【0017】また、増感剤としては、たとえば、 (1) 酢酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、
ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛、
安息香酸亜鉛、サリチル酸ドデシルエステル亜鉛塩、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸アルミニウムなどの有機酸の金属塩; (2) ステアリン酸アミド,ステアリン酸メチロール
アミド,ステアロイル尿素、アセトアニリド、アセトト
ルイジド、安息香酸ステアリルアミド、エチレンビスス
テアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスオクチル酸アミ
ドなどのアミド化合物; (3) 1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エ
タン、m−ターフェニル、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、p
−ベンジルビフェニル、p−ベンジロキシビフェニル、
ジフェニルカーボネート、ビス(4−メチルフェニル)
カーボネート、ジベンジルオキザレート、ビス(4−メ
チルベンジル)オキザレート、ビス(4−クロロベンジ
ル)オキサレート、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸ベンジル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸フェニル、メチレンジベンゾエート、1,4−
ビス(2−ビニロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジ
ロキシナフタレン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジ
ル、ジメチルフタレート、テレフタル酸ジベンジル、ジ
ベンゾイルメタン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェ
ニルなどがあげられ、これらの増感剤は1種または2種
以上を混合して用いることができる。
【0018】また、保存安定剤としては、たとえば、
1,1,3−トリス(2−メチル−4ヒドロキシ−5−
第三ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、4,4′−ブチリデンビス(2−第三ブチ
ル−5−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(2
−第三ブチル−5−メチルフェノール)、2,2′−チ
オビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、
2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)などのヒンダードフェノール化合物、4−
ベンジルオキシ−4′−(2−メチルグリシジルオキ
シ)ジフェニルスルホン、ナトリウム−2,2′−メチ
レンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェー
トなどがあげられ、これらの保存安定剤は1種または2
種以上を混合して用いることができる。
【0019】隠ぺい層16としては、結着剤中にチタン
ホワイトまたはアルミ粉を混ぜたものをコーティングし
てなる。また、隠ぺい層16は1層ではなく、より隠ぺ
い性を増すためにたとえば結着剤中にチタンホワイトを
混ぜたものをまず感熱発色記録層14の表面に塗布し、
その表面にさらにアルミ粉を結着剤中に混ぜたものをコ
ーティングした2層構造あるいはそれ以上の層を有する
ように形成してもよい。
【0020】結着剤としては、つぎのものが選択でき
る。酸化でんぷん、エステル価でんぷん等のでんぷん
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルエ
チルセルロール等のセルロース誘導体、ポリビニルアル
コールおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼ
イン、ゼラチン、大豆タンパク、スチレンーアクリル樹
脂およびその誘導体、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、塩化
ビニルエマルジョン、ウレタンエマルジョン、尿素エマ
ルジョン、アルキッドエマルジョンおよびこれらの誘導
体。
【0021】また、隠ぺい層16として、たとえばアル
ミ蒸着層をもって構成してもよい。その場合には、隠ぺ
い層16を保護し、スティッキングを防止するために、
結着剤、充填剤および滑剤を混合したオーバーコート剤
をコーティングしてオーバーコート層を形成する方がよ
い。なお、アルミ蒸着層の下層、すなわち、感熱発色記
録層14の表面にまず下地層を形成した後アルミニウム
真空蒸着を行ってアルミ蒸着層を形成する方がアルミ蒸
着をより適性に行うことができる。下地層としては、前
記結着剤の1種類または2種類以上を選択し、コーティ
ングして形成すればよい。また、場合によっては下地層
を形成する結着剤に充填剤および架橋剤などの添加剤を
併用してもよいが、これらに限定されるものではない。
【0022】オーバーコート層としては、結着剤中にス
ティッキング防止及び捺印適性を持たせる為に、吸油量
が10ml/100g以上、好ましくは30ml/10
0g以上の充填剤を10%以上好ましくは30%以上充
填し、スティッキング及び圧力発色防止の為滑剤を添加
してなるオーバーコート剤をコーティングして形成する
方法がある。オーバーコート剤には、必要に応じて架橋
剤、分散剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤などの種々添加
剤を添加してもよい。塗布量は0.1〜10g/m2
あり、好ましくは0.5〜6g/m2 を塗布するとよ
い。
【0023】結着剤としては、たとえば次の一種類又は
二種類以上選択して用いることができるが、これらに限
定されるものでない。ポリビニルアルコール、セルロー
ス、メチルセルロース、デンプン及びその誘導体、カゼ
イン、ポリアクリルエマルジョン、ポリアクリル酸エス
テル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、
スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリ
ル酸共重合体等の水溶性樹脂及び水溶性エマルジョン樹
脂。
【0024】充填剤としては、吸油量10ml/100
g以上、好ましくは30ml/100g以上、次の一種
類又は二種類以上を選択して用いることができるが、こ
れらに限定されるものでない。炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカー
ボン、タルク、クレー、カオリン、アルミナ、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミ、硫酸バ
リウム、酸化チタン、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマ
リン樹脂。
【0025】滑剤としては、次の一種類又は二種類以上
選択して用いることができるが、これらに限定されるも
のでない。ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カル
ナバロウ、エステルワックス。
【0026】粘着剤層18としては、合成ゴムまたはア
クリル酸エステル共重合体などの合成樹脂を主剤とする
粘着剤を塗布してなる。ただし、粘着剤は適宜なものを
選択すればよく、また、必ずしも粘着剤でなくてもよ
く、透明性を有し且つこの感熱発色記録材10を他物に
接着することができるものであれば、他の接着剤や両面
接着テープ等のような他に接着することができるものを
選択してもよい。また、この粘着剤層18として再剥離
型の粘着剤を選択すれば、前記基材12として基層22
の裏面に接着力調整剥離層24を形成した2層型の基材
を選択するのではなく、単一の基材12をもって基材を
構成し、再剥離型粘着剤からなる粘着剤層18をもって
被接着物からこの感熱発色記録材10を剥離することが
できるようにしてもよい。また、接着力調整剥離層24
の裏面に、必要に応じて印刷層26を形成し、粘着剤層
18を通して感熱発色記録層14の感熱発色により発色
形成された情報とともに目視できるようにしてもよい。
【0027】剥離シート20としては、紙の表面にシリ
コン等の剥離剤を塗布してなるものを選択すればよい。
【0028】感熱発色記録材10は、実際には、平面方
形のラベル状に形成し、剥離シート20に適宜な間隔を
おいて連続して仮着したものとして用いるが、ロット番
号等をあらわして商品に貼り付けるときなどには便利で
ある。なお、感熱発色記録層14を感熱発色する場合に
は、隠ぺい層16側表面よりサーマルヘッドで感熱発色
するような感熱発色記録装置を用いて感熱発色させれば
よい。
【0029】そして、サーマルヘッドをもって感熱発色
記録層14を発色して、たとえばロッド番号等のような
情報を感熱発色表示しても、この感熱発色表示された情
報は表面よりは隠ぺい層16が存在するので目視あるい
はスキャナーでスキャンすることができないが、特定人
はこの感熱発色記録材10を基材12をもって接着力調
整剥離層24と基層22とを層間剥離し、分離すること
により感熱発色記録層14の情報を読み取るあるいはス
キャナーでスキャンすることができる。
【0030】〔実施例1〕基材を構成するポリエチレン
フィルムに感熱記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形
成した後に、次の材料を以下の配合量でディスパー(攪
拌羽根)にて混合してなるものを5g/m2 塗布し乾燥
させて隠ぺい層を形成した。その後、感熱発色記録層を
感熱発色して隠ぺい層の隠ぺい性を調べたところ、表面
からは感熱発色記録層の情報を目視することもまたスキ
ャナー( SYMBOL TECH.ING.,製 LASERCHEK II)でス
キャンすることもできなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (固形分配合比) 結着剤:酢酸ビニルエマルジョン 40 滑 剤:ポリエチレンワックスエマルジョン 15 (商品名:三井化学製 W−300) 隠ぺい剤:水性アルミペースト 45
【0031】〔実施例2〕基材を構成するポリエチレン
フィルムに感熱記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形
成した後に、次の材料を以下の配合量でディスパー(攪
拌羽根)にて混合してなるものを6g/m2 塗布し乾燥
させて隠ぺい層を形成した。その後、感熱発色記録層を
感熱発色して隠ぺい層の隠ぺい性を調べたところ、表面
からは感熱発色記録層の情報を目視することもまたスキ
ャナー( SYMBOL TECH.ING.,製 LASERCHEK II)でス
キャンすることもできなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (固形分配合比) 結着剤:アクリルエマルジョン 45 架橋剤:炭酸ジルコニウムアンモニウム 5 (商品名:第一希元素化学工業製 AC−7) 充填剤:コロイダルシリカ 5 (商品名:日産化学工業製 スノーテックスN) 滑 剤:ステアリン酸亜鉛エマルジョン 15 (商品名:中京油脂製 E−366) 隠ぺい剤:チタンホワイト 30 (商品名:テイカ製 JR−600A)
【0032】〔実施例3〕基材を構成するポリエチレン
フィルムに感熱記録剤を塗布、乾燥して感熱発色記録層
を形成した後に、アクリルエマルジョンを下地層として
3g/m2 塗布し乾燥させて形成した。その後、アルミ
ニウムの真空蒸着を行い、アルミ蒸着層を形成した。さ
らに、次の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽
根)にて混合してなるオーバーコート剤を3g/m2
布し乾燥させて、トップコート層を形成した。その後、
シャチハタ製朱肉でトップコート層の捺印特性を調べた
ところ、美麗に捺印され、剥げ落ちやにじみもなかっ
た。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 26.79重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 3.21重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 充填剤:二酸化ケイ素(吸油量:145ml/100g) 50.00重量% (商品名:水沢化学製ミズカシル) 滑 剤:ポリエチレンワックス 15.00重量% 滑 剤:パラフィンワックス 5.00重量%
【0033】〔実施例4〕基材を構成するポリエチレン
フィルムに感熱記録剤を塗布、乾燥して感熱発色記録層
を形成した後に、アクリルエマルジョンを下地層として
3g/m2 塗布し乾燥させて形成した。その後、アルミ
ニウム真空蒸着を行い、アルミ蒸着層を形成した。さら
に、次の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽根)
にて混合してなるオーバーコート剤を3g/m2 塗布し
乾燥させて、トップコート層を形成した。その後、シャ
チハタ製朱肉でトップコート層の捺印特性を調べたとこ
ろ、美麗に捺印され、剥げ落ちやにじみもなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 26.79重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 3.21重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 充填剤:タルク(吸油量:40ml/100g) 40.00重量% 滑 剤:ポリエチレンワックス 30.00重量%
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、たとえば感熱発色記
録層をサーマルヘッドで感熱発色し、被接着物に貼着し
た状態においては、感熱発色記録材一体化していて感熱
発色記録層の情報を表面側より目視またはスキャナーで
スキャンすることはできないが、この感熱発色記録材が
貼着された被接着物を購入あるいは受け取った者は、必
要に応じ基材をもって層間剥離して裏面すなわち接着剤
層側より感熱発色記録層の情報を目視またはスキャナー
でスキャンすることができ、あるいはまた、粘着剤層部
分をもって被接着物より剥がし裏面すなわち接着剤層側
より感熱発色記録層の感熱発色による情報を目視または
スキャナーでスキャンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である感熱発色記録材の
断面図解図である。
【図2】図1図示の感熱発色記録材を層間剥離した状態
を示す断面図解図である。
【符号の説明】
10 感熱発色記録材 12 基材 14 感熱発色記録層 16 隠ぺい層 18 粘着剤層 20 剥離シート 22 基層 24 接着力調整剥離層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性を有する基材と、 前記基材の表面に形成された感熱発色層と、 前記感熱発色層の表面に形成された隠ぺい層と、 前記基材の裏面に形成された透明性を有する接着剤層と
    を含む、感熱発色記録材。
  2. 【請求項2】 前記基材は、基層と接着力調整剥離層と
    を含む、請求項1に記載の感熱発色記録材。
  3. 【請求項3】 前記基材は、透明なフィルムまたはシー
    トもしくはフィルムまたはシート状物からなり、接着剤
    層は、再剥離型の接着剤を塗布してなる、請求項1に記
    載の感熱発色記録材。
  4. 【請求項4】 前記隠ぺい層は、アルミ粉が含まれた結
    着材を塗布してなる、請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載の感熱発色記録材。
  5. 【請求項5】 前記隠ぺい層は、チタンホワイトが含ま
    れた結着材を塗布してなる、請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の感熱発色記録材。
  6. 【請求項6】 前記隠ぺい層は、蒸着層を含む、請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の感熱発色記録材。
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